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特開2024-6308RAID構成管理装置、RAID構成管理方法及びRAID構成管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006308
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】RAID構成管理装置、RAID構成管理方法及びRAID構成管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/00 20060101AFI20240110BHJP
   G06F 3/06 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
G06F3/00 A
G06F3/06 540
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022107074
(22)【出願日】2022-07-01
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】徳田 明央
(57)【要約】
【課題】情報処理装置と接続し、RAID専用ハードウェアで構成されるRAID環境下における複数の物理ドライブで構成される場合に、複数の物理ドライブを単一の物理ドライブとして認識することができるRAID構成管理装置、RAID構成管理方法及びRAID構成管理プログラムを提供することにある。
【解決手段】RAID構成管理装置は、複数の物理ドライブにより構築されるRAID(Redundant Array of Independent Disk)構成を管理するRAID構成管理装置であって、前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定部と、前記判定部が判定した判定結果に基づいて、前記複数の物理ドライブを接続するドライブ接続部と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物理ドライブにより構築されるRAID(Redundant Array of Independent Disk)構成を管理するRAID構成管理装置であって、
前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定部と、
前記判定部が判定した判定結果に基づいて、前記複数の物理ドライブを接続するドライブ接続部と、
を備える、RAID構成管理装置。
【請求項2】
前記判定部により、前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築すると判定した場合、
前記ドライブ接続部は、前記複数の物理ドライブを、前記RAIDを構築するRAIDカードを介して接続する、
請求項1に記載のRAID構成管理装置。
【請求項3】
前記判定部により、前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築しないと判定した場合、
前記ドライブ接続部は、前記複数の物理ドライブを各々単体として認識するように接続する、
請求項1に記載のRAID構成管理装置。
【請求項4】
前記複数の物理ドライブに記憶されるデータへのアクセスに関するアクセス権を設定するアクセス権設定部と、
を備える、請求項1から3の何れか1項に記載のRAID構成管理装置。
【請求項5】
複数の物理ドライブにより構築されるRAID構成を管理するRAID構成管理装置で構成されるRAID構成管理方法であって、
前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定過程と、
前記判定過程が判定した判定結果に基づいて、前記複数の物理ドライブを接続するドライブ接続過程と、
を備える、RAID構成管理方法。
【請求項6】
複数の物理ドライブにより構築されるRAID構成を管理するRAID構成管理装置をコンピュータにより制御するためのRAID構成管理プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が判定した判定結果に基づいて、前記複数の物理ドライブを接続するドライブ接続手段と、
して機能させる、RAID構成管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、RAID構成管理装置、RAID構成管理方法及びRAID構成管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報処理装置の不意なデータクラッシュへの対応や情報処理装置のパフォーマンスを向上する目的で構成されるRAID(Redundant Array of Independent Disk)について、ソフトウェアにより疑似的なRAIDを構成する手法がとられている。その他、RAID専用のハードウェアを使用して、情報処理装置本体に外部接続することでRAIDを構成する手法がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-82313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなソフトウェアによるRAID構成は、情報処理装置に実装済みのRAID専用ではないハードウェア構成を用いてソフトウェアにより疑似的なRAIDを構成するものである。情報処理装置内におけるドライブ構成は、通常の非RAID環境可と同一で運用できる一方、より高度なRAIDを構成するためには専用のハードウェアを搭載することで構成されるRAID環境が必要となる。
【0005】
他方で、専用ハードウェアを搭載するRAIDの場合、情報処理装置起動直後の自己診断では、専用ハードウェア自体に接続される複数のストレージ装置(一例として、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等)であっても、疑似ドライブ化されることで、1つの論理ドライブとして認識されるため、搭載されるドライブを物理ドライブとして個別に識別できない。
