IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司の特許一覧

<>
  • 特開-充電装置及びエアロゾル発生システム 図1
  • 特開-充電装置及びエアロゾル発生システム 図2
  • 特開-充電装置及びエアロゾル発生システム 図3
  • 特開-充電装置及びエアロゾル発生システム 図4
  • 特開-充電装置及びエアロゾル発生システム 図5
  • 特開-充電装置及びエアロゾル発生システム 図6
  • 特開-充電装置及びエアロゾル発生システム 図7
  • 特開-充電装置及びエアロゾル発生システム 図8
  • 特開-充電装置及びエアロゾル発生システム 図9
  • 特開-充電装置及びエアロゾル発生システム 図10
  • 特開-充電装置及びエアロゾル発生システム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062932
(43)【公開日】2024-05-10
(54)【発明の名称】充電装置及びエアロゾル発生システム
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/95 20200101AFI20240501BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20240501BHJP
【FI】
A24F40/95
A24F40/40
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023116056
(22)【出願日】2023-07-14
(31)【優先権主張番号】202211310063.8
(32)【優先日】2022-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517419906
【氏名又は名称】深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SMOORE TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】16#, Dongcai Industrial Park, Gushu Town, Xixiang Street, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】羅 永傑
(72)【発明者】
【氏名】鄭 維
(72)【発明者】
【氏名】陳 涛
(72)【発明者】
【氏名】謝 崢俊
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC01
4B162AC33
4B162AC44
(57)【要約】      (修正有)
【課題】エアロゾル発生装置を充電装置に挿入する過程で、電気接点が同時に接触して、電気的接続面積を大きくし、インピーダンスを低下させ、さらに充電速度を向上させることができる充電装置及びエアロゾル発生システムを提供する。
【解決手段】充電装置は、第1の方向に沿って直線状に配列された少なくとも2つの第1の電気接点を有し、充電装置は、各第1の電気接点がエアロゾル発生装置の導電平面と同時に接触できるように、エアロゾル発生装置を第2の方向に受容可能に構成され、第1の方向は、第2の方向と交差する。これにより、第1の電気接点の一部だけが導電平面に接触することを回避することができ、各第1の電気接点がエアロゾル発生装置の導電平面に同時に接触することができるので、電気的接続面積が大きくなり、インピーダンスが低下し、充電速度が向上する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置に適合して充電するための充電装置であって、
前記充電装置は、第1の方向に沿って直線状に配列された少なくとも2つの第1の電気接点を有し、
前記充電装置は、各前記第1の電気接点が前記エアロゾル発生装置の導電平面と同時に接触できるように、前記エアロゾル発生装置を第2の方向に受容可能に構成され、
前記第1の方向は、前記第2の方向と交差する、ことを特徴とする充電装置。
【請求項2】
前記エアロゾル発生装置が前記充電装置に取り付けられていないとき、前記導電平面に接触するための前記第1の電気接点の部分は同一平面内にある、ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
【請求項3】
前記導電平面に接触するための各前記第1の電気接点の部分は、前記第1の方向に沿った中心線を有し、全ての前記第1の電気接点の中心線は互いに重なり合っている、ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
【請求項4】
前記導電平面に接触するための前記第1の電気接点の部分は、異なる高さ勾配で分布している、ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
【請求項5】
