(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024061640
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】基板処理装置及び基板処理装置の冷却効率の改善方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/027 20060101AFI20240425BHJP
H01L 21/02 20060101ALI20240425BHJP
【FI】
H01L21/30 567
H01L21/30 566
H01L21/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023174415
(22)【出願日】2023-10-06
(31)【優先権主張番号】10-2022-0136609
(32)【優先日】2022-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520236767
【氏名又は名称】サムス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ミンヒ
(72)【発明者】
【氏名】アン、ヘ マン
(72)【発明者】
【氏名】ソン、キョン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】リ、チュミ
(72)【発明者】
【氏名】パク、チュン ウ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ピョン フィ
【テーマコード(参考)】
5F146
【Fターム(参考)】
5F146KA04
5F146KA10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ヒータの冷却時間を短縮することができる基板処理装置の提供。
【解決手段】基板処理装置は、基板を処理する装置であって、基板を支持し、基板を加熱するヒータ部材を含む支持プレート610と;支持プレート610を強制冷却する冷却ユニット660と;を含み、冷却ユニット660は、冷却空間を提供する冷却ハウジング670と;冷却ハウジング670内に配置され、ヒータ部材に向かって冷却ガスを供給する複数のガス供給ノズル680と;ガス供給ノズル680にダイレクトに連結されて、外部から伝達された冷却ガスをガス供給ノズル680に供給する複数のガス供給ラインと;を含む。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置であって、
基板を支持し、前記基板を加熱するヒータ部材を含む支持プレートと、
前記支持プレートを強制冷却する冷却ユニットと、
を含み、
前記冷却ユニットは、
冷却空間を提供する冷却ハウジングと、
前記冷却ハウジング内に配置され、前記ヒータ部材に向かって冷却ガスを供給する複数のガス供給ノズルと、
前記ガス供給ノズルにダイレクトに連結されて、外部から伝達された冷却ガスを前記ガス供給ノズルに供給する複数のガス供給ラインと、
を含む、基板処理装置。
【請求項2】
前記冷却ハウジングは、上部が開放された円筒形状である、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記冷却ハウジングの底面を連通して前記ガス供給ノズルと前記ガス供給ラインとが連結される、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記ガス供給ノズルは、前記支持プレートよりも低い位置で上向きに傾斜した方向に前記支持プレートの底面に向かって前記冷却ガスを吐出する、請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
一つの前記ガス供給ノズルと一つの前記ガス供給ラインがそれぞれ連結される、請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記ガス供給ラインから前記ガス供給ノズルに供給される冷却ガスの流量が独立に制御される、請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記ガス供給ラインは、外部のガス供給手段と連結されて冷却ガスの伝達を受けるように提供され、
前記ガス供給手段の数よりも前記ガス供給ラインの数が多く、前記ガス供給手段と前記ガス供給ラインは、1:1または1:多で連結される、請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記複数のガス供給ノズルは、前記冷却ハウジングの中心から異なる半径を有する複数の冷却領域上に分けて配置される、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記ガス供給ラインは、外部のガス供給手段と連結されて冷却ガスの伝達を受けるように提供され、
同一の前記冷却領域に配置されたガス供給ノズルと連結された前記ガス供給ラインは、同一の前記ガス供給手段に連結される、請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
それぞれの冷却領域毎に冷却ガスの流量が独立に制御される、請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記支持プレートの熱容量に対して前記冷却ハウジングの熱容量は100%~200%の値を有する、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記冷却ハウジングの表面積に対する体積の比が制御されて、前記支持プレートと熱容量がマッチングされた、請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記冷却ハウジングの側面に複数の凹凸部が提供される、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記冷却ハウジングの中心から半径が小さい領域よりも半径が大きい領域上に提供された前記凹凸部の表面積が小さい、請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項15】
基板を処理する装置の冷却効率を改善する方法であって、
基板処理装置は、基板を支持し、前記基板を加熱するヒータ部材を含む支持プレートと、前記支持プレートを強制冷却する冷却ユニットとを含み、
前記冷却ユニットは、冷却空間を提供する冷却ハウジングと、前記冷却ハウジング内に配置され、前記ヒータ部材に向かって冷却ガスを供給する複数のガス供給ノズルと、外部から伝達された冷却ガスを前記ガス供給ノズルに供給する複数のガス供給ラインとを含み、
前記複数のガス供給ラインを前記ガス供給ノズルにダイレクトに連結する、基板処理装置の冷却効率の改善方法。
【請求項16】
前記冷却ハウジングは、上部が開放された円筒形状であり、前記冷却ハウジングの底面を連通して前記ガス供給ノズルと前記ガス供給ラインとを連結する、請求項15に記載の基板処理装置の冷却効率の改善方法。
【請求項17】
前記支持プレートの熱容量に対して前記冷却ハウジングの熱容量が100%~200%の値を有するように、前記冷却ハウジングの表面積に対する体積の比を調節する、請求項15に記載の基板処理装置の冷却効率の改善方法。
【請求項18】
前記冷却ハウジングの側面に複数の凹凸部を提供する、請求項15に記載の基板処理装置の冷却効率の改善方法。
【請求項19】
前記支持プレートの熱容量に対して前記冷却ハウジングの熱容量が100%~200%の値を有するように、前記凹凸部のパターン間隔、パターン厚さを調節する、請求項18に記載の基板処理装置の冷却効率の改善方法。
【請求項20】
