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▶ 株式会社 トーホーの特許一覧

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  • 特開-筒状構造体およびサウナ構造体 図1
  • 特開-筒状構造体およびサウナ構造体 図2
  • 特開-筒状構造体およびサウナ構造体 図3
  • 特開-筒状構造体およびサウナ構造体 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062900
(43)【公開日】2024-05-10
(54)【発明の名称】筒状構造体およびサウナ構造体
(51)【国際特許分類】
   A61H 33/06 20060101AFI20240501BHJP
【FI】
A61H33/06 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022181405
(22)【出願日】2022-10-25
(71)【出願人】
【識別番号】500084511
【氏名又は名称】株式会社 トーホー
(72)【発明者】
【氏名】藤井 実
【テーマコード(参考)】
4C094
【Fターム(参考)】
4C094AA01
4C094BA03
4C094BA06
4C094BA12
4C094GG04
(57)【要約】
【課題】同じ板材を用いて大型のものや小型のものに対応可能な筒状構造体及びサウナ構造体を提供する。
【解決手段】 平板状をなす複数の板材を周方向に組み合わせてなる筒部を有する筒状構造体であって、前記各板材のうち、互いに組み合わされる第1板材と第2板材について、前記第1板材の前記第2板材側の端部には、軸部が設けられており、前記第2板材の前記第1板材側の端部には、前記軸部と同じ径をなして前記軸部を受ける凹形状の軸受部が設けられており、前記軸部と前記軸受部とが当接した状態で回転できる限界値が、前記筒部の内周側に形成される前記第1板材と前記第2板材とのなす角度として90度~150度の範囲内にあるように設定されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板状をなす複数の板材を周方向に組み合わせてなる筒部を有する筒状構造体であって、
前記各板材のうち、互いに組み合わされる第1板材と第2板材について、
前記第1板材の前記第2板材側の端部には、軸部が設けられており、
前記第2板材の前記第1板材側の端部には、前記軸部と同じ径をなして前記軸部を受ける凹形状の軸受部が設けられており、
前記軸部と前記軸受部とが当接した状態で回転できる限界値が、前記筒部の内周側に形成される前記第1板材と前記第2板材とのなす角度として90度~150度の範囲内にあるように設定されている、筒状構造体。
【請求項2】
請求項1に記載の筒状構造体と、前記筒状構造体の開口両端部を閉塞する閉塞部と、
を備える、サウナ構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筒状構造体およびサウナ構造体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
木製バレルサウナが従来から知られている。木製バレスサウナは、平板状をなす複数の板材を周方向に組み合わせてなる筒部を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のものでは、板材との組み合わせ角度の自由度が低く、同じ板材を用いて大型のものや小型のものなどのバリエーションを確保することが困難であった。
本発明は、同じ板材を用いて大型のものや小型のものに対応可能な筒状構造体を提供することを目的とする。また、その筒状構造体を活用したサウナ構造体を提供することを更なる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は、
平板状をなす複数の板材を周方向に組み合わせてなる筒部を有する筒状構造体であって、
前記各板材のうち、互いに組み合わされる第1板材と第2板材について、
前記第1板材の前記第2板材側の端部には、軸部が設けられており、
前記第2板材の前記第1板材側の端部には、前記軸部と同じ径をなして前記軸部を受ける凹形状の軸受部が設けられており、
前記軸部と前記軸受部とが当接した状態で回転できる限界値が、前記筒部の内周側に形成される前記第1板材と前記第2板材とのなす角度として90度~150度の範囲内にあるように設定されていることを特徴とする。
また、上記筒状構造体を用い、前記筒状構造体の開口両端部を閉塞する閉塞部を更に備えるサウナ構造体とすることができる。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、同じ板材を用いて大型のものや小型のものに対応可能な筒状構造体を得ることができる。また、その筒状構造体を活用したサウナ構造体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】桧製バレルサウナの正面図
図2】バレルサウナを形成する板材の断面図
図3】隣接する板材の軸部及び軸受部、並びに板材同士のなす角度を説明する説明図
図4】別例を示し、桧製水風呂の正面図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図1に示される桧製バレルサウナ1を例に説明する。
平板状をなす複数の板材2を周方向に組み合わせる横置型筒状構造体は、片方向の妻側に開口部出入口となる扉が付いている。
筒状構造体の内装床は、平面スノコが設置してあり、内装平側の下部には、平側と平行に向かい合わせにベンチが固定されている。
筒の長さにより、横置型筒状構造体サウナの使用可能人数が4名用と6名用に分かれる。
縦置型筒状構造体は、筒状面に開口出入口となる扉が付いている。
内装は、移動式ベンチが2台設置してあり、2名用となる。
筒状構造体の移動と設置については、工場で組み立てたのち、リフトもしくはユニック車で行う。
図2,3に示すように、隣接する板材2(第1板材及び第2板材)は、それぞれ同一形状をなしている。板材2には、幅方向の一端に、長さ方向全域にわたって延びる円柱状の軸部3が一体形成されている。板材2の幅方向の他端には、長さ方向全域にわたって延びる凹形状の軸受部4が一体形成されている。
軸部3の径と軸受部4の径は同一になっており、軸受部4の内周面と軸部3の外周面とが常に接した状態で、軸受部4に対して軸部3が回転可能になっている。
回転可能な限界値は、軸部3及び軸受部4の形状により、隣接する板材2の内角(バレルサウナ1の内周側の角度)が120度とされている。ただし、90度~150度以内であればよく、110度~130度以内であれば更に望ましい。限界値が大きいほど小径で小型のバレルサウナ1を製造できる。一方、限界値が大きすぎると、軸部3と軸受部4との安定した軸構造を確保しにくくなる。したがって、上記範囲が望ましい。
なお、本発明はバレルサウナ1以外にも、図4に示すように、水風呂5として実施してもよい。
【符号の説明】
【0008】
1・・・バレルサウナ
2・・・板材
3・・・軸部
4・・・軸受部
5・・・水風呂
図1
図2
図3
図4