(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024061589
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】作り帯の体への装着方法
(51)【国際特許分類】
A41F 19/00 20060101AFI20240425BHJP
【FI】
A41F19/00 102N
A41F19/00 102M
A41F19/00 108
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023066740
(22)【出願日】2023-03-25
(31)【優先権主張番号】P 2022179152
(32)【優先日】2022-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】517261718
【氏名又は名称】梛野 朝子
(72)【発明者】
【氏名】梛野 朝子
(57)【要約】
【課題】従来より、お太鼓作り帯及び角出し又は銀座結び作り帯の体への装着方法は、種々提案されている。
帯結び部分を背中に背負い、帯結び部分の中に予めセットしておいた紐又は帯枕の紐を体の前で結び装着しているが、背中に帯結び部分を背負う為、前かがみになり、その姿勢は衿元、抜いた衿が崩れ易く、帯結び部分がぶら下がる為、帯枕の紐をきつく、何度も結び直したりする手間と帯結び部分の重みで位置が左右に安定せず、又、帯結び部分を体に装着した後、胴回り部分を体へ巻き付けていく為、装着がスムーズに進みにくい。
【解決手段】胴回りの帯の上端縁と帯結び部分との交差位置を使用者の胴回りサイズに適した位置でクリップを使い、まず留めて、様々な作り帯を装着し始める事により、前記従来の課題を解決した作り帯の体への装着方法を提供した。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の体の前で、胴回り部分の上端縁と帯結び部分との交差位置を使用者の胴回りサイズに適した位置でクリップを使い、まず留めて、様々な形の作り帯を装着し始める事を特徴とする作り帯の装着方法。
【請求項2】
帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分と胴回り部分からなり、お太鼓作り帯を表面から見て、お太鼓左縦辺に第1クリップを留め、お太鼓右縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、お太鼓裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した作り帯の装着方法であって、体の前で、お太鼓柄を外側にして、左手で前記お太鼓の上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を右手に持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の左側に持っていき、上にお太鼓部分を重ねる第2ステップと、右手で前記お太鼓の側面を持ち、左手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記お太鼓をしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記お太鼓を持っていき、前記引っ掛け部の下部を右手の指で引っ掛けると共に、左手で前記お太鼓裏の中央下部付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部とお太鼓裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、帯締めを結ぶ第7ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第8ステップと、予め帯揚げを巻き付けた帯枕を前記お太鼓の中へ入れ、前記お太鼓を上に引き上げながら帯枕の所定の位置に収め帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第9ステップと、前記お太鼓の下線及び帯締めを整える第10ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓の裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、お太鼓作り帯を装着し始める事を特徴とする作り帯の装着方法。
【請求項3】
帯の文様の入り方により、逆方向に畳むべき帯もあり、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分と胴回り部分からなり、お太鼓作り帯を表面から見て、お太鼓右縦辺に第1クリップを留め、お太鼓左縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、お太鼓裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した作り帯の装着方法であって、体の前で、お太鼓柄を外側にして、右手で前記お太鼓の上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を左手で持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の右側に持っていき、上にお太鼓部分を重ねる第2ステップと、左手で前記お太鼓の側面を持ち、右手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記お太鼓をしっかり支え前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓の裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記お太鼓を持っていき、前記引っ掛け部の下部を左手の指で引っ掛けると共に、右手で前記お太鼓裏の中央下部付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部とお太鼓裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、帯締めを結ぶ第7ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第8ステップと、予め帯揚げを巻き付けた帯枕を前記お太鼓の中へ入れ、前記お太鼓を上に引き上げながら帯枕の所定の位置に収め帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第9ステップと、前記お太鼓の下線及び帯締めを整える第10ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁と、お太鼓の裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、お太鼓作り帯を装着し始める事を特徴とする作り帯の装着方法。
