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特開2024-62274コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062274
(43)【公開日】2024-05-09
(54)【発明の名称】コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240430BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022170155
(22)【出願日】2022-10-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (公開1) ウェブサイトの掲載日 令和 4年 7月 1日 ウェブサイトのアドレス https://kagoshima-med.rml-cafeteria.com/ (公開2) ウェブサイトの掲載日 令和 4年 7月 1日 ウェブサイトのアドレス https://kdckumiai.rml-cafeteria.com/ (公開3) ウェブサイトの掲載日 令和 4年 7月 1日 ウェブサイトのアドレス https://kagoshima-seikyo.rml-cafeteria.com/ (公開4) ウェブサイトの掲載日 令和 4年 8月 1日 ウェブサイトのアドレス https://nara-ikyo.rml-cafeteria.com/ (公開5) ウェブサイトの掲載日 令和 4年10月 1日 ウェブサイトのアドレス https://saitama-med.rml-cafeteria.com/
(71)【出願人】
【識別番号】506189744
【氏名又は名称】RML株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 英孝
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC17
5L050CC17
(57)【要約】
【課題】本発明は、情報コンテンツの普及促進を図るための技術を提供することを目的とする。
【解決手段】情報コンテンツを配信するウェブサイトを提供するコンテンツ配信システムであって、管理者権限と編集者権限と営業者権限と一般ユーザ権限とに権限を分けてウェブサイトへのログイン認証を行うログイン認証部と、複数の情報コンテンツが記憶されたコンテンツ記憶部であって、ウェブサイトにログインしていない状態で閲覧可能な第1階層と、営業者権限でウェブサイトにログインした場合に閲覧可能な第2階層と、を有し、第1階層に登録可能な第1情報コンテンツと、第2階層にのみ登録可能な第2情報コンテンツとが記憶されたコンテンツ記憶部と、管理者権限または編集者権限が、第1情報コンテンツを一般ユーザ権限が閲覧可能な公開状態とする公開処理部と、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報コンテンツを配信するウェブサイトを提供するコンテンツ配信システムであって、
管理者権限と編集者権限と営業者権限と一般ユーザ権限とに権限を分けて前記ウェブサイトへのログイン認証を行うログイン認証部と、
複数の情報コンテンツが記憶されたコンテンツ記憶部であって、前記ウェブサイトにログインしていない状態で閲覧可能な第1階層と、前記営業者権限で前記ウェブサイトにログインした場合に閲覧可能な第2階層と、を有し、前記第1階層に登録可能な第1情報コンテンツと、前記第2階層にのみ登録可能な第2情報コンテンツとが記憶されたコンテンツ記憶部と、
前記管理者権限または前記編集者権限が、前記第1情報コンテンツを前記一般ユーザ権限が閲覧可能な公開状態とする公開処理部と、
を備える、コンテンツ配信システム。
【請求項2】
前記コンテンツ記憶部は、前記第1情報コンテンツと前記第2情報コンテンツを関連付けて前記コンテンツ記憶部に記憶するコンテンツ関連付け記憶部を有し、
前記営業者権限で前記第1情報コンテンツの閲覧中に前記第1情報コンテンツに関連付けられた前記第2情報コンテンツを通知する通知部を備える、
請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記管理者権限は、ログイン情報を管理するログイン管理、一般ユーザが所属するグループに関する情報を管理するグループ管理、および前記情報コンテンツの編集を実行可能なシステム管理者権限と、前記情報コンテンツの編集および前記情報コンテンツの公開承認申請に対して承認または否認を実行可能なコンテンツ管理者権限と、に分かれており、
前記コンテンツ記憶部は、複数の前記グループ毎に前記第1情報コンテンツを分けて記憶するグループコンテンツ記憶部を有し、
前記システム管理者権限が前記第1情報コンテンツを全グループの前記一般ユーザが閲覧可能に前記グループコンテンツ記憶部に追加することが可能、若しくは前記システム管理者権限または前記コンテンツ管理者権限が前記第1情報コンテンツをグループ毎の前記一般ユーザが閲覧可能に前記グループコンテンツ記憶部に追加することが可能なグループコンテンツ編集部を備える、
請求項1または2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
前記編集者権限が前記第1情報コンテンツを前記一般ユーザ権限が閲覧可能な公開状態とするための承認申請を行う承認申請部と、
前記管理者権限が前記承認申請を承認または否認する承認部と、
を備える、請求項1または2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項5】
情報コンテンツを配信するウェブサイトを用いたコンテンツ配信方法であって、
