(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006119
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】画像形成装置およびカートリッジ
(51)【国際特許分類】
G03G 21/16 20060101AFI20240110BHJP
G03G 15/08 20060101ALI20240110BHJP
G03G 21/10 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
G03G21/16 176
G03G15/08 340
G03G21/16 133
G03G21/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022106715
(22)【出願日】2022-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正吾
【テーマコード(参考)】
2H077
2H134
2H171
【Fターム(参考)】
2H077AA12
2H077AA15
2H077AA18
2H077AA25
2H077AA31
2H077AA34
2H077AA37
2H077AB02
2H077AB12
2H077AB14
2H077AC02
2H077AD02
2H077AD06
2H077AD13
2H134GA01
2H134GB02
2H134GB05
2H134HD01
2H134JA02
2H134JA11
2H134KG03
2H134KG07
2H134KH11
2H171FA01
2H171FA02
2H171FA03
2H171FA04
2H171FA14
2H171FA28
2H171GA13
2H171GA19
2H171HA06
2H171HA09
2H171JA23
2H171JA27
2H171JA29
2H171JA31
2H171JA38
2H171KA04
2H171KA17
2H171KA22
2H171KA23
2H171QA02
2H171QA08
2H171QB03
2H171QB15
2H171QB32
2H171QC03
2H171QC22
2H171SA10
2H171SA17
2H171SA22
2H171SA26
2H171WA07
(57)【要約】
【課題】現像筐体にトナーを補給できる画像形成装置において、感光ドラムから現像筐体に戻る戻りトナーが画質に与える影響を抑制できる画像形成装置およびカートリッジを提供する。
【解決手段】
画像形成装置1は、本体筐体2と、感光ドラム51と、現像筐体531と、現像ローラ532と、容器561と、戻りトナー管59とを備える。容器561は、挿入開口5611を有する。挿入開口5611には、トナー収容器Bが挿入される。トナー収容器Bは、現像筐体531に補給するためのトナーを収容する。感光ドラム51から現像筐体531に戻る戻りトナーは、戻りトナー管59を通る。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体筐体と、
感光ドラムと、
トナーを収容可能な現像筐体と、
前記現像筐体内のトナーを前記感光ドラムに供給可能な現像ローラと、
前記現像筐体に補給するためのトナーを収容するトナー収容器が挿入される挿入開口を有する容器と、
前記感光ドラムから前記現像筐体に戻る戻りトナーが通る戻りトナー管と、
を備える、画像形成装置。
【請求項2】
前記現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転可能であり、
前記画像形成装置は、前記容器から前記現像筐体に補給されるトナーが通る補給トナー管を有し、
前記補給トナー管は、前記第1方向において、前記現像筐体の中央部に接続され、
前記戻りトナー管は、前記補給トナー管と接続される、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
本体筐体と、
感光ドラムと、
トナーを収容可能な現像筐体と、
前記現像筐体内のトナーを前記感光ドラムに供給可能な現像ローラと、
前記現像筐体に補給するためのトナーを収容するトナー収容器が挿入される挿入開口を有する容器と、
前記容器から前記現像筐体に補給されるトナーが通る補給トナー管と、
前記感光ドラムから前記現像筐体に戻る戻りトナーが通る戻りトナー管と、
を備える、画像形成装置。
【請求項4】
前記現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転可能であり、
前記補給トナー管は、前記第1方向において、前記現像筐体の中央部に接続され、
前記戻りトナー管は、前記補給トナー管と接続される、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転可能であり、
前記画像形成装置は、前記容器から前記現像筐体に補給されるトナーが通る補給トナー管を有し、
前記補給トナー管および前記戻りトナー管は、前記第1方向において、前記現像筐体の中央部に接続される、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記現像筐体は、
前記現像筐体の内部空間を、前記現像ローラの一部を収容する第1現像室と、第2現像室とに仕切る仕切壁であって、前記第2現像室から前記第1現像室へのトナーの通過を許容する第1開口と、前記第1現像室から前記第2現像室へのトナーの通過を許容する第2開口と、を有する仕切壁を有し、
前記画像形成装置は、
前記第1現像室内に位置し、前記第1現像室内のトナーを前記第1開口から前記第2開口に向かって搬送する第1搬送部材と、
前記第2現像室内に位置し、前記第2現像室内のトナーを前記第2開口から前記第1開口に向かって搬送する第2搬送部材と、
前記容器から前記現像筐体に補給されるトナーが通る補給トナー管と、を有し、
前記補給トナー管および前記戻りトナー管は、前記第2現像室に接続される、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転可能であり、
前記現像筐体は、
前記第1方向における前記現像ローラの一端部を支持する第1現像側壁と、前記第1方向における前記現像ローラの他端部を支持する第2現像側壁と、前記現像筐体の内部空間を、前記現像ローラの一部を収容する第1現像室と、第2現像室とに仕切る仕切壁であって、前記第2現像室から前記第1現像室へのトナーの通過を許容する第1開口と、前記第1現像室から前記第2現像室へのトナーの通過を許容する第2開口と、を有する仕切壁と、を有する本体部と、
前記第1方向において前記第1現像側壁に対して前記第2現像側壁の反対側に位置し、前記第1現像側壁から突出する突出部であって、前記第2現像室と通じる内部空間を有する突出部と、を有し、
前記画像形成装置は、
前記第1現像室内に位置し、前記第1現像室内のトナーを前記第1開口から前記第2開口に向かって搬送する第1搬送部材と、
前記第2現像室内に位置し、前記第2現像室内のトナーを前記第2開口から前記第1開口に向かって搬送する第2搬送部材と、
前記容器から前記現像筐体に補給されるトナーが通る補給トナー管と、
をさらに有し、
前記補給トナー管および前記戻りトナー管は、前記突出部に接続される、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第1搬送部材および前記第2搬送部材は、オーガスクリューである、請求項6または請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転可能であり、
前記画像形成装置は、
前記第1方向における前記感光ドラムの一端部を支持する第1ドラム側板と、前記第1方向における前記感光ドラムの他端部を支持する第2ドラム側板と、を有するドラムフレームを有し、
前記容器は、前記第1ドラム側板の上に位置する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記戻りトナー管は、前記容器と接続される、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記感光ドラムと、前記現像筐体と、前記現像ローラと、前記容器と、前記戻りトナー管と、を有するカートリッジであって、前記本体筐体に対して着脱可能なカートリッジを備え、
前記現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転可能であり、
前記本体筐体は、前記第1方向における一方の側壁であって、前記カートリッジの通過を許容する本体開口を有する側壁を有する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項12】
第2感光ドラムと、
トナーを収容可能な第2現像筐体と、
前記第2現像筐体内のトナーを前記第2感光ドラムに供給可能な第2現像ローラと、
前記第2現像筐体に補給するためのトナーを収容する第2トナー収容器が挿入される第2挿入開口を有する第2容器と、
前記第2感光ドラムから前記第2現像筐体に戻る戻りトナーが通る第2戻りトナー管と、
を備える、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項13】
感光ドラムと、
トナーを収容可能な現像筐体と、
前記現像筐体内のトナーを前記感光ドラムに供給可能な現像ローラと、
前記現像筐体に補給するためのトナーを収容するトナー収容器が挿入される挿入開口を有する容器と、
前記感光ドラムから前記現像筐体に戻る戻りトナーが通る戻りトナー管と、
を備える、カートリッジ。
【請求項14】
前記現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転可能であり、
前記カートリッジは、
前記容器から前記現像筐体に補給されるトナーが通る補給トナー管を有し、
前記補給トナー管は、前記第1方向において、前記現像筐体の中央部に接続され、
前記戻りトナー管は、前記補給トナー管と接続される、請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項15】
前記現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転可能であり、
前記カートリッジは、
前記容器から前記現像筐体に補給されるトナーが通る補給トナー管を有し、
前記補給トナー管および前記戻りトナー管は、前記第1方向において、前記現像筐体の中央部に接続される、請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項16】
前記現像筐体は、
前記現像筐体の内部空間を、前記現像ローラの一部を収容する第1現像室と、第2現像室とに仕切る仕切壁であって、前記第2現像室から前記第1現像室へのトナーの通過を許容する第1開口と、前記第1現像室から前記第2現像室へのトナーの通過を許容する第2開口と、を有する仕切壁と、を有し、
前記カートリッジは、
前記第1現像室内に位置し、前記第1現像室内のトナーを前記第1開口から前記第2開口に向かって搬送する第1搬送部材と、
前記第2現像室内に位置し、前記第2現像室内のトナーを前記第2開口から前記第1開口に向かって搬送する第2搬送部材と、
前記容器から前記現像筐体に補給されるトナーが通る補給トナー管と、を有し、
前記補給トナー管および前記戻りトナー管は、前記第2現像室に接続される、請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項17】
