IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ジャパンディスプレイの特許一覧

<>
  • 特開-表示装置及び基板 図1
  • 特開-表示装置及び基板 図2
  • 特開-表示装置及び基板 図3
  • 特開-表示装置及び基板 図4
  • 特開-表示装置及び基板 図5
  • 特開-表示装置及び基板 図6
  • 特開-表示装置及び基板 図7
  • 特開-表示装置及び基板 図8
  • 特開-表示装置及び基板 図9
  • 特開-表示装置及び基板 図10
  • 特開-表示装置及び基板 図11
  • 特開-表示装置及び基板 図12
  • 特開-表示装置及び基板 図13
  • 特開-表示装置及び基板 図14
  • 特開-表示装置及び基板 図15
  • 特開-表示装置及び基板 図16
  • 特開-表示装置及び基板 図17
  • 特開-表示装置及び基板 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024061971
(43)【公開日】2024-05-09
(54)【発明の名称】表示装置及び基板
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20240430BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20240430BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240430BHJP
   H10K 50/10 20230101ALI20240430BHJP
   H10K 59/10 20230101ALI20240430BHJP
   H05B 33/02 20060101ALI20240430BHJP
   H05B 33/06 20060101ALI20240430BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G06F3/041 430
G06F3/041 662
G09F9/00 366A
G09F9/30 365
H05B33/14 A
H01L27/32
H05B33/02
H05B33/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022169652
(22)【出願日】2022-10-24
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田畠 弘志
(72)【発明者】
【氏名】高橋 英幸
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC43
3K107DD11
3K107DD38
3K107DD39
3K107DD90
3K107DD92
3K107DD93
3K107EE66
3K107GG11
3K107GG56
5C094AA15
5C094BA03
5C094BA27
5C094CA19
5C094DB02
5C094FA01
5C094FA02
5C094FB02
5C094FB15
5G435AA18
5G435BB05
5G435CC09
5G435HH14
(57)【要約】
【課題】 狭額縁化が可能なタッチパネルを備える表示装置を提供する。
【解決手段】 表示装置は、複数の画素が設けられる表示領域と、前記表示領域に重畳する、複数のタッチ電極と、前記複数のタッチ電極にそれぞれ接続される、複数の第1配線と、前記複数の第1配線にそれぞれ接続される、複数の第2配線と、前記複数の第2配線にそれぞれ接続される、複数の第3配線と、前記複数の第3配線にそれぞれ接続される、複数の第4配線と、前記複数の第4配線に接続される、複数の第5配線と、を備え、前記複数の第2配線は、それぞれ、部分的に露出され、前記複数の第2配線の前記露出された領域は、配線基板との接続部を構成し、前記複数の第4配線の半数及び前記複数の第5配線の全部は、基材の端部まで延伸する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と、
複数の画素が設けられる表示領域と、
前記表示領域に重畳する、複数のタッチ電極と、
前記複数のタッチ電極にそれぞれ接続される、複数の第1配線と、
前記複数の第1配線にそれぞれ接続される、複数の第2配線と、
前記複数の第2配線にそれぞれ接続される、複数の第3配線と、
前記複数の第3配線にそれぞれ接続される、複数の第4配線と、
前記複数の第4配線に接続される、複数の第5配線と、
を備え、
前記複数の第2配線は、それぞれ、部分的に露出され、
前記複数の第2配線の前記露出された領域は、配線基板との接続部を構成し、
前記複数の第4配線の半数及び前記複数の第5配線の全部は、前記基材の端部まで延伸する、表示装置。
【請求項2】
前記複数の前記第2配線と、前記複数の前記第4配線は、同層に形成され、
前記複数の前記第3配線と、前記複数の前記第5配線は、同層に形成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記複数の第1配線は、第1突起物と重畳し、
前記複数の第3配線は、第2突起物と重畳し、
前記複数の第2配線は、前記第1突起物及び前記第2突起物との間に設けられる、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記複数の第2配線それぞれ上に、第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に、第2絶縁層と、
前記第2絶縁層上に、第3絶縁層と、
前記第3絶縁層上に、前記複数の第1配線それぞれと、
前記第2絶縁層及び前記第3絶縁層に設けられる、第1コンタクトホールと、
前記第1絶縁層に設けられる、第2コンタクトホールと、
をさらに備え、
前記複数の第1配線それぞれは、前記第1コンタクトホール及び前記第2コンタクトホールを介して、前記複数の第2配線それぞれに接続されており、
前記第2絶縁層及び前記第3絶縁層は、無機絶縁材料で形成され、
前記第1コンタクトホールは、前記無機絶縁材料を、グレートーン処理することにより形成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記複数の画素それぞれは、有機エレクトロルミネセンスで構成される発光層を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記複数の画素と、それぞれ接続される、複数の第6配線と、
前記複数の第6配線の一部は、前記複数の第1配線の一部と平面視で重畳し、
前記複数の第6配線は、前記複数の第3配線と同層に形成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
複数の個別素子を備える基板であり、
前記複数の個別素子は、それぞれ、
複数の画素が設けられる表示領域と、
前記表示領域に重畳する、複数のタッチ電極と、
前記複数のタッチ電極にそれぞれ接続される、複数の配線と、
を備え、
前記複数の配線は、それぞれ、部分的に露出され、
前記複数の配線の前記露出された領域は、配線基板との接続部を構成し、
前記複数の配線にそれぞれ接続される、複数の検査パッドと、
前記複数の検査パッド及び前記接続部との間に、カッティングラインが設定され、
前記複数の個別素子は、それぞれ、前記カッティングラインで切断されることにより、表示装置が形成される、基板。
【請求項8】
前記複数の配線は、
複数の第1配線と、
前記複数の第1配線にそれぞれ接続される、複数の第2配線と、
前記複数の第2配線にそれぞれ接続される、複数の第3配線と、
前記複数の第3配線にそれぞれ接続される、複数の第4配線と、
前記複数の第4配線に接続される、複数の第5配線と、
前記複数の第5配線にそれぞれ接続される、複数の電極と、
を備え、
前記複数の第2配線と、前記複数の第4配線と、前記複数の電極は、同層に形成され、
前記複数の第3配線と、前記複数の第5配線は、同層に形成される、請求項7に記載の基板。
【請求項9】
前記露出された領域は、前記第4配線の露出領域であり、
前記複数の電極は、前記複数の検査パッドを構成する、請求項8に記載の基板。
【請求項10】
前記複数の第1配線は、第1突起物と重畳し、
前記複数の第3配線は、第2突起物と重畳し、
前記複数の第2配線は、前記第1突起物及び前記第2突起物との間に設けられる、請求項8に記載の基板。
【請求項11】
