(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024061379
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】感圧センサ
(51)【国際特許分類】
G01L 1/20 20060101AFI20240425BHJP
【FI】
G01L1/20 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022169291
(22)【出願日】2022-10-21
(71)【出願人】
【識別番号】000215833
【氏名又は名称】帝国通信工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094226
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 裕
(74)【代理人】
【識別番号】100087066
【弁理士】
【氏名又は名称】熊谷 隆
(72)【発明者】
【氏名】藤巻 賢史
(72)【発明者】
【氏名】内藤 俊司
(57)【要約】
【課題】部品点数の削減と厚みの薄型化を図ることができる感圧センサを提供すること。
【解決手段】基板10と、基板10上に設置され押圧力に応じて厚み方向の抵抗値が変化する感圧抵抗体71と、感圧抵抗体71の表裏面に設置される配線側接点パターン41,51と、感圧抵抗体71の一方の面に設置される第1接点パターン61と、感圧抵抗体71の他方の面に設置される第2接点パターン81とを具備する。配線側接点パターン51を感圧抵抗体71を介して第2接点パターン81の所定部分H1に対向させることで電気的に接続する。配線側接点パターン41を感圧抵抗体71を介して第1接点パターン61の所定部分E1に対向させることで電気的に接続する。第1,第2接点パターン61,81間を連結する回路となるように第1接点パターン61の所定部分E1を感圧抵抗体71を介して第2接点パターン81の所定部分H1に対向させて電気的に接続する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧力に応じて抵抗値が変化する感圧センサにおいて、
基板と、
前記基板上に設置され、押圧力に応じて厚み方向の抵抗値が変化する感圧抵抗体と、
前記感圧抵抗体の表裏面にそれぞれ設置される配線側接点パターンと、
前記感圧抵抗体の一方の面に設置され、前記何れの配線側接点パターンにも接続しない独立した1又は複数の第1接点パターンと、
前記感圧抵抗体の他方の面に設置され、前記何れの配線側接点パターンにも接続しない独立した1又は複数の第2接点パターンと、
を具備し、
前記感圧抵抗体の一方の面側に設置される配線側接点パターンの所定の部分を、前記感圧抵抗体を介して前記第2接点パターンの所定の部分に対向させることで、当該対向する部分間を電気的に接続し、
前記感圧抵抗体の他方の面側に設置される配線側接点パターンの所定の部分を、前記感圧抵抗体を介して前記第1接点パターンの所定の部分に対向させることで、当該対向する部分間を電気的に接続し、
さらに前記一方の配線側接点パターンに電気的に接続した第2接点パターンと、前記他方の配線側接点パターンに電気的に接続した第1接点パターン間を電気的に連結する回路となるように、前記1又は複数の第1接点パターンの所定の部分を前記感圧抵抗体を介して前記1又は複数の第2接点パターンの所定の部分に1又は複数の位置で対向させて電気的に接続することを特徴とする感圧センサ。
【請求項2】
請求項1に記載の感圧センサであって、
前記第1接点パターンと前記第2接点パターンと前記配線側接点パターンの内の何れか2つのパターン同士が前記感圧抵抗体を介して対向している部分は、何れも線状であって、当該対向する部分の2つのパターンは上から見て交差していることを特徴とする感圧センサ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の感圧センサであって、
前記感圧抵抗体、前記配線側接点パターン、前記第1接点パターン、及び前記第2接点パターンは、前記基板上に印刷によって積層して形成されていることを特徴とする感圧センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、押圧力に応じて抵抗値が変化する感圧センサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、押圧力に応じて抵抗値が変化する感圧センサは、例えば特許文献1に示すように、下側電極を設けた下側回路基板と、上側電極を設けた上側回路基板とを、スペーサを介して積層し、その際スペーサに設けた開口部内において前記上側電極と下側電極とを対向させ、上側電極の背面側の上側回路基板を押圧してこれを下降させることで上側電極を下側電極に当接させ、当該当接力(荷重)の大きさ(当接面積)に応じて上側電極と下側電極間の抵抗値を変化させるように構成されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし従来の感圧センサは、上述のように、2枚の回路基板とスペーサとを用いて構成されるので部品点数が多くなり、また製品の厚み寸法が厚くなり、さらに2枚の回路基板とスペーサの組み立て時のずれによって下側電極に対してスペーサの開口部や上側電極の位置がずれてしまう虞があった。