(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006300
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】配線経路規制部材及びワイヤハーネス
(51)【国際特許分類】
H02G 3/30 20060101AFI20240110BHJP
H02G 3/04 20060101ALI20240110BHJP
H01B 7/00 20060101ALI20240110BHJP
F16L 55/00 20060101ALI20240110BHJP
B60R 16/02 20060101ALN20240110BHJP
【FI】
H02G3/30
H02G3/04
H02G3/04 006
H01B7/00 301
F16L55/00 Z
B60R16/02 623H
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022107057
(22)【出願日】2022-07-01
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】金 知聖
(72)【発明者】
【氏名】濱本 直也
【テーマコード(参考)】
5G309
5G357
5G363
【Fターム(参考)】
5G309AA11
5G357DA06
5G357DB03
5G357DC12
5G357DD01
5G357DD05
5G357DG04
5G363AA16
5G363BA02
5G363BA07
5G363DA15
5G363DC02
(57)【要約】
【課題】汎用性を向上可能にした配線経路規制部材及びワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】配線経路規制部材12は、電線部材11を保持する第1保持部23、及び、第1連結部21を有する第1規制部材20と、電線部材11を保持する第2保持部33、及び、第1連結部21に連結される第2連結部31を有する第2規制部材30と、第1連結部21と第2連結部31とを固定する固定部材40と、を備える。そして、第1連結部21と第2連結部31とは、第1規制部材20と第2規制部材30とがなす角度を変更可能に連結されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線部材の経路を規制する配線経路規制部材であって、
前記電線部材を保持する第1保持部と、第1連結部とを有する第1規制部材と、
前記電線部材を保持する第2保持部と、前記第1連結部に連結される第2連結部とを有する第2規制部材と、
前記第1連結部と前記第2連結部とを固定する固定部材と、
を備え、
前記第1連結部と前記第2連結部とは、前記第1規制部材と前記第2規制部材とがなす角度を変更可能に連結されている、
配線経路規制部材。
【請求項2】
前記第1規制部材は、前記第1連結部から延出し、先端部に前記第1保持部が設けられる第1腕部を有し、
前記第2規制部材は、前記第2連結部から延出し、先端部に前記第2保持部が設けられる第2腕部を有している、
請求項1に記載の配線経路規制部材。
【請求項3】
前記第1腕部及び前記第2腕部はそれぞれ、前記電線部材の長さ方向に沿って延びている、
請求項2に記載の配線経路規制部材。
【請求項4】
前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方は、前記電線部材を挟んで保持する一対の挟持片と、前記一対の挟持片の先端部の間に形成された開口部と、を有している、
請求項1に記載の配線経路規制部材。
【請求項5】
前記一対の挟持片の各々の先端部は、先端に向かうほど互いに離れるように広がる形状をなしている、
請求項4に記載の配線経路規制部材。
【請求項6】
前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方は、互いに組み合わされた状態において前記電線部材の全周を囲む第1周壁及び第2周壁を有し、
前記第1周壁は、第1係止部を有し、
前記第2周壁は、前記第1係止部に係止されて前記第1周壁と前記第2周壁とが互いに組み合わされた状態を維持する第2係止部を有している、
請求項1に記載の配線経路規制部材。
【請求項7】
前記電線部材は、長さ方向において大径部と小径部とが交互に連なって設けられたコルゲートチューブを含み、
前記第1保持部及び前記第2保持部の各々は、前記コルゲートチューブの長さ方向における変位を規制する変位規制部を有している、
請求項1に記載の配線経路規制部材。
【請求項8】
前記第1連結部及び前記第2連結部は、前記第1連結部及び前記第2連結部の連結軸に沿った方向から見て、前記電線部材と重なっている、
請求項1に記載の配線経路規制部材。
【請求項9】
前記第1規制部材と前記第2規制部材とがなす角度は、前記第1連結部及び前記第2連結部の連結軸を中心とする角度であり、
前記第1連結部は、前記連結軸を中心とする周方向において交互に凹凸を有する第1凹凸部を有し、
