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特開2024-61329プログラム、情報処理方法、情報処理装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024061329
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/03 20230101AFI20240425BHJP
【FI】
G06Q40/02 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】27
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022169204
(22)【出願日】2022-10-21
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】小原 由利絵
(72)【発明者】
【氏名】山岡 巧
(72)【発明者】
【氏名】河上 将大
【テーマコード(参考)】
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
5L040BB23
5L055BB23
(57)【要約】
【課題】ローン返済に関する利便性を向上させる。
【解決手段】情報処理装置によって実行されるプログラムは、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を情報処理装置の制御部によって行うことと、ユーザによる入力に基づいて、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を制御部によって取得することと、繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報である第1情報を制御部によって取得することとが情報処理装置によって実行される。
【選択図】図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置によって実行されるプログラムであって、
金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を前記情報処理装置の制御部によって行うことと、
ユーザによる入力に基づいて、借りた前記金銭または前記電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を前記制御部によって取得することと、
前記繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報である第1情報を前記制御部によって取得することとが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1情報は、前記繰り上げ情報に基づく、利息の情報、または返済する総額の情報を含む。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のプログラムであって、
前記第1情報は、前記繰り上げ情報に基づく、返済する予定の日にち、または返済する予定の日にちに対する返済予定金額の情報を含む。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記金銭または前記電子貨幣を借りてから返済義務のない前記第1返済予定日までの期間は、前記第1返済予定日から前記第1返済予定日の後に設定された第2返済予定日までの期間よりも長く設定される。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1情報は、前記繰り上げ情報に基づく、返済する予定の日にちの情報を含み、
前記返済する予定の日にちの情報に基づき、前記ユーザに対して返済予定日であることを示す返済予定日情報を前記制御部によって出力する制御を行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムであって、
前記返済予定日情報は、前記ユーザを含むチャットルームに表示される情報である。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載のプログラムであって、
前記ユーザによる前記返済予定日情報に対する入力に基づいて、前記返済予定日情報に基づく返済処理を前記制御部によって行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項8】
請求項6に記載のプログラムであって、
前記返済予定日情報の出力を設定するための設定情報を出力する制御を前記制御部によって行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記繰り上げ情報は、返済する日にちの情報を含む。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムであって、
前記第1情報と、前記繰り上げ返済しない場合の返済予定金額の情報である第2情報とを前記制御部によって出力することが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項11】
請求項9または請求項10に記載のプログラムであって、
前記返済する日にちの情報は、返済を予定している複数の日にちの情報を含む。
【請求項12】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記繰り上げ情報は、返済頻度、返済開始予定日、返済終了予定日、希望返済総額、希望返済利息のうちいずれか一つを含む。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムであって、
前記繰り上げ情報に基づいて、前記ユーザに返済プランを前記制御部によって出力することが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムであって、
前記ユーザの入力に基づいて、変更された前記返済プランを前記制御部によって出力することが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項15】
請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記ユーザが返済した金額が前記第1情報に基づく返済予定金額よりも少ない場合、前記ユーザが返済した金額と、前記第1情報とに基づいて、返済予定金額に関する情報である第3情報を前記制御部によって取得することが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムであって、
前記第3情報は、前記ユーザによる返済に基づいて取得される。
【請求項17】
請求項15または請求項16に記載のプログラムであって、
前記第3情報は、前記ユーザの返済予定日に基づいて取得される。
【請求項18】
請求項1から請求項17のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記ユーザによって、借りた前記金銭または前記電子貨幣に対する返済が行われた場合、返済予定金額に関する情報である第4情報を前記制御部によって取得することが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項19】
請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記ユーザによって、借りた前記金銭または前記電子貨幣に対する返済が行われた場合、前記返済予定日情報、または返済予定金額の変更に関する情報の出力を前記制御部によって行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項20】
請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記返済予定日情報に基づいて前記ユーザが返済を完了させた場合、前記ユーザに対して特典を設定する処理を前記制御部によって行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項21】
請求項20に記載のプログラムであって、
前記特典は、前記ユーザが借りた前記金銭または前記電子貨幣に設定される金利、前記ユーザに関連付けられた信用スコア、前記ユーザが1度に借りることができる金銭または電子貨幣に関連する特典である。
【請求項22】
請求項1から請求項21のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記情報処理装置は、前記ユーザの端末と通信するサーバであり、
前記サーバは、取得した前記第1情報を前記ユーザの端末に送信する。
【請求項23】
請求項1から請求項22のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記情報処理装置は、前記ユーザの端末であり、
前記端末は、取得した前記第1情報を前記端末の表示部に表示する。
【請求項24】
情報処理装置の情報処理方法であって、
金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を前記情報処理装置の制御部によって行うことと、
ユーザによる入力に基づいて、借りた前記金銭または前記電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を前記制御部によって取得することと、
前記繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報である第1情報を前記制御部によって取得することとを含む。
【請求項25】
情報処理装置であって、
金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を行い、ユーザによる入力に基づいて、借りた前記金銭または前記電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を取得し、前記繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報である第1情報を取得する制御部を備える。
【請求項26】
情報処理装置によって実行されるプログラムであって、
金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を前記情報処理装置の制御部によって行うことと、
ユーザによる入力によって選択された、借りた前記金銭または前記電子貨幣を返済する予定日に関する情報を取得することと、
前記ユーザによって選択された前記予定日に関する情報に基づき、前記ユーザに対して返済予定日を示す返済予定日情報を前記制御部によって出力する制御を行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項27】
情報処理装置によって実行されるプログラムであって、
ユーザによる入力に基づいて、金銭または電子貨幣の支払いを行う予定日である第1支払い予定日より繰り上げて支払いをすることに関する繰り上げ情報を前記情報処理装置の制御部によって取得することと、
前記繰り上げ情報に基づき、前記ユーザに対して支払い予定日であることを示す支払い予定日情報を前記制御部によって出力する制御を行うこととが前記情報処理装置によって実行される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、情報処理装置、システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
フィンテックの普及に伴い、ローンをより手軽に利用できるサービスが普及しつつある。例えば、特許文献1には、消費者が小売店でローンを申し込むローン契約システムに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-099721号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、情報処理装置によって実行されるプログラムは、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を情報処理装置の制御部によって行うことと、ユーザによる入力に基づいて、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を制御部によって取得することと、繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報である第1情報を制御部によって取得することとが情報処理装置によって実行される。
本発明の第2の態様によると、情報処理装置の情報処理方法は、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を情報処理装置の制御部によって行うことと、ユーザによる入力に基づいて、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を制御部によって取得することと、繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報である第1情報を制御部によって取得することとを含む。
本発明の第3の態様によると、情報処理装置は、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を行い、ユーザによる入力に基づいて、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を取得し、繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報である第1情報を取得する制御部を備える。
本発明の第4の態様によると、情報処理装置によって実行されるプログラムは、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を情報処理装置の制御部によって行うことと、ユーザによる入力によって選択された、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日に関する情報を取得することと、ユーザによって選択された予定日に関する情報に基づき、ユーザに対して返済予定日を示す返済予定日情報を制御部によって出力する制御を行うことが情報処理装置によって実行される。
本発明の第5の態様によると、情報処理装置によって実行されるプログラムは、ユーザによる入力に基づいて、金銭または電子貨幣の支払いを行う予定日である第1支払い予定日より繰り上げて支払いをすることに関する繰り上げ情報を制御部によって取得することと、繰り上げ情報に基づき、ユーザに対して支払い予定日であることを示す支払い予定日情報を制御部によって出力する制御を行うこととが情報処理装置によって実行される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1-1】実施形態に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図。
図1-2】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
図1-3】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
図1-4】第1実施例に係るアカウント登録データの一例を示す図。
図1-5】第1実施例に係るアカウント管理データベースの一例を示す図。
図1-6】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
図1-7】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
図1-8】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図1-9】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図2-1】第2実施例に係るアカウント管理データベースの一例を示す図。
図2-2】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図2-3】第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図2-4】第2変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図3-1】第3実施例に係る借入処理と約定返済処理との処理タイミングの一例を示すタイミングチャート。
図3-2】第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図3-3】第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図3-4】第3変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-1】第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-2】第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-3】第4変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-4】第4変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図5-1】第5実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図5-2】第5実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図5-3】第5変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図5-4】第5変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図6-1】第6実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図6-2】第6実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図6-3】第6変形例に係るアカウント管理データベースの一例を示す図。
図6-4】第6変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図6-5】第6変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図6-6】第6変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図6-7】第6変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図7-1】第7実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図7-2】第7実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図7-3】第7変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図7-4】第7変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図8-1】その他の実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
<実施形態>
本明細書では、分かり易いように「限定ではなく例として」と記載する箇所があるが、該当箇所ばかりでなく、以下説明する実施形態の全体について、その記載内容に限定されるものではないことに留意されたい。
【0008】
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
本願請求項に係る発明の端末(本願発明の端末)の生産は、限定ではなく例として、ユーザが所有(所持)している端末で、本明細書に記載したプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションプログラム)等が受信されることによって(または受信されて端末に記憶されることによって)、本端末において、本願請求項に係る発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0010】
また、本願請求項に係る発明のシステム(本願発明のシステム)の生産は、限定ではなく例として、本願システムに含まれるサーバから送信された本明細書に記載されたプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションプログラム)等を、本願システムに含まれる端末で受信することによって(または受信されたプログラムが端末に記憶されることによって)、本願請求項に係るシステムの発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0011】
また、本明細書において、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置を有して構成されるものとすることができる。
複数の装置は、同じ種類の装置の組合せとしてもよいし、異なる種類の装置の組合せとしてもよいし、同じ種類の装置と異なる種類の装置との組合せとしてもよい。
なお、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置が協働して何らかの処理を行うもの、と考えることもできる。
【0012】
また、クライアント(クライアント装置)とサーバとに関するシステムとは、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかと考えることができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
【0013】
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この一例は、クライアントサーバシステムである。
【0014】
サーバは、限定ではなく例として、以下の装置によって構成されており、単独の装置であってもよいし、複数の装置の組合せであってもよいものとする。
【0015】
具体的には、サーバは、限定ではなく例として、少なくとも1つのプロセッサー(限定ではなく例として、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、APU:Accelerated Processing Unit、DSP:Digital Signal Processor(限定ではなく例として、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)等)、コンピュータ装置(プロセッサー+メモリ)、制御装置、演算装置、処理装置等のいずれかを有して構成され、いずれか1つの装置の同種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+CPU、ホモジニアスマルチコアプロセッサー等)や、いずれか1つの装置の異種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+DSP、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサー等)としてもよいし、複数の装置の組み合わせ(限定ではなく例として、プロセッサー+コンピュータ装置、プロセッサー+演算装置、複数の装置をヘテロジニアス化したもの等)であってもよい。
なお、プロセッサーは、仮想プロセッサーとしてもよい。
【0016】
また、サーバによって何らかの処理を実行する場合に、単一の装置で構成される場合は、単一の装置によって実施例に記載されている処理が実行される。また、複数の装置を有して構成されている場合には、一部の処理を一方の装置が実行し、その他の処理を他方の装置が実行するように構成されていてもよい。限定ではなく例として、プロセッサーと、演算装置とを有して構成される場合、第1処理をプロセッサーが実行し、第2処理を演算装置が実行するように構成されていてもよい。
また、複数の装置で構成する場合には、各々の装置が互いに物理的に離れた位置に配置されて構成されてもよい。
【0017】
また、サーバの機能は、限定ではなく例として、クラウドコンピューティングにおけるPaaSやIaaS、SaaSの形態で提供されるようにしてもよい。
【0018】
また、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
【0019】
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0020】
また、サーバの通信部という場合、サーバが単一の装置によって構成されている場合には、単一の装置が備える通信部そのものであってもよい。また、サーバが複数の装置を有して構成されている場合には、サーバの通信部は、各々の装置が備える各々の通信部を含む構成であってもよい。
限定ではなく例として、サーバは、第1装置と第2装置とを備え、第1装置は第1通信部を有し、第2装置は第2通信部を有する場合、サーバの通信部は、第1通信部と第2通信部とを含む概念としてもよい。
【0021】
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステム(以下、「サーバシステム」と称する。)とすることができる。この場合、各々のサーバの構成としては、前述した構成を同様に適用することができる。
【0022】
サーバシステムが行う制御等は、複数のサーバのうち、(2A)一のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2B)他のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2C)一のサーバと他のサーバとが行うようにしてもよい。
また、(2C)では、限定ではなく例として、サーバシステムが行う制御等のうちの一部の制御等を一のサーバが行うようにし、残りの制御等を他のサーバが行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0023】
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
このシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【0024】
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
【0025】
以下の実施形態では、限定ではなく例として、端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、クライアントサーバシステム)を例示する。
なお、サーバとして、上記(2)のサーバシステムを適用することも可能である。
【0026】
