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特開2024-62594目標達成支援方法、情報処理装置およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062594
(43)【公開日】2024-05-10
(54)【発明の名称】目標達成支援方法、情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240501BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20240501BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/02 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022170538
(22)【出願日】2022-10-25
(71)【出願人】
【識別番号】000004444
【氏名又は名称】ENEOS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】森 裕貴
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 健
(72)【発明者】
【氏名】平野 智久
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザによる自発的な目標達成を支援する。
【解決手段】情報処理装置12は、第1ユーザが達成すべき行動目標と、行動目標の達成を契機に付与可能なポイントの付与数とを対応付けた目標情報を管理する目標管理部26と、第1ユーザが使用する第1端末14から目標情報に定められる行動目標の達成を申請する達成申請情報を取得し、第1ユーザを支援する第2ユーザが使用する第2端末16から達成申請情報に対応するポイントの付与に関するポイント付与情報を取得する取得部20と、ポイント付与情報に基づいて、第1ユーザに付与するポイントを管理するポイント管理部30と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザが達成すべき行動目標と、前記行動目標の達成を契機に付与可能なポイントの付与数とを対応付けた目標情報を、前記第1ユーザが使用する第1端末または第1ユーザを支援する第2ユーザが使用する第2端末から取得するステップと、
前記目標情報に定められる行動目標の達成を申請する達成申請情報を前記第1端末から取得するステップと、
前記達成申請情報を前記第2端末に送信するステップと、
前記達成申請情報に対応するポイントの付与に関するポイント付与情報を前記第2端末から取得するステップと、
前記ポイント付与情報を前記第1端末に送信するステップと、を備える目標達成支援方法。
【請求項2】
前記ポイント付与情報は、前記達成申請情報に対応する前記目標情報に定められる付与数に対応するポイントの付与に関する、請求項1に記載の目標達成支援方法。
【請求項3】
前記ポイント付与情報は、前記達成申請情報に対応する前記目標情報に定められる付与数とは異なるポイントの付与に関する、請求項1に記載の目標達成支援方法。
【請求項4】
前記達成申請情報に対応する行動目標の達成に関して前記第1ユーザが前記第1端末に入力した第1付加情報を前記第1端末から取得するステップと、
前記第1付加情報を前記第2端末に送信するステップと、をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の目標達成支援方法。
【請求項5】
前記達成申請情報に対応する行動目標の達成に関して前記第2ユーザが前記第2端末に入力した第2付加情報を前記第2端末から取得するステップと、
前記第2付加情報を前記第1端末に送信するステップと、をさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載の目標達成支援方法。
【請求項6】
付与されるポイントに応じて、前記第1ユーザまたは前記第2ユーザが獲得可能な特典の獲得を確定する特典獲得情報を前記第2端末から取得するステップと、
前記特典獲得情報を前記第1端末に送信するステップと、をさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載の目標達成支援方法。
【請求項7】
付与されるポイントに応じて、前記第1ユーザまたは前記第2ユーザが獲得可能な特典の獲得を申請する獲得申請情報を前記第1端末から取得するステップと、
前記獲得申請情報を前記第2端末に送信するステップと、
前記獲得申請情報に対応する特典の獲得を確定する特典獲得情報を前記第2端末から取得するステップと、
前記特典獲得情報を前記第1端末に送信するステップと、をさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載の目標達成支援方法。
【請求項8】
前記特典と、前記特典の獲得に必要なポイントとを対応付けた特典情報の登録を確定する特典登録情報を前記第2端末から取得するステップと、
前記特典登録情報を前記第1端末に送信するステップと、をさらに備える請求項6に記載の目標達成支援方法。
【請求項9】
前記特典と、前記特典の獲得に必要なポイントの付与数とを対応付けた特典情報の登録を申請する登録申請情報を前記第1端末から取得するステップと、
前記登録申請情報を前記第2端末に送信するステップと、
前記登録申請情報に対応する特典情報の登録を確定する特典登録情報を前記第2端末から取得するステップと、
前記特典登録情報を前記第1端末に送信するステップと、をさらに備える請求項6に記載の目標達成支援方法。
【請求項10】
第1ユーザが達成すべき行動目標と、前記行動目標の達成を契機に付与可能なポイントの付与数とを対応付けた目標情報を管理する目標管理部と、
前記第1ユーザが使用する第1端末から前記目標情報に定められる行動目標の達成を申請する達成申請情報を取得し、第1ユーザを支援する第2ユーザが使用する第2端末から前記達成申請情報に対応するポイントの付与に関するポイント付与情報を取得する取得部と、
前記ポイント付与情報に基づいて、前記第1ユーザに付与するポイントを管理するポイント管理部と、を備える情報処理装置。
【請求項11】
第1ユーザが達成すべき行動目標と、前記行動目標の達成を契機に付与可能なポイントの付与数とを対応付けた目標情報を、前記第1ユーザが使用する第1端末または第1ユーザを支援する第2ユーザが使用する第2端末から取得する機能と、
前記目標情報に定められる行動目標の達成を申請する達成申請情報を前記第1端末から取得する機能と、
前記達成申請情報を前記第2端末に送信する機能と、
前記達成申請情報に対応するポイントの付与に関するポイント付与情報を前記第2端末から取得する機能と、
前記ポイント付与情報を前記第1端末に送信する機能と、をコンピュータに実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、目標達成支援方法、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等の携帯型端末が広く普及しており、携帯型端末を所有するユーザの低年齢化が進んでいる。子供に携帯型端末を与えようとする保護者は、携帯型端末の使用にルールを設定し、子供が適切に端末を使用できるようしつけをすることが多い。例えば、子供の特定の行動に係るしつけを支援するシステムとして、社会集団内のユーザが目にした子供の特定の行動に関する情報を活用する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-4109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の先行技術では、子供の特定の行動を保護者が把握するのに役立つが、子供が特定の行動を自発的に守ることを支援することはできない。
【0005】
本発明のある態様の例示的な目的の一つは、ユーザによる自発的な目標達成を支援する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様の目標達成支援方法は、第1ユーザが達成すべき行動目標と、行動目標の達成を契機に付与可能なポイントの付与数とを対応付けた目標情報を、第1ユーザが使用する第1端末または第1ユーザを支援する第2ユーザが使用する第2端末から取得するステップと、目標情報に定められる行動目標の達成を申請する達成申請情報を第1端末から取得するステップと、達成申請情報を第2端末に送信するステップと、達成申請情報に対応するポイントの付与に関するポイント付与情報を第2端末から取得するステップと、ポイント付与情報を第1端末に送信するステップと、を備える。
【0007】
本発明の別の態様は、情報処理装置である。この装置は、第1ユーザが達成すべき行動目標と、行動目標の達成を契機に付与可能なポイントの付与数とを対応付けた目標情報を管理する目標管理部と、第1ユーザが使用する第1端末から目標情報に定められる行動目標の達成を申請する達成申請情報を取得し、第1ユーザを支援する第2ユーザが使用する第2端末から達成申請情報に対応するポイントの付与に関するポイント付与情報を取得する取得部と、ポイント付与情報に基づいて、第1ユーザに付与するポイントを管理するポイント管理部と、を備える。
【0008】
本発明のさらに別の態様は、プログラムである。このプログラムは、第1ユーザが達成すべき行動目標と、行動目標の達成を契機に付与可能なポイントの付与数とを対応付けた目標情報を、第1ユーザが使用する第1端末または第1ユーザを支援する第2ユーザが使用する第2端末から取得する機能と、目標情報に定められる行動目標の達成を申請する達成申請情報を第1端末から取得するステップと、達成申請情報を第2端末に送信する機能と、達成申請情報に対応するポイントの付与に関するポイント付与情報を第2端末から取得する機能と、ポイント付与情報を第1端末に送信する機能と、を備える。
