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特開2024-61613車両用防護装置及び車両用防護装置の設置構造
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024061613
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】車両用防護装置及び車両用防護装置の設置構造
(51)【国際特許分類】
   E01F 13/04 20060101AFI20240425BHJP
【FI】
E01F13/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023129708
(22)【出願日】2023-08-09
(31)【優先権主張番号】P 2022168268
(32)【優先日】2022-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2023079913
(32)【優先日】2023-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002462
【氏名又は名称】積水樹脂株式会社
(72)【発明者】
【氏名】上原 健嗣
(72)【発明者】
【氏名】吉村 真一
【テーマコード(参考)】
2D101
【Fターム(参考)】
2D101CA02
2D101CA11
2D101CB07
2D101DA04
2D101EA06
2D101FA21
2D101FA33
2D101FA35
2D101FB22
2D101GA17
(57)【要約】
【課題】広い区域においても車両の走行を妨げることができる車両用防護装置を提供する。
【解決手段】防護体の壁部の前方側に踏付部を延設させて、壁部に衝突する車両の車輪の真下に踏付部が配置されるように形成し、前記防護体を連結部材によって複数個連結させて車両用防護装置を形成する。前記車両用防護装置によれば、車輪が前記踏付部を踏み付けた状態で車両が壁部に衝突するようになされ、この車両の進行を効果的に妨げることができる。また、前記防護体を連結部材によって複数個連結するので、車両を規制する区域が広い場合においてもその周囲に沿うように連結した各防護体を配置して車両の進行を妨げることができる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防護体と連結部材とを備え、該連結部材により前記防護体が複数個連結されて設けられる車両用防護装置であって、
前記防護体は壁部と、該壁部の前方側に延設される踏付部を備え、前記壁部に衝突する車両の車輪が前記踏付部の車輪の真下に配置されるように形成されていることを特徴とする車両用防護装置。
【請求項2】
前記連結部材が前記防護体と別体に形成された長尺部材であり、1個の連結部材によって3個以上の防護体が幅方向に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用防護装置。
【請求項3】
前記連結部材と別体に形成された規制部材を備えており、
前記連結部材は前記壁部に取り付けられ、前記規制部材は複数の前記踏付部に跨がるように取り付けられると共に、該規制部材が踏付部の上方に配置されて前記車両の車輪が踏み付け可能になされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用防護装置。
【請求項4】
前記壁部と踏付部とが1個の金属板を曲げ加工して形成され、前記壁部が車両のバンパーに接触可能な大きさに形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用防護装置。
【請求項5】
請求項2に記載の車両用防護装置の設置構造であって、
前記各防護体の踏付部が道路の路面に載置されると共に、連結された各防護体が道路の車両進行方向に対して傾斜する方向に沿って配置されていることを特徴とする車両用防護装置の設置構造。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衝突した車両の進行を妨げるための車両用防護装置と、その設置構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両が走行する道路において、工事や事故の対応のために一時的に車両の進入を規制することがある。このような走行が規制された区域内へ車両を進入させないためにパイロン等が利用されるが、路上に設置したパイロンは衝突した車両の走行を物理的に規制する能力はほぼ無い。このため、走行規制区域内の作業者などを保護する等の目的で衝突した車両の進行を妨げることができる防護装置が要望されており、種々の発明が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、路面に置かれ、車両との衝突に際して変形し、車両の走行をブロックする止め部材をもつ車両用保安防護体おいて、止め部材が一端をこれに結合され、他端を路面に置かれる延長部材を具備し、前記衝突に際して、車両によって延長部材を踏むことによって動きを止められていることを特徴とする車両用保安防護体の発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11-280030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される車両用保安防護体は、延長部材が衝突車両によって路面に押し付けられることで止め部材が弾き飛ばされないようになされ、設置位置で車両を急停止させるように設けたものであるが、車両の走行を規制する区域が広い場合に利用しにくい恐れがあった。