管理者権限と編集者権限と営業者権限と一般ユーザ権限とに権限を分けて前記ウェブサイトへのログイン認証を行うログイン認証ステップと、
複数の情報コンテンツをコンテンツ記憶部に登録するステップであって、前記ウェブサイトにログインしていない状態で閲覧可能な第1階層と、前記営業者権限で前記ウェブサイトにログインした場合に閲覧可能な第2階層と、を前記コンテンツ記憶部が有し、前記第1階層に登録可能な第1情報コンテンツと、前記第2階層にのみ登録可能な第2情報コンテンツとを記憶するコンテンツ記憶ステップと、
前記管理者権限または前記編集者権限が、前記第1情報コンテンツを前記一般ユーザ権限が閲覧可能な公開状態とする公開処理ステップと、
を含む、コンテンツ配信方法。
【請求項6】
情報コンテンツを配信するウェブサイトを提供するコンテンツ配信システムのコンピュータを
管理者権限と編集者権限と営業者権限と一般ユーザ権限とに権限を分けて前記ウェブサイトへのログイン認証を行うログイン認証部と、
複数の情報コンテンツが記憶されたコンテンツ記憶部であって、前記ウェブサイトにログインしていない状態で閲覧可能な第1階層と、前記営業者権限で前記ウェブサイトにログインした場合に閲覧可能な第2階層と、を有し、前記第1階層に登録可能な第1情報コンテンツと、前記第2階層にのみ登録可能な第2情報コンテンツとが記憶されたコンテンツ記憶部と、
前記管理者権限または前記編集者権限が、前記第1情報コンテンツを前記一般ユーザ権限が閲覧可能な公開状態とする公開処理部と、
として機能させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、動画や記事などの電子化された情報コンテンツをユーザに対して配信する技術が知られている(例えば、特許文献1)。情報コンテンツは、ユーザの教育や自己啓発のためのセミナー動画など様々な用途で利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-100004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
情報コンテンツは、例えば、対象とするユーザのための情報を含んでいる。また、当該ユーザ向けのコンサルティング、自己啓発、営業に役立つ知識などを含む情報コンテンツの配信を行う業者も存在する。情報コンテンツの配信側には、情報コンテンツをユーザに対して普及させたいという要望がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、情報コンテンツの普及促進を図るための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明では、情報コンテンツを2つの階層に分けて記憶することとした。
【0007】
詳細には、本発明は、情報コンテンツを配信するウェブサイトを提供するコンテンツ配信システムであって、管理者権限と編集者権限と営業者権限と一般ユーザ権限とに権限を分けて前記ウェブサイトへのログイン認証を行うログイン認証部と、複数の情報コンテンツが記憶されたコンテンツ記憶部であって、前記ウェブサイトにログインしていない状態で閲覧可能な第1階層と、前記営業者権限で前記ウェブサイトにログインした場合に閲覧可能な第2階層と、を有し、前記第1階層に登録可能な第1情報コンテンツと、前記第2階層にのみ登録可能な第2情報コンテンツとが記憶されたコンテンツ記憶部と、前記管理者権限または前記編集者権限が、前記第1情報コンテンツを前記一般ユーザ権限が閲覧可能な公開状態とする公開処理部と、を備える。
【0008】
コンテンツ配信システムによれば、情報コンテンツを適切にユーザに提供することができるので、情報コンテンツの普及を促進できる。
【0009】
上記コンテンツ配信システムにおいて、前記コンテンツ記憶部は、前記第1情報コンテンツと前記第2情報コンテンツを関連付けて前記コンテンツ記憶部に記憶するコンテンツ関連付け記憶部を有し、前記営業者権限で前記第1情報コンテンツの閲覧中に前記第1情報コンテンツに関連付けられた前記第2情報コンテンツを通知する通知部を備えていてもよい。
【0010】
例えば、第1情報コンテンツには、ユーザ向けの商品の情報が含まれており、第2情報コンテンツには、当該商品のセールスポイントなどが含まれている。編集者権限を有する
編集者は、商談時に編集者のみが閲覧できる第1情報コンテンツによって商品アピールの手助けをしてもらうことが可能になり、商品などの販売を促進することができる。
【0011】
上記コンテンツ配信システムにおいて、前記管理者権限は、ログイン情報を管理するログイン管理、一般ユーザが所属するグループに関する情報を管理するグループ管理、および前記情報コンテンツの編集を実行可能なシステム管理者権限と、前記情報コンテンツの編集および前記情報コンテンツの公開承認申請に対して承認または否認を実行可能なコンテンツ管理者権限と、に分かれており、前記コンテンツ記憶部は、複数の前記グループ毎に前記第1情報コンテンツを分けて記憶するグループコンテンツ記憶部を有し、前記システム管理者権限が前記第1情報コンテンツを全グループの前記一般ユーザが閲覧可能に前記グループコンテンツ記憶部に追加することが可能、若しくは前記システム管理者権限または前記コンテンツ管理者権限が前記第1情報コンテンツをグループ毎の前記一般ユーザが閲覧可能に前記グループコンテンツ記憶部に追加することが可能なグループコンテンツ編集部を備えていてもよい。
【0012】
システム管理者権限を有する者は、第1情報コンテンツを全グループのユーザに対して提供することが可能、若しくはシステム管理者権限またはコンテンツ管理者権限を有する者は第1情報コンテンツを提供するグループを選択することが可能となる。これにより、コンテンツ配信システムは、ユーザに対して適切な情報コンテンツを提供できるため、情報コンテンツの普及を促進することができる。
【0013】
