(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060693
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】番組情報配信システムおよびテレビ受信機
(51)【国際特許分類】
H04N 21/235 20110101AFI20240425BHJP
【FI】
H04N21/235
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022168108
(22)【出願日】2022-10-20
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安木 成次郎
(72)【発明者】
【氏名】嘉和知 玲子
(72)【発明者】
【氏名】本沢 邦朗
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164GA05
5C164MB11S
5C164SA11S
5C164SB06P
5C164UB10S
5C164UB81S
(57)【要約】
【課題】放送と通信における画像配信の番組情報等のメタデータの整合性が無い。
【解決手段】本発明は、映像コンテンツを配信するサーバシステムと、映像コンテンツを選択するためのメタデータを受信し、変換をする中間共有サーバと、映像コンテンツと変換されたメタデータを受信する受信端末により構成され、当該メタデータを受信し、画面提示することで、通信による映像コンテンツを容易に選択可能なテレビ操作システムに関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像音声ストリームをネッワーク経由でテレビ受信機に配信し、番組選択のためのメタデータを生成し番組情報を中間共有サーバに送信する配信システムと、
前記配信システムから前記メタデータを受信し、前記メタデータを蓄積した後に編集したメタデータを前記テレビ受信機送信する前記中間共有サーバと、を
有することを特徴とする番組情報配信システム。
【請求項2】
請求項1において、前記配信システムが配信するメタデータには、少なくともシーズン情報、エピソード情報、及びシリーズ情報のいずれかが含まれている
ことを特許する番組情報配信システム。
【請求項3】
請求項1において、前記配信システムが配信するメタデータには、ビデオグループ情報としてビデオ情報リスト、シリーズ情報リスト、シーズン情報リスト、及びエピソード情報リストのいずれかが含まれている
ことを特許する番組情報配信システム。
【請求項4】
請求項3に記載の前記中間共有サーバにおいて、前記ビデオグループの関連番組情報、シリーズ、シーズン、エピソードを任意に組み合わせる
ことを特徴する番組情報配信システム。
【請求項5】
請求項1において、前記配信システムが複数の場合、複数の前記配信システムのメタデータを統合することを特徴する番組情報配信システム。
【請求項6】
請求項5において、前記メタデータにキーワードを紐づける
ことを特徴する番組情報配信システム。
【請求項7】
配信システムから映像音声ストリームを受信し、
中間共有サーバから前記配信システムが配信したメタデータを番組情報としてとして受信する
ことを特徴とするテレビ受信機。
【請求項8】
請求項7に記載の前記メタデータには、少なくともシーズン情報、エピソード情報、及びシリーズ情報のいずれかが含まれている
ことを特徴とするテレビ受信機。
【請求項9】
請求項8に記載の前記エピソード情報から番組情報を生成して、番組表を画面表示する
ことを特徴とするテレビ受信機。
【請求項10】
請求項9に記載の前記番組表は、階層化されたシリーズ、シーズンを選択すると展開されてエピソードのレベルで表示する
ことを特徴とするテレビ受信機。
【請求項11】
請求項7において、視聴中の動画が所属する階層化されたシリーズ、あるいはシーズンのエピソードを前記中間共有サーバから受信した前記メタデータを基に表示する
ことを特徴とするテレビ受信機。
【請求項12】
請求項7において、動画再生中に終わりが近づくと次回以降のエピソードを表示する
ことを特徴とするテレビ受信機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像コンテンツを配信するサーバシステムと、映像コンテンツを選択するためのメタデータを受信し、変換をする中間共有サーバと、映像コンテンツと変換されたメタデータを受信する受信端末により構成され、当該メタデータを受信し、画面提示することで、通信により配信される映像コンテンツを容易に選択可能なテレビ操作システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークの進化により、動画配信サービスが多数実施されるようになった。特に、大型、大画面のテレビ受信機は、これまでの様に放送を受信するだけでなく、ネットワークに接続され、配信されてくる動画を再生することで、より高画質で臨場感のある映像を楽しむことが出来るようになった。これは、ネットワークの高速化、テレビ受像機の処理性能の向上によって可能となっており、今後は、更にネットワークより提供される様々な映像コンテンツをテレビ受像機で表示、操作する機会が増加すると考えられる。
【0003】
このような状況において、視聴者は通信により配信される多数の映像コンテンツから、より簡単に好みの映像コンテンツを選択できる方法を望んでいる。映像コンテンツを配信する配信事業者、あるいは、映像コンテンツの提供者も、視聴者に対して、映像コンテンツをより分かりやすく選択できるように、工夫を凝らしている。例えば、視聴者に対して、映像コンテンツを連続して視聴してもらえるように、映像コンテンツをシリーズ化して表示し、次回以降の予告をする等の工夫を行っている。最近では、シリーズを更に細分化し、シーズン、さらに、エピソードといった構造化した状態で視聴者に対して、連続するコンテンツ全体を説明するような試みがなされている。例えば、xxxシリーズ、xxxシーズン、エピソード第x話といった構成により、視聴者の連続的な視聴を促すことができる。
【0004】
また、映像コンテンツの提供者は、通常、映像コンテンツを視聴する際に、視聴者に対して映像コンテンツの中身を知ってもらうために、メタデータを使って映像コンテンツを説明している。ここでいう、メタデータとは、映像コンテンツのタイトルや概要、出演者等を定義するためのデータであり、さらに、視聴者にわかりやすいようにサムネイル等画像情報も提供が可能となっている。
【0005】
上述のような、シリーズ、シーズン、エピソードといった構造化もメタデータを使うことで実現することができ、今後はさらに、動画配信コンテンツは、構造化されたメタデータにより提供されることが増えてくると考えられる。したがって、大画面、迫力のある映像コンテンツが楽しめるテレビ受信機においても、このような構造化されたメタデータへの対応が必要となってきた。
【0006】
しかしながら、現在のテレビ受信機は、大画面に対してリモコン操作によって番組を選択するため、パーソナルコンピュータやスマートフォンに比べて、操作系が大きく異なっているため、構造化されたメタデータに対しての対応が十分にできていない状況にある。放送の場合は、リモコンにあるチャンネルを示すダイレクトボタンを利用し、かつ、番組表、あるいは番組一覧等を起動して、番組を容易に選択することができるが、ネットワークにより配信される映像コンテンツを、構造化されたメタデータにより選択するには、リモコンをつかって、シリーズ、シーズン、エピソードといった複数の画面から順にコンテンツを絞り込んでいく必要があり、極めて、操作性が悪くなる。また、映像コンテンツの提供者も均一ではなく、構造化したメタデータも、エピソードだけや、あるいは、シーズンのレベルだけでの配信など、異なるフォーマットとなっている場合がある。このような、異なる形態のメタデータが伝送されてきた場合も、視聴者に混乱を与えず、かつ、所望の映像コンテンツを容易に選択できる方法が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
現在のテレビ受信機では、リモコンにより、番組表や番組一覧から映像コンテンツを選択している。一方で、最近は、動画配信による映像コンテンツを選択するためのメタデータは、シリーズ、シーズン、エピソードの様に構造化されている。テレビ受信機の視聴が増加する中で、このような、構造化されたメタデータを使って映像コンテンツを表現した際にも、映像コンテンツを容易に選択することができるテレビ受信機のユーザーインターフェスが所望されている。
【0009】