前記充電装置は障壁を有し、前記エアロゾル発生装置が前記充電装置に取り付けられるときに、前記エアロゾル発生装置を制限するために、前記エアロゾル発生装置の前記導電平面を有する端部は前記障壁に取り囲まれ得る、ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
【請求項6】
前記障壁は弧状である、ことを特徴とする請求項5に記載の充電装置。
【請求項7】
前記充電装置は、前記エアロゾル発生装置を収容可能な収容キャビティを有する充電本体と、前記エアロゾル発生装置が前記収容キャビティ内に収容されたときに、前記エアロゾル発生装置の前記導電平面から縦方向の軸方向に離れた端部を露出又は遮蔽するように前記充電本体に移動可能に取り付けられた制限キャップとを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
【請求項8】
エアロゾル発生装置と、請求項1~7のいずれか1項に記載の充電装置とを備え、前記エアロゾル発生装置は、前記充電装置に着脱可能に取り付けられ、導電平面を有する、ことを特徴とするエアロゾル発生システム。
【請求項9】
前記導電平面は、異なる高さ勾配で分布している少なくとも2つのサブ導電平面を含む、請求項8に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項10】
前記充電装置は、前記エアロゾル発生装置を収容する収容キャビティを有し、
前記エアロゾル発生装置は、前記収容キャビティに倣って密着する異形エアロゾル発生装置である、ことを特徴とする請求項8に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項11】
前記充電装置は第1の磁気吸引部材をさらに有し、前記エアロゾル発生装置は第2の磁気吸引部材を有し、前記第1の磁気吸引部材及び前記第2の磁気吸引部材は、前記エアロゾル発生装置が前記充電装置に取り付けられる際に、前記エアロゾル発生装置を固定するために、前記エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向に対して垂直な方向に互いに吸着可能であり、及び/又は、
前記充電装置は第3の磁気吸引部材をさらに有し、前記エアロゾル発生装置は第4の磁気吸引部材を有し、前記第3の磁気吸引部材及び前記第4の磁気吸引部材は、前記エアロゾル発生装置が前記充電装置に取り付けられる際に、前記エアロゾル発生装置を固定するために、前記エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向に互いに吸着可能である、ことを特徴とする請求項8に記載のエアロゾル発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子タバコ充電技術の分野に関し、特に、充電装置及びエアロゾル発生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生システムは、通常、エアロゾル形成基質中の揮発性化合物を霧化させてユーザによる吸入のためのエアロゾルを発生させるように動作するアトマイザーを含むエアロゾル発生装置と、充電装置とを含む。通常、エアロゾル発生装置は、アトマイザーに電力を供給するための電源をさらに含む。バッテリ装置内の電力が消費されると、エアロゾル発生装置に電力を供給するために、エアロゾル発生装置を充電装置内に挿入する必要がある。
【0003】
従来のエアロゾル発生装置と充電装置との電気的な接続位置は、底部でも側部でもよいが、いずれの接触方式においても、エアロゾル発生装置を充電装置に挿入する過程で、電気的な接続時に電気接点が同時に接触しないため、電気的な接続面積が小さく、インピーダンスが高く、充電速度が遅いという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、従来の充電装置及びエアロゾル発生システムに対して、エアロゾル発生装置を充電装置に挿入する過程で、電気接点が同時に接触して、電気的接続面積を大きくし、インピーダンスを低下させ、さらに充電速度を向上させることができる充電装置及びエアロゾル発生システムを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、エアロゾル発生装置に適合して充電するための充電装置であって、前記充電装置は、第1の方向に沿って直線状に配列された少なくとも2つの第1の電気接点を有し、前記充電装置は、各前記第1の電気接点が前記エアロゾル発生装置の導電平面と同時に接触できるように、前記エアロゾル発生装置を第2の方向に受容可能に構成され、前記第1の方向は、前記第2の方向と交差する充電装置を提供する。
【0006】
一実施例では、前記エアロゾル発生装置が前記充電装置に取り付けられていないとき、前記導電平面に接触するための前記第1の電気接点の部分は同一平面内にある。
【0007】
一実施例では、前記導電平面に接触するための各前記第1の電気接点の部分は、前記第1の方向に沿った中心線を有し、全ての前記第1の電気接点の中心線は互いに重なり合っている。
