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特開2024-61661接触せずに物質を取り上げるための容器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024061661
(43)【公開日】2024-05-07
(54)【発明の名称】接触せずに物質を取り上げるための容器
(51)【国際特許分類】
   A01K 23/00 20060101AFI20240425BHJP
   B65D 33/28 20060101ALI20240425BHJP
【FI】
A01K23/00 H
B65D33/28
A01K23/00 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023180071
(22)【出願日】2023-10-19
(31)【優先権主張番号】102022000021804
(32)【優先日】2022-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(71)【出願人】
【識別番号】523397115
【氏名又は名称】グイ,ヴィットリオ
【氏名又は名称原語表記】GUI,Vittorio
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】グイ,ヴィットリオ
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AA01
3E064BA21
3E064HN38
(57)【要約】      (修正有)
【課題】有機物質が支持面に配置されたときに、容器を直接使用して有機物質を取り上げるための容器を提供する。
【解決手段】収容バッグ10及び収容バッグの閉鎖通路の内側に、収容バッグの入口セクションSIを減少させるための狭窄要素を備え、狭窄要素は、収容バッグの延長方向DEに対して平行である軸の周りの曲げ剛性を有し、曲げ剛性は、収容バッグの延長方向DEに対して垂直である軸の周りの曲げ剛性よりも低く、第1の把持ゾーン1111及び第2の把持ゾーン1121を備える容器。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機物質を取り上げるための容器(1)であって、
有機物質を中に受け入れるよう構成され、かつ第1の端部(10A)と第2の端部(10B)との間の延長方向(DE)に沿って延びた、収容バッグ(10)であって、
収容バッグ(10)の前記第1の端部(10A)で閉鎖及び配置された、底部(101)、
前記収容バッグ(10)の前記第2の端部(10B)に配置され、かつ入口セクション(SI)を画定する、開口部(102)、
前記開口部(102)の境界を定める、閉鎖縁部(103)、及び
前記閉鎖縁部(103)に沿って延びた、閉鎖通路(104)、
を備えた、収容バッグ(10)と、
前記閉鎖通路(104)の内側に挿入され、かつ使用者によって加えられた閉鎖する力に対応して、前記開口部(102)によって画定された前記入口セクション(SI)を減少させるよう構成された、狭窄要素(11)と、
を備え、
前記狭窄要素(11)は、前記延長方向(DE)の周りの曲げ剛性を有する要素であり、前記曲げ剛性は、前記延長方向(DE)に対して垂直である軸の周りの曲げ剛性よりも低く、
ここで前記容器(1)は、
前記狭窄要素(11)が、その前記第1の端部に配置された第1の把持ゾーン(1111)、及び第2の把持ゾーン(1121、ZS)を備えることと、前記狭窄要素(11)が、前記第1の把持ゾーン(1111)を第1の方向(V1)に引張ることによって、及び少なくとも前記第1の方向(V1)に対して反対側の構成要素を有する前記第2の把持ゾーン(1121、ZS)を、第2の方向(V2)に引張るかまたは押し込むことによって、前記開口部(102)が入口セクション(SI)を減少させるよう構成されることと、を特徴とする、容器(1)。
【請求項2】