基板を処理する装置であって、
基板を支持し、前記基板を加熱するヒータ部材を含む支持プレートと、
前記支持プレートを強制冷却する冷却ユニットと、
を含み、
前記冷却ユニットは、
冷却空間を提供し、上部が開放された円筒形状である冷却ハウジングと、
前記冷却ハウジング内に配置され、前記ヒータ部材に向かって冷却ガスを供給する複数のガス供給ノズルと、
前記ガス供給ノズルにダイレクトに連結されて、外部から伝達された冷却ガスを前記ガス供給ノズルに供給する複数のガス供給ラインと、
を含み、
前記冷却ハウジングの底面を連通して前記ガス供給ノズルと前記ガス供給ラインとが連結され、一つの前記ガス供給ノズルと一つの前記ガス供給ラインがそれぞれ連結され、
前記ガス供給ラインから前記ガス供給ノズルに供給される冷却ガスの流量が独立に制御され、
前記支持プレートの熱容量に対して前記冷却ハウジングの熱容量が100%~200%の値を有するように、前記冷却ハウジングの表面積に対する体積の比が調節されて、前記支持プレートと熱容量がマッチングされ、
前記冷却ハウジングの側面に複数の凹凸部が提供される、基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、基板を加熱処理及び冷却処理するための基板処理装置、及び基板処理装置の冷却効率の改善方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子の製造のために、様々な工程を行うための様々な基板処理装置が用いられている。このような半導体工程中のフォトリソグラフィ工程(photo-lithography process)は、基板上に所定のフォトレジストパターン(photoresist pattern)を形成させる工程である。このようなフォトリソグラフィ工程は、主要にコーティング工程、熱処理工程、露光工程(exposure process)、及び現像工程(develop process)を含むことができ、複数の装置を用いて行われている。このようなフォトリソグラフィ工程は、半導体素子の集積度を決定するため、半導体製造工程の能力を判断できる基準として評価されている。
【0003】
最近、半導体素子の高集積化及び生産性の向上のために、コーティング工程、熱処理工程、及び現像工程が一つのフォトトラック(photo track)装置に結合されて自動化されている。さらに、露光装置も、このようなフォトトラック装置とインラインで配置され、前述した工程が連続的に行われ得るように構成されることによって、生産性が大きく向上した。
【0004】
フォトリソグラフィ工程で基板上に液膜を形成した後、基板を加熱するベーク工程が行われる。ベーク工程は、常温に比べて非常に高い温度で行われ、このために、基板を加熱するヒータが用いられる。ベークチャンバ内でベーク工程に応じて加熱する温度の変更が必要である。先行したベーク工程よりも低い温度に変更が必要な場合、ヒータの下部の冷却手段を用いてヒータを冷却させることができる。フォトトラック装置内で各工程が連続的に行われるため、ヒータの冷却時間の短縮は、ベーク工程時間の短縮につながり得る。これによって、ヒータの冷却時間を短縮するための技術が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前述した問題点を解決するためのものであって、ヒータの冷却時間を短縮することができる基板処理装置、及び基板処理装置の冷却効率の改善方法を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、冷却ユニットと周辺空間の熱交換効率を増加させることができる基板処理装置、及び基板処理装置の冷却効率の改善方法を提供することを目的とする。
【0007】
しかし、このような課題は例示的なものであって、これによって本発明の範囲が限定されるものではない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記技術的課題を解決するための本発明の一態様に係る基板処理装置は、基板を支持し、前記基板を加熱するヒータ部材を含む支持プレートと;前記支持プレートを強制冷却する冷却ユニットと;を含み、前記冷却ユニットは、冷却空間を提供する冷却ハウジングと;前記冷却ハウジング内に配置され、前記ヒータ部材に向かって冷却ガスを供給する複数のガス供給ノズルと;前記ガス供給ノズルにダイレクトに連結されて、外部から伝達された冷却ガスを前記ガス供給ノズルに供給する複数のガス供給ラインと;を含むことができる。
【0009】
前記基板処理装置によれば、前記冷却ハウジングは、上部が開放された円筒形状であり得る。
【0010】
前記基板処理装置によれば、前記冷却ハウジングの底面を連通して前記ガス供給ノズルと前記ガス供給ラインとが連結され得る。
【0011】
前記基板処理装置によれば、前記ガス供給ノズルは、前記支持プレートよりも低い位置で上向きに傾斜した方向に前記支持プレートの底面に向かって前記冷却ガスを吐出することができる。
【0012】
前記基板処理装置によれば、一つの前記ガス供給ノズルと一つの前記ガス供給ラインがそれぞれ連結され得る。
【0013】
前記基板処理装置によれば、前記ガス供給ラインから前記ガス供給ノズルに供給される冷却ガスの流量が独立に制御され得る。
【0014】
前記基板処理装置によれば、前記ガス供給ラインは、外部のガス供給手段と連結されて冷却ガスの伝達を受けるように提供され、前記ガス供給手段の数よりも前記ガス供給ラインの数が多く、前記ガス供給手段と前記ガス供給ラインは、1:1または1:多で連結され得る。
【0015】
前記基板処理装置によれば、前記複数のガス供給ノズルは、前記冷却ハウジングの中心から異なる半径を有する複数の冷却領域上に分けて配置され得る。
【0016】
前記基板処理装置によれば、前記ガス供給ラインは、外部のガス供給手段と連結されて冷却ガスの伝達を受けるように提供され、同一の前記冷却領域に配置されたガス供給ノズルと連結された前記ガス供給ラインは、同一の前記ガス供給手段に連結され得る。
【0017】
前記基板処理装置によれば、それぞれの冷却領域毎に冷却ガスの流量が独立に制御され得る。
【0018】
前記基板処理装置によれば、前記支持プレートの熱容量に対して前記冷却ハウジングの熱容量は100%~200%の値を有することができる。
【0019】
前記基板処理装置によれば、前記冷却ハウジングの表面積に対する体積の比が制御されて、前記支持プレートと熱容量がマッチングされ得る。
【0020】
前記基板処理装置によれば、前記冷却ハウジングの側面に複数の凹凸部が提供され得る。
【0021】
前記基板処理装置によれば、前記冷却ハウジングの中心から半径が小さい領域よりも半径が大きい領域上に提供された前記凹凸部の表面積が小さくなり得る。
【0022】
上記技術的課題を解決するための本発明の他の態様に係る、基板処理装置の冷却効率の改善方法は、基板を処理する装置の冷却効率を改善する方法であって、基板処理装置は、基板を支持し、前記基板を加熱するヒータ部材を含む支持プレートと、前記支持プレートを強制冷却する冷却ユニットとを含み、前記冷却ユニットは、冷却空間を提供する冷却ハウジングと、前記冷却ハウジング内に配置され、前記ヒータ部材に向かって冷却ガスを供給する複数のガス供給ノズルと、外部から伝達された冷却ガスを前記ガス供給ノズルに供給する複数のガス供給ラインとを含み、前記複数のガス供給ラインを前記ガス供給ノズルにダイレクトに連結することができる。
【0023】
前記基板処理装置の冷却効率の改善方法によれば、前記冷却ハウジングは、上部が開放された円筒形状であり、前記冷却ハウジングの底面を連通して前記ガス供給ノズルと前記ガス供給ラインとを連結することができる。
【0024】