前記現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転可能であり、
前記現像筐体は、
前記第1方向における前記現像ローラの一端部を支持する第1現像側壁と、前記第1方向における前記現像ローラの他端部を支持する第2現像側壁と、前記現像筐体の内部空間を、前記現像ローラの一部を収容する第1現像室と、第2現像室とに仕切る仕切壁であって、前記第2現像室から前記第1現像室へのトナーの通過を許容する第1開口と、前記第1現像室から前記第2現像室へのトナーの通過を許容する第2開口と、を有する仕切壁と、を有する本体部と、
前記第1方向において前記第1現像側壁に対して前記第2現像側壁の反対側に位置し、前記第1現像側壁から突出する突出部であって、前記第2現像室と通じる内部空間を有する突出部と、を有し、
前記カートリッジは、
前記第1現像室内に位置し、前記第1現像室内のトナーを前記第1開口から前記第2開口に向かって搬送する第1搬送部材と、
前記第2現像室内に位置し、前記第2現像室内のトナーを前記第2開口から前記第1開口に向かって搬送する第2搬送部材と、
前記容器から前記現像筐体に補給されるトナーが通る補給トナー管と、を有し、
前記補給トナー管および前記戻りトナー管は、前記突出部に接続される、請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項18】
前記第1搬送部材および前記第2搬送部材は、オーガスクリューである、請求項16または請求項17に記載のカートリッジ。
【請求項19】
前記現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転可能であり、
前記カートリッジは、
前記第1方向における前記感光ドラムの一端部を支持する第1ドラム側板と、前記第1方向における前記感光ドラムの他端部を支持する第2ドラム側板と、を有するドラムフレームを有し、
前記容器は、前記第1ドラム側板の上に位置する、請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項20】
前記戻りトナー管は、前記容器と接続される、請求項13に記載のカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置およびカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、感光ドラムと、現像ユニットとを備える。現像ユニットは、現像ローラと、トナーを収容可能な現像容器を備える。このような画像形成装置として、トナーが収容されているトナーパックを現像容器の装着部に装着し、トナーパック内のトナーを現像容器に補給できる画像形成装置が知られている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される画像形成装置では、転写残トナーが付着した感光ドラムをクリーニングすることなく、転写残トナーが付着した状態のまま、前露光装置によって感光ドラム表面を除電し、その後、帯電ローラによって帯電させ、スキャナユニットによって露光して、非露光部の転写残トナーを現像ローラで現像容器に回収している(いわゆるクリーナレス構成)。
【0005】
このようなクリーナレス構成を、現像容器にトナーを補給可能な画像形成装置に採用した場合、例えば、転写残トナー、転写残トナーに含有される外添剤、および、紙粉が帯電ローラに付着することにより、画質に不利な影響を与える可能性がある。
【0006】
また、転写残トナーが現像ローラに回収され、そのまま次の現像に使用されるため、転写残トナーが画質に不利な影響を与える可能性もある。
【0007】
さらに、現像ローラで転写残トナーを回収する際に、紙粉も現像ローラで回収してしまうことにより、紙粉が現像ローラと層規制ブレードの間に挟まって、画質に不利な影響を与える可能性もある。
【0008】
これらの問題が発生すると、感光ドラムや現像ユニットを交換する必要が発生し、その結果、感光ドラムや現像ユニットの交換頻度が増加し、環境負荷を増大させてしまう可能性がある。
【0009】
そこで、本開示の目的は、現像筐体にトナーを補給できる画像形成装置において、感光ドラムから現像筐体に戻る戻りトナー、および、戻りトナーに混じる紙粉が画質に不利な影響を与えることを抑制し、感光ドラムや現像ローラの交換頻度の低減を図ることによって、環境負荷の増大を抑制できる画像形成装置およびカートリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本開示の画像形成装置は、本体筐体と、感光ドラムと、現像筐体と、現像ローラと、容器と、戻りトナー管とを備える。現像筐体は、トナーを収容可能である。現像ローラは、現像筐体内のトナーを感光ドラムに供給可能である。容器は、挿入開口を有する。挿入開口には、トナー収容器が、挿入される。トナー収容器は、現像ローラに補給するためのトナー収容する。感光ドラムから現像ユニットに戻る戻りトナーは、戻りトナー管を通る。
【0011】
このような構成によれば、感光ドラムから、戻りトナー管を通して、戻りトナーを現像ユニットに戻すことができる。
【0012】
そのため、現像筐体に補給されたトナーが現像ローラに向かう流れの上流に戻りトナーを戻して、補給されたトナーと戻りトナーとを混合した後に、それらのトナーを現像ローラに供給できる。
【0013】
つまり、現像ローラに供給される前に、戻りトナーと補給されたトナーとを混合できる。
【0014】
その結果、戻りトナー、および、戻りトナーに混じる紙粉が画質に不利な影響を与えることを抑制できる。
【0015】
そのため、感光ドラムおよび現像ローラの交換頻度の低減を図ることができ、環境負荷の増大を抑制できる。
【0016】
(2)現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転可能であってもよい。画像形成装置は、補給トナー管を有してもよい。容器から現像筐体に補給されるトナーは、補給トナー管を通る。補給トナー管は、第1方向において、現像筐体の中央部に接続されてもよい。戻りトナー管は、補給トナー管と接続されてもよい。
【0017】
このような構成によれば、現像筐体に補給されるトナーが現像筐体に入る前に、戻りトナーを補給されるトナーに配合し、現像ローラに供給される前に、現像筐体内で混合できる。
【0018】
また、補給トナー管は、第1方向において、現像筐体の中央部に接続される。
【0019】
そのため、第1方向において、補給されたトナーに対する戻りトナーの割合の均一化を図ることができる。
【0020】
その結果、戻りトナーが画質に与える影響を抑制できる。
【0021】
(3)補給トナー管および戻りトナー管は、第1方向において、現像筐体の中央部に接続されてもよい。
【0022】
このような構成によれば、戻りトナー管から現像筐体に供給される戻りトナーと、補給トナー管から現像筐体に供給されるトナーとを、現像ローラに供給される前に、現像筐体内で混合できる。
【0023】
また、第1方向において、補給されたトナーに対する戻りトナーの割合の均一化を図ることができる。
【0024】
その結果、戻りトナーが画質に与える影響を抑制できる。
【0025】
(4)現像筐体は、仕切壁を有してもよい。仕切壁は、現像筐体の内部空間を、第1現像室と第2現像室とに仕切る。第1現像室は、現像ローラの一部を収容する。仕切壁は、第1開口と、第2開口とを有する。第1開口は、第2現像室から第1現像室へのトナーの通過を許容する。第2開口は、第1現像室から第2現像室へのトナーの通過を許容する。画像形成装置は、第1搬送部材と、第2搬送部材とをさらに有してもよい。第1搬送部材は、第1現像室内に位置する。第1搬送部材は、第1現像室内のトナーを、第1開口から第2開口に向かって搬送する。第2搬送部材は、第2現像室内に位置する。第2搬送部材は、第2現像室内のトナーを、第2開口から第1開口に向かって搬送する。補給トナー管および戻りトナー管は、第2現像室に接続されてもよい。
【0026】
このような構成によれば、戻りトナー管から第2現像室に供給される戻りトナーと、補給トナー管から第2現像室に供給されるトナーとを、第2現像室で混合してから、第1現像室で現像ローラに供給できる。
【0027】
そのため、戻りトナーが画質に与える影響を抑制できる。
【0028】
(5)現像筐体は、本体部と、突出部とを有してもよい。本体部は、第1現像側壁と、第2現像側壁と、仕切壁とを有してもよい。第1現像側壁は、第1方向における現像ローラの一端部を支持する。第2現像側壁は、第1方向における現像ローラの他端部を支持する。突出部は、第1方向において、第1現像側壁に対して第2現像側壁の反対側に位置する。突出部は、第1現像側壁から突出する。突出部は、第2現像室と通じる内部空間を有する。補給部および戻りトナー管は、突出部に接続されてもよい。
【0029】
このような構成によれば、戻りトナー管から突出部に供給される戻りトナーと、補給トナー管から突出部に供給されるトナーとを、突出部および第2現像室で混合してから、第1現像室で現像ローラに供給できる。
【0030】
そのため、戻りトナーが画質に与える影響を抑制できる。
【0031】
(6)第1搬送部材および第2搬送部材は、オーガスクリューであってもよい。
【0032】
(7)画像形成装置は、ドラムフレームを有してもよい。ドラムフレームは、第1ドラム側板と、第2ドラム側板とを有する。第1ドラム側板は、第1方向における感光ドラムの一端部を支持する。第2ドラム側板は、第1方向における感光ドラムの他端部を支持する。容器は、第1ドラム側板の上に位置してもよい。
【0033】
このような構成によれば、容器を第1ドラム側板で支持できる。
【0034】
(8)戻りトナー管は、容器と接続されてもよい。
【0035】
このような構成によれば、現像筐体に補給されるトナーと戻りトナーとを、容器、補給トナー管、および、現像筐体内で混合できる。
【0036】
そのため、現像ローラに供給される前に、戻りトナーと補給されたトナーとを十分に混合できる。
【0037】
その結果、戻りトナーが画質に与える影響を、より抑制できる。
【0038】
(9)画像形成装置は、カートリッジを備えてもよい。カートリッジは、感光ドラムと、現像筐体と、現像ローラと、容器と、戻りトナー管とを有する。カートリッジは、本体筐体に対して着脱可能である。本体筐体は、第1方向における一方の側壁を有する。側壁は、カートリッジの通過を許容する本体開口を有する。
【0039】
(10)画像形成装置は、第2感光ドラムと、第2現像筐体と、第2現像ローラと、第2容器と、第2戻りトナー管とを備えてもよい。第2現像筐体は、トナーを収容可能である。第2現像ローラは、第2現像筐体内のトナーを第2感光ドラムに供給可能である。第2容器は、第2挿入開口を有する。第2挿入開口には、第2トナー収容器が、挿入される。第2収容器は、第2現像筐体に補給するためのトナーを収容する。第2感光ドラムから第2現像ユニットに戻る戻りトナーは、第2戻りトナー管を通る。
【発明の効果】
【0040】
本開示の画像形成装置およびカートリッジによれば、現像筐体にトナーを補給できる画像形成装置において、感光ドラムから現像筐体に戻る戻りトナー、および、戻りトナーに混じる紙粉が画質に不利な影響を与えることを抑制し、感光ドラムや現像ローラの交換頻度の低減を図ることによって、環境負荷の増大を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】
図1は、第1実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