前記複数の第2配線それぞれ上に、第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に、第2絶縁層と、
前記第2絶縁層上に、第3絶縁層と、
前記第3絶縁層上に、前記複数の第1配線それぞれと、
前記第2絶縁層及び前記第3絶縁層に設けられる、第1コンタクトホールと、
前記第1絶縁層に設けられる、第2コンタクトホールと、
をさらに備え、
前記複数の第1配線それぞれは、前記第1コンタクトホール及び前記第2コンタクトホールを介して、前記複数の第2配線それぞれに接続されており、
前記第2絶縁層及び前記第3絶縁層は、無機絶縁材料で形成され、
前記第1コンタクトホールは、前記無機絶縁材料を、グレートーン処理することにより形成される、請求項8に記載の基板。
【請求項12】
前記複数の画素それぞれは、有機エレクトロルミネセンスで構成される発光層を含む、請求項7に記載の基板。
【請求項13】
前記複数の画素と、それぞれ接続される、複数の第6配線と、
前記複数の第6配線の一部は、前記複数の第1配線の一部と平面視で重畳し、
前記複数の第6配線は、前記複数の第3配線と同層に形成される、請求項8に記載の基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置及び基板に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネル付有機エレクトロルミネセンス(Electro Luminescence:EL)表示装置、タッチパネル付液晶表示装置等のタッチパネル付表示装置が開発されている。このようなタッチパネル付表示装置では、表示画面上の位置情報を検出するタッチセンサ機能を付加するために、その表示画面上にタッチパネルを重ねて設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-159003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態は、狭額縁化が可能なタッチパネルを備える表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る表示装置は、
基材と、
複数の画素が設けられる表示領域と、
前記表示領域に重畳する、複数のタッチ電極と、
前記複数のタッチ電極にそれぞれ接続される、複数の第1配線と、
前記複数の第1配線にそれぞれ接続される、複数の第2配線と、
前記複数の第2配線にそれぞれ接続される、複数の第3配線と、
前記複数の第3配線にそれぞれ接続される、複数の第4配線と、
前記複数の第4配線に接続される、複数の第5配線と、
を備え、
前記複数の第2配線は、それぞれ、部分的に露出され、
前記複数の第2配線の前記露出された領域は、配線基板との接続部を構成し、
前記複数の第4配線の半数及び前記複数の第5配線の全部は、前記基材の端部まで延伸する。
【0006】
また、一実施形態に係る基板は、
複数の個別素子を備える基板であり、
前記複数の個別素子は、それぞれ、
複数の画素が設けられる表示領域と、
前記表示領域に重畳する、複数のタッチ電極と、
前記複数のタッチ電極にそれぞれ接続される、複数の配線と、
を備え、
前記複数の配線は、それぞれ、部分的に露出され、
前記複数の配線の前記露出された領域は、配線基板との接続部を構成し、
前記複数の配線にそれぞれ接続される、複数の検査パッドと、
前記複数の検査パッド及び前記接続部との間に、カッティングラインが設定され、
前記複数の個別素子は、それぞれ、前記カッティングラインで切断されることにより、表示装置が形成される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態1の表示装置の概略的な構成の一例を示す斜視図である。
図2図2は、実施形態1のタッチパネルの概略的な構成の一例を示す平面図である。
図3図3は、実施形態1の表示装置の概略的な構成の一例を示す断面図である。
図4図4は、実施形態1の表示装置の概略的な構成の一例を示す断面図である。
図5図5は、比較例の表示装置の平面図である。
図6図6は、実施形態1の個別素子の概略的な構成の一例を示す平面図である。
図7図7は、複数の個別素子が設けられた基板を示す平面図である。
図8図8は、実施形態1の個別素子の概略的な構成の一例を示す断面図である。
図9図9は、実施形態1の個別素子の概略的な構成の一例を示す平面図である。
図10図10は、図9の点線で囲んだ部分の拡大図である。
図11図11は、検査パッド及びそれに接続される配線を示す平面図である。
図12図12は、画素に接続される信号線から表示用の検査パッドまでを接続する配線を示す平面図である。
図13図13は、実施形態2における表示装置の概略的な構成を示す断面図である。
図14図14は、比較例の表示装置の断面図である。
図15図15は、実施形態2の表示装置の製造方法を示す断面図である。
図16図16は、実施形態2の表示装置の製造方法を示す断面図である。
図17図17は、実施形態2の表示装置の製造方法を示す断面図である。
図18図18は、比較例の表示装置の製造方法を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
以下、図面を参照しながら一実施形態に係る表示装置について詳細に説明する。
【0009】
本実施形態においては、第1方向X、第2方向Y、及び、第3方向Zは、互いに直交しているが、90度以外の角度で交差していてもよい。第3方向Zの矢印の先端に向かう方向を上又は上方と定義し、第3方向Zの矢印の先端に向かう方向とは反対側の方向を下又は下方と定義する。なお第1方向X、第2方向Y、及び、第3方向Zを、それぞれ、X方向、Y方向、及び、Z方向と呼ぶこともある。
【0010】
また、「第1部材の上方の第2部材」及び「第1部材の下方の第2部材」とした場合、第2部材は、第1部材に接していてもよく、又は第1部材から離れて位置していてもよい。後者の場合、第1部材と第2部材との間に、第3の部材が介在していてもよい。一方、「第1部材の上の第2部材」及び「第1部材の下の第2部材」とした場合、第2部材は第1部材に接している。
【0011】
また、第3方向Zの矢印の先端側に表示装置を観察する観察位置があるものとし、この観察位置から、第1方向X及び第2方向Yで規定されるX-Y平面に向かって見ることを平面視という。第1方向X及び第3方向Zによって規定されるX-Z平面、あるいは第2方向Y及び第3方向Zによって規定されるY-Z平面における表示装置の断面を見ることを断面視という。
【0012】
<実施形態1>
図1は、実施形態1の表示装置の概略的な構成の一例を示す斜視図である。表示装置DSPは、表示パネルPNLと、タッチパネルTPと、を備えている。表示パネルPNLでは、基板SUB1に表示領域DA及び表示領域DAの周辺に設けられた額縁領域FAが設けられている。表示装置DSPは、表示領域DA内に配置された、複数の画素PXを有している。表示装置DSPでは、裏面からの光LTが表面に透過し、逆もまた然りである。
【0013】
基板SUB1の端部の領域EAには、配線基板PCS1が設けられている。配線基板PCS1には、映像信号や駆動信号を出力する駆動素子DRVが設けられている。駆動素子DRVからの信号は、配線基板PCS1を介して、表示領域DAの画素PXに入力される。映像信号及び各種制御信号に基づいて、画素PXが発光する。
【0014】
タッチパネルTPは、表示パネルPNLの表示領域DA上に重畳して配置されている。詳細は後述するが、タッチパネルTPは、複数のタッチ電極を有している。当該タッチ電極は、配線を介して、配線基板PCS2に接続されている。配線基板PCS2には、タッチ駆動信号を出力する駆動素子TICが設けられている。
【0015】
図2は、実施形態1のタッチパネルの概略的な構成の一例を示す平面図である。図2に示すタッチパネルTPは、複数のタッチ電極TXを有している。本実施形態では、タッチ電極TXの数は16個とするが、これに限定されない。タッチ電極TXの数は、必要に応じて任意に設定すればよい。
【0016】
16個のタッチ電極TX1乃至TX16は、4行4列に配置されている。タッチ電極TX1は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX2及びTX16と隣り合って配置されている。タッチ電極TX1は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX3と隣り合って配置されている。
