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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024062984
(43)【公開日】2024-05-10
(54)【発明の名称】ポータブル電子デバイスのカメラ統合
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20240501BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20240501BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240501BHJP
【FI】
G06F1/16 312Z
G06F1/16 312E
H05K5/02 M
H05K5/02 H
G09F9/00 350Z
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024013210
(22)【出願日】2024-01-31
(62)【分割の表示】P 2022072094の分割
【原出願日】2022-04-26
(31)【優先権主張番号】63/180,202
(32)【優先日】2021-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/261,333
(32)【優先日】2021-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/659,621
(32)【優先日】2022-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヘンドレン, キース ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ガレリ, アダム ティー.
(72)【発明者】
【氏名】レーマン, アレックス ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】マシュー, ディネシュ シー.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】電子デバイス用の構成要素を更に調整することによって、機能の追加又は強化、所望の寸法及び心地よい審美的特徴を得るポータブル電子デバイスを提供する。
【解決手段】ポータブル電子デバイス200は、少なくとも部分的に外面を画定している壁207を含むハウジング205を有する。ハウジングは、壁の反対側に配置された開口部を画定している。開口部にディスプレイアセンブリ208が位置づけられ、ハウジングによって画定されている内部容積内に、保持構成要素が少なくとも部分的に位置づけられる。ポータブル電子デバイスは更に、カメラ開口部を画定している突出部214又は光学構成要素ハウジングと、カメラ開口部に位置づけられたカメラモジュールとを含む光学構成要素212を有し、光学構成要素は、保持構成要素によって壁に対して着脱可能に保持され、かつ、保持構成要素によってディスプレイアセンブリに対して着脱可能に保持される。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも部分的に外面を画定している壁を含むハウジングであって、前記ハウジングが、前記壁の反対側に配置された開口部を画定している、ハウジングと、
前記開口部に位置づけられたディスプレイアセンブリと、
前記ハウジングによって画定されている内部容積内に位置づけられた第1のカメラモジュールと、
前記内部容積内に位置づけられた第2のカメラモジュールと、
前記ハウジング内に配置されたプロセッサであって、前記プロセッサが前記第1のカメラモジュール及び前記第2のカメラモジュールに電気的に接続されており、前記プロセッサが、
前記第1のカメラモジュールから画像データの第1のセットを受信し、
前記第2のカメラモジュールから画像データの第2のセットを受信し、
前記画像データの第1のセットと前記画像データの第2のセットとを組み合わせて画像データの第3のセットを生成するように構成されている、プロセッサと
を備える、ポータブル電子デバイス。
【請求項2】
光学構成要素を更に備え、前記第1のカメラモジュール及び前記第2のカメラモジュールが前記光学構成要素内に共配置されている、請求項1に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項3】
前記ディスプレイアセンブリがノッチを画定しており、前記光学構成要素が少なくとも部分的に前記ノッチに配置されている、請求項2に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項4】
前記第1のカメラモジュール及び前記第2のカメラモジュールのそれぞれが、前記壁と前記ディスプレイアセンブリのアクティブ区域との間に配置されている、請求項3に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項5】
前記第1のカメラモジュールが前記第2のカメラのフレームレートとは異なるフレームレートで動作するように構成されている、請求項1に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項6】
前記第1のカメラモジュールの全体的な厚さが前記第2のカメラモジュールの全体的な厚さとは異なる、請求項1に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項7】
前記第1のカメラモジュールの前記全体的な厚さが約3mm以下であり、
前記第2のカメラモジュールの前記全体的な厚さが約3mm以下である、
請求項6に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項8】
前記画像データの第1のセットと前記画像データの第2のセットとが機械学習技術を使用して組み合わせられる、請求項1に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項9】
入力構成要素を含む基台部分と、
前記基台部分に回転可能に取り付けられたディスプレイ部分とを備え、前記ディスプレイ部分は、
周辺領域に位置づけられた突出部を含むハウジングであって、前記突出部は少なくとも部分的に凹部を画定している、ハウジングと、
前記ハウジングに装着されたディスプレイアセンブリと、
前記突出部によって画定されている内部容積内に位置づけられたカメラモジュールと、
前記凹部内に位置づけられた構成要素と、
を含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項10】
前記構成要素は、
アンテナの放射素子、
オーディオ構成要素、又は、
構造格子のうち少なくとも1つを含む、
請求項9に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項11】
前記カメラモジュールが第1のカメラモジュールであり、前記ディスプレイ部分が、前記内部容積内の前記第1のカメラモジュールと共配置された第2のカメラモジュールを更に含む、請求項9に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項12】
前記第1のカメラモジュール及び前記第2のカメラモジュールが、前記ディスプレイアセンブリによって画定されているノッチに少なくとも部分的に位置づけられた光学構成要素内に配置されている、請求項11に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項13】
前記カメラモジュールが、前記ディスプレイアセンブリのアクティブ区域を介して光を受信する、請求項9に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項14】
前記ディスプレイアセンブリが、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイパネル、又はマイクロ発光ダイオード(LED)のアレイのいずれかを含む、請求項9に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項15】
入力構成要素を含む基台部分と、
前記基台部分に回転可能に取り付けられたディスプレイ部分とを備え、
前記ディスプレイ部分が、
開口部及び内部容積を画定しているハウジングであって、前記ハウジングが前記開口部の反対側に位置づけられた後部カバーを含み、前記後部カバーが、
前記ディスプレイ部分の第1の外面を画定している第1の領域、及び
前記第1の外面から突出する第2の領域を含む、
ハウジングと、
前記開口部に位置づけられたディスプレイアセンブリであって、前記ディスプレイアセンブリがアクティブ区域を画定している、ディスプレイアセンブリと、
前記第2の領域によって画定されている前記内部容積の一部に位置づけられた光学構成要素であって、前記光学構成要素が前記アクティブ区域に隣接して位置づけられたカメラモジュールを含む、光学構成要素と
を含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項16】
前記光学構成要素が、前記アクティブ区域の反対側の周囲環境の特性を検出するように位置づけられたセンサモジュールを更に含む、請求項15に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項17】
前記カメラモジュールが、前記アクティブ区域を通して光を受光するように位置づけられている、請求項15に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項18】
前記センサモジュールが、前記後部カバーの前記第2の領域に位置づけられている、請求項16に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項19】
前記カメラモジュールが第1のカメラモジュールを含み、
前記センサモジュールが第2のカメラモジュールを含む、
請求項16に記載のポータブル電子デバイス。
【請求項20】
前記ハウジング内に配置されたプロセッサを更に備え、前記プロセッサが前記第1のカメラモジュール及び前記第2のカメラモジュールに電気的に接続されており、前記プロセッサが、
前記第1のカメラモジュールから画像データの第1のセットを受信し、
前記第2のカメラモジュールから画像データの第2のセットを受信し、
前記画像データの第1のセットと前記画像データの第2のセットとを組み合わせて画像データの第3のセットを生成するように構成されている、
請求項19に記載のポータブル電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年9月17日に出願された「CAMERA INTEGRATION FOR PORTABLE ELECTRONIC DEVICES」と題する米国仮特許出願第63/261,333号、及び、2021年4月27日に出願された「CAMERA INTEGRATION FOR PORTABLE ELECTRONIC DEVICES」と題する米国特許第63/180,202号の利益を主張し、それらの開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
記載される実施形態は概して電子デバイスの構成要素に関する。より具体的には、本明細書の実施形態は、カメラ及びディスプレイを含む電子デバイスの構成要素及び構造に関する。
【背景技術】
【0003】
電子デバイスの構成要素、例えば電子デバイスのハウジング及び関連する構成要素などは、それらが使用される特定の目的に合わせた特徴を有する構造を含むことができる。構成要素は、電子デバイスの他の構成要素に物理的支持又は保護を提供するようにも、熱伝達を提供するようにも、電子デバイスを通る、若しくは囲む空気流を提供するようにも、又は、あらゆる数の追加の目的を提供するようにも構成されることができる。電子デバイスの構成要素は、独自の心地よいルック&フィールをユーザに提供するように設計することができる。加えて、構成要素は、デバイスのアクティブ区域の量など、デバイスの1つ以上の寸法を最適化するように設計することができる。
【0004】
電子デバイスの最近の進歩により、高いレベルの性能が可能になった。ところが、電子デバイスのための既存の構成要素、構造、所望の幾何学的形状、及び組み立て方法では、そうしたデバイスの性能のレベルが制限されることがある。例えば、従来のハウジングでは、ディスプレイのアクティブ区域の量若しくは相対パーセンテージ、又は光学構成要素が使用するために利用可能な容積が制限されることがある。同様に、従来型ではないハウジング構造を使用する場合でも、従来のデバイス組み立ての方法には、デバイス性能を抑制する特徴又は構成要素が含まれることがある。更に、電子デバイスを組み立てるために従来の構造及び方法を使用すると、各構成要素の個々の寸法に関連して、デバイスの1つ以上の寸法が望ましくない制限を受けることがある。これに関して、電子デバイス用の構成要素を更に調整することによって、機能の追加又は強化、所望の寸法、及び心地よい審美的特徴を得ることができる。
【発明の概要】
【0005】
