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特開2024-6273ライブ配信サービスを提供するためのシステム、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006273
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】ライブ配信サービスを提供するためのシステム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240110BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240110BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022107003
(22)【出願日】2022-07-01
(71)【出願人】
【識別番号】599115217
【氏名又は名称】株式会社 ディー・エヌ・エー
(74)【代理人】
【識別番号】100125195
【弁理士】
【氏名又は名称】尾畑 雄一
(72)【発明者】
【氏名】水田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 岳
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】 ライブコマースにおける商品の購入又は紹介を促進する。
【解決手段】
本発明の一実施形態に係るライブ配信サービス提供サーバ10は、通信ネットワーク20を介してユーザ端末30と通信可能に接続されており、ライブ動画を配信及び視聴するためのライブ配信サービスを、ユーザ端末30を介してユーザに提供する。当該サーバ10は、配信者に関連付けられた商品の販売実績に基づいて、当該配信者又はそのライブ動画の視聴者に関連付けられたライブ配信サービス用パラメータの値を更新し、このことは、配信者による商品の紹介、及び、視聴者による商品の購入に対する動機付けとなり得る。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、ライブ動画を配信及び視聴するためのライブ配信サービスを提供するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、読取可能な命令の実行に応じて、
前記ライブ配信サービスの提供を制御する処理と、
商品の販売実績であって、配信者に関連付けられた前記販売実績を取得する処理と、
前記販売実績に少なくとも基づいて、前記配信者及び/又は前記配信者のライブ動画の複数の視聴者の各々に関連付けられた所定パラメータであって、前記ライブ配信サービスにおいて用いられる前記所定パラメータの値を更新する処理と、を実行する、
システム。
【請求項2】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記販売実績を評価する処理を実行し、
前記所定パラメータの値を更新する処理は、前記配信者の前記販売実績の評価結果に少なくとも基づいて、前記所定パラメータの値を更新することを含む、
請求項1のシステム。
【請求項3】
前記販売実績を評価する処理は、複数の配信者の各々に関連付けられた前記販売実績に少なくとも基づいて、前記複数の配信者の前記販売実績のランキングを設定することを含み、
前記所定パラメータの値を更新する処理は、前記配信者の前記販売実績のランキングに少なくとも基づいて、前記所定パラメータの値を更新することを含む、
請求項2のシステム。
【請求項4】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記複数の視聴者のうち、前記配信者との間で所定関係を有する視聴者である複数の関係視聴者を管理する処理を実行し、
前記所定パラメータの値を更新する処理は、前記複数の関係視聴者の各々に関連付けられた前記所定パラメータの値を更新することを含む、
請求項1のシステム。
【請求項5】
前記販売実績は、前記複数の視聴者のうち、前記商品を購入した視聴者である複数の購入視聴者に関する情報を含み、
前記所定パラメータの値を更新する処理は、前記複数の購入視聴者の各々に関連付けられた前記所定パラメータの値を更新することを含む、
請求項1のシステム。
【請求項6】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、前記複数の購入視聴者の各々の前記商品の配送状況の一覧を提示する処理を実行する、
請求項5のシステム。
【請求項7】
前記所定パラメータは、前記ライブ配信サービスにおいて利用可能なアイテム又はコンテンツの保有数を含む、
請求項1のシステム。
【請求項8】
前記所定パラメータは、前記配信者のライブ動画の配信中又は視聴中に利用可能なアイテムの保有数を含む、
請求項7のシステム。
【請求項9】
前記ライブ配信サービスの提供を制御する処理は、前記複数の視聴者の各々によって入力されるタグを前記ライブ動画に関連付けることを含み、
前記所定パラメータの値を更新する処理は、前記複数の視聴者のうち、前記商品に対応する前記タグを入力した1又は複数のタグ入力視聴者に関連付けられた前記所定パラメータの値を更新することを含む、
請求項1のシステム。
【請求項10】
1又は複数のコンピュータによって実行され、ライブ動画を配信及び視聴するためのライブ配信サービスを提供するための方法であって、
前記ライブ配信サービスの提供を制御するステップと、
商品の販売実績であって、配信者に関連付けられた前記販売実績を取得するステップと、
前記販売実績に少なくとも基づいて、前記配信者及び/又は前記配信者のライブ動画の複数の視聴者の各々に関連付けられた所定パラメータであって、前記ライブ配信サービスにおいて用いられる前記所定パラメータの値を更新するステップと、を備える、
方法。
【請求項11】
ライブ動画を配信及び視聴するためのライブ配信サービスを提供するためのプログラムであって、コンピュータに、
前記ライブ配信サービスの提供を制御する処理と、
商品の販売実績であって、配信者に関連付けられた前記販売実績を取得する処理と、
前記販売実績に少なくとも基づいて、前記配信者及び/又は前記配信者のライブ動画の前記複数の視聴者の各々に関連付けられた所定パラメータであって、前記ライブ配信サービスにおいて用いられる前記所定パラメータの値を更新する処理と、を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライブ配信サービスを提供するためのシステム、方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ライブ動画の配信及び視聴が可能なサービスにおいて、配信者が商品を紹介し、視聴者による商品の購買を促すライブコマースという手法が知られている(例えば、下記特許文献1を参照)。こうしたライブコマースは、ライブコマースに特化した専用のプラットフォーム上で行われ、又は、一般的なライブ配信のプラットフォーム上で行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-199352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のライブコマースにおいて、商品を購入した視聴者は、当該商品そのものに満足することはあっても、ライブ配信サービス内での利益を得ることはなかった。同様に、商品を紹介する配信者は、紹介に対する対価が支払われることはあっても、ライブ配信サービス内での利益を得ることはなかった。このように、従来のライブコマースは、商品の購入又は紹介に対する動機付けについて改善の余地がある。
【0005】
本発明の実施形態は、ライブコマースにおける商品の購入又は紹介を促進することを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るシステムは、1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、ライブ動画を配信及び視聴するためのライブ配信サービスを提供するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、読取可能な命令の実行に応じて、前記ライブ配信サービスの提供を制御する処理と、商品の販売実績であって、配信者に関連付けられた前記販売実績を取得する処理と、前記販売実績に少なくとも基づいて、前記配信者及び/又は前記配信者のライブ動画の複数の視聴者の各々に関連付けられた所定パラメータであって、前記ライブ配信サービスにおいて用いられる前記所定パラメータの値を更新する処理と、を実行する。