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、部品点数の削減と厚みの薄型化が図れ、また各構成要素間に組み立てによるずれが生じる虞もない感圧センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、押圧力に応じて抵抗値が変化する感圧センサにおいて、基板と、前記基板上に設置され、押圧力に応じて厚み方向の抵抗値が変化する感圧抵抗体と、前記感圧抵抗体の表裏面にそれぞれ設置される配線側接点パターンと、前記感圧抵抗体の一方の面に設置され、前記何れの配線側接点パターンにも接続しない独立した1又は複数の第1接点パターンと、前記感圧抵抗体の他方の面に設置され、前記何れの配線側接点パターンにも接続しない独立した1又は複数の第2接点パターンと、を具備し、前記感圧抵抗体の一方の面側に設置される配線側接点パターンの所定の部分を、前記感圧抵抗体を介して前記第2接点パターンの所定の部分に対向させることで、当該対向する部分間を電気的に接続し、前記感圧抵抗体の他方の面側に設置される配線側接点パターンの所定の部分を、前記感圧抵抗体を介して前記第1接点パターンの所定の部分に対向させることで、当該対向する部分間を電気的に接続し、さらに前記一方の配線側接点パターンに電気的に接続した第2接点パターンと、前記他方の配線側接点パターンに電気的に接続した第1接点パターン間を電気的に連結する回路となるように、前記1又は複数の第1接点パターンの所定の部分を前記感圧抵抗体を介して前記1又は複数の第2接点パターンの所定の部分に1又は複数の位置で対向させて電気的に接続することを特徴としている。
感圧抵抗体の厚みは薄いため、感圧抵抗体を挟んだ表裏の接点パターン間は、感圧抵抗体を介して上下(真上真下)に対向している部分のみで導通する。
本発明によれば、1枚の基板上に各種パターンを形成することで感圧センサを構成できるので、部品点数の削減と厚みの薄型化が図れ、また配線側接点パターンや第1接点パターンや感圧抵抗体や第2接点パターン間に組み立てによるずれが生じにくくなる。
また従来のようにスペーサによる空間を設けないので、軽い力を印加するだけで抵抗値の変化が始まる。従って、軽い力で抵抗値の変化が始まって押圧力が大きくなるに伴ってさらに抵抗値が変化していく特性が要求される感圧センサとして用いて好適となる。
またこの感圧センサの電気回路は、感圧抵抗体の厚みによる抵抗が直列に複数接続される構造の電気回路になるので、容易に感圧抵抗体による抵抗値を高くすることができ、分解能の高い感圧センサとすることができる。
また上述のように、感圧抵抗体を挟んだ表裏の接点パターン間は、感圧抵抗体を介して上下(真上真下)に対向している部分のみで導通するので(抵抗値の変化が生じるので)、各配線側接点パターンと第1,第2接点パターン、感圧抵抗体の面積や形状を調整することで、容易に抵抗値の調整(例えば配線側接点パターンと第1パターンの対向面積を小さくすると抵抗値が大きくなる)を行うことができる。
【0007】
また本発明は、上記特徴に加え、前記第1接点パターンと前記第2接点パターンと前記配線側接点パターンの内の何れか2つのパターン同士が前記感圧抵抗体を介して対向している部分は、何れも線状であって、当該対向する部分の2つのパターンは上から見て交差していることを特徴としている。
本発明によれば、線状の第1接点パターンと線状の第2接点パターン同士、線状の第1接点パターンと線状の配線側接点パターン同士、又は線状の第2接点パターンと線状の配線側接点パターン同士を上から見て交差するように配置したので、感圧抵抗体を介して上下に対向する部分の面積を、容易に所望の面積にすることができる。この効果は、特に各パターンを印刷によって形成した場合に用いて好適である。即ち、各パターンを上下に積層する際に各パターン間に印刷ずれが生じたとしても、対向するパターンの交差する面積は変わらない。このため感圧抵抗体を介在した当該交差する部分の抵抗値を容易に一定にすることができる。
【0008】
また本発明は、上記特徴に加え、前記感圧抵抗体、前記配線側接点パターン、前記第1接点パターン、及び前記第2接点パターンは、前記基板上に印刷によって積層して形成されていることを特徴としている。
