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特開2024-62720情報管理装置、情報管理システムおよび情報管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062720
(43)【公開日】2024-05-10
(54)【発明の名称】情報管理装置、情報管理システムおよび情報管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240501BHJP
【FI】
G06Q30/02 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022170749
(22)【出願日】2022-10-25
(71)【出願人】
【識別番号】394025924
【氏名又は名称】株式会社博報堂
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】稲津 賢二郎
(72)【発明者】
【氏名】田崎 敦士
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】複数の店舗を利用するユーザにとってポイントの使い勝手が良く、システムの大規模化を抑制できる情報管理システム、および情報管理装置を提供できること。
【解決手段】本開示の一態様は、情報管理装置であって、サイトリンク送信部と、購入情報受信部と、積算情報演算部と、を備える。サイトリンク送信部は、会員登録されたユーザのユーザ端末にサイトリンク情報を送信する。購入情報受信部は、ユーザ端末からユーザの購入情報を受信する。積算情報演算部は、購入情報受信部が受信した購入情報に基づいて、サイト識別情報に基づきウェブサーバが正規なものであると判定することに応じて、ユーザごとに金額積算ポイントを演算する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会員登録されたユーザのユーザ端末にサイトリンク情報を送信するように構成されたサイトリンク送信部であって、前記サイトリンク情報は、インターネット上の商品販売サイトに接続するための接続情報と、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、を含んでおり、前記商品販売サイトは、ウェブサーバに制御されている、サイトリンク送信部と、
前記ユーザ端末から前記ユーザの購入情報を受信するように構成された購入情報受信部であって、前記購入情報は、前記サイトリンク情報の前記接続情報に基づき接続される前記商品販売サイトで前記ユーザにより購入された商品の金額に関する金額情報と、前記商品を購入した前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記商品販売サイトを識別するためのサイト識別情報と、を含む、購入情報受信部と、
前記購入情報受信部が受信した前記購入情報に基づいて、前記サイト識別情報に基づき前記ウェブサーバが正規なものであると判定することに応じて、前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザごとに、前記金額情報が示す金額を積算した金額積算ポイントを演算するように構成された積算情報演算部と、
を備える情報管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報管理装置であって、
前記金額積算ポイントが予め定められた基準値を超えていることに応じて、前記ユーザの前記ユーザ端末に対して特典情報を送信するように構成された特典情報送信部を備える、
情報管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報管理装置であって、
前記特典情報は、テレビ番組の収録を観覧するための抽選に応募する権利を含む、
情報管理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報管理装置であって、
前記ユーザ端末から前記ユーザの会員登録に関する情報を受信することに応じて、前記ユーザ識別情報を生成するように構成された識別情報生成部を備え、
前記サイトリンク送信部は、前記識別情報生成部が前記ユーザ識別情報を生成することに応じて、前記ユーザ端末に前記サイトリンク情報を送信するように構成されている、
情報管理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報管理装置であって、
前記ウェブサーバに対して前記サイト識別情報を送信するように構成されたサイト識別情報送信部を備える、
情報管理装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の情報管理装置と、
前記情報管理装置から前記サイトリンク情報を受信するように構成されたユーザ端末と、
前記サイトリンク情報を用いて接続される前記商品販売サイトを制御するように構成された第1のウェブサーバと、
前記サイトリンク情報を用いて接続される前記商品販売サイトを制御するように構成された第2のウェブサーバであって、前記第1のウェブサーバとは異なる商品販売サイトを制御するように構成された第2のウェブサーバと、
を備える情報管理システムであって、
前記ユーザ端末は、前記ユーザによる前記サイトリンク情報を用いた商品購入に応じて、前記第1のウェブサーバまたは前記第2のウェブサーバに前記ユーザ識別情報を送信するように構成され、かつ、前記第1のウェブサーバまたは前記第2のウェブサーバから受信した前記購入情報を前記情報管理装置に送信するように構成され、