【
図2】
図2は、
図1に示すカートリッジの着脱を説明する説明図である。
【
図4】
図4は、
図3に示すカートリッジのA-A断面図である。
【
図5】
図5は、
図3に示すカートリッジのB-B断面図である。
【
図6】
図6は、変形例(1)のカートリッジの平面図である。
【
図7】
図7は、変形例(2)のカートリッジの断面図であって、
図9のC-C線に相当する。
【
図8】
図8は、変形例(2)のカートリッジの現像ユニットの平面図である。
【
図9】
図9は、変形例(2)のカートリッジの平面図である。
【
図10】
図10は、変形例(3)のカートリッジの現像ユニットの平面図である。
【
図11】
図11は、変形例(3)のカートリッジの平面図である。
【
図13】
図13は、第2実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
【
図14】
図14は、
図13に示すカートリッジの着脱を説明する説明図であって、カートリッジが本体筐体に装着され、カバーが閉位置に位置した状態を示す。
【
図15】
図15は、
図13に示すカートリッジの着脱を説明する説明図であって、カバーが開位置に位置し、カートリッジが本体筐体から取り外された状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0042】
1.画像形成装置
図1および
図2を参照して、第1実施形態の画像形成装置1の概略について説明する。
【0043】
図1に示すように、画像形成装置1は、単色印刷専用の画像形成装置である。画像形成装置1は、本体筐体2と、カバー3と、シート収容部4と、カートリッジ5と、露光装置6と、定着装置7とを備える。
【0044】
1.1 本体筐体2
本体筐体2は、シート収容部4と、カートリッジ5と、露光装置6と、定着装置7とを収容する。本体筐体2は、本体開口21(
図2参照)を有する。本体開口21は、第2方向における本体筐体2の一端部に位置する。第2方向については、後で説明する。
【0045】
1.2 カバー3
カバー3は、閉位置(
図1参照)と開位置(
図2参照)との間を移動可能である。
図1に示すように、カバー3が閉位置に位置した状態で、カバー3は、本体開口21を閉じる。
図2に示すように、カバー3が開位置に位置した状態で、本体開口21は、開く。
【0046】
1.3 シート収容部4
図1に示すように、シート収容部4は、シートSを収容可能である。シート収容部4内のシートSは、転写ローラ54に向かって搬送される。転写ローラ54については、後で説明する。
【0047】
1.4 カートリッジ5
カートリッジ5は、画像形成装置1に装着可能である。詳しくは、カートリッジ5は、本体筐体2内に装着される。
図2に示すように、カバー3が開位置に位置した状態で、カートリッジ5は、第2方向において、本体開口21を通って、本体筐体2に対して着脱可能である。カートリッジ5は、例えば、感光ドラム51または現像ローラ532の劣化が疑われるタイミングで、交換される。なお、カートリッジ5が交換されるタイミングは、限定されない。感光ドラム51および現像ローラ532については、後で説明する。
【0048】
図1に示すように、カートリッジ5は、感光ドラム51と、帯電装置52と、現像ユニット53と、転写ローラ54とを有する。言い換えると、画像形成装置1は、感光ドラム51を備える。
【0049】
1.4.1 感光ドラム51
感光ドラム51は、ドラム軸A1について回転可能である。カートリッジ5が本体筐体2に装着された状態で、ドラム軸A1は、第1方向に延びる。感光ドラム51は、第1方向に延びる。感光ドラム51は、円筒形状を有する。
【0050】
カートリッジ5が本体筐体2に装着された状態で、感光ドラム51は、第2方向において、定着装置7とカバー3との間に位置する。第2方向は、第1方向と交差する。好ましくは、第2方向は、第1方向と直交する。画像形成装置1が水平面に載置された状態で、第2方向は、水平方向である。
【0051】
カートリッジ5が本体筐体2に装着された状態で、感光ドラム51は、第3方向において、シート収容部4と露光装置6との間に位置する。第3方向は、第1方向および第2方向と交差する。好ましくは、第3方向は、第1方向および第2方向と直交する。画像形成装置1が水平面に載置された状態で、第3方向は、鉛直方向である。画像形成装置1が水平面に載置され、カートリッジ5が本体筐体2に装着された状態で、感光ドラム51は、露光装置6の下側に位置する。
【0052】
1.4.2 帯電装置52
帯電装置52は、感光ドラム51を帯電させる。本実施形態では、帯電装置52は、帯電ローラである。帯電装置52が帯電ローラである場合、帯電装置52は、感光ドラム51と接触する。帯電装置52は、スコロトロン型の帯電器であってもよい。
【0053】
1.4.3 現像ユニット53
カートリッジ5が本体筐体2に装着された状態で、現像ユニット53は、第2方向において、感光ドラム51とカバー3との間に位置する。カートリッジ5が本体筐体2に装着された状態で、現像ユニット53は、第3方向において、露光装置6とシート収容部4との間に位置する。現像ユニット53は、感光ドラム51にトナーを供給可能である。現像ユニット53は、現像筐体531と、現像ローラ532とを有する。言い換えると、画像形成装置1は、現像筐体531と、現像ローラ532とを備える。また、カートリッジ5は、現像筐体531と、現像ローラ532とを備える。
【0054】
現像筐体531は、現像ローラ532を支持する。現像筐体531は、トナーを収容可能である。
【0055】
現像ローラ532は、現像筐体531内のトナーを感光ドラム51に供給可能である。現像ローラ532は、感光ドラム51と接触する。現像ローラ532は、感光ドラム51から離間可能であってもよい。現像ローラ532は、第1方向に延びる。現像ローラ532は、現像軸A2について回転可能である。カートリッジ5が本体筐体2に装着された状態で、現像軸A2は、第1方向に延びる。
【0056】
1.4.4 転写ローラ54
転写ローラ54は、感光ドラム51上のトナーをシートSに転写する。詳しくは、シート収容部4からのシートSは、転写ローラ54と感光ドラム51との間を通る。このとき、転写ローラ54は、感光ドラム51上のトナーをシートSに転写する。
【0057】
1.5 露光装置6
カートリッジ5が本体筐体2に装着された状態で、露光装置6は、帯電装置52によって帯電された感光ドラム51の表面を露光可能である。現像ユニット53は、露光された感光ドラム51の表面にトナーを供給する。本実施形態では、露光装置6は、レーザースキャンユニットである。露光装置6は、LEDヘッドでもよい。
【0058】
1.6 定着装置7
定着装置7は、第2方向において、カバー3から離れて位置する。定着装置7は、トナーをシートSに定着させる。本実施形態では、定着装置7は、トナーが転写されたシートSを加熱および加圧することにより、トナーをシートSに定着させる。定着装置7を通過したシートSは、本体筐体2の上面に排出される。
【0059】
2.カートリッジ5の詳細
次に、
図1、および、
図3から
図5を参照して、カートリッジ5の詳細について説明する。なお、以下のカートリッジ5の説明において、「第1方向」、「第2方向」、および、「第3方向」は、「カートリッジ5が本体筐体2に装着された状態で」の「第1方向」、「第2方向」、および、「第3方向」である。
【0060】
図1に示すように、本開示の画像形成装置1は、カートリッジ5が本体筐体2内に装着された状態で、現像ユニット53にトナーを補給可能である。トナーを補給するには、作業者は、カートリッジ5が本体筐体2内に装着された状態で、現像筐体531に補給するためのトナーが収容されたトナー収容器Bを、カートリッジ5の補給部56に接続する。補給部56については、後で説明する。補給部56は、画像形成装置1が画像形成している状態、および、画像形成装置1が画像形成していない状態のいずれの状態においても、トナー収容器B内のトナーを現像ユニット53に補給可能である。トナーの補給が完了した後、トナー収容器Bは、画像形成装置1が画像形成している状態、および、画像形成装置1が画像形成していない状態のいずれの状態においても、カートリッジ5の補給部56から取り外し可能である。
【0061】
図3に示すように、カートリッジ5は、上記した感光ドラム51、帯電装置52(
図4参照)、現像ユニット53および転写ローラ54(
図4参照)に加えて、ドラムフレーム55と、補給部56と、シール部材57(
図4参照)と、ドラムクリーナ58(
図4参照)と、戻りトナー管59と、戻りトナー搬送部材60とを有する。言い換えると、画像形成装置1は、ドラムフレーム55と、戻りトナー管59とを備える。
【0062】
2.1 ドラムフレーム55
ドラムフレーム55は、感光ドラム51、帯電装置52、現像ユニット53、転写ローラ54、補給部56、ドラムクリーナ58、および、戻りトナー管59を支持する。ドラムフレーム55は、第1ドラム側板551Aと、第2ドラム側板551Bと、支持板552とを有する。
【0063】
2.1.1 第1ドラム側板551A
第1ドラム側板551Aは、第1方向におけるドラムフレーム55の一端部に位置する。第1ドラム側板551Aは、第2方向および第3方向に延びる。第1ドラム側板551Aは、第1方向における感光ドラム51の一端部、および、第1方向における現像ユニット53の一端部を支持する。
図5に示すように、第1ドラム側板551Aは、2つの貫通穴5511A,5512Aを有する。
【0064】
貫通穴5511Aは、第4方向において、感光ドラム51から離れて位置する。第4方向は、ドラム軸A1と現像軸A2とを結ぶ方向である。貫通穴5511Aは、第4方向に延びる。貫通穴5511Aは、長穴である。
【0065】
貫通穴5512Aは、第4方向において、感光ドラム51と貫通穴5511Aとの間に位置する。貫通穴5512Aは、第4方向において、貫通穴5511Aから離れて位置する。貫通穴5512Aは、第4方向に延びる。貫通穴5512Aは、長穴である。
【0066】
2.1.2 第2ドラム側板551B
図3に示すように、第2ドラム側板551Bは、第1方向におけるドラムフレーム55の他端部に位置する。第2ドラム側板551Bは、第1方向において、第1ドラム側板551Aから離れて位置する。第2ドラム側板551Bは、第2方向および第3方向に延びる。第2ドラム側板551Bは、第1方向における感光ドラム51の他端部、および、第1方向における現像ユニット53の他端部を支持する。第2ドラム側板551Bは、2つの貫通穴5511B,5512Bを有する。
【0067】
貫通穴5511Bは、第4方向(
図5参照)において、感光ドラム51から離れて位置する。貫通穴5511Bは、第4方向に延びる。貫通穴5511Bは、長穴である。
【0068】
貫通穴5512Bは、第4方向において、感光ドラム51と貫通穴5511Bとの間に位置する。貫通穴5512Bは、第4方向において、貫通穴5511Bから離れて位置する。貫通穴5512Bは、第4方向に延びる。貫通穴5512Bは、長穴である。
【0069】
2.1.3 支持板552
支持板552は、第1方向において、第1ドラム側板551Aと第2ドラム側板551Bとの間に位置する。支持板552は、第1方向に延びる。第1方向における支持板552の一端は、第1ドラム側板551Aと接続される。第1方向における支持板552の他端は、第2ドラム側板551Bと接続する。
図4に示すように、支持板552は、補給部56を支持する。
【0070】
2.2 現像ユニット53の詳細