これによって、1枚の基板上に各接点パターンを容易且つ正確な位置に形成することができ、また製造コストの低減化と厚みの薄型化とを図ることができる。また配線側接点パターンや第1,第2接点パターンや感圧抵抗体間に組み立てによるずれは生じなくなる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、部品点数の削減と厚みの薄型化を図ることができる。また感圧抵抗体(その厚み)による抵抗が直列に複数接続された構造の電気回路になるので、感圧センサの抵抗値を高くすることができ、分解能の高い感圧センサとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図10】感圧センサ1-3の製造方法説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態にかかる感圧センサ1-1の概略断面図(
図2のA-A概略断面図)、
図2は感圧センサ1-1の概略平面図である。これらの図に示すように、感圧センサ1-1は、基板10と、基板10上に設置され、押圧力に応じて厚み方向の抵抗値が変化する感圧抵抗体71と、前記感圧抵抗体71の表裏面(上下面)にそれぞれ設置される配線側接点パターン41及び配線側接点パターン51と、前記感圧抵抗体71の一方の面(下面)に設置され、前記何れの配線側接点パターン41,51にも接続しない第1接点パターン61と、前記感圧抵抗体71の他方の面(上面)に設置され、前記何れの配線側接点パターン41,51にも接続しない第2接点パターン81と、前記配線側接点パターン51に接続される配線パターン31と、前記配線側接点パターン41に接続される配線パターン21と、を具備して構成されている。なお以下の説明において、「上」とは基板10から配線側接点パターン41,51などを形成した面側を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとするが、これは、感圧センサ1-1を使用する際の方向を限定する趣旨ではない。
【0012】
上記感圧センサ1-1において、感圧抵抗体71の一方の面側(下面側)に設置される配線側接点パターン51の部分は、感圧抵抗体71を介して第2接点パターン81の所定の部分(パターン部)H1に対向させることで、当該対向する部分間が感圧抵抗体71の厚みを介して電気的に接続され、また前記感圧抵抗体71の他方の面側(上面側)に設置される配線側接点パターン41の部分は、感圧抵抗体71を介して第1接点パターン61の所定の部分(パターン部)E1に対向させることで、当該対向する部分間が感圧抵抗体71の厚みを介して電気的に接続され、さらに前記第2接点パターン81のもう一方の部分(パターン部)H1と前記第1接点パターン61のもう一方の部分(パターン部)E1はこれらを対向させることで、当該対向する部分が感圧抵抗体71の厚みを介して電気的に接続されている。
【0013】
即ち、上記感圧抵抗体71を介してその上下にパターンが対向している部分は、感圧抵抗体71の厚み分の抵抗値を介して、その上下のパターン間が電気的に接続されている。感圧抵抗体71の厚みは薄いので、一対の配線パターン21,31間に抵抗値として作用するのは、感圧抵抗体71全体中の上下のパターンが対向している部分に挟まれた部分だけである。言い換えれば、感圧抵抗体71の上下において対向していないパターンの部分間は導通しない。
【0014】
次に、上記感圧センサ1-1の構成を、その製造方法と共に説明する。
まず基板10を用意する。基板10は可撓性を有する合成樹脂フィルムによって構成されており、この例ではポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いている。
【0015】
次に、
図4に示すように、上記基板10の上面に、配線パターン31と配線側接点パターン51、及び第1接点パターン61を、導電ペースト(この例では銀ペースト)をスクリーン印刷することによって同時に形成する。
【0016】
配線側接点パターン51は、円形(小円状)に形成されている。配線パターン31は線状であり、その一端が配線側接点パターン51の外周辺の一部に接続され、下記する感圧抵抗体71の外部に引き出されている。
【0017】
第1接点パターン61は、両側に円形のパターン部E1,E1を有し、両パターン部E1,E1間を連結部E2によって接続する形状に形成されている。また第1接点パターン61は、配線側接点パターン51に(下記する配線側接点パターン41にも)直接接続しない独立した位置に形成されている。
【0018】
次に、
図5に示すように、上記配線側接点パターン51と第1接点パターン61の上面全体と、配線パターン31の一部を覆うように、上記基板10上に感圧抵抗体71を、カーボンペーストをスクリーン印刷することによって形成する。感圧抵抗体71は、この例では円形(他の各種形状であっても良い)である。カーボンペーストは、硬化しても柔軟性を有する合成樹脂とカーボン粉と溶剤を混合した導電性塗料を用いて構成されている。
【0019】
