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特開2024-60996手摺用格子、手摺、及び手摺の製造方法
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  • 特開-手摺用格子、手摺、及び手摺の製造方法 図1
  • 特開-手摺用格子、手摺、及び手摺の製造方法 図2
  • 特開-手摺用格子、手摺、及び手摺の製造方法 図3
  • 特開-手摺用格子、手摺、及び手摺の製造方法 図4
  • 特開-手摺用格子、手摺、及び手摺の製造方法 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060996
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】手摺用格子、手摺、及び手摺の製造方法
(51)【国際特許分類】
   E04F 11/18 20060101AFI20240425BHJP
   E04B 1/00 20060101ALI20240425BHJP
【FI】
E04F11/18
E04B1/00 502C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022168625
(22)【出願日】2022-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】000150615
【氏名又は名称】株式会社長谷工コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110003498
【氏名又は名称】弁理士法人アイピールーム
(74)【代理人】
【識別番号】100167117
【弁理士】
【氏名又は名称】打越 佑介
(72)【発明者】
【氏名】瀧澤 隆
(72)【発明者】
【氏名】毛利 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】木村 郁夫
(72)【発明者】
【氏名】亀谷 智裕
【テーマコード(参考)】
2E301
【Fターム(参考)】
2E301GG07
2E301HH18
2E301JJ05
2E301NN07
2E301NN15
2E301NN16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】光線の量や角度に応じて変化する色合いや明度の濃淡を含む見た目の変化量を高めて商品としての価値の向上を期待できる。
【解決手段】手摺を構成する細長い格子Lであって、筒状部1と、筒状部1の内側に形成されたタッピングホール2とを備え、筒状部1は、少なくとも長手方向に延材する第1面部11と、第2面部12と、第3面部13と、第4面部14とで短手方向の断面が左右非対称になるように形成され、第1面部11の幅は、第2面部12、第3面部13、及び第4面部14の幅より長く、第1面部11と第3面部13とは、非平行に対向しており、第1面部11と第2面部12とが成す角度及び第1面部11と第4面部14とが成す角度は、鋭角である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手摺を構成する細長い格子であって、
筒状部と、筒状部の内側に形成されたタッピングホールとを備え、
筒状部は、少なくとも長手方向に延材する第1面部と、第2面部と、第3面部と、第4面部とで短手方向の断面が左右非対称になるように形成され、
第1面部の幅は、第2面部、第3面部、及び第4面部の幅より長く、
第1面部と第3面部とは、非平行に対向しており、
第1面部と第2面部とが成す角度及び第1面部と第4面部とが成す角度は、鋭角である
ことを特徴とする手摺用格子。
【請求項2】
タッピングホールが前記断面に対して左右対称の位置に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の手摺用格子。
【請求項3】
請求項2に記載の手摺用格子を所定の間隔毎に複数本備えた
ことを特徴とする手摺。
【請求項4】
第3面部が同一面上に位置するように同じ向きに取り付けられた第1格子群と、
前記向きを反転した向きかつ第1格子群と横並びに取り付けられた第2格子群とを備えた
ことを特徴とする請求項3に記載の手摺。
【請求項5】
第3面部が同一面上に位置するように同じ向きに第1格子群を取り付ける工程と、
前記向きを反転した向きかつ第1格子群と横並びに第2格子群を取り付ける工程と
を含むことを特徴とする請求項3に記載の手摺の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば建築物に採用される手摺を構成する格子、この格子が取り付けられた手摺、及びこの手摺の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば集合住宅の外廊下やベランダに設置される手摺の種類として、枠体に対して細長い角材が縦方向に所定の間隔で複数本取り付けられたタイプがある。このようなタイプは、外廊下やベランダからの落下を予防する安全性を前提としているものの、上記間隔が広過ぎて外部からの遮蔽性を欠いたり、上記角材の断面が左右対称で外観における意匠性を欠いたりしていた。
