(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000606
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】ハンドルシェード
(51)【国際特許分類】
B62D 1/06 20060101AFI20231226BHJP
B60N 3/00 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
B62D1/06
B60N3/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099366
(22)【出願日】2022-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】591162136
【氏名又は名称】サンショウ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(72)【発明者】
【氏名】安田 浩章
【テーマコード(参考)】
3B088
3D030
【Fターム(参考)】
3B088AA06
3D030DB09
3D030DB52
(57)【要約】
【課題】テーブルとしても使用できるハンドルシェードを提供する。
【解決手段】ハンドルシェード5は、自動車のハンドル1の把持部2に着脱可能に取り付けて使用する。ハンドルシェード5は、ハンドル1を覆うシェード本体6を備える。シェード本体6は、ハンドル1を覆う本体部11と、この本体部11に対して上下方向に回動可能な回動部12とを有する。シェード本体6の回動部12は、シェードとして機能する第1状態と、テーブルとして使用可能な第2状態とに変更可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のハンドルに着脱可能に取り付けられるハンドルシェードであって、
前記ハンドルを覆うシェード本体を備え、
前記シェード本体の一部は、テーブルとして使用可能な状態になる
ことを特徴とするハンドルシェード。
【請求項2】
車両のハンドルに着脱可能に取り付けられるハンドルシェードであって、
前記ハンドルを覆うシェード本体を備え、
前記シェード本体は、
前記ハンドルを覆う本体部と、
前記本体部に対して上下方向に回動可能な回動部とを有し、
前記回動部は、シェードとして機能する第1状態と、テーブルとして使用可能な第2状態とに変更可能である
ことを特徴とするハンドルシェード。
【請求項3】
前記本体部に対して前記回動部を前記第1状態に固定する固定手段を備える
ことを特徴とする請求項2記載のハンドルシェード。
【請求項4】
前記固定手段は、線ファスナーで構成され、
前記線ファスナーは、
前記本体部に設けられた一方側係合部材と、
前記回動部に設けられ、前記一方側係合部材と係脱可能に係合する他方側係合部材と、
閉方向への移動により前記一方側係合部材と前記他方側係合部材とを互いに係合させ、かつ、開方向への移動により前記一方側係合部材と前記他方側係合部材との係合を解除する移動部材とを有する
ことを特徴とする請求項3記載のハンドルシェード。
【請求項5】
前記本体部に対する前記回動部の下方回動を規制してこの回動部を前記第2状態に維持する維持手段を備える
ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一記載のハンドルシェード。
【請求項6】
前記回動部は、
前記本体部の下端側に回動可能に連結された袋状部分と、
前記袋状部分内に収納された板状部材とを有する
ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一記載のハンドルシェード。
【請求項7】
前記本体部は、収納物を収納可能な収納ポケットを有する
ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一記載のハンドルシェード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のハンドルに着脱可能に取り付けられるハンドルシェードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載されたハンドルシェード(ハンドル用日除けカバー)が知られている。
【0003】
この従来のハンドルシェードは、例えば夏場等における屋外での駐車中の車両(自動車)のフロントガラスやドアガラスから車両内に入り込んだ日光(太陽光)によって、車両のハンドルが加熱されて高温になるのを防止するために、当該ハンドルに取り付けて使用するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のハンドルシェードは、車両のハンドルに対する日光の直射を避けるシェード機能しかなく、それ以外の機能を何ら備えていない。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、テーブルとしても使用できるハンドルシェードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るハンドルシェードは、車両のハンドルに着脱可能に取り付けられるハンドルシェードであって、前記ハンドルを覆うシェード本体を備え、前記シェード本体の一部は、テーブルとして使用可能な状態になるものである。
