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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062673
(43)【公開日】2024-05-10
(54)【発明の名称】エアストレッチ運動装置
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/01 20060101AFI20240501BHJP
   A61F 5/042 20060101ALI20240501BHJP
   A61H 7/00 20060101ALI20240501BHJP
【FI】
A61F5/01 G
A61F5/042 C
A61H7/00 322E
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022170669
(22)【出願日】2022-10-25
(71)【出願人】
【識別番号】592009214
【氏名又は名称】大東電機工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003041
【氏名又は名称】安田岡本弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】玉木 賢
(72)【発明者】
【氏名】沼田 康一
(72)【発明者】
【氏名】清水 新策
【テーマコード(参考)】
4C098
4C100
【Fターム(参考)】
4C098AA03
4C098BB03
4C098BC24
4C098BC25
4C098BC42
4C098BD13
4C100AD02
4C100BB05
4C100CA15
4C100DA04
4C100DA05
4C100DA06
(57)【要約】
【課題】枕部に頭部を載置して仰臥した状態で使用者の頭部の顎部側を持ち上げて、使用者の首部や肩部などの施療部に対して伸ばすストレッチ運動を行うことができるエアストレッチ運動装置を提供する。
【解決手段】本発明は、使用者Uの頭部Hが載置可能な枕部2と、枕部2に接続され、使用者Uの首部Nに取り付けて頭部Hから首部Nに対してストレッチ運動させる第1エアバッグ3と、枕部2に配備され、前記第1エアバック3に空気を供給するエアポンプ8と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の頭部が載置可能な枕部と、
前記枕部に接続され、前記使用者の首部に取り付けて前記頭部から前記首部に対してストレッチ運動させる第1エアバッグと、
前記枕部に配備され、前記第1エアバックに空気を供給するエアポンプと、を備えている
ことを特徴とするエアストレッチ運動装置。
【請求項2】
前記第1エアバックの前端側には、前記使用者の首部を挿入することが可能なU字形状の切り欠き部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のエアストレッチ運動装置。
【請求項3】
前記第1エアバックは、前記使用者の頭部が載置可能な広さと可撓性を有し、前記枕部に接続されるとともに上側から前記枕部に被せることができる構成とされている
ことを特徴とする請求項2に記載のエアストレッチ運動装置。
【請求項4】
前記第1エアバックは、
前記使用者の頭部が前記枕部に載置されるとともに、前記首部が前記切り欠き部に挿入された状態で、前記エアポンプから空気が供給されて膨張すると、
当該第1エアバックの膨張動作と前記切り欠き部が顎部に引っかかることにより、前記頭部の顎部側が持ち上げられることとなり、
前記頭部を前記枕部の後側へ引っ張り、前記首部を伸ばすストレッチ運動を行う構成とされている
ことを特徴とする請求項3に記載のエアストレッチ運動装置。
【請求項5】
前記枕部の前記第1エアバックと対面する位置に配備され、前記エアポンプの駆動により膨張することで前記使用者の後頭部から首部の後側に対してストレッチ運動させる第2エアバックを備えている
ことを特徴とする請求項4に記載のエアストレッチ運動装置。
【請求項6】
前記第2エアバックは、前記第1エアバックの膨張と協働するものであり、
前記エアポンプから空気が供給されて膨張すると下方から前記首部を持ち上げるとともに、
前記第1エアバックの膨張により前記頭部の顎部側が持ち上げられることとなり、
前記頭部を前記枕部の後側へ引っ張り、前記首部を伸ばすストレッチ運動を行う構成とされている
ことを特徴とする請求項5に記載のエアストレッチ運動装置。
【請求項7】
前記枕部の前側に接続され、前記使用者が仰臥することが可能なシート部を備えていることを特徴とする請求項3に記載のエアストレッチ運動装置。
【請求項8】