また、端末とサーバとを含むシステムに代えて、サーバを含まないシステム、限定ではなく例として、上記(3)のシステムを適用することも可能である。
この場合の実施形態は、前述したブロックチェーンの技術等に基づいて構成することが可能である。具体的には、限定ではなく例として、以下の実施形態で説明するサーバに記憶されて管理されるデータを、ブロックチェーン上に保管(格納)する。そして、端末が、ブロックチェーンへのトランザクションを生成し、トランザクションがブロックチェーン上で承認されると、ブロックチェーン上に保管されたデータが更新されるようにすることができる。
【0027】
なお、端末と表現した場合でも、これは、クライアントサーバにおけるクライアントの装置としての端末の意味に限定されるものではない。
つまり、端末は、クライアントサーバにおけるものではない装置の概念を含むこともあり得る。
【0028】
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を用いる。これは、限定ではなく例として、装置が、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示してもよいものとする。
【0029】
また、本明細書において「関する」、「関連する」と記載された用語について、「Aに関するB」や「Aに関連するB」という場合、限定ではなく例として、「A」と何らかの関係性を有する「B」を意味してよいものとする。この具体例については後述する。
【0030】
また、本明細書において、「AとBとを送信する」、「AとBとを受信する」といったように、装置が2以上のものを対象として処理を行うことには、「A」と「B」とをタイミングを合わせて行うもの(以下、「同時」という。)と、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うもの(以下、「非同時」という。)とを含めてよいものとする。
限定ではなく例として、第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とをタイミングを合わせて送信するものと、第1情報と第2情報とをタイミングをずらして送信するものとの両方の概念を含めてよいものとする。
なお、ラグ(タイムラグ)を考慮し、「同時」には「ほぼ同時」を含めてよいものとする。
【0031】
なお、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うといっても、これはあくまでも「A」と「B」とを対象として処理を行うものであればよく、その目的は必ずしも同じでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、上記のように第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とを送信しさえすればよく、同じ目的で第1情報と第2情報とを送信する場合の他、異なる目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
【0032】
以下の実施例では、ユーザがチャットを行うためのサービス(以下、「チャットサービス」と称する。)の一例として、メッセージングサービス(Messaging Service)を例示する。また、チャットサービスを実現するためのアプリケーションを「チャットアプリケーション」と称し、メッセージングサービスを実現するためのアプリケーションを「メッセージングアプリケーション」と称する。
チャットアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがチャットルームでチャットを行うことができるようにすることができる。
【0033】
なお、メッセージングサービス:MS(インスタントメッセージサービス:IMSを含む。)は、ソーシャルネットワーキングサービス:SNSの1つの形態(一形態)と考えることもできる。このため、メッセージンサービスとソーシャルネットワーキングサービスとを区別してもよいし、区別しなくてもよい。つまり、ソーシャルネットワーキングサービスにメッセージングサービスを含めてもよいものとする。
【0034】
また、以下の実施例では、メッセージングサービスの一例として、サーバを介して複数の装置(限定ではなく例として、端末)間で簡単なメッセージの送受信を行うインスタントメッセージングサービス:IMS(Instant Messaging Service)を例示する。
インスタントメッセージングアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがトークルームでトークを行うようにすることができる。
【0035】
チャットルーム(限定ではなく例として、トークルーム)とは、複数のユーザの端末間で送受信されるコンテンツを各々のユーザが閲覧できるUI(User Interface)やGUI(Graphical User Interface)とすることができる。
【0036】
また、トークルームには、1対1のユーザのトークルーム(以下、「1対1トークルーム」と称する。)、複数のユーザを含むグループのトークルーム(以下、「グループトークルーム」と称する。)、OA事業者(限定ではなく例として、メッセージングサービスの事業者と提携する事業者)とのトークルーム(以下、「OAトークルーム」と称する。)等を含めることができる。
【0037】
また、メッセージングアプリケーションのアカウントであって、一般のユーザではない事業者のアカウントを「(OA(Official Account))」と称してもよく、この公式アカウントのユーザを「公式ユーザ」と称してもよい。なお、これを「公式アカウントユーザ」や「公式アカウント事業者」等のように称してもよい。
それに対し、メッセージングアプリケーションのアカウントであって、OA事業者ではないユーザのアカウントを「一般アカウント」と称し、一般アカウントのユーザを「一般ユーザ」と称する。なお、これを「一般アカウントユーザ」等のように称してもよい。
つまり、メッセージングアプリケーションのアカウントには、一般アカウントと公式アカウントとを含めてよいものとする。
【0038】
また、OA事業者も、限定ではなく例として、一般アカウントのユーザの端末と同様の端末を利用して、サーバを介して、他の装置との間でメッセージの送受信を行うことができるようにしてもよい。
【0039】
また、メッセージ(メッセージ情報)とは、限定ではなく例として、メッセージングサービスで用いられる送信元と送信先とが定められる情報であって、メッセージを識別するための識別情報(メッセージID)とメッセージコンテンツとで構成される情報としてもよい。
また、メッセージコンテンツとは、限定ではなく例として、メッセージIDを除くメッセージの中身を意味するものとしてもよい。メッセージコンテンツは、1または2以上のコンテンツとしてもよい。
【0040】
また、メッセージを識別するための識別情報として設定される情報を「メッセージID」と称する。
同じメッセージIDのメッセージに含まれるメッセージコンテンツは、このメッセージIDによって識別されると考えることもできる。よって、メッセージを識別するための識別情報は、メッセージコンテンツを識別するための識別情報と実質的に同義と考えることもできる。
なお、これとは異なり、メッセージコンテンツごとに個別の識別情報(メッセージコンテンツID)を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0041】
コンテンツには、限定ではなく例として、テキスト形式のテキストコンテンツ、画像(静止画像、動画像の少なくともいずれか一方を含む。)形式の画像コンテンツ、音(音声を含む。)形式の音コンテンツなどを含めてよいものとする。
なお、この他にも、ユーザの操作に供するボタンやアイコン等の操作コンテンツや、URI(URL等を含む。)などのリンクコンテンツを含めてもよいものとする。
【0042】
テキストには、限定ではなく例として、文字コードで表される各国の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくともいずれか1つを含めてよいものとする。
なお、テキストは、上記の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくとも1つを含まなくてもよく、その他のテキストを含んでもよい。
【0043】
画像には、限定ではなく例として、アイコン、ボタン、スタンプ、絵文字、バナー画像といった各種の画像の情報のうちの少なくともいずれか1つを含めることができる。
【0044】
なお、上記の定義とは異なり、メッセージの上位概念がコンテンツである、またはコンテンツとメッセージとは同義である、と定義してもよいし、そのように定義しなくてもよい。
【0045】
また、以下の実施例では、ユーザが金融機関からお金を借りるためのサービスの一例として、マネーローンサービス(Loan Service)を例示する。また、マネーローンサービスを実現するためのアプリケーションを「マネーローンアプリケーション」と称する。
マネーローンアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがマネーローンサービスの事業者から金銭を借りることや、借りた金銭のローン返済に関する情報を取得することができる。
【0046】
また、以下の実施例では、ユーザが支払いを行うためのサービス(以下、「支払いサービス」と称する。)を例示する。また、支払いサービスを実現するためのアプリケーションを「支払いアプリケーション」と称する。
支払いアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザが電子貨幣を用いた支払い(決済)を行うようにことができるようにすることができる。
【0047】
本明細書において、「電子貨幣」とは、物理的貨幣と区別される電子的な貨幣であって、上記の各種のアプリケーションにおいて管理される端末、または端末のユーザが所有する電子的な貨幣を意味するものとしてよいものとする。
なお、「電子貨幣」は、「デジタル通貨(デジタル貨幣)」と考えてもよいものとする。
【0048】
1つの考え方として、電子貨幣は、「電子マネー」、「仮想通貨(暗号資産)」、「中央銀行発行デジタル通貨(CBDB)」などを含む概念と考えてもよいものとする。
【0049】
また、電子貨幣は、「法定通貨」でもよいし、「企業通貨」でもよいものとする。電子貨幣の実装方法としては、「中央集権型金融(CeFi)」としてもよいし、「分散型金融(DeFi)」としてもよいものとする。
【0050】
以下説明する実施例では、限定ではなく例として、電子貨幣の一例として、中央集権型金融における企業通貨としての電子マネーについて例示する。
【0051】
なお、企業通貨には、クーポンなどの物的貨幣を含めてもよいものとする。
【0052】
マネーローンサービス(マネーローンアプリケーション)を実現するための形態としては、限定ではなく例として、以下のいずれかの形態を適用することができる。
(A1)メッセージングアプリケーションの一機能としてマネーローンサービスの機能を持たせる形態
(A2)支払いアプリケーションの一機能としてマネーローンサービスの機能を持たせる形態
(B1)マネーローンサービスの機能とメッセージングサービスの機能とを有するアプリケーション(統合的なアプリケーション)を構成する形態
(B2)マネーローンサービスの機能と支払いサービスの機能とを有するアプリケーション(統合的なアプリケーション)を構成する形態
(B3)マネーローンサービスの機能と支払いサービスの機能とメッセージングサービスの機能とを有するアプリケーション(統合的なアプリケーション)を構成する形態
(C1)マネーローンアプリケーションとは別のアプリケーションとしてメッセージングアプリケーションを構成する形態
(C2)マネーローンアプリケーションとは別のアプリケーションとして支払いアプリケーションを構成する形態
(C3)マネーローンアプリケーションとは別のアプリケーションとして支払いサービスとメッセージングサービスとの統合的なアプリケーションを構成する形態
(D)マネーローンアプリケーションを単体のアプリケーションとして構成する形態
【0053】
(A1)や(B1)、(B3)の形態では、限定ではなく例として、マネーローンサービス事業者を、メッセージングサービス事業者と同じ事業者とすることができる。
また、この場合、1つの方法として、メッセージングアプリケーションにおけるユーザのアカウントと、マネーローンアプリケーションにおけるユーザのアカウントとを共通のアカウントとすることができる。
また、この場合、別の方法として、メッセージングアプリケーションにおけるユーザのアカウントと、マネーローンアプリケーションにおけるユーザのアカウントとが自動的に関連付けられる(連携される)ようにすることができる。
【0054】
マネーローンサービス事業者を、支払いサービス事業者と同じ事業者とする場合についても同様である。
【0055】
(C1)~(C3)の形態では、限定ではなく例として、マネーローンサービス事業者を、メッセージングサービス事業者とは異なる事業者とすることができる。
また、(C1)~(C3)の形態では、メッセージングアプリケーションにおけるユーザのアカウントと、マネーローンアプリケーションにおけるユーザのアカウントとを関連付ける処理(連携する処理)を行うようにすることができる。
支払いアプリケーションについても同様である。
【0056】
なお、上記とは異なり、マネーローンアプリケーションの一機能としてメッセージングサービスの機能を持たせるようにすることも可能である。マネーローンアプリケーションの一機能として支払いサービスの機能を持たせるようにしてもよい。
【0057】
また、以下では、限定ではなく例として、マネーローンサービス事業者またはメッセージングサービス事業者によって、サーバ10が運用・管理されることとして説明する。
【0058】
また、以下では、端末20Aのユーザを「ユーザA.A」、端末20Bのユーザを「ユーザB.B」、端末20Cのユーザを「ユーザC.C」、・・・、として説明する。
【0059】
<実施例>
以下、本発明を適用した実施例の一例について説明する。
一例であるが、ユーザがマネーローンサービス事業者からお金を借りた場合、ローン契約時に定められる約定返済日よりも遡って任意の金額を繰り上げ返済したいという場合が生じる。しかし、ローン契約時に定められた約定返済日及び約定返済額に従って返済した場合に比べて、繰り上げ返済を行うことで、どのくらいの発生利息を抑えることができるかや、ローン返済期間をどれくらい短縮できるかといったことについては、ユーザが把握することが困難となる場合があり得る。
【0060】
以下説明する実施例では、限定ではなく例として、繰り上げ返済に先んじて、ユーザが立案する繰り上げ返済プランに基づいて、繰り上げ返済の効果を定量的に評価可能とすることで、上記のようなケースに対応可能とする。また、限定ではなく例として、ユーザによって立案された繰り上げ返済プランに基づいて、繰り上げ返済に関するリマインド通知を設定可能とすることで、ユーザが繰り上げ返済プラン通りに繰り上げ返済を実行する手助けすることを可能とする。
【0061】
なお、繰り上げ返済とは、ローン契約で定められた約定返済とは別に実施される返済であり、限定ではなく例として、以下の概念を含むようにしてもよい。
・随時返済
・任意返済
・追加返済
・臨時返済
【0062】
<第1実施例>
第1実施例は、限定ではなく例として、一の端末20(以下、適宜「端末」と称する。)のユーザが、サーバ10を運用するマネーローンサービス事業者とローン(貸金)契約を行い、繰り上げ返済を行う実施例である。
【0063】
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0064】
また、以下では、マネーローンアプリケーションの名称を、適宜「Money Loan App」と称して図示・説明する。また、メッセージングアプリケーションの名称を、適宜「MMessaging App」と称して図示・説明する。
【0065】
<システム構成>
図1-1は、本開示の実施形態における通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
【0066】
サーバ10は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20に、所定のサービス(限定ではなく例として、マネーローンサービス、メッセージングサービス等)を提供する機能を有する。サーバ10は、限定ではなく例として、マネーローンサーバ、メッセージングサーバ等のように表現することもできる。
本実施形態では、マネーローンサービス事業者(運営者)やメッセージングサービス事業者(運営者)をサーバ10のユーザとする。
【0067】
なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数や端末20の数は限定されない。
【0068】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0069】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0070】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0071】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0072】
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0073】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0074】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0075】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0076】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0077】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0078】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0079】
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
【0080】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0081】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0082】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0083】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0084】
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0085】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0086】
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
【0087】
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0088】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0089】
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
【0090】
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0091】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0092】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0093】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0094】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0095】
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0096】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0097】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0098】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0099】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0100】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0101】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0102】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0103】
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
【0104】
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0105】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0106】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0107】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0108】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0109】
また、システムのプログラム(システムによって実行されるプログラム)という場合、システムについては前述した通りである。そして、前述したシステムのプログラムとは、システム全体で実行可能なプログラムであって、このプログラムは、限定ではなく例として、システムを構成する装置個々のプログラムで構成されてもよく、システムを構成する個々の装置に保存されるプログラムは、各々異なっていてもよいものとする。つまり、システムを構成する個々の装置で共通のプログラムでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、システムが端末とサーバとで構成されている場合、システムのプログラムをP1とすると、システムのプログラムP1は、端末に保存されたプログラムP2と、サーバに保存されたプログラムP3とで構成され、P2とP3とは、システムのプログラムを実行するためのものであり、それぞれ異なるプログラムとなっていてもよい。限定ではなく例として、端末に保存されたプログラムP2は、第1の処理を実行し、第1の処理をした結果をサーバに送信するプログラムであり、サーバに保存されたプログラムP3は、受信した第1の処理をした結果に対して第2の処理を行い、第2の処理を行った結果を端末に送信するプログラムであってもよい。
【0110】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0111】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0112】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0113】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0114】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0115】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML Living Standardなどのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0116】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶されたアプリケーション管理処理プログラム151に従ってアプリケーション管理処理を実行するためのアプリケーション管理処理部111を機能部として含む。
【0117】
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、アプリケーション管理処理として実行されるアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、アカウント管理データベース155とが記憶される。
【0118】
アカウント登録データ153は、アプリケーション(本実施例では、マネーローンアプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を図1-4に示す。
アカウント登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0119】
ユーザ名は、このアプリケーションを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0120】
アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0121】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0122】
なお、その他登録情報に、貸付に際しての与信を判断するための情報として、限定ではなく例として、端末20のユーザが登録可能な、以下の項目を含めるようにしてもよい。
・勤務先
・年収
・勤続年数
・家族構成
・資産状況
・住居形態
【0123】
また、その他登録情報に、限定ではなく例として、端末20のユーザ情報に基づいて算出される信用スコア(ソーシャルスコア)を含めるようにしてもよい。
【0124】
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、一般ユーザ用のアプリケーションIDとすることができる。
【0125】
なお、アプリケーションIDに代えて「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」とすることができる。
【0126】
また、限定ではなく例として、1つのアプリケーションIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合、1つのアプリケーションIDを識別(ログイン)対象として、複数の端末20においてアプリケーションを同時に起動できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0127】
