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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024061643
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】マルチスペクトル透かし
(51)【国際特許分類】
   B41M 3/14 20060101AFI20240425BHJP
   B41M 3/06 20060101ALI20240425BHJP
   H04N 1/32 20060101ALI20240425BHJP
   B42D 25/333 20140101ALN20240425BHJP
【FI】
B41M3/14
B41M3/06 B
H04N1/32 144
B42D25/333
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023176025
(22)【出願日】2023-10-11
(31)【優先権主張番号】17/970,857
(32)【優先日】2022-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】エドワード エヌ.チャップマン
【テーマコード(参考)】
2C005
2H113
【Fターム(参考)】
2C005JB12
2C005JB13
2C005JB14
2C005JB20
2H113AA01
2H113AA05
2H113BA00
2H113BA43
2H113BB02
2H113CA32
2H113CA34
2H113CA35
2H113CA39
2H113CA45
2H113FA43
2H113FA44
2H113FA56
(57)【要約】      (修正有)
【課題】マルチスペクトル透かしを生成するための方法を提供する。
【解決手段】マルチスペクトル透かし及びマルチスペクトル透かしを生成するための方法。第1の照明条件下で単一の色/パターンに見える色パターンが提供され得る。透かしは、色パターンに基づき、紫外光を含む第2の照明条件下で作製され得る一方、透かしは、赤外スペクトルにおいて赤外線カメラで可視である。透かしは、メタメリックペアのインクを有するマルチスペクトル透かしとして構成され得、メタメリックペアのインクのうちの一方のインクは、メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して赤外スペクトルにおいて反射するCMYKトナーの使用量が多く、同時に、マルチスペクトル透かしがレンダリングされている蛍光媒体に、より多くの紫外光又はより少ない紫外光が到達することを可能にする。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチスペクトル透かしを生成するための方法であって、
第1の照明条件下で単一の色/パターンに見える色パターンを提供することと、
前記色パターンに基づき、紫外光を含む第2の照明条件下で透かしを作製することであって、前記透かしは赤外スペクトルにおいて赤外線カメラで可視である、作製することと、
メタメリックペアのインクを有するマルチスペクトル透かしとして前記透かしを構成することであって、前記メタメリックペアのインクのうちの一方のインクは、前記メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して前記赤外スペクトルにおいて反射するCMYKトナーの使用量が多く、同時に、前記マルチスペクトル透かしがレンダリングされている蛍光媒体に、より多くの前記紫外光又はより少ない前記紫外光が到達することを可能にする、構成することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記マルチスペクトル透かしは、前記IRカメラで可視である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記マルチスペクトル透かしは、前記IRカメラ又は前記紫外光のうちの少なくとも1つで可視である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の照明条件はオフィス照明を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
CMYKRGBPのソリッドカラー(P=紙/白)又は少なくとも1つのスポットを使用して、前記メタメリックペアのインクのうちの一方のインクが、前記メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して前記赤外スペクトルにおいて高い反射率を示す、前記メタメリックペアのインクを作製することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記メタメリックペアのインクは、印刷サイズにおいて前記単一の色/パターンとして現れる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記蛍光媒体は紙を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
マルチスペクトル透かしを生成するためのシステムであって、
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備え、前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサに、
第1の照明条件下で単一の色/パターンに見える色パターンを提供することと、
前記色パターンに基づき、紫外光を含む第2の照明条件下で透かしを作製することであって、前記透かしは赤外スペクトルにおいて赤外線カメラで可視である、作製することと、
メタメリックペアのインクを有するマルチスペクトル透かしとして前記透かしを構成することであって、前記メタメリックペアのインクのうちの一方のインクは、前記メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して前記赤外スペクトルにおいて反射するCMYKトナーの使用量が多く、同時に、前記マルチスペクトル透かしがレンダリングされている蛍光媒体に、より多くの前記紫外光又はより少ない前記紫外光が到達することを可能にする、構成することと、を実行させる命令を記憶する、システム。
【請求項9】
前記マルチスペクトル透かしは、前記IRカメラで可視である、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記マルチスペクトル透かしは、前記IRカメラ又は前記紫外光のうちの少なくとも1つで可視である、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の照明条件はオフィス照明を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
CMYKRGBPのソリッドカラー(P=紙/白)又は少なくとも1つのスポットを使用して、前記メタメリックペアのインクのうちの一方のインクが、前記メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して前記赤外スペクトルにおいて高い反射率を示す、前記メタメリックペアのインクを作製することを更に実行させる、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記メタメリックペアのインクは、印刷サイズにおいて単一の色/パターンとして現れる、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記蛍光媒体は紙を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