次に、
図2に示すように、上記感圧抵抗体71の上面に、配線パターン21と配線側接点パターン41、及び第2接点パターン81を、導電ペースト(この例では銀ペースト)をスクリーン印刷することによって同時に形成する。
【0020】
配線側接点パターン41は、円形(小円状)に形成されている。配線パターン21は線状であり、その一端が配線側接点パターン41の外周辺の一部に接続され、上記感圧抵抗体71の外周辺を乗り越えてその外部(基板10上)に引き出されている。
【0021】
第2接点パターン81は、両側に円形のパターン部H1,H1を有し、両パターン部H1,H1間を連結部H2によって接続する形状に形成されている。また第2接点パターン81は、配線側接点パターン41に(配線側接点パターン51にも)直接接続しない独立した位置に形成されている。
【0022】
なお各パターン21,31,41,51,61,81の形状は他の各種形状であっても良いが、両配線側接点パターン41、51と第1接点パターン61と第2接点パターン81は指などの押圧体によって同時に押圧できる位置に形成することが好ましい。
【0023】
以上の製造方法によって感圧センサ1-1が完成する。なお上記製造手順はその一例であり、他の各種異なる製造手順を用いて製造しても良いことはいうまでもない。
【0024】
以上のように構成された感圧センサ1-1は、
図3に示すように、一対の配線パターン21,31間に電圧を印可した場合、配線パターン21⇔配線側接点パターン41⇔感圧抵抗体71(配線側接点パターン41とパターン部E1に挟まれた部分)⇔第1接点パターン61⇔感圧抵抗体71(もう一方のパターン部E1とパターン部H1に挟まれた部分)⇔第2接点パターン81⇔感圧抵抗体71(もう一方のパターン部H1と配線側接点パターン51に挟まれた部分)⇔配線側接点パターン51⇔配線パターン31の経路で電流が流れる。
【0025】
つまり、一対の配線パターン21,31間の抵抗値は、配線側接点パターン41,51と第1接点パターン61と第2接点パターン81自体の抵抗値がゼロと仮定して、また感圧抵抗体71を介して対向しているパターンの面積が同一として、感圧抵抗体71のパターン同士が対向している部分の厚み分の抵抗値R[Ω]の3倍の3R[Ω]の抵抗値となる。この実施形態のように、感圧抵抗体71の厚み分の抵抗値R[Ω]の奇数倍の抵抗値が必要な場合は、一対の配線側接点パターン41,51の内の一方を感圧抵抗体71の基板10側(下面側)、他方を感圧抵抗体71の表面側(上面側)に配置する構成とすればよい(以下の実施形態においても同様)。
【0026】
そして基板10を図示しない基台上に載置し、前記第1,第2接点パターン61,81の部分全体をその上側から指またはキートップなどの押圧体によって押圧すると、柔軟性を有する感圧抵抗体71が厚み方向に圧縮され、その厚みが薄くなって、感圧抵抗体71中のカーボン粉同士が強く接触することでカーボン粉間の接触面積が増大し、これによって配線側接点パターン41と第1接点パターン61(一方のパターン部E1)間の抵抗値と、第1接点パターン61(もう一方のパターン部E1)と第2接点パターン81(一方のパターン部H1)間の抵抗値と、第2接点パターン81(もう一方のパターン部H1)と配線側接点パターン51間の抵抗値が何れも小さくなる。
【0027】
一方、前記押圧を解除していけば、感圧抵抗体71の厚みがその弾性復帰力によって元の厚みに戻ってゆき、抵抗値は大きくなっていく。つまり、前記押圧する力(押圧力)の大きさに応じて、一対の配線パターン21,31間の抵抗値が異なり、これによって前記押圧力に応じた異なる出力が得られ、当該押圧力の大きさを検知することができる。
【0028】
上記感圧センサ1-1を押圧していないときの抵抗値は、より大きい方が、これを押圧したときの抵抗値の変化幅が大きくなる(さらには押圧力に応じてリニアに変化するようになる)ので、より好ましい。そしてこの感圧センサ1-1においては、上述のように、その電気回路中において感圧抵抗体71を直列に3度通過するので、抵抗値が3倍になり、このため容易に感圧抵抗体71による抵抗値を高くすることができ、分解能の高い感圧センサ1-1とすることができる。
【0029】
なおこの感圧センサ1-1においては、接点パターン41,51,61,81を複数設けることで、これら接点パターンが対向するパターン対向部分を複数(この例では3か所)設けたので、感圧抵抗体71の上面の偏った部分を偏って押圧しても、何れかのパターン対向部分が強く押されて抵抗値が大きく低下し、他の何れかのパターン対向部分が弱く押されて抵抗値が小さく変化し、それらの抵抗値の合計は平均化し、且つ確実に変化する。即ち各パターン対向部分での抵抗値のバラツキを平均化でき、全体の抵抗値のバラツキを少なくすることができ、且つ確実に抵抗値を変化させることができる。このことは、下記する他の実施形態においても同様である。
【0030】