上記コンテンツ配信システムにおいて、前記編集者権限が前記第1情報コンテンツを前記一般ユーザ権限が閲覧可能な公開状態とするための承認申請を行う承認申請部と、前記管理者権限が前記承認申請を承認または否認する承認部と、を備えていてもよい。
【0014】
編集者権限が一般ユーザに公開したい情報コンテンツを選択し、管理者権限が情報コンテンツの内容を確認した上で一般ユーザに対し公開することで、適切に情報コンテンツを一般ユーザに提供することができる。このため、情報コンテンツの普及を促進できる。
【0015】
また、本発明はコンテンツ配信方法またはコンテンツ配信システムのコンピュータのプログラムの側面からも捉えることができる。例えば、本発明は、情報コンテンツを配信するウェブサイトを用いたコンテンツ配信方法であって、管理者権限と編集者権限と営業者権限と一般ユーザ権限とに権限を分けて前記ウェブサイトへのログイン認証を行うログイン認証ステップと、複数の情報コンテンツをコンテンツ記憶部に登録するステップであって、前記ウェブサイトにログインしていない状態で閲覧可能な第1階層と、前記営業者権限で前記ウェブサイトにログインした場合に閲覧可能な第2階層と、を前記コンテンツ記憶部が有し、前記第1階層に登録可能な第1情報コンテンツと、前記第2階層にのみ登録可能な第2情報コンテンツとを記憶するコンテンツ記憶ステップと、前記管理者権限または前記編集者権限が、前記第1情報コンテンツを前記一般ユーザ権限が閲覧可能な公開状態とする公開処理ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、情報コンテンツの普及促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成図である。
図2図2は、ログインの権限種別を説明する表である。
図3図3は、実施形態に係るコンテンツ配信システムにおいて実現される機能ブロックを示す図である。
図4図4は、データベースの構成を示す図である。
図5図5は、コンテンツ記憶部の構成を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るコンテンツ配信システムのシステム構成を示す概念図である。
図7図7は、実施形態の実施例1に係るコンテンツ配信方法に関するフローチャートである。
図8図8は、実施形態の実施例2に係るコンテンツ配信方法に関するフローチャートである。
図9図9は、管理者権限または編集者権限のいずれかで実施例2のウェブサイトにログインしている状態での表示画面の一例である。
図10図10は、実施形態の実施例3に係るコンテンツ配信方法に関するフローチャートである。
図11図11は、実施形態の実施例4に係るコンテンツ配信方法に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、単なる例示であり、本開示の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
【0019】
<実施形態>
本実施形態に係るコンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法は、ある組織に属する会員を対象とする情報コンテンツを配信するために用いられる。本実施形態では、ある組織をA県医師会およびB県医師会とし、会員をA県医師会所属の医師とB県医師会所属の医師として例示する。なお、会員である医師が本願でいう一般ユーザの一例である。
【0020】
また、情報コンテンツには、コンテンツ配信システムの運用、管理を行うシステム管理者が配信する情報コンテンツと、A県医師会やB県医師会が配信する情報コンテンツと、が含まれる。システム管理者が配信する情報コンテンツには、例えば、医師向けの資産運用セミナー動画や開業医に役立つ知識のセミナー動画などが含まれる。A県医師会やB県医師会が配信する情報コンテンツには、A県医師会やB県医師会から各医師会に所属する会員医師へ連絡される新着情報やセミナー動画などが含まれる。
【0021】
A県医師会およびB県医師会は、情報コンテンツを一般ユーザである医師に配信するために、情報コンテンツを配信するウェブサイトの運用および管理をシステム管理者に委託している。A県医師会およびB県医師会は、自身が配信する情報コンテンツと、システム管理者が配信する情報コンテンツとを、一般ユーザに配信することが可能となる。一般ユーザは、配信されている複数の情報コンテンツから興味がある情報コンテンツを選択し、閲覧することができる。なお、情報コンテンツには、動画、音声、テキスト、イラスト、写真などを含む電子化された種々のコンテンツが含まれる。
【0022】
図1は、実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成図である。コンテンツ配信システム1は、Webサーバ2と、DB(Date Base)サーバ3と、API(Application Programming Interface)サーバ4と、を備える。Webサーバ2、DBサーバ3およびAPIサーバ4は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)
、ROM(Read Only Memory)、通信インタフェース、HDD(Hard Disk Drive)やS
SD(Solid State Drive)等のストレージを有する情報処理装置(サーバコンピュータ
)である。Webサーバ2は、システム管理者、コンテンツ管理者、コンテンツ編集者、営業者および一般ユーザからの要求に応じて、HTMLファイルや画像ファイルなどウェブページを構成するファイルを送信する。DBサーバ3は、複数の情報コンテンツや全ユーザ情報などを記憶する。APIサーバ4は、DBサーバ3にデータ操作を要求し、DBサーバ3は要求された処理を行い、その結果をAPIサーバ4に返す。このように、本実