【0006】
本発明は、広い区域においても車両の走行を妨げることができる車両用防護装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る車両用防護装置は、防護体と連結部材とを備え、該連結部材により前記防護体が複数個連結されて設けられる車両用防護装置であって、
前記防護体は壁部と、該壁部の前方側に延設される踏付部を備え、前記壁部に衝突する車両の車輪の真下に前記踏付部が配置されるように形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係る車両用防護装置によれば、車両用防護装置を構成する防護体が壁部とこの壁部の前方側に延設する踏付部を備え、前記壁部に衝突する車両の車輪の真下に前記踏付部を配置させるので、車輪が前記踏付部を踏み付けた状態で車両が壁部に衝突するようになされ、この車両の進行を効果的に妨げることができる。
また、前記防護体を連結部材によって複数個連結するので、車両を規制する区域が広い場合においてもその周囲に沿うように連結した各防護体を配置して車両の進行を妨げることができる。
【0009】
また、前記連結部材を前記防護体と別体の長尺部材に形成し、1個の連結部材によって3個以上の防護体を幅方向に連結すれば、車両を規制する区域が広い場合に車両用防護装置を容易に設置することができるので、好ましい。
【0010】
また、前記連結部材と別体に形成した規制部材を備え、前記連結部材を前記壁部に取り付け、前記規制部材を複数の踏付部に跨がるように取り付ければ、複数の防護体が壁部と踏付部の両方の部位で連結されるので、車両が衝突したときに各防護体の分離を効果的に抑制できる。
また、前記規制部材を踏付部の上方に配置して前記車両の車輪が踏み付け可能に設ければ、衝突した車両の車輪が規制部材を踏み付けることで、車両の車輪が踏付部を踏み付けている防護体だけでなく、前記規制部材を跨がるように取り付けている他の防護体の移動を抑制できるので、車両用防護装置の移動や分離を低減して前記車両の進行を効果的に妨げることができ、好ましい。
【0011】
また、前記壁部と踏付部とを1個の金属板を曲げ加工して形成すれば、前記防護体を簡単な構造に形成することができる。また、前記壁部を車両のバンパーに接触可能な大きさに形成すれば、衝突した車両が壁部を乗り越えにくくなされ、その進行を効果的に妨げることができるので、好ましい。
【0012】
また、前記各防護体の踏付部を道路の路面に載置すると共に、連結した各防護体を道路の車両進行方向に対して傾斜する方向に沿って配置すれば、車両が手前側に配置した防護体から先側へ配置した防護体へ次々と車両が衝突するように設けられるので、車両用防護装置の後方側へ進入するような車両の進行を効果的に妨げることができ、好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の車両用防護装置とその設置構造によれば、広い区域においても車両の走行を効果的に妨げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る車両用防護装置の実施の一形態を示す斜視図である。
図2図1の一部を拡大した図である。
図3図1、2の防護体を示す斜視図である。
図4図3の正面図である。
図5図3の左側面図である。
図6図3の平面図である。
図7図6の防護体を複数個段積みした状態を示す側面図である。
図8図1、2の連結部材を示す図である。
図9】本発明に係る車両用防護装置の設置構造の実施の一形態を示す平面図である。
図10】防護体の踏付部の他の一形態を示す平面図である。
図11】防護体の壁部の上部の他の一形態を示す側面図である。
図12】本発明に係る車両用防護装置の実施の他の一形態を示す斜視図である。
図13図12の車両用防護装置の異なる方向からの斜視図である。
図14図12の一部を拡大した図である。
図15図13の一部を拡大した図である。
図16図12~15の防護体を示す斜視図である。
図17図16の防護体の異なる方向からの斜視図である。
図18図16の正面図である。
図19図16の右側面図である。
図20図16の背面図である。
図21図16の平面図である。
図22図16の底面図である。
図23図12~15の連結部材を示す図である。