【0008】
また、本発明に係るハンドルシェードは、車両のハンドルに着脱可能に取り付けられるハンドルシェードであって、前記ハンドルを覆うシェード本体を備え、前記シェード本体は、前記ハンドルを覆う本体部と、前記本体部に対して上下方向に回動可能な回動部とを有し、前記回動部は、シェードとして機能する第1状態と、テーブルとして使用可能な第2状態とに変更可能であるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シェード機能とテーブル機能との両機能を兼ね備えたものであるから、テーブルとしても使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施の形態に係るハンドルシェードの正面側斜視図(テーブル使用時)である。
【
図2】同上ハンドルシェードの正面側斜視図(テーブル不使用時)である。
【
図3】同上ハンドルシェードの背面側斜視図(テーブル不使用時)である。
【
図4】同上ハンドルシェードの概略構成図であって、(a)は回動部の第1状態(シェード状態)の図、(b)は回動部の第2状態(テーブル状態)の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施の形態について
図1ないし
図4を参照して説明する。
【0012】
図中の1はハンドルで、このハンドル1は、車両である自動車の運転席に配置された円形状のステアリングホイールである。
【0013】
そして、自動車のハンドル1は、例えば夏場等における屋外での駐車時に自動車のフロントガラスやドアガラスから車室内に入り込んだ日光(太陽光)によって加熱(過熱)されて高温になるため、これを防止するために、
図1等に示すように、ハンドル1と略同じ形状のハンドルシェード5が当該ハンドル1の把持部2に着脱可能に取り付けられる。
【0014】
なお、ハンドル1は、自動車のステアリング機構を操作するための回転可能な部品であって、操作者である運転者が把持する円環状の把持部(リム部)2を有している。
【0015】
ハンドルシェード(テーブル付きのハンドル用日除けカバー)5は、
図1ないし
図3に示すように、ハンドル1に対する日除け機能であるシェード機能(ハンドルシェード機能)とテーブル機能(付加機能である車内テーブル機能)との両機能を兼ね備えたものであって、ハンドル1の把持部2に着脱可能に取り付けられ、この取り付けられた状態でハンドル1を覆う断熱性を有するシェード本体6と、当該シェード本体6に設けられた固定手段7と、当該シェード本体6に設けられた維持手段8とを備えている。
【0016】
シェード本体6は、ハンドル1の把持部2に着脱可能に取り付けられ、この取り付けられた状態でハンドル1を覆う断熱性を有する本体部11と、この本体部11のうち左右方向に延在する下端縁部(直線状の部分である回動中心)を中心として上下方向に回動可能に設けられ、当該本体部11に対して上下方向に回動可能な断熱性を有する回動部12とを有している。
【0017】
そして、回動部12は、固定手段7によって本体部11に対して当該本体部11と重なり合うように固定された状態であってシェード(ハンドルシェード)として機能する第1状態(シェード状態)と、維持手段8によって本体部11に対する下方回動が規制された状態であって所望の姿勢(例えば水平姿勢や傾斜姿勢等)のテーブルとして使用可能な第2状態(テーブル状態)とに選択的に変更可能(切換可能)である。
【0018】
つまり、シェード本体6の一部である正面側の回動部(正面側部分)12は、本体部11に対する下方(運転者側に向かう方向)への回動により、シェードとして機能するシェード状態から運転席でテーブルとして使用可能なテーブル状態に変更可能となっている。
【0019】
要するに、回動部12は、テーブルとして使用しない場合には本体部11とともにハンドル1を覆った通常のシェード状態(第1状態)となっているが、テーブルとして使用する場合には運転者側に開いてテーブル状態(第2状態)となる。なお、回動部12がシェード状態となっているシェード本体6は、見た目が従来のものと同様であり、しかも、テーブルとして使用しない場合に当該回動部12が邪魔になることもない。
【0020】
本体部11は、例えば断熱性を有する柔軟なシート状の素材等からなるもので、正面視円形状(略円形状を含む)に形成されている。本体部11は、ハンドル1の一方側(ハンドルの表側)の全体を覆う第1シート状部分16と、この第1シート状部分16の上部に連結され、ハンドル1の他方側(ハンドルの裏側)の上部を覆う第2シート状部分17とを有している。そして、第1シート状部分16と第2シート状部分17との間には、ハンドル1が挿脱可能に挿入(嵌入)されるハンドル挿入空間18が形成されている。