【0008】
一実施例では、前記導電平面に接触するための前記第1の電気接点の部分は、異なる高さ勾配で分布している。
【0009】
一実施例では、前記充電装置は障壁を有し、前記エアロゾル発生装置が前記充電装置に取り付けられるときに、前記エアロゾル発生装置を制限するために、前記エアロゾル発生装置の前記導電平面を有する端部は前記障壁に取り囲まれ得る。
【0010】
一実施例では、前記障壁は弧状である。
【0011】
一実施例では、前記充電装置は、前記エアロゾル発生装置を収容可能な収容キャビティを有する充電本体と、前記エアロゾル発生装置が前記収容キャビティ内に収容されたときに、前記エアロゾル発生装置の前記導電平面から縦方向の軸方向に離れた端部を露出又は遮蔽するように前記充電本体に移動可能に取り付けられた制限キャップとを備える。
【0012】
本発明の第2の態様は、エアロゾル発生装置と、上記実施例のいずれかの充電装置とを備え、前記エアロゾル発生装置は、前記充電装置に着脱可能に取り付けられ、導電平面を有するエアロゾル発生システムを提供する。
【0013】
一実施例では、前記導電平面は、異なる高さ勾配で分布している少なくとも2つのサブ導電平面を含む。
【0014】
一実施例では、前記充電装置は、前記エアロゾル発生装置を収容する収容キャビティを有し、前記エアロゾル発生装置は、前記収容キャビティに倣って密着する異形エアロゾル発生装置である。
【0015】
一実施例では、前記充電装置は第1の磁気吸引部材をさらに有し、前記エアロゾル発生装置は第2の磁気吸引部材を有し、前記第1の磁気吸引部材及び前記第2の磁気吸引部材は、前記エアロゾル発生装置が前記充電装置に取り付けられる際に、前記エアロゾル発生装置を固定するために、前記エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向に対して垂直な方向に互いに吸着可能であり、及び/又は、前記充電装置は第3の磁気吸引部材をさらに有し、前記エアロゾル発生装置は第4の磁気吸引部材を有し、前記第3の磁気吸引部材及び前記第4の磁気吸引部材は、前記エアロゾル発生装置が前記充電装置に取り付けられる際に、前記エアロゾル発生装置を固定するために、前記エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向に互いに吸着可能である。
【発明の効果】
【0016】
上記の充電装置及びエアロゾル発生システムによれば、エアロゾル発生装置が導電平面を有し、充電装置上の第1の電気接点が第1の方向に沿って直線状に配列されていることにより、エアロゾル発生装置が第2の方向に沿って充電装置に取り付けられる際に、第1の電気接点の一部だけが導電平面に接触することを回避することができ、各第1の電気接点がエアロゾル発生装置の導電平面に同時に接触することができるので、電気的接続面積が大きくなり、インピーダンスが低下し、充電速度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施例に係るエアロゾル発生システムの概略構成図である。
図2図1に示すエアロゾル発生システムの概略分解図である。
図3図1に示すエアロゾル発生システムにおけるエアロゾル発生装置の概略構成図である。
図4図1に示すエアロゾル発生システムにおける充電装置の概略上面図である。
図5図1に示すエアロゾル発生システムにおける充電装置の一部の概略構成図である。
図6図1に示すエアロゾル発生システムにおける充電台の概略構成図である。
図7】本発明の別の実施例に係る充電台の概略側面図である。
図8】本発明の別の実施例に係るエアロゾル発生装置の一部の概略断面図である。
図9図3に示すエアロゾル発生装置の一部の概略構成図である。
図10図2に示すエアロゾル発生システムの更なる概略分解図である。
図11】本発明のまた別の実施例に係る充電台の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、本発明を十分に理解するために、多くの具体的な細部を説明する。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態とは異なる多くの他の形態で実施することができ、当業者であれば、本発明の趣旨から逸脱することなく類似な改善を行うことができる。したがって、本発明は以下に開示される具体的な実施例に限定されるものではない。
【0019】
特に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、特定の実施例を説明するためだけのものであり、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される用語「及び/又は」は、1つ又は複数の関連する列挙された項目の任意の組合せ及びすべての組合せを含む。
【0020】