図24】本発明に係る車両用防護装置の実施の他の一形態を示す斜視図である。
図25図24の車両用防護装置の異なる方向からの斜視図である。
図26図24の一部を拡大した図である。
図27図25の一部を拡大した図である。
図28図24~27の防護体を示す斜視図である。
図29図28の防護体の異なる方向からの斜視図である。
図30図28、29の防護体の正面図である。
図31図30の右側面図である。
図32図30の背面図である。
図33図30の平面図である。
図34図30の底面図である。
図35図24~27の連結部材を示す図である。
図36図35の連結部材を連結する図24~27のジョイントの斜視図である。
図37図24~27の規制部材を示す斜視図である。
図38図37の正面図である。
図39図37の右側面図である。
図40図37の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図1は本発明に係る車両用防護装置1の実施の一形態を示す斜視図であり、図2図1の一部を拡大した図である。
車両用防護装置1は、車両の進行を妨げる防護体2と、この防護体2を複数個連結する連結部材4を備えている。
図1に示す車両用防護装置1は、4個の防護体2を1個の連結部材4で連結して構成している。各防護体2は連結部24を備えており、この連結部24を連結部材4へ係合させて連結させている。即ち、車両用防護装置1は、連結部24と連結部材4との係合を解除することで各防護体2を分離させることができる
【0016】
図3図1、2の防護体2を示す斜視図であり、図4図3の正面図であり、図5図3の左側面図であり、図6図3の平面図である。
防護体2は路面などの設置面に載置して設置するように形成しており、設置面に当接する基部26と、この基部26から上方に突出する壁部20を備えている。壁部20は、車両のバンパーが接触可能な大きさに形成しており、衝突した車両の進行を妨げるように設けている。
防護体2は、基部26と壁部20とを1個の金属板で形成しており、具体的には亜鉛メッキ鋼板を曲げ加工して形成している。
【0017】
防護体2は、基部26を構成する踏付部27を前方側に配置して設けている。
踏付部27は略矩形平板状に設けており、上下方向に貫通する矩形の貫通孔27aを幅方向に4個並設させて形成している。
【0018】
基部26から上方に突出する壁部20は、接触部21と支持部22を備えている。
接触部21は略矩形平板状に形成しており、前記踏付部27の後端から上方へ延設させている。接触部21は、踏付部27に対して略垂直に配置しており、壁部20の前面を構成するように形成している。
支持部22は略矩形平板状に形成しており、接触部21の上端から後ろ斜め下方へ延設させて壁部20の後面を構成するように形成している。
【0019】
支持部22の下端には略矩形平板状の支持基部28が接続しており、支持基部28は支持部22の下端から後方へ延設させている。支持基部28は基部26を構成しており、その下面が設置面へ載置されるように設けている。即ち、基部26を構成する踏付部26と支持基部28は、それぞれの下面が同一平面上に配置されるように設けている。
【0020】
防護体2は、前記連結部材4が係合可能な連結部24を備えている。
図3~6に示す連結部24は、前記接触部21の前方側の下部に設けており、幅方向に間隔をあけて2個形成している。各連結部24は接触部21に取り付けた所謂Uボルトで形成しており、雄ねじを形成した両端部をそれぞれ接触部21へ前方側から挿通させ、接触部21の前後からナットを締め付けて取り付けている。
前記各連結部24は、Uボルトの内側に連結部材4を挿通させて係合するように設けている。
【0021】
防護体2は、前方側から走行してきた車両が壁部20の接触部21へ衝突したときに、接触部21に接続する踏付部27が衝突した車両の車輪に踏み付けられた状態となされるように設けている。このように設けることで、車両の衝突による防護体2の移動が車輪に踏み付けられた踏付部27によって規制され、衝突車両の進行を防護体2の壁部20によって効果的に妨げることができる。
また、防護体2は、前記踏付部27が車輪に踏み付けられたときに、貫通孔27aを通じて車輪の一部が設置面に直接接触するように設けている。このように、貫通孔27aの内側で車輪と設置面とが直接接触することによって踏付部27の移動が低減し、衝突車両の進行を壁部20によってより効果的に妨げることができる。
また、防護体2は車両が正面衝突するように壁部20へぶつかると、車両が壁部20へ乗り上げた状態となされる。防護体2は、車両が壁部20に乗り上げた状態において、この車両の進行をより効果的に妨げることができる。
【0022】
また、壁部20の支持部22を接触部21へ接続させて設けることで、車両が接触部21へ衝突したときに、その下端を設置面へ当接させた支持部22によって接触部21が支持され、接触部21が後方へ向かうような変形が抑制されて、衝突車両の進行を効果的に妨げることができる。