【0017】
タッチ電極TX2は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX1と隣り合って配置されている、タッチ電極TX2は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX4と隣り合って配置されている。
【0018】
タッチ電極TX3は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX4及びTX14と隣り合って配置されている。タッチ電極TX3は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX1及びTX5と隣り合って配置されている。
【0019】
タッチ電極TX4は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX3と隣り合って配置されている。タッチ電極TX4は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX2及びTX6と隣り合って配置されている。
【0020】
タッチ電極TX5は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX6及びTX12と隣り合って配置されている。タッチ電極TX5は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX3及びTX7と隣り合って配置されている。
【0021】
タッチ電極TX6は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX5と隣り合って配置されている
タッチ電極TX6は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX4及びTX8と隣り合って配置されている。
【0022】
タッチ電極TX7は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX8及びTX10と隣り合って配置されている。タッチ電極TX7は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX5と隣り合って配置されている。
【0023】
タッチ電極TX8は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX7と隣り合って配置されている。タッチ電極TX8は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX6と隣り合って配置されている。
【0024】
タッチ電極TX9は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX10と隣り合って配置されている。タッチ電極TX9は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX11と隣り合って配置されている。
【0025】
タッチ電極TX10は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX7及びTX9に隣り合って配置されている。タッチ電極10は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX12と隣り合って配置されている。
【0026】
タッチ電極TX11は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX12と隣り合って配置されてリル。タッチ電極TX11は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX9及びTX13と隣り合って配置されている。
【0027】
タッチ電極TX12は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX5及びTX11と隣り合って配置されている。タッチ電極TX12は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX10及びTX14と隣り合って配置されている。
【0028】
タッチ電極TX13は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX14と隣り合って配置されている。タッチ電極TX13は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX11及びTX15と隣り合って配置されている。
【0029】
タッチ電極TX14は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX3及びTX13と隣り合って配置されている。タッチ電極TX14は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX12及びTX16と隣り合って配置されている。
【0030】
タッチ電極TX15は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX16と隣り合って配置されている。タッチ電極15は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX13と隣り合って配されている。
【0031】
タッチ電極TX16は、第1方向Xに沿って、タッチ電極TX1及びTX15と隣り合って配置されている。タッチ電極TX16は、第2方向Yに沿って、タッチ電極TX14と隣り合って配置されている。
タッチ電極TX1乃至TX16は、上述した配置に限られず、異なる配置をしていてもよい。
【0032】
タッチ電極TX1乃至TX16には、それぞれ、配線TL1乃至TL16が接続されている。配線TL1乃至16は、接続部TCNを介して、配線基板PCS2に接続されている。より詳細には、配線TL1乃至8は接続部TCN1、及び、配線TL9乃至16は接続部TCN2を介して、配線基板PCS2に接続されている。接続部TCN1及びTCN2を区別しない場合は、単に接続部TCNと呼ぶ。
【0033】
タッチ電極TX1乃至TX16、配線TL1乃至TL16、及び接続部TCNは、第3方向Zに沿って、図示しない表示パネルの表示領域及び額縁領域を挟んで、基材BA1上に形成されている。
【0034】
図3は、実施形態1の表示装置の概略的な構成の一例を示す断面図である。図3に示す表示装置DSPは、基材BA1上に、絶縁層UCと、絶縁層GIと、絶縁層ILIと、を有している。絶縁層UCと、GI、及びILIは、第3方向Zに沿って、この順に積層されている。
【0035】
基材BA1は、例えばガラスや、樹脂材料で構成される樹脂材料で構成される基材が挙げられる。樹脂材料としては、例えばアクリル、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等を用いればよく、いずれかの単層又は複数層の積層で形成してもよい。
【0036】
絶縁層UC、絶縁層GI、及び絶縁層ILIは、それぞれ、例えば酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜を単層又は積層して形成される。
【0037】
表示装置DSPの断面構造を、表示領域DA、額縁領域FA、及び端部の領域EAに分けて説明する。表示領域DAでは、絶縁層GI上に、ソース電極SE(信号線SL)が設けられている。詳細は後述するが、画素PXを駆動するためのトランジスタのソース電極SE及び信号線SLである。ソース電極SEを覆って、絶縁層ILIが設けられている。
【0038】
絶縁層ILI上に、絶縁層PLNが設けられている。絶縁層PLNは、有機樹脂材料で形成されており、平坦化機能を有する。当該有機樹脂材料として、例えば、感光性アクリル、ポリイミド等の有機材料が挙げられる。
【0039】
絶縁層PLN上には、絶縁層PDLが設けられている。絶縁層PDLは、有機絶縁材料を用いて形成される。当該有機絶縁材料として、例えば、感光性アクリル、ポリイミド等の有機材料が挙げられる。絶縁層PDLのうち、第3方向Zに沿って突出する部分をバンク(隔壁、凸部、リブともいう)BNKとする。
【0040】
詳細は後述するが、2つのバンクBNKの間に発光層が設けられ、画素PXを構成する。なお絶縁層PDLは、バンクBNKのみであってもよく、複数の画素PXに亘って設けられていなくてもよい。隣り合う画素PXの間に、バンクBNKが設けられていればよい。