【0007】
本発明の一実施形態に係る方法は、1又は複数のコンピュータによって実行され、ライブ動画を配信及び視聴するためのライブ配信サービスを提供するための方法であって、前記ライブ配信サービスの提供を制御するステップと、商品の販売実績であって、配信者に関連付けられた前記販売実績を取得するステップと、前記販売実績に少なくとも基づいて、前記配信者及び/又は前記配信者のライブ動画の複数の視聴者の各々に関連付けられた所定パラメータであって、前記ライブ配信サービスにおいて用いられる前記所定パラメータの値を更新するステップと、を備える。
【0008】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、ライブ動画を配信及び視聴するためのライブ配信サービスを提供するためのプログラムであって、コンピュータに、前記ライブ配信サービスの提供を制御する処理と、商品の販売実績であって、配信者に関連付けられた前記販売実績を取得する処理と、前記販売実績に少なくとも基づいて、前記配信者及び/又は前記配信者のライブ動画の前記複数の視聴者の各々に関連付けられた所定パラメータであって、前記ライブ配信サービスにおいて用いられる前記所定パラメータの値を更新する処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の様々な実施形態は、ライブコマースにおける商品の購入又は紹介を促進する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係るライブ配信サービス提供サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図。
図2】ユーザ情報テーブル151において管理される情報を例示する図。
図3】ランクを説明するための図。
図4】配信管理テーブル153において管理される情報を例示する図。
図5】関係管理テーブル155において管理される情報を例示する図。
図6】販売実績管理テーブル157において管理される情報を例示する図。
図7】トップ画面60を例示する図。
図8】個別表示領域641の表示内容を例示する図。
図9】配信準備画面100を例示する図。
図10】配信画面70を例示する図。
図11】視聴画面80を例示する図。
図12】ランクを更新する際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
図13】ランクメータ値の更新ルールを説明するための図。
図14】ダイヤを付与する際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
図15】商品販売用トップ画面300を例示する図。
図16】購入手続画面310を例示する図。
図17】商品購入状況一覧画面90を例示する図。
図18】商品PRイベントの期間の終了後にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。各図面において、同一の又は類似する構成要素に対しては同一の参照符号が付され得る。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係るライブ配信サービス提供サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。サーバ10は、図示するように、インターネット等の通信ネットワーク20を介してユーザ端末30と通信可能に接続されている。図1においては、1つのユーザ端末30のみが図示されているが、サーバ10は、複数のユーザ端末30と通信可能に接続されている。また、サーバ10は、通信ネットワーク20を介して、一般的なコンピュータとして構成された商品販売管理サーバ22と通信可能に接続されている。サーバ10は、ライブ動画を配信及び視聴するためのライブ配信サービスを、ユーザ端末30を介してユーザに提供する。本実施形態において、ユーザ端末30を操作するユーザは、配信者としてライブ動画を配信することができ、また、視聴者として他のユーザのライブ動画を視聴することもできる。ライブ配信サービス提供サーバ10は、本発明のシステムの一部又は全部を実装する装置の一例である。
【0013】
まず、ライブ配信サービス提供サーバ10のハードウェア構成について説明する。ライブ配信サービス提供サーバ10は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ11と、メインメモリ12と、入出力I/F13と、通信I/F14と、ストレージ(記憶装置)15とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0014】
コンピュータプロセッサ11は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ15等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ12に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ12は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0015】
入出力I/F13は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F13は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F13は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0016】
通信I/F14は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0017】
ストレージ15は、例えば磁気ディスク、フラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ15は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム、及び各種データ等を記憶する。例えば、ストレージ15は、図1に示すように、ライブ配信サービスのユーザに関する情報を管理するユーザ情報テーブル151と、個別のライブ動画の配信に関する情報を管理する配信管理テーブル153と、配信者と視聴者との間の関係に関する情報を管理する関係管理テーブル155と、商品の販売実績を管理する販売実績管理テーブル157とを有する。また、例えば、ストレージ15は、本発明の一実施形態に係るサーバ側プログラム40を記憶する。当該プログラム40は、サーバ10を、ライブ配信サービスを提供するためのシステムの全部又は一部として機能させるためのプログラムである。サーバ側プログラム40の少なくとも一部は、後述する端末側プログラム42を介して、ユーザ端末30側において実行されるように構成され得る。
【0018】
本実施形態において、ライブ配信サービス提供サーバ10は、それぞれが上述したハードウェア構成を有する複数のコンピュータを用いて構成され得る。例えば、ライブ配信サービス提供サーバ10は、1又は複数のサーバ装置によって構成され得る。
【0019】
このように構成されたライブ配信サービス提供サーバ10は、ウェブサーバ及びアプリケーションサーバとしての機能を有するように構成することができ、この場合、ユーザ端末30にインストールされている端末側プログラム42からの要求に応答して各種の処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ(例えば、HTMLデータ)及び制御データ等をユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30では、受信したデータに基づくウェブページ又はその他の画面が出力され得る。
【0020】