【0021】
また、第1シート状部分16のうち第1状態の回動部12と対向する側の面である対向面19には、収納物(図示せず)を収納可能な複数、すなわち例えば左右一対である2つの収納ポケット20(20a,20b)が設けられている。各収納ポケット20は、回動部12の第1状態時においてはその第1状態の回動部12で覆い隠されているが、回動部12が第2状態になると出現する。
【0022】
一方の収納ポケット20(20a)は、第1シート状部分16の対向面19の下部における正面視左側に設けられ、かつ、他方の収納ポケット20(20b)は、第1シート状部分16の対向面19の下部における正面視右側に設けられている。そして、回動部12を第1状態から第2状態に変更してテーブルとして使用する際に、両収納ポケット20は出現して使用可能となる。この各収納ポケット(収納部)20は、上方に向かって開口する開口部15を有し、この開口部15から収納物を収納ポケット20内に出し入れ可能に収納する。
【0023】
回動部12は、本体部11に対応した形状に形成された平坦な袋状をなす袋状部分21と、この袋状部分21内に収納された断熱性を有する硬質な板状の板状部材(テーブルの芯材)22とを有している。
【0024】
袋状部分21は、本体部11と同じ素材、すなわち例えば断熱性を有する柔軟なシート状の素材等からなるもので、正面視円形状(略円形状を含む)に形成されている。袋状部分21の下端縁部が第1シート状部分16の下端縁部に連結されており、回動部12はその下端縁部を中心として第1シート状部分16に対して回動可能となっている。
【0025】
板状部材(断熱部材)22は、例えば内側に細長い空間を複数有した断熱性及び遮光性を持った中空板(プラスチック製段ボール等)23で構成されている。中空板23は、一定の厚さのもので、本体部11と同様、正面視円形状(略円形状を含む)に形成されている。なお、板状部材22は、軽量で耐久性もあるプラダンからなる中空板23が好ましいが、これには限定されず、例えば硬質紙板等で構成してもよい。
【0026】
固定手段7は、例えばシェード本体6の本体部11に対して回動部12を第1状態に固定する線ファスナー31で構成されている。
【0027】
線ファスナー(開閉手段)31は、本体部11に設けられた線状の一方側係合部材32と、回動部12に設けられ、一方側係合部材32と係脱可能に係合する線状の他方側係合部材33と、閉方向(正面視で反時計回り)へのスライド移動により一方側係合部材32の一方側係合部(務歯)と他方側係合部材33の他方側係合部(務歯)とを互いに係合させ、かつ、開方向(正面視で時計回り)へのスライド移動により両係合部材31,32の両係合部の係合を解除する移動部材であるスライダー34とを有している。
【0028】
一方側係合部材32は、本体部11の第1シート状部分16の周縁部(下端縁部を除く外周部分)にその周縁部に沿って取り付けられている。他方側係合部材33は、回動部12の袋状部分21の周縁部(下端縁部を除く外周部分)にその周縁部に沿って取り付けられている。スライダー34は、両係合部材32,33に沿ってスライド可能なスライド部35と、このスライド部35に取り付けられた引手部36とを有している。
【0029】
維持手段(回動規制手段)8は、例えばシェード本体6の本体部11に対する回動部12の下方回動を規制してこの回動部12を第2状態に維持する長さ調整可能な左右一対の帯状体41で構成されている。各帯状体41は、シェード本体6内に格納可能なものであり、収納ポケット20と同様、回動部12の第1状態時においてはその第1状態の回動部12で覆い隠されているが、回動部12が第2状態になると出現する。
【0030】
帯状体41は、細長い長尺状の帯部材(ベルト)42と、この帯部材に取り付けられた長さ調整用部材であるバックル43とを有している。帯部材42は、その一端部が本体部11に取り付けられ、かつ、その他端部が回動部12に取り付けられている。そして、帯部材42の長さを調整することにより、テーブルとして使用する第2状態の回動部12の角度を変更できる。つまり、回動部12の第2状態時においては、帯状体41の長さ調整のみによって、回動部12を所望の姿勢(例えば水平姿勢や傾斜姿勢等)に設定可能となっている。
【0031】
次に、ハンドルシェード5の作用等を説明する。
【0032】
ハンドルシェード5を本来のシェード(ハンドルの日除け)として使用する場合には、
図4(a)に示すように、線ファスナー31を閉じて回動部12を第1状態に固定したシェード本体6をハンドル1の把持部2に取り付ける。
【0033】
つまり、シェード本体6の本体部11をハンドル1に上方側から被せるようにして、当該本体部11のハンドル挿入空間18内にハンドル1の上部を挿入する。
【0034】