図3に示すように、現像ユニット53は、第1方向において、第1ドラム側板551Aと第2ドラム側板551Bとの間に位置する。詳しくは、現像筐体531は、第1方向において、第1ドラム側板551Aと第2ドラム側板551Bとの間に位置する。
【0071】
現像ユニット53は、上記した現像筐体531および現像ローラ532に加えて、2つの突起533A,534Aと、2つの突起533B,534Bと、複数のアジテータ535A,535B(
図4参照)とを有する。現像筐体531は、受入口536を有する。
【0072】
2.2.1 突起533A,534A
図5に示すように、突起533Aは、第4方向において、感光ドラム51から離れて位置する。突起533Aは、第1方向における現像ユニット53の一端部に位置する。突起533Aは、第1方向に延びる。本実施形態では、突起533Aは、第1方向における現像筐体531の一方の外面から延びる。突起533Aは、第1方向における現像筐体531の一方の外面に取り付けられていてもよい。突起533Aは、円柱形状を有する。突起533Aは、第1ドラム側板551Aの貫通穴5511A(
図5参照)に嵌まる。
【0073】
突起534Aは、第4方向において、感光ドラム51と突起533Aとの間に位置する。突起534Aは、第1方向における現像ユニット53の一端部に位置する。突起534Aは、第1方向に延びる。本実施形態では、突起534Aは、現像ローラ532のシャフトの一端部である。突起534Aは、第1方向における現像筐体531の一方の外面から延びてもよい。突起534Aは、第1方向における現像筐体531の一方の外面に取り付けられていてもよい。突起534Aは、円柱形状を有する。突起534Aは、第1ドラム側板551Aの貫通穴5512A(
図5参照)に嵌まる。
【0074】
2.2.2 突起533B,534B
図3に示すように、突起533Bは、第4方向(
図5参照)において、感光ドラム51から離れて位置する。突起533Bは、第1方向における現像ユニット53の他端部に位置する。突起533Bは、第1方向に延びる。本実施形態では、突起533Bは、第1方向における現像筐体531の他方の外面から延びる。突起533Bは、第1方向における現像筐体531の他方の外面に取り付けられていてもよい。突起533Bは、円柱形状を有する。突起533Bは、第2ドラム側板551Bの貫通穴5511Bに嵌まる。
【0075】
突起534Bは、第4方向において、感光ドラム51と突起533Bとの間に位置する。突起534Bは、第1方向における現像ユニット53の他端部に位置する。突起534Bは、第1方向に延びる。本実施形態では、突起534Bは、現像ローラ532のシャフトの他端部である。突起534Bは、第1方向における現像筐体531の他方の外面から延びてもよい。突起534Bは、第1方向における現像筐体531の他方の外面に取り付けられていてもよい。突起534Bは、円柱形状を有する。突起534Bは、第2ドラム側板551Bの貫通穴5512Bに嵌まる。
【0076】
突起533Aが第1ドラム側板551Aの貫通穴5511Aに嵌まり、突起534Aが第1ドラム側板551Aの貫通穴5512Aに嵌まり、突起533Bが第2ドラム側板551Bの貫通穴5511Bに嵌まり、突起534Bが第2ドラム側板551Bの貫通穴5512Bに嵌まることにより、現像ユニット53は、ドラムフレーム55に支持される。現像ユニット53は、感光ドラム51に対して、第4方向に移動可能である。
【0077】
2.2.3 アジテータ535A,535B
図4に示すように、アジテータ535Aは、現像筐体531内に位置する。アジテータ535Aは、現像筐体531内のトナーを、撹拌しつつ、現像ローラ532に向けて搬送する。アジテータ535Aは、第2方向において、現像ローラ532から離れて位置する。アジテータ535Aは、第2方向において、複数のアジテータ535A,535Bの中で現像ローラ532から最も離れて位置する。
【0078】
アジテータ535Bは、現像筐体531内に位置する。アジテータ535Bは、アジテータ535Aとともに、現像筐体531内のトナーを、撹拌しつつ、現像ローラ532に向けて搬送する。アジテータ535Bは、第2方向において、アジテータ535Aと現像ローラ532との間に位置する。
【0079】
2.2.4 受入口536
図3に示すように、受入口536は、第1方向において、現像筐体531の中央部に位置する。
図4に示すように、受入口536は、現像筐体531の内部空間と通じる。受入口536は、第3方向において、アジテータ535Aと重なる。カートリッジ5が本体筐体2内に装着された状態で、受入口536は、アジテータ535Aの上に位置する。受入口536には、補給部56の排出部5633が嵌まる。排出部5633については、後で説明する。
【0080】
2.3 補給部56
補給部56は、トナー収容器B(
図1参照)と接続可能である。補給部56は、トナー収容器Bからのトナーを現像ユニット53に補給する。
【0081】
図3および
図4に示すように、補給部56は、容器561と、蓋562と、補給トナー管563と、オーガスクリュー564と、ベルトコンベア565とを有する。言い換えると、画像形成装置1は、容器561と、補給トナー管563とを備える。
【0082】
2.3.1 容器561
容器561は、トナー収容器Bと接続可能である。トナー収容器Bが容器561に接続された状態で、容器561は、トナー収容器Bからトナーを受け入れ可能である。
【0083】
図3に示すように、容器561は、第1方向において、第2ドラム側板551Bに対して、第1ドラム側板551Aの反対側に位置する。容器561は、第2方向において、感光ドラム51から離れて位置する。容器561は、第2方向において、現像ユニット53から離れて位置する。
【0084】
図4に示すように、容器561は、第3方向に延びる。容器561は、筒形状を有する。容器561は、第3方向において、第1端部E1と、第2端部E2とを有する。
図1に示すように、カートリッジ5が本体筐体2に装着され、カバー3が閉位置に位置した状態で、第1端部E1(
図4参照)は、本体筐体2外に位置する。カートリッジ5が本体筐体2に装着され、カバー3が閉位置に位置した状態で、第2端部E2(
図4参照)は、本体筐体2内に位置する。
図3に示すように、容器561は、挿入開口5611を有する。言い換えると、補給部56は、挿入開口5611を有する。
【0085】
挿入開口5611は、第1端部E1に設けられる。挿入開口5611には、トナー収容器B(
図1参照)が、挿入される。
【0086】
2.3.2 蓋562
蓋562は、閉位置(
図3に実線で示す)と開位置(
図3に仮想線で示す)との間を移動可能である。蓋562が閉位置に位置した状態で、蓋562は、挿入開口5611を閉じる。蓋562が開位置に位置した状態で、挿入開口5611は、開く。蓋562は、平板形状を有する。蓋562は、閉位置と開位置との間を、軸A11について回動可能である。軸A11は、第3方向に延びる。
【0087】
2.3.3 補給トナー管563
補給トナー管563は、容器561から現像ユニット53に補給されるトナーの通過を許容する。言い換えると、容器561から現像ユニット53に補給されるトナーは、補給トナー管563を通る。補給トナー管563は、第1部分5631と、第2部分5632と、排出部5633(
図4参照)とを有する。
【0088】
第1部分5631は、第1方向において、容器561と第2部分5632との間に位置する。第1部分5631は、第1方向に延びる。第1方向における第1部分5631の一端部は、第2部分5632と接続する。第1方向における第1部分5631の他端部は、容器561の第2端部E2(
図4参照)と接続する。
【0089】
第2部分5632は、第1方向において、容器561から離れて位置する。第2部分5632は、第1部分5631から現像筐体531に向かって第2方向に延びる。
【0090】
図4に示すように、排出部5633は、第2方向において、第1部分5631から離れて位置する。排出部5633は、第2部分5632内のトナーを排出可能である。排出部5633は、第2部分5632から現像筐体531に向かって第3方向に延びる。排出部5633は、筒形状を有する。排出部5633は、現像ユニット53の受入口536に嵌まる。これにより、
図3に示すように、補給トナー管563は、第1方向において、現像筐体531の中央部に接続される。
図4に示すように、カートリッジ5が本体筐体2内に装着された状態で、排出部5633は、アジテータ535Aの上に位置する。容器561内のトナーは、第1部分5631、第2部分5632および排出部5633を通って、現像筐体531内に入る。
【0091】
2.3.4 オーガスクリュー564
図3に示すように、オーガスクリュー564は、容器561内のトナーを、第2部分5632に向けて第1方向に搬送する。オーガスクリュー564は、第1部分5631内に位置する。オーガスクリュー564は、第1方向に延びる。
【0092】
2.3.5 ベルトコンベア565
ベルトコンベア565は、第1部分5631からのトナーを排出部5633に向けて第2方向に搬送する。ベルトコンベア565は、第2部分5632内に位置する。
【0093】
2.4 シール部材57
図4に示すように、シール部材57は、排出部5633の周りに配置される。シール部材57は、排出部5633と現像筐体531との間をシールする。シール部材57は、弾性変形可能である。現像ユニット53が感光ドラム51に対して移動した場合、シール部材57は、排出部5633と現像筐体531との間において、現像ユニット53の移動に応じて弾性変形する。これにより、現像ユニット53が感光ドラム51に対して移動した場合でも、排出部5633と現像筐体531との間を、シール部材57によってシールできる。その結果、現像ユニット53が感光ドラム51に対して移動した場合でも、排出部5633と現像筐体531との間からトナーがこぼれることを抑制できる。
【0094】
2.5 ドラムクリーナ58
図3に示すように、ドラムクリーナ58は、第2方向におけるカートリッジ5の他端部に位置する。ドラムクリーナ58は、第1方向において、第1ドラム側板551Aと第2ドラム側板551Bとの間に位置する。ドラムクリーナ58は、感光ドラム51の周面をクリーニングする。ドラムクリーナ58は、クリーナ筐体581と、クリーニング部材582(
図4参照)とを有する。
【0095】
クリーナ筐体581は、第1方向において、第1ドラム側板551Aと第2ドラム側板551Bとの間に位置する。クリーナ筐体581は、第1方向に延びる。第1方向におけるクリーナ筐体581の一端部は、第1ドラム側板551Aと接続する。第1方向におけるクリーナ筐体581の他端部は、第2ドラム側板551Bと接続する。
【0096】
図4に示すように、クリーナ筐体581は、開口5811を有する。クリーナ筐体581は、転写残トナーを収容する。
【0097】
クリーニング部材582は、クリーナ筐体581に取り付けられる。クリーニング部材582は、第1方向に延びる。クリーニング部材582は、板形状を有する。クリーニング部材582は、感光ドラム51の周面をクリーニングする。詳しくは、クリーニング部材582のエッジは、感光ドラム51の周面と接触する。感光ドラム51が回転すると、感光ドラム51の周面の転写残トナーは、クリーニング部材582のエッジと接触して、感光ドラム51の周面から除去される。なお、転写残トナーとは、感光ドラム51からシートSに転写されないで、感光ドラム51の周面に残ったトナーである。除去された転写残トナーは、開口5811を通ってクリーナ筐体581内に収容される。
【0098】
2.6 戻りトナー管59
図3および
