IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社北陽の特許一覧

<>
  • 特開-遺体安置用冷蔵庫付き車両 図1
  • 特開-遺体安置用冷蔵庫付き車両 図2
  • 特開-遺体安置用冷蔵庫付き車両 図3
  • 特開-遺体安置用冷蔵庫付き車両 図4
  • 特開-遺体安置用冷蔵庫付き車両 図5
  • 特開-遺体安置用冷蔵庫付き車両 図6
  • 特開-遺体安置用冷蔵庫付き車両 図7
  • 特開-遺体安置用冷蔵庫付き車両 図8
  • 特開-遺体安置用冷蔵庫付き車両 図9
  • 特開-遺体安置用冷蔵庫付き車両 図10
  • 特開-遺体安置用冷蔵庫付き車両 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062124
(43)【公開日】2024-05-09
(54)【発明の名称】遺体安置用冷蔵庫付き車両
(51)【国際特許分類】
   B60P 3/00 20060101AFI20240430BHJP
   B60P 1/46 20060101ALI20240430BHJP
   B60P 3/20 20060101ALI20240430BHJP
   A61G 19/00 20060101ALI20240430BHJP
【FI】
B60P3/00 Z
B60P1/46 B
B60P3/20 Z
A61G19/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022169914
(22)【出願日】2022-10-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-01-18
(71)【出願人】
【識別番号】522417052
【氏名又は名称】株式会社北陽
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】デロイトトーマツ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】北嶋 敏久
(57)【要約】
【課題】本発明は、遺体を一定時間安置可能な、使いやすい車両を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の遺体安置用冷蔵庫付き車両(100)は、箱型の荷台(30)と、荷台(30)に設置された、遺体を収容するための冷蔵庫(70)と、遺体を荷台(30)に上げるためのテールゲートリフタ(50)と、荷台(30)が有する壁部(32)、及び/又は天井部(33)に設けられた通気装置(40)と、冷蔵庫(70)を荷台(30)に固定する固定装置(77)と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱型の荷台と、
前記荷台に設置された、遺体を収容するための冷蔵庫と、
載置板を有し、前記遺体を前記荷台に上げるためのテールゲートリフタと、
前記荷台が有する壁部、及び/又は天井部に設けられた複数の通気装置と、
前記冷蔵庫を前記荷台に固定する固定装置と、を備えている遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【請求項2】
前記通気装置は、換気扇無し通気孔、又は換気扇付き通気孔を有し、
前記壁部には、前記冷蔵庫の高さの中間部より低い位置に前記換気扇無し通気孔が設けられ、前記冷蔵庫の高さの中間部より高い位置に前記換気扇付き通気孔が設けられている、請求項1に記載の遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【請求項3】
前記壁部は後壁を有し、
前記後壁側に配置されている前記冷蔵庫と、前記後壁との間には、前記テールゲートリフタの前記載置板と合わせて、前記冷蔵庫を載せた台車の方向を変えることができる後部スペースが設けられている、請求項1に記載の遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【請求項4】
前記テールゲートリフタは、載置板に開閉自在に連結され、展開されて上面が前記載置板の載置面とほぼ同じ高さに保持される拡張板と、
前記拡張板に設けられ、前記拡張板を開いた状態で展開することにより、先端部が接地して前記拡張板を支持可能な脚部と、を有している、請求項1に記載の遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【請求項5】
前記荷台の前方の左右両側に1個ずつ、後方の左右両側に1個ずつ、合計4個の前記冷蔵庫が設置されており、
前方の左右の前記冷蔵庫の間、及び後方の左右の前記冷蔵庫の間には、前記遺体を乗せた台車が通行可能な通路がそれぞれ形成され、
前方に設置された前記冷蔵庫は左右方向に開く扉を有し、