【0006】
このため、例えば、物理ドライブ本体のファームウェア更新等の物理ドライブを個別に識別する必要のある場合、一度ハードウェア的にRAID構成を解除(一例として、RAID構成から専用ハードウェアを取り外す等)したのち、個々のドライブを物理ドライブ(論理ドライブ)として認識する環境下に再構成した後、物理ドライブ本体のファームウェア更新する必要があり、更なる改善する余地がある。
【0007】
したがって、本発明が解決する課題の一例は、情報処理装置と接続し、RAID専用ハードウェアで構成されるRAID環境下における複数の物理ドライブで構成される場合に、複数の物理ドライブを単一の物理ドライブとして認識することができるRAID構成管理装置、RAID構成管理方法及びRAID構成管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1態様は、複数の物理ドライブにより構築されるRAID(Redundant Array of Independent Disk)構成を管理するRAID構成管理装置であって、前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定部と、前記判定部が判定した判定結果に基づいて、前記複数の物理ドライブを接続するドライブ接続部と、を備える、RAID構成管理装置である。
【0009】
また、前記判定部により、前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築すると判定した場合、前記ドライブ接続部は、前記複数の物理ドライブを、前記RAIDを構築するRAIDカードを介して接続してもよい。
【0010】
さらに、前記判定部により、前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築しないと判定した場合、前記ドライブ接続部は、前記複数の物理ドライブを各々単体として認識するように接続してもよい。
【0011】
また、RAID構成管理装置は、前記複数の物理ドライブに記憶されるデータへのアクセスに関するアクセス権を設定するアクセス権設定部と、を備えてもよい。
【0012】
また、本発明の第2態様は、複数の物理ドライブにより構築されるRAID構成を管理するRAID構成管理装置で構成されるRAID構成管理方法であって、前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定過程と、前記判定過程が判定した判定結果に基づいて、前記複数の物理ドライブを接続するドライブ接続過程と、を備える、RAID構成管理方法である。
【0013】
さらに、本発明の第3態様は、複数の物理ドライブにより構築されるRAID構成を管理するRAID構成管理装置をコンピュータにより制御するためのRAID構成管理プログラムであって、前記コンピュータを、前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が判定した判定結果に基づいて、前記複数の物理ドライブを接続するドライブ接続手段と、して機能させる、RAID構成管理プログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、RAID専用ハードウェアで構成されるRAID環境下における複数の物理ドライブで構成される場合に、それぞれ単一の物理ドライブとして認識することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの概略的な構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係るコントローラのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態に係るコントローラの機能構成の一例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態に係るコントローラで実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態の構成、並びに当該構成によってもたらされる作用及び効果は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。
【0017】
図1は、実施形態に係る情報処理システム10の概略的な構成の一例を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム10は、RAID(Redundant Array of Independent Disk)専用ハードウェア(以下、コントローラ2ともいう)で構成されるRAID環境下における複数の物理ドライブ4で構成されるシステムである。情報処理システム10は、情報処理装置1とコントローラ2を接続させることで、複数の物理ドライブ4をRAID構成とする。
【0018】
情報処理システム10は、情報処理装置1と、情報処理装置1と接続I/F3を介して接続するコントローラ2と、コントローラ2とドライブI/F5を介して接続する複数の物理ドライブ4とを備える。なお、複数の物理ドライブ4は、少なくとも2つ以上である。
【0019】
情報処理装置1は、コントローラ2を制御することで、複数の物理ドライブ4をRAID構成として利用する装置である。コントローラ2は、RAID構成管理装置の一例である。コントローラ2は、複数の物理ドライブ4に対して、RAID環境を構成する装置である。コントローラ2は、情報処理装置1に対して、RAID環境を構成するためのRAIDカード(図示せず)を備える。複数の物理ドライブ4は、補助記憶装置であり、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)等で構成される。
【0020】