前記第2連結部は、前記周方向において交互に凹凸を有する第2凹凸部を有し、
前記第1凹凸部と前記第2凹凸部との噛み合いにより、前記第1規制部材と前記第2規制部材とがなす角度が保持される、
請求項1に記載の配線経路規制部材。
【請求項10】
前記第1連結部と前記第2連結部とは、前記第1連結部及び前記第2連結部の連結軸に沿った方向に互いに重ね合わされた状態で前記固定部材によって固定され、
前記固定部材は、
前記第1連結部と前記第2連結部とを前記連結軸に沿って貫通する固定ピンと、
前記固定ピンの先端部に固定され、前記固定ピンと協働して前記第1連結部及び前記第2連結部を挟み込む固定ワッシャと、を有している、
請求項1に記載の配線経路規制部材。
【請求項11】
前記固定部材は、前記第1連結部及び前記第2連結部の一方を他方に押し付ける付勢部材をさらに有する、
請求項10に記載の配線経路規制部材。
【請求項12】
前記固定部材は、前記第1連結部及び前記第2連結部を締結固定するねじ部材を含む、
請求項1に記載の配線経路規制部材。
【請求項13】
前記第1規制部材及び前記第2規制部材の少なくとも一方は、固定対象に固定される被固定部を有している、
請求項1に記載の配線経路規制部材。
【請求項14】
請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の配線経路規制部材と、
前記配線経路規制部材にて経路が規制される電線部材と、を備える、
ワイヤハーネス。
【請求項15】
前記電線部材は、屈曲部を有し、
前記配線経路規制部材は、前記屈曲部に設けられている、
請求項14に記載のワイヤハーネス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、配線経路規制部材及びワイヤハーネスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、電線部材の経路を規制する配線経路規制部材を備えたワイヤハーネスについて開示されている。配線経路規制部材は、例えば、電線部材の配策経路における屈曲部に設けられる。そして、配線経路規制部材によって、電線部材における屈曲部の屈曲形状が維持されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のワイヤハーネスでは、電線部材において配線経路規制部材を設ける必要のある箇所毎に、その箇所に合わせた形状の配線経路規制部材を用意しなければならない。例えば、電線部材の屈曲部においては、屈曲部の屈曲角度に合わせた形状の配線経路規制部材を用意する必要がある。したがって、配線経路規制部材における部品管理の煩雑化や高コスト化が問題となっていた。
【0005】
本開示の目的は、汎用性を向上可能にした配線経路規制部材及びワイヤハーネスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の配線経路規制部材は、電線部材の経路を規制する配線経路規制部材であって、前記電線部材を保持する第1保持部と、第1連結部とを有する第1規制部材と、前記電線部材を保持する第2保持部と、前記第1連結部に連結される第2連結部とを有する第2規制部材と、前記第1連結部と前記第2連結部とを固定する固定部材と、を備え、前記第1連結部と前記第2連結部とは、前記第1規制部材と前記第2規制部材とがなす角度を変更可能に連結されている。
【0007】
また、本開示のワイヤハーネスは、上記の配線経路規制部材と、前記配線経路規制部材にて経路が規制される電線部材と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の配線経路規制部材及びワイヤハーネスは、汎用性を向上させる効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。
【
図2】
図2は、同形態のワイヤハーネスにおける配線経路規制部材を含む部位の平面図である。
【
図3】
図3は、同形態における配線経路規制部材の斜視図である。
【
図4】
図4は、同形態の配線経路規制部材の一部における分解斜視図である。
【
図5】
図5は、同形態の配線経路規制部材の一部における断面図である。
【
図8】
図8は、変更例における配線経路規制部材の斜視図である。
【
図9】
図9は、同変更例の配線経路規制部材の一部における分解斜視図である。
【
図10】
図10は、同変更例の配線経路規制部材の一部における断面図である。
【
図11】
図11は、変更例における配線経路規制部材の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線経路規制部材は、
[1]電線部材の経路を規制する配線経路規制部材であって、前記電線部材を保持する第1保持部と、第1連結部とを有する第1規制部材と、前記電線部材を保持する第2保持部と、前記第1連結部に連結される第2連結部とを有する第2規制部材と、前記第1連結部と前記第2連結部とを固定する固定部材と、を備え、前記第1連結部と前記第2連結部とは、前記第1規制部材と前記第2規制部材とがなす角度を変更可能に連結されている。
