(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062257
(43)【公開日】2024-05-09
(54)【発明の名称】制御方法、情報処理装置、プログラム及び記憶装置
(51)【国際特許分類】
H02J 7/02 20160101AFI20240430BHJP
【FI】
H02J7/02 J
H02J7/02 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022170129
(22)【出願日】2022-10-24
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】生井 邦明
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA02
5G503BB01
5G503CB16
5G503EA01
5G503EA08
5G503FA03
5G503FA06
5G503FA07
5G503GC04
(57)【要約】
【課題】ユーザーに与える違和感を抑制しつつ動作の整合性を向上させることができる制御方法、情報処理装置、プログラム及び記憶装置を提供する。
【解決手段】第1バッテリ交換装置1aの統合制御装置65は、第1バッテリ交換装置1a、第2バッテリ交換装置1b及び第3バッテリ交換装置1cの各筐体制御基板64と通信可能に接続され、各筐体制御基板64を制御する。統合制御装置65は、各筐体制御基板64に対して、各筐体制御基板64が同期するために供されるタイマー値を送信する。各筐体制御基板64は、受信したタイマー値に基づいて、各バッテリ交換装置1を制御する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を保管する複数の保管部を備える保管装置の制御方法であって、
複数の前記保管部のうちの一群の前記保管部である第1保管部群、又は、該第1保管部群の前記保管部に通信可能に接続された前記物品である第1物品群を制御する第1制御部と、
他の一群の前記保管部である第2保管部群、又は、該第2保管部群の前記保管部に通信可能に接続された前記物品である第2物品群を制御する第2制御部と、
前記第1制御部及び前記第2制御部と通信可能に接続され、前記第1制御部及び前記第2制御部を制御する統合制御部とを備え、
前記統合制御部が、
前記第1制御部及び前記第2制御部に対して、前記第1制御部及び前記第2制御部が同期するために供される同期情報を送信する送信ステップと、
前記第1制御部が、
受信した前記同期情報に基づいて、前記第1保管部群、又は、前記第1物品群を制御する第1制御ステップと、
前記第2制御部が、
受信した前記同期情報に基づいて、前記第2保管部群、又は、前記第2物品群を制御する第2制御ステップと
を有する
ことを特徴とする制御方法。
【請求項2】
前記保管装置は、
別個独立に形成される複数の筐体と、
複数の前記保管部、又は、複数の前記保管部の近傍にそれぞれ設けられる複数の発光部とを有し、
前記第1保管部群は、前記複数の筐体のうちの第1の筐体に配置され、
前記第2保管部群は、第2の筐体に配置され、
前記第1制御ステップは、
前記第1制御部が、前記同期情報に基づいて、前記第1保管部群に設けられた複数の前記発光部を制御するステップを有し、
前記第2制御ステップは、
前記第2制御部が、前記同期情報に基づいて、前記第2保管部群に設けられた複数の前記発光部を制御するステップを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記送信ステップは、前記統合制御部が、前記第1制御部及び前記第2制御部に対して、同一の前記同期情報を、同時に送信する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記統合制御部が、
前記第1制御部及び前記第2制御部に対して、前記第1制御部及び前記第2制御部を制御する制御指令を送信する他の送信ステップ
を有することを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項5】
前記他の送信ステップは、
前記統合制御部が、前記第1制御部及び前記第2制御部に対して、同一の前記制御指令を、同時に送信する
ことを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
【請求項6】
前記同期情報は、所定時間毎に変化するように設けられ、
前記第1制御ステップは、前記統合制御部から前記制御指令を受信したときに、前記同期情報が変化するタイミングを起点に制御し、
前記第2制御ステップは、前記統合制御部から前記制御指令を受信したときに、前記同期情報が変化するタイミングを起点に制御する
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の制御方法。
【請求項7】
前記第1制御部が、前記同期情報に基づいて、前記統合制御部の異変を判断する判断ステップを有する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項8】
前記判断ステップは、
前記第1制御部が、前記同期情報を所定時間以上受信しないときに、前記統合制御部の異変を判断する
ことを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
【請求項9】
前記第1制御部が、前記統合制御部から受信した制御指令に基づいて、前記第1保管部群、又は、前記第1物品群を制御する第3制御ステップを有する
ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の制御方法。
【請求項10】
前記判断ステップにおいて、前記統合制御部の異変が判断されたときに、
前記第1制御部が、前記制御指令に基づかずに、前記第1保管部群、又は、前記第1物品群を制御する第4制御ステップを有する
ことを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
【請求項11】
物品を保管する複数の保管部のうちの一群の前記保管部である第1保管部群、又は、該第1保管部群の前記保管部に通信可能に接続された前記物品である第1物品群を制御する第1制御部と、
他の一群の前記保管部である第2保管部群、又は、該第2保管部群の前記保管部に通信可能に接続された前記物品である第2物品群を制御する第2制御部と、
前記第1制御部及び前記第2制御部と通信可能に接続され、前記第1制御部及び前記第2制御部を制御する統合制御部とを備え、
前記統合制御部は、
前記第1制御部及び前記第2制御部に対して、前記第1制御部及び前記第2制御部が同期するために供される同期情報を送信し、
前記第1制御部は、
受信した前記同期情報に基づいて、前記第1保管部群、又は、前記第1物品群を制御し、
前記第2制御部は、
受信した前記同期情報に基づいて、前記第2保管部群、又は、前記第2物品群を制御する
ことを特徴とすることを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
物品を保管する複数の保管部のうちの一群の前記保管部である第1保管部群、又は、該第1保管部群の前記保管部に通信可能に接続された前記物品である第1物品群を制御する第1制御部と、
他の一群の前記保管部である第2保管部群、又は、該第2保管部群の前記保管部に通信可能に接続された前記物品である第2物品群を制御する第2制御部と、
前記第1制御部及び前記第2制御部と通信可能に接続され、前記第1制御部及び前記第2制御部を制御する統合制御部と
を備えるコンピュータに、
前記統合制御部が、
前記第1制御部及び前記第2制御部に対して、前記第1制御部及び前記第2制御部が同期するために供される同期情報を送信する送信ステップと、
前記第1制御部が、
受信した前記同期情報に基づいて、前記第1保管部群、又は、前記第1物品群を制御する第1制御ステップと、
前記第2制御部が、
受信した前記同期情報に基づいて、前記第2保管部群、又は、前記第2物品群を制御する第2制御ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムを記憶した
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御方法、情報処理装置、プログラム及び記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば電動車両及び電源装置等の各種の電力装置で着脱されるバッテリを複数のユーザー同士で共同して利用するサービス、いわゆるバッテリシェアサービスが知られている。バッテリシェアサービスのユーザーは、消耗したバッテリを電力装置から取り外してバッテリステーションに返却するとともに、バッテリステーションから貸し出しを受けた充電済みのバッテリを電力装置に装着することによって、電力装置のバッテリを交換することができる。
このようなバッテリシェアサービスに関する技術として、従来、例えば、複数の保管ユニットを備えるバッテリステーションにおいて、複数のバッテリの返却又は貸出の要求を受け付けた場合、単一の保管ユニット又は隣接する2つの保管ユニットから、複数のバッテリが着脱される複数のスロットを選定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、バッテリシェアサービスに関する技術においては、複数の保管ユニットを備えるバッテリステーションでの整合の取れた動作を実現することが望まれている。しかしながら、例えば、隣接する2つの保管ユニットから複数のバッテリを貸出用に選定する場合等にて、単に、複数の保管ユニット間で協調的な動作を行うだけでは、通信又は動作タイミングのずれ等に起因して、ユーザーに違和感を与えるおそれがある。