図2は、実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。ここで例示する情報処理装置1は、汎用コンピュータと同様の構成を有し、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、補助記憶装置14、ユーザI/F(Interface)15、通信I/F16及び接続I/F17がバス18により相互に接続されている。
【0021】
CPU11は、ROM13や補助記憶装置14に記憶されたプログラムに従いRAM12をワーキングエリアとして所定の演算処理を行う。補助記憶装置14は、不揮発性メモリであり、CPU11の処理に必要な各種データを記憶する。補助記憶装置14は、例えば、HDDやSSD等で構成される。ユーザI/F15は、ユーザと情報処理装置1との間で情報の送受を可能にするデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイ、キーボード等であり得る。
【0022】
通信I/F16は、例えば、ネットワークを介して外部装置と所定の規格に準じた通信を確立するためのデバイスである。接続I/F17は、コントローラ2と接続するためのデバイスであり、例えば、PCI Express(Peripheral Component Interconnect-Express)等であり得る。なお、情報処理装置1の構成は上記に限定されるものではない。
【0023】
図3は、実施形態に係るコントローラ2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。ここで例示するコントローラ2は、汎用コンピュータと同様の構成を有し、CPU21、RAM22、ROM23、ドライブI/F24及び接続I/F25がバス26により相互に接続されている。
【0024】
CPU21は、ROM23に記憶されたプログラムに従いRAM22をワーキングエリアとして所定の演算処理を行う。ドライブI/F24は、複数の物理ドライブ4と接続するためのデバイスであり、例えば、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)やUSB(Universal Serial Bus)等であり得る。接続I/F25は、情報処理装置1と接続するためのデバイスであり、例えば、PCI Express等であり得る。なお、コントローラ2の構成は上記に限定されるものではない。
【0025】
図4は、実施形態に係る情報処理装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係る情報処理装置1は、取得部111、拡張BIOS処理部112、コントローラ切換部113、RAIDカード設定部114及びコントローラ制御部115を備える。これらの機能的構成要素111~115は、例えば、図2に例示するような情報処理装置1のハードウェア要素とソフトウェア要素(ROM13や補助記憶装置14に記憶されたプログラム等)との協働により構成され得る。なお、情報処理装置1の機能構成は上記に限定されるものではない。
【0026】
取得部111は、ドライブの接続状態を取得する。具体的には、取得部111は、コントローラ2からコントローラ2に接続される複数の物理ドライブ4の状態を取得する。
【0027】
拡張BIOS処理部112は、拡張BIOS(Basic Input Output System)処理を実行するか否かを判定する。例えば、拡張BIOS処理部112は、ユーザI/F15と協働して、ユーザにより拡張BIOSメニューが入力されているか否かを判定する。
【0028】
また、拡張BIOS処理部112は、拡張BIOS処理を実行すると判定すると、拡張BIOSメニューを出力する。具体的には、拡張BIOS処理部112は、ユーザにより拡張BIOSメニューが入力されていると判定すると、ユーザI/F15と協働して、液晶ディスプレイ等の表示装置に拡張BIOSメニューを出力する。
【0029】
コントローラ切換部113は、コントローラ2のモードを切り換える。例えば、コントローラ切換部113は、ユーザが操作する拡張BIOSメニューのコントローラ2のモードをRAIDモードからメンテナンスモードに切り換えるように操作されると、RAIDモードからメンテナンスモードに切り換える。
【0030】
また、例えば、コントローラ切換部113は、ユーザが操作する拡張BIOSメニューのコントローラ2のモードをメンテナンスモードからRAIDモードに切り換えるように操作されると、メンテナンスモードからRAIDモードに切り換える。
【0031】
ここで、RAIDモード及びメンテナンスモードについて説明する。RAIDモードとは、コントローラ2に接続される複数の物理ドライブ4に対して、RAID構成となるように構築し、複数の物理ドライブ4をRAID運用できるモードである。メンテナンスモードとは、コントローラ2に接続される複数の物理ドライブ4に対して、単体の物理ドライブ4と接続することができるモードである。メンテナンスモードは、例えば、物理ドライブ4の本体に対して、ファームウェア書き換えを行う場合に使用される。
【0032】
RAIDカード設定部114は、RAIDカードを設定するか否かを判定する。具体的には、RAIDカード設定部114は、コントローラ切換部113によりRAIDモードからメンテナンスモードに切り換える場合、RAIDカードを設定しないと判定する。そして、RAIDカード設定部114は、コントローラ2が備えるRAIDカードを未設定にする。
【0033】
また、RAIDカード設定部114は、コントローラ切換部113によりメンテナンスモードからRAIDモードに切り換える場合、RAIDカードを設定すると判定する。そして、RAIDカード設定部114は、コントローラ2が備えるRAIDカードを設定する。
【0034】
コントローラ制御部115は、コントローラ2に対して、制御を行う。具体的には、コントローラ制御部115は、コントローラ切換部113により、メンテナンスモードからRAIDモードに切り換えが行われ、RAIDカード設定部114により、RAIDカードが設定されると、コントローラ2に対して、RAIDモードに基づく処理を実行するように制御を行う。
