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特開2024-62927エアロゾル発生装置及びこれを備えたエアロゾル発生システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062927
(43)【公開日】2024-05-10
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置及びこれを備えたエアロゾル発生システム
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240501BHJP
   A24F 40/90 20200101ALI20240501BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/90
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023111910
(22)【出願日】2023-07-07
(31)【優先権主張番号】202211309586.0
(32)【優先日】2022-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517419906
【氏名又は名称】深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SMOORE TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】16#, Dongcai Industrial Park, Gushu Town, Xixiang Street, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】羅 永杰
(72)【発明者】
【氏名】鄭 維
(72)【発明者】
【氏名】謝 崢俊
(72)【発明者】
【氏名】陳 涛
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC01
4B162AC33
(57)【要約】      (修正有)
【課題】エアロゾル発生装置の正常な充電を確保しつつ、出し入れの位置決め精度の要求を低減し、エアロゾル発生装置の使用体験感を向上させる。
【解決手段】エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向の第1端の端面は、エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向に垂直な導電平面であり、導電平面には正極導電部及び負極導電部が設けられている。上記エアロゾル発生装置によれば、エアロゾル発生装置自体によって充電装置との取付ガイドを実現し、導電平面と充電装置とが電気的に接続されることにより凹凸位置決めの特徴を解消する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置であって、
前記エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向の第1端の端面は、前記エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向に垂直な導電平面であり、前記導電平面には正極導電部及び負極導電部が設けられている、
ことを特徴とするエアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記エアロゾル発生装置は側面をさらに有し、前記側面は、前記導電平面の縁部から前記エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向の第2端まで軸方向に滑らかに延びる、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記エアロゾル発生装置は側面をさらに有し、前記側面は前記導電平面を周方向に取り囲む1つの曲面を含み、又は、前記側面は前記導電平面を周方向に取り囲む複数の平面を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記導電平面は円形である、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記正極導電部、前記負極導電部及び前記導電平面は、同一平面内に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記導電平面には信号導電部がさらに設けられ、前記正極導電部、前記負極導電部、前記信号導電部及び前記導電平面は同一平面内に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記正極導電部は第1仮想円環内に位置し、前記負極導電部は第2仮想円環内に位置し、
前記第1仮想円環と前記第2仮想円環はいずれも円環状で且つ同軸に間隔をおいて配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記導電平面は、仮想円形内に位置する信号導電部をさらに含み、
前記仮想円形は、前記第2仮想円環の内側に位置し、前記第2仮想円環と同軸に配置されている、
ことを特徴とする請求項7に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記エアロゾル発生装置は、
本体と、
前記本体の軸方向の一端に取り付けられ、前記本体の一端の端面に露出して前記導電平面を形成するベースと、