【0011】
この構成によれば、電線部材の経路に合わせて第1規制部材と第2規制部材の角度を変更することで、経路の形状によらず同一構成の配線経路規制部材を用いることが可能となる。したがって、配線経路規制部材の汎用性を向上させることが可能となる。
【0012】
[2]上記[1]において、前記第1規制部材は、前記第1連結部から延出し、先端部に前記第1保持部が設けられる第1腕部を有し、前記第2規制部材は、前記第2連結部から延出し、先端部に前記第2保持部が設けられる第2腕部を有していてもよい。
【0013】
この構成によれば、第1腕部の先端部に設けられた第1保持部と第2腕部の先端部に設けられた第2保持部とによって、電線部材を保持することが可能となる。
[3]上記[2]において、前記第1腕部及び前記第2腕部はそれぞれ、前記電線部材の長さ方向に沿って延びていてもよい。
【0014】
この構成によれば、第1腕部及び第2腕部が電線部材の幅からはみ出ないように構成することが可能となる。したがって、第1腕部及び第2腕部が配線経路規制部材の周辺部品と干渉することを抑制することが可能となる。
【0015】
[4]上記[1]から[3]のいずれかにおいて、前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方は、前記電線部材を挟んで保持する一対の挟持片と、前記一対の挟持片の先端部の間に形成された開口部と、を有していてもよい。
【0016】
この構成によれば、電線部材を開口部を通じて一対の挟持片の間に容易に取り付けることが可能となる。
[5]上記[4]において、前記一対の挟持片の各々の先端部は、先端に向かうほど互いに離れるように広がる形状をなしていてもよい。
【0017】
この構成によれば、開口部の形状を、電線部材を一対の挟持片の間に誘い込む好適な形状とすることが可能となる。その結果、電線部材の取付性をより向上させることが可能となる。
【0018】
[6]上記[1]から[5]のいずれかにおいて、前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方は、互いに組み合わされた状態において前記電線部材の全周を囲む第1周壁及び第2周壁を有し、前記第1周壁は、第1係止部を有し、前記第2周壁は、前記第1係止部に係止されて前記第1周壁と前記第2周壁とが互いに組み合わされた状態を維持する第2係止部を有していてもよい。
【0019】
この構成によれば、第1周壁と第2周壁とによって電線部材の全周を囲む構成となるため、電線部材を安定して保持することが可能となる。
[7]上記[1]から[6]のいずれかにおいて、前記電線部材は、長さ方向において大径部と小径部とが交互に連なって設けられたコルゲートチューブを含み、前記第1保持部及び前記第2保持部の各々は、前記コルゲートチューブの長さ方向における変位を規制する変位規制部を有していてもよい。
【0020】
この構成によれば、第1保持部及び第2保持部の各々の変位規制部によって、コルゲートチューブの長さ方向への移動を規制することが可能となる。これにより、配線経路規制部材によって、コルゲートチューブを含む電線部材の形状を好適に維持することが可能となる。
【0021】
[8]上記[1]から[7]のいずれかにおいて、前記第1連結部及び前記第2連結部は、前記第1連結部及び前記第2連結部の連結軸に沿った方向から見て、前記電線部材と重なっていてもよい。
【0022】
この構成によれば、第1連結部及び第2連結部が電線部材の幅よりも外方に突出する突出量を少なく抑えることが可能となる。これにより、第1連結部及び第2連結部が配線経路規制部材の周辺部品と干渉することを抑制することが可能となる。
【0023】
[9]上記[1]から[8]のいずれかにおいて、前記第1規制部材と前記第2規制部材とがなす角度は、前記第1連結部及び前記第2連結部の連結軸を中心とする角度であり、前記第1連結部は、前記連結軸を中心とする周方向において交互に凹凸を有する第1凹凸部を有し、前記第2連結部は、前記周方向において交互に凹凸を有する第2凹凸部を有し、前記第1凹凸部と前記第2凹凸部との噛み合いにより、前記第1規制部材と前記第2規制部材とがなす角度が保持されてもよい。
【0024】
この構成によれば、第1凹凸部と第2凹凸部との噛み合いにより、第1規制部材と前記第2規制部材とがなす角度を好適に保持することが可能となる。
[10]上記[1]から[9]のいずれかにおいて、前記第1連結部と前記第2連結部とは、前記第1連結部及び前記第2連結部の連結軸に沿った方向に互いに重ね合わされた状態で前記固定部材によって固定され、前記固定部材は、前記第1連結部と前記第2連結部とを前記連結軸に沿って貫通する固定ピンと、前記固定ピンの先端部に固定され、前記固定ピンと協働して前記第1連結部及び前記第2連結部を挟み込む固定ワッシャと、を有していてもよい。
【0025】
この構成によれば、固定ピンと固定ワッシャとによって、第1連結部及び第2連結部を互いに重ね合わせた状態で固定することが可能となる。