【0035】
また、コントローラ制御部115は、コントローラ切換部113により、RAIDモードからメンテナンスモードに切り換えが行われ、RAIDカード設定部114により、RAIDカードが未設定にされると、コントローラ2に対して、メンテナンスモードに基づく処理を実行するように制御を行う。
【0036】
図5は、実施形態に係るコントローラ2の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るコントローラ2は、判定部211、RAIDコントローラ設定部212、ドライブ接続部213、ドライブ初期化部214、RAID有効部215、ドライブ有効部216、アクセス権設定部217及び送信部218を備える。これらの機能的構成要素211~218は、例えば、図3に例示するようなコントローラ2のハードウェア要素とソフトウェア要素(ROM23に記憶されたプログラム等)との協働により構成され得る。なお、コントローラ2の機能構成は上記に限定されるものではない。
【0037】
判定部211は、複数の物理ドライブ4がRAID構成を構築するか否かを判定する。ここで、RAID構成を構築するとは、例えば、RAIDモードに対応する。また、RAID構成を構築しないとは、メンテナンスモードに対応する。具体的には、判定部211は、コントローラ2のモードがRAIDモードであるか否かを判定する。例えば、判定部211は、コントローラ制御部115により、RAIDモードに基づく処理を実行するように制御が行われているか否かを判定する。
【0038】
RAIDコントローラ設定部212は、RAIDコントローラを設定する。具体的には、RAIDコントローラ設定部212は、判定部211により、コントローラ2のモードがRAIDモードであると判定されると、RAIDコントローラ(RAIDカード)を有効にする。また、RAIDコントローラ設定部212は、判定部211により、コントローラ2のモードがメンテナンスモードであると判定されると、RAIDコントローラ(RAIDカード)を無効にする。
【0039】
ドライブ接続部213は、複数の物理ドライブ4を接続する。具体的には、ドライブ接続部213は、ドライブI/F24と協働して、複数の物理ドライブ4を接続する。ドライブ接続部213は、判定部211により、複数の物理ドライブ4がRAID構成を構築すると判定された場合、複数の物理ドライブ4を、RAIDを構築するRAIDカードを介して接続する。また、ドライブ接続部213は、判定部211により、複数の物理ドライブ4がRAID構成を構築しないと判定された場合、複数の物理ドライブ4を、各々単体として認識するように接続する。
【0040】
ドライブ初期化部214は、複数の物理ドライブ4を初期化する。具体的には、ドライブ初期化部214は、ドライブ接続部213により、複数の物理ドライブ4に接続されると、複数の物理ドライブ4を初期化する。
【0041】
RAID有効部215は、複数の物理ドライブ4に対して、RAID構成を構築する(RAIDを有効化する)。なお、RAID有効部215が複数の物理ドライブ4に対して行うRAID構成は、公知の方法により構築する。
【0042】
ドライブ有効部216は、複数の物理ドライブ4に対して、各々単体として認識するために、単体の物理ドライブ4として接続する構成となる(すなわち、複数の物理ドライブ4に対して、RAID構成を構築しない)ように構築する。
【0043】
アクセス権設定部217は、複数の物理ドライブ4に記憶されるデータへのアクセスに関するアクセス権を設定する。具体的には、アクセス権設定部217は、RAID有効部215により、複数の物理ドライブ4に対して、RAID構成を構築されると、複数の物理ドライブ4に対して、複数の物理ドライブ4に記憶されるデータにデータ更新(書き込みも含む)を可能となるように、アクセス権を設定する。
【0044】
また、アクセス権設定部217は、ドライブ有効部216により、複数の物理ドライブ4に対して、単体の物理ドライブ4として接続する構成となるように構築されると、複数の物理ドライブ4に対して、複数の物理ドライブ4に記憶されるデータにデータ更新を不可能となるように、アクセス権を設定する。なお、アクセス権設定部217が複数の物理ドライブ4に対して行うアクセス権の設定は、公知の方法により設定する。
【0045】
アクセス権設定部217は、複数の物理ドライブ4に対して、複数の物理ドライブ4に記憶されるデータにデータ更新(書き込みも含む)を可能/不可能となるように、アクセス権を設定することで、コントローラ2は、RAID運用時には複数の物理ドライブ4に対してデータを活用し、単体の物理ドライブ4として接続する運用時は、データを活用することができない。つまり、コントローラ2は、アクセス権設定部217を備えることで、複数の物理ドライブ4に記憶されるデータに対して、データ改ざん保護を有することができる。
【0046】
送信部218は、情報処理装置1に対して、複数の物理ドライブ4の接続状態を送信する。具体的には、送信部218は、接続I/F25と協働して、情報処理装置1に対して、複数の物理ドライブ4の接続状態を送信する。例えば、送信部218は、RAID有効部215により、複数の物理ドライブ4がRAID構成を構築されると、情報処理装置1に対して、複数の物理ドライブ4の接続状態は、RAID構成であることを送信する。
【0047】
また、例えば、送信部218は、ドライブ有効部216により、複数の物理ドライブ4が単体の物理ドライブ4として接続する構成となるように構築されると、情報処理装置1に対して、複数の物理ドライブ4の接続状態は、単体の物理ドライブ4として接続する構成であることを送信する。
【0048】
次に、図6を用いて、本実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理について説明する。図6は、本実施形態に係る情報処理装置1における処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、情報処理装置1は、ユーザが情報処理装置1を起動し、情報処理装置1本体の初期化を開始している状態である。