前記シート部には、前記使用者の施療部に対してストレッチ運動させる第3エアバックが配備されていることを特徴とする請求項7に記載のエアストレッチ運動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面やベッドなど略水平な場所に載置し、使用者が仰臥してストレッチ運動をすることが可能なエアストレッチ運動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では体を動かす機会が少なかったり、長時間同じ姿勢でいることがよくある。そのため、身体の筋や腱などが収縮した状態となったり、筋肉が凝り固まったりすることがよくある。このような身体(施療部)に対して、伸ばすストレッチ運動ができる装置が市販されている。肩部~腰部までの背部や臀部などの施療部をストレッチ運動させることのできる運動機が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1のストレッチ運動機はシート型とされ、そのシート部上に使用者が仰臥して背部や臀部などを伸ばしてストレッチ運動を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許7054919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、肩部・背中・腰部などの背部や臀部などに対して十分にストレッチ運動を行うことができ、高いストレッチ効果を得ることができるものである。
【0005】
さて近年では、スマートフォン・タブレット機器等の使用や、パソコンを使用した事務仕事などにおいて、背中を丸めた姿勢(猫背の姿勢)を長時間することがよくある。このような頭部を前方に傾斜させた姿勢では、頭部が重いため首部や肩部回りにストレスがかかり、首部や肩部の凝りや所謂ストレートネックなどの症状が生じてしまう。
【0006】
このようなことより、背部・腰部・臀部などの施療部に対してストレッチ運動を行えることに加えて、首部や肩部回りに対してストレッチ運動を行える装置が望まれている。すなわち、従来の装置のように背部・腰部などの施療部の施療部に限定されずに、様々な部位に対してストレッチ運動が行える装置が望まれていた。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、枕部に頭部を載置して仰臥した状態で使用者の頭部の顎部側を持ち上げて、使用者の首部や肩部などの施療部に対して伸ばすストレッチ運動を行うことができるエアストレッチ運動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
【0009】
本発明にかかるエアストレッチ運動装置は、使用者の頭部が載置可能な枕部と、前記枕部に接続され、前記使用者の首部に取り付けて前記頭部から前記首部に対してストレッチ運動させる第1エアバッグと、前記枕部に配備され、前記第1エアバックに空気を供給するエアポンプと、を備えていることを特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記第1エアバックの前端側には、前記使用者の首部を挿入することが可能なU字形状の切り欠き部が設けられているとよい。
【0011】
好ましくは、前記第1エアバックは、前記使用者の頭部が載置可能な広さと可撓性を有し、前記枕部に接続されるとともに上側から前記枕部に被せることができる構成とされているとよい。
【0012】
好ましくは、前記第1エアバックは、前記使用者の頭部が前記枕部に載置されるとともに、前記首部が前記切り欠き部に挿入された状態で、前記エアポンプから空気が供給されて膨張すると、当該第1エアバックの膨張動作と前記切り欠き部が顎部に引っかかることにより、前記頭部の顎部側が持ち上げられることとなり、前記頭部を前記枕部の後側へ引っ張り、前記首部を伸ばすストレッチ運動を行う構成とされているとよい。
【0013】
好ましくは、前記枕部の前記第1エアバックと対面する位置に配備され、前記エアポンプの駆動により膨張することで前記使用者の後頭部から首部の後側に対してストレッチ運動させる第2エアバックを備えているとよい。
【0014】
好ましくは、前記第2エアバックは、前記第1エアバックの膨張と協働するものであり、前記エアポンプから空気が供給されて膨張すると下方から前記首部を持ち上げるとともに、前記第1エアバックの膨張により前記頭部の顎部側が持ち上げられることとなり、前記頭部を前記枕部の後側へ引っ張り、前記首部を伸ばすストレッチ運動を行う構成とされているとよい。
【0015】
好ましくは、前記枕部の前側に接続され、前記使用者が仰臥することが可能なシート部を備えているとよい。
【0016】