しかしながら、従来のテレビ受信機で、構造化されたメタデータを受信する場合、下記の様な課題がある。
1) 現在のテレビ受信機で主力となっている放送による番組表や番組一覧のメタデータは標準規格に基づくものであるのに対し、通信におけるメタデータは規格が無く配信するビデオプラットホーマごとに異なり、ー放送と通信のメタデータの整合性が悪い。
2) 放送と異なり、通信では、多種多様な映像配信システムが存在し、画一的な構造化されたメタデータが配信されていないため、テレビ受信機での対応が困難である。
3) リアルタイムの映像配信と、見逃し配信の様なVOD型の配信を構造化されたメタデータでシームレスに映像コンテンツを選択することが難しい。
【0010】
以上の様な課題に対して、本発明では、下記の様な解決方法を提供する。
1)メタデータに情報を追加し、視聴者に選択しやすい画面提示のための柔軟性を与える。
2)複数の配信システムから送信されるメタデータをテレビ受信機で処理しやすい形態へ変更がする。
3)構造化されたメタデータをトップダウンとボトムアップの双方向の処理で画面を作れるフォーマットを提供することで、視聴者にわかりやすい画面作りを可能とする。
【0011】
現在の映像配信システムの実施例を第20図に示す。
【0012】
配信システム20000にある、配信コンテンツ部20001に置かれている映像コンテンツは、エンコーダ20002により映像音声の圧縮が行われ、多重配信部20003に入力される。一方で、番組選択に必要な番組情報が、番組情報部20004により生成され、多重配信部20003に入力され映像音声ストリームに多重され送出される。多重化された映像音声ストリームは、通信路であるストリーム配信ネットワーク20200を通り、テレビ受信機20100に伝送される。テレビ受信機20100では、受信分離20103により通信路で伝送されてくるストリームを受信し、多重されていた番組情報と映像音声ストリームを分離する。分離された映像音声ストリームは、デコーダ20102に入力され、デコーダ20102により圧縮された映像音声ストリームが伸長される。デコードされた映像音声は、コンテンツ表示部20101に入力され映像音声が提示される。
【0013】
一方、分離された番組情報は、番組情報処理20104に入力され、番組の選択画面を生成する。この時、放送受信の時と異なり、視聴者にアイコンの提示、あるは、番組の一覧画面を提示する。通常、通信による配信では、VOD(Video On Demand)により、時間概念の無いコンテンツ選択を行うため、番組の一覧を生成する。20105で生成されたアイコン或いは、番組一覧は、コンテンツ表示部20101に入力され提示が行われる。
【0014】
以上の処理は、ユーザーの操作するリモコン20107により出力される信号を基に、制御部20106により各部がコントロールされることにより実施される。
【0015】
第21図に番組表を構成する番組情報の従来例を示す。
【0016】
まず、メタデータの形式に関してチャンネル情報を例に説明する。
【0017】
第21図のチャンネル情報21010は、サービスID、サービス名、サービスロゴを要素として有している。ここでメタデータの表示形式としては、記号をそれぞれ定義した上で値を決定する。例えば、サービスIDをservice_id、サービス名をservice_name、サービスロゴを service_logo_urlという記号で定義した場合、次の様に値を決定する。
・service_id:100.
・service_name:チャンネルA
・service_logo_url:http://www.aaa.co.jp/logo
【0018】
ここで、それぞれの値は例として示している。より具体的には、JSON(JavaScript Object Notation)形式等が使用され、第21図のチャンネル情報のJSON表記21011に示すようなフォーマットで定義されている。JSONは、IETF STD 90 RFC8259で規定されている。
【0019】
以下の説明では、メタデータは、より分かりやすくするために、チャンネル情報21010で示される要素名を内包した形式で説明を行う。
【0020】
番組表画面21060では、x年x月x日の映像コンテンツを選択するため、ラテ欄形式でコンテンツを表示している。ここで、x年x月x日の番組表情報21000には、番組情報リスト21001があり、番組情報リスト21001は、複数の番組情報21020をリストとして収容することができる。この番組情報リスト21001に含まれる、複数の番組情報21020により、番組表画面21060を構成する。番組情報21020の要素である番組ID 21021は、番組情報の識別に利用され、番組名21022の値は、番組表画面21060のコンテンツ1Aのタイトル21053として表示され、番組説明21023は、番組表画面20160の番組説明21054として表示され、番組サムネイル21026は、番組表画面21060のサムネイル21055として表示される。また、番組開始時間21024は、番組表画面21060の時刻21052として表示され、番組の長さ21025に応じた領域にタイトル等の情報を表示する。
【0021】
番組ジャンル21027は、ニュース、スポーツ、エンターテインメントなどの映像コンテンツの属性を示す。
【0022】
番組表画面は、現在視聴可能な現在番組、将来視聴可能となる将来番組、既に配信された過去番組の3種で構成することが可能であり、それぞれに対応したビデオ情報21040を適用する。現在番組のビデオ情報21040は、現在番組のビデオID21028で特定し、将来番組のビデオ情報21040は、将来番組のビデオID21029で特定し、過去番組のビデオ情報21040は、過去番組のビデオID21030で特定している。このように視聴する際の時刻と、番組開始時間21024によって、異なるビデオ情報21028~21030を特定する。
【0023】
ビデオ情報21040は、外部情報から特定されるためのビデオID21041を有し、さらに、コンテンツ名21042により、映像コンテンツのタイトルを表す。コンテンツ説明21043では映像コンテンツの概要をしめし、また、ビデオサムネイル21044は、映像コンテンツに対するサムネイルとして利用され、ビデオジャンル21045で映像コンテンツがニュースやスポーツ、エンターテインメント等のいずれのジャンルに属しているかを示す。ビデオURL21046は、映像音声のストリームを配信するサーバを特定するためのURL(Uniform Resource Locator)を示し、出演者名21047は映像コンテンツに出演している役者、スタッフ21049は映像コンテンツを制作した監督等を示す。
【0024】
以上の様に、ビデオ情報21040は、番組情報に対して、より詳細な情報が記載されているが、一部、情報が重なっている部分もあるため、番組表画面21060を構成する際には、番組情報21020の情報を優先して表示する。なお、視聴者が映像コンテンツを選択する際には、カーソル21050をリモコンの上下左右ボタン等で移動させ、決定等のボタンを押下する。
【0025】
以上の動作は特定のチャンネルの特定の日時の番組表の動作であり、実際には、特定のチャンネルが複数の日時の番組表を構成するため、チャンネル情報21010が導入される。チャンネル情報21010は、サービスID21011、サービス名21012、サービスロゴ21013、x年x月x日の番組表情報のリスト21014が収納されている。サービスID21011は、番組表画面のチャンネル21051で表示するための値であり、サービス名21012は、各チャンネルの名称を表示する。なお、サービスロゴ21013は、チャンネルを識別しやすいように視聴者に対して補助的に使う情報である。
【0026】
更に、チャンネルは複数存在するため、番組表情報21070が導入される。番組表情報21070は、チャンネル情報のリスト21071を包含しており、複数のチャンネル情報を記載することができる。
【0027】
以上のメタデータにより、複数のチャンネルと各チャンネルに複数の日時に対応した番組の提示が可能となる。
【0028】
第22図に番組一覧を構成する番組情報の従来例を示す。
【0029】
ビデオ情報22020は、第21図に示すビデオ情報21040と同様である。番組一覧画面22000は、時間情報はなく、映像コンテンツが一覧表示される。番組一覧画面22000を構成する際には、番組一覧情報22010を使用する。番組一覧情報22010には、ビデオ情報リスト22011が記載されており、ビデオ情報リスト22011には、ビデオ情報1~9が順に並んでいる。当該ビデオ情報は、複数の映像コンテンツを表現するため、メタデータであるビデオ情報22020に異なる値を設定することで多種多様な映像コンテンツを表現することができる。ビデオ情報リスト22011に並んでいるビデオ情報1~9により、映像コンテンツのタイトル、説明、サムネイルが表示される。