本発明の説明において、理解すべきものとして、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などが指示する方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすく且つ説明を簡略化するためのものだけであり、言及される装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造及び操作しなければならないことを意味又は示唆するものではなく、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0021】
なお、用語「第1」、「第2」は説明の目的だけであり、相対的な重要性を意味又は示唆し、又は説明された技術的特徴の数を示唆すると理解されるものではない。従って、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本発明の説明において、特に明示的かつ具体的に制限されない限り、「複数」の意味は少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどである。
【0022】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などは、広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよいし、一体になってもよい。また、機械的に接続されていてもよいし、電気的に接続されていてもよい。また、特に明確に限定されない限り、直接的に接続されていてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されていてもよいし、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。本発明における上記用語の具体的な意味は、特定の状況に応じて当業者には理解されるであろう。
【0023】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあることは、第1及び第2の特徴が直接に接触してもよいし、第1及び第2の特徴が中間媒体を介して間接的に接触してもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」、及び「上面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上にあるか、あるいは第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも大きいことを示すだけであってもよい。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」、及び「下面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の直下又は斜め下にあるか、あるいは第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも小さいことを示すだけであってもよい。
【0024】
なお、一方の素子が他方の素子に「固定される」、「設けられる」と呼ばれる場合、他方の素子に直接存在してもよいし、又は介在する要素が存在してもよい。一方の素子が他方の素子に「接続される」と考えられる場合、他方の素子に直接接続されてもよいし、又は介在する要素が存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「上」、「下」、「左」、「右」及び類似の表現は説明の目的だけであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【0025】
図面は1:1の縮尺で描かれたものではなく、個々の要素の相対的な寸法は、必ずしも実際の縮尺ではなく、図面において例示的に描かれているに過ぎない。
【0026】
図1は、本発明の一実施例に係るエアロゾル発生システムの概略構成図である。図2は、図1に示すエアロゾル発生システムの概略分解図である。図3は、図1に示すエアロゾル発生システムにおけるエアロゾル発生装置の概略構成図である。図4は、図1に示すエアロゾル発生システムにおける充電装置の概略上面図である。
【0027】
図面を参照すると、本発明の一実施例は、エアロゾル発生装置100に適合して充電するための充電装置200を提供する。
【0028】
本発明のエアロゾル発生装置100とは、エアロゾル形成基質と相互作用してエアロゾルを発生させる装置をいう。具体的には、エアロゾル発生装置100は、エアロゾル基質を加熱してエアロゾルを発生させることができる。より具体的には、エアロゾル発生装置100は、エアロゾル形成基質を加熱してエアロゾルを発生させるための電気ヒータなどのアトマイザーを含む。
【0029】
本発明の充電装置200は、エアロゾル発生装置100を収納することができるだけでなく、エアロゾル発生装置100に充電して電力を供給する電気的な動作を実現することができる。具体的には、充電装置100は、必要に応じてバッテリを備えることができる。バッテリは、商用電源などの外部電源から充電され得るように充電ポートに電気的に接続される。本発明の充電装置200は、バッテリの充電及び放電を制御するための少なくとも1つのマイクロプロセッサなどの回路をさらに含む。