次に、ユーザ端末30のハードウェア構成について説明する。ユーザ端末30は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ31と、メインメモリ32と、入出力I/F33と、通信I/F34と、ストレージ(記憶装置)35とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0021】
コンピュータプロセッサ31は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ35等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ32に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ32は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0022】
入出力I/F33は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F33は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F33は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0023】
通信I/F34は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0024】
ストレージ35は、例えば磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ35は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。ストレージ35が記憶するプログラムは、アプリケーションマーケット等からダウンロードされてインストールされ得る。また、ストレージ35は、端末側プログラム42を記憶する。当該プログラム42は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション(例えば、ライブ配信サービス用のアプリケーション等)として構成され、上述したように、サーバ側プログラム40の少なくとも一部を実行するように構成され得る。
【0025】
本実施形態において、ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、及び、ウェアラブルデバイス等として構成され得る。
【0026】
このように構成されたユーザ端末30を操作するユーザは、ストレージ35等にインストールされている端末側プログラム42を介したライブ配信サービス提供サーバ10との通信を実行することによって、サーバ10が提供するライブ配信サービスを利用する(ライブ動画の配信及び視聴を行う)ことができる。
【0027】
次に、このように構成されたライブ配信サービス提供サーバ10が有する機能について説明する。サーバ10のコンピュータプロセッサ11は、図1に示すように、メインメモリ12に読み込まれたプログラム(例えば、サーバ側プログラム40の少なくとも一部)に含まれる命令を実行することによって、管理機能制御部111、ライブ配信サービス制御部112、及び、販売実績管理部113として機能するように構成されている。
【0028】
管理機能制御部111は、ライブ配信サービスの管理機能の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、管理機能制御部111は、管理機能に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に送信し、ユーザ端末30で出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に送信する。管理機能制御部111によって制御される管理機能は、例えば、ログイン処理(ユーザ認証)、課金制御、及び、ユーザアカウントの管理等を含む。
【0029】
ライブ配信サービス制御部112は、ライブ配信サービスの制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、ライブ配信サービス制御部112は、配信者が提供するライブ動画を複数の視聴者に対して配信するように構成されている。例えば、ライブ配信サービス制御部112は、配信者のユーザ端末30(以下、「配信者端末30」と言うことがある。)から送信されるリアルタイムの動画を受信して、当該動画を複数の視聴者の各々のユーザ端末30(以下、「視聴者端末30」と言うことがある。)に送信する。視聴者端末30においては、例えば、ライブ動画を視聴するための視聴画面が出力され、当該画面においてライブ動画が表示(再生)される。リアルタイムの動画は、例えば、配信者端末30のカメラを介して入力される画像、及び、配信者端末30のマイクを介して入力される音声によって構成される。こうしたライブ動画の配信は、例えば、HTTP Live Streaming(HLS)等のプロトコルを用いたストリーミング方式で行われる。
【0030】
また、例えば、ライブ配信サービス制御部112は、視聴者によるアクションの実行を制御する。例えば、ライブ配信サービス制御部112は、視聴者によるコメント、アイテム、及び、「いいね」等の情報の入力に応じて、入力された情報に応じたオブジェクトをライブ動画上に表示する。
【0031】
販売実績管理部113は、商品の販売実績の管理に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、販売実績管理部113は、ライブ動画の配信者に関連付けられた販売実績を取得するように構成されている。例えば、配信者によって紹介される商品の販売が、商品販売管理サーバ22によって管理され(例えば、当該商品の販売管理用ウェブサイトが提供され)、当該サーバ22からライブ配信サービス提供サーバ10に対して、当該商品の所定期間における販売実績(例えば、紹介者としての配信者に関連付けられている。)が提供される。取得した販売実績は、例えば、販売実績管理テーブル157に格納される。
【0032】
本実施形態において、ライブ配信サービス制御部112は、商品の販売実績に少なくとも基づいて、当該販売実績に関連付けられた配信者、及び/又は、当該配信者のライブ動画の複数の視聴者(例えば、特定のライブ動画の複数の視聴者、又は、所定期間における複数のライブ動画の複数の視聴者等)の各々に関連付けられたライブ配信サービス用パラメータの値を更新するように構成されている。当該パラメータは、ライブ配信サービスにおいて用いられる様々なパラメータを含み得る。例えば、ライブ配信サービス制御部112は、商品の販売数量(又は、販売金額)が多いほど、配信者又は視聴者にとって有利となるように、ライブ配信サービス用パラメータの値を更新する。また、こうしたパラメータの値をユーザにとって有利となるように更新する場合には、当該更新は、当該ユーザに対する報酬の付与と言うこともできる。
【0033】
このように、本実施形態におけるライブ配信サービス提供サーバ10は、配信者に関連付けられた商品の販売実績に基づいて、当該配信者又はそのライブ動画の視聴者に関連付けられたライブ配信サービス用パラメータの値を更新し、このことは、配信者による商品の紹介、及び、視聴者による商品の購入に対する動機付けとなり得る。つまり、当該サーバ10は、ライブコマースにおける商品の購入又は紹介を促進する。
【0034】
本実施形態において、ライブ配信サービス制御部112は、商品の販売実績を評価し、当該評価結果に少なくとも基づいて、ライブ配信サービス用パラメータの値を更新するように構成され得る。例えば、ライブ配信サービス制御部112は、複数の配信者の各々に関連付けられた販売実績に少なくとも基づいて、これらの複数の配信者の販売実績のランキングを設定し、当該ランキングに少なくとも基づいて、ライブ配信サービス用パラメータの値を更新するように構成され得る。例えば、ライブ配信サービス制御部112は、当該ランキングが高いほど、配信者又は視聴者にとって有利となるように、ライブ配信サービス用パラメータの値を更新する。また、例えば、ライブ配信サービス制御部112は、当該ランキングが上位の所定範囲内の配信者及び/又はそのライブ動画の視聴者を対象として、ライブ配信サービス用パラメータの値を更新する。こうした構成は、販売実績に基づくランキング等の評価に関する楽しみをユーザに与える。