[11]上記[10]において、前記固定部材は、前記第1連結部及び前記第2連結部の一方を他方に押し付ける付勢部材をさらに有していてもよい。
【0026】
この構成によれば、第1凹凸部と第2凹凸部との噛み合いが外れて第1規制部材と第2規制部材との間の角度がずれてしまうことを、付勢部材によって抑制可能となる。
[12]上記[1]から[9]のいずれかにおいて、前記固定部材は、前記第1連結部及び前記第2連結部を締結固定するねじ部材を含んでいてもよい。
【0027】
この構成によれば、ねじ部材によって、第1連結部と第2連結部とを強固に固定することが可能となる。
[13]上記[1]から[12]のいずれかにおいて、前記第1規制部材及び前記第2規制部材の少なくとも一方は、固定対象に固定される被固定部を有していてもよい。
【0028】
この構成によれば、被固定部によって配線経路規制部材を固定対象に固定することが可能となる。
[14]また、本開示のワイヤハーネスは、上記[1]から[13]のいずれかの配線経路規制部材と、前記配線経路規制部材にて経路が規制される電線部材と、を備える。
【0029】
この構成によれば、上記[1]の配線経路規制部材と同様の効果を得ることができる。
[15]上記[14]において、前記電線部材は、屈曲部を有し、前記配線経路規制部材は、前記屈曲部に設けられていてもよい。
【0030】
この構成によれば、配線経路規制部材によって、電線部材における屈曲部の形状を維持することが可能となる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線経路規制部材及びワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本明細書における「平行」や「垂直」や「直交」は、厳密に平行や垂直や直交の場合のみでなく、本実施形態における作用ならびに効果を奏する範囲内で概ね平行や垂直や直交の場合も含まれる。また、本明細書の説明で使用される「筒状」は、周方向全周にわたって連続して周壁が形成されたものだけではなく、複数の部品を組み合わせて筒状をなすものや、C字状のように周方向の一部に切り欠きなどを有するものも含む。また、「筒状」の形状には、円形、楕円形、及び、尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれる。
【0031】
図1に示すように、本実施形態のワイヤハーネス10は、例えば車両用のワイヤハーネスである。ワイヤハーネス10は、電線部材11と、電線部材11の経路を規制する配線経路規制部材12とを備えている。
【0032】
(電線部材11の構成)
電線部材11は、例えば、1本の電線、または複数の電線の束である電線束を含んでいる。電線部材11は、例えば、
図6に示す外装部材13を備える。外装部材13は、前記1本の電線または前記電線束の外周を覆う筒状をなす。本実施形態の外装部材13は、例えば円筒状に形成されている。外装部材13は、例えば、飛翔物や水滴から内部の電線を保護する機能を有している。外装部材13は、例えば、可撓性を有し、容易に屈曲可能である。可撓性を有する外装部材13の例としては、例えば、合成樹脂製のコルゲートチューブやゴム製の防水カバーなどが挙げられる。
【0033】
図6に示すように、本実施形態の外装部材13は、外装部材13の長さ方向において径が大小繰り返す蛇腹形状をなす樹脂製のコルゲートチューブである。すなわち、本実施形態の外装部材13は、外装部材13の長さ方向に沿って大径部13aと大径部13aよりも径の小さい小径部13bとが交互に連なって設けられた蛇腹構造を有している。大径部13a及び小径部13bの各々は、例えば、外装部材13の周方向に沿って1周する環状をなしている。なお、
図1及び
図2では、外装部材13の形状を簡略化して示している。
【0034】
図1に示すように、電線部材11は、車両に搭載される図示しない電気機器に電気的に接続される。電線部材11は、長さ方向に対して交差する方向に屈曲する屈曲部14を有するように車両に配策される。本実施形態では、電線部材11には、例えば複数の屈曲部14が設定されている。配線経路規制部材12は、電線部材11における複数の屈曲部14の少なくとも1つに設けられ、当該屈曲部14における電線部材11の形状を維持する。本実施形態のワイヤハーネス10は、複数の配線経路規制部材12を備える。それら複数の配線経路規制部材12は、複数の屈曲部14にそれぞれ対応して設けられている。
【0035】
(配線経路規制部材12の構成)
図2、
図3及び
図4に示すように、配線経路規制部材12は、第1規制部材20と、第2規制部材30と、固定部材40とを備える。
【0036】
第1規制部材20は、第1連結部21と、第1腕部22と、第1保持部23とを有している。また、第2規制部材30は、第1規制部材20と略同様の構成を有している。第2規制部材30は、第2連結部31と、第2腕部32と、第2保持部33とを有している。第1規制部材20の第1連結部21と第2規制部材30の第2連結部31とは、固定部材40によって互いに連結されている。なお、第1規制部材20及び第2規制部材30は、例えば、合成樹脂または金属にて形成されている。
