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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024061605
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】クッション、及びネットクッション
(51)【国際特許分類】
   A61G 7/05 20060101AFI20240425BHJP
   A47C 27/12 20060101ALI20240425BHJP
   A47C 31/10 20060101ALI20240425BHJP
【FI】
A61G7/05
A47C27/12 L
A47C31/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023112004
(22)【出願日】2023-07-07
(31)【優先権主張番号】P 2022178457
(32)【優先日】2022-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】522433627
【氏名又は名称】仲井 行忠
(71)【出願人】
【識別番号】516312040
【氏名又は名称】光和ネットサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】仲井康子
【テーマコード(参考)】
3B096
4C040
【Fターム(参考)】
3B096AA01
3B096BA01
4C040AA30
4C040GG03
(57)【要約】
【課題】被介護者を介護する場合に好適なクッションを提供する。
【解決手段】クッション1は、弾性を有し、外周が円筒面形状となる立体網状構造体(筒形立体網状構造体11)と、前記立体網状構造体を覆うカバー(内側カバー12、外側カバー13)と、を備え、前記カバーには、前記立体網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部(開口124、126、134、136)が設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性を有する網状構造体と、
前記網状構造体を覆うカバーと、
を備え、前記カバーには、前記網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部が設けられていることを特徴とするクッション。
【請求項2】
弾性を有し、外周が円筒面形状となる立体網状構造体と、
前記立体網状構造体を覆うカバーと、
を備え、前記カバーには、前記立体網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部が設けられていることを特徴とするクッション。
【請求項3】
弾性を有する方形状ネットを筒状にし、当該筒状にしたネットの両端を伸縮性のパイル生地による保護具で覆ったことを特徴とするネットクッション。
【請求項4】
弾性を有する方形状ネットを筒状にした網状構造体と、
前記網状構造体を覆うカバーと、
を備え、前記カバーには、前記網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部が設けられていることを特徴とするクッション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、通気性の高いクッション、及びネットクッションに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者は、褥瘡予防の体位変換時にクッションやタオルを丸めた物を利用して体位保持を行っている。
【0003】
また、そのような被介護者は、拘縮により腕を身体に密着する姿勢になりやすいので、クッションやタオルを腕や脇に挟み身体の緊張を和らげている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願2020-532827
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来のクッションやタオルを用いた介護方法では、検温時補助クッションの密着による体温上昇のため、こもった熱をうちわで仰いで放熱するなど体温が平熱に下がるまで何回も検温する必要があった。
また、上述した従来の介護方法では、体温がこもり発汗が増え、寝具や下着が濡れ、何回も着替えさせなければならず、介護負担が増えた。
さらに、上述した従来の介護方法では、体温がこもることで発汗により清拭しても汗疹や湿疹などの皮膚疾患になり易かった。
【0006】
本発明は、被介護者を介護する場合に好適なクッション及びネットクッションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のクッションは、弾性を有する網状構造体と、前記網状構造体を覆うカバーと、を備え、前記カバーには、前記網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のクッションは、弾性を有し、外周が円筒面形状となる立体網状構造体と、前記立体網状構造体を覆うカバーと、を備え、前記カバーには、前記立体網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明のネットクッションは、弾性を有する方形状ネットを筒状にし、当該筒状にしたネットの両端を伸縮性のパイル生地による保護具で覆ったことを特徴とする。