前記基板処理装置の冷却効率の改善方法によれば、前記支持プレートの熱容量に対して前記冷却ハウジングの熱容量が100%~200%の値を有するように、前記冷却ハウジングの表面積に対する体積の比を調節することができる。
【0025】
前記基板処理装置の冷却効率の改善方法によれば、前記冷却ハウジングの側面に複数の凹凸部を提供することができる。
【0026】
前記基板処理装置の冷却効率の改善方法によれば、前記支持プレートの熱容量に対して前記冷却ハウジングの熱容量が100%~200%の値を有するように、前記凹凸部のパターン間隔、パターン厚さを調節することができる。
【0027】
上記技術的課題を解決するための本発明の更に他の態様に係る基板処理装置は、基板を支持し、前記基板を加熱するヒータ部材を含む支持プレートと;前記支持プレートを強制冷却する冷却ユニットと;を含み、前記冷却ユニットは、冷却空間を提供し、上部が開放された円筒形状である冷却ハウジングと;前記冷却ハウジング内に配置され、前記ヒータ部材に向かって冷却ガスを供給する複数のガス供給ノズルと;前記ガス供給ノズルにダイレクトに連結されて、外部から伝達された冷却ガスを前記ガス供給ノズルに供給する複数のガス供給ラインと;を含み、前記冷却ハウジングの底面を連通して前記ガス供給ノズルと前記ガス供給ラインとが連結され、一つの前記ガス供給ノズルと一つの前記ガス供給ラインがそれぞれ連結され、前記ガス供給ラインから前記ガス供給ノズルに供給される冷却ガスの流量が独立に制御され、前記支持プレートの熱容量に対して前記冷却ハウジングの熱容量が100%~200%の値を有するように、前記冷却ハウジングの表面積に対する体積の比が調節されて、前記支持プレートと熱容量がマッチングされ、前記冷却ハウジングの側面に複数の凹凸部が提供され得る。
【発明の効果】
【0028】
前記のようになされた本発明の一実施例によれば、ヒータの冷却時間を短縮することができる効果がある。
【0029】
また、本発明の一実施例によれば、冷却ユニットと周辺空間の熱交換効率を増加させることができる効果がある。
【0030】
もちろん、このような効果によって本発明の範囲が限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明の一実施例に係る基板処理設備を示す概略的な斜視図である。
【
図2】
図1の基板処理設備の概略的な断面図である。
【
図3】
図1の基板処理設備の概略的な平面図である。
【
図4】
図3の熱処理チャンバの一例を示す概略的な平面図である。
【
図5】
図4の熱処理チャンバの概略的な正面図である。
【
図6】
図5の加熱装置を示す概略的な断面図である。
【
図7】
図6の基板支持ユニットを示す概略的な平面図である。
【
図8】比較例に係る基板処理装置を示す概略的な分解図である。
【
図9】本発明の一実施例に係る基板処理装置を示す概略的な分解図である。
【
図10】本発明の一実施例に係る基板支持ユニット及び基板処理装置を示す概略的な断面図である。
【
図11】本発明の他の実施例に係るガス供給ノズルとガス供給ラインの連結形態を示す概略的な図である。
【
図12】
図8の比較例及び本発明の一実施例に係る基板処理装置の冷却時間を示すグラフである。
【
図13】本発明の他の実施例に係る基板処理装置を示す概略的な分解図である。
【
図14】本発明の他の実施例に係る基板支持ユニット及び基板処理装置を示す概略的な断面図である。
【
図15】
図14の凹凸部を変更して熱容量を制御する方法を示す概略的な断面図である。
【
図16】
図14の凹凸部を適用する前と後の冷却容量を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい様々な実施例を詳細に説明する。
【0033】
本発明の実施例は、当該技術分野における通常の知識を有する者に本発明をさらに完全に説明するために提供されるものであり、下記の実施例は様々な他の形態に変形可能であり、本発明の範囲が下記の実施例に限定されるものではない。むしろ、これらの実施例は、本開示をさらに充実かつ完全にし、当業者に本発明の思想を完全に伝達するために提供されるものである。また、図面において各層の厚さや大きさは、説明の便宜及び明確性のために誇張されたものである。
【0034】
以下、本発明の実施例は、本発明の理想的な実施例を概略的に示す図面を参照して説明する。図面において、例えば、製造技術及び/又は公差(tolerance)によって、図示された形状の変形が予想され得る。したがって、本発明の思想の実施例は、本明細書に図示された領域の特定の形状に制限されるものと解釈されてはならず、例えば、製造上招かれる形状の変化を含まなければならない。
【0035】
図1は、本発明の一実施例に係る基板処理設備100を示す概略的な斜視図であり、
図2は、
図1の基板処理設備100の概略的な断面図であり、
図3は、
図1の基板処理設備100の概略的な平面図である。
【0036】
図1乃至
図3を参照すると、基板処理設備100は、インデックスモジュール(index module)110、工程モジュール(processing module)120、及びインタフェースモジュール(interface module)140を含む。
【0037】
一部の実施例において、インデックスモジュール110、工程モジュール120及びインタフェースモジュール140は、順次に一列に配置され得る。例えば、インデックスモジュール110、工程モジュール120及びインタフェースモジュール140がx軸方向に一列に配置され、平面上で幅方向がy軸方向となり、垂直方向がz軸方向となり得る。
【0038】
より具体的に説明すると、インデックスモジュール110は、基板Sが収納された容器10から基板Sを移送するために提供され得る。例えば、インデックスモジュール110において、基板Sは、容器10からロードされて工程モジュール120に移送され、処理済みの基板Sは、容器10に再び収納され得る。
【0039】
インデックスモジュール110は、ローディングポート112及びインデックスフレーム114を含むことができる。ローディングポート112は、インデックスモジュール110の前端に位置し、基板Sのローディング及び/又はアンローディングのために、基板Sが収納された容器10が載置されるポートとして用いられ得る。ローディングポート112は、適切に選択され得、例えば、複数のローディングポート112がy軸方向に配置されてもよい。
【0040】
一部の実施例において、容器10としては、前面開放一体式ポッド(Front Open Unified Pod、FOUP)のような密閉用タイプが使用され得る。容器10内には、複数の基板S、例えば、ウエハが収納されてもよい。容器10は、工場内のオーバーヘッドトランスファー(Overhead transfer)、オーバーヘッドコンベヤー(Overhead conveyor)、又は自動案内車両(Automatic guided vehicle)のような移送装置(図示せず)、ロボットまたは作業者によってローディングポート112に載置され得る。
【0041】
インデックスフレーム114の内部には、インデックスロボット1144が配置され得る。例えば、インデックスロボット1144は、インデックスフレーム114内に設置されたガイドレール1142上で移動することができる。インデックスロボット1144は、前進、後進、回転、上昇及び/又は下降移動が可能なように構成されてもよい。
【0042】
工程モジュール120は、基板Sに対してコーティング工程(coating process)及び現像工程(develop process)を行うように提供され得る。例えば、工程モジュール120は、基板Sに対してコーティング工程が行われるコーティングブロック120aと、基板Sに対して現像工程が行われる現像ブロック120bとを含むことができる。
【0043】