【0041】
絶縁層PDL上には、絶縁層PAS1が設けられている。絶縁層PAS1は、無機絶縁材料を用いて形成する。無機絶縁材料は、例えば酸化シリコン又は窒化シリコンを単層又は積層してものが挙げられる。絶縁層PAS1は、外部から水分が画素PXの発光層に侵入することを防止する機能を有している。絶縁層PAS1としてはガスバリア性の高いものが好適である。
【0042】
絶縁層PAS1上には、絶縁層PCLが設けられている。絶縁層PCLは、平坦化機能を有し、有機樹脂材料で形成されている。当該有機樹脂材料として、例えば、感光性アクリル、ポリイミド等の有機材料が挙げられる。
【0043】
絶縁層PCL上には、絶縁層PAS2が設けられている。絶縁層PAS2は、絶縁層PAS1と同様の材料で形成すればよい。
【0044】
絶縁層PCL上には、配線TL及びタッチ電極(図示せず)が設けられている。配線TL及びタッチ電極を覆って、絶縁層OCが設けられている。絶縁層OCは、オーバーコートともいう。絶縁層OCは、透光性を有する樹脂材料で形成されている。
【0045】
絶縁層OCを覆って、光学接着剤OCA(Optical Clear Adhesive)が設けられている。光学接着剤OCAは、その上に設けられている偏光板POL及び絶縁層OCを接着している。光学接着剤OCAは、透明な接着剤で形成されている。
【0046】
表示装置DSPの額縁領域FAでは、基材BA1、絶縁層UC、絶縁層ILIが、第3方向Zに沿って、この順に積層されている。表示領域DAから額縁領域FAに向かって、絶縁層ILI上で、絶縁層PLN及びPDLが延伸している。絶縁層PLNは、第2方向Yに沿って、端部EPまで延伸している。絶縁層PDLは、第2方向Yに沿って、端部EBまで延伸している。第2方向Yに沿って、端部EP及びEBに隣接して、凹部CXが設けられている。凹部CXには、絶縁層PLN及びPDLは設けられていない。凹部CXでは、絶縁層ILI上に絶縁層PAS1が設けられている。
【0047】
第2方向Yに沿って、端部EP及びEBから離間し、凹部CXを挟んで、突起物ID1が設けられている。突起物ID1は、絶縁層PLNと同じ材料で形成されている。突起物ID1を覆って、絶縁層PDLと同じ材料で、突起物ID2が設けられている。なお突起物ID1及びID2を合わせて、突起物IDともいう。突起物IDは、絶縁層PCLを堰き止める効果を有する。本実施形態では、突起物IDを内ダムということもある。
【0048】
表示領域DAから額縁領域FAに向かって、絶縁層PAS1上で、絶縁層PCLが延伸している。絶縁層PCLは、第2方向Yに沿って、突起物ID2上の端部ECLまで延伸している。絶縁層PCLは、突起物IDで堰き止められているともいえる。
【0049】
絶縁層PCLを覆って、絶縁層PAS2が設けられている。絶縁層PCLの端部ECLからは、第2方向Yに沿って、絶縁層PAS1上に絶縁層PAS2が設けられている。絶縁層PAS2上には、配線TLが設けられている。
【0050】
第2方向Yに沿って、突起物ID1に離間して、絶縁層GI上に、電極SCE1が設けられている。電極SCE1は、ソース電極SE(信号線SL)と同じ材料で形成されている。なお本実施形態では、同じ材料及び同じ工程で形成されている構成要素を、同層に形成されているという。電極SCE1とソース電極SE(信号線SL)は、同層に形成されている。電極SCE1は、額縁領域FAから領域EAに向かって、第2方向Yに沿って延伸している。電極SCE1は、額縁領域FAから領域EAに向かって延伸する間の領域で、突起物ODと重畳している。
【0051】
絶縁層ILI上に、電極TCE1が設けられている。電極TCE1は、絶縁層ILIに設けられたコンタクトホールCH2を介して、電極SCE1が接続されている。電極TCE1を覆って、絶縁層IB1が設けられている。絶縁層IBは、絶縁層PLNと同じ材料で形成されている。絶縁層IB1を覆って、絶縁層PAS1及びPAS2が設けられている。
【0052】
電極TCE1上に、絶縁層IB1、PAS1、及びPAS2を挟んで、配線TLが設けられている。配線TLは、絶縁層IB1、PAS1、及びPAS2に設けられたコンタクトホールCH1を介して、電極TCE1に接続されている。
【0053】
電極SCE1上に、第2方向Yに沿って絶縁層IB1に離間して、絶縁層IB2が設けられている。絶縁層IB2は、絶縁層PLNと同じ材料で形成されている。絶縁層IB2の端部を突起物OD1とする。
【0054】
突起物OD1の一部を覆って、突起物OD2が設けられている。突起物OD2は、絶縁層PDLと同じ材料で形成されている。突起物OD1及びOD2を合わせて、突起物ODともいう。突起物ODは、絶縁層OCを堰き止める効果を有する。本実施形態では、突起物ODを外ダムともいう。
【0055】
突起物OD2上に、絶縁層PAS1が設けられている。絶縁層PAS1は、第2方向Yに沿って、突起物OD2上の端部EP1まで延伸している。絶縁層PAS1の材料は、上述した通りである。
【0056】
突起物OD2上に、絶縁層PAS1を挟んで、絶縁層PAS2が設けられている。絶縁層PAS2は、突起物OD2上の端部EP2まで延伸している。端部EP1及びEP2は、第3方向Zに沿って揃っていてもよいし、第2方向Yに沿って離間していてもよい。
【0057】
配線TL及び絶縁層PAS2を覆って、絶縁層OCが設けられている。絶縁層OCは、絶縁層PAS1及びPAS2を介して、突起物OD2まで延伸して設けられている。絶縁層OCの端部EOCは、絶縁層PAS1及びPAS2を介して、突起物OD上に設けられている。
【0058】
絶縁層OC上に、光学接着剤OCAを介して、偏光板POLが設けられている。偏光板POLが設けられている領域が、表示領域DA及び額縁領域FAである。領域EAには、偏光板POLは設けられていない。
【0059】
領域EAには、額縁領域FAから延伸する電極SCE1が、絶縁層GI上に設けられている。電極SCE1は、額縁領域FAに設けられている電極TCE1と接続されている領域と離間して、電極TCE2に接続する領域を有している。
【0060】
電極TCE2は、絶縁層ILI上に設けられている。電極TCE2は、絶縁層ILIの端部EILを覆い、絶縁層GI上で第2方向Yに沿って延伸している。電極TCE2は、電極TCE1と同じ材料で形成されている。電極TCE2は、電極TCE1と同層に形成されている。
【0061】
額縁領域FAから延伸した絶縁層IB2は、電極TCE2を覆って設けられている。電極TCE2の一部には、絶縁層IB2が設けられておらず、露出している。電極TCE2が露出されている領域が、接続部TCNである。接続部TCNの電極TCE2を介して、外部のタッチ信号が入力される。
【0062】
絶縁層GI上に、電極SCE1に離間して、電極SCE2が設けられている。電極SCE2は、電極SCE1及びソース電極SEと同層に形成されている。電極SCE2の一部の上に、電極TCE2が接している。電極SCE2の別の一部の上に、電極TCE3が接している。電極TCE3は、電極TCE1及びTCE2と同層に形成されている。
【0063】
電極SCE2、電極TCE2の一部、及び電極TCE3の一部を覆って、絶縁層IB3が設けられている。絶縁層IB3は、第2方向Yに沿って、接続部TCNを挟み、絶縁層IB2に離間して設けられている。絶縁層IB3は、絶縁層PLNと同じ材料で形成されている。
【0064】
電極TCE3は、絶縁層INS上に形成され、基材BA1の端部EBA1まで延伸している。絶縁層INSは、絶縁層INIと同様の材料で形成されている。電極TCE3は、絶縁層INSに設けられたコンタクトホールを介して、電極SCE2と接続されている。
【0065】
図4は、実施形態1の表示装置の概略的な構成の一例を示す断面図である。図4では、表示装置DSPの表示領域DAの断面構造を示している。図1で説明したように、表示装置DSPには、複数の画素PXが設けられている。赤色(R)を発光する画素PX、緑色(G)を発光する画素PX、及び青色(B)を発光する画素PXを、それぞれ、画素PXR、PXG、及びPXBとする。
【0066】
基材BA1上には、絶縁層UC1が設けられている。絶縁層UC1は、例えば酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜を単層又は積層して形成される。
【0067】
絶縁層UC1上に、画素PXに設けられるトランジスタTrと重畳して、遮光層BMが設けられてもよい。遮光層BMは、トランジスタTrのチャネル裏面からの光の侵入等によるトランジスタ特性の変化を抑制する。遮光層BMが導電層で形成される場合は、所定の電位を与えることで、トランジスタTrにバックゲート効果を与えることも可能である。