前記冷蔵庫の前方には、人が入ることができる隙間が設けられている、請求項1記載の遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【請求項6】
外部電源を前記冷蔵庫に接続するための外部電源接続部と、前記車両に積載された内部電源を前記冷蔵庫に接続する内部電源接続部と、を有し、
前記外部電源と、前記内部電源とは、前記冷蔵庫への接続が切り替え可能に構成されている、請求項1~5の何れか1項に記載の遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【請求項7】
前記内部電源は、前記車両に設けられている発電機である、請求項6に記載の遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【請求項8】
前記車両は、ハイブリッド自動車、又は電気自動車であり、前記内部電源は、前記車両に設けられている電池である、請求項6に記載の遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遺体を一定時間安置可能な車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遺体を輸送する車両が利用されている。例えば、特許文献1には、遺体を収めた棺、等を載置して搬送する車両に関する発明が記載されている。上記発明では、車両の荷台床には回転するローラが複数設けられており、長手の棺等を定位置に載置しやすいように工夫されている。また、載置された棺が移動せずに安定した状態で搬送できるように、棺を固定する固定部材を備えている。それにより、載置物は、載置台上に載置され、固定されて搬送される。
【0003】
上記車両により、棺は円滑に車両の荷台床に載置され、安定した状態で搬送される。葬儀場等の搬送先において、棺は車両から降ろされ、安置スペースに安置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録3209311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般的な住宅、又は病院等の医療機関においても、遺体を安置するスペースを確保することが現実的に難しい場合がある。また、葬儀場に遺体を搬送する場合にも、葬儀場に安置場所の空きがない時がある。上記車両は、遺体を搬送することはできるが、遺体安置用冷蔵庫等の設備を備えていないため、安置スペースとして遺体を一定時間安置することはできなかった。したがって、遺体を一定時間安置できるスペースが必要とされていた。
【0006】
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであり、遺体を一定時間安置可能で、使いやすい車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車両は、箱型の荷台と、荷台に設置された、遺体を収容するための冷蔵庫と、遺体を荷台に上げるためのテールゲートリフタと、荷台が有する壁部、及び/又は天井部に設けられた通気装置と、冷蔵庫を荷台に固定する固定装置とを備えている。
【0008】
本発明に係る車両は、箱型の荷台と、荷台に設置された、遺体を収容するための冷蔵庫と、載置板を有し、遺体を荷台に上げるためのテールゲートリフタと、荷台が有する壁部、及び/又は天井部に設けられた通気装置と、冷蔵庫を荷台に固定する固定装置とを備えている。そのため、通気装置により、車両の荷台の内部を換気して、冷蔵庫が発生する熱を排出することができる。したがって、本発明に係る車両は、遺体を一定時間安置することができる。
【0009】
また、本発明に係る車両は、通気装置は、換気扇無し通気孔と、換気扇付き通気孔とを有しており、壁部には、冷蔵庫の高さの中間部より低い位置に換気扇無し通気孔が設けられ、冷蔵庫の高さの中間部より高い位置に換気扇付き通気孔が設けられていることが好ましい。
【0010】
これにより、本発明に係る車両は、車両の荷台の内部の上方に集まる冷蔵庫の熱気を換気扇付き通気孔により強制的に排出し、車両の荷台の下方から外気を換気扇無し通気孔から吸入して、効率的に換気することができる。したがって、本発明に係る車両は、遺体を効率的に長時間安置することができる。
【0011】
また、本発明に係る車両は、壁部は後壁を有し、後壁側に配置されている冷蔵庫と、後壁との間には、テールゲートリフタの載置板と合わせて、冷蔵庫を載せた台車の方向を変えることができる後部スペースが設けられていることが好ましい。
【0012】
これにより、本発明に係る車両は、荷台後部の前記後部スペース、及び載置面のみで台車の方向を変えて、荷台上の冷蔵庫に台車を移動することができる。したがって、本発明に係る車両は、安置作業がしやすい車両とすることができる。
【0013】
また、本発明に係る車両のテールゲートリフタは、載置板に開閉自在に連結され、展開されて上面が載置板の載置面とほぼ同じ高さに保持される拡張板と、拡張板に設けられ、拡張板を開いた状態で展開することにより、先端部が接地して拡張板を支持可能な脚部と、を有していることが好ましい。
