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  • 特開-キャップ殺菌装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062725
(43)【公開日】2024-05-10
(54)【発明の名称】キャップ殺菌装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 55/04 20060101AFI20240501BHJP
   B65B 55/10 20060101ALI20240501BHJP
【FI】
B65B55/04 M
B65B55/04 V
B65B55/10 A
B65B55/10 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022170760
(22)【出願日】2022-10-25
(71)【出願人】
【識別番号】000253019
【氏名又は名称】澁谷工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100156199
【弁理士】
【氏名又は名称】神崎 真
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】政浦 卓哉
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 壮馬
(72)【発明者】
【氏名】東崎 隆司
(57)【要約】
【課題】ノズルの数を増やすことなく噴射時間を充分に確保できるキャップ殺菌装置を提供する。
【解決手段】キャップ殺菌装置10は、受取位置P1において供給ホイール12に接続される第1殺菌ホイール18と、受渡位置P4において排出ホイール14に接続される第2殺菌ホイール20と、殺菌位置P2に設けられる殺菌装置22と、移送位置P3において第1殺菌ホイール18のポケット18Aに収容されているキャップCを第2殺菌ホイール20のポケット20Aへ移送する移送装置24とを備える。第1、第2殺菌ホイール18、20は同一回転軸R上に、ポケット18A、20Aの位相をずらして配置される。殺菌装置22で殺菌されたポケット18Aに収容されたキャップCを、移送装置24によりポケット20Aに移送し、再度殺菌装置22により殺菌する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャップを収容するポケットを外周に複数形成されたホイールを複数個接続して配置し、殺菌ノズルから殺菌媒体をキャップに吹き付けて殺菌するキャップ殺菌装置において、
供給ホイールに接続された第1殺菌ホイールと、
前記第1殺菌ホイールと同一回転軸上に、且つ前記第1殺菌ホイールとポケットの位相をずらして配置されるとともに、排出ホイールに接続された第2殺菌ホイールと、
前記第1殺菌ホイールと第2殺菌ホイールにおける、前記排出ホイールが接続されている位置から前記供給ホイールが配置されている位置の間に設けられ、前記第1殺菌ホイールのポケットに収容されているキャップを前記第2殺菌ホイールのポケットへ移送するキャップ移送手段とを備え、
前記供給ホイールから供給されるキャップを前記第1殺菌ホイールのポケットに受け取って搬送し、前記殺菌ノズルから殺菌媒体を前記キャップへ吹き付けて殺菌を行った後に、前記キャップ移送手段により前記第1殺菌ホイールのポケットから前記第2殺菌ホイールのポケットに殺菌媒体を吹き付けられたキャップを移送し、当該キャップに再度前記殺菌ノズルから殺菌媒体を吹き付け、その後前記排出ホイールへ受け渡すことを特徴とするキャップ殺菌装置。
【請求項2】
前記第1殺菌ホイールと前記第2殺菌ホイールのポケットは同じピッチで形成されるとともに、前記両殺菌ホイールのいずれか一方の殺菌ホイールを他方の殺菌ホイールに対して半ピッチ分位相をずらして配置したことを特徴とする請求項1に記載のキャップ殺菌装置。
【請求項3】
前記第1殺菌ホイールのポケットの間、および前記第2殺菌ホイールのポケット間に殺菌ガスが通過する開口部を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキャップ殺菌装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スターホイールで搬送されるキャップに殺菌ガスを吹き付けて殺菌するキャップ殺菌装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スターホイールに設けられた切欠き(ポケット)にキャップを収容した状態で搬送し、搬送経路に配置された固定のノズルから殺菌ガスを噴射してキャップの内外面を殺菌するキャップ殺菌装置が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6551803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような装置において処理能力を高めるために搬送速度を上げると、キャップへ殺菌ガスを噴射する時間が短くなり殺菌が十分にできない。これに対してノズルの数を増やすことも考えられるがコストが増大する。