図5に示すように、戻りトナー管59は、第1ドラム側板551Aに取り付けられる。戻りトナー管59は、第1方向において、第1ドラム側板551Aに対して、第2ドラム側板551Bの反対側に位置する。戻りトナー管59は、クリーナ筐体581から現像筐体531に戻るトナーの通過を許容する。言い換えると、戻りトナー管59は、感光ドラム51から現像ユニット53に戻るトナーの通過を許容する。感光ドラム51から現像ユニット53に戻るトナーを、戻りトナーと定義する。戻りトナーは、戻りトナー管59を通る。戻りトナー管59の一端は、ドラムクリーナ58と接続される。戻りトナー管59の他端は、補給トナー管563の第2部分5632と接続される。
【0099】
2.7 戻りトナー搬送部材60
戻りトナー搬送部材60は、ドラムクリーナ58内および戻りトナー管59内に位置する。戻りトナー搬送部材60は、ドラムクリーナ58内のトナーを補給トナー管563の第2部分5632へ搬送する。本実施形態では、戻りトナー搬送部材60は、シャフトレス・スクリューである。
【0100】
3.作用効果
(1)画像形成装置1によれば、
図1に示すように、現像筐体531にトナーを補給可能な補給部56を有する。そして、
図3に示すように、感光ドラム51から現像ユニット53に戻る戻りトナーは、戻りトナー管59を通る。
【0101】
そのため、現像筐体531に補給されたトナーが現像ローラ532に向かう流れの上流に戻りトナーを戻して、補給されたトナーと戻りトナーとを混合した後に、それらのトナーを現像ローラ532に供給できる。
【0102】
つまり、現像ローラ532に供給される前に、戻りトナーと補給されたトナーとを混合できる。
【0103】
その結果、戻りトナー、および、戻りトナーに混じる紙粉が画質に不利な影響を与えることを抑制できる。
【0104】
特に、帯電装置52が帯電ローラである場合には、転写残トナーを戻りトナー管59を介して現像ユニット53に戻すことにより、転写残トナー、転写残トナーに含有される外添剤、および、紙粉が、帯電ローラに付着することを抑制できる。
【0105】
その結果、帯電ローラに付着した転写残トナー、外添剤、および、紙粉が画質に不利な影響を与えることも、抑制できる。
【0106】
そのため、感光ドラム51および現像ユニット53の交換頻度の低減を図ることができ、環境負荷の増大を抑制できる。
【0107】
(2)画像形成装置1によれば、
図3に示すように、戻りトナー管59は、補給トナー管563の第2部分5632と接続される。
【0108】
そのため、現像筐体531に補給されるトナーが現像筐体531に入る前に、戻りトナーを、補給されるトナーに配合し、現像ローラ532に供給される前に、現像筐体531内で混合できる。
【0109】
また、補給トナー管563は、第1方向において、現像筐体531の中央部に接続される。
【0110】
そのため、第1方向において、補給されたトナーに対する戻りトナーの割合の均一化を図ることができる。
【0111】
その結果、戻りトナーが画質に与える影響を抑制できる。
【0112】
4.変形例
次に、
図6から
図12を参照して、第1実施形態の変形例について説明する。以下の変形例において、第1実施形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0113】
(1)
図6に示すように、戻りトナー管59は、補給トナー管563と接続されていなくてもよい。戻りトナー管59は、補給トナー管563とは独立に、第1方向において、現像筐体531の中央部に接続されてもよい。つまり、補給トナー管563および戻りトナー管59は、第1方向において、現像筐体531の中央部に接続されてもよい。
【0114】
この変形例でも、戻りトナー管59から現像筐体531に供給される戻りトナーと、補給トナー管563から現像筐体531に供給されるトナーとを、現像ローラ532に供給される前に、現像筐体531内で混合できる。
【0115】
また、第1方向において、補給されたトナーに対する戻りトナーの割合の均一化も図ることができる。
【0116】
その結果、戻りトナーが画質に与える影響を抑制できる。
【0117】
(2)
図7に示すように、現像筐体531は、仕切壁5311を有してもよい。
【0118】
仕切壁5311は、現像筐体531の内部空間を、第1現像室IS1と第2現像室IS2とに仕切る。第1現像室IS1は、第2方向において、第2現像室IS2と現像ローラ532との間に位置する。第1現像室IS1は、現像ローラ532の一部を収容する。この変形例では、現像ローラ532は、第1現像室IS1内のトナーを感光ドラム51に供給する。仕切壁5311は、第1方向および第3方向に延びる。
図8に示すように、仕切壁5311は、第1開口5311Aと、第2開口5311Bと、第3開口5311Cとを有する。
【0119】
第1開口5311Aは、第1方向において、仕切壁5311の中央部に位置する。第1開口5311Aは、第1方向において、現像筐体531の中央部に位置する。第1開口5311Aは、第2現像室IS2から第1現像室IS1へのトナーの通過を許容する。
【0120】
第2開口5311Bは、第1方向における仕切壁5311の一端部に位置する。第2開口5311Bは、第1方向における現像筐体531の一端部に位置する。第2開口5311Bは、第1方向において、第1開口5311Aから離れて位置する。第2開口5311Bは、第1現像室IS1から第2現像室IS2へのトナーの通過を許容する。
【0121】
第3開口5311Cは、第1方向における仕切壁5311の他端部に位置する。第3開口5311Cは、第1方向における現像筐体531の他端部に位置する。第3開口5311Cは、第1方向において、第1開口5311Aから離れて位置する。第3開口5311Cは、第1現像室IS1から第2現像室IS2へのトナーの通過を許容する。
【0122】
この変形例では、現像ユニット53は、アジテータ535A,535Bを有さず、第1搬送部材537Aと、第2搬送部材537Bとを有する。
【0123】
第1搬送部材537Aは、第1現像室IS1内に位置する。第1搬送部材537Aは、第1現像室IS1内のトナーを、第1開口5311Aから第2開口5311Bに向かって搬送し、かつ、第1開口5311Aから第3開口5311Cに向かって搬送する。第1搬送部材537Aは、第1方向に延びる。第1搬送部材537Aは、オーガスクリューである。
【0124】
第2搬送部材537Bは、第2現像室IS2内に位置する。第2搬送部材537Bは、第2現像室IS2内のトナーを、第2開口5311Bから第1開口5311Aに向かって搬送し、かつ、第3開口5311Cから第1開口5311Aに向かって搬送する。第2搬送部材537Bは、第1方向に延びる。第2搬送部材537Bは、オーガスクリューである。
【0125】
そして、この変形例では、
図9に示すように、補給トナー管563および戻りトナー管59は、第2現像室IS2(
図8参照)に接続される。詳しくは、
図8に示すように、現像筐体531は、補給トナー受入口536Aと、戻りトナー受入口536Bとを有する。
【0126】
補給トナー受入口536Aは、第1方向において、第1開口5311Aと第2開口5311Bとの間に位置する。補給トナー受入口536Aは、第2現像室IS2と通じる。補給トナー受入口536Aには、補給トナー管563(
図9参照)が接続される。補給トナー受入口536Aは、補給トナー管563からのトナーを受入れ可能である。
【0127】
戻りトナー受入口536Bは、第1方向において、第1開口5311Aと第2開口5311Bとの間に位置する。戻りトナー受入口536Bは、第1方向において、補給トナー受入口536Aと並ぶ。戻りトナー受入口536Bは、第2現像室IS2と通じる。戻りトナー受入口536Bには、戻りトナー管59(
図9参照)が接続される。戻りトナー受入口536Bは、戻りトナー管59からのトナーを受入れ可能である。
【0128】
なお、
図9に示すように、この変形例では、容器561は、第1ドラム側板551Aの上に位置する。これにより、容器561を第1ドラム側板551Aで支持できる。
【0129】
この変形例によれば、
図8に示すように、戻りトナー管59から第2現像室IS2に供給される戻りトナーと、補給トナー管563から第2現像室IS2に供給されるトナーとを、第2現像室IS2で混合してから、第1開口5311Aを通して第1現像室IS1に供給し、第1現像室IS1で現像ローラ532に供給できる。
【0130】
そのため、戻りトナーが画質に与える影響を抑制できる。
【0131】
また、第1現像室IS1内のトナーを、第2開口5311Bおよび第3開口5311Cを通して第2現像室IS2に戻すことができる。
【0132】
これにより、第1現像室IS1と第2現像室IS2との間でトナーを循環させて、第1現像室IS1内にトナーが滞留することを抑制できる。
【0133】
(3)
図10に示すように、現像筐体531は、本体部530Aと、突出部530Bとを有してもよい。
【0134】
詳しくは、本体部530Aは、第1現像側壁5301Aと、第2現像側壁5301Bと、上記した仕切壁5311とを有する。
【0135】
第1現像側壁5301Aは、第1方向における本体部530Aの一端部に位置する。第1現像側壁5301Aは、第2方向および第3方向に延びる。第1現像側壁5301Aは、第1方向における現像ローラ532の一端部を支持する。
【0136】
第2現像側壁5301Bは、第1方向における本体部530Aの他端部に位置する。第2現像側壁5301Bは、第2方向および第3方向に延びる。第2現像側壁5301Bは、第1方向における現像ローラ532の他端部を支持する。
【0137】
突出部530Bは、第1方向において、第1現像側壁5301Aに対して第2現像側壁5301Bの反対側に位置する。突出部530Bは、第1現像側壁5301Aから突出する。突出部530Bは、第1方向に延びる。突出部530Bは、第2現像室IS2と通じる内部空間を有する。
【0138】
この変形例では、
図11および
図12に示すように、補給部70および戻りトナー管59は、突出部530Bに接続される。
【0139】
詳しくは、
図12に示すように、補給部70は、容器71と、蓋72と、補給トナー管73とを有し、オーガスクリュー564(
図3参照)およびベルトコンベア565(
図3参照)を有さない。容器71および蓋72の説明は、上記した容器561および蓋562の説明と同じであるため、省略される。
【0140】
補給トナー管73は、容器71の第2端部E2から第3方向に延びる。補給トナー管73は、筒形状を有する。カートリッジ5が本体筐体2内に装着された状態で、容器71内のトナーは、重力により、補給トナー管73内を下方に向かって通過する。
【0141】
突出部530Bは、補給トナー受入口5302Aと、戻りトナー受入口5302Bとを有する。
【0142】
補給トナー受入口5302Aは、突出部530Bの内部空間と通じる。補給トナー受入口5302Aには、補給トナー管73が接続される。これにより、補給トナー管73を通過したトナーは、突出部530B内に入る。なお、補給トナー受入口5302Aの周りには、シール部材81が配置される。シール部材81は、弾性変形可能である。
【0143】
戻りトナー受入口5302Bは、突出部530Bの内部空間と通じる。戻りトナー受入口5302Bには、戻りトナー管59が接続される。戻りトナー受入口5302Bは、戻りトナー管59からのトナーを受入れ可能である。なお、戻りトナー受入口5302Bの周りには、シール部材82が配置される。シール部材82は、弾性変形可能である。
【0144】
なお、