【0014】
これにより、本発明に係る車両は、荷台後部の後部スペースが少ない場合でも、拡張板を開くことで、スペースを容易に拡大して、台車の方向を変えることができる。したがって、本発明に係る車両は、安置作業がしやすい車両とすることができる。
【0015】
また、本発明に係る車両は、荷台の前方の左右両側に1個ずつ、後方の左右両側に1個ずつ、合計4個の冷蔵庫が設置されており、前方の左右の冷蔵庫の間、及び後方の左右の冷蔵庫の間には、遺体を乗せた台車が通行可能な通路がそれぞれ形成され、前方に設置された冷蔵庫は左右方向に開く扉を有し、冷蔵庫の前方には、人が入ることができる隙間が設けられていることが好ましい。
【0016】
これにより、本発明に係る車両は、限られた荷台上のスペースにできるだけ多くの冷蔵庫を配置しながら、各冷蔵庫の遺体の出し入れを容易にすることができる。したがって、本発明に係る車両は、安置作業がしやすい車両とすることができる。
【0017】
本発明に係る車両は、外部電源を冷蔵庫に接続するための外部電源接続部と、車両に積載された内部電源を冷蔵庫に接続する内部電源接続部と、を有し、外部電源と、内部電源とは、冷蔵庫への接続が切り替え可能に構成されていることが好ましい。
【0018】
これにより、本発明に係る車両は、冷蔵庫に供給する電力の電源を外部電源と、内部電源とから選択することができる。そのため、車両の走行又は停車の状況に応じて、冷蔵庫用電源を選択することができる。したがって、本発明に係る車両は、安置作業がしやすい車両とすることができる。
【0019】
また、本発明に係る車両の内部電源は、車両に設けられている発電機である
ことが好ましい。
【0020】
これにより、本発明に係る車両は、外部電源を得られない状況でも、電力を冷蔵庫に確実に供給することができる。したがって、本発明に係る車両は、安置作業がしやすい車両とすることができる。
【0021】
また、本発明に係る車両は、ハイブリッド自動車、又は電気自動車であり、車両が備える走行用の電池を冷蔵庫用の内部電源とすることが好ましい。
【0022】
これにより、本発明に係る車両は、走行用の電池とは別個の電源を追加で設けるコスト、及び装置の複雑化を避けることができ、低コストの車両とすることができる。したがって、本発明に係る車両は、安置作業がしやすい車両とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の第1実施例に係る車両の側面視による部分断面図である。
図2図1の車両の上面視による部分断面図である。
図3図1の車両を示す後面図である。
図4図1の車両の上面視による荷台後部の部分断面図である。
図5図4の側面視による荷台後部の部分断面図である。
図6図1の車両に棺を収容する手順を示す概要図である。
図7図1の車両に棺を収容する手順を示す概要図である。
図8図1の車両に棺を収容する手順を示す概要図である。
図9図1の車両に棺を収容する手順を示す概要図である。
図10】本発明の第2実施例に係る車両の側面視による部分断面図である。
図11図9の車両の上面視による部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
<第1実施例>
図1図3を参照して、本発明に係る第1実施例の車両100を説明する。図1は、図2の断面I-Iにより車両100の箱型の荷台30を断面とした側面視による部分断面図である。図2は、図1の断面II-IIにより車両100の箱型の荷台30を断面とした上面視による部分断面図である。図3は、図1の車両100の後面図である。なお、以下の説明では、車両100の前進方向を前側、後進方向を後ろ側、前進方向に向かって右側を右側、前進方向に向かって左側を左側と記載する。
【0025】
図1,2に示すように、車両100は、遺体安置用の冷蔵庫70を積載するための車両であり、車両後部に箱型の荷台30を有している。車両100は、例えば4トントラック、又はそれ以上の大きさのトラックである。車両100は、運転席10、シャシ20、及び荷台30を有している通常のトラックである。運転席10は、車両100の前部に配置され、運転者が乗車して車両100を運転、及び各種操作をするための操作装置を有している。シャシ20は、運転席10と、荷台30とを載せている部分であり、車両100のほぼ全長にわたって延在しているフレーム21を有している。フレーム21の前部、及び後部には、前輪、及び後輪がそれぞれ車軸により保持されている。
【0026】
車両100の前部の運転席10の下には、動力発生装置22が設けられている。動力発生装置22は、図示しない内燃機関と、電動機との2つの動力発生装置を備えたハイブリッド式の動力発生装置22である。動力発生装置22は、動力伝達装置を介して後輪に接続されており、動力発生装置22が発生する駆動力が後輪に伝達されて、車両100が走行する。フレーム21の側面には、動力制御装置23が設けられている。動力制御装置23は、ハイブリッド式の動力発生装置22の運転制御機器、及び駆動用電力を供給する電池25を有している。
