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特開2024-62711トイレブラシ及びトイレブラシケース並びにトイレブラシセット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062711
(43)【公開日】2024-05-10
(54)【発明の名称】トイレブラシ及びトイレブラシケース並びにトイレブラシセット
(51)【国際特許分類】
   A47K 11/10 20060101AFI20240501BHJP
   A47L 13/10 20060101ALI20240501BHJP
   A47L 13/22 20060101ALI20240501BHJP
【FI】
A47K11/10
A47L13/10 D
A47L13/22
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022170739
(22)【出願日】2022-10-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】522329906
【氏名又は名称】明和ロジシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】小浦 博
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 強
【テーマコード(参考)】
2D036
3B074
【Fターム(参考)】
2D036DA19
2D036DA22
2D036DA26
3B074AA01
3B074AA02
3B074AB03
3B074CC02
3B074EE00
(57)【要約】
【課題】頻繁な掃除を楽に出来るようになり、かつ、トイレブラシを常に清潔に保ち、匂いのしないトイレブラシを維持することができるトイレブラシセットを得る。
【解決手段】液剤Rを使用しトイレの洗浄を行うトイレブラシ20は、液剤Rが流れる空洞を形成した柄部4と、柄部上端部に配置した液剤を貯留する逆さボトル2と、柄部下端部に配置され液剤Rをブラシに伝えるための複数の溝部6を形成したブラシ本体部5とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液剤を使用しトイレの洗浄を行うトイレブラシにおいて、
前記液剤が流れる空洞を形成した柄部と、
前記柄部上端部に配置した液剤を貯留する液剤貯留部と、
前記柄部下端部に配置され前記液剤をブラシに伝えるための複数の溝部を形成したブラシ本体部と、を備えたことを特徴とするトイレブラシ。
【請求項2】
前記ブラシ本体部は前記溝部を形成した円錐状部材と、前記柄部と連結させるための連結棒と、ブラシを周設したブラシ棒とを備えたことを特徴とする請求項1記載のトイレブラシ。
【請求項3】
液剤が流れる空洞を形成した柄部と、前記柄部上端部に配置した液剤を貯留する液剤貯留部と、前記柄部下端部に配置され前記液剤をブラシに伝えるための複数の溝部を形成したブラシ本体部とを備えたトイレブラシを収納部に収納することを特徴とするトイレブラシケース。
【請求項4】
前記収納部には、前記複数の溝部と前記ブラシを伝わった液剤を貯留することを特徴とする請求項3記載のトイレブラシケース。
【請求項5】
液剤が流れる空洞を形成した柄部と、前記柄部上端部に配置した液剤を貯留する液剤貯留部と、前記柄部下端部に配置され前記液剤をブラシに伝えるための複数の溝部を形成したブラシ本体部とを有するトイレブラシと、前記トイレブラシを収納部に収納するトイレブラシケースとを備えたことを特徴とするトイレブラシセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレブラシ及びトイレブラシケース並びにトイレブラシセットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、トイレのこびりついた汚れの洗浄には、柄の長い「トイレブラシセット」を使用することが好ましい。この「トイレブラシセット」のトイレブラシでトイレを清潔にするために、洗浄剤及び消臭剤等が使用される。トイレにおける従来の消臭剤は、効果に期限があり交換の必要がある。また消臭効果があるかないかを考慮し交換や補充の必要もある。また消臭スプレーなど匂いを取り去る目的で使用するものもある。