さらに、本発明のクッションは、弾性を有する方形状ネットを筒状にした網状構造体と、前記網状構造体を覆うカバーと、を備え、前記カバーには、前記網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によって、被介護者を介護する場合に好適なクッション、及びネットクッションを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施形態に係るクッションを示す分解斜視図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係るクッションを示す組み立てた状態の斜視図である。
図3】本発明の第2の実施形態に係るクッションを示す分解斜視図である。
図4】本発明の第2の実施形態に係るクッションを示す組み立てた状態の斜視図である。
図5】本発明の第3の実施形態に係るネットクッションを示す組み立てた状態の正面図である。
図6】本発明の第3及び第4の実施形態に係るネットクッションの保護具を示す斜視図である。
図7】本発明の第4の実施形態に係るネットクッションに用いられる方形状ネットを示す平面図、ネットクッションの一部を切欠いて示す正面図、及びネットクッションの断面図である。
図8】本発明の第4の実施形態に係るネットクッションの使用例を示す説明図である。
図9】本発明の第5の実施形態に係るクッションを示す分解斜視図である。
図10】本発明の第5の実施形態に係るクッションを示す組み立てた状態の斜視図である。
図11】本発明の第5の実施形態に係るクッションに用いられるネットアセンブリを示す平面図である。
図12】本発明の第5の実施形態に係るクッションの販売方法を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るクッションを示す分解斜視図である。
図2(a)は、本発明の第1の実施形態に係るクッションを示す組み立てた状態の一端側から見た斜視図である。
図2(b)は、本発明の第1の実施形態に係るクッションを示す組み立てた状態の他端側から見た斜視図である。
【0013】
<クッションの構成>
図1において、クッション1は、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者等が使用するものであり、筒形立体網状構造体11と、内側カバー12と、外側カバー13とから構成されている。
【0014】
筒形立体網状構造体11は、立体網状構造体を筒形に形成したものであり、筒内となる貫通孔111が形成されている。
【0015】
前記立体網状構造体としては、例えば、ポリプロピレン系共重合体(a)とポリプロピレン系共重合体(b)の混合物を含む熱可塑性樹脂からなり、連続線条が部分的にランダムに溶着することによりループを形成したスプリング構造を有し、前記ポリプロピレン系共重合体(a)の曲げ弾性率は、前記ポリプロピレン系共重合体(b)の曲げ弾性率とは異なるものを用いている。
【0016】
内側カバー12は、伸縮可能な四角形の布121の対向する二辺を縫い合わせて筒状に形成したものであり、伸びていない状態で筒形立体網状構造体11の外周の長さと同程度の内周の長さになっている。
【0017】
内側カバー12による筒の一端には、布121を折り返して縫い付けることで紐入れ部122を形成している。紐入れ部122には、筒形立体網状構造体11の外周の長さよりある程度長い紐の輪123が挿入されている。
【0018】
内側カバー12による筒の他端には、布121を折り返して縫い付けることで紐入れ部125を形成している。紐入れ部125には、筒形立体網状構造体11の外周の長さの1/2程度となる図示しない紐の輪が挿入されている。
【0019】
外側カバー13は、伸縮可能な四角形の布131の対向する二辺を縫い合わせて筒状に形成したものであり、伸びていない状態で筒形立体網状構造体11の外周の長さと同程度の内周の長さになっている。外側カバー13による筒の一端には、布131を折り返して縫い付けることで紐入れ部132を形成している。紐入れ部132には、筒形立体網状構造体11の外周の長さよりある程度長い紐の輪133が挿入されている。
【0020】
外側カバー13による筒の他端には、布131を折り返して縫い付けることで紐入れ部135を形成している。紐入れ部135には、筒形立体網状構造体11の外周の長さの1/2程度となる図示しない紐の輪が挿入されている。
【0021】
<クッションの組み立て方法>
クッション1を組み立てる場合、まず、作業者は、内側カバー12の一端の開口124を開き、開口124に筒形立体網状構造体11を挿入することで、筒形立体網状構造体11に内側カバー12を被せる。この後、紐の輪123を引っ張ることで、開口124を筒形立体網状構造体11の外径の1/2程度に縮める。
【0022】
ここで、内側カバー12の他端側の開口126は、紐入れ部125の図示しない紐により、筒形立体網状構造体11の外径の1/2程度のままであり、開口126から筒形立体網状構造体11が抜けないようになっている。
【0023】
次に、作業者は、外側カバー13の一端の開口134を開き、開口134に内側カバー12で覆われた筒形立体網状構造体11を挿入することで、内側カバー12の上から筒形立体網状構造体11に外側カバー13を被せる。この後、紐の輪133を引っ張ることで、図2(a)に示すように開口134を筒形立体網状構造体11の外径の1/2程度に縮める。これにより、図2(a)及び図2(b)に示すクッション1が完成する。
【0024】