また、アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、アプリケーションID等のIDの情報をアカウント登録データ153に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報をアカウント登録データ153に記憶させるようにすることができる。なお、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報に代えず、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報と一対一に対応させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0128】
なお、以下の各種の実施例では、説明の簡明化のため、1つの端末20につき1つのアカウントが登録されていることとして説明する。
また、この場合、上記のように「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」であるため、以下の説明で用いる「アカウントのユーザ」の用語は、「アカウントの端末」と実質的に同義としてよいものとする。
【0129】
アカウント管理データベース155は、アカウント登録データ153に登録されたアカウントに関する情報を管理するためのデータベースであり、その一例であるアカウント管理データベース155Aのデータ構成例を図1-5に示す。
アカウント管理データベース155Aには、アカウントごとの管理データとして、アカウント管理データが記憶される。
【0130】
各々のアカウント管理データには、限定ではなく例として、アプリケーションIDと、貸付管理データとが記憶される。
【0131】
アプリケーションIDは、アカウント管理データで管理されるアカウントを識別するための情報であり、限定ではなく例として、アカウント登録データ153に登録されたアプリケーションIDが記憶される。
【0132】
貸付管理データは、限定ではなく例として、マネーローンサービス事業者がこのアプリケーションIDのアカウント所有者であるユーザに貸し付けるローン契約に関する情報を記憶させるためのデータであり、限定ではなく例として、貸付日と、貸付残高と、貸付金利と、貸付返済額と、約定返済額と、約定返済開始日と、その他貸付情報とが関連付けて記憶される。
【0133】
貸付日(ローン契約日と言ってもよい。)と、貸付残高と、貸付金利と、約定返済額と、約定返済開始日とは、限定ではなく例として、ローンの貸付処理や貸し付けたローンの返済処理に伴い、サーバ10の制御部11により更新され記憶される情報とすることができる。
【0134】
その他貸付情報には、限定ではなく例として、ローンの貸付処理に伴いサーバ10の制御部11により設定される、約定返済開始日以降の約定返済日(約定返済頻度)が記憶されるようにするようにしてもよい。なお、その他貸付情報に、貸し付けたローンの返済状況や、このアプリケーションIDのアカウントのソーシャルスコア(信用スコア)に関する情報等を含めるようにしてもよい。
【0135】
第1実施例では、限定ではなく例として、貸付日から約定返済開始日までの期間と、約定返済開始日以降の約定返済日間の期間とが同等に設定される一般的なローン契約について例示する。
以下では、貸付日から約定返済開始日までの期間と、約定返済開始日以降の約定返済日間とが同等に設定されるローン契約を「ポケットプラン」と称して図示・説明する。
【0136】
(2)端末の機能構成
図1-6は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部28に記憶されたアプリケーション処理プログラム281に従ってアプリケーション処理を実行するためのアプリケーション処理部211を機能部として含む。
【0137】
図1-7は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶されるデータ等の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、アプリケーション処理として実行されるアプリケーション処理プログラム281と、この端末20、または端末20のユーザのアカウントに対応するアプリケーションID283とが記憶される。
【0138】
<表示画面>
本実施例における表示画面例について説明する。
なお、以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
【0139】
また、以下説明する表示画面で用いる用語と、その後に説明する処理で用いる用語とで、用語が異なる場合がある(一部の用語が統一されていない場合がある)が、これは、ユーザの視点で表示画面について分かり易く説明するなどの目的であり便宜上のものに過ぎない。
これは、他の実施例や変形例についても同様である。
【0140】
以下では、限定ではなく例として、端末20が、縦長のディスプレイの表示部24を備えるスマートフォンである場合を例示する。
【0141】
スマートフォンには、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、これによってタッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテムまたは入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作された場合、その要素と関連付けられたプログラムまたはそのプログラムのサブルーチンが実行される。
【0142】
以下では、ユーザによる操作として、限定ではなく例として、タップ(タップ操作)等を例示する。
タップ(タップ操作)とは、限定ではなく例として、ユーザが、タッチパネルが一体的に構成された表示部24(タッチスクリーン)を指やペン先などで軽く叩くように触れる動作、触れてから離す動作とすることができる。
【0143】
なお、表示画面例では、ローン契約における返済方法として、限定ではなく例として、元利定額方式に基づく算出例を例示するが、返済方法はこれに限定されない。限定ではなく例として、元金定額方式としてもよいし、残高スライド方式としてもよい。また、表示画面例内で図示される算出値はあくまで例示用の概算値であり、実際の値と異なる場合があり得る。
【0144】
図1-8は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。なお、以下では、端末20が実行する処理を、限定ではなく例として、ユーザA.Aの端末20Aが実行する処理として図示・説明する。
【0145】
本画面図では、限定ではなく例として、端末20のユーザがマネーローンサービス事業者から「30,000円」を「年利15%」で借り入れる例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0146】
図1-8左側は、限定ではなく例として、マネーローンアプリケーションにおいてポケットプランの申し込みが完了された後に表示される、貸付結果情報表示画面の一例である。
この画面では、画面最上部中央に、マネーローンアプリケーションの名称である「Money Loan App」の文字が表示されるように構成されている。
また、その下には、「ポケットプラン」のローン借入を申し込んだことに基づいて、「ポケットプラン申し込み」の文字が表示されている。
【0147】
この貸付結果情報表示画面では、ローン契約に伴う貸付処理が行われたことを示す「お申し込み手続きが完了しました」の文字の下に、契約日(貸付日)が表示されるように構成されている。この画面では、貸付日として「2022年1月1日」の文字が表示されている。
【0148】
その下には、ローン契約が完了したことを示すチェックマークが表示されるように構成され、その下には、ローン契約における貸し付け条件(限定ではなく例として、貸付金額・貸付金利・約定返済開始日・約定返済開始日以降の約定返済日・約定返済日における約定返済額)が表示されるように構成されている。
【0149】
限定ではなく例として、ユーザによって画面最下部の「OK」ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図1-8中央のマネーローンアプリケーションのホーム画面に表示が変わる。
【0150】
このホーム画面において、限定ではなく例として、ユーザによって画面左上部のメニューボタンがタップされると、ホーム画面の左側にホームメニュー表示領域が展開される。そして、限定ではなく例として、ホームメニュー表示領域において、「繰り上げ返済」ボタンERB1がタップされると、端末20Aからサーバ10へ繰り上げ返済選択情報が送信され、限定ではなく例として、図1-8右側の繰り上げ返済確認情報表示画面に表示が変わる。
【0151】
この画面では、繰り上げ返済確認情報に基づいて、繰り上げ返済を行わない場合、毎月「3,000円」を「11回」返済することで、ローン契約の返済が完了することが表示されている。
また、画面下部には、繰り上げ返済を行うか否かを選択させる「はい」と「いいえ」の機能ボタンが表示されるように構成されている。
【0152】
<処理>
図1-9は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
【0153】
なお、以下説明する処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。
以下説明する処理に別のステップを追加してもよいし、以下説明する処理から一部のステップを省略(削除)してもよい。
【0154】
最初に、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(限定ではなく例として、ユーザ入力(ユーザによる操作入力や音入力等)。以下同様。)に基づいて、マネーローンサービス事業者からローンの借り入れを行うことを要求するための借入要求情報を取得する。借入要求情報には、限定ではなく例として、借入希望額と、返済希望期間と、希望約定返済額等のいずれか1つ以上の任意の組み合わせを含めるようにしてもよい。
そして、端末20Aの制御部21は、借入要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A110)。
【0155】
通信I/F14によって端末20Aから借入要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、貸付条件算出処理を実行する(S110)。貸付条件算出処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、受信した借入要求情報と、ユーザ情報(限定ではなく例として、アカウント登録データ153のその他登録情報)とに基づいて、ユーザに貸付可能な貸し付け条件(限定ではなく例として、貸付金額と、貸付金利と、約定返済開始日と、約定返済額)とを算出する。
【0156】
なお、一般的に、貸し付け条件の算出方法は秘匿事項とされるため、具体的な算出式については記載していない。
ただし、貸し付け条件の算出方法が公開されてもよく、公開されるのであれば、その算出方法に基づいて貸し付け条件を算出するようにしてもよい。
【0157】
すると、サーバ10の制御部11は、算出された貸し付け条件を含む貸付条件情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S120)。
【0158】
通信I/F22によってサーバ10から貸付条件情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した貸付条件情報を表示部24に表示させる(A120)。
限定ではなく例として、表示された貸付条件情報に対するユーザ入力に基づいて、端末20Aのユーザが貸付条件に同意すると判定した場合、端末20Aの制御部21は、貸付条件承認情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A130)。
【0159】
通信I/F14によって端末20Aから貸付条件承認情報を受信したと判定する場合、サーバ10の制御部11は、貸付処理を実行する(S130)。
貸付処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、マネーローンサービス事業者の金融金融口座から、借入要求情報で指定される金融機関口座(金融機関名・支店名・振込先口座番号・受取口座名義)に対して、貸付条件算出処理で求められた貸付金額の振込または振替を行うための振込依頼情報を通信I/F14によって不図示の金融機関サーバに送信する。
金融機関において振込処理が完了すると、サーバ10の制御部11は、金融機関サーバから振込完了情報を受信する。すると、サーバ10の制御部11は、貸付金額に基づいて、アカウント管理データベース155Aの貸付管理データの貸付残高を加算する。また、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、算出された貸付条件情報に基づいて、アカウント管理データベース155Aの貸付管理データにおける各要素を更新する。
【0160】
なお、貸付処理において入金先とする金融機関口座は、限定ではなく例として、マネーローンサービス事業者と提携する電子マネーサービスの口座(アカウント)としてもよい。
【0161】
その後、サーバ10の制御部11は、貸付結果情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S140)。ここで、貸付結果情報には、限定ではなく例として、以下の任意の情報の組み合わせを含むようにしてもよい。
・貸付処理における貸付金額(端末20Aのユーザから見ると借入金額)
・貸付処理後の貸付残高(端末20Aのユーザから見ると借入残高)
・約定返済開始日
・約定返済開始日以降の約定返済日(または返済頻度)
・約定返済日ごとの約定返済額
【0162】
通信I/F22によってサーバ10から貸付結果情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した貸付結果情報を表示部24に表示させる(A140)。
【0163】
以下では、限定ではなく例として、A110~A140およびS110~S140のステップをまとめて、借入処理(A100・S100)と表記することがある。
【0164】
すると、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、ユーザ入力に基づいて、端末20Aのユーザが繰り上げ返済を希望することを選択するか否かを判定する(A150)。
繰り上げ返済を希望することを選択したと判定する場合(A150:YES)、端末20Aの制御部21は、繰り上げ返済選択情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A160)。
【0165】
通信I/F14によって端末20Aから繰り上げ返済選択情報を受信したと判定する場合(S150:YES)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、無繰り上げ返済条件算出処理を実行する。無繰り上げ返済条件算出処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、アカウント管理データベース155Aの貸付管理データを参照し、約定返済開始日およびその後の約定返済日と、貸付残高と、貸付金利と、約定返済額とに基づいて、約定返済のみで返済を行う場合における返済回数を算出する。
【0166】
そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、算出された返済回数と、約定返済額とを含む繰り上げ返済確認情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S170)。なお、繰り上げ返済確認情報には、限定ではなく例として、以下の任意の情報の組み合わせを含むようにしてもよい。
・約定返済額
・約定返済における返済回数
・約定返済日
・現時点での貸付残高
・現時点での発生利息
【0167】
通信I/F22によってサーバ10から繰り上げ返済確認情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した繰り上げ返済確認情報を表示部24に表示させる(A170)。
なお、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、表示された繰り上げ返済確認情報に対するユーザ入力に基づいて、後述する繰り上げ返済実行処理を実行するようにしてもよい。
【0168】
繰り上げ返済を希望することを選択しないと判定する場合(A150:NO)、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
【0169】
端末20Aから繰り上げ返済選択情報を受信しないと判定する場合(S150:NO)、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
【0170】
<第1実施例の効果>
本実施例は、サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)は、貸付処理(限定ではなく、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理の一例)を実行する制御部11を備える。また、サーバ10は、端末20AのユーザA.Aによる繰り上げ返済選択(限定ではなく、ユーザによる入力の一例)に基づいて、繰り上げ返済選択情報(限定ではなく、繰り上げ情報の一例)を通信I/F14によって取得する。また、サーバ10は、無繰り上げ返済条件算出処理に基づく繰り上げ返済確認情報(限定ではなく、返済予定金額に関する情報である第1情報の一例)を制御部11によって取得する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、情報処理装置の一種であるサーバが、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を行い、ユーザによる入力に基づいて、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を取得し、取得した繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する第1情報を取得することによって、限定ではなく例として、繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報をユーザに通知するといったことが可能となり、利便性が向上する。
【0171】
また、本実施例は、情報処理装置は、端末20A(限定ではなく、ユーザの端末の一例)と通信するサーバ10(限定ではなく、サーバの一例)であり、サーバ10は、取得した繰り上げ返済確認情報(限定ではなく、第1情報の一例)をユーザの端末に送信する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、情報処理装置の一種であるサーバが、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を行い、ユーザによる入力に基づいて、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を取得し、取得した繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する第1情報を取得した上で、取得した第1情報をユーザの端末に送信して、ユーザに通知することができる。
【0172】
また、本実施例は、端末20A(限定ではなく、情報処理装置の一例)は、借入要求情報の取得(限定ではなく、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理の一例)を実行する制御部21を備える。また、端末20Aは、端末20AのユーザA.Aによる繰り上げ返済選択(限定ではなく、ユーザによる入力の一例)に基づいて、繰り上げ返済選択情報の送信決定(限定ではなく、繰り上げ情報の一例)を入出力部23によって取得する。また、端末20Aは、繰り上げ返済確認情報(限定ではなく、返済予定金額に関する情報である第1情報の一例)を通信I/F22によって取得する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、情報処理装置の一種であるユーザの端末が、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を行い、ユーザによる入力に基づいて、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を取得し、取得した繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する第1情報を取得することによって、限定ではなく例として、繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報をユーザに通知するといったことが可能となり、利便性が向上する。
【0173】
また、本実施例は、情報処理装置は、端末20A(限定ではなく、ユーザの端末の一例)であり、端末20Aは、取得した繰り上げ返済確認情報(限定ではなく、第1情報の一例)を表示部24に表示する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、情報処理装置の一種であるユーザの端末が、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を行い、ユーザによる入力に基づいて、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を取得し、取得した繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する第1情報を取得した上で、取得した第1情報を表示部に表示して、ユーザに通知することができる。
【0174】
<第1変形例(1)>
上記の実施例では、貸付条件算出処理と、無繰り上げ返済条件算出処理とがサーバ10の制御部11において行われることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、貸付条件算出処理または無繰り上げ返済条件算出処理、もしくはその両方の処理を、不図示のマネーローンサービス事業者基幹系サーバ(以下、「基幹サーバ」と称する。)において実行するようにしてもよい。
【0175】
貸付条件算出処理を基幹サーバにおいて実行する場合、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、借入要求情報を端末20から受信すると、受信した借入要求情報を基幹サーバに送信する。そして、基幹サーバの制御部は、サーバ10から受信した借入要求情報に基づいて、貸付条件算出処理を実行し、算出された貸付条件情報をサーバ10に送信する。
サーバ10の制御部11は、基幹サーバから貸付条件情報を受信すると、受信した貸付条件情報を端末20Aに送信する。
【0176】
無繰り上げ返済条件算出処理を基幹サーバにおいて実行する場合、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、アカウント管理データベース155Aの貸付管理データを基幹サーバに送信する。そして、基幹サーバの制御部は、サーバ10から受信した貸付管理データに基づいて、約定返済のみで返済を行う場合における返済回数を算出し、算出された返済回数をサーバ10に送信する。
サーバ10の制御部11は、基幹サーバから返済回数を受信すると、受信した返済回数に基づく繰り上げ返済確認情報を端末20に送信する。
【0177】
なお、貸付処理を基幹サーバにおいて実行するようにしてもよい。
この場合、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、端末20から貸付条件承認情報を受信すると、貸付条件情報を基幹サーバに送信する。基幹サーバの制御部は、サーバ10から貸付条件情報を受信すると、貸付金額の振込処理を実行する。
振込処理が完了すると、基幹サーバの制御部は、振込完了情報をサーバ10に送信する。振込完了情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、貸付金額に基づいて、アカウント管理データベース155Aの貸付管理データを更新する。
【0178】
すなわち、本変形例は、限定ではなく例として、マネーローンアプリケーションのフロントエンド処理をサーバ10において実行し、バックエンド処理を基幹サーバにおいて実行する例とすることができる。
また、本変形例は、限定ではなく例として、サーバ10が、第1返済予定日や第1情報を自装置で算出して取得するのではなく外部から取得する例とすることができる。
【0179】
<第1変形例(2)>
上記の実施例では、貸付処理において金融機関口座間での振込(振替)を実行したが、これに限定されない。限定ではなく例として、マネーローンサービス事業者が提携する電子マネーサービスにおける電子マネーでの入金・返済に対応している場合、貸付処理においてマネーローンサービス事業者の電子マネー口座から、借入要求情報で指定されるユーザの電子マネー口座に電子マネーの送金を行うようにしてもよい。
電子マネーの送金の処理も、振込(振替)の処理によって実行される金銭を借りることに関する処理と同様に、電子貨幣を借りることに関する処理の一例とすることができる。
【0180】
<第2実施例>
第1実施例では、ローンの借入処理後、ユーザに繰り上げ返済を希望するか否かを確認する例を例示した。
第2実施例は、端末20のユーザが繰り上げ返済を希望する場合、繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とを設定する実施例である。
【0181】
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0182】
図2-1は、本実施例におけるアカウント管理データベース155の一例であるアカウント管理データベース155Bのデータ構成例である。
アカウント管理データベース155Bには、アカウントごとの管理データとして、アカウント管理データが記憶される。
【0183】
各々のアカウント管理データには、限定ではなく例として、アプリケーションIDと、貸付管理データと、繰り上げ返済登録データとが記憶される。
アプリケーションIDと、貸付管理データとは、限定ではなく例として、アカウント管理データベース155Aと同様に構成することができる。
【0184】
繰り上げ返済返済登録データは、限定ではなく例として、ユーザによって設定される繰り上げ返済予定日と繰り上げ返済予定額とを記録するためのデータであり、限定ではなく例として、返済予定日と、返済予定額とが関連付けて記憶される。
返済予定日と、返済予定額とには、限定ではなく例として、端末20によって取得された繰り上げ返済の返済予定日と返済予定額とが記憶される。
【0185】
<表示画面>
