(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024061229
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】消火栓装置及びその施工方法
(51)【国際特許分類】
A62C 35/20 20060101AFI20240425BHJP
【FI】
A62C35/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022169036
(22)【出願日】2022-10-21
(71)【出願人】
【識別番号】000003403
【氏名又は名称】ホーチキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079359
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 進
(74)【代理人】
【識別番号】100228669
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 愛規
(72)【発明者】
【氏名】外村 賢昭
【テーマコード(参考)】
2E189
【Fターム(参考)】
2E189EB01
2E189EC03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】消火栓装置に対し外部から外部電路を引き込んで接続する配線工事を簡単且つ容易に行うことを可能とする。
【解決手段】消火栓装置の筐体は、外部から引き込まれた外部電路を含む電路を接続する電路接続部として端子箱が配置された第1筐体となる消火器・電装機器収納筐体10bと、設置状態で消火器・電装機器収納筐体10bに連設され、内部に消火栓機器が配置された第2筐体となる消火栓機器収納筐体と、で分割構成され、消火器・電装機器収納筐体10bは、設置状態で消火栓機器収納筐体が連設される筐体側面に、外部電路を端子箱に接続する配線作業の際に利用可能とする側面作業開口部40と、消火栓機器収納筐体を設置した際に、側面作業開口部40を閉鎖する位置で消火栓機器収納筐体を連結固定する連結構造として通し穴44が形成された連結面42とを備える。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に電路が敷設されると共に消火栓機器が配置された消火栓装置であって、
前記消火栓装置の筐体は、
外部から引き込まれた外部電路を含む前記電路を接続する電路接続部が配置された第1筐体と、
設置状態で前記第1筐体に連設され、内部に前記消火栓機器が配置された第2筐体と、
で分割構成され、
前記第1筐体は、
設置状態で前記第2筐体が連設される筐体側面に、前記外部電路を前記電路接続部に接続する配線作業の際に利用可能とする側面作業開口部と、
前記第2筐体を設置した際に、前記側面作業開口部を閉鎖する位置で前記第2筐体を連結固定する連結構造と、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項2】
請求項1記載の消火栓装置において、
前記第1筐体は、前記電路接続部に内部電路で接続された所定の電装機器が配置され、
前記第2筐体は、前記消火栓機器として、前記電路接続部に内部電路で接続され、外部のポンプ設備を起動するための操作部が配置されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の消火栓装置において、
前記外部電路は、前記第1筐体の所定の位置から内部に引き込まれたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項4】
内部に電路が敷設されると共に消火栓機器が収納された消火栓装置の施工方法であって、
前記消火栓装置の筐体は、
外部から引き込まれた外部電路を含む前記電路を接続する電路接続部が配置された第1筐体と、
設置状態で前記第1筐体に連設され、内部に前記消火栓機器が配置された第2筐体と、
で分割構成され、
前記消火栓装置の施工は、
前記第1筐体を所定の設置場所に設置し、
前記設置場所に前記第1筐体を設置した状態で、後工程で前記第2筐体が連設される筐体側面に形成された側面作業開口部及び前記第2筐体が配置される空き領域を利用して、前記外部電路を前記電路接続部に接続する配線作業を行い、
前記配線作業後に、前記第1筐体の前記側面作業開口部を閉鎖する位置に前記第2筐体を連結固定して前記第2筐体を設置することを特徴とする消火栓装置の施工方法。
【請求項5】
請求項4記載の消火栓装置の施工方法において、
前記消火栓装置の施工前に、
前記第1筐体に所定の電装機器を配置すると共に、前記第2筐体に外部のポンプ設備を起動するための操作部を含む前記消火栓機器を配置し、