セキュリティ装置であって、
第1の照明条件下で単一の色/パターンに見える色パターンと、
前記色パターンに基づき、紫外光を含む第2の照明条件下で作製される透かしであって、赤外スペクトルにおいて赤外線カメラで可視である、透かしと、を備え、
前記透かしは、メタメリックペアのインクを用いて作製されたマルチスペクトル透かしを含み、前記メタメリックペアのインクのうちの一方のインクは、前記メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して前記赤外スペクトルにおいて反射するCMYKトナーの使用量が多く、同時に、前記マルチスペクトル透かしがレンダリングされている蛍光媒体に、より多くの前記紫外光又はより少ない前記紫外光が到達することを可能にする、セキュリティ装置。
【請求項16】
前記マルチスペクトル透かしは、前記IRカメラで可視である、請求項15に記載のセキュリティ装置。
【請求項17】
前記マルチスペクトル透かしは、前記IRカメラ又は前記紫外光のうちの少なくとも1つで可視である、請求項15に記載のセキュリティ装置。
【請求項18】
前記第1の照明条件はオフィス照明を含む、請求項15に記載のセキュリティ装置。
【請求項19】
CMYKRGBPのソリッドカラー(P=紙/白)又は少なくとも1つのスポットを使用して、前記メタメリックペアのインクのうちの一方のインクが、前記メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して前記赤外スペクトルにおいて高い反射率を示す、請求項15に記載のセキュリティ装置。
【請求項20】
前記メタメリックペアのインクは、印刷サイズにおいて前記単一の色/パターンとして現れる、請求項15に記載のセキュリティ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、画像処理方法、システム、及びデバイスに関する。実施形態はまた、印刷デバイス及び技術に関する。実施形態は更に、透かしなどのセキュリティデバイスに関する。実施形態は更に、マルチスペクトル透かしに関する。
【背景技術】
【0002】
セキュリティ手段を必要とする従来の印刷プロセスでは、セキュリティ手段を提供し、印刷物の偽造を防止するために、特殊イメージング特性を有するパターン色空間が使用され得る。更に、従来の印刷プロセスでは、印刷ロゴ、シリアル番号、シート位置、又は印刷物上の他のタイプの固有の識別情報などの可変データ上に部分的に、パターン色空間が使用され得る。
【0003】
セキュリティは、多くの文書作成用途において重要な要件である。公文書又は政府文書の印刷、イベントチケットの印刷、金融商品の印刷などの場合、複製、捏造、及び/又は偽造に対して、多くの文書を保護する必要がある。これを達成するために、印刷された文書は、偽造を防止し、かつ/又はある文書を元本と特定するのに役立つセキュリティマーク若しくはセキュリティ特徴を含むことが多い。
【0004】
したがって、セキュリティ用途では、変更及び偽造を防止又は妨げ得るセキュリティマーク又はセキュリティ特徴の形式で、文書に情報を追加することが望ましい場合がある。従来は、このようなセキュリティ用途に対して不正保護及び偽造防止対策を提供するために、印刷物において特殊イメージングが使用されてきた。いくつかの例としては、処方箋、契約書、文書、クーポン、及びチケットが挙げられる。典型的には、いくつかの特殊イメージング技術が、文書における様々な位置に使用され得る。加えて、これらのセキュリティ要素は、場合によっては、文書の全体的な美観を損ない得る。
【0005】
特殊イメージングは、赤外線(IR)及び紫外線(UV)などのスペクトル透かしの使用を含み得る。これらは、オフィス照明下で単一の色/パターンとして現れ、例えば、UV光下で可視の透かしを有することが予想される。それぞれ、UVが安価なUVフラッシュライトを用いて可視であることなどの利点及び欠点を有する。IRは、より良い解像度を有し、バーコードなどの機械可読自動検証に適している。UVとIRの両方を利用するには、2つの別個の透かしが必要で、どちらも文書上の貴重な領域を占める。
【発明の概要】
【0006】
以下の概要は、開示される実施形態に特有の革新的な特徴の一部の理解を容易にするために提供されるものであり、完全な説明を意図するものではない。本明細書に開示される実施形態の様々な態様の完全な理解は、本明細書全体、特許請求の範囲、図面、及び要約書をまとめて見ることによって得ることができる。
【0007】
したがって、実施形態の一態様は、透かしなどの改善されたセキュリティ装置を提供することである。
【0008】
実施形態の別の態様は、改善された画像処理方法、システム、及びデバイスを提供することである。
【0009】
実施形態の更に別の態様は、文書を保護するために使用される透かしをレンダリングするための改善された方法及びシステムを提供することである。
【0010】
マルチスペクトル透かしを含むセキュリティ装置を提供することも実施形態の一態様である。
【0011】
上述の態様、並びに他の目的及び有益性は、ここで本明細書に記載されるように達成することができる。一実施形態では、マルチスペクトル透かしを生成する方法は、第1の照明条件下で単一の色/パターンに見える色パターンを提供することと、色パターンに基づき、紫外光を含む第2の照明条件下で透かしを作製することであって、透かしは、赤外スペクトルにおいて赤外線カメラで可視である、作製することと、メタメリックペアのインクを有するマルチスペクトル透かしとして透かしを構成することであって、メタメリックペアのインクのうちの一方のインクは、メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して赤外スペクトルにおいて反射するCMYKトナーの使用量が多く、同時に、マルチスペクトル透かしがレンダリングされている蛍光媒体に、より多くの紫外光又はより少ない紫外光が到達することを可能にする、構成することと、を含み得る。
【0012】
一実施形態では、マルチスペクトル透かしは、IRカメラで可視である。
【0013】
一実施形態では、マルチスペクトル透かしは、IRカメラ又は紫外光で可視であり得る。
【0014】
一実施形態では、第1の照明条件はオフィス照明を含み得る。
【0015】
一実施形態は、CMYKRGBPのソリッドカラー(P=紙/白)又は少なくとも1つのスポットを使用して、メタメリックペアのインクのうちの一方のインクが、メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して赤外スペクトルにおいて高い反射率を示す、メタメリックペアのインクを作製することを更に含み得る。
【0016】
一実施形態では、メタメリックペアのインクは、印刷サイズにおいて単一の色/パターンとして現れ得る。
【0017】
一実施形態では、蛍光媒体は紙を含み得る。
【0018】
別の実施形態では、マルチスペクトル透かしを生成するためのシステムは、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを含み得、メモリは、少なくとも1つのプロセッサに、第1の照明条件下で単一の色/パターンに見える色パターンを提供することと、色パターンに基づき、紫外光を含む第2の照明条件下で透かしを作製することであって、透かしは、赤外スペクトルにおいて赤外線カメラで可視である、作製することと、メタメリックペアのインクを有するマルチスペクトル透かしとして透かしを構成することであって、メタメリックペアのインクのうちの一方のインクは、メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して赤外スペクトルにおいて反射するCMYKトナーの使用量が多く、同時に、マルチスペクトル透かしがレンダリングされている蛍光媒体に、より多くの紫外光又はより少ない紫外光が到達することを可能にする、構成することと、を実行させる命令を記憶する。