本開示のいくつかの態様によれば、ポータブル電子デバイスが、壁を含むハウジングを含んでもよく、壁は少なくとも部分的に外面を画定しており、ハウジングは壁の反対側に配置された開口部を画定している。開口部に、ディスプレイアセンブリが位置づけられていてもよい。ハウジングによって画定されている内部容積内に、第1のカメラモジュールが配置されていてもよい。この内部容積内に、第2のカメラモジュールが位置づけられていてもよい。ハウジング内にプロセッサが配置されており、第1のカメラモジュール及び第2のカメラモジュールに電気的に接続されていてもよい。プロセッサは、第1のカメラモジュールから画像データの第1のセットを受信するように構成されてもよい。プロセッサは、第2のカメラモジュールから画像日付の第2のセットを受信するように構成されてもよい。プロセッサは、画像データの第1のセットと画像データの第2のセットとを組み合わせて画像データの第3のセットを生成するように構成されてもよい。
【0006】
いくつかの例では、このポータブル電子デバイスは、光学構成要素を更に含んでもよい。第1のカメラモジュール及び第2のカメラモジュールは、光学構成要素内に共配置されていてもよい。ディスプレイアセンブリはノッチを画定していてもよく、光学構成要素は少なくとも部分的にノッチに配置されていてもよい。いくつかの例では、第1のカメラモジュール及び第2のカメラモジュールのそれぞれが、壁とディスプレイアセンブリのアクティブ領域との間に配置されていてもよい。第1のカメラモジュールは、第2のカメラのフレームレートとは異なるフレームレートで動作するように構成されてもよい。いくつかの例では、第1のカメラモジュールの全体的な厚さは、第2のカメラモジュールの全体的な厚さとは異なってもよい。第1のカメラモジュールの全体的な厚さは約3mm以下であってもよい。第2のカメラモジュールの全体的な厚さは約3mm以下であってもよい。画像データの第1のセットと画像データの第2のセットとは、機械学習技術を使用して組み合わせられていてもよい。
【0007】
いくつかの態様によれば、ポータブル電子デバイスが、入力構成要素を含む基台部分と、基台部分に回転可能に取り付けられたディスプレイ部分とを含んでもよく、ディスプレイ部分は開口部を画定しているディスプレイ部分ハウジングを含む。ディスプレイ部分ハウジングは、開口部の周辺領域に位置づけられた突出部を含んでもよく、突出部は少なくとも部分的にディスプレイ部分の容積を取り囲む。開口部にディスプレイアセンブリが位置づけられていてもよく、ディスプレイ部分の容積に隣接する突出部によって画定されている内部容積内にカメラモジュールが位置づけられていてもよく、ディスプレイ部分の容積内に、ある構成要素が位置づけられていてもよい。
【0008】
いくつかの例では、この構成要素にはアンテナの放射素子が含まれる。この構成要素には、オーディオ構成要素が含まれてもよい。この構成要素には、構造格子が含まれてもよい。突出部は、開口部の周辺領域全体を囲んで延在していてもよい。カメラモジュールは、ディスプレイアセンブリのアクティブ区域を通過する光を受光してもよい。例えば、ディスプレイアセンブリは、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイパネル、低電力マイクロ発光ダイオード(LED)のアレイ、それらの組み合わせ、又はどのような他のディスプレイ技術を含んでもよい。カメラモジュールは第1のカメラモジュールであってもよく、ディスプレイ部分は、内部容積内に第1のカメラモジュールと共配置された第2のカメラモジュールもまた含んでもよい。第1のカメラモジュール及び第2のカメラモジュールは、ディスプレイアセンブリによって画定されたノッチに少なくとも部分的に位置づけられた光学構成要素内に配置されていてもよい。
【0009】
いくつかの態様によれば、ポータブル電子デバイスが、入力構成要素を含む基台部分と、基台部分に回転可能に取り付けられたディスプレイ部分とを含んでもよく、ディスプレイ部分は、開口部及び内部容積を画定しているディスプレイ部分を含む。ディスプレイ部分ハウジングは、開口部の反対側に位置づけられた壁を含んでもよく、壁は、平面状の表面及び突出部を画定している。開口部にディスプレイアセンブリが位置づけられていてもよく、突出部及びディスプレイアセンブリによって画定されている内部容積の一部にセンサアセンブリが配置されていてもよい。センサアセンブリは、ディスプレイアセンブリを通過する光を受光するように位置づけられたカメラモジュールと、ディスプレイアセンブリのアクティブ表面の反対側の周囲環境の1つ以上の特性を検出するように配置されたセンサモジュールとを含んでもよい。
【0010】
いくつかの例では、カメラモジュールは、ディスプレイアセンブリのアクティブ区域を通過する光を受光するように位置づけられている。センサアセンブリは、ディスプレイアセンブリのアクティブ区域の中央領域に隣接して位置づけられていてもよい。このカメラモジュールは第1のカメラモジュールであってもよく、センサモジュールは第2のカメラモジュールを含んでもよい。センサモジュールはLiDARモジュールを含んでもよい。いくつかの例では、このポータブル電子デバイスは、ハウジング内に配置されたプロセッサを更に含んでもよい。プロセッサは、第1のカメラモジュール及び第2のカメラモジュールに電気的に接続されていてもよい。プロセッサは、第1のカメラモジュールから画像データの第1のセットを受信するように構成されてもよい。プロセッサは、第2のカメラモジュールから画像日付の第2のセットを受信するように構成されてもよい。プロセッサは、画像データの第1のセットと画像データの第2のセットとを組み合わせて画像データの第3のセットを生成するように構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
同様の参照番号が同様の構造的要素を指定する添付図面と共に、以下の詳細な説明によって開示が容易に理解されよう。
【0012】
図1】電子デバイスの斜視図である。
【0013】
図2A】電子デバイスの側面図である。
【0014】
図2B】電子デバイスの側面図である。
【0015】
図2C】電子デバイスの側面図である。
【0016】
図3A】電子デバイスの斜視図である。
【0017】
図3B】電子デバイスの背面斜視図である。
【0018】
図3C】電子デバイスの背面斜視図である。
【0019】
図4A】電子デバイスの一部分の正面図である。
【0020】
図4B】電子デバイスの一部分の断面図である。
【0021】
図5】電子デバイスの背面斜視図である。
【0022】
図6】電子デバイスの背面斜視図である。
【0023】
図7】電子デバイスの背面斜視図である。
【0024】
図8A】電子デバイスの背面斜視図である。
【0025】
図8B】電子デバイスの一部分の断面図である。
【0026】
図8C】電子デバイスの一部分の断面図である。
【0027】
図8D】電子デバイスの一部分の断面図である。
【0028】
図9A】電子デバイスの背面斜視図である。
【0029】
図9B】電子デバイスの正面斜視図である。
【0030】
図10A】電子デバイスの背面斜視図である。
【0031】
図10B】電子デバイスの斜視図である。
【0032】
図11A】電子デバイスの斜視図である。
【0033】
図11B】電子デバイスの一部分の拡大図である。
【0034】
図11C】電子デバイスの一部分の断面図である。
【0035】
図12A】電子デバイスの一部分の正面図である。
【0036】
図12B】電子デバイスの一部分の断面図である。
【0037】
図13A】電子デバイスの一部分の正面図である。
【0038】
図13B】電子デバイスの一部分の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
ここで、添付の図面に示される代表的な実施形態を詳細に参照する。以下の説明は、これらの実施形態を1つの好ましい実施形態に限定することを意図するものではないことを理解されたい。反対に、以下の説明は、添付の特許請求の範囲により定義される記載された実施形態の趣旨及び範囲に含むことができるような、代替形態、修正形態及び均等物を包含することを意図している。
【0040】
本明細書に記載される、ディスプレイ部分を含む電子デバイスのアーキテクチャ及び構成要素は、所望レベルの機能を達成するためにディスプレイ部分をユーザに対面させて位置づける必要のあるそのデバイスの1つ以上の構成要素への視覚的アクセスを提供しながらも、ディスプレイ部分のディスプレイ又はディスプレイセルのアクティブ区域を最大化することのできる、電子デバイスの構成を可能にする。ユーザ対面カメラを含む従来設計のラップトップなどの従来の電子デバイス構成では、ディスプレイ部分にはディスプレイセルのアクティブ区域の上に比較的広い領域又はベゼルが含まれることがあり、これはカメラを収容するためにディスプレイ部分の全幅にわたって延在することがある。加えて、従来のラップトップのディスプレイ部分の設計には、ディスプレイ部分ハウジングに、ディスプレイセルを装着するための構成要素を隠すためにディスプレイセルの周辺のほとんど又は全体を囲む比較的大きなベゼルが含まれることがあり、それらの構成要素は、例えば、ディスプレイセルの位置をディスプレイハウジングに対して1つ以上の方向に固定することがある。
【0041】
それとは対照的に、本明細書に記載の構成要素、特徴、及び構成は、ユーザ対面ディスプレイのアクティブ区域を最大化しながら、ディスプレイセルに隣接するベゼルを最小化するか、更には排除し、なおかつ同じディスプレイ性能を維持するか、更にはその性能を向上させる、ディスプレイ部分の設計を可能にすることができる。例えば、本明細書に記載のディスプレイ部分は、ディスプレイセルの少なくとも2つの縁部又は側部を囲む比較的小さいベゼル区域を有することができ、又は、更にはベゼル区域を有さないこともできる。いくつかの例では、電子デバイスが、カメラ及び周囲光センサなどの1つ以上のユーザ対面構成要素を含んでもよく、そのユーザ対面構成要素はディスプレイの縁部に位置づけられていてもよいが、ディスプレイの寸法全体にわたって延在するベゼル又は非アクティブ領域を必要としなくてもよい。言い換えれば、ユーザ対面構成要素は、それぞれのユーザ対面構成要素がディスプレイのアクティブ区域を通過する光を受光できるように、スクリーンの背後又は下に配置されていてもよい。いくつかの例では、ユーザ対面構成要素は、ディスプレイに対して移動可能及び/又は取り外し可能であってもよい。
【0042】
本明細書の記載において、用語「第1の部分」、「ディスプレイ部分」、及び「上側部分」は、コンピューティングデバイスの蓋部分を指すことがある。概して、コンピューティングデバイスの蓋部分は、デバイスの操作中にユーザが蓋部分に収容されたディスプレイを見るために、実質的に直立した位置にあるように構成される。ただし、いくつかの例では、蓋部分には、基台部分に対してどのような所望の位置でも想定され得る。本明細書の記載において、用語「第2の部分」、「本体ハウジング」「基台部分」、及び「下側部分」は、コンピューティングデバイスの基部を指すことがあり、これは、蓋部分に移動可能に取り付けられ、概して、コンピューティングデバイスとのユーザ対話のための入力構成要素への接続を含む。
【0043】
これら及び他の実施形態について、図1図13Cを参照しながら以下で論じる。しかしながら、当業者であれば、これらの図に関して本明細書に与えられた発明を実施するための形態は説明を目的とするものに過ぎず、限定するものとして解釈されるべきではないことを容易に理解するであろう。更に、本明細書で使用される場合、第1の選択肢、第2の選択肢、又は第3の選択肢のうち少なくとも1つを含むシステム、方法、物品、構成要素、特徴、又は副特徴は、列挙された各選択肢のうち1つ(例えば、第1の選択肢のうち1つのみ、第2の選択肢のうち1つのみ、又は第3の選択肢のうち1つのみ)、列挙された単一の選択肢を複数(例えば、第1の選択肢のうち2つ以上)、2つの選択肢を同時に(例えば、第1の選択肢のうち1つ、及び第2の選択肢のうち1つ)、又は、それらの組み合わせ(例えば、第1の選択肢のうち2つ、及び第2の選択肢のうち1つ)を含んでもよい、システム、方法、物品、構成要素、特徴、又は副特徴を指すものして理解されるべきである。
【0044】
図1は、電子デバイス100の正面斜視図を示す。電子デバイス100は、ラップトップコンピュータ又はノートブックコンピュータであってもよいが、これは、本開示によるデバイスの単なる代表例である。電子デバイス100は、例えば、携帯型メディアプレーヤ、メディアストレージデバイス、携帯型情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、コンピュータ、モバイル通信デバイス、GPSユニット、リモコン、及び、その他の類似の電子デバイスに相当し得る。電子デバイス100は、電子デバイス、又は消費者デバイスと称され得る。電子デバイス100は、基台部分104を有するハウジングを含んでもよく、例えばヒンジアセンブリ103によって、ディスプレイ部分102に、移動可能、旋回可能、又は回転可能に接続されているか、取り付けられていてもよい。ディスプレイ部分102及び基台部分104は、電子デバイス100のハウジングの異なる区画又は部分と称され得る。ディスプレイ部分102は、基台部分104に対して閉位置から開位置まで旋回するか、別様に移動し、ヒンジアセンブリ103を用いて再び戻ることができる。いくつかの例では、ディスプレイ部分102は基台部分104に旋回可能に取り付けられているものとして図示されているが、基台部分104に対して、所望されるどのような様式で移動してもよい。例えば、ディスプレイ部分102は、基台部分104に対して横方向に摺動してもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分102は、基台部分104に対する方向のどのような組み合わせにおいても移動できる。例えば、ディスプレイ部分102は、基台部分104に対して回転でき、かつ/又は基台部分104に対して横方向に摺動できる。
【0045】