【0037】
(第1連結部21の構成)
図3、
図4及び
図5に示すように、第1連結部21は、第1平板部24を有している。第1平板部24は、例えば、第1連結部21及び第2連結部31の連結軸CLに沿った方向の厚さが薄い板状をなす。連結軸CLは、第1連結部21及び第2連結部31の中心軸線である。第1連結部21と第2連結部31とは、各々の中心軸線が同一直線上に位置するように互いに連結される。また、以下の説明では、連結軸CLに沿った方向について、単に「軸方向」と称する場合がある。第1平板部24は、軸方向から見て、連結軸CLを中心とする例えば円形状をなす。第1平板部24は、連結軸CLに沿って第1平板部24を貫通する貫通孔24aを有している。
【0038】
第1連結部21は、第1平板部24における軸方向の一側面に設けられた第1凹凸部25を有している。第1凹凸部25は、連結軸CLを中心とする周方向において凹凸が交互に並ぶように形成されている。なお、以下の説明では、連結軸CLを中心とする周方向について、単に「周方向」と称する場合がある。第1凹凸部25は、例えば、第1平板部24の前記一側面における外縁部に沿って環状に設けられている。
【0039】
第1腕部22は、第1平板部24の外縁から延出している。第1腕部22の延出方向は、例えば、連結軸CLに対して垂直な方向である。第1腕部22は、段差部22aを有している。段差部22aは、第1連結部21側から第1保持部23側に向かって電線部材11に近づく方向に変位している。
【0040】
(第1保持部23の構成)
第1保持部23は、電線部材11の外周を部分的に覆う態様で電線部材11を保持する。
図3及び
図7に示すように、第1保持部23は、例えば、電線部材11の長さ方向に対して直交する断面形状がC字状をなしている。詳しくは、第1保持部23は、一対の挟持片26と、一対の挟持片26の先端部の間に形成された開口部27とを有している。一対の挟持片26は、例えば、電線部材11の長さ方向に対して直交する断面形状が円弧状をなしている。一対の挟持片26は、可撓性を有する。一対の挟持片26は、開口部27が広がるように撓むことが可能とされている。一対の挟持片26の各々の先端部は、先端に向かうほど互いに離れるように広がる形状をなしている。
【0041】
開口部27は、電線部材11の長さ方向に対して直交する方向に開口している。開口部27の開口方向は、例えば、連結軸CLに対して平行な方向である。開口部27の開口幅、すなわち、一対の挟持片26の先端部同士の間隔は、外装部材13の外径よりも狭く形成されている。電線部材11は、開口部27に対して、電線部材11の長さ方向と直交する方向に挿入される。開口部27に電線部材11を挿入すると、一対の挟持片26が互いに離間するように撓む。これにより、一対の挟持片26の間に電線部材11を配置することが可能である。一対の挟持片26は、電線部材11を長さ方向と直交する方向に挟んで保持する。
【0042】
図6及び
図7に示すように、第1保持部23は、外装部材13の長さ方向における変位を規制する変位規制部28を有している。変位規制部28は、第1保持部23の内周面から内側に突出している。変位規制部28は、例えば、電線部材11の長さ方向から見て円弧状をなしている。
図6に示すように、変位規制部28は、外装部材13の小径部13bに嵌合される。変位規制部28は、例えば、外装部材13の長さ方向において複数設けられている。変位規制部28は、外装部材13の長さ方向における相対的な移動を規制する。
【0043】
(第2連結部31の構成)
図4及び
図5に示すように、第2規制部材30における第2連結部31は、第2平板部34を有している。第2平板部34は、例えば、連結軸CLに沿った方向の厚さが薄い板状をなす。第2平板部34は、軸方向から見て、連結軸CLを中心とする例えば円形状をなす。第2平板部34は、連結軸CLに沿って第2平板部34を貫通する貫通孔34aを有している。
【0044】
第2連結部31は、第2平板部34における軸方向の一側面に設けられた第2凹凸部35を有している。第2凹凸部35は、連結軸CLを中心とする周方向において凹凸が交互に並ぶように形成されている。第2凹凸部35は、例えば、第2平板部34の前記一側面における外縁部に沿って環状に設けられている。第2凹凸部35の凹凸形状は、第1凹凸部25の凹凸形状と同一形状をなす。
【0045】
図3に示すように、第2腕部32は、第2平板部34の外縁から延出している。第2腕部32の延出方向は、例えば、連結軸CLに対して垂直な方向である。第2腕部32は、段差部32aを有している。段差部32aは、第2連結部31側から第2保持部33側に向かって電線部材11に近づく方向に変位している。
【0046】
第2保持部33は、第1保持部23と同様の構成を有する。すなわち、第2保持部33は、前述した一対の挟持片26と、開口部27と、変位規制部28とを有する。