【0019】
別の実施形態では、セキュリティ装置は、第1の照明条件下で単一の色/パターンに見える色パターンと、色パターンに基づき、紫外光を含む第2の照明条件下で作製された透かしであって、透かしは、赤外スペクトルにおいて赤外線カメラで可視である、透かしと、を含み得、透かしは、メタメリックペアのインクを用いて作製されたマルチスペクトル透かしを含み、メタメリックペアのインクのうちの一方のインクは、メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して赤外スペクトルにおいて反射するCMYKトナーの使用量が多く、同時に、マルチスペクトル透かしがレンダリングされている蛍光媒体に、より多くの紫外光又はより少ない紫外光が到達することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
同様の参照番号が、別個の図全体をとおして同一又は機能的に類似した要素を指し、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成している添付図面は、本発明を更に例示し、本発明の詳細な説明と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
図1】RBCM(赤/青/シアン/マゼンタ)から構成される背景テキストボックスと、K(黒)を追加するがCRの損失を伴うサンプルテキスト「XE」と、を伴う例示的な赤外線(IR)製品の画像を示し、マゼンタは共通色である。
図2】一実施形態によるオフィス照明下でのIR見本シートの画像を示す。
図3】一実施形態によるIR見本シートの画像をIRカメラと共に示す。
図4】一実施形態による、UV光を用いた場合とオフィス照明下との同じコンサートチケットの画像を示す。
図5】一実施形態による、マルチスペクトル透かしの画像を示す。
図6】一実施形態による、ズームされたマルチスペクトル透かしの画像を示す。
図7】一実施形態による、オフィス照明を用いたマルチスペクトル透かしの画像を示す。
図8】UV照明を用いた見本シートの画像を示す。
図9】一実施形態による、IRカメラを用いた、図8に示される同じ見本シートの画像を示す。
図10】一実施形態による、マルチスペクトル透かしを構成するための方法の論理的動作ステップを示す動作の高水準フロー図を示す。
図11】開示された実施形態の1つ以上を実装するのに好適な印刷システムのブロック図を示す。
図12】開示された実施形態の1つ以上を実装するのに有用なデジタルフロントエンドコントローラのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
これらの非限定的な実施例で論じられる特定の値及び構成は、変更されてもよく、単に1つ以上の実施形態を例示するために引用されており、その範囲を限定することを意図するものではない。
【0022】
ここで、本主題は、本明細書の一部分を形成し、例示として特定の例示的実施形態を示す添付図面を参照して、以下により詳細に説明される。しかしながら、主題は、種々の異なる形態で具現化されてもよく、したがって、網羅又は請求される主題は、本明細書に記載される任意の例示的な実施形態に限定されないものとして解釈されることが意図される。例示的な実施形態は、単に例示のために提供される。同様に、請求又は言及される主題についてはかなり広い範囲が意図される。とりわけ、例えば、主題は、方法、デバイス、構成要素、又はシステムとして具現化され得る。したがって、実施形態は、例えばハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせ(ソフトウェア自体以外)の形態をとり得る。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味で解釈されることを意図するものではない。
【0023】
本明細書及び特許請求の範囲全体をとおして、用語は、明示的に記載された意味を超える文脈で示唆又は暗示される微妙な意味を有し得る。同様に、本明細書で使用するとき、「一実施形態では」又は「例示的実施形態では」などの語句及びその変形は、必ずしも同じ実施形態を指すものではなく、本明細書で使用するとき、「別の実施形態では」又は「別の例示的実施形態では」という語句及びその変形は、異なる実施形態を指す場合もあり、必ずしもそうでない場合もある。例えば、請求される主題は、例示的実施形態の全体又は一部の組み合わせを含むことを意図する。
【0024】
一般に、用語は、文脈における使用から少なくとも部分的に理解され得る。例えば、本明細書で使用される「及び」、「又は」、又は「及び/又は」などの用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存し得る様々な意味を含み得る。典型的には、「又は」は、A、B、又はCなどのリストを関連付けるために使用される場合、包括的な意味で本明細書に使用されるA、B、及びC、並びに排他的な意味で本明細書に使用されるA、B、又はCを意味することを意図する。加えて、本明細書で使用するとき、用語「1つ以上」は、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数の意味で任意の特徴、構造、若しくは特性を説明するために使用される場合があり、又は複数の意味における特徴、構造、又は特性の組み合わせを説明するために使用される場合もある。同様に、「a」、「an」、又は「the」などの用語もまた、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数の使用を伝達するか、又は複数の使用を伝達することが理解され得る。加えて、用語「基づいて」は、必ずしも排他的な一組の要因を伝達することを意図するものではなく、代わりに、同じく文脈に少なくとも部分的に依存して、必ずしも明示的に記載されていない追加の要因の存在を見込み得るものとして理解され得る。更に、本明細書で利用される「少なくとも1つ」という用語は、「1つ以上」を指し得る。例えば、「少なくとも1つのウィジェット」は、「1つ以上のウィジェット」を指すことがある。
【0025】
「データ」という用語は、本明細書において、情報を示すか、又は含む物理的信号を指す。物理的な光のパターン又は物理的な光を表すデータの集合体としての「画像」は、文字、単語、及びテキスト、並びに図形などの他の特徴を含み得る。
【0026】
広く捉えると、「デジタル画像」は、デジタルデータの集合体によって表される画像である。画像は、各々自体が画像である「区分」に分割され得る。画像の区分は、最大で画像全体となる任意のサイズであり、画像全体を含み得る。本明細書で使用するとき、「画像オブジェクト」又は「オブジェクト」という用語は、当該技術分野では一般に「区分」という用語と同等であると考えられ、本明細書では互換的に用いられるものとする。
【0027】
物理的な光を表すデータから構成されているデジタル画像では、データの各要素は、当該技術分野では一般的に使用され、写真要素を指す「ピクセル」と呼ばれ得る。各ピクセルは、位置及び値を有する。各ピクセル値は、画像の「2値形式」におけるビット、画像の「グレイスケール形式」におけるグレイスケール値、又は画像の「色座標形式」における色空間座標のセットであり、2値形式、グレイスケール形式、及び色座標形式は各々、画像を定義する二次元配列である。動作は、画像の一部に関するデータのアイテム上で動作するときに、「画像処理」を行うことができる。
【0028】
本明細書で使用するとき、「メタメリック」という用語は、パターンインクのメタメリックペアに関し得る。パターンインクのメタメリックペア(単純に「メタメリックペア」とも称される)では、印刷及び紙は、1つの角度から見たときに視覚的に区別可能ではないが、(光源に対して)別の角度から見たときに視覚的に区別可能であり、より高価なスポットインク、トナー、及び/又はプリンタなしで、透かしを作製し得る。