【0009】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本開示の表現を、装置、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを記録した記録媒体などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ユーザによる自発的な目標達成を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態に係る情報処理システムの機能構成を模式的に示す図である。
図2】評価情報の一例を模式的に示すテーブルである。
図3】目標情報の一例を模式的に示すテーブルである。
図4】特典情報の一例を模式的に示すテーブルである。
図5】ポイント情報の一例を模式的に示すテーブルである。
図6】第1端末および第1ユーザの位置関係を模式的に示す図である。
図7】目標閲覧画面の表示例を模式的に示す図である。
図8】達成申請画面の表示例を模式的に示す図である。
図9】特典閲覧画面の表示例を模式的に示す図である。
図10】ポイント閲覧画面の表示例を模式的に示す図である。
図11】通知表示の一例を模式的に示す図である。
図12】ポイント付与画面の表示例を模式的に示す図である。
図13】ポイント獲得画面の表示例を模式的に示す図である。
図14】達成申請画面の表示例を模式的に示す図である。
図15】特典獲得画面の表示例を模式的に示す図である。
図16】情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図17】情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図18】携帯型表示装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の概要を説明する。本開示は、ユーザによる携帯型表示装置の適切な使用を支援する技術に関する。ユーザの一例は、小学生以下の子供であり、携帯型表示装置の一例は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ゲーム機などである。本開示に係る携帯型表示装置は、画像が表示される画面を有する表示部と、画面を視認するユーザを検出する第1センサと、画面の向きを検出する第2センサと、第1センサおよび第2センサの検出結果を用いて、ユーザの状態を評価する評価部と、評価部によるユーザの状態の評価結果を用いて、ユーザに対する通知内容を決定する通知決定部と、を備える。本開示によれば、第1センサおよび第2センサの検出結果を用いて、画面からユーザまでの距離やユーザの姿勢を評価し、ユーザに対して不適切な距離や姿勢を改善するための通知をすることができる。
【0013】
本開示はさらに、ユーザによる自発的な目標達成を支援する技術に関する。携帯型表示装置のユーザが小学生以下の子供である場合、ユーザの保護者は、ユーザによる携帯型表示装置の使用についてルールを設定することが多い。設定されるルールは、画面から適正な距離をとる、適切な姿勢をとる、1日あたりの使用時間を所定の上限内とする等である。保護者は、ユーザによる携帯型表示装置の使用状況を常時確認しているわけではないため、ルールが守られているかが分からず、ユーザを不適切に叱ってしまうことがある。ユーザは、ルールをきちんと守っているにも拘わらず、保護者から褒めてもらえないといった不満を抱えることがある。このような状況が続くと、ユーザは、ルールを守るメリットが感じられず、ルールを自主的に守ることが難しくなってしまう。
【0014】
本開示に係る目標達成支援方法は、第1ユーザ(例えば子供)が達成すべき行動目標と、行動目標の達成を契機に付与可能なポイントの付与数とを対応付けた目標情報を、第1ユーザが使用する第1端末または第1ユーザを支援する第2ユーザ(例えば保護者)が使用する第2端末から取得するステップと、目標情報に定められる行動目標の達成を申請する達成申請情報を第1端末から取得するステップと、達成申請情報を第2端末に送信するステップと、達成申請情報に対応するポイントの付与に関するポイント付与情報を第2端末から取得するステップと、ポイント付与情報を前記第1端末に送信するステップと、を備える。
【0015】
本開示によれば、第1ユーザが達成すべき行動目標をポイントと対応付けて管理することにより、第1ユーザに対してポイントの付与というインセンティブを与えることができる。また、第1ユーザから行動目標の達成を申請できるようにすることで、第1ユーザが自主的に行動目標を達成しようとする動機付けを与えることができる。また、行動目標の達成時にポイントを自動付与するではなく、第2ユーザがポイントを付与することにより、第1ユーザの状況を第2ユーザが把握しやすくなる。また、第2ユーザから第1ユーザにポイントを付与する方式とすることにより、第1ユーザは、目標達成によって第2ユーザに認めてもらったという気持ちを抱くことができる。その結果、行動目標を守ることによる達成感を第1ユーザに与えることができ、第1ユーザによる自主的な目標達成を支援できる。
【0016】
以下、本開示の技術を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図に示す各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。また、本明細書または請求項中に「第1」、「第2」等の用語が用いられる場合には、特に言及がない限り、いかなる順序や重要度を表すものでもなく、ある構成と他の構成とを区別するためのものである。
【0017】
本開示における装置または方法の主体は、コンピュータを備える。このコンピュータがコンピュータプログラムを実行することによって、本開示における装置または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、コンピュータプログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、コンピュータプログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC、LSI等)を含む一つまたは複数の電子回路で構成される。コンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的な記録媒体に記録される。コンピュータプログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
【0018】
図1は、実施の形態に係る情報処理システム10の機能構成を模式的に示す図である。情報処理システム10は、情報処理装置12と、第1端末14と、第2端末16と、を備える。情報処理装置12は、ネットワーク18を介して第1端末14および第2端末16と接続する。
【0019】
本開示のブロック図で示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサやROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現される。ここでは、ハードウェアおよびソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックを描いている。これらの機能ブロックは、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって、いろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0020】
図1に示す複数の機能ブロックのうち少なくとも一部の機能ブロックの機能を実装したコンピュータプログラムが、1台または複数台のコンピュータのストレージにインストールされてもよい。1台または複数台のコンピュータのCPUは、自機にインストールされたコンピュータプログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、図1に示す複数の機能ブロックの機能を発揮してもよい。
【0021】
図1に示す複数の機能ブロックの機能は、1台のコンピュータにより実行されてもよく、複数台のコンピュータにより分散して実行されてもよい。図1に示す複数の機能ブロックの機能が複数台のコンピュータにより分散して実行される場合、それら複数台のコンピュータは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットを含む通信網を介してデータを送受信してもよい。
【0022】
情報処理装置12は、本開示に係る支援サービスを提供する事業者が管理する装置であり、例えば、サーバである。情報処理装置12は、ワークステーションまたはパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータであってもよい。
【0023】
第1端末14は、スマートフォンやタブレット型コンピュータといった携帯型表示装置である。第1端末14は、支援対象となる第1ユーザが使用する端末である。第1ユーザは、例えば、小学生以下の子供である。第1ユーザは、小学生以下の子供でなくてもよく、中学生や高校生であってもよいし、18歳以上の成人であってもよい。
【0024】
第2端末16は、スマートフォンやタブレット型コンピュータといった携帯型表示装置である。第2端末16は、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータであってもよい。第2端末16は、第1端末14を使用する第1ユーザを支援する第2ユーザが使用する端末である。第2ユーザは、例えば、第1ユーザの保護者であり、第1ユーザの親である。第2ユーザは、第1ユーザが通う学校や学習塾の教員や職員であってもよい。
【0025】
ネットワーク18は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、無線基地局によって構築される各種移動通信システム含む通信網で構成される。移動通信システムとしては、例えば、3G、4Gまたは5Gなどの移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)および所定のアクセスポイントによってよってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えば、Wi-Fi(登録商標))が挙げられる。
【0026】
情報処理装置12は、取得部20と、通知部22と、評価管理部24と、目標管理部26と、特典管理部28と、ポイント管理部30とを備える。