【0005】
本発明は、ユーザーに与える違和感を抑制しつつ動作の整合性を向上させることができる制御方法、情報処理装置、プログラム及び記憶装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1):本発明の一態様に係る制御方法は、物品(例えば、実施形態でのバッテリ3)を保管する複数の保管部(例えば、実施形態でのバッテリ保持部32)を備える保管装置(例えば、実施形態でのバッテリ交換装置1)の制御方法であって、複数の前記保管部のうちの一群の前記保管部である第1保管部群(例えば、実施形態での3つのバッテリ交換装置1のうちのいずれか1つのバッテリ交換装置1のバッテリ保持部32)、又は、該第1保管部群の前記保管部に通信可能に接続された前記物品である第1物品群を制御する第1制御部(例えば、実施形態での筐体制御基板64)と、他の一群の前記保管部である第2保管部群(例えば、実施形態での3つのバッテリ交換装置1のうちのいずれか1つ以外の他の1つのバッテリ交換装置1のバッテリ保持部32)、又は、該第2保管部群の前記保管部に通信可能に接続された前記物品である第2物品群を制御する第2制御部(例えば、実施形態での筐体制御基板64)と、前記第1制御部及び前記第2制御部と通信可能に接続され、前記第1制御部及び前記第2制御部を制御する統合制御部(例えば、実施形態での統合制御装置65)とを備え、前記統合制御部が、前記第1制御部及び前記第2制御部に対して、前記第1制御部及び前記第2制御部が同期するために供される同期情報(例えば、実施形態でのタイマー値)を送信する送信ステップと、前記第1制御部が、受信した前記同期情報に基づいて、前記第1保管部群、又は、前記第1物品群を制御する第1制御ステップと、前記第2制御部が、受信した前記同期情報に基づいて、前記第2保管部群、又は、前記第2物品群を制御する第2制御ステップとを有する。
【0007】
(2):上記(1)に記載の制御方法では、前記保管装置は、別個独立に形成される複数の筐体(例えば、実施形態での筐体10)と、複数の前記保管部、又は、複数の前記保管部の近傍にそれぞれ設けられる複数の発光部(例えば、実施形態での発光部33)とを有し、前記第1保管部群は、前記複数の筐体のうちの第1の筐体(例えば、実施形態での筐体10)に配置され、前記第2保管部群は、第2の筐体(例えば、実施形態での筐体10)に配置され、前記第1制御ステップは、前記第1制御部が、前記同期情報に基づいて、前記第1保管部群に設けられた複数の前記発光部を制御するステップ(例えば、実施形態でのステップS01、ステップS03、ステップS04、ステップS06からステップS08)を有し、前記第2制御ステップは、前記第2制御部が、前記同期情報に基づいて、前記第2保管部群に設けられた複数の前記発光部を制御するステップ(例えば、実施形態でのステップS01、ステップS03、ステップS04、ステップS06からステップS08)を有してもよい。
【0008】
(3):上記(1)又は(2)に記載の制御方法では、前記送信ステップは、前記統合制御部が、前記第1制御部及び前記第2制御部に対して、同一の前記同期情報を、同時に送信してもよい。
【0009】
(4):上記(3)に記載の制御方法では、前記統合制御部が、前記第1制御部及び前記第2制御部に対して、前記第1制御部及び前記第2制御部を制御する制御指令を送信する他の送信ステップを有する。
【0010】
(5):上記(4)に記載の制御方法では、前記他の送信ステップは、前記統合制御部が、前記第1制御部及び前記第2制御部に対して、同一の前記制御指令を、同時に送信する。
【0011】
(6):上記(4)又は(5)に記載の制御方法では、前記同期情報は、所定時間毎に変化するように設けられ、前記第1制御ステップは、前記統合制御部から前記制御指令を受信したときに、前記同期情報が変化するタイミングを起点に制御し、前記第2制御ステップは、前記統合制御部から前記制御指令を受信したときに、前記同期情報が変化するタイミングを起点に制御する。
【0012】
(7):上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の制御方法は、前記第1制御部が、前記同期情報に基づいて、前記統合制御部の異変を判断する判断ステップ(例えば、実施形態でのステップS25)を有してもよい。
【0013】
(8):上記(7)に記載の制御方法では、前記判断ステップは、前記第1制御部が、前記同期情報を所定時間以上受信しないときに、前記統合制御部の異変を判断してもよい。
【0014】
(9):上記(7)又は(8)に記載の制御方法は、前記第1制御部が、前記統合制御部から受信した制御指令に基づいて、前記第1保管部群、又は、前記第1物品群を制御する第3制御ステップ(例えば、実施形態でのステップS01からステップS11)を有してもよい。
【0015】
(10):上記(9)に記載の制御方法は、前記判断ステップにおいて、前記統合制御部の異変が判断されたときに、前記第1制御部が、前記制御指令に基づかずに、前記第1保管部群、又は、前記第1物品群を制御する第4制御ステップ(例えば、実施形態でのステップS27)を有してもよい。
【0016】
(11):本発明の一態様に係る情報処理装置(例えば、実施形態での第1バッテリ交換装置1a、管理サーバ装置300)は、物品(例えば、実施形態でのバッテリ3)を保管する複数の保管部(例えば、実施形態でのバッテリ保持部32)のうちの一群の前記保管部である第1保管部群(例えば、実施形態での3つのバッテリ交換装置1のうちのいずれか1つのバッテリ交換装置1のバッテリ保持部32)、又は、該第1保管部群の前記保管部に通信可能に接続された前記物品である第1物品群を制御する第1制御部(例えば、実施形態での筐体制御基板64)と、他の一群の前記保管部である第2保管部群(例えば、実施形態での3つのバッテリ交換装置1のうちのいずれか1つ以外の他の1つのバッテリ交換装置1のバッテリ保持部32)、又は、該第2保管部群の前記保管部に通信可能に接続された前記物品である第2物品群を制御する第2制御部(例えば、実施形態での筐体制御基板64)と、前記第1制御部及び前記第2制御部と通信可能に接続され、前記第1制御部及び前記第2制御部を制御する統合制御部(例えば、実施形態での統合制御装置65)とを備え、前記統合制御部は、前記第1制御部及び前記第2制御部に対して、前記第1制御部及び前記第2制御部が同期するために供される同期情報を送信し、前記第1制御部は、受信した前記同期情報に基づいて、前記第1保管部群、又は、前記第1物品群を制御し、前記第2制御部は、受信した前記同期情報に基づいて、前記第2保管部群、又は、前記第2物品群を制御する。
【0017】
(12):本発明の一態様に係るプログラムは、物品(例えば、実施形態でのバッテリ3)を保管する複数の保管部(例えば、実施形態でのバッテリ保持部32)のうちの一群の前記保管部である第1保管部群(例えば、実施形態での3つのバッテリ交換装置1のうちのいずれか1つのバッテリ交換装置1のバッテリ保持部32)、又は、該第1保管部群の前記保管部に通信可能に接続された前記物品である第1物品群を制御する第1制御部(例えば、実施形態での筐体制御基板64)と、他の一群の前記保管部である第2保管部群(例えば、実施形態での3つのバッテリ交換装置1のうちのいずれか1つ以外の他の1つのバッテリ交換装置1のバッテリ保持部32)、又は、該第2保管部群の前記保管部に通信可能に接続された前記物品である第2物品群を制御する第2制御部(例えば、実施形態での筐体制御基板64)と、前記第1制御部及び前記第2制御部と通信可能に接続され、前記第1制御部及び前記第2制御部を制御する統合制御部(例えば、実施形態での統合制御装置65)とを備える電子機器(例えば、実施形態での第1バッテリ交換装置1a、管理サーバ装置300)のコンピュータに、前記統合制御部が、前記第1制御部及び前記第2制御部に対して、前記第1制御部及び前記第2制御部が同期するために供される同期情報を送信する送信ステップと、前記第1制御部が、受信した前記同期情報に基づいて、前記第1保管部群、又は、前記第1物品群を制御する第1制御ステップと、前記第2制御部が、受信した前記同期情報に基づいて、前記第2保管部群、又は、前記第2物品群を制御する第2制御ステップとを実行させる。
【0018】
(13):本発明の一態様に係る記憶装置は、上記(12)に記載のプログラムを記憶する。
【発明の効果】
【0019】
上記(1)によれば、相互に異なる一群の保管部又は物品を制御する第1制御部及び第2制御部は、統合制御部から受け取る同期情報に基づいて動作するので、共通の動作であっても動作タイミングのずれ等が生じることを抑制し、動作の整合性を向上させることができる。例えば、通信のずれ等が生じる場合であっても、同期情報に基づいてユーザーに与える違和感を抑制しつつ動作の整合性を向上させることができる。
【0020】
上記(2)の場合、相互に異なる筐体に設けられる発光部を制御する第1制御部及び第2制御部は、統合制御部から受け取る同期情報に基づいて動作するので、発光部の共通の発光動作であっても動作タイミングのずれ等が生じることを抑制し、例えば点滅及び点灯等の発光動作の整合性を向上させることができる。
【0021】
上記(3)の場合、統合制御部は、同一の同期情報を同時に第1制御部及び第2制御部に送信するので、通信の異常等が生じる場合であっても、第1制御部及び第2制御部の動作タイミングのずれ等が生じることを抑制することができる。