前記第1のウェブサーバおよび前記第2のウェブサーバは、それぞれ、前記ユーザによる前記サイトリンク情報を用いた商品購入に応じて、前記ユーザ端末から前記ユーザ識別情報を受信するように構成され、かつ、前記商品購入に関する前記購入情報を前記ユーザ端末に送信するように構成されている、
情報管理システム。
【請求項7】
会員登録されたユーザのユーザ端末にサイトリンク情報を送信することと、
前記ユーザ端末から前記ユーザの購入情報を受信することと、
前記購入情報に基づいて金額積算ポイントを演算することと、
を備える情報管理方法であって、
前記サイトリンク情報は、インターネット上の商品販売サイトに接続するための接続情報と、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、を含んでおり、
前記商品販売サイトは、ウェブサーバに制御されており、
前記購入情報は、前記サイトリンク情報の前記接続情報に基づき接続される前記商品販売サイトで前記ユーザにより購入された商品の金額に関する金額情報と、前記商品を購入した前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記商品販売サイトを識別するためのサイト識別情報と、を含んでおり、
前記購入情報に基づいて金額積算ポイントを演算することは、前記購入情報に含まれる前記サイト識別情報に基づき前記ウェブサーバが正規なものであると判定することに応じて、前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザごとに、前記購入情報に含まれる前記金額情報が示す金額を積算した金額積算ポイントを演算すること、を含む、
情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報管理装置、情報管理システムおよび情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの購買実績に応じてポイントを付与し、獲得したポイントをユーザが使用できるように構成されたポイントシステムが知られている。獲得したポイントの使用方法としては、特定の商品との交換、商品の購入、サービスの購入などがある。
【0003】
このようなポイントシステムは、システム運営主体(例えば、システム運営会社など)ごとに個別に運営されている。この場合、システム運営主体が異なるポイントシステムどうしで相互にポイントを利用することが不可能となる。このため、日常的に複数の店舗を利用するユーザにとっては、利用する店舗が異なるポイントシステムに属している場合には、獲得したポイントの使い勝手が悪くなる。
【0004】
これに対して、複数のシステムに共通のポイント会員証を発行して、個別のポイントと共通のポイントとを相互に交換できるシステムが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-269283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記のシステムは、個別に運営される複数のポイントシステムが存在することを前提としつつ、さらに共通ポイントを管理する情報管理システムを設ける必要があるため、システム全体の構成が大規模となり、ポイントに関する情報管理が煩雑になるという問題がある。
【0007】
そこで、本開示の一局面は、複数の店舗を利用するユーザにとってポイントの使い勝手が良く、システムの大規模化を抑制できる情報管理システム、および情報管理装置を提供できることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様は、情報管理装置であって、サイトリンク送信部と、購入情報受信部と、積算情報演算部と、を備える。
サイトリンク送信部は、会員登録されたユーザのユーザ端末にサイトリンク情報を送信するように構成されている。サイトリンク情報は、接続情報と、ユーザ識別情報と、を含む。接続除法は、インターネット上の商品販売サイトに接続するための情報である。ユーザ識別情報は、ユーザを識別するための情報である。商品販売サイトは、ウェブサーバに制御されている。
【0009】
購入情報受信部は、ユーザ端末からユーザの購入情報を受信するように構成されている。購入情報は、金額情報と、ユーザ識別情報と、サイト識別情報と、を含む。金額情報は、サイトリンク情報の接続情報に基づき接続される商品販売サイトでユーザにより購入された商品の金額に関する情報である。ユーザ識別情報は、前記ユーザ識別情報であって商品を購入したユーザに関する情報である。サイト識別情報は、商品販売サイトを識別するための情報である。
【0010】
積算情報演算部は、ユーザ識別情報に対応するユーザごとに、金額積算ポイントを演算するように構成されている。積算情報演算部は、購入情報受信部が受信した購入情報に基づいて、サイト識別情報に基づきウェブサーバが正規なものであると判定することに応じて、ユーザごとに金額積算ポイントを演算する。金額積算ポイントは、金額情報が示す金額を積算した数値に対応する。
【0011】
この情報管理装置は、複数の商品販売サイトを利用して商品を購入するユーザの金額積算ポイントを一元管理できる。よって、この情報管理装置によれば、ユーザにとって金額積算ポイントの使い勝手が向上する。また、この情報管理装置は、商品販売サイトごとの個別のポイントシステムを必要としない。よって、この情報管理装置によれば、システムの大規模化を抑制できる。
【0012】
上述の情報管理装置は、特典情報送信部を備えてもよい。特典情報送信部は、金額積算ポイントが予め定められた基準値を超えていることに応じて、ユーザのユーザ端末に対して特典情報を送信するように構成されてもよい。