【0027】
取得部20は、ネットワーク18を介して、第1端末14および第2端末16から情報を取得する。通知部22は、ネットワーク18を介して、第1端末14および第2端末16に情報を通知する。通知部22は、例えば、第1端末14から取得した情報を第2端末16に通知し、第2端末16から取得した情報を第1端末14に通知する。
【0028】
評価管理部24は、第1端末14を使用する第1ユーザの状態の評価結果に関する評価情報を記憶し、管理する。評価管理部24は、取得部20を通じて第1端末14から評価情報を取得する。評価情報は、第1端末14の画面から第1ユーザの顔までの距離に関する評価結果である距離評価情報を含む。評価情報は、第1端末14の画面を視認する第1ユーザの姿勢に関する評価結果である姿勢評価情報を含む。評価情報は、第1端末14にて実行されるアプリケーションの使用時間に関する評価結果である時間評価情報を含む。評価管理部24は、第1ユーザの状態を評価するための第1ユーザの状態に関する時系列データを記憶し、管理してもよい。
【0029】
図2は、評価情報の一例を模式的に示すテーブルであり、距離評価情報の時系列データを示す。距離評価情報は、ユーザIDおよび日時をキーとして、第1端末14の画面から第1ユーザの顔までの距離の測定値と、距離に応じて算出される距離スコアとを含む。図2の例では、距離および距離スコアが5分間隔で記録されているが、記録の時間間隔は特に限定されない。距離スコアは、距離の測定値に基づく評価結果であり、画面を視認する距離の適正性を示す数値である。距離スコアは、例えば、距離が所定値(例えば40cm)以上であれば、満点(例えば100点)となり、距離が所定値(例えば40cm)未満であれば、距離が短くなるにつれて低い値となる。したがって、距離スコアは、距離スコアが高いほど画面を視認する距離が適正であることを示す。
【0030】
目標管理部26は、第1ユーザが達成すべき行動目標に関する目標情報を記憶し、管理する。目標管理部26は、取得部20を通じて第1端末14および第2端末16から取得する情報に基づいて目標情報を管理する。目標情報は、ユーザIDおよび目標IDをキーとして、目標内容、達成条件、付与ポイント、ステータスなどの情報を含む。
【0031】
図3は、目標情報の一例を模式的に示すテーブルである。目標内容は、第1ユーザが達成すべき行動目標の具体的な内容である。第1端末14の使用時に第1ユーザが守るべきルールとして、「動画は60分以内」「画面に近づきすぎない」「途中で休憩する」「椅子に座って使う」といった目標内容が設定されている。また、第1端末14の使用とは関係しない任意の目標内容を設定することも可能であり、「ミケのごはんを準備する」といった家庭内でのお手伝いの内容も設定可能である。達成条件は、行動目標の達成に必要な条件であり、第1端末14にて達成可否の判定処理が可能な条件である。達成条件として「動画使用時間≦60分」「距離スコア≧80」「連続使用時間≦20分」「姿勢スコア≧80」などの条件式が設定される。なお、第1端末14の使用とは関係しない目標内容については、第1端末14にて達成可否を判定できないため、達成条件が設定されない。付与ポイントは、行動目標の達成を契機に付与可能なポイントの数値である。ステータスは、目標情報の設定状態であり、「申請中」「実行中」「達成済」などがある。第1ユーザまたは第2ユーザが目標情報を起案した場合、ステータスが「申請中」となる。その後、第1ユーザおよび第2ユーザが目標情報を確認して内容を確定すると、ステータスが「実行中」となる。その後、実行中の目標情報に含まれる達成条件が充足すると、ステータスが「達成済」となる。
【0032】
特典管理部28は、付与されるポイントに応じて第1ユーザまたは第2ユーザが獲得可能な特典に関する特典情報を記憶し、管理する。特典管理部28は、取得部20を通じて第1端末14および第2端末16から取得する情報に基づいて特典情報を管理する。特典情報は、ユーザIDおよび特典IDをキーとして、特典内容、必要ポイント、ステータスなどの情報を含む。
【0033】
図4は、特典情報の一例を模式的に示すテーブルである。特典内容は、第1ユーザまたは第2ユーザが獲得可能な特典の具体的な内容である。第1端末14で使用する特典として「アプリアイテムA」「アプリアイテムB」といった特典内容が設定されている。アプリアイテムを使用すると、例えば、第1端末14で実行されるアプリケーションの表示画面や効果音をカスタマイズすることができる。第2端末16で使用する特典として「電子マネー500」「遊園地入場券」といった特典内容が設定されている。電子マネーや遊園地入場券などの特典は、例えば、スポンサー企業などによって提供され、第1ユーザの代わりに第2ユーザが使用する。また、第1ユーザが希望する特典として「ゲームソフトを買う」が設定されている。必要ポイントは、特典の獲得に必要となるポイントの数値である。ステータスは、特典情報の設定状態であり、「申請中」「未登録」「登録済」などがある。第1ユーザが希望する特典情報を起案した場合、ステータスが「申請中」となる。スポンサー企業などから提供される特典情報がある場合、ステータスが「未登録」となる。その後、ステータスが「申請中」または「未登録」の特典情報を第2ユーザが確認して登録すると、ステータスが「登録済」となる。ステータスが「登録済」の場合、ポイントを利用した特典の獲得が可能となる。ポイントを利用して特典を獲得すると、ステータスが「獲得済」となる。
【0034】
ポイント管理部30は、ポイントの付与および消費に関するポイント情報を記憶し、管理する。ポイント情報は、行動目標の達成を契機に付与されるポイントに関するポイント付与情報と、特典の獲得によって消費されるポイントに関するポイント消費情報とを含む。ポイント情報は、ユーザIDおよび発行IDをキーとして、種別、日時、ポイント数、対象IDなどの情報を含む。
【0035】
図5は、ポイント情報の一例を模式的に示すテーブルである。種別として、ポイント付与情報を示す「付与」、または、ポイント消費情報を示す「消費」がある。日時は、ポイント情報の発行日時である。ポイント数は、付与されるポイントまたは消費するポイントの数値である。対象IDは、ポイントの付与または消費に対応する目標IDまたは特典IDである。ポイント付与情報の場合、ポイントの付与の契機となった行動目標に対応する目標IDが設定される。ポイント消費情報の場合、ポイントを消費して獲得した特典に対応する特典IDが設定される。
【0036】
図1に戻り、第1端末14について説明する。第1端末14は、通信部40と、表示操作部42と、スピーカ44と、第1センサ46と、第2センサ48と、記録部50と、評価部52と、通知決定部54と、目標閲覧部56と、目標申請部58と、達成申請部60と、特典閲覧部62と、特典申請部64と、獲得申請部66と、ポイント閲覧部68と、通知制御部70とを備える。
【0037】
通信部40は、ネットワーク18を通じて情報処理装置12と通信する。通信部40は、例えば、第1端末14に入力される情報を情報処理装置12に送信し、第1端末14に表示する情報を情報処理装置12から受信する。
【0038】
表示操作部42は、例えば、タッチパネル式のディスプレイで構成され、第1端末14を動作させるための画面表示および入力操作を実現する。表示操作部42は、表示部と操作部が別々に構成されてもよく、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどで構成される表示部と、ジョイスティックやボタンなどで構成される操作部とを有してもよい。スピーカ44は、第1端末14の動作に伴う音声を出力する。
【0039】
第1センサ46は、第1端末14の画面を視認する第1ユーザを検出するためのセンサである。第1センサ46は、第1端末14の画面の周囲に設けられ、画面を視認する第1ユーザの顔を検出対象とするように配置される。第1センサ46は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの二次元画像センサであり、第1ユーザの顔を撮像した画像を生成するよう構成される。第1センサ46は、距離センサであってもよく、第1センサ46から第1ユーザの顔までの距離を計測するよう構成されてもよい。第1センサ46は、LIDAR(Light Detection And Ranging)センサといった距離画像センサであってもよい。
【0040】
第1センサ46は、第1端末14の画面を視認する第1ユーザの顔を画像認識技術によって検出する顔検出機能を有してもよい。第1センサ46は、第1ユーザの顔の複数の特徴点(右眼、左眼、鼻、口、顔の輪郭など)の位置を検出し、撮像画像に含まれる第1ユーザの顔の大きさに基づいて、第1センサ46から第1ユーザの顔までの距離を推定するよう構成されてもよい。第1センサ46は、第1ユーザの顔の複数の特徴点の位置を検出することにより、第1ユーザの顔の向きを3軸で検出するよう構成されてもよい。第1センサ46は、第1端末14の画面を視認する第1ユーザの視線方向を画像認識技術によって検出する視線検出機能を有してもよい。第1センサ46は、例えば、第1ユーザが眼球を動かしたときに移動する動点と、眼球を動かしたとしても移動しない定点とを検出することにより、動点と定点の位置関係から視線方向を検出するよう構成されてもよい。
【0041】
第2センサ48は、第1端末14の向きを検出するためのセンサである。第2センサ48は、例えば、ジャイロセンサや加速度センサであり、重力方向に対する第1端末14の画面の向きを検出するように構成される。第2センサ48は、例えば、重力方向に対する第1端末14の画面の向きを3軸で検出するよう構成される。
【0042】
図6は、第1端末14および第1ユーザ90の位置関係を模式的に示す図である。第1端末14の表示操作部42は、画像が表示される画面43を有する。図6は、第1ユーザ90が第1端末14の画面43を正面から視認している状態を示す。
【0043】
第1センサ46は、第1センサ46から第1ユーザ90までの距離dを検出する。第1センサ46は、第1ユーザ90の顔が向いている顔方向92を検出してもよい。顔方向92は、例えば、第1ユーザ90の顔の左右方向(図6のx1軸)、上下方向(図6のy1軸)および前後方向(図6のz1軸)によって特定することができる。顔方向92は、3軸の回転方向によって特定されてもよく、例えば、第1ユーザ90の顔のロール角(図6のz1軸まわり)、ピッチ角(図6のx1軸まわり)およびヨー角(図6のy1軸まわり)によって特定されてもよい。第1センサ46は、第1ユーザ90の視線方向94を検出してもよい。視線方向94は、顔方向92と同様、3軸の並進方向で特定されてもよいし、3軸の回転方向で特定されてもよい。