第1平板部24と第2平板部34とは、第1凹凸部25と第2凹凸部35とが互いに向き合う態様で、軸方向に重ね合わされる。第1平板部24と第2平板部34とが軸方向に重ね合わされた状態において、第1凹凸部25と第2凹凸部35とは互いに噛み合うようになっている。これにより、第1凹凸部25と第2凹凸部35とは、連結軸CLを中心とする周方向に係合される。第1凹凸部25と第2凹凸部35との周方向の係合により、第1連結部21と第2連結部31とが周方向において相対回転不能に連結される。
【0047】
また、連結軸CLを中心とする周方向において、第1連結部21に対する第2連結部31の相対角度を変えた状態においても、第1凹凸部25と第2凹凸部35とは周方向に係合可能である。したがって、第1連結部21と第2連結部31とは、第1規制部材20と第2規制部材30とがなす角度θ(
図2参照)を変更可能に連結される。なお、第1凹凸部25及び第2凹凸部35における複数の凸部は、周方向において等角度間隔に設けられている。そして、凸部の個数をPとしたとき、角度θは、(360/P)°刻みで調整が可能となる。
【0048】
(固定部材40の構成)
固定部材40は、第1連結部21の第1平板部24と第2連結部31の第2平板部34とを固定する。
図4及び
図5に示すように、固定部材40は、固定ピン41と、ばねワッシャ42と、固定ワッシャ43とを備える。
【0049】
固定ピン41は、頭部44と、頭部44から連結軸CLに沿って延びる係止片45とを有している。係止片45は、軸方向に重ね合わされた第1平板部24及び第2平板部34の各々の貫通孔24a,34aと、ばねワッシャ42とに挿入される。固定ピン41の頭部44と固定ワッシャ43とは、重ね合わされた第1平板部24及び第2平板部34の軸方向の両側にそれぞれ配置される。そして、係止片45の先端部は、固定ワッシャ43に係止される。これにより、固定ワッシャ43が係止片45に対して固定される。
【0050】
ばねワッシャ42は、固定ピン41の頭部44と第2平板部34との間に介在される。ばねワッシャ42は、軸方向において頭部44と第2平板部34とを離間させる方向にばね力を付与する。すなわち、ばねワッシャ42は、第1平板部24と第2平板部34とを互いに押し付け合う方向に付勢している。このばねワッシャ42の付勢によって、第1連結部21と第2連結部31との間のがたつきが抑制されている。
【0051】
本実施形態の作用について説明する。
図2に示すように、第1連結部21と第2連結部31とは、第1規制部材20と第2規制部材30とがなす角度θを変更可能に連結されている。角度θは、連結軸CLを中心とした、例えば、第1規制部材20の軸線L1と第2規制部材30の軸線L2とがなす角度である。第1規制部材20の軸線L1は、軸方向から見たときの第1保持部23の中心C1と連結軸CLとを結ぶ直線である。第2規制部材30の軸線L2は、軸方向から見たときの第2保持部33の中心C2と連結軸CLとを結ぶ直線である。軸線L1,L2の各々は、連結軸CLに直交する。
【0052】
第1規制部材20と第2規制部材30とを組み付ける際には、第1凹凸部25と第2凹凸部35を噛み合わせる態様で、第1平板部24と第2平板部34とを重ね合わせる。このとき、第1規制部材20と第2規制部材30との間の角度θを、電線部材11における配線経路規制部材12の取付箇所に応じた角度とする。例えば、配線経路規制部材12を屈曲部14に取り付ける場合、角度θを電線部材11の屈曲部14の屈曲角度に合わせる。
【0053】
その後、重ね合わされた第1平板部24と第2平板部34とを固定部材40にて固定する。第1平板部24と第2平板部34とが重ね合わされた状態で固定されると、第1凹凸部25と第2凹凸部35との噛み合いにより、第1平板部24と第2平板部34とが周方向において相対回転不能とされる。すなわち、第1凹凸部25と第2凹凸部35との噛み合いにより、第1規制部材20と第2規制部材30との間の角度θが保持される。
【0054】
本実施形態の効果について説明する。
(1)第1連結部21と第2連結部31とは、第1規制部材20と第2規制部材30とがなす角度θを変更可能に連結されている。この構成によれば、電線部材11の経路に合わせて第1規制部材20と第2規制部材30の角度θを変更することで、電線部材11の経路の形状によらず同一構成の配線経路規制部材12を用いることが可能となる。したがって、配線経路規制部材12の汎用性を向上させることが可能となる。その結果、様々な車種において、共通の配線経路規制部材12を用いることが可能となる。したがって、部品管理の煩雑化や高コスト化を抑制することが可能となる。
【0055】
また、配線経路規制部材12は、第1連結部21と第2連結部31とを固定する固定部材40を別途備える。このため、固定部材40によって第1連結部21と第2連結部31との連結が外れてしまうことを抑制可能となる。
【0056】
