(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062400
(43)【公開日】2024-05-09
(54)【発明の名称】伸縮ライト
(51)【国際特許分類】
F21L 4/00 20060101AFI20240430BHJP
【FI】
F21L4/00 412
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023179568
(22)【出願日】2023-10-18
(31)【優先権主張番号】111211595
(32)【優先日】2022-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】523395281
【氏名又は名称】林哲賢
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】林哲賢
(57)【要約】
【課題】使用上の応用範囲を広げ経済効果を高めることのできる伸縮ライトを提供する。
【解決手段】棒本体11及び取り外しのできる末節棒12を組み合わせ、伸縮可能である伸縮棒1を有する。末節棒12には、発光モジュール2と電源スイッチ4とを設ける。発光モジュール2と電源スイッチ4とは末節棒12表面を突出していないため、末節棒12が完全に棒本体11内部に収められると、発光モジュール2の収納、保護を行い易くすることができる特徴がある。末節棒12内部には電気供給部3を設ける。電気供給部3は、電源スイッチ4によって発光モジュール2の通電をコントロールしている。以上のように、電気供給部3と発光モジュール2、電源スイッチ4をともに末節棒12上に設置する設計により、伸縮棒1を伸ばして、発光モジュール2のライト位置を高くすることができるため、異なる場面での警告やライトの需要に応じられるほか、末節棒12を取り外して単独でライトとすることも可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮棒と、発光モジュールと、電気供給部とを備える伸縮ライトであって、
前記伸縮棒は、棒本体と末節棒とを備え、
前記末節棒は、取り外し可能な状態で前記棒本体の一端に連結し、
前記末節棒は、前記棒本体の内部に収めることができ、
前記発光モジュールは、前記末節棒上に配置されており、
前記発光モジュールは、前記棒本体に対して干渉妨害を起こさない状態の下で前記末節棒とともに前記棒本体の内部に収められ、
前記発光モジュールは、通電後にライト光線を発生させる発光部品を備えており、
電気エネルギーを保存できる前記電気供給部は、前記末節棒の内部に設けられており、且つ前記末節棒に取り付けられた電源スイッチによって前記発光部品に対して供給される必要な電気エネルギーをコントロールすることを特徴とする、
伸縮ライト。
【請求項2】
前記発光モジュールは、前記末節棒の周囲表面に設置することを特徴とする請求項1に記載の伸縮ライト。
【請求項3】
前記末節棒の周囲表面には前記発光モジュールを収める収容凹部を設け、前記発光モジュールと前記末節棒の前記収容凹部との間には互いに連結する結合部と被結合部とを設けることを特徴とする請求項2に記載の伸縮ライト。
【請求項4】
前記収容凹部内には、前記電気供給部に接続する少なくとも一組の内通電接点を設け、それに対応して前記発光モジュール上には、前記発光部品に接続する少なくとも一組の外通電接点を設けており、前記発光モジュールを前記収容凹部内に結合、定位させると、前記内通電接点と前記外通電接点とが接触して、前記発光部品と前記電気供給部とが接続された状態となることを特徴とする請求項3に記載の伸縮ライト。
【請求項5】
前記末節棒は透光性をもつ構造体であり、且つ前記発光モジュールは前記末節棒の内部に設置されることを特徴とする請求項1に記載の伸縮ライト。
【請求項6】
前記電気供給部の、前記棒本体に近い側の一端に端表面を設けており、前記端表面は前記末節棒の外に露出しており、前記電源スイッチ及び充電ポートの少なくともいずれか一つを前記端表面上に設置することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の伸縮ライト。
【請求項7】
前記電源スイッチ及び充電ポートの少なくともいずれか一つは、前記末節棒二端間の周囲表面に設置し、並びに前記末節棒表面に突出しない状態を保持することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の伸縮ライト。