施形態に係るコンテンツ配信システム1は、3つのサーバコンピュータで構成されているが、コンテンツ配信システム1は、1つのサーバコンピュータで構成されていてもよいし、2つ以上のサーバコンピュータで構成されていてもよい。
【0023】
システム管理者が利用するシステム管理者端末6、コンテンツ管理者が利用するコンテンツ管理者端末7、コンテンツ編集者が利用するコンテンツ編集者端末8、営業者が利用する営業者端末9および一般ユーザが利用する一般ユーザ端末10が通信ネットワーク5を介してコンテンツ配信システム1と接続されている。通信ネットワーク5は、例えば、インターネット回線である。なお、通信ネットワーク5は、専用回線であってもよい。
【0024】
システム管理者端末6、コンテンツ管理者端末7、コンテンツ編集者端末8、営業者端末9、一般ユーザ端末10としては、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、その他の各種電子機器が挙げられる。なお、図1では、システム管理者端末6、コンテンツ管理者端末7、コンテンツ編集者端末8、営業者端末9および一般ユーザ端末10をそれぞれ1つずつ図示しているが、各端末は複数台であってもよい。
【0025】
本実施形態に係るコンテンツ配信システム1においては、システム管理者権限と、コンテンツ管理者権限と、コンテンツ編集者権限と、営業者権限と、一般ユーザ権限とに権限を分けてウェブサイトへのログイン認証が行われる。図2は、ログインの権限種別を説明する表である。図2の表に示されるように、権限種別は、管理者権限、コンテンツ編集者権限(本願でいう「編集者権限」の一例)、営業者権限、一般ユーザ権限に大別される。さらに、管理者権限は、システム管理者権限と、コンテンツ管理者権限とに分けられる。システム管理者権限は、情報コンテンツを提供するウェブサイトの管理者権限であり、コンテンツ配信システムの運用、管理を行うシステム管理者用の権限である。システム管理者権限は、システム管理者、コンテンツ管理者、コンテンツ編集者、営業者および一般ユーザの全ユーザの登録や削除などの全ユーザのログイン情報の管理(ログイン管理)、一般ユーザが所属するグループに関する情報を管理するグループ管理、および情報コンテンツの管理などを含む全ての機能(情報コンテンツの編集、追加、削除、公開のための承認申請(以下、「承認申請」と称する)、公開、公開承認を含む)を実行することができる。なお、グループに関する情報には、グループの組織や団体に関する情報(例えば、名称や連絡先)、各グループ専用のウェブサイト(後述するカフェテリア)の背景画像などが含まれる。コンテンツ管理者権限は、A県医師会およびB県医師会のウェブサイトの管理者用権限である。コンテンツ管理者権限は、情報コンテンツの編集、追加、削除、承認申請、公開、公開承認を実行することができる。コンテンツ編集者権限は、A県医師会およびB県医師会の各医師会に所属する事務職員用権限である。コンテンツ編集者権限は、情報コンテンツの編集、追加、削除、公開、承認申請を実行することができる。営業者権限は、A県医師会およびB県医師会の各医師会に所属する営業者用権限である。営業者権限は、第1情報コンテンツおよび第2情報コンテンツを閲覧することができる。なお、第1情報コンテンツおよび第2情報コンテンツの詳細については後述する。一般ユーザ権限は、A県医師会およびB県医師会の各医師会の会員医師用権限である。一般ユーザ権限は、公開済みの第1情報コンテンツを閲覧できる。システム管理者、コンテンツ管理者、コンテンツ編集者、営業者および一般ユーザがパーソナルコンピュータ等の端末で自身の権限でウェブサイトにログインすることにより、このコンピュータがシステム管理者端末6、コンテンツ管理者端末7、コンテンツ編集者端末8、営業者端末9、一般ユーザ端末10として機能する。なお、一般ユーザは、ウェブサイトにログインしていない状態でも端末によってウェブサイトにアクセスすることで第1情報コンテンツを閲覧することができる。
【0026】
このように、本実施形態に係るコンテンツ配信システム1は、通信ネットワーク5を介
して接続されたシステム管理者端末6、コンテンツ管理者端末7、コンテンツ編集者端末8、営業者端末9、一般ユーザ端末10の各種端末に対してウェブサイトを提供し、各種端末から情報コンテンツの管理、閲覧などを可能としている。管理者(システム管理者およびコンテンツ管理者を含む)、コンテンツ編集者、営業者および一般ユーザは、図2の表に示す権限の操作を各端末によって行うことができる。
【0027】
図3は、コンテンツ配信システムにおいて実現される機能ブロックを示す図である。Webサーバ2のメモリに記憶されているコンピュータプログラムをWebサーバ2のCPUが実行することにより、コンテンツ配信システム1では、図2に示すように、通信処理部11、ログイン認証部12、公開処理部13、承認申請部14、承認部15、通知部16、グループコンテンツ編集部17が実現される。通信処理部11は、システム管理者端末6、コンテンツ管理者端末7、コンテンツ編集者端末8、営業者端末9および一般ユーザ端末10とのデータ通信を実行する。ログイン認証部12は、システム管理者権限と、コンテンツ管理者権限と、コンテンツ編集者権限と、営業者権限と、一般ユーザ権限とに権限を分けてウェブサイトへのログイン認証を行う。なお、管理者(システム管理者およびコンテンツ管理者を含む)、コンテンツ編集者、営業者および一般ユーザのリストとこれらの者に関する情報やログイン時のIDおよびパスワードはDBサーバ3に記憶されている。公開処理部13は、システム管理者権限と、コンテンツ管理者権限と、コンテンツ編集者権限とのいずれかが第1情報コンテンツを一般ユーザが閲覧可能な公開状態とする処理を実行する。承認申請部14は、主に、コンテンツ編集者権限が承認申請を管理者権限に対して行う承認申請の処理を行う。なお、承認申請は、図2に示されるように、管理者権限でも実行可能である。承認部15は、管理者権限が承認申請に対して承認または否認を行う。この承認申請の詳細については後述する。通知部16は、管理者権限、編集者権限または営業者権限で情報コンテンツの閲覧中に情報コンテンツに関する通知を行う。グループコンテンツ編集部17は、情報コンテンツをA県医師会やB県医師会毎に分けてDBサーバ3に追加する。データベース18は、DBサーバ3に格納されている。