閉位置では、ディスプレイ部分102は、基台部分104の上面114の少なくとも一部分の実質的に上に、又は、その上を覆って位置づけられていてもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分102は基台部分104の上面114に直接接触していてもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分102は閉位置にあるとき、基台部分104の上面114に実質的に平行であってもよい。開位置では、ディスプレイ部分102は、基台部分の上面114に対してある角度、例えば、基台部分104の上面114に対して概ね垂直に位置づけられていてもよい。いくつかの例では、開位置では、ディスプレイ部分102と基台部分104が概ね鈍角を形成していてもよい。いくつかの例では、電子デバイス100は、ディスプレイ部分102と基台部分104との間に90度未満の角度が形成されているときにも、依然として開位置にあると見なされてもよい。
【0046】
いくつかの例では、基台部分104は、例えばユーザから入力されたタッチ又は他の指ジェスチャを受信することのできる、キーボード118及びタッチパッド120などの様々なユーザ入力デバイスを含んでもよい。いくつかの例では、入力構成要素118、120のうち1つ以上が上面114を少なくとも部分的に画定していてもよく、かつ、基台部分104によって画定された単数又は複数の開口部に少なくとも部分的に位置づけられていてもよい。基台部分104及びディスプレイ部分102はそれぞれ、電子デバイス100の内部構成要素を収容する、内部容積、室、又は空洞を画定していてもよい。ディスプレイ部分102は、開口部又は穴を更に画定していてもよく、その中に配置されたディスプレイ108を含んでもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分102は、開口部及び/又はディスプレイ108の反対側に配置され得る、後部ハウジング、後壁、又は後部カバー107を含んでもよい。よって、ディスプレイ部分102及び基台部分104は、内部構成要素のためのハウジングとして機能してもよい。
【0047】
ディスプレイ108は、ユーザに対して視覚的コンテンツを表示するために使用される、どのような形態のディスプレイ、構成要素、又はデバイスであってもよい。例えば、ディスプレイ108は、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイ、マイクロLEDディスプレイなどであってもよい。いくつかの例では、ディスプレイ108は、当技術分野で知られている、又は将来開発され得る、どのような形態のディスプレイであってもよい。いくつかの例では、ディスプレイ108は、タッチスクリーンディスプレイであってもよいし、あるいは、タッチ検出能力を有してもよい。ただし、いくつかの例では、電子デバイスは、ユーザのタッチ、及び/又はユーザの外肢の位置を、ディスプレイ108以外の構成要素によって検出してもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分102は、光学構成要素又は視覚構成要素112などの1つ以上のユーザ対面構成要素もまた含んでもよく、その構成要素はディスプレイ108の1つ以上の構成要素によって画定されているノッチに配置されていてもよい。いくつかの例では、光学構成要素112はカメラモジュール113を含んでもよい。いくつかの例では、カメラモジュール113はユーザ対面カメラとして使用されてもよい。ただし、本明細書に記載されるように、いくつかの例では、光学構成要素112は複数のカメラモジュールを含んでもよく、又は同一のカメラモジュール113を、ユーザ対面及び/又は非ユーザ対面カメラモジュール113として使用してもよい。電子デバイス100のさらなる詳細について、図2A図2Cを参照しながら以下に記載する。
【0048】
図2Aは、電子デバイス200の側面図である。電子デバイス200は、電子デバイス100などの本明細書に記載の電子デバイスのいずれかと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分202は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング205と、内部容積内に少なくとも部分的に配置されており、ディスプレイハウジング205に取り付けられているか固定されている場合があるディスプレイ208とを含んでもよい。デバイス200は基台部分204もまた含んでもよく、基台部分204とディスプレイ部分202とは、接続構成要素203によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。いくつかの例では、接続構成要素203はヒンジを含んでもよいが、実質的にどのような形態の接続構成要素又は構成要素203を使用してもよい。
【0049】
いくつかの例では、図1に関して説明したように、電子デバイス200は、光学構成要素又はセンサアセンブリ212を含んでもよい。光学構成要素又はセンサアセンブリ212は、本明細書に記載の他の光学構成要素及び/又はセンサアセンブリのうちいずれかの特徴、構成要素、又は副構成要素のうちいずれかを含んでもよい。図2Aに示すように、ディスプレイ部分202はディスプレイ部分ハウジング205を含んでもよく、そのハウジングはディスプレイアセンブリ208が配置される開口部を画定していてもよい。ディスプレイ部分ハウジング205は壁207を更に含んでもよく、その壁は開口部及びディスプレイアセンブリ208の反対側に配置されていてもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分ハウジング205は、突出部214又は光学構成要素ハウジングを更に含んでもよい。突出部214は、壁207の平面状の表面とは逆の方向に延在していてもよく、ディスプレイアセンブリ208の周辺に隣接するか、その近傍にあってもよい。いくつかの例では、突出部214は、ディスプレイアセンブリ208によって画定されている平面から外に延在していてもよい。いくつかの例では、突出部214は、ディスプレイアセンブリの内部容積を少なくとも部分的に画定していてもよい。いくつかの例では、突出部は突出部容積を画定していてもよく、突出部容積は、ディスプレイ部分ハウジング205によって画定されている内部容積から隔離又は分離されていてもよい。どちらの場合でも、いくつかの例では、光学構成要素212は、少なくとも部分的には突出部214によって画定されている突出部容積又は内部容積の一部を有して位置づけられていてもよい。
【0050】
このようにして、光学構成要素212の構成要素、部品、又は副構成要素を、ディスプレイ部分ハウジング205の残りの部分の断面積を比較的小さく、又は薄くしながら、ディスプレイアセンブリ208のアクティブ面の近傍又は隣など、ディスプレイアセンブリに対して望ましい位置に位置づけることができる。更に、いくつかの例では、基台部分204は、電子デバイス200が閉位置にあるときに、ディスプレイ部分202が基台部分204と同一平面に位置づけられ得るように、突出部214の形状に対応するように成形され得る凹部、切り欠き、へこみ、又は他の特徴を画定していてもよい。
【0051】
図2Bは電子デバイス300の側面図を示し、電子デバイス300は、電子デバイス200を含めた本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。電子デバイス300は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング305と、内部容積内に少なくとも部分的に配置されており、ディスプレイハウジング305に取り付けられているか固定されている場合があるディスプレイ308とを含む、ディスプレイ部分302を含んでもよい。デバイス300は、基台部分304もまた含んでもよく、基台部分304とディスプレイ部分302とは、接続構成要素303によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。ディスプレイ部分ハウジング305は、ディスプレイアセンブリ308の反対側に位置づけられている場合がある、実質的に平面状の後壁307を含んでもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分ハウジング305は突出部314を更に含んでもよく、突出部314は、ディスプレイ部分ハウジング305の壁307によって画定されている平面から延在していてもよい。
【0052】
図2Bに示される例では、突出部314は、ディスプレイアセンブリ308及び/又は、ディスプレイアセンブリ308を含むディスプレイ部分ハウジング305によって画定されている開口部とは逆の方向に、壁307によって画定されている平面から延在していてもよい。電子デバイス200と同様に、光学構成要素312は、突出部容積及び/又は突出部314によって画定されている内部容積の一部に収容されてもよい。この構成により、閉構成において、ディスプレイアセンブリ308を含むディスプレイ部分302を基台部分304と実質的に同一平面を成すように、又は同一水準になるように位置づけながら、光学構成要素312を収容するために十分な内部容積を提供できるようになる。
【0053】
図2Cは電子デバイス400の側面図を示し、電子デバイス400は、電子デバイス400を含めた本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。電子デバイス400は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング405と、内部容積内に少なくとも部分的に配置されており、ディスプレイハウジング405に取り付けられているか固定されている場合があるディスプレイ408とを含み得る、ディスプレイ部分402を含んでもよい。デバイス400は、基台部分404もまた含んでもよく、基台部分404とディスプレイ部分402とは、接続構成要素403によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。ディスプレイ部分ハウジング405は、ディスプレイアセンブリ408の反対側に位置づけられている場合がある壁407を含んでもよい。
【0054】
図2Aに関して説明したように、ディスプレイ部分ハウジング405は第1の突出部414を含んでもよく、第1の突出部414は、壁407の平面状の表面とは逆の方向に延在していてもよく、ディスプレイアセンブリ408の周辺に隣接するか、その近傍にあってもよい。いくつかの例では、突出部414は、ディスプレイアセンブリ408によって画定されている平面から外に延在していてもよい。更に、いくつかの例では、ディスプレイ部分ハウジング405は、第2の突出部424もまた含んでもよく、第2の突出部424は、ディスプレイセンブリ408及び/又はディスプレイアセンブリ408を含むディスプレイ部分ハウジング405によって画定されている開口部とは逆の方向に、壁407によって画定されている平面から延在していてもよい。
【0055】
いくつかの例では、内部容積及び/又は、第1の突出部414と第2の突出部424とによって画定されている突出部容積の部分は、互いに、かつ/又は、ディスプレイ部分ハウジング405の残りの部分によって画定されている内部容積の部分と、連通していてもよい。ただし、いくつかの他の例では、第1の突出部414によって画定されている突出部容積及び第2の突出部424によって画定されている突出部容積のいずれか又は両方は、互いに、又は、ディスプレイ部分ハウジング405によって画定されている内部容積と、連通していなくてもよい。本明細書に記載の他の電子デバイスと同様に、光学構成要素412は、内部容積内又は、第1の突出部414及び/若しくは第2の突出部424によって少なくとも部分的に画定されている突出部容積内に位置づけられていてもよい。加えて、第1の突出部414及び第2の突出部424は、ディスプレイ部分ハウジング405上で互いに対向して一直線上に配置されているように示されているが、第1の突出部414及び第2の突出部424のどちらも、ディスプレイ部分ハウジング405上のどの場所に位置づけられていてもよく、互いに整列する必要はないことに留意されたい。よって、第1の突出部414及び第2の突出部424がディスプレイ部分ハウジング405上で横方向に異なる位置に位置づけられているいくつかの例では、光学構成要素又はセンサアセンブリ412のいくつかの部品又は副構成要素は、第1の突出部414によって画定されている容積内に位置づけられていてもよく、光学構成要素412のいくつかの他の部品又は副構成要素は、第2の突出部424によって画定されている容積内に位置づけられていてもよい。
【0056】
図3Aは電子デバイス500の斜視図を示し、電子デバイス500は、図2A及び図2Cに示される電子デバイス200及び400を含めた本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。電子デバイス200及び400と同様に、電子デバイス500は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング505と、内部容積内に少なくとも部分的に配置されており、ディスプレイハウジング505に取り付けられているか固定されている場合があるディスプレイ508とを含み得る、ディスプレイ部分502を含んでもよい。デバイス500は、基台部分504もまた含んでもよく、基台部分504とディスプレイ部分502とは、接続構成要素503によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。ディスプレイ部分ハウジング505は、ディスプレイアセンブリ508の反対側に位置づけられている場合がある壁507と、突出部514とを含んでもよく、突出部514は、その中に少なくとも部分的に位置づけられた光学構成要素512を含んでもよい。