前記電路接続部と前記第1筐体に配置された前記電装機器とを内部電路にて接続すると共に、前記電路接続部から前記第2筐体に配置された前記操作部に接続するための内部電路を引き出し、
前記消火栓装置の施工における前記配線作業の際に、
前記第2筐体に配置された前記操作部に接続するための内部電路を前記側面作業開口部から前記空き領域へ引き出すことを特徴とする消火栓装置の施工方法。
【請求項6】
請求項4又は5記載の消火栓装置の施工方法において、
前記配線作業の際に、前記外部電路は前記第1筐体の所定の位置から内部に引き込まれることを特徴とする消火栓装置の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に電路が敷設されると共に消火栓機器が配置された消火栓装置及びその施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、消火対象領域となる高速道路や自動車専用道路等のトンネル内には、トンネル非常用設備として消火栓装置が設置されている。消火栓装置は、消火栓扉を備えた筐体内の消火栓収納部に、消火栓機器として先端にノズルを装着した消火用ホース、消火栓弁を含むバルブ類、消火栓弁を操作する消火栓弁開閉レバー等が収納・設置(配置)されると共に、消火器扉を備えた筐体内の消火器収納部に、例えば2本の消火器が収納(配置)されている。また、消火栓装置は、一般的にトンネル長手方向に、例えば50メートル間隔でトンネル壁面の箱抜き部に埋込み設置されている。
【0003】
また、消火栓装置は、消火器収納部の消火器扉に隣接して電装扉を設け、電装扉に赤色表示灯、発信機、応答ランプ等の電装機器を配置し、筐体内の消火器収納部には端子箱が設けられ、電装機器は配線用ケーブル(内部電路)により端子箱に接続され、また、外部から引き込まれた配線用ケーブル(外部電路)が端子箱に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-029585号公報
【特許文献2】特開2010-063658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、監視員通路が沿って設けられたトンネル壁面の箱抜き部に消火栓装置を設置する施工工事にあっては、まず箱抜き部の底部に架台を設置固定し、続いてクレーン等を使用して箱抜き部に工場等で製造された消火栓装置を設置固定された架台上に載置して取付固定し、続いて消火栓装置に外部から配線用ケーブルを引き込んで接続する配線工事(配線作業)を行う。また、これらの施工工事とは別の時期に消火栓装置が備えるバルブ類等に対する配管工事(配管作業)を行っている。
【0006】
しかしながら、消火栓装置の配線工事にあっては、筐体内の消火器収納部の背面に設置した端子箱の端子台に外部から引き込んだ配線用ケーブルを接続する作業があり、当該作業は消火器扉を開放し、そこから筐体内に手や体を入れて狭い場所で行う作業となることから、配線工事に手間と時間が掛かり、また50メートル間隔で設置された多数の消火栓装置の全てに対して個別に配線工事が必要であることから、施工工事全体で見ても工期が長くなる大きな要因となっている。
【0007】
本発明は、消火栓装置の配線工事と配管工事が異なる時期に行われている点に着目し、消火栓装置に対し外部から外部電路を引き込んで接続する配線工事を簡単且つ容易に行うことを可能とする消火栓装置及びその施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(消火栓装置)
本発明は、内部に電路が敷設されると共に消火栓機器が配置された消火栓装置であって、
消火栓装置の筐体は、
外部から引き込まれた外部電路を含む電路を接続する電路接続部が配置された第1筐体と、
設置状態で第1筐体に連設され、内部に消火栓機器が配置された第2筐体と、
で分割構成され、
第1筐体は、
設置状態で第2筐体が連設される筐体側面に、外部電路を電路接続部に接続する配線作業の際に利用可能とする側面作業開口部と、
第2筐体を設置した際に、側面作業開口部を閉鎖する位置で第2筐体を連結固定する連結構造と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
(第1筐体と第2筐体に配置される機器)
第1筐体は、電路接続部に内部電路で接続された所定の電装機器が配置され、
第2筐体は、消火栓機器として、電路接続部に内部電路で接続され、外部のポンプ設備を起動するための操作部が配置される。
【0010】
(外部電路)
外部電路は、第1筐体の所定の位置から内部に引き込まれる。
【0011】
(消火栓装置の施工方法)
本発明は、内部に電路が敷設されると共に消火栓機器が収納された消火栓装置の施工方法であって、
消火栓装置の筐体は、
外部から引き込まれた外部電路を含む電路を接続する電路接続部が配置された第1筐体と、