前記ベースに嵌設され、前記導電平面に露出する部分が前記正極導電部を形成する正極導電部材と、
前記ベースに嵌設され、前記導電平面に露出する部分が前記負極導電部を形成する負極導電部材と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置と、充電装置とを含み、
前記エアロゾル発生装置は、前記充電装置に着脱可能に取り付けられるとともに、前記正極導電部及び前記負極導電部を介して前記充電装置に電気的に接続され、
前記充電装置は、前記エアロゾル発生装置を充電するために用いられる、
ことを特徴とするエアロゾル発生システム。
【請求項11】
前記充電装置は、前記正極導電部及び前記負極導電部に接触して電気的に接続されるように構成された複数の充電接点を含み、全ての前記充電接点が前記導電平面に接触する接触面が同一平面内に位置する、
ことを特徴とする請求項10に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項12】
前記エアロゾル発生装置には第1磁気吸引部材が設けられ、前記充電装置は、充電台と、前記充電台内に設けられた第2磁気吸引部材とを含み、前記充電台の一側には収容キャビティが設けられており、
前記エアロゾル発生装置は、前記収容キャビティ内に収容可能であり、前記第2磁気吸引部材と前記第1磁気吸引部材との相互吸着によって前記充電台に対して固定される、
ことを特徴とする請求項10に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項13】
前記充電台は、前記収容キャビティの一端に位置する障壁を有し、前記障壁は前記エアロゾル発生装置の第1端を周方向に取り囲んでいる、
ことを特徴とする請求項12に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項14】
前記充電装置は摺動キャップをさらに含み、前記摺動キャップは、前記エアロゾル発生装置の前記第1端から縦方向の軸方向に離れた第2端を露出又は遮蔽するように前記充電台に移動可能に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項12に記載のエアロゾル発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、霧化技術分野に関し、特に、エアロゾル発生装置及びこれを備えたエアロゾル発生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾルは、固体又は液体の小さな粒子が気体媒体中に分散・浮遊して形成されるコロイド分散体であり、エアロゾルは呼吸器系から人体に吸収されるので、ユーザに新しい代替吸収手段を提供する。エアロゾル発生装置とは、貯蔵された霧化可能な基質から加熱又は超音波などの方法によってエアロゾルを形成する装置を意味する。霧化可能な基質は、液体、ゲル、ペースト又は固体のエアロゾル発生基質を含み、これらの媒体の霧化は、従来の製品形態及び吸収手段の代わりに、ユーザに吸入可能なエアロゾルを供給することができる。
【0003】
しかしながら、従来のエアロゾル発生装置は、通常、充電装置によって充電されるものであり、エアロゾル発生装置と充電装置との取付位置決めのためにエアロゾル発生装置に凹凸位置決めの特徴を設ける必要がある場合が多いが、凹凸位置決めの特徴の設置はエアロゾル発生装置の出し入れの位置決め精度に対する要求が高く、エアロゾル発生装置の使用体験感に影響を与えるとともに、エアロゾル発生装置の美観性を損なってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、エアロゾル発生装置の充電装置への出し入れの位置決め精度の要求が高いという問題に対して、エアロゾル発生装置の出し入れの位置決め精度の要求を低減する技術的効果を奏するエアロゾル発生装置及びそれを備えたエアロゾル発生システムを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様では、エアロゾル発生装置であって、前記エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向の第1端の端面は、前記エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向に垂直な導電平面であり、前記導電平面には正極導電部及び負極導電部が設けられているエアロゾル発生装置が提供される。
【0006】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置は側面をさらに有し、前記側面は、前記導電平面の縁部から前記エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向の第2端まで軸方向に滑らかに延びる。
【0007】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置は側面をさらに有し、前記側面は前記導電平面を周方向に取り囲む1つの曲面を含み、又は、前記側面は前記導電平面を周方向に取り囲む複数の平面を含む。
【0008】
一実施例において、前記導電平面は円形である。
【0009】
一実施例において、前記正極導電部、前記負極導電部及び前記導電平面は、同一平面内に位置する。
【0010】
一実施例において、前記導電平面には信号導電部がさらに設けられ、前記正極導電部、前記負極導電部、前記信号導電部及び前記導電平面は同一平面内に位置する。
【0011】