【0049】
取得部111は、ドライブの接続状態を取得する(ステップS61)。続いて、拡張BIOS処理部112は、拡張BIOS処理を実行するか否かを判定する(ステップS62)。ここで、拡張BIOS処理部112は、拡張BIOS処理を実行しないと判定する(ステップS62:No)と、本処理は終了する。一方、拡張BIOS処理部112は、拡張BIOS処理を実行すると判定する(ステップS62:Yes)と、ステップS63へ進む。
【0050】
また、拡張BIOS処理部112は、拡張BIOS処理を実行すると判定すると、拡張BIOSメニューを出力する(ステップS63)。続いて、コントローラ切換部113は、コントローラ2のモードを切り換える(ステップS64)。
【0051】
RAIDカード設定部114は、RAIDカードを設定するか否かを判定する(ステップS65)。ここで、RAIDカード設定部114は、コントローラ切換部113によりRAIDモードからメンテナンスモードに切り換える場合、RAIDカードを設定しないと判定する(ステップS65:No)と、本処理は終了する。
【0052】
一方、RAIDカード設定部114は、コントローラ切換部113によりメンテナンスモードからRAIDモードに切り換える場合、RAIDカードを設定すると判定する(ステップS65:Yes)と、コントローラ2が備えるRAIDカードを設定する。そして、コントローラ制御部115は、コントローラ2に対して、制御を行う。その後、次の処理(A)へ進む。さらに、次の処理(A)が終了後、ステップS61へ進み、本処理が終了するまで継続する。
【0053】
続いて、図7を用いて、本実施形態に係るコントローラ2が実行する処理について説明する。図7は、本実施形態に係るコントローラ2における処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、コントローラ2は、情報処理装置1により、制御を行われている。すなわち、コントローラ2は、図6に記載のステップS65以降の処理から開始している状態である。
【0054】
判定部211は、コントローラ2のモードがRAIDモードであるか否かを判定する(ステップS71)。ここで、判定部211は、コントローラ2のモードがRAIDモードではないと判定する(ステップS71:No)と、ステップS76へ進む。一方、判定部211は、コントローラ2のモードがRAIDモードであると判定する(ステップS71:Yes)と、ステップS72へ進む。
【0055】
RAIDコントローラ設定部212は、RAIDコントローラを有効にする(ステップS72)。続いて、ドライブ接続部213は、複数の物理ドライブ4を接続する(ステップ73)。続いて、ドライブ初期化部214は、複数の物理ドライブ4を初期化する(ステップS74)。続いて、RAID有効部215は、複数の物理ドライブ4に対して、RAID構成を構築する(RAIDを有効化する)(ステップS75)。
【0056】
また、RAIDコントローラ設定部212は、RAIDコントローラを無効にする(ステップS76)。続いて、ドライブ接続部213は、複数の物理ドライブ4を接続する(ステップ77)。続いて、ドライブ初期化部214は、複数の物理ドライブ4を初期化する(ステップS78)。続いて、ドライブ有効部216は、複数の物理ドライブ4に対して、単体の物理ドライブ4として接続する構成となる(すなわち、複数の物理ドライブ4に対して、RAID構成を構築しない)ように構築する(ステップS79)。
【0057】
送信部218は、情報処理装置1に対して、複数の物理ドライブ4の接続状態を送信する(ステップS80)。ステップS80の処理が終了すると、図6記載のステップS61へ進む。
【0058】
以上、説明したように、本発明の一態様に係るRAID構成管理装置は、複数の物理ドライブ4により構築されるRAID構成を管理するRAID構成管理装置であって、複数の物理ドライブ4がRAID構成を構築するか否かを判定する。また、RAID構成管理装置は、判定した判定結果に基づいて、複数の物理ドライブ4を接続する。
【0059】
これにより、本実施形態によれば、複数の物理ドライブ4がRAID構成を構築するか否かを判定し、判定した結果に基づいて、複数の物理ドライブ4を接続することができるため、RAID構成管理装置は、RAID環境下における複数の物理ドライブで構成される場合でも、複数の物理ドライブ4を単一の物理ドライブとして認識することができる。
【0060】
RAID構成管理装置は、複数の物理ドライブ4を単一の物理ドライブとして認識することで、例えば、物理ドライブ本体のファームウェア更新等の物理ドライブを個別に識別する必要のある場合、一度ハードウェア的にRAID構成を解除(一例として、RAID構成から専用ハードウェアを取り外す等)することなく、物理ドライブ本体のファームウェア更新する必要ができる。
【0061】
したがって、ユーザは、情報処理装置1から物理ドライブを取り外すことなく、物理ドライブに対してファームウェア更新をすることができるため、ファームウェア更新等のメンテナンス作業における工数を大幅に削減することができる。
【0062】
また、上述した実施形態において、RAID構成管理装置は、複数の物理ドライブ4がRAID構成を構築すると判定した場合、複数の物理ドライブ4を、RAIDを構築するRAIDカードを介して接続する。さらに、RAID構成管理装置は、複数の物理ドライブ4がRAID構成を構築しないと判定した場合、複数の物理ドライブ4を、各々単体として認識するように接続する。これにより、RAID構成管理装置は、複数の物理ドライブ4をRAID構成として認識することもできるし、複数の物理ドライブ4を単体として認識することもできる。
【0063】