上記感圧センサ1-1において、感圧抵抗体71の厚みを各接点パターンや各配線側接点パターンの厚みよりも厚く形成しておくことで抵抗値を高くすることが、より好ましいが、本発明はこれに限られず、各接点パターンの厚みや各配線側接点パターンの厚みと同等または薄い厚みとしても良い。また感圧抵抗体71は、この感圧センサ1-1のように、配線側接点パターン41,51と第1接点パターン61と第2接点パターン81を形成している部分よりもその外径寸法を大きく形成し、確実にこれら各接点パターンを含む大きさに形成することが好ましい。これらのことは下記する第2,第3実施形態においても同様である。
【0031】
〔第2実施形態〕
図6は本発明の第2実施形態にかかる感圧センサ1-2の概略平面図である。同図に示す感圧センサ1-2において、前記
図1~
図5に示す感圧センサ1-1と同一又は相当部分には同一符号を付す(但し、各符号には添え字「-2」を付す)。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記
図1~
図5に示す実施形態と同じである。
【0032】
この感圧センサ1-2において上記感圧センサ1-1と相違する点は、第1接点パターン61-2A~Cの本数と、第2接点パターン81-2A~Cの本数である。即ちこの感圧センサ1-2においては、基板10-2上に、3つの第1接点パターン61-2A,B,Cが、それぞれ独立して形成されている。また感圧抵抗体71-2の上面側に、3つの第2接点パターン81-2A,B,Cが、それぞれ独立して形成されている。
【0033】
次に、上記感圧センサ1-2の構成を、その製造方法と共に説明する。
まず
図7に示すように、基板10-2上に配線側接点パターン51-2とこの配線側接点パターン51-2に接続する配線パターン31-2と3つの第1接点パターン61-2A,B,Cを、導電ペーストをスクリーン印刷することによって同時に形成する。
【0034】
このとき3つの第1接点パターン61-3A,B,Cの内の第1接点パターン61-3Bの一方のパターン部E1-2を中心位置に配置し、残りの5つのパターン部E1-2と配線側接点パターン51-2を等間隔に6角形の頂点の位置に配置する。
【0035】
次に
図8に示すように、上記配線側接点パターン51-2と第1接点パターン61-2A,B,Cの上面全体と、配線パターン31-2の一部を覆うように、基板10-2上に感圧抵抗体71-2を、カーボンペーストをスクリーン印刷することによって形成する。
【0036】
次に、
図6に示すように、上記感圧抵抗体71-2の上面に、上記配線側接点パターン41-2と3つの第2接点パターン81-2A,B,Cと配線パターン21-2を、導電ペーストをスクリーン印刷することによって形成する。
【0037】
このとき各第2接点パターン81-2A,B,Cの内の第2接点パターン81-2Bの一方のパターン部H1-2を中心位置に配置し、残りの5つのパターン部H1-2と配線側接点パターン41-2を等間隔に6角形の頂点の位置に配置する。これによって各パターン部E1-2と各パターン部H1-2を、感圧抵抗体71-2を介して対向するように配置する。またこのとき、配線側接点パターン41-2に接続された配線パターン21-3は、感圧抵抗体71-2の上面を通過した後、基板10-2上に至って引き出されている。
【0038】
以上のように構成された感圧センサ1-2は、一対の配線パターン21-2,31-2間に電圧を印可した場合、配線パターン21-2⇔配線側接点パターン41-2⇔感圧抵抗体71-2⇔第1接点パターン61-2A⇔感圧抵抗体71-2⇔第2接点パターン81-2A⇔感圧抵抗体71-2⇔第1接点パターン61-2B⇔感圧抵抗体71-2⇔第2接点パターン81-2B⇔感圧抵抗体71-2⇔第1接点パターン61-2C⇔感圧抵抗体71-2⇔第2接点パターン81-2C⇔感圧抵抗体71-2⇔配線側接点パターン51-2⇔配線パターン31-2の経路で電流が流れる。
【0039】
つまり、一対の配線パターン21-2,31-2間の抵抗値は、配線側接点パターン41-2,51-2と第1接点パターン61-2A~Cと第2接点パターン81-2A~Cの抵抗値がゼロと仮定して、また感圧抵抗体71-2を介して対向しているパターンの面積が同一として、感圧抵抗体71-2のパターン同士が対向している部分の厚み分の抵抗値R[Ω]の7倍の7R[Ω]の抵抗値となる。
【0040】
そして基板10-2を図示しない基台上に載置し、第2接点パターン81-2A,B,Cと配線側接点パターン41-2全体をその上側から押圧体によって押圧すると、感圧抵抗体71-2が厚み方向に圧縮され、感圧抵抗体71-2中のカーボン粉間の接触面積が増大し、各パターン部E1-2,H1-2同士の対向部分及びパターン部E1-2と配線側接点パターン41-2の対向部分及びパターン部H1-2と配線側接点パターン51-2の対向部分の抵抗値が何れも小さくなる。一方、前記押圧を解除していけば、感圧抵抗体71-2の厚みがその弾性復帰力によって元の厚みに戻ってゆき、抵抗値は大きくなっていく。これによって押圧力に応じた異なる出力が得られ、当該押圧力の大きさを検知することができる。