図2-2は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本画面図では、限定ではなく例として、第1実施例と同様に、端末20のユーザがマネーローンサービス事業者から「30,000円」を「年利15%」で「2022年1月1日」に借り入れ、初回約定返済日「2022年2月1日」から「毎月1日」に約定返済額「3,000円」を返済する例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0186】
図2-2左側には、限定ではなく例として、図1-8左側の貸付結果情報表示画面において「OK」ボタンがタップされると表示される、マネーローンアプリケーションホーム画面の一例を示している。
【0187】
この画面において、図1-8中央と同様にメニューボタンがタップされ、ホームメニュー表示領域において、「繰り上げ返済」ボタンERB1がタップされると、限定ではなく例として、図2-2中央の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面に表示が変わる。
【0188】
この画面では、繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とを指定することを促すメッセージが画面上部に表示されている。その下には、限定ではなく例として、繰り上げ返済日をカレンダー上から指定するための繰り上げ返済日設定領域と、繰り上げ返済額を指定するための繰り上げ返済額設定領域とが表示されるように構成されている。
【0189】
繰り上げ返済日設定領域では、限定ではなく例として、現在の日付を示す四角印が「2022年1月2日」に表示されている。また、ユーザのタップ操作によって指定された繰り上げ返済日であることを示す黒丸印が「2022年1月14日」に表示されている。
【0190】
繰り上げ返済額設定領域には、限定ではなく例として、繰り上げ返済日設定領域で指定された繰り上げ返済日に、貸付残高全額と、繰り上げ返済日までに発生する利息とを全額返済することを指定するための「全額返済」項目と、繰り上げ返済日に指定した金額を返済するための「金額指定」項目とが、各々の項目を指定するためのラジオボタンと共に縦に並んで表示されるように構成されている。
この画面では、「全額返済」項目がタップされ選択されていることが表示されている。また、「金額指定」項目が選択されていないことにより、「金額指定」項目の金額入力欄には「―円」の文字が表示されている。
【0191】
限定ではなく例として、画面最下部の「指定」の文字で示される繰り上げ返済条件指定ボタンBT1がタップされると、限定ではなく例として、繰り上げ返済日設定領域と繰り上げ返済金額設定領域との指定内容に基づいて、端末20からサーバ10に繰り上げ返済条件設定情報が送信され、限定ではなく例として、図2-2右側の繰り上げ返済条件情報表示画面に表示が変わる。
【0192】
この画面では、「2022年1月14日」に「全額返済」することが指定されたことに基づいて、「2022年1月14日」に利息を含めた「30,160円」を繰り上げ返済することを確認する表示が表示されている。限定ではなく例として、画面最下部の「実行」ボタンがタップされると、端末20からサーバ10に上記の金額で繰り上げ返済を登録するための繰り上げ返済登録情報が送信される。
【0193】
なお、図2-2左側において「繰り上げ返済」ボタンERB1がタップされると、限定ではなく例として、図1-8右側と同様の繰り上げ返済確認情報表示画面を経て図2-2中央の画面が表示されるようにしてもよい。
【0194】
また、図2-2中央の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面において、繰り上げ返済日または繰り上げ返済額、あるいはその両方は、限定ではなく例として、ユーザ情報に基づいて、予めサーバ10によって設定済みとしてもよい。この場合、サーバ10によって設定された繰り上げ返済日または繰り上げ返済額、あるいはその両方は、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面に対するユーザ入力に基づいて、変更可能としてもよいし、変更不可能としてもよい。
【0195】
また、図2-2中央の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面において、繰り上げ返済日設定領域では、繰り上げ返済を行う週を指定可能としてもよい。この場合、繰り上げ返済日は、繰り上げ返済を行う週の所定曜日(限定ではなく例として、木曜日)に設定されるようにしてもよい。
【0196】
<処理>
図2-3は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
【0197】
限定ではなく例として、通信I/F14によって端末20Aから繰り上げ返済選択情報を受信したと判定する場合(S150:YES)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ユーザに繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とを設定することを要求するための繰り上げ返済条件設定要求情報を送信する(S210)。
【0198】
なお、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ユーザ情報に基づいて、繰り上げ返済日または繰り上げ返済額、あるいはその両方を設定し、繰り上げ返済条件設定要求情報に含めるようにしてもよい。
【0199】
通信I/F22によってサーバ10から繰り上げ返済条件設定要求情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した繰り上げ返済条件設定要求情報を表示部24に表示させる(A210)。
【0200】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、図2-2中央に示したような、繰り上げ返済日をカレンダー上から指定するための繰り上げ返済日設定領域、繰り上げ返済額を指定するための繰り上げ返済額設定領域等を含む繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面を表示部24に表示させることができる。
【0201】
この場合、端末20Aの制御部21は、時計部29Aから出力される情報に基づいて現在の日付を判定し、カレンダー上で、判定した現在の日付の表示態様を変更するようにしてもよい。
なお、この場合、サーバ10の制御部11が、表示態様を変更することに関する表示態様変更情報(表示態様を変更するよう指示する情報、その具体的な表示態様の情報(限定ではなく例として、図2-2中央の例では四角印の情報)等を含めてもよい。)を返済条件設定要求情報に含めて端末20Aに送信し、端末20Aの制御部21が、受信した返済条件設定要求情報に基づいて、カレンダー上で、判定した現在の日付の表示態様を変更するようにしてもよい。また、この場合、サーバ10の制御部11が、時計部19から出力される情報に基づいて現在の日付を判定し、判定した日付の情報を表示態様変更情報に含めてもよい。
【0202】
また、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、ユーザ入力に基づいて、カレンダー上で、ユーザによって指定された繰り上げ返済日の日付の表示態様を変更するようにしてもよい。この場合、サーバ10の制御部11が、ユーザによって指定された繰り上げ返済日の日付の表示態様を変更するよう指示する情報、その具体的な表示態様の情報(限定ではなく例として、図2-2中央の例では黒丸印の情報)等を含めてもよい。
【0203】
また、限定ではなく例として、図2-2中央の繰り上げ返済額設定領域に表示させるラジオボタン等のオブジェクトの表示や、オブジェクトの表示態様の変更についても、上記と同様としてもよい。
【0204】
なお、他の各実施例や各変形例についても同様としてよく、説明を省略する場合がある。
【0205】
限定ではなく例として、繰り上げ返済条件設定要求情報に対するユーザ入力に基づいて、繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とが設定されると、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、設定された繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とを含む繰り上げ返済条件設定情報を通信I/F14によってサーバ10に送信する(A220)。
【0206】
通信I/F14によって端末20Aから繰り上げ返済条件設定情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済条件算出処理を実行する(S220)。繰り上げ返済条件算出処理において、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、受信した繰り上げ返済条件設定情報に基づいて、次回返済日(次回返済予定日や繰り上げ返済日、繰り上げ返済予定日と言ってもよい。)と次回返済額(次回返済予定額や繰り上げ返済額、繰り上げ返済予定額と言ってもよい。)とを算出する。
そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、次回返済日と次回返済額とを含む繰り上げ返済条件情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S230)。なお、繰り上げ返済条件情報には、次回返済日と次回返済額とのいずれか一方を含むようにしてもよい。
【0207】
通信I/F22によってサーバ10から繰り上げ返済条件情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した繰り上げ返済条件情報を表示部24に表示させる(A230)。
限定ではなく例として、繰り上げ返済条件情報に対するユーザ入力に基づいて、繰り上げ返済条件情報で設定された次回返済日と次回返済額との繰り上げ返済を行うことが選択された場合、端末20Aの制御部21は、繰り上げ返済登録情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A240)。
そして、端末20Aの制御部21は、終了判定処理を実行する(A290)。
【0208】
通信I/F14によって端末20Aから繰り上げ返済登録情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済登録処理を実行する(S240)。繰り上げ返済登録処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、繰り上げ返済条件情報に基づいて、アカウント管理データベース155Bの繰り上げ返済返済登録データに次回返済日と次回返済額とを記憶させる。
そして、サーバ10の制御部11は、終了判定処理を実行する(S290)。
【0209】
以下では、限定ではなく例として、A150~A240およびS150~S240のステップをまとめて、繰り上げ返済設定処理(A200・S200)と表記することがある。
【0210】
終了判定処理において、処理を終了させないと判定された場合(A290:NO、S290:NO)、端末20Aの制御部21と、サーバ10の制御部11とは、限定ではなく例として、借入処理に処理を戻す。なお、終了判定処理において、処理を終了させないと判定された場合、端末20Aの制御部21と、サーバ10の制御部11とは、限定ではなく例として、繰り上げ返済設定処理に処理を戻すようにしてもよい。
【0211】
終了判定処理において、処理を終了させると判定された場合(A290:YES、S290:YES)、端末20Aの制御部21と、サーバ10の制御部11とは、処理を終了させる。
【0212】
なお、繰り上げ返済条件算出処理において、限定ではなく例として、繰り上げ返済条件設定情報における繰り上げ返済額が繰り上げ返済日における貸付残高と利息の合計額を上回る場合、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済条件設定情報の再設定を求める繰り上げ返済条件設定要求情報を通信I/F14によって端末20Aに送信するようにしてもよい。そして、端末20Aの制御部21は、再度繰り上げ返済条件設定情報を取得し、サーバ10に送信するようにしてもよい。
【0213】
<第2実施例の効果>
本実施例は、サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)は、借入処理(限定ではなく、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理の一例)を実行する制御部11を備える。また、サーバ10は、端末20AのユーザA.Aによる繰り上げ返済条件設定(限定ではなく、ユーザによる入力の一例)に基づいて、繰り上げ返済条件設定情報(限定ではなく、繰り上げ情報の一例)を通信I/F14によって取得する。また、サーバ10は、繰り上げ条件算出処理に基づく繰り上げ返済条件情報(限定ではなく、返済予定金額に関する情報である第1情報の一例)を制御部11によって取得する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、情報処理装置の一種であるサーバが、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を行い、ユーザによる入力に基づいて、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を取得し、取得した繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する第1情報を取得することによって、限定ではなく例として、繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報をユーザに通知するといったことが可能となり、利便性が向上する。
【0214】
また、本実施例は、端末20A(限定ではなく、情報処理装置の一例)は、借入処理(限定ではなく、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理の一例)を実行する制御部21を備える。また、端末20Aは、端末20AのユーザA.Aによる繰り上げ返済選択(限定ではなく、ユーザによる入力の一例)に基づいて、繰り上げ返済条件設定情報(限定ではなく、繰り上げ情報の一例)を入出力部23によって取得する。また、端末20Aは、繰り上げ返済条件情報(限定ではなく、返済予定金額に関する情報である第1情報の一例)を通信I/F22によって取得する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、情報処理装置の一種であるユーザの端末が、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を行い、ユーザによる入力に基づいて、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日である第1返済予定日より繰り上げて返済することに関する繰り上げ情報を取得し、取得した繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する第1情報を取得することによって、限定ではなく例として、繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報をユーザに通知するといったことが可能となり、利便性が向上する。
【0215】
また、本実施例は、繰り上げ返済条件情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、繰り上げ返済条件設定情報(限定ではなく、繰り上げ情報の一例)に基づく、繰り上げ返済予定日(限定ではなく、返済する予定の日にちの一例)、または、繰り上げ返済予定額(限定ではなく、返済する予定の日にちに対する返済予定金額の一例)を含む構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1情報に、繰り上げ情報に基づく、返済する予定の日にち、または返済する予定の日にちに対する返済予定金額の情報が含まれることによって、限定ではなく例として、繰り上げ情報に基づく、返済する予定の日にち、または返済する予定の日にちに対する返済予定金額の情報をユーザに通知するといったことが可能となり、利便性がより向上する。
【0216】
また、本実施例は、繰り上げ返済条件設定情報(限定ではなく、繰り上げ情報の一例)は、次回返済日(限定ではなく、返済する日にちの一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、繰り上げ情報に、返済する日にちの情報が含まれることによって、返済する日にちの情報を取得して、ユーザに通知するといったことが可能となる。
【0217】
<第2変形例(1)>
上記の実施例では、繰り上げ返済に伴う発生利息の変化等は表示されなかったが、これに限定されない。限定ではなく例として、繰り上げ返済条件の確定前に、繰り上げ返済の効果をシミュレーションし確認出来るようにしてもよい。
【0218】
図2-4は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図2-4左側には、限定ではなく例として、図2-2左側のマネーローンアプリケーションホーム画面において「繰り上げ返済」ボタンERB1がタップされると表示される、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面の別例を示している。
【0219】
限定ではなく例として、画面最下部の「返済シミュレーション」の文字で示される繰り上げ返済プランシミュレートボタンSMB1がタップされると、限定ではなく例として、繰り上げ返済日設定領域と繰り上げ返済金額設定領域との指定内容に基づいて、端末20からサーバ10に繰り上げ返済プラン要求情報が送信される。そして、限定ではなく例として、図2-4中央の繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面に表示が変わる。
【0220】
この画面では、繰り上げ返済プラン要求情報において指定された繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とが返済シミュレーション条件表示領域内に表示されるように構成されている。その下には、繰り上げ返済プラン要求情報において指定された繰り上げ返済日と繰り上げ返済額に基づいて繰り上げ返済を行う場合の総返済額と発生利息が表示されるように構成されている。また、その下には、繰り上げ返済を行わない場合の総返済額と発生利息が表示されるように構成されている。
【0221】
なお、繰り上げ返済を行う場合の総返済額と発生利息や、繰り上げ返済を行わない場合の総返済額と発生利息は、一画面に含めず画面を切り替えて表示させるようにしてもよい。
【0222】
画面下部には、別な繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とを用いて再度繰り上げ返済シミュレーション情報を算出・表示するための「条件変更」ボタンCHB1と、返済シミュレーション条件表示領域内に示される条件で繰り上げ返済を行うための「条件確定」ボタンCFB1とが表示されるように構成されている。
【0223】
限定ではなく例として、「条件確定」ボタンCFB1がタップされると、限定ではなく例として、図2-4右側の返済シミュレーション条件表示領域内に示された条件に基づく繰り上げ返済条件情報表示画面に表示が変わる。
なお、限定ではなく例として、「条件確定」ボタンCFB1がタップされると、繰り上げ返済条件情報表示画面を省略し、繰り上げ返済登録処理が実行されるようにしてもよい。
【0224】
本変形例における処理の一例を示す。
端末20Aから繰り上げ返済プラン要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済プラン算出処理を実行する。繰り上げ返済プラン算出処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、繰り上げ返済プラン要求情報で指定された繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とに基づいて、繰り上げ返済を行う場合の総返済額(または発生利息)と、繰り上げ返済を行わない場合の総返済額(または発生利息)とを算出する。
【0225】
サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済プラン算出処理を実行すると、繰り上げ返済プラン算出処理結果に基づいて、繰り上げ返済シミュレーション情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する。
【0226】
なお、繰り上げ返済シミュレーション情報には、限定ではなく例として、以下の情報の任意の組み合わせを含むようにしてもよい。サーバ10の制御部11は、これらの情報を必要に応じて、限定ではなく例として、繰り上げ返済プラン算出処理において算出するようにしてもよい。
・繰り上げ返済を行う場合の総返済額
・繰り上げ返済を行う場合の発生利息
・繰り上げ返済を行う場合の返済完了日
・繰り上げ返済を行う場合の返済回数
・繰り上げ返済を行う場合の繰り上げ返済日における貸付残高
・繰り上げ返済を行う場合の繰り上げ返済日における利息残高
・繰り上げ返済を行う場合の各約定返済日における貸付残高
・繰り上げ返済を行う場合の各約定返済日における発生利息残高
・繰り上げ返済を行わない場合の総返済額
・繰り上げ返済を行わない場合の発生利息
・繰り上げ返済を行わない場合の返済完了日
・繰り上げ返済を行わない場合の返済回数
・繰り上げ返済を行わない場合の各約定返済日における貸付残高
・繰り上げ返済を行わない場合の各約定返済日における発生利息残高
【0227】
また、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済を行う場合の繰り上げ返済シミュレーション情報と、繰り上げ返済を行わない場合の繰り上げ返済シミュレーション情報とを個別に生成し、端末20Aに送信するようにしてもよい。
【0228】
また、繰り上げ返済プラン算出処理は、第1変形例(1)と同様に基幹サーバにおいて実行するようにしてもよい。この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、端末20Aから繰り上げ返済プラン要求情報を受信すると、基幹サーバに送信する。そして、基幹サーバの制御部は、サーバ10から受信した繰り上げ返済プラン要求情報に基づいて、繰り上げ返済プラン算出処理を実行する。基幹サーバの制御部は、繰り上げ返済プラン算出処理結果を送信し、サーバ10の制御部11は、受信した繰り上げ返済プラン算出処理結果に基づいて、繰り上げ返済シミュレーション情報を端末20Aに送信する。
【0229】
本変形例は、繰り上げ返済シミュレーション情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、繰り上げ返済プラン要求情報(限定ではなく、繰り上げ情報の一例)に基づく、発生利息(限定ではなく、利息の情報の一例)、または、総返済額(限定ではなく、返済する総額の情報の一例)を含む構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1情報に、繰り上げ情報に基づく、利息の情報、または返済する総額の情報が含まれることによって、限定ではなく例として、繰り上げ情報に基づく、利息の情報、または返済する総額の情報をユーザに通知するといったことが可能となり、利便性がより向上する。
【0230】
また、本変形例は、サーバ10の制御部11が、繰り上げ返済を行う場合の繰り上げ返済シミュレーション情報(限定ではなく、第1情報の一例)と、繰り上げ返済を行わない場合の繰り上げ返済シミュレーション情報(限定ではなく、第2情報の一例)とを通信I/F14によって送信する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報である第1情報と、繰り上げ返済しない場合の返済予定金額の情報である第2情報とが出力されることによって、繰り上げ情報に基づく返済予定金額に関する情報と、繰り上げ返済しない場合の返済予定金額の情報とをユーザに通知するといったことが可能となる。これにより、限定ではなく例として、繰り上げ返済する場合と繰り上げ返済しない場合との返済予定金額の相違をユーザが把握可能となり、利便性が向上する。
【0231】
<第2変形例(2)>
上記の実施例では、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面において、ある1つの繰り上げ返済指定日を指定することとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面において、繰り上げ返済指定日は、複数の日にちを指定可能としてもよい。
【0232】
また、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面において、繰り上げ返済開始日あるいは繰り上げ返済終了日、あるいはその両方を指定可能とし、指定された期間における繰り上げ返済返済頻度を指定できるようにしてもよい。
【0233】
これらの様々な繰り上げ返済条件の設定方法については、第3実施例および第4実施例において詳しく述べる。
【0234】
<第3実施例>
上記の実施例では、限定ではなく例として、ローン契約をポケットプランと設定して例示した。
第3実施例は、限定ではなく例として、貸付日から約定返済開始日までの期間が、約定返済開始日以降の約定返済日間の期間よりも長く設定されるローン契約についての実施例である。
以下では、貸付日から約定返済開始日までの期間が、約定返済開始日以降の約定返済日間の期間よりも長く設定されるローン契約を「マイペースプラン」と称して図示・説明する。
【0235】
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0236】
図3-1に、ポケットプランとマイペースプランとにおける借入処理と約定返済処理タイミングの違いの一例を図示したタイミングチャートを示す。
【0237】
約定返済処理において、サーバ10の制御部11は、アカウント管理データベース155Aの貸付管理データを参照し、限定ではなく例として、本日の日付が約定返済日である場合、限定ではなく例として、借入要求情報で指定されたユーザの金融機関口座(返済用口座)から約定返済額を引き落とす。なお、約定返済処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、貸付結果情報で指定されたマネーローンサービス事業者の金融機関口座に約定返済額が振込されていることを確認するようにしてもよい。
【0238】
図3-1において、一般的なローン契約の体系であるポケットプランの場合、借り入れ日(ローン契約日や貸付日といってもよい。)から初回約定返済日までの期間Tと、初回約定返済日以降の約定返済日の間隔期間Tとは等間隔(限定ではなく例として、1か月)に設定される。対して、マイペースプランでは、借り入れ日から初回約定返済日までの期間T(限定ではなく例として、2か月)は、初回約定返済日以降の約定返済日の間隔期間T(限定ではなく例として、1か月)よりも長く設定される。