【0027】
動力制御装置23に隣接したフレーム21の側面には、発電機24が設けられている。発電機24は内燃機関を備えており、必要に応じて作動して、冷蔵庫70に供給する電力を発生することができる。発電機24の作動は、運転席10に設けられている図示されない発電機作動装置により行われる。発電機24が備える内燃機関の燃料は、車両100の走行用内燃機関と同じ燃料であり、車両100が備える図示されない燃料タンクから燃料配管を介して供給される。動力制御装置23、及び発電機24は、フレーム21の側面に配置されているため、作業者の手が届きやすく、メンテナンス作業がやり易く構成されている。また、発電機24用の燃料は、車両100の走行用内燃機関と同じ燃料を用いているため、発電機24用の燃料タンクを別個に設ける場合に比べて、コスト、及びメンテナンスを低減することができる。
【0028】
図1、及び図2を参照して、荷台30を説明する。荷台30は直方体の箱型に形成されており、床部31、壁部32、及び天井部33を有している。フレーム21上には、運転席10の後ろからフレーム21の最後端まで、上面視で長方形状の床部31が設けられている。床部31の上面は、全面が平坦面に形成されている。そのため、冷蔵庫70、及び台車6は、冷蔵庫70、及び台車6が備えているキャスタにより移動可能である。壁部32は、前壁34、側壁35、36、及び後壁37を有している。前壁34、側壁35、36、及び後壁37は、床部31の前端部、右端部、左端部、及び後端部にそれぞれ垂直に設けられており、全体として囲いを形成している。壁部32の上には、平板状の天井部33が載せられている。
【0029】
図2に示されているように、冷蔵庫70は床部31上に、4台積載される。図1に示されているように、冷蔵庫70は、上下2段に形成されており、1台で2人分収容できるものである。冷蔵庫70は、荷台30の前方の左右両側に1台ずつ、後方の左右両側に1台ずつ、合計4台の冷蔵庫が設置されている。すなわち、車両100は、合計8人分の遺体が安置できる。前方の左右両側の冷蔵庫と、荷台30の前壁34と、の間には、人が入れる隙間9が設けられている。そのため、冷蔵庫70に遺体を収容した棺5を出し入れする場合、棺5の両端を各人が支えることができる。また、前方の左右の冷蔵庫70の間、及び後方の左右の冷蔵庫70の間には、遺体を乗せた台車6が通行可能な通路8が形成されている。そのため、遺体を収容した棺5を載せた台車6を、収容する冷蔵庫70の近くに容易に搬送することができる。
【0030】
冷蔵庫70は、扉の開き方が互いに異なっている冷蔵庫71、72を含んでいる。前方、及び後方に設置された冷蔵庫71、72は、扉の開き方が互いに異なっている。前方に設置された冷蔵庫71の扉は、冷蔵庫71の長手方向の何れかの側面に沿って扉73が設けられ、下側に扉ヒンジが取り付けられて、扉73が上下方向に開閉する。これに対し、後方に設置された冷蔵庫72の扉74は、冷蔵庫72の長手方向の何れかの端部の端面に沿って扉74が設けられ、左右方向側の一端に扉ヒンジが取り付けられて、扉74が左右方向に開閉する。冷蔵庫70の上記配置と、扉構造とにより、荷台30の限られた空間に、できるだけ多くの冷蔵庫70を設置することができる。
【0031】
冷蔵庫70は、移動用のキャスタ75が設けられており、冷蔵庫70の一方端の両側、他方端の両側、及び両者の中間位置の両側にそれぞれ、合計3組設けられている。また、冷蔵庫70は、冷蔵庫70を荷台30に固定する設置装置76が設けられており、各キャスタ75に隣接して合計3組設けられている。設置装置76は、設置された冷蔵庫70が移動しないように、冷蔵庫70を床部31に固定する。設置装置76は、例えば、冷蔵庫70の下面から下に向かって突出し、床部31に接するまで突出長さをねじ部により調整できるアジャスタ式設置装置76(図1,5参照)である。
【0032】
車両100は、荷台30に冷蔵庫70を固定する固定装置77(図1,5参照)を有している。車両100がブレーキをかけた時には、冷蔵庫70に働く慣性力のため、冷蔵庫70が前方に移動しようとする。また、急ブレーキの時には、冷蔵庫70は転倒する可能性がある。固定装置77は、そのような時でも冷蔵庫70が動かないように固定する装置である。固定装置77は、各冷蔵庫70と荷台30とを連結する鋼材又はチェーン等の連結部材と、荷台30に設けられた前記連結部材の取り付け部とを含んでいる。床部31、及び壁部32の少なくとも一方には、各冷蔵庫70の近傍に固定装置77が複数設けられており、冷蔵庫70が固定される。
【0033】