好ましくは、前記シート部には、前記使用者の施療部に対してストレッチ運動させる第3エアバックが配備されているとよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、枕部に頭部を載置して仰臥した状態で使用者の頭部の顎部側を持ち上げて、使用者の首部や肩部などの施療部に対して伸ばすストレッチ運動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明のエアストレッチ運動装置の概略を模式的に示した図であり、第1エアバッグを枕部に配置した状態を示した図である。
図2】本発明のエアストレッチ運動装置の概略を模式的に示した図であり、第1エアバッグを枕部から外した状態を示した図である。
図3】エアストレッチ運動装置に設けられた枕部の内部構造を示した図である。
図4】本発明のエアストレッチ運動装置の使用態様を示した図であり、第1エアバッグが膨張する前の状態を示した側面図である。
図5】本発明のエアストレッチ運動装置の使用態様を示した図であり、第1エアバッグが膨張した状態を示した側面図である。
図6】本発明のエアストレッチ運動装置の使用態様を示した図であり、第1エアバッグと第2エアバッグが膨張した状態を示した側面図である。
図7】本発明のエアストレッチ運動装置の使用態様を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明にかかるエアストレッチ運動装置1の実施形態を、図を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。また、図面に関して、見やすくするため、構成部品の一部を省略したり、仮想線などを用いて描いている。
【0020】
本実施形態を説明するにあたり、シート型のエアストレッチ運動装置1の方向について、説明の便宜上、以下のように定義する。
【0021】
図1図7などに示すように、シート型のエアストレッチ運動装置1の長手方向において、枕部2側を装置の「後側」とし、枕部2の反対側であるシート部5の端部側を装置の「前側」とする。また、図4図7に示すように、使用者Uがシート型のエアストレッチ運動装置1上に仰臥した場合、その使用者Uが見上げた方向(天井方向)を、エアストレッチ運動装置1の「上側」とする。なお、エアストレッチ運動装置1の左右方向については、図面に示す通りである。
【0022】
図1図7に、本発明にかかるエアストレッチ運動装置1の構成及び使用態様を示す。
【0023】
図1図7などに示すように、本実施形態のシート型のエアストレッチ運動装置1は、床面Fやベッドなど平らな面上に敷設でき、例えば仰臥した使用者Uの肩胛骨部(肩部S下側)、背部K(背中)、腰部W、臀部D、または下肢などの施療部に対して、ストレッチ動作を付与するものである。それに加えて、本実施形態のエアストレッチ運動装置1は、使用者Uの首部Nから肩部Sにかけての施療部を伸ばすストレッチ動作を付与することができるものである。
【0024】
本実施形態のエアストレッチ運動装置1は、仰向けに寝た使用者Uの頭部Hを載置することが可能な枕部2と、枕部2の後側に接続され、使用者Uの頭部Hから首部Nに対してストレッチ運動させる第1エアバッグ3と、枕部2の内部に格納され、第1エアバック3を駆動する駆動機構4(第1エアバック3に空気を供給するエアポンプ)と、枕部2の前
側に接続され、使用者Uが仰臥することが可能なシート部5と、を備えている。
【0025】
本実施形態のエアストレッチ運動装置1の大きさを例示すると、広げたときのシート部5の左右方向の長さ(幅)は、使用者Uの肩幅よりやや大きいものである。また、このエアストレッチ運動装置1を広げたときの前後方向の長さは、およそ使用者Uの頭部Hから背部K、腰部Wを経て臀部Dにかけての長さに相当するものである。すなわち、エアストレッチ運動装置1は、上体Bを載置できる大きさである。
【0026】
図1図3などに示すように、枕部2は、シート部5上に仰向けに寝た使用者Uの頭部Hが載置可能なものである。枕部2の上面側は、例えば丸みを帯びた形状や平らな面を有する形状などが挙げられる。また、枕部2の下面側は、枕部2を床面Fなどの平らな面に載置するため、略水平面とされている。
【0027】
枕部2は、ケース体6(格納体)を有し、ケース体6は左右方向に長尺な部材である。ケース体6は、内部が空洞とされ且つ左右方向に長尺な筐体である。また、ケース体6の内部は、所定の大きさの空間が形成されていて、第1エアバッグ3を駆動する駆動機構4を格納する。
【0028】
ケース体6は、円筒状であって上下に2分割された形状である。つまり、ケース体6は、断面半円形状とされた上筒体の開口側と、下筒体の開口側を互いに向かい合って重ね合わせることで、内部に空間が形成されている。ケース体6は、下面が平たく切り欠かれ、前方に張り出た形状となっている。これにより、枕部2を床面Fなどの平らな面に載置することができる。
【0029】
ケース体6は、外周全体がクッション部材7に覆われている。特に、頭部Hと接するケース体6の上面側には、やわらかいクッション部材7が配設されている。本実施形態のケース体6は、左右方向に長い円筒形状の部材とされている。なお、枕部2(ケース体6)の形状については、本実施形態で例示した形状に限定されない。