【0003】
しかし、消臭効果は時間の経過と共に減少がみられ、いずれ効果はなくなるものである。また消臭専用のスプレーなどは消臭の目的だけの為に使用される。
【0004】
この改善策として、消臭効果のトイレ洗剤もあるが、このような洗剤は掃除直後の消臭に効果があるもので、持続的な消臭効果はない。
【0005】
一方、実用新案文献1は、トイレブラシは、ハンドル10と、ハンドルに接続されるブラシヘッドとを含む。ブラシヘッドは、ブラシヘッド本体21と、ブラシヘッド本体の表面に套設されるブラシヘッドカバー22とを含む。ブラシヘッドカバーは、ブラシヘッドカバー本体と、ブラシヘッドカバー本体の外面に均一に分布される複数のブラシ毛とを含む。ブラシヘッドカバーは、ラテックスブラシヘッドカバー又はシリカゲルブラシヘッドカバーである。トイレブラシセットは、このトイレブラシと収容ボックス30を含む技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3231290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
通常、消臭効果の持続性は短く、一般的な据え置き型の消臭剤では効果が持続しているかを臭覚や目視で判断して補充しなければならないという問題があった。
【0008】
また、消臭スプレーにおいても効果に持続性はなく、消臭の目的だけで使用しているものである。
【0009】
頻繁な掃除は大変であり、かつ、ブラシの掃除も容易ではない。このため、頻繁にトイレ掃除をすることをためらう傾向にあった。また、ブラシ自体の防カビ(殺菌)は、ほとんど考慮していないという問題があった。
【0010】
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、頻繁な掃除を楽に出来るようになり、かつ、カビ等生えないようにブラシを常に清潔に保ち、匂いのしないトイレブラシを維持することができるトイレブラシセットを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は以上の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、液剤を使用しトイレの洗浄を行うトイレブラシにおいて、前記液剤が流れる空洞を形成した柄部と、前記柄部上端部に配置した液剤を貯留する液剤貯留部と、前記柄部下端部に配置され前記液剤をブラシに伝えるための複数の溝部を形成したブラシ本体部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明は、前記ブラシ本体部は前記溝部を形成した円錐状部材と、前記柄部と連結させるための連結棒と、ブラシを周設したブラシ棒とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項3に係る発明は、液剤が流れる空洞を形成した柄部と、前記柄部上端部に配置した液剤を貯留する液剤貯留部と、前記柄部下端部に配置され前記液剤をブラシに伝えるための複数の溝部を形成したブラシ本体部とを備えたトイレブラシを収納部に収納することを特徴とする。
【0014】
請求項4に係る発明は、前記収納部には、前記複数の溝部と前記ブラシを伝わった液剤を貯留することを特徴とする。
【0015】
請求項5に係る発明は、液剤が流れる空洞を形成した柄部と、前記柄部上端部に配置した液剤を貯留する液剤貯留部と、前記柄部下端部に配置され前記液剤をブラシに伝えるための複数の溝部を形成したブラシ本体部とを有するトイレブラシと、前記トイレブラシを収納部に収納するトイレブラシケースとを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
以上のように本発明によれば、トイレブラシの上部に、逆さボトルの構造を持つ容器を取付けて、トイレ掃除後にブラシの全面に消臭、除菌及び洗浄効果のある液剤を均一にかけることが出来ると共に、トイレ掃除後にトイレブラシケースに劣化していない消臭、殺菌、及び洗浄効果のある液剤を適度な量で満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施の形態のトイレブラシセットの斜視図である。