設置状態で第1筐体に連設され、内部に消火栓機器が配置された第2筐体と、
で分割構成され、
消火栓装置の施工は、
第1筐体を所定の設置場所に設置し、
前記設置場所に第1筐体を設置した状態で、後工程で第2筐体が連設される筐体側面に形成された側面作業開口部及び第2筐体が配置される空き領域を利用して、外部電路を電路接続部に接続する配線作業を行い、
配線作業後に、第1筐体の側面作業開口部を閉鎖する位置に第2筐体を連結固定して第2筐体を設置することを特徴とする。
【0012】
(第1筐体と第2筐体に配置される機器とその配線作業)
消火栓装置の施工前に、
第1筐体に所定の電装機器を配置すると共に、第2筐体に外部のポンプ設備を起動するための操作部を含む消火栓機器を配置し、
電路接続部と第1筐体に配置された電装機器とを内部電路にて接続すると共に、電路接続部から第2筐体に配置された操作部に接続するための内部電路を引き出し、
消火栓装置の施工における配線作業の際に、
第2筐体に配置された操作部に接続するための内部電路を側面作業開口部から空き領域へ引き出す。
【発明の効果】
【0013】
(消火栓装置の効果)
本発明は、本発明は、内部に電路が敷設されると共に消火栓機器が配置された消火栓装置であって、消火栓装置の筐体は、外部から引き込まれた外部電路を含む電路を接続する電路接続部が配置された第1筐体と、設置状態で第1筐体に連設され、内部に消火栓機器が配置された第2筐体と、で分割構成され、第1筐体は、設置状態で第2筐体が連設される筐体側面に、外部電路を電路接続部に接続する配線作業の際に利用可能とする側面作業開口部と、第2筐体を設置した際に、側面作業開口部を閉鎖する位置で第2筐体を連結固定する連結構造と、を備えたため、配線工事の対象となる第1筐体を最初に設置して、第2筐体を設置する前に配線作業を行うことで、側面作業開口部及び第2筐体を設置する前の空き領域を利用して配線作業を行うことができ、従来の配線作業のように扉開口からの作業に比べて十分に広い作業スペースが確保されていて、第1筐体内に対する配線作業を簡単且つ容易に行うことを可能とし、配線工事に要する工期を短くすることを可能とする。
【0014】
(第1筐体と第2筐体に配置される機器とその配線作業による効果)
また、第1筐体は、電路接続部に内部電路で接続された所定の電装機器が配置され、第2筐体は、消火栓機器として、電路接続部に内部電路で接続され、外部のポンプ設備を起動するための操作部が配置され、消火栓装置の施工における配線作業の際に、第2筐体に配置された操作部に接続するための内部電路を側面作業開口部から空き領域へ引き出すため、第2筐体側まで電路を敷設する必要がある場合にも側面作業開口部を利用することで、その配線作業を簡単且つ容易に行うことを可能とする。
【0015】
また、消火栓装置の施行方法の発明にあっても、前述した消火栓装置の場合と同様な効果が得られるため、その説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】トンネル壁面の箱抜き部に設置された消火栓装置を示した説明図である。
【
図3】保守扉及び消火器扉を開放状態として消火栓装置の内部構造を正面から示した説明図である。
【
図4】消火器・電装機器収納筐体を取出して示した説明図である。
【
図5】消火栓機器収納筐体を取出して示した説明図である。
【
図6】分割した筐体の連結構造を示した説明図である。
【
図7】箱抜き部に消火器・電装機器収納筐体を設置した状態を示した説明図である。
【
図8】消火器・電装機器収納筐体の配線作業前の状態を示した説明図である。
【
図9】消火器・電装機器収納筐体の配線作業完了後の状態を示した説明図である。
【
図11】消火栓装置のケーブル配線系統を示した説明図である。
【
図12】弱電用ケーブルが接続される端子箱に対する配線の詳細を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明に係る消火栓装置及びその施工方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の実施形態により、本発明が限定されるものではない。
【0018】
[実施形態の基本的な概念]
まず、実施形態の基本的概念について説明する。実施形態は、概略的に、内部に電路が敷設されると共に消火栓機器が配置された消火栓装置に関するものであり、その消火栓装置の設置場所は任意であるが、例えば道路を有するトンネルの監視員通路が沿って設けられたトンネル壁面の箱抜き部に設置されるものを含むものである。
【0019】
