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特開2024-60906情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060906
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240425BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20240425BHJP
【FI】
G06Q30/02 444
G06T19/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022168477
(22)【出願日】2022-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀内(山本) 幸一
(72)【発明者】
【氏名】池上 幸次朗
(72)【発明者】
【氏名】三津澤(平野) 彩花
(72)【発明者】
【氏名】斎藤(西) 紗記子
【テーマコード(参考)】
5B050
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5B050BA08
5B050BA13
5B050DA01
5B050EA19
5B050EA24
5B050EA28
5B050FA02
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】サービス利用者が興味を有するような広告を提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、撮影部と、仮想空間生成部と、商品配置部と、表示部とを備える。撮影部は、カメラを用いて周囲の画像を取得する。仮想空間生成部は、取得した画像から周囲の状況を再現した仮想空間を生成する。商品配置部は、生成した仮想空間に前記所定の商品を配置する。表示部は、商品を配置した仮想空間を表示する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラを用いて周囲の画像を取得する撮影部と、
取得した画像から周囲の状況を再現した仮想空間を生成する仮想空間生成部と、
生成した仮想空間に所定の商品を配置する商品配置部と、
商品を配置した仮想空間を表示する表示部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示部は前記所定の商品の広告を表示し、該所定の商品の広告が選択された場合に、前記撮影部はカメラを用いて周囲の画像を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記商品配置部は、商品の配置を推奨する環境又は配置すべきでない環境を示す提示条件に対応して商品の配置又は拒否を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定の商品のシミュレーションを実行するシミュレーション実行部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記シミュレーション実行部は、前記所定の商品がロボット掃除機である場合、前記仮想空間内にゴミをばらまき、掃除により前記ゴミが除去されるシミュレーションを行う
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
カメラを用いて周囲の画像を取得する撮影工程と、
取得した画像から周囲の状況を再現した仮想空間を生成する仮想空間生成工程と、
生成した仮想空間に所定の商品を配置する商品配置工程と、
商品を配置した仮想空間を表示する表示工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに、
カメラを用いて周囲の画像を取得する撮影手順と、
取得した画像から周囲の状況を再現した仮想空間を生成する仮想空間生成手順と、
生成した仮想空間に所定の商品を配置する商品配置手順と、
商品を配置した仮想空間を表示する表示手順と
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サービス利用者のスマートフォン等の情報処理装置に提供される広告コンテンツは、予め広告主側で用意される。その上で、サービス利用者の属性等に応じて所定の広告コンテンツが選択され、サービス利用者の情報処理装置に提供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-203299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、サービス利用者の年齢や性別や購買履歴等の属性が同様であっても、個々のサービス利用者が置かれた状況はさまざまであり、特に室内に置くような商品の広告の場合、住環境が異なると自分の部屋に商品がフィットするのかしないのか、あるいはきちんと機能するのかしないのか等が不明であるなど、予め用意された広告コンテンツに興味をもってもらえない場合がある。そのため、サービス利用者が興味を有するような広告の提供において改善の余地がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、サービス利用者が興味を有するような広告を提供することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、撮影部と、仮想空間生成部と、商品配置部と、表示部とを備える。