コーティングブロック120aは、少なくとも一層で提供され、一部の実施例において、複数のコーティングブロック120aが互いに積層された複数の層で提供されてもよい。例えば、コーティングブロック120aは、実質的に同じ工程を行うように、実質的に同じ構造を有することができる。現像ブロック120bは、少なくとも一層で提供され、一部の実施例において、複数の現像ブロック120bが互いに積層された複数の層で提供されてもよい。例えば、現像ブロック120bは、実質的に同じ工程を行うように、実質的に同じ構造を有することができる。
【0044】
さらに、コーティングブロック120aと現像ブロック120bは互いに積層され得る。例えば、現像ブロック120bは、コーティングブロック120a上に積層されてもよい。他の例として、コーティングブロック120aが現像ブロック120b上に積層されることも可能であり、コーティングブロック120aと現像ブロック120bが交互に積層されることも可能である。
【0045】
一部の実施例において、コーティングブロック120a及び現像ブロック120bは、前段バッファチャンバ122、液処理チャンバ124、移送チャンバ125、熱処理チャンバ126、及び/又は後段バッファチャンバ128をそれぞれ含むことができる。熱処理チャンバ126は、基板Sに対して熱処理工程を行うために提供され得る。熱処理工程は、冷却工程及び加熱工程を含むことができる。コーティングブロック120a及び現像ブロック120bは、概ね類似の構造で構成され得るが、その細部機能によって互いに異なって構成されることも可能である。
【0046】
コーティングブロック120aにおいて、液処理チャンバ124は、基板S上に液を供給してコーティング層を形成するために提供され得る。例えば、コーティング層は、フォトレジスト層または反射防止層などを含むことができる。現像ブロック120bにおいて、液処理チャンバ124は、基板S上に現像液を供給して、フォトレジスト層の一部をエッチングしてフォトレジストパターンを形成するのに用いられ得る。
【0047】
移送チャンバ125は、コーティングブロック120a及び現像ブロック120b内で熱処理チャンバ126と液処理チャンバ124との間に基板Sを移送するために、熱処理チャンバ126と液処理チャンバ124との間に配置され得る。例えば、移送チャンバ125は、その長手方向がx軸方向と平行に配置されてもよい。
【0048】
移送チャンバ125には移送ロボット1254が配置され、移送ロボット1254はガイドレール1252上で移動可能に配置され得る。移送ロボット1254は、前段バッファチャンバ122、液処理チャンバ124、移送チャンバ125、熱処理チャンバ126、及び/又は後段バッファチャンバ128の間で基板Sを移送することができる。例えば、移送ロボット1254は、前進、後進、回転、上昇及び/又は下降移動が可能なように構成されてもよい。
【0049】
一部の実施例において、液処理チャンバ124は複数個で提供され得る。液処理チャンバ124は、工程モジュール120の長手方向、例えば、x軸方向に配列されてもよい。液処理チャンバ124の少なくとも一部は、互いに異なる液処理工程を行うことができる。例えば、液処理チャンバ124のそれぞれには液処理ユニット1242が設置され得、液処理ユニット1242は、基板Sを支持しながら回転させるための基板支持部と、基板S上に液を噴射できる液噴射部とを含むことができる。
【0050】
一部の実施例において、熱処理チャンバ126は複数個で提供され得る。熱処理チャンバ126は、工程モジュール120の長手方向、例えば、x軸方向に配列されてもよい。熱処理チャンバ126の少なくとも一部は、互いに異なる液処理工程を行うことができる。熱処理チャンバ126の少なくとも一部は、ハウジング内に冷却ユニット1261及び加熱ユニット1264を含むことができる。さらに、熱処理チャンバ126の一部には、冷却ユニット1261と加熱ユニット1264との間で基板Sを移送するための移送プレート(図示せず)が設置されてもよい。
【0051】
前段バッファチャンバ122は、インデックスモジュール110から基板Sの移送を受けて収容できるように、コーティングブロック120a及び現像ブロック120b内にそれぞれ提供され得る。例えば、複数の前段バッファチャンバ122は、工程モジュール120内に積層配置されてもよい。各前段バッファチャンバ122内には、インデックスモジュール110から移送された基板Sが収容または冷却される冷却部1222が備えられ得る。さらに、前段バッファチャンバ122内には、基板Sのローディング及び/又はアンローディングのためのローディングロボット1224が配置され得る。
【0052】
冷却部1222内には、複数の載置プレートまたは冷却プレートが配置されてもよい。例えば、インデックスフレーム114のインデックスロボット1144は、容器10から基板Sをロードして冷却部1222内に載置させることができる。冷却部1222は、基板Sの冷却以外に、基板Sの臨時保管機能を付与することができ、したがって、バッファ部とも呼ぶことができる。
【0053】
後段バッファチャンバ128は、工程モジュール120とインタフェースモジュール140との間で基板Sを臨時保管する役割を行うことができる。例えば、複数の後段バッファチャンバ128は、工程モジュール120内に積層配置されてもよい。各後段バッファチャンバ128には、基板Sが載置されるバッファ部1282、及び基板Sの移送のためのバッファロボット1284が配置され得る。
【0054】
インタフェースモジュール140は、工程モジュール120を外部の露光装置50と連結して、工程モジュール120と露光装置50との間で基板Sを受け渡しするためのインタフェースを提供することができる。例えば、インタフェースモジュール140は、内部に付加チャンバ1484、インタフェースバッファ1485、及び移送ロボット1482,1483を含むことができる。
【0055】
一部の実施例において、付加チャンバ1484は、コーティングブロック120aで工程が完了した基板Sが露光装置50に搬入される前に所定の付加工程を行うか、または露光装置50で工程が完了した基板Sが現像ブロック120bに搬入される前に所定の付加工程を行うことができる。例えば、付加工程は、基板Sのエッジ領域を露光するエッジ露光工程、または基板Sの上面を洗浄する上面洗浄工程、または基板Sの下面を洗浄する下面洗浄工程を含むことができる。さらに、インタフェースモジュール140の上端には、内部に下降気流を形成するファンフィルタユニット(図示せず)が付加され得る。
【0056】
図4は、
図3の熱処理チャンバ300の一例を示す概略的な平面図である。
図5は、
図4の熱処理チャンバ300の概略的な正面図である。
【0057】
以下では、
図3の熱処理チャンバ126を熱処理チャンバ300として例示して説明する。
図3の冷却ユニット1261及び加熱ユニット1264は、冷却装置320及び加熱装置330として例示して説明する。熱処理チャンバ300は、ハウジング310、冷却装置320、加熱装置330、及び搬送プレート340を有する。
【0058】
ハウジング310は、概ね直方体の形状で提供される。ハウジング310の側壁には、基板Wが出入する出入口(図示せず)が形成され、出入口を開閉するようにドア(図示せず)が提供され得る。冷却装置320、加熱装置330、及び搬送プレート340は、ハウジング310内に提供される。冷却装置320及び加熱装置330は、第2方向14に沿って並んで提供される。一例によれば、冷却装置320は、加熱装置330に比べて、移送チャンバ125にさらに近く位置することができる。
【0059】
冷却装置320は冷却板322を有する。冷却板322は、上部から見たとき、概ね円形の形状を有することができる。冷却板322には冷却部材324が提供される。一例によれば、冷却部材324は、冷却板322の内部に形成され、冷却流体が流れる流路として提供され得る。