【0030】
ビデオ情報22020のコンテンツ名21042により、番組一覧画面22000のタイトル22001を表示し、ビデオ情報22020のコンテンツ説明21043により番組一覧画面22000の説明22002を表示し、ビデオ情報22020のビデオサムネイル21044により番組一覧画面22000のサムネイル22003を表示する。このように、番組一覧では、映像コンテンツを羅列するため、ビデオ情報22020を利用している。
【0031】
第23図に、三層構造による番組選択の従来例を示す。
【0032】
映像配信コンテンツをオンディマンド形式で選択する際には、シリーズ、シーズン、エピソードの3つの層によりコンテンツを提示する場合が多い。視聴者は、まず、映像コンテンツのシリーズの表示の中から所望のコンテンツを選択する。
【0033】
第23図のシリーズの一覧23010は、映像コンテンツのシリーズ1~シリーズ6の一覧を提示しており、例えばシリーズ1をカーソル23011に合わせてリモコンの決定ボタン等で選択すると、シリーズ1の中にあるシーズンの一覧23020が表示される。シーズンの一覧23020では、シーズン1~シーズン3が並んでいる。ここで、カーソル23021をシーズン1に合わせリモコンの決定ボタン等で選択すると、シーズン1の中にあるエピソードの一覧23030が表示される。エピソードの一覧23030には、エピソード11~16が表示される。ここで、カーソル23031をシーズン1に合わせリモコンの決定ボタン等で選択すると、エピソード11が選択され、映像コンテンツの再生が開始される。
【0034】
このように、シリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造による番組提示および番組の選択操作は、視聴者が各階層で選択を実施し、階層をたどっていくこととなる。
【0035】
第24図に、階層化された番組情報の従来例を示す。シリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造を構成するためのメタデータは、シリーズ情報24010、シーズン情報24020、エピソード情報24030で構成される。シリーズ情報24010には、シリーズを外部から特定するためのシリーズID、シリーズ名、シリーズ説明、シリーズサムネイル、シリーズジャンルがあり、さらに、複数のシーズンを内包するためのシーズンリストがある。また、シーズン情報24020には、シーズンを外部から特定するためのシーズンID、シーズン名、シーズン説明、シーズンサムネイル、シーズンジャンルがあり、さらに、複数のシーズンを内包するためのシーズンリストがある。
【0036】
また、エピソード情報24030には、エピソードを外部から特定するためのエピソードID、エピソード名、エピソード説明、コンテンツの長さ、番組開始時刻、番組終了時刻、エピソードサムネイル、エピソードジャンルがあり、さらに、動作ストリームを再生するサーバを特定するビデオURLがある。
【0037】
第25図に、三層構造と番組表、番組一覧の比較の説明図を示す。
【0038】
以上説明した番組表情報、番組一覧情報とシリーズ情報、シーズン情報、エピソード情報の3層構造を第25図を使って比較する。
【0039】
番組表は、番組情報25010に含まれる、複数のチャンネル情報25020、25021により構成されている。本例では2つのチャンネルを例示しているが、さらに多くのチャンネルが存在しても同様に構成される。次にチャンネル情報25020には、x年x月x日の番組表情報25030とx年x月x日の番組表情報25031により構成される。本例では2つの日時を例示しているが、さらに多くの日時が存在しても同様に構成される。チャンネル情報25021に関しても同様にx年x月x日の番組情報を包含できる。
【0040】
次に、x年x月x日の番組表情報25030は、番組情報25040と番組情報25041で構成される。番組情報25040はビデオ情報25050により構成され、同様に、番組情報25041はビデオ情報25051により構成される。x年x月x日の番組表情報25031は、番組情報25042と番組情報25043で構成される。番組情報25042はビデオ情報25052により構成され、同様に、番組情報25043はビデオ情報25053により構成される。
【0041】
次に番組一覧情報25090は、ビデオ情報25091、25092、25093より構成される。本例では、3つのコンテンツ提示を例示しているが、さらに、ビデオ情報を追加することで、より多くのコンテンツ提示も可能である。
【0042】
一方で、シリーズ情報、シーズン情報、エピソード情報は3層構造を構成している。第25図のシリーズ情報24060の下に、シーズン情報24070~24072、シーズン情報25070の下にエピソード情報25080~25082、シーズン情報24071の下にエピソード情報25083~25085、シーズン情報25072の下にエピソード情報25086~25088が存在している。
【0043】
このように、従来の番組表および番組一覧と、シリーズ情報、シーズン情報、エピソード情報は3層構造とでは、大きな違いがあることがわかる。以下、従来の番組表および番組一覧に構造化された情報を提示する際の課題を示す。
【0044】
このような階層構造を有するシリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造による番組提示をテレビ受信機で実施するには、時間軸情報を持つ番組表あるいは時間軸情報を持たない番組一覧との整合性をとる必要がある。第21図で説明した番組表は、現在配信中の映像コンテンツや今後配信される映像コンテンツ、あるいは既に配信されたコンテンツを一目で見渡すことができ、所望のコンテンツを選択すれば、即座に映像コンテンツの再生が開始される。また、第22図で説明した番組一覧は、時間情報はないものの、映像コンテンツを一気に見渡すことができ、所望のコンテンツを選択することで、即座に映像コンテンツを再生することができる。一方で、シリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造は、これら番組表、番組一覧に直接的に対応させることができない。
【0045】
第23図で説明したシリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造は、例えば、長期にわたって配信されているドラマ等には適しているが、単発の映画やリアルタイム性の高い報道などのコンテンツに対しては適応が難しく、必ずしも、シリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造とならず、シーズン、エピソードの二層構造、あるいは、エピソードだけの一層構造で構成される場合が生じる。このような、層構造が異なるメタデータを番組表や番組一覧で提示する場合には、メタデータの変換などの処理が必要となる。
【0046】
特に、現在配信されているリアルタイムの配信コンテンツと既に配信が完了した過去番組である見逃しコンテンツ等をシームレスに選択しようとすると、シリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造では、それぞれ異なるシリーズから階層をたどっていく必要があり、ザッピングの様な手軽な操作が困難である。テレビ受信機では、番組表や番組一覧による比較的簡単な操作によりリアルタイムの映像配信と見逃し配信の様なVOD型の配信を同一の操作でシームレスに選択できるように工夫されている。
【0047】
以上の様に、シリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造により構成されたメタデータによるテレビ受信機で表示する場合は、課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0048】
番組情報配信システムにおいて、映像音声ストリームをネッワーク経由でテレビ受信機に配信し、番組選択のためのメタデータを生成し番組情報を中間共有サーバに送信する配信システムと、前記配信システムから前記メタデータを受信し、前記メタデータを蓄積した後に編集したメタデータを前記テレビ受信機に送信する前記中間共有サーバと、を有する。
【0049】
テレビ受信機において、配信システムから映像音声ストリームを受信し、中間共有サーバから前記配信システムが配信したメタデータを番組情報としてとして受信する。