冷蔵庫70は、300kg以上のものもある。そのため、急制動時においても、確実に冷蔵庫70を保持できるように、荷台30に設けられた固定装置77の取り付け部は、フレーム21に直接、又は強固な部材を介して設けられていることが好ましい。なお、固定装置77は、荷台30において、床部31の上面、及び壁部32の内面から突出することなく設けられている。また、固定装置77は、蓋部材を有している。前記蓋部材が取り付けられて、床部31面とフラットな面を構成する。そのため、冷蔵庫70を移動する時に、床部31の上面からの固定装置77の取り付け部のへこみ部分が、キャスタ75による移動の邪魔にならないように構成されている。
【0034】
床部31の各冷蔵庫70の直下には、冷蔵庫70の冷凍機からの排水を受けるための排水パン78(図1、5参照)が設けられている。または、排水パン78に替えて、排水を荷台30の外に流す排水口が荷台30に設けられていてもよい。
【0035】
壁部32、及び天井部33には、通気装置40が設けられている。通気装置40は、冷蔵庫70が排出する熱気を車外に排出し、車外から外気を導入する装置である。通気装置40は、換気扇無し通気孔41と、換気扇付き通気孔42と、を有している。換気扇無し通気孔41と、換気扇付き通気孔42とは、壁部32、及び天井部33の複数個所に配置されており、荷台30の内部を効率的に換気する。換気扇無し通気孔41と、換気扇付き通気孔42とは、冬季の荷台30内部の過冷却防止のため、換気扇無し通気孔41の開口部、及び換気扇付き通気孔42の開口部を閉鎖可能なシャッターをそれぞれ備えている。換気扇付き通気孔42は、荷台30内に設けられた温度センサにより自動的に作動制御される。又は、換気扇付き通気孔42は、運転席10に設けられたスイッチにより手動で作動制御されてもよい。冷蔵庫70に最適な環境温度は、5°C~43°Cであり、通気装置40により、荷台30内の温度ができるだけ上記温度範囲内となるように調整される。
【0036】
換気扇無し通気孔41の配置を説明する。側壁35、36には、冷蔵庫70の高さの中間部より低い位置において、前壁34の近傍、後壁37の近傍、及び両者の略中間に、それぞれ換気扇無し通気孔41が設けられている。冷蔵庫70の高さの中間部より低い位置とは、例えば床部31の近傍、例えば床部31にほぼ接する位置である。
【0037】
換気扇付き通気孔42の配置を説明する。側壁35、36には、冷蔵庫70の高さの中間部より高い位置において、前壁34の近傍、後壁37の近傍、及び両者の略中間に、それぞれ換気扇付き通気孔42が設けられている。冷蔵庫70の高さの中間部より高い位置とは、例えば天井部33の近傍、例えば天井部33にほぼ接する位置である。また、天井部33には、換気扇付き通気孔42が設けられている。換気扇付き通気孔42は、天井部33の前後方向長さを2等分した範囲のそれぞれの略中央に設けられている。換気扇付き通気孔42は、冷蔵庫70が排出する熱気を荷台30外に排出するよう構成されている。
【0038】
通気装置40は、壁部32、及び天井部33の両方にあってもよく、何れか一方のみであってもよい。また、換気扇無し通気孔41と、換気扇付き通気孔42との数と位置は、車両の大きさ、冷蔵庫70の大きさ、種類、設置数、等によって、適宜変更可能である。また、換気扇無し通気孔41は、必要に応じてその一部又は全部を換気扇付き通気孔42に置き換え可能である。換気扇無し通気孔41を換気扇付き通気孔42に置き換えることにより、荷台30の内部の換気能力を向上させることができる。換気扇無し通気孔41を換気扇付き通気孔42に置き換える場合には、荷台30内に外気を吸入するように構成される。
【0039】
図3を参照しながら、後壁37を説明する。後壁37は、ドア38、及びテールゲートリフタ50を備えている。ドア38は、左右方向幅が略同じである2枚のドア38を含んでいる。各ドア38は、側壁35、36のそれぞれの後端部にヒンジを介して開閉可能に保持されている。閉じた状態の2枚のドア38に接して、テールゲートリフタ50が設けられている。テールゲートリフタ50は、冷蔵庫70を載せた台車6、等を地表面の高さ位置と、床部31の高さ位置との間で昇降させる装置であり、垂直式のテールゲートリフタ50である。
【0040】
テールゲートリフタ50は、載置板51、載置板51と連結している拡張板52、拡張板52に保持されている脚部53、及び垂直搬送装置54を有している。垂直搬送装置54は、側壁35、36の後端部にそれぞれ固定されており、垂直搬送装置54に連結されている載置板51をモータ駆動力により昇降させる。載置板51は、載置板51の下端の左右方向両端部において、垂直搬送装置54にヒンジで連結されている。載置板51は、回転可能に保持されており、図3において、垂直方向から水平方向まで、約90°の角度範囲で回転可能である。
【0041】