また、設置面上に載置される基部26の支持基部28を支持部22の下端に接続させて設けることで、車両が接触部21へ衝突したときに、支持基部28によって支持部22の下端の移動が規制され、支持部22に支持される接触部21の変形が低減し、衝突車両の進行をより効果的に妨げることができる。
【0023】
連結部材4によって連結されてない状態の防護体2は、上下方向に複数個を段積みすることができる。
図7図6の防護体2を複数個段積みした状態を示す側面図である。
図7は4個の防護体2を段積みした状態を示しており、上方に配置した防護体2の接触部21と支持部22との間に、下方に配置した防護体2の接触部21と支持部22を挿入させて、積み上げている。
防護体2は、図7に示すように段積み状態にすることで、その置き場をより小さくすることができる。
【0024】
図8図1、2の連結部材4を示す図である。
連結部材4は、防護体2の連結部24へ係合可能な長尺部材であり、具体的には金属製のワイヤーで形成している。図8に示す連結部材4は、その両端にそれぞれ接続部(図示せず)を有しており、各接続部を接続することで環状に設けることができる。
車両用防護装置1は、幅方向に配置した複数の防護体2の各連結部24へ連結部材4を挿通させて係合させた後に、連結部材4の各接続部を接続させて環状に設けることで、各連結部24から外れないように設けている。
【0025】
図9は本発明に係る車両用防護装置1の設置構造の実施の一形態を示す平面図である。
図9は、車両が図中下方から上方へ向けて走行する片側2車線の道路において、左側の車線R1に車両の進入を規制する区域Nが設定され、この規制区域Nの周囲に5台の車両用防護装置1A~1Eを設置した状況を示している。
各車両用防護装置1A~1Eは、図1、2に示す前記車両用防護装置1と同一であり、図8に示す前記連結部材4によって図3~6に示す前記防護体2を4個連結している。各車両用防護装置1A~1Eは、車両の進行方向の最も手前側に車両用防護装置1Aを配置し、先側へ向かって車両用防護装置1B~1Eを順番に配置して設置している。
尚、図9に示す車両用防護装置1Eは、一部の防護体2の図示を省略している。
【0026】
図9に示す各車両用防護装置1A~1Eは規制区域Nへの車両の進入を防止するように設置している。具体的には、規制区域Nの手前側に設置した車両用防護装置1A~1Cは、連結した各防護体2を車両進行方向に対して平面視傾斜状に配置することで、左側車線R1を走行する車両の運転手に右側車線R2への車線変更を促すように設けている。また、規制区域Nと右側車線R2との間に配置した車両用防護装置1D、1Eは、連結させた各防護体2を車両進行方向に沿うように設置しており、右側車線R2を走行する車両が規制区域Nへ進入しないように設けている。
各車両用防護装置1A~1Eは、各防護体2の踏付部27と接触部21とを車両の衝突が予測される図中下側から図中右側へ向けて設置することで、車両用防護装置1A~1Eに衝突した車両の進行を妨げ、規制区域Nへの進入を防止する。
【0027】
図9に示す車両用防護装置1A~1Cは、連結している各防護体2を車両進行方向に対して平面視傾斜状に配置することで、左側車線R1を走行する車両が防護体2に衝突したときに、衝突した防護体2によって車両の進行を妨げると共にその進行方向を図中右側へ向かうように促し、車両進行方向の先側に配置した各防護体2へ連続的に衝突させて、規制区域Nへの車両の進入を効果的に防止するように設けている。
また、図9に示す車両用防護装置1D、1Eは、右側車線R2を走行する車両の進路が左側へ向かって防護体2へ斜め方向側から衝突したときに、衝突した防護体2によって車両の進行を妨げると共にその進行方向を図中右側へ向かうように促し、車両進行方向の先側に配置した各防護体2へ連続的に衝突させて、規制区域Nへの車両の進入を効果的に防止するように設けている。
また、前記各車両用防護装置1A~1Cや各車両用防護装置1D、1Eは、連結している各防護体2の壁部20へ正面衝突するように車両がぶつかると車両が壁部20へ乗り上げた状態となされ、この車両の進行をより効果的に妨げることができる。
【0028】
各車両用防護装置1A~1Eにおいて、衝突する車両の向きによっては、車輪によって踏付部27が踏み付けられている防護体2とは別の防護体2へ車両が接触する状況の発生も想定される。このように車両が防護体2へ接触した場合でも、踏付部27が車輪に踏み付けられている防護体2との連結によって車両が接触した防護体2の移動が規制されて、接触した車両の進行を妨げる効果が期待できる。
【0029】
図9に示す車両用防護装置1Aは、連結している4個の防護体2Aa~2Adのうち、車両進行方向に対して最も手前側に防護体2Aaを配置し、その先側へ向かって防護体2Ab~2Adを順番に配置して設置している。車両用防護装置1Aは、前記防護体2Aaの踏付部27と接触部21を図中右側へ向けて設置し、防護体2Adへ向かうほど踏付部27と接触部21とを図中右斜め下方へ向けるようにその向きを徐々に変化させている。