【0044】
第2センサ48は、例えば、第1端末14の画面43が向いている画面方向96を検出する。画面方向96は、例えば、画面43の左右方向(図6のx2軸)、上下方向(図6のy2軸)および前後方向(図6のz2軸)によって特定することができる。画面方向96は、3軸の回転方向によって特定されてもよく、例えば、画面43のロール角(図6のz2軸まわり)、ピッチ角(図6のx2軸まわり)およびヨー角(図6のy2軸まわり)によって特定されてもよい。
【0045】
図1に戻り、記録部50は、第1端末14に関する時系列データを記録する。記録部50は、第1端末14にて実行され、画面43に表示されるアプリケーションの時系列データを記録する。記録部50が記録対象とするアプリケーションの種類は特に限られないが、例えば、ブラウザアプリ、動画再生アプリ、ゲームアプリ、学習アプリなどである。記録部50は、所定の時間間隔(例えば1秒)ごとに画面43に表示されているアプリを記録してもよいし、画面43に表示されるアプリが切り替えされる時刻に基づいて、アプリの表示開始時刻および表示終了時刻を記録してもよい。記録部50は、画面43の表示および非表示が切り替えされる時刻に基づいて、アプリの表示開始時刻および表示終了時刻を記録してもよい。
【0046】
記録部50は、第1センサ46の検出結果の時系列データを記録する。記録部50は、第1センサ46によって検出される第1ユーザ90の顔までの距離の時系列データを記録する。記録部50は、第1センサ46によって検出される第1ユーザ90の顔方向92の時系列データを記録してもよい。記録部50は、第1センサ46によって検出される第1ユーザ90の視線方向94の時系列データを記録してもよい。記録部50は、第2センサ48の検出結果の時系列データを記録する。記録部50は、第2センサ48によって検出される第1端末14の画面方向96の時系列データを記録してもよい。
【0047】
記録部50は、第1センサ46および第2センサ48の検出結果に基づく時系列データを記録してもよい。記録部50は、重力方向Gを基準とする第1ユーザ90の顔方向92の時系列データを記録してもよい。第1センサ46によって検出される顔方向92は、第2センサ48によって検出される画面方向96を基準とする。そのため、重力方向Gを基準とする顔方向92は、重力方向Gを基準とする画面方向96を用いて顔方向92を座標変換することによって算出できる。
【0048】
評価部52は、第1センサ46および第2センサ48の検出結果を用いて、第1ユーザ90の状態を評価する。評価部52は、例えば、記録部50に記録される時系列データを用いて第1ユーザ90の状態を評価し、第1ユーザ90の状態の評価結果に関する評価情報を生成する。評価部52は、生成した評価情報を通信部40を通じて情報処理装置12に送信する。
【0049】
評価部52は、第1センサ46の検出結果を用いて、第1端末14の画面43から第1ユーザ90までの距離dが適正であるかを評価する。評価部52は、例えば、第1ユーザ90までの距離dが所定の基準値(例えば30cm)以上であれば、距離dが適切であることを示す距離評価情報を生成し、距離dが所定の基準値未満であれば、距離dが適正ではないことを示す距離評価情報を生成する。評価部52は、距離dに応じた距離スコアを算出してもよく、図2に示されるような距離スコアの時系列データを生成してもよい。評価部52は、所定の評価期間(例えば5分間)において検出される距離dの平均値を算出し、距離dの平均値に応じた距離スコアを算出してもよい。
【0050】
評価部52は、第2センサ48の検出結果を用いて、第1端末14の画面43を視認する第1ユーザ90の姿勢が適正であるかを評価する。評価部52は、第2センサ48によって検出される画面方向96(例えば、図6のz2軸方向)が重力方向Gを基準として下向きとなっている場合、つまり、第1ユーザ90が画面43を見上げていると考えられる場合、姿勢が適正ではないことを示す姿勢評価情報を生成する。評価部52は、例えば、重力方向Gと画面方向96の間の角度が90度未満である場合、姿勢が適正ではないことを示す姿勢評価情報を生成する。評価部52は、第2センサ48によって検出される画面方向96が重力方向Gを基準として上向きとなっている場合、つまり、第1ユーザ90が画面43を見下ろしていると考えられる場合、姿勢が適正であることを示す姿勢評価情報を生成する。評価部52は、例えば、重力方向Gと画面方向96の間の角度が90度以上である場合、姿勢が適正であることを示す姿勢評価情報を生成する。評価部52は、所定の評価期間(例えば5分間)において検出される画面方向96の平均値を算出し、画面方向96の平均値を用いて姿勢評価情報を生成してもよい。評価部52は、重力方向Gと画面方向96の間の角度に応じた姿勢評価スコアを算出してもよい。姿勢評価スコアは、例えば、重力方向Gと画面方向96の間の角度が所定範囲(例えば90度以上135度以下)であれば、満点(例えば100点)となり、重力方向Gと画面方向96の間の角度が所定範囲(例えば90度以上135度以下)から離れるにつれて低い値となるように算出されてもよい。
【0051】
評価部52は、第1センサ46および第2センサ48の検出結果を用いて、第1ユーザ90の姿勢が適正であるかを評価してもよい。評価部52は、重力方向Gに対する顔方向92(例えば、図6のz1軸方向)を用いて第1ユーザ90の姿勢が適正であるかを評価してもよい。一般に、画面を見るときの姿勢は、水平面から10度~15度程度下方を見ることが好ましいとされている。評価部52は、重力方向Gと顔方向92の間の角度が所定範囲(例えば60度以上90度以下)であれば、第1ユーザ90の姿勢が適正であることを示す姿勢評価情報を生成し、重力方向Gと顔方向92の間の角度が所定範囲外(例えば60度未満または90度以上)であれば、第1ユーザ90の姿勢が適正ではないことを示す姿勢評価情報を生成してもよい。評価部52は、重力方向Gと顔方向92の間の角度に応じた姿勢評価スコアを算出してもよい。姿勢評価スコアは、例えば、重力方向Gと顔方向92の間の角度が所定範囲(例えば75度以上80度以下)であれば、満点(例えば100点)となり、重力方向Gと画面方向96の間の角度が所定範囲(例えば75度以上80度以下)から離れるにつれて低い値となるように算出されてもよい。
【0052】
評価部52は、重力方向Gを基準とする顔方向92のロール角を用いて第1ユーザ90の姿勢が適正であるかを評価してもよい。例えば、第1ユーザ90の顔の左右方向(図6のx1軸)が水平面に対して傾いている場合、首を傾げた状態で画面43を見ていたり、横向けに寝転がって画面43を見ていたりする状態が考えられる。評価部52は、例えば、水平面に対するx1軸の角度(つまり、ロール角)が所定範囲内である場合、第1ユーザ90の姿勢が適正であることを示す姿勢評価情報を生成し、水平面に対するx1軸の角度(つまり、ロール角)が所定範囲外である場合、第1ユーザ90の姿勢が適正ではないことを示す姿勢評価情報を生成してもよい。
【0053】
評価部52は、画面方向96を基準とする顔方向92のヨー角を用いて第1ユーザ90の姿勢が適正であるかを評価してもよい。例えば、第1ユーザ90の顔の左右方向(図6のx1軸)が画面43と平行ではない場合、首をひねった状態で画面43を見ている状態が考えられる。この場合、画面43から第1ユーザ90の右眼および左眼のそれぞれまでの距離の差異によって、左右の視力のバランスが崩れることが考えられる。評価部52は、例えば、顔方向92と画面方向96の間の角度(例えば、ヨー角)が所定範囲内である場合、第1ユーザ90の姿勢が適正であることを示す姿勢評価情報を生成し、顔方向92と画面方向96の間の角度(例えば、ヨー角)が所定範囲外である場合、第1ユーザ90の姿勢が適正ではないことを示す姿勢評価情報を生成してもよい。
【0054】
評価部52は、第1センサ46によって検出される顔方向92と視線方向94の差異に基づいて、第1ユーザ90の姿勢が適正であるかを評価してもよい。顔方向92と視線方向94が一致しない場合、第1ユーザ90の顔と画面43が正対しない無理な姿勢で画面43を見ている状態が考えられる。評価部52は、顔方向92と視線方向94の差異が所定範囲内である場合、第1ユーザ90の姿勢が適正であることを示す姿勢評価情報を生成し、顔方向92と視線方向94の差異が所定範囲外である場合、第1ユーザ90の姿勢が適正であることを示す姿勢評価情報を生成してもよい。
【0055】
評価部52は、目標情報に定められる達成条件を充足するか否かを判定してもよい。評価部52は、「動画は60分以内」といったアプリケーションの使用時間に関する達成条件がある場合、記録部50に記録される時系列データを用いて、評価対象となるアプリの使用時間を算出する。評価部52は、算出した使用時間が達成条件に定められる上限時間以下であれば、アプリの使用時間が適正であることを示す時間評価情報を生成し、算出した使用時間が達成条件に定められる上限時間より大きければ、アプリの使用時間が適正ではないことを示す時間評価情報を生成する。評価部52は、算出したアプリの使用時間に応じて時間スコアを算出してもよい。時間スコアは、算出したアプリの使用時間が達成条件に定められる上限時間以下であれば、満点(例えば100点)となり、算出したアプリの使用時間が達成条件に定められる上限時間を超過する場合、超過時間が大きくなるにつれて低い値となるように算出される。
【0056】
評価部52は、第1センサ46によって検出される視線方向94を用いて、第1ユーザ90が画面43を注視しているか否かを判定してもよい。評価部52は、視線方向94と画面方向96の差異が所定範囲内であれば、画面43を注視していると判定し、視線方向94と画面方向96の差異が所定範囲外であれば、画面43を注視していないと判定してもよい。評価部52は、第1ユーザ90が画面43を注視している場合のみ評価情報を生成し、第1ユーザ90が画面43を注視していない場合には評価情報を生成しないようにしてもよい。これにより、画面43の前に第1ユーザ90が存在するが、画面43を注視していない状態の第1ユーザ90を評価対象外とすることができる。評価部52は、第1ユーザ90が画面43を注視する時間に関する時間評価情報を生成してもよい。評価部52は、第1ユーザ90が画面43を注視するときの画面43から第1ユーザ90までの距離に関する距離評価情報を生成してもよい。評価部52は、第1ユーザ90が画面43を注視するときの第1ユーザ90の姿勢に関する姿勢評価情報を生成してもよい。
