(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062309
(43)【公開日】2024-05-09
(54)【発明の名称】サプリメントおよびサプリメントの摂取方法
(51)【国際特許分類】
A23L 33/10 20160101AFI20240430BHJP
A23L 33/105 20160101ALI20240430BHJP
A23L 33/125 20160101ALI20240430BHJP
A23L 33/17 20160101ALI20240430BHJP
A23L 33/15 20160101ALI20240430BHJP
A23L 33/175 20160101ALI20240430BHJP
B65D 77/04 20060101ALI20240430BHJP
【FI】
A23L33/10
A23L33/105
A23L33/125
A23L33/17
A23L33/15
A23L33/175
B65D77/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022180624
(22)【出願日】2022-10-24
(71)【出願人】
【識別番号】521360537
【氏名又は名称】株式会社ゴルフ・ドウ
(72)【発明者】
【氏名】松田 芳久
【テーマコード(参考)】
3E067
4B018
【Fターム(参考)】
3E067AA01
3E067AB99
3E067AC03
3E067BA02B
3E067BA03B
3E067BA05C
3E067BA12C
3E067FA04
3E067FC01
4B018LB10
4B018LE02
4B018LE06
4B018MD10
4B018MD19
4B018MD20
4B018MD30
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4B018MD61
4B018MD74
4B018MD92
4B018MD94
4B018ME02
4B018ME14
4B018MF14
(57)【要約】
【課題】サプリメント(健康補助食品)は代謝機能の維持や向上に有効であるが、その一方、例えばゴルフの各シチュエーションでは、必要とされるもしくは消費が予想される成分および組成がことなる。
【解決手段】この発明は、上記に鑑みてなされたもので、例えばゴルフなどのスポーツにおける各シュチュエーション(ラウンド前・ハーフタイム・ホールアウト)ごとに適応した作用機序のサプリメントが提供できるようにすることを目的としている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2以上に包装またはビン詰めされたサプリメントであって、
生活またはゲームまたはスポーツ等における各シチュエーションで、作用機序が異なるようにして包装またはビン詰めされており、
生活またはゲームまたはスポーツ等の一連の活動または一連の競技における前記各シチュエーションの、事前または途上または事後に、時間間隔的に摂取できるように、前記包装またはビン詰めが1つにパッケージングされていることを特徴とするサプリメント。
【請求項2】
前記包装またはビン詰めされた各サプリメントは、
前記スポーツのうちゴルフの一連のシチュエーションで摂取されるものであって、
体を温めて体のこわばりを改善する成分の組成よりなるサプリメントAと、
集中力や持久力が保持される成分の組成よりなるサプリメントBと、
疲労や体調が回復される成分の組成よりなるサプリメントCと、
よりなり、
前記各包装またはビン詰めが1つにパッケージングされていることを特徴とする前記請求項1に記載のサプリメント。
【請求項3】
前記包装またはビン詰めされた各サプリメントは、
ゴルフの一連のシチュエーションで摂取されるサプリメントであって、
体を温めて体のこわばりを改善する成分の組成よりなるサプリメントAと、
集中力や持久力が保持される成分の組成よりなるサプリメントBと、
疲労や体調が回復される成分の組成よりなるサプリメントCと、
よりなり
前記サプリメントAは、ラウンドの事前に、
前記サプリメントBは、ラウンドの途上で、
前記サプリメントCは、ラウンドの事後に、夫々時間間隔的に摂取するようにあらかじめ設定されていることを特徴とするサプリメントの摂取方法。