【0013】
この情報管理装置は、特典情報を得ることを希望するユーザに対して、金額積算ポイントの獲得意欲を喚起できる。
上述の情報管理装置においては、特典情報は、テレビ番組の収録を観覧するための抽選に応募する権利を含んでもよい。この情報管理装置は、テレビ番組の収録の観覧を希望するユーザに対して、金額積算ポイントの獲得意欲を喚起できる。
【0014】
上述の情報管理装置は、識別情報生成部を備えてもよい。識別情報生成部は、ユーザ端末からユーザの会員登録に関する情報を受信することに応じて、ユーザ識別情報を生成するように構成されてもよい。サイトリンク送信部は、識別情報生成部がユーザ識別情報を生成することに応じて、ユーザ端末にサイトリンク情報を送信してもよい。
【0015】
この情報管理装置は、ユーザによる会員登録要求の直後に、サイトリンク情報をユーザに提供する。よって、この情報管理装置は、ユーザに対して、サイトリンク情報を利用した商品購入を促すことができる。
【0016】
なお、サイトリンク送信部は、ユーザ登録時のみならず、その後、定期的にサイトリンク情報を送信する構成であってもよい。
上述の情報管理装置は、サイト識別情報送信部を備えてもよい。サイト識別情報送信部は、ウェブサーバに対してサイト識別情報を送信するように構成されてもよい。
【0017】
この情報管理装置は、金額積算ポイントの積算対象となる正規の商品販売サイトを制御するウェブサーバに対して、サイト識別情報を送信することができる。これにより、情報管理装置は、受信した購入情報に含まれるサイト識別情報に基づいて、ウェブサーバが偽物か正規なものであるのかを判定することができる。
【0018】
本開示の別の一態様は、情報管理システムであって、情報管理装置と、ユーザ端末と、第1のウェブサーバと、第2のウェブサーバと、を備える。
情報管理装置は、上述のいずれかの情報管理装置である。ユーザ端末は、情報管理装置からサイトリンク情報を受信するように構成されている。第1のウェブサーバは、サイトリンク情報を用いて接続される商品販売サイトを制御するように構成されている。第2のウェブサーバは、サイトリンク情報を用いて接続される商品販売サイトを制御するように構成されている。第2のウェブサーバは、第1のウェブサーバとは異なる商品販売サイトを制御するように構成されている。
【0019】
ユーザ端末は、ユーザによるサイトリンク情報を用いた商品購入に応じて、第1のウェブサーバまたは第2のウェブサーバにユーザ識別情報を送信するように構成されている。ユーザ端末は、第1のウェブサーバまたは第2のウェブサーバから受信した購入情報を情報管理装置に送信するように構成されている。
【0020】
第1のウェブサーバおよび第2のウェブサーバは、それぞれ、ユーザによるサイトリンク情報を用いた商品購入に応じて、ユーザ端末からユーザ識別情報を受信するように構成されている。第1のウェブサーバおよび第2のウェブサーバは、それぞれ、商品購入に関する購入情報をユーザ端末に送信するように構成されている。
【0021】
この情報管理システムは、複数の商品販売サイト(第1のウェブサーバおよび第2のウェブサーバがそれぞれ制御する商品販売サイト)を利用するユーザに対して、金額積算ポイントを一括して管理するシステムを提供できる。よって、この情報管理システムによれば、複数の商品販売サイトを利用するユーザにとって、金額積算ポイントの使い勝手が向上する。
【0022】
また、この情報管理システムは、金額積算ポイントを情報管理装置のみで管理する形態である。よって、この情報管理システムによれば、金額積算ポイントとその他のポイントとをそれぞれ個別に複数の装置で管理する場合に比べて、システムの大規模化を抑制できる。
【0023】
本開示のさらに別の一態様は、情報管理方法であって、会員登録されたユーザのユーザ端末にサイトリンク情報を送信することと、ユーザ端末からユーザの購入情報を受信することと、購入情報に基づいて金額積算ポイントを演算することと、を備える。
【0024】
サイトリンク情報は、接続情報と、ユーザ識別情報と、を含んでいる。接続情報は、インターネット上の商品販売サイトに接続するための接続である。ユーザ識別情報は、ユーザを識別するための情報である。
【0025】
商品販売サイトは、ウェブサーバに制御されている。
購入情報は、金額情報と、ユーザ識別情報と、サイト識別情報と、を含んでいる。金額情報は、サイトリンク情報の接続情報に基づき接続される商品販売サイトでユーザにより購入された商品の金額に関する情報である。ユーザ識別情報は、前記ユーザ識別情報であって商品を購入したユーザに関する情報である。サイト識別情報は、商品販売サイトを識別するための情報である。
【0026】
購入情報に基づいて金額積算ポイントを演算する場合、まず、購入情報に含まれるサイト識別情報に基づきウェブサーバが正規なものであるか否かを判定する。購入情報に基づいて金額積算ポイントを演算することは、ウェブサーバが正規なものであると判定することに応じて、ユーザ識別情報に対応するユーザごとに、購入情報に含まれる金額情報が示す金額を積算した金額積算ポイントを演算すること、を含む。
【0027】
この情報管理方法は、複数の商品販売サイトを利用して商品を購入するユーザの金額積算ポイントを一元管理できる。よって、この情報管理方法によれば、ユーザにとって金額積算ポイントの使い勝手が向上する。また、この情報管理方法は、商品販売サイトごとの個別のポイントシステムを必要としない。よって、この情報管理方法によれば、システムの大規模化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】第1実施形態の情報管理システムの全体構成図である。