【0029】
本明細書で使用するとき、「透かし」という用語は、媒体(例えば、文書、紙、写真、画像など)に適用され得る透明なテキスト、画像、ロゴ、又は他のマーキングの断片に関し得、これにより、(セキュリティ印刷によって透かしが適用される)媒体をコピー又は偽造すること、あるいは許可なく使用することをより困難にすることができる。「透かし」は、1ページ以上にわたって印刷され得る特殊目的のテキスト又は絵であり得る。例えば、配布前に文書にスタンプする代わりに、Copy、Draft、又はConfidentialのような単語を透かしとして追加することができる。
【0030】
セキュリティ印刷の領域では、文書は、複数の技術を使用して、複製、捏造、及び偽造から保護されることができる。特殊イメージングは、用紙インク及びトナーなどの標準材料を使用し得る、このようなセキュリティ印刷の方法の1つである。典型的には、市場におけるセキュリティ印刷会社には、特別な(高価な)材料が必要とされる。例示的な文書としては、薬剤師が、その文書が本物であるという満足のいく信頼度を有し得ることを希望する処方箋である。
【0031】
以下でより詳細に論じるように、オフィス照明下で単一の色/パターンとして現れ、UV光下で透かしを作製し、同時に同じ透かしをIRカメラで見る、新しいマルチスペクトル透かしが作製され得る。この手法では、メタメリックペアのインクは、一方のインクが他方のインクと比較してIRスペクトルにおいて反射するより多くのCMYKトナーを使用すると同時に、他方のインクと比較してより多くのUV光が蛍光媒体に到達することを可能にするように構成され得る。逆も真であり、つまり、最後の文を「より少ないUVを可能にする」に変更することができる。
【0032】
本明細書で使用するとき、「蛍光」という用語は、光又は他の電磁放射を吸収した物質による光の放出である蛍光に関することに留意されたい。蛍光は発光の一形態である。ほとんどの場合、放出された光は、吸収された放射線よりも長い波長を有し、したがって、より低い光子エネルギーを有する。蛍光の知覚可能な例は、吸収された放射線が電磁スペクトルのUV領域にあり(人間の目では不可視)、放出された光が可視領域にあるときに生じる。これは、蛍光物質に、物質がUV光に曝露されたときにのみ見ることができる明確な色を与える。蛍光材料は、その後しばらくの間光を放出し続けるリン光材料とは異なり、放射線源が停止するとほぼ即座に発光しなくなる。
【0033】
セキュリティ印刷の領域において、文書は、複数の技術を使用して、複製、捏造、及び偽造から保護される。特殊イメージングは、用紙インク及びトナーなどの標準材料を使用するこのようなセキュリティ印刷方法の1つである。典型的には、市場におけるセキュリティ印刷会社には、特別な(高価な)材料が必要とされる。例示的な文書としては、薬剤師が、その文書が本物であるという良好な信頼度を有し得ることを希望する処方箋である。
【0034】
赤外線マークテキスト及び紫外線マークテキストを含む特殊イメージングに関する情報は、このウェブページ:https://www.xerox.com/en-us/digital-printing/secure-printingで見つけることができ、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。IRインクのメタメリックペアの設計目標は、オフィス照明下でほぼ同じ色/パターンに見えることである。すなわち、テキスト及び/又は他のグラフィックスは、IRカメラで可視になり得る。
【0035】
図1は、RBCM(赤/青/シアン/マゼンタ)から構成される背景テキストボックスと、K(黒)を追加するがCRの損失を伴うサンプルテキスト「XE」と、を伴い、マゼンタが共通色である、例示的赤外線(IR)製品の画像10を示す。通常の印刷サイズの7/16インチでは、両方のパターンはほぼ同じように見えるが、ズームすると詳細が示され、テキスト「XE」を見ることができる。すべての色がスポットカラー上で100%であることに留意されたい。
【0036】
図2は、一実施形態によるオフィス照明下でのIR見本シートの画像20を示す。図3は、一実施形態によるIR見本シートの画像20をIRカメラと共に示す。図2及び図3は、同じ紙片を異なる照明条件下で示す。図1の画像20に示されるようなメタメリックパターンインクの単一のペアは、見本シート上の1つの色を構成し得る。作業色と考えられるため、透かしは、図2の画像20ではほとんど不可視であり、図3の画像30ではほとんど読み取り可能であるべきである。
【0037】
図4は、一実施形態による、UV光を用いた場合とオフィス照明下との同じコンサートチケットの画像40を示す。IRと同様に、透かしは、オフィス照明下ではほとんど不可視であり、UV照明ではほとんど可視である。
【0038】
以下のステップは、実施形態に従ってマルチスペクトル透かしを作製するための一般的な方法を概説する。
1)CMYKRGBPのソリッドカラー(P=紙/白)又はスポット(複数可)を使用して、一方のインクが他方と比較してIRスペクトルにおいて高い反射率を示すメタメリックペアのパターンインクを作製する。
2)加えて、インクの対は、印刷サイズで単一の色/パターンに見えるべきである。
3)より多くのUV光を通過させるために、一方のインクにおいて、他のインクと比較してより多くの紙(白)を使用する。
4)ステップ3のインクに対してより暗いスポットを使用して、オフィス照明下で白い紙を補正する。
5)他のインクでより明るいスポットを使用する。
6)ステップ4及び5からの2つのインクは、オフィス照明下でほぼ同じ色/パターンに見えるべきである。
7)透かしは、IRカメラ及びUV光で可視であるべきである。
【0039】
図5は、一実施形態による、マルチスペクトル透かしの画像50を示す。これは、印刷サイズで読むことが困難であるべきである。いくつかのトナーでは、黒は、他の標準トナーと比較してIRスペクトルにおいて異なるスペクトル反射率を有する。単純なモデルは、図1の画像10におけるように、2つのメタメリックIRインクのうちの1つにおいてより多くの黒色を使用することを伴い得る。
【0040】
UVモデルは、CMYがUVスペクトルにおいて部分スペクトル反射率を有するので、1つのインクにおいてより多くの紙を使用するという単純なものではない可能性がある。紙/白の差は、UV透かしを作製する最も強い寄与因子であり得る。白は、図1図2、及び図3に示されるような現在のIR製品ではめったに使用されないが、図4の画像40でUV透かしに使用され得る。可能な限り最も明るい白色をより多く使用することにより、インク全体が暗くなり、したがってインクの対はオフィス照明下でほぼ同じように見える。
【0041】
図6は、一実施形態による、ズームされたマルチスペクトル透かしの画像60を示す。図6に示す画像60は、図5の画像50の一片をズームしたものである。中心のインクは「X」の一部であり、CMYPで構成されている。他のインクはYKPで構成されている。このインクは、最初のインクと比較して、K対CMYのスペクトル反射率のために、IRスペクトルにおいてより多く吸収する。この手法はまた、最初のインクと比較してより多くのUV光を可能にする。すなわち、このアプローチは、より多くのUV光が紙(又は他の媒体)に到達してより大きな蛍光を引き起こすことを可能にする。2つのインクは、ハーフトーンのように印刷サイズではほぼ同じに見えるが、ズームするとそれらがどれだけ異なるかを見ることができる。黄及び白のような共通色、並びに正方形に近い黒及びシアンなどの類似の形状を使用することは、メタメリックペアのインクがオフィス照明では印刷サイズでほぼ同じ色/パターンであるように見えるのを助ける。
【0042】