【0030】
エアロゾル発生装置100は、充電装置200に着脱可能に取り付けられる。エアロゾル発生装置100が充電装置200に取り付けられると、エアロゾル発生装置100に充電するための充電装置200と電気的に接続され得る。
【0031】
本発明の実施例では、エアロゾル発生装置100は、縦横比が高く、縦方向の寸法が横方向の寸法よりも大きい。具体的には、エアロゾル発生装置100は、縦方向の軸方向に対向して配置された第1の端部と第2の端部とを含む、中心軸に沿って縦方向に延在する略円筒状の構造であってもよい。第1の端部は導電平面10を有し、第2の端部はエアロゾル形成基質を受容する開口部を有する。
【0032】
充電装置200は、第1の方向に沿って直線状に配列された少なくとも2つの第1の電気接点210を有する。具体的には、全ての第1の電気接点210は、第1の方向に沿って直線状に配列される。本発明の具体的な実施形態では、第1の方向は、図4に示す鉛直方向である。
【0033】
充電装置200は、エアロゾル発生装置100を第2の方向に受容することができるように構成されており、すなわち、エアロゾル発生装置100が第2の方向に充電装置200に取り付けられる際に、各第1の電気接点210は、エアロゾル発生装置100の導電平面10と同時に接触することができる。ここで、第1の方向は第2の方向と交差する。
【0034】
具体的には、少なくとも2つの第1の電気接点210は、第1の正の電気接点、第1の負の電気接点、又は第1の信号電気接点のうちの少なくとも2つを含む。
【0035】
具体的には、エアロゾル発生装置100は、導電平面10を有する。より具体的には、導電平面10は、少なくとも第2の電気接点20のサブ導電平面を含む。第2の電気接点20は、第2の正の電気接点、第2の負の電気接点、又は第2の信号電気接点であってもよい。
【0036】
本発明の充電装置100によれば、エアロゾル発生装置100が導電平面10を有し、充電装置200上の第1の電気接点210が第1の方向に沿って直線状に配列されていることにより、エアロゾル発生装置100が第2の方向に沿って充電装置200に取り付けられる際に、第1の電気接点210の一部だけが導電平面10に接触することを回避することができ、各第1の電気接点210がエアロゾル発生装置100の導電平面10に同時に接触することができるので、電気的な接続面積が大きくなり、インピーダンスが低下し、充電速度が向上する。
【0037】
本発明の実施例では、第1の方向は第2の方向に垂直である。具体的には、第2の方向は、図4に示す紙面に垂直な方向であってもよいし、図4に示す水平方向であってもよい。ここで、第2の方向は、具体的には、エアロゾル発生装置100が充電装置200に取り付けられたときに、導電平面10に垂直な方向であってもよいし、導電平面10に平行な方向であってもよい。
【0038】
具体的には、本発明の実施形態では、充電装置200は、エアロゾル発生装置100を収容するための収容キャビティ220を有する。さらに、充電装置200には、収容キャビティ220に連通する受容口221が設けられており、受容口221は、エアロゾル発生装置100を第2の方向から収容キャビティ220に受容するためのものである。
【0039】
一般に、受容口221は狭い開口部であり、狭い開口部の幅は一般にエアロゾル発生装置100の幅と同様である。エアロゾル発生装置100を受容口221と密接に位置合わせすると、エアロゾル発生装置100を収容キャビティ220内に横方向にスライドさせることができる。
【0040】
このため、受容口221を設けることにより、エアロゾル発生装置100が第2の方向に正確に充電装置100に受容されるように、エアロゾル発生装置100の充電装置200に対する受容方向を限定することができる。したがって、全ての第1の電気接点210が導電平面10と同時に接触する信頼性が向上する。
【0041】
さらに、全ての第1の電気接点210は収容キャビティ220内に露出する。具体的には、全ての第1電気接点210は収容キャビティ220の底壁に突設されている。このように、エアロゾル発生装置100が収容キャビティ220に進入した後、導電平面10を第1の電気接点210に迅速かつ正確に接触させることができる。
【0042】
具体的には、図10に示すように、収容キャビティ220は、充電装置200の第1の側壁230、第2の側壁240、後壁250、及び底壁260によって形成される開口溝である。ここで、第1の側壁230と第2の側壁240とは第1の方向に対向して間隔を置いて配置され、後壁250は第1の側壁230と第2の側壁240との間に接続され、かつ第2の方向に受容口221に対向して配置され、底壁260は第1の側壁230、第2の側壁240及び後壁250の同一端に接続される。エアロゾル発生装置100は、エアロゾル発生装置100のいかなる部分も充電装置200の外部に延在しないように、開口溝内に完全に受容されてもよい。