【請求項4】
帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分と胴回り部分からなり、お太鼓作り帯を表面から見て、第1クリップの上方に第5クリップを設けて二重になったお太鼓を保持するとともに、第2クリップの上方に第6クリップを設けて二重になったお太鼓を保持した請求項1に記載の作り帯の装着方法。
【請求項5】
帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズの角出し又は銀座結び部分と胴回り部分からなり、角出し又銀座結び作り帯を表面から見て、角出し又は銀座結び左縦辺に第1クリップを留め、角出し又は銀座結び右縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、角出し又は銀座結び裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した角出し又は銀座結び作り帯の体への装着方法であって、体の前で、角出し又は銀座結び部分表面を外側にして、左手で前記角出し又は銀座結びの上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を右手に持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の左側に持っていき、上に角出し又は銀座結び部分を重ねる第2ステップと、右手で前記角出し又は銀座結びの側面を持ち、左手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記角出し又は銀座結びをしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記角出し又は銀座結びを持っていき、前記引っ掛け部の下部を右手の指で引っ掛けると共に、左手で前記角出し又は銀座結び裏の中央下部付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部と角出し又は銀座結び裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にセットしておいた帯揚げを巻き付けた紐又は、角出し用帯枕を、所定の位置に整え、紐又は帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第7ステップと、帯締めを結ぶ第8ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第9ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にある帯の一部をたたみ、角出し又は銀座結び独特の膨らみを出す第10ステップと、手先を角出し又は銀座結び部分の中へ入れ所定の位置に収める第11ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び作り帯裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、角出し又は銀座結び作り帯を装着し始める事を特徴とする角出し又は銀座結び作り帯の体への装着方法。
【請求項6】
帯の文様の入り方により、逆方向に畳むべき帯もあり、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズの角出し又は銀座結び部分と胴回り部分からなり、角出し又は銀座結び作り帯を表面から見て、角出し又は銀座結び右縦辺に第1クリップを留め、角出し又は銀座結び左縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に角出し又は銀座結び裏の中央下部に第3クリップを留めて固定した角出し又は銀座結び作り帯の体への装着方法であって、体の前で、角出し又は銀座結び部分表面を外側にして、右手で前記角出し又は銀座結び上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を左手で持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の右側に持っていき、上に角出し又は銀座結び部分を重ねる第2ステップと、左手で前記角出し又は銀座結びの側面を持ち、右手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記角出し又は銀座結びをしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結びの裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記角出し又は銀座結びを持っていき、前記引っ掛け部下部を左手の指で引っ掛けると共に、右手で前記角出し又は銀座結び裏の中央下部付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部と角出し又は銀座結び裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にセットしておいた帯揚げを巻き付けた紐又は、角出し用帯枕を、帯枕の所定の位置に整え、紐又は帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第7ステップと、帯締めを結ぶ第8ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第9ステップと角出し又は銀座結び作り帯の中にある帯の一部をたたみ、角出し又は銀座結び独特の膨らみを出す第10ステップと手先を角出し又は銀座結び部分の中へ入れ所定の位置に収める第11ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び作り帯裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、角出し又は銀座結び作り帯を装着し始める事を特徴とする角出し又は銀座結び作り帯の体への装着方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、お太鼓作り帯、角出し結び又は銀座結び、及び変わりお太鼓のような様々な作り帯の装着方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、お太鼓作り帯などの体への装着方法のような作り帯の体への装着方法は、種々提案されている。