【0035】
また、ライブ配信サービス制御部112は、配信者との間で所定関係を有する視聴者である複数の関係視聴者を管理するように構成することができ、この場合、商品の販売実績に少なくとも基づいて、当該販売実績に関連付けられた配信者のライブ動画の複数の視聴者のうち、当該配信者の関係視聴者に関連付けられたライブ配信サービス用パラメータの値を更新するように構成され得る。所定関係は、例えば、フレンド、フォロー、被フォロー、ファンとしてのレベルが閾値以上であること、及び、ファンクラブ等のグループのメンバ等の関係を含み、例えば、関係管理テーブル155において管理される。こうした構成は、配信者との間で所定関係を有する視聴者による商品の購入を促進する。
【0036】
また、ライブ配信サービス制御部112は、商品の販売実績に少なくとも基づいて、当該販売実績に関連付けられた配信者のライブ動画の複数の視聴者のうち、当該商品を購入した視聴者である購入視聴者に関連付けられたライブ配信サービス用パラメータの値を更新するように構成され得る。商品を購入した視聴者に関する情報は、例えば、商品販売管理サーバ22によって提供される販売実績に含まれる。こうした構成は、視聴者による商品の購入をより一層促進する。
【0037】
また、ライブ配信サービス制御部112は、複数の購入視聴者の各々の商品の配送状況の一覧を提示するように構成され得る。各購入視聴者の商品の配送状況は、例えば、商品販売管理サーバ22によって提供される。また、商品の配送状況の一覧は、少なくとも複数の購入視聴者に対して提示され、例えば、配信者に関連付けられた画面(例えば、配信者を応援するグループ用の画面等)において表示される。こうした構成は、商品の配送状況をユーザ間の話題とすることを可能とする。
【0038】
本実施形態において、ライブ配信サービス用パラメータは、ライブ配信サービスにおいて利用可能なアイテム又はコンテンツ(画像等を含む。)の保有数を含む。つまり、ライブ配信サービス用パラメータの値の更新は、こうしたアイテム又はコンテンツの付与を含む。アイテムは、対応する配信者のライブ動画の配信中又は視聴中に、配信者又は視聴者が利用可能なアイテムを含む。こうした構成は、ライブ配信サービスにおいて利用可能なアイテム又はコンテンツの付与を介して、商品の購入又は紹介を促進することを可能とする。
【0039】
また、ライブ配信サービス制御部112は、複数の視聴者の各々によって入力されるタグ(文字列)をライブ動画に関連付けるように構成することができ、この場合、商品の販売実績に少なくとも基づいて、当該販売実績に関連付けられた配信者のライブ動画の複数の視聴者のうち、当該配信者のライブ動画に関連付けるタグとして、当該商品に対応するタグ(例えば、商品名を含むタグ等)を入力したタグ入力視聴者に関連付けられたライブ配信サービス用パラメータの値を更新するように構成され得る。タグは、例えば、ライブ動画を視聴するための視聴画面を介して入力される。また、ライブ動画に関連付けられたタグは、例えば、ライブ配信サービスにおいて、当該ライブ動画を検索するために用いられ、又は、ライブ配信サービス以外の他のサービス向けの情報(例えば、SNSに投稿されるメッセージ等)を生成する際に用いられる。こうした構成は、ライブ動画に関連付けられるタグを介した商品の紹介を促進する。
【0040】
次に、このような機能を有する本実施形態のライブ配信サービス提供サーバ10の一態様としての具体例について説明する。この例におけるライブ配信サービスは、配信者端末30のカメラを介して入力される画像、及び、配信者端末30のマイクを介して入力される音声によって構成されるライブ動画の配信及び視聴を行うためのサービスとして構成されている。まず、この例において、各テーブルが管理する情報について説明する。
【0041】
図2は、この例において、ユーザ情報テーブル151において管理される情報を例示する。ユーザ情報テーブル151は、ライブ配信サービスのユーザに関する情報を管理し、図示するように、個別のユーザを識別する「ユーザアカウント」に対応付けて、アカウント名、及び、生年月日等を含む「基本情報」、配信者としての配信履歴に関する情報である「配信履歴情報」、視聴者としての視聴履歴に関する情報である「視聴履歴情報」、配信者としてのユーザのランクを示す「ランク」、ランクアップ/ダウンを判定するためのパラメータ値である「ランクメータ値」、ライブ配信サービスにおいて利用可能な仮想的なコインの保有数を示す「コイン保有数」、同じく仮想的なダイヤの保有数を示す「ダイヤ保有数」、ユーザ自身が設定する配信者としての分類である「分類用テキスト」、ユーザが配信者として商品を紹介する際に当該ユーザを識別するためのコードである「商品紹介用配信者コード」等の情報を管理する。
【0042】
この例において、コインは、様々な契機で無償及び有償でユーザに付与される。例えば、ユーザは、ログインボーナス等の報酬として無償でコインを獲得することができる。また、例えば、ユーザは、有償で(現実の通貨で)コインを購入することができる。
【0043】
図3は、この例における配信者の「ランク」を説明するための図である。図示するように、この例では、「S」、「A」、「B」、「C」、「D」及び「E」の6つのランク帯が存在し、「S」のランク帯は「S1」~「S6」の6つのランク、「A」、「B」、「C」、「D」の4つのランク帯の各々は3つのランク(例えば、「A1」~「A3」)によって構成されている。また、「E」のランク帯は、1つのランク「E1」によって構成されている。つまり、この例では、19段階(6+3×4+1=19)のランクが存在している。
【0044】
また、ランク帯は、「S」側が最上位であって「E」側が最下位である。また、同一のランク帯内のランクは、ランク帯に付加された数字が大きいほど上位であって、付加された数字が小さいほど下位である。この例では、ユーザのランクは、初期値として「D1」が設定される。
【0045】
図4は、この例において、配信管理テーブル153において管理される情報を例示する。配信管理テーブル153は、個別のライブ動画の配信に関する情報を管理し、図示するように、個別の配信(ライブ動画)を識別する「配信ID」に対応付けて、配信者を識別する「配信者ユーザアカウント」、「配信開始日時」、配信の開始時刻からの継続時間を示す「配信継続時間」、「視聴者数(現在値及び最大値)」、視聴者によって入力されたコメントの数である「コメント数」、視聴者によって入力された「いいね」の数である「いいね数」、視聴者によるアイテムの入力に応じて増加する「アイテムポイント数」、この配信に対して付与されるポイントである「配信ポイント数」、この配信に対して付与された配信用タグに関する情報である「配信用タグ情報」等の情報を管理する。
【0046】
図5は、この例において、関係管理テーブル155において管理される情報を例示する。関係管理テーブル155は、配信者と視聴者との間の関係に関する情報を管理し、図示するように、配信者を識別する「配信者ユーザアカウント」、及び、視聴者を識別する「視聴者ユーザアカウント」の組合せに対応付けて、視聴者が配信者をフォローしていることを示す「フォローフラグ」、視聴者が配信者のファミリーメンバであることを示す「ファミリーメンバフラグ」、配信者に対する視聴者のファンとしてのレベルである「ファンレベル」、配信者が提供するライブ動画に対する当該視聴者の「消費コイン数」、「視聴時間」、「視聴日数」、「入力コメント数」、「エールポイント数」等の情報を管理する。
【0047】
この例において、ファミリーは、配信者を応援するファンのコミュニティ(グループ)であり、配信者又はファミリー管理者からの招待に応じて加入することができ、また、ユーザによる加入申請に対する配信者又はファミリー管理者による承認に応じて加入することができる。この例において、ファミリーの加入者の数には、上限値(例えば、100人)が設定されている。
【0048】
また、この例において、ファンレベルは、消費コイン数、視聴時間、視聴日数、及び、入力コメント数の少なくとも一部に関する条件の充足に応じてレベルがアップし、これらのパラメータの値が大きいほど、上位のレベルとなる。また、エールポイントは、同様に、消費コイン数、視聴時間、視聴日数、及び、入力コメント数の増加に従って加算されるポイントである。これらのファンレベル、消費コイン数、視聴時間、視聴日数、入力コメント数、及び、エールポイント数は、定期的に(例えば、毎月1日に)クリアされる。