【0005】
本発明は、ノズルの数を増やすことなく噴射時間を充分に確保できるキャップ殺菌装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の発明であるキャップ殺菌装置は、キャップを収容するポケットを外周に複数形成されたホイールを複数個接続して配置し、殺菌ノズルから殺菌媒体をキャップに吹き付けて殺菌するキャップ殺菌装置において、供給ホイールに接続された第1殺菌ホイールと、前記第1殺菌ホイールと同一回転軸上に、且つ前記第1殺菌ホイールとポケットの位相をずらして配置されるとともに、排出ホイールに接続された第2殺菌ホイールと、前記第1殺菌ホイールと第2殺菌ホイールにおける、前記排出ホイールが接続されている位置から前記供給ホイールが配置されている位置の間に設けられ、前記第1殺菌ホイールのポケットに収容されているキャップを前記第2殺菌ホイールのポケットへ移送するキャップ移送手段とを備え、前記供給ホイールから供給されるキャップを前記第1殺菌ホイールのポケットに受け取って搬送し、前記殺菌ノズルから殺菌媒体を前記キャップへ吹き付けて殺菌を行った後に、前記キャップ移送手段により前記第1殺菌ホイールのポケットから前記第2殺菌ホイールのポケットに殺菌媒体を吹き付けられたキャップを移送し、当該キャップに再度前記殺菌ノズルから殺菌媒体を吹き付け、その後前記排出ホイールへ受け渡すことを特徴としている。
【0007】
本発明の第2の発明であるキャップ殺菌装置は、第1の発明において、前記第1殺菌ホイールと前記第2殺菌ホイールのポケットが同じピッチで形成されるとともに、前記両殺菌ホイールのいずれか一方の殺菌ホイールを他方の殺菌ホイールに対して半ピッチ分位相をずらして配置したことを特徴としている。
【0008】
本発明の第2の発明であるキャップ殺菌装置は、第1または第2の発明において、前記第1殺菌ホイールのポケットの間、および前記第2殺菌ホイールのポケット間に殺菌ガスが通過する開口部を形成したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ノズルの数を増やすことなく噴射時間を充分に確保できるキャップ殺菌装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施形態であるキャップ殺菌装置の配置を示す平面図である。
図2図1のキャップ殺菌装置におけるキャップの搬送経路を模式的に示す斜視図である。
図3】キャップ殺菌装置のA-A断面図である。
図4】第1殺菌ホイールと第2殺菌ホイールの平面図である。
図5】シャフトに取り付けられる第1殺菌ホイールと第2殺菌ホイールの配置を示す平面図である。
図6】キャップと、第1、第2殺菌ホイールのポケット、開口部と、第1、第2移送プレートの動きを直線的に展開し時系列で示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態であるキャップ殺菌装置の配置を示す平面図であり、図2は同装置におけるキャップの搬送経路を模式的に示す斜視図である。また、図3はキャップ殺菌装置のA-A断面図である。
【0012】
本実施形態のキャップ殺菌装置10は、受取位置P1において供給ホイール12に接続され供給ホイール12からキャップCを受け取り、過酸化水素ガスなどの殺菌媒体によりキャップCの殺菌処理を行う。その後、受渡位置P4において排出ホイール14に接続され、排出ホイール14へとキャップCを受け渡す。なお、供給ホイール12にはシュート16からキャップCが1列で供給され、排出ホイール14から排出されたキャップは、加熱エア、無菌水を噴射されて下流の処理装置へと排出される。
【0013】
キャップ殺菌装置10は、第1殺菌ホイール18と第2殺菌ホイール20、そして後述する殺菌装置22と移送装置24とを備える。第1、第2殺菌ホイール18、20は、所定距離隔ててシャフト11に取り付けられ、図示しないモータ(回転手段)により同一回転軸R周りに一体的に、あるいは同期して回転される。なお、本実施形態において回転軸Rは垂直軸に沿って配置され、第2殺菌ホイール20は第1殺菌ホイール18の上方に配置される。
【0014】
図2に示されるように、供給ホイール12は、第1殺菌ホイール18と同じ高さに配置され、キャップCは、受取位置P1において供給ホイール12のポケット12Aから第1殺菌ホイール18のポケット18Aに受け渡される。その後キャップCは、第1殺菌ホイール18により殺菌装置22が設けられた殺菌位置P2を経た後、移送装置(移送手段)24が設けられた移送位置P3において第1殺菌ホイール18のポケット18Aから第2殺菌ホイール20のポケット20Aへと移送される。第2殺菌ホイール20のポケット20Aに保持されたキャップCは、第2殺菌ホイール20により殺菌装置22が設けられた殺菌位置P2を再び経た後、受渡位置P4において、第2殺菌ホイール20と同じ高さに配置された排出ホイール14のポケット14Aへと受け渡される。
【0015】