【請求項8】
前記末節棒に、輪を有する輪状紐を結合することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の伸縮ライト。
【請求項9】
前記末節棒の、前記棒本体から遠い側の一端に外径が徐々に縮小する先端を設け、前記先端上に杖先を嵌着することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の伸縮ライト。
【請求項10】
前記棒本体は、多段階の伸縮棒体及び多段階の組合せ棒体から選択した一つの構造であることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の伸縮ライト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮ライトに関し、特に、杖として歩く時の照明となるほか、単独分離させるとその他の照明として応用できるライトである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には発光杖が開示されている。それは主に、伸縮可能な杖の底端に発光棒を連結させ、且つ発光棒と杖の底端との間に発光体を設ける。発光体は電気回路板を通過する導線によって蓄電池に接続される。発光体を通電させると発生する光線は、発光棒を通して直接外に向けて平均的に拡散することができる。これにより、警告し、照明となる光線が形成される。
【0003】
特許文献2には多機能杖が開示されている。それは、杖本体部の底端に照明装置を設け、その照明装置は、杖本体部内部に配置されたモバイルバッテリー装置に連結している。照明装置を通電すると光線が生じることにより、直接的に杖本体部の底端に照明機能を形成する。
【0004】
前述した従来技術による発光体(或いは照明装置)はいずれも導線によって蓄電池(或いはモバイルバッテリー装置)に接続している。このため、発光体(或いは照明装置)を、杖(或いは杖本体部)上から分離させて、単独で使用することが不可能であり、応用における限界がある。また、発光体(或いは照明装置)を使用しない時であっても、完全に杖(或いは杖本体部)内部に収納できないため、ぶつかって(或いは気候的原因により)損傷を起こしやすい。
【0005】
特許文献3には緊急警告杖が開示されている。杖体の一端にはハンドルを設ける。ハンドルには照明灯とハンドスウィング充電器を設ける。ハンドスウィング充電器は電池に対して充電を行う。電池は、照明灯が必要とする電気エネルギーを供給し、照明灯を通電させると、ハンドル部位にはライト光線が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中華民国実用新案公告第M289295号明細書
【特許文献2】中華民国実用新案公告第M531770号明細書
【特許文献3】中華民国実用新案公告第M529509号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上述した先行技術のライトはハンドルの一端に設置されており、且つ固定方向に向かって照射するものである。実際の応用において、ライトは、ハンドルと分離させて単独使用することができず、ハンドルの形状や構造にも制限されており、ハンドル内部に組み合わされたライトを他の照明に使うことができないという状況の中で、全体的な応用範囲に厳しい限界が生じている。
【0008】
そこで本発明者は、従来の照明機能を有する杖に、前述したような応用上の欠点が存在することに鑑み、欠点に対する研究及び改善を重ね、ついに本発明の提供に至った。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の主な目的は、伸縮ライトを提供することにある。伸縮ライトは、棒本体及び取り外しのできる末節棒により構成された伸縮可能な伸縮棒を有し、末節棒は、棒本体内部に収めることができる。発光モジュールは末節棒上に設置され、末節棒表面を突出しない状態を保っている。また、末節棒内部には(充電可能な)電気供給部を設ける。電気供給部は、電源スイッチによって発光モジュールの通電をコントロールしている。
以上のように、電気供給部と発光モジュールをともに末節棒上に設置する構造設計により、伸縮棒を伸ばして、発光モジュールのライト位置を高くすることができるため、異なる場面での警告やライトの需要に応じられるほか、末節棒を取り外して単独でライトとすることも可能であり、応用範囲を広げ、経済効果を高めることができる。