前記狭窄要素(11)は、第1の紐(111)であって、前記第1の紐(111)の両端部(111A、111B)に配置された、前記第1の把持ゾーン(1111)及び第1のアイレット(1112)を含んだ、前記第1の紐(111)と、第2の紐(112)であって、前記第2の紐(112)の両端部(112A、112B)に配置された、前記第2の把持ゾーン(1121)及び第2のアイレット(1122)を含んだ、前記第2の紐(112)と、を備え、前記第1の把持ゾーン(1111)は第1のタブ(1111)であり、前記第2の把持ゾーン(1121)は第2のタブ(1121)であり、前記第1の紐(111)は前記第2のアイレット(1122)に挿入され、前記第2の紐(112)は前記第1のアイレット(1112)の中に挿入され、それによって、前記第1及び第2の紐(111、112)を引張ることで、前記2つのアイレットは、互いに向けて移動して、前記入口セクション(SI)を狭くする、請求項1に記載の容器(1)。
【請求項3】
前記閉鎖通路(104)は、2つのそれぞれの接近空洞(1041A、1041B)を有し、かつ前記第1の紐(111)が収納される、第1のチャネル(1041)と、2つのそれぞれの接近空洞(1042A、1042B)を有し、かつ前記第2の紐(112)が収納される、第2のチャネル(1042)と、を備える、請求項2に記載の容器(1)。
【請求項4】
前記第1の紐(111)は、前記第2の紐(112)が前記第1のアイレット(1112)の中に、前記第1の方向(V1)に対して反対方向のみに挿入されるのを可能にするよう構成された、それぞれの遮断機構を備え、前記第2の紐(112)は、前記第1の紐(111)が前記第2のアイレット(1122)の中に、前記第2の方向(V2)に対して反対方向のみに挿入されるのを可能にするよう構成された、それぞれの遮断機構を備える、請求項2または3に記載の容器(1)。
【請求項5】
前記狭窄要素(11)は、前記延長方向(DE)に対して平行である軸の周りに成される曲げに対して柔軟性のある、硬質プラスチック材及び/または金属材から作られる、請求項1~4の内いずれか1項に記載の容器(1)。
【請求項6】
前記狭窄要素は、前記延長方向(DE)に対して平行方向に沿った第1の厚さと、前記延長方向(DE)に対して垂直方向に沿った第2の厚さと、を有し、前記第1の厚さは、前記第2の厚さよりも大きい、請求項1~5の内いずれか1項に記載の容器(1)。
【請求項7】
前記第1の厚さは、前記第2の厚さの少なくとも2倍である、請求項1~6の内いずれか1項に記載の容器(1)。
【請求項8】
前記第1の把持ゾーンに配置された、第1の把持リング(111C)または第1の把持タブ(111D)と、前記第2の把持ゾーンに配置された、第2の把持リング(112C)または第2の把持タブと、を備える、請求項1~7の内いずれか1項に記載の容器(1)。
【請求項9】
前記狭窄要素(11)は、前記第1の把持ゾーン(1111)、及び前記第1の把持ゾーン(111)が内側に挿入される前記第1のアイレット(1112)を含んだ、前記第1の紐(111)を備え、前記狭窄要素(11)は、前記第1のアイレット(1112)に接続された第1の端部(113A)と、前記第2の把持ゾーン(ZS)を画定する第2の端部(113B)と、の間で細長く延びた、スペーサ要素(113)を備え、前記第1の把持ゾーン(1111)は第1のタブ(1111)であり、前記第2の把持ゾーン(1121)は推進ゾーン(ZS)であり、前記狭窄要素(11)は、前記第1のタブ(1111)を前記第1の方向(V1)に引張ることによって、及び前記スペーサ(113)の前記推進ゾーン(ZS)を前記第2の方向(V2)に押し進めることによって、前記入口セクション(SI)は狭くなるようにされる、請求項1に記載の容器(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、有機物質を取り上げるための容器である。言及する技術分野は、有機物質を取り上げるための容器の分野に関する。好ましくはこの物質は、健康または衛生上の理由で、または中に含有された化学物質の危険性のために、できるだけ人から距離を保たれる。
【0002】
詳細には、本技術分野は、好ましくは、有機物質が(静止した)支持面に配置されたときに、他の追加のツールなしで、容器を直接使用して有機物質を取り上げるために好適な、容器を目的とする。
【0003】
この分野で特に関連する例は、動物の排泄物を取り上げるためのバッグであり、それは一般に簡易的なバッグで、その中に人が片手を挿入して排泄物を保持し、その後バッグをひっくり返す。しかし多くの人にとって、この処理はやはりいくらか不快である。なぜなら排泄物に密接に接触することになり、例えばその粘度及び熱を知覚するからである。