【0068】
絶縁層UC1及び遮光層BMを覆って、絶縁層UC2が設けられている。絶縁層UC2の材料としては、絶縁層UC1と同様の材料を用いることができる。絶縁層UC2は、絶縁層UC1と異なる材料であってもよい。例えば、絶縁層UC1は酸化シリコン、絶縁層UC2は窒化シリコンを用いることができる。絶縁層UC1及びUC2を併せて、上述の絶縁層UCとする。
【0069】
絶縁層UC上に、トランジスタTrが設けられる。トランジスタTrは、半導体層SC、絶縁層GI、ゲート電極GE(走査線)、絶縁層ILI、ソース電極SE(信号線SL)、ドレイン電極DEを有している。
【0070】
半導体層SCとして、アモルファスシリコン、ポリシリコン、又は酸化物半導体を用いる。
ゲート電極GEとして、例えば、モリブデンタングステン合金(MoW)を用いる。ゲート電極GEは、走査線と一体形成されていてもよい。
【0071】
半導体層SC及びゲート電極GEを覆って、絶縁層ILIが設けられている。
絶縁層ILI上には、ソース電極SE及びドレイン電極DEが設けられている。ソース電極SE及びドレイン電極DEは、それぞれ、絶縁層ILI及び絶縁層GIに設けられたコンタクトホールを介して、半導体層SCのソース領域及びドレイン領域に接続される。ソース電極SEは、信号線SLと一体形成されていてもよい。
【0072】
ソース電極SE、ドレイン電極DE、及び絶縁層ILIを覆って、絶縁層PSSが設けられる。絶縁層PSSを覆って、絶縁層PLNが設けられる。絶縁層PSSは、無機絶縁材料を用いて形成する。無機絶縁材料は、例えば酸化シリコン又は窒化シリコンを単層又は積層してものが挙げられる。絶縁層PLNは、上述のように、有機絶縁材料を用いて形成する。絶縁層PLNを設けることにより、トランジスタTrによる段差を平坦化することができる。
【0073】
絶縁層PLN上に、画素電極PEが設けられる。画素PXR、PXG、PXBの画素電極を、それぞれ、PER、PEG、及びPEBとする。画素電極PE(PER、PEG、及びPEB)は、絶縁層PSS及びPLNに設けられたコンタクトホールを介して、ドレイン電極DEに接続されている。画素電極PEは、例えばインジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide:IZO)、銀(Ag)、IZOの3層積層構造で形成される。
【0074】
隣り合う画素電極PEとの間に、バンクBKが設けられる。バンクBKは、画素電極PEの一部を露出するように開口される。また、開口部OPの端部は、断面視でなだらかなテーパ形状となることが好ましい。開口部OPの端部が急峻な形状となっていると、後に形成される有機EL層ELYにカバレッジ不良が生じる。
【0075】
画素電極PEと重畳して、隣り合うバンクBKとの間に、有機EL層ELYが設けられている。画素PXR、PXG、PXBの有機EL層を、それぞれ、ELR、ELG、及びELBとする。有機EL層ELYは、有機EL材料で構成される発光層を含んでおり、さらに正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロッキング層、正孔ブロッキング層、電子輸送層、電子注入層を含んでいてもよい。
【0076】
有機EL層ELY上に、共通電極CEが設けられている。共通電極CEとして、マグネシウム-銀合金(MgAg)膜を、有機EL層ELYからの出射光が透過する程度の薄膜として形成する。本実施形態では、画素電極PEが陽極となり、共通電極CEが陰極となる。有機EL層ELYで生じた発光は、共通電極CEを介して、上方に取り出される。すなわち表示装置DSPは、トップエミッション構造を有している。
【0077】
共通電極CEを覆って、絶縁層PAS1が設けられる。絶縁層PAS1は、外部から水分が有機EL層ELYに侵入することを防止する機能を有している。
【0078】
絶縁層PAS1を覆って、絶縁層PCLが設けられている。絶縁層PCL上に、配線TLが設けられている。図4においては、配線TLは、画素PXB及びPXGに設けられているが、これに限定されない。
【0079】
絶縁層PCL上に、配線TLの一部と重畳して、タッチ電極TXが設けられている。タッチ電極TXは、透明導電材料、例えば、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide;ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)等を用いればよい。
【0080】
タッチ電極TX上に、絶縁層OCが設けられている。絶縁層OCから偏光板POLまでの断面構造は、図3の説明を援用し、これを省略する。
【0081】
図5は、比較例の表示装置の平面図である。図5に示す表示装置DSPrのタッチパネルTPrでは、配線TLと接続部TCNとの間に、検査パッドTDが設けられている。検査パッドTDは、タッチパネルのタッチ電極TXや配線TL等のショートを検査するために用いられるパッドである。検査パッドTDは、タッチ機能には直接関係なく、タッチパネル完成後には不要となる。
【0082】
配線TL1乃至TL16に接続される検査パッドTDを、それぞれ、検査パッドTD1乃至TD16とする。検査パッドTD1乃至TD16は、基材BA1上に配置されている。検査パッドTDは、接続部TCNに配線CL(CL1乃至CL4)を介して接続されている。
【0083】
タッチパネルやそれを備える表示装置では、異形化や狭額縁化が進んでいる。図5のように、検査パッドTDを基材BA1上に設置すると、タッチパネルTPrの面積が増大してしまい、狭額縁化が実現できない。
【0084】
本実施形態では、タッチパネルの外に検査パッドを配置する。これにより、タッチパネルの面積の増加を防ぐことができる。タッチパネル及びそれを備える表示装置の狭額縁化を可能とする。
【0085】
図6は、実施形態1の個別素子の概略的な構成の一例を示す平面図である。図6において、基板BA1上に、タッチ電極TX、配線TL、接続部TCN、配線CL、及び検査パッドTDを有する素子を、個別素子PAEとする。
【0086】
個別素子PAEにおいて、配線CLは、接続部TCNを介して、配線TLと接続されている。配線TL1乃至TL16に接続される配線CLを、配線CL1乃至CL16とする。配線CL1及びCL5は接続されている。配線CL2及びCL6は接続されている。配線CL3及びCL7は接続されている。配線CL4及びCL8は接続されている。配線CL9及びCL13は接続されている。配線CL10及びCL14は接続されている。配線CL11及びCL15は接続されている。配線CL12及びCL16は接続されている。
【0087】
つまり、タッチ電極TX1及びTX5は、配線TL1及びTL5、並びに、配線CL1及びCL5を介して、検査パッドTD1及びTD5が一体形成された検査パッドTD1_5に接続されている。
【0088】
タッチ電極TX2及びTX6は、配線TL2及びTL6、並びに、配線CL2及びCL6を介して、検査パッドTD2及びTD6が一体形成された検査パッドTD2_6に接続されている。
【0089】
タッチ電極TX3及びTX7は、配線TL3及びTL7、並びに、配線CL3及びCL7を介して、検査パッドTD3及びTD7が一体形成された検査パッドTD3_7に接続されている。
【0090】
タッチ電極TX4及びTX8は、配線TL4及びTL8、並びに、配線CL4及びCL8を介して、検査パッドTD4及びTD8が一体形成された検査パッドTD4_8に接続されている。
【0091】
タッチ電極TX9及びTX13は、配線TL9及びTL13、並びに、配線CL9及びCL13を介して、検査パッドTD9及びTD13が一体形成された検査パッドTD9_13に接続されている。
【0092】
タッチ電極TX10及びTX14は、配線TL10及びTL14、並びに、配線CL10及びCL14を介して、検査パッドTD10及びTD14が一体形成された検査パッドTD10_14に接続されている。
【0093】
タッチ電極TX11及びTX15は、配線TL11及びTL15、並びに、配線CL11及びCL15を介して、検査パッドTD11及びTD15が一体形成された検査パッドTD11_15に接続されている。
【0094】
タッチ電極TX12及びTX16は、配線TL12及びTL16、並びに、配線CL12及びCL16を介して、検査パッドTD12及びTD16が一体形成された検査パッドTD12_16に接続されている。