図2】情報管理システムでのポイント管理処理の実行時における、情報管理装置,ユーザ端末,ウェブサーバ群のそれぞれの処理動作の一部を表したシーケンス図である。
図3】情報管理システムでのポイント管理処理の実行時における、情報管理装置,ユーザ端末,ウェブサーバ群のそれぞれの処理動作の他の一部を表したシーケンス図である。
図4】ユーザ端末に表示される会員登録ページを表した説明図である。
図5】ユーザ端末に表示されるサイトリンクページを表した説明図である。
図6】ユーザ端末に表示される購入金額確認ページであって、金額積算ポイントが所定条件をクリアしていない場合の購入金額確認ページを表した説明図である。
図7】ユーザ端末に表示される購入金額確認ページであって、金額積算ポイントが所定条件をクリアした場合の購入金額確認ページを表した説明図である。
図8】ユーザ端末に表示される抽選応募完了ページを表した説明図である。
図9】ユーザ端末に表示される当選通知ページを表した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に本開示の例示的実施形態を、図面を参照しながら説明する。
尚、本開示は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
【0030】
[1.第1実施形態]
[1-1.全体構成]
第1実施形態として、情報管理システム1について説明する。情報管理システム1は、ユーザの商品購入に応じて金額積算ポイントPtを積算するように構成されている。
【0031】
図1に示すように、本第1実施形態の情報管理システム1は、情報管理装置11と、ユーザ端末13と、ウェブサーバ群15と、を備える。ウェブサーバ群15は、複数のウェブサーバを備えている。ここでは、ウェブサーバ群15は、第1ウェブサーバ15aと、第2ウェブサーバ15bと、第3ウェブサーバ15cと、第4ウェブサーバ15dと、第5ウェブサーバ15eと、第6ウェブサーバ15fと、第7ウェブサーバ15gと、第8ウェブサーバ15hと、を備える。
【0032】
情報管理装置11、ユーザ端末13、ウェブサーバ群15は、有線通信,無線通信,あるいは有線および無線を併用した通信によって、相互に各種情報の送信・受信ができるように構成されている。情報管理装置11、ユーザ端末13、ウェブサーバ群15は、例えば、インターネット通信網を介して通信してもよい。
【0033】
情報管理装置11は、演算部11aと、記憶部11bと、通信部11cと、を備える。演算部11aは、図示しない中央演算処理装置(CPU)を中心に構成されている。記憶部11bは、各種のプログラムおよびデータを記憶するように構成されている。演算部11aは、記憶部11bから各種のプログラムおよびデータを読み出して、プログラムおよびデータに基づいて各種の処理を実行するように構成されている。通信部11cは、他の機器との間で通信を行うように構成されている。
【0034】
情報管理装置11が実行する処理は、演算部11aが記憶部11bに格納されたプログラムに従って処理を実行することにより実現される。情報管理装置11と他の機器(例えば、ユーザ端末13、ウェブサーバ群15)との通信は、通信部11cを通じて実現される。
【0035】
ユーザ端末13は、制御部13aと、表示部13bと、入力部13cと、を備える。制御部13aは、図示しない演算部と、図示しない記憶部(例えば、フラッシュメモリなど)と、を備える。演算部は、図示しない中央演算処理装置(CPU)を中心に構成されている。記憶部は、各種のプログラムおよびデータを記憶するように構成されている。演算部は、記憶部から各種のプログラムおよびデータを読み出して、プログラムおよびデータに基づいて各種の処理を実行する。これにより、制御部13aは、各種処理を実行するように構成されている。表示部13bは、制御部13aに制御されて、各種情報を表示するように構成されている。入力部13cは、ユーザからの操作を受け付けるように構成されている。入力部13cは、例えば、表示部13bの上に設けられたタッチパネルであってもよい。
【0036】
ユーザ端末13が実行する処理は、制御部13aがプログラムに従って処理を実行することにより実現される。ユーザ端末13は、例えば、通信機能を有するスマートフォン、タブレット端末、および、パーソナルコンピュータなどで構成してもよい。
【0037】
第1ウェブサーバ15aは、演算部15a1と、記憶部15a2と、通信部15a3と、を備える。演算部15a1は、図示しない中央演算処理装置(CPU)を中心に構成されている。記憶部15a2は、各種のプログラムおよびデータを記憶するように構成されている。演算部15a1は、記憶部15a2から各種のプログラムおよびデータを読み出して、プログラムおよびデータに基づいて各種の処理を実行するように構成されている。通信部15a3は、他の機器との間で通信を行うように構成されている。
【0038】
第1ウェブサーバ15aが実行する処理は、演算部15a1が記憶部15a2に格納されたプログラムに従って処理を実行することにより実現される。第1ウェブサーバ15aと他の機器(例えば、情報管理装置11,ユーザ端末13)との通信は、通信部15a3を通じて実現される。
【0039】
第2ウェブサーバ15b~第8ウェブサーバ15hは、それぞれ、第1ウェブサーバ15aと同様の構成であることから、説明を省略する。また、図1では、第2ウェブサーバ15b~第8ウェブサーバ15hのそれぞれにおける、演算部、記憶部、通信部の図示を省略している。
【0040】