【0003】
一方、特許文献1には、頂辺AとB,側辺CとD,底辺Eからなり、頂角βを略90°、底角γを略45°とし、頂辺AとBは同長、側辺CとDは長さがC<Dで、側辺CとDの内側対向位置に、ビス取り付け用突条g,g’が形成されている中空五角形の手摺用の格子であり、これを横桟として等間隔で取り付けることで、上方からの入射光線を通過させ、水平方向及び下方からの入射光線及び視線を遮る効果を期待できる手摺が開示されている(段落「0012」、「0020」、及び図3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-59264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、光線や視線を受ける手摺の外側に相当する正面に対して格子の側辺Cが平行であり、さらに上側の格子の側辺Cと下側の格子の側辺Cとの間隙に位置する上側の格子が有する底辺Eの傾きと下側の格子が有する頂辺Aの傾きとが左右対称であることから、光線の量や角度に応じて変化する色合いや明度の濃淡を含む見た目が単調になりがちであり、上記視線の当事者が手摺から感じる印象を期待しにくい。
【0006】
手摺の構造が複雑でなくても、格子の形状や向きや配列によって上記印象を変えられる可能性がある。換言すると、上述した色合いや明度の濃淡のパターンや変化量は、格子の形状や向きや配列次第であり、発明者等はこれらによって手摺の価値の向上を期待できることに辿り着き、またこの技術分野におけるいわゆる当業者にとってこういった相違点を容易に想到するのは困難であることに気付いた。
【0007】
そこで、本発明の目的は、光線の量や角度に応じて変化する色合いや明度の濃淡を含む見た目の変化量を高めて商品としての価値の向上を期待できる手摺用格子、手摺、及び手摺の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明における手摺用格子は、手摺を構成する細長い格子であって、筒状部と、筒状部の内側に形成されたタッピングホールとを備え、筒状部は、少なくとも長手方向に延材する第1面部と、第2面部と、第3面部と、第4面部とで短手方向の断面が左右非対称になるように形成され、第1面部の幅は、第2面部、第3面部、及び第4面部の幅より長く、第1面部と第3面部とは、非平行に対向しており、第1面部と第2面部とが成す角度及び第1面部と第4面部とが成す角度は、鋭角であることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、筒状部の向きによって第1面部・第2面部・第3面部・第4面部がそれぞれ受ける光線の量や角度が異なるため、手摺のデザインのバリエーションが豊富になる効果を期待できる。例えば第1面部が手摺の外側かつ斜めを向くように取り付けられれば、第1面部と第2面部と第4面部とが手摺の外側に対してそれぞれ異なる向きに面するため、眺める向きによって手摺の表面の明度が変わったり、風向きによって風の抜け方が変わったりし、また、第3面部が手摺の内側に対して手摺と同じ向きに面するようにもできることから、需要者が抱く手摺の外側及び/又は内側からの印象をよくする効果を期待できる。
【0010】
また上記タッピングホールが上記断面に対して左右対称の位置に設けられていることが望ましい。
【0011】
この構成によれば、筒状部の向きが左右反転であっても設置の位置及び幅が変わらないため、例えば手摺全体のうち左側と右側との格子の向きを変えて設置したり、交互に格子の向きを変えて設置したりしやすく、これらの違いにより手摺の表面の明度や風の抜け方も変わることから、需要者が抱く手摺の外側からの印象をよりよくする効果を期待できる。
【0012】
また本発明における手摺は、上記手摺用格子を所定の間隔毎に複数本備えたことを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、上述した手摺用格子の向きにより異なる見え方や風の抜け方のバリエーションを複数実現でき、建築物の種類や向きや場所及びこれらの周辺環境や自然環境を考慮して需要者が抱く手摺の外側及び内側からの印象をよくしやすいことから、建築物の付加価値が向上する効果を期待できる。
【0014】
また上記手摺が、第3面部が同一面上に位置するように同じ向きに取り付けられた第1格子群と、上記向きを反転した向きかつ第1格子群と横並びに取り付けられた第2格子群とを備えていることが望ましい。
【0015】
この構成によれば、第3面部を基準にして第1格子群に含まれる格子の第2面部と第2格子群に含まれる格子の第2面部との向きが左右対称になることから、手摺の表面の明度及び風の抜け方が相対的な規則性を有するようになり、かつ手摺の統一感といった意匠性を演出する効果を期待できる。
【0016】