一実施形態において、前記正極導電部は第1仮想円環内に位置し、前記負極導電部は第2仮想円環内に位置し、前記第1仮想円環と前記第2仮想円環はいずれも円環状で且つ同軸に間隔をおいて配置される。
【0012】
一実施例において、前記導電平面は、仮想円形内に位置する信号導電部をさらに含み、前記仮想円形は、前記第2仮想円環の内側に位置し、前記第2仮想円環と同軸に配置されている。
【0013】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置は、本体と、前記本体の軸方向の一端に取り付けられ、前記本体の一端の端面に露出して前記導電平面を形成するベースと、前記ベースに嵌設され、前記導電平面に露出する部分が前記正極導電部を形成する正極導電部材と、前記ベースに嵌設され、前記導電平面に露出する部分が前記負極導電部を形成する負極導電部材と、を含む。
【0014】
本発明の別の態様では、上記エアロゾル発生装置と、充電装置とを含み、前記エアロゾル発生装置は、前記充電装置に着脱可能に取り付けられるとともに、前記正極導電部及び前記負極導電部を介して前記充電装置に電気的に接続され、前記充電装置は、前記エアロゾル発生装置を充電するために用いられるエアロゾル発生システムが提供される。
【0015】
一実施例において、前記充電装置は、前記正極導電部及び前記負極導電部に接触して電気的に接続されるように構成された複数の充電接点を含み、全ての前記充電接点が前記導電平面に接触する接触面が同一平面内に位置する。
【0016】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置には第1磁気吸引部材が設けられ、前記充電装置は、充電台と、前記充電台内に設けられた第2磁気吸引部材とを含み、前記充電台の一側には収容キャビティが設けられており、前記エアロゾル発生装置は、前記収容キャビティ内に収容可能であり、前記第2磁気吸引部材と前記第1磁気吸引部材との相互吸着によって前記充電台に対して固定される。
【0017】
一実施例において、前記充電台は、前記収容キャビティの一端に位置する障壁を有し、前記障壁は前記エアロゾル発生装置の第1端を周方向に取り囲んでいる。
【0018】
一実施例において、前記充電装置は摺動キャップをさらに含み、前記摺動キャップは、前記エアロゾル発生装置の前記第1端から縦方向の軸方向に離れた第2端を露出又は遮蔽するように前記充電台に移動可能に取り付けられる。
【発明の効果】
【0019】
上記エアロゾル発生装置によれば、エアロゾル発生装置自体によって充電装置との取付ガイドを実現し、導電平面と充電装置とが電気的に接続されることにより凹凸位置決めの特徴を解消するので、エアロゾル発生装置の正常な充電を確保しつつ、出し入れの位置決め精度の要求を低減し、エアロゾル発生装置の全体的な美観性及び使用体験感を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施例に係るエアロゾル発生システムの概略構成図である。
図2図1に示すエアロゾル発生システムの充電装置とエアロゾル発生装置の概略分解図である。
図3】本発明の一実施例に係るエアロゾル発生装置の概略構成図である。
図4図1に示すエアロゾル発生装置の部分拡大概略図である。
図5】一実施形態に係るエアロゾル発生装置の導電平面の概略図である。
図6】別の実施形態に係るエアロゾル発生装置の導電平面の概略図である。
図7図1に示すエアロゾル発生装置の一部の構成の一方向から見た概略分解図である。
図8図1に示すエアロゾル発生装置の一部の構成の別方向から見た概略分解図である。
図9図1に示すエアロゾル発生システムの一部の構成の概略分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、本発明を十分に理解するために、多くの具体的な細部を説明する。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態とは異なる多くの他の形態で実施することができ、当業者であれば、本発明の趣旨から逸脱することなく類似な改善を行うことができる。したがって、本発明は以下に開示される具体的な実施例に限定されるものではない。
【0022】
本発明の説明において、理解すべきものとして、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などが指示する方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすく且つ説明を簡略化するためのものだけであり、言及される装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造及び操作しなければならないことを意味又は示唆するものではなく、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0023】
なお、用語「第1」、「第2」は説明の目的だけであり、相対的な重要性を意味又は示唆し、又は説明された技術的特徴の数を示唆すると理解されるものではない。従って、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本発明の説明において、特に明示的かつ具体的に制限されない限り、「複数」の意味は少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどである。