お太鼓作り帯の体への装着方法を例にして説明すると、まず、お太鼓を背中に背負い、お太鼓の中に予めセットしておいた帯枕の紐を体の前で結び、作り帯を装着。その後、胴回りの帯を体へ巻き付けていき、胴回りの帯に取り付けていた紐を結び又は、クリップで留め、又は帯締めを結び胴回りの帯を体へ装着する。その後、帯締め、帯揚げを結ぶ方法が一般的に知られているが、この方法にあっては、背中にお太鼓を背負う為、前かがみになり、その姿勢は衿元、抜いた衿が崩れ易い原因となり、帯枕の紐を体の前で結んでお太鼓を体へ装着する為、お太鼓の重みで帯枕の紐が緩み、お太鼓の位置が左右に安定せず、また、下がりやすく、何度も帯枕の紐を結び直す手間もあり、また、お太鼓がぶら下がる為、お太鼓の形が崩れやすい。お太鼓を体へ装着した後、胴回りの帯を体へ巻き付けていく為、お太鼓が邪魔になり装着がし難い。胴回りに紐を取り付けている場合は、胴回りの帯に糸で紐を取り付ける為、帯を傷めるという問題点がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の問題点を解消する為になされたものであり、帯を傷めることなく、簡単でスムーズ且つ綺麗に作り帯の装着ができる作り帯の装着方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する為に、本発明の作り帯の装着方法は、使用者の体の前で、胴回り部分の上端縁と帯結び部分との交差位置を使用者の胴回りサイズに適した位置でクリップでまず留めて、様々な形の作り帯を装着し始める事を特徴とする。
又、本発明の作り帯の装着方法は、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分と胴回り部分からなり、お太鼓作り帯を表面から見て、お太鼓左縦辺に第1クリップを留め、お太鼓右縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、お太鼓裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した作り帯の装着方法であって、体の前で、お太鼓柄を外側にして、左手で前記お太鼓の上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を右手に持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の左側に持っていき、上にお太鼓部分を重ねる第2ステップと、右手で前記お太鼓の側面を持ち、左手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記お太鼓をしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記お太鼓を持っていき、前記引っ掛け部の下部を右手の指で引っ掛けると共に、左手で前記お太鼓裏の中央下部付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部とお太鼓裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、帯締めを結ぶ第7ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第8ステップと、予め帯揚げを巻き付けた帯枕を前記お太鼓の中へ入れ、前記お太鼓を上に引き上げながら帯枕の所定の位置に収め帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第9ステップと、前記お太鼓の下線及び帯締めを整える第10ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓の裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、お太鼓作り帯を装着し始める事を特徴とする。
又、本発明の作り帯の装着方法は、帯の文様の入り方により、逆方向に畳むべき帯もあり、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分と胴回り部分からなり、お太鼓作り帯を表面から見て、お太鼓右縦辺に第1クリップを留め、お太鼓左縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、お太鼓裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した作り帯の装着方法であって、体の前で、お太鼓柄を外側にして、右手で前記お太鼓の上部を持ち、胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を左手で持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の右側に持っていき、上にお太鼓部分を重ねる第2ステップと、左手で前記お太鼓の側面を持ち、右手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記お太鼓をしっかり支え前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓の裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記お太鼓を持っていき、前記引っ掛け部の下部を左手の指で引っ掛けると共に、右手で前記お太鼓裏の中央付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部とお太鼓裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、帯締めを結ぶ第7ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第8ステップと、予め帯揚げを巻き付けた帯枕を前記お太鼓の中へ入れ、前記お太鼓を上に引き上げながら帯枕の所定の位置に収め帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第9ステップと、前記お太鼓の下線及び帯締めを整える第10ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁と、お太鼓の裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、お太鼓作り帯を装着し始める事を特徴とする。
又、本発明の作り帯の装着方法は、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分と胴回り部分からなり、お太鼓作り帯を表面から見て、第1クリップの上方に第5クリップを設けて二重になったお太鼓を保持するとともに、第2クリップの上方に第6クリップを設けて二重になったお太鼓を保持するのが望ましい。