(2)第1規制部材20は、第1連結部21から延出し、先端部に第1保持部23が設けられる第1腕部22を有する。第2規制部材30は、第2連結部31から延出し、先端部に第2保持部33が設けられる第2腕部32を有する。この構成によれば、第1腕部22の先端部に設けられた第1保持部23と第2腕部32の先端部に設けられた第2保持部33とによって、電線部材11を保持することが可能となる。
【0057】
(3)第1腕部22及び第2腕部32はそれぞれ、電線部材11の長さ方向に沿って延びている。この構成によれば、第1腕部22及び第2腕部32が電線部材11の幅からはみ出ないように構成することが可能となる。したがって、第1腕部22及び第2腕部32が配線経路規制部材12の周辺部品と干渉することを抑制することが可能となる。
【0058】
(4)第1保持部23及び第2保持部33の各々は、電線部材11を挟んで保持する一対の挟持片26と、一対の挟持片26の先端部の間に形成された開口部27と、を有している。この構成によれば、第1保持部23及び第2保持部33の各々において、電線部材11を開口部27を通じて一対の挟持片26の間に容易に取り付けることが可能となる。
【0059】
(5)一対の挟持片26の各々の先端部は、先端に向かうほど互いに離れるように広がる形状をなしている。この構成によれば、開口部27の形状を、電線部材11を一対の挟持片26の間に誘い込む好適な形状とすることが可能となる。その結果、第1保持部23及び第2保持部33に対する電線部材11の取付性をより向上させることが可能となる。
【0060】
(6)電線部材11は、コルゲートチューブである外装部材13を有している。第1保持部23及び第2保持部33の各々は、外装部材13の長さ方向における変位を規制する変位規制部28を有している。この構成によれば、第1保持部23及び第2保持部33の各々の変位規制部28によって、外装部材13の長さ方向への移動を規制することが可能となる。これにより、配線経路規制部材12によって、外装部材13を含む電線部材11の形状を好適に維持することが可能となる。
【0061】
(7)第1連結部21及び第2連結部31は、第1連結部21及び第2連結部31の連結軸CLに沿った方向から見て、電線部材11と重なっている。この構成によれば、第1連結部21及び第2連結部31が電線部材11の幅よりも外方に突出する突出量を少なく抑えることが可能となる。これにより、第1連結部21及び第2連結部31が配線経路規制部材12の周辺部品と干渉することを抑制することが可能となる。
【0062】
(8)第1規制部材20と第2規制部材30とがなす角度θは、第1連結部21及び第2連結部31の連結軸CLを中心とする角度である。第1連結部21は、連結軸CLを中心とする周方向において交互に凹凸を有する第1凹凸部25を有する。第2連結部31は、周方向において交互に凹凸を有する第2凹凸部35を有する。そして、第1凹凸部25と第2凹凸部35との噛み合いにより、第1規制部材20と第2規制部材30とがなす角度θが保持される。この構成によれば、第1凹凸部25と第2凹凸部35との噛み合いにより、第1規制部材20と第2規制部材30とがなす角度θを好適に保持することが可能となる。
【0063】
(9)第1連結部21と第2連結部31とは、連結軸CLに沿った方向に互いに重ね合わされた状態で固定部材40によって固定される。固定部材40は、第1連結部21と第2連結部31とを連結軸CLに沿って貫通する固定ピン41と、固定ピン41の先端部に固定され、固定ピン41と協働して第1連結部21及び第2連結部31を挟み込む固定ワッシャ43と、を有する。この構成によれば、固定ピン41と固定ワッシャ43とによって、第1連結部21及び第2連結部31を互いに重ね合わせた状態で固定することが可能となる。
【0064】
(10)固定部材40は、第1連結部21及び第2連結部31の一方を他方に押し付けるばねワッシャ42を備える。この構成によれば、第1凹凸部25と第2凹凸部35との噛み合いが外れて第1規制部材20と第2規制部材30との間の角度θがずれてしまうことを、ばねワッシャ42によって抑制可能となる。
【0065】
(11)電線部材11は屈曲部14を有し、配線経路規制部材12は、屈曲部14に設けられている。この構成によれば、配線経路規制部材12によって、電線部材11における屈曲部14の形状を維持することが可能となる。
【0066】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・例えば、第1保持部23を、
図8に示す第1保持部50aに変更してもよい。第1保持部50aは、第1周壁51と第2周壁52とを有している。第1周壁51と第2周壁52とは、互いに組み合わされた状態において電線部材11の全周を囲むように構成される。第2周壁52は、例えば、電線部材11の長さ方向に対して直交する断面形状がU字状をなしている。第1周壁51は、第2周壁52におけるU字状の開口を塞ぐように設けられる。なお、第2周壁52の内周面には、上記実施形態と同様の変位規制部28が設けられている。
【0067】