ここで、外側カバー13の他端側の開口136は、紐入れ部135の図示しない紐により、図2(b)に示すように、筒形立体網状構造体11の外径の1/2程度のままであり、開口136から筒形立体網状構造体11が抜けないようになっている。
【0025】
<クッション1の使用方法>
介護者は、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者に対して、褥瘡予防の体位変換時にクッション1を利用して体位保持を行う。
【0026】
また、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者は、拘縮により腕を身体に密着する姿勢になりやすいのでクッション1を腕や脇に挟み身体の緊張を和らげる。
【0027】
<第1の実施形態の構成及び効果を纏め>
このような第1の実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、クッション1は、弾性を有する網状構造体(筒形立体網状構造体11)と、前記網状構造体を覆うカバー(内側カバー12、外側カバー13)と、を備え、前記カバーには、前記網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部(開口124、126、134、136)が設けられていることを特徴とする。
【0028】
また、クッション1は、弾性を有し、外周が円筒面形状(シリンドリカル形状)となる立体網状構造体(筒形立体網状構造体11)と、前記立体網状構造体を覆うカバー(内側カバー12、外側カバー13)と、を備え、前記カバーには、前記立体網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部(開口124、126、134、136)が設けられていることを特徴とするクッション。
【0029】
このような構成を有することから、第1の実施形態のクッション1は、前記網状構造体(筒形立体網状構造体11)と前記カバー(内側カバー12、外側カバー13)の外部との間で通気を可能にする開放部(開口124、126、134、136)が設けられているので、通気性の良いクッションを提供でき、被介護者を介護する場合に好適なクッションを提供することが可能となった。
【0030】
また、第1の実施形態では、クッション1を使用する場合に、径が違うがそれ以外はクッション1と同様の構造のクッションを、クッション1の貫通孔111に挿入することで、クッション1の強度を調整できる。
【0031】
さらに、第1の実施形態では、クッション1を使用する場合に、貫通孔111に保冷剤を挿入することで、涼しく快適に使用できる。
【0032】
さらに、第1の実施形態では、クッション1を被介護者に使用する場合に、通気性の良い筒形立体網状構造体11により体温がこもらず、検温時にこもり熱で体温が上がってしまった身体をうちわで仰いだり冷却したりしなくてもよくなった。
【0033】
さらに、第1の実施形態では、筒形立体網状構造体11に伸縮性の内側カバー12及び外側カバー13を被せたことで、クッション1の肌触りがよくなった。
【0034】
さらに、第1の実施形態では、クッション1を被介護者に使用する際に、通気性の良い筒形立体網状構造体11により熱がこもらず、発汗が抑えられ、着替えの回数が減り介護負担軽減につながる。
【0035】
さらに、第1の実施形態では、クッション1を被介護者に使用する際に、体温がこもらないことで、汗疹や湿疹などの皮膚疾患予防にも効果が期待できる。
【0036】
尚、筒形立体網状構造体11、内側カバー12、外側カバー13の素材及び形状については、前述のものに限らず、発明の主旨を逸脱しない範囲内で各種適用可能である。
【0037】
<第2の実施形態>
図3は、本発明の第2の実施形態に係るクッションを示す分解斜視図である。
図4(a)は、本発明の第2の実施形態に係るクッションを示す組み立てた状態の一端側から見た斜視図である。
図4(b)は、本発明の第2の実施形態に係るクッションを示す組み立てた状態の他端側から見た斜視図である。
【0038】
<クッションの構成>
図3において、クッション2は、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者等が使用するものであり、円柱形立体網状構造体21と、内側カバー22と、外側カバー23とから構成されている。
【0039】
円柱形立体網状構造体21は、立体網状構造体を円柱形に形成したものであり、図1に示した貫通孔111は形成されていない。
【0040】
前記立体網状構造体としては、例えば、ポリプロピレン系共重合体(a)とポリプロピレン系共重合体(b)の混合物を含む熱可塑性樹脂からなり、連続線条が部分的にランダムに溶着することによりループを形成したスプリング構造を有し、前記ポリプロピレン系共重合体(a)の曲げ弾性率は、前記ポリプロピレン系共重合体(b)の曲げ弾性率とは異なるものを用いている。
【0041】
内側カバー22は、伸縮可能な四角形の布221の対向する二辺を縫い合わせて筒状に形成したものであり、伸びていない状態で円柱形立体網状構造体21の外周の長さと同程度の内周の長さになっている。
【0042】
内側カバー22による筒の一端には、布221を折り返して縫い付けることで紐入れ部222を形成している。紐入れ部222には、円柱形立体網状構造体21の外周の長さよりある程度長い紐の輪223が挿入されている。
【0043】
内側カバー22による筒の他端には、布221を折り返して縫い付けることで紐入れ部225を形成している。紐入れ部225には、円柱形立体網状構造体21の外周の長さの1/2程度となる図示しない紐の輪が挿入されている。
【0044】