又、本発明の作り帯の装着方法は、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズの角出し又は銀座結び部分と胴回り部分からなり、角出し又は銀座結び作り帯を表面から見て、角出し又は銀座結び左縦辺に第1クリップを留め、角出し又は銀座結び右縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、角出し又は銀座結び裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した角出し又は銀座結び作り帯の体への装着方法であって、体の前で、角出し銀座結び部分表面を外側にして、左手で前記角出し又は銀座結びの上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を右手に持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の左側に持っていき、上に角出し又は銀座結び部分を重ねる第2ステップと、右手で前記角出し又は銀座結びの側面を持ち、左手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記角出し又は銀座結びをしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記角出し又は銀座結びを持っていき、前記引っ掛け部を右手の指で引っ掛けると共に、左手で前記角出し又は銀座結び裏の中央付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部と角出し又は銀座結び裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にセットしておいた帯揚げを巻き付けた紐又は角出し用帯枕を、紐又は帯枕の所定の位置に整え、紐又は帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第7ステップと、帯締めを結ぶ第8ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第9ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にある帯の一部をたたみ、角出し又は銀座結び独特の膨らみを出す第10ステップと、手先を角出し又は銀座結び部分の中へ入れ所定の位置に収める第11ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び作り帯裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、角出し又は銀座結び作り帯を装着し始める事を特徴とする。
又、本発明の作り帯の装着方法は、帯の文様の入り方により、逆方向に畳むべき帯もあり、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズの角出し又は銀座結び部分と胴回り部分からなり、角出し又は銀座結び作り帯を表面から見て、角出し又は銀座結び右縦辺に第1クリップを留め、角出し又は銀座結び左縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、角出し又は銀座結び裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した角出し又は銀座結び作り帯の体への装着方法であって、体の前で、角出し又は銀座結び部分表面を外側にして、右手で前記角出し又は銀座結びの上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を左手に持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の右側に持っていき、上に角出し又は銀座結び部分を重ねる第2ステップと、左手で前記角出し又は銀座結びの側面を持ち、右手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記角出し又は銀座結びをしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記角出し又は銀座結びを持っていき、前記引っ掛け部を左手の指で引っ掛けると共に、右手で前記角出し又は銀座結び裏の中央付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部と角出し又は銀座結び裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にセットしておいた帯揚げを巻き付けた紐又は角出し用帯枕を、紐又は帯枕の所定の位置に整え、紐又は帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第7ステップと、帯締めを結ぶ第8ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第9ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にある帯の一部をたたみ、角出し又は銀座結び独特の膨らみを出す第10ステップと、手先を角出し又は銀座結び部分の中へ入れ所定の位置に収める第11ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び作り帯裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、角出し又は銀座結び作り帯を装着し始める事を特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の作り帯の装着方法は、使用者の体の前で、胴回り部分の上端縁と帯結び部分との交差位置を使用者の胴回りサイズに適した位置でクリップでまず留めて、様々な形の作り帯を装着し始める事を特徴とするものであるから、クリップを使うことにより帯を傷めないという効果がある。更に、使用時の体形や季節により変化する着物の厚みに対応させることができるという効果がある。更に、作り帯を手で押さえていなくても帯の装着ができ、簡単に帯の装着ができるという効果がある。更に、体の前でクリップで留めることにより、両手が空き背中に作り帯部分を持って行き易いという効果がある。更に、作り帯を体に安定して保持でき、その後の装着をスムーズに行うことができるという効果がある。更に、帯結び部分を様々な形にするために帯を触るが、体に安定して保持されているため行い易いという効果がある。