図7は、一実施形態による、オフィス照明を用いたマルチスペクトル透かしの画像70を示す。4つのメタメリックペアを有する見本シートが図7の画像70に示されている。異なるサイズ/ズームレベルの異なるプリンタ及びモニタ上では、それぞれのパッチは不可視(合格)又は可読(不合格)に見えることがある。例えば、Altalink製品によるレンダリングでは、一番上のパッチは可読に見えるが、他の3つは機能する。7845MFDでは、4つのパッチすべてが機能する。本明細書で使用するとき、「Atalink」という用語は、AltaLink(登録商標)オールインワンプリンタを指すことに留意されたい。
【0043】
図8は、UV照明を用いた見本シートの画像80を示す。4つのパッチはすべて可読であるが、上部パッチは以前に不合格であったので、Altalink製品の場合は除去されることに留意されたい。蛍光透かしのコントラストは改善され得るが、オフィス照明下では隠れる(例えば、設計トレードオフ)。
【0044】
図9は、一実施形態による、IRカメラを用いた、図8に示される同じ見本シートの画像90を示す。4つの見本すべてがIRで機能する。開示されたマルチスペクトル透かしの利点のいくつかは、マルチスペクトル透かしが単純なUVフラッシュライトで検証されるものであり、また、2Dバーコードなどのより高い解像度の透かしを符号化するために使用され得るという事実を含み得ることに留意されたい。更に、開示されたマルチスペクトル透かしは、特にIRを用いた機械可読検証の対象となり得る。更に、偽造者は、IR又はUVのみを無効にすることによってだまされる可能性がある。開示されたマルチスペクトル透かしはまた、UV透かし及びIR透かしと比較して、使用する領域が少ない。
【0045】
図10は、一実施形態による、マルチスペクトル透かしを構成するための方法100の論理的動作ステップを示す動作の高水準フロー図を示す。ブロック102(すなわち、ステップ1)に示されるように、CMYKRGBPのソリッドカラー(P=紙/白)又はスポット(複数可)を使用して、一方のインクが他方と比較してIRスペクトルにおいて高い反射率を示すメタメリックペアのパターンインクを作製するためのステップ又は動作が実施され得る。次に、ブロック104(すなわち、ステップ2)に示されるように、インクの対は、印刷サイズで単一の色/パターンに見えるべきである。その後、ブロック106(すなわち、ステップ3)に示されるように、より多くのUV光を通過させるために、他方のインクと比較して、一方のインクでより多くの紙(白)の使用を伴うステップ又は動作が実施され得る。
【0046】
次に、ブロック108(すなわち、ステップ4)に記載されるように、オフィス照明下で白い紙を補正するために、ステップ3のインクに対するより暗いスポットの使用を伴うステップ又は動作が実施され得る。次いで、ブロック110(すなわち、ステップ5)に示されるように、他方のインクにおけるより明るいスポットの使用を伴うステップ又は動作が実施され得る。その後、ブロック112(すなわち、ステップ6)に示されるように、ステップ4及び5からの2つのインクがオフィス照明下でほぼ同じ色/パターンとして見えるべきであるステップ又は動作が実施され得る。最後に、ブロック114(ステップ7)に示されるように、マルチスペクトル透かしがIRカメラ及びUV光で可視であるべきステップ又は動作が実施され得る。
【0047】
図11は、開示された実施形態の1つ以上を実装するのに好適な印刷システム200のブロック図を示す。図12は、開示された実施形態の1つ以上を実装するのに有用なデジタルフロントエンドコントローラ300のブロック図を示す。
【0048】
図11を参照すると、本明細書に記載される例示的な実施形態の様々な態様を実装するのに適した印刷システム(又は画像レンダリングシステム)200が示されている。印刷システム200は、スキャナを介して文書をスキャンし、プリンタを介して文書を印刷するなどのレンダリング動作を実施し得、文書は、可変データ隠蔽層を有する開示された2層相関マークを含む。
【0049】
印刷システム200は、可変データ層が相関マークに追加された画像をレンダリングするために使用され得、可変データの第2の層が、以前に1つしか存在しなかった場所に印刷されることを可能にする。この概念は、相関マークのエッジをより良く隠す「隠蔽層」を有するベクトルパターンを使用する相関マークの使用の拡張である。「隠蔽層」は、可変データストリームで構成され得る。実施形態の利点は、以前に相関マークデータのみが符号化されていた空間において余分な可変データ層を使用することを含む。
【0050】
本明細書で使用するとき、「スキャナ」という用語は、画像、印刷されたテキスト、手書き、又は物体を光学的に走査し得、それをデジタル画像に変換するデバイス又はシステムである画像スキャナを指し得ることに留意されたい。スキャナの一例は、画像化される文書(例えば、書式)を走査のためにガラス窓上に置くことができるフラットベッドスキャナである。スキャナは、場合によっては、多機能装置(multi-function device、MFD)に組み込まれてもよく、多機能装置はまた、印刷及び写真複写機能を有してもよい。スキャナは、例えば、図11に示される印刷システム200などの印刷システムに組み込まれてもよい。例えば、スキャナ229は、印刷システム200の一部として図7に示されている。代替として、又は印刷システム100の一部として含まれるスキャナ229に加えて、スキャナは、ネットワーク260と通信し得る、図11にも示される別個のスキャナ262として実装されてもよい。
【0051】
本明細書で使用するとき、「プリンタ」という単語及び「印刷システム」という用語は、任意の装置及び/又はシステム、デジタル複写機、電子写真及び複写印刷システム、製本機械、ファクシミリ機械、多機能機械、インクジェット機械、連続供給、シート供給印刷デバイスなどを含むことができ、これらは、印刷コントローラ及び印刷エンジンを含み得、任意の目的のために印刷出力機能を行い得る。
【0052】
印刷システム200は、ユーザインターフェース210、デジタルフロントエンド(digital front-end、DFE)コントローラ220、及び少なくとも1つの印刷エンジン230を含み得る。印刷エンジン230は、印刷ジョブのために様々なサイズ及びコストの印刷媒体235にアクセスすることができる。印刷システム200は、複数のカラーマーキング材料を有するカラープリンタを含み得る。
【0053】
「印刷ジョブ」又は「文書」は、普通は関連するシートのセットであり、通常、特定のユーザからの元の印刷ジョブシートのセット若しくは電子文書のページ画像から複製された1つ以上の揃えられた複製セット、又はその他の関連するシートのセットである。通常印刷ジョブ(又は顧客ジョブ)の提出のために、デジタルデータが印刷システム200に送信され得る。
【0054】
ソータ240は、切断機能を含むハードコピー出力の配置を管理するために、印刷エンジン230によってジョブが印刷された後に動作し得る。ユーザは、ユーザインターフェース210を使用して、又はワークステーション250などのデータ処理システムを介して、印刷システム200にアクセスし、これを操作することができる。ワークステーション250は、通信ネットワーク260を介して印刷システム200と双方向通信し得る。
【0055】
ユーザプロファイル、印刷用の作業成果物、メディアライブラリ、及び様々な印刷ジョブパラメータは、ネットワーク260を介して、ワークステーション250又は印刷システム200によってアクセス可能なデータベース又はメモリ270に記憶され得、若しくはそのようなデータは、印刷システム200を介して直接アクセスされ得る。当該技術分野で知られているように、1つ以上の色センサ(図示せず)は、プリンタ用紙経路に埋め込まれ得る。
【0056】