第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15hは、それぞれ、ユーザ端末13からのアクセスに応じて、商品の購入手続を行うためのウェブページである商品販売サイトの情報を、ユーザ端末13に提供するように構成されている。第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15hは、それぞれ、互いに異なる商品の商品販売サイトをユーザ端末13に提供するように構成され得る。
【0041】
第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15hは、それぞれ、例えば、商品を製造・販売するメーカのウェブサイトを公開するウェブサーバ、ショッピングモールのウェブサイトを公開するウェブサーバ、モール型電子商取引サイト(換言すれば、ECサイト)を公開するウェブサーバなどであってもよい。
【0042】
ユーザは、ユーザ端末13を用いて、第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15hのそれぞれが公開する商品販売サイトにアクセスすることができる。例えば、ユーザは、情報管理装置11から受信したサイトリンク情報Iwsに基づいて、商品販売サイトにアクセスすることができる。
【0043】
情報管理装置11は、ユーザ端末13を用いたユーザからの会員登録要求に応じて、ユーザの会員登録処理を実行するように構成されている。会員登録処理は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報Iudを生成する処理を含んでいる。情報管理装置11は、ユーザごとに個別のユーザ識別情報Iudを付与する。
【0044】
情報管理装置11は、ユーザ登録処理を完了したことに応じて、ユーザ端末13にサイトリンク情報Iwsを送信するように構成されている。サイトリンク情報Iwsは、接続情報Icnと、ユーザ識別情報Iudと、を含んでいる。接続情報Icnは、インターネット上の商品販売サイトにアクセスするためのサイトアドレス(サイトURL)に関する情報を含んでいる。
【0045】
情報管理装置11は、ユーザ端末13からユーザの購入情報Ipuを受信するように構成されている。購入情報Ipuは、金額情報Iprと、ユーザ識別情報Iudと、サイト識別情報Idsと、を含んでいる。金額情報Iprは、商品販売サイトでユーザにより購入された商品の金額に関する情報を含む。サイト識別情報Idsは、商品販売サイトを識別するための情報を含む。サイト識別情報Idsは、例えば、複数のウェブサーバ(第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15h)を識別するための識別用トークンであってもよい。
【0046】
情報管理装置11は、受信した購入情報Ipuに基づいて、ユーザごとに金額積算ポイントPtを演算するように構成されている。金額積算ポイントPtは、ユーザが購入した商品の金額を積算した値である。情報管理装置11は、購入情報Ipuのサイト識別情報Idsに基づきウェブサーバが正規なものであると判定することに応じて、ユーザ識別情報Iudに対応するユーザごとに、金額積算ポイントPtを演算するように構成されている。
【0047】
[1-2.ポイント管理処理]
次に、情報管理システム1で実行されるポイント管理処理について説明する。ポイント管理処理の実行時における、情報管理装置11,ユーザ端末13,ウェブサーバ群15のそれぞれの処理動作を、図2図3に示すシーケンス図を用いて説明する。
【0048】
なお、以下の説明では、ウェブサーバ群15のうち第1ウェブサーバ15aの処理動作を記載している。第2ウェブサーバ15b~第8ウェブサーバ15hのそれぞれの処理動作は、第1ウェブサーバ15aの処理動作と同様であることから、説明を省略する。
【0049】
まず、S110(Sはステップを表す)では、情報管理装置11は、ウェブサーバ群15における複数のウェブサーバ(具体的には、第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15h)のそれぞれに対応する個別のサイト識別情報Idsを生成する。さらに、情報管理装置11は、インターネット通信網を介して、第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15hのそれぞれに対して、サイト識別情報Idsを送信する。
【0050】
情報管理装置11は、英数字などで構成されたランダムな文字列を、サイト識別情報Idsとして生成する。情報管理装置11は、ウェブサイトごとに互いに異なるサイト識別情報Idsを生成する。各ウェブサーバのサイト識別情報Idsは、例えば、情報管理装置11とそのウェブサーバのみが知る一意のトークンであってもよい。
【0051】
このとき、情報管理装置11は、生成したサイト識別情報Idsを、サイト識別データベースDdsに保存する。サイト識別データベースDdsは、サイト識別情報Idsとウェブサイトとの関連付け情報とともに、サイト識別情報Idsを記録している。
【0052】
次のS120では、第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15hは、それぞれ、受信したサイト識別情報Idsを記憶部に保存する。
S110およびS120での処理は、情報管理装置11が、第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15hのそれぞれを、正規のウェブサーバであると認定する処理に相当する。正規のウェブサーバとは、金額積算ポイントの積算対象となる正規の商品販売サイトを制御するウェブサーバを意味する。
【0053】