請求項2のように、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分と胴回り部分からなり、お太鼓作り帯を表面から見て、お太鼓左縦辺に第1クリップを留め、お太鼓右縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、お太鼓裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した作り帯の装着方法であって、体の前で、お太鼓柄を外側にして、左手で前記お太鼓の上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を右手に持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の左側に持っていき、上にお太鼓部分を重ねる第2ステップと、右手で前記お太鼓の側面を持ち、左手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記お太鼓をしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記お太鼓を持っていき、前記引っ掛け部の下部を右手の指で引っ掛けると共に、左手で前記お太鼓裏の中央下部付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部とお太鼓裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、帯締めを結ぶ第7ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第8ステップと、予め帯揚げを巻き付けた帯枕を前記お太鼓の中へ入れ、前記お太鼓を上に引き上げながら帯枕の所定の位置に収め帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第9ステップと、前記お太鼓の下線及び帯締めを整える第10ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓の裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、お太鼓作り帯を装着し始める事を特徴とするものであるから、装着する際に、前記お太鼓がぶら下がらず安定し、形崩れず、スムーズに前記お太鼓を背中へ回すことが出来る。
又、その時々の着物の厚みにも拘わらず、使用者の体形に最適な胴回りサイズにでき、帯を切ったり縫ったりしないので帯を全く傷めない。背中に背負う事はせず、前かがみの姿勢にならない為、衿元、抜いた衿が崩れない。個々のサイズに対して小さめに作っておいた前記お太鼓の中へ帯枕を入れ、上へ引き上げる様にして前記お太鼓を形作る為、お太鼓の形に張りが出て美しい形になる。第3クリップ、第4クリップは、お太鼓作り帯を装着している間、付けたままの為、上下でしっかりと留まり使用者は安心感があるという効果がある。
又、角出し結び又は銀座結び及び変わりお太鼓のような様々な作り帯の装着方法においても、一部の効果を除き、上述した効果と同様の効果を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は本発明の第1ステップを示す帯の持ち方の図。
【
図2】
図2は本発明の第2ステップを示す帯の装着図。
【
図3】
図3は本発明の第3ステップを示す帯の装着図。
【
図4】
図4は本発明の第4ステップを示す帯の装着図。
【
図5】
図5は本発明の第5ステップを示す帯の装着図。
【
図6】
図6は本発明の第5ステップを示す帯の装着図。
【
図7】
図7は本発明の第6ステップを示す帯の装着図。
【
図8】
図8は本発明の第7ステップを示す帯締めを結ぶ図。
【
図9】
図9は本発明の第8ステップを示す第1第2クリップを外す図。
【
図10】
図10は本発明の第9ステップを示すお太鼓に帯枕を入れる図。
【
図11】
図11は本発明の第10ステップを示すお太鼓の下線を整える図。
【
図13】
図13は、反対方向に畳んだお太鼓作り帯の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態を
図1乃至
図13を参照して、お太鼓作り帯を例にして説明する。
【実施例0009】
帯を畳み、お太鼓作り帯1を作る。お太鼓作り帯1は、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分2と胴回り部分3からなり、作り帯を表面から見て、お太鼓左縦辺に第1クリップ4を留め、お太鼓右縦辺に第2クリップ5を斜めに留め、更に、お太鼓裏の中央下部に、第3クリップ6を留めて固定する。
また、使用者の体の前で、胴回り部分の上端縁と帯結び部分との交差位置を使用者の胴回りサイズに適した位置でクリップでまず留めて、様々な形の作り帯を装着し始めれば良いものであり、前記クリップは、第4クリップ7を用いなくても第1クリップ4を用いても良いものである。
【0010】
第1ステップは、
図1に示す様に、体の前で、お太鼓柄を外側にし、左手でお太鼓の上部を持ち、胴回りの帯を背中に回すものである。
【0011】
第2ステップは、
図2に示す様に、第1ステップ後に、前記胴回りの帯の先端を右手に持ち前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の左側へ持っていき、上にお太鼓を重ねるものである。
【0012】
第3ステップは、
図3に示す様に、第2ステップ後に、右手でお太鼓側面を持ち、左手の指で、前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせるものである。
【0013】
第4ステップは、
図4に示す様に、第3ステップ後に、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記お太鼓をしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓の裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を第4のクリップ7で留めるものであり、第4クリップ7は、表面からは見えず、お太鼓作り帯装着中は、外さないものである。
【0014】
第5ステップは、
図5及び
図6に示す様に、第4ステップ後に、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中へ前記お太鼓を持っていき、前記引っ掛け部の下部を、右手の指で引っ掛けると共に、左手で前記お太鼓裏の中央付近を持って左右に引っ張り、自分の胴回りサイズにするものである。
【0015】
第6ステップは、
図7に示す様に、第5ステップ後に、前記胴回りの帯の下部と前記お太鼓の裏の下部とを重ねて使用者の胴回りサイズに適した箇所を、第3クリップ6で留め直すものである。
【0016】
第7ステップは、
図8に示す様に、第6ステップ後に帯締めを結ぶものである。
【0017】
第8ステップは、
図9に示す様に、第7ステップ後に、前記第1クリップ4及び第2クリップ5を外すものである。
【0018】
第9ステップは、
図10に示す様に、第8ステップ後に帯揚げを巻き付けた帯枕を、前記お太鼓の中へ入れ、前記お太鼓を上に引き上げながら帯枕の所定の位置に収め帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶものである。
【0019】
第10ステップは、
図11に示す様に、第9ステップ後に、前記お太鼓の下線及び帯締めを整えるものであり、第3クリップ6と第4クリップ7は、表面からは見えず、お太鼓作り帯装着中は、外さないものである。
【0020】
お太鼓部分が二重になったものにあっては、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分と胴回り部分からなり、お太鼓作り帯を表面から見て、第1クリップの上方に第5クリップを設けて二重になったお太鼓を保持するとともに、第2クリップの上方に第6クリップを設けて二重になったお太鼓を保持することで、美しい形を維持することができるものである。