【請求項4】
前記サプリメントAは、ヒハツ抽出物、ショウガ麹、デキストリン、でん粉、サメ軟膏抽出物、黒酢抽出物、ゼラチン、グルコサミン、L-ロイシン、ショ糖脂肪酸エステル、L-イソロイシン、L-バリン、V.B2、V.B1、V.B6の成分のうち少なくとも2以上の組成であり、
前記サプリメントBは、チキンエキス、スッポン粉末、高麗人参粉末、デキストリン、でん粉、ゼラチン、酸化マグネシュウム、クエン酸、L-ロイシン、ショ糖脂肪酸エステル、L-ソロイシン、L-バリン、V.B12、V.B1、V.B6の成分のうち少なくとも2以上の組成であり、
前記サプリメントCは、マカエキス末、L-シトルリン、亜鉛含有酵母、マムシ粉末、L-アルギニン、ゼラチン、ステアリン酸Caの成分のうち少なくとも2以上の組成であることを特徴とする前記請求項2に記載のサプリメント。
【請求項5】
前記各サプリメントの夫々の包装またはビンにおいて、
前記サプリメントAは、フロントナインと表記されており、
前記サプリメントBは、バックナインと表記されており、
前記サプリメントCは、ホールアウトと表記されており、
且つ、前記サプリメントAと、Bと、Cと、
を1組としてパッケージングしたことを特徴とする前記請求項2に記載のサプリメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は生活またはゲームまたはスポーツなどにおいて、身体能力が最大に発揮できるようにアシストするサプリメントおよびサプリメントの摂取方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サプリメント(健康補助食品)としての微量栄養素は代謝機能の維持や向上に有用であり、各種治療薬とは別に日常的に摂取されている。
【0003】
サプリメントの従来の摂取方法は、マルチミネラルやマルチビタミンなどのベースサプリメントのように継続して摂取することで健康の維持改善に効果がある。
その一方、生活またはゲーム等の比較的長時間おいて集中的に各種の身体能力の発揮が必要とされるケースや、スポーツ競技等で運動量の維持が要求されるケースでは、必要とされるもしくは消費が想定される微量栄養素のサプリメントを、一時的に摂取することも知られている。
【0004】
一方、一元的に摂取可能なサプリメントを提供するにしても、過剰摂取や相互作用による効果の減殺が生じたのでは、サプリメント本来の目的が達成できない。
また、生活(各種の受験その他)またはゲーム(将棋その他)またはスポーツ(ゴルフその他)などでは、スタートおよび途上さらにゴールの各シチュエーションにおいて、必要とされる身体能力が異なるので、本来この都度に摂取必要なサプリメントの成分や組成も異なる。
【0005】
【0006】
また、サプリメントの間隔投与に関して、以下の特許文献1がある。
【先行技術文献】
【0007】
【特許文献】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記特許文献はサプリメントの摂取において、微量栄養素の用量を増やしたり多種の栄養素を大量に使用する弊害(過剰に存在する1つの栄養素が他の1つの栄養素と相互作用し、その吸収に悪影響を与える)を避けるもので、これらの負の相互作用を生じる2種の微量栄養素を相互に物理的に分離し、且つ、あらかじめ定めた時間間隔で摂取するように設計されている微量栄養素サプリメントを提供しているものであり、その一方、生活(各種の受験その他)またはゲーム(将棋その他)またはスポーツ(ゴルフその他)などでは、スタートおよび途上さらにゴールの各シチュエーションに適応し、且つ身体の代謝や機能を向上させるとともに疲労回復効果のある微量栄養素を、時間間隔的に摂取できるようにしたサプリメントが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、この発明のサプリメントおよびサプリメントの摂取方法は、少なくとも2以上に包装またはビン詰めされたサプリメントであって、生活またはゲームまたはスポーツ等における各シチュエーションで作用機序が異なるようにして、夫々異なる組成で包装またはビン詰めされており、生活またはゲームまたはスポーツ等の一連の活動または一連の競技における前記各シチュエーションにおいて、前記一連の活動または一連の競技の、事前または途上または事後に、時間間隔的に摂取できるように、前記包装またはビン詰めしたものを1つにパッケージングするようにした。