【0049】
図6は、この例において、販売実績管理テーブル157において管理される情報を例示する。販売実績管理テーブル157は、配信者によって紹介される商品の販売実績を管理し、図示するように、個別の取引(販売)を識別する「取引ID」に対応付けて、販売された商品を識別する「販売商品ID」、商品の紹介者としての配信者を識別する「商品紹介用配信者コード」、商品の購入者としての視聴者を識別する「購入視聴者ユーザアカウント」、「販売日時」、「販売数量」、購入された商品の配送状況を示す「配送状況」等の情報を管理する。
【0050】
この例では、詳しくは後述するが、対象商品をPRする期間限定のイベントにおいて、配信者が対象商品を紹介し、当該商品の販売は、商品販売管理サーバ22によって管理される。そして、商品販売管理サーバ22から提供される商品の販売実績が、販売実績管理テーブル157に格納される。
【0051】
以上、各テーブルが管理する情報について説明した。次に、この例のライブ配信サービス提供サーバ10が実行する処理、及び、ユーザ端末30において出力される画面等について説明する。
【0052】
図7は、ユーザ端末30において出力されるライブ配信サービスのトップ画面60を例示する。当該画面60は、ライブ配信サービスを利用するユーザの起点となる画面であり、図示するように、「フォロー」、「人気」、「話題」及び「すべて」と表示された選択領域62と、当該領域62の下側に位置する一覧表示領域64と、画面右上隅に位置する円形の配信ボタン66とを有する。
【0053】
選択領域62は、一覧表示領域64における表示内容を選択するための領域である。具体的には、選択領域62において「フォロー」が選択されると、一覧表示領域64において、ユーザがフォローしている他のユーザの配信(配信中のライブ動画)が一覧表示される。同様に、選択領域62において「人気」が選択されると、一覧表示領域64において、人気のある配信を抽出するための所定の抽出条件に従って抽出された配信(例えば、視聴者数(現在値)が閾値以上である配信等)が一覧表示される。また、選択領域62において「話題」が選択されると、一覧表示領域64において、配信に付与された配信用タグが、対応する配信と共に時系列で(付与時刻順に)一覧表示される。また、選択領域62において「すべて」が選択されると、一覧表示領域64において、全ての配信が一覧表示の対象となる。
【0054】
一覧表示領域64には、図示するように、各々が個別の配信に関する情報を表示する複数の個別表示領域641が2列で上下方向に並べて配置される。個別表示領域641は、ユーザによる選択に応じて、対応する配信の視聴を開始できる(対応するライブ動画の再生が開始される)ように構成されている。一覧表示領域64は、上下方向へのフリック操作又はスライド操作等によって、表示される個別表示領域641が切り替わるように構成されている。
【0055】
図8は、個別表示領域641の表示内容を例示する。個別表示領域641は、ライブ動画の配信者によって予め設定されている画像、配信者のアカウント名、及び、視聴者数(現在値)等を表示すると共に、図示するように、その下端部において、第1タグオブジェクト6411及び第2タグオブジェクト6412が左右方向に並べて配置されている。第1タグオブジェクト6411は、配信者自身が設定した配信者の分類である分類用テキスト(ユーザ情報テーブル151において管理されている。)をハッシュタグの形式(文字列の先頭に「#」が付加された形式)で表示する(図8の例では、「#大食い配信」と表示されている。)。また、第2タグオブジェクト6412は、対応する配信に対して視聴者によって付与されている最新の配信用タグを同じくハッシュタグの形式で表示する(図8の例では、「#カレー」と表示されている。)。
【0056】
トップ画面60の配信ボタン66は、ユーザが、配信者としてライブ動画の配信を行うためのオブジェクトである。当該配信ボタン66がユーザによって選択されると、図9に例示する配信準備画面100がトップ画面60に重ねて出力される。当該画面100は、図示するように、配信タイトルを入力するための配信タイトル入力領域102と、おしのび配信モードを設定するためのおしのび配信設定スイッチ104と、配信中に自動的に行われるツイート(SNSへのメッセージの投稿)に関する設定を行うためのツイート設定ボタン106と、「開始!」と表示された配信開始ボタン108とを有する。おしのび配信は、新参の視聴者(具体的には、対応する配信者についての所定期間における視聴時間の合計が所定値未満である視聴者)のみが視聴可能なライブ動画の配信モードである。また、この例では、ツイートに関する設定を介して、配信中に視聴者によって付与された配信用タグを含むメッセージの生成及び投稿(ツイート)を自動的に行うことができる。
【0057】
配信開始ボタン108が選択されると、ライブ動画の配信が開始され、具体的には、ユーザ端末30のカメラを介して入力される画像、及び、同じくユーザ端末30のマイクを介して入力される音声によって構成される動画のサーバ10への送信が開始される。また、ライブ動画の配信の開始に応じて、配信管理テーブル153において新たなレコードが作成される。
【0058】
図10は、配信開始ボタン108の選択(つまり、ライブ動画の配信の開始)に応じて配信者端末30において出力される配信画面70を例示する。当該画面70は、図示するように、画面全体に対応する動画表示領域71と、画面左上隅に位置する基本情報表示領域72と、画面左下に位置するコメント表示領域73と、当該領域73の上側に位置するタグ表示領域74と、画面右上隅に位置する視聴者情報表示領域75と、画面下端部中央に位置する円形の配信停止ボタン76とを有する。
【0059】
動画表示領域71は、配信されるライブ動画、つまり、配信者端末30のカメラを介して入力される画像が表示される。配信者は、通常は、配信者端末30のインカメラ等を介して配信者自身を被写体とするので、配信される動画には配信者自身の画像が含まれる。
【0060】
基本情報表示領域72は、この配信の基本情報を表示し、具体的には、配信者情報(プロフィール画像等)、この配信の視聴者数(現在値)、及び、この配信に対して視聴者によって入力された「いいね」の数等を表示する。
【0061】
コメント表示領域73は、視聴者によって入力されたユーザコメント、又は、サーバ10によって自動的に入力されたシステムコメントを表示するための領域である。具体的には、当該領域73には、各々が個別のコメントに対応する複数のコメントオブジェクト731が上下方向に並べて配置される。コメント表示領域73は、新たなコメントが入力されると、対応するコメントオブジェクト731が下側に追加され、既存のコメントオブジェクト731が順に上方向に移動するように構成されている。コメント表示領域73は、上下方向へのフリック操作又はスライド操作等によって、表示されるコメントオブジェクト731が切り替わるように構成されている。
【0062】
タグ表示領域74は、この配信に対して付与されている配信用タグに関する情報を表示し、具体的には、当該領域74には、各々が個別のタグに対応する複数のタグオブジェクト741が左右方向に並べて配置される。
【0063】
視聴者情報表示領域75は、対応する配信を視聴中である複数の視聴者に関する情報を表示し、具体的には、当該領域75には、各々が視聴者に対応する複数のアイコンオブジェクト751が左右方向に並べて配置される。当該オブジェクト751は、円形の形状を有し、対応する視聴者のプロフィール画像を表示する。複数のアイコンオブジェクト751は、所定ルールに従う順序で並び、例えば、上述したエールポイント数が多い視聴者が左側となるように並ぶ。
【0064】
配信停止ボタン76は、配信者がライブ動画の配信を停止するためのオブジェクトである。当該配信停止ボタン76が配信者によって選択されると、ライブ動画の配信(配信者端末30からサーバ10への動画の送信)が停止される。
【0065】
図11は、視聴者端末30において出力される視聴画面80を例示する。例えば、トップ画面60の一覧表示領域64等を介して任意の配信が視聴者によって選択されると、選択された配信を視聴するための視聴画面80が視聴者端末30において出力される。当該画面80は、図示するように、上述した配信画面70と同様に、動画表示領域81と、基本情報表示領域82と、コメント表示領域83と、タグ表示領域84と、視聴者情報表示領域85とを有する。また、視聴画面80は、画面下端部において、入力モード切り替えボタン86と、コメント入力領域87と、ハートマークが表示された「いいね」ボタン88と、プレゼントの図柄が表示されたアイテム入力ボタン89とを有する。