【0030】
なお、使用者Uが腰を下ろしてシート部5上に着座して下肢をストレッチ運動する際に、枕部2は臀部Dと接触して、後方への移動を防ぐストッパ部材となる。
【0031】
図3に示すように、枕部2の内部には、駆動機構4を構成するエアポンプ8(コンプレッサ)と、エアポンプ8から送出された空気を第1エアバッグ3に導く第1エアホース9aと、第1エアホース9aと第1エアバッグ3を繋ぐ第1コネクタ10aと、第1エアバッグ3に供給する空気の量を制御する電磁弁11と、この電磁弁11を制御する制御部12と、が格納されている。
【0032】
枕部2(ケース体6)の下部には、前方向に向かって開口した開口部13が形成されている。開口部13は、枕部2の内部と外部とを連通状態にする。開口部13は、側面視で、ケース体6の下部より前方向に突出するように設けられている。この開口部13は、左右方向に長い長方形状に開口されたものであり、シート部5の後側(基端側)が接続される。
【0033】
また、開口部13内には、平らな載置面14が設けられていて、その載置面14の上に駆動機構4を構成するエアホース9やコネクタ10が配設されている。開口部13より内側のケース体6内に駆動機構4を構成するコネクタ10やエアホース9などが配設されていることにより、開口部13から外部へ露出しないようになる。これにより、可撓性のシート部5を枕部2の外周回りに巻き付けて留め置いた状態のときに、コネクタ10やエアホース9などが巻き込まれたり、挟まれて折れたりしないようになる。
【0034】
さて、図1図7などに示すように、枕部2(ケース体6)下部の後側には、第1エアバッグ3が接続されている。第1エアバッグ3は、使用者Uの首部Nに取り付けられるものであり、膨張することで頭部Hから首部Nに対して、身長方向に引っ張るように伸ばすストレッチ運動させるものである。
【0035】
第1エアバック3は、使用者Uの頭部Hが載置可能な広さと可撓性を有している。本実施形態の第1エアバック3の大きさを例示すると、広げたときの第1エアバック3の左右方向の長さ(幅)は、使用者Uの肩幅と略同じものである。また、第1エアバック3を広げたときの前後方向の長さは、およそ使用者Uの頭部Hから首部Nにかけての長さに相当するものである。すなわち、第1エアバック3は、頭部H全体を十分に載置できる広さを
有するものである。
【0036】
図1図7などに示すように、第1エアバック3の前端側には、使用者Uの首部Nを挿入することが可能なU字形状の切り欠き部15が設けられている。切り欠き部15は、平面視で、第1エアバック3の前端中央を後方に向かってU字状に切り取った形状とされている。切り欠き部15は、使用者Uの首部N回りを囲う大きさとされている。つまり、切り欠き部15は、首部Nの太さより大きい直径とされている。また、切り欠き部15は、首部Nを着脱可能となるよう、前端が開放されている。すなわち、切り欠き部15を備える第1エアバック3は、首枕(ネックピロー)型とされている。
【0037】
また、図1図7などに示すように、第1エアバック3は、枕部2の後側に接続されるとともに上側から枕部2に被せることができる構成とされている。すなわち、第1エアバック3は、図1図7などに示すような第1エアバック3を使用する状態と、図2に示すような第1エアバック3を使用せずに、後述する第2エアバック16を使用する状態とに切り替え可能となっている。
【0038】
例えば、図1図7などに示す「第1の状態」は、使用者Uがシート部5上に仰向きに寝て、首部Nを切り欠き部15に挿入し、第1エアバック3上に頭部Hを載せて、その頭部Hを第1エアバック3を介して枕部2上に載置し、第1エアバック3を使用する状態である。
【0039】
また、図2に示す「第2の状態」は、使用者Uがシート部5上に仰向きに寝て、第1エアバック3を跳ね上げて枕部2から外し、頭部Hを枕部2上に載置し、後述する第2エアバック16を使用する状態である。
【0040】
この第1エアバック3は、空気を不透過とされた布体を上下に配置し、その周縁を溶着などにより気密状態に接合した構造とされている(溶着構造)。第1エアバック3は、エアポンプ8からの加圧された空気を貯留可能に形成され、大きく膨張できるように膨縮自在に形成されている。第1エアバック3は、本実施形態のように、平面視で前後方向に長い長方形状の形状とされた袋体でもよい。また、第1エアバック3は、例えば楕円形状などの形状とされた袋体でもよい。第1エアバック3は、後述する第2エアバック16や第3エアバック17に対して独立して膨縮することが可能な構成とされている。
【0041】