撮影部は、カメラを用いて周囲の画像を取得する。仮想空間生成部は、取得した画像から周囲の状況を再現した仮想空間を生成する。商品配置部は、生成した仮想空間に前記所定の商品を配置する。表示部は、商品を配置した仮想空間を表示する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の態様の1つによれば、サービス利用者が興味を有するような広告を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る広告コンテンツの概要を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下に説明する実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下に説明する実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
[1.情報処理の概要]
以下、図面を参照しつつ、実施形態に係る情報処理装置により実現される情報処理の一例を説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0011】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報端末装置(情報処理装置)100、及び広告コンテンツ配信装置(情報処理装置)200を有する。なお、情報処理システム1は、図1に示す例に限られず、複数の情報端末装置100、及び広告コンテンツ配信装置200を有していてもよい。また、情報端末装置100、及び広告コンテンツ配信装置200は、以下に説明する例に限られず、任意の数の情報端末装置100と広告コンテンツ配信装置200との間で以下に説明する情報処理を並列して実行できる。
【0012】
情報端末装置100、及び広告コンテンツ配信装置200は、それぞれ有線又は無線によりネットワークN(図2参照)に接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)や、電話網(携帯電話網、固定電話網等)や、地域IP(Internet Protocol)網や、インターネットなどの通信ネットワークである。ネットワークNは、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。情報端末装置100、及び広告コンテンツ配信装置200は、ネットワークNを通じて、相互に通信できる。
【0013】
情報端末装置100は、広告コンテンツ配信装置200から提供されるサービスを利用するためにサービス利用者Uが使用する情報処理装置である。情報端末装置100は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)などにより実現される。
【0014】
情報端末装置100は、広告コンテンツ配信装置200から提供される各種サービスを利用するための情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示できる。なお、情報端末装置100は、情報の表示処理を実現するコンテンツ情報及び制御情報を広告コンテンツ配信装置200などから受け取った場合には、コンテンツ情報及び制御情報に従って表示処理を含む所定の処理を実現する。
【0015】
広告コンテンツ配信装置200は、実施形態に係る情報処理の一部を実行する情報処理装置である。広告コンテンツ配信装置200は、サーバ装置やクラウドシステムなどにより実現される。なお、広告コンテンツ配信装置200は、サービス利用者Uが使用する情報端末装置100にコンテンツ情報及び制御情報を配信する配信装置として機能してもよい。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)などのスタイルシート言語により記述される。なお、広告コンテンツ配信装置200から配信されるアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0016】
例えば、広告コンテンツ配信装置200は、インターネット上の各種サービスをサービス利用者Uに提供できる。広告コンテンツ配信装置200が提供するサービスには、検索エンジンサイトや、ニュースサイトや、技術解説サイトや、ショッピングサイトや、ファイナンスサイト(株価サイト)や、路線検索サイトや、地図提供サイトや、旅行サイトや、飲食店紹介サイトや、ウェブブログなどに関するウェブページなどを介して提供される各種サービスが含まれる。また、広告コンテンツ配信装置200は、情報端末装置100にインストールされた各種アプリ(例えば、ポータルアプリ、ニュースアプリ、オークションアプリ、天気予報アプリ、ショッピングアプリ、ファイナンス(株価)アプリ、路線検索アプリ、地図提供アプリ、旅行アプリ、飲食店紹介アプリ、ブログ閲覧アプリ等)に表示する情報を提供できる。
【0017】
また、広告コンテンツ配信装置200は、上述した各種サービスの提供を通じて、サービス利用者Uが入力した検索ワードの情報を取得できる。また、広告コンテンツ配信装置200は、取得した検索ワードの情報を、検索履歴(検索ログ)として蓄積できる。なお、広告コンテンツ配信装置200は、各種サービスにおけるサービス利用者Uの操作や閲覧等に基づくユーザ属性(例えば、年齢、性別、地域等のデモグラフィック属性や、各種サービスのオンラインコンテンツの利用履歴等に基づいて推定されるサイコグラフィック属性など)や、各種サービスにおけるサービス利用者Uの行動履歴などを収集して、ユーザIDと対応付けて蓄積することもできる。