ここで、「消火栓装置」とは、消火対象領域となる、例えば高速道路や自動車専用道路のトンネル内等に設置される非常用設備の一種であり、内部に配置される消火栓機器として、消火用ホース、バルブ類、非常用設備の1種であるポンプ設備を起動するための操作部、例えばポンプ起動スイッチやポンプ起動連動スイッチ等を含み、また「配置」とは、収納、設置、取付、装着等を含む概念である。また、消火栓装置は、消火栓機器以外にも、赤色表示灯や発信機等の電装機器や消火器が配置されたものであっても良い。尚、実施形態での「配置」という概念は、消火栓機器に限らず他のものに使われた場合にも、収納、設置、取付、装着等を含むものである。
【0020】
また、消火栓装置に敷設される「電路」とは、電源を必要とする消火栓装置に配置されるポンプ設備を起動するための操作部や電装機器に電源を供給するための電気の通り道のことであり、例えば配線ケーブル、配線、線路等を含むものである。尚、実施形態の「電路」では、消火栓装置の外部から引き込まれたものを「外部電路」とし、操作部や電装機器等の消火栓装置に配置された機器等に対するものを「内部電路」としている。
【0021】
そして、実施形態の消火栓装置は、筐体が第1筐体と第2筐体に分割構成されたものである。ここで、「第1筐体」とは、外部から引き込まれた外部電路を含む電路を接続する電路接続部が配置されるものであり、「第2筐体」とは、設置状態で第1筐体に連設され、内部に消火栓機器が配置されたものである。また、「電路接続部」とは、電路が接続される部分であり、電路を接続するための構成や種類は任意であるが、例えば端子台を備えた端子箱を含むものである。
【0022】
また、実施形態の「第1筐体」は、設置状態で第2筐体が連設される筐体側面に、外部電路を電路接続部に接続する配線作業の際に利用可能とする側面作業開口部と、第2筐体を設置した際に、側面作業開口部を閉鎖する位置で第2筐体を連結固定する連結構造と、を備えたものである。ここで、「外部電路を電路接続部に接続する配線作業の際に利用可能とする」とは、当該配線作業の際に利用することができるのであって、当該配線作業の際に利用することを強要、強制するものでなく、また利用しなければ当該配線作業を行えなくするものではない。
【0023】
また、第1筐体は、電路接続部に内部電路で接続された所定の電装機器が配置されるものであり、第2筐体は、消火栓機器として、電路接続部に内部電路で接続され、外部のポンプ設備を起動するための操作部が配置されるものである。
【0024】
また、外部電路は、第1筐体の所定の位置から内部に引き込まれるものである。ここで、「第1筐体の所定の位置」とは、消火栓装置の設置場所やその周囲環境等を考慮して、電路を敷設する上で適当な位置とすれば良く、例えば道路を有するトンネルの監視員通路が沿って設けられたトンネル壁面の箱抜き部に設置された消火栓装置にあっては、第1筐体の底部から外部電路を引き込むものを含む。
【0025】
実施形態の消火栓装置の施工として、第1筐体を所定の設置場所に設置し、設置場所に第1筐体を設置した状態で、後工程で第2筐体が連設される筐体側面に形成された側面作業開口部及び第2筐体が配置される空き領域を利用して、外部電路を電路接続部に接続する配線作業を行い、配線作業後に、第1筐体の側面作業開口部を閉鎖する位置に第2筐体を連結固定して第2筐体を設置するものであり、第2筐体を設置する前に第1筐体の配線作業を行うことを特徴とする。
【0026】
また、第1筐体が電路接続部に内部電路で接続された所定の電装機器が配置されるものであり、第2筐体が消火栓機器として、電路接続部に内部電路で接続され、外部のポンプ設備を起動するための操作部が配置されるものである場合には、消火栓装置の施工前に、第1筐体に所定の電装機器を配置すると共に、第2筐体に外部のポンプ設備を起動するための操作部を含む消火栓機器を配置し、電路接続部と第1筐体に配置された電装機器とを内部電路にて接続すると共に、電路接続部から第2筐体に配置された操作部に接続するための内部電路を引き出し、消火栓装置の施工における配線作業の際に、第2筐体に配置された操作部に接続するための内部電路を側面作業開口部から空き領域へ引き出すものである。
【0027】
電装機器及び消火栓機器の配置や内部電路の敷設については、消火栓装置の施工前のタイミングであれば何時でも良く、例えば工場等での消火栓装置の製造工程に電装機器及び消火栓機器の配置や内部電路の敷設が含まれ、製造における完成品の段階では既に電装機器及び消火栓機器の配置や内部電路の敷設が完了していても良い。また、配線作業の際に、第1筐体に配置された操作部に接続するための内部電路を側面作業開口部から空き領域へ引き出すことになるが、外部電路に対する配線作業との作業順序は問わない。
【0028】
以下、具体的な実施形態を説明する。実施形態では、消火栓装置が道路を有するトンネルの監視員通路が沿って設けられたトンネル壁面の箱抜き部に設置された場合であり、「第1筐体」が「消火器・電装機器収納筐体」であり、「第2筐体」が「消火栓機器収納筐体」であり、「電路接続部」が「端子台を備えた端子箱」であり、「電路」が「配線用ケーブル」であり、「電装機器」が「赤色表示灯、発信機、応答ランプ及び電話ジャック」であり、消火栓機器の1種である「外部のポンプ設備を起動するための操作部」が「ポンプ起動スイッチ及びポンプ起動連動スイッチ」である場合について説明する。