【0095】
検査パッドTD(TD1_5乃至TD12_16)と接続部TCNの間に、カッティングラインKLを設定する。個別素子PAEを、カッティングラインKLで切断することにより、タッチパネルTPを含む表示装置DSPが形成される。検査パッドTDは、タッチパネルTPの外に形成されるので、タッチパネルTPの面積は増大しない。これにより、狭額縁化されたタッチパネルTPを得ることができる。
【0096】
また上述のように、タッチ電極TXに対応する検査パッドTDを2つずつ束ねて、ショートカットの検査を行う。例えば、タッチ電極TX1及びTX5のように、隣接ショートが起こらない離れた位置のタッチ電極TXどうしを組み合わせることで、欠陥の流出を防ぐことが可能である。
【0097】
図7は、複数の個別素子が設けられた基板を示す平面図である。大型の基板MSB(マザー基板ともいう)には、複数の個別素子PAEが形成されている。複数の個別素子PAEが形成された基板MSBは、個別素子PAEをそれぞれに分離するために、分断される。図7には示されていないが、それぞれの個別素子PAEには、図6と同様に、検査パッドTDが設けられている。
【0098】
検査パッドTDを用いた検査が終了すると、個別素子PAEは、カッティングラインKLに沿って分断される(図3参照)。その後、接続部TCNを介して、配線基板PCS2が設けられ、タッチパネルTPを備える表示装置DSPが形成される(図2参照)。
【0099】
図8は、実施形態1の個別素子の概略的な構成の一例を示す断面図である。図8において、第2方向Yに沿って、表示領域DAから領域EAのカッティングラインKLまでは、図3までと同様である。図8に示す個別素子PAEをカッティングラインKLで切断したものが、図3に示す表示装置DSPとなる。
【0100】
図8に示すカッティングラインKLは、電極SCE2に重畳して設定される。カッティングラインKLの紙面右側では、電極SCE2が電極TCE3と接続されている。電極TCE3は、絶縁層INS上に第2方向Yに沿って延伸している。絶縁層INS上で、第2方向Yに沿って、絶縁層IB3と離間して、絶縁層IB4が設けられている。電極TCE3は、絶縁層IB4まで延伸している。絶縁層IB3及びIB4間の電極TCE3は、露出している。当該露出した領域が、検査パッドTDとなる。絶縁層IB4は、絶縁層PLNと同じ材料で形成されている。
【0101】
検査パッドTDは、表示装置DSP(タッチパネルTP)の出荷前の検査に用いられるものである。そのため、出荷後の表示装置DSPには不要である。よって検査パッドTDをカッティングラインKLで切り離しても問題は生じない。
【0102】
図9は、実施形態1の個別素子の概略的な構成の一例を示す平面図である。図10は、図9の点線で囲んだ領域RGの拡大図である。図11は、検査パッド及びそれに接続される配線を示す平面図である。図12は、画素に接続される信号線から表示用の検査パッドまでを接続する配線を示す平面図である。なお図11及び図12は、図9の一部を取り出して拡大した平面図である。
【0103】
図9に示す表示装置DSPは、タッチ電極TXから検査パッドまでを接続する配線、及び、表示領域の画素に接続される信号線から表示用の検査パッドまでを接続する配線を有している。図9では、図面を分かり易くするために、タッチ電極TX1から検査パッドTD1_5を接続する配線、並びに、表示用の検査パッドDD1に接続される配線のみに符号を付している。
【0104】
タッチ電極TXの全ては、平面視で絶縁層PCLと重畳している。絶縁層PCLの全面は、平面視で絶縁層OCと重畳している。タッチ電極TXの全て及び配線TLの全ては、平面視で絶縁層PCLと重畳している。平面視での絶縁層PCLの面積は、絶縁層OCより小さい。平面視での絶縁層OCの面積は、基材BA1より小さい。
【0105】
タッチ電極TXに接続して、配線TLが概略第2方向Yに沿って延伸している。上述したように、配線TLは、絶縁層PCL及びPAS1の積層上で、突起物ID1及びID2(突起物ID)の上方まで延伸している(図3及び図8参照)。なお図9に示すように、配線TLは突起物IDを越えるまでの間で、他の配線を避ける、又は占有面積を有効に利用する等の理由で、第1方向Xに沿って折れ曲がっていてもよい。
【0106】
図10に示すように、例えば、配線TL1は、突起物IDから突起物ODまでの間で、コンタクトホールCH1_1を介して、配線T1_1と接続されている。配線T1_1は、図3及び図8に示す電極TCE1に相当する。コンタクトホールCH1_1は、図3及び図8に示す、絶縁層PAS1、PAS2、及びIB1に設けられたコンタクトホールCH1と同じものである。
【0107】
さらに、配線T1_1(電極TCE1)は、コンタクトホールCH2_1を介して、配線S1_1に接続されている。配線S1_1は、図3及び図8に示す電極SCE1に相当する。コンタクトホールCH2_1は、図3及び図8に示す、絶縁層ILIに設けられるコンタクトホールCH2と同じものである。配線S1_1(電極SCE1)は、第2方向Yに沿って延伸する。
【0108】
図10に示す例では、配線TL1乃至TL8は、平面視で突起物IDと重畳している。配線S1_1乃至S1_8は、平面視で突起物ODと重畳している。
【0109】
図10では、配線TL1、配線T1_1、及び配線S1_1の接続について説明し、配線TL1乃至TL8にそれぞれ接続される、配線T1_1乃至T1_8、及び配線S1_1乃至配線S1_8を示している。なお、配線TL9乃至TL16及びこれらそれぞれに接続される配線についても、図10と同様の接続関係を有している。
【0110】
図9に戻り、例えば、配線S1_1の説明を続ける。配線S1_1(電極SCE1)は、配線T2_1に接続されている。配線T2_1は、図3及び図8に示す電極TCE2に相当する。
【0111】
配線T2_1から配線T2_16(後述)、すなわち電極TCE2が設けられている領域は、部分的に絶縁層が設けられておらず、露出している(図3及び図8参照)。当該露出領域が、接続部TCNである。
【0112】
図11は、配線TLから検査パッドTDまでの配線を示す平面図である。配線T2_1は、配線S2_1に接続されている。配線S2_1は、図3及び図8に示す電極SCE2に相当する。配線S2_1は、検査パッドTD1_5に接続されている。配線S2_1が図6に示す配線CL1に相当する。
【0113】
配線TL2、配線S1_2、配線T2_2、及び配線S2_2は、配線TL1、配線S1_1、配線T2_1、及び配線S2_1と同様に接続されている。配線S2_2は、図6に示す配線CL2に相当する。図11には図示しないが、配線TL2及び配線S1_2の間には、配線T1_2が設けられている(図10参照)。
【0114】
配線TL3、配線S1_3、配線T2_3、及び配線S2_3は、配線TL1、配線S1_1、配線T2_1、及び配線S2_1と同様に接続されている。配線S2_3は、図6に示す配線CL3に相当する。図11には図示しないが、配線TL3及び配線S1_3の間には、配線T1_3が設けられている(図10参照)。
【0115】
配線TL4、配線S1_4、配線T2_4、及び配線S2_4は、配線TL1、配線S1_1、配線T2_1、及び配線S2_1と同様に接続されている。配線S2_4は、図6に示す配線CL4に相当する。図11には図示しないが、配線TL4及び配線S1_4の間には、配線T1_4が設けられている(図10参照)。
【0116】
配線TL5、配線S1_5、及び配線T2_5は、配線TL1、配線S1_1、及び配線T2_1と同様に接続されている。配線T2_5は、配線S2_1に接続されている。配線T2_5の一部は、図6に示す配線CL5に相当する。図11には図示しないが、配線TL5及び配線S1_5の間には、配線T1_5が設けられている(図10参照)。
【0117】
配線TL6、配線S1_6、及び配線T2_6は、配線TL1、配線S1_1、及び配線T2_1と同様に接続されている。配線T2_6は、配線S2_2に接続されている。配線T2_6の一部は、図6に示す配線CL6に相当する。図11には図示しないが、配線TL6及び配線S1_6の間には、配線T1_6が設けられている(図10参照)。
【0118】
配線TL7、配線S1_7、及び配線T2_7は、配線TL1、配線S1_1、及び配線T2_1と同様に接続されている。配線T2_7は、配線S2_3に接続されている。配線T2_7の一部は、図6に示す配線CL7に相当する。図11には図示しないが、配線TL7及び配線S1_7の間には、配線T1_7が設けられている(図10参照)。