載置板51の荷台30に対し反対側端部には、拡張板52が拡張板52の一端部によりヒンジを介して連結されている。拡張板52は、図3の載置板51に面を接して格納されて、図示しないロック装置で一体的に保持されている。拡張板52は、格納状態から、載置板51に対しヒンジを回転中心にして約180°の角度範囲で回転可能である。拡張板52は、展開されて上面が載置板51の載置面とほぼ同じ高さに保持可能である。拡張板52は、固定された載置板51から展開して破線の展開状態とすることで、水平で、載置板51と連続した略平面を形成することができる。
【0042】
拡張板52の下面側には、折り畳み格納式の脚部53が設けられている。脚部53の基端部は、拡張板52の下面に固定されており、格納状態では、脚部53は折り畳まれて拡張板52に平行に保持されている。拡張板52が展開された状態において、脚部53は、脚部53の先端側が拡張板52に対し90°曲げられて展開される。脚部53は、地面に対して垂直に立てられて脚部53の先端を接地し、拡張板52を保持する突っ張り棒として機能する。脚部53により、展開された拡張板52、及び載置板51は、床部31の高さ位置において水平状態を保ったまま安定して保持される。載置板51、拡張板52、及び脚部53の展開方法については、後述する。
【0043】
図4、及び図5を参照して、載置板51、及び拡張板52の展開状態における棺5の移動方法について、説明する。棺5を載せた台車6は、地上高に下ろされた載置板51に載せられ、垂直搬送装置54により、床部31の高さまで上げられる。拡張板52を展開する場合は、載置板51に格納されている状態から、矢印B方向に180°回転させて展開する。また、脚部53は、拡張板52に格納されている状態から、矢印C方向に90°回転させて展開する。展開されて略同一面を構成している載置板51、拡張板52上において、作業者は、棺5を載せた台車6が車両前後方向に平行になるように、矢印A方向に向きを変える。その後、棺5を前方の冷蔵庫71に収容する場合は、台車6は後方の冷蔵庫72のわきに設けられている通路8を通って、前方の冷蔵庫71に搬送する。棺5を後方の冷蔵庫72に収容する場合は、載置板51、拡張板52上において、台車6は冷蔵庫72に寄せられる。載置板51に加えて拡張板52が備えられていることにより、作業者は、台車6の向きを容易に変えることができる。
【0044】
図2を参照して、車両100が外部から電力の供給を受ける方法を説明する。車両100は、電源切り替え装置60を有している。電源切り替え装置60は、冷蔵庫70に接続する電源を切り替える装置である。電源切り替え装置60は、フレーム21の運転席10の近傍のフレーム21の側面上に設けられている。電源切り替え装置60は、内部電源である発電機24が接続される内部電源接続部61、及び外部電源である家庭用電源が接続される外部電源接続部62を有している。外部電源は、備えられている冷蔵庫70に対応して、AC100V、又はAC200Vが利用可能であり、電源コード4を介して接続可能である。
【0045】
内部電源と外部電源との切り替えは、電源切り替え装置60内に設けられた操作装置により、操作可能である。なお、外部電源が接続されていない状態では、内部電源が自動的に接続される構成である。電源切り替え装置60を備えていることで、停車中は燃料を使わず発電機24の作動騒音がしない外部電源を利用でき、走行中及び外部電源が得られない場合は内部電源を用いて電力を供給することができる。すなわち、常に電力を供給することができる。なお、ハイブリッド式の動力発生装置22の駆動用に備えられている電池を、発電機24に替えて、内部電源として用いてもよい。
【0046】
[棺5の荷台30への載置方法]
図6図9を参照して、棺5を荷台30に載置するためのテールゲートリフタ50の作動、及びテールゲートリフタ50に含まれる載置板51、拡張板52、及び脚部53の展開方法について説明する。車両100の走行時、及び棺5の搬入搬出をしない時は、載置板51、拡張板52、及び脚部53を含むテールゲートリフタ50は、図1図3に示されているように格納状態にされている。
【0047】
(1)載置板51の展開と接地 (図6参照)
まず、折り畳まれてドア38に面を接して格納されている載置板51、及び拡張板52を、両者が合わさった状態のまま、共に回転させて水平にする。この状態で、テールゲートリフタ50を操作し、載置板51、及び拡張板52を降下させる。
【0048】
(2)台車6の載置 (図7参照)
地面まで降下させた載置板51に、棺5を載せた台車6を移動させて、載置する。
【0049】
(3)台車6の持ち上げ、及び拡張板52の展開 (図8参照)
台車6が載せられた載置板51を、床部31の高さまで上昇させる。床部31の載置板51側の後部スペース7と、載置板51上のスペースとで台車6を方向転換させることが可能の場合は、台車6を方向転換させて、冷蔵庫70に寄せる。上記スペースで台車6の方向転換が不可能な場合は、図8に示されているように、水平状態の載置板51から拡張板52を展開する。拡張板52は、拡張板52を載置板51に一体的に保持している図示されないロック装置を外し、拡張板52を矢印B方向に約180°回転させて広げる。さらに、脚部53を矢印C方向に90°回転させ、脚部53の先端を接地させる。載置板51と拡張板52とを連結しているヒンジ部分の上に板部材55を載せ、載置板51と拡張板52との連結部分の段差をなくして平坦にする。それにより、載置板51と、拡張板52とは、水平な連続した面を構成する。その後、載置板51と、拡張板52との平面上で台車6の向きを変えることができる。