図4は、第1殺菌ホイール18と第2殺菌ホイール20の平面図である。本実施形態において、第1、第2殺菌ホイール18、20は同じ平面形状を有し、その外周には、所定ピッチでそれぞれポケット18A、20Aが複数設けられる。ポケット18Aの間、およびポケット20Aの間には、それぞれ開口部18B、20Bが設けられる。
【0016】
図5は、シャフト11に取り付けられる第1殺菌ホイール18と第2殺菌ホイール20の配置を示す平面図である。図5に示されるように、第1殺菌ホイール18と第2殺菌ホイール20はポケット18A、20Aの半ピッチ分位相をずらして配置される。これにより、第1殺菌ホイール18のポケット18Aの位置には、第2殺菌ホイール20の開口部20Bが位置し、第2殺菌ホイール20のポケット20Aの位置には、第1殺菌ホイール18の開口部18Bが位置する。
【0017】
図3に示されるように、殺菌装置22は殺菌位置P2において、第1殺菌ホイール18の外周の下方および第2殺菌ホイール20外周の上方に殺菌媒体を噴出する第1殺菌ノズル22Aおよび第2殺菌殺菌ノズル22Bを備える。第1殺菌ノズル22Aは、上向きに殺菌媒体を噴射して第1殺菌ホイール18のポケット18Aに保持されるキャップCに殺菌媒体を直接噴射するとともに、第2殺菌ホイール20のポケット20Aに保持されるキャップCに第1殺菌ホイール18の開口部18Bを通して殺菌媒体を噴射する。一方、第2殺菌ノズル22Bは、下向きに殺菌媒体を噴射して第2殺菌ホイール20のポケット20Aに保持されるキャップCに殺菌媒体を直接噴射するとともに、第1殺菌ホイール18のポケット18Aに保持されるキャップCに第2殺菌ホイール20の開口部20Bを通して殺菌媒体を噴射する。
【0018】
なお、各ポケット18A、20Aの上下、および外周部にはキャップCを各ポケット18A、20A内に保持して搬送経路に沿って案内するガイド部材26および28が第1殺菌ホイール18、第2殺菌ホイール20の外周に沿って配置される。ガイド部材26、28は、移送位置P3を除いて第1殺菌ホイール18、第2殺菌ホイール20の略全周に亘って配置される。本実施形態において、キャップCは天面を下にしてポケット18A、20Aに保持される。そのためキャップCの天面側には第1殺菌ノズル22Aから殺菌媒体から吹き付けられ、キャップCの開口部側には第2殺菌ノズル22Bから殺菌媒体が吹き付けられる。
【0019】
本実施形態の移送装置24は、例えば移送プレート30により第1殺菌ホイール18のポケット18A内に収容されるキャップCを下側から支持し、第2殺菌プレート20高さまで上昇させる。移送プレート30は、例えば上下に配置された原動スプロケット32および従動スプロケット34に掛け回されるチェーン36に取り付けられる。移送プレート30はチェーン36の走行方向に対して垂直に外側に延出し、原動スプロケット32がモータ38により駆動されることによりチェーン36の軌道に沿って移動される。
【0020】
チェーン36の一方のスパンは第1、第2殺菌ホイール18、20側に向けて第1殺菌ホイール18の下側から第2殺菌ホイール20の上側まで垂直に配置され、上向きに走行される。モータ38は、移送プレート30が回転する第1殺菌ホイール18のポケット18A、および回転する第2殺菌ホイール20の開口部20Bを通って上昇されるように制御装置40によって制御される。
【0021】
本実施形態の移送装置24は、隣り合う第1、第2移送ユニット24A、24Bから構成される。第1、第2移送ユニット24A、24Bのチェーン36A、36Bは並列に配置され、各々モータ38A、38Bにより独立に制御される。第1移送ユニット24A、24Bはそれぞれ第1、第2移送プレート30A、30Bを備え、第1、第2移送プレート30A、30Bは、同一軌道を交互に移送されるように各チェーン36A、36Bに取り付けられる。これにより、ポケット18AのキャップCは、第1、第2移送プレート30A、30Bにより交互にポケット20Aへと移送される。
【0022】
制御装置40は、シャフト11を回転するモータ(回転手段)のエンコーダ信号、および移送装置24の各モータ38からのエンコーダ信号に基づき、第1殺菌ホイール18および第2殺菌ホイール20の各ポケット18A、20Aの位置と、第1、第2移送プレート30A、30Bの位置を把握し、第1殺菌ホイール18のポケット18Aが移送位置P3に到達すると、第1、第2移送ユニット24A、24Bの一方を作動させ、作動された第1または第2移送ユニット24A、24Bの移送プレート(30Aまたは30B)を用いて第1殺菌ホイール18のポケット18Aに収容されているキャップCに係合して第2殺菌ホイール20のポケット20Aへと移送する。
【0023】
次に図6(a)~(g)を参照して、第1、第2移送ユニット24A、24Bを用いたキャップCの第1殺菌ホイール18から第2殺菌ホイール20への移送動作について説明する。図6(a)~(g)は、キャップCと、第1殺菌ホイール18のポケット18A、開口部18Bと、第2殺菌ホイール20のポケット20A、開口部20Bと、第1、第2移送プレート30A、30Bの動きを直線的に展開し時系列で示す模式図である。
【0024】