【0239】
マイペースプランでは、借り入れ日から初回約定返済日までの期間を長く設定できるため、返済に失敗すると信用情報に影響を及ぼす約定返済を先送りすることができる一方、借り入れ日から初回約定返済日までの期間分の利息が発生する。そこで、マイペースプランでは、ユーザに繰り上げ返済を設定することを促すことで、ユーザが約定返済のタイミングに囚われることなく自由に返済プランを立て、ローン返済を行うことを可能とする。これにより、ユーザがローンをより手軽に利用し易くすると共に、マネーローンサービス事業者がより多くのユーザを獲得し易くなることが期待される。
【0240】
<表示画面>
図3-2~図3-3は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0241】
本画面図では、限定ではなく例として、端末20のユーザがマネーローンサービス事業者から「マイペースプラン」のローン契約体系によって「30,000円」を「年利15%」で借り入れる例を示す。また、「マイペースプラン」の借り入れ日から初回約定返済日までの期間を「6か月」、初回約定返済日以降の約定返済日を「1か月」ごととする例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0242】
図3-2左側は、限定ではなく例として、図1-8左側の貸付結果情報表示画面の別例である。
この貸付結果情報表示画面では、「マイペースプラン」のローン借入を申し込んだことに基づいて、「マイペースプラン申し込み」の文字が表示されている。また、ローン契約における貸し付け条件表示領域では、約定返済開始日が6か月後の「2022年7月1日」、それ以降の約定返済日が「毎月1日」の1か月ごとであることが示されている。
【0243】
限定ではなく例として、ユーザによって画面最下部の「OK」ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図3-2中央のマネーローンアプリケーションのホーム画面に表示が変わる。そして、「繰り上げ返済」ボタンERB2がタップされると、端末20Aからサーバ10へ繰り上げ返済選択情報が送信され、限定ではなく例として、図3-2右側の繰り上げ返済確認情報表示画面に表示が変わる。
この画面では、繰り上げ返済確認情報に基づいて、繰り上げ返済を行わない場合、毎月「3,000円」を「12回」返済することで、ローン契約の返済が完了することが表示されている。
【0244】
限定ではなく例として、繰り上げ返済を行うための「はい」ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図3-3左側の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面に表示が変わる。
この画面では、繰り上げ返済日設定領域において、ユーザのタップ操作によって指定された繰り上げ返済日であることを示す黒丸印が「2022年1月17日」に表示されている。また、繰り上げ返済額設定領域において、「金額指定」項目がタップされ、繰り上げ返済金額として「10,000円」が入力され指定されている。
【0245】
限定ではなく例として、繰り上げ返済プランシミュレートボタンSMB2がタップされると、限定ではなく例として、図3-3中央の繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面に表示が変わる。この画面では、「2022年1月17日」に「10,000円」を繰り上げ返済する場合の総返済額・発生利息・返済回数と、繰り上げ返済を行わない場合の総返済額・発生利息・返済回数とが表示されている。
【0246】
限定ではなく例として、「条件確定」ボタンCFB2がタップされると、限定ではなく例として、図3-3右側の繰り上げ返済条件情報表示画面に表示が変わる。
【0247】
<処理>
処理については、限定ではなく例として、図1-9および図2-3のフローチャートに従って実行することができる。
【0248】
<第3実施例の効果>
本実施例は、借り入れ日から初回約定返済日までの期間(限定ではなく、金銭または電子貨幣を借りてから返済義務のない第1返済予定日までの期間の一例)が、初回約定返済日以降に設定された2回目の約定返済日までの期間(限定ではなく、第1返済予定日から第1返済予定日の後に設定された第2返済予定日までの期間の一例)よりも長く設定される構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、金銭または電子貨幣を借りてから返済義務のない第1返済予定日までの期間が、第1返済予定日から第1返済予定日の後に設定された第2返済予定日までの期間よりも長く設定されることによって、限定ではなく例として、ユーザが余裕をもって返済をするといったことを可能とすることができる。
【0249】
<第3変形例(1)>
上記の実施例では、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面において、ある1つの繰り上げ返済指定日を指定することとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面において、繰り上げ返済指定日は、複数の日にちを指定可能としてもよい。
【0250】
図3-4は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図3-4左側は、限定ではなく例として、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面の別例である。
この画面では、繰り上げ返済日設定領域のみが表示されるように構成されている。そして、繰り上げ返済日設定領域では、ユーザのタップ操作によって指定された繰り上げ返済日であることを示す黒丸印が「2022年1月14日」と「2022年1月27日」とに表示されている。その下には、指定された1以上の繰り上げ返済日がリスト表示されるように構成されている。また、リストの右側には、繰り上げ返済日をそれぞれ選択して取り消すための「取消」ボタンが表示されるように構成されている。
【0251】
限定ではなく例として、画面最下部の「指定」の文字で示される繰り上げ返済日指定ボタンBT2がタップされると、限定ではなく例として、図3-4中央の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面に表示が変わる。
この画面では、繰り上げ返済日設定領域で指定された1以上の繰り上げ返済日に合わせて、それぞれの繰り上げ返済日における繰り上げ返済額を指定するための繰り上げ返済額設定領域が表示されるように構成されている。また、画面下部には、繰り上げ返済日によらず繰り上げ返済額を一括して指定するための「金額指定」項目が表示されるように構成されている。
【0252】
限定ではなく例として、画面最下部の「指定」の文字で示される繰り上げ返済額指定ボタンBT3がタップされると、限定ではなく例として、図3-4右側の繰り上げ返済条件情報表示画面に表示が変わる。
【0253】
この画面では、「2022年1月14日」に「3,000円」を、「2022年1月27日」に「5,000円」を繰り上げ返済することが指定されたことに基づいて、それぞれの返済予定日に指定された返済予定額を繰り上げ返済することを確認する表示が表示されている。
【0254】
なお、繰り上げ返済額指定ボタンBT3がタップされると、限定ではなく例として、繰り上げ返済プラン算出処理が実行され、図2-4中央と同様に繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面が表示されるようにしてもよい。
【0255】
また、サーバ10の制御部11は、端末20から繰り上げ返済登録情報を受信すると、繰り上げ返済登録処理において、繰り上げ返済登録データに1以上の返済予定日と返済予定額とを関連付けて記憶させるようにしてもよい。
【0256】
本変形例は、繰り上げ返済登録情報(限定ではなく、返済する日にちの情報の一例)は、返済を予定している複数の日にちの情報を含む構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、繰り上げ情報に、返済する日にちの情報が含まれ、返済する日にちの情報に、返済を予定している複数の日にちの情報が含まれることによって、返済を予定している複数の日にちの情報を取得して、ユーザに通知するといったことが可能となる。
【0257】
<第4実施例>
第3実施例では、繰り上げ返済の条件を指定するための繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面において、繰り上げ返済指定日として、1以上の日にちを指定する場合について例示した。
第4実施例は、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面において、ある期間を設定し、その期間に基づいて、定期的な繰り上げ返済を指定する場合についての実施例である。
【0258】
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0259】
<表示画面>
図4-1~図4-2は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0260】
本表示画面では、限定ではなく例として、第3実施例と同様に、「マイペースプラン」のローン契約体系によって「30,000円」を「年利15%」で借り入れる例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0261】
図4-1左側は、限定ではなく例として、繰り上げ返済確認情報表示画面において「はい」ボタンがタップされると表示される、図3-3左側の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面の別例である。
この画面では、繰り上げ返済日設定領域のみが表示されるように構成されている。そして、繰り上げ返済日設定領域では、ユーザのタップ操作によって指定された繰り上げ返済日であることを示す黒丸印が「2022年1月14日」に表示されている。
その下には、指定された日にちを表示するリスト項目と、リスト表示された日にちを起点として定期的に繰り上げ返済を設定するための「定期的に繰り上げ返済」チェックボックスとが表示されるように構成されている。この画面では、「定期的に繰り上げ返済」チェックボックスがタップされたことにより、チェックボックス内にチェックマークが表示され、リスト表示された日にちが「返済開始日」と表示されている。
【0262】
なお、繰り上げ返済日設定領域において複数の日にちを指定することで、繰り上げ返済返済開始日と繰り上げ返済終了日とを指定できるようにしてもよい。また、限定ではなく例として、繰り上げ返済開始日を操作当日として、繰り上げ返済終了日のみを指定できるようにしてもよい。
【0263】
限定ではなく例として、繰り上げ返済日指定ボタンBT4がタップされると、限定ではなく例として、図4-1中央の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面に表示が変わる。
この画面では、「定期的に繰り上げ返済」チェックボックスが有効化されたことにより、限定ではなく例として、繰り上げ返済日設定領域で指定された繰り上げ返済開始日から初回約定返済日までの繰り上げ返済頻度を設定するための繰り上げ返済頻度設定領域と、それぞれの繰り上げ返済日における繰り上げ返済額を指定するための繰り上げ返済額設定領域とが表示されるように構成されている。
【0264】
繰り上げ返済頻度設定領域では、限定ではなく例として、「毎週」、「毎月」、「その他」の選択項目が表示されている。それぞれの選択項目の右側には、具体的な返済日(返済曜日)を設定するための繰り上げ返済日詳細設定領域が表示されている。この画面では、「2022年1月14日」の「金曜日」が繰り上げ返済開始日として指定されたことにより、「毎週」項目の繰り上げ返済日詳細設定領域には「金曜日」が、「毎月」項目の繰り上げ返済日詳細設定領域には「14日」が、それぞれデフォルト値として設定され表示されている。
限定ではなく例として、「その他」項目の繰り上げ返済日詳細設定領域をタップすることで、他の返済頻度(限定ではなく例として、隔週や2か月に一度等)を設定可能であるようにしてもよい。
【0265】
この画面では、限定ではなく例として、繰り上げ返済頻度設定領域において、「毎月14日」に繰り上げ返済を行うことが設定され、繰り上げ返済額設定領域において、毎回固定で「4,000円」を繰り上げ返済することが設定されている。
【0266】
限定ではなく例として、画面最下部の繰り上げ返済プランシミュレートボタンSMB3がタップされると、限定ではなく例として、繰り上げ返済日設定領域と繰り上げ返済頻度設定領域と繰り上げ返済金額設定領域との設定内容に基づいて、端末20からサーバ10に繰り上げ返済プラン要求情報が送信される。そして、限定ではなく例として、図4-1右側の繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面に表示が変わる。
【0267】
この画面では、繰り上げ返済プラン要求情報において設定された繰り上げ開始返済日と繰り上げ返済日(繰り上げ返済頻度)と繰り上げ返済額とが返済シミュレーション条件表示領域内に表示されるように構成されている。その下には、限定ではなく例として、繰り上げ返済プラン要求情報に基づいて繰り上げ返済を行う場合の総返済額と発生利息、返済回数と返済完了予定日とが表示されるように構成されている。また、その下には、限定ではなく例として、繰り上げ返済を行わない場合の総返済額と発生利息、返済回数と返済完了予定日とが表示されるように構成されている。
なお、繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面における表示項目は、第2変形例(1)で述べたように種々の項目を選択可能であるようにしてもよい。
【0268】
限定ではなく例として、ユーザが繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面におけるシミュレーション結果に納得せず、ユーザによって「条件変更」ボタンCHB3がタップされると、限定ではなく例として、図4-2左側の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面に表示が戻る。この画面において、ユーザが繰り上げ条件設定を見直し(この画面では、繰り上げ返済額設定領域において、金額を「5,000円」に変更)、再度繰り上げ返済プランシミュレートボタンSMB3がタップされると、図4-2中央の繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面に表示が変わる。
限定ではなく例として、ユーザがシミュレートされた発生利息や返済回数に納得し、限定ではなく例として、「条件確定」ボタンCFB3がタップされると、限定ではなく例として、図4-2右側の返済シミュレーション条件表示領域内に示された条件に基づく繰り上げ返済条件情報表示画面に表示が変わる。
なお、限定ではなく例として、「条件確定」ボタンCFB3がタップされると、繰り上げ返済条件情報表示画面を省略し、繰り上げ返済登録処理が実行されるようにしてもよい。
【0269】
<処理>
処理については、限定ではなく例として、図1-9および図2-3のフローチャートに従って、前述した繰り上げ返済プラン算出処理をはさむことで実行することができる。
【0270】
なお、繰り上げ返済プラン算出処理は、端末20Aの制御部21において実行するようにしてもよい。この場合、限定ではなく例として、端末20Aから繰り上げ返済プラン要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、アカウント管理データベース155Bの貸付管理データを参照し、限定ではなく例として、貸付管理データの貸付日と、貸付残高と、貸付金利と、約定返済日と、約定返済開始日とを含む貸付情報を端末20Aに送信する。
すると、端末20Aの制御部21は、受信した貸付情報と、取得した繰り上げ返済プラン要求情報とに基づいて、繰り上げ返済プラン算出処理を実行する。そして端末20Aの制御部21は、繰り上げ返済プラン算出処理結果に基づいて、繰り上げ返済シミュレーション情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0271】
<第4実施例の効果>
上記の実施例では、繰り上げ返済プラン要求情報(限定ではなく、繰り上げ情報の一例)が、返済頻度、返済開始予定日、返済終了予定日、希望返済総額、希望返済利息のうちいずれか一つを含む構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、繰り上げ情報に、返済頻度、返済開始予定日、返済終了予定日、希望返済総額、希望返済利息のうちいずれか一つが含まれることによって、限定ではなく例として、ユーザが返済に関する情報を細やかに把握できるようにすることできる。
【0272】
また、本実施例は、端末20Aの制御部21が、繰り上げ返済プラン要求情報(限定ではなく、繰り上げ情報の一例)に基づいて、端末のユーザに対して繰り上げ返済シミュレーション情報(限定ではなく、返済プラン、返済プランに関する情報の一例)を表示部24に表示(限定ではなく、出力の一例)させる構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、繰り上げ情報に基づいて、ユーザに返済プランが出力されることによって、返済プランをユーザに提示するといったことが可能となる。
【0273】
また、本実施例は、端末20Aの制御部21が、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面に対する端末のユーザ入力に基づいて、新たな繰り上げ返済シミュレーション情報(限定ではなく、変更された返済プラン、変更された返済プランに関する情報の一例)を表示部24に表示(限定ではなく、出力の一例)させる構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの入力に基づいて、変更された返済プランが出力されることによって、限定ではなく例として、返済プランをユーザがカスタマイズするなどした上で、それをユーザが把握できるようにすることができる。
【0274】
<第4変形例(1)>
上記の実施例では、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面において繰り上げ返済日ことに固定金額を設定する例を例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、繰り上げ返済日ごとに返済額を調整して設定可能できるようにしてもよい。
【0275】
図4-3は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図4-3左側は、限定ではなく例として、図4-1中央の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面と同様の画面である。
この画面において、繰り上げ返済額設定領域において、「金額変動」項目が選択され、限定ではなく例として、金額を設定するための「金額設定ボタン」がタップされると、限定ではなく例として、図4-3中央の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面に表示が変わる。
【0276】
この画面では、繰り上げ返済日ごとの繰り上げ返済額の目安となる金額を設定するための「毎回~円くらいで」の文字で示される目安金額設定領域の下に、限定ではなく例として、目安金額設定領域で設定された金額に基づいて、徐々に返済額を増額させる返済プランである「ゆったり返済プラン」と、徐々に返済額を減額させる返済プランである「がんばり返済プラン」と、毎回の金額をより詳細に手動設定するための「プラン詳細を自分で設定」の三種類のプラン候補を選択させる返済プラン候補選択領域が表示されるように構成されている。
【0277】
この画面では、目安金額設定領域に「5,000円」の金額が入力されたことにより、「ゆったり返済プラン」と「がんばり返済プラン」との概算繰り上げ返済額と、返済完了予定日とが更新され表示されている。また、「がんばり返済プラン」が選択されタップされたことにより、ラジオボタンが「オン」の表示態様で表示されている。
【0278】
限定ではなく例として、画面下部の「日程変更」ボタンRSB1がタップされると、繰り上げ返済日設定領域が表示され、繰り上げ返済の日程(期間)を調整することができるようにしてもよい。
【0279】
限定ではなく例として、画面最下部の繰り上げ返済プランシミュレートボタンSMB4がタップされると、限定ではなく例として、選択された「がんばり返済プラン」に基づいて、端末20からサーバ10に繰り上げ返済プラン要求情報が送信される。そして、限定ではなく例として、図4-3右側の繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面に表示が変わる。
【0280】
この画面では、「がんばり返済プラン」による繰り上げ返済予定日ごとの繰り上げ返済予定額が一覧表示されている。また、一覧表示において、約定返済日である「2022年7月1日」の項目は特に返済を忘れないように強調表示されている。
その下には「がんばり返済プラン」による総返済額と、繰り上げ返済を行わない場合における総返済額とが対比可能に表示されている。
【0281】
なお、表示態様の変更について前述したが、この例において、サーバ10の制御部11が、繰り上げ返済シミュレーション情報等の情報に、前述した表示態様変更情報(限定ではなく例として、図4-3右側の画面において約定返済日である「2022年7月1日」の項目を強調表示させるための情報)を含めて端末20に送信するようにし、端末20の制御部21が、サーバ10から受信した情報に基づいて、表示部24に表示させる情報の表示態様を変更する(表示態様の異なる情報を表示部24に表示する)ようにしてもよい。
また、限定ではなく例として、端末20の制御部21が、サーバ10から送信されて受信した繰り上げ返済シミュレーション情報等に基づいて、いずれの情報の表示態様を変更させるかを判定し(限定ではなく例として、図4-3右側の画面において約定返済日である「2022年7月1日」の項目を強調表示させると判定し)、その判定結果に基づいて、表示部24に表示させる情報の表示態様を変更する(表示態様の異なる情報を表示部24に表示する)ようにしてもよい。
前述したように、端末20の制御部21が繰り上げ返済プラン算出処理を行うようにしてもよく、この場合、端末20の制御部21は、その繰り上げ返済プラン算出処理の結果に基づいて、いずれの情報の表示態様を変更させるかを判定し(限定ではなく例として、図4-3右側の画面において約定返済日である「2022年7月1日」の項目を強調表示させると判定し)、その判定結果に基づいて、表示部24に表示させる情報の表示態様を変更する(表示態様の異なる情報を表示部24に表示する)ようにしてもよい。
【0282】
なお、繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面において、選択された返済プランにおける返済予定日ごとの元金充当額や利息充当額、?累積利息や累積返済額を表示させるようにしてもよい。
【0283】
<第4変形例(2)>
上記の実施例では、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面において繰り上げ返済日(繰り上げ返済頻度)と、繰り上げ返済日ごとの繰り上げ返済額とを設定することとしたが、これに限定されない。よりユーザが簡易に繰り上げ返済プランをたてられるように、限定ではなく例として、繰り上げ返済期間を設定すると、その間で最適な繰り上げ返済プランを提示するようにしてもよい。
【0284】
図4-4は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図4-4左側は、限定ではなく例として、図4-1左側の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面の別例である。
この画面では、繰り上げ返済日設定領域において、ユーザのタップ操作によって指定された繰り上げ返済期間終了日であることを示す黒丸印が「2022年6月15日」に表示されている。また、「2022年6月15日」までの日付がグレーアウトの表示態様で表示され、繰り上げ返済期間中であることが表示されている。
その下には、繰り上げ返済開始日が「2022年1月14日」であり、繰り上げ返済終了日が「2022年6月15日」である繰り上げ返済期間が設定されていることが表示されている。
【0285】
なお、繰り上げ返済開始日と、繰り上げ返済終了日とは、どちらか一方を選択可能であるようにしてもよい。
【0286】
限定ではなく例として、繰り上げ返済日指定ボタンBT5がタップされると、限定ではなく例として、図4-4中央の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面に表示が変わる。
この画面では、限定ではなく例として、設定された繰り上げ返済期間と貸付残高・貸付金利等に基づいてサーバ10の制御部11によって生成(算出)された、返済プラン候補情報が表示されている。なお、返済プラン候補情報は、端末20Aの制御部21によって生成されるようにしてもよいし、不図示の基幹サーバによって生成されるようにしてもよい。
【0287】
この画面では、返済プラン候補情報として、限定ではなく例として、隔月に繰り上げ返済を行う「しばしば返済プラン」と、毎月繰り上げ返済を行う「ふつうに返済プラン」と、毎週繰り上げ返済を行う「ひんぱん返済プラン」の3つのプランが提示されている。また、それぞれの返済プランには、毎回の繰り上げ返済額の目安金額が併せて表示されている。
【0288】
限定ではなく例として、ユーザによって「しばしば返済プラン」がタップされ、繰り上げ返済プランシミュレートボタンSMB5がタップされると、限定ではなく例として、選択された「しばしば返済プラン」に基づいて、端末20からサーバ10に繰り上げ返済プラン要求情報が送信される。そして、限定ではなく例として、図4-4右側の繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面に表示が変わる。この繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面では、限定ではなく例として、図4-3右側の繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面と同様に、「しばしば返済プラン」による総返済額・返済完了予定日と、繰り上げ返済を行わない場合における総返済額・返済完了予定日とが対比可能に表示されている。
【0289】
なお、本例とは異なり、ユーザが繰り上げ返済期間を指定することなく、繰り上げ返済期間も含めた返済プラン候補情報が表示されるようにしてもよい。
また、返済プラン候補情報の生成において、毎回の繰り上げ返済額の目安額が設定可能であるようにしてもよい。なお、毎回の繰り上げ返済額は均等でなくてもよい。