【背景技術】
【0004】
このように、このタイプのバッグは、物質と密接に接触することを必要とする。引き紐を引くことによってバッグの開口部を閉じることができるシステムを伴う、他のバッグも存在する。しかしこれらの解決策は、引き紐が柔らかくて弾性があり、支持面上の物質を納得がいくように取り上げることができないので、好適ではない。
【0005】
米国特許出願公開第2007/0296227号明細書は、バッグの開口端部分と係合した、容器及び環状部を備えたバッグを記載している。リブは端部分に設けられ、環状部はリブの座部を画定するよう形状付けられる。このバッグ及び環状部は、リブが座部に収納されて、解放可能な方法でバッグをカラーに固定するよう組み立てられる。
【0006】
欧州特許出願公開第2327837号明細書は、バッグを容易に封止するための機構を備えた、固形廃棄物のためのバッグを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願公開第2007/0296227号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第2327837号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、先行技術における前述の欠点を克服する、容器及び関連の取り上げ方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、以下で記載する特許請求の範囲における内容を特徴とする、本発明の容器及び方法によって完全に実現される。
【0010】
本明細書の1つの態様によると、本発明は、(好ましくは有機の)物質を取り上げるための容器を提供する。
【0011】
この容器は、中に有機物質を受け入れるよう構成された、収容バッグを備える。この収容バッグは、第1の端部と第2の端部との間における延長方向に沿って延びる。
【0012】
収容バッグは、バッグの第1の端部で閉鎖及び配置された、底部を備える。
【0013】
収容バッグは、バッグの第2の端部に配置され、かつ入口セクションを画定する、開口部を備える。収容バッグは、開口部の境界を定める閉鎖縁部を備える。収容バッグは、この閉鎖縁部の全体に沿って延びた、閉鎖通路を備える。
【0014】
容器は、狭窄要素を備える。この狭窄要素は、閉鎖通路の内側に挿入される。狭窄要素は、使用者によって加えられる閉鎖する力に対応して、開口部によって画定された入口セクションを減少させるよう構成される。
【0015】
狭窄要素は、延長方向の周りの曲げ剛性を有する要素であり、それは延長方向に対して垂直である軸の周りの曲げ剛性よりも低い。
【0016】
狭窄要素は、その第1の端部に配置された、第1の把持ゾーンを備える。狭窄要素は、第2の把持ゾーンを備える。狭窄要素は、第1の把持ゾーンを第1の方向へ、及び少なくとも第1の方向に対して反対側の構成要素を有する第2の把持ゾーンを第2の方向へ引張って、開口部が入口セクションを減少させるように構成される。
【0017】
これらの特徴は、物質が配置された支持面にぶつかったときに、狭窄要素を湾曲させて入口セクションを減少させるのを可能にするが、剛性を保つことも可能にする。これは、狭窄要素が、支持面に付着し続けるのを可能にし、そのため狭窄要素が狭くなる間に物質の下に至ることができ、それによって物質が収容バッグの中に挿入されるのを保証する。換言すると、狭窄要素はショベルのように働き、使用者が排泄物に接触することなく、地面から取り上げるのを可能にする。
【0018】
好ましくは、第1の方向は、バッグの外側に向けて方向付けられ、それによって、狭窄要素の第1の端部と閉鎖通路との間の距離は、狭窄要素が引張られた際に増加する。
【0019】
好ましくは、第2の方向は、バッグの外側に向けて方向付けられ、それによって狭窄要素の第2の端部と閉鎖通路との間の距離は、狭窄要素が引張られた際に増加する。
【0020】
他の実施形態において、第2の方向はバッグに向けて方向付けられ、それによって狭窄要素の第2の端部と閉鎖通路との間の距離は、狭窄要素が引張られた際に、実質的に一定に保たれる。
【0021】