第1周壁51は、第1係止部53を有している。第2周壁52は、第1係止部53に係止される第2係止部54を有している。第1係止部53が第2係止部54に係止されることにより、第1周壁51と第2周壁52とが互いに組み合わされた状態が維持される。この構成によれば、第1周壁51と第2周壁52とによって電線部材11の全周を囲む構成となるため、電線部材11を安定して保持することが可能となる。
【0068】
なお、
図8に示す構成では、第2規制部材30の第2保持部50bは、第1周壁51及び第2周壁52を有する第1保持部50aと同様の構成を有している。しかしながら、第1保持部50aと第2保持部50bとは、必ずしも同様の構成である必要はない。例えば、第1保持部50a及び第2保持部50bの一方を、第1周壁51及び第2周壁52を有する構成とし、第1保持部50a及び第2保持部50bの他方を、上記実施形態のような一対の挟持片26を有する構成としてもよい。
【0069】
また、上記実施形態の配線経路規制部材12において、第1保持部23及び第2保持部33のうちの第1保持部23のみを
図8に示す第1保持部50aに変更してもよい。また、上記実施形態における第1保持部23及び第2保持部33のうちの第2保持部33のみを
図8に示す第2保持部50bに変更してもよい。
【0070】
・例えば、固定部材40を、
図8、
図9及び
図10に示す構成に変更してもよい。
図8、
図9及び
図10に示す固定部材40は、固定部材40は、第1連結部21及び第2連結部31を締結固定するねじ部材61と、ねじ部材61に螺着されるナット部材62とを有している。ねじ部材61及びナット部材62は、重ね合わされた第1平板部24及び第2平板部34を軸方向に挟むように設けられている。そして、第1平板部24及び第2平板部34を互いに押し付けるように、ねじ部材61がナット部材62に螺着される。この構成によれば、ねじ部材61及びナット部材62によって、第1連結部21と第2連結部31とを強固に固定することが可能となる。
【0071】
・例えば、
図11に示すように、第1規制部材20が、固定対象Xに固定される被固定部71を有していてもよい。固定対象Xは、例えば車両のボディパネルである。被固定部71は、例えば、第1保持部23に設けられている。被固定部71は、第1保持部23から延出している。被固定部71は、例えば貫通孔72を有している。被固定部71は、例えば、貫通孔72に通されたボルト73と、ボルト73に螺着されるナット74とによって固定対象Xに締結固定される。この構成によれば、被固定部71によって配線経路規制部材12を固定対象Xに固定することが可能となる。
【0072】
なお、配線経路規制部材12において、被固定部71は、第1規制部材20のみに設けられてもよいし、第2規制部材30のみに設けられてもよいし、第1規制部材20及び第2規制部材30の両方に設けられてもよい。第2規制部材30に被固定部71を設ける場合、例えば、被固定部71を第2保持部33に設けてもよい。
【0073】
また、被固定部71は、
図11に示すようなボルト73及びナット74によって締結される構成に限らない。例えば、固定対象Xに形成された貫通孔に挿入されて係止されるクリップ部を有する被固定部の構成であってもよい。
【0074】
・上記実施形態において、開口部27の開口方向は、例えば、連結軸CLに対して垂直な方向であってもよい。
・電線部材11は、外装部材13を必ずしも含んでいなくてもよい。すなわち、電線部材11から外装部材13を省略し、第1保持部23及び第2保持部33が、電線部材11を形成する1本の電線または電線束を直接保持する構成としてもよい。
【0075】
・配線経路規制部材12を、電線部材11の経路における屈曲部14以外の部位に装着してもよい。例えば、配線経路規制部材12を、電線部材11の直線経路に設けてもよい。
【0076】
・今回開示された実施形態及び変更例はすべての点で例示であって、本発明はこれらの例示に限定されるものではない。すなわち、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0077】
10 ワイヤハーネス
11 電線部材
12 配線経路規制部材
13 外装部材(コルゲートチューブ)
13a 大径部
13b 小径部
14 屈曲部
20 第1規制部材
21 第1連結部
22 第1腕部
22a 段差部
23 第1保持部
24 第1平板部
24a 貫通孔
25 第1凹凸部
26 挟持片
27 開口部
28 変位規制部
30 第2規制部材
31 第2連結部
32 第2腕部
32a 段差部
33 第2保持部
34 第2平板部
34a 貫通孔
35 第2凹凸部
40 固定部材
41 固定ピン
42 ばねワッシャ(付勢部材)
43 固定ワッシャ
44 頭部
45 係止片
50a 第1保持部
50b 第2保持部
51 第1周壁
52 第2周壁
53 第1係止部
54 第2係止部
61 ねじ部材
62 ナット部材
71 被固定部
72 貫通孔
73 ボルト
74 ナット
θ 角度
C1 第1保持部の中心
C2 第2保持部の中心
CL 連結軸
L1 軸線
L2 軸線
X 固定対象