すると、ハンドル1は、互いに重なり合った第1状態の回動部12と本体部11とで覆われた状態となり、これにより、ハンドル1に対する日光の直射が回避されるため、夏場に屋外で長時間駐車しても過熱が防止されてハンドル1は高温にならず、運転者はすぐにハンドル1の把持部2を把持して運転を開始できる。
【0035】
また一方、ハンドルシェード5を運転席でテーブルとして使用する場合(例えば車内で食事、ノートパソコンでの業務、スマートフォンでの動画鑑賞やゲーム、或いは読書等をする場合)には、シェード本体6をハンドル1に取り付けた後、
図4(b)に示すように、線ファスナー31を開いてから、当該ハンドル1に取り付けたシェード本体6の一部である回動部12を、本体部11に対して下方に回動させることにより第1状態から第2状態に切り換える。
【0036】
すると、シェード本体6の一部である回動部12は、例えば本体部11の下端縁部から運転者側に向かって水平状に突出したテーブル(作業用の台)となり、運転者はその第2状態の回動部12をテーブルとして使用できる。なお、テーブルとしての使用後、回動部12を上方に回動させて線ファスナー31を閉じれば元の第1状態に戻る。
【0037】
そして、上述したハンドルシェード5によれば、シェード本体6の一部である回動部12が本体部11に対して下方へ回動してテーブルとして使用可能な状態になるため、当該ハンドルシェード5はシェード機能とテーブル機能との両機能を兼ね備えたものであるから、それをシェードに加えて、テーブルとしても使用でき、よって、従来のハンドルシェードとは別に車内テーブル(ハンドルテーブル)を購入する必要がなく、互いに別個独立した2つの商品をそれぞれ車内に置いておく必要もない。
【0038】
また、シェード本体6の本体部11に対して回動部12を第1状態(シェード状態)に固定する固定手段7である線ファスナー31を備えるため、線ファスナー31で回動部12を所望の第1状態に適切に固定でき、また、その線ファスナー31を閉じれば見た目は従来のハンドルシェードと同様であるから、例えばシェード本体6の良好な意匠性も適切に維持できる。
【0039】
さらに、シェード本体6の本体部11に対する回動部12の所望以上の下方回動を規制してこの回動部12を第2状態(テーブル状態)に維持する維持手段8である左右の帯状体41を備えるため、両帯状体41で回動部12を所望の第2状態に適切に維持でき、また、帯状体41の長さ調整によりテーブル状態の回動部12の角度も変更調整でき、しかも、本体部11の収納ポケット20に収納物を適宜収納できる。
【0040】
また、シェード本体6の回動部12は、本体部11の下端側に回動可能に連結された平坦な袋状部分21と、この袋状部分21内に収納された断熱性を有する硬質な板状部材(テーブル用芯材)22である中空板23とを有するため、従来のものに比べてより一層十分な断熱性(シェード機能)を確保でき、かつ、テーブルとしての機能も十分に確保できる。
【0041】
なお、上記実施の形態では、固定手段を線ファスナー(スライドファスナー)で構成した場合について説明したが、例えば面ファスナーで構成してもよく、また、例えばボタンやスナップボタン等でもよい。
【0042】
また、維持手段を帯状体(バンド体)で構成した場合について説明したが、例えば紐状体や線状体等で構成してもよく、また、例えばハンドルに着脱可能に取り付けた別体の支持部材で第2状態の回動部を下方から支持するようにしてもよい。
【0043】
さらに、断熱性確保の観点からは、シェード本体のうち本体部及び回動部の両方が断熱性を有することが好ましいが、例えば本体部及び回動部のいずれか一方のみが断熱性を有した構成でもよい。すなわち例えば、回動部の板状部材(テーブル用の板材)のみが断熱性を有しており、それ以外の軟質なシート状部材からなる回動部の袋状部分及び本体部のシート状部分が断熱性を有しない構成でもよい。なお、例えば当該シート状部分を発泡樹脂シートにアルミニウム層を蒸着した断熱シートで構成してもよい。
【0044】
また、シェード本体の回動部は、例えば模様や着色等による意匠(デザイン)が施された意匠面を正面(表面)に有する構成でもよく、その場合、例えば当該意匠面に車内のデザインに応じた統一性のある意匠を施したものが好ましい。
【0045】
さらに、固定手段である線ファスナーは、例えば本体部のうち回動部との対向面の上部に左右方向に沿って設けられた一方側係合部材と、回動部の上端縁部に左右方向に沿って設けられ一方側係合部材と係脱可能に係合する他方側係合部材と、閉方向への移動により両係合部材を互いに係合させかつ開方向への移動により両両係合部材の係合を解除する移動部材とを有した構成等でもよい。
【符号の説明】
【0046】
1 ハンドル
5 ハンドルシェード
6 シェード本体
7 固定手段
8 維持手段
11 本体部
12 回動部
20 収納ポケット
21 袋状部分
22 板状部材
31 線ファスナー
32 一方側係合部材
33 他方側係合部材
34 移動部材であるスライダー