【0050】
(4)棺5の冷蔵庫70への収容 (図9参照)
図9には、作業者が台車6を荷台30の前側の冷蔵庫71に移動する様子が示されている。作業者は、台車6を荷台30の後ろ側の冷蔵庫72の間の通路8を通して、後ろ側の冷蔵庫72の横に移動させる。作業者は、台車6から、棺5の前側の一部を、予め開いておいた前側の冷蔵庫71のドア73上にスライドさせる。ドア73を開いた上面には、載置物を上面上の2方向に滑らかに移動可能なボールが複数設けられている。そのため、作業者は、ドア73を開いた上面上に一部を載せた棺5をスライドさせて、冷蔵庫71の開口まで滑らかに移動させて、棺5を冷蔵庫71の冷蔵庫71内に収容することができる。また、棺5を荷台30の後ろ側の冷蔵庫72に収容する場合は、荷台30の後部スペース7上に台車6を寄せて、冷蔵庫72に棺5を収容する。以上の手順により、作業者は、台車6に載せられた棺5を冷蔵庫70に容易に収容することができる。
【0051】
<第2実施例>
図10図11を参照して、本発明に係る第2実施例の車両200を説明する。図10は、車両200の箱型の荷台を断面とした側面視による部分断面図であり、第1実施例の図1に相当する図である。図11は、図10の車両200の箱型の荷台を断面とした上面視による部分断面図であり、第1実施例の図2に相当する図である。第2実施例の車両200は、第1実施例の車両100に対し車両サイズが小さく、載せられる冷蔵庫70の数が少ないことが異なっている。なお、以下の第2実施例の車両200の説明において、第1実施例の車両100と同じ部材、同じ構造は、同じ符号を用いて記載し、その説明を省略する。
【0052】
車両200は、冷蔵庫70を積載するための車両であり、車両後部に箱型の荷台30を有している。車両200は、例えば2トントラック、又は同程度の大きさのトラックである。車両200は、運転席10、シャシ20、及び荷台30を有している通常のトラックである。運転席10は、車両200の前部に配置され、運転者が乗車して車両200を運転、及び各種操作をするための操作装置を有している。シャシ20は、運転席10と、荷台30とを載せている部分であり、車両200のほぼ全長にわたって延在しているフレーム21を有している。フレーム21の前部、及び後部には、前輪、及び後輪がそれぞれ車軸により保持されている。
【0053】
車両200の前部の運転席10の下には、動力発生装置22が設けられている。動力発生装置22は、図示しない内燃機関と、電動機との2つの動力発生装置を備えたハイブリッド式の動力発生装置22である。動力発生装置22は、動力伝達装置を介して後輪に接続されており、動力発生装置22が発生する駆動力が後輪に伝達されて、車両200が走行する。フレーム21の側面には、動力制御装置23が設けられている。動力制御装置23は、ハイブリッド式の動力発生装置22の運転制御機器、及び駆動用電力を供給する電池25を有している。
【0054】
動力制御装置23に隣接したフレーム21の側面には、発電機24が設けられている。発電機24の構成、配置、作動制御、及び作用効果は、第1実施例と同様である。
【0055】
図10、及び図11を参照して、荷台30を説明する。第2実施例の車両200の荷台30は、大きさは異なるものの、第1実施例の車両100と同様に構成されている。すなわち、荷台30は直方体の箱型に形成されており、床部31、壁部32、及び天井部33を有している。フレーム21上には、運転席10の後ろからフレーム21の最後端まで、上面視で長方形状の床部31が設けられている。壁部32は、前壁34、側壁35、36、及び後壁37を有している。前壁34、側壁35、36、及び後壁37は、床部31の前端部、右端部、左端部、及び後端部にそれぞれ垂直に設けられており、全体として囲いを形成している。壁部32の上には、平板状の天井部33が載せられている。後壁37は、ドア38、及びテールゲートリフタ50を備えている。ドア38、及びテールゲートリフタ50の構成、配置、操作方法、及び作用効果は、第1実施例と同様である。
【0056】
図9、及び図10に示されているように、冷蔵庫70、荷台30の前方の左右両側に1台ずつ、合計2台の冷蔵庫が設置されている。車両200に積載されている冷蔵庫70は、備えられている扉74が左右方向に開閉する冷蔵庫72であり、第1実施例のものと同様である。すなわち、車両200は、合計4人分の遺体が安置できる。冷蔵庫72は、冷蔵庫72の長手方向において、車両後方側端部の端面に扉74が設けられ、前記端面の左右方向側の一端に扉ヒンジが取り付けられて、扉74が左右方向に開閉する。冷蔵庫72の上記扉構造により、棺5を冷蔵庫72の車両後方側から出し入れすることができる。