【0043】
エアロゾル発生装置100が充電装置200と接合するとき、すなわち、収容キャビティ220内に位置するとき、エアロゾル発生装置100の一部は、受容口221を介して露出する。
【0044】
再び図2を参照すると、ユーザによるエアロゾル発生装置100の取り出しを容易にするために、受容口221による露出に加えて、充電装置200には、受容口221に隣接して、収容キャビティ220に連通する連通口222がさらに設けられている。このように、エアロゾル発生装置100の第2の端部の端面は、連通口222を介して露出することができる。これにより、ユーザは、エアロゾル発生装置100の第2の端部に当接して、エアロゾル発生装置100を受容口221の外側に移動させて収容キャビティ220から離脱させることができる。
【0045】
図5及び図6に示すように、本発明の実施例では、エアロゾル発生装置100が充電装置200に取り付けられていないとき、導電平面10に接触するための第1の電気接点210の部分は、同一平面内にある。説明の便利上、この平面は接触平面と呼ぶことができる。これにより、エアロゾル発生装置100が充電装置200に取り付けられている際に、導電平面10は接触平面全体と同時に接触し、接触プロセスが円滑になり、同時接触の信頼性が向上する。
【0046】
なお、第1の電気接点210は、導電平面10と面接触していてもよいし、点接触していてもよい。
【0047】
さらに、接触平面は、第2の方向と平行であってもよい。別の実施形態では、充電装置200に対するエアロゾル発生装置100の取付角度に適応するために、接触平面を第2の方向に対して傾斜させてもよい。
【0048】
具体的には、図7に示すように、導電平面10に接触する第1の電気接点210の部分は、異なる高さ勾配で分布している。図8に示すように、別の実施形態では、導電平面10は、少なくとも2つのサブ導電平面を含み、全てのサブ導電平面は、異なる高さ勾配で分布している。
【0049】
再び図5及び図6を参照すると、本発明の実施例では、導電平面10に接触するための各第1の電気接点210の部分は、第1の方向に沿った中心線を有し、全ての第1の電気接点210の中心線は互いに重なり合っている。
【0050】
このように、各第1の電気接点210が導電平面10と同時に接触する際に、各第1の電気接点210の接触位置を一致させることができ、同時接触の信頼性を向上させる。
【0051】
図9に示すように、本発明の実施例では、導電平面10は、中心点がエアロゾル発生装置100の中心軸を通る円形である。これにより、エアロゾル発生装置100は、異なる角度で充電装置200に係合することができる。導電平面10の形状はこれに限定されず、別の実施例では、導電平面10は、楕円形、多角形などの他の形状であってもよいことを理解されたい。
【0052】
さらに、導電平面10と充電装置200との電気的接続を実現するために、導電平面10は、複数の導電領域11と、少なくとも1つの絶縁領域12とを含み、異なる導電領域11は間隔を置いて配置され、絶縁領域12は隣接する2つの導電領域11の間に設けられ、導電平面10は、複数の導電領域11を介して充電装置200に電気的に接続され、隣接する導電領域11は、絶縁領域12を介して互いに絶縁されている。導電領域11の数や配置は限定されるものではなく、必要に応じて電流や信号伝送の要件を満たすように設定されてもよいことを理解されたい。
【0053】
具体的には、各第1の電気接点210は、対応する導電領域11において導電平面10と接触する。
【0054】
さらに、導電平面10は、間隔を置いて配置された正極導電領域111、負極導電領域112、及び信号導電領域113とを含み、正極導電領域111は充電装置200の第2の正の電気接点に接続されるために用いられ、負極導電領域112は充電装置200の第2の負の電気接点に接続されるために用いられ、信号導電領域113は充電装置200の第2の信号電気接点と通信可能に接続されるために用いられる。
【0055】
具体的には、いくつかの実施例では、正極導電領域111は第1の仮想環内に位置し、負極導電領域112は第2の仮想環内に位置し、信号導電領域113は仮想円内に位置する。ここで、第1仮想環、第2仮想環及び仮想円の3つは同軸かつ間隔をおいて配置され、第1仮想環、第2仮想環及び仮想円の3つの中心点はいずれもエアロゾル発生装置100の中心軸を通る。
【0056】
充電中にエアロゾル発生装置100を周方向に回転させても、導電平面10が平面であるため、正極導電領域111、負極導電領域112、及び信号導電領域113は、充電装置200との通常の電気的接続及び通信接続を依然として維持することができる。
【0057】
充電装置200に取り付けられた後のエアロゾル発生装置100の回転又はガタつきをさらに防止して、導電平面10と第1の電気接点210との接触を維持するために、本発明の実施例では、エアロゾル発生装置100は、収容キャビティ220に倣って密着する異形エアロゾル発生装置である。
【0058】