【0057】
図示されるように、光学構成要素512は少なくとも1つのカメラ513を含んでもよく、かつ、ディスプレイアセンブリ508のアクティブ区域に実質的に隣接して位置づけられていてもよい。この例では、ディスプレイアセンブリ508のアクティブ区域は、突出部514の場所にへこんだ領域、ノッチ付きの領域、又は、へこんだ領域を有してもよい。このようにして、ディスプレイアセンブリ508のアクティブ区域は、突出部514及び/又は光学構成要素512を少なくとも部分的に取り囲んでいてもよい。例えば、ディスプレイアセンブリ508のアクティブ区域は、突出部514及び/又は光学構成要素512の2つ以上の側面を取り囲んでいてもよい。更に、光学構成要素のカメラ513は、ユーザ対面カメラであってもよく、ディスプレイアセンブリ508のアクティブ区域と概ね同じ方向に面していてもよい。したがって、カメラ513は、例えば、ビデオ通話中にユーザ対面カメラとして機能してもよい。
【0058】
図3Bは電子デバイス600の斜視図を示し、電子デバイス600は、図3Aに示される電子デバイス500を含めた本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。電子デバイス500と同様に、電子デバイス600は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング605と、内部容積内に少なくとも部分的に配置されており、ディスプレイハウジング605に取り付けられているか固定されている場合があるディスプレイ608とを含み得る、ディスプレイ部分602を含んでもよい。デバイス600は、基台部分604もまた含んでもよく、基台部分604とディスプレイ部分602とは、接続構成要素によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。ディスプレイ部分ハウジング605は、ディスプレイアセンブリ608の反対側に位置づけられている場合がある壁607を含んでもよい。
【0059】
いくつかの例では、デバイス600は光学構成要素612を含んでもよく、光学構成要素612は、図3Aに関して説明した光学構成要素512と実質的に類似していてもよく、また、ディスプレイハウジング605の突出部(図示せず)によって画定されている容積内に位置づけられていてもよい。図3Aに関して説明したユーザ対面カメラ513に類似したユーザ対面カメラに加えて、光学構成要素612は第2のカメラ623もまた含んでもよい。いくつかの例では、第2のカメラ623は、光学構成要素612の別のカメラとは異なる方向に面するように位置づけられているか配向されていてもよい。例えば、光学構成要素612の第1のカメラはユーザに対面していてもよく、第2のカメラ623はその逆の方向に面していてもよい。このようにして、第2のカメラ623を使用して、ディスプレイアセンブリ608の背後の環境に関連する画像データを提供してもよい。
【0060】
図3Cは電子デバイス700の背面斜視図を示し、電子デバイス700は、図3Aに示される電子デバイス500を含めた本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。電子デバイス500と同様に、電子デバイス700は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング705と、少なくとも部分的に内部容積内に配置されており、ディスプレイハウジング705に取り付けられているか固定されている場合があるディスプレイ708とを含み得る、ディスプレイ部分702を含んでもよい。デバイス700は、基台部分704もまた含んでもよく、基台部分704とディスプレイ部分702とは、接続構成要素によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。ディスプレイ部分ハウジング705は、ディスプレイアセンブリ708の反対側に位置づけられている場合がある壁707と、突出部724とを含んでもよく、突出部724は、例えば、図2B及び図2Cに関して説明したように、その中に少なくとも部分的に位置づけられた光学構成要素712を含んでもよい。
【0061】
いくつかの例では、デバイス700は光学構成要素712を含んでもよく、光学構成要素712は、図3Aに関して説明した光学構成要素712と実質的に類似していてもよく、また、ディスプレイハウジング705の突出部724によって画定されている容積内に位置づけられていてもよい。図3Aに関して説明したユーザ対面カメラ513と類似したユーザ対面カメラに加えて、光学構成要素712は第2のカメラ723もまた含んでもよい。いくつかの例では、第2のカメラ723は、光学構成要素712の別のカメラとは異なる方向に面するように位置づけられていてもよい。例えば、光学構成要素712の第1のカメラがユーザに対面していてもよく、第2のカメラ723はその逆の方向に面していてもよい。このようにして、第2のカメラ723を使用して、ディスプレイアセンブリ708の背後の環境に関連する画像データを提供してもよい。
【0062】
本明細書では第2のカメラ723を含むものとして説明されているが、光学構成要素712は、本明細書に記載のカメラのいずれかに加えて、又はその代わりに、どのような数及び/又はタイプのセンサを含んでもよいことを理解されたい。したがって、第2のカメラ723は、赤外線カメラ、飛行時間型カメラ、光検出及び測距(LiDAR)モジュール、単数又は複数の顔認識センサ、単数又は複数の物体認識センサ、又は単数又は複数のどのような他のセンサなどのセンサモジュールを含んでもよい。同様に、光学構成要素512及び612を含め、本明細書に記載のいずれかの光学構成要素の第1のユーザ対面カメラが、赤外線カメラ、飛行時間型カメラ、LiDARモジュールなどの、どのような数又はタイプのセンサを含んでもよい。
【0063】
この電子デバイスには、本明細書に記載のいずれの構成の、どのような数又はバラエティの構成要素が含まれてもよい。構成要素は、本明細書に記載の特徴のどのような組み合わせを含んでもよく、本明細書に記載の様々な構成のいずれに配置されていてもよい。本明細書に記載の構造を有するハウジングを有し、内部容積を定義し、また光学構成要素及び関連する突出部及び/又はハウジングに関する概念を定義する電子デバイスの構成要素の構造及び配置は、本明細書で論じられる特定の実施例だけでなく、どのような数の実施形態のどのような組み合わせに適用されてもよい。様々な構成における様々な特徴を有する構成要素を含む電子デバイスの様々な実施形態について、図4を参照しながら以下に記載する。
【0064】
図4Aは電子デバイスのディスプレイ部分802の正面図を示し、この電子デバイスは、本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。ディスプレイ部分802は本明細書に記載のディスプレイ部分のいずれかと実質的に類似していてもよく、また、少なくともディスプレイアセンブリ808を位置づけることのできる内部容積及び開口部を画定しているディスプレイ部分ハウジング805を含んでもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分は透明カバー層809を含んでもよく、透明カバー層809は、アクティブ区域を含めたディスプレイアセンブリ808の上に重なってもよい。いくつかの例では、透明カバー層809は、ディスプレイアセンブリ808及び/又はディスプレイハウジング805の一部と見なされてもよい。透明カバー層809は、ディスプレイ部分ハウジング805によって画定されている開口部を実質的に閉塞、ブロック、又はシールしていてもよい。いくつかの例では、透明カバー層809の上面又は外面は、ディスプレイ部分ハウジング805によって画定されている外面と同一平面にあるか、同一水準にあってもよい。
【0065】
いくつかの例では、ディスプレイ部分802は突出部814を含んでもよく、突出部814は、図1図3Cに関して説明される突出部と実質的に類似していてもよく、また、それらと同じ、又は類似する機能を提供してもよい。すなわち、挿入図に示されるように、突出部814は、光学構成要素812を含み得る容積を少なくとも部分的に画定していてもよい。
【0066】
図4Bは、図4Aのディスプレイ部分802の断面図を、透明保護カバー809を含めて示す。図示されるとおり、透明カバー層809は突出部814を含んでもよく、また、光学構成要素812を含む容積を少なくとも部分的に画定していてもよい。いくつかの例では、透明カバー層809は、ポリマー材料、ガラス、セラミック、及び/又はそれらの組み合わせを含め、必要に応じてどのような透明材料を含んでもよい。いくつかの例では、突出部814を含む透明カバー層809は、透明材料の単一部分又は一体的な部分から形成されていてもよい。すなわち、透明カバー層809は、ディスプレイアセンブリ808の上に重なる平坦な部分と、光学構成要素812の上に重なり、かつ/又は収容する突出部分814とを含んでもよい。突出部814は、外面の平面部分からオフセットし得る、透明カバー層809の一部分を画定していてもよい。いくつかの例では、透明カバー層809は溶融ガラスを含んでもよく、溶融ガラスは、記載される構造を達成するために、切断、粉砕、機械加工、又は別様に、減法的に製造されてもよい。ただし、いくつかの例では、透明カバー層809は、加法的及び/又は減法的工程のどのような組み合わせも含め、所望に応じてどのような工程によって形成されてもよい。
【0067】
この電子デバイスには、本明細書に記載のいずれの構成の、どのような数又はバラエティの構成要素が含まれてもよい。構成要素は、本明細書に記載の特徴のどのような組み合わせを含んでもよく、本明細書に記載の様々な構成のいずれに配置されていてもよい。本明細書に記載の構造を有するハウジングを有し、内部容積を定義し、また光学構成要素及び関連する突出部及び/又はハウジングに関する概念を定義する電子デバイスの構成要素の構造及び配置は、本明細書で論じられる特定の実施例だけでなく、どのような数の実施形態のどのような組み合わせに適用されてもよい。様々な構成における様々な特徴を有する構成要素を含む電子デバイスの様々な実施形態について、図5図7を参照しながら以下に記載する。
【0068】
図5は電子デバイス900の斜視図を示し、電子デバイス900は、本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。電子デバイス900は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング905と、内部容積内に少なくとも部分的に配置されており、ディスプレイハウジング905に取り付けられているか固定されている場合があるディスプレイ908とを含み得る、ディスプレイ部分902を含んでもよい。デバイス900は、基台部分904もまた含んでもよく、基台部分904とディスプレイ部分902とは、接続構成要素によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。ディスプレイ部分ハウジング905は、ディスプレイアセンブリ908の反対側に位置づけられている場合がある壁907を含んでもよい。
【0069】
いくつかの例では、ディスプレイハウジング905は突出部924を含んでもよく、突出部924は、図3Cに関して説明した突出部724を含めた本明細書に記載の突出部と実質的に類似していてもよい。すなわち、突出部924は、ディスプレイアセンブリ908及び/又は、ディスプレイアセンブリ908を含むディスプレイ部分ハウジング905によって画定されている開口部とは逆の方向に、壁907によって画定されている平面から延在していてもよい。光学構成要素912は、突出部924によって画定されている突出部容積及び/又は内部容積の一部に収容されてもよい。いくつかの例では、本明細書に記載されるように、光学構成要素912は少なくとも1つのユーザ対面カメラ(図示せず)を含んでもよく、そのカメラはディスプレイアセンブリ908のアクティブ区域と概ね同じ方向に面していてもよい。例えば、ユーザがディスプレイアセンブリ908を見ているときに、光学構成要素912のユーザ対面カメラを使用してユーザの画像を撮影していてもよい。
【0070】
更に、図5に示すように、光学構成要素912は、いくつかの追加のカメラ及び/又はセンサモジュールを含んでもよい。図5の光学構成要素924は、4つのカメラ及び/又はセンサモジュール925、926、927、928を含むものとして示されているが、光学構成要素912は、実質的にどのような数及び/又はタイプの、カメラ及び/又はセンサモジュール925、926、927、928を含んでもよいことを理解されたい。突出部924及び/又は光学構成要素912は、所望に応じて実質的にどのような形状を有してもよい。更に、突出部924は、光学構成要素912のいずれのユーザ対面部品からも独立し、かつ/又は、ユーザ対面突出部若しくはディスプレイアセンブリ908によって画定されている平面から延びる突出部からも独立した、形状及び/又は位置を有してもよい。
【0071】
本明細書に記載されるように、カメラ及び/又はセンサモジュール925、926、927、928は、所望に応じて、どのようなタイプの光学カメラ、光学センサ、赤外線カメラ、飛行時間計測式カメラ、ズームカメラモジュール、LiDARモジュール、レーダモジュール、又はどのような他のセンサを含んでもよい。いくつかの例では、カメラ及び/又はセンサモジュール925、926、927、928のうち1つ以上は、異なる焦点距離を有するカメラモジュールを含んでもよい。すなわち、カメラモジュール925は第1の焦点距離又は焦点距離範囲を有してもよく、カメラモジュール926は第2の異なる焦点距離又は焦点距離範囲を有してもよい。したがって、いくつかの例では、光学構成要素912は、ディスプレイアセンブリ908のアクティブ表面の反対側の周囲環境の1つ以上の特性を検出することのできる、どのような数及び/又はタイプのセンサ925、926、927、928を含んでもよい。