【0022】
上記(4)によれば、統合制御部は、制御指令によって第1制御部及び第2制御部を制御することができる。
上記(5)によれば、統合制御部は、同一の制御指令を同時に第1制御部及び第2制御部に送信するので、第1制御部及び第2制御部を同期情報によって同期させつつ、同一動作を適正に実行させることができる。
上記(6)によれば、第1制御部及び第2制御部の共通の動作であっても動作タイミングのずれ等が生じることを抑制し、動作の整合性を向上させることができる。
【0023】
上記(7)の場合、第1制御部(つまり、相互に異なる一群の保管部又は物品を制御する制御部の各々)は、同期情報の異常等に基づいて、統合制御部の異変を判断することができる。
上記(8)の場合、第1制御部(つまり、相互に異なる一群の保管部又は物品を制御する制御部の各々)は、同期情報を所定時間以上受信しないことによって、統合制御部又は統合制御部からの通信の異変を判断することができる。
【0024】
上記(9)の場合、第1制御部(つまり、相互に異なる一群の保管部又は物品を制御する制御部の各々)は、正常な統合制御部から受信する制御指令に基づいて、適正な動作を行うことができる。
上記(10)の場合、第1制御部(つまり、相互に異なる一群の保管部又は物品を制御する制御部の各々)は、異変が生じた統合制御部から受信する制御指令に基づかずに動作することができ、例えば保管部又は物品に異常が生じることを抑制することができる。
【0025】
上記(11)、(12)及び(13)の少なくともいずれかによれば、相互に異なる一群の保管部又は物品を制御する第1制御部及び第2制御部は、統合制御部から受け取る同期情報に基づいて動作するので、共通の動作であっても動作タイミングのずれ等が生じることを抑制し、動作の整合性を向上させることができる。例えば、通信のずれ等が生じる場合であっても、同期情報に基づいてユーザーに与える違和感を抑制しつつ動作の整合性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の実施形態の管理システムの構成例を示す図。
【
図2】本発明の実施形態の管理システムでのバッテリ交換装置を示す斜視図。
【
図3】本発明の実施形態の管理システムでの制御する側のバッテリ交換装置の電気的構成の一例を示す図。
【
図4】本発明の実施形態の管理システムでの制御される側のバッテリ交換装置の電気的構成の一例を示す図。
【
図5】本発明の実施形態の管理システムでの複数のバッテリ交換装置のネットワークトポロジー(接続形態)を示す図。
【
図6】本発明の実施形態のバッテリ交換装置での灯体の作動パターン(光度に対応するデューティ比Dの時間変化)を示す図。
【
図7】本発明の実施形態のバッテリ交換ユニットでの統合制御装置から筐体制御基板に送信される指令値(灯体の作動パターンを指示する指令値)と同期用のタイマー値と、灯体の作動パターン(光度に対応するデューティ比Dの時間変化)の一例とを示す図。
【
図8】本発明の実施形態の管理システムでのバッテリ交換ユニットの返却及び貸出の動作を示すフローチャート。
【
図9】本発明の実施形態の管理システムでのバッテリ交換ユニットの返却及び貸出の動作に伴うバッテリ交換装置の発光部の状態例を示す図。
【
図10】本発明の実施形態の管理システムでの筐体制御基板の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態に係る管理システムについて、添付図面を参照しながら説明する。
実施形態の管理システムは、例えば、電動車両及び電源装置等の各種の電力装置で着脱される蓄電装置(例えば、バッテリ等)を複数のユーザー(利用者)同士で共同して利用するサービス、いわゆるバッテリシェアサービスを管理するシステムである。
実施形態の保管装置は、例えば、バッテリシェアサービスの管理システムで利用主体(例えば、ユーザー又は電力装置等)に対してバッテリの供与(提供)及び受領を行うバッテリ交換装置である。
【0028】
(バッテリシェアサービスシステム)
図1は、実施形態の管理システム(バッテリシェアサービスシステム)100の構成例を示す図である。
図1に示すように、実施形態のバッテリシェアサービスシステム100は、例えば、複数のバッテリ3を保持する少なくとも1つのバッテリ交換ユニット200と、管理サーバ装置300とを備える。
バッテリ3の外形は、例えば把手部を有する箱型である。バッテリ3は、交換可能に構成される、いわゆるカセット式の蓄電装置(二次電池)である。
バッテリ交換ユニット200と管理サーバ装置300とは、例えば、有線又は無線の通信網(ネットワーク)NWを介して接続される。ネットワークNWは、例えば、インターネット、移動体通信ネットワーク、LAN(Local Area Network)及びWAN(Wide Area Network)等である。例えばLANは、Ethernet等の所定規格の有線LAN(Local Area Network)又はWi-Fi及びBluetooth(登録商標)等の各種規格の無線LANである。
【0029】
図1に示す一例では、バッテリシェアサービスシステム100は、例えば、4つのバッテリ交換ユニット200、つまり第1バッテリ交換ユニット200-1、第2バッテリ交換ユニット200-2、第3バッテリ交換ユニット200-3及び第4バッテリ交換ユニット200-4を備える。
図1に示す一例では、バッテリ交換ユニット200は、例えば、3つのバッテリ交換装置1、つまり第1バッテリ交換装置1a、第2バッテリ交換装置1b及び第3バッテリ交換装置1cを備える。後述するように、バッテリ交換ユニット200の全てのバッテリ交換装置1のうちのいずれか1つ(例えば、第1バッテリ交換装置1a)は、バッテリ交換ユニット200の全てのバッテリ交換装置1を統合的に制御するための構成を備える。
バッテリ交換ユニット200の各バッテリ交換装置1は、例えば、電力系統に接続された商用電源等の外部の交流電源500に並列的に接続される。
【0030】
管理サーバ装置300は、例えば、直接又はネットワークNWを介して、バッテリシェアサービスシステム100を管理する管理者Paが使用する端末装置T1と通信を行い、バッテリ交換ユニット200の状態に関する所定の情報を端末装置T1に出力する。端末装置T1は、例えば、設置型又は可搬型のパーソナルコンピュータ等である。管理サーバ装置300は、例えば、ネットワークNWを介して、バッテリ交換ユニット200の保守を担当する保安要員Pbが使用する端末装置T2と通信を行い、バッテリ交換ユニット200の状態に関する所定の情報を端末装置T2に出力する。端末装置T2は、例えばスマートフォン及びタブレット端末等の携帯型の端末装置である。
管理サーバ装置300は、ネットワークNWを介して複数のバッテリ交換ユニット200と通信し、複数のバッテリ交換ユニット200を管理する。例えば、管理サーバ装置300は、各バッテリ交換ユニット200からバッテリ交換ユニット200の状態を示す情報(ユニット情報)を受信し、ユニット情報に基づき各バッテリ交換ユニット200の状態を判定及び制御する。
【0031】
実施形態のバッテリシェアサービスシステム100のユーザーは、バッテリ3が着脱される電力装置400を備える。
電力装置400は、例えば、電動車両、電動の移動体、電動の機械、電源装置及び各種の電気機器等である。電動車両は、例えば、バッテリ3の電力によって駆動されるモータを動力源として備える電気自動車、鞍乗り型車両及びキックスケータ、モータと内燃機関との組み合わせによるハイブリッド車両並びにバッテリ3と燃料電池との組み合わせによる燃料電池車両等である。電動の移動体は、例えば、ロボット、飛行体並びに水上及び水中の移動体等である。電動の機械は、例えば、モータを動力源として備える建設機械等である。電源装置は、例えば、バッテリ3の放電及び充電を行う据え置き型又は移動型の電源装置等である。
電力装置400は、例えば、バッテリ3が収容されるバッテリ収容部(図示略)及びバッテリ3が接続される接続部(図示略)等を備える。
【0032】
電力装置400は、例えば、バッテリ3の搭載個数(例えば、装着又は接続の個数等)及び接続形態に関する搭載情報を記憶する記憶部(図示略)を備えてもよい。バッテリ3の接続形態は、例えば、複数のバッテリ3の直列接続、並列接続又は直列及び並列の組み合わせによる接続等である。搭載情報は、例えば、電力装置400でのバッテリ3の搭載個数及び接続形態の情報又はバッテリ3の搭載個数及び接続形態の情報に対応付けられる電力装置400の種別に関する種別識別情報等である。
電力装置400は、例えば、バッテリシェアサービスを利用する際のユーザー認証及びバッテリ3の貸出予約等の処理動作でバッテリ交換ユニット200との間で直接的に各種情報の送受信を行ってもよい。
【0033】
バッテリシェアサービスシステム100のユーザーは、例えば、バッテリシェアサービスを利用する際のユーザー認証等に用いるユーザーデバイスを備える。ユーザーデバイスは、例えば、所定規格の近距離無線通信に対応するIC(Integrated Circuit)チップを搭載する非接触型又は接触型のICカード、スマートフォン及びタブレット端末等である。ユーザーデバイスは、ユーザー情報を記憶する。ユーザー情報は、例えば、各ユーザー又は各電力装置400に対して排他的に割り当てられるユーザーID(IDentifier)等の識別情報及びパスワード等の認証情報と、電力装置400でのバッテリ3の搭載個数及び接続形態に関する搭載情報とを備える。
【0034】