【0290】
なお、返済プラン候補情報の生成において、初回約定返済日における貸付残高(利息を含んでもよい)を設定可能であるようにしてもよい。
また、返済プラン候補情報の生成において、総返済額や返済関係時の発生利息を指定可能であるようにしてもよい。
これにより、ユーザが難しいことを考えずに、ユーザの意図を反映した最適な返済プラン候補情報を提示することができる。
【0291】
<第5実施例>
上記の実施例では、ユーザが設定した条件に基づいて、繰り上げ返済シミュレーションを行うことで、最適な繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とを登録する例を例示した。
第5実施例は、限定ではなく例として、繰り上げ返済登録データに基づいて、繰り上げ返済を行う実施例である。
【0292】
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0293】
<表示画面>
図5-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本表示画面では、限定ではなく例として、第3実施例と同様に、「マイペースプラン」のローン契約体系によって「30,000円」を「年利15%」で借り入れる例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0294】
図5-1左側は、限定ではなく例として、マネーローンアプリケーションのホーム画面の一例である。
このホーム画面では、上部の「お取引状況」の文字の下には、マネーローンサービス事業者からの各種通知を表示させるように構成することができる。限定ではなく例として、この画面では、「2022年1月17日」に繰り上げ返済が行われたことを示す繰り上げ返済通知NT1が表示されている。
【0295】
なお、本画面に先立ち、前述した繰り上げ返済設定処理を経て繰り上げ返済が行われたようにしてもよいし、繰り上げ返済設定処理なしに任意のタイミングで任意の金額の繰り上げ返済が行われたとしてもよい。
【0296】
繰り上げ返済通知NT1の下には、申し込みを行ったローン契約に関する情報を表示させるための契約内容表示領域が表示されるように構成されている。
契約内容表示領域には、ローン契約のプラン名である「マイペースプラン」の文字の下に、限定ではなく例として、貸付金利が表示されている。また、その下には、限定ではなく例として、貸付残高(ただし、画面図では契約内容表示領域においてユーザ側に立ち「借入残高」と表記している。)および発生利息と、次回返済日と、次回返済額とが表示されるように構成されている。
なお、ユーザ側に立たず「貸付残高」と表示するようにしてもよい。
【0297】
また、契約内容表示領域の下には、マネーローンサービス事業者との取引履歴を示す取引履歴表示領域が表示されるように構成されている。
この画面では、端末のユーザが「2022年1月1日」に「30,000円」を借り入れ、「2022年1月17日」に「10,000円」を繰り上げ返済した取引履歴が取引履歴表示領域に表示されている。
【0298】
限定ではなく例として、ユーザによって繰り上げ返済通知NT1がタップされると、限定ではなく例として、図5-1中央の繰り上げ返済結果情報表示画面に表示が変わる。
この画面では、「10,000円」が繰り上げ返済されたことにより更新された、各約定返済日における返済額と、総返済額とが一覧表示されている。なお、返済予定日ごとの元金充当額や利息充当額、?累積利息や累積返済額を表示させるようにしてもよい。
【0299】
また、本例では繰り上げ返済設定処理において、繰り上げ返済が「2022年1月17日」の一回のみ登録された表示画面を例示したが、繰り上げ返済登録データに複数回の返済予定日と返済予定額とが登録された場合、繰り上げ返済予定日と約定返済日とを含む返済予定額の一覧表示を表示させるようにしてもよい。
【0300】
また、画面の最下部には、返済プランを見直すか否かを確認する「他のプランで返済しますか?」の文字と、返済プランを見直すための「はい」ボタンと現在のプランで返済を続けるための「いいえ」ボタンとが表示されるように構成されている。
【0301】
限定ではなく例として、「はい」ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図5-1右側の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面に表示が変わる。
この画面では、限定ではなく例として、繰り上げ返済開始日と、繰り上げ返済頻度と、繰り上げ返済日ごとの繰り上げ返済金額を指定することで、返済プラン候補情報が生成され表示されるように構成されている。また、画面最下部の繰り上げ返済プランシミュレートボタンSMB6がタップされると、返済プラン候補情報において選択された返済プラン内容に基づいて、繰り上げ返済プラン算出処理が実行され、繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面に表示が変わる。
【0302】
なお、繰り上げ返済ではない約定返済が行われた場合、ホーム画面において表示される約定返済通知がタップされることで、図5-1中央の繰り上げ返済結果情報表示画面と同様の約定返済結果情報表示画面に表示が遷移するようにしてもよい。
【0303】
<処理>
図5-2は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
【0304】
限定ではなく例として、端末20Aの制御部21、サーバ10の制御部11によって、借入処理(A100・S100)と繰り上げ返済設定処理(A200・S200)とが実行される。
限定ではなく例として、ユーザ入力に基づいて、繰り上げ返済の入金を行うことが選択されたと判定すると、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、繰り上げ返済額を含む繰り上げ返済入金要請情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A310)。
【0305】
通信I/F14によって端末20Aから繰り上げ返済入金要請情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済処理を実行する(S310)。
繰り上げ返済処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、借入要求情報で指定されたユーザの金融機関口座(返済用口座)から繰り上げ返済入金要請情報で指定された繰り上げ返済額を引き落とす。そして、サーバ10の制御部11は、実際に引き落としされた金額に基づいて、利息と貸付残高とを減算し、貸付管理データを更新する。
【0306】
なお、繰り上げ返済処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、貸付結果情報で指定されたマネーローンサービス事業者の金融機関口座に繰り上げ返済額が振込されていることを確認するようにしてもよい。
【0307】
なお、繰り上げ返済処理はユーザ操作に基づいて実行されることに限定されない。限定ではなく例として、繰り上げ返済登録データに返済予定日と返済予定額とが登録されている場合、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済登録データを参照し、本日の日付が返済予定日である場合、自動的に繰り上げ返済処理を実行するようにしてもよい。この場合、繰り上げ返済額は繰り上げ返済登録データに登録された返済予定額に基づいて決定されるようにしてもよい。
【0308】
また、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済処理において実際に繰り上げ返済された金額を繰り上げ返済登録データに関連付けて記憶させるようにしてもよい。
【0309】
すると、サーバ10の制御部11は、返済プラン更新処理を実行する(S320)。
返済プラン更新処理において、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済処理において実際に繰り上げ返済された金額に基づいて、今後の約定返済日ごとの約定返済額に対する元金充当額や利息充当額を再計算する。なお、繰り上げ返済登録データに繰り上げ返済予定日が登録されている場合、サーバ10の制御部11は、今後の繰り上げ返済予定日ごとの繰り上げ返済予定額に対する元金充当額や利息充当額を再計算するようにしてもよい。
【0310】
なお、繰り上げ返済処理と、返済プラン更新処理とは、不図示の基幹サーバによって実行されるようにしてもよい。また、繰り上げ返済処理を基幹サーバによって実行し、返済プラン更新処理をサーバ10によって実行するようにしてもよい。また、繰り上げ返済処理をサーバ10によって実行し、返済プラン更新処理を基幹サーバによって実行するようにしてもよい。
【0311】
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、返済プラン更新処理結果に基づいて、繰り上げ返済結果情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S330)。
繰り上げ返済結果情報には、限定ではなく例として、以下の情報の任意の組み合わせを含めるようにしてもよい。
・返済が行われたこと
・今回の返済金額
・今回の返済による元金充当額
・今回の返済による利息充当額
・今後の約定返済日
・今後の繰り上げ返済予定日と繰り上げ返済予定額
・総返済額
・返済完了予定日
【0312】
通信I/F22によってサーバ10から繰り上げ返済結果情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した繰り上げ返済結果情報を表示部24に表示させる(A320)。
【0313】
以下では、限定ではなく例として、A310~A320およびS310~S330のステップをまとめて、繰り上げ返済実行処理(A300・S300)と表記することがある。
【0314】
なお、繰り上げ返済実行処理(A300・S300)を実行すると、繰り上げ返済設定処理(A200・S200)を実行するようにしてもよい。
【0315】
また、借入処理(A100・S100)を実行すると、繰り上げ返済設定処理(A200・S200)を実行せずに、繰り上げ返済実行処理(A300・S300)を実行するようにしてもよい。
【0316】
<第5実施例の効果>
本実施例は、端末20Aのユーザによって、端末20Aにおいて繰り上げ返済入金要請情報の送信が指示され、サーバ10において繰り上げ返済処理が行われた(限定ではなく、借りた金銭または電子貨幣に対する返済の一例)場合、返済プラン更新処理に基づく繰り上げ返済結果情報(限定ではなく、第4情報の一例)をサーバ10の制御部11が取得し、端末20の制御部21が受信することが実行される構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザによって、借りた金銭または電子貨幣に対する返済が行われた場合、返済予定金額に関する情報である第4情報が取得されることによって、限定ではなく例として、ユーザによって借りた金銭または電子貨幣に対する返済が行われた場合に、返済予定金額を算出し直すなどして新たに取得し、この新たに取得された返済予定金額に関する情報をユーザに通知するといったことが可能となる。
【0317】
<第5変形例(1)>
上記の実施例では、繰り上げ返済処理において実際に繰り上げ返済された金額に関わらず同じ繰り上げ返済結果情報を表示していたが、これに限定されない。限定ではなく例として、繰り上げ返済予定額よりも少ない金額が繰り上げ返済された場合、限定ではなく例として、繰り上げ返済設定処理で設定された繰り上げ返済プランに狂いが生じる。そこで、実際の繰り上げ返済額に基づいて、以前に設定された繰り上げ返済プランと同様の総返済額・返済完了予定日となる新たな繰り上げ返済プランを提示するようにしてもよい。
【0318】
図5-3は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図5-3左側は、限定ではなく例として、図3-3右側と同様の繰り上げ返済条件情報表示画面である。この画面において、画面最下部の「実行」ボタンがタップされ、「2022年1月17日」に「10,000円」を繰り上げ返済することを登録するための繰り上げ返済登録情報が端末20からサーバ10に送信される。
【0319】
その後、繰り上げ返済実行処理が「2022年1月17日」に実行され、繰り上げ返済額として「5,000円」が返済されると、限定ではなく例として、図5-3中央のホーム画面に表示が変わる。
この画面では、端末のユーザが「2022年1月1日」に「30,000円」を借り入れ、「2022年1月17日」に「5,000円」を繰り上げ返済した取引履歴が取引履歴表示領域に表示されている。
【0320】
限定ではなく例として、ユーザによって繰り上げ返済通知NT1がタップされると、限定ではなく例として、図5-3右側の繰り上げ返済結果情報表示画面に表示が遷移する。
この画面では、「5,000円」が繰り上げ返済されたことにより更新された、各約定返済日における返済額と、総返済額とが一覧表示されている。
【0321】
その下には、繰り上げ返済設定処理において設定された繰り上げ返済予定額「10,000円」よりも今回の繰り上げ返済額「5,000円」が少なかったことに基づいて、「2022年1月17日に「10,000円」を繰り上げ返済した場合に追いつく返済プランを作成しますか?」のメッセージが表示されている。その下には、返済プランを見直すための「はい」ボタンと現在のプランで返済を続けるための「いいえ」ボタンとが表示されるように構成されている。
【0322】
限定ではなく例として、「はい」ボタンがタップされると、繰り上げ返済額の差分「5,000円」を繰り上げ返済に追加した追跡返済情報表示画面に表示が変わる。
【0323】
図5-4は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
【0324】
限定ではなく例として、繰り上げ返済実行処理(A300・S300)が実行されると、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済実行処理において返済された金額が繰り上げ返済設定処理において設定された繰り上げ返済予定額よりも少ないか否かを判定する(S340)。
【0325】
実際の繰り上げ返済額が繰り上げ返済予定額よりも少ない場合(S340:YES)、サーバ10の制御部11は、追跡返済プラン算出処理を実行する(S350)。追跡返済プラン算出処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、「繰り上げ返済予定額-実際の繰り上げ返済額」を補填可能な繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とを算出する。
【0326】
すると、サーバ10の制御部11は、追跡返済プラン算出処理結果を含む追跡返済情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S360)。追跡返済情報には、限定ではなく例として、補填可能な繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とを含むようにしてもよい。繰り上げ返済回数は複数回でもよいし、ある頻度に従って定期的に設定されるようにしてもよい。
【0327】
通信I/F22によってサーバ10から追跡返済情報を受信したと判定する場合(A330:YES)、端末20Aの制御部21は、受信した追跡返済情報を表示部24に表示させる(A340)。
【0328】
限定ではなく例として、端末20Aの制御部21は、追跡返済情報に対するユーザ入力に基づいて、追跡返済情報に基づく繰り上げ返済登録情報をサーバ10に送信するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、受信した追跡返済情報に基づく繰り上げ返済登録情報に基づいて、繰り上げ返済登録処理を実行するようにしてもよい。
【0329】
なお、追跡返済プラン算出処理において、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、返済プラン候補情報を生成し、端末20Aに送信するようにしてもよい。そして、端末20Aのユーザ入力に基づいて、返済プラン候補情報のうち選択したプランの情報をサーバ10に送信するようにしてもよい。サーバ10の制御部11は、選択されたプランの情報に基づいて、追跡返済情報を端末20Aに送信するようにしてもよい。
【0330】
また、S340~S350のステップの一部または全部は不図示の基幹サーバで実行されるようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、実行結果を受信するようにしてもよい。
【0331】
なお、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、繰り上げ返済登録データの返済予定日を参照し、繰り上げ返済実行処理(A300・S300)が返済予定日を過ぎても実行されていない場合、S350とS360とのステップを実行するようにしてもよい。
【0332】
本変形例は、繰り上げ返済実行処理における繰り上げ返済額(限定ではなく、ユーザが返済した金額の一例)が繰り上げ返済登録情報(限定ではなく、第1情報の一例)に基づく繰り上げ返済予定額(限定ではなく、返済予定金額の一例)よりも少ない場合、ユーザが返済した金額と、第1情報とに基づいて、サーバ10の制御部11が追跡返済プラン算出処理を実行し取得した追跡返済情報(限定ではなく、第3情報の一例)を端末20が受信する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザが返済した金額が第1情報に基づく返済予定金額よりも少ない場合、ユーザが返済した金額と、第1情報とに基づいて、返済予定金額に関する情報である第3情報が取得されることによって、ユーザが返済した金額が第1情報に基づく返済予定金額よりも少ない場合に、返済予定金額を算出し直すなどして新たに取得し、この新たに取得された返済予定金額に関する情報をユーザに通知するといったことが可能となる。
【0333】
また、本変形例は、追跡返済情報(限定ではなく、第3情報の一例)は、繰り上げ返済実行処理(限定ではなく、ユーザによる返済の一例)に基づいて取得される構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、返済予定金額に関する情報である第3情報が、ユーザによる返済に基づいて取得されることによって、ユーザによる返済に基づいて第3情報を取得した上で、返済予定金額を算出し直すなどして新たに取得し、この新たに取得された返済予定金額に関する情報をユーザに通知するといったことが可能となる。
【0334】
また、本変形例は、追跡返済情報(限定ではなく、第3情報の一例)は、繰り上げ返済予定日(限定ではなく、ユーザの返済予定日の一例)に基づいて取得される構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、返済予定金額に関する情報である第3情報が、ユーザの返済予定日に基づいて取得されることによって、ユーザの返済予定日に基づいて第3情報を取得した上で、返済予定金額を算出し直すなどして新たに取得し、この新たに取得された返済予定金額に関する情報をユーザに通知するといったことが可能となる。
【0335】
<第6実施例>
上記の実施例では、限定ではなく例として、ユーザが設定した繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とに基づいて、繰り上げ返済を行う例を例示した。
第6実施例は、ユーザが設定した繰り上げ返済日に基づいて、繰り上げ返済実行を忘れないようにリマインド(通知、リマインド通知)を行う実施例である。
【0336】
第6実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0337】
<表示画面>
図6-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図6-1左側には、限定ではなく例として、図3-3右側と同様の繰り上げ返済条件情報表示画面である。
【0338】
なお、本画面に先立ち、前述した繰り上げ返済プラン算出処理を経て繰り上げ返済シミュレーション情報の表示が行われたとしてもよいし、繰り上げ返済プラン算出処理を実行せずに(繰り上げ返済シミュレーション無しに)繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とが設定たれたとしてもよい。
【0339】
この画面において、限定ではなく例として、画面最下部の「実行」ボタンがタップされると、端末20からサーバ10に繰り上げ返済登録情報が送信される。その後、限定ではなく例として、繰り上げ返済登録情報において登録された繰り上げ返済予定日当日を迎えると、限定ではなく例として、図6-1中央のホーム画面が表示される。
【0340】
このホーム画面では、上部の「お取引状況」の文字の下には、限定ではなく例として、本日が繰り上げ返済予定日として登録された「2022年1月17日」であることを示す返済予定日リマインド通知NT2が表示されている。
【0341】
また、取引履歴表示領域には、端末のユーザが「2022年1月1日」に「30,000円」を借り入れ、「2022年1月17日」に予定した「10,000円」の繰り上げ返済がまだ行われていないことが表示されている。
【0342】
限定ではなく例として、ユーザによって返済予定日リマインド通知NT2がタップされると、限定ではなく例として、図6-1右側の繰り上げ返済入金要請情報表示画面に表示が変わる。
この画面において、上部の「ご返済」の文字の下には、限定ではなく例として、ローン契約の返済状況に関する情報を表示させるための返済状況表示領域が表示されるように構成されている。返済状況表示領域には、限定ではなく例として、本日である「2022年1月17日」現在の借入残高および発生利息と、次回返済日と、次回返済額とが表示されるように構成されている。
【0343】
返済状況表示領域の下には、返済金額を入力するための返済金額入力領域が表示されるように構成されている。この返済状況表示領域には、返済金額を指定するための返済金額指定領域の下に、返済金額指定領域の金額を一定額増加させるための返済金額増額ボタンが横に並んで表示されるように構成されている。
【0344】
この画面では、返済金額増額ボタンとして、限定ではなく例として、「1,000円」増加ボタンと、「10,000円」増額ボタンと、登録された繰り上げ返済予定額に設定するための「予定額」ボタンとが並んで表示されている。
また、返済金額指定領域には、限定ではなく例として、「予定額」ボタンがタップされたことにより、繰り上げ返済登録情報において登録された繰り上げ返済予定額「10,000円」が設定され、表示されている。
なお、限定ではなく例として、返済金額指定領域がタップされると、画面下部からテンキー入力領域がせり上がり表示されるようにしてもよい。限定ではなく例として、テンキー入力領域への入力操作に基づいて、任意の金額を返済金額指定領域に設定可能としてもよい。
【0345】
限定ではなく例として、画面下部の「実行」ボタンがタップされると、限定ではなく例として、端末20Aから返済金額指定領域において設定された繰り上げ返済額「10,000円」を含む繰り上げ返済入金要請情報がサーバ10に送信される。
【0346】
<処理>
図6-2は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
【0347】
限定ではなく例として、借入処理(A100・S100)と繰り上げ返済設定処理(A200・S200)とが実行される。なお、繰り上げ返済設定処理において、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済プラン算出処理を実行するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0348】
限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、アカウント管理データベース155Bの繰り上げ返済登録データを参照する。また、サーバ10の制御部11は、時計部19から現在日時を取得する。すると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、本日が繰り上げ返済予定日であるか否かを判定する(S410)。
【0349】
なお、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済登録データを参照し、本日が繰り上げ返済予定日である繰り上げ返済登録データが繰り上げ返済済み(繰り上げ返済予額が実際に繰り上げ返済済み)ではないか否かを判定するようにしてもよい。
【0350】
また、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、本日が繰り上げ返済予定日「X」日前(「X」は任意の自然数)であるか否かを判定するようにしてもよい。
【0351】
本日が繰り上げ返済予定日であると判定する場合(S410:YES)、サーバ10の制御部11は、本日が繰り上げ返済予定日であることを示す返済予定日リマインド通知情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S420)。
【0352】
通信I/F22によってサーバ10から返済予定日リマインド通知情報を受信したと判定する場合(A410:YES)、端末20Aの制御部21は、受信した返済予定日リマインド通知情報を表示部24に表示させる(A420)。
【0353】
すると、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、表示された返済予定日リマインド通知情報に対するユーザ入力に基づいて、繰り上げ返済を実行することが選択されたか否かを判定する(A430)。
繰り上げ返済を実行することが選択されたと判定する場合(A430:YES)、端末20Aの制御部21は、繰り上げ返済入金要請情報を受け付け、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A310)。
【0354】
通信I/F14によって端末20Aから繰り上げ返済入金要請情報を受信したと判定する場合(S430:YES)、サーバ10の制御部11は、受信した繰り上げ返済入金要請情報に基づいて、繰り上げ返済処理を実行する(S310)。
【0355】
なお、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済処理を実行すると、返済プラン更新処理を実行し、繰り上げ返済結果情報を通信I/F14によって端末20Aに送信するようにしてもよい。そして、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10から繰り上げ返済結果情報を受信すると、受信した繰り上げ返済結果情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0356】