【0066】
コメント入力領域87は、視聴者がコメント又は配信用タグを入力するための領域である。入力モード切り替えボタン86が非選択状態である間、コメント入力領域87は通常のコメント入力モードとなる。コメント入力モードでは、コメント入力領域87の右端部に配置されている送信オブジェクト871が選択されると、領域87に入力されている文字列がユーザコメントとして送信され、対応する配信者端末30(視聴中のライブ動画の配信者のユーザ端末30)及び各視聴者端末30(視聴中のライブ動画の複数の視聴者の各々のユーザ端末30)では、配信画面70及び視聴画面80のコメント表示領域73、83において、ユーザコメントに対応するコメントオブジェクト731、831が追加される。ユーザコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、当該コメントを入力した視聴者のアカウント名と共に、コメントの内容(文字列)が表示される。また、ユーザコメントが送信されると、サーバ10は、配信管理テーブル153において、対応する配信のコメント数を更新(1加算)すると共に、関係管理テーブル155において、対応する配信者及び視聴者の組合せの入力コメント数を更新(1加算)する。
【0067】
また、入力モード切り替えボタン86が選択状態になると、コメント入力領域87はタグ入力モードとなる。タグ入力モードでは、送信オブジェクト871が選択されると、コメント入力領域87に入力されている文字列が配信用タグとして送信され、当該タグが配信に対して付与される。この例では、タグの入力が可能な視聴者は、対応する配信者のファミリーメンバに限定されている。具体的には、視聴画面80の入力モード切り替えボタン86は、視聴者が配信者のファミリーメンバである場合には選択可能となる(有効化される)一方、視聴者が配信者のファミリーメンバでない場合には選択不可能となる(無効化される)。また、この例では、所定期間において1つの配信に対して付与可能なタグの数が制限されており、具体的には、5分間で付与可能なタグの数は3つまでとなっている。
【0068】
配信用タグが付与されると、対応する配信画面70及び視聴画面80のタグ表示領域74、84において、対応するタグオブジェクト741、841が追加される。タグ表示領域74、84には、左側の方が新しくなる(付与時刻が遅くなる)ように、タグオブジェクト741、841が左右方向に並べて配置される。したがって、新たに付与されたタグに対応するタグオブジェクト741、841は、タグ表示領域74、84における左端に追加される。なお、付与されてから5分が経過したタグに対応するタグオブジェクト741、841は削除される(例えば、右方向に移動するアニメーション効果を伴って消える。)。
【0069】
この例におけるタグオブジェクト741、841は、タグの内容を、文字列の先頭部分に「#」が付加されたハッシュタグの形式で表示する。例えば、タグの内容が「東京観光」である場合には、タグオブジェクト741、841において「#東京観光」と表示される。タグオブジェクト741、841は、その左右方向の長さが、表示する文字列の長さに応じて自動調整される。
【0070】
また、タグが付与されると、対応する配信画面70及び視聴画面80のコメント表示領域73、83において、タグの付与を通知するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831が追加される。当該システムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、タグを付与(入力)した視聴者のアカウント名と共に、付与されたタグの内容が表示され、例えば、「xxさんが配信に「#東京観光」をタグ付けしました。」というコメントが表示される。また、タグが付与されると、配信管理テーブル153において、対応する配信の配信用タグ情報が更新される。
【0071】
いいねボタン88は、視聴者が配信者(ライブ動画)に対して「いいね」を入力するためのオブジェクトである。当該ボタン88が視聴者によって選択されると、「いいね」の入力が行われ、対応する配信画面70及び視聴画面80のコメント表示領域73、83において、「いいね」の入力を通知するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831が追加される。当該システムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、「いいね」を入力した視聴者のアカウント名と共に、「いいね」の入力を示すテキストが表示される。また、「いいね」が入力されると、配信画面70及び視聴画面80の動画表示領域71、81において、対応する視覚効果(例えば、ハート型のオブジェクトが画面下側から上側に向かって流れるように表示されるアニメーション効果等)が付加される。また、「いいね」が入力されると、サーバ10は、配信管理テーブル153において、対応する配信の「いいね数」を更新(1加算)する。
【0072】
アイテム入力ボタン89は、視聴者がアイテムを入力するためのオブジェクトである。当該ボタン89が視聴者によって選択されると、入力するアイテムを選択するための図示しない画面が出力され、ユーザは、当該画面を介して、複数のアイテムの中から選択したアイテムを入力することができる。
【0073】
アイテムが入力されると、対応する配信画面70及び視聴画面80のコメント表示領域73、83において、アイテムの入力を通知するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831が追加される。当該システムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、アイテムを入力した視聴者のアカウント名と共に、入力されたアイテムの名称が表示される。また、アイテムが入力されると、対応する配信画面70及び視聴画面80の動画表示領域71、81において、入力されたアイテムに対応する視覚効果(動画エフェクト)が付加される。また、アイテムが入力されると、サーバ10は、入力されたアイテムのコイン数(価格)に応じた数量のアイテムポイント(例えば、コイン数が多くなるほどポイント数も多くなる。)をこの配信に対して付与し、具体的には、配信管理テーブル153において、コイン数に応じたポイント数を、対応する配信のアイテムポイント数に加算する。また、アイテムが入力されると、サーバ10は、ユーザ情報テーブル151において、入力されたアイテムのコイン数を、対応するユーザ(アイテムを入力した視聴者)のコイン保有数から減じる。また、アイテムが入力されると、サーバ10は、関係管理テーブル155において、対応する配信者及び視聴者の組合せの消費コイン数を更新(対応するコイン数を加算)する。
【0074】
この例では、視聴者のアクション(具体的には、コメント、配信用タグ、いいね、及びアイテムの入力)に対応するコメントオブジェクト731、831には、当該視聴者のファンレベルに応じた装飾が施される。例えば、こうしたコメントオブジェクト731、831には、視聴者のファンレベルに対応するアイコンが付加されると共にファンレベルに対応する文字色が適用される。
【0075】
ここで、配信者がライブ動画の配信を終了する際の処理について説明する。上述したように、配信者が、配信画面70の配信停止ボタン76を選択すると、ライブ動画の配信が終了する。配信が終了すると、サーバ10は、当該配信に対する配信ポイント数を算出して設定する。この例では、視聴者数(最大値)、いいね数、コメント数、及び、アイテムポイント数に基づいて配信ポイント数が算出される。配信ポイント数は、視聴者数(最大値)、いいね数、コメント数、及び、アイテムポイント数が多いほど、多くなる。算出された配信ポイント数は、配信管理テーブル153において、対応する配信に対して設定される。
【0076】