バッテリシェアサービスシステム100のユーザーは、例えば、ネットワークNWを介してバッテリ交換ユニット200及び管理サーバ装置300と接続される通信端末(図示略)を備えてもよい。通信端末は、例えばスマートフォン、タブレット端末及びパーソナルコンピュータ等の携帯情報端末である。通信端末は、例えば、ユーザー又は電力装置400がバッテリシェアサービスを利用する際のユーザー認証及びバッテリ3の貸出予約等の処理動作でユーザーの入力操作又は電力装置400からの入力に応じて各種情報の送受信を行う。
【0035】
(バッテリ)
バッテリ3は、例えば、蓄電部と、バッテリ制御部と、バッテリ接続部とを備える。
蓄電部は、例えば、直列又は並列に接続される複数のバッテリセルを備える。バッテリセルは、例えば、鉛蓄電池、リチウムイオン電池、ナトリウムイオン電池、ニッケル水素電池及び全固体電池等の二次電池、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ又は二次電池とキャパシタとの組み合わせによる複合電池である。バッテリセルは、充電及び放電を繰り返して行う。
【0036】
バッテリ制御部は、例えば、いわゆるBMU(Battery Management Unit)であり、蓄電部の状態を監視及び制御する。バッテリ制御部は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって所定のプログラムが実行されることにより機能するソフトウェア機能部である。ソフトウェア機能部は、CPUなどのプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)及びタイマーなどの電子回路を備えるECU(Electronic Control Unit)である。なお、バッテリ制御部の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)などの集積回路であってもよい。
【0037】
バッテリ制御部は、例えば、バッテリセンサと、バッテリ記憶部とを備える。
バッテリセンサは、例えば、蓄電部の状態を検出する各種のセンサを備える。バッテリセンサは、例えば、電圧センサ、電流センサ及び温度センサ等を備える。バッテリセンサは、例えば、蓄電部の状態に関する電圧、電流及び温度等の各種の検出値の信号を出力する。
バッテリ記憶部は、例えば、バッテリ3に関する情報及び所定のプログラム等を記憶する。バッテリ3に関する情報(バッテリ情報)は、例えば、各バッテリ3に対して排他的に割り当てられるバッテリID(IDentifier)等の識別情報、製造日時、初期状態の容量、バッテリセンサの出力等に基づく蓄電部の状態に関する情報、充電及び放電の履歴、バッテリ交換ユニット200での保管時間及び使用態様の履歴等を備える。
【0038】
バッテリ接続部は、例えば、電力の送受信用の電力線及び情報の送受信用の通信線の各々の接続端子等を備える。バッテリ接続部は、例えば、バッテリ交換ユニット200の後述のバッテリ保持部32に設けられる接続部(図示略)及び電力装置400のバッテリ収容部(図示略)に設けられる接続部(図示略)に接続される。例えば、バッテリ接続部は雌型コネクタであって、バッテリ保持部32及び電力装置400の各接続部は雄型コネクタである。
例えば、バッテリ接続部が電力装置400の接続部(図示略)に接続される状態では、電力装置400と蓄電部との間で電力の授受が行われるとともに、電力装置400からバッテリ3に搭載情報等の情報が送信される。
例えば、バッテリ接続部がバッテリ交換ユニット200の接続部(図示略)に接続される状態では、バッテリ交換ユニット200と蓄電部との間で電力の授受が行われるとともに、バッテリ交換ユニット200からバッテリ3にバッテリ交換装置1及びバッテリ保持部32の各々に関する情報等が送信並びにバッテリ記憶部からバッテリ交換ユニット200及び管理サーバ装置300にバッテリ情報等が送信される。
【0039】
(バッテリ交換装置)
図2は、実施形態の管理システム(バッテリシェアサービスシステム)100でのバッテリ交換装置1(第1バッテリ交換装置1a)を示す斜視図である。なお、
図2に示すように、3次元空間で互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸の各軸方向は、各軸に平行な方向である。例えば、X軸方向はバッテリ交換ユニット200の左右方向(横方向)に平行である。Y軸方向はバッテリ交換ユニット200の前後方向(奥行方向)に平行である。Z軸方向はバッテリ交換ユニット200の上下方向に平行である。例えば、バッテリ交換装置1を使用するユーザーから見て手前側を前、奥側を後ろ、右手側を右、左手側を左としている。
【0040】
図1及び
図2に示すように、バッテリ交換ユニット200は、少なくとも1つのバッテリ交換装置1、例えば、第1バッテリ交換装置1a、第2バッテリ交換装置1b及び第3バッテリ交換装置1cを備える。
図2に示すように、各バッテリ交換装置1の外形は、例えば別個独立に形成される矩形箱型である。
例えば、バッテリ交換装置1の筐体10の前部10Fは、内部と外部との間で貫通する通気孔が形成されたパネル部31と、複数のバッテリ保持部32とを備える。
バッテリ保持部32の外形は、例えば、前方から後方に向かって下方に傾斜しつつ延びるスロット状等であり、バッテリ3が挿入される開口が形成された箱型である。バッテリ保持部32は、例えば、バッテリ3の少なくとも一部(例えば、バッテリ接続部等)を収容又はバッテリ3の少なくとも一部(例えば、把手部等)を露出させるようにしてバッテリ3を保持する。
バッテリ保持部32は、例えば、後述する灯体69の光をユーザーに視認させる一対の発光部33を備える。発光部33は、例えば、灯体69の光を外部に導くライトガイド等を備える。一対の発光部33は、例えば、筐体10の前部10Fから前方に突出するバッテリ保持部32の先端部の左右の内壁面32Aに設けられている。一対の発光部33は、バッテリ保持部32にバッテリ3が保持されている状態でも外部から視認可能な表面(外面:内壁面32A)に設けられている。
【0041】
複数のバッテリ保持部32は、例えば、左右方向に3列及び上下方向に4列に並んで配置される12個のバッテリ保持部32である。12個のバッテリ保持部32は、例えば、第1バッテリ保持部32-0、第2バッテリ保持部32-1、第3バッテリ保持部32-2、…、第10バッテリ保持部32-9、第11バッテリ保持部32-10及び第12バッテリ保持部32-11である。12個のバッテリ保持部32は、例えば、左右方向及び上下方向のうち左右方向での右側から左側に向かう配列を優先しつつ、上下方向での上側から下側に向かう配列によって、右側上端の第1バッテリ保持部32-0から左側下端のバッテリ保持部32-11に向かって順次に配置されている。
複数のバッテリ保持部32に排他的に割り当てられる保持部ID等の識別情報は、例えば、位置に応じた順位を有するように設定される。例えば、12個のバッテリ保持部32の識別情報の順位は、相対的に高い順位から低い順位に向かうように、第1バッテリ保持部32-0と、第2バッテリ保持部32-1と、…、第11バッテリ保持部32-10と、第12バッテリ保持部32-11との順に低下するように設定される。
【0042】
図1に示すように、複数のバッテリ交換装置1は、例えば、左右方向で順次に隣接して一列に並んで配置される。複数のバッテリ交換装置1に排他的に割り当てられる交換装置ID等の識別情報は、例えば通信順序に応じた順位を有するように設定される。例えば、3つのバッテリ交換装置1の識別情報の順位は、相対的に高い順位から低い順位に向かうように、第1バッテリ交換装置1aと、第2バッテリ交換装置1bと、第3バッテリ交換装置1cとの順に低下するように設定される。
3つのバッテリ交換装置1は、例えば、識別情報の順位が最も高い第1バッテリ交換装置1aに対して、他のバッテリ交換装置1が識別情報の順位の高い順から左方向と右方向とに交互に並ぶように配置される。つまり、第1バッテリ交換装置1aに対して、左側に第2バッテリ交換装置1bが隣接して並ぶように配置されるとともに、右側に第3バッテリ交換装置1cが隣接して並ぶように配置される。
例えば、識別情報の順位が最も高い第1バッテリ交換装置1aは、バッテリ交換ユニット200の全てのバッテリ交換装置1を統合的に制御する側であり、識別情報の順位が相対的に低い第2バッテリ交換装置1b及び第3バッテリ交換装置1cは、第1バッテリ交換装置1aによって制御される側である。
【0043】
図2に示すように、全てのバッテリ交換装置1のうち識別情報の順位が最も高い第1バッテリ交換装置1aのみは、例えば、全てのバッテリ交換装置1を統合的に制御するための構成に加えて、パネル部31に設けられる操作パネル34を備える。操作パネル34は、例えば、ユーザーインターフェースである入出力デバイスと、読み取り及び書き込みデバイスとを備える。入出力デバイスは、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイスによるタッチパネルと、音声入力用のマイク及び音出力用のスピーカーとなどである。読み取り及び書き込みデバイスは、例えば、ユーザー認証等に用いられるユーザーデバイスとの間で各種の情報の送受信を行う。操作パネル34は、例えば、統合制御装置65に接続されており、ユーザー等の操作者による入力操作及び音声入力を受け付け、入力操作及び音声入力に応じた信号を統合制御装置65に出力する。操作パネル34は、例えば、全てのバッテリ交換装置1の各バッテリ保持部32でのバッテリ3の受領及び貸し出しの動作に関する各種の情報を提示する。
【0044】