図11に示すように、この変形例でも、容器71は、第1ドラム側板551Aの上に位置する。これにより、容器71を第1ドラム側板551Aで支持できる。
【0145】
この変形例によれば、
図10に示すように、戻りトナー管59から突出部530Bに供給される戻りトナーと、補給トナー管73から突出部530Bに供給されるトナーとを、突出部530B、および、本体部530Aの第2現像室IS2で混合してから、第1現像室IS1で現像ローラ532に供給できる。
【0146】
そのため、戻りトナーが画質に与える影響を抑制できる。
【0147】
また、この変形例でも、第1現像室IS1内のトナーを、第2開口5311Bおよび第3開口5311Cを通して第2現像室IS2に戻すことができる。
【0148】
これにより、第1現像室IS1と第2現像室IS2との間でトナーを循環させて、第1現像室IS1内にトナーが滞留することを抑制できる。
【0149】
5. 第2実施形態
次に、
図13から
図21を参照して、第2実施形態の画像形成装置10について説明する。
【0150】
5.1 画像形成装置10の概略
図13から
図15を参照して、画像形成装置10の概略について説明する。
【0151】
図13に示すように、画像形成装置10は、多色印刷可能な画像形成装置である。画像形成装置10は、本体筐体101と、カバー102(
図14参照)と、シート収容部103と、複数のカートリッジ104Y,104M,104C,104Kと、露光装置105と、中間転写ユニット106と、転写ローラ107と、定着装置108とを備える。
【0152】
5.1.1 本体筐体101
本体筐体101は、シート収容部103と、カートリッジ104Y,104M,104C,104Kと、露光装置105と、中間転写ユニット106と、転写ローラ107と、定着装置108とを収容する。
【0153】
図14に示すように、本体筐体101は、本体開口1011を有する。本体開口1011は、第1方向における本体筐体101の一端部に位置する。詳しくは、本体筐体101は、第1方向における一方の側壁1012を有する。側壁1012は、本体開口1011を有する。
【0154】
5.1.2 カバー102
図14および
図15に示すように、カバー102は、閉位置(
図14参照)と開位置(
図15参照)との間を移動可能である。
図14に示すように、カバー102が閉位置に位置した状態で、カバー102は、本体開口1011を閉じる。
図15に示すように、カバー102が開位置に位置した状態で、本体開口1011は、開く。
【0155】
5.1.3 シート収容部103
図13に示すように、シート収容部103は、シートSを収容可能である。シート収容部103内のシートSは、転写ローラ107に向かって搬送される。
【0156】
5.1.4 カートリッジ104Y,104M,104C,104K
カートリッジ104Y,104M,104C,104Kは、第2方向に並ぶ。カートリッジ104Y,104M,104C,104Kのそれぞれは、同じ構造を有する。そのため、以下の説明では、カートリッジ104Yについて説明し、カートリッジ104M,104C,104Kのそれぞれについての説明を省略する。
【0157】
第2実施形態では、
図15に示すように、カバー102がカバー開位置に位置した状態で、カートリッジ104Yは、第1方向において、本体開口1011を通って、本体筐体101に対して着脱可能である。つまり、本体開口1011は、カートリッジ104Yの通過を許容する。
【0158】
図13に示すように、カートリッジ104Yは、感光ドラム1041Yと、帯電装置1042Yと、現像ユニット1043Yとを有する。言い換えると、画像形成装置10は、感光ドラム1041Yを備える。
【0159】
5.1.4.1 感光ドラム1041Y
感光ドラム1041Yは、第1実施形態の感光ドラム51と同じ構造を有する。そのため、感光ドラム1041Yについての説明を省略する。
【0160】
5.1.4.2 帯電装置1042Y
帯電装置1042Yは、感光ドラム1041Yを帯電させる。帯電装置1042Yは、帯電ローラである。カートリッジ104Yは、帯電装置1042Yの代わりに、スコロトロン型の帯電器を有してもよい。
【0161】
5.1.4.3 現像ユニット1043Y
現像ユニット1043Yは、感光ドラム1041Yにトナーを供給可能である。現像ユニット1043Yは、現像筐体10431Yと、現像ローラ10432Yとを有する。言い換えると、画像形成装置1は、現像筐体10431Yと、現像ローラ10432Yとを備える。また、カートリッジ104Yは、現像筐体10431Yと、現像ローラ10432Yとを備える。
【0162】
現像筐体10431Yは、現像ローラ10432Yを支持する。現像筐体10431Yは、トナーを収容可能である。
【0163】
現像ローラ10432Yは、現像筐体10431Y内のトナーを感光ドラム1041Yに供給可能である。現像ローラ10432Yは、感光ドラム1041Yと接触する。現像ローラ10432Yは、感光ドラム1041Yから離間可能であってもよい。現像ローラ10432Yは、第1実施形態の現像ローラ532と同じ構造を有する。そのため、現像ローラ10432Yについての説明を省略する。
【0164】
5.1.5 露光装置105
図13に示すように、画像形成装置1が水平面に載置され、カートリッジ104Y,104M,104C,104Kが本体筐体101内に装着された状態で、露光装置105は、カートリッジ104Y,104M,104C,104Kの下側に位置する。カートリッジ104Y,104M,104C,104Kが本体筐体101内に装着された状態で、露光装置105は、帯電装置1042Yによって帯電された感光ドラム1041Yの周面、帯電装置1042Mによって帯電された感光ドラム1041Mの周面、帯電装置1042Cによって帯電された感光ドラム1041Cの周面、および、帯電装置1042Kによって帯電された感光ドラム1041Kの周面を露光可能である。本実施形態では、露光装置105は、レーザースキャンユニットである。露光装置105は、LEDヘッドでもよい。
【0165】
現像ユニット1043Yは、露光された感光ドラム1041Yの周面にトナーを供給する。現像ユニット1043Mは、露光された感光ドラム1041Mの周面にトナーを供給する。現像ユニット1043Cは、露光された感光ドラム1041Cの周面にトナーを供給する。現像ユニット1043Kは、露光された感光ドラム1041Kの周面にトナーを供給する。
【0166】
5.1.6 中間転写ユニット106
カートリッジ104Y,104M,104C,104Kが本体筐体101内に装着された状態で、中間転写ユニット106は、カートリッジ104Y,104M,104C,104Kの上方に位置する。中間転写ユニット106は、中間転写ベルト1061と、転写ローラ1062Y、1062M、1062C、1062Kとを備える。
【0167】
カートリッジ104Y,104M,104C,104Kが画像形成装置10に装着された状態で、中間転写ベルト1061は、感光ドラム1041Y,1041M,1041C,1041Kと接触する。
【0168】
転写ローラ1062Yは、感光ドラム1041Yのトナーを、中間転写ベルト1061に転写する。転写ローラ1062Mは、感光ドラム1041Mのトナーを、中間転写ベルト1061に転写する。転写ローラ1062Cは、感光ドラム1041Cのトナーを、中間転写ベルト1061に転写する。転写ローラ1062Kは、感光ドラム1041Kのトナーを、中間転写ベルト1061に転写する。
【0169】
5.1.7 転写ローラ107
転写ローラ107は、中間転写ベルト1061上のトナーをシートSに転写する。詳しくは、シート収容部103から転写ローラ107に向かって搬送されたシートSは、転写ローラ107と中間転写ベルト1061との間を通って、定着装置108に搬送される。このとき、転写ローラ107は、中間転写ベルト1061上のトナーをシートSに転写する。
【0170】
5.1.8 定着装置108
定着装置108は、トナーが転写されたシートSを加熱および加圧して、シートSにトナーを定着させる。定着装置108を通過したシートSは、本体筐体101の上面に排紙される。
【0171】
5.2 カートリッジ104Yの詳細
次に、
図16から
図21を参照して、カートリッジ104Yの詳細について説明する。なお、以下のカートリッジ104Yの説明において、「第1方向」および「第3方向」は、「カートリッジ104Yが本体筐体101内に装着された状態で」の第1方向および第3方向である。
【0172】
図16に示すように、カートリッジ104Yは、上記した感光ドラム1041Y、帯電装置1042Yおよび現像ユニット1043Yに加えて、ドラムフレーム1044Yと、補給部1045Yと、シール部材1046Y(
図19参照)と、ドラムクリーナ1047Y(
図18参照)と、戻りトナー管1048Yと、シール部材1049Y(
図19参照)と、戻りトナー搬送部材1050Y(
図19参照)とを有する。言い換えると、画像形成装置10は、ドラムフレーム1044Yと、戻りトナー管1048Yとを備える。
【0173】
5.2.1 ドラムフレーム1044Y
図16に示すように、ドラムフレーム1044Yは、感光ドラム1041Y、帯電装置1042Y、現像ユニット1043Y、補給部1045Y、ドラムクリーナ1047Y、および戻りトナー管1048Yを支持する。ドラムフレーム1044Yは、第1ドラム側板10441Aと、第2ドラム側板10441Bとを有する。
【0174】
5.2.1.1 第1ドラム側板10441A
第1ドラム側板10441Aは、第1方向におけるドラムフレーム1044Yの一端部に位置する。第1ドラム側板10441Aは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、第1ドラム側板10441Aは、第1方向と直交する方向に延びる。第1ドラム側板10441Aは、第1方向における感光ドラム1041Yの一端部を支持する。
図17に示すように、第1ドラム側板10441Aは、2つの貫通穴10442A,10443Aを有する。
【0175】
貫通穴10442Aは、第5方向において、感光ドラム1041Yから離れて位置する。第5方向は、ドラム軸A1と現像軸A2とを結ぶ方向である。貫通穴10442Aは、第5方向に延びる。貫通穴10442Aは、長穴である。
【0176】
貫通穴10443Aは、第5方向において、貫通穴10442Aと感光ドラム1041Yとの間に位置する。貫通穴10443Aは、第5方向において、貫通穴10442Aから離れて位置する。貫通穴10443Aは、第5方向に延びる。貫通穴10443Aは、長穴である。
【0177】
5.2.1.2 第2ドラム側板10441B
図16に示すように、第2ドラム側板10441Bは、第1方向におけるドラムフレーム1044Yの他端部に位置する。第2ドラム側板10441Bは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、第2ドラム側板10441Bは、第1方向と直交する方向に延びる。第2ドラム側板10441Bは、第1方向における感光ドラム1041Yの他端部を支持する。第2ドラム側板10441Bは、第1ドラム側板10441Aと同様に、2つの貫通穴10442B,10443Bを有する。なお、貫通穴10442B,10443Bは、図示されていない。
【0178】
貫通穴10442Bは、第5方向において、感光ドラム1041Yから離れて位置する。貫通穴10442Bは、第5方向に延びる。貫通穴10442Bは、長穴である。
【0179】