【0018】
具体的な情報処理の内容としては、図1に示すように、情報端末装置100においてサービス利用者Uが所定のアプリを立ち上げたり、所定のページへのリンクを選択したりした場合に、情報端末装置100から広告コンテンツ配信装置200へ広告コンテンツの要求が行われる(ステップS1)。
【0019】
広告コンテンツ配信装置200は、広告コンテンツの要求が行われると、制御情報及び提示条件を含む広告コンテンツを情報端末装置100に対して返送する(ステップS2)。ここでの提示条件とは、商品の配置を推奨する環境又は配置すべきでない環境等を示す情報である。
【0020】
情報端末装置100は、広告コンテンツを受信すると、ウェブブラウザやアプリケーションにより広告を表示する(ステップS3)。例えば、情報端末装置100は、「ロボット掃除機」の広告ページを表示する。
【0021】
次いで、情報端末装置100は、サービス利用者Uにより広告が選択された場合、内蔵されたカメラを動作させて、周囲を撮影する(ステップS4)。
【0022】
次いで、情報端末装置100は、撮影された画像から周囲の状況を再現した仮想空間を生成する(ステップS5)。
【0023】
次いで、情報端末装置100は、生成された仮想空間内に商品を配置する(ステップS6)。情報端末装置100は、商品の配置に際し、商品の配置を推奨する環境又は配置すべきでない環境等を示す提示条件に従い、例えば、例示の「ロボット掃除機」の場合、部屋のコーナ部等に配置を試みる。また、所定の面積(例えば2m)以上の何も置かれていない床面がない場合や、段差部・傾斜部が多い場合等には、自動清掃の機能を充分に発揮するのが困難であるとして、配置を拒否(断念)する。
【0024】
次いで、情報端末装置100は、商品が配置できた場合、商品が配置された仮想空間を表示する(ステップS7)。図示の例では、「ロボット掃除機」である商品Pが仮想空間内に配置されている。このように、単に広告主によって事前に用意された広告対象画像だけではなく、サービス利用者Uの居住する室内に商品が置かれた状態が表示されるため、興味をひき、広告効果が高まることが期待される。
【0025】
なお、上記の例では、サービス利用者Uが選択した広告の商品について仮想空間内に配置して表示しているが、サービス利用者Uの属性等に応じて自動的に選択された商品について、同様の処理を行ってもよい。その場合は、サービス利用者Uが商品の広告を選択せずとも、仮想空間内に商品を配置して表示する。
【0026】
次いで、情報端末装置100は、サービス利用者Uの操作(シミュレーション開始のボタン選択等)等に応じて商品のシミュレーションを実行する(ステップS8)。例えば、例示の「ロボット掃除機」の場合、仮想空間の室内にゴミを撒き散らし、商品のロボット掃除機が室内を動き回り、ゴミが吸い取られる状態を再現する。この場合、別のロボット掃除機によるシミュレーションと比較することにより、対象商品の性能の差を分かりやすく提示するようにしてもよい。性能の差としては、ゴミの吸引力の差だけでなく、他製品では狭い隙間に入ることができないが対象商品では入ることができるとかもシミュレーションにより明らかにすることができる。また、対象商品がエアコン、空気清浄機等である場合には、室内での気流の広がり方を可視化してシミュレーションすることもできる。対象商品が冷蔵庫の場合、扉を開けた際の冷気の可視化により、冷蔵能力の高さを示すこともできる。
【0027】
[2.情報処理装置の構成]
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置(情報端末装置100、広告コンテンツ配信装置200)の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【0028】
(情報端末装置100)
図2に示すように、情報端末装置100は、制御部110と、記憶部120と、通信部130とを備える。なお、図2は、情報端末装置100の構成例を示すものであり、図2に示す形態には限られず、図2に示す以外の他の機能部を備える形態であってもよい。
【0029】
(通信部130)
通信部130は、例えば、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、広告コンテンツ配信装置200などの他の装置との間で情報の送受信を行う。通信部130は、例えば、NIC(Network Interface Card)やアンテナなどによって実現される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)や、電話網(携帯電話網や固定電話網など)や、地域IP(Internet Protocol)網や、インターネットなどの通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。
【0030】
通信部130は、例えば、広告コンテンツ配信装置200に対して広告コンテンツを要求し、広告コンテンツ配信装置200から広告コンテンツを受信する。
【0031】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部120は、制御部110の各部により実行される情報処理を実現するためのプログラム及びデータを記憶する。
【0032】
図2に示すように、記憶部120は、広告コンテンツ一次記憶部121と、撮影情報一次記憶部122と、仮想空間情報一次記憶部123と、シミュレーション情報一次記憶部124とを有する。
【0033】
(広告コンテンツ一次記憶部121)