また、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済処理(または約定返済処理)を実行すると、貸付管理データを参照し、貸付残高が「0」であると判定する場合、繰り上げ返済登録データを消去するようにしてもよい。これにより、繰り上げ返済等により借入残高がなくなった場合にはリマインド通知を送信しないようにしてもよい。
【0357】
<第6実施例の効果>
本実施例は、繰り上げ返済条件情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、繰り上げ返済条件設定情報または繰り上げ返済プラン要求情報(限定ではなく、繰り上げ情報の一例)に基づく繰り上げ返済予定日(限定ではなく、返済する予定の日にちの情報の一例)を含み、返済する予定の日にちの情報に基づき、返済予定日リマインド通知情報(限定ではなく、返済予定日であることを示す返済予定日情報の一例)をサーバ10の制御部11が端末20Aに送信し、端末20Aの制御部21は、受信した返済予定日情報を表示部24に表示する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1情報に、繰り上げ情報に基づく、返済する予定の日にちの情報が含まれ、この返済する予定の日にちの情報に基づき、ユーザに対して返済予定日であることを示す返済予定日情報を出力する制御が行われることによって、ユーザに対して返済予定日であることを通知(リマインド等)することができる。
【0358】
また、本実施例は、端末20のユーザによる返済予定日リマインド通知情報(限定ではなく、返済予定日情報の一例)に対する入力に基づいて、返済予定日情報に基づく繰り上げ返済処理(限定ではなく、返済処理の一例)を実行する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザによる返済予定日情報に対する入力に基づいて、返済予定日情報に基づく返済処理が行われることによって、ユーザが簡単な入力によって返済予定日情報に基づく返済を行うことができるようにすることができる。
【0359】
<第6変形例(1)>
上記の実施例では、端末20Aに登録された繰り上げ返済予定日にリマインド通知情報が表示される例を例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、端末20Aに約定返済日に返済忘れを防ぐためのリマインド通知情報が表示されるようにしてもよい。
【0360】
この場合、サーバ10の制御部11は、アカウント管理データベース155Bの貸付管理データを参照する。また、サーバ10の制御部11は、時計部19から現在日時を取得する。すると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、本日が約定返済日であるか否かを判定する。
【0361】
なお、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、本日が約定返済日「Y」日前(「Y」は任意の自然数)であるか否かを判定するようにしてもよい。
【0362】
約定返済日に対するリマインド通知情報を端末20Aに表示させる場合、限定ではなく例として、繰り上げ返済設定処理(A200・S200)は実行されなくてもよい。
【0363】
<第6変形例(2)>
上記の実施例では、サーバ10の制御部11において本日が繰り上げ返済予定日であるか否かを判定するが、これに限定されない。限定ではなく例として、端末20Aの制御部21は、時計部29Aから取得した日時に基づいて、本日が繰り上げ返済予定日であるか否かを判定するようにしてもよい。そして、本日が繰り上げ返済予定日であると判定すると、端末20Aの制御部21は、返済予定日リマインド通知情報を生成し、表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0364】
この場合、限定ではなく例として、繰り上げ返済設定処理において、端末20Aの制御部21は、繰り上げ返済登録情報に基づいて、記憶部28に繰り上げ返済登録データを記憶させるようにしてもよい。
【0365】
<第6変形例(3)>
上記の実施例では、端末20Aにおいて、マネーローンアプリケーションのホーム画面にサーバ10から受信した通知を表示させる例について例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、サーバ10の事業者がメッセージングサービスを提供する事業者と提携している、またはサーバ10の事業者とメッセージングサービス事業者が同じ場合等において、メッセージングサービスへ通知を含むコンテンツ(メッセージ)を送信するようにしてもよい。
【0366】
図6-3は、本変形例におけるアカウント管理データベース155の一例であるアカウント管理データベース155Cのデータ構成例である。
アカウント管理データベース155Cには、アカウントごとの管理データとして、アカウント管理データが記憶される。
【0367】
各々のアカウント管理データには、限定ではなく例として、アプリケーションIDと、貸付管理データと、繰り上げ返済登録データとが記憶される。
アプリケーションIDと、貸付管理データとは、限定ではなく例として、アカウント管理データベース155Bと同様に構成することができる。
【0368】
繰り上げ返済登録データには、返済予定日と、返済予定額とに加えて、限定ではなく例として、リマインド設定情報が関連付けて記憶される。
【0369】
リマインド設定情報は、限定ではなく例として、繰り上げ返済登録データに登録される返済予定日に関するリマインド通知の送信日時(送信頻度)に関する情報である。リマインド設定情報には、限定ではなく例として、端末20Aのユーザによって設定されたリマインド通知開始日や、リマインド通知頻度、リマインド通知回数等の情報を含めるようにしてもよい。
【0370】
図6-4~図6-5は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0371】
図6-4左側には、限定ではなく例として、図3-3左側の貸付結果情報表示画面において画面最下部の「OK」ボタンがタップされた後、メッセージングアプリケーションにおいてマネーローンサービスの公式アカウントとのOAトークルームを確認した場合のトークルーム画面の一例を示す。
【0372】
このトークルーム画面では、画面最上部中央に、メッセージングアプリケーションの名称である「Messaging App」の文字が表示されるように構成されている。
また、その下には、マネーローンサービスの公式アカウントとのOAトークルームであることを示す「Money Loan Service」の文字が表示されている。
【0373】
その下には、トークルームにおいて送受信されるコンテンツを表示させるためのトークコンテンツ表示領域TR1が表示されるように構成されている。
トークコンテンツ表示領域TR1には、マネーローンサービスの公式アカウントから送信されたコンテンツが左側からの吹き出しで時系列順に上から下に表示されるように構成されている。この画面では、テキストコンテンツCT1とテキストコンテンツCT2とのコンテンツがマネーローンサービスの公式アカウントから送信されていることが表示されている。
【0374】
また、トークコンテンツ表示領域の中央部分には、不図示のメッセージングサーバからのシステムコンテンツが表示されるように構成されている。この画面では、テキストコンテンツCT1とテキストコンテンツCT2とを受信した日付が「2022年1月1日」であったことを示すシステムコンテンツが表示されている。
【0375】
限定ではなく例として、テキストコンテンツCT1では、限定ではなく例として、図3-3左側の貸付結果情報表示画面において画面最下部の「OK」ボタンがタップされたことに基づいて、「マイペースプランのお申し込みありがとうございます」の文字が表示されている。
また、限定ではなく例として、テキストコンテンツCT2では、限定ではなく例として、無繰り上げ返済条件算出処理結果に基づいて、繰り上げ返済確認情報を含む「繰り上げ返済を行わない場合」のテキストの下に、「繰り上げ返済返済」の文字で示される繰り上げ返済選択ボタンMBT1が表示されている。
【0376】
限定ではなく例として、繰り上げ返済選択ボタンMBT1がタップされると、繰り上げ返済選択情報が端末20Aからサーバ10に送信される。すると、限定ではなく例として、トークコンテンツ表示領域TR1の下から図3-3左側の繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面と同様のモーダルウィンドウが表示される。
【0377】
限定ではなく例として、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面と同様のモーダルウィンドウに対するユーザ入力に基づいて、限定ではなく例として、図3-3中央の繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面と同様のモーダルウィンドウを経て、「条件確定」ボタンCFB2がタップされると、限定ではなく例として、図6-4中央のトークルーム画面に表示が変わる。
【0378】
なお、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面と同様のモーダルウィンドウに対において、繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面を経ずに(繰り上げ返済プラン算出処理が実行されずに)図6-4中央のトークルーム画面に表示が変わるようにしてもよい。
【0379】
この画面では、トークコンテンツ表示領域TR1の下から、限定ではなく例として、図3-3右側の繰り上げ返済条件情報表示画面と同様のモーダルウィンドウMW1が表示されている。限定ではなく例として、モーダルウィンドウMW1において、画面最下部の「実行」ボタンがタップされると、端末20からサーバ10に上記の金額で繰り上げ返済を登録するための繰り上げ返済登録情報が送信される。そして、限定ではなく例として、図6-4右側のトークルーム画面に表示が変わる。
【0380】
この画面では、トークコンテンツ表示領域TR1の下から、返済予定日リマインド通知設定モーダルウィンドウMW2が表示されている。返済予定日リマインド通知設定モーダルウィンドウMW2では、「繰り上げ返済予定日までのリマインド通知を設定しますか?」の文字の下に、リマインド通知の頻度を設定するための項目が上から下に並んで表示されるように構成されている。限定ではなく例として、この画面では、リマインド通知の頻度として、「1週間に1回」と、「2週間に1回」と、「前日に通知」と、リマインド通知を行わない「通知しない」の選択項目が表示されている。
【0381】
なお、返済予定日リマインド通知設定モーダルウィンドウMW2において、リマインド通知開始日や、リマインド通知終了日を設定できるようにしてもよい。
【0382】
限定ではなく例として、「1週間に1回」の項目が選択され、返済予定日リマインド通知設定モーダルウィンドウMW2最下部の「設定」ボタンがタップされると、端末20Aからサーバ10に返済予定日リマインド通知設定情報が送信される。
【0383】
図6-5左側のトークルーム画面は、限定ではなく例として、端末20Aが返済予定日リマインド通知情報を受信した場合のトークルーム画面の一例である。この画面では、トークコンテンツ表示領域TR1には、テキストコンテンツCT2の下に、「2022年1月8日」となったことを示すシステムコンテンツが表示されている。
【0384】
その下には、図6-4中央のトークルーム画面において登録した繰り上げ返済登録情報について、「2022年1月1日」に「1週間に1回」のリマインド通知を設定したことに基づいて、返済予定日リマインド通知情報表示コンテンツCT3が表示されている。また、その下には、限定ではなく例として、リマインド通知を設定しなおすための返済予定日リマインド通知設定変更コンテンツCT4が表示されている。限定ではなく例として、返済予定日リマインド通知設定変更コンテンツCT4の「リマインド設定変更」ボタンがタップされると、返済予定日リマインド通知設定モーダルウィンドウMW2が表示され、返済予定日リマインド通知設定情報を再送信することができるようにしてもよい。
【0385】
限定ではなく例として、返済予定日リマインド通知情報表示コンテンツCT3の「返済する」ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図6-5中央のトークルーム画面に表示が変わる。この画面では、トークコンテンツ表示領域TR1の下から、図6-1右側の繰り上げ返済入金要請情報表示画面と同様のモーダルウィンドウMW3が表示されている。
【0386】
限定ではなく例として、モーダルウィンドウMW3において、画面下部の「実行」ボタンがタップされると、限定ではなく例として、端末20AからモーダルウィンドウMW3の返済金額指定領域において設定された繰り上げ返済額「3,000円」を含む繰り上げ返済入金要請情報がサーバ10に送信される。そして、限定ではなく例として、図6-5右側のトークルーム画面に表示が変わる。
【0387】
この画面では、トークコンテンツ表示領域TR1の下から、繰り上げ返済結果情報表示モーダルウィンドウMW4が表示されている。繰り上げ返済結果情報表示モーダルウィンドウMW4では、限定ではなく例として、「ご返済結果」の文字の下に、「3,000円」を繰り上げした後の借入残高と、利息と、次回返済日と、次回返済金額とが表示されている。
【0388】
なお、繰り上げ返済結果情報表示モーダルウィンドウMW4に、限定ではなく例として、図5-1中央の繰り上げ返済結果情報表示画面と同様の情報を表示させるようにしてもよい。
【0389】
上記の画面図では、メッセージングアプリケーションのOAトークルームにおいてマネーローンアプリケーションの通知を行う例を例示したが、これに限定されない。
通知の方法としては、限定ではなく例として、以下の方法が挙げられる。
・マネーローンアプリケーションのシステム通知(プッシュ通知)。
・マネーローンアプリケーション内でのポップアップ通知(アプリケーションを開くと通知)。
・マネーローンアプリケーションのお知らせ領域(限定ではなく例として、ホーム画面上段)に通知。
・メッセージングアプリケーションのシステム通知(プッシュ通知)。
・メッセージングアプリケーションのスマートチャンネル領域(限定ではなく例として、トークリスト最上段)に表示。
・メッセージングアプリケーションのタイムラインに表示。
・メッセージングアプリケーションのOAトークルームに表示。
・支払いアプリケーションのシステム通知(プッシュ通知)。
・支払いアプリケーションのお知らせ領域(限定ではなく例として、お知らせ画面)に通知。
・上記通知方法の任意の組み合わせ。
【0390】
図6-6は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
【0391】
限定ではなく例として、借入処理(A100・S100)と繰り上げ返済設定処理(A200・S200)とが実行される。なお、繰り上げ返済設定処理において、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済プラン算出処理を実行するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0392】
限定ではなく例として、端末20Aの制御部21は、端末20Aに対するユーザ入力に基づいて、限定ではなく例として、繰り上げ返済設定処理の繰り上げ返済登録情報として送信した繰り上げ返済予定日に対するリマインド通知を設定するか否かを判定する(A450)。
リマインド通知を設定することが選択されたと判定する場合(A450:YES)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、リマインド通知頻度やリマインド通知開始日等を含む返済予定日リマインド通知設定情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A460)。
なお、A460のステップに先立ち、端末20Aの制御部21は、サーバ10からリマインド通知設定候補情報を受信し、表示部24に表示させるようにしてもよい。そして、端末20Aの制御部21は、リマインド通知設定候補情報に対する選択入力に基づいて、返済予定日リマインド通知設定情報をサーバ10に送信するようにしてもよい。
【0393】
通信I/F14によって端末20Aから返済予定日リマインド通知設定情報を受信したと判定する場合(S450:YES)、サーバ10の制御部11は、返済予定日リマインド通知設定処理を実行する(S460)。
返済予定日リマインド通知設定処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、受信した返済予定日リマインド通知設定情報に基づいて、繰り上げ返済登録データのリマインド設定情報を更新する。
【0394】
すると、サーバ10の制御部11は、アカウント管理データベース155Cの繰り上げ返済登録データを参照する。また、サーバ10の制御部11は、時計部19から現在日時を取得する。すると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、本日がリマインド設定情報に基づくリマインド通知日であるか否かを判定する(S470)。
【0395】
リマインド通知日であると判定する場合(S470:YES)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S420のステップを実行する。また、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、A410とA420とのステップを実行する。
なお、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、A420のステップに続いて図6-2のA430以降のステップを実行するようにしてもよい。また、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S420のステップに続いて図6-2のS430以降のステップを実行するようにしてもよい。
【0396】
なお、本日がリマインド設定情報に基づくリマインド通知日であるか否かの判定を端末Aで行うようにしてもよい。この場合、返済予定日リマインド通知設定情報を記憶部28に記憶させるようにしてもよい。
【0397】
また、返済予定日リマインド通知設定は、繰り上げ返済に限定されない。限定ではなく例として、約定返済日に関するリマインド通知を設定可能としてもよい。
【0398】
本変形例は、返済予定日リマインド通知情報(限定ではなく、返済予定日情報の一例)が、端末20のユーザを含むトークルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)に表示される情報である構成の一例を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、チャットルームへの表示という分かり易い形で、ユーザに対して返済予定日であることを通知(リマインド等)することができる。
【0399】
また、本変形例は、サーバ10の制御部11は、返済予定日情報の出力を設定するためのリマインド通知設定候補情報(限定ではなく、設定情報の一例)を端末20に送信し、端末20の制御部21は、返済予定日リマインド通知設定情報(限定ではなく、設定情報の一例)をサーバ10に送信する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、返済予定日情報の出力を設定するための設定情報を出力する制御が行われることによって、限定ではなく例として、返済予定日情報の出力をユーザが自身で設定可能とすることができる。
【0400】
<第6変形例(4)>
上記の実施例では、繰り上げ返済設定処理において、繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とを設定し、登録された繰り上げ返済に対するリマインド通知を表示することとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、繰り上げ返済設定処理を実行せずに、返済予定日リマインド通知設定を行うようにしてもよい。
【0401】
図6-7は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0402】
図6-7左側は、限定ではなく例として、図6-4左側と同様のトークルーム画面である。この画面では、トークコンテンツ表示領域TR2には、テキストコンテンツCT1と、返済予定日リマインド通知設定コンテンツCT5とが表示されている。
【0403】
限定ではなく例として、返済予定日リマインド通知設定設定コンテンツCT5の「リマインド通知設定」ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図6-7中央のトークルーム画面に表示が変わる。
【0404】
この画面では、トークコンテンツ表示領域TR2の下から、返済予定日リマインド通知設定モーダルウィンドウMW5が表示されている。返済予定日リマインド通知設定モーダルウィンドウMW5では、「リマインド通知設定」の文字の下に、初回約定返済日が表示されている。また、その下には、リマインド通知の初回通知日を指定するための初回リマインド通知日指定領域が表示されるように構成されている。その下には、初回通知日以降のリマインド通知の頻度を設定するための項目が上から下に並んで表示されるように構成されている。限定ではなく例として、この画面では、リマインド通知の頻度として、「1週間に1回」と、「2週間に1回」と、「前日に通知」と、リマインド通知を行わない「通知しない」の選択項目が表示されている。
【0405】
なお、返済予定日リマインド通知設定モーダルウィンドウMW5において、リマインド通知終了日を設定できるようにしてもよい。また、通知開始日と頻度ではなく、リマインド通知日をピンポイントで日時指定できるようにしてもよい。
【0406】
限定ではなく例として、初回リマインド通知日指定領域において「2022年2月25日」、リマインド頻度として「1週間に1回」の項目が選択され、返済予定日リマインド通知設定モーダルウィンドウMW5最下部の「決定」ボタンがタップされると、端末20Aからサーバ10に返済予定日リマインド通知設定情報が送信される。
【0407】
図6-7右側のトークルーム画面は、限定ではなく例として、端末20Aが返済予定日リマインド通知情報を受信した場合のトークルーム画面の一例である。この画面では、トークコンテンツ表示領域TR2には、返済予定日リマインド通知設定コンテンツCT5の下に、「2022年2月25日」となったことを示すシステムコンテンツが表示されている。
【0408】
その下には、図6-7中央のトークルーム画面において登録した繰り上げ返済登録情報について、「2022年2月25日」から「1週間に1回」のリマインド通知を設定したことに基づいて、返済予定日リマインド通知情報表示コンテンツCT6が表示されている。また、その下には、限定ではなく例として、リマインド通知を設定しなおすための返済予定日リマインド通知設定変更コンテンツCT7が表示されている。限定ではなく例として、返済予定日リマインド通知設定変更コンテンツCT7の「リマインド設定変更」ボタンがタップされると、返済予定日リマインド通知設定モーダルウィンドウMW5が表示され、返済予定日リマインド通知設定情報を再送信することができるようにしてもよい。
【0409】
限定ではなく例として、返済予定日リマインド通知情報表示コンテンツCT6の「返済する」ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図6-1右側の繰り上げ返済入金要請情報表示画面と同様のモーダルウィンドウMW3が表示され、繰り上げ返済を行うことができる。
【0410】
本変形例における処理は、限定ではなく例として、図6-6のA100・S100と、A450以降およびS450以降の各ステップと同様に実行するようにしてもよい。
【0411】
本変形例は、サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)は、借入処理(限定ではなく、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理の一例)を実行する制御部11を備える。また、サーバ10は、端末20のユーザによる入力によって選択された、返済予定日リマインド通知設定情報(限定ではなく、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日に関する情報の一例)を受信する。また、予定日に関する情報に基づき、返済予定日リマインド通知情報(ユーザに対して返済予定日を示す返済予定日情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信する構成の一例を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、金銭または電子貨幣を借りることに関する処理を行い、ユーザによる入力によって選択された、借りた金銭または電子貨幣を返済する予定日に関する情報を取得し、ユーザによって選択された予定日に関する情報に基づき、ユーザに対して返済予定日を示す返済予定日情報を出力する制御が行われることによって、返済予定日をユーザに対して通知(リマインド等)することができる。
【0412】
<第7実施例>
上記の実施例では、限定ではなく例として、ユーザが設定した繰り上げ返済日と繰り上げ返済額とに基づいて、繰り上げ返済を行う例を例示した。
第7実施例は、ユーザが設定した繰り上げ返済日に基づいてリマインド通知が行われ、限定ではなく例として、リマインド通知に基づいて、繰り上げ返済実行が行われた場合、繰り上げ返済実績に基づいて繰り上げ返済プランの更新を提案する実施例である。
【0413】
第7実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0414】
図7-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図7-1左側は、限定ではなく例として、図4-3右側の繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面と同様の画面である。この画面において、限定ではなく例として、「条件確定」ボタンCFB4がタップされ、限定ではなく例として、「2022年1月14日」と「2022年2月14日」とにおいて、限定ではなく例として、リマインド通知に従って繰り上げ返済シミュレーション通りの繰り上げ返済予定日に繰り上げ返済予定金額が繰り上げ返済されたとする。この場合、限定ではなく例として、「2022年3月1日」に図7-1中央のホーム画面が表示される。
【0415】
このホーム画面において、上部の「お取引状況」の文字の下には、限定ではなく例として、直前の二ヶ月間においてユーザによって設定された繰り上げ返済プラン通りに繰り上げ返済が行われたことに基づいて、限定ではなく例として、より早く返済が完了するプランへの変更を促す新返済プラン通知NT3が表示されている。