図2】柄部とブラシ本体部との接続部分の詳細図である。
図3図1に示す、トイレブラシのA-A断面図である。
図4】トイレブラシセットの使い方を説明する説明図である。
図5】トイレブラシセットの保存状態を説明する説明図である。
図6】トイレブラシでのトイレ洗浄を説明する説明図である。
図7】トイレブラシケースの液剤の変化を説明する説明図である。
図8】トイレの洗浄後の液剤の補充を説明する説明図である。
図9】液剤補充が完了した後の保存状態を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に示す実施の形態は、発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示したものであって、本発明の技術的思想は、下記のものに特定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において、種々の変更を加えることができる。特に、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。既に公知の技術である部分は説明を省略している。本例で左右方向という場合はトイレブラシセットSを正面からみての左右方向をいう。上下方向という場合も正面からみて床面を下方向とし、高い方を上方向とする。前後方向も正面からみて手前側が前方向とし、後ろ側が後方向であり、必要に応じて図面に座標で示してある。
【0019】
本発明の概要は、トイレブラシケース90に消臭効果と洗浄効果及び殺菌効果のある液剤Rを、補充する際に可能な限りトイレブラシ20の上部から均一にトイレブラシ20にかけ、液剤注ぎ口をトイレブラシ20からは離し、かつトイレブラシ20の外部から注ぎ入れることで可能な限り汚水がトイレブラシ20に付着しない構造にして、トイレブラシ20自体の除菌と消臭を実行し、さらにトイレブラシケース90に溜まった消臭効果を適度に持続することを実現することである。
【0020】
図1は本実施の形態のトイレブラシ20及びトイレブラシケース90を備えたトイレブラシセットSの斜視図である。トイレブラシ20はトイレブラシケース90に収められ所定の場所に保管される。そして、トイレTの掃除を行う際にトイレTに持ち運ばれて使用されるものである。持ち運ぶ場合には、手持ち部9を手で持って持ち運ぶ。
【0021】
トイレブラシ20は、ボトルキャップ1を有する逆さボトル2(液剤貯留部)と、この逆さボトル2の下に設けられた内部弁3と、内部弁3に繋げられた内部空洞を有する柄部4と、ブラシ本体部5と、ブラシ7等よりなる。この逆さボトル2は液剤(消臭、殺菌、洗浄効果があるもの)Rを貯留した弾性を有する材料(例えば、ビニール等)で形成されて圧縮すると内部弁3が開き液剤Rを排出する。圧縮を開放すると逆さボトル2は元の形状に戻り、この際に内部弁3に空気が注入されるように構成されている。
【0022】
逆さボトル2は、液剤Rがボトルキャップ1から入れられる。液剤Rは市販されているものを使用してもよい。この場合、逆さボトル2は取り換え式である。逆さボトル2とボトルキャップ1とで構成された空間を総称してキャップ付きの液剤収納部ともいう。
【0023】
ブラシ本体部5の上面には、液剤(消臭、殺菌、洗浄効果があるもの)を流す円錐状部材に形成され傾斜部が備えられている。この傾斜部には径方向に形成された溝部6が周方向に複数等間隔に形成されている。すなわち、この溝部6を液剤Rが流れ、ブラシ7の全周に隙間なく注ぐことが可能となる。
【0024】
また、トイレブラシケース90のトイレブラシ収納部10は、液剤Rを溜めるものであり、常にブラシ7を衛生的に保つように構成されている。この液剤Rは、トイレブラシ収納部10の1/3の高さまで溜めることが好ましい。多すぎると、コストが掛かり、少なすぎると所望の効果を得ることができないためである。
【0025】