【発明の効果】
【0050】
本発明は、映像コンテンツを配信するサーバシステムと、映像コンテンツを選択するためのメタデータを受信し、変換をする中間共有サーバと、映像コンテンツと、変換されたメタデータを受信する受信端末により構成され、当該メタデータを受信し、画面提示することで、通信により配信される映像コンテンツを容易に選択可能なテレビ操作システムに関する。特に、シリーズ、シーズン、エピソードの様に構造化されたデータに対して柔軟に対応できるメタデータを定義し、視聴者により簡単に所望のコンテンツを選択できる効果を与える。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【
図3】
図3は、本発明によるメタデータの関係の説明図。
【
図6】
図6は、本発明による番組一覧の表示動作の例。
【
図7】
図7は、本発明によるエピソード情報からの番組表示の例。
【
図8】
図8は、本発明による異なるメタデータの提示例。
【
図9】
図9は、本発明による異なるメタデータの提示例。
【
図10】
図10は、本発明によるチャンネルを含む混在表示の例。
【
図11】
図11は、本発明によるカーソル移動と画面動作の例。
【
図16】
図16は、本発明による第2の実施例のメタデータの例。
【
図19】
図19は、本発明による第3の実施例の横断検索の動作例。
【
図25】
図25は、三層構造と番組表、番組一覧の比較の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、本発明に関わる実施形態に関して、図面を参照して、詳細に説明する。
【0053】
本発明によるメタデータとそれに伴う画面提示、および、操作は、下記の解決方法を提供する。
1)メタデータに情報を追加し、視聴者に選択しやすい画面提示のための柔軟性を与える。
2)複数の配信システムから送信されるメタデータをテレビ受信機で処理しやすい形態へ変更する。
3)構造化されたメタデータをトップダウンとボトムアップの双方向の処理で次画面を作れるフォーマットを提供する。
・中間共有サーバを配置して、複数の配信システムから出力されるメタデータを統合して、テレビ受信機へ送信する。
・メタデータ(ビデオグループ)に関連番組情報を導入して、複数の映像コンテンツを関連付け、関連するグループで提示する。
・メタデータ(ビデオグループ)は、関連番組、シリーズ、シーズン、エピソードの組み合わせが自由に作れ、いずれの組み合わせでも画面表示ができる。
・画面表示は、シリーズ、シーズンによる階層表示とエピソード、ビデオ情報による直接選択を混合して表示できる。
・メタデータ(ビデオ情報)にサービスIDを追加して、チャンネルと、関連番組、シリーズ、シーズン、エピソードとの関係づけができる。どのチャンネルにいずれの関連番組、シリーズ、シーズン、エピソードが属しているか決め、チャンネルごとに関連番組、シリーズ、シーズン、エピソードを表示する。
・エピソードから番組情報を生成して、番組表画面を構成できる。
・エピソードからビデオグループを生成して、番組表画面を構成できる。
・階層化されたシリーズ、シーズンを選択すると展開されてエピソードのレベルで表示される。
・動画再生中にリモコンボタンで所定の操作を行うと、視聴中の動画が所属する階層化されたシリーズ、あるいはシーズンのエピソードが表示される。
・動画再生中にリモコンボタンで所定の操作を行うと、関連するエピソードが表示される。
・動画再生中に終わりが近づくと次回以降のエピソードが自動表示される。
・コンテンツ提供者が別途存在する場合には、コンテンツ提供者の識別子とコンテンツ提供者の情報を対にして、メタデータを拡張することで、コンテンツ提供者の情報を画面に提示する。
・個別に配信されるメタデータを統合し、メタデータ以外の検索用のキーワードを別の検索サーバに送り、メタデータとキーワードを紐づけることで、検索結果をメタデータでテレビ受信機送信し、検索結果コンテンツを提示する。
【0054】
(第1の実施形態)
第1図に本発明に基づく番組情報配信システム及びテレビ受信機の第1の実施例を示す。
【0055】
配信システム1100は、配信コンテンツ部1101、エンコーダ1102、配信部1103、番組情報部1104で構成される。配信コンテンツ部1101より出力される映像コンテンツは、エンコーダ1102により圧縮され、配信部1103へ入力される。配信部1103では、映像音声ストリームをストリーム配信ネットワーク1400へ出力する。
【0056】
従来例との差は、番組情報部1104の出力が、配信部1103でストリームに多重されずに、中間共有サーバ1500へ出力されている点である。番組情報部1104は、番組選択のためのメタデータを生成し、中間共有サーバ1500へ出力する。
【0057】
配信システム1200および配信システム1300も配信システム1100と同様の動作となる。
【0058】
中間共有サーバは、受信部1501、番組情報蓄積部1503、送信部1502により構成されている。受信部1501は、配信システム1100、1200、1300より出力されるメタデータを受信し、番組情報蓄積部1503に蓄積する。それぞれの配信システムから送信されたメタデータは、番組情報蓄積部1503で統合およびまたは編集されたのち、送信部1502によって、テレビ受信機1600、1700へ送信される。本実施例では、配信システムを3つ、テレビ受信機を2つの構成で例示しているが、配信システム、テレビ受信機ともに増加しても中間共有サーバの受信、送信能力を向上させることで対応が可能である。
【0059】
テレビ受信機1600は、受信部1603、デコーダ1602、コンテンツ表示部1601、番組情報処理部1604、選択画面部1605、制御部1606、リモコン1607で構成されている。受信部1603は、ストリーム配信ネットワーク1400を経由して送信されてくる映像音声ストリームを受信し、デコーダ1602へ出力する。デコーダでは圧縮された映像音声ストリームを伸長し、もとの映像コンテンツへ復元し、コンテンツ表示部1601へ出力する。一方で、中間共有サーバ1500より送信されてくるメタデータを番組情報処理部1604で受信し、メタデータの処理結果を選択画面部1605へ出力する。選択画面部では、番組選択のための画面を構成し、結果をコンテンツ表示部1601へ出力する。ここで、視聴者は、リモコン1607を使い、制御部1606へコマンドを送信することにより、所定の処理を実行する。
【0060】
テレビ受信機1700は、受信部1703、デコーダ1702、コンテンツ表示部1701、番組情報処理1704、選択画面部1705、制御部1706、リモコン1707で構成されている。テレビ受信機1700もテレビ受信機1600と同様の動作をする。
【0061】
第2図に本発明に基づくメタデータの例を示す。第2図は第1図の中間共有サーバ1500が番組情報として送信を行うメタデータの構成例である。
【0062】
第21図の番組表を構成する番組表情報の従来例と第22図の番組一覧を構成する番組一覧情報の従来例で説明したメタ―データに対して、第2図では、番組一覧情報の要素としてビデオグループ2001に変更となり、ビデオ情報には、シリーズID2011、シーズンID2012、エピソードID2013、関連番組ID2014、サービスID2015が追加となっている。また、新たに、関連番組情報2020、ビデオグループ2030、事業者情報2040が追加となっている。新規に変更、追加となっていない部分は、第21図、第22図に示すメタデータとまったく同様である。
【0063】
番組一覧情報2000の属性であるビデオグループ2001の中身は、ビデオグループ2030として定義されている。ビデオグループ2030の中には、ビデオ情報リスト2031、シリーズ情報リスト2032、シーズン情報リスト2033、エピソード情報リスト2034が内包されており、ビデオ情報リスト2031は、ビデオ情報2010をリスト形式で複数収容することができる。シリーズ情報リスト2032、シーズン情報リスト2033、エピソード情報リスト2034は、第24図で示すシリーズ情報リスト24010、シーズン情報リスト24020、エピソード情報リスト24030をそれぞれ複数収容することができる。
【0064】
したがって、番組一覧情報2000は、ビデオ情報リスト2031、シリーズ情報リスト2032、シーズン情報リスト2033、エピソード情報リスト2034のいずれか、あるいは、組み合わせによって、番組一覧を構成することができ、従来の番組一覧に対して柔軟に対応が可能となる。
【0065】