図12に関して、例示的なDFE(デジタルフロントエンド)コントローラ300がより詳細に示されている。DFEコントローラ300は、機械実行可能プログラム命令を実行することができるプロセッサ306などの1つ以上のプロセッサを含み得る。プロセッサ306は、DFEプロセッサとして機能し得る。
【0057】
図示される実施形態では、プロセッサ306は、バス302(例えば、バックプレーンインターフェースバス、クロスオーバーバー、又はデータネットワークなど)で通信することができる。デジタルフロントエンド300はまた、機械可読命令を記憶するのに使用されるメインメモリ304を含み得る。メインメモリ304は、データを記憶することもできる。メインメモリ304は、代替的に、再プログラミング及び柔軟なデータ記憶をサポートするためのランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)を含んでもよい。バッファ366は、プロセッサ306によるアクセスのためにデータを一時的に記憶するのに使用され得る。
【0058】
プログラムメモリ364は、例えば、本明細書に記載される実施形態を実施し得る実行可能プログラムを含み得る。プログラムメモリ364は、バッファに含まれるデータの少なくともサブセットを記憶し得る。デジタルフロントエンド300は、通信バス302から(又は図示されていないフレームバッファから)ディスプレイ310にデータを転送し得るディスプレイインターフェース308を含み得る。デジタルフロントエンド300はまた、例えば、ハードディスクドライブ314及び/又は取り外し可能な記憶ドライブ316を含み得る二次メモリ312を含み得、これらは、コンピュータソフトウェア及び/又はデータを記憶する、フロッピーディスク、磁気テープ、光ディスクなどの取り外し可能な記憶装置318に対して読み取り及び書き込みを行い得る。
【0059】
二次メモリ312は、代替的に、コンピュータプログラム又は他の命令をコンピュータシステムにロードすることを可能にするための他の同様の機構を含んでもよい。このような機構は、例えば、インターフェース320を通じてデータを交換するように適合されている取り外し可能な記憶ユニット322を含み得る。このような機構の例としては、プログラムカートリッジ及びカートリッジインターフェース(ビデオゲームデバイスに見られるものなど)、取り外し可能なメモリチップ(EPROM又はPROMなど)及び関連するソケット、並びにソフトウェア及びデータが転送されることを可能にする、他の取り外し可能なユニット及びインターフェースが挙げられる。
【0060】
デジタルフロントエンド(DFE)コントローラ300は、入力及び出力として機能して、ソフトウェア及びデータが、デジタルフロントエンドコントローラ300と外部デバイスとの間で転送されることを可能にすることができる通信インターフェース324を含み得る。通信インターフェースの例としては、モデム、ネットワークインターフェース(イーサネットカードなど)、通信ポート、PCMCIAスロット、及びカードなどが挙げられる。
【0061】
コンピュータプログラム(コンピュータ制御論理とも呼ばれる)及び1つ以上のモジュールは、メインメモリ304及び/又は二次メモリ312に記憶されてもよい。コンピュータプログラム又はモジュールはまた、通信インターフェース324を介して受信されてもよい。そのようなコンピュータプログラム又はモジュールは、実行されると、コンピュータシステムが本明細書で提供される特徴及び能力を実行することを可能にする。通信インターフェースを介して転送されたソフトウェア及びデータは、例えば、電子信号、電磁信号、光信号、又は通信インターフェースによって受信されることができる他の信号であり得る信号の形式とすることができる。
【0062】
これらの信号は、信号を搬送する通信経路(すなわち、チャネル)を介して通信インターフェースに提供され得、ワイヤ、ケーブル、光ファイバ、電話線、セルラリンク、RF、又は他の通信チャネルを使用して実施され得る。
【0063】
DFE動作中にアクセスするために二次メモリ312に記憶されるデータの一部は、入来色信号を物理的機械信号に変換し得る変換テーブルのセットであってもよい。
【0064】
この色信号は、測色値、通常、L、RGB、XYZなどの3つの構成要素、シアン、マゼンタ、黄、及び黒の4つのトナーのための物理的露光信号へのいずれかとして表現され得る。これらのテーブルは、DFEの外側で作製され、ダウンロードされ得るが、いわゆる特性評価ステップにおいてDFE内に任意選択的に作製されてもよい。
【0065】
データ処理システムのいくつかの態様は、様々なシステム及び方法を参照してここに提示される。これらのシステム及び方法は、以下の詳細な説明に記載され、添付の図面に様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(集合的に「要素」と称され得る)によって示され得る。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はこれらの任意の組み合わせを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェア又はソフトウェアとして実装されるか否かは、システム全体に課される特定のアプリケーション及び設計上の制約に依存する。
【0066】
例として、要素、又は要素の任意の部分、又は要素の任意の組み合わせは、1つ以上のプロセッサを含む「処理システム」と共に実装されてもよい。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processors、DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate arrays、FPGA)、プログラマブル論理装置(programmable logic devices、PLD)、状態機械、ゲーテッド論理、離散的なハードウェア回路、及びこの開示全体で説明されている様々な機能を実行するように構成された他の好適なハードウェアが挙げられる。処理システム内の1つ以上のプロセッサは、ソフトウェアを実行することができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などと称されるか否かに関わらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実施ファイル、実施スレッド、手順、機能などを意味すると広く解釈されるものとする。モバイル「アプリ」は、そのようなソフトウェアの一例である。
【0067】
したがって、1つ以上の例示的な実施形態では、説明されている機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装されてもよい。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つ以上の命令又はコードに記憶されるか、又はそれらとして符号化されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。
【0068】
開示された例示的な実施形態は、本発明の実施形態による方法、システム、並びにコンピュータプログラム製品及びデータ構造のフローチャート図及び/又はブロック図及び/又は概略図を参照して、本明細書に少なくとも部分的に記載される。図の各ブロック、及びブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることが理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は機械を製造するための他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに提供されてもよく、その結果、コンピュータのプロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理機器を介して実行する命令は、ブロック(単数又は複数)で指定された機能/行為を実装する手段を作成する。