【0072】
更に、いくつかの例では、モジュール925、926、927、928のうち1つ以上が放射源を含んでもよい。すなわち、モジュール925、926、927、928のうち1つ以上が、周囲環境に放射線を放出することのできるモジュールを含んでもよい。例えば、モジュール925、926、927、928のうち1つ以上が、フラッシュ又はストロボモジュール、及び/又は赤外線放射源を含んでもよい。いくつかの例では、放射源モジュールは、センサモジュール925、926、927、928を補助又は支援する役割を果たしていてもよい。光学構成要素912がストロボ又はフラッシュモジュールを含む事例では、モジュール925、926、927、928のうち1つ以上が周囲環境をより効果的に撮像できるようにするために、ストロボモジュールは、周囲環境のある領域を選択的に照明する役割を果たしていてもよい。
【0073】
図6は電子デバイス1000の斜視図を示し、電子デバイス1000は、本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。電子デバイス1000は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング1005と、内部容積内に少なくとも部分的に配置されており、ディスプレイハウジング1005に取り付けられているか固定されている場合があるディスプレイ1008とを含み得る、ディスプレイ部分1002を含んでもよい。デバイス1000は、基台部分1004もまた含んでもよく、基台部分1004とディスプレイ部分1002とは、接続構成要素によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。ディスプレイ部分ハウジング1005は、ディスプレイアセンブリ1008の反対側に位置づけられている場合がある壁1007を含んでもよい。
【0074】
図6に示す、この例では、ディスプレイ部分ハウジング1005は突出部1014を含んでもよく、突出部1014は、光学構成要素1012のカメラモジュール1013と実質的に同じ、又は類似するサイズであってもよい。すなわち、いくつかの例では、突出部1014は、光学構成要素1012の単一のカメラモジュール1013のみを包囲するようにサイズ決めされてもよく、一方で、光学構成要素1012のそれ以外のモジュールはいずれも、ディスプレイハウジング1005の残りの部分によって画定されている内部容積内に位置づけられていてもよい。更に、いくつかの例では、突出部1014は事実上カメラモジュール1013であってもよく、又は、カメラモジュール1013の一部であってもよい。
【0075】
図7は電子デバイス1100の斜視図を示し、電子デバイス1100は、本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。電子デバイス1100は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング1105と、内部容積内に少なくとも部分的に配置されており、ディスプレイハウジング1105に取り付けられているか固定されている場合があるディスプレイ1108とを含み得る、ディスプレイ部分1102を含んでもよい。デバイス1100は、基台部分1104もまた含んでもよく、基台部分1104とディスプレイ部分1102とは、接続構成要素によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。ディスプレイ部分ハウジング1105は、ディスプレイアセンブリ1108の反対側に位置づけられている場合がある壁1107を含んでもよい。
【0076】
いくつかの例では、ディスプレイ部分1102はユーザ対面カメラ(図示せず)を含んでもよく、このカメラはディスプレイアセンブリ1108のアクティブ区域に隣接して位置づけられていてもよい。ただし、いくつかの例では、光学構成要素1112のカメラモジュールは、ディスプレイアセンブリ1108の背後のディスプレイアセンブリハウジング1105の突出部1114によって少なくとも部分的に画定されている容積内に配置されていてもよい。すなわち、いくつかの例では、光学構成要素1112はユーザ対面カメラモジュールを含むカメラモジュールを含んでもよく、このカメラモジュールは、ディスプレイアセンブリ1108のアクティブ区域を通過する光及び/又は他の形態の電磁放射を受信していてもよい。
【0077】
いくつかの例では、ディスプレイアセンブリ1108は、周囲環境からの光がディスプレイアセンブリ1108のアクティブ区域の個々のピクセルの間の空間を通過して、突出部1114に少なくとも部分的に収容された光学構成要素1112のカメラモジュール及び/又は周囲光センサによって受信されることを可能にする、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイアセンブリ、マイクロ発光ダイオード(LED)ディスプレイアセンブリ、又は他のディスプレイ技術を含んでもよい。したがって、いくつかの例では、突出部は、実質的にディスプレイアセンブリ1108のアクティブ区域のどの領域の反対側に位置づけられていてもよく、ディスプレイアセンブリ1108及び/又はディスプレイハウジング1105の周辺に隣接して、又はその近くに位置する必要はない。例えば、図7に示すように、突出部1114は、ディスプレイアセンブリ1108のアクティブ区域の中央領域に隣接して、又はその反対側に位置づけられていてもよい。この構成により、ユーザがディスプレイアセンブリ1108上で別のユーザのビデオなどの画像を見ているときに、光学構成要素1112のカメラ及び/又は別のセンサを、ユーザの視線と一直線上に更に揃うように位置づけることができるようになる。
【0078】
この電子デバイスには、本明細書に記載のいずれの構成の、どのような数又はバラエティの構成要素が含まれてもよい。構成要素は、本明細書に記載の特徴のどのような組み合わせを含んでもよく、本明細書に記載の様々な構成のいずれに配置されていてもよい。本明細書に記載の構造を有するハウジングを有し、内部容積を定義し、また光学構成要素及び関連する突出部及び/又はハウジングに関する概念を定義する電子デバイスの構成要素の構造及び配置は、本明細書で論じられる特定の実施例だけでなく、どのような数の実施形態のどのような組み合わせに適用されてもよい。様々な構成における様々な特徴を有する構成要素を含む電子デバイスの様々な実施形態について、図8A図8Dを参照しながら以下に記載する。
【0079】
図8Aは電子デバイス1200の斜視図を示し、電子デバイス1200は、本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。電子デバイス1200は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング1205と、内部容積内に少なくとも部分的に配置されており、ディスプレイハウジング1205に取り付けられているか固定されている場合があるディスプレイ1208とを含み得る、ディスプレイ部分1202を含んでもよい。デバイス1200は、基台部分1204もまた含んでもよく、基台部分1204とディスプレイ部分1202とは、接続構成要素によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。
【0080】
いくつかの例では、ディスプレイ部分ハウジング1205は突出部1214を含んでもよく、突出部1214は、ディスプレイ部分1202の周辺又は縁部領域、あるいはその近傍に位置づけられていてもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分ハウジング1205は延在する突出部1214を含んでもよく、突出部1214は、ディスプレイ部分1202のディスプレイアセンブリ1208の縁部領域又はアクティブ区域の反対側に位置づけられていてもよい。いくつかの例では、図示されるように、突出部1214は、ディスプレイ部分1202及び/又はディスプレイアセンブリ1208の周辺全体を囲んで延在していてもよい。ただし、いくつかの他の例では、突出部1214は、外周全体を囲んで延在していなくてもよく、2つ以上の側面の一部を囲んで延在していてもよい。いくつかの例では、この突出部は実質的に周辺全体を囲んで延在していてもよいが、周辺の多方の部分が突出部1214に隣接しないように、複数の別個の突出部を含んでもよい。
【0081】
このようにして、ディスプレイ部分ハウジング1205の壁1207及び突出部はディスプレイ部分容積1209を画定していてもよく、ディスプレイ部分容積1209は、ディスプレイアセンブリ1208及びディスプレイアセンブリ1208を含む開口部の反対側に配置されていてもよい。加えて、図10B図10Dに更に記載するように、突出部1214自体が更に、その中に収容される別の内部容積を画定していてもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分ハウジング1205の壁1207は、ディスプレイ部分容積1209の全区域にわたって延在していてもよい。ただし、いくつかの例では、壁1207は、ディスプレイ部分容積1209の一部分のみにわたって延在していてもよい。更に、いくつかの例では、壁1207は、ディスプレイ部分ハウジング1205の一部でなくてもよく、ディスプレイアセンブリ1208によって画定されている表面などの、ディスプレイ部分1202の別の構成要素であるか、別の構成要素を含んでもよい。
【0082】
図8B図8Dは、図8Aの電子デバイス1200のディスプレイ部分1202の断面図を示す。図8Bに、突出部1214と共にディスプレイ部分容積1209が示されている。図示されるとおり、光学構成要素1212は、突出部1214によって画定された、突出部容積とも呼ばれる、ディスプレイ部分容積1209とは別個の容積内に位置づけられていてもよい。いくつかの例では、これらの2つの容積は、突出部1214の1つ以上の部分などによって、互いに実質的に隔離されていてもよい。ただし、いくつかの例では、これらの2つの容積は、それぞれの容積内に配置された構成要素の間で電力及び/又は信号を提供できるようにするために、突出部1214の穴などの1つ以上の様々な場所で互いに連通していてもよい。加えて、例示目的のために図8Aには示されてはいないが、ディスプレイ部分容積1209は、突出部1214に接合又は接続されていてもよい壁1210などの、ディスプレイ部分ハウジング1205によって完全に囲まれていてもよい。
【0083】
いくつかの例では、図8Bに示されるように、ディスプレイ部分容積1209は、デバイス1200の重量を低減することなどのために、いかなる構成要素も含まなくてもよく、実質的に空白の空間を残していてもよい。ただし、いくつかの例では、図8C及び図8Dに示されるように、ディスプレイ部分容積1209内に1つ以上の構成要素が配置されていてもよい。したがって、これらの構成要素は、壁1210及び突出部1214を含めたディスプレイ部分ハウジング1205によって少なくとも部分的に囲まれてもよい。ディスプレイ部分容積1209に少なくとも部分的に収容される構成要素1221、1222、1223は、必要に応じてどのような数の構成要素であってもよい。ただし、いくつかの例では、ディスプレイ部分容積1209のサイズは、所望のレベルの性能を達成するために追加の空間を利用することのある構成要素を考慮に入れたサイズであってもよい。例えば、構成要素1221、1222、1223のうち1つ以上は、スピーカ又はアクチュエータなどのオーディオ構成要素を含んでもよい。更に、いくつかの例では、ディスプレイ部分容積1209の空間は、スピーカ構成要素1221、1222、1223の後部容積として機能してもよい。いくつかの例では、構成要素1221、1222、1223のうち1つ以上は、アンテナの放射素子を含んでもよい。放射素子1221、1222、1223は、ディスプレイ部分容積1209によって提供される空間を利用することによって、アンテナ性能を最適化するために、所望に応じて成形又は構造化されてもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分容積1209自体がアンテナキャビティとして機能してもよい。
【0084】
図8Dに示すように、いくつかの例では、ディスプレイ部分容積1209内に配置された構成要素1230は、構造的構成要素1230であってもよい。すなわち、構成要素1230は、構造的な支持及び/又は剛性をディスプレイ部分1202、例えば壁1210に提供してもよい。いくつかの例では、構造構成要素1230は、必要に応じて任意のタイプ又は形態の構造材料を含むことができ、ポリマー材料、金属材料、セラミック材料、及び/又はそれらの組み合わせ若しくは複合材料を含んでもよい。例えば、構造的構成要素1230は、繰り返し形状を有する構造格子を含んでもよい。いくつかの例では、構造的構成要素1230はハニカム格子を含んでもよい。いくつかの例では、構造的構成要素1230は金属格子を含んでもよく、金属格子は、比較的軽量のポリマー材料などの比較的軽量の材料で充填されていてもよい。
【0085】
この電子デバイスには、本明細書に記載のいずれの構成の、どのような数又はバラエティの構成要素が含まれてもよい。構成要素は、本明細書に記載の特徴のどのような組み合わせを含んでもよく、本明細書に記載の様々な構成のいずれに配置されていてもよい。本明細書に記載の構造を有するハウジングを有し、内部容積を定義し、また光学構成要素及び関連する突出部及び/又はハウジングに関する概念を定義する電子デバイスの構成要素の構造及び配置は、本明細書で論じられる特定の実施例だけでなく、どのような数の実施形態のどのような組み合わせに適用されてもよい。様々な構成における様々な特徴を有する構成要素を含む電子デバイスの様々な実施形態について、図9A~10Bを参照しながら以下に記載する。