貫通穴10443Bは、第5方向において、貫通穴10442Bと感光ドラム1041Yとの間に位置する。貫通穴10443Bは、第5方向において、貫通穴10442Bから離れて位置する。貫通穴10443Bは、第5方向に延びる。貫通穴10443Bは、長穴である。
【0180】
5.2.2 現像ユニット1043Yの詳細
図16に示すように、現像ユニット1043Yは、第1方向において、第1ドラム側板10441Aと第2ドラム側板10441Bとの間に位置する。詳しくは、現像筐体10431Yは、第1ドラム側板10441Aと第2ドラム側板10441Bとの間に位置する。
【0181】
図19に示すように、現像ユニット1043Yは、上記した現像筐体10431Yおよび現像ローラ10432Yに加えて、2つの突起10433A,10434Aと、2つの突起10433B,10434B(図示せず)と、第1搬送部材10435Yと、第2搬送部材10436Yとをさらに有する。
【0182】
5.2.2.1 現像筐体10431Yの詳細
図16に示すように、現像筐体10431Yは、第1方向に延びる。現像筐体10431Yは、仕切壁10437(
図18参照)と、受入部10438(
図19参照)と、排出部10439(
図19参照)とを有する。
【0183】
図18に示すように、仕切壁10437は、現像筐体10431Yの内部空間を、第1現像室IS1と、第2現像室IS2とに仕切る。第1現像室IS1は、現像ローラ10432Yの一部を収容する。仕切壁10437は、通路10437Aを有する。通路10437Aは、第1現像室IS1と、第2現像室IS2とを通じさせる。通路10437Aは、第1方向における仕切壁10437の他端部に位置する。
【0184】
図16に示すように、受入部10438は、第1方向における現像筐体10431Yの一端部に位置する。受入部10438は、第1方向に延びる。受入部10438は、筒形状を有する。受入部10438の内部空間は、第1現像室IS1(
図18参照)と通じる。
図19に示すように、受入部10438は、受入口10438Aを有する。つまり、現像筐体10431Yは、受入口10438Aを有する。
【0185】
受入口10438Aは、補給トナー管10455の排出口10455A(
図19参照)から排出されたトナーを受入可能である。排出口10455Aについては後で説明する。
【0186】
排出部10439は、第1方向における現像筐体10431Yの一端部に位置する。排出部10439は、第1方向に延びる。排出部10439は、筒形状を有する。排出部10439の内部空間は、第2現像室IS2(
図18参照)と通じる。排出部10439は、排出口10439Aを有する。つまり、現像筐体10431Yは、排出口10439Aを有する。
【0187】
排出口10439Aは、第2現像室IS2からのトナーを排出可能である。
【0188】
5.2.2.2 突起10433A,10434A
突起10433Aは、第5方向において、感光ドラム1041Yから離れて位置する。突起10433Aは、第1方向における現像ユニット1043Yの一端部に位置する。突起10433Aは、第1方向に延びる。本実施形態では、突起10433Aは、第1方向における現像筐体10431Yの一方の外面から延びる。突起10433Aは、第1方向における現像筐体10431Yの一方の外面に取り付けられていてもよい。突起10433Aは、円柱形状を有する。突起10433Aは、第1ドラム側板10441Aの貫通穴10442A(
図17参照)に嵌まる。
【0189】
突起10434Aは、第5方向において、感光ドラム1041Yと突起10433Aとの間に位置する。突起10434Aは、第1方向における現像ユニット1043Yの一端部に位置する。突起10434Aは、第1方向に延びる。本実施形態では、突起10434Aは、第1方向における現像ローラ10432Yのシャフトの一端部である。突起10434Aは、第1方向における現像筐体10431Yの一方の外面から延びてもよい。突起10434Aは、第1方向における現像筐体10431Yの一方の外面に取り付けられていてもよい。突起10434Aは、円柱形状を有する。突起10434Aは、第1ドラム側板10441Aの貫通穴10443A(
図17参照)に嵌まる。
【0190】
5.2.2.3 突起10433B,10434B
突起10433Bは、第1方向における現像ユニット1043Yの他端部に位置する。突起10433Bは、第2ドラム側板10441B(
図16参照)の貫通穴10442Bに嵌まる。突起10433Bについての説明は、突起10433Aについての説明と同様であるため、省略される。
【0191】
突起10434Bは、第1方向における現像ユニット1043Yの他端部に位置する。突起10434Bは、第2ドラム側板10441B(
図16参照)の貫通穴10443Bに嵌まる。突起10434Bについての説明は、突起10434Aについての説明と同様であるため、省略される。
【0192】
突起10433Aが貫通穴10442Aに嵌まり、突起10434Aが貫通穴10443Aに嵌まり、突起10433Bが貫通穴10442Bに嵌まり、突起10434Bが貫通穴10443Bに嵌まることにより、現像ユニット1043Yは、ドラムフレーム1044Yに支持される。現像ユニット1043Yは、感光ドラム1041Yに対して、第5方向に移動可能である。
【0193】
5.2.2.4 第1搬送部材10435Y
図18に示すように、第1搬送部材10435Yは、現像筐体10431Yの第1現像室IS1内に位置する。第1搬送部材10435Yは、受入口10438A(
図19参照)から通路10437Aに向けて、トナーを搬送する。第1搬送部材10435Yは、第1方向に延びる。第1搬送部材10435Yは、オーガスクリューである。
【0194】
5.2.2.5 第2搬送部材10436Y
第2搬送部材10436Yは、現像筐体10431Yの第2現像室IS2内に位置する。第2搬送部材10436Yは、通路10437Aから排出口10439A(
図19参照)に向けて、トナーを搬送する。つまり、第2搬送部材10436Yは、現像筐体10431Y内のトナーを排出口10439Aに向けて搬送する。第2搬送部材10436Yは、第1方向に延びる。第2搬送部材10436Yは、オーガスクリューである。
【0195】
5.2.3 補給部1045Y
図14に示すように、補給部1045Yは、トナー収容器BYと接続可能である。補給部1045Yは、トナー収容器BYからのトナーを現像ユニット1043Yに補給する。
【0196】
図16に示すように、補給部1045Yは、容器10451と、トナー搬送部材10452(
図20参照)と、アジテータ10453(
図21参照)と、蓋10454と、補給トナー管10455と、補給トナー搬送部材10456(
図19および
図21参照)とを有する。言い換えると、画像形成装置10は、容器10451と、補給トナー管10455とを備える。
【0197】
5.2.3.1 容器10451
容器10451は、トナー収容器BY(
図14参照)と接続可能である。トナー収容器BYが容器10451に接続された状態で、容器10451は、トナー収容器BYからトナーを受け入れ可能である。容器10451は、第1方向において、第1ドラム側板10441Aに対して、第2ドラム側板10441Bの反対側に位置する。容器10451は、第3方向に延びる。容器10451は、筒形状を有する。容器10451は、第3方向において、第1端部E11と、第2端部E12とを有する。
図14に示すように、カートリッジ104Yが本体筐体101に装着され、カバー102が閉位置に位置した状態で、第1端部E11は、本体筐体101外に位置する。カートリッジ104Yが本体筐体101に装着され、カバー102が閉位置に位置した状態で、第2端部E12は、本体筐体101内に位置する。
【0198】
図20に示すように、容器10451は、挿入開口10450Yと、トナー受入部10451Aと、撹拌部10451B(
図21参照)とを有する。言い換えると、補給部1045Yは、挿入開口10450Yを有する。
【0199】
挿入開口10450Yは、第1端部E11に設けられる。挿入開口10450Yには、トナー収容器BY(
図14参照)が、挿入される。
【0200】
トナー受入部10451Aは、挿入開口10450Yと通じる。トナー受入部10451Aは、第1端部E11から第2端部E12まで第3方向に延びる。挿入開口10450Yを通ったトナーは、トナー受入部10451A内に入る。
【0201】
図16に示すように、撹拌部10451Bは、第1方向において、トナー受入部10451Aと第1ドラム側板10441Aとの間に位置する。撹拌部10451Bは、開口10451C(
図20参照)を介して、トナー受入部10451Aと通じる。これにより、トナー受入部10451A内のトナーは、開口10451Cを通って撹拌部10451B内に入る。
図21に示すように、撹拌部10451Bは、排出口10451Dと、傾斜板10451Eとを有する。
【0202】
排出口10451Dは、第1方向における補給トナー管10455の一端部(
図16参照)と通じる。排出口10451Dは、撹拌部10451Bから補給トナー管10455へ排出されるトナーの通過を許容する。カートリッジ104Yが本体筐体101に装着された状態で、排出口10451Dは、開口10451C(
図20参照)よりも上方に位置する。
【0203】
傾斜板10451Eは、開口10451Cと排出口10451Dとの間に位置する。傾斜板10451Eは、排出口10451Dに向かって延びる。カートリッジ104Yが本体筐体101に装着された状態で、傾斜板10451Eは、排出口10451Dに近づくにつれて、下方に傾斜する。これにより、傾斜板10451E上のトナーは、排出口10451Dに向けて流れる。
【0204】
5.2.3.2 トナー搬送部材10452
図20に示すように、トナー搬送部材10452は、トナー受入部10451A内に位置する。トナー搬送部材10452は、トナー受入部10451A内のトナーを、撹拌部10451Bに向けて第1方向に搬送する。トナー搬送部材10452は、オーガスクリューである。トナー搬送部材10452は、戻りトナー搬送部材1050Y(
図21参照)とともに回転可能である。
【0205】
5.2.3.3 アジテータ10453
図21に示すように、アジテータ10453は、撹拌部10451B内に位置する。アジテータ10453は、撹拌部10451B内のトナーを、撹拌しつつ、傾斜板10451Eの上まで搬送する。アジテータ10453は、戻りトナー搬送部材1050Yおよびトナー搬送部材10452(
図20参照)とともに回転可能である。
【0206】
5.2.3.4 蓋10454
図20に示すように、蓋10454は、閉位置(
図20に実線で示す)と開位置(
図20に仮想線で示す)との間を移動可能である。蓋10454が閉位置に位置した状態で、蓋10454は、挿入開口10450Yを閉じる。蓋10454が開位置に位置した状態で、挿入開口10450Yは、開く。蓋10454は、平板形状を有する。蓋10454は、閉位置と開位置との間を、軸A21について回動可能である。軸A21は、第3方向に延びる。
【0207】
5.2.3.5 補給トナー管10455
図16に示すように、補給トナー管10455は、容器10451から現像ユニット1043Yに補給されるトナーの通過を許容する。言い換えると、容器10451から現像ユニット1043Yに補給されるトナーは、補給トナー管10455を通る。補給トナー管10455は、容器10451の撹拌部10451Bと、現像筐体10431Yとを接続する。
【0208】
詳しくは、補給トナー管10455は、第1方向に延びる。補給トナー管10455は、円筒形状を有する。第1方向における補給トナー管10455の一端部は、撹拌部10451Bの排出口10451D(