これは、物質と密接に接触することなく、物質を把持すること(したがって取り上げること)を可能にする。
【0022】
1つの実施形態において、狭窄要素は第1の紐を備える。第1の紐は、第1のタブを備える。第1の紐は、第1のアイレットを備える。第1のタブ及び第1のアイレットは、第1の紐の両端部に配置される。
【0023】
1つの実施形態において、狭窄要素は第2の紐を備える。第2の紐は、第2のタブを備える。第2の紐は、第2のアイレットを備える。第2のタブ及び第2のアイレットは、第2の紐の両端部に配置される。好ましくは、第1の紐は、第2の紐におけるアイレットの中に挿入される。さらに、第2の紐は、第1の紐におけるアイレットの中に挿入される。
【0024】
このように、第1及び第2のタブを引張ることによって、2つのアイレットは互いに向けて移動し、入口セクションを狭くする(しかし、常に把持部を維持して、使用者の手は物質からの距離を保つ)。
【0025】
1つの実施形態において、閉鎖通路は、2つのそれぞれの接近空洞を有する第1のチャネルを備える。第1の紐は、第1のチャネルに収納される。閉鎖通路は、2つのそれぞれの接近空洞を有する第2のチャネルを備える。第2の紐は、第2のチャネルに収納される。
【0026】
1つの実施形態において、第1の紐は、第2のタブが狭くなる方向のみに挿入可能なように構成された、それぞれの遮断機構を備える。狭くなる方向は、入口セクションが狭くなる方法に相当する。第2の紐は、第1のタブが狭くなる方向のみに挿入可能なように構成された、それぞれの遮断機構を備える。
【0027】
この特徴は、物質を取り上げた後、2つの紐が解放されること、及び入口セクションが開いて物質が落下すること、を防止するのを可能にする。さらに他の実施形態において、この解決策は、容器の開口を確認することを可能にする。容器は、第1及び/または第2の紐が切断されることによってのみ開口が可能であり、そのため容器の完全性を確認する働きをする。
【0028】
好ましくは、狭窄要素は、延長方向に対して平行である軸の周りに成される曲げに対して柔軟性のある、硬質プラスチック材及び/または金属材から作られる。
【0029】
1つの実施形態において、狭窄要素は、延長方向に対して平行方向に沿った第1の厚さと、延長方向に対して垂直方向に沿った第2の厚さと、を備えた断面を有する。第1の厚さは、第2の厚さよりも大きい。1つの実施形態において、第1の厚さは、第2の厚さの少なくとも2倍である。1つの実施形態において、第1の厚さは、第2の厚さの少なくとも3倍である。
【0030】
これは、延長方向に対して平行である軸の周りで、より大きい回転の適応性を有し、その一方で、延長方向に対して垂直方向に沿った曲げ剛性を増加させることを可能にする。
【0031】
1つの実施形態において、容器は、第1の把持リング及び/または第1の把持タブを備える。第1の把持リング及び/または把持タブは、第1の把持ゾーンに配置される。1つの実施形態において、容器は、第2の把持リング及び/または第2の把持タブを備える。第2の把持リング及び/または把持タブは、第2の把持ゾーンに配置される。
【0032】
代替の実施形態において、狭窄要素は、第1のタブ及びアイレットを含んだ第1の紐を備える。しかし、第1のアイレットは、その内側に第1のタブを受け入れる。
【0033】
この実施形態において、狭くする間に、手が物質に向けて動く際に(それが第1のアイレットを押し進める際に)、狭窄要素はスペーサ要素を備える。
【0034】
このスペーサ要素は、(推力を伝えるために)第1のアイレットに接続された第1の端部と、(使用者の推力が作用する)推力ゾーンを画定する第2の端部と、の間で伸長される。狭窄要素は、第1のタブを第1の方向に引張ることによって、及びスペーサの推力ゾーンを第2の方向に押し進めることによって、入口セクションが狭くなるようにされる。
【0035】
本明細書の1つの態様によると、本発明は、支持面に配置された有機物質を取り上げるための方法を提供する。本方法は、容器を配置するステップを含み、この容器は:
-中に有機物質を受け入れるよう構成された底部と、この底部の反対側端部で、入口セクションを画定する開口部と、この開口部の境界を定める閉鎖縁部と、この閉鎖縁部の全体に沿って延びた閉鎖通路と、を含んだ、容器バッグ、