【0057】
通知決定部54は、評価部52による第1ユーザ90の状態の評価結果を用いて、第1ユーザ90に対する通知内容を決定する。通知決定部54は、評価部52によって第1ユーザ90の状態が適切ではないと評価される場合、第1ユーザ90の状態の改善を促す通知内容を決定する。通知決定部54は、例えば、画面43から第1ユーザ90までの距離dが近い場合、「画面が近いよ!もう少し離れて見てね」といった距離dの改善を促す通知内容を決定する。通知決定部54は、例えば、第1ユーザ90が寝転がっている姿勢である場合、「寝転がってみると危ないよ!起き上がって見てね」といった姿勢の改善を促す通知内容を決定する。通知決定部54は、第1ユーザ90の状態の改善を促す通知内容を決定した後に、評価部52によって第1ユーザ90の状態が適切であると評価された場合、「距離ばっちり」「姿勢OK!」といった第1ユーザ90の状態が適切であることを示す通知内容を決定してもよい。通知決定部54が決定した通知内容は、表示操作部42によって画面43に表示されてもよいし、スピーカ44によって音声出力されてもよい。
【0058】
通知決定部54は、所定の評価期間(例えば5分)ごとに算出される評価スコアを用いて通知内容を決定してもよい。通知決定部54は、評価スコアが所定の基準値未満となる場合に第1ユーザ90の状態の改善を促す通知内容を決してもよい。この場合、第1ユーザ90の状態が不適切となった瞬間に通知内容が決定されるのではなく、第1ユーザ90の不適切な状態が継続した場合に通知内容が決定される。そのため、第1ユーザ90に対する通知が頻発することを防止し、第1ユーザ90が通知に対して煩わしさを感じることを防止できる。
【0059】
通知決定部54は、目標情報に定められる達成条件の充足可能性に応じて通知内容を決定してもよい。通知決定部54は、評価部52によって算出される評価スコアが低い状態が継続した場合、「目標を達成できなくなるよ」といった達成条件を充足できない可能性が高いことを示す通知内容を決定してもよい。通知決定部54は、アプリ使用時間に関する達成条件について、「動画は60分以内だよ。残り時間は10分だよ」といった達成条件に定める使用時間に到達するまでの残り時間を示す通知内容を決定してもよい。
【0060】
目標閲覧部56は、目標管理部26にて管理される目標情報を示すための目標閲覧画面を表示操作部42に表示させる。図7は、目標閲覧画面の表示例を模式的に示す図である。図7の例では、図3に示される4個の目標情報100,102,104,106が一覧表示されており、スタータスに応じて異なる表示態様となっている。ステータスが「達成済」となる「動画は60分以内にするぞ!」の目標情報100には「できた!」の表示100aが付加されており、達成済のステータスを示す表示態様となる。一方、ステータスが「実行中」となる「画面に近づきすぎないで見るぞ!」や「途中で休憩するぞ!」の目標情報102,104には「できた!」の表示が付加されておらず、実行中のステータスを示す表示態様となる。ステータスが「申請中」となる「ミケのごはんを準備するぞ!」の目標情報106は、破線表示となっており、申請中のステータスを示す表示態様となる。目標閲覧画面には、新規の目標情報を追加するための入力欄108として「ミッションを追加してみよう」が表示されている。
【0061】
目標申請部58は、第1ユーザによる新規の目標情報の申請を受け付けし、入力された新規の目標情報を通信部40を通じて情報処理装置12に送信する。目標申請部58は、例えば、図7に示される目標閲覧画面の入力欄108にて入力された目標情報を取得し、取得した目標情報を「申請中」のステータスで情報処理装置12に送信する。
【0062】
達成申請部60は、目標情報に定められる行動目標の達成を申請する達成申請情報を生成し、生成した達成申請情報を通信部40を通じて情報処理装置12に送信する。達成申請部60は、達成申請情報を入力するための達成申請画面を表示操作部42を表示させる。達成申請画面は、例えば、図7の目標閲覧画面において、ステータスが「達成済」または「実行中」である目標情報100,102,104を選択したときに表示される。
【0063】
図8は、達成申請画面の表示例を模式的に示す図である。図8の画面上部には、申請対象となる行動目標である「画面に近づきすぎないで見るぞ!」の目標情報110が表示される。図8の画面中央には、評価部52による評価結果を示すメッセージ112とグラフ114が表示される。画面中央のグラフ114は、距離dの時系列データを示す。グラフ114には、合格の基準値となる距離d=30cmの基準線114aが引かれている。図8の例では、達成条件である「距離スコア≧80」が充足されており、「ルールを守れたよ。がんばったね!」のメッセージ112が表示されている。また、合格ラインを下回る時間帯があったため、「少しだけ画面に近いときがあったけど、」のメッセージ112が表示されている。図8の画面下部には、第1ユーザによる第1付加情報の入力欄があり、第1付加情報として第1ユーザの感想を入力できる。第1ユーザは、例えば、あらかじめ用意される複数の選択肢116の中から感想を選択できる。図8の例では、評価部52による評価結果に応じた選択肢116が表示される。なお、第1ユーザが第1付加情報を自由記述できる入力欄が用意されてもよい。図8の画面下部の送信ボタン118を押下すると、第1端末14から情報処理装置12に達成申請情報が送信される。達成申請情報は、第1付加情報を含むことができる。
【0064】
特典閲覧部62は、特典管理部28にて管理される特典情報を示すための特典閲覧画面を表示操作部42に表示させる。図9は、特典閲覧画面の表示例を模式的に示す図である。図9の例では、図4の1番目から4番目に対応する4個の特典情報120,122,124,126が一覧表示されており、スタータスに応じて異なる表示態様となっている。特典閲覧画面には、新規の特典情報を追加するための入力欄128として「ご褒美を相談してみよう」が表示されている。
【0065】
特典申請部64は、新規の特典情報の申請を受け付けし、入力された新規の特典情報を通信部40を通じて情報処理装置12に送信する。特典申請部64は、例えば、図9に示される特典閲覧画面の入力欄128にて入力された特典情報を取得し、取得した特典情報を「申請中」のステータスで情報処理装置12に送信する。
【0066】
獲得申請部66は、ポイントを消費して特典を獲得するための獲得申請情報を生成し、生成した獲得申請情報を通信部40を通じて情報処理装置12に送信する。獲得申請部66は、獲得申請情報を入力するための獲得申請画面を表示操作部42に表示させる。獲得申請画面は、例えば、図9の特典閲覧画面において、ステータスが「登録済」である特典情報120,122,124を選択したときに表示される。
【0067】
ポイント閲覧部68は、ポイント管理部30にて管理されるポイント情報を示すためのポイント閲覧画面を表示操作部42に表示させる。図10は、ポイント閲覧画面の表示例を模式的に示す図である。図10の画面上部には、ポイント管理部30にて管理されるポイント残高130が表示される。ポイント残高130は、付与されたポイントの合計値から消費したポイントの合計値を引いたものである。図10の画面中央には、現在のポイント残高にて交換可能な特典情報の一例132が表示される。図10の画面下部には、ポイント管理部30にて管理されるポイント付与情報134が一覧表示される。
【0068】
通知制御部70は、表示操作部42またはスピーカ44の動作を制御し、第1ユーザに向けて通知する。通知制御部70は、通知決定部54によって決定された通知内容を第1ユーザに向けて通知する。図11は、通知表示の一例を模式的に示す図である。図11の例では、通知決定部54によって決定された「寝転がってみると危ないよ!起き上がって見てね」が表示されている。通知決定部54によって決定された通知内容136は、第1端末14にて実行中のアプリケーションの表示画面の上に重畳するように表示される。通知制御部70は、スピーカ44を通じて、通知決定部54によって決定された通知内容を音声出力してもよい。通知制御部70は、画面表示による通知と音声出力による通知を組み合わせて実行してもよい。
【0069】
通知制御部70は、通信部40を介して情報処理装置12から取得した通知内容を第1ユーザに向けて通知する。通知制御部70は、通信部40を介して情報処理装置12からポイント付与情報を取得した場合、ポイントが付与されたことを示すポイント付与画面を表示操作部42に表示させる。図12は、ポイント付与画面の表示例を模式的に示す図である。図12は、「画面に近づきすぎない」の行動目標の達成を契機として10ポイントが付与される場合の画面例を示す。図12の画面上部には、ポイント管理部30にて管理されるポイント残高140が表示され、ポイント付与によってポイント残高が「30」から「40」に増えたことが表示されている。図12の画面中央には、目標達成を契機として第2ユーザからポイントが付与されたことを示す「お母さんから距離ポイントをもらったよ!」のメッセージ142が表示される。図12の画面中央には、第2ユーザが第1ユーザに向けて付与可能なスタンプ画像144が表示され、付与されたポイント数を示す「+10ポイント」の画像146が表示される。図12の画面下部には、第2ユーザから第1ユーザに向けたメッセージ148として「画面から離れて使えてえらいね!」が表示されている。メッセージ148は、第2ユーザが第2端末16に入力した第2付加情報(別途後述)の一例である。したがって、ポイント付与画面は、第2ユーザが入力した第2付加情報を表示可能である。
【0070】