【0041】
そしてこの感圧センサ1-2においては、上述のように、その電気回路中において感圧抵抗体71-2を直列に7度通過するので、抵抗値が7倍になり、このため感圧センサ1-1に比べてもさらに抵抗値を高くすることができ、さらに分解能の高い感圧センサ1-2とすることができる。
【0042】
〔第3実施形態〕
図9は本発明の第3実施形態にかかる感圧センサ1-3の概略平面図である。同図に示す感圧センサ1-3において、前記
図1~
図5に示す感圧センサ1-1と同一又は相当部分には同一符号を付す(但し、各符号には添え字「-3」を付す)。なお以下で説明する事項以外の事項については。前記
図1~
図5に示す実施形態と同じである。
【0043】
この感圧センサ1-3において上記感圧センサ1-1と相違する点は、配線側接点パターン41-3,51-3の形状と、第1接点パターン61-3の形状と、第2接点パターン81-3の形状とである。具体的に言えば、感圧センサ1-3において用いる配線側接点パターン41-3と配線側接点パターン51-3と第1接点パターン61-3と第2接点パターン81-3は、何れも同一幅の線状(直線状)の帯状に形成されている。即ちこれらのパターンはその全長にわたって同一幅(但し先端部分を除く、以下同様)である。
【0044】
次に、上記感圧センサ1-3の構成を、その製造方法と共に説明する。
まず
図10に示すように、基板10-3上に配線パターン31-3と配線側接点パターン51-3、及び第1接点パターン61-3を、導電ペースト(この例では銀ペースト)をスクリーン印刷することによって同時に形成する。
【0045】
配線側接点パターン51-3は、線状(直線状)で全長にわたって同一幅であり、
図10の紙面に向かって上下方向に延びるように形成されている。この配線側接点パターン51-3の一端に接続される配線パターン31-3も線状であり、下記する感圧抵抗体71-3の外周辺からその外部に引き出されるように形成されている。
【0046】
第1接点パターン61-3は、線状(直線状)で全長にわたって同一幅に形成され、且つ前記配線側接点パターン51-3が延びる線(直線)に平行に所定寸法離間して設置されている。第1接点パターン61-3の幅寸法は、この例では配線側接点パターン51-3の幅寸法と同一寸法に形成されている。また第1接点パターン61-3は、配線側接点パターン51-3に直接接続しない独立した位置に形成されている。
【0047】
次に、
図9に示すように、上記配線側接点パターン51-3と第1接点パターン61-3の上面全体と、配線パターン31-3の一部を覆うように、上記基板10-3上に感圧抵抗体71-3を、カーボンペーストをスクリーン印刷することによって形成する。感圧抵抗体71-3は、この例では円形(他の各種形状であっても良い)である。カーボンペーストは、硬化しても柔軟性を有する合成樹脂とカーボン粉と溶剤を混合した導電性塗料を用いて構成されている。
【0048】
次に、
図9に示すように、上記感圧抵抗体71-3の上面に、配線パターン21-3と配線側接点パターン41-3、及び第2接点パターン81-3を、導電ペースト(銀ペースト)をスクリーン印刷することによって同時に形成する。
【0049】
配線側接点パターン41-3は、線状(直線状)で全長にわたって同一幅であり、
図9の紙面に向かって水平方向に延びるように形成されている。この配線側接点パターン41-3の一端に接続される配線パターン21-3も線状であり、感圧抵抗体71-3の外周辺からその外部に引き出されるように形成されている。
【0050】
第2接点パターン81-3は、線状(直線状)で全長にわたって同一幅に形成され、且つ前記配線側接点パターン41-3が延びる線(直線)に平行に所定寸法離間して設置されている。第2接点パターン81-3の幅寸法は、この例では配線側接点パターン41-3の幅寸法と同一寸法に形成されている。また第2接点パターン81-3は、配線側接点パターン41-3に直接接続しない独立した位置に形成されている。
【0051】
配線側接点パターン41-3は、感圧抵抗体71-3(その厚み)を介して、前記第1接点パターン61-3の真上の交差する位置(部分、パターン部)C1において、即ち、配線側接点パターン41-3は、前記第1接点パターン61-3の真上に対向する部分C1において、配線側接点パターン41-3と第1接点パターン61-3間を電気的に連結している。
【0052】
第2接点パターン81-3は、感圧抵抗体71-3(その厚み)を介して、第1接点パターン61-3の真上の交差する位置(部分、パターン部)C2と、前記配線側接点パターン51-3の真上の交差する位置(部分、パターン部)C3において、即ち、第2接点パターン81-3は、第1接点パターン61-3の真上に対向する部分C2と配線側接点パターン51-3の真上に対向する部分C3において、第1接点パターン61-3と第2接点パターン81-3と配線側接点パターン51-3間を電気的に連結している。