【0057】
車両200は、第1実施例と同様に、荷台31に冷蔵庫70を固定する固定装置77を有している。また、第1実施例と同様に、各冷蔵庫70の直下には、冷蔵庫70の冷凍機からの排水を受けるための排水パン78が設けられている。
【0058】
壁部32、及び天井部33には、第1実施例と同様に、通気装置40が設けられている。通気装置40の構成、配置、作動制御、及び作用効果は、第1実施例と同様である。
【0059】
[変形例]
動力発生装置22は、ハイブリッド式動力発生装置に替えて、内燃機関のみを有する構成、又は電動機のみを有する構成であってもよい。また、動力発生装置22として電動機のみを備える電気自動車では、発電機24に替えて、走行用電力を供給するために備えられた電池を冷蔵庫70への電力供給源である内部電源として用いてもよい。
【0060】
本発明によれば、遺体を一定時間安置可能な、使いやすい車両100、200を提供することができる。
【符号の説明】
【0061】
5 棺、6 台車、8 通路、9 隙間、10 運転席、24 発電機、
25 電池、30 荷台、32 壁部 、37 後壁、40 通気装置、
41 換気扇無し通気孔、42 換気扇付き通気孔、
50 テールゲートリフタ、51 載置板、 52 拡張板、53 脚部、
61 内部電源接続部、62 外部電源接続部、
70,71,72 (遺体安置用)冷蔵庫、 100,200 車両。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-11-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遺体安置用冷蔵庫付き車両であって、
箱型の荷台と、
前記荷台に設置された、遺体を収容するための冷蔵庫と、
載置板を有し、前記遺体を前記荷台に上げるためのテールゲートリフタと、
前記荷台が有する壁部、及び/又は天井部に設けられた複数の通気装置と、
前記冷蔵庫を前記荷台に固定する固定装置と、を備え、
前記テールゲートリフタは、前記載置板に開閉自在に連結され、展開されて上面が前記載置板の載置面とほぼ同じ高さに保持される拡張板と、
前記拡張板に設けられ、前記拡張板を開いた状態で展開することにより、先端部が接地して前記拡張板を支持可能な脚部と、を有していることを特徴とする遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【請求項2】
遺体安置用冷蔵庫付き車両であって、
箱型の荷台と、
前記荷台に設置された、遺体を収容するための冷蔵庫と、
載置板を有し、前記遺体を前記荷台に上げるためのテールゲートリフタと、
前記荷台が有する壁部、及び/又は天井部に設けられた複数の通気装置と、
前記冷蔵庫を前記荷台に固定する固定装置と、を備え、
前記荷台の前方の左右両側に1個ずつ、後方の左右両側に1個ずつ、合計4個の前記冷
蔵庫が設置されており、
前方の左右の前記冷蔵庫の間、及び後方の左右の前記冷蔵庫の間には、前記遺体を乗せ
た台車が通行可能な通路がそれぞれ形成され、
前方に設置された前記冷蔵庫は左右方向に開く扉を有し、
前記冷蔵庫の前方には、人が入ることができる隙間が設けられていることを特徴とする遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【請求項3】
前記通気装置は、換気扇無し通気孔、又は換気扇付き通気孔を有し、
前記壁部には、前記冷蔵庫の高さの中間部より低い位置に前記換気扇無し通気孔が設けられ、前記冷蔵庫の高さの中間部より高い位置に前記換気扇付き通気孔が設けられている、請求項1又は2に記載の遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【請求項4】
前記壁部は後壁を有し、
前記後壁側に配置されている前記冷蔵庫と、前記後壁との間には、前記テールゲートリフタの前記載置板と合わせて、前記遺体を載せた台車の方向を変えることができる後部スペースが設けられている、請求項1又は2に記載の遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【請求項5】
外部電源を前記冷蔵庫に接続するための外部電源接続部と、前記車両に積載された内部
電源を前記冷蔵庫に接続する内部電源接続部と、を有し、
前記外部電源と、前記内部電源とは、前記冷蔵庫への接続が切り替え可能に構成されて
いる、請求項1又は2に記載の遺体安置用冷蔵庫付き車両。
【請求項6】
前記内部電源は、前記車両に設けられている発電機である、請求項に記載の遺体安置
用冷蔵庫付き車両。
【請求項7】
前記車両は、ハイブリッド自動車、又は電気自動車であり、前記内部電源は、前記車両
に設けられている電池である、請求項5に記載の遺体安置用冷蔵庫付き車両。