S210では、ユーザ端末13は、入力部13cを介してユーザからの会員登録ページの表示要求を受け付けることに応じて、会員登録ページを表示部13bに表示する。図4に示すように、会員登録ページは、会員登録ボタン17aを備えている。ユーザ端末13は、ユーザによる会員登録ボタン17aのタッチ操作を入力部13cが検知することに応じて、ユーザからの会員登録要求を受け付ける。
【0054】
ユーザ端末13は、ユーザからの会員登録要求を受け付けることに応じて、ユーザの会員登録に関する情報を入力するための情報入力ページ(図示省略)を表示部13bに表示する。情報入力ページは、情報を入力するための情報入力エリアを備えている。ユーザの会員登録に関する情報は、例えば、氏名、住所、電話番号などが含まれてもよい。ユーザ端末13は、ユーザによる情報入力エリアへの入力操作が完了することに応じて、ユーザの会員登録に関する情報を情報管理装置11に送信する。
【0055】
S220では、情報管理装置11は、ユーザ端末13からユーザの会員登録に関する情報を受信することに応じて、ユーザごとに個別のユーザ識別情報Iudを生成する。
情報管理装置11は、英数字などで構成されたランダムな文字列を、ユーザ識別情報Iudとして生成する。情報管理装置11は、ユーザごとに互いに異なるユーザ識別情報Iudを生成する。なお、ユーザ識別情報Iudは、情報管理装置11が生成した文字列に限られることはなく、各ユーザが入力した任意の文字列を用いてもよい。
【0056】
このとき、情報管理装置11は、生成したユーザ識別情報Iudを、ユーザ識別データベースDudに保存する。ユーザ識別データベースDudは、ユーザ識別情報Iudとユーザ氏名との関連付け情報とともに、ユーザ識別情報Iudを記録している。
【0057】
S230では、情報管理装置11は、接続情報Icnおよびユーザ識別情報Iudを用いてサイトリンク情報Iwsを生成する。さらに、情報管理装置11は、サイトリンク情報Iwsをユーザ端末13に送信する。サイトリンク情報Iwsのデータ構造は、例えば、[サイトURL][?userID = ******]のような形式であってもよい。ここでのサイトURLは、接続情報Icnに相当し、userIDの******は、ユーザ識別情報Iudに相当する。このときに用いる接続情報Icnは、単数に限られることはなく、複数であってもよい。また、接続情報Icnは、常に同じ情報である必要はなく、異なる情報に変更してもよい。例えば、サイトリンク情報Iwsを生成する時ごとに、異なる商品に関する情報を、接続情報Icnとして利用してもよい。
【0058】
S240では、ユーザ端末13は、受信したサイトリンク情報Iwsの接続情報Icnに基づき、表示部13bにサイトリンクページを表示する。サイトリンクページは、例えば、図5に示すように、複数のサイトリンクボタンを表示する構成であってもよい。図5では、複数のサイトリンクボタンとして、第1サイトリンクボタン17b,第2サイトリンクボタン17c,第3サイトリンクボタン17dを備える例を表している。これにより、接続情報Icnに対応する商品販売サイトの情報がユーザに提供される。
【0059】
なお、サイトリンクページに表示されるサイトリンクボタンの個数は、3個に限られることはなく、1個あるいは2個でもよく、さらに、4個以上であってもよい。
ユーザ端末13は、ユーザによるサイトリンクボタンのタッチ操作を入力部13cが検知することに応じて、ユーザからのサイト表示要求を受け付ける。ユーザ端末13は、サイト表示要求を受け付けることに応じて、タッチ操作されたサイトリンクボタンが示す商品販売サイトに対応するウェブサーバに対して、商品販売サイトの表示要求を送信する。このとき、ユーザ端末13は、表示要求に加えて、ユーザ識別情報Iudをウェブサーバに送信する。
【0060】
ここでは、第1ウェブサーバ15aに対して表示要求を送信した例について説明する。
S250では、第1ウェブサーバ15aは、商品販売サイトの表示情報をユーザ端末13に送信し、さらに、ユーザ端末13から受信した情報からユーザ識別情報Iudを抽出する。
【0061】
S260では、第1ウェブサーバ15aは、受信したユーザ識別情報Iudをクッキー(Cookie)情報に保存する。
S270では、ユーザ端末13は、入力部13cを介してユーザから商品購入要求を受け付けることに応じて、ウェブサーバに対して商品購入要求を送信する。
【0062】
S280では、第1ウェブサーバ15aは、ユーザ識別情報Iudと、金額情報Iprと、サイト識別情報Idsとを、API(Application Programming Interface)を利用して、ユーザ端末13に送信する。
【0063】
S290では、ユーザ端末13は、ユーザ識別情報Iudと、金額情報Iprと、サイト識別情報Idsとを受信する。そのあと、ユーザ端末13は、これらの各情報を情報管理装置11に送信する。
【0064】
S300では、情報管理装置11は、ユーザ識別情報Iud、金額情報Ipr、サイト識別情報Idsを受信する。情報管理装置11は、サイト識別データベースDdsに基づいて、サイト識別情報Idsが正規のものであるのか照合を行う。換言すれば、情報管理装置11は、ユーザ識別情報Iud、金額情報Ipr、サイト識別情報Idsを含む第1ウェブサーバ15aからの要求が、正規のウェブサイトから正しい経路を通じて届いているのかを、サイト識別情報Idsに基づいて照合する。
【0065】
情報管理装置11は、サイト識別情報Idsが正規のものと判定することに応じて、S310に移行し、サイト識別情報Idsが正規のものではないと判定することに応じて、ポイント管理処理を終了する。
【0066】