【0086】
図9Aは電子デバイス1300の背面斜視図を示し、電子デバイス1300は、本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。これらの電子デバイスと同様に、電子デバイス1300は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング1305と、内部容積内に少なくとも部分的に配置されており、ディスプレイハウジング1305に取り付けられているか固定されている場合があるディスプレイ1308とを含み得る、ディスプレイ部分1302を含んでもよい。デバイス1300は、基台部分1304もまた含んでもよく、基台部分1304とディスプレイ部分1302とは、接続構成要素によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。ディスプレイ部分ハウジング1305は、ディスプレイアセンブリ1308の反対側に位置づけられている場合がある壁1307を含んでもよい。
【0087】
いくつかの例では、デバイス1300は光学構成要素1312を更に含んでもよく、光学構成要素1312は、ディスプレイ部分1302及び/又は基台部分1304上の1つ以上の場所に着脱可能に取り付けられていてもよい。光学構成要素1312は光学構成要素ハウジング1314を含んでもよく、光学構成要素ハウジング1314内には、1つ以上のカメラモジュール又は他の部分構成要素が少なくとも部分的に配置されていてもよい。いくつかの例では、光学構成要素1312がディスプレイ部分1302に取り付けられているときに、光学構成要素ハウジング1314は、本明細書に記載される突出部のいずれかと類似した構造を有し、それと同じ様式で機能してもよい。
【0088】
いくつかの例では、光学構成要素1312は、本明細書に記載の他の統合された光学構成要素の特徴のうちいずれか又はすべてを含んでもよい。加えて、着脱可能に取り付け可能な光学構成要素1312は、1つ以上の保持構成要素によって、壁1307上など、ディスプレイ部分1302上の1つ以上の所望の場所に対して保持されてもよい。これらの保持構成要素は、ディスプレイハウジング1305によって画定されている内部容積と共に収容されてもよく、かつ/又はディスプレイ部分1302の外部に存在していてもよい。いくつかの例では、光学構成要素1312は、光学構成要素1312内の磁気構成要素とディスプレイ部分1302の対応する磁気保持構成要素との相互作用などによって、ディスプレイ部分1302に対して磁気的に保持されてもよい。いくつかの例では、保持構成要素は、鉄板を含んでもよい。いくつかの例では、以下で説明するとおり、鉄板は、必要に応じてどのようなサイズ及び形状であってもよく、光学構成要素1312は、鉄板上のどの場所に保持されてもよい。いくつかの例では、保持構成要素は、永久磁石及び/又は電磁石を含む1つ以上の磁石を含んでもよい。いくつかの例では、保持構成要素は、1つ以上の所望の位置に配置された磁石のアレイを含んでもよい。
【0089】
図9Bは、光学構成要素1312がディスプレイハウジング1305の壁1307上の取り付け位置から取り外され、ディスプレイアセンブリ1308に、又はディスプレイアセンブリ1308に対して所望の位置に着脱可能に取り付けられている状態の電子デバイス1300の正面斜視図を示す。いくつかの例では、光学構成要素1312は、光学構成要素1312を壁1307に着脱可能に取り付けていたのと同じ保持構成要素によって、ディスプレイアセンブリ1308に対して着脱可能に取り付けられていてもよい。ただし、いくつかの例では、光学構成要素1312は別の保持構成要素によって、ディスプレイアセンブリ1308に着脱可能に取り付けられていてもよい。
【0090】
更に、図示されるとおり、いくつかの例では、光学構成要素1312は、光学構成要素ディスプレイアセンブリ1315を含んでもよい。いくつかの例では、光学構成要素1312がディスプレイアセンブリ1308に取り付けられているとき、光学構成要素ディスプレイアセンブリ1315は、光学構成要素ディスプレイアセンブリ1315がディスプレイアセンブリ1308に平行で、ディスプレイアセンブリ1308のアクティブ区域の少なくとも一部分に重なるように位置づけられていてもよい。いくつかの例では、光学構成要素1312はカメラモジュールを含んでもよく、このカメラモジュールは光学構成要素ディスプレイアセンブリ1315の背後に位置づけられており、そこを通して光を受光してもよい。このようにして、ディスプレイアセンブリ1308が第1の画像などの画像を表示しているとき、光学構成要素ディスプレイアセンブリ1315は、光学構成要素1312がディスプレイアセンブリ1308に対して保持されているときに光学構成要素1312が重なっている、第1の画像の一部分に対応する第2の画像を表示するように構成されてもよい。この構成によって、ディスプレイアセンブリ1308のアクティブ区域を永久的に減少させる必要なく、ユーザが、光学構成要素1312、例えば光学構成要素1312のカメラモジュールを、どのような所望の様式にも選択的に位置決めできるようになる。
【0091】
図10Aは電子デバイス1400の背面斜視図を示し、電子デバイス1400は、デバイス1300を含む本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。電子デバイス1400は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング1405と、内部容積内に少なくとも部分的に配置されており、ディスプレイハウジング1405に取り付けられているか固定されている場合があるディスプレイ1408とを含み得る、ディスプレイ部分1402を含んでもよい。デバイス1400は、基台部分1404もまた含んでもよく、基台部分1404とディスプレイ部分1402とは、接続構成要素によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。ディスプレイ部分ハウジング1405は、ディスプレイアセンブリ1408の反対側に位置づけられている場合がある壁1407を含んでもよい。
【0092】
デバイス1300と同様に、デバイス1400は着脱可能に取り付け可能な光学構成要素1412を含んでもよく、光学構成要素1412は、カメラモジュール1413を含んでもよく、本明細書に記載の光学構成要素のいずれかと同じであるか、類似していてもよい。図10Bに示すように、光学構成要素1412は、例えば、ユーザがユーザ対面カメラの使用を望むときに、ディスプレイアセンブリ1408に着脱可能に取り付けられていてもよい。いくつかの例では、保持構成要素によって、光学構成要素1412を、ディスプレイアセンブリ1408上の所望のどの場所にも、又は、ディスプレイ部分1402上の所望のどの場所にも配置できるようになる。例えば、ディスプレイ部分1402は、ディスプレイアセンブリ1408のアクティブ区域と類似したサイズを有する鉄板の形態の保持構成要素を含んでもよく、光学構成要素1412は、ディスプレイアセンブリ1408のアクティブ区域の任意の部分に対して保持されてもよい。
【0093】
この電子デバイスには、本明細書に記載のいずれの構成の、どのような数又はバラエティの構成要素が含まれてもよい。構成要素は、本明細書に記載の特徴のどのような組み合わせを含んでもよく、本明細書に記載の様々な構成のいずれに配置されていてもよい。本明細書に記載の構造を有するハウジングを有し、内部容積を定義し、また光学構成要素及び関連する突出部及び/又はハウジングに関する概念を定義する電子デバイスの構成要素の構造及び配置は、本明細書で論じられる特定の実施例だけでなく、どのような数の実施形態のどのような組み合わせに適用されてもよい。様々な構成における様々な特徴を有する構成要素を含む電子デバイスの様々な実施形態について、図11A図11Cを参照しながら以下に記載する。
【0094】
図11Aは電子デバイス1500の斜視図を示し、電子デバイス1500は、本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。電子デバイス1500は、内部容積を少なくとも部分的に画定し得るディスプレイハウジング1505と、内部容積内に少なくとも部分的に配置されており、ディスプレイハウジング1505に取り付けられているか固定されており場合があるディスプレイ1508とを含み得る、ディスプレイ部分1502を含んでもよい。デバイス1500は、基台部分1504もまた含んでもよく、基台部分1504とディスプレイ部分1502とは、接続構成要素によって互いに回転可能又は別様に移動可能に、又は着脱可能に取り付けられていてもよい。ディスプレイ部分1502は光学構成要素1512を含んでもよく、光学構成要素1512は、取り外し可能性を含め、本明細書に記載の光学構成要素のいずれかの特徴の一部又は全部を含んでもよい。
【0095】
図11Bは、光学構成要素1512及びそのカメラモジュール1513を含む、ディスプレイ部分1502の拡大図を示す。図示されるとおり、いくつかの例では、光学構成要素1512は、カメラモジュール1513が周囲環境から光を受光することを選択的に可能にするために使用され得る、遮光構成要素1520又はシャッタを含んでもよい。いくつかの例では、示されるように、シャッタ1520はダイアフラム、アイリス、又はリーフシャッタ1520を含んでもよく、リーフシャッタ1520は、カメラモジュール1513に入る光を増やしたり、減らしたり、更にはなくすように移動することのできる1つ以上のリーフ1521を含む。そのような選択的遮光構成要素1520は、カメラモジュール1513の露出を調整するために、かつ/又は、カメラモジュール1513及び/若しくは光学構成要素1512が使用されていないときにプライバシーを提供するために使用されてもよい。
【0096】
図11Cは、光がカメラモジュール1513へ通過することを選択的に可能にするために使用され得る、光学構成要素1512の遮光構成要素の代替例を示す。図11Cの左側の構成は、カバー1516によって画定された内部容積内で不透明材料1530が電極1532に隣接して配置されているとき、遮光状態にある。この遮光構成では、不透明材料1530は、カメラモジュール1513のレンズ全体にわたって延在し、それによって、光の進入を実質的に遮断する。光通過モードでは、電極1532の電荷又は極性を選択的に変更して光遮断材料1530を引き寄せ、それにより遮断材料1530をカメラモジュール1513の閉塞状態から除去して、光が通過できるようにしていてもよい。
【0097】
この電子デバイスには、本明細書に記載のいずれの構成の、どのような数又はバラエティの構成要素が含まれてもよい。構成要素は、本明細書に記載の特徴のどのような組み合わせを含んでもよく、本明細書に記載の様々な構成のいずれに配置されていてもよい。本明細書に記載の構造を有するハウジングを有し、内部容積を定義し、また光学構成要素に関する概念を定義する電子デバイスの構成要素の構造及び配置は、本明細書で論じられる特定の実施例だけでなく、どのような数の実施形態のどのような組み合わせに適用されてもよい。様々な構成における様々な特徴を有する構成要素を含む電子デバイスの様々な実施形態について、図12A及び12Bを参照しながら以下に記載する。
【0098】
図12A及び12Bは電子デバイスのディスプレイ部分1600の図を示し、この電子デバイスは、本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。ディスプレイ部分1600は本明細書に記載のディスプレイ部分のいずれかと実質的に類似していてもよく、また、少なくともディスプレイアセンブリ1604を位置づけることのできる内部容積及び開口部を画定しているディスプレイ部分ハウジング1602を含んでもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分1600は透明カバー層1606を含んでもよく、透明カバー層1606は、アクティブ区域を含めたディスプレイアセンブリ1604の上に重なってもよい。いくつかの例では、透明カバー層1606は、ディスプレイアセンブリ1604及び/又はディスプレイ部分ハウジング1602の一部と見なされてもよい。いくつかの例では、透明カバー層1606は、ポリマー材料、ガラス、セラミック、及び/又はそれらの組み合わせを含め、どのような所望の透明材料を含んでもよい。透明カバー層1606は、ディスプレイ部分ハウジング1602によって画定されている開口部を実質的に閉塞、ブロック、又はシールしていてもよい。いくつかの例では、透明カバー層1606の上面又は外面は、ディスプレイ部分ハウジング1602によって画定された外面と同一平面にあるか、同一水準にあってもよい。
【0099】