【0024】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などは、広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよいし、一体になってもよい。また、機械的に接続されていてもよいし、電気的に接続されていてもよい。また、特に明確に限定されない限り、直接的に接続されていてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されていてもよいし、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。本発明における上記用語の具体的な意味は、特定の状況に応じて当業者には理解されるであろう。
【0025】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1及び第2特徴が直接に接触してもよいし、第1及び第2特徴が中間媒体を介して間接的に接触してもよい。また、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」、及び「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上又は斜め上にあるか、あるいは第1特徴の水平高さが第2特徴よりも大きいことを示すだけであってもよい。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」、及び「下面」にあることは、第1特徴が第2特徴の直下又は斜め下にあるか、あるいは第1特徴の水平高さが第2特徴よりも小さいことを示すだけであってもよい。
【0026】
なお、一方の素子が他方の素子に「固定される」、「設けられる」と呼ばれる場合、他方の素子に直接存在してもよいし、又は介在する要素が存在してもよい。一方の素子が他方の素子に「接続される」と考えられる場合、他方の素子に直接接続されてもよいし、又は介在する要素が存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「上」、「下」、「左」、「右」及び類似の表現は説明の目的だけであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【0027】
図1及び図2を参照すると、本発明の一実施例は、エアロゾル発生装置100と、充電装置200とを含むエアロゾル発生システム1000を提供する。エアロゾル発生装置100は、充電装置200に着脱可能に取り付けられるとともに充電装置200に電気的に接続され、充電装置200はエアロゾル発生装置を充電するために用いられる。
【0028】
エアロゾル発生装置100は、エアロゾル発生基質を加熱してユーザが使用するためのエアロゾルを発生させるために用いられる。ここで、加熱手段としては、対流、伝導、放射又はそれらの組合せであってもよい。エアロゾル発生基質の形態としては、液体、ゲル、ペースト又は固体などであってもよい。エアロゾル発生基質は固体である場合、粉砕状、顆粒化、粉末状、粒状、ストリップ状、又はシート状の形態の固体であってもよい。エアロゾル発生基質は、医療や、ヘルスケア、健康、美容の目的のための材料を含むが、これらに限定されない。例えば、エアロゾル発生基質は、薬液や油系であり、又はエアロゾル発生基質は、植物の根、茎、葉、花、芽、種子などの植物系材料である。
【0029】
背景技術に記載されているように、従来のエアロゾル発生装置100及び充電装置200は、通常、エアロゾル発生装置100に突起(又は溝)を設け、充電装置200に対応して溝(又は突起)を設けるという凹凸位置決めの特徴を備えており、エアロゾル発生装置100を充電装置200上に配置する際に、突起が溝内にスムーズに嵌合されて取付位置決めを実現するために突起と溝との位置合わせを行う必要があるため、エアロゾル発生装置100の出し入れ位置決め精度に対する要求が高く、エアロゾル発生装置100の使用体験感に影響を与え、エアロゾル発生装置100の全体的な美観性を損なうことは明らかである。
【0030】
上述した技術的問題に基づいて、図3及び図4を参照すると、いくつかの実施例では、本発明のエアロゾル発生装置100は、縦方向(Z方向)の軸方向に対向して配置された第1端及び第2端を含む実質的に中心軸に沿って縦方向に延びる柱状構造を含む。ここで、エアロゾル発生装置100の縦方向の軸方向の第1端の端面は導電平面141であり、導電平面141はエアロゾル発生装置100の縦方向の軸方向に垂直であり、導電平面141には、充電装置200の正極に接続されるための正極導電部1521aと、充電装置200の負極に接続されるための負極導電部1541aとが設けられている。エアロゾル発生装置100が充電装置200に取り付けられると、エアロゾル発生装置100は、正極導電部1521a及び負極導電部1541aを介して充電装置200に接触し、エアロゾル発生装置100と充電装置200との電気的接続が図られる。
【0031】
上記エアロゾル発生装置100によれば、エアロゾル発生装置100自体によって充電装置200との取付ガイドを実現し、正極導電部1521a及び負極導電部1541aが設けられた導電平面141と充電装置200とが電気的に接続されることにより凹凸位置決めの特徴を解消するので、エアロゾル発生装置100の正常な充電を確保しつつ、出し入れの位置決め精度の要求を低減し、エアロゾル発生装置100の全体的な美観性及び使用体験感を向上させる。
【0032】
なお、「第1端の端面は導電平面141である」とは、第1端の端面全体が導電平面141を形成していることを意味し、「導電平面141はエアロゾル発生装置100の縦方向の軸方向に垂直である」とは、導電平面141が段差のない平面であり、導電平面141上の任意の3点が同一平面内にあり、導電平面141上の任意の直線がエアロゾル発生装置100の縦方向の軸方向に垂直であることを意味する。