広告コンテンツ一次記憶部121は、表示部111が広告コンテンツ配信装置200から取得した広告コンテンツを一時的に記憶する。図3は、実施形態に係る広告コンテンツの概要を示す図であり、広告コンテンツを識別するコンテンツID、データ本体のコンテンツデータ、制御情報、提示条件等を含んでいる。
【0034】
(撮影情報一次記憶部122)
撮影情報一次記憶部122は、撮影情報一次記憶部122が取得した画像(映像)を一時的に記憶する。
【0035】
(仮想空間情報一次記憶部123)
仮想空間情報一次記憶部123は、仮想空間生成部113が生成した仮想空間の3Dデータを一時的に記憶する。
【0036】
(シミュレーション情報一次記憶部124)
シミュレーション情報一次記憶部124は、シミュレーション実行部115が生成したシミュレーション結果を一時的に記憶する。
【0037】
(制御部110)
制御部110は、情報端末装置100を制御するコントローラ(controller)である。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、情報端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(例えば、情報処理プログラム)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部110は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現されてもよい。
【0038】
図2に示すように、制御部110は、表示部111と、撮影部112と、仮想空間生成部113と、商品配置部114と、シミュレーション実行部115とを有する。制御部110は、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。なお、制御部110の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部110が有する各部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0039】
(表示部111)
表示部111は、一般的なウェブブラウザの機能を有するものであり、所定のページを示すURL(Uniform Resource Locator)等の記述に基づいて広告コンテンツ配信装置200等に対してページ要求を行い、返送されたページデータに基づいて画面表示を行う。ここでは、主として、広告コンテンツ配信装置200に広告ページの要求を行い、取得したデータに基づいて広告ページの表示を行う。また、表示部111は情報端末装置100内で生成した広告画像の表示も行う。
【0040】
(撮影部112)
撮影部112は、表示部111により表示されたページ内から、サービス利用者Uにより広告が選択された場合、内蔵されたカメラを動作させて、周囲を撮影する。
【0041】
(仮想空間生成部113)
仮想空間生成部113は、撮影部112により撮影された画像から周囲の状況を再現した仮想空間を生成する。
【0042】
(商品配置部114)
商品配置部114は、仮想空間生成部113により生成された仮想空間内に商品を配置する。
【0043】
(シミュレーション実行部115)
シミュレーション実行部115は、サービス利用者Uの操作(シミュレーション開始のボタン選択)等に応じて商品のシミュレーションを実行する。
【0044】
(広告コンテンツ配信装置200)
広告コンテンツ配信装置200は、制御部210と、記憶部220と、通信部230とを備える。なお、図2は、広告コンテンツ配信装置200の構成例を示すものであり、図2に示す形態には限られず、図2に示す以外の他の機能部を備える形態であってもよい。
【0045】
(通信部230)
通信部230は、例えば、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報端末装置100などの他の装置との間で情報の送受信を行う。通信部230は、例えば、NIC(Network Interface Card)やアンテナなどによって実現される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)や、電話網(携帯電話網や固定電話網など)や、地域IP(Internet Protocol)網や、インターネットなどの通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。
【0046】
通信部230は、例えば、情報端末装置100からの広告コンテンツの要求を受信し、情報端末装置100に対して広告コンテンツを送信する。
【0047】
(記憶部220)
記憶部220は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部220は、制御部210の各部により実行される情報処理を実現するためのプログラム及びデータを記憶する。
【0048】
図2に示すように、記憶部220は、ユーザ情報記憶部221と、広告コンテンツ記憶部222とを有する。
【0049】
(ユーザ情報記憶部221)
ユーザ情報記憶部221は、インターネット上の各種サービスを利用するサービス利用者を特定するための識別情報(例えば、ユーザID)に関連付けて、サービス利用者の検索履歴や行動履歴などのユーザ情報を記憶する。ユーザ情報記憶部221に記憶されるユーザ情報は、例えば、上述した各種サービスの提供を通じて、サービス利用者が入力した検索ワードの情報や、上述した各種サービスにおけるサービス利用者の操作や閲覧等に基づくユーザ属性(例えば、年齢、性別、地域等のデモフラフィック属性や、各種サービスのオンラインコンテンツの利用履歴等に基づいて推定される信念、価値観、習慣、嗜好などのサイコグラフィック属性など)や、各種サービスにおけるサービス利用者Uの行動履歴(例えば、購入した商品やサービス)などを含む。