外側カバー23は、伸縮可能な四角形の布231の対向する二辺を縫い合わせて筒状に形成したものであり、伸びていない状態で円柱形立体網状構造体21の外周の長さと同程度の内周の長さになっている。外側カバー23による筒の一端には、布231を折り返して縫い付けることで紐入れ部232を形成している。紐入れ部232には、円柱形立体網状構造体21の外周の長さよりある程度長い紐の輪233が挿入されている。
【0045】
外側カバー23による筒の他端には、布231を折り返して縫い付けることで紐入れ部235を形成している。紐入れ部235には、円柱形立体網状構造体21の外周の長さの1/2程度となる図示しない紐の輪が挿入されている。
【0046】
<クッションの組み立て方法>
クッション2を組み立てる場合、まず、作業者は、内側カバー22の一端の開口224を開き、開口224に円柱形立体網状構造体21を挿入することで、円柱形立体網状構造体21に内側カバー22を被せる。この後、紐の輪223を引っ張ることで、開口224を円柱形立体網状構造体21の外径の1/2程度に縮める。
【0047】
ここで、内側カバー22の他端側の開口226は、紐入れ部225の図示しない紐により、円柱形立体網状構造体21の外径の1/2程度のままであり、開口226から円柱形立体網状構造体21が抜けないようになっている。
【0048】
次に、作業者は、外側カバー23の一端の開口234を開き、開口234に内側カバー22で覆われた円柱形立体網状構造体21を挿入することで、内側カバー22の上から円柱形立体網状構造体21に外側カバー23を被せる。この後、紐の輪233を引っ張ることで、図4(a)に示すように開口234を円柱形立体網状構造体21の外径の1/2程度に縮める。これにより、図4(a)及び図4(b)に示すクッション2が完成する。
【0049】
ここで、外側カバー23の他端側の開口236は、紐入れ部235の図示しない紐により、図4(b)に示すように、円柱形立体網状構造体21の外径の1/2程度のままであり、開口236から円柱形立体網状構造体21が抜けないようになっている。
【0050】
<クッション2の使用方法>
介護者は、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者に対して、褥瘡予防の体位変換時にクッション1を利用して体位保持を行う。
【0051】
また、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者は、拘縮により腕を身体に密着する姿勢になりやすいのでクッション2を腕や脇に挟み身体の緊張を和らげる。
【0052】
<第2の実施形態の構成及び効果を纏め>
このような第2の実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、クッション2は、弾性を有する網状構造体(円柱形立体網状構造体21)と、前記網状構造体を覆うカバー(内側カバー22、外側カバー23)と、を備え、前記カバーには、前記網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部(開口224、226、234、236)が設けられていることを特徴とする。
【0053】
また、クッション2は、弾性を有し、外周が円筒面形状(シリンドリカル形状)となる立体網状構造体(円柱形立体網状構造体21)と、前記立体網状構造体を覆うカバー(内側カバー22、外側カバー23)と、を備え、前記カバーには、前記立体網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部(開口224、226、234、236)が設けられていることを特徴とするクッション。
【0054】
このような構成を有することから、第2の実施形態のクッション2は、前記網状構造体(円柱形立体網状構造体21)と前記カバー(内側カバー22、外側カバー23)の外部との間で通気を可能にする開放部(開口224、226、234、236)が設けられているので、通気性の良いクッションを提供でき、被介護者を介護する場合に好適なクッションを提供することが可能となった。
【0055】
また、第2の実施形態では、クッション2を被介護者に使用する場合に、通気性の良い円柱形立体網状構造体21により体温がこもらず、検温時にこもり熱で体温が上がってしまった身体をうちわで仰いだり冷却したりしなくてもよくなった。
【0056】
さらに、第2の実施形態では、円柱形立体網状構造体21に伸縮性の内側カバー22及び外側カバー23を被せたことで、クッション2の肌触りがよくなった。
【0057】
さらに、第2の実施形態では、クッション2を被介護者に使用する際に、通気性の良い円柱形立体網状構造体21により熱がこもらず、発汗が抑えられ、着替えの回数が減り介護負担軽減につながる。
【0058】
さらに、第2の実施形態では、クッション2を被介護者に使用する際に、体温がこもらないことで、汗疹や湿疹などの皮膚疾患予防にも効果が期待できる。
【0059】
尚、円柱形立体網状構造体21、内側カバー22、外側カバー23の素材及び形状については、前述のものに限らず、発明の主旨を逸脱しない範囲内で各種適用可能である。
【0060】
<第3の実施形態>
図5は、本発明の第3の実施形態に係るネットクッションを示す組み立てた状態の正面図である。
図6(a)は、本発明の第3の実施形態に係るネットクッションの保護具を示す斜視図である。
以下、図面を用いて発明の第3の実施形態に係るネットクッションについて説明する。
【0061】
<ネットクッションの構成>