ここで、異形とは、非円筒形であり、例えばエアロゾル発生装置100の外形が、収容キャビティ220内でのエアロゾル発生装置100の位置決めを容易にするために、三角柱形、四角柱形又は角やエッジを有する他の非対称形状であることを意味する。倣い密着とは、エアロゾル発生装置100の外形が三角柱形、四角柱形又は角やエッジを有する他の非対称形状である場合に、収容キャビティ221とエアロゾル発生装置100とが、両者が密着するように同一形状であることを意味する。
【0059】
引き続き図5を参照すると、いくつかの実施例では、充電装置200は障壁270を有する。エアロゾル発生装置100が充電装置200に取り付けられるときに、エアロゾル発生装置100を制限するために、エアロゾル発生装置100の導電平面10を有する端部は障壁270に取り囲まれ得る。具体的には、エアロゾル発生装置100の縦方向の軸方向で制限してもよいし、エアロゾル発生装置100の縦方向の軸方向と垂直な方向で制限してもよい。これにより、導電平面10と第1の電気接点210との接触圧力を一定に保つことができ、横ずれを回避して接触を良好にし、両者の過圧力による損傷を回避することができる。
【0060】
第1の電気接点210は、良好な接触を維持するために、導電平面10と接触するときに自由高さから作業高さまでプレスされるように弾性的に伸縮可能であることに留意されたい。
【0061】
引き続き図5及び図9を参照すると、さらに、障壁270は弧状である。弧状の障壁270は同時に2つの方向で制限することができ、構造を簡略化すると同時に、制限能力を向上させる。
【0062】
さらに、障壁270は第1の障壁であり、エアロゾル発生装置100は、第1の障壁に適合する第2の障壁30を有し、第1の障壁及び第2の障壁30は両方とも弧状である。このように、障壁270とエアロゾル発生装置100の端部とをより良好に密着させることができ、エアロゾル発生装置100の充電装置200に対する回転をさらに防止することができる。
【0063】
具体的には、隔壁270は、収容キャビティ211の内壁である。
【0064】
エアロゾル生成装置100の導電平面10を有する端部を保護するために、隔壁270の材質はプラスチック材質とされるが、他の実施形態では、シリカゲル等の他の材質であってもよく、特に限定されない。
【0065】
同様の発明思想に基づいて、本発明の一実施例は、エアロゾル発生装置100と、上記実施例のいずれかの充電装置200とを含むエアロゾル発生システム1000を提供する。エアロゾル発生装置100は、充電装置200に着脱可能に取り付けられ、導電平面10を有する。
【0066】
なお、エアロゾル発生装置100は、上記実施例のいずれかによって提供されるものであってもよいため、詳細な説明は繰り返さない。
【0067】
引き続き図10を参照すると、いくつかの実施例では、充電装置200は第1の磁気吸引部材275をさらに有し、エアロゾル発生装置100は第2の磁気吸引部材40を有し、第1の磁気吸引部材275及び第2の磁気吸引部材40は、エアロゾル発生装置100が充電装置200に取り付けられる際に、エアロゾル発生装置100を固定するために、エアロゾル発生装置の縦方向の軸方向に対して垂直な方向に互いに吸着可能である。具体的には、エアロゾル発生装置100の縦方向の軸方向は、図10に示すZ方向であり、エアロゾル発生装置100の縦方向の軸方向に垂直な方向は、図10に示すX方向及びY方向の少なくとも一方である。
【0068】
このように、エアロゾル発生装置100が充電装置200に取り付けられる際に、第1の磁気吸引部材275と第2の磁気吸引部材40とが互いに吸着して充電装置200に対して固定されることにより、エアロゾル発生装置100の回転やガタつきが効果的に防止され、導電平面10と第1の電気接点210との良好な接触が確保される。
【0069】
具体的には、第1の磁気吸引部材275が後壁250に倣って密着され、第2の磁気吸引部材40がエアロゾル発生装置100のハウジング50の内壁に倣って密着される。エアロゾル発生装置100が収容キャビティ220内に収容される際に、エアロゾル発生装置100は、第1の磁気吸引部材275と第2の磁気吸引部材40との相互吸着によって収容キャビティ220内に固定される。
【0070】
なお、第1の磁気吸引部材275及び第2の磁気吸引部材40の数は1つに限定されない。第1の磁気吸引部材275及び第2の磁気吸引部材40の数が少なくとも2つの場合、第2の磁気吸引部材40はエアロゾル発生装置100の縦方向に間隔をおいて配置され、これに対応して第1の磁気吸引部材275は充電装置200の高さ方向に間隔をおいて配置される。
【0071】
図6に示すように、いくつかの実施例では、充電装置200は、第1の電気接点210が突出する充電制限平面280をさらに有し、充電制限平面280は、エアロゾル発生装置100が充電装置200に取り付けられる際にエアロゾル発生装置100の縦方向の軸方向に沿って制限することができる。
【0072】
充電制限平面280を設けることにより、エアロゾル発生装置100の導電平面100による第1の電気接点210への過圧力によって、第1の電気接点210が破損して故障しやすくなることを防止することができる。