【0053】
即ち、上記各部分C1~C3では、厚みの薄い感圧抵抗体41を介してその上下にパターンが対向しているので、感圧抵抗体41の厚み分の抵抗値を介して、その上下のパターン間が電気的に接続されている。上述のように、一対の配線パターン21-2,31-2間に抵抗体として作用するのは、感圧抵抗体71-2全体中の部分C1~C3の部分だけである。
【0054】
第3実施形態においては、第1接点パターン61-3と第2接点パターン81-3と配線側接点パターン41-3,51-3は、何れも線状であって感圧抵抗体71-3を挟んで対向する部分C1~C3は、前記線状のパターン同士が上から見て交差している部分なので、感圧抵抗体71-3を介して上下に対向する部分C1~C3の面積を、容易に所望の面積にすることができる。この効果は、特に各パターンを印刷によって形成した場合に好適である。即ち各接点パターンを、感圧抵抗体71-3を挟んでその上下に積層する際、仮に第1実施形態のように円形点状のパターン同士を対向させた場合、両パターンの印刷位置ずれによって一部が対向しない位置になり、対向している部分の面積が減少してしまい、その抵抗値が設定していた抵抗値と異なってしまう虞がある。これに対してこの実施形態のように、線状のパターン同士を交差させることで対向させた場合、両パターンの印刷位置ずれによって、対向するパターンの位置がずれたとしても、対向している部分の面積は変わらず(たとえ長方形がひし形になったとしてもその面積は変わらず)、このため感圧抵抗体71-3を介在した当該交差する部分C1~C3の抵抗値を確実に一定にすることができる。
【0055】
以上のように構成された感圧センサ1-3は、一対の配線パターン21-3,31-3間に電圧を印可した場合、配線パターン21-3⇔配線側接点パターン41-3⇔部分C1の感圧抵抗体71⇔第1接点パターン61-3⇔部分C2の感圧抵抗体71⇔第2接点パターン81-3⇔部分C3の感圧抵抗体71⇔配線側接点パターン51-3⇔配線パターン31-3の経路で電流が流れる。
【0056】
つまり、一対の配線パターン21-3,31-3間の抵抗値は、配線側接点パターン41-3,51-3と第1接点パターン61-3と第2接点パターン81-3の抵抗値がゼロと仮定して、また部分C1~C3の面積が同一として、感圧抵抗体71-3の部分C1の厚み分の抵抗値R[Ω]の3倍の3R[Ω]の抵抗値となる。
【0057】
そして基板10-3を図示しない基台上に載置し、部分C1,C2,C3全体をその上側から指またはキートップなどの押圧体によって押圧すると、感圧抵抗体71-3が厚み方向に圧縮されて薄くなり、部分C1~C3の各抵抗値が何れも小さくなる。
【0058】
一方、前記押圧を解除していけば、感圧抵抗体71-3の厚みがその弾性復帰力によって元の厚みに戻ってゆき、抵抗値は大きくなっていく。つまり、前記押圧する力(押圧力)の大きさに応じて、一対の配線パターン21-3,31-3間の抵抗値が異なり、これによって前記押圧力に応じた異なる出力が得られ、当該押圧力の大きさを検知することができる。この感圧センサ1-3においても、その電気回路中において感圧抵抗体71-3を直列に3度通過するので、抵抗値が3倍になり、このため容易に感圧抵抗体71-3による抵抗値を高くすることができ、分解能の高い感圧センサ1-3とすることができる。
【0059】
この感圧センサ1-3の場合、上述したように、交差させたパターンの交差部分C1~C3で電気的接続を行う構成としたので、印刷ずれによる抵抗値の変動が生じる虞を確実に防止できる。一方上記感圧センサ1-1,1-2の場合、各パターン間の感圧抵抗体71-1,71-2を介しての電気的接続を、円形のパターン部E1,H1、E1-2、H1-2の部分において行っているので、上記感圧センサ1-3の場合に比べて、印刷ずれによる抵抗値の変動が生じる虞はあるが、他方で、パターン形成面積の小型化(コンパクト化)を行い易い。言い換えれば同じパターン形成面積であればパターンが対向する部分を多く形成でき、高抵抗化を図り易いという利点がある。なおパターン部E1,H1、E1-2、H1-2が円形以外各種形状であっても良いことはいうまでもない。
【0060】