操作パネル34は、例えば、複数のバッテリ保持部32のうち最も左側に配置される第3バッテリ保持部32-2、第6バッテリ保持部32-5、第9バッテリ保持部32-8及び第12バッテリ保持部32-11の上方に配置されている。例えば、第1バッテリ交換装置1aを前方から後方に向かって見た正面図において、第3バッテリ保持部32-2、第6バッテリ保持部32-5、第9バッテリ保持部32-8及び第12バッテリ保持部32-11の各一対の発光部33が並ぶ方向(Z軸方向)の延長線上に操作パネル34が配置されている。例えば、操作パネル34を通る仮想的な鉛直平面上に第3バッテリ保持部32-2、第6バッテリ保持部32-5、第9バッテリ保持部32-8及び第12バッテリ保持部32-11の各々の一対の発光部33が配置されている。
【0045】
図3は、実施形態の管理システム(バッテリシェアサービスシステム)100での制御する側のバッテリ交換装置1(第1バッテリ交換装置1a)の電気的構成(第1電力伝達経路50-C)の一例を示す図である。
図4は、実施形態の管理システム(バッテリシェアサービスシステム)100での制御される側のバッテリ交換装置1(第2バッテリ交換装置1b及び第3バッテリ交換装置1c)の電気的構成(第2電力伝達経路50-S)の一例を示す図である。
図3及び
図4に示すように、制御する側のバッテリ交換装置1である第1バッテリ交換装置1aは、電気的構成として第1電力伝達経路50-Cを備え、制御される側のバッテリ交換装置1である第2バッテリ交換装置1b及び第3バッテリ交換装置1cは、電気的構成として第2電力伝達経路50-Sを備える。
第1電力伝達経路50-C及び第2電力伝達経路50-Sの各々は、筐体10の内部に設けられる電気回路であり、交流電源500と電気的に接続される。
第1電力伝達経路50-C及び第2電力伝達経路50-Sの各々は、例えば、遮断器60と、AC/DC変換器61と、DC/DC変換器群62と、複数のインターフェース基板(I/F基板)63と、筐体制御基板64とを備える。第2電力伝達経路50-Sは、さらに、統合制御装置65を備える。
【0046】
遮断器60は、例えば、外部の交流電源500とAC/DC変換器61との間に接続されている。
AC/DC変換器61は、例えば、交流電力を直流電力に変換するAC-DCコンバータである。AC/DC変換器61は、例えば、遮断器60とDC/DC変換器群62との間に接続されている。AC/DC変換器61は、例えば、交流電源500から入力される交流電力を直流電力に変換して、直流電力をDC/DC変換器群62に出力する。AC/DC変換器61は、例えば、
図3及び
図4中の実線で示される電力線(電源線)P1によってDC/DC変換器群62に接続されている。
【0047】
DC/DC変換器群62は、例えば、複数の充電用DC/DC変換器66-1及び複数の充放電用DC/DC変換器66-2と、複数の冷却用DC/DC変換器67と、制御電源用DC/DC変換器68とを備える。
複数の充電用DC/DC変換器66-1及び複数の充放電用DC/DC変換器66-2の総数は、例えば、複数のバッテリ保持部32と同一個数である。
複数の充電用DC/DC変換器66-1の各々は、例えば、単一方向での降圧の電圧変換を行うDC-DCコンバータである。各充電用DC/DC変換器66-1は、例えば、電力線(電源線)P1によってAC/DC変換器61とバッテリ保持部32の接続部(図示略)との間に接続されている。各充電用DC/DC変換器66-1は、例えば、AC/DC変換器61から入力される直流電力の電圧を降圧して、降圧後の直流電力をバッテリ保持部32の接続部に出力する。
【0048】
複数の充放電用DC/DC変換器66-2の各々は、例えば、双方向での降圧の電圧変換を行うDC-DCコンバータである。各充放電用DC/DC変換器66-2は、例えば、バッテリ3の充電用の第1DC-DCコンバータと、バッテリ3の放電用の第2DC-DCコンバータとを備える。
各充放電用DC/DC変換器66-2の第1DC-DCコンバータは、例えば、電力線(電源線)P1によってAC/DC変換器61とバッテリ保持部32の接続部(図示略)との間に接続されている。各充放電用DC/DC変換器66-2の第2DC-DCコンバータは、例えば、電力線(電源線)P1によってバッテリ保持部32の接続部(図示略)と接続されるとともに、
図3及び
図4中の破線で示される制御電力線(電源線)P2によって、複数のインターフェース基板63、筐体制御基板64及び統合制御装置65に接続されている。
各充放電用DC/DC変換器66-2は、例えば、AC/DC変換器61から入力される直流電力の電圧を降圧して、降圧後の直流電力をバッテリ保持部32の接続部に出力する。
各充放電用DC/DC変換器66-2は、例えば、外部の交流電源500からの電力供給が停止される非通電時等において、バッテリ保持部32の接続部に接続されているバッテリ3の放電によって入力される直流電力の電圧を降圧して、降圧後の直流電力を複数のインターフェース基板63、筐体制御基板64及び統合制御装置65に出力する。これにより、各充放電用DC/DC変換器66-2は、非通電時等であっても、バッテリ交換装置1の稼働に要する電力を確保する。
【0049】
複数の冷却用DC/DC変換器67は、例えば、2つの冷却用DC/DC変換器67である。複数の冷却用DC/DC変換器67は、例えば、電力線(電源線)P1によってAC/DC変換器61と接続されている。複数の冷却用DC/DC変換器67は、例えば、熱交換用のファン及びコンデンサ等を備えて筐体10の内部に設けられる空調装置(CU)等の冷却装置35に接続されている。冷却用DC/DC変換器67は、AC/DC変換器61から供給される直流電力を、冷却装置35に適した電圧の直流電力に変換し、変換後の直流電力を冷却装置35に供給する。
制御電源用DC/DC変換器68は、例えば、電力線(電源線)P1によってAC/DC変換器61と接続されるとともに、制御電力線(電源線)P2によって複数のインターフェース基板63、筐体制御基板64及び統合制御装置65に接続されている。制御用DC/DC変換器68は、AC/DC変換器61から供給される直流電力を、複数のインターフェース基板63、筐体制御基板64及び統合制御装置65に適した電圧の直流電力に変換し、変換後の直流電力を複数のインターフェース基板63、筐体制御基板64及び統合制御装置65に供給する。
【0050】
複数のインターフェース基板63の個数は、例えば、複数のバッテリ保持部32と同一個数である。各インターフェース基板63は、例えば、各バッテリ保持部32の後端部に配置されている。各インターフェース基板63は、
図3及び
図4中の破線で示される制御線(信号線)Sによって、充電用DC/DC変換器66-1又は充放電用DC/DC変換器66-2と、筐体制御基板64と、バッテリ保持部32の接続部と、灯体69とに接続されている。
各インターフェース基板63は、充電用DC/DC変換器66-1又は充放電用DC/DC変換器66-2の電力変換と、灯体69の点灯状態とを制御する。各インターフェース基板63は、例えば、充電用DC/DC変換器66-1又は充放電用DC/DC変換器66-2の電力変換を制御することによって、バッテリ保持部32に保持されるバッテリ3の充電及び放電等の動作を制御する。各インターフェース基板63は、例えば、各バッテリ保持部32でのバッテリ3の受領及び貸し出しに関する動作を制御する。各インターフェース基板63は、例えば、各バッテリ保持部32に設けられる接続部、開閉部材及び固定部材等の可動部位の動作を制御する。可動部位は、例えば、バッテリ交換装置1と電力装置400との間で自動的にバッテリ3を授受する機構等を備えてもよい。各インターフェース基板63は、例えば、バッテリ保持部32の適宜のアクチュエータによって駆動される接続部がバッテリ3のバッテリ接続部に接続されると、バッテリ3との間で各種の情報の送受信を行う。例えば、各インターフェース基板63は、バッテリ3のバッテリ記憶部から取得するバッテリ情報を、筐体制御基板64に出力する。
灯体69は、例えば、LED(Light-Emitting Diode)等である。複数の灯体69の個数は、例えば、複数のバッテリ保持部32と同一個数である。各灯体69の点灯状態は、統合制御装置65から出力されて各バッテリ交換装置1の筐体制御基板64を介して各インターフェース基板63に送信される制御信号に応じて制御される。
【0051】
筐体制御基板64は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって所定のプログラムが実行されることにより機能するソフトウェア機能部である。ソフトウェア機能部は、CPUなどのプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)及びタイマーなどの電子回路を備えるECU(Electronic Control Unit)である。なお、筐体制御基板64の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)などの集積回路であってもよい。
【0052】
筐体制御基板64は、例えば、制御線(信号線)Sによって、AC/DC変換器61と、複数のインターフェース基板63と、複数の冷却用DC/DC変換器67と、制御電源用DC/DC変換器68と、音発生器70とに接続されている。筐体制御基板64は、各インターフェース基板63の動作と、各変換器61,67,68の電力変換と、音発生器70の動作とを制御する。筐体制御基板64は、例えば、同時に充電するバッテリ3の個数に応じてAC/DC変換器61の電力変換を制御する。