【0028】
図4は、データベースの構成を示す図である。データベース18は、コンテンツ記憶部18Aと、認証情報データベース18Bと、その他のデータベース18Cとを備える。コンテンツ記憶部18Aには、情報コンテンツが記憶されている。認証情報データベース18Bには、管理者、コンテンツ編集者、営業者、一般ユーザの情報および各者に紐づけてログインIDおよびログインパスワードが記憶されている。その他のデータベース18Cには、その他の各種情報が記憶されている。
【0029】
図5は、コンテンツ記憶部の構成を示す図である。コンテンツ記憶部18Aは、第1階層180、第2階層181、コンテンツ関連付け記憶部182、グループコンテンツ記憶部183を備えている。ここで、情報コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部18Aは、ウェブサイトにログインしていない状態で閲覧可能な第1階層180と、営業者権限でウェブサイトにログインした場合に閲覧可能な第2階層181とに分割されている。なお、管理者権限およびコンテンツ編集者権限でログインした場合には、第2階層181を閲覧するだけでなく、図2に示す通り情報コンテンツの編集などが可能である。
【0030】
本実施形態に係るコンテンツ配信システム1が配信する複数の情報コンテンツには、第1階層180に登録可能な第1情報コンテンツと、第2階層181にのみ登録可能な第2情報コンテンツが含まれている。コンテンツ関連付け記憶部182は、第1情報コンテンツと第2情報コンテンツを関連付けた情報を記憶可能である。なお、グループコンテンツ記憶部183の詳細については後述する。
【0031】
図6は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムのシステム構成を示す概念図である。コンテンツ配信システムに関与する者としては、システム管理者20、A県医師会21
、B県医師会22が挙げられる。A県医師会21に所属する者には、管理者21A、事務職員21B、営業者21C、会員医師21Dが挙げられる。管理者21Aは、図2を用いて説明したコンテンツ管理者の一例である。事務職員21Bは、図2を用いて説明したコンテンツ編集者の一例である。営業者21Cは、図2を用いて説明した営業者の一例である。会員医師21Dは、一般ユーザの一例である。同様に、B県医師会22に所属する者には、管理者22A、事務職員22B、営業者22C、会員医師22Dが挙げられる。管理者22Aは、コンテンツ管理者の一例である。事務職員22Bは、コンテンツ編集者の一例である。営業者22Cは、営業者の一例である。会員医師22Dは、一般ユーザの一例である。
【0032】
管理者権限を有するシステム管理者20、管理者21Aおよび管理者22Aは、ウェブサイトにログインすることによってカフェテリア管理画面30を閲覧可能である。なお、本例のウェブサイトは、複数の情報コンテンツをシステム管理者20と、管理者21A、22Aと事務職員21B、22Bとが選択して会員医師21D、22Dに提供できることから、「カフェテリア」と称される。カフェテリア管理画面30では、「ユーザ管理」、「グループ管理」、「コンテンツ管理」、「コメント管理」、「お問い合わせ確認」の項目を閲覧可能である。「ユーザ管理」では、全ユーザをシステム管理者20の権限で閲覧、編集可能である。「グループ管理」では、A県医師会21およびB県医師会22等のグループに関する情報をシステム管理者20の権限で閲覧、編集可能である。全ユーザの管理およびグループ管理はシステム管理者20の権限(図2に示すシステム管理者権限)のみが行うことができる。「コンテンツ管理」では、情報コンテンツの編集、追加、削除、承認申請、公開、公開承認をシステム管理者権限およびコンテンツ管理者権限が行うことができ、情報コンテンツの編集、追加、削除、公開、承認申請をコンテンツ編集者権限が行うことができる。「コメント管理」では、会員医師21D、22Dが投稿したコメントをシステム管理者20と、管理者21A、22Aと、事務職員21B、22Bとが閲覧可能である。なお、コメントは、会員医師21D、22Dによる情報コンテンツに対する感想や評価などである。「お問い合わせ確認」では、営業者21C、22Cおよび会員医師21D、22Dからのお問い合わせをシステム管理者20と、管理者21A、22Aと、事務職員21B、22Bとが閲覧可能である。
【0033】
また、A県医師会21用のウェブサイトとしてカフェテリアA県医師会31が用意されており、B県医師会22用のウェブサイトとしてカフェテリアB県医師会32が用意されている。カフェテリアA県医師会31とカフェテリアB県医師会32は、各医師会用という点で異なっているが、ウェブサイトの基本的な構成は同じである。「ホーム」は、ホーム画面であり、「動画一覧」では、提供されている動画(本願でいう「情報コンテンツ」の一例)の一覧を閲覧可能であり「新着情報」では一般ユーザである会員医師21D、22Dに向けの新着情報が閲覧可能であり、「お客様の声」では、情報コンテンツに対するコメントを会員医師21D、22Dが投稿可能であり、「お問い合わせ」では、システム管理者20または管理者21A、22Aに対してのお問い合わせを会員医師21D、22Dが記入可能である。なお、会員医師21D、22Dは、ログインしていない状態でも各医師会のウェブサイトを閲覧可能である。