また、図9に示す車両用防護装置1Cは、連結している4個の防護体2Ca~2Cdのうち、車両進行方向に対して最も手前側に防護体2Caを配置し、その先側へ向かって防護体2Cb~2Cdを順番に配置して設置している。車両用防護装置1Cは、前記防護体2Caの踏付部27と接触部21を図中右斜め下方へ向けて設置し、防護体2Adへ向かうほど踏付部27と接触部21とを図中右側へ向けるようにその向きを徐々に変化させている。
前記車両用防護装置1は、各防護体2を連結する連結部材4を、全体的な形状の変形が可能なワイヤーで形成することで、車両用防護装置1A、1Cのように各防護体2の向きの調整を容易に行うことができ、各防護体2の向きをそれぞれ異ならせて設置することができる。
【0030】
尚、本発明に係る車両用防護装置1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、図1、2に示す前記車両用防護装置1は、防護体2の踏付部27に形成した各貫通孔27aを矩形形状に設けているが、これに限るものではなく、踏付部27を踏み付けた車両の車輪がその内側を通じて設置面へ直接接触できる他の形状に形成してもよい。
図10は防護体の踏付部27の他の一形態を示す平面図である。
図10に示す踏付部27は、貫通孔27aを円形に設けており、踏付部27の全体に多数配置して形成している。
【0031】
また、図1、2に示す前記車両用防護装置1は、防護体2の壁部20の上端を構成する接触部21と支持部22の接続部分を側面視略鋭角状に設けているが、これに限るものではなく、他の形状に設けても良い。
図11は防護体の壁部の上部の他の一形態を示す側面図である。
図11(イ)に示す壁部20は、その上端部分を構成する接触部21と支持部22の接続部分を矩形の上面を有する形状に形成している。具体的には、接触部21の上端から後方へ延設する略矩形平板状の天板部23を形成し、この天板部23の後端から後ろ斜め下方へ支持部22を延設させている。
また、図11(ロ)に示す壁部20は、接触部21と支持部22の接続部分を側面視角丸状に形成している。
【0032】
また、前記車両用防護装置1は、4個の防護体2を連結部材4で連結して構成しているが、これに限るものではない。本発明に係る車両用防護装置1は、3個以下の防護体2を連結して構成させてもよく、5個以上の防護体2を連結して構成させてもよい。しかしながら、図9に示すように、広い規制区域の周囲に車両用防護装置1を設置する場合にその作業が容易となるので、3個以上の防護体2を連結部材4で連結させることが好ましい。
【0033】
また、前記車両用防護装置1は、各防護体2を連結する連結部材4をワイヤーで形成しているが、これに限るものではなく、複数の防護体2を連結可能な他の部材で連結部材を形成してもよい。
例えば、鎖やチェーン等の全体の形状を変更可能な長尺部材で連結部材を形成してもよく、鋼材で形成する棒状体や管体等の全体の形状を変更不能な長尺部材で連結部材を形成してもよい。
しかしながら、ワイヤーや鎖やチェーン等の全体の形状を変更可能な長尺部材で連結部材を形成すれば、図9に示す車両用防護装置1Aや車両用防護装置1Cのように、連結した各防護体2の向きをそれぞれ異ならせて設置でき、設置場所や目的に応じた配置で車両用防護装置1を設置できるので、好ましい。
【0034】
図12は本発明に係る車両用防護装置1の実施の他の一形態を示す斜視図であり、図13図12の車両用防護装置1の異なる方向からの斜視図であり、図14図12の一部を拡大した図であり、図15図13の一部を拡大した図である。
図14図12の車両用防護装置1の図中左下付近の端付近を拡大して示しており、図15図13の車両用防護装置1の幅方向中央付近を拡大して示している。
図12~15に示す車両用防護装置1は、図1、2に示す前記車両用防護装置1と同様に、車両の進行を妨げる防護体2と、この防護体2を複数個連結する連結部材4を備え、7個の防護体2を2組4個の連結部材4で連結して構成している。
図12~15に示す各防護体2は、図1、2に示す前記防護体2と同様に、連結部24を備え、この連結部24を連結部材4へ係合させて連結させている。
【0035】
図16図12~15の防護体2を示す斜視図であり、図17図16の防護体2の異なる方向からの斜視図であり、図18図16の正面図であり、図19図16の右側面図であり、図20図16の背面図であり、図21図16の平面図であり、図22図16の底面図である。
図16~22に示す防護体2は、図3~6に示す前記防護体2と同様に、設置面に当接する基部26と、この基部26から上方に突出する壁部20を備えており、基部26と壁部20とを1個の金属板を曲げ加工して形成している。
【0036】
前記防護体2は、基部26を構成する踏付部27を前方側に配置して設けている。
踏付部27は略矩形平板状に設けており、上下方向に貫通する円形の貫通孔27aを踏み付け部27の全体に亘り多数形成している。
【0037】
基部26から上方に突出する壁部20は、接触部21と支持部22を備えている。