【0416】
なお、新返済プラン通知NT3が表示されるタイミングに関する条件Aとしては、限定ではなく例として、以下の例が挙げられる。
・リマインド通知に基づいて、月初に前月の繰り上げ返済が行われた場合。
・リマインド通知に基づいて、所定期間(限定ではなく例として、「1か月」)にリマインド通知された繰り上げ返済が行われた場合。
・リマインド通知に基づいて、繰り上げ返済が行われた直後または繰り上げ返済が行われた日。
【0417】
また、新返済プラン通知NT3は、限定ではなく例として、以下の繰り上げ返済済み金額に関する条件Bに従って表示されるようにしてもよい。
・繰り上げ返済登録データに登録された返済予定日に返済予定額が繰り上げ返済された場合。
・繰り上げ返済登録データに登録された返済予定日に返済予定額よりも多い金額が繰り上げ返済された場合。
・所定期間において、繰り上げ返済登録データに登録された返済予定額と同額相当が繰り上げ返済された場合。
・所定期間において、繰り上げ返済登録データに登録された返済予定額と同額相当よりも多い金額が繰り上げ返済された場合。
【0418】
また、返済プラン通知NT3は、限定ではなく例として、上記条件Aと条件Bとを満たす場合、表示されることとしてもよい。
【0419】
取引履歴表示領域には、端末のユーザが「2022年1月1日」に「30,000円」を借り入れ、「2022年1月14日」に予定した「6,000円」の繰り上げ返済と、「2022年2月14日」に予定した「5,500円」の繰り上げ返済とが実行されたことが表示されている。
【0420】
限定ではなく例として、ユーザによって新返済プラン通知NT3がタップされると、限定ではなく例として、図7-1右側の新返済プラン情報表示画面に表示が変わる。
この画面では、ユーザによって設定された繰り上げ返済プラン通りに返済が行われていることに基づいて、現在の繰り上げ返済プランに基づく返済完了予定日と総返済額とが表示されている。その下には、ユーザによって設定された返済プラン内容から1回あたりの繰り上げ返済額を「1,000円」増額した場合における返済完了予定日と総返済額とが表示されている。この表示は、ユーザが自身の設定した返済プランを守っているため、より返済完了予定日を繰り上げることが可能であると考えられるために表示されている。
【0421】
限定ではなく例として、画面最下部の「変更」ボタンがタップされると、1回あたりの繰り上げ返済額を「1,000円」増額した返済プランが再登録される。
【0422】
<処理>
図7-2は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
【0423】
限定ではなく例として、借入処理(A100・S100)と繰り上げ返済設定処理(A200・S200)と返済リマインド通知処理(A400・S400)と繰り上げ返済実行処理(A300・S300)とが実行される。なお、繰り上げ返済設定処理において、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済プラン算出処理を実行するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0424】
限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済済み条件を満たすか否かを判定する(S510)。ここで、繰り上げ返済済み条件は、限定ではなく例として、上記タイミングに関する条件Aと、上記繰り上げ返済済み金額に関する条件Bとを満たす条件としてもよい。
【0425】
繰り上げ返済済み条件を満たすと判定する場合(S510:YES)、サーバ10の制御部11は、プラン返済再算出処理を実行する(S520)。プラン返済再算出処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、返済完了予定日をより早くするような繰り上げ返済プランを算出する。
すると、サーバ10の制御部11は、プラン返済再算出処理の実行結果に基づく新返済プラン情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S530)。
【0426】
通信I/F22によってサーバ10から新返済プラン情報を受信したと判定する場合(A510:YES)、端末20Aの制御部21は、受信した新返済プラン情報を表示部24に表示させる(A520)。
【0427】
限定ではなく例として、表示された新返済プラン情報に対するユーザ入力に基づいて、現在の返済プランから新返済プラン情報に基づく返済プランに変更することが選択されたと判定する場合(A530:YES)、端末20Aの制御部21は、返済プラン変更要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A540)。
【0428】
通信I/F14によって端末20Aから返済プラン変更要求情報を受信したと判定する場合(S540:YES)、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済登録変更処理を実行する(S550)。繰り上げ返済登録変更処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、新返済プラン情報に基づいて、繰り上げ返済登録データの返済予定日と返済予定額とを更新して記憶させる。
【0429】
また、サーバ10の制御部11は、返済予定日リマインド通知変更処理を実行する(S560)。返済予定日リマインド通知変更処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、新返済プラン情報に基づいて、繰り上げ返済登録データのリマインド設定情報を更新して記憶させる。
【0430】
繰り上げ返済済み条件を満たさないと判定する場合(S510:NO)、サーバ10の制御部11は、S520~S560のステップをスキップさせる。
【0431】
サーバ10から新返済プラン情報を受信しないと判定する場合(A510:NO)、端末20Aの制御部21は、A520~A540のステップをスキップさせる。
【0432】
<第7実施例の効果>
本実施例は、端末20のユーザによって、繰り上げ返済実行処理(限定ではなく、借りた金銭または電子貨幣に対する返済の一例)が行われた場合、サーバ10の制御部11は、プラン返済再算出処理に基づく新返済プラン情報(限定ではなく、返済予定日情報、または返済予定金額の変更に関する情報の一例)を端末20に送信し、端末20の制御部21は、受信した新返済プラン情報を表示部24に表示する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザによって、借りた金銭または電子貨幣に対する返済が行われた場合、返済予定日情報、または返済予定金額の変更に関する情報が出力されることで、ユーザに通知することができる。
【0433】
<第7変形例(1)>
上記の実施例では、ユーザが設定した繰り上げ返済プラン通り、または繰り上げ返済プランを上回る返済実績がある場合、新返済プラン情報を提示することとしたがこれに限定されない。限定ではなく例として、ユーザが設定した繰り上げ返済プランを下回る返済実績である場合、新返済プラン情報を提示するようにしてもよい。
【0434】
この場合、新返済プラン通知NT3が表示されるタイミングに関する条件A´としては、限定ではなく例として、以下のようにしてもよい。
・リマインド通知に基づいて、月初に前月の繰り上げ返済が行われた場合。
・リマインド通知に基づいて、所定期間(限定ではなく例として、「1か月」)にリマインド通知された繰り上げ返済が行われた場合。
・リマインド通知に基づいて、繰り上げ返済が行われた直後または繰り上げ返済が行われた日。
・リマインド通知が設定された繰り上げ返済予定日に繰り上げ返済が行われなかった場合。
【0435】
また、新返済プラン通知NT3は、限定ではなく例として、以下の繰り上げ返済済み金額に関する条件B´に従って表示されるようにしてもよい。
・繰り上げ返済登録データに登録された返済予定日に返済予定額よりも少ない金額が繰り上げ返済された場合。
・所定期間において、繰り上げ返済登録データに登録された返済予定額と同額相当よりも少ない金額が繰り上げ返済された場合。
【0436】
そして、繰り上げ返済済み条件は、限定ではなく例として、上記タイミングに関する条件A´と上記繰り上げ返済済み金額に関する条件B´とを満たす条件としてもよい。
【0437】
また、プラン返済再算出処理は、限定ではなく例として、第5変形例(1)を参酌し、追跡返済プラン算出処理と同様に実行するようにしてもよい。
【0438】
<第7変形例(2)>
上記の実施例では、返済リマインド通知処理(A400・S400)を実行し、リマインド通知に基づいて、繰り上げ返済を行うこととしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、返済リマインド通知処理(A400・S400)を実行せず、リマインド通知によらず、繰り上げ返済が行われた場合、限定ではなく例として、図7-2のS510のステップが実行されるようにしてもよい。
【0439】
この場合、新返済プラン通知NT3が表示されるタイミングに関する条件A´´としては、限定ではなく例として、以下のようにしてもよい。
・月初に前月の繰り上げ返済が行われた場合。
・所定期間内(限定ではなく例として、「1か月」)に繰り上げ返済が行われた場合。
・繰り上げ返済が行われた直後または繰り上げ返済が行われた日。
・設定された繰り上げ返済予定日に繰り上げ返済が行われなかった場合。
【0440】
そして、繰り上げ返済済み条件は、限定ではなく例として、上記タイミングに関する条件A´´と、上記繰り上げ返済済み金額に関する条件Bまたは条件B´とを満たす条件としてもよい。
【0441】
<第7変形例(3)>
上記の実施例では、リマインド通知に基づいて、繰り上げ返済が行われると、繰り上げ返済プランの更新を提案することとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、リマインド通知に基づく繰り上げ返済に伴い、ユーザが設定した返済プランに従ってローン契約が完済された場合、ユーザに褒賞を与えるようにしてもよい。
【0442】
図7-3は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0443】
図7-3左側は、限定ではなく例として、図7-1左側の繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面において表示された繰り上げ返済プランに従って返済が完了した「2022年7月1日」におけるホーム画面の一例である。この画面では、上部の「お取引状況」の文字の下には、限定ではなく例として、マイペースプランのローン契約が完済されたことを示すローン返済完了通知NT4が表示されている。
また、契約内容表示領域において、貸付残高および発生利息が「0」となり、マイペースプランの返済が完了したことが表示されている。
取引履歴表示領域には、端末のユーザが「2022年5月14日」に予定した「4,000円」の繰り上げ返済と、「2022年6月14日」に予定した「3,500円」の繰り上げ返済と、初回約定返済日「2022年7月1日」におけるローン残額「18円」の約定返済とが実行されたことが表示されている。
【0444】
限定ではなく例として、ユーザによってローン返済完了通知NT4がタップされると、限定ではなく例として、図7-3右側のユーザ優遇情報表示画面に表示が遷移する。
【0445】
この画面では、限定ではなく例として、図7-1左側の繰り上げ返済シミュレーション情報表示画面において表示された繰り上げ返済プランに従って返済が完了したことに基づいて、「お客様の設定どおり返済が完了しました」とユーザを褒めるメッセージが表示されている。
【0446】
その下には、ユーザの信用スコア(ソーシャルスコア)が、計画通りに返済を行ったことにより「+15」点増加し、「403点」となったことがグラフと共に表示されている。
【0447】
また、その下には、今後のローン契約において、限定ではなく例として、「マイペースプラン」の金利が「14%」に優遇されることが表示されている。
【0448】
図7-4は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
【0449】
限定ではなく例として、借入処理(A100・S100)と繰り上げ返済設定処理(A200・S200)と返済リマインド通知処理(A400・S400)と繰り上げ返済実行処理(A300・S300)とが実行される。
なお、繰り上げ返済設定処理において、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済プラン算出処理を実行するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。また、繰り上げ返済実行処理(A300・S300)に代えて、約定返済処理を実行するようにしてもよい。
【0450】
限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済実行処理を実行すると、繰り上げ返済実行処理において返済された金額が繰り上げ返済予定額と等しいか否かを判定する(S610)。なお、サーバ10の制御部11は、繰り上げ返済実行処理において返済された金額が繰り上げ返済予定額よりも多いか否かを判定するようにしてもよい。
【0451】
なお、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、約定返済処理を実行すると、約定返済実行処理において返済された金額が繰り上げ約定返済額と等しいか(以上か)否かを判定するようにしてもよい。
【0452】
また、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、リマインド通知に基づいて繰り上げ返済実行処理を実行すると、繰り上げ返済実行処理において返済された金額が繰り上げ返済予定額と等しいか(以上か)否かを判定するようにしてもよい。
【0453】
繰り上げ返済実行処理において返済された金額が繰り上げ返済予定額と等しいと判定した場合(S610:YES)、サーバ10の制御部11は、返済成功度加算処理を実行する(S620)。返済成功度加算処理において、サーバ10の制御部11は、記憶部15に記憶された返済成功度を所定値(設定された値)増加させる。
なお、限定ではなく例として、返済成功度の初期値を「0」とし、返済成功度は、限定ではなく例として、「0」~「1」の値をとるようにしてもよい。所定値は、限定ではなく例として、「1÷返済予定回数」としてもよい。すなわち、返済成功度は、返済予定通りに返済が進むほど「1」に近づく値としてもよい。
【0454】
そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、繰り上げ返済実行処理後の貸付管理データの貸付残高を参照し、ローン契約の返済が完了したか否かを判定する(S630)。なお、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、約定返済返済実行処理後の貸付管理データの貸付残高を参照し、ローン契約の返済が完了したか否かを判定するようにしてもよい。
【0455】
返済が完了したと判定する場合(S630:YES)、サーバ10の制御部11は、返済成功度が設定値(限定ではなく例として、「80%」)以上か否かを判定する(S640)。なお、サーバ10の制御部11は、返済成功度が設定値(限定ではなく例として、「80%」)より大きいか否かを判定するようにしてもよい。
【0456】
返済成功度が設定値以上であると判定した場合(S640:YES)、サーバ10の制御部11は、ユーザ優遇設定処理を実行する(S650)。ユーザ優遇設定処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、アカウント登録データ153のその他登録情報として、次回以降のローン契約において優遇される内容を反映して記録する。
【0457】
ここで、優遇内容は、限定ではなく例として、以下の任意の組み合わせとしてもよい。
・貸付金利の優遇(貸付金利を下げる)。
・貸付枠の優遇(最大貸付残高を増額させる)。
・初回約定返済日の優遇(貸付日から初回約定返済日までの期間を延ばす)。
・約定返済額の優遇(約定返済額を下げる)。
・信用スコア(ソーシャルスコア)の優遇(信用スコアを増加させる)。信用スコアが増加することに伴い、貸付金利の優遇や貸付枠の優遇、初回約定返済日の優遇や約定返済額の優遇が発生することとしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0458】
すると、サーバ10の制御部11は、ユーザ優遇設定処理において設定された優遇内容を含むユーザ優遇情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S660)
【0459】
通信I/F22によってサーバ10からユーザ優遇情報を受信したと判定する場合(A610:YES)、端末20Aの制御部21は、受信したユーザ優遇情報を表示部24に表示させる(A620)。
【0460】
なお、リマインド通知に基づいて繰り上げ返済または約定返済が実行された場合、返済成功度加算処理および/またはユーザ優遇設定処理が実行されるようにしてもよい。また、限定ではなく例として、返済リマインド通知処理を実行せず、リマインド通知に関係なく繰り上げ返済または約定返済が実行された場合、返済成功度加算処理および/またはユーザ優遇設定処理が実行されるようにしてもよい。
【0461】
本変形例は、繰り上げ返済予定日(限定ではなく、返済予定日情報の一例)に基づいて端末20のユーザが返済を完了させた場合、ユーザ優遇設定処理(限定ではなく、ユーザに対して特典を設定する処理の一例)を実行する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、返済予定日情報に基づいてユーザが返済を完了させた場合、ユーザに対して特典が設定されることによって、返済予定日情報に基づいてユーザが適切に返済を完了させた場合に、ユーザに特典を付与するといったことが可能となる。
【0462】
また、本変形例は、ユーザ優遇情報(限定ではなく、特典、特典に関する情報の一例)が、ユーザが借りた金銭または電子貨幣に設定される金利、ユーザに関連付けられた信用スコア、ユーザが1度に借りることができる金銭または電子貨幣に関連する特典である構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、特典が、ユーザが借りた金銭または電子貨幣に設定される金利、ユーザに関連付けられた信用スコア、ユーザが1度に借りることができる金銭または電子貨幣に関連する特典であることによって、ユーザが有利になり得る特典を付与するといったことが可能となる。
【0463】
<その他の実施例>
上記の実施例では、限定ではなく例として、貸金業法において規定される、ローン契約に伴う繰り上げ返済の返済プランシミュレーションおよび繰り上げ返済のリマインド通知設定について説明したが、本発明はローン契約に限定されない。限定ではなく例として、割賦販売法において規定される、クレジット販売の支払いに対して適用してもよい。
【0464】
図8-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
本表示画面では、限定ではなく例として、第3実施例と同様の「マイペース支払い」のクレジット契約体系によって、本来ならば翌月払い(限定ではなく例として、「2022年1月26日」)の支払い日を6か月後の「2022年7月26日」に設定した例を示す。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
また、「マイペース支払い」において、翌月締めならば発生しない延滞利息(ローン契約の貸付利息に相当)を延滞利率(ローン契約の貸付利率に相当)に従って徴収するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0465】
以下では、サーバ10を運用するクレジットサービス事業者が提供するクレジットカードアプリケーションの名称を、適宜「Credit Card App」と称して図示・説明する。
【0466】
図8-1左側は、限定ではなく例として、クレジットカードアプリケーションのホーム画面の一例である。
このホーム画面では、上部の「お取引状況」の文字の下には、クレジットサービス事業者が発行するクレジットカードに関する情報を表示させるように構成することができる。限定ではなく例として、この画面では、「2022年7月26日」に「マイペース支払い」の対象とした支払い金額が「123,456円」であることが表示されている。その下には、「マイペース支払い」に設定した支払い金額のうち一部あるいは全部を繰り上げ支払いするための「繰り上げ支払い設定」ボタンERB3が表示されている。また、画面下部には、クレジットの支払いを翌月払いから「マイペース支払い」に設定するための支払い方法設定領域が表示されている。この画面では、支払い方法設定領域において、「マイペース支払い」に設定済みであることから、「設定する」ボタンが「設定済み」ボタンに変わり、グレーアウトの表示態様でボタンが無効化されている。
【0467】
限定ではなく例として、「繰り上げ支払い設定」ボタンERB3がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、図8-1中央の繰り上げ支払い条件設定要求情報表示画面に表示が変わる。
【0468】
この画面では、繰り上げ支払い日と繰り上げ支払い額とを指定することを促すメッセージが画面上部に表示されている。その下には、限定ではなく例として、繰り上げ支払い日をカレンダー上から指定するための繰り上げ支払い日設定領域と、繰り上げ支払い額を指定するための繰り上げ支払い額設定領域とが表示されるように構成されている。なお、画面の構成方法については、限定ではなく例として、繰り上げ返済条件設定要求情報表示画面と同様に構成するようにしてもよい。
【0469】
限定ではなく例として、繰り上げ支払い日設定領域において「2022年1月17日」が指定され、繰り上げ支払い額設定領域において「10,000円」を支払うことが選択され、画面最下部の「指定」の文字で示される繰り上げ支払い条件指定ボタンBT6がタップされると、限定ではなく例として、繰り上げ支払い日設定領域と繰り上げ支払い金額設定領域との指定内容に基づいて、端末20からサーバ10に繰り上げ支払い条件設定情報が送信される。
【0470】
限定ではなく例として、繰り上げ支払い日前日の「2022年1月16日」における図8-1右側のホーム画面が表示される。
このホーム画面では、上部の「お取引状況」の文字の下には、限定ではなく例として、明日が繰り上げ支払い予定日として登録された「2022年1月17日」であることを示す支払い予定日リマインド通知NT5が表示されている。
【0471】
本実施例における処理は、「返済」を「支払い」と読み替えることで、限定ではなく例として、図1-9、図2-3、図5-2、図5-4、図6-2、図6-6、図7-2、図7-4の各フローチャートと同様に実行するようにしてもよい。
【0472】
本実施例は、サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)は、端末20のユーザによる入力に基づいて、繰り上げ支払い条件設定情報(限定ではなく、金銭または電子貨幣の支払いを行う予定日である第1支払い予定日より繰り上げて支払いをすることに関する繰り上げ情報の一例)を受信する制御部11を備える。また、サーバ10の制御部11は、繰り上げ情報に基づき、支払い予定日リマインド通知情報(限定ではなく、ユーザに対して支払い予定日であることを示す支払い予定日情報の一例)を送信する構成の一例を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザによる入力に基づいて、金銭または電子貨幣の支払いを行う予定日である第1支払い予定日より繰り上げて支払いをすることに関する繰り上げ情報が取得され、取得された繰り上げ情報に基づき、ユーザに対して支払い予定日であることを示す支払い予定日情報を出力する制御が行われることによって、支払い予定日であることを示す支払い予定日情報をユーザに通知するといったことが可能となる。
【0473】
<その他>
上記の実施例で説明した、マネーローンアプリケーションで実現した内容は、メッセージングアプリケーション等の他のアプリケーションでも同様に実現可能である。
【0474】
また、限定ではなく例として、上記の実施例でサーバ10の制御部11が行うこととして説明した処理のうちの少なくとも一部の処理を、端末20の制御部21が行うようにしてもよい。
【0475】
また、上記の実施例において、各種のアプリケーション(メッセージングアプリケーション、マネーローンアプリケーション、支払いアプリケーション等)を配信する用のサーバ(端末20がアプリケーションをダウンロードするサーバ)を、対応するサービス(アプリケーション)を提供するサーバ等とは異なるサーバとして構成してもよい。つまり、アプリケーションを配信する用のサーバと、上記の実施例等で説明したアプリケーション管理処理等を行うサーバ等とを物理的に分離されたサーバとして構成してもよいし、1つのサーバとして構成してもよい。
【0476】
また、アプリケーションには、各種のアプリケーションのプログラムに限らず、限定ではなく例として、おおもととなるアプリケーションの一機能として他のサービスの機能を持たせるためのプログラム(限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションの一機能として支払いサービスの機能を持たせるためのプログラム、またはその逆)や、おおもととなるアプリケーションのアップデート用のプログラム等を含めてもよい。また、アプリケーションプログラムで活用されるデータ(アプリケーションのアップデート用のデータ等も含めてもよい。)を含めてもよい。
【0477】
また、上記の実施例では、限定ではなく例として、本発明をクライアントサーバシステムによって実現する手法を説明したが、これに限定されない。前述したように、分散システムなど、サーバやサーバシステムの機能を端末20に持たせるシステムによって実現してもよい。限定ではなく例として、上記の実施例で説明したフローチャートで、サーバやサーバシステムが行うこととして説明した処理を、端末が行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0478】
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
図1-1】
図1-2】
図1-3】
図1-4】
図1-5】
図1-6】
図1-7】
図1-8】
図1-9】
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図2-4】
図3-1】
図3-2】
図3-3】
図3-4】
図4-1】
図4-2】
図4-3】
図4-4】
図5-1】
図5-2】
図5-3】
図5-4】
図6-1】
図6-2】
図6-3】
図6-4】
図6-5】
図6-6】
図6-7】
図7-1】
図7-2】
図7-3】
図7-4】
図8-1】