【0029】
[実施形態の具体的内容]
実施形態の消火栓装置について、次のように分けて詳細に説明する。
a.消火栓装置
a1.消火栓装置の構造
a2.消火栓装置の内部構造
a3.消火栓弁の操作構造
b.消火栓装置の分割構造
b1.消火器・電装機器収納筐体
b2.消火栓機器収納筐体
c.消火器・電装機器収納筐体の施工工事
d.端子箱
e.消火栓装置のケーブル配線系統
f.本発明の変形例
【0030】
[a.消火栓装置]
まず、消火栓装置について説明する。当該説明にあっては、トンネル壁面の箱抜き部に設置された消火栓装置を示した
図1、
図1の側面を断面で示した
図2及び消火栓扉、保守扉及び消火器扉を開放状態として消火栓装置の内部構造を正面(前面)から示した
図3を参照する。
【0031】
ここで、
図1乃至
図3の説明では、X-Y-Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、各種扉が設けられた消火栓装置の前面を正面に見て、X方向を左右方向とし、Y方向を上下方向とし、Z方向を前後方向とする。また、X方向における+X側を右側、-X側を左側とし、Y方向における+Y側を上側、-Y側を下側とし、Z方向における+Z側を前側、-Z側を後側とする。この点は本発明の実施形態となる
図4~
図9において示されている場X-Y-Z方向についても同様となる。
【0032】
(a1.消火栓装置の構成)
消火栓装置の構成について説明する。
図1及び
図2に示すように、消火栓装置10は、道路を有するトンネルの監視員通路38が沿って設けられたトンネル壁面35に形成された箱抜き部36の底部に設置された架台28上に取付固定されることで設置される。
【0033】
図1に示すように、消火栓装置10は、消火栓機器収納筐体10aと消火器・電装機器収納筐体10bとに分割された構造であり、それぞれの前面に化粧枠11a,11bが配置されている。
【0034】
消火栓機器収納筐体10aの化粧枠11aの扉開口部は上下に分割され、扉開口部の下側にヒンジにより下向きに開く前傾式の消火栓扉12が設けられ、扉開口部の上側にヒンジにより上向きに開く保守扉14が設けられ、その内部である消火栓収納部には、消火栓機器としてノズルを装着した消火用ホースと消火栓弁を含むバルブ類が配置(収納)されている。消火栓扉12には扉ハンドル1210が設けられ、道路利用者が扉ハンドル1210に手を入れて手前に引く操作を行うと、ロックが解除されて消火栓扉12を開くことができる。
【0035】
消火器・電装機器収納筐体10bの化粧枠11bの扉開口部の左側には、ヒンジにより左向きに横開きする消火器扉18が設けられ、内部である消火器収納部に、例えば2本の消火器を配置(収納)可能としている。消火器扉18には扉ハンドル1810が設けられ、道路利用者が扉ハンドル1810に手を入れて手前に引く操作を行うと、ロックが解除されて消火器扉18を開くことができる。また、消火器扉18の下側には覗き窓1820が設けられ、外部から消火器の有無が確認可能となっている。
【0036】
化粧枠11bの扉開口部の右側には、ヒンジにより右向きに横開きする電装扉20が設けられている。電装扉20には、電装機器として、例えば赤色表示灯22、発信機24及び応答ランプ26が設けられ、電装扉20の内側には電話ジャック(不図示)が設けられている。このように電装扉20に設けられた赤色表示灯22、発信機24、応答ランプ26及び電話ジャックにより非常通報装置が構成される。
【0037】
赤色表示灯22は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災が発生した場合には、道路利用者が火災を確認して発信機24の押釦を押すと押釦スイッチがオンされ、火災通報信号(発信信号)が電気室等に設置された防災受信盤に送信されることで防災受信盤から火災警報が出力され、これに伴い防災受信盤10から応答信号が防災受信盤から消火栓装置10側に送信されて、赤色表示灯22が点滅し、応答ランプ26が点灯する。
【0038】
(a2.消火栓装置の内部構造)
次に、消火栓装置10の内部構造について説明する。
図3に示すように、消火栓機器収納筐体10aの内部となる消火栓収納部16は、バルブ類収納部1610とホース収納部1620に分けられている。
【0039】
バルブ類収納部1610には、外部から引き込まれた給水配管55が給水栓56に接続されると共に、給水配管55が下向きに分岐されて消火栓弁57及び自動調圧弁58を介して消火用ホース62に接続されている。
【0040】