事業者情報2040は、事業者ID2045、事業者名2041、事業者ロゴ2042、利用規約2043、プライバシーポリシー(略称PP)2044で構成されている。第20図に示す従来のネット配信システムでは、単独の配信システムからのメタデータを配信するが、第1図に示す本発明に基づく第1の実施例では、配信システムが複数で構成されており、中間共有サーバにより、いずれの配信システムから送信されるメタデータであるかを識別し、事業者情報2040によりテレビ受信機へ情報を伝達する。
【0066】
事業者ID2045は複数の配信システムをユニークに識別するためのIDであり、事業者名2041は配信システムを表す名称、事業者ロゴ2042は配信システムを視聴者にわかりやすく示すために表示される。また、配信事業者が複数であるため、サービスを実施する際の視聴者に対する利用規約2043、および、プライバシーポリシー(PP)2044もリスト構造で複数記載できるようになっている。
【0067】
ビデオ情報2010には、関連番組ID2014が追加となっており、関連番組とは、関連番組情報2020に示すように、関連番組ID2021とビデオ情報リスト2022により構成されている。関連番組情報2020は、複数の映像コンテンツをコンテンツ適用者の意図で一つのまとまりとして定義するために導入されている。内部にあるビデオ情報リスト2022には、複数のビデオ情報2010を収容することができる。
【0068】
ビデオ情報には、さらに、シリーズID2011、シーズンID2012、エピソードID2013、サービスID2015が追加となっている。これは、当該ビデオ情報とシリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造及びチャンネル情報とのリンクを可能としている。
【0069】
第3図に本発明によるメタデータの関係の説明図を示す。ビデオ情報に追加された、シリーズID3011、シーズンID3012、エピソードID3013、関連番組ID3014、サービスID3015の動作を示す。
【0070】
第25図に示した様に、シリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造では、3つの階層構造を構成する。
【0071】
シリーズ情報3001の下には、シーズン情報3011~3013があり、シーズン情報3011の下には、エピソード情報3021~3023、シーズン情報3012の下には、エピソード情報3024~3026、シーズン情報3013の下には、エピソード情報3027~3029がある。従来のシリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造では、この3つの階層を構成することになるが、本発明によるメタデータの構造では、ビデオ情報含まれるエピソードIDにより、エピソード情報の下にビデオ情報を追加することができる。
【0072】
ビデオ情報3031に含まれるエピソードID3043は、エピソード情報3021を示しており、エピソード情報3021とビデオ情報3031を結びつけることができる。その他ビデオ情報3032~3039においても同様にエピソードIDを包含しているため、上位のエピソード情報とビデオ情報を結びつけることができる。
【0073】
また、ビデオ情報には、シリーズID、シーズンIDが含まれるため、当該ビデオ情報が、いずれのエピソードの下にあるのか、当該ビデオ情報がいずれのシーズン情報の下にあるのか、当該ビデオ情報がいずれのシリーズ情報の下にあるのか、を特定することができる。例えば、ビデオ情報3039は、エピソード情報3029、シーズン情報3013、シリーズ情報3001に属している。また、ビデオ情報にはサービスIDが内包されているため、いずれのチャンネルに属しているかを特定することができる。例えば、ビデオ情報3039は、チャンネル情報3050に属していることを特定することができる。
【0074】
このように、本発明によるメタデータでは、ビデオ情報の中のIDを確認することで、シリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造のいずれの位置に属しているかを特定することができ、また、いずれのチャンネルに属しているかを特定することができる。
【0075】
第4図に本発明による番組情報配信システムとテレビ受信機の番組一覧情報の例を示す。本発明による番組一覧情報4000は、ビデオグループ4011を内包している。ビデオグループ4011は、シリーズ情報リスト4021、シーズン情報リスト4022、エピソード情報リスト4023、ビデオ情報リスト4024のいずれか、あるいは、その組み合わせを属性として持つことができる。番組一覧情報が配信システムより送付されてくると、中間共有サーバ4060の受信部4064で番組一覧情報を受信する。受信した番組一覧情報は、ID検出部4061に出力され、内部にあるIDを検出し、結果を判定部4062へ出力し、ビデオグループの中に含まれるデータが、シリーズ情報、シーズン情報、エピソード情報、ビデオ情報を判別したのち送信部4065より出力される。判定部4062はメタデータをID検出結果に基づき第4図のマル付き数字1からマル付き数字5のように情報を任意に組み合わせて編集して送信部4065に送信する。
【0076】
ビデオグループとの例として、5つを例示する。ビデオグループ4031は、シリーズ情報リストが入っている場合を示しており、シリーズ情報4041、4042で構成されている。ビデオグループ4032は、シーズン情報リストが入っている場合を示しており、シーズン情報4043、4044で構成されている。ビデオグループ4033は、エピソード情報リストが入っている場合を示しており、エピソード情報4045、4046で構成されている。ビデオグループ4034は、ビデオ情報リストが入っている場合を示しており、ビデオ情報4047、4048で構成される。ビデオ情報4035は、混合されており、シーズン情報リストとエピソード情報リストが入っており、シーズン情報4049、エピソード情報4050で構成されている。このように、ビデオグループには、シリーズ情報、シーズン情報、エピソード情報、ビデオ情報を自由に送信することが可能となる。
【0077】
ビデオグループ内の情報は全て利用する必要はなく、少なくとも1つあれば良い。
【0078】
第5図に本発明によるテレビ受信機内の番組一覧表示の例を示す。
【0079】
シリーズ情報リスト5001、シーズン情報リスト5011、エピソード情報リスト5021、混在5031の4つのパターンに関して説明する。
【0080】
ビデオグループ5002が、シリーズ情報5003、5004、5005で構成されている場合、番組一覧表示5005の画面には、シリーズ5006、5007、5008が提示される。それぞれのシリーズは、シリーズのタイトルとシリーズの概要説明が提示される。
【0081】
ビデオグループ5012が、シーズン情報5013、5014、5015で構成されている場合、番組一覧表示5015の画面には、シーズン5016、5017、5018が提示される。それぞれのシーズンは、シーズンのタイトルとシーズンの概要説明が提示される。
【0082】
ビデオグループ5022が、エピソード情報5023、5024~5025で構成されている場合、番組一覧表示5025の画面には、8つのエピソードが一覧提示される。それぞれのエピソードは、エピソードのタイトルが提示される。
【0083】
ビデオグループ5032に、シーズン情報リスト、エピソード情報リスト、ビデオ情報リストが混在している。
【0084】
ビデオグループ5032は、シーズン情報5033とエピソード情報5034、5035とビデオ情報5036、5037で構成されている。番組一覧表示5038の画面には、シーズン5039とエピソード5040、5041とコンテンツ5042、5043が提示される。シーズン5039はシーズンのタイトルとシーズンの説明が提示され、エピソード5040、5041はエピソードタイトルが提示され、コンテンツ5042、5043はコンテンツタイトルが提示される。
【0085】
第6図に本発明によるテレビ受信機内の番組一覧の表示動作例を示す。
【0086】
シリーズ情報リスト6001、シーズン情報リスト6011、エピソード情報リスト6021、混在6031の4つのパターンに関して説明する。
【0087】
ビデオグループがシリーズ情報リストで構成されていた場合、番組一覧の初期画面6002にはシリーズのタイトルとシリーズの説明の一覧が表示される。いずれかのシリーズを視聴者が選択すると、番組一覧6003には、シーズンのタイトルとシーズンの説明の一覧が表示される。いずれかのシーズンを視聴者が選択すると、番組一覧6004には、エピソードのタイトルの一覧が表示される。視聴者は所望のエピソードを選択することで、映像コンテンツを視聴することができる。