【0010】
また、前記包装またはビン詰めされた各サプリメントは、前記スポーツのうちゴルフの一連のシチュエーションで摂取されるものであって、体を温めて体のこわばりを改善する成分の組成よりなるサプリメントAと、集中力や持久力が保持される成分の組成よりなるサプリメントBと、疲労や体調が回復される成分の組成よりなるサプリメントCと、よりなり、前記各分包またはビン詰めが1つにパッケージングするようにした。
【0011】
また、前記包装またはビン詰めされた各サプリメントは、ゴルフの一連のシチュエーションで摂取されるサプリメントであって、体を温めて体のこわばりを改善する成分の組成よりなるサプリメントAと、集中力や持久力が保持される成分の組成よりなるサプリメントBと、疲労や体調が回復される成分の組成よりなるサプリメントCと、よりなり前記サプリメントAは、ラウンドの事前に、前記サプリメントBは、ラウンドの途上で、前記サプリメントCは、ラウンドの事後に、夫々時間間隔的に摂取するようにあらかじめ設定した。
【0012】
また、前記1つのパッケージングの前記各包装またはビン詰めされたサプリメントが、サプリメントAと、サプリメントBと、サプリメントCと、よりなり、前記サプリメントAは、ヒハツ抽出物、ショウガ麹、デキストリン、でん粉、サメ軟膏抽出物、黒酢抽出物、ゼラチン、グルコサミン、L-ロイシン、ショ糖脂肪酸エステル、L-イソロイシン、L-バリン、V.B2、V.B1、V.B6の成分のうち少なくとも2以上の組成であり、前記サプリメントBは、チキンエキス、スッポン粉末、高麗人参粉末、デキストリン、でん粉、ゼラチン、酸化マグネシュウム、クエン酸、L-ロイシン、ショ糖脂肪酸エステル、L-ソロイシン、L-バリン、V.B12、V.B1、V.B6の成分のうち少なくとも2以上の組成であり、前記サプリメントCは、マカエキス末、L-シトルリン、亜鉛含有酵母、マムシ粉末、L-アルギニン、ゼラチン、ステアリン酸Caの成分のうち少なくとも2以上の組成とした。
【0013】
また、前記各サプリメントの夫々の包装またはビンにおいて、前記サプリメントAは、フロントナインと表記されており、前記サプリメントBは、バックナインと表記されており、前記サプリメントCは、ホールアウトと表記されており、且つ、前記サプリメントAと、Bと、Cとを、1組としてパッケージングした。
【発明の効果】
【0014】
この発明のサプリメントおよびサプリメントの摂取方法は前述の構成であるので、生活(各種の受験その他)またはゲーム(将棋その他)またはスポーツ(ゴルフその他)などでは、スタートおよび途上さらにゴールの各場面で必要とするまたは不足するサプリメントの摂取によって、各場面において身体代謝や機能を最大に発揮することができる。
また、一連の活動や競技において、当該サプリメントが時間間隔的に摂取されることで、経続した機能の改善および、各サプリメントの相互作用による作用の向上がある。
また、前記サプリメントは各々の場面の事前に摂取可能なように包装またはビン詰めされているとともに、例えばゴルフの場合は、個別の包装または個別のビンの表面には摂取場面の表記があるので簡易に識別できるとともに、一連のサプリメントが1つにパッケージングされているので、販売上の遡及効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】サプリメントの時間間隔的な摂取順序を示すチャート図。
【
図2】ゴルフにおける、シチュエーションごとのサプリメントの摂取種類を示すチャート図。
【
図3】サッカーにおける、シチュエーションごとのサプリメントの摂取種類を示すチャート図。
【
図4】(a)ビン詰めされたサプリメントを示す斜視図。
【
図5】個包装されたサプリメントが、1つにパッケージングされた状態を示す分解図。
【
図6】ビン詰めされたサプリメントが、1つにパッケージングされた状態を示す分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