また、上述した実施形態において、複数の物理ドライブ4に記憶されるデータへのアクセスに関するアクセス権を設定する。これにより、RAID構成管理装置は、RAID運用時には複数の物理ドライブ4に対してデータを活用し、単体のドライブと接続する運用時は、データを活用することができない。つまり、RAID構成管理装置は、複数の物理ドライブ4に記憶されるデータに対して、データ改ざん保護を有することができる。
【0064】
上記機能を実現するプログラムは、例えば、CPU21に搭載された記憶素子に予め記憶された状態で提供され得るが、これに限定されるものではない。プログラムは、例えば、CD-ROM等の適宜な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、インターネット等のコンピュータネットワークを介して提供されてもよい。
【0065】
なお、上述した実施形態は、上述した装置が有する構成の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0066】
(変形例1)
上述の実施形態では、情報処理装置1が備える機能として、コントローラ切換部113により、コントローラ2のモードを切り換える形態として説明したが、これに限られないものとする。例えば、上述の実施形態では、コントローラ切換部113はソフトウェアにより実現しているが、変形例においては、情報処理装置1にジャンパスイッチを備え、ユーザからジャンパスイッチを操作することにより、コントローラ2のモードを切り換えてもよい。
【0067】
(変形例2)
上述の実施形態では、図5においては単一のプロセッサにて、機能的構成要素211~218を実現するものとして説明したが、これに限られないものとする。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて機能的構成要素211~218を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしてもよい。
【0068】
(変形例3)
上述の実施形態では、コントローラ2は、情報処理装置1により、制御を行われている形態として説明したが、これに限られないものとする。例えば、コントローラ2が行う処理は、情報処理装置1が行う処理と並行で行ってもよい。すなわち、コントローラ2が行う処理は、ユーザが情報処理装置1を起動し、情報処理装置1本体の初期化を開始している状態から行われてもよい。
【0069】
以上、本発明の実施形態及び変形例を説明したが、実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0070】
1…情報処理装置、2…コントローラ、4…物理ドライブ、
111…取得部、 112…拡張BIOS処理部、113…コントローラ切換部、
114…RAIDカード設定部、115…コントローラ制御部、211…判定部、
212…RAIDコントローラ設定部、213…ドライブ接続部、
214…ドライブ初期化部、215…RAID有効部、216…ドライブ有効部、
217…アクセス権設定部、218…送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-08-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物理ドライブに対して、RAID(Redundant Array of Independent Disk)構成を構築するRAIDカードを備えるコントローラを有し、前記RAID構成を管理するRAID構成管理装置であって、
前記コントローラに接続される前記複数の物理ドライブの状態を取得する取得部と、
拡張BIOSメニューが入力されている場合、前記コントローラのモードを切り替えるコントローラ切換部と、
前記モードに基づく処理を実行するコントローラ制御部と、
を備える、RAID構成管理装置。
【請求項2】
前記コントローラ切換部が、前記モードについて、メンテナンスモードからRAIDモードに切り換える場合、
前記コントローラ制御部は、前記コントローラに対して、前記RAIDカードを設定し、前記RAIDモードに基づく処理を実行し、
前記RAIDカードが設定されたコントローラに前記複数の物理ドライブを接続する第1ドライブ接続部と、
前記複数の物理ドライブに対して、前記RAID構成を構築する第1RAID有効部と、
を備える、請求項1に記載のRAID構成管理装置。
【請求項3】
前記コントローラ切換部が、前記モードについて、RAIDモードからメンテナンスモードに切り換える場合、
前記コントローラ制御部は、前記コントローラに対して、前記RAIDカードを設定せず、前記メンテナンスモードに基づく処理を実行し、
前記RAIDカードが設定されないコントローラに前記複数の物理ドライブを各々単体として認識するように接続する第2ドライブ接続部と、
前記複数の物理ドライブに対して、前記RAID構成を構築しない第2RAID有効部と、
を備える、請求項1に記載のRAID構成管理装置。
【請求項4】
前記複数の物理ドライブに記憶されるデータへのアクセスに関するアクセス権を設定するアクセス権設定部と、
を備える、請求項1から3の何れか1項に記載のRAID構成管理装置。
【請求項5】
複数の物理ドライブに対して、RAID構成を構築するRAIDカードを備えるコントローラを有し、取得部と、コントローラ切換部と、コントローラ制御部と、を備える前記RAID構成を管理するRAID構成管理装置で構成されるRAID構成管理方法であって、
前記取得部が、前記コントローラに接続される前記複数の物理ドライブの状態を取得する取得過程と、
前記コントローラ切換部が、拡張BIOSメニューが入力されている場合、前記コントローラのモードを切り替えるコントローラ切換過程と、
前記コントローラ制御部が、前記モードに基づく処理を実行するコントローラ制御過程と、
を有する、RAID構成管理方法。
【請求項6】
複数の物理ドライブに対して、RAID構成を構築するRAIDカードを備えるコントローラを有し、前記RAID構成を管理するRAID構成管理装置のコンピュータに
前記コントローラに接続される前記複数の物理ドライブの状態を取得する取得処理と、