いくつかの例では、ディスプレイ部分1600は、1つ以上のカメラモジュール1610、1611を中に配置して有する光学構成要素1608を含んでもよい。カメラモジュール1610、1611は実質的に類似していてもよく、また、本明細書に記載のカメラモジュールのうちいずれかの特徴の一部又は全部を含んでもよい。いくつかの例では、光学構成要素1608のカバーガラスは、1つ以上のカメラモジュール1610、1611の上に重なってもよい。カバーガラスは、光及び電磁波に対して実質的に透過性であってもよい。いくつかの例では、光学構成要素1608は、ディスプレイアセンブリ1604及びディスプレイ部分ハウジング1602の一部分を二等分していてもよい。言い換えれば、ディスプレイアセンブリ1604は、ノッチ又は切り欠き1612を画定していてもよく、光学構成要素1608は、少なくとも部分的に切り欠き1612の中、又は切り欠き1612に配置されていてもよい。いくつかの例では、光学構成要素1608は、ディスプレイ部分ハウジング1602内に完全に配置されるか、ディスプレイアセンブリ1604内に完全に配置されていてもよい。図12A及び図12Bに示されるカメラモジュール1610、1611は、ユーザ対面カメラとして示されているが、いくつかの例では、光学構成要素1608は追加的又は代替的に、非ユーザ対面カメラモジュールである1つ以上のカメラモジュールを含んでもよい。
【0100】
いくつかの例では、カメラモジュール1610は、カメラモジュール1611の動作パラメータ及び/又は構成要素とは異なる、動作パラメータ、構成要素、又はそれらの組み合わせを有してもよい。例えば、カメラモジュール1610が比較的高いフレームレート(例えば1秒あたり20フレーム超)で動作し、一方でカメラモジュール1611が比較的低いフレームレート(例えば1秒あたり10フレーム未満)で動作するように構成されてもよい。カメラモジュール1610、1611のそれぞれが個別の画像データを収集した後、画像データを組み合わせるか、選択的に重ね合わせて、どちらかのカメラモジュールが個別に生成できるよりも高品質の画像を生成していてもよい。例えば、コンピューティングデバイスが機械学習技術を利用して、個別の画像データを組み合わせて、高品質の画像を生成していてもよい。2つ以上のカメラモジュールからの画像データを組み合わせることの1つの利点は、デバイスのユーザの利用に供される画像の品質を低下させることなく、それぞれのカメラモジュールの全体的な厚さ又は奥行きを低減できることである。例えば、それぞれのカメラモジュール1610、1611の厚さは、約3mm、約3mm~約2mm、又は約2mm未満であってもよい。更に、それぞれのカメラモジュールの奥行き又は厚さを低減することによって、ディスプレイ部分ハウジング1602の厚さもまた低減することができる。例えば、ディスプレイ部分ハウジング1602内に突出部(例えば、突出部814)を形成する必要なく、カメラモジュール1610、1611のそれぞれをディスプレイ部分ハウジング1602内に配置することもできる。
【0101】
いくつかの例では、カメラモジュール1610、1611は、それぞれのカメラモジュール1610、1611の個別の画像データを組み合わせる、又は重ね合わせるプロセスを単純化するように、共配置されている。カメラモジュール1610、1611を共配置することにより、それぞれのカメラモジュールのそれぞれのレンズの、電子デバイスの外部環境への視点は実質的に同じになり、視差に起因する誤差が最小化される。例えば、カメラモジュール1610の視野又は視点がカメラモジュール1611の視野又は視点と実質的に類似するように、カメラモジュール1610をカメラモジュール1611に隣接するように、又は実質的に隣接するように配置していてもよい。
【0102】
いくつかの例では、それぞれのカメラモジュール1610、1611の視野又は視点が異なるように、カメラモジュール1610をカメラモジュール1611とは異なる光学構成要素に配置していてもよい。それぞれのカメラモジュールを異なる場所に位置づけることの1つの利点は、比較的大きいカメラモジュール(例えば、レンズが多い、焦点距離が長いなど)を収容するために、ディスプレイ部分ハウジング1602の比較的大きい、又は厚い部分に第1のカメラモジュールを配置して、ディスプレイ部分ハウジング1602の比較的小さい、又は薄い部分に第2のカメラを配置できることである。その結果、第2のカメラモジュールを第1のカメラモジュールよりも小さく、又は薄くしていても、薄型又は小型の第2のカメラモジュールを利用することに内在する欠点に関わらず、第1及び第2のカメラモジュールによって撮影された画像データを組み合わせるか、重ね合わせて高品質の画像を生成することができる。言い換えれば、第1及び第2のカメラモジュールは、別々の場所に配置される場合には、大きい、又は厚い方のカメラモジュールが、小さい、又は薄い方のカメラモジュールに内在する欠陥を少なくとも部分的に補うことができるように、異なるサイズであってもよい。
【0103】
電子デバイスには、本明細書に記載のいずれの構成の、どのような数又はバラエティの構成要素が含まれてもよい。構成要素は、本明細書に記載の特徴のどのような組み合わせを含んでもよく、本明細書に記載の様々な構成のいずれに配置されていてもよい。本明細書に記載の構造を有するハウジングを有し、内部容積を定義し、また光学構成要素に関する概念を定義する電子デバイスの構成要素の構造及び配置は、本明細書で論じられる特定の実施例だけでなく、どのような数の実施形態のどのような組み合わせに適用されてもよい。様々な構成における様々な特徴を有する構成要素を含む電子デバイスの様々な実施形態について、図13A及び図13Bを参照しながら以下に記載する。
【0104】
図13A及び図13Bは電子デバイスのディスプレイ部分1700の図を示し、この電子デバイスは、本明細書に記載の電子デバイスと実質的に類似していてもよく、また、その特徴の一部又は全部を含んでもよい。ディスプレイ部分1700は本明細書に記載のディスプレイ部分のいずれかと実質的に類似していてもよく、また、少なくともディスプレイアセンブリ1704を位置づけることのできる内部容積及び開口部を画定しているディスプレイ部分ハウジング1702を含んでもよい。いくつかの例では、ディスプレイ部分1700は透明カバー層1706を含んでもよく、透明カバー層1706は、アクティブ区域を含めたディスプレイアセンブリ1704の上に重なってもよい。いくつかの例では、透明カバー層1706は、ディスプレイアセンブリ1704及び/又はディスプレイ部分ハウジング1702の一部と見なされてもよい。いくつかの例では、透明カバー層1706は、ポリマー材料、ガラス、セラミック、及び/又はそれらの組み合わせを含め、どのような所望の透明材料を含んでもよい。透明カバー層1706は、ディスプレイ部分ハウジング1702によって画定されている開口部を実質的に閉塞、ブロック、又はシールしていてもよい。いくつかの例では、透明カバー層1706の上面又は外面は、ディスプレイ部分ハウジング1702によって画定されている外面と同一平面にあるか、同一水準にあってもよい。
【0105】
いくつかの例では、ディスプレイ部分1700は、ディスプレイハウジング部分1702の内部に、ディスプレイアセンブリ1704のアクティブ区域の下に隠れて配置された1つ以上のカメラモジュール1710、1711を含んでもよい。カメラモジュール1710、1711は実質的に類似していてもよく、また、本明細書に記載のカメラモジュールのうちいずれかの特徴の一部又は全部を含んでもよい。いくつかの例では、ディスプレイアセンブリ1704は、周囲環境からの光がディスプレイアセンブリ1704のアクティブ区域の個々のピクセルの間の空間を通過して、ディスプレイハウジング1702の内部に、かつディスプレイアセンブリ1704のアクティブ区域の下に隠れて配置された1つ以上のカメラモジュール1710、1711及び/又は周囲光センサ(図示せず)によって受信されることを可能にする、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイアセンブリ、マイクロ発光ダイオード(LED)ディスプレイアセンブリ、又は他のディスプレイ技術を含んでもよい。この構成により、ユーザがディスプレイアセンブリ1704上で別のユーザのビデオなどの画像を見ているときに、ディスプレイ部分1700内に配置された1つ以上のカメラモジュール1710、1711、及び/又は他のセンサを、ユーザの視線と一直線上に更に揃うように位置づけることができるようになる。
【0106】
いくつかの例では、カメラモジュール1710は、カメラモジュール1711の動作パラメータ及び/又は構成要素とは異なる、動作パラメータ、構成要素、又はそれらの組み合わせを有してもよい。例えば、カメラモジュール1710が比較的高いフレームレート(例えば1秒あたり20フレーム超)で動作し、一方でカメラモジュール1711が比較的低いフレームレート(例えば1秒あたり10フレーム未満)で動作するように構成されてもよい。カメラモジュール1710、1711のそれぞれが個別の画像データを収集した後、画像データを組み合わせるか、選択的に重ね合わせて、どちらかのカメラモジュールが個別に生成できるよりも高品質の画像を生成していてもよい。例えば、コンピューティングデバイスが機械学習技術を利用して、個別の画像データを選択的に組み合わせて、高品質の画像を生成していてもよい。2つ以上のカメラモジュールからの画像データを組み合わせるか、重ね合わせることの1つの利点は、デバイスのユーザの利用に供される画像の品質を低下させることなく、それぞれカメラモジュールの厚さ又は奥行きを低減できることである。例えば、それぞれのカメラモジュール1710、1711の厚さは、約3mm、約3mm~約2mm、又は約2mm未満であってもよい。更に、それぞれのカメラモジュールの奥行き又は厚さを低減することによって、ディスプレイ部分ハウジング1702の厚さもまた低減することができる。例えば、ディスプレイ部分ハウジング1702内に突出部(例えば、突出部814)を形成する必要なく、カメラモジュール1710、1711のそれぞれをディスプレイ部分ハウジング1702内に配置することもできる。
【0107】
いくつかの例では、カメラモジュール1710、1711は、それぞれのカメラモジュール1710、1711の個別の画像データを組み合わせる、又は重ね合わせるプロセスを単純化するように、共配置されている。カメラモジュール1710、1711を共配置することにより、それぞれのカメラモジュールのそれぞれのレンズの、電子デバイスの外部環境への視点は実質的に同じになり、視差に起因する誤差が最小化される。例えば、カメラモジュール1710の視野又は視点がカメラモジュール1711の視野又は視点と実質的に類似するように、カメラモジュール1710をカメラモジュール1711に隣接するように、又は実質的に隣接するように配置していてもよい。
【0108】
いくつかの例では、それぞれのカメラモジュール1710、1711の視野又は視点が異なるように、カメラモジュール1710をディスプレイアセンブリ1704のアクティブ区域の背後の、カメラモジュール1711とは異なる場所に配置していてもよい。言い換えれば、カメラモジュール1710、1711は、いくつかの例では、共配置されなくていてもよい。それぞれのカメラモジュールを異なる場所に位置づけることの1つの利点は、比較的大きいカメラモジュール(例えば、レンズが多い、焦点距離が長いなど)を収容するために、ディスプレイ部分ハウジング1702の比較的大きい、又は厚い部分のディスプレイアセンブリ1704の背後に第1のカメラモジュールを配置して、ディスプレイ部分ハウジング1602の比較的小さい、又は薄い部分のディスプレイアセンブリ1704の背後に第2のカメラを配置できることである。その結果、第2のカメラモジュールを第1のカメラモジュールよりも小さく、又は薄くしていても、薄型又は小型の第2のカメラモジュールを利用することに内在する欠点に関わらず、第1及び第2のカメラモジュールによって撮影された画像データを組み合わせて高品質の画像を生成することができる。言い換えれば、第1及び第2のカメラモジュールは、別々の場所に配置される場合には、大きい、又は厚い方のカメラモジュールが、小さい、又は薄い方のカメラモジュールに内在する欠陥を少なくとも部分的に補うことができるように、異なるサイズであってもよい。加えて、共配置されていないカメラについては、得られた画像を組み合わせるか、選択的に重ね合わせて改善された復号画像を生成するための機械学習の使用は、それぞれのカメラの既知の場所について調整することができ、また、それに従って複合画像を調整することができる。
【0109】
本開示には、電子デバイスのディスプレイ部分の構成要素及び特徴が概して記載されているが、本明細書に記載の構成要素及び特徴は、どのような組み合わせ又は順序で、また、どのような所望の構成要素又は電子デバイスにおいて使用されてもよい。更に、構成要素及び特徴には、どのような幾何学的形状、パターン、サイズ、又は形状、パターン、及びサイズのどのような組み合わせが想定されてもよい。加えて、本明細書に記載の特徴は、どのような所望のハウジング及び/又は構成要素の単数又は複数のどのような表面上に位置づけられていてもよく、又は、そこから延在していてもよい。
【0110】
本明細書で考察するコンピューティングデバイスのいずれの特徴又は態様も、どのような組み合わせで結合されてもよく、どのような組み合わせに含まれてもよい。例えば、コンピューティングデバイスは、基台と、それに取り付けられた1つ以上のディスプレイ及び/又はキーボードとを含んでもよい。1つ以上のディスプレイ及び/又はキーボードは、基部に対して回転可能で、1つ以上の保持部分に着脱可能に取り付けられていてもよい。更に、完全に又は部分的に取り外し可能であり得る構成要素を含め、本明細書に記載のコンピューティングデバイスの構成要素は、内部容積内に完全に収容されてもよい。例えば、基部によって画定されている内部容積である。
【0111】
本明細書で考察するコンピューティングデバイスのいずれの特徴又は態様も、どのような組み合わせで結合されてもよく、どのような組み合わせに含まれてもよい。例えば、コンピューティングデバイスは、結合機構と、それに取り付けられた1つ以上のディスプレイ及び/又はキーボードとを含んでもよい。1つ以上のディスプレイ及び/又はキーボードは、連結機構に対して回転可能で、1つ以上の保持部分に着脱可能に取り付けられていてもよい。更に、完全に又は部分的に取り外し可能であり得る構成要素を含め、本明細書に記載のコンピューティングデバイスの構成要素は、内部容積内に完全に収容されてもよい。例えば、連結機構の中間部分によって画定されている内部容積である。