接触部21は略矩形平板状に形成しており、前記踏付部27の後端から上方へ延設させている。接触部21は、踏付部27に対して略垂直に配置しており、壁部20の前面を構成するように形成している。また、接触部21には、前後方向に貫通する円形の貫通孔21aを略全体に亘り多数形成している。
支持部22は略矩形平板状に形成しており、接触部21の幅方向両側の端から後方へ略垂直にそれぞれ延設させている。
【0038】
各支持部22の下端には略矩形平板状の支持基部28がそれぞれ接続している。各支持基部28は基部26を構成しており、各支持部22の下端から幅方向内側へ略垂直に延設させている。各支持基部28は、その下面が設置面へ載置されるように設けており、基部26を構成する踏付部27と各支持基部28のそれぞれの下面が同一平面上に配置されるように設けている。
【0039】
防護体2は、前記連結部材4が係合可能な連結部24を形成している。
連結部24は、前記各支持部22を幅方向へ貫通する円形の貫通孔であり、上下方向に間隔をあけて配置した2個1組の連結部24を各支持部22にそれぞれ1組ずつ形成している。
前記各連結部24は、その内側に連結部材4を挿通させて係合するように設けている。
【0040】
図16~22に示す防護体2は、図3~6に示す前記防護体2と同様に、前方側から走行してきた車両が壁部20の接触部21へ衝突したときに、車両の車輪に踏み付けられた踏付部27によってその移動が規制されて、衝突車両の進行を防護体2の壁部20によって効果的に妨げることができる。
また、前記踏付部27が車輪に踏み付けられたときに、貫通孔27aを通じて車輪の一部が設置面に直接接触することで踏付部27の移動が低減し、衝突車両の進行を壁部20によってより効果的に妨げることができる。
【0041】
また、図16~22に示す防護体2は、図3~6に示す前記防護体2と同様に、壁部20の支持部22が接触部21に接続することで、車両が接触部21へ衝突したときに支持部22によって接触部21が支持され、接触部21が後方へ向かうような変形が抑制されて、衝突車両の進行を効果的に妨げることができる。
【0042】
図23図12~15の連結部材4を示す図である。
連結部材4は、防護体2の連結部24へ係合可能な長尺部材であり、具体的には丸形鋼管で形成している。
車両用防護装置1は、幅方向に配置した複数の防護体2の各連結部24へ連結部材4を挿通させ係合させて構成される。また、図15に示すように、防護体2が備える2個の支持部22において、幅方向一方側に配置された支持部22の連結部24に係合させる連結部材4と、他方側に配置された支持部22の連結部24に係合させる連結部材4とを異ならせることで、幅方向へ並設させた多数の防護体2を連結部材4に係合させて車両用防護装置1を構成することができる。
尚、図12、13に示す車両用防護装置1は、上下方向に2個1組に配置した連結部材4を幅方向へ2組配置して、幅方向へ7個配置した各防護体2へ係合させている。即ち、前記各連結部材4は、それぞれ4個の防護体2へ係合している。
尚、図12~15に示す車両用防護装置1は、図15に示すように幅方向に配置する連続部材4の端を離間させて配置しているが、各連続部材4の端をジョイント部材で連結させてもよい。
【0043】
図12~15に示す車両用防護装置1は、前記連結部材4による連結によって前記防護体2が幅方向へ連続的に配置される。
前記各防護体2は、車両が接触部21へ接触したときの接触部21の変形が幅方向両端から延設する前記各支持部22によって低減する。このように接触部21の変形が低減することで、車両用防護装置1の接触部21へ斜め前方向側から車両が接触したときに、車両の壁部20への乗り上げが効果的に抑制され、車両の進行方向を幅方向側へ向かうように促す。進行方向を幅方向側へ向けられた車両は、先側に配置した各防護体2へ連続的に衝突するようになされ、車両用防護装置1の後方側への車両の進入が効果的に妨げられる。
【0044】
図24は本発明に係る車両用防護装置1の実施の他の一形態を示す斜視図であり、図25図24の車両用防護装置1の異なる方向からの斜視図であり、図26図24の一部を拡大した図であり、図27図25の一部を拡大した図である。
図26図24の車両用防護装置1の図中左下付近の端付近を拡大して示しており、図27図25の車両用防護装置1の幅方向中央付近を拡大して示している。
図24~27に示す車両用防護装置1は、図12~15に示す前記車両用防護装置1と同様に、車両の進行を妨げる防護体2と、この防護体2を複数個連結する連結部材4を備え、5個の防護体2を連結部材4で連結して構成している。図24、25に示す連結部材4は、幅方向に配置した2個の連結部材4の端部をジョイント5で結合して一体化しており、このように一体化した連結部材4によって5個の防護体2を連結している。
即ち、図24~27に示す車両用防護装置1や図12~15に示す前記車両用防護装置1において、各連結部材4は3個以上の防護体2に跨がるよう取り付けて連結させている。
図24~27に示す各防護体2は、図12~15に示す前記防護体2と同様に、連結部24を備え、この連結部24を連結部材4へ係合させて連結させている。
【0045】