【0088】
ビデオグループがシーズン情報リストで構成された場合、番組一覧の初期画面6012には、シーズンのタイトルとシーズンの説明の一覧が表示される。いずれかのシリーズを視聴者が選択すると、番組一覧6013には、エピソードのタイトルの一覧が表示される。視聴者は所望のエピソードを選択することで、映像コンテンツを視聴することができる。
【0089】
ビデオグループがエピソード情報リストで構成された場合、番組一覧の初期画面6022には、エピソードのタイトルが提示される。
【0090】
ビデオグループがシーズン情報リスト、エピソード情報リスト、ビデオ情報リストで混合して構成されていた場合、番組一覧の初期画面6032には、シーズンのタイトルとシーズンの説明と、エピソードタイトルとコンテンツタイトルの一覧が表示される。初期画面6032では、シーズンは階層があるが、エピソード、コンテンツを視聴者が選択すると、映像コンテンツの視聴をすることができる。視聴者がシーズンを選んだ場合は、番組一覧6034にシーズンに含まれているエピソード6035、6036、6037、6038が展開され、エピソードおよびコンテンツが一覧表示される。
【0091】
このように、本発明によるメタデータには、ビデオグループを導入することで、階層構造が異なるメタデータに関しても統合して画面表示を行うことができ、視聴者は所望のコンテンツに速やかに到達することが可能となる。
【0092】
第7図に本発明によるテレビ受信機内のエピソード情報からの番組表示の例を示す。
【0093】
エピソード情報7000は、エピソードID7001、ビデオID7002、エピソード名7003、エピソード説明7004、コンテンツの長さ7005、番組開始時刻7006、番組終了時刻7007、エピソードサムネイル7008が属性として定義されている。一方で、番組一覧情報7010は、ビデオグループ7011で構成され、ビデオグループ7030は、ビデオ情報7031、7032で構成されている。
【0094】
ここで、エピソード情報7000がビデオグループに含まれておらず、番組一覧でエピソード情報を提示しようとすると、エピソード情報に含まれるビデオIDでビデオ情報を特定し、エピソード情報に含まれる情報をビデオ情報にコピーすることで、ビデオ情報をエピソード情報から生成することが可能となる。例えば、ビデオ情報の属性として定義されているコンテンツ名、コンテンツ説明、ビデオサムネイルを、エピソード情報のエピソード名、エピソード説明、エピソードサムネイルで上書きすることで、番組一覧表示が可能となる。
【0095】
一方で、番組表画面7070を表示するためには、番組情報7040が必要であるが、番組情報7040をエピソード情報7000から生成することで、番組表画面7070の提示が可能となる。エピソード情報の属性として定義されているエピソード名7003を番組情報7040の番組名7042へコピーし、エピソード説明7004を番組説明7043へコピー、番組開始時刻7006を番組開示時間7044へコピーし、番組終了時刻7007と番組開始時刻7006を差分演算7051により引き算をすることで番組の長さ7045を生成し、エピソードサムネイル7008を番組サムネイル7046へコピーすることで番組情報を生成することができる。
【0096】
以上の動作により、シリーズ、シーズン、エピソードの三層構造のエピソード部分を使って、ビデオ情報や番組情報等の不足している属性を生成することで、番組一覧画面や番組表画面を表示することが可能となる。
【0097】
第8図に本発明による異なる複数の配信システムからのメタデータのテレビ受信機の提示例を示す。配信システム8000、8010、8020はそれぞれのメタデータを中間共有サーバへ送信する。ここで、配信システム8000は、ビデオグループ8001をシリーズ情報8002で構成しており、配信システム8010は、ビデオグループ8011をシーズン情報8012で構成しており、配信システム8020は、ビデオグループ8021をエピソード情報8022、8023で構成している。中間共有サーバ8100は、これらのメタデータを受信する。配信システム8000より送信されるメタデータには、ビデオグループ8001が含まれており、中間共有サーバ8100の受信部8050で受信する。受信部8050では、ID検出8051でIDを検出し判定部8052によりシリーズ情報であることを判定する。エピソード出力部8053では、シリーズ情報8002からシーズン情報を抽出しさらにエピソード情報を抽出し情報蓄積部8080へ出力する。
【0098】
同様に、配信システム8010より送信されてくるメタデータを受信部8060で受信する。受信部8060では、ID検出8061でIDを検出し判定部8062によりシーズン情報であることを判定する。エピソード出力部8063では、シーズン情報8012からエピソード情報を抽出し情報蓄積部8080へ出力する。
【0099】
さらに、配信システム8020より送信されてくるメタデータを受信部8070で受信する。受信部8070では、ID検出8071でIDを検出し判定部8072によりエピソード情報であることを判定する。エピソード出力部8073では、エピソード情報8022、8023を情報蓄積部8080へ出力する。
【0100】
以上の動作で、情報蓄積部8080では、配信システム8000、8010、8020から異なるビデオグループが送信されてくるが、情報蓄積部8080ではすべてエピソードのレベルに展開されている。情報蓄積部8080はメタデータを送信部8090へ出力する。送信部8090の再構築部8091はメタデータを再構築し、展開されたエピソード情報8041、8042、8043を再度ビデオグループ8040に収集し出力する。
【0101】
送信部8090の出力メタデータは、すべてエピソード情報で構成されたビデオグループとなるため、テレビ受信機で提示する番組一覧8030では、すべてエピソードの一覧表示となる。
【0102】
このように、異なる階層で送信されてきたメタデータを、中間共有サーバにより、すべて同一のレベルにそろえることで、テレビ受信機側は容易に一覧表示をすることが可能となる。
【0103】
第9図に本発明による複数の配信システムからの異なるメタデータのテレビ受信機の提示例を示す。ビデオグループ9000は、シリーズ情報9001、9002、シーズン情報9003、9004、エピソード情報9005、9006、9007で構成されている。
【0104】
ビデオグループ9000により、異なる構造のまま番組一覧を表示した場合を示す。画面9010は、シリーズタイトルとシリーズ説明9011、9012が提示され、シーズンタイトルとシーズン説明9013、9014が提示され、エピソード9015、9016、9017が表示される。
【0105】
一方で、ビデオグループ9000から、シーズン情報9003、9004だけを展開し、エピソードを抽出した場合を画面9020で説明する。シリーズ9021、9022は、展開されていないため、シリーズタイトル、シリーズの説明が表示される。シーズン9030は、シーズンタイトル9031とサムネイル9032が表示されると同時に、展開されたエピソード9033、9034、9035が表示される。同様に、シーズン9040は、シーズンタイトル9041とサムネイル9042が表示されると同時に、展開されたエピソード9043、9044、9045が表示される。視聴者は、展開されたエピソード9033、9034、9035、9043、9044、9045を選択することで、直ちに映像コンテンツを視聴することが可能となる。
【0106】
第10図に本発明によるテレビ受信機のチャンネルを含む混在表示の例を示す。
【0107】
混在表示画面10050を構成するメタデータとして、チャンネル情報10100とビデオグループ10000を用いる。ビデオグループ10000は、ビデオ情報10010、10020、10030、10040で構成されている。本例は、データ構造が複雑であるため、ツリー型の構造図で説明を実施し、また、混在表示画面10050を構成するために直接使用する属性を中心に説明するため、説明に直接関与しない属性はその他としている。
【0108】
ビデオ情報10010は、サービスID10011、関連番組ID10012、シリーズID10013で構成され、ビデオ情報10020は、サービスID10021、関連番組ID11022、シリーズID10023で構成され、ビデオ情報10030は、サービスID10031、関連番組ID11032、シリーズID10033で構成され、ビデオ情報10040は、サービスID10041、関連番組ID11042、シリーズID10043で構成されている。