-閉鎖通路の内側に挿入される、狭窄要素、
を備える。
【0036】
本方法は、収容バッグを、開口部を支持面に向けて位置付けるステップを含む。
【0037】
本方法は、狭窄要素が有機物質を囲むよう、狭窄要素を支持面に付着させるステップを含む。
【0038】
本方法は、入口セクションを減少させるために、狭窄要素に引張力を加えるステップを含む。
【0039】
力を加える間、狭窄要素は、支持面への付着を保ち、有機物質と支持面との間に挿置される。
【0040】
本明細書の1つの態様によると、本発明は、物質を取り上げるための容器を生成するための方法を提供する。
【0041】
この方法は、物質のシート(好ましくはプラスチック)を提供するステップを含む。本方法は、延長方向に沿って延びた材料シートから始まり、閉鎖縁部を有するバッグの生成を提供する。
【0042】
本方法は、閉鎖縁部をバッグの外側に向けて折り込むことを提供する。本方法は、閉鎖縁部をバッグに接続(加熱封止、縫込み)して、閉鎖通路を作り出すステップを提供する。
【0043】
1つの実施形態において、本方法は、バッグの2つの折り込み可能なフラップを画定するために、2つの互いに対応したバッグのポイントにおいて、延長方向に沿った2つの切開部を作ることを提供する。延長方向に沿った、これら切開部の延長は、閉鎖通路の厚さを画定する。
【0044】
2つのフラップは、バッグの外側に向けて折り込まれ、バッグに接続(加熱封止、溶接、縫込み)されて、閉鎖通路の第1のチャネル及び第2のチャネルを画定する。
【0045】
本方法は、閉鎖通路における狭窄要素の挿入を提供する。より詳細には、1つの実施形態において、本方法は第1及び第2の紐を有する狭窄要素を配置するステップを提供する。第1の紐は、第1のタブ及び第1のアイレットを備え、第2の紐は、第2のタブ及び第2のアイレットを備える。
【0046】
本方法は、第1の紐を第1のチャネルの中に挿入すること、及び第2の紐を第2のチャネルの中に挿入することを提供し、それによって第1のアイレットは第2のタブと同じ側に、かつ第2のアイレットは第1のタブと同じ側となる。
【0047】
本方法は、第1のタブを第2のアイレットの中に挿入するステップ、及び第2のタブを第1のアイレットの中に挿入するステップを提供する。
【0048】
この特徴、及び他の特徴は、添付の図面における、単に非限定例として示された、好ましい実施形態の以下の説明から、より明確となろう。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1A】本発明による物質を取り上げるための容器の、第1の実施形態を例示する図である。
図1B】本発明による物質を取り上げるための容器の、第2の実施形態を例示する図である。
図2A図1Aによる物質を取り上げるための容器の、第1の構成を例示する図である。
図2B図1Aによる物質を取り上げるための容器の、第2の構成を例示する図である。
図3A図1Bによる物質を取り上げるための容器の、第1の構成を例示する図である。
図3B図1Bによる物質を取り上げるための容器の、第2の構成を例示する図である。
図4A】開放構成にある、図1Aの容器を用いた、取り上げる方法の第1のステップを例示する図である。
図4B】閉鎖構成にある、図1Aの容器を用いた、取り上げる方法の第2のステップを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
添付の図面を参照すると、参照番号1は、物質、好ましくは有機物質を取り上げるための容器を示す。
【0051】
容器1は、中に有機物質を受け入れるよう構成された、収容バッグを備える。収容バッグは、ファインプラスチック、硬質プラスチック、布、織物、綿、生分解性材料、及び/または水溶性物質で作られる。
【0052】
収容バッグ10は、第1の端部10Aと第2の端部10Bとの間の延長方向DEに沿って延びる。
【0053】
収容バッグは、収容バッグの第1の端部10Aで閉鎖及び配置された、底部101を備える。収容バッグは、収容バッグの第2の端部10Bに配置された、開口部102を備える。
【0054】
開口部102は、入口セクションSIを画定し、それは容器1の使用に基づいて可変である。
【0055】