図21参照)に接続される。補給トナー管10455は、第1方向において、第1ドラム側板10441Aを貫通する。第1方向における補給トナー管10455の他端部は、現像筐体10431Yと第1ドラム側板10441Aとの間に位置する。
図19に示すように、カートリッジ104Yが本体筐体101内に装着された状態で、第1方向における補給トナー管10455の他端部は、現像筐体10431Yの受入口10438Aよりも上方に位置する。補給トナー管10455は、排出口10455Aを有する。
【0209】
排出口10455Aは、第1方向における補給トナー管10455の他端部に位置する。排出口10455Aは、現像筐体10431Yの受入口10438Aと通じる。排出口10455Aは、補給トナー管10455内のトナーを、現像筐体10431Yの受入口10438Aに排出可能である。
【0210】
5.2.3.6 補給トナー搬送部材10456
補給トナー搬送部材10456は、補給トナー管10455内に位置する。補給トナー搬送部材10456は、補給トナー管10455内のトナーを、排出口10455Aに向けて第1方向に搬送する。補給トナー搬送部材10456は、オーガスクリューである。
【0211】
5.2.4 シール部材1046Y
シール部材1046Yは、現像筐体10431Yの受入部10438と、第1方向における補給トナー管10455の他端部との間に位置する。シール部材1046Yは、補給トナー管10455の排出口10455Aの周り、および、現像筐体10431Yの受入口10438Aの周りに位置する。シール部材1046Yは、第1方向における補給トナー管10455の他端部と、現像筐体10431Yの受入部10438との間をシールする。シール部材1046Yは、現像ユニット1043Yの移動に応じて弾性変形可能である。シール部材1046Yは、例えば、スポンジからなる。
【0212】
図16に示すように、シール部材1046Yは、第1方向における現像筐体10431Yの一端部と第1ドラム側板10441Aとの間に位置する。
【0213】
5.2.5 ドラムクリーナ1047Y
図18に示すように、ドラムクリーナ1047Yは、感光ドラム1041Yの周面をクリーニング可能である。ドラムクリーナ1047Yは、感光ドラム1041YからシートSに転写されずに感光ドラム1041Yの周面上に残ったトナーを、感光ドラム1041Yの周面から除去する。ドラムクリーナ1047Yによって感光ドラム1041Yの周面から除去されたトナーが、回収トナーになる。
【0214】
ドラムクリーナ1047Yは、クリーナ筐体10471と、クリーニング部材10472と、トナー搬送部材10473とを有する。
【0215】
クリーナ筐体10471は、第1方向において、第1ドラム側板10441A(
図16参照)と第2ドラム側板10441B(
図16参照)との間に位置する。クリーナ筐体10471は、第1方向に延びる。第1方向におけるクリーナ筐体10471の一端部は、第1ドラム側板10441Aと接続する。第1方向におけるクリーナ筐体10471の他端部は、第2ドラム側板10441Bと接続する。クリーナ筐体10471は、開口10471Aを有する。クリーナ筐体10471は、転写残トナーを収容する。
【0216】
クリーニング部材10472は、クリーナ筐体10471に取り付けられる。クリーニング部材10472は、第1方向に延びる。クリーニング部材10472は、板形状を有する。クリーニング部材10472は、感光ドラム1041Yの周面をクリーニングする。詳しくは、クリーニング部材10472のエッジは、感光ドラム1041Yの周面と接触する。感光ドラム1041Yが回転すると、感光ドラム1041Yの周面の転写残トナーは、クリーニング部材10472のエッジと接触して、感光ドラム1041Yの周面から除去される。除去された転写残トナーは、開口10471Aを通ってクリーナ筐体10471内に収容される。
【0217】
トナー搬送部材10473は、クリーナ筐体10471内に位置する。トナー搬送部材10473は、クリーナ筐体10471内のトナーを、戻りトナー管1048Y(
図19参照)に向けて、第1方向に搬送する。トナー搬送部材10473は、オーガスクリューである。
【0218】
5.2.6 戻りトナー管1048Y
図16に示すように、戻りトナー管1048Yは、第1方向に延びる。戻りトナー管1048Yは、第1方向において、第1ドラム側板10441Aを貫通する。第1方向における戻りトナー管1048Yの一端部は、第1ドラム側板10441Aに対して、現像筐体10431Yの反対側に位置する。第1方向における戻りトナー管1048Yの他端部は、現像筐体10431Yと第1ドラム側板10441Aとの間に位置する。
【0219】
図19に示すように、第1方向における戻りトナー管1048Yの他端部は、第1方向におけるクリーナ筐体10471の一端部と接続される。戻りトナー管1048Yは、クリーナ筐体10471と通じる。これにより、戻りトナー管1048Yは、クリーナ筐体10471から転写残トナーを受入れ可能である。カートリッジ104Yが本体筐体2内に装着された状態で、戻りトナー管1048Yは、ドラムクリーナ1047Yよりも下方に位置する。
【0220】
また、戻りトナー管1048Yは、現像筐体10431Yの排出口10439Aから排出されたトナーを受入れ可能である。詳しくは、カートリッジ104Yが本体筐体2内に装着された状態で、戻りトナー管1048Yは、トナー搬送部材10473よりも下方に位置する。また、カートリッジ104Yが本体筐体2内に装着された状態で、戻りトナー管1048Yは、現像筐体10431Yの排出口10439Aよりも下方に位置する。戻りトナー管1048Yは、受入口10481を有する。
【0221】
受入口10481は、第1方向における戻りトナー管1048Yの他端部に位置する。受入口10481は、現像筐体10431Yの排出口10439Aから排出されたトナーを受入れ可能である。
【0222】
第1方向における戻りトナー管1048Yの一端部は、容器10451の撹拌部10451Bと接続される。つまり、戻りトナー管1048Yは、容器10451と接続される。戻りトナー管1048Yは、クリーナ筐体10471から容器10451の撹拌部10451B(
図16参照)に戻るトナー、および、現像筐体10431Yから容器10451の撹拌部10451Bに戻るトナーの通過を許容する。
【0223】
図21に示すように、戻りトナー管1048Yを通って容器10451の撹拌部10451Bに戻ったトナーは、撹拌部10451B内において、容器10451のトナー受入部10451Aからのトナーと混合された後、補給トナー管10455(
図16参照)を通って、再度、現像ユニット1043Yに供給される。つまり、戻りトナー管1048Yは、感光ドラム1041Yから容器10451を介して現像ユニット1043Yに戻る戻りトナーの通過を許容する。
【0224】
5.2.7 シール部材1049Y
図19に示すように、シール部材1049Yは、排出部10439と、第1方向における戻りトナー管1048Yの他端部との間に位置する。シール部材1049Yは、排出口10439Aおよび受入口10481の周りに位置する。シール部材1049Yは、第1方向における戻りトナー管1048Yの他端部と排出部10439との間をシールする。シール部材1049Yは、現像ユニット1043Yの移動に応じて弾性変形可能である。シール部材1049Yは、例えば、スポンジからなる。
【0225】
図16に示すように、シール部材1049Yは、第1方向における現像筐体10431Yの一端部と第1ドラム側板10441Aとの間に位置する。
【0226】
5.2.8 戻りトナー搬送部材1050Y
図19に示すように、戻りトナー搬送部材1050Yは、戻りトナー管1048Y内に位置する。戻りトナー搬送部材1050Yは、戻りトナー管1048Y内のトナーを、容器10451(
図16参照)に向けて第1方向に搬送する。本実施形態では、戻りトナー搬送部材1050Yは、オーガスクリューである。
【0227】
5.3 カートリッジ104M
上記し、
図13に示すように、カートリッジ104Mは、カートリッジ104Yと同じ構造を有する。つまり、カートリッジ104Mは、カートリッジ104Yと同様に、感光ドラム1041Mと、ドラムフレーム1044Mと、現像ユニット1043Mと、補給部1045Mと、戻りトナー管1048Mとを備える。言い換えると、画像形成装置10は、感光ドラム1041Mと、ドラムフレーム1044Mと、現像ユニット1043Mと、補給部1045Mと、戻りトナー管1048Mとを備える。
【0228】
ドラムフレーム1044Mは、感光ドラム1041Mを支持する。現像ユニット1043Mは、ドラムフレーム1044Mに支持される。現像ユニット1043Mは、感光ドラム1041Mに対して移動可能である。現像ユニット1043Mは、現像筐体10431Mと、現像ローラ10432Mとを有する。言い換えると、画像形成装置10は、現像筐体10431Mと、現像ローラ10432Mとを備える。現像筐体10431Mは、トナーを収容可能である。現像ローラ10432Mは、現像筐体10431M内のトナーを感光ドラム1041Mに供給可能である。補給部1045Mは、トナー収容器BMと接続可能である。補給部1045Mは、トナー収容器BMからのトナーを現像ユニット1043Mに補給する。補給部1045Mの容器10451は、挿入開口10450Mを有する。挿入開口10450Mには、トナー収容器BMが、挿入される。感光ドラム1041Mから現像ユニット1043Mに戻る戻りトナーは、戻りトナー管1048Mを通る。
【0229】
5.4 作用効果
第2実施形態の画像形成装置10によれば、
図16に示すように、戻りトナー管1048Yは、補給部1045Yの容器10451と接続される。
【0230】
これにより、現像筐体10431Yに補給されるトナーと、感光ドラム1041Yからの戻りトナーとを、補給部1045Yの容器10451、補給部1045Yの補給トナー管10455、および、現像筐体10431Y内で混合できる。
【0231】
そのため、現像ローラ10432Yに供給される前に、戻りトナーと補給されたトナーとを十分に混合できる。
【0232】
その結果、戻りトナーが画質に与える影響を、より抑制できる。
【符号の説明】
【0233】
1 画像形成装置
2 本体筐体
5 カートリッジ
51 感光ドラム
531 現像筐体
532 現像ローラ
55 ドラムフレーム
551A 第1ドラム側板
551B 第2ドラム側板
561 容器
5611 挿入開口
563 補給トナー管
59 戻りトナー管
5311 仕切壁
5311A 第1開口
5311B 第2開口
537A 第1搬送部材
537B 第2搬送部材
530A 本体部
530B 突出部
5301A 第1現像側壁
5301B 第2現像側壁
71 容器
73 補給トナー管
10 画像形成装置
101 本体筐体
104Y カートリッジ
1011 本体開口
1012 側壁
1041Y 感光ドラム
1041M 感光ドラム(第2感光ドラム)
1044Y ドラムフレーム
1044M ドラムフレーム(第2ドラムフレーム)
1048Y 戻りトナー管
1048M 戻りトナー管(第2戻りトナー管)
10431Y 現像筐体
10431M 現像筐体(第2現像筐体)
10432Y 現像ローラ
10432M 現像ローラ(第2現像ローラ)
10450Y 挿入開口
10450M 挿入開口(第2挿入開口)
10451 容器
A1 ドラム軸
A2 現像軸
B トナー収容器
BY トナー収容器
BM トナー収容器(第2トナー収容器)
IS1 第1現像室
IS2 第2現像室