【0010】
本発明のもう一つの目的は、末節棒を透光性の構造体とし、発光モジュールを末節棒の内部に設置し、末節棒に透光特性もしくは透明特性をもたせることにより、発光モジュールの光線を直接外に向けて投射することができ、全体構造設計を簡素化し開発コストを削減する伸縮ライトを提供することにある。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、電源スイッチを末節棒の、棒本体に近い側の一端端面上に設置するか、末節棒の周囲に設置し、かつ末節棒表面に突出しないようにすることで、電源スイッチもまた、末節棒が完全に棒本体内部に収められることによって、完全な収納及び保護がなされる伸縮ライトを提供することにある。
【0012】
本発明のさらにもう一つの目的は、末節棒に先端を設け、柔らかい地面上に挿入配置することで、固定エリアの地面での照明を提供し、また、末節棒上に別に設けた輪状紐を用いて所定の高さに吊り下げ、広範囲の周囲を照らす照明を提供するなど、さらに幅広い応用範囲を持った伸縮ライトを提供することにある。
【0013】
上述したような目的、効果、及び特徴を有する本発明の伸縮ライトをさらに具体的に理解するため、以下で図面を参照しつつ説明を行う。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第一実施形態による伸縮ライトの構造を示す分解斜視図である。
【
図3】本発明の第一実施形態による伸縮ライトを組立後に完全に伸ばした状態を示す外観図である。
【
図4】本発明の第一実施形態による伸縮ライトを組立後に完全に収納した状態を示す外観図である。
【
図5】本発明の第一実施形態による伸縮ライトの応用図(一)である。
【
図6】本発明の第一実施形態による伸縮ライトの応用図(二)である。
【
図7】本発明の第一実施形態による伸縮ライトの応用図(三)である。
【
図8】本発明の第二実施形態による伸縮ライトの構造を示す分解斜視図である。
【
図9】本発明の第三実施形態による伸縮ライトの構造を示す分解斜視図である。
【
図10】本発明の第四実施形態による伸縮ライトの完全に伸ばした状態を示す外観図である。
【
図11】本発明の第四実施形態による伸縮ライトを折りたたんだ状態を示す外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1から
図4に示すとおり、本発明の第一実施形態による伸縮ライトの構造は、伸縮棒1、発光モジュール2、電気供給部3、及び電源スイッチ4等の部分を含む。そのうち、伸縮棒1は棒本体11と末節棒12を備え、棒本体11は複数の組合せ棒111と組合せ棒112を組み合わせて連結し、互いを折り畳んでコンパクトにできる構造を形成する。末節棒12は、取り外し可能な状態で棒本体11(組合せ棒112に近い箇所としてもよい)の一端に組み合わせ、且つ末節棒12は、必要に応じて棒本体11内部に収めてもよい。
【0016】
可能な一実施形態において、組合せ棒111の、組合せ棒112に近い側の一端には緊密に挟み込むことのできる固着部113を設けており、組合せ棒111と組合せ棒112を予定位置に定位させることで、棒本体11の伸縮の長さを調節することができる。組合せ棒112の、組合せ棒111から遠い側の一端には緊密に挟み込む固着部114を設けており、末節棒12を挟み込んで予定の伸縮位置に固定ることで、伸縮棒1全体の伸縮の長さを調節することができる。
【0017】
前述の構造において、末節棒12の周囲表面には発光モジュール2を収める収容凹部121を設ける。また、収容凹部121内には少なくとも一つの被結合部122を設ける。被結合部122は粘着物品もしくは挿入溝(例えばメスアリ溝)であり、もし、被結合部122に挿入溝(メスアリ溝)を設けるタイプにするならば、その一端には窪んだ挿着口1221を設ける。
【0018】
実際に応用する場合、棒本体11の、末節棒12から遠い側の一端には必要に応じて、手で握るためのハンドル13を設け、且つ、末節棒12の、棒本体11から遠い側の一端には外径が徐々に縮小する先端125を設け、先端125の外部に、必要に応じて杖先126を嵌合する。
【0019】