【0069】
明確にするために、開示された実施形態は、例えば、専用コンピュータ又は汎用コンピュータ、あるいは他のプログラマブルデータ処理機器又はシステムの文脈で実装され得る。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、データ処理機器又はシステムは、専用コンピュータと汎用コンピュータとの組み合わせとして実装され得る。コンピュータプログラム製品は、プロセッサに実施形態の態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読記憶媒体(又は媒体)を含んでもよい。
【0070】
前述のコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置を特定の様式で機能させるために指示することができるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、その結果、コンピュータ可読メモリに記憶された命令(例えば、ステップ/動作)は、様々なブロック(単数又は複数)、フロー図、並びに本明細書で図示及び説明されている他のアーキテクチャで指定された機能/行為を実装する命令手段を含む製品を製造する。
【0071】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行する命令がブロック(複数可)に指定された機能/動作を実装するための工程を提供するように、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされて、コンピュータ実装プロセスを生成するための一連の動作工程をコンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行させ得る。
【0072】
図のフローチャート及びブロック図は、様々な実施形態(例えば、優先される又は代替的な実施形態)によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能性、及び動作を示す。この点に関して、本明細書に図示及び説明されているフロー図又はブロック図中のそれぞれのブロックは、指定された論理的機能(複数可)を実施するための1つ以上の実行可能命令を含み得る、モジュール、セグメント、又は命令の部分を表し得る。
【0073】
いくつかの代替的な実装態様では、ブロック内に記載された機能は、図中に記された順序とは異なる順序で実行されてもよい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実施されてもよく、又はブロックは、関与する機能性に応じて逆順序で実施されてもよい。また、ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図のブロックの組み合わせは、指定された機能又は行為を実行する専用ハードウェアベースのシステムによって実装され得、あるいは専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせを遂行することができることに留意されたい。
【0074】
本明細書で説明される機能性は、完全かつ非抽象的に、物理的ハードウェアとして、完全に物理的な非抽象的ソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)として、又は本明細書で「回路」、「モジュール」、「エンジン」、「コンポーネント」、「ブロック」、「データベース」、「エージェント」、若しくは「システム」と称される場合がある非抽象的ソフトウェアの実装及びハードウェアの実装を組み合わせて実装され得る。更に、本開示の態様は、コンピュータ可読及び/又は実行可能プログラムコードが具現化された1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体に具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとり得る。
【0075】
以下の論述は、システム及び方法が実装され得る好適なコンピューティング環境の簡単な一般的説明を提供することを意図する。必須ではないが、開示される実施形態は、単一のコンピュータによって実行される、プログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令との一般的な関わりにおいて記載される。多くの場合、「モジュール」(「エンジン」とも称される)は、ソフトウェアアプリケーションを構成し得るが、ソフトウェア及びハードウェアの両方(すなわち、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ)としても実装され得る。
【0076】
一般に、プログラムモジュールとしては、特定のタスクを実行するか、又は特定のデータ型及び命令を実装するルーチン、サブルーチン、ソフトウェアアプリケーション、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などが挙げられるが、これらに限定されない。更に、当業者であれば、開示された方法及びシステムは、例えば、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステム、データネットワーク、マイクロプロセッサベースの又はプログラム可能な民生用電子機器、ネットワーク化PC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、サーバーなどの他のコンピュータシステム構成を用いて実施されてもよいことを理解するであろう。
【0077】
本明細書で使用するとき、用語「モジュール」は、特定のタスクを実行するか、又は特定のデータ型を実装するルーチン及びデータ構造の集合を指し得ることに留意されたい。モジュールは、他のモジュール又はルーチンによってアクセスされ得る定数、データ型、変数、及びルーチンをリストするインターフェースと、典型的にプライベート(例えば、そのモジュールにのみアクセス可能)であり得、モジュール内にルーチンを実際に実装するソースコードを含む実装との2つの部分で構成されてもよい。用語モジュールはまた、単純に、ワードプロセッシング、会計、在庫管理などの特定のタスクの実行を支援するように設計されたコンピュータプログラムなどのアプリケーションを指す場合がある。
【0078】
いくつかの例示的な実施形態では、「モジュール」という用語はまた、モジュール式ハードウェア構成要素、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせである構成要素を指し得る。本明細書で説明される手法によるそのようなモジュールの実装及び処理は、例えば、図11に示される印刷システム200及び/又は図8に示されるDFEコントローラ300などのデータ処理システムにおける処理速度並びにエネルギー節約及び効率の改善をもたらし得ることを理解されたい。「モジュール」は、図1図10に関して本明細書で論じられるステップ又は動作など、本明細書で論じられる様々なステップ、動作、又は命令を実行し得る。
【0079】
例えば、図10に示される方法100は、例えば、図11に関して前述したDFEコントローラ220によって実行され得るモジュールを含むコンピュータプログラム製品において部分的に実施されてもよい。コンピュータプログラム製品は、ディスク、ハードドライブなど制御プログラムが記録(記憶)され得る非一時的コンピュータ可読記録媒体を含み得る。本明細書で使用するとき、「記録媒体」という用語は、そのような非一時的コンピュータ可読記録媒体に関し得ることに留意されたい。
【0080】