【0060】
加熱装置330は、基板を常温よりも高い温度に加熱する加熱ユニット500として提供される。加熱装置330は、常圧またはこれより低い減圧雰囲気で基板Wを加熱処理する。
【0061】
搬送プレート340は、概ね円板形状で提供され、基板Wと対応する直径を有する。搬送プレート340の縁にはノッチ344が形成される。ノッチ344は、上述した移送ロボット1254のハンドに形成された突起と対応する形状を有することができる。移送ロボット1254のハンドと搬送プレート340が上下方向に整列された位置から、ハンドと搬送プレート340の上下の位置が変更されると、ハンドと搬送プレート340との間に基板Wの伝達がなされる。搬送プレート340は、ガイドレール350上に装着され、駆動器360によってガイドレール350に沿って移動することができる。搬送プレート340には、スリット状のガイド溝342が複数個提供される。ガイド溝342は、搬送プレート340の端部から搬送プレート340の内部まで延長される。ガイド溝342は、その長手方向が第2方向14に沿って提供され、ガイド溝342は、第1方向12に沿って互いに離隔して位置する。ガイド溝342は、搬送プレート340と加熱装置330との間に基板Wの受け渡しが行われるとき、搬送プレート340とリフトピン620が互いに干渉することを防止する。
【0062】
基板Wの加熱は、基板Wが支持プレート610上に直接載置された状態で行われ、基板Wの冷却は、基板Wが載置された搬送プレート340が冷却板322に接触した状態で行われる。冷却板322と基板Wとの間に熱伝達が良好に行われるように、搬送プレート340は、熱伝達率の高い材質で提供される。一例によれば、搬送プレート340は金属材質で提供されてもよい。
【0063】
図6は、
図5の加熱装置330を示す概略的な断面図である。
図7は、
図6の基板支持ユニットを示す概略的な平面図である。
【0064】
図6を参照すると、加熱装置330は、加熱ユニット500として提供され、加熱ユニット500は、ハウジング510及び排気ユニット550を含む。加熱ユニット500は、支持プレート610を含む後述する基板処理装置1000を処理空間501内にさらに含むことができる。
【0065】
ハウジング510は、内部に基板Wを加熱処理する処理空間501を提供する。処理空間501は、外部と遮断された空間として提供される。ハウジング510は、上部ボディー512、下部ボディー514、及びシーリング部材516を含む。
【0066】
上部ボディー512は、下部が開放された筒形状で提供される。上部ボディー512の上面には排気孔5122及び流入孔5124が形成される。排気孔5122は、上部ボディー512の中心に形成される。排気孔5122は処理空間501の雰囲気を排気する。流入孔5124は、複数個が離隔して提供され、排気孔5122を囲むように配列される。流入孔5124は、処理空間501に外部の気流を流入する。一例によれば、外部の気流は、エアー、非活性ガスなどであってもよい。
【0067】
下部ボディー514は、上部が開放された筒形状で提供される。下部ボディー514は、上部ボディー512の下に位置する。上部ボディー512及び下部ボディー514は、上下方向に互いに対向するように位置する。上部ボディー512と下部ボディー514は、互いに組み合わせられて内部に処理空間501を形成する。すなわち、下部ボディー514の上端は、上部ボディー512の下端と対向するように位置することができる。
【0068】
上部ボディー512及び下部ボディー514のうちの一方は、昇降部材513によって開放位置と遮断位置に移動し、他方は、その位置が固定される。開放位置は、上部ボディー512と下部ボディー5140が互いに離隔して処理空間501が開放される位置である。遮断位置は、下部ボディー514及び上部ボディー512によって処理空間501が外部から密閉される位置である。
【0069】
シーリング部材516は、上部ボディー512と下部ボディー514との間に位置する。シーリング部材516は、上部ボディー512と下部ボディー514が接触する際に、処理空間が外部から密閉されるようにする。シーリング部材516は、環状のリング形状で提供され得る。シーリング部材516は、下部ボディー514の上端に固定結合され得る。
【0070】
図7を参照すると、基板支持ユニットは、支持プレート610、リフトピン620、支持ピン630、及びガイド640を含む。
【0071】
支持プレート610は、円形の板形状で提供される。支持プレート610の上面は、基板Wよりも大きい直径を有する。上部から見たとき、リフト孔612は、支持プレート610の上面の中心を囲むように配列される。それぞれのリフト孔612は、円周方向に沿って互いに離隔して配列される。
【0072】
リフトピン620は、支持プレート610上で基板Wを昇下降させる。リフトピン620は、複数個で提供され、それぞれは、垂直な上下方向に向かうピン形状で提供される。それぞれのリフト孔612にはリフトピン620が位置する。駆動部材(図示せず)は、それぞれのリフトピン620を昇降位置と下降位置との間で移動させる。駆動部材(図示せず)はシリンダーであってもよい。
【0073】
支持ピン630は、基板Wが支持プレート610の載置面に直接的に接触することを防止する。支持ピン630は、リフトピン620と平行な長手方向を有するピン形状で提供される。支持ピン630は、複数個で提供され、それぞれは支持プレート610に固定設置される。支持ピン630は、支持プレート610から上方に突出して位置する。支持ピン630の上端は、基板Wの底面に直接接触する接触面として提供され、接触面は、上に凸な形状を有する。これによって、支持ピン630と基板Wとの間の接触面積を最小化することができる。
【0074】
ガイド640は、基板Wが定位置に載置されるように基板Wをガイドする。ガイド640は、基板Wよりも大きい直径を有する。ガイド640の内側面は、支持プレート610の中心軸に近くなるほど下向きに傾斜した形状を有する。これによって、ガイド640の内側面にまたがった基板Wは、その傾斜面に乗って定位置に移動する。また、ガイド640は、基板Wと支持プレート610との間に流入する気流を少量防止することができる。
【0075】
ヒータ部材650は、支持プレート610に載置された基板Wを加熱処理する。ヒータ部材650は、支持プレート610に載置された基板Wよりも下に位置する。ヒータ部材650は、複数個のヒータ652を含む。ヒータ652は支持プレート610内に位置する。ヒータ652は、支持面の互いに異なる領域を加熱する。上部から見たとき、各ヒータ652に対応する支持プレート610の領域は、複数個のヒーティングゾーンとして提供され得る。それぞれのヒータ652は、温度が独立に調節可能である。例えば、ヒーティングゾーンは15個であってもよい。各ヒーティングゾーンは、測定部材(図示せず)によって温度が測定される。ヒータ652は、プリンティングされたパターン又は熱線であってもよい。ヒータ部材650は、支持プレート610を工程温度に加熱することができる。
【0076】
排気ユニット550は、処理空間501の内部を強制排気する。排気ユニット550は、排気管551及び案内板553を含む。排気管551は、長手方向が垂直な上下方向に向かう管形状を有する。排気管551は、上部ボディー512の上壁を貫通するように位置する。一例によれば、排気管551は、排気孔5122に挿入されるように位置することができる。すなわち、排気管551の下端は処理空間501内に位置し、排気管551の上端は処理空間501の外部に位置する。排気管551の上端には減圧部材555が連結される。減圧部材555は排気管551を減圧する。これによって、処理空間501の雰囲気は、通孔554及び排気管551を順次に経て排気される。
【0077】