拡張BIOSメニューが入力されている場合、前記コントローラのモードを切り替えるコントローラ切換処理と、
前記モードに基づく処理を実行するコントローラ制御処理と、
を実行させる、RAID構成管理プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の第1態様は、複数の物理ドライブに対して、RAID(Redundant Array of Independent Disk)構成を構築するRAIDカードを備えるコントローラを有し、前記RAID構成を管理するRAID構成管理装置であって、前記コントローラに接続される前記複数の物理ドライブの状態を取得する取得部と、拡張BIOSメニューが入力されている場合、前記コントローラのモードを切り替えるコントローラ切換部と、前記モードに基づく処理を実行するコントローラ制御部と、を備える、RAID構成管理装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、前記コントローラ切換部が、前記モードについて、メンテナンスモードからRAIDモードに切り換える場合、前記コントローラ制御部は、前記コントローラに対して、前記RAIDカードを設定し、前記RAIDモードに基づく処理を実行し、前記RAIDカードが設定されたコントローラに前記複数の物理ドライブを接続する第1ドライブ接続部と、前記複数の物理ドライブに対して、前記RAID構成を構築する第1RAID有効部と、を備えてもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
さらに、前記コントローラ切換部が、前記モードについて、RAIDモードからメンテナンスモードに切り換える場合、前記コントローラ制御部は、前記コントローラに対して、前記RAIDカードを設定せず、前記メンテナンスモードに基づく処理を実行し、前記RAIDカードが設定されないコントローラに前記複数の物理ドライブを各々単体として認識するように接続する第2ドライブ接続部と、前記複数の物理ドライブに対して、前記RAID構成を構築しない第2RAID有効部と、を備えてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
また、本発明の第2態様は、複数の物理ドライブに対して、RAID構成を構築するRAIDカードを備えるコントローラを有し、取得部と、コントローラ切換部と、コントローラ制御部と、を備える前記RAID構成を管理するRAID構成管理装置で構成されるRAID構成管理方法であって、前記取得部が、前記コントローラに接続される前記複数の物理ドライブの状態を取得する取得過程と、前記コントローラ切換部が、拡張BIOSメニューが入力されている場合、前記コントローラのモードを切り替えるコントローラ切換過程と、前記コントローラ制御部が、前記モードに基づく処理を実行するコントローラ制御過程と、を有する、RAID構成管理方法である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
さらに、本発明の第3態様は、複数の物理ドライブに対して、RAID構成を構築するRAIDカードを備えるコントローラを有し、前記RAID構成を管理するRAID構成管理装置のコンピュータに前記コントローラに接続される前記複数の物理ドライブの状態を取得する取得処理と、拡張BIOSメニューが入力されている場合、前記コントローラのモードを切り替えるコントローラ切換処理と、前記モードに基づく処理を実行するコントローラ制御処理と、を実行させる、RAID構成管理プログラムである。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物理ドライブに対して、RAID(Redundant Array of Independent Disk)構成を構築するRAIDカードを備えるコントローラを有し、前記RAID構成を管理するRAID構成管理装置であって、
前記コントローラに接続される前記複数の物理ドライブの状態を取得する取得部と、
前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定部と、
前記判定部が判定した判定結果に基づいて、前記複数の物理ドライブを前記コントローラに接続するドライブ接続部と、
前記判定部により、前記RAID構成を構築すると判定され、拡張BIOSメニューが入力されている場合、前記コントローラのモードを切り替えるコントローラ切換部と、
前記モードに基づく処理を実行するコントローラ制御部と、
前記複数の物理ドライブに記憶されるデータへのアクセスに関するアクセス権を設定するアクセス権設定部と、
を備える、RAID構成管理装置。
【請求項2】
前記コントローラ切換部が、前記モードについて、メンテナンスモードからRAIDモードに切り換える場合、
前記コントローラ制御部は、前記コントローラに対して、前記RAIDカードを設定し、前記RAIDモードに基づく処理を実行し、
前記ドライブ接続部は、前記RAIDカードが設定されたコントローラに前記複数の物理ドライブを接続し、
前記複数の物理ドライブに対して、前記RAID構成を構築する第1RAID有効部と、
を備える、請求項1に記載のRAID構成管理装置。
【請求項3】
前記コントローラ切換部が、前記モードについて、RAIDモードからメンテナンスモードに切り換える場合、
前記コントローラ制御部は、前記コントローラに対して、前記RAIDカードを設定せず、前記メンテナンスモードに基づく処理を実行し、
前記ドライブ接続部は、前記RAIDカードが設定されないコントローラに前記複数の物理ドライブを各々単体として認識するように接続し、
前記複数の物理ドライブに対して、前記RAID構成を構築しない第2RAID有効部と、
を備える、請求項1に記載のRAID構成管理装置。
【請求項4】
複数の物理ドライブに対して、RAID構成を構築するRAIDカードを備えるコントローラを有し、取得部と、判定部と、コントローラ切換部と、コントローラ制御部と、アクセス権設定部と、を備える前記RAID構成を管理するRAID構成管理装置で構成されるRAID構成管理方法であって、