図5において、ネットクッション3は、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者等が使用するものであり、筒状ネット31と、保護具32、33とから構成されている。
【0062】
筒状ネット31は、筒面網状構造体であり、概存のポリプロピレン製の方形状ネットの対向する二辺を縫い合わせて筒状に仕上げたものである。
【0063】
筒状ネット31の一端及び他端には保護具32(図6(a)参照)、33が取り付けられている。保護具32、33は、筒状ネット31の両端を保護するものであり、概存の伸縮性のパイル生地を筒状ネット31の輪の大きさに縫製したものを、筒状ネット31の端の内側に縫い付け外側に折り返し覆い被せたものである。
【0064】
保護具32と保護具33との間は、筒状ネット31と保護具32、33との間で通気を可能にする開放部34となっている。
【0065】
<ネットクッション3の使用方法>
介護者は、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者に対して、褥瘡予防の体位変換時にネットクッション3を利用して体位保持を行う。
【0066】
また、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者は、拘縮により腕を身体に密着する姿勢になりやすいのでネットクッション3を腕や脇に挟み身体の緊張を和らげる。
【0067】
<第3の実施形態の構成及び効果を纏め>
このような第3の実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、ネットクッション3は、弾性を有する網状構造体(筒状ネット31)と、前記網状構造体を覆うカバー(保護具32、33)と、を備え、前記カバーには、前記網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部34が設けられていることを特徴とする。
【0068】
また、ネットクッション3は、弾性を有する方形状ネットを筒状にし、当該筒状にしたネット(筒状ネット31)の両端を伸縮性のパイル生地による保護具32、33で覆ったことを特徴とする
【0069】
このような構成を有することから、第3の実施形態のネットクッション3は、前記網状構造体(筒状ネット31)と前記カバー(保護具32、33)の外部との間で通気を可能にする開放部34が設けられているので、通気性の良いクッションを提供でき、被介護者を介護する場合に好適なクッションを提供することが可能となった。
【0070】
また、第3の実施形態では、ネットクッション3を使用する場合に、径が違うがそれ以外はネットクッション3と同様の構造のクッションを、筒状ネット31の内側に挿入することで、ネットクッション3の強度を調整できる。径の違うネットクッションを組み合わせた場合、重ねたネット間に保冷剤を挟むことで、涼しく快適に使用できる。
【0071】
さらに、第3の実施形態では、ネットクッション3を使用する場合に、筒状ネット31の内側に保冷剤を挿入することで、涼しく快適に使用できる。
【0072】
さらに、第3の実施形態では、ネットクッション3を被介護者に使用する場合に、通気性の良い筒面網状構造体の筒状ネット31により体温がこもらず、検温時にこもり熱で体温が上がってしまった身体をうちわで仰いだり冷却したりしなくてもよくなった。
【0073】
さらに、第3の実施形態では、筒状ネット31に保護具32、33を被せたことで、肌触りがよくなった。
【0074】
さらに、第3の実施形態では、被介護者に使用する際に、通気性の良い筒面網状構造体の筒状ネット31により、熱がこもらず、発汗が抑えられ、着替えの回数が減り介護負担軽減につながる。
【0075】
さらに、第3の実施形態では、ネットクッション3を被介護者に使用する際に、体温がこもらないことで、汗疹や湿疹などの皮膚疾患予防にも効果が期待できる。
【0076】
尚、筒状ネット31と、保護具32、33の素材及び形状については、前述のものに限らず、発明の主旨を逸脱しない範囲内で各種適用可能である。
【0077】
<第4の実施形態>
図6(b)は、本発明の第4の実施形態に係るネットクッションの保護具を示す斜視図である。
図7(a)は、本発明の第4の実施形態に係るネットクッションに用いられる方形状ネットを示す平面図である。
図7(b)は、本発明の第4の実施形態に係るネットクッションの一部を切欠いて示す正面図である。
図7(c)は、本発明の第4の実施形態に係るネットクッションの断面図である。
図8は、本発明の第4の実施形態に係るネットクッションの使用例を示す説明図である。
【0078】
以下、図面を用いて発明の第3の実施形態に係るネットクッションについて説明する。
図7(b)において、ネットクッション4は、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者等が使用するものであり、筒状ネット41と、保護具42、43とから構成されている。
【0079】
図7(a)において、方形状ネット51は、図7(b)に示した筒状ネット41を構成するものであり、概存のポリプロピレン製の方形状ネットを用い、方形状ネットの第1の対向する両辺または片辺に保護具411を裏表から覆うように縫い付け、一方の辺(図7(a)の右側の辺)に保護具411の上から係止具412を複数個所取り付けている。方形状ネット51の他方の辺(係止具412を取り付けた辺の反対の辺、図7(a)の左側の辺)にも係止具413を複数個所取り付ける。係止具412と係止具413は、互いに係止して止め合わされる。
【0080】