【0119】
配線TL8、配線S1_8、及び配線T2_8は、配線TL1、配線S1_1、及び配線T2_1と同様に接続されている。配線T2_8は、配線S2_4に接続されている。配線T2_8の一部は、図6に示す配線CL8に相当する。図11には図示しないが、配線TL8及び配線S1_8の間には、配線T1_8が設けられている(図10参照)。
【0120】
配線TL9、配線S1_9、配線T2_9、及び配線S2_9は、配線TL1、配線S1_1、配線T2_1、及び配線S2_1と同様に接続されている。配線S2_9は、図6に示す配線CL9に相当する。図11には図示しないが、配線TL9及び配線S1_9の間には、配線T1_9が設けられている。
【0121】
配線TL10、配線S1_10、配線T2_10、及び配線S2_10は、配線TL1、配線S1_1、配線T2_1、及び配線S2_1と同様に接続されている。配線S2_10は、図6に示す配線CL10に相当する。図11には図示しないが、配線TL10及び配線S1_10の間には、配線T1_10が設けられている。
【0122】
配線TL11、配線S1_11、配線T2_11、及び配線S2_11は、配線TL1、配線S1_1、配線T2_1、及び配線S2_1と同様に接続されている。配線S2_11は、図6に示す配線CL11に相当する。図11には図示しないが、配線TL11及び配線S1_11の間には、配線T1_11が設けられている。
【0123】
配線TL12、配線S1_12、配線T2_12、及び配線S2_12は、配線TL1、配線S1_1、配線T2_1、及び配線S2_1と同様に接続されている。配線S2_12は、図6に示す配線CL12に相当する。図11には図示しないが、配線TL12及び配線S1_12の間には、配線T1_12が設けられている。
【0124】
配線TL13、配線S1_13、及び配線T2_13は、配線TL1、配線S1_1、及び配線T2_1と同様に接続されている。配線T2_13は、配線S2_9に接続されている。配線T2_13の一部は、図6に示す配線CL13に相当する。図11には図示しないが、配線TL13及び配線S1_13の間には、配線T1_13が設けられている。
【0125】
配線TL14、配線S1_14、及び配線T2_14は、配線TL1、配線S1_1、及び配線T2_1と同様に接続されている。配線T2_14は、配線S2_10に接続されている。配線T2_14の一部は、図6に示す配線CL14に相当する。図11には図示しないが、配線TL14及び配線S1_14の間には、配線T1_14が設けられている。
【0126】
配線TL15、配線S1_15、及び配線T2_15は、配線TL1、配線S1_1、及び配線T2_1と同様に接続されている。配線T2_15は、配線S2_11に接続されている。配線T2_15の一部は、図6に示す配線CL15に相当する。図11には図示しないが、配線TL15及び配線S1_15の間には、配線T1_15が設けられている。
【0127】
配線TL16、配線S1_16、及び配線T2_16は、配線TL1、配線S1_1、及び配線T2_1と同様に接続されている。配線T2_16は、配線S2_12に接続されている。配線T2_16の一部は、図6に示す配線CL16に相当する。図11には図示しないが、配線TL16及び配線S1_16の間には、配線T1_16が設けられている。
【0128】
タッチ電極TXそれぞれ、すなわち、配線TLそれぞれに電気的に接続されている配線(S2_1乃至S2_4及びS2_9乃至S2_12(電極SCE2に相当))は、離れた位置の他のタッチ電極TXに電気的に接続されている配線(T2_5乃至T2_8及びT2_13乃至T2_16(電極TCE2に相当))と接続されている。例えば、上述のように、タッチ電極TX1に電気的に接続されている配線S2_1は、タッチ電極TX5に電気的に接続されている配線T2_5に接続されている。これにより、隣接ショートが起こらない離れた位置のタッチ電極TXどうしを組み合わせることができ、欠陥の流出を防ぐことが可能である。
【0129】
図9及び図11に示されるように、配線S2_1乃至S2_4、配線S2_9乃至S2_12、配線T2_5乃至T2_8、及び、配線T2_13乃至T2_16は、基材BA1の端部まで延伸している。すなわち、電極SCE2に相当する配線(配線S2とする)の全ては、基材BA1の端部まで延伸している。かつ、電極TCE2に相当する全ての配線T2_1乃至T2_16のうち、半数の配線T2_5乃至T2_8及びT2_13乃至T2_16が、基材BA1の端部まで延伸している。
【0130】
図12を用いて、表示領域DAから延伸する配線S1_d1乃至S1_d26から表示用の検査パッドDD1乃至DD13までの配線構造について説明する。配線S1_d1乃至S1_d26は、信号線SLが延伸したものであってもよいし、信号線SL及び走査線が延伸したものであってものでもよいし、信号線SL及び走査線、並びにその他表示に用いられる配線が延伸したものであってもよい。
【0131】
配線S1_d1、配線T2_d1、配線S2_d1、及び検査パッドDD1は接続されている。配線S1_d1、配線T2_d1、配線S2_d1、及び検査パッドDD1は、配線S1_1、配線T2_1、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。すなわち、配線S1_d1は、電極SCE1と同層に設けられている。配線T2_1は、電極TCE2と同層に設けられている。配線S2_d1は、電極SCE2と同層に設けられている。検査パッドDD1は、電極TCE3と同層に設けられている。
【0132】
配線S1_d2、配線T2_d2、配線S2_d2、及び検査パッドDD2は、配線S1_1、配線T2_1、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。
配線S1_d3、配線T2_d3、配線S2_d3、及び検査パッドDD3は、配線S1_1、配線T2_1、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。
【0133】
配線S1_d4及び配線T2_d4、配線S1_d5及び配線T2_d5、配線S1_d6及び配線T2_d6、配線S1_d7及び配線T2_d7は、それぞれ、配線S1_1及び配線T2_1と同様に接続されている。
【0134】
配線T2_d4乃至T2_d7は、配線S2_d4に接続されている。配線S2_d4及び検査パッドDD4は、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。
【0135】
配線S1_d8、配線T2_d8、配線S2_d5、及び検査パッドDD5は、配線S1_1、配線T2_1、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。
配線S1_d9、配線T2_d9、配線S2_d6、及び検査パッドDD6は、配線S1_1、配線T2_1、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。
【0136】
配線S1_d10及び配線T2_d10、配線S1_d11及び配線T2_d11、配線S1_d12及び配線T2_d12、配線S1_d13及び配線T2_d13、配線S1_d14及び配線T2_d14、配線S1_d15及び配線T2_d15、配線S1_d16及び配線T2_d16、並びに、配線S1_d17及び配線T2_d17は、それぞれ、配線S1_1及び配線T2_1と同様に接続されている。
【0137】
配線T2_d10乃至T2_d17は、配線S2_d7に接続されている。配線S2_d7及び検査パッドDD7は、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。
【0138】
配線S1_d18、配線T2_d18、配線S2_d8、及び検査パッドDD8は、配線S1_1、配線T2_1、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。
配線S1_d19、配線T2_d19、配線S2_d9、及び検査パッドDD9は、配線S1_1、配線T2_1、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。
【0139】
配線S1_d20及び配線T2_d20、配線S1_d21及び配線T2_d21、配線S1_d22及び配線T2_d22、配線S1_d23及び配線T2_d23は、それぞれ、配線S1_1及び配線T2_1と同様に接続されている。