S310では、情報管理装置11は、ユーザ識別データベースDudに基づいて、ユーザ識別情報Iudが正規のものであるのか照合を行う。情報管理装置11は、ユーザ識別情報Iudが正規のものと判定することに応じて、S320に移行し、サイト識別情報Idsが正規のものではないと判定することに応じて、ポイント管理処理を終了する。
【0067】
S320では、情報管理装置11は、金額情報Iprが示す金額を積算した金額積算ポイントPtを演算する。詳細には、情報管理装置11は、記憶部11bに記憶されている金額積算ポイントPtを読み出し、その金額積算ポイントPtに今回受信した金額情報Iprが示す金額を加算することで、金額積算ポイントPtを演算する。情報管理装置11は、演算結果の金額積算ポイントPtを既存の金額積算ポイントPtに上書きすることにより、記憶部11bに最新の金額積算ポイントPtを記憶する。
【0068】
さらに、情報管理装置11は、最新の金額積算ポイントPtと基準値Thとの差分値Dfを演算し、最新の金額積算ポイントPtおよび差分値Dfを、ユーザ端末13に送信する。基準値Thは、ユーザに特典を付与するか否かを判定するための値が設定されている。基準値Thは、予め定められた値が設定されている。基準値Thは、例えば、10万円に相当する値が設定されてもよい。あるいは、基準値Thは、情報管理装置11の管理者によって変更できる形態であってもよい。
【0069】
ユーザ端末13は、最新の金額積算ポイントPtおよび差分値Dfを受信することに応じて、購入金額確認ページを表示部13bに表示する。このときの購入金額確認ページは、図6に示すように、金額積算ポイントPtと、差分値Dfと、を表示する。金額積算ポイントPtは「あなたの合計購入金額 *****円」として表示され、差分値Dfは「抽選応募まであと *****円」として表示される。図6では、金額積算ポイントが所定条件をクリアしていない場合の購入金額確認ページを表している。
【0070】
S330では、情報管理装置11は、金額積算ポイントPtが所定条件をクリアしているか否かを判定し、肯定判定するとS340に移行し、否定判定すると同ステップを繰り返し実行する。このとき、情報管理装置11は、金額積算ポイントPtが基準値Thを超えている場合に、所定条件をクリアしていると判定している。
【0071】
S340では、情報管理装置11は、ユーザ端末13に対して、抽選応募ボタン17eを表示するための情報を送信する。ユーザ端末13は、抽選応募ボタン17eを表示するための情報を受信することに応じて、購入金額確認ページを表示部13bに表示する。このときの購入金額確認ページは、図7に示すように、金額積算ポイントPtと、抽選応募ボタン17eと、を表示する。図7では、金額積算ポイントが所定条件をクリアした場合の購入金額確認ページを表している。抽選応募ボタン17eは、テレビ番組の収録を観覧するための抽選に応募するためにユーザが選択するボタンである。
【0072】
S350では、ユーザ端末13は、ユーザによる抽選応募ボタン17eのタッチ操作を入力部13cが検知することに応じて、ユーザからの抽選応募を受け付ける。ユーザ端末13は、情報管理装置11に対して、ユーザ識別情報Iudと抽選応募情報Isrとを送信する。
【0073】
情報管理装置11は、受信したユーザ識別情報Iudと抽選応募情報Isrとを、応募者データベースDsrに記憶する。情報管理装置11は、応募者データベースDsrへの記憶が完了することに応じて、ユーザ端末13に対して応募完了通知を送信する。ユーザ端末13は、応募完了通知を受信することに応じて、抽選応募完了ページを表示部13bに表示する。抽選応募完了ページは、図8に示すように、抽選結果の発表日付を表示している。
【0074】
情報管理装置11は、応募受付期限が経過した後、応募者データベースDsrに記録されたユーザ識別情報Iudの中から、抽選により当選者を決定する。情報管理装置11は、当選者のユーザ端末13に対して、当選通知を送信する。ユーザ端末13は、当選通知を受信することに応じて、当選通知ページを表示部13bに表示する。当選通知ページは、図9に示すように、抽選結果が当選であることを表示している。
【0075】
上記のようにポイント管理処理が実行されることで、ユーザの商品購入に伴い、購入金額が積算されて金額積算ポイントPtが更新されていき、金額積算ポイントPtが基準値Thを超えることに応じて、ユーザに抽選応募という特典が付与される。
【0076】
[1-3.効果]
以上説明したように、情報管理システム1は、第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15hがそれぞれ制御する商品販売サイトを利用するユーザに対して、金額積算ポイントPtを一括して管理するように構成されている。つまり、情報管理システム1は、複数の商品販売サイト(第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15hがそれぞれ制御する商品販売サイト)を利用するユーザに対して、金額積算ポイントPtを一括して管理するシステムを提供できる。
【0077】
また、情報管理装置11は、複数の商品販売サイトを利用して商品を購入するユーザの金額積算ポイントPtを一元管理できる。
よって、情報管理システム1および情報管理装置11によれば、複数の商品販売サイトを利用するユーザにとって、金額積算ポイントPtの使い勝手が向上する。
【0078】
また、情報管理システム1は、複数種類のポイントを管理するために、各ポイントをそれぞれ管理する装置を複数個別に備える構成ではない。つまり、情報管理システム1は、金額積算ポイントPtを情報管理装置11のみで管理する形態である。