次に、配信者のランクを決定する際の処理について説明する。この例では、ユーザが前日に獲得した配信ポイント数に基づいて当日のランクが決定(更新)される。図12は、各ユーザのランクを更新する際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。これらの処理は、毎日深夜(例えば、毎日午前3時)に実行される。
【0077】
サーバ10は、まず、図示するように、各ユーザが前日に獲得した配信ポイント数を算出する(ステップS100)。特定のユーザが前日に獲得した配信ポイント数は、配信管理テーブル153の配信者ユーザアカウント、配信開始日時、及び、配信ポイント数を参照することによって算出される。なお、ユーザが1日に複数の配信を行っている場合、複数の配信でそれぞれ獲得した配信ポイント数が合算される。
【0078】
また、この例では、配信者としてのユーザに対する各視聴者のファンレベル及びエールポイント数に基づいて、配信ポイント数にボーナスポイントが加算される。具体的には、ファンレベルが閾値以上である視聴者の人数に応じた数のボーナスポイント(こうした視聴者の人数が多いほどボーナスポイント数も多くなる)が加算され、さらに、複数の視聴者の各々のエールポイント数の合計値に応じた数のボーナスポイント(エールポイント数の合計値が大きいほどボーナスポイント数も多くなる)が加算される。
【0079】
こうして各配信者の前日の配信ポイント数を算出すると、続いて、サーバ10は、各ユーザのランクメータ値を更新する(ステップS110)。図13は、ランクメータ値の更新ルールを説明するための図である。図示するように、この例では、各ユーザの前日の配信ポイント数の当該ユーザが属するランク帯内での順位に基づいてランクメータ値が変動する。
【0080】
ランクメータ値の更新ルールは、具体的には、図13に示すように、まず、ランク帯内の配信ポイント数の順位が上位10%に含まれる場合には、ランクメータ値の変動は「+2」(2ポイント増加)である。同様に、当該順位が上位11~30%(上位30%から上位10%を除いた残りの20%)に含まれる場合の変動は「+1」であり、当該順位が中位30%(上位31~60%)に含まれる場合の変動は「±0」(増減なし)であり、当該順位が下位40%に含まれる場合の変動は「-1」(1ポイント減少)である。なお、前日の配信が行われなかった場合には、ランク帯内の順位にかかわらず、ランクメータ値の変動は「-1」となる。
【0081】
ステップS110では、図13に例示される更新ルールに従って、各ユーザのランクメータ値が更新される。
【0082】
図12のフローチャートに戻り、各ユーザのランクメータ値を更新すると、次に、サーバ10は、更新後のランクメータ値に基づいてランクを更新する(ステップS120)。この例では、ランクアップするために必要なランクメータ値は+3であり、ランクダウンするために必要なランクメータ値は-3である。ランクメータの値がこれらの値になると、ユーザは、ランクアップ/ダウンする。ランクの更新が行われたユーザ(ランクアップ/ダウンが発生したユーザ)のランクメータ値は0にクリアされる。なお、本実施形態の他の例では、短期間での急激なランクアップ/ダウンを抑制するために、ランク帯をまたいだランクアップ/ダウンの場合、同一のランク帯内でのランクアップ/ダウンと比較して、必要なランクメータ値の絶対値を大きくする(例えば、+6/-6とする)ようにしてもよい。
【0083】
以上、配信者のランクを決定する際の処理について説明した。次に、ユーザにダイヤを付与する際の処理について説明する。この例では、前日の配信時間とランク(前日におけるランク)とに基づいて配信者としてのユーザに対する報酬であるダイヤが付与される。図14は、各配信者にダイヤを付与する際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。これらの処理は、毎日深夜に実行され、例えば、図12に例示した各ユーザのランクを更新する際に実行される処理よりも前の時刻(例えば、毎日午前0時)に実行される。
【0084】
サーバ10は、まず、図示するように、各ユーザの前日の配信時間を算出する(ステップS200)。特定のユーザの前日の配信時間は、具体的には、配信管理テーブル153の配信者ユーザアカウント、配信開始日時、及び、配信継続時間を参照することによって算出される。ユーザが1日に複数の配信を行っている場合、複数の配信の各々の配信継続時間が合算される。
【0085】
続いて、サーバ10は、算出した配信時間及び基準ダイヤ数に基づく数のダイヤを各ユーザに付与する(ステップS210)。具体的には、算出した配信時間に基準ダイヤ数を乗じた数のダイヤが各ユーザに付与される。基準ダイヤ数は、ランクが上位であるほど多くなるように、ランク毎に予め設定されており、各ユーザの前日のランクに対応する基準ダイヤ数が適用される。ユーザに対してダイヤが付与されると、ユーザ情報テーブル151において、対応するユーザのダイヤ保有数が更新される。この例では、ダイヤは、コイン又は現実の通貨に交換することができる。
【0086】
ここで、この例のライブ配信サービスにおいて、期間限定のイベントとして開催される商品PRイベントについて説明する。当該イベントは、各配信者が対象商品をPRするイベントであり、複数の配信者が当該商品の販売数量を競う。各配信者は、ライブ動画の配信中において、対象商品を紹介し、当該商品を購入するためのウェブサイトのURL、及び、自身の商品紹介用配信者コードを各視聴者に伝える。なお、当該URL及び配信者コードが、(例えば、配信者による指示に応じて)視聴画面80において表示されるようにしてもよい。視聴者は、配信者から知らされたURLを用いて、対象商品を購入するための商品販売用ウェブサイトにアクセスする。当該ウェブサイトは、この例では、商品販売管理サーバ22によって提供される。
【0087】
図15は、サーバ22によって提供される商品販売用ウェブサイトのトップページに対応する商品販売用トップ画面300を例示する。当該画面300は、視聴者のユーザ端末30又は他の装置において出力される。商品販売用トップ画面300は、図示するように、視聴者のユーザアカウントを入力するためのアカウント入力領域302と、商品を紹介した配信者の商品紹介用配信者コードを入力するための配信者コード入力領域304と、パスワードを入力するためのパスワード入力領域306と、ログインボタン308とを有する。視聴者は、ライブ配信サービス用のユーザアカウント及びパスワードを、領域302、306にそれぞれ入力すると共に、商品を紹介された配信者から知らされた配信者コードを領域304に入力した上で、ログインボタン308を選択する。
【0088】
図16は、ログインボタン308の選択(つまり、商品販売用ウェブサイトへのログイン)に応じて、商品販売用トップ画面300に代えて出力される、購入手続画面310を例示する。当該画面310は、図示するように、対象商品の画像及び説明文を表示し、購入数量を入力するための購入数量入力領域312と、「お届け先」というテキストが付加された第1ボタン314と、「お支払方法」というテキストが付加された第2ボタン316と、「注文する」というテキストが付加された第3ボタン318とを有する。第1ボタン314は、商品の届け先(配送先)を設定するためのオブジェクトであり、第2ボタン316は、代金の支払方法を設定するためのオブジェクトであり、第3ボタン318は、商品の注文を確定させるためのオブジェクトである。商品の届け先、及び、代金の支払方法が設定された上で、第3ボタン318が選択されると、商品の注文が確定する。その後、商品販売管理サーバ22において、一般的な電子商取引システムにおける、一般的な注文確定後の処理が行われる。
【0089】
この例では、毎日定期的に(例えば、1又は複数の所定時刻において)、商品販売管理サーバ22からライブ配信サービス提供サーバ10に対して、商品の販売実績が提供され、サーバ10は、取得した販売実績に基づいて、販売実績管理テーブル157の内容を更新する。提供される販売実績には、注文された商品のその後の配送状況を含む。
【0090】