方形状ネット51は、一方の辺及び反対側の辺の係止具412、413を止め合わせることで、図7(b)に示す筒状ネット41に形成される。
【0081】
また、図7(a)において、方形状ネット51の裏面(筒状ネット41の内側の面)は、第2の対向する両辺に係止具414、415を縫い付けている。
【0082】
図7(c)において、保護具42、43は、伸縮性のパイル生地421、431で環状に縫製したものであり、上端(図6(b)に示す状態における上端)付近に係止具422、432を取り付けている。
【0083】
<ネットクッションの組み立て方法>
ネットクッション4を組み立てる場合、まず、作業者は、保護具42、43のパイル生地421、431を中表にし、図7(b)に示す筒状にした筒状ネット41の内側に取り付けた係止具414、415に内側からそれぞれ係止具422、432を止め合わせたら、パイル生地421、431を外側に折り返し筒状ネット41の端を覆い被せる。
これにより、ネットクッション4が完成する。
【0084】
ネットクッション4を組み立てた状態で、保護具42と保護具43との間は、図7(b)に示すように、筒状ネット41と保護具42、43との間で通気を可能にする開放部44となっている。
【0085】
<ネットクッション4の使用方法>
介護者は、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者に対して、褥瘡予防の体位変換時にネットクッション4を利用して体位保持を行う。
【0086】
また、図8に示すように、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者5は、拘縮により腕を身体に密着する姿勢になりやすいのでネットクッション4を腕や脇に挟み身体の緊張を和らげる。
【0087】
<第4の実施形態の構成及び効果を纏め>
このような第4の実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、ネットクッション4は、弾性を有する網状構造体(筒状ネット41)と、前記網状構造体を覆うカバー(保護具42、43)と、を備え、前記カバーには、前記網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部44が設けられていることを特徴とする。
【0088】
また、ネットクッション4は、弾性を有する方形状ネットを筒状にし、当該筒状にしたネット(筒状ネット41)の両端を伸縮性のパイル生地による保護具42、43で覆ったことを特徴とするネットクッション。
【0089】
このような構成を有することから、第4の実施形態のネットクッション4は、前記網状構造体(筒状ネット41)と前記カバー(保護具42、43)の外部との間で通気を可能にする開放部44が設けられているので、通気性の良いクッションを提供でき、被介護者を介護する場合に好適なクッションを提供することが可能となった。
【0090】
また、第4の実施形態では、ネットクッション4を使用する場合に、径が違うがそれ以外はネットクッション4と同様の構造のクッションを、筒状ネット41の内側に挿入することで、ネットクッション4の強度を調整できる。径の違うネットクッションを組み合わせた場合、重ねたネット間に保冷剤を挟むことで、涼しく快適に使用できる。
【0091】
さらに、第4の実施形態では、ネットクッション4を使用する場合に、筒状ネット41の内側に保冷剤を挿入することで、涼しく快適に使用できる。
【0092】
さらに、第4の実施形態では、ネットクッション4を被介護者に使用する場合に、通気性の良い筒面網状構造体の筒状ネット41により体温がこもらず、検温時にこもり熱で体温が上がってしまった身体をうちわで仰いだり冷却したりしなくてもよくなった。
【0093】
さらに、第4の実施形態では、筒状ネット41に保護具42、43を被せたことで、肌触りがよくなった。
【0094】
さらに、第4の実施形態では、被介護者に使用する際に、通気性の良い筒面網状構造体の筒状ネット41により、熱がこもらず、発汗が抑えられ、着替えの回数が減り介護負担軽減につながる。
【0095】
さらに、第4の実施形態では、ネットクッション4を被介護者に使用する際に、体温がこもらないことで、汗疹や湿疹などの皮膚疾患予防にも効果が期待できる。
【0096】
尚、筒状ネット41と、保護具42、43の素材及び形状については、前述のものに限らず、発明の主旨を逸脱しない範囲内で各種適用可能である。
【0097】
<付記1>
本発明は、方形状ネットを筒状にして縫合して両端を伸縮性のパイル生地を縫製した保護具で覆った通気性を重視したことを特徴とするネットネットクッションである。
<付記2>
本発明は、方形状ネットを筒状にして両端を保護具で覆うネットクッションであり、方形状ネットの両端もしくは片側に保護具を縫い付け両端に係止具を複数個取り付け、示す方形状ネットの上下端の中央付近に係止具を取り付けた本体と環状の伸縮性のパイル生地から成る保護具の内側上辺に係止具を取り付けて本体と留め合せて組み立てたことを特徴とするネットクッションである。
【0098】
<第5の実施形態>
図9は、本発明の第5の実施形態に係るクッションを示す分解斜視図である。
図10(a)は、本発明の第5の実施形態に係るクッションを示す組み立てた状態の一端側から見た斜視図である。
図10(b)は、本発明の第5の実施形態に係るクッションを示す組み立てた状態の他端側から見た斜視図である。
図11は、本発明の第5の実施形態に係るクッションに用いられるネットアセンブリを示す平面図である。
図12は、本発明の第5の実施形態に係るクッションの販売方法を示す説明図である。
【0099】