【0140】
配線T2_d20乃至T2_d23は、配線S2_d10に接続されている。配線S2_d10及び検査パッドDD10は、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。
【0141】
配線S1_d24、配線T2_d24、配線S2_d11、及び検査パッドDD11は、配線S1_1、配線T2_1、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。
配線S1_d25、配線T2_d25、配線S2_d12、及び検査パッドDD12は、配線S1_1、配線T2_1、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。
配線S1_d26、配線T2_d26、配線S2_d13、及び検査パッドDD13は、配線S1_1、配線T2_1、配線S2_1、及び検査パッドTD1_5と同様に接続されている。
【0142】
配線TL1乃至TL16は、配線S1_d1乃至S1_d26と別の層に形成されている(図9参照)。このため、配線TL1乃至TL16、及び、配線S1_d1乃至S1_d26は、平面視で重畳してもショートすることがない。図9及び図12では、例えば、配線TL5乃至TL8、及び、配線S1_d1乃至S1_d4が、平面視で重畳している。また、配線TL9乃至TL12、及び、配線S1_d23乃至S1_d26が、平面視で重畳している。よって、これら配線が占める領域を有効に使うことが可能である。
【0143】
本実施形態の表示装置DSPは、検査パッドTDを内部に設けず外部に設ける。これにより、面積の増大を防ぐことができる。表示装置DSPは、狭額縁化が可能となる。
また本実施形態では、タッチ電極TXから検査パッドTDまでの配線について、隣接ショートが起こらない離れた位置のタッチ電極TXに接続される配線を束ねている。これにより、欠陥の流出を防ぐことが可能である。
【0144】
<実施形態2>
図13は、実施形態2における表示装置の概略的な構成を示す断面図である。図13は、図3及び図8の部分拡大図である。
本実施形態では、絶縁層PAS1及びPAS2に設けられるコンタクトホール形成において、グレートーン処理を行った露光マスクを用いる。グレートーン処理を行った露光マスク(グレートーンマスクともいう)を用いると、テーパ角が小さいコンタクトホールが形成可能である。
【0145】
図13には、電極SCE1、電極TCE1、及び配線TLが接続する領域の断面形状が示されている。配線TLは、上述したように、絶縁層PAS1、PAS2、及びIB1に形成されたコンタクトホールCH1を介して、電極TCE1に接続されている。なお本実施形態において、コンタクトホールCH1のうち、絶縁層PAS1及びPAS2に形成されるコンタクトホールをCH1p、絶縁層IB1に形成されるコンタクトホールをCH1iとする。
【0146】
ここで、絶縁層PAS1及びPAS2にコンタクトホールCH1pを形成する場合を考える。絶縁層PAS1及びPAS2は、例えば、膜厚が合計2μmとなるように形成される。このような膜厚が厚い絶縁層にコンタクトホールを形成すると、コンタクトホールの端部のテーパ角が大きくなる。当該コンタクトホールを介して導電層(本実施形態の場合は、配線TL)を設けると、導電層がコンタクトホールの途中で切れてしまい、ショートカットが生じる恐れがある。
【0147】
図14は、比較例の表示装置の断面図である。図14に示す表示装置DSPrにおいて、絶縁層PAS1及びPAS2に設けられるコンタクトホールCH1pの端部のテーパ角(θ2とする)は、図13に示すテーパ角(θ1とする)よりも大きい(θ2>θ1)。表示装置DSPrでは、配線TLがコンタクトホールCH1pの途中で切れている、又は、その膜厚が薄くなっている。このような配線TLは、電極TCE1に電気的に接続できない。よって、タッチ電極TXに対する信号の入出力が不可能となってしまう。
【0148】
図13に示す表示装置DSPの製造方法について、図15乃至図17を用いて説明する。図15乃至図17は、実施形態2の表示装置の製造方法を示す断面図である。図18は、比較例の表示装置の製造方法を示す断面図である。
【0149】
絶縁層PAS1及びPAS2を成膜後、絶縁層PAS2を覆ってレジストRESを形成する。その後、グレートーンマスクGMKを用いて露光を行う(図15参照)。グレートーンマスクGMKは、フォトマスクPMKに、線幅が変化するパターンPTNが設けられている。パターンPTNは、遮光性を有する材料、例えばクロム(Cr)の薄膜で形成されている。
【0150】
コンタクトホールCH1pが形成される領域R1pにおいて、パターンPTNは、領域R1pの中央に近づくほど、線幅が狭くなる。換言すると、領域R1pの中央に近づくほど、パターンPTNは、密から粗に変化する。これにより、領域R1pの中央に近づくほど、レジストRESへの露光量が多くなる。
【0151】
グレートーンマスクGMKを用いた露光後に、レジストRESをエッチングする。領域R1pの端部から中央に向かってテーパを有するレジストRESが得られる(図16参照)。テーパを有するレジストRESを用いて、絶縁層PAS1及びPAS2をエッチングすると、端部のテーパ角θ1が小さいコンタクトホールCH1pを得ることが可能である。その後、レジストRESを除去する(図17参照)。
【0152】
一方、図18に示す比較例の表示装置DSPrの製造方法において、露光マスクNMKには、領域R1pではパターンPTNが設けられておらず、領域R1p以外の領域ではパターンPTNが設けられている。露光マスクNMKで露光されたレジストRESを用いて、絶縁層PAS1及びPAS2をエッチングすると、端部のテーパ角θ2が大きいコンタクトホールCH1pが得られる(図14参照)。上述したように、表示装置DSPrでは、配線TLがコンタクトホールCH1p内で段切れする恐れが生じる。
【0153】
本実施形態では、グレートーンマスクGMKを用いて露光工程を行い、テーパを有するレジストRESを得ることができる。このようなレジストRESを用いて、絶縁層PAS1及びPAS2をエッチングすることにより、端部が低テーパのコンタクトホールCH1pを得ることが可能である。よって、配線TLの段切れを防ぎ、タッチ機能が向上した表示装置DSP(タッチパネルTP)を得ることができる。
【0154】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0155】
本開示において、配線TLを第1配線、配線T1_1乃至T1_8等(電極TCE1)を第2配線、配線S1_1乃至S1_16(電極SCE1)を第3配線、配線T2_1乃至T2_16(電極TCE2)を第4配線、配線S2_1乃至S2_4及びS2_9乃至S2_12(電極SCE2)を第5配線ともいう。さらに本開示では、配線S1_d1乃至S1_d26を、第6配線ともいう。
【0156】
本開示では、突起物IDを第1突起物、突起物ODを第2突起物ともいう。また本開示では、絶縁層IB1を第1絶縁層、絶縁層PAS1を第2絶縁層、絶縁層PAS2を第3絶縁層ともいう。本開示では、コンタクトホールCH1を第1コンタクトホール、コンタクトホールCH2を第2コンタクトホールともいう。
【0157】
第2配線(配線T1_1乃至T1_8等(電極TCE1))及び第4配線(配線T2_1乃至T2_16(電極TCE2))は同層に形成されている。
第3配線(配線S1_1乃至S1_16(電極SCE1))、第5配線(配線S2_1乃至S2_4及びS2_9乃至S2_12(電極SCE2))、及び第6配線(配線S1_d1乃至S1_d26)は、同層に形成されている。第3配線、第5配線、及び第6配線は、画素PXのソース電極SE(信号線SL)とも同層である。
【符号の説明】
【0158】
CH1…コンタクトホール、CH2…コンタクトホール、CL…配線、DD1…検査パッド、DSP…表示装置、GMK…グレートーンマスク、IB…絶縁層、ID…突起物、KL…カッティングライン、OD…突起物、PAE…個別素子、PAS1…絶縁層、PAS2…絶縁層、PCL…絶縁層、PDL…絶縁層、PLN…絶縁層、RES…レジスト、SCE1…電極、SCE2…電極、SE…ソース電極、SL…信号線、TCE…電極、TCE1…電極、TCE2…電極、TCE3…電極、TCN…接続部、TD…検査パッド、TL…配線、TP…タッチパネル、TX…タッチ電極。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18