トイレブラシ収納部10は、ブラシ7を挿入可能な円形の穴部11が形成されている。この穴部11の直径はブラシ7の直径より長く形成されているものである。また、穴部11が形成されていることにより、内部の液剤Rが外にこぼれることを防いでいる。
【0026】
図2は柄部4とブラシ本体部5との接続部分の詳細図である。図2(a)には、柄部4の下部を示す。
【0027】
図2(b)には、図1のブラシ本体部5の連結棒50を上方向から見た形状を示す。図2(c)には、ブラシ本体部5の斜視図を示す。
【0028】
図2(a)に示すように、柄部4の下部分には、上ピン20aと、下ピン20bを嵌め込むための上孔30aと、下孔30bとが設けられている。これらの上孔30aと、下孔30bは柄部4を貫通している。この上ピン20aは、柄部4に連結棒50を挿入した状態で、上孔30aと下孔30bに挿入されるものである。なお、後述するように、連結棒50にも上ピン20aと下ピン20bが挿入される連結棒上孔40aと連結棒下孔40bが形成されている。これにより、連結棒50を柄部4に連結した場合に、上ピン20aと下ピン20bで固定することが可能となる。
【0029】
図2(c)に示すように、ブラシ本体部5は、既に説明したように柄部4とブラシ本体部5とを連結するための連結棒50が設けられている。そして、この連結棒50はブラシ本体部5と一体成型さている。これにより、部品点数を削減できると共に、所定の強度を得ることができ耐久性に優れる。
【0030】
図2(c)に示すように、連結棒50には、上ピン20aと、下ピン20bが挿入される連結棒上孔40aと、連結棒下孔40bが設けられている。この連結棒上孔40aと、連結棒下孔40bの周囲は凸状に肉盛りして形成されている。これにより、この凸状の高さ分の間隙Hが連結棒50と柄部4を連結したときに形成される。この間隙Hを液剤Rが流れるものである。さらに、ブラシ本体部5の上面には円錐状部材の傾斜部が形成され、径方向に形成された複数の溝部6が周方向に等間隔に形成されている。
【0031】
図3は、図1のA-A断面であり、この断面は中心線に対し左右対称のため説明を簡単にするため左半分のみを表示している。
【0032】
図3に示すように、ブラシ本体部5は、ブラシ本体部5の上面である円錐状部材5bと、ブラシ7を付けるためのブラシ保持部5aとで構成され、さらにブラシ保持部5aの上が連結棒50となっている。ここで、ブラシ7はブラシ保持部5aの周面全体にわたり埋め込まれている。
【0033】
そして、図3に示すように、柄部4にブラシ本体部5の連結棒50を嵌合させた場合は、間隙H(周状の間隙)が形成されている。この間隙Hは、凸状に形成された、連結棒上孔40a及び連結棒下孔40bと凸状に形成された肉盛り部60a及び肉盛り部60bにより形成されている。連結棒上孔40a及び連結棒下孔40bと凸状に形成された肉盛り部60a及び肉盛り部60bは、連結棒50の周方向に等間隔で配置されている。
【0034】
この間隙Hと、ブラシ本体部5の上方に形成された円錐状部材5bの溝部6とは繋がっている。すなわち、間隙Hを流れてきた液剤Rは、周方向に等間隔に配置された複数の溝部6に流れ込む。
【0035】
このため、逆さボトル2からの液剤Rが内部弁3、柄部4の空洞、及び間隙Hを介して溝部6を伝ってブラシ7に注ぎ、トイレブラシ収納部10に溜まる。
【0036】
このとき、図3に示すように間隙Hは1mm~数mm程度であるから、数秒(例えば10秒程度)かけて間隙Hを伝っていく。
【0037】
すなわち、柄部4の内側空洞の直径に対して連結棒50の直径は小さい。このため、上述した通り、間隙Hのため連結力の低下を補うため、凸状に形成された、連結棒上孔40a及び連結棒下孔40bと凸状に形成された肉盛り部60a及び肉盛り部60bにより形成されている。連結棒上孔40a及び連結棒下孔40bと凸状に形成された肉盛り部60a及び肉盛り部60bは、連結棒50の周方向に等間隔で配置されている。この複数の肉盛り部が強固に柄部4の内部空洞の表面に接触するため十分に強固な結合を得ることができる。換言すれば、肉盛り部を考慮した連結棒50の直径は柄部4の内部直径より大きい。このため、嵌合により挿入する。
【0038】