【0033】
さらに、いくつかの実施形態では、エアロゾル発生装置100は、導電平面141の縁部からエアロゾル発生装置100の縦方向の軸方向の第2端まで軸方向に滑らかに延びる側面1212をさらに有する。具体的には、側面1212は、第1端から第2端まで滑らかに延びる、導電平面141を周方向に取り囲む1つの曲面を含んでもよいし、導電平面141を周方向に取り囲む複数の平面を含んでもよく、すべての平面は、導電平面141の周方向に沿って連続的に接続され、各平面は、第1端から第2端まで滑らかに延びる。
【0034】
このように、エアロゾル発生装置100の側面1212にも、位置決めのための凹凸位置決めの特徴が設けられていないので、位置決め精度の要求をさらに低減し、エアロゾル発生装置100の全体的な美観性及び使用体験感を向上させる。
【0035】
具体的には、いくつかの実施例では、エアロゾル発生装置100は、本体120と、本体120の一端に取り付けられたベース140とを含み、本体120には、ベース140を介して充電装置200に電気的に接続された制御基板が設けられている。
【0036】
具体的には、本体120は、実質的に柱状構造を有し、本体120の中心軸は、エアロゾル発生装置100の中心軸であり、本体120は、本体ハウジング121と、エアロゾル発生基質を霧化させるために本体ハウジング121内に収容されたアトマイザー123及び電源アセンブリ125(図9に示す)とを含む。ベース140は、本体120の縦方向の軸方向の一端に取り付けられ、電源アセンブリ125に電気的に接続されており、ベース140は、本体120の一端の端面に露出して導電平面141を形成し、本体ハウジング121の外側壁は、エアロゾル発生装置100の側面1212を形成する。
【0037】
いくつかの実施例では、導電平面141は、中心点がエアロゾル発生装置100の中心軸を通る円形である。これにより、エアロゾル発生装置100は、異なる角度で充電装置200に取り付けることができる。導電平面141の形状はこれに限定されず、他の実施例では、導電平面141は、楕円形、多角形などの他の形状であってもよいことを理解されたい。
【0038】
好ましい実施形態として、正極導電部1521a、負極導電部1541a及び導電平面141は同一平面内にあり、すなわち、正極導電部1521a及び負極導電部1541aはいずれも導電平面141と面一である。いくつかの実施例では、導電平面141には、充電装置200に通信可能に接続されるための信号導電部156aがさらに設けられ、正極導電部1521a、負極導電部1541a、信号導電部156a、及び導電平面141は、同一平面内にある。
【0039】
このように、第1端の端面は凹凸のない完全な平面を形成するため、エアロゾル発生装置100の正常な充電を確保しつつ、出し入れの位置決め精度の要求を低減し、エアロゾル発生装置100の全体的な美観性及び使用体験感を向上させる。
【0040】
他のいくつかの実施例では、正極導電部1521a、負極導電部1541a、及び信号導電部156aは、異なる構造の充電装置200に合わせることができるように、導電平面141に対して凹又は凸となってもよいことを理解されたい。
【0041】
さらに、具体的には、いくつかの実施例では、正極導電部1521aは第1仮想円環内に位置し、負極導電部1541aは第2仮想円環内に位置し、信号導電部156aは仮想円形内に位置する。ここで、第1仮想円環、第2仮想円環及び仮想円形の3つは同軸かつ間隔をおいて配置され、第1仮想円環、第2仮想円環及び仮想円形の3つの中心点はいずれも本体120の中心軸を通る。そして、第2仮想円環の外径は、第1仮想円環の内径よりも小さくて第1仮想円環の内側に位置し、仮想円形の外径は、第2仮想円環の内径よりも小さくて第2仮想円環の内側に位置する。
【0042】
このように、エアロゾル発生装置100が任意の角度で充電装置200に取り付けられる場合、正極導電部1521a、負極導電部1541a及び信号導電部156aを介して充電装置200との電気的接続及び通信的な接続が可能となる。充電中にエアロゾル発生装置100を周方向に回転させても、導電平面141、正極導電部1521a、負極導電部1541a及び信号導電部156aが共に1つの平面を形成するので、正極導電部1521a、負極導電部1541a及び信号導電部156aはいずれも充電装置200との正常な電気的接続及び通信的な接続を維持することができる。
【0043】
好ましい実施形態として、図5に示すように、正極導電部1521aは、第1仮想円環と全く同じ形状の完全な閉じた円環形状をしており、正極導電部1521aの外郭は、第1仮想円環の外郭と重なっている。負極導電部1541aは、第2仮想円環と全く同じ形状の完全な閉じた円環形状をしており、負極導電部1541aの外郭は第2仮想円環の外郭と重なっている。信号導電部156aは、仮想円形と全く同じ形状の円形をしており、信号導電部156aの外郭は、仮想円形の外郭と重なっている。信号導電部156a、負極導電部1541a、及び正極導電部1521aは、導電平面141の径方向に沿って中心から周囲に向かって順に交互に配置されている。
【0044】
他の実施例では、図6に示すように、正極導電部1521aは複数のサブ正極導電部を含み、全てのサブ正極導電部は前記第1仮想円環内に位置し、各サブ正極導電部はブロック状であり、全てのサブ正極導電部は本体120の中心軸の周りに間隔をおいて配列される。負極導電部1541aは、複数のサブ負極導電部を含み、全てのサブ負極導電部は上記第2仮想円環内に位置し、各サブ負極導電部はブロック状であり、全てのサブ負極導電部は本体120の中心軸の周りに間隔をおいて配列される。信号導電部156aは、仮想円形と全く同じ形状の円形をしており、信号導電部156aの外郭は、仮想円形の外郭と重なっている。なお、他の実施例において、サブ正極導電部及びサブ負極導電部の形状、数及び配列方式は、異なる充電要求を満たすように必要に応じて設定することができるが、これに限定されない。