【0021】
クリップは、着付けピンチと呼ばれているものであり、表面に加工したゴムは滑りにくいとともに、挟んだ着物や帯を傷めることも無いものである。
【0022】
次に、角出し結び又は銀座結び作り帯の体への装着について説明する。
帯の文様を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズの角出し又は銀座結び部分と胴回り部分からなり、角出し又は銀座結び作り帯を表面から見て、角出し又は銀座結び左縦辺に第1クリップを留め、角出し又は銀座結び右縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、角出し又は銀座結び裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した角出し又は銀座結び作り帯の体への装着方法であって、体の前で、角出し又は銀座結び部分表面を外側にして、左手で前記角出し又は銀座結びの上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を右手に持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の左側に持っていき、上に角出し又は銀座結び部分を重ねる第2ステップと、右手で前記角出し又は銀座結びの側面を持ち、左手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記角出し又は銀座結びをしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記角出し又は銀座結びを持っていき、前記引っ掛け部下部を右手の指で引っ掛けると共に、左手で前記角出し又は銀座結び裏の中央付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部と角出し又は銀座結び裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にセットしておいた帯揚げを巻き付けた紐又は角出し用帯枕を、紐又は帯枕の所定の位置に収め紐又は帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第7ステップと、帯締めを結ぶ第8ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第9ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にある帯の一部をたたみ、角出し又は銀座結び独特の膨らみを出す第10ステップと、手先を角出し又は銀座結び部分の中へ入れ所定の位置に収める第11ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び作り帯裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、角出し又は銀座結び作り帯を装着し始めれば良いものである。
【0023】
次に、帯の文様の入り方により、逆方向に畳むべき作り帯の体への装着について説明する。
帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズの角出し又は銀座結び部分と胴回り部分からなり、角出し又は銀座結び作り帯を表面から見て、角出し又は銀座結び右縦辺に第1クリップを留め、角出し又は銀座結び左縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に角出し又は銀座結び裏の中央下部に第3クリップを留めて固定した角出し又は銀座結び作り帯の体への装着方法であって、体の前で、角出し又は銀座結び部分表面を外側にして、右手で前記角出し又は銀座結び上部を持ち、胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を左手で持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の右側に持っていき上に角出し又は銀座結び部分を重ねる第2ステップと、左手で前記角出し又は銀座結びの側面を持ち、右手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記角出し又は銀座結びをしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結びの裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記角出し又は銀座結びを持っていき、前記引っ掛け部下部を左手の指で引っ掛けると共に、右手で前記角出し又は銀座結び裏の中央付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部と角出し又は銀座結び裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にセットしておいた帯揚げを巻き付けた紐又は角出し用帯枕を、紐又は帯枕の所定の位置に収め、紐又は帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第7ステップと、帯締めを結ぶ第8ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第9ステップと角出し又は銀座結び作り帯の中にある帯の一部をたたみ、角出し又は銀座結び独特の膨らみを出す第10ステップと手先を角出し又は銀座結び部分の中へ入れ所定の位置に収める第11ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び作り帯裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、角出し又は銀座結び作り帯を装着し始めれば良いものである。
胴回り部分の上端縁と帯結び部分との交差位置を使用者の胴回りサイズに適した位置でクリップを使い、まず留めて、様々な形の作り帯を装着し始める事を特徴とする作り帯の装着方法。
上記課題を解決する為に、本発明の作り帯の装着方法は、胴回り部分の上端縁と帯結び部分との交差位置を使用者の胴回りサイズに適した位置でクリップでまず留めて、様々な形の作り帯を装着し始める事を特徴とする。