第1エアバッグ3には、第1コネクタ10aが取り付けられている。その第1コネクタ10aには、第1エアホース9aが接続されている。エアポンプ8からの空気が第1エアホース9aと第1コネクタ10aを通過することにより、空気が供給されて第1エアバッグ3が膨張する。
【0042】
この第1エアバッグ3が上方向に向かって膨張することで、第1エアバッグ3上に置かれた使用者Uの頭部H(顎部J側)が上方向に引き上げられるので、首部N(首筋)が伸ばされることになり、首部Nや肩部S回りに対して効果的にストレッチ運動を付与する。
【0043】
すなわち、第1エアバック3は、使用者Uの頭部Hが枕部2に載置されるとともに、首部Nが切り欠き部15に挿入された状態で、エアポンプ8から空気が供給されて膨張すると、この第1エアバック3の膨張動作と切り欠き部15が顎部Jに引っかかることにより、頭部Hの顎部J側が持ち上げられることとなり、頭部Hを枕部2の後側へ引っ張り、首部Nを伸ばす効果的なストレッチ運動を行う。
【0044】
また、図1図6などに示すように、本実施形態では、枕部2の上部中央に第2エアバック16を設けている。この第2エアバック16は、枕部2の第1エアバック3と対面する位置に配備され、エアポンプ8の駆動により膨張することで、当該第2エアバック16上に載せられた使用者Uの後頭部Hbから首部Nの後側を持ち上げることで、後頭部Hbから首部Nの後側を伸ばしてストレッチ運動させるものである。
【0045】
第2エアバック16は、空気を不透過とされた布体を上下に配置し、その周縁を溶着などにより気密状態に接合した構造とされている(溶着構造)。第2エアバック16は、エアポンプ8からの加圧された空気を貯留可能に形成され、大きく膨張できるように膨縮自在に形成されている。第2エアバック16は、本実施形態のように、平面視で左右方向に長い長方形状の形状とされた袋体でもよい。また、第2エアバック16は、例えば左右方向に長い楕円形状などの形状とされた袋体でもよい。第2エアバック16は、第1エアバ
ック3や、後述する第3エアバック17に対して独立して膨縮することが可能な構成とされている。
【0046】
第2エアバック16には、第2コネクタ10bが取り付けられている。その第2コネクタ10bには、第2エアホース9bが接続されている。エアポンプ8からの空気が第2エアホース9bと第2コネクタ10bを通過することにより、空気が供給されて第2エアバック16が膨張する。
【0047】
この第2エアバック16が上方向に向かって膨張することで第1エアバッグ3の膨張とともに、第1エアバッグ3上に置かれた使用者Uの頭部H(顎部J側)がさらに上方向に引き上げられるので、首部N(首筋)がより大きく伸ばされることになり、首部Nや肩部S回りに対してさらに効果的にストレッチ運動を付与する。
【0048】
すなわち、第2エアバック16は、第1エアバック3の膨張と協働するものであり、エアポンプ8から空気が供給されて膨張すると下方から首部をN持ち上げるとともに、第1エアバック3の膨張により頭部Hの顎部J側がより大きく持ち上げられることとなり、頭部Hを枕部2の後側へ大きく引っ張り、首部Nを伸ばすさらに効果的なストレッチ運動を行う。
【0049】
図3に示すように、ケース体6(枕部2)の内部には、駆動機構4が格納されている。駆動機構4は、加圧した空気を供給して第1エアバッグ3などを膨張させるエアポンプ8(コンプレッサ)と、エアポンプ8から送出された空気を各エアバッグ3,16,17などに導くエアホース9と、当該エアホース9と各エアバッグ3,16,17を繋ぐコネクタ10と、各エアバッグ3,16,17に供給する空気の量を制御する電磁弁11と、この電磁弁11を制御する制御部12と、を有している。
【0050】
エアポンプ8は、ケース体6の右側に備えられていて、エアホース(図示せず)を介して電磁弁11に接続されている。エアポンプ8は、加圧した空気を電磁弁11に送出する。電磁弁11は、ケース体6の中央に設けられていて、第1エアバッグ3に空気を供給する第1エアホース9aや、第2エアバッグ16に空気を供給する第2エアホース9bや、第3エアバッグ17に空気を供給する第3エアホース9c~9fなどが接続されている。電磁弁11は、制御部12にて制御されており、第1エアバッグ3、第2エアバッグ16、第3エアバッグ17などへの空気の導入を切り替えるものである。
【0051】
第1エアホース9aは、第1エアバッグ3に備えられている第1コネクタ10aに接続されている。第2エアホース9bは、第2エアバッグ16に備えられている第2コネクタ10bに接続されている。第3エアホース9c~9fは、第3エアバッグ17に備えられている第3コネクタ10c~10fに接続されている。なお、第3エアホース9c~9fとしては、例えば可撓性を有するゴムチューブなどを採用するとよい。
【0052】
第1コネクタ10aは、L字形状の円筒部材とされ、第1エアバッグ3に取り付けられている。第2コネクタ10bは、真っ直ぐの円筒部材で形成とされ、第2エアバッグ16に取り付けられている。第3コネクタ10c~10fは、L字形状の円筒部材とされ、第3エアバッグ17に取り付けられている。