ホース収納部1620には、ホース収納フレーム66が設けられ、下側から引き込まれた消火用ホース62を右回り又は左回りに内巻きすることで配置(収納)しており、消火栓扉12の裏面側に設置されたホースガイド118を通して引き出された消火用ホース62の先端にはノズル64が装着され、ノズル64はノズルホルダー65に着脱自在に保持されている。
【0041】
消火栓弁57は、消火栓扉70の裏面側に配置された操作ボックス61に設けられた消火栓弁開閉レバー60の操作により開閉されるものであり、操作ボックス61に対応して消火栓弁57に設けられた連動ボックス67と操作ボックス61との間に設けられた公知のワイヤーリンク機構により消火栓弁57が消火栓弁開閉レバー60の開閉操作に連動して開閉される。
【0042】
また、消火栓弁57の開閉に対応してオン、オフされ、オンすることでポンプ起動信号を送信するポンプ起動連動スイッチ74が連動ボックス67に設けられ、給水栓56の右上には消防隊が使用し、オンすることでポンプ起動信号を送信するポンプ起動スイッチ76が設けられている。
【0043】
消火器・電装機器収納筐体10bの内部の左側(消火器扉18の内側)は消火器収納部19であり、2本の消火器34が配置(収納)されている。
【0044】
消火器収納部19の後面には端子箱30,32が配置されている。端子箱30には、赤色表示灯22が配線用ケーブル(内部電路)を介して接続され、端子箱32には、発信機24、応答ランプ26及び電話ジャック25が配線用ケーブル(内部電路)を介して接続され、さらに、バルブ類収納部1610に設けられたポンプ起動スイッチ76とポンプ起動連動スイッチ74が配線用ケーブル(内部電路)を介して接続されると共に、端子箱30、32には外部から引き込まれた配線用ケーブル(外部電路)が接続される。
【0045】
また、消火栓機器収納筐体10a内のバルブ類収納部1610の中央付近からホース収納部1620にかけて上部にケーブルラック70が配置され、ポンプ起動スイッチ76とポンプ起動連動スイッチ74に対する配線用ケーブルが挿通される。
【0046】
[b.消火栓装置の分割構造]
続いて、消火栓装置の分割構造について説明する。当該説明にあっては、消火器・電装機器収納筐体を取り出して示した
図4、消火栓機器収納筐体を取り出して示した
図5、及び分割した筐体の連結構造を示した
図6を参照する。尚、
図4(A)は正面(前面)を示し、
図4(B)は右側面を示し、
図4(C)は消火器扉を外した正面(前面)を示す。また、
図5(A)は正面(前面)を示し、
図5(B)は左側面を示す。
【0047】
実施形態の消火栓装置10は、
図1に示したように、トンネル壁面35の箱抜き部36に設置されるにあたり、筐体が消火栓機器収納筐体10aと消火器・電装機器収納筐体10bに分割されたものである。
【0048】
(b1.消火器・電装機器収納筐体)
図4に示すように、消火器・電装機器収納筐体10bは、1つの独立した筐体として工場等で組立製造されるものであり、筐体右側となる側面に側面作業開口部40が形成されている。側面作業開口部40の周囲に枠部材の配置することで連結面42を形成し、その連結面42には複数の通し穴44が形成され、ボルトとナットにより消火栓機器収納筐体10aと消火器・電装機器収納筐体10bの連結固定を可能としている。
【0049】
また、組立製造段階で、端子箱30と赤色表示灯22、端子箱32と発信機24、応答ランプ26及び電話ジャック25との間は配線用ケーブルにより接続され、また、端子箱32からは消火栓機器収納筐体10aに設けられているポンプ起動スイッチ76とポンプ起動連動スイッチ74を接続するための配線用ケーブルが引き出された状態まで配線され、消火器・電装機器収納筐体10bの内部底面には消火器を配置(収納)するための消火器トレー3410が設けられる。
【0050】
製造が完了した消火器・電装機器収納筐体10bは、完成品としてトンネル内の設置現場に搬送され、トンネル壁面35の箱抜き部36に設置されている架台28の左側に取付固定されることで設置される。
【0051】
(b2.消火栓機器収納筐体)
図5に示すように、消火栓機器収納筐体10aは、1つの独立した筐体として工場等で組立製造されるものであり、筐体左側となる側面に仕切板の配置により連結面48を形成し、連結面48の周囲には、
図4に示した消火器・電装機器収納筐体10bの連結面42に形成された複数の通し穴44に対応して複数の通し穴50が形成され、ボルトとナットにより消火栓機器収納筐体10aと消火器・電装機器収納筐体10bの連結固定を可能としている。また、連結面48の上部には
図3に示したケーブルラック70に対応した位置に通線口72が形成され、通線口72はケーブルラック70に対する配線口となる。
【0052】
製造組立が完了した消火栓機器収納筐体10aは、消火器・電装機器収納筐体10bと同様に、完成品としてトンネル内の設置現場に搬送され、消火器・電装機器収納筐体10bの設置工事(設置作業)と配線工事(配線作業)が完了した後に、トンネル壁面35の箱抜き部36に設置されている架台の右側の空き領域に、既に設置されている消火器・電装機器収納筐体10bに隣接させて架台に取付固定されることで設置される。また、消火栓機器収納筐体10aの設置は、