又、本発明の作り帯の装着方法は、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分と胴回り部分からなり、お太鼓作り帯を表面から見て、お太鼓左縦辺に第1クリップを留め、お太鼓右縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、お太鼓裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した作り帯の装着方法であって、体の前で、お太鼓柄を外側にして、左手で前記お太鼓の上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を右手に持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の左側に持っていき、上にお太鼓部分を重ねる第2ステップと、右手で前記お太鼓の側面を持ち、左手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記お太鼓をしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記お太鼓を持っていき、前記引っ掛け部の下部を右手の指で引っ掛けると共に、左手で前記お太鼓裏の中央下部付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部とお太鼓裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、帯締めを結ぶ第7ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第8ステップと、予め帯揚げを巻き付けた帯枕を前記お太鼓の中へ入れ、前記お太鼓を上に引き上げながら帯枕の所定の位置に収め帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第9ステップと、前記お太鼓の下線及び帯締めを整える第10ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓の裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、お太鼓作り帯を装着し始める事を特徴とする。
又、本発明の作り帯の装着方法は、帯の文様の入り方により、逆方向に畳むべき帯もあり、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分と胴回り部分からなり、お太鼓作り帯を表面から見て、お太鼓右縦辺に第1クリップを留め、お太鼓左縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、お太鼓裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した作り帯の装着方法であって、体の前で、お太鼓柄を外側にして、右手で前記お太鼓の上部を持ち、胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を左手で持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の右側に持っていき、上にお太鼓部分を重ねる第2ステップと、左手で前記お太鼓の側面を持ち、右手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記お太鼓をしっかり支え前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓の裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記お太鼓を持っていき、前記引っ掛け部の下部を左手の指で引っ掛けると共に、右手で前記お太鼓裏の中央付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部とお太鼓裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、帯締めを結ぶ第7ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第8ステップと、予め帯揚げを巻き付けた帯枕を前記お太鼓の中へ入れ、前記お太鼓を上に引き上げながら帯枕の所定の位置に収め帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第9ステップと、前記お太鼓の下線及び帯締めを整える第10ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁と、お太鼓の裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、お太鼓作り帯を装着し始める事を特徴とする。
又、本発明の作り帯の装着方法は、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分と胴回り部分からなり、お太鼓作り帯を表面から見て、第1クリップの上方に第5クリップを設けて二重になったお太鼓を保持するとともに、第2クリップの上方に第6クリップを設けて二重になったお太鼓を保持するのが望ましい。
又、本発明の作り帯の装着方法は、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズの角出し又は銀座結び部分と胴回り部分からなり、角出し又は銀座結び作り帯を表面から見て、角出し又は銀座結び左縦辺に第1クリップを留め、角出し又は銀座結び右縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、角出し又は銀座結び裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した角出し又は銀座結び作り帯の体への装着方法であって、体の前で、角出し銀座結び部分表面を外側にして、左手で前記角出し又は銀座結びの上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を右手に持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の左側に持っていき、上に角出し又は銀座結び部分を重ねる第2ステップと、右手で前記角出し又は銀座結びの側面を持ち、左手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記角出し又は銀座結びをしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記角出し又は銀座結びを持っていき、前記引っ掛け部を右手の指で引っ掛けると共に、左手で前記角出し又は銀座結び裏の中央付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部と角出し又は銀座結び裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にセットしておいた帯揚げを巻き付けた紐又は角出し用帯枕を、紐又は帯枕の所定の位置に整え、紐又は帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第7ステップと、帯締めを結ぶ第8ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第9ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にある帯の一部をたたみ、角出し又は銀座結び独特の膨らみを出す第10ステップと、手先を角出し又は銀座結び部分の中へ入れ所定の位置に収める第11ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び作り帯裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、角出し又は銀座結び作り帯を装着し始める事を特徴とする。