【0053】
制御部12は、ケース体6の右側に備えられている。この制御部12には、複数のストレッチ運動を行わせるプログラムが組み込まれていて、プログラムごとに第1エアバッグ3、第2エアバッグ16、第3エアバッグ17の膨張などを制御している。
【0054】
図1図2などに示すように、本実施形態のエアストレッチ運動装置1は、枕部2の前側に接続され、使用者Uが仰臥することが可能なシート部5を備えている。シート部5は、使用者Uの施療部(例えば、肩部S、背部K、腰部W、臀部Dなど)の下に広げられるように配置される。
【0055】
本実施形態のシート部5の大きさを例示すると、広げたときのシート部5の左右方向の長さ(幅)は、使用者Uの肩幅よりやや大きいものである。また、このシート部5を広げたときの前後方向の長さは、およそ使用者Uの肩部Sから背部K、腰部Wを経て臀部Dにかけての長さに相当するものである。すなわち、シート部5は、上体Bを載置できる大きさである。
【0056】
シート部5には、使用者Uの施療部に対してストレッチ運動させる第3エアバック17
が配備されている。第3エアバック17は、膨張することで当該第3エアバック17上の使用者Uの施療部(例えば、背部K、腰部W、臀部D、下肢など)を押し上げることで、施療部に対してストレッチ運動を付与する。
【0057】
図1図2などに示すように、本実施形態の第3エアバッグ17は、シート部5に4つ配備されている。これらの第3エアバッグ17は、空気を不透過とされた布体を上下に配置し、その周縁を溶着などにより気密状態に接合した構造とされている(溶着構造)。
【0058】
本実施形態の第3エアバッグ17は、シート部5の右後側に配置された右後エアバッグ17cと、右前側に配置された右前エアバッグ17dと、左後側に配置された左後エアバッグ17eと、左前側に配置された左前エアバッグ17fと、を有している。
【0059】
右後エアバッグ17c~左前エアバッグ17fは、エアポンプ8からの加圧された空気を貯留可能に形成され、大きく膨張できるように膨縮自在に形成されている。右後エアバッグ17c~左前エアバッグ17fは、前後方向に長い袋体であり、例えば「長方形状」や「楕円形状」などの形状とされた袋体であってもよい。これら右後エアバッグ17c~左前エアバッグ17fは、それぞれ独立して膨縮することが可能な構成とされている。
【0060】
本実施形態の右後エアバッグ17cは、平面視で、前後方向に長い楕円形状の袋体とされていて、シート部5の右後側に配備されている。右後エアバッグ17cは、シート部5に仰向けに寝た使用者Uの右側の肩部S、背部Kなどに対応する位置に配置されている。
【0061】
右後エアバッグ17cの後側(基端側)には、右後コネクタ10cが取り付けられている。その右後コネクタ10cには、右後エアホース9cが接続されている。エアポンプ8からの空気が右後エアホース9cと右後コネクタ10cを通過することにより、右後エアバッグ17cに供給されて膨張する。
【0062】
右後エアバッグ17cがシート部5から上方向に向かって膨張することで、シート部5上に仰向けに寝た使用者Uの右側の肩部S、背部Kなどの施療部に対して、ストレッチ運動を付与する。
【0063】
本実施形態の右前エアバッグ17dは、平面視で、略円形状の袋体とされていて、シート部5の右前側に配備されている。右前エアバッグ17dは、シート部5に仰向けに寝た使用者Uの右側の腰部Wや臀部Dなどに対応する位置に配置されている。
【0064】
この右前エアバッグ17dには、エアポンプ8から供給された空気が通過する空気通路18dが設けられている。この空気通路18dは、右後エアバッグ17cの右外側を通過するように備えられている。
【0065】
空気通路18dの後側(基端側)には、右前コネクタ10dが取り付けられている。その右前コネクタ10dには、右前エアホース9dが接続されている。エアポンプ8からの空気が右前エアホース9dと右前コネクタ10dを経て、空気通路18dを通過することにより、右前エアバッグ17dに供給されて膨張する。
【0066】
この右前エアバッグ17dがシート部5から上方向に向かって膨張することで、シート部5上に仰向けに寝た使用者Uの右側の腰部W、臀部Dなどの施療部に対して、ストレッチ運動を付与する。
【0067】
ところで、左後エアバッグ17eは、右後エアバッグ17cを左に反転(鏡像反転)させて配置したものである。すなわち、左後エアバッグ17eと右後エアバッグ17cは、左右対称のものである。本実施形態の左後エアバッグ17eは、シート部5の左後側に配備され、シート部5に仰向けに寝た使用者Uの左側の肩部S、背部Kなどに対応する位置に配置されている。
【0068】