図6に示されるように、移送位置P3には、第1殺菌ホイール18と第2殺菌ホイール20の間に、ポケット18A、20Aと略同じ幅で左右一対のガイド部材42が設けられる。ガイド部材42は移送プレート30A、30BによるキャップCの移送をガイドするためのものであり、ポケット18A、20Aで搬送されるキャップCに干渉しない寸法および配置とされる。なお、第1、第2殺菌ホイール18、20の外周に沿って設けられるガイド部材26、28は、移送プレート30A、30Bとの干渉を避けるため、ガイド部材42に挟まれる区間には設けられない。
【0025】
図6において、第1、第2殺菌ホイール18、20は右側から左側へと移動される。図6(a)は、第1殺菌ホイール18のポケット18Aに保持される最初のキャップCが移送位置P3に到達し、第1移送プレート30Aが下側からキャップCにした係合した直後の状態が示される。このとき第2殺菌ホイール20の何れのポケット20AにもキャップCは移送されておらず、移送位置P3には第2殺菌ホイール20の開口部20Bが位置する。
【0026】
図6(b)には、移送位置P3のキャップCが第1移送プレート30Aによりガイド部材42の間に持ち上げられた状態が示される。図6(b)では、図6(a)において移送位置P3に位置したポケット18A、開口部20Bは、第1、第2殺菌ホイール18、20の回転により左側へ僅かに移動されている。
【0027】
図6(c)には、第1殺菌ホイール18の開口部18B、第2殺菌ホイール20のポケット20Aが移送位置P3に移動した状態が示される。同タイミングで第1移送プレート30Aは、キャップCを移送位置P3に位置するポケット20Aの高さまで上昇させる。
【0028】
図6(d)には、図6(c)の状態から第1、第2殺菌ホイール18、20が回転され、第1移送プレート30Aによりポケット20A内に維持されたキャップCの搬送方向前側が下流側のガイド部材42の上を超えてガイド部材26、28が設けられた区間に移動した状態が示される。このとき第1移送プレート30Aは、図6(c)と同じ高さに維持される。これによりポケット20A内のキャップCは搬送方向前側がガイド部材26、42により支持され、搬送方向後側が第1移送プレート30Aによって支持される。キャップCはポケット20Aの移動に伴いガイド部材26、42、移送プレート30Aの上をスライドしながら移動される。
【0029】
図6(e)では、キャップCが収容される次のポケット18Aが移送位置P3に到達するとともに、第1移送プレート30AによりキャップCが移送されたポケット20Aの次の開口部20Bが移送位置P3に到達する。このとき第2移送ユニット24Bが作動され、第2移送プレート30Bが下側からキャップCに係合される。また、第1移送ユニット24Aが作動され、第1移送プレート30Aが移送位置P3に位置する開口部20Bを通して上方へと移動される。
【0030】
図6(f)には、移送位置P3のキャップCが第2移送プレート30Bによりガイド部材42の間に持ち上げられた状態が示される。図6(f)では、図6(e)において移送位置P3に位置したポケット18A、開口部20Bは、第1、第2殺菌ホイール18、20の回転により左側へ僅かに移動されており、第1移送プレート30Aは開口部20Bを通り抜けてその上方に位置する。
【0031】
図6(g)には、第1殺菌ホイール18の次の開口部18B、第2殺菌ホイール20の次のポケット20Aが移送位置P3に移動された状態が示される。同タイミングで第2移送プレート30Bは、キャップCを移送位置P3に位置するポケット20Aの高さまで上昇させる。また、第1移送プレート30Aは、チェーン36Aの反対側スパンに位置する待機位置へと移動される。以下、図6(d)~(g)の動作を繰り返すことで、第1殺菌ホイール18のポケット18Aにより保持、搬送されるキャップCは、移送位置P3の移送装置24により第2殺菌ホイール20のポケット20Aへと移送される。
【0032】
以上のように本実施形態のキャップ殺菌装置によれば、キャップは同じ殺菌位置を2度経由し、その間に同じノズルで2度殺菌媒されるため、ノズルの数を増やすことなく噴射時間を充分に確保できる。
【0033】
また、従来のキャプ殺菌装置では、キャップが存在しない殺菌ホイールのポケット間に噴射される殺菌媒体が無駄となっていたが、本実施形態では第1、第2殺菌ホイールのポケットを互い違いに配置するとともに、第1、第2殺菌ホイールそれぞれにおいてポケット間に開口部を設けることにより、無駄なくキャップの殺菌を行うことができる。
【0034】
なお、本実施形態の殺菌装置において、第1、第2殺菌ホイールの回転軸は垂直に配置されたが、回転軸を垂直以外、例えば水平に配置してもよい。この場合、移送装置はキャップを回転軸に沿って移送する。
【符号の説明】
【0035】
10 キャップ殺菌装置
11 シャフト
12 供給ホイール
14 排出ホイール
18 第1殺菌ホイール
18A ポケット
18B 開口部
20 第2殺菌ホイール
20A ポケット
20B 開口部
22 殺菌装置(殺菌手段)
22A 第1殺菌ノズル
22B 第2殺菌ノズル
24 移送装置(移送手段)
C キャップ
R 回転軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6