又、本発明の作り帯の装着方法は、帯の文様の入り方により、逆方向に畳むべき帯もあり、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズの角出し又は銀座結び部分と胴回り部分からなり、角出し又は銀座結び作り帯を表面から見て、角出し又は銀座結び右縦辺に第1クリップを留め、角出し又は銀座結び左縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、角出し又は銀座結び裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した角出し又は銀座結び作り帯の体への装着方法であって、体の前で、角出し又は銀座結び部分表面を外側にして、右手で前記角出し又は銀座結びの上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を左手に持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の右側に持っていき、上に角出し又は銀座結び部分を重ねる第2ステップと、左手で前記角出し又は銀座結びの側面を持ち、右手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記角出し又は銀座結びをしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記角出し又は銀座結びを持っていき、前記引っ掛け部を左手の指で引っ掛けると共に、右手で前記角出し又は銀座結び裏の中央付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部と角出し又は銀座結び裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にセットしておいた帯揚げを巻き付けた紐又は角出し用帯枕を、紐又は帯枕の所定の位置に整え、紐又は帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第7ステップと、帯締めを結ぶ第8ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第9ステップと、角出し又は銀座結び作り帯の中にある帯の一部をたたみ、角出し又は銀座結び独特の膨らみを出す第10ステップと、手先を角出し又は銀座結び部分の中へ入れ所定の位置に収める第11ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁と角出し又は銀座結び作り帯裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、角出し又は銀座結び^作り帯を装着し始める事を特徴とする。
本発明の作り帯の装着方法は、胴回り部分の上端縁と帯結び部分との交差位置を使用者の胴回りサイズに適した位置でクリップでまず留めて、様々な形の作り帯を装着し始める事を特徴とするものであるから、クリップを使うことにより帯を傷めないという効果がある。更に、使用時の体形や季節により変化する着物の厚みに対応させることができるという効果がある。更に、作り帯を手で押さえていなくても帯の装着ができ、簡単に帯の装着ができるという効果がある。更に、体の前でクリップで留めることにより、両手が空き背中に作り帯部分を持って行き易いという効果がある。更に、作り帯を体に安定して保持でき、その後の装着をスムーズに行うことができるという効果がある。更に、帯結び部分を様々な形にするために帯を触るが、体に安定して保持されているため行い易いという効果がある。
請求項2のように、帯の文様の入り方を考慮しつつ、使用者の体形に適したサイズのお太鼓部分と胴回り部分からなり、お太鼓作り帯を表面から見て、お太鼓左縦辺に第1クリップを留め、お太鼓右縦辺に第2クリップを斜めに留め、更に、お太鼓裏の中央下部に、第3クリップを留めて固定した作り帯の装着方法であって、体の前で、お太鼓柄を外側にして、左手で前記お太鼓の上部を持ち、前記胴回りの帯を背中に回す第1ステップと、前記胴回りの帯の先端を右手に持ち、前記胴回りの帯を体の前へ巻き付け、前記胴回りの帯の先端を体の左側に持っていき、上にお太鼓部分を重ねる第2ステップと、右手で前記お太鼓の側面を持ち、左手の指を前記胴回りの帯の先端上部に形成される引っ掛け部に引っ掛け、左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズに合わせる第3ステップと、使用者の胴回りサイズになれば、手で前記お太鼓をしっかり支え、前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置を、第4クリップで留める第4ステップと、前記作り帯全体を左若しくは右へ回し、背中に前記お太鼓を持っていき、前記引っ掛け部の下部を右手の指で引っ掛けると共に、左手で前記お太鼓裏の中央下部付近を持って左右に引っ張り、使用者の胴回りサイズにする第5ステップと、前記胴回りの帯の下部とお太鼓裏の中央下部とを重ねて第3クリップで留める第6ステップと、帯締めを結ぶ第7ステップと、前記第1クリップ及び第2クリップを外す第8ステップと、予め帯揚げを巻き付けた帯枕を前記お太鼓の中へ入れ、前記お太鼓を上に引き上げながら帯枕の所定の位置に収め帯枕の紐を結んだ後、前記帯揚げを結ぶ第9ステップと、前記お太鼓の下線及び帯締めを整える第10ステップからとなり、前記第4クリップで前記胴回りの帯の上端縁とお太鼓の裏にある使用者の胴回りサイズに適した交差位置をまず留めて、お太鼓作り帯を装着し始める事を特徴とするものであるから、装着する際に、前記お太鼓がぶら下がらず安定し、形崩れず、スムーズに前記お太鼓を背中へ回すことが出来る。
又、その時々の着物の厚みにも拘わらず、使用者の体形に最適な胴回りサイズにでき、帯を切ったり縫ったりしないので帯を全く傷めない。背中に背負う事はせず、前かがみの姿勢にならない為、衿元、抜いた衿が崩れない。個々のサイズに対して小さめに作っておいた前記お太鼓の中へ帯枕を入れ、上へ引き上げる様にして前記お太鼓を形作る為、お太鼓の形に張りが出て美しい形になる。第3クリップ、第4クリップは、お太鼓作り帯を装着している間、付けたままの為、上下でしっかりと留まり使用者は安心感があるという効果がある。
又、角出し結び又は銀座結び及び変わりお太鼓のような様々な作り帯の装着方法においても、一部の効果を除き、上述した効果と同様の効果を得ることができるものである。