図6に示すように、消火器・電装機器収納筐体10bの連結面42に消火栓機器収納筐体10aの連結面48を位置決めして面合わせし、それぞれの通し穴44,48の何れか一方からボルトを通して他方から入れたナットにねじ込んで締結固定して消火栓機器収納筐体10aと消火器・電装機器収納筐体10bを連結した上で設置することとなる。
【0053】
[c.消火器・電装機器収納筐体の施工工事]
続いて、消火器・電装機器収納筐体の施工工事について説明する。当該説明にあっては、箱抜き部に消火器・電装機器収納筐体を設置した状態を示した
図7、消火器・電装機器収納筐体の配線作業前の状態を示した
図8、及び消火器・電装機器収納筐体の配線作業完了後の状態を示した
図9を参照する。
【0054】
消火器・電装機器収納筐体10bの施工工事(施工作業)は、
図7に示すように、前段階として消火器・電装機器収納筐体10bの設置前に監視員通路38が沿って設けられたトンネル壁面35の箱抜き部36の底部には架台28を設置し、続いて架台28の左側に消火器・電装機器収納筐体10bを載置し、架台28と筐体10bとの間のボルト締め等により架台28上に消火器・電装機器収納筐体10bを取付固定することで設置する。
【0055】
消火器・電装機器収納筐体10bが設置された状態における消火器・電装機器収納筐体10bの側面作業開口部40は、後に消火栓機器収納筐体10aが設置されることになる空き領域52側にあり、作業員は消火器扉18及び電装扉20を開放することにより形成される開口部とは他に空き領域52及び側面作業開口部40を利用して、消火器・電装機器収納筐体10b内に配線用ケーブルを外部から引き込んで端子箱30,32に接続する配線作業を行うことができるので、配線工事(配線作業)するのに十分な作業スペースが確保され、端子箱30,32に対する配線工事を簡単且つ効率良く行うことが可能となる。
【0056】
端子箱30に対する配線工事の一例として、まず
図8に示すように、消火器・電装機器収納筐体10bの消火器扉18及び電装扉20を開放状態とする。また、端子箱32からは消火栓機器収納筐体10aに設けられているポンプ起動スイッチ76とポンプ起動連動スイッチ74を接続するための配線用ケーブルとして、スイッチケーブル82が接続されていることから、スイッチケーブル82を側面作業開口部40から空き領域52に引き出しておく。
【0057】
続いて、
図9に示すように、消火器・電装機器収納筐体10bの底部から下方に引き下ろされた電線管84を介して外部からの配線用ケーブルとして、強電用ケーブル78と弱電用ケーブル80を引き込み、強電用ケーブル78を端子箱30の端子台に接続することで、端子箱30を経由して強電用ケーブル78を赤色表示灯22に接続し、また弱電用ケーブル80を端子箱32の端子台に接続することで、端子箱32を経由して弱電用ケーブル80を発信機24、電話ジャック25、応答ランプ26、ポンプ起動スイッチ76及びポンプ起動連動スイッチ74に接続する。尚、スイッチケーブル82の引き出しは外部からの配線用ケーブルの配線作業の後に行なっても良い。
【0058】
[d.端子箱]
続いて、端子箱について説明する。当該説明にあっては、端子箱を取り出して示した
図10を参照する。尚、
図10(A)は上面図、
図10(B)は前面図、
図10(C)は側面図を示している。尚、端子箱30、32共に同様の端子箱としているが、ここでは端子箱30として説明する。
【0059】
端子箱30は、箱本体300と蓋部材302で構成され、消火器・電装機器収納筐体10b内に配置された状態での縦(上下)×横(左右)×奥行(前後)のサイズは、80mm×220mm×140mm程度である。箱本体300の開口にはヒンジ304により蓋部材302が開閉自在に配置され、蓋部材302はノブ308により閉鎖位置に固定される。ノブ308の操作により固定を解除すると、蓋部材302は点線で示す蓋部材3020のように開放され、複数の端子が配列された端子台300aへの配線用ケーブルの接続作業が可能となる。また、蓋部材302は、内部の端子台300aが視認可能なように透明樹脂となっている。
【0060】
また、箱本体300の上面及び側面には、防水コネクタ306が複数、例えば上面及び1つの側面の各々に2つずつ配置され、防水コネクタ306に挿通する配線用ケーブルの防水性を確保している。
【0061】
[e.消火栓装置のケーブル配線系統]
続いて、消火栓装置のケーブル配線系統について説明する。当該説明にあっては、消火栓装置のケーブル配線系統を示した
図11、及び弱電用ケーブルが接続される端子箱に対する配線の詳細を示した
図12を参照する。
【0062】