【0045】
図7及び図8を参照すると、いくつかの実施例では、ベース140は、本体120の軸方向の一端内に取り付けられるように本体120の軸方向の一端に適合された回転体状構造を有し、エアロゾル発生装置100は、ベース140に嵌設された正極導電部材152及び負極導電部材154を含み、正極導電部材152のベース140に露出する部分は、正極導電部1521aを形成し、負極導電部材154のベース140に露出する部分は、負極導電部1541aを形成し、ベース140の導電部材が嵌設されていない部分は、正極導電部材152と負極導電部材154とを絶縁するためのものである。さらに、いくつかの実施例では、エアロゾル発生装置100は、ベース140に嵌設された信号導電部材156をさらに含み、ベース140の外側に露出する信号導電部材156の部分は、信号導電部156aを形成する。
【0046】
なお、「正極導電部材152のベース140に露出する部分」とは、正極導電部材152のベース140によって覆われていない可視部分を意味し、ベース140の外面に対して凹んでいてもよいし、ベース140の外面と面一であっていてもよいし、ベース140の外面に対して凸状になっていてもよい。同様に、「負極導電部材154のベース140に露出する部分」は、負極導電部材154のベース140によって覆われていない可視部分を意味し、ベース140の外面に対して凹んでいてもよいし、ベース140の外面と面一であってもよいし、ベース140の外面に対して凸状になってもよい。
【0047】
より具体的には、正極導電部材152は、円環状構造の正極導電体1521と、正極接続端子1523とを含み、正極導電体1521の周方向に垂直な断面が矩形状であり、正極接続端子1523は、正極導電体1521の一端の端面に突設されている。負極導電部材154は、円環状構造の負極導電体1541と、負極接続端子1543とを含み、負極導電体1541の周方向に垂直な横断面が矩形状であり、負極接続端子1543は、負極導電体1541の一端の端面に突設されている。信号導電部材156は、断面が円形の柱状構造を有する。
【0048】
ベース140は、第1方向に対向して設けられた第1端面1432と第2端面1434とを有し、ベース140には、取付孔1435、第1取付溝1432a及び第2取付溝1432bが設けられている。取付孔1435は、ベース140の中心に位置し、第1端面1432及び第2端面1434に連通し、第1取付溝1432aは、第1端面1432に形成され、取付孔1435を周方向に取り囲んで円環状になり、第2取付溝1432bは、第1端面1432に形成され、第1取付溝1432aを周方向に取り囲んで円環状になる。第2端面1434には、第1取付溝1432aに連通する第1連通孔1434aと、第2取付溝1432bに連通する第2連通孔1434bとがさらに設けられている。
【0049】
このように、第1端面1432はエアロゾル発生装置100の導電平面141を形成するためのものであり、正極導電部材152の正極導電体1521は第2取付溝1432b内に嵌設され、正極導電部材152の正極接続端子1523は第2連通孔1434bを貫通してベース140本体から突出して本体120内の制御基板に接続され、正極導電体1521の正極接続端子1523とは反対側の端面はベース140本体の第1端面1432と面一になって正極導電部1521aを形成する。負極導電部材154の負極導電体1541は第1取付溝1432a内に嵌設され、負極導電部材154の負極接続端子1543は第1連通孔1434aを貫通してベース140本体から突出して本体120内の制御基板に接続され、負極導電体1541の負極接続端子1543とは反対側の端面はベース140の本体の第1端面1432と面一になって負極導電部1541aを形成する。信号導電部材156は、一端が取付孔1435を貫通して第2端面1434から突出して本体120内の制御基板に接続され、他端の端面が第1端面1432と面一になって信号導電部156aを形成する。
【0050】
図1図2図3及び図9を参照すると、充電装置200は、エアロゾル発生装置100を収容するための収容キャビティ210aを有し、収容キャビティ210aの底部には、第1方向に伸縮可能な少なくとも2つの充電接点218aが設けられている。エアロゾル発生装置100が充電装置200に取り付けられると、充電接点218aは、エアロゾル発生装置100の導電平面141の正極導電部1521a及び負極導電部1541aの当接下で正極導電部1521a及び負極導電部1541aに接触して電気的に接続され、充電装置200とエアロゾル発生装置100との電気的な接続が実現される。
【0051】
好ましい実施形態として、正極導電部1521aと負極導電部1541aとが同一平面上に位置する設計に対応して、全ての充電接点218aが導電平面141に接触する接触面も、第1方向に垂直な同一平面内に位置する。
【0052】