通知制御部70は、通信部40を介して情報処理装置12から特典獲得情報を取得した場合、特典が獲得されたことを示す特典獲得画面を表示操作部42に表示させる。図13は、特典獲得画面の表示例を模式的に示す図である。図13は、1,000ポイントを消費して「ゲームを買ってもらう」の特典を獲得した場合の画面例を示す。図13の画面上部には、ポイント管理部30にて管理されるポイント残高150が表示され、ポイント消費によってポイント残高が「1,150」から「150」に減ったことが表示されている。図13の画面中央には、特典を獲得したことを示す「ポイントをご褒美に交換したよ!」のメッセージ152が表示され、獲得した特典の内容を示す特典情報154が表示される。図13の画面下部には、第2ユーザから第1ユーザに向けたメッセージ156として「たくさん頑張ってえらいね!欲しいゲームを買いにいこうね。」が表示されている。メッセージ156は、第2ユーザが第2端末16に入力した第3付加情報(別途後述)の一例である。したがって、特典獲得画面は、第2ユーザが入力した第3付加情報を表示可能である。
【0071】
図1に戻り、第2端末16について説明する。第2端末16は、通信部72と、表示操作部74と、目標設定部76と、達成承認部78と、特典設定部80と、特典獲得部82と、ポイント閲覧部84とを備える。
【0072】
通信部72は、ネットワーク18を通じて情報処理装置12と通信する。通信部72は、第2端末16に入力される情報を情報処理装置12に送信し、第2端末16に表示する情報を情報処理装置12から受信する。
【0073】
表示操作部74は、例えば、タッチパネル式のディスプレイで構成され、第2端末16を動作させるための画面表示および入力操作を実現する。表示操作部74は、表示部と操作部が別々に構成されてもよく、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどで構成される表示部と、ボタンなどで構成される操作部とを有してもよい。
【0074】
目標設定部76は、目標管理部26にて管理される目標情報を示すための目標閲覧画面を表示操作部74に表示させる。目標設定部76は、第2ユーザによる目標情報の変更を受け付けし、変更された目標情報を通信部72を通じて情報処理装置12に送信する。目標設定部76は、例えば、第1ユーザによって申請された「申請中」のステータスで管理される目標情報を第2ユーザが承認する入力操作を受け付けし、第2ユーザが承認した目標情報を「実行中」のステータスで情報処理装置12に送信する。目標設定部76は、第2ユーザによる新規の目標情報の入力を受け付けし、第2ユーザが入力した目標情報を「実行中」のステータスで情報処理装置12に送信してもよい。
【0075】
達成承認部78は、情報処理装置12から達成申請情報を取得し、達成申請情報を承認するための達成承認画面を表示操作部74に表示させる。図14は、達成申請画面の表示例を模式的に示す図であり、図8に示す達成申請情報を取得した場合を示す。図14の画面上部には、申請対象となる行動目標である「画面に近づきすぎないで見るぞ!」の目標情報160が表示される。図14の画面中央には、評価部52による評価結果を示すメッセージ162およびグラフ164と、第1ユーザが入力した第1付加情報を示すメッセージ166とが表示される。図14の画面下部には、第1ユーザに付与するポイント数の入力欄168と、第2ユーザによる第2付加情報の入力欄170とが表示される。付与ポイント数の入力欄168には、目標情報に定められるポイント数が初期値として入力されているが、第2ユーザの入力操作によって付与ポイント数を初期値から増減させることが可能である。図14では図示を省略しているが、第2ユーザによる第2付加情報として、スタンプ画像を選択可能であってもよい。図14の画面下部の送信ボタン172を押下すると、第2端末16から情報処理装置12にポイント付与情報が送信される。ポイント付与情報は、第2付加情報を含むことができる。
【0076】
特典設定部80は、特典管理部28にて管理される特典情報を示すための特典閲覧画面を表示操作部74に表示させる。特典設定部80は、第2ユーザによる特典情報の変更を受け付けし、変更された特典情報を通信部72を通じて情報処理装置12に送信する。特典設定部80は、例えば、第1ユーザによって申請された「申請中」のステータスで管理される特典情報を第2ユーザが承認する入力操作を受け付けし、第2ユーザが承認した特典情報を「登録済」のステータスで情報処理装置12に送信する。特典設定部80は、「未登録」のステータスで管理される特典情報を第2ユーザが登録する入力操作を受け付けし、第2ユーザが登録した特典情報を「登録済」のステータスで情報処理装置12に送信する。特典設定部80は、第2ユーザによる新規の特典情報の入力を受け付けし、第2ユーザが入力した特典情報を「登録済」のステータスで情報処理装置12に送信してもよい。
【0077】
特典獲得部82は、情報処理装置12から獲得申請情報を取得し、獲得申請情報を承認するための特典獲得画面を表示操作部74に表示させる。図15は、特典獲得画面の表示例を模式的に示す図であり、「ゲームソフトを買う」の特典に対する獲得申請がなされた場合を示す。図15の画面上部には、獲得対象となる特典情報180が表示される。図15の画面中央には、ポイント残高とポイント消費数に応じて「交換可能です。」または「交換不可です。」のメッセージ182が表示される。図15の画面中央には、ポイント残高の数値184が表示され、特典が獲得可能である場合にはポイント消費後のポイント残高も表示される。図15の画面下部には、第1ユーザに向けた第3付加情報の入力欄186が表示され、第1ユーザへのメッセージを自由記述することができる。図15の画面下部の決定ボタン188を押下すると、特典申請情報に対応する特典の獲得が確定され、第2端末16から情報処理装置12に特典獲得情報が送信される。特典獲得情報は、第3付加情報を含むことができる。
【0078】
特典獲得部82は、獲得申請情報が生成されていない特典情報について特典獲得情報を生成してもよい。特典獲得部82は、第2ユーザが特典閲覧画面において「登録済」の特典情報を選択した場合、選択された特典を獲得するための特典獲得画面を表示操作部74に表示させてもよい。したがって、第2ユーザは、第1ユーザが特典の獲得申請をしない場合であっても、特典獲得画面において特典の獲得処理を実行できる。
【0079】
ポイント閲覧部84は、ポイント管理部30にて管理されるポイント情報を示すためのポイント閲覧画面を表示操作部74に表示させる。ポイント閲覧部84は、例えば、第1端末14のポイント閲覧部68と同様に構成され、図10と同様のポイント閲覧画面を表示操作部74に表示させる。
【0080】
図16は、情報処理システム10の動作の一例を示すシーケンス図である。図16は、第1端末14にて新規の行動目標を申請してから、申請した行動目標が達成されてポイントが付与されるまでの処理の流れを示す。
【0081】
第1端末14の目標閲覧部56は、第1ユーザの入力操作に応じて目標閲覧画面を表示操作部42に表示させる(S10)。目標申請部58は、第1ユーザによって目標閲覧画面に新規の目標情報が入力された場合、入力された目標情報を情報処理装置12に送信する(S12)。情報処理装置12の目標管理部26は、第1端末14から取得した目標情報を記録する(S14)。情報処理装置12の通知部22は、記録した目標情報を第2端末16に通知する(S16)。第2端末16の目標設定部76は、情報処理装置12から受信した目標情報を示すための目標閲覧画面を表示操作部74に表示させる(S18)。目標設定部76は、第2ユーザによって申請中の目標情報が承認された場合、承認された目標情報を情報処理装置12に送信する(S20)。情報処理装置12の目標管理部26は、第2端末16から取得した目標情報に基づいて目標情報を更新する(S22)。通知部22は、更新された目標情報を第1端末14に通知する(S24)。
【0082】
第1端末14の達成申請部60は、第1ユーザの入力操作に応じて達成申請画面を表示操作部42に表示させる(S26)。達成申請部60は、第1ユーザによって達成申請画面に達成申請情報が入力された場合、入力された達成申請情報を情報処理装置12に送信する(S28)。達成申請部60は、第1ユーザによって達成申請画面に第1付加情報が入力された場合、入力された第1付加情報を情報処理装置12に送信する。情報処理装置12の通知部22は、第1端末14から取得した達成申請情報を第2端末16に通知する(S30)。情報処理装置12は、第1端末14から第1付加情報を取得した場合、第1端末14から取得した第1付加情報を第2端末16に通知する。第2端末16の達成承認部78は、情報処理装置12から受信した達成申請情報を承認するための達成承認画面を表示操作部74に表示させる(S32)。達成承認部78は、情報処理装置12から第1付加情報を受信した場合、達成承認画面に第1付加情報を表示させる。達成承認部78は、第2ユーザによって達成承認画面にポイント付与情報が入力された場合、情報処理装置12にポイント付与情報を送信する(S34)。達成承認部78は、第2ユーザによって達成承認画面に第2付加情報が入力された場合、入力された第2付加情報を情報処理装置12に送信する。情報処理装置12のポイント管理部30は、第2端末16から取得したポイント付与情報を記録する(S36)。通知部22は、記録したポイント付与情報を第1端末14に通知する(S38)。通知部22は、第2端末16から第2付加情報を取得した場合、取得した第2付加情報を第1端末14に通知する。第1端末14の通知制御部70は、情報処理装置12から取得したポイント付与情報を示すためのポイント付与画面を表示操作部42に表示させる(S40)。通知制御部70は、情報処理装置12から第2付加情報を取得した場合、ポイント付与画面に第2付加情報を表示させる。
【0083】
図17は、情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。図17は、第1端末14にて新規の特典を申請してから、特典が獲得されるまでの処理の流れを示す。
【0084】
第1端末14の特典閲覧部62は、第1ユーザの入力操作に応じて特典閲覧画面を表示操作部42に表示させる(S50)。第1端末14の特典申請部64は、第1ユーザによって特典閲覧画面に新規の特典情報が入力された場合、入力された特典情報を情報処理装置12に送信する(S52)。情報処理装置12の特典管理部28は、第1端末14から取得した特典情報を記録する(S54)。情報処理装置12の通知部22は、記録した特典情報を第2端末16に通知する(S56)。第2端末16の特典設定部80は、情報処理装置12から受信した特典情報を示すための特典閲覧画面を表示操作部74に表示させる(S58)。特典設定部80は、第2ユーザによって申請中の特典情報が承認された場合、承認された特典情報を情報処理装置12に送信する(S60)。情報処理装置12の特典管理部28は、第2端末16から取得した特典情報に基づいて特典情報を更新する(S62)。通知部22は、更新した特典情報を第1端末14に通知する(S64)。