また本発明における手摺の製造方法は、第3面部が同一面上に位置するように同じ向きに第1格子群を取り付ける工程と、上記向きを反転した向きかつ第1格子群と横並びに第2格子群を取り付けられる工程とを含むことを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、少なくとも2つ以上の格子の束毎に手摺のデザインを変えやすく、手摺に取り付け済の格子であってもこれらの向きを変更しやすいことから、需要者の要求に応じやすいばかりでなく、リノベーションを含む施工の負荷を軽減しやすい効果を期待できる。
【0018】
本発明が採用される建築物は、例えば、集合住宅・戸建住宅・仮設住宅・学校・病院・高齢者施設・障害者施設・各種商業施設であり、鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造・木造といった構造やサイズを限定しない。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、光線の量や角度に応じて変化する色合いや明度の濃淡を含む見た目の変化量を高めて商品としての価値の向上を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態における手摺の斜視図である。
図2】上記手摺に取り付けられた格子単体の水平断面拡大図である。
図3】上記格子単体の別の水平断面拡大図である。
図4】上記手摺の一部の水平断面拡大図である。
図5】上記手摺の効果を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図1図5を参照しつつ、本発明の一実施形態における手摺用格子(以下「本格子」ともいう。)、本手摺用格子を備えた手摺(以下「本手摺」ともいう。)、及び本手摺の製造方法について説明する。これらの図において、複数個存在する同一の部位については、一つの部位のみに符番した部分もある。説明の便宜上、所定の部位やこの部位の引き出し線をかくれ線(破線)や想像線(二点鎖線)で示した部分もある。説明において、上方、下方、側方、垂直方向、水平方向等の向きを示す用語は、基本的に通常の居住空間を基準とする。
【0022】
<本手摺Hの概要>
図1に示すように、本手摺Hは、人や物体の落下を予防し、また隣り合う空間を仕切るものであり、例えば集合住宅を構成する各居室のベランダの先端に設置される枠体Fと、枠体Fに取り付けられる本格子Lとを備えている。本手摺Hの場所は、上記ベランダに限らず、外廊下や屋上やエントランス等でもよい。枠体Fは、公知の手摺に採用されているものでよく、形状・素材・サイズを限定しないが、好ましくは本格子Lが収まってはみ出さない程度の短手方向の幅(奥行)を有する。本格子Lは、枠体Fに対して縦向きであるが、横向きであってもよい。
【0023】
<本格子Lの詳細>
図2に示すように、本格子Lは、枠体Fに固定される筒状部1と、枠体Fの上枠・下枠への固定用として筒状部1の内側に形成されたタッピングホール2とを備えている。本格子Lの水平断面における横幅1waと縦幅1wbとの比率は、1:1~5:1であり、好ましくは5:4~5:2、より好ましくは3:2~3:1であり、図2では2:1であり、5:1より横幅1waが広いと平た過ぎて光線の反射が単調なり、また本手摺Hの外側から受ける風圧による振動が生じたりするおそれがある。本格子Lの水平断面における外周の形状及び/又は寸法は、長手方向の一端から他端まで同一であるが、異なっていてもよい。本格子Lは、アルミやステンレスといった金属製だが、光を反射するように表面がコーティングされた樹脂製でも木製でもよく、枠体Fと異なる素材製であってもよい。
【0024】
筒状部1は、長手方向に延材する第1面部11と、第2面部12と、第3面部13と、第4面部14とで短手方向の断面が左右非対称かつ略四角形になるように形成されており、各面同士が成す角の全部又は一部に面取り部分を有してもよいが、五角形以上の矩形になるように形成されてもよい。
【0025】
筒状部1は、第1面部11の幅11wが最長で、次いで第3面部13の幅13w、第2面部12の幅12w、第4面部14の幅14wの順に長い。第1面部と第3面部とは非平行に対向しており、第2面部と第4面部とは非平行に対向している。第3面部13を基準にすると、第1面部11は傾いており、第2面部12と第4面部14とはハの字状に傾いている。第3面部13に対する第1面部11の傾きは、5~50°であり、好ましくは10~40°であり、より好ましくは15~30°であり、5°より小さいと本手摺Hの外側から受ける風圧による振動が生じるおそれがあり、50°より大きいと枠体より外側に出っ張ってしまうおそれがある。
【0026】
筒状部1は、第1面部11と第2面部12とが成す角d1の角度及び第1面部11と第4面部14とが成す角d4の角度が鋭角(90°未満)であり、第3面部13と第2面部12とが成す角d2の角度及び第3面部13と第4面部14とが成す角d3の角度が鈍角(90°以上)である。角d1の角度が最も小さく、次いで角d4の角度、角d3の角度、角d2の角度の順に小さいが、角d2の角度と角d3の角度とが同一であってもよい。
【0027】