<クッションの構成>
図9図10(a)及び図10(b)において、本発明の第5の実施形態に係るクッション6は、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者等が使用するものであり、大小の筒状ネット61、62と、保冷剤パック63と、外側カバー64とから構成されている。
【0100】
尚、図示しないが筒状ネット61、62は、ユーザ側で布性のカバーを巻いて縫い付けることも可能である。
【0101】
図11に示すネットアセンブリ611は、図9に示した筒状ネット61を構成するものであり、概存のポリプロピレン製の方形状ネット612を用い、長手方向で対向する一方の辺に面ファスナ613のフック面テープ614を縫い付け、長手方向で対向する他方の辺の縁部表面と縁部裏面に面ファスナ613のループ面テープ615を縫い付けている。
【0102】
フック面テープ614は、一端側及び他端側が方形状ネット612の側方に突出している。
【0103】
ネットアセンブリ611から筒状ネット61を形成する場合には、方形状ネット612を長手方向に巻いて筒状にし、縁部表面のループ面テープ615にフック面テープ614を押し付けることで、縁部表面のループ面テープ615にフック面テープ614を係止させる。
【0104】
さらに方形状ネット612の側方に突出しているフック面テープ614の一端側及び他端側は、筒状にした方形状ネット612の内側に折り曲げ、縁部裏面のループ面テープ615に押し付けることで、縁部裏面のループ面テープ615に係止させる。これにより、図11に示すネットアセンブリ611から図9に示した筒状ネット61が形成される。
【0105】
図12に示すネットアセンブリ621は、図9に示した筒状ネット62を構成するものであり、概存のポリプロピレン製の方形状ネット622を用い、長手方向で対向する一方の辺に面ファスナ623のフック面テープ624を縫い付け、長手方向で対向する他方の辺の縁部表面と裏面に面ファスナ623のループ面テープ625を縫い付けている。
【0106】
ネットアセンブリ621は、方形状ネット622の長手方向がネットアセンブリ611の方形状ネット621より短いだけで、他の構成要素及び筒状ネット62を形成する方法は、ネットアセンブリ611と同様である。
【0107】
図9図10(a)及び図10(b)において、保冷剤パック63は、合成樹脂製の袋体631に保冷剤を収納したものである。
【0108】
保外側カバー64は、伸縮可能な四角形の布641の対向する二辺を縫い合わせて筒状に形成したものであり、伸びていない状態で筒状ネット61の外周の長さと同程度の内周の長さになっている。
【0109】
図9及び図10(a)において、外側カバー64による筒の一端には、布641を折り返して縫い付けることで紐入れ部642を形成している。紐入れ部642には、筒状ネット61の外周の長さよりある程度長い紐の輪643が挿入されている。紐の輪643は、詰め付け具644の孔に通させれ、詰め付け具644より外側に結び目645が形成されている。
【0110】
図10(b)において、外側カバー64による筒の他端には、布641を折り返して縫い付けることで紐入れ部646を形成している。紐入れ部646には、筒状ネット61の外周の長さよりある程度長い紐の輪647が挿入されている。紐の輪647は、詰め付け具648の孔に通させれ、詰め付け具648より外側に結び目649が形成されている。
図9図10(a)及び図10(b)において、外側カバー64の外周面には、商品名を表示したラベル650が縫い付けられている。
【0111】
<クッションの販売方法>
図12において、クッション6を組み立てるための大小のネットアセンブリ611、612、保冷剤パック63、及び外側カバー64は、包装袋7に収納されて販売される。包装袋7の表面下側には、商品をイメージした画像71が印刷されている。
【0112】
尚、大小のネットアセンブリ611、612の面ファスナ613、623のフック面テープ614、624は、包装袋7に収納される際に、折り畳まれた状態になっている。
【0113】
<クッションの組み立て方法>
クッション6を組み立てる場合、まず、作業者は、ネットアセンブリ611から筒状ネット61を形成し、ネットアセンブリ612から筒状ネット62を形成する。
【0114】
次に、作業者は、外側カバー64の他端側の紐の輪647を引っ張ることで、図10(b)に示すように外側カバー64の他端側の開口652を筒状ネット61の外径の1/2程度に縮める。
【0115】
次に、作業者は、外側カバー64の一端の開口651を開き、開口651に筒状ネット61を挿入し、さらに開口651を介して筒状ネット61の内側に筒状ネット62を挿入する。
【0116】
次に、作業者は、筒状ネット61と筒状ネット62の間の隙間に保冷剤パック63を挿入する。
【0117】
次に、紐の輪643を引っ張ることで、図10(a)に示すように開口651を筒状ネット61の外径の1/2程度に縮める。これにより、図10(a)及び図10(b)に示すクッション6が完成する。
【0118】
ここで、図10(b)に示すように、外側カバー64の他端側の開口652は、紐入れ部646の紐の輪647により、筒状ネット61の外径の1/2程度のままであり、開口652から筒状ネット61が抜けないようになっている。
【0119】
<クッション6の使用方法>
介護者は、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者に対して、褥瘡予防の体位変換時にクッション6を利用して体位保持を行う。
【0120】