音発生器70は、例えば、ブザー等である。音発生器70の動作状態は、統合制御装置65から出力されて各バッテリ交換装置1の筐体制御基板64に送信される制御信号に応じて制御される。
【0053】
筐体制御基板64は、
図3及び
図4中の実線で示される通信線Cによって、他のバッテリ交換装置1の筐体制御基板64に接続されている。さらに、第1バッテリ交換装置1aの筐体制御基板64は、通信線Cによって統合制御装置65に接続されている。
図5は、実施形態の管理システム(バッテリシェアサービスシステム)100での複数のバッテリ交換装置1のネットワークトポロジー(接続形態)を示す図である。
図5に示すように、通信線Cによって接続される複数のバッテリ交換装置1のネットワークトポロジーは、例えば、直列接続のリング型である。例えば、複数のバッテリ交換装置1の通信順序で相対的に高い順位から低い順位に向かうように、第1バッテリ交換装置1aの筐体制御基板64は、第2バッテリ交換装置1bの筐体制御基板64に接続され、第2バッテリ交換装置1bの筐体制御基板64は、第3バッテリ交換装置1cの筐体制御基板64に接続され、第3バッテリ交換装置1cの筐体制御基板64は、第1バッテリ交換装置1aの筐体制御基板64に接続されている。各バッテリ交換装置1の筐体制御基板64は、第1バッテリ交換装置1aの統合制御装置65から受け取る制御指令に基づいて、各バッテリ保持部32及び各バッテリ保持部32のバッテリ3を制御する。
【0054】
統合制御装置65は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって所定のプログラムが実行されることにより機能するソフトウェア機能部である。ソフトウェア機能部は、CPUなどのプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)及びタイマーなどの電子回路を備えるECU(Electronic Control Unit)である。なお、統合制御装置65の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)などの集積回路であってもよい。
【0055】
図3及び
図5に示すように、統合制御装置65は、制御線(信号線)Sによって操作パネル34に接続されるとともに、通信線Cによって第1バッテリ交換装置1aの筐体制御基板64に接続されている。統合制御装置65は、操作パネル34の動作、例えば、操作パネル34の表示デバイスの調光(つまり輝度又は明るさの調節)及び表示内容等を制御する。
統合制御装置65は、全てのバッテリ交換装置1の筐体制御基板64の動作を統合的に制御する。統合制御装置65は、例えば、ネットワークNWを介した管理サーバ装置300との通信と、バッテリ交換ユニット200内での複数のバッテリ交換装置1同士の通信とを統括的に制御する。統合制御装置65は、バッテリ交換ユニット200内では、例えば、EtherCAT(登録商標)等の所定規格の通信方式での制御する側である。統合制御装置65がバッテリ交換ユニット200内で制御する通信方式は、例えば、制御する側(第1バッテリ交換装置1a)からのパケットが、全ての制御される側(第2バッテリ交換装置1b及び第3バッテリ交換装置1c)に順番に渡されてから、制御する側に戻されるとともに、各バッテリ交換装置1が、パケット内での各自に割り当てられた領域のみを読み書きする方式である。
【0056】
統合制御装置65は、例えば、バッテリ交換ユニット200内の各バッテリ交換装置1に所定の指令値及び変数値の組み合わせを同時に(つまり、単一のパケットに全てのバッテリ交換装置1の各々に対する所定の指令値及び変数値の組み合わせを含めて)送信する。所定の指令値は、例えば、各バッテリ交換装置1に対して、音発生器70の作動を指示する指令値と、冷却装置35の状態を指示する指令値となどを備える。所定の指令値は、例えば、各バッテリ保持部32に対して、灯体69の作動パターンを指示する指令値と、灯体69の調光(つまり光度又は明るさの調節)を指示する指令値と、バッテリ3からバッテリ情報の読み取りを指示する指令と、バッテリ3の充電を指示する指令と、バッテリ3の放電を指示する指令と、冷却用ファンの状態を指示する指令値と、接続部を駆動するアクチュエータの動作を指示する指令値となどを備える。所定の変数値は、例えば、全てのバッテリ交換装置1の全てのバッテリ保持部32に対して共通に設定される同期用及び同調用の同一のタイマー値を備える。タイマー値は、例えば、灯体69の作動パターンの切り替わりタイミングに関連する所定時間Tc(例えば、100ms)毎に一定値が積算(加算)されることによって得られる値である。タイマー値は、例えば、積算(加算)によって所定の上限値に到達した場合、ゼロに初期化されてから積算(加算)が継続される。なお、例えば複数のバッテリ交換装置1に共通の同一動作を実行させる場合等では、同一の動作を実行させる各バッテリ交換装置1に対して、同一の所定の指令値が同時に送信される。
【0057】
図6は、実施形態のバッテリ交換装置1での灯体69の作動パターン(光度に対応するデューティ比Dの時間変化)を示す図である。
図6に示すデューティ比D(%)は、例えば、灯体69の点灯及び消灯の1周期に対する点灯時間の割合である。例えば、デューティ比Dが100%である場合に灯体69の光度は最大であり、デューティ比Dが0%である場合に灯体69は消灯状態である。
第1パターンP1であるオフは、デューティ比Dが0%に維持される消灯状態である。
第2パターンP2である点灯は、デューティ比Dが100%に維持される点灯状態である。
第3パターンP3である点滅1は、例えば、所定の時刻t0から時刻t11までの期間(例えば、1600ms)を1周期として、周期的に繰り返される作動パターンである。所定の時刻t0から時刻t5までの期間(例えば、600ms)に亘ってデューティ比Dは0%から100%に増大傾向に変化する。所定の時刻t5から時刻t6までの期間(例えば、100ms)に亘ってデューティ比Dは100%に維持される。所定の時刻t6から時刻t11までの期間(例えば、900ms)に亘ってデューティ比Dが100%から0%に減少傾向に変化する。
【0058】
第4パターンP4である点滅2は、例えば、所定の時刻t0から時刻t7までの期間(例えば、800ms)を1周期として、周期的に繰り返される作動パターンである。所定の時刻t0から時刻t3までの期間(例えば、400ms)に亘ってデューティ比Dは0%から100%に増大傾向に変化する。所定の時刻t3から時刻t7までの期間(例えば、400ms)に亘ってデューティ比Dが100%から0%に減少傾向に変化する。
第5パターンP5である点滅3は、例えば、所定の時刻t0から時刻t14までの期間(例えば、4000ms)を1周期として、周期的に繰り返される作動パターンである。所定の時刻t0から時刻t12までの期間(例えば、1900ms)に亘ってデューティ比Dは0%から100%に増大傾向に変化する。所定の時刻t12から時刻t13までの期間(例えば、1900ms)に亘ってデューティ比Dが100%から0%に減少傾向に変化する。所定の時刻t13から時刻t14までの期間(例えば、200ms)に亘ってデューティ比Dは0%に維持される。
【0059】
第6パターンP6である単発1は、例えば、所定の時刻t0から時刻t12までの期間(例えば、1900ms)で点灯状態を変化させ、時刻t12以降でデューティ比Dが0%に維持されることで消灯状態になる作動パターンである。所定の時刻t0から時刻t1までの期間(例えば、100ms)に亘ってデューティ比Dは0%に維持される。所定の時刻t1から時刻t2までの期間(例えば、200ms)に亘ってデューティ比Dは100%に維持される。所定の時刻t2から時刻t4までの期間(例えば、200ms)に亘ってデューティ比Dは0%に維持される。所定の時刻t4から時刻t6までの期間(例えば、200ms)に亘ってデューティ比Dは100%に維持される。所定の時刻t6から時刻t12までの期間(例えば、1200ms)に亘ってデューティ比Dが100%から0%に減少傾向に変化する。
【0060】
第7パターンP7である単発2は、例えば、所定の時刻t0から時刻t10までの期間(例えば、1300ms)で点灯状態を変化させ、時刻t10以降でデューティ比Dが0%に維持されることで消灯状態になる作動パターンである。所定の時刻t0から時刻t1までの期間(例えば、100ms)に亘ってデューティ比Dは0%に維持される。所定の時刻t1から時刻t2までの期間(例えば、200ms)に亘ってデューティ比Dは100%に維持される。所定の時刻t2から時刻t10までの期間(例えば、1000ms)に亘ってデューティ比Dが100%から0%に減少傾向に変化する。
【0061】
第8パターンP8である単発3は、例えば、所定の時刻t0から時刻t8までの期間(例えば、1000ms)で点灯状態を変化させ、時刻t8以降でデューティ比Dが100%に維持されることで点灯状態になる作動パターンである。所定の時刻t0から時刻t1までの期間(例えば、100ms)に亘ってデューティ比Dは0%に維持される。所定の時刻t1から時刻t2までの期間(例えば、200ms)に亘ってデューティ比Dは100%に維持される。所定の時刻t2から時刻t4までの期間(例えば、200ms)に亘ってデューティ比Dは0%に維持される。所定の時刻t4から時刻t8までの期間(例えば、500ms)に亘ってデューティ比Dが0%から100%に増大傾向に変化する。
【0062】
図7は、実施形態のバッテリ交換ユニット200での統合制御装置65から筐体制御基板64に送信される指令値(灯体69の作動パターンを指示する指令値)及び同期用のタイマー値と、灯体69の作動パターン(光度に対応するデューティ比Dの時間変化)の一例とを示す図である。