この構成によれば、筒状部1の向きによって第1面部11・第2面部12・第3面部13・第4面部14がそれぞれ受ける光線の量や角度が異なるため、本手摺Hのデザインのバリエーションが豊富になる効果を期待できる。例えば第1面部11が本手摺Hの外側かつ斜めを向くように取り付けられれば、第1面部11と第2面部12と第4面部14とが本手摺Hの外側に対してそれぞれ異なる向きに面するため、眺める向きによって本手摺Hの表面の明度が変わったり、風向きによって風の抜け方が変わったりし、また、第3面部13が本手摺Hの内側に対して同じ向きに面するようにもできることから、需要者が抱く本手摺Hの外側及び/又は内側からの印象をよくする効果を期待できる。
【0028】
図2に示すように、タッピングホール2は、第1面部11の内面側に位置する第1タッピングホール21と、第2面部12の内面側に位置する第2タッピングホール22とを有しているが、第1タッピングホール21のみでもよい。タッピングホール2は、筒状部1と一体的に成形されているが、筒状部1とは別の部材として溶接されたり接着剤で貼り付けられたりしてもよい。タッピングホール2は、筒状部1の一端から他端にレール状に形成されても、一端側と他端側とにスポット状に形成されてもよい。
【0029】
図3に示すように、第1タッピングホール21が筒状部1の断面に対して左右対称の位置に設けられている。第1タッピングホール21の位置は、図3(A)に示すように筒状部1の横幅を基準にしてもよく、また図3(B)に示すように第3面部13の幅を基準にしてもよい。
【0030】
この構成によれば、筒状部1の向きが左右反転であっても設置の位置及び幅が変わらないため、例えば本手摺H全体のうち左側と右側との本格子Lの向きを変えて設置したり、交互に本格子Lの向きを変えて設置したりしやすく、これらの違いにより本手摺Lの表面の明度や風の抜け方も変わることから、需要者が抱く本手摺Lの外側からの印象をよりよくする効果を期待できる。
【0031】
図4(A)に示すように、本手摺Hは、本格子Lを所定の間隔毎に複数本備えている。具体的には、本手摺Hは、第3面部13が同一面上に位置するように同じ向きに取り付けられた第1格子群Laと、この向きを反転した向きかつ第1格子群Laと横並びに取り付けられた第2格子群Lbとを備えている。第1格子群Laに含まれる本格子Lの第1面部11と第2格子群Lbに含まれる本格子Lの第1面部11とは、それぞれ相反する向きである。第1格子群Laと第2格子群Lbとは、同数又は異数の本格子Lを含んでもよく、また、図4(B)に示すように、枠体Fの柱F1を境界としてそれぞれの枠体にリバーシブル状に取り付けられてもよい。
【0032】
このような構成により、例えば図5(A)に示すような本手摺Hの外側かつ斜め方向からの視線に対し、第1格子群Laは本手摺Hの内側まで通すことで奥行き感や陰影を演出しやすく、第2格子群Lbは本手摺Hの内側まで通さないことでプライバシーを確保しやすい効果を期待できる。
【0033】
また、図5(B)に示すような本手摺Hの外側からこの正面への視線及び斜め方向への視線に対し、第1格子群Laは本手摺Hの内側まで通したり通さなかったりし、第2格子群Lbは本手摺Hの内側まで通さないことで、視点の移動により生じる奥行き感や陰影を演出しやすい効果を期待できる。
【0034】
また、図5(C)に示すような本手摺Hの内側から外側に向けた視線に対して、例えばこの内側から見て右手に他の住居が存在し、左手に所望の景色が得られる場合、第2格子群Lbが上記住居からの視線を遮蔽し、かつ上記景色を透過させることで、これら双方を実現する効果を期待でき、さらに第1格子群Laが上記住居からの視線を通し、かつ上記景色を透過させないことで、第2格子群Lbと真逆の作用を演出する効果を期待できる。
【0035】
すなわち、本格子Lの向きにより異なる見え方や風の抜け方のバリエーションを複数実現でき、集合住宅の種類や向きや場所及びこれらの周辺環境や自然環境を考慮して需要者が抱く本手摺Hの外側及び内側からの印象をよくしやすいことから、集合住宅の付加価値が向上する効果を期待できる。さらに、第3面部13を基準にして第1格子群Laに含まれる本格子Lの第2面部12と第2格子群Lbに含まれる格子の第2面部12との向きが左右対称になることから、本手摺Hの表面の明度及び風の抜け方が相対的な規則性を有するようになり、かつ手摺の統一感といった意匠性を演出する効果を期待できる。
【0036】
図4に示すように、本手摺Hの製造方法は、枠体Fに対して本格子Lの第3面部13が同一面上に位置するように同じ向きに第1格子群Laを取り付ける工程と、この向きを反転した向きかつ第1格子群Laと横並びに第2格子群Lbを取り付けられる工程とを含む。
【0037】
この構成によれば、少なくとも2つ以上の格子の束毎に手摺のデザインを変えやすく、枠体Fに取り付け済の本格子Lであってもこれらの向きを変更しやすいことから、需要者の要求に応じやすいばかりでなく、リノベーションを含む施工の負荷を軽減しやすい効果を期待できる。
【0038】
なお、本実施形態に示した格子及び手摺は、上述した内容に限定されず、同等の効果を得られる限り、あらゆる部位の位置・形状・寸法や、部位同士の関係を含む。
【符号の説明】
【0039】
H 手摺
F 枠体
F1 柱
L 格子
La 第1格子群、Lb 第2格子群
1 筒状部
11 第1面部、12 第2面部、13 第3面部、14 第4面部
2 タッピングホール
21 第1タッピングホール、22 第2タッピングホール
図1
図2
図3
図4
図5