【0073】
充電装置200は、充電本体285と、全ての第1の電気接点210が設けられた充電台290とを含む。具体的には、充電台290は、充電制限平面280を有する。
【0074】
図11に示すように、さらに、充電装置200は第3の磁気吸引部材295を有し、エアロゾル発生装置100は第4の磁気吸引部材を有し、第3の磁気吸引部材295及び第4の磁気吸引部材は、エアロゾル発生装置100が充電装置200に取り付けられる際に、エアロゾル発生装置100を固定するために、エアロゾル発生装置100の縦方向の軸方向に互いに吸着可能である。
【0075】
このように、エアロゾル発生装置100は充電装置200に取り付けられる際に、第3の磁気吸引部材295と第4の磁気吸引部材とが互いに吸着して充電装置200に対して固定されることにより、エアロゾル発生装置100の回転やガタつきが効果的に防止され、導電平面10と第1の電気接点210との良好な接触が確保される。
【0076】
さらに、第3の磁気吸引部材295は、全ての第1の電気接点210の周りに配置される。好ましくは、第3の磁気吸引部材295の数は複数であり、少なくとも2つの第3の磁気吸引部材295は、全ての第1の電気接点210の対向する両側に配置され、具体的には、少なくとも2つの第3の磁気吸引部材295は、全ての第1の電気接点210の対向する両側に、第1の方向に垂直な方向に配置され得る。好ましくは、第3磁気吸引部材295は弧状である。これにより、第1の電気接点210の両側での磁気吸引を均一させることができ、接触効果の低下を回避することができる。
【0077】
引き続き図2を参照すると、いくつかの実施例では、充電装置200は、制限キャップ296をさらに含み、制限キャップ296は、収容キャビティ220を有する充電本体285に移動可能に取り付けられる。これにより、エアロゾル発生装置100が収容キャビティ220内に収容されたときに、エアロゾル発生装置100の導電平面10から縦方向の軸方向に離れた端部を露出又は遮蔽する。
【0078】
このように、エアロゾル発生装置100が収容キャビティ220に収容されて充電装置200で充電される際に、制限キャップ296を収容キャビティ220に向けて移動させてエアロゾル発生装置100を遮蔽して保護することができる。エアロゾル発生装置100の充電が完了すると、制限キャップ296を収容キャビティ220から離れる方向に移動させてエアロゾル発生装置100を取り出すことができる。
【0079】
好ましくは、制限キャップ296は、充電本体285に摺動可能に接続された摺動キャップである。
【0080】
本発明の実施例によって提供される充電装置200及びエアロゾル発生システム1000は、以下の有益な効果を有する。
【0081】
エアロゾル発生装置100が導電平面10を有し、充電装置200上の第1の電気接点210が第1の方向に沿って直線状に配列されていることにより、エアロゾル発生装置100が第2の方向に沿って充電装置200に取り付けられる際に、第1の電気接点210の一部だけが導電平面10に接触することを回避することができ、各第1の電気接点210がエアロゾル発生装置100の導電平面10に同時に接触することができるので、電気的接続面積が大きくなり、インピーダンスが低下し、充電速度が向上する。
【0082】
以上説明した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについては説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載される範囲内であると考えられるべきである。
【0083】
上記の実施例は、本発明のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、その叙述は具体的かつ詳細であるが、本発明の発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者であれば、本発明の思想から逸脱することなく、本発明の範囲に含まれるいくつかの変形及び改善を行うことができることに留意されたい。したがって、本発明の特許の範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0084】
1000 エアロゾル発生システム
100 エアロゾル発生装置
200 充電装置
210 第1の電気接点
220 収容キャビティ
221 受容口
222 連通口
240 側壁
250 後壁
260 底壁
270 障壁
275 第1の磁気吸引部材
280 充電制限平面
285 充電本体
290 充電台
295 第3の磁気吸引部材
296 制限キャップ
10 導電平面
11 導電領域
111 正極導電領域
112 負極導電領域
113 信号導電領域
12 絶縁領域
20 第2の電気接点
30 弧状側壁
40 第2の磁気吸引部材
50 ハウジング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11