【0109】
混在表示画面10050は、チャンネル10051、10052、10053、10054と、関連番組10060、シリーズ10070、シリーズ10080で構成されている。ここで、各ビデオ情報のサービスIDごとに並び替えを行う。サービスIDが同一のビデオ情報を集めることで、チャンネルごとのコンテンツの集合を作る。混在表示画面10050では、チャンネル10051を示すサービスIDを有するビデオ情報を集めて、関連番組、シリーズ情報を画面に提示する。したがって、混在表示画面10050に表示されている関連番組10060、シリーズ10070、シリーズ10080は、チャンネル10051に属している。同様に、チャンネル10052に関しても、チャンネル10052を示すサービスIDを有するビデオ情報を集めることで、チャンネル10052に属する関連番組、シリーズを表示することができる。同様に、チャンネル10053、10054についても同様の動作が可能である。
【0110】
第11図に本発明によるテレビ受信機のカーソル移動と画面動作の例を示す。
【0111】
混合画面11000において、カーソル11001が、エピソード10004の位置にある。この状態から、カーソルを右へ2つ移動した場合、カーソル11015がエピソード11012から11013をへて1104へ移動する。ここで、混合画面11000では、見えていなかったエピソード11013、および、11014が画面上に現れる、また、混合画面11010の状態から、カーソルを下に一つ動かすと、エピソード11024へカーソル11025が移動する。この時、関連番組11026、および、シリーズ11028には影響をせず、シリーズ11027の中で次の行のエピソード11022、11023、11024が現れる。
【0112】
このような動作により、視聴者に対して、より分かりやすい操作を提供することができる。
【0113】
第12図に本発明によるテレビ受信機の画面選択動作の例を示す。
【0114】
混合画面12000において、カーソル12001がエピソード12003の位置にあり、視聴者が当該エピソードを選択する。画面が、混合画面12050に移行し、画面上には、エピソード13の番組サムネイル12020、番組の詳細説明12021、再生ボタン12022、選択した前後のエピソード、12011、12012、12013が表示される。本例では、エピソードを選択した際に、直ちに再生をすることなく、エピソードの詳細情報を視聴者に提示することにより、より詳細なエピソードの内容を伝えることができる。
【0115】
第13図に本発明によるテレビ受信機の動画再生の例を示す。
【0116】
詳細画面13000は、第12図に示す混合画面12050と同等である。詳細画面13000にある、再生ボタン13001を押下することにより、動作再生が開始される。動画再生画面13010において、リモコンの停止ボタンを押下することで、再生動画画面13020の下部分にタイムバー13021が表示される。また、カーソルを下へ移動すると再生動画の下部分に、エピソード13031、13032、13033が表示される。
【0117】
以上の動作により視聴者に対して現在再生している映像コンテンツを停止、早送りが可能となり、また、現在再生している映像コンテンツの前後にどのようなエピソードがあるかを知ることができる。
【0118】
第14図に、本発明によるテレビ受信機の再生動作終了時の例を示す。
【0119】
動画再生画面14001が、終了直前の状態となると、再生動画画面14011の下部分に現在視聴している次回以降のエピソード14012、14013、14014が現れる。また、そのままの状態にしておけば、動画再生は終了し、自動的に、次回のエピソード14012の再生が開始される。
【0120】
このように、エピソードを自動的に再生していくことにより視聴者は、容易に視聴を続けることが可能となる。
【0121】
第15図に、本発明に基づく番組情報配信システムとテレビ受信機の第2の実施例を示す。
【0122】
本実施例では、配信システムへ複数のコンテンツ提供者が接続され、異なる映像コンテンツを配信システムへ提供している。コンテンツ提供者15001~15005は、配信システム1100に接続されており、配信システム1100の受信部1101でそれぞれのコンテンツ提供者15001~15005からの映像コンテンツを受信する。受信部1101では、受信した映像コンテンツを時分割で多重し、エンコーダ1102へ出力する。その後の処理は、第1図に示す第1の実施例と同等である。
【0123】
同様に、コンテンツ提供者15005は、配信システム1200に接続されており、配信システム1200の受信部1201でコンテンツ提供者15005からの映像コンテンツを受信する。受信部1201では、受信した映像コンテンツを時分割で多重し、エンコーダ1202へ出力する。その後の処理は、第1図に示す第1の実施例と同等である。
【0124】
更に、コンテンツ提供者15006~15007は、配信システム1300に接続されており、配信システム1300の受信部1301でそれぞれのコンテンツ提供者15006~15007からの映像コンテンツを受信する。受信部1301では、受信した映像コンテンツを時分割で多重し、エンコーダ1302へ出力する。その後の処理は、第1図に示す第1の実施例と同等である。
【0125】
第16図に本発明による第2の実施例の番組情報配信システムのメタデータの例を示す。
【0126】
第1の実施例のメタデータに対して、ビデオ情報にコンテンツ提供者IDが追加され、また、事業者情報にコンテンツ提供者リストが追加されている。さらに、コンテンツ提供者情報16010が追加されている。コンテンツ提供者情報16010は、コンテンツ提供者ID16011、コンテンツ提供者名16012、コンテンツ提供者ロゴ16013により構成されている。コンテンツ提供者情報16010は、第15図に示す、コンテンツ提供者に関する情報であり、コンテンツ提供者の情報を視聴者に知らしめる場合に使用される。
【0127】
第17図に本発明によるテレビ受信機の第2の実施例の動作例を示す。
【0128】
ビデオ情報17000にある提供者ID17001を基に、コンテンツ提供者リスト17010より所定のコンテンツ提供者情報17011を選択する。コンテンツ提供者情報17011の内容を、コンテンツ提供者情報17030に示す。コンテンツ提供者情報17030は、コンテンツ提供者ID17031、コンテンツ提供者名17032により構成されている。
【0129】
番組一覧画面17020には、コンテンツの一覧が表示されている。ビデオ情報17000に対応するコンテンツ16021が表示される際に、コンテンツ提供者情報17011に含まれる情報により、提供者名16022が画面上に表示される。
【0130】
このように、本発明による第2の実施例では、コンテンツの提供者と配信システムが分離されていても、コンテンツの提供者の情報を画面上に提示することができ、視聴者へコンテンツの提供元を伝達することが可能となる。
【0131】
第18図に本発明による番組情報配信システムとテレビ受信機の第3の実施例を示す。
【0132】
第1の実施例との違いは、検索サーバ19000が追加されており、また、各配信システム1100、1200、1300には番組ネット情報部1105、1205、1305が追加されている。第3の実施例では、中間共有サーバで蓄積されているメタデータだけでは検索不可能なキーワード検索を実現する。
【0133】
配信システム1100では、第1の実施例同様、番組情報部1104がメタデータを中間共有サーバへ送信する。一方、番組ネット情報部1105は、検索サーバ19000へキーワードを送信する。ここで、番組ネット情報部1105は、番組情報部1104のメタデータでは表せないキーワードを生成し、検索サーバへ送信する。
【0134】
例えば、番組情報部1104のビデオ情報にある、出演者やスタッフに対して、番組ネット情報部1105は、出演者、スタッフに加え出演者が出演している別の番組や、スタッフに含まれる監督の別の作品名等、メタデータで表せない情報が追加されている。
【0135】
配信システム1200、1300においても、配信システム1100と同様の動作をする。
【0136】
検索サーバ19000では、受信部19005で、配信システム1100、1200、1300からの番組ネット情報を受信する。受信部19005は、受信した番組ネット情報を、番組ネット情報蓄積部19002へ蓄積する。一方で、受信部19001は、中間共有サーバ1500からメタデータの一部を受信する。受信部19001は、中間共有サーバ1500から受信したメタデータの一部であるビデオ情報を番組ネット情報蓄積部19002へ蓄積する。したがって、番組ネット情報蓄積部19002には、番組ネット情報とビデオ情報が蓄積される。