図24~27に示す車両用防護装置1は、規制部材6を備えている。
規制部材6は、隣接する2個の防護体2に跨がるように、各防護体2の踏付部27に取り付けている。
【0046】
図28図24~27の防護体2を示す斜視図であり、図29図28の防護体2の異なる方向からの斜視図であり、図30図28、29の防護体2の正面図であり、図31図30の右側面図であり、図32図30の背面図であり、図33図30の平面図であり、図34図30の底面図である。
図28~34に示す防護体2は、図16~22に示す前記防護体2と同様に、設置面に当接する基部26と、この基部26から上方に突出する壁部20を備えている。また、基部26を有する踏付部27と壁部20とを1個の金属板を曲げ加工して形成している。
【0047】
前記防護体2は、踏付部27を前方側に配置して設けている。
踏付部27は平面視の形状を略矩形に設けており、前記規制部材6を取り付ける取付部29を形成している。具体的には、前記踏付部27は、壁部20に接続して前方へ延設する下部29aと、下部29aの前側端部から上方へ延設する側部29bと、側部29bの上端から前側下方へ延設する傾斜部27bと、傾斜部27bの前側端部から前方へ延設する前端部27cを備えている。前記下部29aと側部29bは前記取付部29を構成する。また、踏付部27の前記下部29aと前端部27cは設置面に当接する基部26として機能する。
【0048】
基部26から上方に突出する壁部20は、接触部21と支持部22と上板部23を備えている。
接触部21は略矩形平板状に形成しており、前記踏付部27の下部29aの後端から上方へ延設させている。接触部21は、下部29aに対して略垂直に配置しており、壁部20の前面を構成するように形成している。また、接触部21には、前後方向に貫通する略矩形の貫通孔21aを上下に配置して2個形成しており、接触部21が受ける風荷重を低減している。
前記踏付部27の取付部29は、側部29bと下部29aと壁部20の接触部21とで溝状部位を形成するように設けており、この幅方向に向かう溝状部位の内側に規制部材6の下部を収納して取り付けるように設けている。
【0049】
上板部23は略矩形平板状に形成しており、接触部21の上端から後方へ略垂直に延設させている。上板部23は壁部20の上面を構成するように設けている。
【0050】
支持部22は略台形平板状に形成しており、接触部21の幅方向両側の端から後方へ略垂直にそれぞれ延設させている。詳細には、各支持部22は、接触部21の端から幅方向内側へ向かうように若干傾斜状に配置している。各支持部22は壁部20の側面を構成するようにそれぞれ設けている。
【0051】
各支持部22の下端には略矩形平板状の支持基部28がそれぞれ接続している。各支持基部28は基部26を構成しており、各支持部22の下端から幅方向内側へ略垂直に延設させている。各支持基部28は、その下面が設置面へ載置されるように設けており、基部26を構成する踏付部27の前記前端部27c、下部29と各支持基部28のそれぞれの下面が同一平面上に配置されるように設けている。
【0052】
防護体2には、前記連結部材4が係合可能な連結部24を形成している。
連結部24は、前記各支持部22を幅方向へ貫通する円形の貫通孔であり、上下方向に間隔をあけて配置した2個1組の連結部24を各支持部22にそれぞれ1組ずつ形成している。
前記各連結部24は、その内側に連結部材4を挿通させて係合するように設けている。
【0053】
図35図24~27の連結部材4を示す図である。
連結部材4は、防護体2の連結部24へ挿入させて係合可能な長尺部材であり、具体的には丸形鋼管で形成している。
図35に示す連結部材4は、その両側の端部に円形の貫通穴41を形成しており、各貫通穴41は連結部材4を上下方向に貫通するように設けている。
【0054】
図36図35の連結部材4を連結する図24~27のジョイント5の斜視図である。
ジョイント5は断面略逆Uの字形状に形成した金具であり、その内側に連結部材4の端部を収納可能に形成している。
ジョイント5の上部には、上下後方に貫通する貫通穴51を形成しており、貫通穴51は幅方向に間隔をあけて2個配置している。
ジョイント5は、幅方向に配置した2個の連結部材4の端部をそれぞれ内側に収納し、前記各貫通穴51に挿通させたボルトからなる雄ねじ部材の雄ねじを各連結部材4の前記貫通穴41に貫通させ、ナットからなる雌ねじ部材を螺結させて、各連結部材4を固定し連結するように設けている。
また、ジョイント5は、防護体2の連結部24の内側に挿通不能な大きさに形成している。
【0055】
図37図24~27の規制部材6を示す斜視図であり、図38図37の規制部材6の正面図であり、図39図37の右側面図であり、図40図37の平面図である。
規制部材6は断面矩形の長尺体であり、角形鋼管で形成している。
規制部材6は、図24~27に示すように、その長手方向を車両用防護装置1の幅方向へ向けて配置するように設けており、その長さを防護体2の幅方向の大きさと略同じに形成している。