【0034】
<実施例1>
次に、本実施形態の実施例1に係るコンテンツ配信システム1およびコンテンツ配信方法について詳細に説明する。本実施例は、情報コンテンツの普及促進を目的とする形態の一例である。上述の図5に示される通り、コンテンツ記憶部18Aは、情報コンテンツを記憶する階層として、第1階層180と第2階層181の2階層に分割されている。第1階層180は、図2に示す管理者権限、コンテンツ編集者権限および一般ユーザ権限の全ての権限で閲覧可能であり、第2階層181は、管理者権限、コンテンツ編集者権限および営業者権限が閲覧可能である。第2階層181は、一般ユーザ権限では閲覧不可能な階
層である。本実施例に係るコンテンツ配信システム1では、A県医師会21やB県医師会22が配信する情報コンテンツは、第1階層180に登録される。第1情報コンテンツは、第1階層180に登録されただけでは会員医師21Dは閲覧不能な状態である。1または複数の第1情報コンテンツを第1階層180に登録した後、システム管理者20、管理者21A、または事務職員21Bが会員医師21Dに対して公開する情報コンテンツを選択し、当該情報コンテンツを一般ユーザである会員医師21Dに公開する処理を行う。この公開処理は、図3に示す公開処理部13によって実現される。
【0035】
図7は、本実施例に係る情報コンテンツ配信方法に関するフローチャートである。管理者権限を有するシステム管理者20および管理者21A、編集者権限を有する事務職員21Bと、一般ユーザ権限を有する会員医師21Dとにフローを分けて説明する。まず、管理者権限と、編集者権限と、一般ユーザ権限とに権限を分けてカフェテリアサイトへのログイン認証が行われる(ステップS101、S201、S301、本願でいう「ログイン認証ステップ」の一例)。このステップは、図3に示すログイン認証部12によって実現される。なお、一般ユーザのログイン認証ステップ(S301)は、省略してもよい。
【0036】
次のステップでは、管理者権限および編集者権限の少なくとも一方が第1情報コンテンツをコンテンツ記憶部18Aの第1階層180に登録する(ステップS102、S202、コンテンツ記憶ステップ)。管理者権限および編集者権限は、図2に示されるように、情報コンテンツの追加の権限を有しているので新規に情報コンテンツをコンテンツ記憶部18Aに追加登録することができる。なお、ここでは、一般ユーザ権限で閲覧可能な第1階層180に第1情報コンテンツが登録されたと仮定する。また、一般ユーザ権限は、第1階層180に第1情報コンテンツが登録されたのみでは当該第1情報コンテンツを閲覧することはできない。なお、コンテンツ登録ステップ(ステップS102、S202)では、管理者権限および編集者権限の少なくとも一方が第2階層にのみ登録可能な第2情報コンテンツを第2階層181に登録してもよい。
【0037】
次のステップでは、管理者権限または編集者権限が、第1情報コンテンツを一般ユーザが閲覧可能な公開状態とする(ステップS103、ステップS203、本願でいう「公開処理ステップ」の一例)。このステップは、図3に示す公開処理部13によって実現される。一般ユーザ権限は、第1階層180に登録された第1情報コンテンツが公開された後、当該第1情報コンテンツを閲覧することができる(ステップS303)。なお、一般ユーザは、ログインしていない状態でも第1階層180に登録された第1情報コンテンツを閲覧可能ある。システム管理者20や管理者21Aは、会員医師21Dが一般ユーザ権限でログインした場合に第1情報コンテンツを閲覧可能とする設定を行ってもよい。
【0038】
情報コンテンツをシステム管理者20や管理者21Aが会員医師21Dに向けに単にウェブサイトに掲載するだけでは、会員医師21Dに対して情報コンテンツの訴求とはなり難い。本実施例のように、システム管理者20、管理者21A(管理者)または事務職員21Bが、複数の情報コンテンツから会員医師21Dに提供したい情報コンテンツを選択し、システム管理者20、管理者21Aまたは事務職員21Bが当該情報コンテンツを公開する公開処理(ステップS103、ステップS203)を行うことで、会員医師21Dの需要に応じた情報コンテンツを会員医師21Dに提供することができる。なお、管理者21Aや事務職員21Bは、会員医師21Dと医師会の会合などで直接接する機会のある者であり、会員医師21Dが欲する情報コンテンツを認識していることが多い。本実施例に係るコンテンツ配信システム1は、会員医師21Dが欲する情報コンテンツを適切に会員医師21Dに提供することができるので、情報コンテンツの普及を促進できる。また、この情報コンテンツに会員医師21D向けの金融商品などの情報が含まれている場合には、当該商品の宣伝効果も期待できる。なお、本実施例では、A県医師会21での情報コンテンツの提供を例示して説明したが、B県医師会22でも同じである。本実施例に係るコ
ンテンツ配信システム1は、複数のグループである医師会毎に適切な情報コンテンツを提供することができる。
【0039】
<実施例2>
次に、本実施形態の実施例2に係るコンテンツ配信システム1およびコンテンツ配信方法について説明する。本実施例は、情報コンテンツを用いた商品などの販売促進を目的とする形態の一例である。上述の通り、複数の情報コンテンツは、第1階層180に登録可能な第1情報コンテンツと、第2階層181にのみ登録可能な第2情報コンテンツとが含まれている。コンテンツ記憶部18Aに設けられたコンテンツ関連付け記憶部182には、第1情報コンテンツと第2情報コンテンツを関連付けた情報を記憶可能である。営業者権限でログインしている営業者21Cは、第1情報コンテンツの閲覧中に当該第1情報コンテンツに関連付けられた第2情報コンテンツをウェブサイトからの通知によって知ることができる。この通知は、図3に示される通知部16によって実現される。この第2情報コンテンツは、図6に示すサポート動画に相当する。第2情報コンテンツは、システム管理者20と管理者21Aと事務職員21Bが、営業者21Cが閲覧可能なように公開処理を行うことができる。