案内板553は、中心に通孔554を有する板形状を有する。案内板553は、排気管551の下端から延びた円形の板形状を有する。案内板553は、通孔554と排気管551の内部が互いに通じるように排気管551に固定結合される。案内板553は、支持プレート610の上部で支持プレート610の支持面と対向するように位置する。案内板553は、下部ボディー514よりも高く位置する。一例によれば、案内板553は、上部ボディー512と対向する高さに位置することができる。上部から見たとき、案内板553は、流入孔5124と重なるように位置し、上部ボディー512の内側面と離隔する直径を有する。これによって、案内板553の側端と上部ボディー5120の内側面との間には隙間が発生し、この隙間は、流入孔5124を介して流入した気流が基板Wに供給される流れの経路として提供される。
【0078】
図8は、比較例に係る基板処理装置1000’を示す概略的な分解図である。
【0079】
比較例の基板処理装置1000’は、支持プレート610’及び冷却ユニット660’を含む。支持プレート610’は、上述した支持プレート610と同一であるので、具体的な説明を省略する。
【0080】
冷却ユニット660’は、冷却ハウジング670’、ガス供給ノズル680’、及びガス分配部690’を含む。冷却ユニット660’は支持プレート610’を冷却する。冷却ユニット660’は、支持プレート610’の底面にガスを供給して支持プレート610’を冷却させる。すなわち、支持プレート610’内のヒータ部材(図示せず)を強制冷却させる。
【0081】
冷却ハウジング670’は、内部に冷却空間を提供する。冷却ハウジング670’は、概ね上部が開放された円筒形状で提供され得る。冷却ハウジング670’は、側面部671’及び底面部673’を含むことができる。側面部671’は、所定の厚さT1を有する円筒形状で提供され得る。底面部673’は、側面部671’の下部に連結され、水平方向に沿って提供され得る。
【0082】
冷却ハウジング670’の開放された上部に支持プレート610’が配置され得る。選択的に、支持プレート610’の挿入のために側面部671’の上端には、支持プレート610’の外周形状に対応するように段差が形成されてもよい。支持プレート610’と冷却ハウジング670’が相互に連結されると、支持プレート610’の底面、側面部671’の内側面、及び底面部673’の上部面で取り囲まれた冷却空間が提供され得る。支持プレート610’が挿入され得るように、冷却ハウジング670’の直径R1は、支持プレート610’の直径よりは大きいことが好ましいが、これに制限されるものではない。支持プレート610’が冷却ハウジング670’の上部に載せられる形態でも提供され得る。
【0083】
冷却ハウジング670’の底面部673’上にはリフト通過部672’が形成され得る。リフト通過部672’は、リフトピン620が通過する通路として提供され得る。リフト通過部672’は、支持プレート610’のリフト孔612’に対応する位置に形成され得る。
【0084】
冷却ハウジング670’の内部には複数のガス供給ノズル680’が配置され得る。ガス供給ノズル680’から支持プレート610’の底面に向かって冷却ガス(一例として、エアー)が吐出され得る。冷却ガスの吐出により、支持プレート610’に含まれたヒータ部材(図示せず)が冷却され得る。
【0085】
一方、従来の冷却ユニット660’は、冷却ハウジング670’の下部にガス分配部690’がさらに連結される。ガス分配部690’には、円周方向に沿って冷却ガス分配パターン692’が形成され得る。冷却ガス分配パターン692’は、様々な半径に対応するように複数個形成されてもよい。リング状の冷却ガス分配パターン692’は、冷却ガスの移動通路として提供され得る。冷却ガス分配パターン692’の第3方向18の上部(垂直上部)に複数のガス供給ノズル680’が配置され得る。これによって、冷却ガス分配パターン692’内の冷却ガスがガス供給ノズル680’に移動することができる。
【0086】
ガス分配部690’は、外部のガス供給手段G1からガス供給ラインL1を介して冷却ガスが伝達される。ガス供給手段G1は、弁V1を介して、ガス供給ラインL1への冷却ガスの供給量を制御する。一つのガス供給ラインL1は、ガス分配部690’に連結されて冷却ガス分配パターン692’の空間に冷却ガスを供給する。ガス供給ラインL1を介して伝達された冷却ガスは、冷却ガス分配パターン692’の空間を満たしながら、上部に連結されたガス供給ノズル680’に移動する。
【0087】
比較例の基板処理装置1000’は、一つのガス供給手段G1及び一つのガス供給ラインL1、または少ない数のガス供給手段とガス供給ラインで冷却ガスを供給できるという利点があるが、以下のような問題点がある。
【0088】
第一に、支持プレート610’のヒータ部材によってガス分配部690’の温度も高くなるという問題がある。支持プレート610’とガス分配部690’は、概ね冷却ハウジング670’の厚さT1に対応する距離だけ隣接して配置される。支持プレート610’が約130℃の温度であるとき、周辺に熱が伝達されて十分な時間が経過すると、ガス分配部690’も約65℃の温度上昇がなされる。この状態でガス分配部690’に冷却ガスが伝達されると、ガス分配部690’の温度によって冷却ガスの温度も上昇するようになる。温度が上昇した冷却ガスがガス供給ノズル680’を介して吐出されると、冷却効率は低下せざるを得ない。
【0089】
第二に、支持プレート610’とガス分配部690’との距離を大きく離してガス分配部690’の温度上昇を減らすためには、冷却ハウジング670’の厚さT1を厚く構成しなければならない。この場合、冷却ハウジング670’のサイズが大きくなるため、内部の冷却空間も大きくなり、多くの冷却ガスを使用するようになる非効率が発生する。しかも、冷却ハウジング670’のサイズが大きくなると、それ自体の熱容量が大きくなり、冷却空間に吐出された冷却ガスが高温化される問題が再び発生する。また、冷却ハウジング670’の熱容量が大きくなると、外部への熱排出効率も低下する。
【0090】
第三に、冷却ガスがガス分配部690’の冷却ガス分配パターン692’に沿って分配された後、それぞれのガス供給ノズル680’に供給されるため、ガス供給ノズル680’毎に温度の偏差及び流量の偏差が発生することがある。これによって、支持プレート610’の底面が冷却される過程でも領域別に温度の偏差が発生することがある。
【0091】
前記のような問題点を解決するために、本発明の基板処理装置1000は、冷却効率を改善することができる冷却ガスの供給構造を提案する。
【0092】
図9は、本発明の一実施例に係る基板処理装置1000(1000-1)を示す概略的な分解図である。
図10は、本発明の一実施例に係る基板支持ユニット及び基板処理装置1000(1000-1)を示す概略的な断面図である。
【0093】
図9及び
図10を参照すると、本発明の基板処理装置1000(1000-1)は、支持プレート610及び冷却ユニット660を含む。支持プレート610は、
図5乃至
図7を通じて詳述したものと同一であるので、具体的な説明は省略する。また、冷却ユニット660の冷却ハウジング670は、
図8で詳述した冷却ユニット660’の冷却ハウジング670’との相違点についてのみ説明する。
【0094】
冷却ユニット660は、冷却ハウジング670及びガス供給ノズル680を含む。複数のガス供給ノズル680は、冷却ハウジング670の底面部673上に配置され得る。複数のガス供給ノズル680は、支持プレート610の底面に向かって冷却ガス(一例として、エアー)を吐出することができる。ガス供給ノズル680は、吐出部685が支持プレート610のヒータ部材650よりも低く位置する。
【0095】