また、寝たきりで身体に麻痺のある被介護者は、拘縮により腕を身体に密着する姿勢になりやすいのでクッション6を腕や脇に挟み身体の緊張を和らげる。
【0121】
<第5の実施形態の構成及び効果を纏め>
このような第5の実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、クッション6は、弾性を有する網状構造体(筒状ネット61、62)と、前記網状構造体を覆うカバー(外側カバー64)と、を備え、前記カバーには、前記網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部(開口651、652)が設けられていることを特徴とする。
【0122】
また、クッション6は、弾性を有する方形状ネットを筒状にした網状構造体(筒状ネット61、62)と、前記網状構造体を覆うカバー(外側カバー64)と、を備え、前記カバーには、前記網状構造体と前記カバーの外部との間で通気を可能にする開放部(開口651、652)が設けられている。
【0123】
このような構成を有することから、第5の実施形態のクッション6は、前記網状構造体(筒状ネット61、62)と前記カバー(外側カバー64)の外部との間で通気を可能にする開放部(開口651、652)が設けられているので、通気性の良いクッションを提供でき、被介護者を介護する場合に好適なクッションを提供することが可能となった。
【0124】
また、第5の実施形態では、前記網状構造体として二重の筒状ネット61、62を用いることで、抱き心地を高めることができる。
【0125】
さらに、第5の実施形態では、筒状ネット61、62の間に保冷剤パック63を挿入することで、冷却効率を高め、より涼しく快適に使用できる。
【0126】
さらに、第5の実施形態では、クッション6を組み立てるための筒状ネット61、62を平面の大小のネットアセンブリ611、612の状態で包装袋7に収納して販売することで、商品を置くスペースが小さくて済むという利点がある。
【0127】
さらに、第5の実施形態では、クッション6を被介護者に使用する場合に、通気性の良い筒状ネット61、62により体温がこもらず、検温時にこもり熱で体温が上がってしまった身体をうちわで仰いだり冷却したりしなくてもよくなった。
【0128】
さらに、第5の実施形態では、筒状ネット61、62に伸縮性の外側カバー64を被せたことで、クッション6の肌触りがよくなった。
【0129】
さらに、第5の実施形態では、クッション6を被介護者に使用する際に、通気性の良い筒状ネット61、62により熱がこもらず、発汗が抑えられ、着替えの回数が減り介護負担軽減につながる。
【0130】
さらに、第5の実施形態では、クッション6を被介護者に使用する際に、体温がこもらないことで、汗疹や湿疹などの皮膚疾患予防にも効果が期待できる。
【0131】
尚、筒状ネット61、62、保冷剤パック63、外側カバー64の素材及び形状については、前述のものに限らず、発明の主旨を逸脱しない範囲内で各種適用可能である。
【0132】
本発明の、構造、システム、材料、各部材の連結等は、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々に変更可能である。
【0133】
例えば、2つ以上の部材を1つにすることも可能であるし、逆に、1つの部材を2つ以上の別の部材から構成して接続することも可能である。
【0134】
また、上記第1乃至第5の実施形態は、あくまでも、現在のところの最良の形態またはそれに近い形態の5つにすぎない。
【0135】
<定義等>
本発明における網状構造体は、クッションに使用できればどのようなものであってもよい。
【符号の説明】
【0136】
1 :クッション
2 :クッション
3 :ネットクッション
4 :ネットクッション
5 :介護者
6 :クッション
7 包装袋
11 :筒形立体網状構造体
12 :内側カバー
13 :外側カバー
21 :円柱形立体網状構造体
22 :内側カバー
23 :外側カバー
31 :筒状ネット
32 :保護具
33 :保護具
34 :開放部
41 :筒状ネット
42 :保護具
43 :保護具
44 :開放部
51 :方形状ネット
61 :筒状ネット
62 :筒状ネット
63 :保冷剤パック
64 :外側カバー
71 :画像
111 :貫通孔
121 :布
122 :紐入れ部
123 :輪
124 :開口
125 :紐入れ部
126 :開口
131 :布
132 :紐入れ部
133 :輪
135 :紐入れ部
134 :開口
136 :開口
221 :布
222 :紐入れ部
223 :輪
224 :開口
225 :紐入れ部
226 :開口
231 :布
232 :紐入れ部
233 :輪
234 :開口
235 :紐入れ部
236 :開口
411 :保護具
412 :係止具
413 :係止具
414 :係止具
421 :パイル生地
431 :パイル生地
422 :係止具
432 :係止具
611 :ネットアセンブリ
612 :方形状ネット
613 :面ファスナ
614 :フック面テープ
615 :ループ面テープ
621 :ネットアセンブリ
622 :方形状ネット
623 :面ファスナ
624 :フック面テープ
625 :ループ面テープ
631 :袋体
641 :布
642 :紐入れ部
643 :紐の輪
644 :詰め付け具
645 :結び目
646 :紐入れ部
647 :紐の輪
648 :詰め付け具
649 :結び目
650 :ラベル
651 :開口
652 :開口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12