【0040】
図8は、本実施例に係る情報コンテンツ配信方法に関するフローチャートである。本実施例では、まず、営業者権限でカフェテリアサイトへのログイン認証が行われる(ステップS111)。このステップは、図3に示すログイン認証部12によって実現される。
【0041】
次のステップでは、営業者権限で第1情報コンテンツを閲覧する(ステップS112)。次のステップでは、営業者権限で第1情報コンテンツの閲覧中に当該第1情報コンテンツに関連付けられた第2情報コンテンツを通知する(ステップS113、通知ステップ)。このステップは、図3に示す通知部16によって実現される。
【0042】
図9は、営業者権限でA県医師会のカフェテリアサイトにログインしている状態での端末に表示される表示画面40の一例である。表示画面内の小画面41内には第1情報コンテンツの一例であるセミナー動画(タイトルは「令和時代の人生設計」)が表示されている。営業者権限でログインしている状態で第1情報コンテンツを閲覧している場合に当該第1情報コンテンツに関連付けられた第2情報コンテンツの存在が通知される。具体的には、「サポートビデオ」の文字列で表示される通知表示42の表示によって当該通知は実現される。営業者21Cは、サポートビデオの通知表示42を選択してクリック等の端末操作を行うことにより、サポートビデオである第2情報コンテンツを閲覧することができる。なお、一般ユーザ権限でログインしている状態では、通知表示42は表示されない。
【0043】
例えば、営業者21Cと会員医師21Dが商談を行っている際に、商品の説明として第1情報コンテンツである動画などを会員医師21Dに視聴させる場合がある。なお、営業者21Cは、図1に示す営業者端末9の表示画面を見ており、会員医師21Dは、図1に示す一般ユーザ端末10の表示画面を見ており、会員医師21Dに営業者端末9の表示画面を見せないことを前提とする。この商談の場面において、営業者21Cは、第1情報コンテンツの閲覧中に当該第1情報コンテンツに関連付けられた第2情報コンテンツの存在を知ることができる。当該第2情報コンテンツには、当該第1情報コンテンツで説明する商品のセールスポイントや商談時に会員医師21Dの購買欲を高めるアドバイスなどが含まれている。営業者21Cは、商談時に営業者21Cのみが閲覧できる第2情報コンテンツによって商品アピールの手助けをしてもらうことが可能になり、商品などの販売を促進することができる。なお、本実施例では、A県医師会21での情報コンテンツを用いた商談を例示して説明したが、B県医師会22でも同じである。
【0044】
<実施例3>
次に、本実施形態の実施例3に係るコンテンツ配信システム1およびコンテンツ配信方法について説明する。本実施例は、情報コンテンツの普及促進を目的とする形態の一例である。図2に示されるように、管理者権限は、システム管理者権限とコンテンツ管理者権限とに分かれている。また、図5に示されるように、コンテンツ記憶部18Aは、グループコンテンツ記憶部183を有している。システム管理者20が情報コンテンツをA県医師会21およびB県医師会22の会員医師21D、22Dが閲覧可能にグループコンテンツ記憶部183に追加することが可能、または、システム管理者20および管理者21A、22Aが情報コンテンツを医師会毎の会員医師が閲覧可能にグループコンテンツ記憶部183に追加することが可能である。
【0045】
図10は、本実施例に係る情報コンテンツ配信方法に関するフローチャートである。本実施例に係るコンテンツ配信方法は、管理者権限を有するシステム管理者20と管理者21A、22Aによって実行される。まず、管理者権限でのカフェテリアサイトへのログイン認証が行われる(ステップS121)。このステップは、図3に示すログイン認証部12によって実現される。
【0046】
次のステップでは、システム管理者権限を有するシステム管理者20が第1情報コンテンツを全グループ(本実施例ではA県医師会およびB県医師会)の会員医師21D、22Dが閲覧可能にグループコンテンツ記憶部183に追加する(ステップS122、グループコンテンツ編集ステップ)。若しくは、システム管理者権限を有するシステム管理者20またはコンテンツ管理者権限を有する管理者21A、22Aが第1情報コンテンツを各医師会の会員医師21D、22Dが閲覧可能にグループコンテンツ記憶部183に追加する(ステップS122、グループコンテンツ編集ステップ)。このステップは、図3に示すグループコンテンツ編集部17によって実現される。
【0047】
例えば、グループコンテンツ記憶部183には、第1階層180に登録された情報コンテンツがいずれのグループの一般ユーザに対して提供されるか、すなわち、第1階層180に記憶された第1情報コンテンツがいずれのグループ用のウェブサイトに掲載されるか否かの情報が記憶されている。これにより、コンテンツ配信システム1は、複数のグループであるA県医師会およびB県医師会毎に閲覧可能な情報コンテンツを分けて各一般ユーザである会員医師に提供することができる。例えば、第1階層180に記憶された第1情報コンテンツがカフェテリアA県医師会31またはカフェテリアB県医師会32のいずれか、または両方の医師会のウェブサイトに掲載されるか否かの情報が記憶されている。このため、システム管理者20は、第1情報コンテンツを全グループの一般ユーザに対して提供することが可能、または、システム管理者20および管理者21A、22Aは、第1情報コンテンツを提供するグループを選択することが可能となる。これにより、コンテンツ配信システムは、一般ユーザである会員医師21D、22Dに対して適切な情報コンテンツを提供できるため、情報コンテンツの普及を促進することができる。