ガス供給ノズル680は、本体部681、ライン連結部683及び吐出部685を含む。本体部681は、伝達された冷却ガスが移動する通路を提供し、概ね第3方向18(z軸方向)に向かって延長形成される。ライン連結部683は、ガス供給ノズル680の下端に配置され、ガス供給ラインL(L1~L8)と連結される。吐出部685は、本体部681から移動した冷却ガスが吐出される吐出口(図示せず)を提供する。一例として、ガス供給ノズル680の吐出部685は、ヒータ部材650よりも低い位置でヒータ部材650の底面に向かって上向きに傾斜した方向にガスを吐出することができる。
【0096】
また、
図8の比較例とは異なり、本発明の冷却ユニット660はガス分配部690’を含まない。上述したガス分配部690’を含む場合の問題点を解決するために、本発明は、ガス供給ノズル680がガス供給ラインL(L1~L8)にダイレクトに連結されることを特徴とする。
【0097】
ガス供給ノズル680は、冷却ハウジング670の底面部673を連通して、ライン連結部683がガス供給ラインL(L1~L8)にダイレクトに連結され得る。それぞれのガス供給ノズル680は、それぞれのガス供給ラインL1~L8に連結され得る。
図9には、図示の8個のガス供給ノズル680が、それぞれ8個のガス供給ラインL1~L8に連結された状態が示されている。
図10には、図示の6個のガス供給ノズル680が、それぞれ6個のガス供給ラインL1~L6に連結された状態が示されている。それぞれのガス供給ラインL1~L8は、ガス供給手段GI(GI1~GI8)及び弁V(V1~V8)に連結され得る。
【0098】
比較例と比較してガス分配部690’を除外し、後述するように冷却ハウジング670の厚さを減少(T1→T2)させることによって、ガス供給ノズル680にそれぞれ連結されるガス供給ラインL1~L8の空間を確保することができる。
【0099】
それぞれのガス供給ノズル680をそれぞれのガス供給ラインL1~L8にダイレクトに連結するので、比較例の問題点を解決できる。ガス供給ラインL1~L8を通じて移動した冷却ガスが直ぐにガス供給ノズル680を介して吐出されるので、支持プレート610の熱によって冷却ガスが吐出される前に温度が上昇する問題を防止できる効果がある。
【0100】
また、それぞれのガス供給ラインL1~L8は、ガス供給手段GI1~GI8に連結され、弁V1~V8によって冷却ガスの供給流量が独立に制御され得る。ガス供給手段GI1~GI8が必ずしもガス供給ラインL1~L8の数と一致しなくても、弁V1~V8の数がガス供給ラインL1~L8の数と一致すると、弁V1~V8の開閉の度合いにより冷却ガスの供給流量を独立に制御することができる。これによって、比較例の冷却ガス分配パターン692’のため発生するガス供給ノズル680’毎の温度、流量の偏差が発生する問題が解決され、支持プレート610の底面に対する冷却ガスの温度、流量の均一性を高めることができる効果がある。
【0101】
図11は、本発明の他の実施例に係るガス供給ノズル680とガス供給ラインの連結形態を示す概略的な図である。
【0102】
図11を参照すると、支持プレート610は、縁が中央よりも外部に熱排出される程度が大きいため、中央部分の温度がさらに高くなり得る。これによって、支持プレート610の全面において均一な冷却のために、ガス供給ノズル680(680a,680b,680c)を領域別に対応するように配置することができる。複数のガス供給ノズル680(680a,680b,680c)は、冷却ハウジング670の中心から異なる半径を有する複数の冷却領域Z1~Z3上に分けて配置され得る。
【0103】
例えば、複数のガス供給ノズル680は、冷却ハウジング670の縁領域Z1、間領域Z2、中央領域Z3などの複数の冷却領域Z1~Z3上に配置され得る。縁領域Z1にガス供給ノズル680a、間領域Z2にガス供給ノズル680b、中央領域Z3にガス供給ノズル680cが配置され得る。支持プレート610の中央部分の温度がさらに高いため、中央領域Z3に対して、縁領域Z1よりも多くの冷却ガスが吐出され得る。
【0104】
中央領域Z3に対して、縁領域Z1よりも多くの冷却ガスが吐出され得るように、ガス供給ノズル680cの面積当たりの配置個数をガス供給ノズル680aの面積当たりの配置個数よりも大きくすることができる。または、ガス供給ノズル680cに連結されるガス供給ラインL-cから供給される冷却ガスの量が、ガス供給ノズル680aに連結されるガス供給ラインL-aから供給される冷却ガスの量よりも大きくなるように弁を制御することができる。
【0105】
または、外部のガス供給手段GI-a,GI-b,GI-cはそれぞれ、連結されるガス供給ラインL-a,L-b,L-c及びガス供給ノズル680の数が異なってもよい。
図11に示されたように、例えば、縁領域Z1に対して、1つのガス供給手段GI-aから8個のガス供給ラインL-aが分岐されて8個のガス供給ノズル680aに冷却ガスを供給することができ、間領域Z2に対して、1つのガス供給手段GI-bから4個のガス供給ラインL-bが分岐されて4個のガス供給ノズル680bに冷却ガスを供給することができ、中央領域Z3に対して、1つのガス供給手段GI-cから2個のガス供給ラインL-cが分岐されて2個のガス供給ノズル680cに冷却ガスを供給することができる。
【0106】
言い換えると、ガス供給ノズル680とガス供給ライン(L-a,L-b,L-c)は1:1でダイレクトに連結されても、ガス供給手段(GI-a,GI-b,GI-c)はガス供給ライン(L-a,L-b,L-c)の数よりも少なくてもよい。他の観点から、ガス供給手段(GI-a,GI-b,GI-c)とガス供給ライン(L-a,L-b,L-c)は、1:1または1:多で連結されてもよい。更に他の観点から、同一の冷却領域(Z1~Z3)に配置されたガス供給ノズル(680a,680b,680c)と連結されたガス供給ライン(L-a,L-b,L-c)は、同一のガス供給手段(GI-a,GI-b,GI-c)に連結されてもよい。これによって、ガス供給手段(GI-a,GI-b,GI-c)とガス供給ライン(L-a,L-b,L-c)の連結構成を多様かつ簡単に構成できるという効果がある。
【0107】
それぞれの冷却領域Z1~Z3毎に冷却ガスの供給流量が独立に制御され得る。ガス供給手段(GI-a,GI-b,GI-c)が必ずしもガス供給ライン(L-a,L-b,L-c)の数と一致しなくても、弁V1~V8(
図9参照)の数がガス供給ライン(L-a,L-b,L-c)の数と一致すると、弁の開閉の度合いにより、冷却領域Z1~Z3毎に冷却ガスの供給流量を独立に制御することができる。
【0108】
図12は、
図8の比較例及び本発明の一実施例に係る基板処理装置の冷却時間を示すグラフである。
図12(a)は
図8の比較例、
図12(b)は本発明の実施例に対する冷却時間を示す。冷却空間のそれぞれ6ポイントで冷却時間による温度を測定した。
【0109】
図12(a)を参照すると、
図8の比較例は、支持プレート610’の温度が130℃から100℃に下降するのに約88秒が必要であることが確認される。
図12(b)を参照すると、本発明の実施例は、支持プレート610の温度が130℃から100℃に下降するのに約72秒が必要であることが確認される。88秒から72秒に約18%の時間短縮の効果が現れる。前記の評価結果のように、ガス分配部690’を用いて冷却ガスを分配した後、ガス供給ノズル680’に供給する方式よりも、ガス供給ノズル680にダイレクトにガス供給ラインを連結して冷却ガスを供給する方式が、冷却効率が増加することを確認できる。
【0110】
一方、本発明は、比較例と対比して、支持プレート610の熱容量に対する冷却ハウジング670の熱容量を下げて冷却効率を改善することを特徴とする。冷却ハウジング670の熱容量を下げて温度変化に敏感になるようにすれば、支持プレート610に噴射されてヒータ部材650の熱を奪って高温となった冷却ガスの熱を、冷却ハウジング670が伝達を受けて外部に放散することができる。