【0085】
第1端末14の獲得申請部66は、第1ユーザの入力操作に応じて獲得申請画面を表示操作部42に表示させる(S66)。獲得申請部66は、第1ユーザによって獲得申請画面に獲得申請情報が入力された場合、入力された獲得申請情報を情報処理装置12に送信する(S68)。情報処理装置12の通知部22は、第1端末14から取得した獲得申請情報を第2端末16に通知する(S70)。第2端末16の特典獲得部82は、情報処理装置12から受信した獲得申請情報を承認するための特典獲得画面を表示操作部74に表示させる(S72)。特典獲得部82は、第2ユーザによって獲得申請情報が承認された場合、情報処理装置12に特典獲得情報を送信する(S74)。特典獲得部82は、第2ユーザによって特典獲得画面に第3付加情報が入力された場合、入力された第3付加情報を情報処理装置12に送信する。情報処理装置12のポイント管理部30は、第2端末16から取得した特典獲得情報に基づいてポイント消費情報を生成して記録する(S76)。通知部22は、取得したポイント特典獲得情報を第1端末14に通知する(S78)。通知部22は、第2端末16から第3付加情報を取得した場合、取得した第3付加情報を第1端末14に通知する。第1端末14の通知制御部70は、情報処理装置12から取得した特典獲得情報を示すための特典獲得画面を表示操作部42に表示させる(S80)。通知制御部70は、情報処理装置12から第3付加情報を取得した場合、特典獲得画面に第3付加情報を表示させる。
【0086】
図18は、携帯型表示装置の動作の流れを示すフローチャートであり、第1端末14の動作の一例を示す。第1端末14は、表示部(表示操作部42)が有する画面43に画像を表示させる(S100)。第1端末14は、画面43を視認するユーザ(例えば第1ユーザ90)を検出する第1センサ46の検出結果を取得する(S102)。第1端末14は、画面43の向きを検出する第2センサ48の検出結果を取得する(S104)。第1端末14は、第1センサ46および第2センサ48の検出結果を用いてユーザの状態を評価する(S106)。第1端末14は、ユーザの状態の評価結果を用いて、ユーザに対する通知内容を決定する(S108)。第1端末14は、通知が必要であれば(S110のY)、決定した通知内容をユーザに通知する(S112)。第1端末14は、通知が不要であれば(S110のN)、S112の処理をスキップする。第1端末14は、S100~S112の処理を繰り返し実行する。
【0087】
本実施の形態によれば、第1端末14に設けられる第1センサ46および第2センサ48の検出結果を用いて、第1ユーザ90が第1端末14を適切な距離および姿勢で使用できているか否かを評価できる。また、第1ユーザ90の状態の評価結果を用いて、第1ユーザ90に対する通知内容を決定することにより、第1ユーザ90が第1端末14を適切な距離または姿勢で使用できていない場合、距離または姿勢を改善するための通知をすることができる。
【0088】
本実施の形態によれば、第1ユーザによる第1端末14の使用方法について行動目標を設定し、行動目標が達成された場合にポイントを付与することで、第1ユーザが自主的に行動目標を達成しようとする動機付けを与えることができる。また、行動目標の条件の達成時に自動的にポイントを付与するのではなく、第2ユーザの承認後に第2ユーザから第1ユーザにポイントを付与する方式とすることで、第1ユーザは、目標達成によって第2ユーザに認めてもらったという気持ちを抱くことができる。その結果、行動目標を守ることによる達成感を第1ユーザに効果的に与えることができ、第1ユーザによる自主的な目標達成を支援できる。
【0089】
上述の実施の形態において、第1端末14が備える機能の一部は、情報処理装置12が備えてもよい。例えば、記録部50、評価部52および通知決定部54の少なくとも一部は、情報処理装置12が備えてもよい。情報処理装置12は、例えば、第1端末14から第1センサ46および第2センサ48の検出結果を取得して第1ユーザ90の状態を評価し、評価結果を用いて第1ユーザ90に対する通知内容を決定してもよい。第1端末14は、情報処理装置12から通知内容を受信し、表示操作部42またはスピーカ44を用いて第1ユーザ90に向けた通知を実行してもよい。
【0090】
上述の実施の形態では、ポイントを消費して特典を獲得する場合について示したが、ポイントを消費せずに特典を獲得できるようにしてもよい。例えば、ポイント付与の累計値に応じて特典を獲得できるようにしてもよい。
【0091】
実施の形態は、上述の方法を実現するための機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであってもよいし、プログラムを格納する記録媒体であってもよい。このようなプログラムを格納する記録媒体は、非一時的(non-transitory)かつ有形(tangible)なコンピュータ読み取り可能(computer readable)である記録媒体(storage medium)であってもよく、不揮発性メモリ、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、または、光学ディスクなどの光学記録媒体であってもよい。
【0092】
以下、本開示のいくつかの態様について説明する。
【0093】
第1の態様は、画像が表示される画面を有する表示部と、前記画面を視認するユーザを検出する第1センサと、前記画面の向きを検出する第2センサと、前記第1センサおよび前記第2センサの検出結果を用いて、前記ユーザの状態を評価する評価部と、前記評価部による前記ユーザの状態の評価結果を用いて、前記ユーザに対する通知内容を決定する通知決定部と、を備える携帯型表示装置である。第1の態様によれば、第1センサと第2センサの検出結果を用いることにより、ユーザが適切な状態で画面を視認しているか否かを評価することができ、評価結果に基づいてユーザに通知することができる。
【0094】
第2の態様は、前記評価部は、前記第1センサおよび前記第2センサの検出結果の時系列データを用いて、前記ユーザの状態を評価する、第1の態様に記載の携帯型表示装置である。第2の態様によれば、第1センサと第2センサの検出結果の時系列データを用いることにより、ユーザの一時的な状態ではなく、ユーザの持続的な状態を評価することができる。その結果、ユーザの状態をより適切に評価することができ、ユーザに対してより適切な通知を実行できる。
【0095】
第3の態様は、前記第1センサは、前記画面の向きに対する前記ユーザの顔の向きを検出し、前記第2センサは、重力方向に対する前記画面の向きを検出し、前記評価部は、前記第1センサおよび前記第2センサの検出結果を用いて特定される前記重力方向に対する前記ユーザの顔の向きに基づいて、前記ユーザの姿勢を評価する、第1または第2の態様に記載の携帯型表示装置である。第3の態様によれば、重力方向に対するユーザの顔の向きを特定することにより、画面を視認するユーザの姿勢をより適切に評価することができる。例えば、寝転がって画面を見上げている姿勢や、横向きに寝ながら画面を見ている姿勢などを特定し、姿勢を改善するための通知を実行できる。
【0096】
第4の態様は、前記第1センサは、前記画面の向きに対する前記ユーザの顔の向きを検出し、前記評価部は、前記第1センサの検出結果を用いて特定される前記画面の向きに対する前記ユーザの顔の向きに基づいて前記ユーザの姿勢を評価する、第1から第3のいずれか一つの態様に記載の携帯型表示装置である。第4の態様によれば、画面に対するユーザの姿勢をより適切に評価することができる。例えば、画面に対して首を傾げていたり、画面を斜めに見ていたりする姿勢を特定し、姿勢を改善するための通知を実行できる。
【0097】
第5の態様は、記評価部は、前記ユーザが前記画面を注視する時間、前記ユーザが前記画面を注視するときの前記ユーザまでの距離、および、前記ユーザが前記画面を注視するときの前記ユーザの姿勢を評価する、第1から第4のいずれか一つの態様に記載の携帯型表示装置である。第5の態様によれば、ユーザが画面を注視しているときのユーザの状態を評価することができ、ユーザが画面を注視していないときのユーザの不適切な状態に基づいてユーザの状態が評価されてしまうことを防止できる。これにより、ユーザの状態をより適切に評価できる。
【0098】
第6の態様は、前記通知決定部は、前記ユーザの姿勢変化を促す通知内容を決定する、第1から第5のいずれか一つの態様に記載の携帯型表示装置である。第6の態様によれば、ユーザが不適切な姿勢で画面を視認している場合に、ユーザの姿勢を改善するための通知を実行できる。
【0099】
第7の態様は、表示部が有する画面に画像を表示させるステップと、記画面を視認するユーザを検出する第1センサの検出結果を取得するステップと、前記画面の向きを検出する第2センサの検出結果を取得するステップと、前記第1センサおよび前記第2センサの検出結果を用いて、前記ユーザの状態を評価するステップと、前記評価される前記ユーザの状態の評価結果を用いて、前記ユーザに対する通知内容を決定するステップと、を備えるユーザ支援方法である。第7の態様によれば、第1センサと第2センサの検出結果を用いることにより、ユーザが適切な状態で画面を視認しているか否かを評価することができ、評価結果に基づいてユーザに通知することができる。
【0100】
第8の態様は、表示部が有する画面に画像を表示させる機能と、前記画面を視認するユーザを検出する第1センサの検出結果を取得する機能と、前記画面の向きを検出する第2センサの検出結果を取得する機能と、前記第1センサおよび前記第2センサの検出結果を用いて、前記ユーザの状態を評価する機能と、前記評価される前記ユーザの状態の評価結果を用いて、前記ユーザに対する通知内容を決定する機能と、をコンピュータに実現させるプログラムである。第8の態様によれば、第1センサと第2センサの検出結果を用いることにより、ユーザが適切な状態で画面を視認しているか否かを評価することができ、評価結果に基づいてユーザに通知することができる。