ブラシ本体部5の上面である円錐状部材5bの傾斜部には放射状に溝部6が形成されているので、間隙Hを介しての液剤Rが放射状にブラシ7の周り全体に注がれる。この傾斜部の角度は、緩やかにすれば、液剤Rがブラシ7に注がれる時間が長くなり、傾斜部の角度を急にすれば、液剤Rがブラシ7に注がれる時間が短くなる。本例では、注がれる時間が10秒位の設定をしている。
【0039】
従って、トイレブラシ収納部10にブラシが常に洗剤のなかにあり、10秒程度でブラシの使用後の消臭作業等を完了出来る。
【0040】
このため、頻繁な掃除を楽に出来るようになり、使い続けることにより、含まれる消臭剤の効果により匂いのしないトイレブラシ20を保持することが可能となる。
【0041】
また、トイレブラシ20はトイレブラシケース90のトイレブラシ収納部10の形状を利用して、洗剤を適度(容器の底から1/3以上)に満たしておくことにより、防カビ効果(殺菌)により、ブラシ7にカビが生えるのを防止することが可能となる。
【0042】
すなわち、使用後は流した水で軽く洗い、水を切ったブラシ7をトイレブラシケース90のトイレブラシ収納部10に入れ、洗剤を回しかけるだけでよい。
【0043】
上記の方法により、現在5年ほどカビおよび汚れは全く付かないことを確認できている。液剤Rには界面活性剤を中心に強力な殺菌効果のある物と消臭剤を最適の割合で混合したものを調合し、容器および詰め替え用パックを使用するのが好ましい。
【0044】
また、液剤Rは適度に水で薄め吹くことで、含まれる消臭剤による効果が認められる。なお、上記実施の形態では手動型としたが電動型であっても構わない。
【0045】
図4を参照し、トイレブラシセットSの1つの使用例を説明する。
【0046】
初めに、ステップS1では、トイレブラシセットSを使用するために所定の保管場所から取り出す。そして、清掃するトイレTの近くに運ぶ。
【0047】
図5に示すように、液剤Rはトイレブラシ収納部10の1/3程度の高さD1まで貯留されている。
【0048】
ステップS3では、トイレブラシ20でトイレTを洗浄する。この際、トイレブラシ収納部10に溜められた液剤Rを使ってトイレTを洗浄する。
【0049】
図6に示すように、トイレTは、トイレブラシ20により洗浄されるため常に清潔に保たれる。このときの、適正な液剤Rの使用量はトイレブラシ収納部10の1/3程度の高さD1まで貯留された分である。
【0050】
ステップS5では、トイレブラシ収納部10に溜まっていた液剤Rが減る。
【0051】
図7に示すように、残りの液剤Rの高さD2は僅かになっている。一方、トイレTの清掃が終了したら、ブラシ7を水洗いする。
【0052】
ステップS7では、トイレブラシ20を液剤Rで洗浄すると共に、逆さボトル2から液剤Rを排出し、液剤Rをトイレブラシ収納部10に溜める。
【0053】
図8に示すように、逆さボトル2から液剤Rを排出することで、液剤Rの高さD3は、高さD2に比べて高くなってる。
【0054】
最後にトイレブラシ20を、トイレブラシ収納部10に入れて保管する。このように、トイレTを清掃するごとに、液剤Rが入れ替わるので液剤Rが劣化することなく使用することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明のトイレの洗浄に使用するトイレブラシセットSの、カビ、汚れ、及び臭い等を長期間にわたって防ぐことが可能である。
【符号の説明】
【0056】
1 ボトルキャップ
2 逆さボトル
3 内部弁
4 柄部
5 ブラシ本体部
9 手持ち部
10 トイレブラシ収納部
20 トイレブラシ
90 トイレブラシケース
S トイレブラシセット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-03-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液剤を使用しトイレの洗浄を行うトイレブラシにおいて、
前記液剤が流れる空洞を形成した柄部と、
該柄部の上端部に配置され、液剤を貯留する液剤貯留部と、
前記柄部下端部に配置されたブラシ本体部と、
を備え、
前記ブラシ本体部は、
前記柄部と連結させるための連結棒と、
ブラシを付けるためのブラシ保持部と、