これにより、エアロゾル発生装置100が充電装置200に取り付けられる場合、各充電接点218aは、正極導電部1521a及び負極導電部1541aの押圧下で同じ伸縮度合いを有するので、各充電接点218aは、正極導電部1521a及び負極導電部1541aと同じ接触面積を有し、ひいては同じ接触抵抗が確保される。逆に、各充電接点218aが導電平面141に接触する接触面の高さに差があると、各充電接点218aは正極導電部1521a及び負極導電部1541aの押圧下で伸縮度合いが異なってしまい、各充電接点218aと正極導電部1521a及び負極導電部1541aとの接触面積が異なってしまい、最終的には接触抵抗が異なってエアロゾル発生装置100の正常な充電に影響を与えてしまう。
【0053】
具体的には、エアロゾル発生装置100の本体120内に第1磁気吸引部材160が設けられ、充電装置200は、充電台210と、充電台210内に設けられた第2磁気吸引部材230とを含み、収容キャビティ210aは、充電台210の一側に設けられ、霧化アセンブリは収容キャビティ210a内に収容されるときに、第2磁気吸引部材230と第1磁気吸引部材160との相互吸着によって充電台210に対して固定される。
【0054】
このように、エアロゾル発生装置100は充電装置200の収容キャビティ210a内に収容されるときに、第2磁気吸引部材230と第1磁気吸引部材160との相互吸着によって充電台210に対して固定されることにより、エアロゾル発生装置100の収容キャビティ210a内での回転やガタつきが効果的に防止され、凹凸位置決めの特徴が解消されるとともに、エアロゾル発生装置100と充電装置200との間の正確で確実な電気的接続が確保される。
【0055】
いくつかの実施例では、充電台210は、収容キャビティ210aの一端に位置する障壁を有し、障壁の内面は、収容キャビティ210aの底部の壁を形成し、エアロゾル発生装置100が収容キャビティ210a内に収容されたときに、障壁は、エアロゾル発生装置100の第1端を周方向に取り囲んでエアロゾル発生装置100をさらに制限して、エアロゾル発生装置100が収容キャビティ210aから外れるのを防止する。
【0056】
図1図2及び図9を引き続き参照すると、具体的には、一実施例では、充電台210は、充電台ハウジング212、充電アセンブリ214、ストッパ216、及び充電モジュール218を含む。充電台ハウジング212は、立方体構造であり、ハウジング底壁212aと、第1側壁212bと、第2側壁212cと、第3側壁212dとを有し、第1側壁212b、第2側壁212c、及び第3側壁212dは、底壁の縁部から充電台210本体の高さ方向に延びており、第1側壁212bと第2側壁212cとは、充電台210本体の幅方向に間隔をおいて設けられ、第3側壁212dは、第1側壁212bと第2側壁212cとの間に接続され、充電台ハウジング212の長手方向における底壁の一側に位置している。充電アセンブリ214は、充電台ハウジング212の長手方向において第3側壁212dが設けられた一方側に収容されており、充電台ハウジング212の長手方向における他方側には、ストッパ216を取り付けるための取付溝が形成されている。
【0057】
ストッパ216は、シリカゲル、プラスチック又は他の材料で形成され、充電台ハウジング212の取付溝内に取り付けられ、ストッパ底壁2161と、ストッパ底壁2161の一部の縁部から同一方向に延びて形成されたストッパ側壁2163とを含み、ストッパ底壁2161はハウジング底壁212a内に収容され、ストッパ側壁2163は充電アセンブリ214を遮蔽するようにストッパ側壁2163の一側に位置する。充電モジュール218はストッパ底壁2161に嵌設され、充電モジュール218には、エアロゾル発生装置100の導電平面141に接触する充電接点218aが設けられ、第2磁気吸引部材230は、ストッパ側壁2163の充電アセンブリ214を向く側に設けられている。
【0058】
このように、ストッパ底壁2161、ハウジング底壁212a、ストッパ側壁2163、第1側壁212b、及び第2側壁212cは、共に収容キャビティ210aを画定し、充電接点218aは収容キャビティ210a内に伸びてエアロゾル発生装置100を充電し、且つ、収容キャビティ210aの形状はエアロゾル発生装置100の形状に適合して、エアロゾル発生装置100の収容キャビティ210a内での回転やガタつきを効果的に防止する。
【0059】
さらに、ストッパ底壁2161は、溝底壁2161aと、溝底壁2161aを取り囲む溝側壁2161bとを有する内向きに凹んだ溝を有し、溝側壁2161bは、溝底壁2161aの周側に3/4回りよりも大きな円弧状である。このように、溝側壁2161bは、ハウジング底壁212aと共に、エアロゾル発生装置100を制限するための障壁を形成する。
【0060】
いくつかの実施例では、ストッパ216のストッパ側壁2163の充電アセンブリ214を向く側には第1スナップ係合部2163aが設けられ、充電台ハウジング212には、第1スナップ係合部2163aと係合する第2スナップ係合部が設けられる。このようにして、第1スナップ係合部2163aと第2スナップ係合部との係合によって、充電台ハウジング212とストッパ216との着脱可能な接続が実現される。
【0061】
具体的には、第1スナップ係合部2163aと第2スナップ係合部との一方がスナップバックルであり、第1スナップ係合部2163aと第2スナップ係合部との他方が係止溝であり、スナップバックルが係止溝内に係止可能である。
【0062】
なお、第1スナップ係合部2163a及び第2スナップ係合部の数は、1つに限定されない。第1スナップ係合部2163a及び第2スナップ係合部の数が少なくとも2つである場合には、第1スナップ係合部2163aはストッパ216の軸方向に間隔をおいて配置され、これに対応して、第2スナップ係合部は充電台ハウジング212の高さ方向に間隔をおいて配置される。ここで、第1スナップ係合部2163a及び第2スナップ係合部の数は限定されない。いくつかの実施例では、本体ハウジング121は角柱状であり、収容キャビティ210aの壁は本体ハウジング121に倣って密着する。このように、本体ハウジング121と収容キャビティ210aとの倣い密着により、エアロゾル発生装置100の収容キャビティ210a内での回転やガタつきがさらに防止される。