図7に示す一例では、灯体69の作動パターンを指示する指令値は、例えば適宜の時刻taでオフからオンに変化することによって、第8パターンP8である単発3の実行開始を指示する。
先ず、適宜のバッテリ保持部32に対して設定される指令値と、全てのバッテリ交換装置1の全てのバッテリ保持部32に対して共通に設定される同期用の同一のタイマー値とは、バッテリ交換ユニット200のネットワークトポロジーでの通信順序に応じて、統合制御装置65から複数のバッテリ交換装置1の筐体制御基板64に順次に送信される(送信ステップ)。
次に、指令値及びタイマー値を受け取ったバッテリ交換装置1の筐体制御基板64は、指令値及びタイマー値に基づいて、各バッテリ保持部32と、各バッテリ保持部32のバッテリ3及び灯体69を制御する(制御ステップ)。例えば、筐体制御基板64は、指令値での時刻ta以後に最初にタイマー値が更新されるタイミングを、灯体69の作動パターンの実行が開始される所定の時刻t0に設定する。筐体制御基板64は、指令値に対応するバッテリ保持部32を制御するインターフェース基板63に灯体69の作動パターンを送信する。
次に、灯体69の作動パターン(例えば、第8パターンP8である単発3)を受け取ったインターフェース基板63は、受け取った作動パターンに応じて灯体69を制御する。
【0063】
(管理システムの動作)
以下に、実施形態の管理システム100の処理動作について説明する。
図8は、実施形態の管理システム(バッテリシェアサービスシステム)100でのバッテリ交換ユニット200の返却及び貸出の動作を示すフローチャートである。
図9は、実施形態の管理システム(バッテリシェアサービスシステム)100でのバッテリ交換ユニット200の返却及び貸出の動作に伴うバッテリ交換装置1の発光部33の状態例を示す図である。
図8に示すように、先ず、統合制御装置65は、ユーザーによる利用開始に備えてバッテリ交換ユニット200を待機させる待機状態(営業中)を設定する(ステップS01)。統合制御装置65は、例えば、営業中であること及び交換を開始するための操作内容等の情報を操作パネル34で提示する。統合制御装置65は、営業中の待機状態では、例えば、操作パネル34の表示デバイスを消灯(オフ状態)させるとともに、貸出可能なバッテリ3(例えば、満充電のバッテリ3等)を保持するバッテリ保持部32又はバッテリ3を保持していないバッテリ保持部32(例えば、返却可能なバッテリ保持部32等)の一対の発光部33を所定の点灯又は点滅状態で発光させる。
【0064】
例えば、統合制御装置65は、バッテリ交換ユニット200の状態を示すユニット情報及びバッテリ保持部32に保持されているバッテリ3のバッテリ情報等に基づいて、授受可能性情報を取得する。授受可能性情報は、例えば、ユーザー若しくは電力装置400からバッテリ保持部32でバッテリ3を受領することができるか否か、又は、ユーザー若しくは電力装置400にバッテリ3を提供することができるか否かの情報を有する。授受可能性情報は、例えば、ユーザー若しくは電力装置400からバッテリ保持部32で受領することができるバッテリ3の個数、又は、ユーザー若しくは電力装置400に提供することができるバッテリ3の個数である授受可能個数の情報を有する。統合制御装置65は、授受可能性情報に基づいて、各バッテリ保持部32の発光部33を発光させる。
【0065】
次に、統合制御装置65は、ユーザー情報の入力を検知したか否かを判定する(ステップS02)。例えば、統合制御装置65は、ユーザーの所持するユーザーデバイスが操作パネル34の読み取り及び書き込みデバイスによって検知されたか否かを判定する。
統合制御装置65は、ユーザー情報の入力を検知していない場合(ステップS02のNO側)、処理をエンドに進める。
一方、統合制御装置65は、ユーザー情報の入力を検知した場合(ステップS02のYES側)、処理をステップS03に進める。
【0066】
次に、統合制御装置65は、例えばユーザーデバイスに記憶されているユーザー情報から認証情報及び搭載情報を取得するとともに、ユーザー認証の処理を実行する(ステップS03)。統合制御装置65は、例えば、ユーザーデバイスが検知されてからユーザー認証の処理が完了するまでの間に亘って、全てのバッテリ保持部32の一対の発光部33を消灯させる。
【0067】
次に、統合制御装置65は、ユーザー認証の成功に伴い、例えばユーザーデバイスの搭載情報からバッテリ3の契約個数N、つまり電力装置400でのバッテリ3の搭載個数の情報を取得して、バッテリ3の契約個数Nを操作パネル34で提示する(ステップS04)。統合制御装置65は、例えば、バッテリ3を保持していないバッテリ保持部32の開閉部材を開状態に設定する。統合制御装置65は、例えば、バッテリ3を保持していないバッテリ保持部32の一対の発光部33を、
図9の(a)に示す所定の通常点滅で発光させる。所定の通常点滅は、例えば、第3パターンP3である点滅1に相当する。なお、バッテリ交換ユニット200の全体でバッテリ3を保持していないバッテリ保持部32の個数(空きスロット数)は、通常の基準状態で2個に設定されている。
また、統合制御装置65は、例えば、バッテリ3の契約個数Nを操作パネル34で提示する状態にて、ユーザーデバイスが再度検知された場合又は所定時間が経過した場合、処理をエンドに進めることによって、一連の処理の実行をキャンセルしてもよい。
【0068】
図8に示すように、次に、統合制御装置65は、バッテリ3の契約個数Nに応じたループ処理、つまり以下に示すステップS06からステップS09の処理を開始する(ステップS05)。
例えば、統合制御装置65は、上述したように、バッテリ交換ユニット200での空きスロット数が通常の基準状態で2個に設定されている際にバッテリ3の契約個数Nが3個以上の場合、最大で2個単位ずつでのバッテリ3の交換を複数回に亘って繰り返し実行させるようにループ処理を実行する。例えば、統合制御装置65は、バッテリ3の契約個数Nが2個以下の場合、ループ処理を1回だけ実行する。例えば、統合制御装置65は、バッテリ3の契約個数Nが4個の場合、ループ処理を2回だけ実行する。
【0069】
次に、統合制御装置65は、返却指示を操作パネル34で提示する(ステップS06)。例えば、統合制御装置65は、上述したように、バッテリ交換ユニット200での空きスロット数が通常の基準状態で2個に設定されていることにより、最大で2個単位での返却を指示する。
統合制御装置65は、例えば、バッテリ3を保持していないバッテリ保持部32にバッテリ3が挿入されることに伴ってバッテリ3の返却を検知した場合、バッテリ3が返却されたバッテリ保持部32の一対の発光部33を、
図9の(a)に示す所定の通常点滅から(b)に示す所定の返却点滅に切り替えて発光させる。所定の返却点滅は、例えば、第8パターンP8である単発3に相当する。統合制御装置65は、例えば、バッテリ3の返却を検知した場合、バッテリ3が返却されたバッテリ保持部32を備えるバッテリ交換装置1の音発生器70から所定の音を発生させる。
【0070】
図8に示すように、次に、統合制御装置65は、バッテリ保持部32に返却されたバッテリ3からバッテリ情報を取得するとともに、返却バッテリ認証の処理を実行する(ステップS07)。統合制御装置65は、例えば、バッテリ情報の識別情報に基づいて、返却されたバッテリ3が正規品であるか否か等を判定する。統合制御装置65は、例えば、返却バッテリ認証の処理を開始することに伴い、バッテリ保持部32に格納されたバッテリ3を固定部材によって固定する。統合制御装置65は、例えば、返却バッテリ認証の処理の実行に伴い、バッテリ3が格納されたバッテリ保持部32の一対の発光部33を、
図9の(c)に示す所定の格納点灯で発光させる。所定の格納点灯は、例えば、第2パターンP2である点灯に対応する。統合制御装置65は、例えば、返却バッテリ認証の成功等によって返却バッテリ認証の処理を完了した場合、バッテリ3が格納されたバッテリ保持部32の一対の発光部33を、
図9の(c)に示す所定の格納点灯から(d)に示す所定の待機消灯に切り替えて消灯させる。所定の待機消灯は、例えば、第1パターンP1であるオフに相当する。
【0071】
図8に示すように、次に、統合制御装置65は、取出指示を操作パネル34で提示する(ステップS08)。例えば、統合制御装置65は、上述したように、バッテリ交換ユニット200での空きスロット数が通常の基準状態で2個に設定されていることにより、最大で2個単位での取り出しを指示する。
先ず、統合制御装置65は、例えば、貸出待ち又は貸出準備中のバッテリ3を保持しているバッテリ保持部32において、バッテリ3を固定部材によって固定するとともに、一対の発光部33を、
図9の(e)に示す所定の準備消灯で消灯させる。所定の準備消灯は、例えば、第1パターンP1であるオフに相当する。
次に、統合制御装置65は、例えば、貸出可能なバッテリ3を保持しているバッテリ保持部32において、固定部材によるバッテリ3の固定を解除するとともに、一対の発光部33を、
図9の(e)に示す所定の準備消灯から(f)に示す所定の貸出点滅に切り替えて発光させる。所定の貸出点滅は、例えば、第3パターンP3である点滅1に相当する。
次に、統合制御装置65は、例えば、貸出可能なバッテリ3のバッテリ保持部32からの抜き去りを検知した場合、バッテリ3が抜去されたバッテリ保持部32の一対の発光部33を、