【0101】
第9の態様は、第1ユーザが達成すべき行動目標と、前記行動目標の達成を契機に付与可能なポイントの付与数とを対応付けた目標情報を、前記第1ユーザが使用する第1端末または第1ユーザを支援する第2ユーザが使用する第2端末から取得するステップと、前記目標情報に定められる行動目標の達成を申請する達成申請情報を前記第1端末から取得するステップと、前記達成申請情報を前記第2端末に送信するステップと、前記達成申請情報に対応するポイントの付与に関するポイント付与情報を前記第2端末から取得するステップと、前記ポイント付与情報を前記第1端末に送信するステップと、を備える目標達成支援方法である。第9の態様によれば、第1ユーザが行動目標を達成することを契機にポイントを付与することができ、行動目標を達成しようとする動機付けを第1ユーザに与えることができる。また、第1ユーザによる行動目標の達成申請を契機にポイント付与を可能とすることにより、行動目標に対する第1ユーザの認識を強化できる。これにより、第1ユーザによる自律的な行動目標の達成をより効果的に支援できる。
【0102】
第10の態様は、前記ポイント付与情報は、前記達成申請情報に対応する前記目標情報に定められる付与数に対応するポイントの付与に関する、第9の態様に記載の目標達成支援方法である。第10の態様によれば、行動目標の設定時に付与可能なポイント数を設定し、行動目標の達成を契機に設定したポイントを付与可能とすることにより、設定したポイント数に応じて行動目標を達成しようとする動機付けを第1ユーザに効果的に与えることができる。
【0103】
第11の態様は、前記ポイント付与情報は、前記達成申請情報に対応する前記目標情報に定められる付与数とは異なるポイントの付与に関する、第9の態様に記載の目標達成支援方法である。第11の態様によれば、行動目標の設定時に決めたポイント数とは異なる付与数のポイントを付与可能とすることにより、行動目標に対する第1ユーザの努力等に応じてポイントを増減することが可能となる。これにより、第1ユーザの努力に応じてより多くのポイントが付与される余地が生じ、行動目標を達成しようとする動機付けを第1ユーザに効果的に与えることができる。
【0104】
第12の態様は、前記達成申請情報に対応する行動目標の達成に関して前記第1ユーザが前記第1端末に入力した第1付加情報を前記第1端末から取得するステップと、前記第1付加情報を前記第2端末に送信するステップと、をさらに備える、第9から第11のいずれか一つの態様に記載の目標達成支援方法である。第12の態様によれば、第1ユーザの感想やコメントを第2ユーザに伝えることができ、第2ユーザは、第1ユーザの感想やコメントを考慮してポイントを付与できる。
【0105】
第13の態様は、前記達成申請情報に対応する行動目標の達成に関して前記第2ユーザが前記第2端末に入力した第2付加情報を前記第2端末から取得するステップと、前記第2付加情報を前記第1端末に送信するステップと、をさらに備える、第9から第12のいずれか一つの態様に記載の目標達成支援方法である。第13の態様によれば、第2ユーザから第1ユーザに対してコメントを伝えることができる。例えば、第2ユーザから第1ユーザに対して行動目標の達成を褒めたり、行動目標に対する助言をしたりすることができる。これにより、行動目標を達成しようとする動機付けを第1ユーザに効果的に与えることができる。
【0106】
第14の態様は、付与されるポイントに応じて、前記第1ユーザまたは前記第2ユーザが獲得可能な特典の獲得を確定する特典獲得情報を前記第2端末から取得するステップと、前記特典獲得情報を前記第1端末に送信するステップと、をさらに備える、第9から第13のいずれか一つの態様に記載の目標達成支援方法である。第14の態様によれば、第1ユーザによる行動目標の達成を契機に付与されたポイントに応じて、第2ユーザが特典の獲得を確定することにより、第2ユーザから第1ユーザにご褒美として特典を与えることができる。これにより、第1ユーザは、第2ユーザからご褒美をもらえたという達成感を得ることができ、行動目標を達成しようとする動機付けを第1ユーザに効果的に与えることができる。
【0107】
第15の態様は、付与されるポイントに応じて、前記第1ユーザまたは前記第2ユーザが獲得可能な特典の獲得を申請する獲得申請情報を前記第1端末から取得するステップと、前記獲得申請情報を前記第2端末に送信するステップと、前記獲得申請情報に対応する特典の獲得を確定する特典獲得情報を前記第2端末から取得するステップと、前記特典獲得情報を前記第1端末に送信するステップと、をさらに備える、第9から第14のいずれか一つの態様に記載の目標達成支援方法である。第15の態様によれば、第1ユーザは、自身が希望する特典の獲得を申請できるため、行動目標を達成しようとする動機付けを第1ユーザに効果的に与えることができる。また、第2ユーザが特典の獲得を確定することにより、第2ユーザから第1ユーザにご褒美として特典を与えることができる。これにより、第1ユーザは、第2ユーザからご褒美をもらえたという達成感を得ることができ、行動目標を達成しようとする動機付けを第1ユーザに効果的に与えることができる。
【0108】
第16の態様は、前記特典と、前記特典の獲得に必要なポイントとを対応付けた特典情報の登録を確定する特典登録情報を前記第2端末から取得するステップと、前記特典登録情報を前記第1端末に送信するステップと、をさらに備える、第14または第15の態様に記載の目標達成支援方法である。第16の態様によれば、獲得可能な特典の登録を第2ユーザが実行することにより、第2ユーザから第1ユーザに特典の候補を与えることができる。これにより、第1ユーザは、第2ユーザからご褒美をもらえるかもしれないという期待感を得ることができ、行動目標を達成しようとする動機付けを第1ユーザに効果的に与えることができる。
【0109】
第17の態様は、前記特典と、前記特典の獲得に必要なポイントの付与数とを対応付けた特典情報の登録を申請する登録申請情報を前記第1端末から取得するステップと、前記登録申請情報を前記第2端末に送信するステップと、前記登録申請情報に対応する特典情報の登録を確定する特典登録情報を前記第2端末から取得するステップと、前記特典登録情報を前記第1端末に送信するステップと、をさらに備える、第14または第15の態様に記載の目標達成支援方法である。第17の態様によれば、第1ユーザは、自身が希望する特典の登録を申請できるため、行動目標を達成しようとする動機付けを第1ユーザに効果的に与えることができる。また、獲得可能な特典の登録を第2ユーザが実行することにより、第2ユーザから第1ユーザに特典の候補を与えることができる。これにより、第1ユーザは、第2ユーザからご褒美をもらえるかもしれないという期待感を得ることができ、行動目標を達成しようとする動機付けを第1ユーザに効果的に与えることができる。
【0110】
第18の態様は、第1ユーザが達成すべき行動目標と、前記行動目標の達成を契機に付与可能なポイントの付与数とを対応付けた目標情報を管理する目標管理部と、前記第1ユーザが使用する第1端末から前記目標情報に定められる行動目標の達成を申請する達成申請情報を取得し、第1ユーザを支援する第2ユーザが使用する第2端末から前記達成申請情報に対応するポイントの付与に関するポイント付与情報を取得する取得部と、前記ポイント付与情報に基づいて、前記第1ユーザに付与するポイントを管理するポイント管理部と、を備える情報処理装置である。第18の態様によれば、第1ユーザが行動目標を達成することを契機にポイントを付与することができ、行動目標を達成しようとする動機付けを第1ユーザに与えることができる。また、第1ユーザによる行動目標の達成申請を契機にポイント付与を可能とすることにより、行動目標に対する第1ユーザの認識を強化できる。これにより、第1ユーザによる自律的な行動目標の達成をより効果的に支援できる。
【0111】
第19の態様は、第1ユーザが達成すべき行動目標と、前記行動目標の達成を契機に付与可能なポイントの付与数とを対応付けた目標情報を、前記第1ユーザが使用する第1端末または第1ユーザを支援する第2ユーザが使用する第2端末から取得する機能と、前記目標情報に定められる行動目標の達成を申請する達成申請情報を前記第1端末から取得する機能と、前記達成申請情報を前記第2端末に送信する機能と、前記達成申請情報に対応するポイントの付与に関するポイント付与情報を前記第2端末から取得する機能と、前記ポイント付与情報を前記第1端末に送信する機能と、をコンピュータに実現させるプログラムである。第19の態様によれば、第1ユーザが達成すべき行動目標を達成することを契機にポイントを付与することができ、第1ユーザが行動目標を達成することを契機にポイントを付与することができ、行動目標を達成しようとする動機付けを第1ユーザに与えることができる。また、第1ユーザによる行動目標の達成申請を契機にポイント付与を可能とすることにより、行動目標に対する第1ユーザの認識を強化できる。これにより、第1ユーザによる自律的な行動目標の達成をより効果的に支援できる。
【0112】
上述した実施の形態または態様に係る構成の任意の組み合わせもまた本開示の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施例および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施例および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
【符号の説明】
【0113】
10…情報処理システム、12…情報処理装置、14…第1端末、16…第2端末、20…取得部、22…通知部、24…評価管理部、26…目標管理部、28…特典管理部、30…ポイント管理部、42…表示操作部、43…画面、44…スピーカ、46…第1センサ、48…第2センサ、50…記録部、52…評価部、54…通知決定部、56…目標閲覧部、58…目標申請部、60…達成申請部、62…特典閲覧部、64…特典申請部、66…獲得申請部、68…ポイント閲覧部、70…通知制御部、74…表示操作部、76…目標設定部、78…達成承認部、80…特典設定部、82…特典獲得部、84…ポイント閲覧部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18