また、規制部材6の上面には、内側の中空部分へ貫通する矩形の貫通穴61を2個形成しており、この貫通穴61の縁を把持して作業者が規制部材6を持ち運びできるように設けている。
【0056】
規制部材6は、一方の端部に下部の半分を切り欠き上部の半分が突出する上係合部62を形成し、他方の端部に上部の半分を切り欠き下部の半分が突出する下係合部63を形成している。規制部材6は上係合部62を他の規制部材6の下係合部63の上に重ね、両側の端部を係合させた複数の規制部材6を並設できるように設けている。
【0057】
図24~27に示す車両用防護装置1は、図12~15に示す前記車両用防護装置1と同様に、幅方向に配置した複数の防護体2の各連結部24へ連結部材4を挿通させ係合させて構成しており、前記連結部材4による連結によって前記防護体2が幅方向へ連続的に配置される。
【0058】
また、図24~27に示す車両用防護装置1は、防護体2に設けた取付部29へ前記規制部材6を取り付けており、規制部材6の下面を取付部29の下部29aに載置させて幅方向に隣接する2個の防護体2に跨がるように取り付けている。
車両防護装置1は、防護体2の踏付部27へ規制部材6を取り付けることにより踏付部27の重量が増加するので、壁部20が風を受けることによる防護体2の移動を抑制できる。
【0059】
尚、前記規制部材6は防護体2の幅方向の大きさに対応する長さに形成して2個の防護体2の踏付部27に跨がるように設けているが、これに限るものではなく、長さをより大きく形成して3個以上の防護体2に跨がるように各踏付部27に取り付けるように設けてもよい。
また、前記規制部材6は、上半分を切り欠いた下係合部63の上に、下半分を切り欠いた他の規制部材6の上係合部62を配置して係合させるように設けているが、これに限るものではなく、係合可能な他の構造としてもよい。例えば、筒状に形成した規制部材6の内側に挿入可能な挿入部を一方の端部に形成し、この挿入部を他の規制部材6の端部の内側へ挿入して係合するように設けても良い。また、2個の規制部材を係合以外の方法で連結させても良く、例えば別体に形成したジョイント部材を利用して2個の規制部材6を連結させてもよい。
【0060】
図24~27に示す車両用防護装置1は、図1、2に示す前記車両用防護装置1や、図12~15に示す車両用防護装置1と同様に、図10に示す車両用防護装置1Bや、車両用防護装置1D、Eのように道路に設置することができる。即ち、図10に示す車両用防護装置1Bのような車両進行方向に対する平面視傾斜状の配置や、車両用防護装置1D、Eのような車両進行方向に沿う配置で設置することができる。
【0061】
図24~27に示す車両用防護装置1の防護体2は、図16~22に示す前記防護体2と同様に、前方側から走行してきた車両が壁部20の接触部21へ衝突したときに、車両の車輪に踏み付けられた踏付部27によってその移動が規制されるので、衝突車両の進行を防護体2の壁部20によって効果的に妨げることができる。
また、前記車両の車輪が踏付部27に取り付けた規制部材6を踏み付けることで、規制部材6を跨がるように取り付けた複数の防護体2の移動を規制することができ、各防護体2によって衝突車両の進行をより効果的に妨げることができる。また、前記車両の車輪に踏み付けられた規制部材6は、端部の上係合部62へ下係合部63を係合させた隣接する規制部材6の移動を抑制する効果が期待でき、この隣接する規制部材6を取り付けた防護体2の移動の規制を期待できる。
【0062】
また、 図24~27に示す車両用防護装置1は、図16~22に示す車両用防護装置1と同様に、幅方向に並設した複数の防護体2が連結部材4によって連結されているので、車両が衝突したときに踏付部27が車輪に踏み付けられた防護体2だけでなく、この防護体2と連結部材4で連結された他の防護体2の移動を効果的に低減できる。
【0063】
また、図24~27に示す車両用防護装置1の防護体2は、図16~22に示す前記防護体2と同様に、壁部20の支持部22が接触部21に接続することで、車両が接触部21へ衝突したときに支持部22によって接触部21が支持され、接触部21が後方へ向かうような変形が抑制されて、衝突車両の進行を効果的に妨げることができる。具体的には、接触部21の変形が抑制されることで衝突した車両の壁部20への乗り上げが効果的に抑制されるため、特に前側斜め方向から衝突した車両の進行方向が幅方向側へ向かうように促される。進行方向を幅方向側へ向けられた車両は、先側に配置した各防護体2へ連続的に衝突するようになされ、車両用防護装置1の後方側への車両の進入が効果的に妨げられる。
【符号の説明】
【0064】
1 車両用防護装置
2 防護体
20 壁部
21 接触部
22 支持部
23 上板部
24 連結部
26 基部
27 踏付部
28 支持基部
29 取付部
4 連結部材
41 貫通穴
5 ジョイント
51 貫通穴
6 規制部材
61 貫通穴
62 上係合部
63 下係合部

図1
図2
図3
図4
図5
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