収容バッグ10は、入口セクションSIが第1の入口セクションSI1と同じである開放構成CAと、物質が既に取り上げられ(集積され)、入口セクションSIが、第1の入口セクションSI1よりも小さい第2の入口セクションSI2と同じである閉鎖構成CCと、の間で可動である。
【0056】
収容バッグ10は、開口部102の境界を定める閉鎖縁部103を備える。さらに、収容バッグ10は、閉鎖縁部103に沿って(少なくとも一部が)延びた閉鎖通路14を備える。
【0057】
閉鎖通路104は、実質上チャネルであり、このチャネルは、糸または紐などの細長い本体を中に挿入できる、貫通セクションを有する。容器1は、狭窄要素11を備え、それは閉鎖通路104の内側に挿入され、使用者によって加えられる閉鎖する力に対応して、開口部102が減少されるよう、及びその結果開口部102によって画定された入口セクションSIを、減少させるよう構成される。
【0058】
狭窄要素11は、延長方向DEの周りの曲げ剛性を有する要素であり、それは延長方向DEに対して垂直である軸の周りの曲げ剛性よりも低い。
【0059】
狭窄要素11は、延長方向DEに対して平行である軸の周りに成される曲げに対して柔軟性のある、硬質プラスチック材及び/または金属材から作られる。
【0060】
狭窄要素は、延長方向DEに対して平行方向に沿った第1の厚さと、延長方向DEに対して垂直方向に沿った第2の厚さと、を備えた断面を有する。第1の厚さは、第2の厚さよりも大きい。1つの実施形態において、第1の厚さは、第2の厚さの少なくとも2倍である。1つの実施形態において、第1の厚さは、第2の厚さの少なくとも3倍である。
【0061】
狭窄要素11は、その第1の端部に配置された、第1の把持ゾーン1111、及び第2の把持ゾーン1121、ZSを備える。狭窄要素11は、第1の把持ゾーン1111を第1の方向V1へ引張ることによって、及び少なくとも第1の方向V1の反対側の構成要素を有する第2の把持ゾーン1121、ZSを第2の方向V2へ引張るか、または押し込むことによって、開口部102が入口セクションSIを減少させるように、構成される。
【0062】
より正確には、狭窄要素11は、第1の把持ゾーン1111を含んだ第1の紐111を備える。第1の紐111は、第1の端部111Aと第2の端部111Bとの間の、それぞれの第1の長手方向軸L1に沿って延びる。第1の把持ゾーン1111は、第1の紐111における第1の端部111Aに配置された、第1のタブ1111である。第1の紐111は、第1のアイレット1112を備え、それは、第1の紐における第1の端部111Aの反対側の、第1の紐111における第2の端部111Bに配置される。
【0063】
狭窄要素11の2つの実施形態が、例として示される。
【0064】
第1の実施形態によると、図1A図2A、及び図2Bに例示されるように、狭窄要素11は、第2の把持ゾーン1121を含んだ第2の紐112を備える。第2の紐112は、第1の端部112Aと第2の端部112Bとの間の、それぞれの第2の長手方向軸L2に沿って延びる。第2の把持ゾーン1121は、第2の紐112における第1の端部112Aに配置された、第2のタブ1121である。第2の紐112は、第2のアイレット1122を備え、それは、第2の紐における第1の端部112Aの反対側の、第2の紐112における第2の端部112Bに配置される。
【0065】
1つの実施形態において、容器1は、第1の把持ゾーンに配置された、第1の把持リング111Cまたは第1の把持タブ111D、及び第2の把持ゾーンに配置された、第2の把持リング112Cまたは第2の把持タブ、を備える。
【0066】
1つの実施形態において、第1の紐111(または第1のタブ1111)は、第2の紐112における第2のアイレット1122の中に挿入される。第2の紐112(または第2のタブ1121)は、第1の紐111における第1のアイレット1112の中に挿入される。
【0067】
これは、第1のタブ1111及び第2のタブ1121が、少なくとも部分的に互いに反対側の、第1の方向V1及び第2の方向V2に引張られる。この反対方向の引張力は、第1のアイレット1112及び第2のアイレット1122を、互いに向けて移動させ、次に閉鎖縁部103の漸進的な狭窄をもたらし、その結果開口部102及び入口セクションSIの狭窄をもたらす。しかし、使用者の手は容器から離れ、物質に密接に接触するのを避ける。
【0068】