左後エアバッグ17eの後側(基端側)には、左後コネクタ10eが取り付けられている。その左後コネクタ10eには、左後エアホース9eが接続されている。エアポンプ8からの空気が左後エアホース9eと左後コネクタ10eを通過することにより、左後エアバッグ17eに供給されて膨張する。左後エアバッグ17eがシート部5から上方向に向かって膨張することで、シート部5上に仰向けに寝た使用者Uの左側の肩部S、背部Kなどの施療部に対して、ストレッチ運動を付与する。
【0069】
また、左前エアバッグ17fは、右前エアバッグ17dを左に反転させて配置したものである。すなわち、左前エアバッグ17fと右前エアバッグ17dは、左右対称のもので
ある。本実施形態の左前エアバッグ17fは、シート部5の左前側に配備され、シート部5に仰向けに寝た使用者Uの左側の腰部W、臀部Dなどに対応する位置に配置されている。
【0070】
この左前エアバッグ17fには、エアポンプ8から供給された空気が通過する空気通路18fが設けられている。この空気通路18fは、左後エアバッグ17eの左外側を通過するように備えられている。
【0071】
空気通路18fの後側(基端側)には、左前コネクタ10fが取り付けられている。その左前コネクタ10fには、左前エアホース9fが接続されている。エアポンプ8からの空気が左前エアホース9fと左前コネクタ10fを経て、空気通路18fを通過することにより、左前エアバッグ17fに供給されて膨張する。左前エアバッグ17fがシート部5から上方向に向かって膨張することで、シート部5上に仰向けに寝た使用者Uの左側の腰部W、臀部Dなどの施療部に対して、ストレッチ運動を付与する。
【0072】
なお、第3エアバッグ17c~17fの形状に関しては、シート部5上に仰臥した使用者Uの施療部に対してストレッチ運動することができるものであれば、特に限定しない。
【0073】
さて、上記した第3エアバッグ17c~17fは、それぞれ独立して交互に膨縮させることが可能な構成とされている。例えば、シート部5の右側に配置されている右後エアバッグ17cと右前エアバッグ17dをともに膨張させ、それらを収縮させると同時に、シート部5の左側に配置されている左後エアバッグ17eと左前エアバッグ17fをともに膨張させ始めるような制御を行ってもよい。
【0074】
また、シート部5において配置関係がクロス方向である右後エアバッグ17c及び左前エアバッグ17fをともに膨張させ、それらを収縮させると同時に、反対のクロス方向の配置である右前エアバッグ17dと左後エアバッグ17eをともに膨張させ始めるような制御を行ってもよい。
【0075】
また、シート部5の後側に配置されている右後エアバッグ17cと左後エアバッグ17eをともに膨張させ、それらを収縮させると同時に、シート部5の前側に配置されている右前エアバッグ17dと左前エアバッグ17fをともに膨張させ始めるような制御を行ってもよい。なお、各エアバッグ17c~17fを膨縮させるタイミングについては、個別に遅らせたり早めたりする制御も可能である。
[作動態様]
次いで、本発明のエアストレッチ運動装置1の作動態様について、図を参照しながら説明する。
【0076】
例えば、図1図4などに示す「第1の状態」にする。具体的には、使用者Uは、シート部5上に仰向きに寝て、首部Nを切り欠き部15に挿入し、第1エアバック3上に頭部Hを載せて、その頭部Hを第1エアバック3を介して枕部2上に載置し、第1エアバック3を使用する状態にする。ここで、枕部2の左上部に設けられているスイッチ19を操作し、エアポンプ8(駆動機構4)を駆動させる。
【0077】
図5に示すように、第1エアバック3のみを駆動させる場合、エアポンプ8から加圧された空気が電磁弁11に送られる。加圧空気は電磁弁11を経て、第1エアホース9aと第1コネクタ10aを通過し、第1エアバッグ3に供給される。第1エアバッグ3は膨張するようになる。
【0078】
第1エアバッグ3が上方向に向かって膨張することで、第1エアバッグ3上に置かれた使用者Uの頭部H(顎部J側)が上方向に引き上げられるので、首部N(首筋)が伸ばされることになり、首部Nや肩部S回りに対して効果的にストレッチ運動を付与する。
【0079】
すなわち、第1エアバック3は、使用者Uの頭部Hが枕部2に載置されるとともに、首部Nが切り欠き部15に挿入された状態で、エアポンプ8から空気が供給されて膨張すると、この第1エアバック3の膨張動作と切り欠き部15が顎部Jに引っかかることにより、頭部Hの顎部J側が持ち上げられることとなり、頭部Hを枕部2の後側へ引っ張り、首部Nを効果的な伸ばすストレッチ運動を行う。
【0080】
図6図7などに示すように、第1エアバック3と第2エアバック16を駆動させる場合、エアポンプ8から加圧された空気が電磁弁11に送られる。加圧空気は電磁弁11を