図11に示すように、消火器・電装機器収納筐体10bの電装扉20には、電装機器として、赤色表示灯22、発信機24、電話ジャック25及び応答ランプ26が設けられ、赤色表示灯22は、端子箱30の端子台300aの対応する端子に接続され、発信機24、応答ランプ26及び電話ジャック25は、端子箱32の端子台320aの対応する端子に接続されている。
【0063】
また、消火栓機器収納筐体10aには、ポンプ起動スイッチ76とポンプ起動連動スイッチ74が設けられ、端子箱32の端子台320aの対応する端子に接続されている。
【0064】
消火器・電装機器収納筐体10bには外部から、例えばAC100V電源が供給される強電用ケーブル78が引き込まれ、強電用ケーブル78は端子箱30の端子台300aの対応する端子に接続されることで赤色表示灯22に接続される。
【0065】
また、消火器・電装機器収納筐体10bには外部から、例えばDC48V電源が供給される多芯ケーブルである弱電用ケーブル80(1本の多芯ケーブルであるが、
図11のケーブル配線系統では、電話ジャック25に対応した電話ケーブル80a、応答ランプ26に対応した応答ランプケーブル80b、発信機24に対応した発信機ケーブル80c、及びポンプ起動スイッチ76とポンプ起動連動スイッチ74に対応したスイッチケーブル80dとして表現している)が引き込まれ、弱電用ケーブル80は端子箱32の端子台320aの対応する端子に接続されることで、発信機24、電話ジャック25、応答ランプ26、ポンプ起動スイッチ76及びポンプ起動連動スイッチ74に接続される。
【0066】
尚、
図12で示すように、ポンプ起動スイッチ76とポンプ起動連動スイッチ74は、ポンプ起動スイッチ76の端子部にポンプ起動連動スイッチ74の配線を接続した並列回路として端子箱32の端子台320aの端子に接続された構成となっている。また、ポンプ起動スイッチ76とポンプ起動連動スイッチ74の配線が接続される端子箱32の端子台320aの端子は、発信機24の配線が接続される端子との渡り配線により、ポンプ起動スイッチ76とポンプ起動連動スイッチ74の配線が発信機24の配線に接続された構成となっている。
【0067】
[g.本発明の変形例]
本発明による消火栓装置及びその施工方法の変形例について説明する。本発明の消火栓装置及びその施工方法は、上記の実施形態以外に以下の変形を含むものである。
【0068】
(側面作業開口部)
上記の実施形態では、消火器・電装機器収納筐体の分割面となる側面に側面作業開口部を形成しているが、分割面となる側面に開閉自在な扉構造の仕切板又は着脱自在な仕切板を配置し、仕切板の開放又は取り外しにより側面作業開口部を形成するようにしてもよい。この場合、側面作業開口部からの配線作業が終了した場合は、仕切板を閉鎖した上で消火器・電装機器収納筐体と消火栓機器収納筐体とを連結固定する。
【0069】
(消火栓装置の設置場所)
上記の実施形態では、消火栓装置が道路を有するトンネルの監視員通路が沿って設けられたトンネル壁面の箱抜き部に設置された場合で説明したが、その他の設置場所においても適用できるものである。
【0070】
(外部からの配線用ケーブルの引き込み位置)
上記の実施形態では、消火器・電装機器収納筐体の底部に電線管を設けることで外部から配線用ケーブルを引き込んでいるが、その引き込み位置は設置場所や周囲の環境等に合わせて消火器・電装機器収納筐体の任意の位置とすれば良い。
【0071】
(その他)
また、本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、さらに、本発明は、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【符号の説明】
【0072】
10:消火栓装置
10a:消火栓機器収納筐体
10b:消火器・電装機器収納筐体
11a,11b:化粧枠
12:消火栓扉
1210:扉ハンドル
14:保守扉
16:消火栓収納部
1610:バルブ類収納部
1620:ホース収納部
18:消火器扉
1810:扉ハンドル
1820:覗き窓
19:消火器収納部
20:電装扉
22:赤色表示灯
24:発信機
25:電話ジャック
26:応答ランプ
28:架台
30,32:端子箱
34:消火器
35:トンネル壁面
36:箱抜き部
38:監視員通路
40:側面作業開口部
42,48:連結面
44,50:通し穴
52:空き領域
48:制御部
55:給水配管
56:給水栓
57:消火栓弁
58:自動調圧弁
60:消火栓弁開閉レバー
61: 操作ボックス
62:消火用ホース
64:ノズル
65:ノズルホルダー
66:ホース収納フレーム
67:連動ボックス
68:ホースガイド
70:ケーブルラック
72:通線口
74:ポンプ起動連動スイッチ
76:ポンプ起動スイッチ
78:強電用ケーブル
80:弱電用ケーブル
82:スイッチケーブル
84:電線管