また、この例では、商品PRイベントの期間中に、ライブ配信サービスにおいて、ファミリーメンバによる対象商品の購入状況が一覧表示される。図17は、ユーザ端末30において出力される商品購入状況一覧画面90を例示する。当該画面90は、対象商品に関する情報を表示し、ユーザによって指定された配信者のファミリーメンバ(視聴者)を一覧表示する一覧表示領域92を有する。当該領域92には、各々が個別のファミリーメンバに対応する個別表示領域921が上下方向に並べて配置されている。特定の配信者のファミリーメンバは、関係管理テーブル155を参照することによって特定される。商品購入状況一覧画面90は、対応する配信者自身、及び、当該配信者のファミリーメンバがアクセス可能である一方、それ以外の他のユーザはアクセスできないように構成されている。
【0091】
個別表示領域921は、対応するユーザのプロフィール画像及びアカウント名等を表示し、商品の購入状況を表示する購入状況表示オブジェクト923を有する。当該オブジェクト923は、対応するユーザが商品を購入していない場合(販売実績管理テーブル157において対応するレコードが存在しない場合)には「未購入」という文字列を表示し、対応するユーザが商品を購入している場合(販売実績管理テーブル157において対応するレコードが存在する場合)には、配送状況を示す文字列(例えば、「出荷準備」、「配達中」、又は「配達完了」等)を表示する。配信者及び各ファミリーメンバは、商品購入状況一覧画面90を介して、各ファミリーメンバの商品の購入状況を知ることができる。
【0092】
図18は、商品PRイベントの期間の終了後の所定タイミングにおいて、サーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ10は、まず、図示するように、対象商品の各配信者の販売数量を集計する(ステップS300)。具体的には、販売実績管理テーブル157における今回のイベントの対象商品(販売商品IDによって特定される。)の販売数量が、商品紹介用配信者コード毎に合算される。
【0093】
続いて、サーバ10は、対象商品の販売数量についての複数の配信者のランキング(順位)を設定し(ステップS310)、当該ランキングに基づいて、配信者に対してダイヤを付与する(ステップS320)。具体的には、この例では、当該ランキングが上位50位以内である配信者に対して、ダイヤが付与される。ダイヤが付与されると、ユーザ情報テーブル151において、対応する配信者のダイヤ保有数が更新される。付与されるダイヤの数量は、ランキングが上位であるほど増加する。
【0094】
次に、サーバ10は、ダイヤが付与された配信者(つまり、販売数量のランキングが上位50位以内である配信者)に対するファミリーメンバのエールポイント数を更新する(ステップS330)。具体的には、関係管理テーブル155において、対応する配信者及び視聴者(ファミリーメンバ)の組合せに対するエールポイント数が、所定数加算される。視聴者のエールポイント数が増加すると、上述したように、配信ポイント数に加算されるボーナスポイントが大きくなるから、配信者にとって有利である。
【0095】
上述した例では、対象商品の販売数量のランキングに基づいて、配信者に対してダイヤを付与すると共に、当該配信者に対するファミリーメンバのエールポイント数を更新するようにしたが、対象商品の販売実績に基づいて更新されるパラメータは、配信者に関連付けられたダイヤ保有数、及び、配信者及び視聴者(の組合せ)に関連付けられたエールポイント数に限定されず、ライブ配信サービスにおいて用いられる他のパラメータであってもよい。例えば、対象商品の販売実績に基づいて、配信者のランクメータ値が更新されるようにしてもよいし、配信者及び/又は当該配信者のライブ動画の視聴者のコイン保有数が更新されるようにしてもよいし、配信者に対する視聴者のファンレベルが更新されるようにしてもよい。また、プロフィール画面等において設定可能な背景画像等のコンテンツが付与されるようにしてもよい。さらに、ライブ動画の視聴中に入力可能なアイテム(例えば、対応する配信者のライブ動画に対してのみ入力可能である一方、他の配信者のライブ動画に対して入力不可能なアイテム等)を、対応する視聴者に付与するようにしてもよい。
【0096】
また、本実施形態の他の例では、対象商品の販売数量のランキングにかかわらず、販売数量のその他の評価結果、又は、販売数量自体に基づいて、配信者に対するダイヤの付与、及び、当該配信者に対するファミリーメンバのエールポイント数の更新(当該ポイントの付与)が行われる。
【0097】
上述した例では、対象商品の販売実績に基づいて、配信者に対するファミリーメンバのエールポイント数の更新が行われるようにしたが、エールポイント数等のパラメータの更新が行われる視聴者は、ファミリーメンバに限定されない。例えば、本実施形態の他の例では、所定期間における配信者のライブ動画の複数の視聴者、これらの複数の視聴者のうちファンレベルが閾値以上である視聴者、又は、対象商品を購入した視聴者を対象として、パラメータの更新が行われる。また、本実施形態のさらに他の例では、商品PRイベントの期間中に、対象商品に対応する配信用タグを入力した視聴者を対象として、パラメータの更新が行われる。対象商品に対応する配信用タグは、例えば、予め定められた文字列(例えば、商品名)を含むタグとして定義され、こうした定義が、商品PRイベントの開催前にユーザに対して周知される。
【0098】
以上説明した本実施形態のライブ配信サービス提供サーバ10は、配信者に関連付けられた商品の販売実績に基づいて、当該配信者又はそのライブ動画の視聴者に関連付けられたライブ配信サービス用パラメータ(例えば、ダイヤ保有数、及び、エールポイント数等)の値を更新し、このことは、配信者による商品の紹介、及び、視聴者による商品の購入に対する動機付けとなり得る。つまり、当該サーバ10は、ライブコマースにおける商品の購入又は紹介を促進する。
【0099】
本発明の他の実施形態において、上述した実施形態におけるライブ配信サービス提供サーバ10が有する機能の一部又は全部は、サーバ10及びユーザ端末30が協動することによって実現され、又は、ユーザ端末30によって実現され得る。
【0100】
本発明の他の実施形態において、ライブ配信サービス提供サーバ10は、上述した実施形態における商品販売管理サーバ22の機能を有するように構成され得る。
【0101】
本明細書で説明された処理及び手順は、明示的に説明されたもの以外にも、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの任意の組み合わせによって実現される。例えば、本明細書で説明される処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク等の媒体に、当該処理及び手順に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明された処理及び手順は、当該処理・手順に相当するコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0102】
本明細書中で説明された処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理または手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書において説明されたソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、またはより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。
【0103】
本明細書において、発明の構成要素が単数もしくは複数のいずれか一方として説明された場合、又は、単数もしくは複数のいずれとも限定せずに説明された場合であっても、文脈上別に解すべき場合を除き、当該構成要素は単数又は複数のいずれであってもよい。
【符号の説明】
【0104】
10 ライブ配信サービス提供サーバ
11 コンピュータプロセッサ
111 管理機能制御部
112 ライブ配信サービス制御部
113 販売実績管理部
15 ストレージ(記憶装置)
151 ユーザ情報テーブル
153 配信管理テーブル
155 関係管理テーブル
157 販売実績管理テーブル
20 通信ネットワーク
22 商品販売管理サーバ
30 ユーザ端末
40 サーバ側プログラム
42 端末側プログラム
60 トップ画面
70 配信画面
80 視聴画面
90 商品購入状況一覧画面
100 配信準備画面
300 商品販売用トップ画面
310 購入手続画面
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