【0050】
(広告コンテンツ記憶部222)
広告コンテンツ記憶部222は、広告コンテンツを記憶する。広告コンテンツとしては、広告ページのデータと、画像合成に用いられる前景となるコンテンツ画像とが含まれる。
【0051】
(制御部210)
制御部210は、広告コンテンツ配信装置200を制御するコントローラ(controller)である。制御部210は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、広告コンテンツ配信装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(例えば、情報処理プログラム)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部210は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現されてもよい。
【0052】
図2に示すように、制御部210は、広告コンテンツ提供部211を有する。制御部210は、この機能部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。なお、制御部210の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部210が有する各部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0053】
(広告コンテンツ提供部211)
広告コンテンツ提供部211は、情報端末装置100からの広告コンテンツの要求に応じ、広告コンテンツ記憶部222に記憶された広告コンテンツを情報端末装置100に提供する。
【0054】
[3.処理手順]
以下、図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置(情報端末装置100)による処理手順について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。図4に示す処理手順は、情報端末装置100の制御部110により実行される。
【0055】
図4において、情報端末装置100の制御部110は、広告コンテンツ配信装置200に対し、URL(Uniform Resource Locator)等の指定により広告コンテンツを要求する(ステップS101)。
【0056】
次いで、情報端末装置100の制御部110は、広告コンテンツ配信装置200から広告コンテンツを取得した場合、広告コンテンツに基づいて広告を表示する(ステップS102)。
【0057】
次いで、情報端末装置100の制御部110は、広告が選択されたらカメラを動作させて周囲を撮影する(ステップS103)。
【0058】
次いで、情報端末装置100の制御部110は、撮影された画像から周囲の状況を再現した仮想空間を生成する(ステップS104)。
【0059】
次いで、情報端末装置100の制御部110は、生成された仮想空間内に商品を配置する(ステップS105)。
【0060】
次いで、情報端末装置100の制御部110は、商品が配置された仮想空間を表示する(ステップS106)。
【0061】
次いで、情報端末装置100の制御部110は、ユーザの操作等に応じて商品のシミュレーションを表示し(ステップS107)、処理を終了する。
【0062】
なお、主たる処理が情報端末装置100において行われる場合について説明したが、主たる処理の一部を広告コンテンツ配信装置200側において行うようにしてもよい。例えば、情報端末装置100において撮影した画像を広告コンテンツ配信装置200側に送信し、仮想空間の作成、商品の配置、及びシミュレーションを広告コンテンツ配信装置200側で行い、その結果を情報端末装置100で受信して表示するようにしてもよい。
【0063】
[4.ハードウェア構成]
実施形態に係る情報処理装置(情報端末装置100、広告コンテンツ配信装置200)は、例えば図5に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図5は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【0064】
コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、SSD/HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、メディアインターフェイス(I/F)1700、及び各種センサ1900を有する。
【0065】
CPU1100は、ROM1300、RAM1200又はSSD/HDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラムなどを格納する。
【0066】
RAM1200又はSSD/HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータなどを格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワーク(通信網)Nを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、ネットワーク(通信網)Nを介して他の機器へ送信する。