この発明は、生活またはゲームまたはスポーツ等の一連の活動や競技における各シチュエーションで、作用機序が異なるサプリメントを時間間隔的に摂取する、サプリメントおよびこのサプリメントの摂取方法に関し、
図1の実施例では、一連の各種の活動や競技の事前にサプリメントAを摂取し、各種の活動や競技の途上にサプリメントBを摂取し、また、各種の活動や競技の事後にサプリメントCを摂取するようにしたものであり、これらのサプリメントA、B、Cは
図4(a)に示した、微量栄養素のドリンク1をビン2に密封したものや、
図4(b)に示した、微量栄養素の各成分の組成粉末3をカプセル4にして包装5にしたものや、組成粉末3を顆粒または、錠剤または、ゼリー状(図示せず)にして包装する。
【0017】
前記包装5または、ビン2に詰めた各サプリメントは、1回の活動や競技の開始から終了において時間間隔的に摂取できるように、1つにパッケージングされるものであり、
図5および
図6は、前記競技の一例としてゴルフを示し、
図5では各サプリメントはカプセル状であり、サプリメントAの包装には、フロント9(ラウンド前)、サプリメントBの包装には、バック9(ハーフタイム)、サプリメントCの包装には、ホールアウト(ラウント後)の表記があり、これらの各サプリメントは1つの袋6にまとめてパッケージンクされている。
また、
図6は、ドリンク剤としたサプリメントを示し、各サプリメントA、B、Cのビン2には、前記同様にフロント9、バック9、ホールアウトが夫々表記があり、これらの各サプリメントは1つのケース7やフィルムにまとめてパッケージングされている。
一方、前記ドリンク剤としたサプリメントの販売が、例えばゴルフ場など携行に適さない場合は、サプリメントA、サプリメントB、サプリメントCを1組とする切り離し可能な引き換え券(図示せず)を販売して、一端保冷ケースで預かって、プレー者が都度に利用できるようにするなどの販売手段が考慮できる。
【0018】
図2は競技の一例としたゴルフにおける各サプリメントの摂取方法を示し、サプリメントAは、ラウンド開始30分前(パター練習前)に、サプリメントBは、バック9開始30分前(フロントナイン終了後の昼食後)に、サプリメントCは、ホールアウト直後(着替えのタイミングや帰宅中)での摂取が、作用時間を考慮すると望ましい。
また、前記各サプリメントの作用機序は、サプリメントAは体を温めて体のこわばりを改善し、サプリメントBは集中力や持久力が保持され、サプリメントCは疲労や体調が回復される。
また、前記のサプリメントの各成分および各個包装の組成は、サプリメントAはヒハツ抽出物(テキストリン、ヒハツエキス)、ショウガ麹、デキストリン、でん粉、サメ軟膏抽出物、黒酢抽出物(テキストリン、黒酢)、ゼラチン、グルコサミン(エビ・カニ由来)、L-ロイシン、ショ糖脂肪酸エステル、L-イソロイシン、L-バリン、V.B2、V.B1、V.B6の成分の組成であり、サプリメントBは、チキンエキス、スッポン粉末、高麗人参粉末、デキストリン、でん粉、ゼラチン、酸化マグネシュウム、クエン酸、L-ロイシン、ショ糖脂肪酸エステル、L-ソロイシン、L-バリン、V.B12、V.B1、V.B6の成分の組成であり、サプリメントCは、マカエキス末(マカエキス、テキストリン)、L-シトルリン、亜鉛含有酵母、マムシ粉末、L-アルギニン、ゼラチン、ステアリン酸Caの成分の組成としている。
【0019】
図3は、前記競技がサッカーのケースを示し、サプリメントAはキックオフの30分前に、サプリメントBは前半戦終了後に、サプリメントCは後半戦終了後に、夫々摂取することで、前記同様の作用がある。
【0020】
この発明のサプリメントおよびサプリメントの摂取方法は、前述の実施例のスポーツなどの競技に限定するものでなく、また、生活における活動としての各種試験の受験などや、将棋その他において、一連の活動や競技の各シチュエーションで時間間隔的に摂取することで、サプリメントの持続性や新たな相互作用が発揮され、一方、前記成分および組成は、各種の活動や競技において、ドーピング違反等のルールや社会規範から逸脱しない範囲の、サプリメント(健康補助食品)として最適な成分および組成であれば、前記成分および組成に限定するものではない。
【符号の説明】
【0021】
1・・・ドリンク
2・・・ビン
3・・・組成粉末
4・・・カプセル
5・・・包装
6・・・袋
7・・・ケース