非一時的コンピュータ可読媒体の一般的な形態としては、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、若しくは任意の他の磁気記憶媒体、CD-ROM、DVD、若しくは任意の他の光媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH-EPROM、又は他のメモリチップ若しくはカートリッジ、又は内部からコンピュータが読み出すことができ、かつ使用することができる任意の他の有形媒体が挙げられる。コンピュータプログラム製品は、DFEコントローラ220と一体であってもよく(例えば、RAMの内部ハードドライブ)、若しくは別個であってもよく(例えば、プリンタと動作可能に接続された外部ハードドライブ)、又は、別個であり、かつローカルエリアネットワーク(LAN)若しくはインターネットなどのデジタルデータネットワークを介して(例えば、図11に示されるネットワーク260などのデジタルネットワークを介して、DFEコントローラ220によって間接的にアクセスされ得る、Redundant Array of Inexpensive/Independent disks(RAID)又は他のネットワークサーバ記憶装置として)アクセスされてもよい。
【0081】
開示されたプロセス又は方法におけるステップ、動作、又は命令の特定の順序又は階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。例えば、本明細書で論じられる様々なステップ、動作、又は命令は、異なる順序で実行され得る。同様に、本明細書で論じられる開示された例示的な擬似コードの様々なステップ及び動作は、異なる順序で変更及び処理され得る。設計の好みに基づいて、本明細書で論じられ、例示されるプロセス又は方法におけるそのようなステップ、動作、又は命令の特定の順序又は階層は、並べ替えられ得ることを理解されたい。添付の「特許請求の範囲」は例えば、様々なステップ、動作、又は命令の要素をサンプル順序で提示しており、提示された特定の順序又は階層に限定されることを意図していない。
【0082】
本発明者らは、このようなコンピュータ技術における効率を改善することによってコンピュータ技術を改善するために、技術的問題に対する非抽象的な技術的解決策を実現した。開示された実施形態は、データ処理システムなどのコンピュータ技術に対する技術的な改善を提供し、更に、本開示の「背景技術」の節において特定された技術的問題に対する技術的解決策を介して、コンピュータ技術に対する非抽象的な改善を提供する。そのような改善は、実施形態の実装からもたらされ得る。特許請求される解決策は、コンピュータ、コンピュータネットワーク、並びに印刷及び走査の分野で特に生じる問題を克服するために、コンピュータ技術を根源とすることができる。特許請求される解決策はまた、セキュリティデバイス(例えば、透かし)がレンダリングされ得る印刷媒体(例えば、紙)などの非抽象的特徴を含むセキュリティデバイスなどの非抽象的デバイスを含み得る。すなわち、媒体上にレンダリングされた透かしは、非抽象的デバイスである。
【0083】
上記に基づいて、好ましい実施形態及び代替的な実施形態を含むいくつかの実施形態が本明細書に開示されていることが理解され得る。例えば、一実施形態では、マルチスペクトル透かしを生成する方法は、第1の照明条件下で単一の色/パターンに見える色パターンを提供することと、色パターンに基づき、紫外光を含む第2の照明条件下で透かしを作製することであって、透かしは、赤外スペクトルにおいて赤外線カメラで可視である、作製することと、メタメリックペアのインクを有するマルチスペクトル透かしとして透かしを構成することであって、メタメリックペアのインクのうちの一方のインクは、メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して赤外スペクトルにおいて反射するCMYKトナーの使用量が多く、同時に、マルチスペクトル透かしがレンダリングされている蛍光媒体に、より多くの紫外光又はより少ない紫外光が到達することを可能にする、構成することと、を含み得る。
【0084】
一実施形態では、マルチスペクトル透かしは、IRカメラで可視であり得る。
【0085】
一実施形態では、マルチスペクトル透かしは、IRカメラ又は紫外光のうちの1つ以上で可視であり得る。
【0086】
一実施形態では、第1の照明条件はオフィス照明を含み得る。
【0087】
一実施形態は、CMYKRGBPのソリッドカラー(P=紙/白)又は少なくとも1つのスポットを使用して、メタメリックペアのインクのうちの一方のインクが、メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して赤外スペクトルにおいて高い反射率を示す、メタメリックペアのインクを作製することを更に含み得る。
【0088】
一実施形態では、メタメリックペアのインクは、印刷サイズにおいて前述の単一の色/パターンとして現れ得る。
【0089】
一実施形態では、蛍光媒体は紙を含み得る。
【0090】
一実施形態では、前述の命令は、少なくとも1つのプロセッサに、CMYKRGBPのソリッドカラー(P=紙/白)又は少なくとも1つのスポットを使用して、メタメリックペアのインクのうちの一方のインクが、メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して赤外スペクトルにおいて高い反射率を示す、メタメリックペアのインクを作製することを実行させるように構成され得る。
【0091】
一実施形態では、マルチスペクトル透かしを生成するためのシステムは、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを含み得、メモリは、少なくとも1つのプロセッサに、第1の照明条件下で単一の色/パターンに見える色パターンを提供することと、色パターンに基づき、紫外光を含む第2の照明条件下で透かしを作製することであって、透かしは、赤外スペクトルにおいて赤外線カメラで可視である、作製することと、メタメリックペアのインクを有するマルチスペクトル透かしとして透かしを構成することであって、メタメリックペアのインクのうちの一方のインクは、メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して赤外スペクトルにおいて反射するCMYKトナーの使用量が多く、同時に、マルチスペクトル透かしがレンダリングされている蛍光媒体に、より多くの紫外光又はより少ない紫外光が到達することを可能にする、構成することと、を実行させる命令を記憶する。
【0092】
一実施形態では、セキュリティ装置は、第1の照明条件下で単一の色/パターンに見える色パターンと、色パターンに基づき、紫外光を含む第2の照明条件下で作製された透かしであって、透かしは、赤外スペクトルにおいて赤外線カメラで可視である、透かしと、を含み得、透かしは、メタメリックペアのインクを用いて作製されたマルチスペクトル透かしを含むか又はマルチスペクトル透かしとして機能し得、メタメリックペアのインクのうちの一方のインクは、メタメリックペアのインクのうちの他方のインクと比較して赤外スペクトルにおいて反射するCMYKトナーの使用量が多く、同時に、マルチスペクトル透かしがレンダリングされている蛍光媒体に、より多くの紫外光又はより少ない紫外光が到達することを可能にする。
【0093】
上に開示された特徴及び機能、並びに他の特徴及び機能、又はそれらの代替物の変形は、望ましくは多くの他の異なるシステム又は用途に組み合わされ得ることが理解されるであろう。現在予期されない又は予想されない様々な代替物、修正、変形、又は改善は、後に当業者によって行われてもよく、また、以下の特許請求の範囲に包含されることを意図することも理解されるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【外国語明細書】