【0063】
本実施例では、本体ハウジング121は三角柱状である。他の実施例では、本体ハウジング121は、四角柱、五角柱、六角柱、又は他の非円筒形状であってもよい。これに対応して、収容キャビティ210aの壁は、本体ハウジング121の回転又はガタつきを拘束するように本体ハウジング121に倣って密着する。
【0064】
好ましい実施形態として、第1磁気吸引部材160は、本体ハウジング121の内壁に倣って密着する第1曲面161を有し、第2磁気吸引部材230は、充電台210の側壁に倣って密着する第2曲面232を有し、第1曲面161と第2曲面232とは極性が逆である。このように、エアロゾル発生装置100が収容キャビティ210a内に収容されるときに、エアロゾル発生装置100は、第2磁気吸引部材230と第1磁気吸引部材160との磁気吸引によって収容キャビティ210a内に固定される。
【0065】
ここで、第1曲面161及び第2曲面232は、いずれも単一の円弧面であってもよいし、円弧面と平面との組み合わせであってもよい。
【0066】
なお、第1磁気吸引部材160及び第2磁気吸引部材230の数は、1つに限定されない。第1磁気吸引部材160及び第2磁気吸引部材230の数が少なくとも2つの場合、第1磁気吸引部材160は本体ハウジング121の軸方向に間隔をおいて配置され、これに対応して、第2磁気吸引部材230は充電台ハウジング212の高さ方向に間隔をおいて配置される。ここで、第1磁気吸引部材160及び第2磁気吸引部材230の数は限定されない。
【0067】
いくつかの実施例では、充電装置200は、摺動キャップ250をさらに含み、摺動キャップ250は、ハウジング底壁212aから離れた充電台ハウジング212の側に取り付けられ、エアロゾル発生装置100の第2端を露出又は遮蔽するように充電台ハウジング212の長手方向に沿って往復移動可能である。エアロゾル発生装置100が充電状態にあるときに、エアロゾル発生装置100を遮蔽して保護するために、摺動キャップ250を収容キャビティ210aに向かって摺動させてもよい。エアロゾル発生装置100の充電が完了した後、エアロゾル発生装置100の取り出しを容易にするために、摺動キャップ250を収容キャビティ210aから離れる方向に摺動させてもよい。
【0068】
上記エアロゾル発生装置100及びこれを備えたエアロゾル発生システム1000によれば、エアロゾル発生装置100自体によって取付ガイドを行うことにより、エアロゾル発生装置100の充電装置200に合わせる導電平面141が平面となって凹凸位置決めの特徴を解消し、エアロゾル発生装置100の全体性と美観性を向上させ、位置決めの正確性と精度を確保しつつエアロゾル発生装置100の出し入れの体験感を向上させる。また、充電装置200は、接触面が同一平面内に位置する充電接点218aを介してエアロゾル発生装置100の正極導電部1521aと負極導電部1541aとに接触し、接触抵抗を効果的に低減し、エアロゾル発生装置100の充電速度を向上させる。
【0069】
以上説明した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについては説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載される範囲内であると考えられるべきである。
【0070】
上記の実施例は、本発明のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、その叙述は具体的かつ詳細であるが、本発明の発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者であれば、本発明の思想から逸脱することなく、本発明の範囲に含まれるいくつかの変形及び改善を行うことができることに留意されたい。したがって、本発明の特許の範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0071】
1000 エアロゾル発生システム;
100 エアロゾル発生装置、120 本体、121 本体ハウジング、1212 側面、123 アトマイザー、125 電源アセンブリ、140 ベース、141 導電平面、1432 第1端面、1432a 第1取付溝、1432b 第2取付溝、1434 第2端面、1434a 第1連通孔、1434b 第2連通孔、1435 取付孔、152 正極導電部材、1521 正極導電体、1521a 正極導電部、1523 正極接続端子、154 負極導電部材、1541 負極導電体、1541a 負極導電部、1543 負極接続端子、156 信号導電部材、156a 信号導電部、160 第1磁気吸引部材、161 第1曲面;
200 充電装置、210 充電台、210a 収容キャビティ、212 充電台ハウジング、212a ハウジング底壁、212b 第1側壁、212c 第2側壁、212d 第3側壁、214 充電アセンブリ、216 ストッパ、2161 ストッパ底壁、2161a 溝底壁、2161b 溝側壁、2163 ストッパ側壁、2163a 第1スナップ係合部、218 充電モジュール、218a 充電接点、230 第2磁気吸引部材、232 第2曲面、250 摺動キャップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9