発光モジュール2は、末節棒12の収容凹部121内に設置し、末節棒12の表面から突出しない状態を保持させる。これにより、発光モジュール2は、末節棒12とともに棒本体11内部に収めることができる。発光モジュール2には発光部品21を備え、通電すると照明光線が発生する。
【0020】
可能な一実施形態において、発光モジュール2上には被結合部122に連結される少なくとも一つの結合部22を設ける。結合部22は、被結合部122(メスアリ溝)内に結合する粘着物品もしくは挿入結合部品(例えばオスアリ溝)とすることもできる。組立時は、結合部22(オスアリ溝)はまず挿着口1221に挿入させた後、さらに被結合部122(メスアリ溝)内へスライドさせることで、発光モジュール2を収容凹部121内に固定することができる。
【0021】
電気供給部3は、末節棒12内部に設けられ、電源スイッチ4によって発光部品21に対して提供される必要な電気エネルギーをコントロールする。また、電気供給部3の、棒本体11に近い側の一端には、末節棒12端部の外側に露出する端表面31を設け、端表面31上には、外部電源に挿入できる少なくとも一つの充電ポート32を設ける。
【0022】
前述の構造において、収容凹部121内には電気供給部3と接続する少なくとも一組の内通電接点123を設け、発光モジュール2上には発光部品21と接続する少なくとも一組の外通電接点23を設ける。発光モジュール2は収容凹部121内に組み合わせて定位させており、内通電接点123がちょうど外通電接点23と接触すると、発光部品21と電気供給部3とが接続される。
【0023】
本実施形態において、電源スイッチ4は電気供給部3の端表面31上に設置する(また、直接、電源スイッチ4を末節棒12の、棒本体11に近い側の一端の端面上に設置してもよい)。また、電気供給部3の端表面31(もしくは末節棒12)上には必要に応じて輪を有する輪状紐124を結合してもよい。
【0024】
一般の使用時には、伸縮棒1を完全に伸ばした状態となり(棒本体11と末節棒12は完全に伸ばした長さで固定される)、操作者がハンドル13を握ることで杖構造が形成される。この時、発光モジュール2は、完全に棒本体11外に露出される。電気供給部3は、電源スイッチ4を通して各発光部品21に通電させ、伸縮棒1(杖)の使用上の利便を図ると同時に、発光モジュール2は、外に向けて照明や警告のための光線を発生させる。また、使用しない場合は、伸縮棒1を完全に収めると(末節棒12を棒本体11内に収納)最も短い長さとなり、便利に収納、保護できる。
【0025】
図5、
図6、
図7には、前述した本発明の第一実施形態の構造を用いて実際に使用した際の状態を示す。伸縮棒1を完全に伸ばし、かつ末節棒12の一端を上に向けて、支えられた発光モジュール2を比較的高い位置に上げている。これによって、様々な緊急事態に応じて(
図5に示したのは事故現場。または何らかの危険な状態や救助を求めていることを知らせる)ライトの長さを延長したり警告したりする。
【0026】
末節棒12と棒本体11を分離させると、単独の光源構造が形成される。この時、末節棒12を輪状紐124を用いて予定の高さ位置(
図6のようなテントB上方)に引き掛けて吊り下げることで、空中において周囲に警告を与えたりライトとする応用形態が形成される。または、末節棒12の先端125部位を予定エリア(
図7のようなテントB脇)の地面に挿入することで、エリアの地面で警告を与えたりライトの光線を提供することもできる。
【0027】
図8に示すとおり、本発明の第二実施形態の構造は、伸縮棒1aと、電源スイッチ40と、前述の第一実施形態と同様の発光モジュール2、電気供給部3等の部分を含む。そのうち伸縮棒1aは、前述の第一実施形態と同様の棒本体11と末節棒12を備える。末節棒12は、棒本体11の一端に連結し、発光モジュール2、電気供給部3は、前述の第一実施形態と同様の方式で末節棒12中に組み合わせられる。
【0028】
その特徴は、電源スイッチ40を直接、末節棒12の二端の間の周囲表面に設置し、かつ末節棒12表面に突出しないようにし、棒本体11の、末節棒12から遠い側の一端には必要に応じて異なる形態のハンドル103を設けることにある。電源スイッチ40と発光モジュール2はいずれも末節棒12表面を突出しない状態を保持する。よって、末節棒12を棒本体11内に収納する動作に影響を及ぼすことがない。末節棒12が棒本体11外部から延伸した位置にある(もしくは末節棒12と棒本体11が分離した)時、電源スイッチ40は棒本体11の外へ露出する。これにより、電気供給部3と各発光部品21間の通電をより便利にし、操作しやすくする応用形態が形成される。このほか、棒本体11、末節棒12、関連部品の連結と動かし方はすべて前述の第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0029】