【0067】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、及び、キーボードやマウスなどの入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0068】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリなどである。
【0069】
各種センサ1900は、マイク、カメラ、照度センサ、近接センサ、方位センサ、姿勢センサ、温度センサ、湿度センサ、心拍センサ等の各種のセンサである。
【0070】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置(情報端末装置100、広告コンテンツ配信装置200)として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部110、210の機能を実現する。また、SSD/HDD1400には、記憶部120、220内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワーク(通信網)Nを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0071】
[5.その他]
上述した実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0072】
上述の実施形態及び変形例において、情報端末装置100又は広告コンテンツ配信装置200による情報処理方法を実現するために、情報端末装置100又は広告コンテンツ配信装置200が有する制御部110又は制御部210の各部に対応する処理機能は、情報端末装置100又は広告コンテンツ配信装置200に予めインストールされている提供プログラムに対するアドオンとして実現してもよいし、軽量なプログラミング言語などを用いて、専用の提供プログラムとして柔軟に記述することにより実現されてもよい。
【0073】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0074】
また、上述の実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0075】
[6.効果]
上述の実施形態に係る情報端末装置100(情報処理装置)は、撮影部112と、仮想空間生成部113と、商品配置部114と、表示部111とを備える。撮影部112は、カメラを用いて周囲の画像を取得する。仮想空間生成部113は、取得した画像から周囲の状況を再現した仮想空間を生成する。商品配置部114は、生成した仮想空間に所定の商品を配置する。表示部111は、商品を配置した仮想空間を表示する。
【0076】
このようにして、実施形態に係る情報端末装置100(情報処理装置)は、単に広告主によって事前に用意された広告対象画像だけではなく、サービス利用者Uの居住する室内に商品が置かれた状態が表示されるため、自分の部屋に商品がフィットするのかしないのかが理解しやすくなり、興味をひき、広告効果が高まることが期待され、サービス利用者Uが興味を有するような広告を提供することができる。
【0077】
また、実施形態に係る情報端末装置100(情報処理装置)において、表示部111は所定の商品の広告を表示し、その所定の商品の広告が選択された場合に、撮影部112はカメラを用いて周囲の画像を取得する。これにより、サービス利用者Uの属性等に応じて自動的に商品が選択される場合には、サービス利用者Uの選択を省略することができる。
【0078】
また、実施形態に係る情報端末装置100(情報処理装置)において、商品配置部114は、商品の配置を推奨する環境又は配置すべきでない環境を示す提示条件に対応して商品の配置又は拒否を行う。これにより、商品の機能が充分に発揮されない環境に商品の配置を行うことでサービス利用者Uが誤った理解をすることを防止することができる。
【0079】
また、実施形態に係る情報端末装置100(情報処理装置)において、所定の商品のシミュレーションを実行するシミュレーション実行部115を備える。これにより、サービス利用者Uの居住する室内における動作を確認することができ、商品の理解を深めさせることができる。
【0080】
また、実施形態に係る情報端末装置100(情報処理装置)において、シミュレーション実行部115は、所定の商品がロボット掃除機である場合、仮想空間内にゴミをばらまき、掃除によりゴミが除去されるシミュレーションを行う。これにより、ロボット掃除機の性能を直感的に理解することができ、商品の理解を深めさせることができる。
【0081】
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0082】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0083】
1 情報処理システム
100 情報端末装置
110 制御部
111 表示部
112 撮影部
113 仮想空間生成部
114 商品配置部
115 シミュレーション実行部
120 記憶部
121 広告コンテンツ一次記憶部
122 撮影情報一次記憶部
123 仮想空間情報一次記憶部
124 シミュレーション情報一次記憶部
130 通信部
200 広告コンテンツ配信装置
210 制御部
211 広告コンテンツ提供部
220 記憶部
221 ユーザ情報記憶部
222 広告コンテンツ記憶部
230 通信部
図1
図2
図3
図4
図5