2つの紐111、112の存在で、閉鎖通路104は、2つのそれぞれの接近空洞1041A、1041B、すなわちそれぞれの入口空洞1041A及び関連の出口041Bを伴う、第1のチャネル1041と、2つのそれぞれの接近空洞1042A、1042B、すなわちそれぞれ入口1042A及び関連の出口1042Bを伴う、第2のチャネル1042と、を備えるよう、確認しなければならない。第1の紐111は、第1のチャネル1041の内側に挿入され、第2の紐112は、第2のチャネル1042Aの中に挿入される。
【0069】
第1の紐111は、それぞれの遮断機構を備え、それは第2の紐112が、第1の方向V1に対して反対方向のみに、第1のアイレット1112の中に挿入されるのを可能にする。第2の紐112は、それぞれの遮断機構を備え、それは第1の紐111が、第2の方向V2に対して反対方向のみに、第2のアイレット1122の中に挿入されるのを可能にする。
【0070】
別の実施形態によると、図1B図3A、及び図3Bに例示されるように、狭窄要素11は、第1の把持ゾーン1111すなわち第1のタブ1111を含んだ第1の紐111、及び第1の紐111が内側に挿入される第1のアイレット1112のみを備える。この場合、閉鎖通路104は、実際に入口1041A及び出口1041Bと横並びに、閉鎖縁部103を完全に取り囲んだ1つのみのチャネル(関連の入口1041A及び関連の出口1041Bを伴う第1のチャネル1041)を備える。したがって、第1の紐111は、第1の(唯一の)チャネル1041の内側に挿入され、それによって第1のタブ1111は第1のアイレット1112と横並びする。
【0071】
この実施形態において、第1のタブ1111は、第1のアイレット1112の内側に挿入され、それによって全ての点で、輪縄を作り出し、それはアイレットを収容バッグ10に向けて押し込むことで、入口セクションSIを狭くするのを可能にする。
【0072】
しかし、これは使用者の手が、取り上げる物質に向けて漸進的な動きをもたらすので、狭窄要素はスペーサ113を備える。
【0073】
スペーサ113は、中空の細長い本体形状を有する。このスペーサは、第1のアイレット1112に接続された第1の端部113Aと、第2の把持ゾーンZSを画定する第2の端部113Bとの間の延長方向に沿って延びる。第1のタブ1111は、第1のアイレット1112の挿入後に、スペーサ113の内側に挿入される。それによって、スペーサ113の第1の端部113Aは、第1のアイレット1112に接触してそこに押し進め、その一方で第2の端部113Bは使用者に面する。第2の把持ゾーンZSは推力ゾーンZSであり、そこで使用者の手を、推力が第1のアイレット1112に伝えられるように押し込むことができる。
【0074】
狭窄要素11は、第1のタブ1111を第1の方向V1に引張ることによって、及びスペーサ113の推力ゾーンZSを第2の方向V2に押し進めることによって、入口セクションSIが狭くなるようにされる。
【0075】
1つの実施形態において、スペーサ103は、第1のアイレット1112と共に一片で生成することができ、または代替として、別個の構成要素とすることができる。
【0076】
容器は、開放構成CAで容器を収容バッグ10と共に配置するよう提供された、物質を取り上げる方法に従って使用される。収容バッグ10はひっくり返され、それによって開口部102は、物質の支持面に面する。収容バッグ10は、閉鎖縁部104及び狭窄要素11が支持面に付着するまで(接触するまで)、この面に向けて動かされる(図4A)。
【0077】
その後、第1の紐111及び第2の紐112は、第1の方向V1及び第2の方向V2それぞれに引張られ(図4B)、少なくとも第1の方向V1に対して反対側の構成要素を有する。
【0078】
収容バッグ10が閉鎖構成CCにあるとき、すなわち第1のタブ1111及び第2のタブ1121がもはや相互に動かないとき、本方法は、底部101が支持面に面して材料が底部に落下するよう、収容バッグ10をひっくり返す。その後、バッグを第1及び第2のタブ1111、1121で保持することによって、容器を、収容バッグ10の外側に接触することなく、廃棄することができる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
【外国語明細書】