【0137】
一方で、テレビ受信機1600には、送受信部1608が追加されている。送受信部1608は、視聴者からのキーワードを受け取り、検索サーバ19000へ送信する。また、その後、検索サーバ19000の検索結果を受信し、視聴者に通知する。
【0138】
同様に、テレビ受信機1700も送受信部1708が追加されているが、テレビ受信機1600と同様の動作をする。
【0139】
検索サーバ19000では、送受信部19004でテレビ受信機1600から送信されるキーワードを受信する。受信したキーワードを検索サーバ19000の検索エンジン19003に入力する。検索エンジン19003は、番組ネット情報蓄積部19002に蓄積された情報を基に検索を行い、結果を得る。検索結果を得た検索エンジン19003は、結果を送受信部19004へ入力する。送受信部19004は、キーワードを送信してきたテレビ受信機1600へ検索結果を送信する。
【0140】
第19図に本発明による番組情報配信システムとテレビ受信機の第3の実施例の横断検索の動作例を示す。第18図の構成図と合わせて説明する。
【0141】
それぞれの配信システム1100、1200、1300の番組ネット情報部1105、1205、1305で生成されるデータを19000、19010、19020に示す。配信システム1100で生成されたデータ19000は、複数のキーワードとビデオIDの対で構成されている。同様に配信システムで生成されたデータ19010、19020も、複数のキーワードとビデオIDの対で構成されている。このような状態で、それぞれの配信システムは、配信する番組情報に関連するキーワードを番組ネット情報蓄積部19002に記録している。
【0142】
検索エンジン19003からのキーワードが入力されると、配信システムデータ19000、19010、19020の中を検索し、マッチするキーワードを見つける。その後、見つかったキーワードの対となっているビデオIDを検索エンジン19003へ出力する。検索エンジン19003は、番組ネット情報蓄積部19002には、ビデオ情報が蓄積されており、得られたビデオIDからビデオ情報を検索し、複数のビデオ情報をまとめて、ビデオグループを形成する。
【0143】
例えば、配信システムのデータ19000で、マッチしたキーワード19001が対となるビデオID19002を検索エンジン19003で取得し、同様に、配信システムデータ19010で、マッチしたキーワード19011が対となるビデオID19012を検索エンジン19003で取得し、さらに、配信システムデータ19020で、マッチしたキーワード19021が対となるビデオID19022を検索エンジン19003で取得する。
【0144】
検索エンジン19003は、取得したビデオID19002、19012、19022よりビデオ情報19062、19063、19064を番組ネット情報蓄積部19002から取得し、ビデオグループ19061を構成する。
【0145】
次に視聴者に対する画面構成を説明する。
【0146】
視聴者が検索を実施する際に、検索画面19030を提示する。検索画面19030には、キーワード入力部分19031があり、視聴者はリモコンのキーを使ってキーワードを入力する。ここで入力されたキーワードが検索エンジン19003に入力されるキーワードとなる。
【0147】
一方で、ビデオグループ19061をテレビ受信機が受信すると、番組一覧画面19070が提示される。番組一覧画面19070には、ビデオグループ19061を構成するビデオ情報19062、19063、19064に対応する映像コンテンツ19071、191072、19073を提示する。
【0148】
以上の様に、本発明による第3の実施例では、視聴者が各配信事業者を横断して、所望の映像コンテンツをキーワードで検索することができ、利便性が向上する。
【0149】
[付記1]
映像音声ストリームをネッワーク経由でテレビ受信機に配信し、番組選択のためのメタデータを生成し番組情報を中間共有サーバに送信する配信システムと、
前記配信システムから前記メタデータを受信し、前記メタデータを蓄積した後に編集したメタデータを前記テレビ受信機送信する前記中間共有サーバと、を有することを特徴とする番組情報配信システム。
【0150】
[付記2]
付記1において、前記配信システムが配信するメタデータは少なくともシーズン情報、エピソード情報、及びシリーズ情報のいずれかが含まれていることを特許する番組情報配信システム。
【0151】
[付記3]
付記1において、前記配信システムが配信するメタデータはビデオグループ情報としてビデオ情報リスト、シリーズ情報リスト、シーズン情報リスト、及びエピソード情報リスのいずれかが含まれていることを特許する番組情報配信システム。
【0152】
[付記4]
付記3に記載の前記中間共有サーバにおいて、前記ビデオグループの関連番組、シリーズ、シーズン、エピソードを任意に組み合わせることを特徴する番組情報配信システム。
【0153】
[付記5]
付記1において、前記配信システムが複数の場合、複数の前記配信システムのメタデータを統合することを特徴する番組情報配信システム。
【0154】
[付記6]
付記5において、前記メタデータにキーワードを紐づけることを特徴する番組情報配信システム。
【0155】
[付記7]
配信システムから映像音声ストリームを受信し、
中間共有サーバから前記配信システムが配信したメタデータを番組情報としてとして受信する
ことを特徴とするテレビ受信機。
【0156】
[付記8]
付記7に記載の前記メタデータには、少なくともシーズン情報、エピソード情報、シリーズ情報のいずれかが含まれている
ことを特徴とするテレビ受信機。
【0157】
[付記9]
付記8に記載の前記エピソード情報から番組情報を生成して、番組表を画面表示する
ことを特徴とするテレビ受信機。
【0158】
[付記10]
付記9に記載の前記番組表は、階層化されたシリーズ、シーズンを選択すると展開されてエピソードのレベルで表示する
ことを特徴とするテレビ受信機。
【0159】
[付記11]
付記7において、視聴中の動画が所属する階層化されたシリーズ、あるいはシーズンのエピソードを前記中間共有サーバから受信した前記メタデータを基に表示する
ことを特徴とするテレビ受信機。
【0160】
[付記12]
付記7において、動画再生中に終わりが近づくと次回以降のエピソードを表示する
ことを特徴とするテレビ受信機。
【0161】
[付記13]
・中間共有サーバを配置して、複数の配信システムから出力されるメタデータを統合して、テレビ受信機へ送信する。
・メタデータ(ビデオグループ)に関連番組情報を導入して、複数の映像コンテンツを関連付け、関連するグループで提示する。
・メタデータ(ビデオグループ)は、関連番組、シリーズ、シーズン、エピソードの組み合わせが自由に作れ、いずれの組み合わせでも画面表示ができる。
・画面表示は、シリーズ、シーズンによる階層表示とエピソード、ビデオ情報による直接選択が混合して表示できる。
・メタデータ(ビデオ情報)にサービスIDを追加して、チャンネルと、関連番組、シリーズ、シーズン、エピソードとの関係づけができる。どのチャンネルにいずれの関連番組、シリーズ、シーズン、エピソードが属しているか決め、チャンネルごとに関連番組、シリーズ、シーズン、エピソードを表示する。
・エピソードから番組情報を生成して、番組表画面を構成できる。
・エピソードからビデオグループを生成して、番組表画面を構成できる。
・階層化されたシリーズ、シーズンを選択すると展開されてエピソードのレベルで表示される。
・動画再生中にリモコンボタンで所定の操作を行うと、視聴中の動画が所属する階層化されたシリーズ、あるいはシーズンのエピソードが表示される。
・動画再生中にリモコンボタンで所定の操作を行うと、関連するエピソードが表示される。
・動画再生中に終わりが近づくと次回以降のエピソードが自動表示される。
・コンテンツ提供者が別途存在する場合には、コンテンツ提供者の識別子とコンテンツ提供者の情報を対にして、メタデータを拡張することで、コンテンツ提供者の情報を画面に提示する。
・個別に配信されるメタデータを統合し、メタデータ以外の検索用のキーワードを別の検索サーバに送り、メタデータとキーワードを紐づけることで、検索結果をメタデータでテレビ受信機送信し、検索結果コンテンツを提示する。
【符号の説明】
【0162】
1100、1200、1300、8000、8010、8020 配信システム
1500、4060 中間共有サーバ
1600、1700 テレビ受信機
7040 番組情報