経て、第1エアホース9aと第1コネクタ10aを通過し、第1エアバッグ3に供給される。第1エアバッグ3は膨張するようになる。また、加圧空気は電磁弁11を経て、第2エアホース9bと第2コネクタ10bを通過し、第2エアバッグ16に供給される。第2エアバッグ16も膨張するようになる。
【0081】
第2エアバック16が上方向に向かって膨張することで第1エアバッグ3の膨張とともに、第1エアバッグ3上に置かれた使用者Uの頭部H(顎部J側)がさらに上方向に引き上げられるので、首部N(首筋)がより大きく伸ばされることになり、首部Nや肩部S回りに対してさらに効果的にストレッチ運動を付与する。
【0082】
すなわち、第2エアバック16は、第1エアバック3の膨張と協働するものであり、エアポンプ8から空気が供給されて膨張すると下方から首部をN持ち上げるとともに、第1エアバック3の膨張により頭部Hの顎部J側がより大きく持ち上げられることとなり、頭部Hを枕部2の後側へ大きく引っ張り、首部Nを伸ばすさらに効果的なストレッチ運動を行う。こにれより、使用者Uは、首部Nや肩部Sなどの施療部に対して、所望するストレッチ運動を選択することができる。
【0083】
加えて、シート部5の第3エアバッグ17を膨張させる場合、エアポンプ8から加圧された空気が電磁弁11に送られる。加圧空気は電磁弁11を経て、第3エアホース9c~9fと第3コネクタ10c~10fを通過し、第3エアバッグ17c~17dに供給される。第3エアバッグ17c~17dは膨張するようになる。第3エアバッグ17c~17dがシート部5から上方向に向かって膨張することで、シート部5上に仰向けに寝た使用者Uの肩部S、背部K、腰部W、臀部Dなどの施療部に対して、ストレッチ運動を付与する。これにより、使用者Uは、首部Nや肩部Sに加えて、肩部S、背部K、腰部W、臀部Dなどの施療部に対して、所望するストレッチ運動を選択することができる。
【0084】
さらに、本発明のエアストレッチ運動装置1は、以下のようなストレッチ運動も行うことができる。
【0085】
背中Kに対応する第3エアバッグ17を膨張させた状態で頭部Hの第1エアバッグ3及び/又は第2エアバッグ16を膨らませる動作を行うと、第3エアバッグ17の膨張(特に、右後エアバッグ17cと左後エアバッグ17eの膨張)により背中Kが持ち上げられて胸部が反る状態となり、より顎部Jを上げる姿勢となる。この動作により、胸鎖乳突筋(後頭部から鎖骨にかけて繋がって筋肉)などに対してストレッチ運動を行うことができる。
【0086】
シート部5上に横向きに寝るようにし、頭部Hを載せる第1エアバッグ3又は第2エアバッグ16に上腕部(詳しくは、脇部より少しだけ手先側)を載せて、第1エアバッグ3又は第2エアバッグ16を膨張させると、脇部に対してストレッチ運動を行うことができる。
【0087】
背中Kに対応する第3エアバッグ17の上に臀部Dを載せ、枕部2に腰部Wを当ててストッパとし、床面Fに肘(または手)を突いて上体Bを起こして、第3エアバッグ17を膨張させると、腰部Wに対してストレッチ運動を行うことができる。なお、枕部2に腰部Wを当てて、エアストレッチ運動装置1上に寝るようにした状態でも良いが、少し痛みを感じる場合、上体Bを起こした状態でストレッチ運動を行うことが望ましい。
【0088】
以上、本発明のエアストレッチ運動装置1によれば、枕部2に頭部Hを載置して仰臥した状態で使用者Uの頭部Hの顎部J側を持ち上げて、使用者Uの首部Nや肩部Sなどの施療部に対して伸ばすストレッチ運動を行うことができる。
【0089】
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
【0090】
例えば、第1エアバック3や切り欠き部15の大きさや形状などの構成については、施療範囲を鑑み適宜変更可能である。同様に、第2エアバック16の大きさや形状などの構成については、施療範囲を鑑み適宜変更可能である。また、第1エアバック3、第2エア
バック16、第3エアバック17の配置や形状などの構成、膨張と収縮のリズムや、膨張させる順番等については、施療範囲を鑑み適宜変更可能である。第3エアバック17について、シート部5内に収まる一枚のものでも可能である。また、第3エアバック17に関しては、上布無しの状態で、シート部5の上面に載せるように備えてもよい。すなわち、エアストレッチ運動装置1の構成については、施療範囲を鑑み適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0091】
1 エアストレッチ運動装置
2 枕部
3 第1エアバッグ
4 駆動機構
5 シート部
6 ケース体
7 クッション部材
8 エアポンプ
9 エアホース
10 コネクタ
11 電磁弁
12 制御部
13 開口部
14 載置面
15 切り欠き部
16 第2エアバッグ
17 第3エアバッグ
U 使用者
H 頭部
Hb 後頭部
N 首部
J 顎部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7