【0112】
現在の技術に適用可能な範囲で、様々なソースから入手可能なデータを収集及び使用することにより、招待コンテンツ又はユーザが関心を持ち得る任意の他のコンテンツのユーザへの配信を改善することができる。本開示は、いくつかの場合では、この収集されたデータが、特定の個人を一意に識別する又は連絡するため若しくは位置を特定するために使用することができる、個人情報データを含むことができることを意図している。そのような個人情報データには、人口統計データ、位置ベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、ツイッター(登録商標)ID、住所、ユーザの健康又はフィットネスレベル(例えば、バイタルサイン測定、服薬情報、運動情報)に関するデータ若しくは記録、誕生日、又は任意の他の識別情報若しくは個人情報を含むことができる。
【0113】
本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、よりユーザの興味を引く対象のコンテンツを配信するために、個人情報データが使用されてもよい。したがって、そのような個人情報データの使用は、配信されるコンテンツの計算された制御をユーザができるようにする。更に、ユーザに利益をもたらす個人情報データに関する他の使用も本開示によって意図されている。例えば、健康データ及びフィットネスデータは、ユーザの全般的なウェルネスについての洞察を提供するために使用されることができ、あるいは、ウェルネスの目標を追求するための技術を使用している個人への、積極的なフィードバックとして使用されることもできる。
【0114】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、伝送、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変化するにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。その上、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護及び安全化し、個人情報データへのアクセス権を有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を忠実に守ることを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更に、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、サードパーティによる評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、アメリカ合衆国では、特定の健康データの収集又はそれへのアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)などの、連邦法及び/又は州法によって管理されてもよく、その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。それゆえ、各国において、異なる個人データのタイプに関して異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
【0115】
上述のことがらにも関わらず、本開示はまた、ユーザが、個人情報データの使用又はアクセスを選択的に阻止する実施例も意図している。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素が提供され得ることを意図している。例えば、広告配信サービスの場合では、本技術は、ユーザが、サービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択できるように構成することができる。別の例では、ユーザは、ターゲットコンテンツ配信サービスのためにムード関連データを提供しないことを選択することができる。更に別の例では、ユーザは、ムード関連データが維持される期間を制限すること、又は基準ムードプロファイルの展開全体を禁止することを選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」の選択肢を提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを意図している。例えば、ユーザの個人情報データにアクセスすることとなるアプリのダウンロード時にユーザに通知され、その後、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に再びユーザに注意していてもよい。
【0116】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは無許可アクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなると削除することにより、リスクを最小化することができる。加えて、かつ、特定の健康関連アプリケーションにおいて適用可能な場合、ユーザのプライバシーを保護するために、データの匿名化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、特定の識別子(例えば、生年月日など)を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、位置データを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって集約すること)、及び/又は他の方法によって、容易にしていてもよい。
【0117】
したがって、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施例を実施するための個人情報データの使用を、広範に網羅するものであるが、本開示は、それらの様々な実施例が、かかる個人情報データにアクセスすることを必要とせずに実施することができることも、また意図している。すなわち、本技術の様々な実施例は、そのような個人情報データの全て又は一部分の欠如によって実施不可能となるものではない。例えば、コンテンツは、ユーザに関連付けられたデバイスによりリクエストされたコンテンツ、コンテンツ配信サービスで使用可能な他の非個人情報、若しくは公的に使用可能な情報などの、非個人情報データ又は個人情報の最小限の量のみに基づいて嗜好を推測することにより、選択してユーザに配信することができる。
【0118】
前述の記載では、説明の目的で、記載した例の完全な理解をもたらすために特定の専門用語を用いた。しかしながら、記載される例を実践するために具体的な詳細が必要ないことは、当業者には明らかである。したがって、本明細書に記載された特定例の前述の説明は、例示及び説明の目的で提示されている。これらの説明は、網羅的であることも、又は開示する厳密な形態に例を限定することも、目的としていない。上記の教示を考慮して多くの修正及び変形が可能であることが、当業者には明らかであろう。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図13A
図13B
【手続補正書】
【提出日】2024-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブル電子デバイスであって、
少なくとも部分的に外面を画定している壁を含むハウジングであって、前記ハウジングが、前記壁の反対側に配置された開口部を画定している、ハウジングと、
前記開口部に位置づけられたディスプレイアセンブリと、
前記壁又は前記ディスプレイアセンブリの少なくとも一方によって保持される保持構成要素と、
前記保持構成要素に対して着脱可能に取り付け可能な光学構成要素と、
を備える、ポータブル電子デバイス。
【請求項2】
請求項1に記載のポータブル電子デバイスであって、前記光学構成要素は、磁気構成要素を含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項3】
請求項2に記載のポータブル電子デバイスであって、前記保持構成要素は、前記磁気構成要素に対応する追加の磁気構成要素を含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項4】
請求項3に記載のポータブル電子デバイスであって、
前記追加の磁気構成要素は、磁気構成要素のアレイの第1の磁気構成要素であり、
前記保持構成要素は、磁気構成要素の前記アレイの第2の磁気構成要素を含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項5】
請求項4に記載のポータブル電子デバイスであって、
磁気構成要素の前記アレイの前記第1の磁気構成要素は、前記ディスプレイアセンブリの第1の領域に配置され、
磁気構成要素の前記アレイの前記第2の磁気構成要素は、前記ディスプレイアセンブリの前記第1の領域と異なる第2の領域に配置される、
ポータブル電子デバイス。
【請求項6】
請求項2に記載のポータブル電子デバイスであって、前記保持構成要素は、鉄板を含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項7】
請求項6に記載のポータブル電子デバイスであって、前記鉄板は、前記ディスプレイアセンブリのアクティブ区域に対応するサイズを含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項8】
請求項1に記載のポータブル電子デバイスであって、
前記光学構成要素は、前記ディスプレイアセンブリに対して第1の構成で前記保持構成要素に対して着脱可能に取り付けられた場合にはユーザ対面カメラであり、
前記光学構成要素は、前記壁に対して第2の構成で前記保持構成要素に対して着脱可能に取り付けられた場合には背後を向くカメラであり、前記背後を向くカメラは、前記ユーザ対面カメラとは反対の方向に向けられる、
ポータブル電子デバイス。
【請求項9】
請求項8に記載のポータブル電子デバイスであって、
前記保持構成要素は、前記第1の構成で前記ユーザ対面カメラを保持するための第1の保持構成要素を含み、
前記保持構成要素は、前記第2の構成で前記背後を向くカメラを保持するための第2の保持構成要素を含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項10】
請求項1に記載のポータブル電子デバイスであって、前記光学構成要素は、光学構成要素ディスプレイアセンブリを含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項11】
請求項10に記載のポータブル電子デバイスであって、前記光学構成要素が前記保持構成要素を介して前記ディスプレイアセンブリに対して着脱可能に取り付けられた場合、
前記光学構成要素は、前記ディスプレイアセンブリによって生成される第1の画像に部分的に重なるように構成され、
前記光学構成要素ディスプレイアセンブリは、前記光学構成要素が重なる前記第1の画像の部分に対応する第2の画像を生成するように構成される、
ポータブル電子デバイス。
【請求項12】
請求項11に記載のポータブル電子デバイスであって、前記光学構成要素は、前記光学構成要素ディスプレイアセンブリの背後に位置づけられるカメラモジュールを含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項13】
請求項12に記載のポータブル電子デバイスであって、前記カメラモジュールは、前記ディスプレイアセンブリによって生成される前記第1の画像からの光を受光するように構成される、
ポータブル電子デバイス。
【請求項14】
請求項1に記載のポータブル電子デバイスであって、前記光学構成要素は、調整可能な遮光構成要素を含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項15】
ポータブル電子デバイスであって、
基台部分と
前記基台部分に対して回転可能に結合されたディスプレイ部分と、
前記ディスプレイ部分に対して取り付けられた光学構成要素であって、前記光学構成要素は、光学モジュール、及び前記光学モジュールのための調整可能な遮光構成要素を含む、光学構成要素と、
を備える、ポータブル電子デバイス。
【請求項16】
請求項15に記載のポータブル電子デバイスであって、前記調整可能な遮光構成要素は、ダイアフラム、アイリス、又はリーフシャッタのうちの1つを含み、前記リーフシャッタは、光が前記光学モジュールに入ることを選択的に可能にするように移動されるように構成される少なくとも1つのリーフを含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項17】
請求項15に記載のポータブル電子デバイスであって、前記調整可能な遮光構成要素は、前記カメラモジュールの露出を調整するように構成される、
ポータブル電子デバイス。
【請求項18】
請求項15に記載のポータブル電子デバイスであって、前記調整可能な遮光構成要素は、不透明材料を含む、
ポータブル電子デバイス。
【請求項19】
請求項18に記載のポータブル電子デバイスであって、更に、前記不透明材料に隣接するように位置づけられる電極を備える、
ポータブル電子デバイス。
【請求項20】
請求項19に記載のポータブル電子デバイスであって、前記電極は、変化すると前記カメラモジュールが閉塞される遮光位置と前記カメラモジュールへと光が通過可能な光通過位置との間で前記不透明材料を移動させる選択可能な電荷又は極性を含む、
ポータブル電子デバイス。
【外国語明細書】