【0111】
図8の比較例に係る冷却ハウジング670’の厚さT1よりも、
図9の本発明の一実施例に係る冷却ハウジング670の厚さT2をさらに薄く形成することができる。基板Wのサイズは変わらないため、冷却ハウジング(670’,670)の半径(R1,R2)は、比較例と本発明の実施例が同一であり得る。したがって、冷却ハウジング670の厚さT2をさらに薄く形成することによって熱容量を下げることができる。
【0112】
冷却ハウジング670の表面積に対する体積の比を制御して熱容量を調節することができる。このとき、冷却ハウジング670の熱容量は、支持プレート610の熱容量に対して100%~200%の値を有するようにすることができる。言い換えると、支持プレート610と冷却ハウジング670の熱容量が同一、または冷却ハウジング670の熱容量が2倍大きくてもよい。支持プレート610の熱容量よりも冷却ハウジング670の熱容量が小さい場合には、支持プレート610の熱が冷却ハウジング670にあまり移動しないため、冷却効率が低下する。支持プレート610の熱容量よりも冷却ハウジング670の熱容量が2倍以上大きい場合には、冷却ハウジング670で多くの熱を保持しているため、外部への熱排出速度が低下し、多量の冷却ガスを使用しなければならないため、やはり冷却効率が低下する。
【0113】
下記の表は、一実施例に係る熱容量を示す。
【0114】
【0115】
図8の比較例と比較して、本発明は、冷却ハウジング670の厚さT2をさらに薄くし、表面積/体積を約204%増加させた。また、熱容量は、支持プレート610に対して280%(比較例)から145%にマッチングさせた。
【0116】
図13は、本発明の他の実施例に係る基板処理装置1000(1000-2)を示す概略的な分解図である。
図14は、本発明の他の実施例に係る基板支持ユニット及び基板処理装置1000(1000-2)を示す概略的な断面図である。以下では、
図9及び
図10の基板処理装置1000(1000-2)との相違点についてのみ説明する。
【0117】
図13及び
図14を参照すると、本発明の基板処理装置1000(1000-2)は、支持プレート610及び冷却ユニット660を含む。冷却ハウジング670は、側面に複数の凹凸部675が提供され得る。
図13及び
図14において、凹凸部675は、底面部673上に形成されたものが示されているが、側面は、底面部673、側面部671以外に、外側面、内側面、上側面、下側面などを包括する概念として理解され得る。
【0118】
複数の凹凸部675は、同じ体積の冷却ハウジング670において表面積を増加させることができる。前記表1で説明したように、表面積/体積が大きくなるほど、熱排出効率が向上し、冷却効率が改善され得る。冷却ハウジング670の冷却空間内での表面積の増加は、冷却ガスの熱が冷却ハウジング670にさらに容易に伝達されるようにする。また、冷却ハウジング670の外部表面積の増加は、冷却ハウジング670の熱が外部にさらに容易に放散されるようにする。同じ体積の条件で、凹凸部675をさらに備えることで冷却ハウジング670の表面積を増加させる場合、冷却効率を改善することができる。
【0119】
複数の凹凸部675は、各パターンの幅、厚さがmm単位、好ましくは約2~3mmに形成され得る。但し、表面積を大きくする目的の範囲内で凹凸部675の大きさ、形状が制限されない。
【0120】
図15は、
図14の凹凸部675を変更して熱容量を制御する方法を示す概略的な断面図である。
【0121】
上述したように、支持プレート610の中央が縁よりも温度がさらに高くなり得る。これによって、中央部分に熱交換がさらに多くなされることが冷却効率の改善に有利である。
【0122】
図15を参照すると、冷却ハウジング670の領域毎に凹凸部675の大きさを異なって適用することができる。または、冷却ハウジング670の領域に応じて、一部の領域にのみ凹凸部675を形成してもよい。
【0123】
冷却ハウジング670の中心から半径が小さい領域よりも半径が大きい領域上に提供された凹凸部675aが、表面積がさらに小さくなるように形成することができる。中心領域Z3は、縁領域Z1よりも熱排出がさらに多くなされなければならないため、凹凸部675cのパターンの幅PL2及び高さPH2のうちの少なくともいずれか1つを、凹凸部675aのパターンの幅PL1及び高さPH1と異なって設定して、凹凸部675cの表面積が凹凸部675aよりも大きくなるように形成することができる。例えば、凹凸部675cのパターン幅PL2は、凹凸部675aのパターン幅PL1よりも小さくし、凹凸部675cのパターン高さPH2は、凹凸部675aのパターン高さPH1よりも大きく設定することができる。
【0124】
一方、凹凸部675による表面積の変更は、冷却ハウジング670の熱容量の変更にも寄与することができる。したがって、凹凸部675のパターン幅、パターン高さを変更して、冷却ハウジング670の熱容量を支持プレート610の熱容量にマッチングさせることもできる。上述したように、冷却ハウジング670の厚さT2を調節すること以外にも、凹凸部675のパターン幅、パターン高さを変更して熱容量を制御できるので、冷却ハウジング670の様々な設計案を有し得るようになる。
【0125】
図16は、
図14の凹凸部675を適用する前と後の冷却容量を示す図である。
図16(a)は、凹凸部675の適用前、
図16(b)は、凹凸部675の適用後の冷却容量を示す。
【0126】
冷却ハウジング470においてガス供給ノズル680が配置される部分では、冷却ガスの吐出によってヒートフラックス(Heat Flux)の数値が15(kW/m
2)に近く出ることを確認できる。また、
図16(a)と比較して
図16(b)を説明すると、凹凸部675を適用した場合に、冷却ハウジング470の全冷却空間で均一なヒートフラックスの数値が示されることを確認できる。
図16(a)は、中央部分でヒートフラックスが0(kW/m
2)に近い部分が示されるが、
図16(b)は、中央部分でもほとんどヒートフラックスが1.5~3.0(kW/m
2)と示される。
図16(a)は冷却容量が約536Wであり、
図16(b)は冷却容量が約567Wであって、凹凸部675を適用した後に冷却容量が約5.7%上昇し、冷却の均一度が上昇することを確認できる。
【0127】
前記のように、本発明は、ガス供給ノズルとガス供給ラインがダイレクトに連結され、冷却ハウジングの熱容量を支持プレートに対応するようにマッチングし、冷却ハウジング内に凹凸部を適用することによって、ヒータの冷却時間を短縮することができる効果がある。また、冷却ユニットと周辺空間の熱交換効率を増加させることができる効果がある。
【0128】
本発明は、図面に示された実施例を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、これから様々な変形及び均等な他の実施例が可能であるということが理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的な保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想によって定められなければならない。
【符号の説明】
【0129】
100 基板処理設備
200 基板処理装置
300 熱処理チャンバ
330(500) 加熱装置(加熱ユニット)
610 支持プレート
620 リフトピン
630 支持ピン
640 ガイド
650 ヒータ部材
660,660’ 冷却ユニット
670,670’ 冷却ハウジング
675 凹凸部
680,680’ ガス供給ノズル
690’ ガス分配部
GI,GI1~GI8 ガス供給手段
L,L1~L8 ガス供給ライン
V,V1~V8 弁