【0048】
<実施例4>
次に、本実施形態の実施例4に係るコンテンツ配信システム1およびコンテンツ配信方法について詳細に説明する。本実施例に係るコンテンツ配信システム1では、システム管理者が配信する情報コンテンツと、A県医師会21やB県医師会22が配信する情報コンテンツは、第1階層180に登録される。なお、第1情報コンテンツは、公開処理がなされない限り、一般ユーザである会員医師21D、22Dは閲覧不可能である。
【0049】
図11は、本実施例に係る情報コンテンツ配信方法に関するフローチャートである。本実施例では、システム管理者20または管理者21A(管理者)とコンテンツ編集者である事務職員21Bとにフローを分けて説明する。まず、管理者権限と、コンテンツ編集者権限とに権限を分けてカフェテリアサイトへのログイン認証が行われる(ステップS13
1、S231)。このステップは、図3に示すログイン認証部12によって実現される。
【0050】
次のステップでは、コンテンツ編集者権限を有する事務職員21Bが第1階層180に登録された第1情報コンテンツを一般ユーザに対して公開するための承認申請をシステム管理者20または管理者21Aに対して行う(ステップS232、承認申請ステップ)。事務職員21Bは、第1階層180に登録された1または複数の情報コンテンツを選択し、選択した当該情報コンテンツを一般ユーザに対して公開するための承認申請をシステム管理者20または管理者21Aに対して行う。このステップは、図3に示す承認申請部14によって実現される。
【0051】
次のステップでは、システム管理者20または管理者21Aが、公開申請に対して承認または否認する処理を行う(ステップS132、承認ステップ)。このステップは、図3に示す承認部15によって実現される。事務職員21Bによってなされた承認申請はシステム管理者20または管理者21Aによって承認(図2に示す公開承認)または否認される。このステップは、図3に示す承認部15によって実現される。
【0052】
次のステップでは、承認ステップでの結果が事務職員21Bに対して通知される(ステップS233、結果通知ステップ。)このステップは、図3に示す承認部15によって実現される。
【0053】
情報コンテンツをシステム管理者20や管理者21Aが会員医師21Dに向けに単にウェブサイトに掲載するだけでは、会員医師21Dに対して情報コンテンツの訴求とはなり難い。本実施例のように、コンテンツ編集者である事務職員21Bが公開したい情報コンテンツを選択し、システム管理者20または管理者21Aがコンテンツの内容を確認した上で会員医師21Dに公開する。本実施例に係るコンテンツ配信システム1は、会員医師21Dが欲する情報コンテンツを事務職員21Bが選択し、管理者が公開承認を行うことで適切に会員医師21Dに提供することができる。このため、情報コンテンツの普及を促進できる。また、この情報コンテンツに会員医師21D向けの金融商品などの情報が含まれている場合には、当該商品の宣伝効果も期待できる。なお、本実施例では、A県医師会21での情報コンテンツの提供を例示して説明したが、B県医師会22でも同じである。本実施例に係るコンテンツ配信システム1は、複数のグループである医師会毎に適切な情報コンテンツを提供することができる。
【0054】
<その他の実施形態>
上記実施形態において、A県医師会およびB県医師会を例示してコンテンツ配信システム1を説明したが、コンテンツ配信システム1が利用される団体や組織は医師会に限られない。例えば、コンテンツ管理者およびコンテンツ編集者が属する組織としては、会計事務所や税理士事務所があり、それらの顧客が一般ユーザとして例示することができる。
【0055】
また、上述した、医師会、会計事務所、税理士事務所などは、会員や顧客などの一般ユーザに対して十分な情報コンテンツを用意できない場合に、コンテンツ配信システム1は有用である。コンテンツ配信システム1を管理するシステム管理者は、各団体や組織に属する一般ユーザや、顧客である一般ユーザに対して、各一般ユーザが求め得る情報コンテンツを準備する。各団体や組織に属するコンテンツ編集者は、一般ユーザに対して適切な情報コンテンツを選択し、情報コンテンツを各一般ユーザに提供することができる。これにより、情報コンテンツの普及を促進することができる。
【0056】
以上で開示した各実施形態やその変形例に含まれる特徴は、それぞれ組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0057】
1・・コンテンツ配信システム
2・・Webサーバ
3・・DBサーバ
4・・APIサーバ
5・・ネットワーク
6・・システム管理者端末
7・・コンテンツ管理者端末
8・・コンテンツ編集者端末
9・・営業者端末
10・・一般ユーザ端末
11・・通信処理部
12・・ログイン認証部
13・・公開処理部
14・・承認申請部
15・・承認部
16・・通知部
17・・グループコンテンツ編集部
18・・データベース
18A・・コンテンツ記憶部
18B・・認証情報データベース
18C・・その他のデータベース
20・・システム管理者
21・・A県医師会
21A・・管理者
21B・・事務職員
21C・・営業者
21D・・会員医師
22・・B県医師会
22A・・管理者
22B・・事務職員
22C・・営業者
22D・・会員医師
30・・カフェテリア管理画面
31・・カフェテリアA県医師会
32・・カフェテリアB県医師会
40・・表示画面
41・・小画面
42・・通知表示
180・・第1階層
181・・第2階層
182・・コンテンツ関連付け記憶部
183・・グループコンテンツ記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11