【0079】
さらに、情報管理装置11は、商品販売サイトごとの個別のポイントシステムを必要としない。
よって、情報管理システム1および情報管理装置11によれば、金額積算ポイントPtとその他のポイントとをそれぞれ個別に複数の装置で管理する場合に比べて、システムの大規模化を抑制できる。
【0080】
次に、情報管理装置11は、金額積算ポイントPtが予め定められた基準値Thを超えていることに応じて(S330で肯定判定)、ユーザのユーザ端末13に対して抽選応募ボタン17eを表示するための情報を送信する(S340)。よって、情報管理装置11は、抽選への応募を希望するユーザに対して、金額積算ポイントPtの獲得意欲を喚起できる。
【0081】
なお、抽選応募ボタン17eは、テレビ番組の収録を観覧するための抽選に応募するためのボタンである。このため、情報管理装置11は、テレビ番組の収録の観覧を希望するユーザに対して、金額積算ポイントPtの獲得意欲を喚起できる。
【0082】
次に、情報管理装置11は、ユーザ端末13からユーザの会員登録に関する情報を受信することに応じて、ユーザ識別情報Iudを生成する(S220)。さらに、情報管理装置11は、ユーザ識別情報Iudを生成することに応じて、ユーザ端末13にサイトリンク情報Iwsを送信する(S230)。つまり、情報管理装置11は、ユーザによる会員登録要求の直後に、サイトリンク情報Iwsをユーザに提供する。
【0083】
よって、情報管理装置11は、ユーザに対して、サイトリンク情報Iwsを利用した商品購入を促すことができる。
次に、情報管理装置11は、第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15hのそれぞれに対してサイト識別情報Idsを送信する(S110)。情報管理装置11は、事前に、金額積算ポイントPtの積算対象となる正規の商品販売サイトを制御するウェブサーバに対して、サイト識別情報Idsを送信することができる。
【0084】
これにより、情報管理装置11は、ユーザ端末13から受信した購入情報Ipuに含まれるサイト識別情報Idsに基づいて、ウェブサーバが偽物か正規なものであるのかを判定できる(S300)。
【0085】
[1-4.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
S230を実行する演算部11aは、本開示におけるサイトリンク送信部の一例に相当し、S300を実行する演算部11aは、本開示における購入情報受信部の一例に相当し、S320を実行する演算部11aは、本開示における積算情報演算部の一例に相当する。
【0086】
S330,S340を実行する演算部11aは、本開示における特典情報送信部の一例に相当し、抽選応募ボタン17eを表示するための情報は、本開示における特典情報の一例に相当する。
【0087】
S220を実行する演算部11aは、本開示における識別情報生成部の一例に相当し、S110を実行する演算部11aは、本開示におけるサイト識別情報送信部の一例に相当する。
【0088】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
【0089】
(a)上記実施形態では、情報管理装置11によるユーザ端末13に対するサイトリンク情報Iwsの送信タイミングがユーザ登録時である形態について説明したが、本開示の情報管理システムおよび情報管理装置は、このような形態に限られることはない。
【0090】
例えば、ユーザ登録時のみならず、定期的(換言すれば、一定周期ごと)に、情報管理装置がユーザ端末に対してサイトリンク情報を送信する形態であってもよい。あるいは、ユーザからの要求に応じて、情報管理装置がユーザ端末にサイトリンク情報を送信する形態であってもよい。
【0091】
(b)上記実施形態では、情報管理装置11からウェブサーバ(換言すれば、第1ウェブサーバ15a~第8ウェブサーバ15h)へのサイト識別情報Idsの送信形態に関して、インターネット通信網を利用する形態について説明したが、このような形態に限られることはない。
【0092】
例えば、情報管理装置からウェブサーバに対するサイト識別情報の送信形態として、情報管理装置がサイト識別情報を生成した後、人(例えば、管理者など)がサイト識別情報を入手し、人がウェブサーバの入力装置(図示省略。キーボードなど)を用いてサイト識別情報をウェブサーバに設定する形態であってもよい。これにより、情報管理装置とウェブサーバとが相互に通信できない環境下であっても、サイト識別情報をウェブサーバに設定することができる。
【0093】
(c)上記実施形態では、金額積算ポイントPtが所定条件をクリアした場合に得られる特典が、テレビ番組の収録を観覧するための抽選に応募する権利であるが、特典はこのようなものに限られることはない。例えば、特典は、家電製品、宝飾品、食品、アパレル用品、商品券、旅行券などであってもよい。
【0094】
(d)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0095】
1…情報管理システム、11…情報管理装置、11a…演算部、11b…記憶部、11c…通信部、13…ユーザ端末、13a…制御部、13b…表示部、13c…入力部、15…ウェブサーバ群、15a…第1ウェブサーバ、15b…第2ウェブサーバ、15c…第3ウェブサーバ、15d…第4ウェブサーバ、15e…第5ウェブサーバ、15f…第6ウェブサーバ、15g…第7ウェブサーバ、15h…第8ウェブサーバ、17a…会員登録ボタン、17e…抽選応募ボタン。
図1
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