前記取得部が、前記コントローラに接続される前記複数の物理ドライブの状態を取得する取得過程と、
前記判定部が、前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定過程と、
前記コントローラ切換部が、前記判定部により、前記RAID構成を構築すると判定され、拡張BIOSメニューが入力されている場合、前記コントローラのモードを切り替えるコントローラ切換過程と、
前記コントローラ制御部が、前記モードに基づく処理を実行するコントローラ制御過程と、
前記アクセス権設定部が、前記複数の物理ドライブに記憶されるデータへのアクセスに関するアクセス権を設定するアクセス権設定過程と、
を有する、RAID構成管理方法。
【請求項5】
複数の物理ドライブに対して、RAID構成を構築するRAIDカードを備えるコントローラを有し、前記RAID構成を管理するRAID構成管理装置のコンピュータに、
前記コントローラに接続される前記複数の物理ドライブの状態を取得する取得処理と、
前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理により、前記RAID構成を構築すると判定され、拡張BIOSメニューが入力されている場合、前記コントローラのモードを切り替えるコントローラ切換処理と、
前記モードに基づく処理を実行するコントローラ制御処理と、
前記複数の物理ドライブに記憶されるデータへのアクセスに関するアクセス権を設定するアクセス権設定処理と、
を実行させる、RAID構成管理プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の第1態様は、複数の物理ドライブに対して、RAID(Redundant Array of Independent Disk)構成を構築するRAIDカードを備えるコントローラを有し、前記RAID構成を管理するRAID構成管理装置であって、前記コントローラに接続される前記複数の物理ドライブの状態を取得する取得部と、前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定部と、前記判定部が判定した判定結果に基づいて、前記複数の物理ドライブを前記コントローラに接続するドライブ接続部と、前記判定部により、前記RAID構成を構築すると判定され、拡張BIOSメニューが入力されている場合、前記コントローラのモードを切り替えるコントローラ切換部と、前記モードに基づく処理を実行するコントローラ制御部と、前記複数の物理ドライブに記憶されるデータへのアクセスに関するアクセス権を設定するアクセス権設定部と、を備える、RAID構成管理装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、前記コントローラ切換部が、前記モードについて、メンテナンスモードからRAIDモードに切り換える場合、前記コントローラ制御部は、前記コントローラに対して、前記RAIDカードを設定し、前記RAIDモードに基づく処理を実行し、前記ドライブ接続部は、前記RAIDカードが設定されたコントローラに前記複数の物理ドライブを接続し、前記複数の物理ドライブに対して、前記RAID構成を構築する第1RAID有効部と、を備えてもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
さらに、前記コントローラ切換部が、前記モードについて、RAIDモードからメンテナンスモードに切り換える場合、前記コントローラ制御部は、前記コントローラに対して、前記RAIDカードを設定せず、前記メンテナンスモードに基づく処理を実行し、前記ドライブ接続部は、前記RAIDカードが設定されないコントローラに前記複数の物理ドライブを各々単体として認識するように接続し、前記複数の物理ドライブに対して、前記RAID構成を構築しない第2RAID有効部と、を備えてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
また、本発明の第2態様は、複数の物理ドライブに対して、RAID構成を構築するRAIDカードを備えるコントローラを有し、取得部と、判定部と、コントローラ切換部と、コントローラ制御部と、アクセス権設定部と、を備える前記RAID構成を管理するRAID構成管理装置で構成されるRAID構成管理方法であって、前記取得部が、前記コントローラに接続される前記複数の物理ドライブの状態を取得する取得過程と、前記判定部が、前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定過程と、前記コントローラ切換部が、前記判定部により、前記RAID構成を構築すると判定され、拡張BIOSメニューが入力されている場合、前記コントローラのモードを切り替えるコントローラ切換過程と、前記コントローラ制御部が、前記モードに基づく処理を実行するコントローラ制御過程と、前記アクセス権設定部が、前記複数の物理ドライブに記憶されるデータへのアクセスに関するアクセス権を設定するアクセス権設定過程と、を有する、RAID構成管理方法である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
さらに、本発明の第3態様は、複数の物理ドライブに対して、RAID構成を構築するRAIDカードを備えるコントローラを有し、前記RAID構成を管理するRAID構成管理装置のコンピュータに、前記コントローラに接続される前記複数の物理ドライブの状態を取得する取得処理と、前記複数の物理ドライブが前記RAID構成を構築するか否かを判定する判定処理と、前記判定処理により、前記RAID構成を構築すると判定され、拡張BIOSメニューが入力されている場合、前記コントローラのモードを切り替えるコントローラ切換処理と、前記モードに基づく処理を実行するコントローラ制御処理と、前記複数の物理ドライブに記憶されるデータへのアクセスに関するアクセス権を設定するアクセス権設定処理と、を実行させる、RAID構成管理プログラムである。