以上説明したように、感圧センサ1-1(1-2,1-3)は、基板10(10-2,10-3)と、基板10(10-2,10-3)上に設置され、押圧力に応じて厚み方向の抵抗値が変化する感圧抵抗体71(71-2,71-3)と、感圧抵抗体71(71-2,71-3)の表裏面にそれぞれ設置される配線側接点パターン41,51(41-2,51-2、41-3,51-3)と、感圧抵抗体71(71-2,71-3)の一方の面に設置され、何れの配線側接点パターン41,51(41-2,51-2、41-3,51-3)にも接続しない独立した1又は複数の第1接点パターン61(61-2,61-3)と、感圧抵抗体71(71-2,71-3)の他方の面に設置され、何れの配線側接点パターン41,51(41-2,51-2、41-3,51-3)にも接続しない独立した1又は複数の第2接点パターン81(81-2,81-3)と、を具備し、前記感圧抵抗体71(71-2,71-3)の一方の面側に設置される配線側接点パターン51(51-2,51-3)の所定の部分を、前記感圧抵抗体71(71-2,71-3)を介して前記第2接点パターン81(81-2,81-3)の所定の部分に対向させることで、当該対向する部分間を電気的に接続し、前記感圧抵抗体71(71-2,71-3)の他方の面側に設置される配線側接点パターン41(41-2,41-3)の所定の部分を、前記感圧抵抗体71(71-2,71-3)を介して前記第1接点パターン61(61-2,61-3)の所定の部分に対向させることで、当該対向する部分間を電気的に接続し、さらに前記一方の配線側接点パターン51(51-2,51-3)に電気的に接続した第2接点パターン81(81-2,81-3)と、前記他方の配線側接点パターン41(41-2,41-3)に電気的に接続した第1接点パターン61(61-2,61-3)間を電気的に連結する回路となるように、前記1又は複数の第1接点パターン61(61-2,61-3)の所定の部分を前記感圧抵抗体71(71-2,71-3)を介して前記1又は複数の第2接点パターン81(81-2,81-3)の所定の部分に1又は複数の位置で対向させて電気的に接続することで感圧センサ1-1(1-2,1-3)を構成できるので、部品点数の削減と厚みの薄型化が図れ、また配線側接点パターン41,51(41-2,51-2、41-3,51-3)や第1接点パターン61(61-2,61-3)や感圧抵抗体71(71-2,71-3)や第2接点パターン81(81-2,81-3)間に組み立てによるずれが生じる虞もない。
【0061】
また従来のようにスペーサによる空間を設けないので、軽い力を印加するだけで抵抗値の変化が始まる。従って、軽い力で抵抗値の変化が始まって押圧力が大きくなるに伴ってさらに抵抗値が変化していく特性が要求される感圧センサ1-1(1-2,1-3)として用いて好適となる。
【0062】
またこの感圧センサ1-1(1-2,1-3)の電気回路は、感圧抵抗体71(71-2,71-3)(その厚み)による抵抗が直列に複数接続されている構造の電気回路になるので、容易に感圧抵抗体71(71-2,71-3)による抵抗値を高くすることができ、分解能の高い感圧センサとすることができる。
【0063】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記感圧センサ1-1,1-3によれば抵抗値が3倍になるように構成し、上記感圧センサ1-2によれば抵抗値が7倍になるように構成したが、第1接点パターン61,61-2,61-3や第2接点パターン81,81-2,81-3の本数を増減することで、容易に他の複数倍の抵抗値を得ることができる。
【0064】
また上記各実施形態では、感圧抵抗体を一方の配線側接点パターンと1又は複数の第1接点パターンの全体を覆い、また感圧抵抗体の上面内に他方の配線側接点パターンと第2接点パターン全体が入るように構成することで、感圧抵抗体の印刷位置がずれても抵抗値が変動しないように構成したが、本発明はこれに限られず、感圧抵抗体は、少なくとも、各パターンが対向する部分の間に形成されていればよい。
【0065】
また上記基板、配線パターン、配線側接点パターン、第1接点パターン、感圧抵抗体、第2接点パターンの形状や配置位置に種々の変更が可能であることはいうまでもない。
【0066】
また上記各実施形態では、各パターンや感圧抵抗体の形成にスクリーン印刷を用いたが、他の各種印刷方法(例えばオフセット印刷、インクジェット印刷)、さらには印刷以外の各種パターン形成方法(例えばエッチング方法)を用いて形成しても良い。また上記各実施形態では、基板としてフレキシブル基板を用いたが、硬質の基板を用いても良い。また配線側接点パターン及び配線パターンは3つ以上であっても良い。また第2接点パターンの上に別途絶縁層や絶縁フィルムを設置し、その上から押圧体によって押圧するように構成しても良い。
【0067】
また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0068】
1,1-2,1-3 感圧センサ
10,10-2,10-3 基板
21,21-2,21-3 配線パターン
31,31-2,31-3 配線パターン
41,41-2,41-3 配線側接点パターン
51,51-2,51-3 配線側接点パターン
61,61-2,61-3 第1接点パターン
71,71-2,71-3 感圧抵抗体
81,81-2,81-3 第2接点パターン