前記液剤を前記ブラシに伝えるための複数の溝部を形成した円錐状部材と、を備え、
前記柄部の下端部と前記連結棒との間には、前記柄部の前記空洞から前記溝部に前記液剤を伝えるための隙間を形成した、
ことを特徴とするトイレブラシ。
【請求項2】
前記円錐状部材は、上面に傾斜部を有し、前記溝部は、前記傾斜部に径方向に形成するとともに周方向に複数等間隔に形成したことを特徴とする請求項1記載のトイレブラシ。
【請求項3】
液剤が流れる空洞を形成した柄部と、該柄部の上端部に配置され、液剤を貯留する液剤貯留部と、前記柄部下端部に配置されたブラシ本体部とを備え、前記ブラシ本体部は、前記柄部と連結させるための連結棒と、ブラシを付けるためのブラシ保持部と、前記液剤を前記ブラシに伝えるための複数の溝部を形成した円錐状部材とを備え、前記柄部下端部と前記連結棒との間には、前記柄部の前記空洞から前記溝部に前記液剤を伝えるための隙間を形成したトイレブラシを収納する収納部を備えたことを特徴とするトイレブラシケース。
【請求項4】
前記収納部には、前記複数の溝部と前記ブラシを伝わった液剤を貯留することを特徴とする請求項3記載のトイレブラシケース。
【請求項5】
液剤が流れる空洞を形成した柄部と、該柄部の上端部に配置され、液剤を貯留する液剤貯留部と、前記柄部下端部に配置されたブラシ本体部とを備え、前記ブラシ本体部は、前記柄部と連結させるための連結棒と、ブラシを付けるためのブラシ保持部と、前記液剤を前記ブラシに伝えるための複数の溝部を形成した円錐状部材とを備え、前記柄部下端部と前記連結棒との間には、前記柄部の前記空洞から前記溝部に前記液剤を伝えるための隙間を形成したトイレブラシと、トイレブラシを収納する収納部を有するトイレブラシケースとを備えたことを特徴とするトイレブラシセット。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明は以上の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、液剤を使用しトイレの洗浄を行うトイレブラシにおいて、前記液剤が流れる空洞を形成した柄部と、該柄部の上端部に配置され、液剤を貯留する液剤貯留部と、前記柄部下端部に配置されたブラシ本体部とを備え、前記ブラシ本体部は、前記柄部と連結させるための連結棒と、ブラシを付けるためのブラシ保持部と、前記液剤を前記ブラシに伝えるための複数の溝部を形成した円錐状部材とを備え、前記柄部の下端部と前記連結棒との間には、前記柄部の前記空洞から前記溝部に前記液剤を伝えるための隙間を形成したことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項2に係る発明は、前記円錐状部材は、上面に傾斜部を有し、前記溝部は、前記傾斜部に径方向に形成するとともに周方向に複数等間隔に形成したことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
請求項3に係る発明は、液剤が流れる空洞を形成した柄部と、該柄部の上端部に配置され、液剤を貯留する液剤貯留部と、前記柄部下端部に配置されたブラシ本体部とを備え、前記ブラシ本体部は、前記柄部と連結させるための連結棒と、ブラシを付けるためのブラシ保持部と、前記液剤を前記ブラシに伝えるための複数の溝部を形成した円錐状部材とを備え、前記柄部下端部と前記連結棒との間には、前記柄部の前記空洞から前記溝部に前記液剤を伝えるための隙間を形成したトイレブラシを収納する収納部を備えたことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項5に係る発明は、液剤が流れる空洞を形成した柄部と、該柄部の上端部に配置され、液剤を貯留する液剤貯留部と、前記柄部下端部に配置されたブラシ本体部とを備え、前記ブラシ本体部は、前記柄部と連結させるための連結棒と、ブラシを付けるためのブラシ保持部と、前記液剤を前記ブラシに伝えるための複数の溝部を形成した円錐状部材とを備え、前記柄部下端部と前記連結棒との間には、前記柄部の前記空洞から前記溝部に前記液剤を伝えるための隙間を形成したトイレブラシと、トイレブラシを収納する収納部を有するトイレブラシケースとを備えたことを特徴とする。