図9の(f)に示す所定の貸出点滅から(g)に示す所定の抜去点滅に切り替えて発光させる。所定の抜去点滅は、例えば、第6パターンP6である単発1に相当する。なお、所定の抜去点滅は、例えば、バッテリ3の契約個数Nに応じた最後の抜き去りバッテリ3に対しては、他の抜き去りバッテリ3に対する場合とは異なる点滅状態(例えば、第7パターンP7である単発2)に設定されてもよい。
次に、統合制御装置65は、例えば、貸出可能なバッテリ3が抜き去られたバッテリ保持部32の一対の発光部33を、
図9の(g)に示す所定の抜去点滅から(a)に示す返却待ちの所定の通常点滅又は(h)に示す交換完了の所定の待機消灯に切り替える。
【0072】
次に、統合制御装置65は、バッテリ3の契約個数Nに応じてループ処理を継続するか否かを判定する(ステップS09)。例えば、統合制御装置65は、バッテリ3の契約個数Nに対応する交換が完了したか否かを判定する。
統合制御装置65は、ループ処理を継続する場合(ステップS09のYES側)、処理をステップS06に戻す。
一方、統合制御装置65は、ループ処理を継続しない場合(ステップS09のNO側)、処理をステップS10に進める。
【0073】
次に、統合制御装置65は、バッテリ3の契約個数Nに対応する交換が完了したことを操作パネル34で報知する(ステップS10)。
次に、統合制御装置65は、バッテリ交換ユニット200の状態等に応じて、営業中、営業外及び営業不可のいずれかに対応する待機状態を設定し(ステップS11)、処理をエンドに進める。
【0074】
図10は、実施形態の管理システム(バッテリシェアサービスシステム)100での筐体制御基板64の動作を示すフローチャートである。
図10に示すように、先ず、筐体制御基板64は、統合制御装置65から受け取るタイマー値は更新されているか否かを判定する(ステップS21)。
筐体制御基板64は、タイマー値は更新されている場合(ステップS21のNO側)、処理をステップS22に進める。
一方、筐体制御基板64は、タイマー値は更新されていない場合(ステップS21のYES側)、処理をステップS25に進める。
【0075】
次に、筐体制御基板64は、継続的に実行される計時によって得られる経過時間にゼロを設定することで、経過時間を初期化する(ステップS22)。
次に、筐体制御基板64は、現在のタイマー値を記憶する(ステップS23)。
次に、筐体制御基板64は、計時を継続して、処理をエンドに進める(ステップS24)。
【0076】
また、筐体制御基板64は、経過時間は所定の判定値よりも大きいか否かを判定する(ステップS25)。
筐体制御基板64は、経過時間は所定の判定値よりも大きい場合(ステップS25のYES側)、処理をステップS26に進める。
一方、筐体制御基板64は、経過時間は所定の判定値よりも大きくない場合(ステップS25のNO側)、処理をステップS24に進める。
そして、筐体制御基板64は、例えば統合制御装置65の異変又は統合制御装置65と筐体制御基板64との間の通信の異変等によって、タイマー値の更新が行われずに時間超過が生じたと判定する(ステップS26)。
次に、筐体制御基板64は、統合制御装置65から受け取る各種の指令にかかわらずに、各バッテリ保持部32及び各バッテリ保持部32のバッテリ3等の各種のデバイスを制御(例えば、強制停止等を実行)し、処理をエンドに進める(ステップS27)。例えば、筐体制御基板64は、統合制御装置65から受け取る各種の指令を無視する。例えば、筐体制御基板64は、作動中の音発生器70の動作を強制的に停止させる。例えば、筐体制御基板64は、発光中の灯体69を強制的に消灯させる。例えば、筐体制御基板64は、バッテリ3の充電を強制的に停止させる。例えば、筐体制御基板64は、バッテリ3からのバッテリ情報の読み取りを強制的に停止させる。
【0077】
上述したように、実施形態の管理システム(バッテリシェアサービスシステム)100によれば、各バッテリ交換装置1のバッテリ保持部32と、発光部33及び灯体69と、バッテリ3とを、統合制御装置65から受け取るタイマー値(同期情報)に基づいて制御することができる。例えば、各バッテリ交換装置1での共通の動作であっても動作タイミングのずれ等が生じることを抑制し、動作の整合性を向上させることができる。例えば、各バッテリ交換装置1に対する通信のずれ等が生じる場合であっても、タイマー値(同期情報)に基づいてユーザーに与える違和感を抑制しつつ動作の整合性を向上させることができる。
【0078】
統合制御装置65は、同一のタイマー値(同期情報)を同時に各バッテリ交換装置1の筐体制御基板64に送信するので、通信の異常等が生じる場合であっても、各筐体制御基板64の動作タイミングのずれ等が生じることを抑制することができる。
【0079】
各筐体制御基板64は、タイマー値(同期情報)の異常等に基づいて、統合制御装置65の異変を判断することができる。
各筐体制御基板64は、タイマー値(同期情報)を所定時間(所定の判定値)以上受信しないことによって、統合制御装置65又は統合制御装置65からの通信の異変を判断することができる。
【0080】
各筐体制御基板64は、正常な統合制御装置65から受信する制御指令に基づいて、適正な動作を行うことができる。
各筐体制御基板64は、異変が生じた統合制御装置65から受信する制御指令に基づかずに動作することができ、例えば音発生器70、灯体69及びバッテリ3の各々の異常又は不適切な動作等が生じることを抑制することができる。
【0081】
(変形例)
以下、実施形態の変形例について説明する。なお、上述した実施形態と同一部分については、同一符号を付して説明を省略又は簡略化する。
上述した実施形態では、発光部33は、バッテリ保持部32に設けられるとしたが、これに限定されず、例えば、バッテリ保持部32の近傍等に設けられてもよい。
【0082】
上述した実施形態では、統合制御装置65によって実行される処理の少なくともいずれか1つは、管理サーバ装置300に備えられる制御装置によって実行されてもよい。
【0083】
上述した実施形態では、バッテリ交換ユニット200での複数のバッテリ交換装置1のネットワークトポロジー(接続形態)はリング型であるとしたが、これに限定されず、例えばライン型、ツリー型及びスター型等の他の接続形態であってもよい。
【0084】
上述した実施形態では、第1バッテリ交換装置1aは、バッテリ交換ユニット200の全てのバッテリ交換装置1を統合的に制御するための構成(例えば、統合制御装置65等)を備えるとしたが、これに限定されない。例えば、全てのバッテリ交換装置1を統合的に制御するための構成は、バッテリ交換装置1とは別体に設けられてもよい。
【0085】
上述した実施形態では、DC/DC変換器群62は、複数の充電用DC/DC変換器66-1及び複数の充放電用DC/DC変換器66-2を備えるとしたが、これに限定されず、複数の充電用DC/DC変換器66-1のみ又は複数の充放電用DC/DC変換器66-2のみを備えてもよい。
【0086】
上述した実施形態では、統合制御装置65は、ステップS02に示すユーザー入力検知にて、ユーザーの所持するユーザーデバイスが操作パネル34の読み取り及び書き込みデバイスによって検知されたか否かを判定するとしたが、これに限定されない。
例えば、統合制御装置65は、ユーザーデバイスの検知無し又は検知前にユーザーが直接にバッテリ3をバッテリ保持部32に返却することを許容してもよい。統合制御装置65は、ユーザーによって返却されるバッテリ3から取得するバッテリ情報に基づき、バッテリID等の識別情報に対応付けられているユーザー情報から認証情報及び搭載情報を取得してもよい。この場合、統合制御装置65は、ステップS06からステップS09のループ処理の初回実行時での返却指示の処理(ステップS06)を省略してもよい。
【0087】
なお、本発明におけるバッテリ交換ユニット200及び管理サーバ装置300の機能の全て又は一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりバッテリ交換ユニット200及び管理サーバ装置300が行う処理の全て又は一部を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(又は表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM及びCD-ROM等の可搬媒体、並びにコンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワーク又は電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバ又はクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0088】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、又は、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)又は電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0089】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0090】
1…バッテリ交換装置(保管装置)、1a…第1バッテリ交換装置(情報処理装置、電子機器)、10…筐体、32…バッテリ保持部(保管部)、32A…内壁面(外面)、33…発光部、34…操作パネル、64…筐体制御基板(第1制御部、第2制御部)、65…統合制御装置(統合制御部)、100…バッテリシェアサービスシステム(管理システム)、200…バッテリ交換ユニット、300…管理サーバ装置(情報処理装置、電子機器)、400…電力装置、500…交流電源。