図9に示すとおり、本発明の第三実施形態の構造は、伸縮棒1Bと、前述の第二実施形態と同様の発光モジュール2、電気供給部3、電源スイッチ40等の部分を含む。そのうち、伸縮棒1Bは、末節棒120と、前述の第二実施形態と同様の棒本体11及びハンドル103を備える。末節棒120は、棒本体11の、ハンドル103から遠い側の一端に連結し、電源スイッチ40と電気供給部3は、前述の第二実施形態と同様の方式で末節棒120中に組み合わせる。
【0030】
その特徴は、末節棒120の少なくとも棒体一部の周囲を、透光もしくは透明材質によって作製し、発光モジュール2を末節棒120内部に設置する(直接、蛍光灯形態にしてもよい)ものである。末節棒120の少なくとも棒体一部の周囲が透光特性もしくは透明特性を備えるため、発光モジュール2の発生する光線は直接、周囲から外へ投射される。よって、末節棒120の外側に前述の収容凹部121、被結合部122、及び結合部22等関連構造を備える必要がなく、全体の構造設計を効果的に簡素化し、開発コストを削減することができる。
【0031】
図10、
図11に示すとおり、本発明の第四実施形態の構造は、伸縮棒1cと、前述の第二実施形態と同様の発光モジュール2、電気供給部3、電源スイッチ40等の部分を含む。そのうち、伸縮棒1cには、棒本体110と、前述の第二実施形態と同様の末節棒12を備える。
【0032】
その特徴は次のとおりである。棒本体110に連結棒部14と、前述の第二実施形態と同様の組合せ棒111、組合せ棒112を備え、連結棒部14は少なくとも一つの連結棒141と嵌着棒144とを組み合わせて構成される。連結棒141の二端部にはそれぞれ挿入部142と嵌着端143を設ける。組合せ棒112の、組合せ棒111から遠い側の一端には嵌着端1121を設け、挿入部142に嵌着、連結させる。
嵌着棒144の一端は、伸縮可能状態で末節棒12に嵌合させ、且つ固着部114は嵌着棒144の末節棒12に近い側の一端に設置する。これにより、末節棒12と嵌着棒144を必要に応じて予定の長さに伸縮させて定位することができる。また、嵌着棒144のもう一端には挿入部145を設け、嵌着端143に挿入させて連結状態をつくる。以上のように、組合せ棒111、組合せ棒112、連結棒141、嵌着棒144、及び末節棒12を順に結合することで伸縮棒1cを形成し(
図10参照)、発光モジュール2、電気供給部3、及び電源スイッチ40を前述の第二実施形態と同様の方式で末節棒12中に配置する。
【0033】
上述の構成要素において、嵌着端1121、挿入部145間には連結棒141を貫通する連結紐5を設ける。これにより、連結棒141、嵌着棒144、末節棒12と連結する組合せ棒111、組合せ棒112をはずして分離させた後も、連結紐5の働きを受けて曲げて連結させても分散されることがなく(
図11参照)、収納や保護の利便性を確保する。
【0034】
以上の説明をまとめると、本発明の伸縮ライトは、杖に結合させて歩行の際のライトとなるほか、分離することで単独でライト機能効果を発揮するものであり、新規性及び進歩性を具えた発明としてここに特許出願をする。ただし、上述した説明の内容は、単に本発明の一実施形態を示したものであり、本発明の技術手段やその内容に基づいて応用された変化、修飾、修正もしくは同等効果の置き換えについてはすべて、本発明の登録請求の範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0035】
1 伸縮棒
1a 伸縮棒
1b 伸縮棒
1c 伸縮棒
11 棒本体
110 棒本体
111 組合せ棒
112 組合せ棒
1121 嵌着端
143 嵌着端
113 固着部
114 固着部
12 末節棒
120 末節棒
121 収容凹部
122 被結合部
1221 挿着口
123 内通電接点
124 輪状紐
125 先端
126 杖先
13 ハンドル
103 ハンドル
14 連結棒部
141 連結棒
142 挿入部
145 挿入部
144 嵌着棒
2 発光モジュール
21 発光部品
22 結合部
23 外通電接点
3 電気供給部
31 端表面
32 充電ポート
4 電源スイッチ
40 電源スイッチ
5 連結紐
B テント