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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063100
(43)【公開日】2024-05-10
(54)【発明の名称】真空掃除機用のアタッチメント
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/24 20060101AFI20240501BHJP
   A47L 5/24 20060101ALI20240501BHJP
   A47L 5/36 20060101ALI20240501BHJP
   A47L 5/32 20060101ALI20240501BHJP
【FI】
A47L9/24 C
A47L5/24 Z
A47L5/36
A47L5/32
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024028747
(22)【出願日】2024-02-28
(62)【分割の表示】P 2022515987の分割
【原出願日】2020-08-19
(31)【優先権主張番号】1913106.9
(32)【優先日】2019-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(71)【出願人】
【識別番号】500024469
【氏名又は名称】ダイソン・テクノロジー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100174023
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 怜愛
(72)【発明者】
【氏名】ヤン イェン チェン
(72)【発明者】
【氏名】シュテファン ロバート ディムビロー
(72)【発明者】
【氏名】ジェームズ ホワイト
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ヒンチリフ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、真空掃除機用のアタッチメントに関する。
【解決手段】真空掃除機用のアタッチメントが、掃除機の本体に接続可能な第1の部品と、第1の部品に接続可能な第2の部品とを有する。第1の部品は、隙間用ノズルと、隙間用ノズルに沿って後退位置と展開位置との間で可動であるブラシセクションとを含む。第2の部品は、吸引入口を含み、第1の部品に被せて押込み嵌合されることで、第1の部品に接続されると第1の部品の隙間用ノズル及びブラシセクションの両方を格納するよう構成される。
【選択図】図19
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空掃除機用のアタッチメントであって、
第1の部品であり、隙間用ノズル、該隙間用ノズルに対して後退位置と展開位置との間
で可動であるブラシセクション、及び第1の部品を前記掃除機の本体に解除可能に接続す
る第1のコネクタを含む第1の部品と、
第2の部品であり、吸引入口、及び第2の部品を前記第1の部品に解除可能に接続する
第2のコネクタを含み、前記第1の部品に被せて押込み嵌合されることで、前記第1の部
品に接続されると前記隙間用ノズル及び前記ブラシセクションを格納するよう構成された
第2の部品と
を備えたアタッチメント。
【請求項2】
請求項1に記載のアタッチメントにおいて、ブラシセクションは、ブリッスルの周りに
延びるブリッスルスリーブを含むアタッチメント。
【請求項3】
請求項2に記載のアタッチメントにおいて、前記ブリッスルスリーブは、弾性変形可能
な材料から形成されるアタッチメント。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のアタッチメントにおいて、前記ブリッスルスリーブは自由端を
有し、前記ブリッスルの先端が前記ブリッスルスリーブの前記自由端よりも突出するアタ
ッチメント。
【請求項5】
請求項4に記載のアタッチメントにおいて、前記ブリッスルの長さの20%以下が、前
記ブリッスルスリーブの前記自由端よりも突出するアタッチメント。
【請求項6】
請求項4又は5に記載のアタッチメントにおいて、前記ブリッスルの長さの10%以下
が、前記ブリッスルスリーブの前記自由端よりも突出するアタッチメント。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のアタッチメントにおいて、前記第2の部品は、前
記ブラシセクションをその後退位置に配置して前記隙間用ノズル及び前記ブラシセクショ
ンを格納するよう構成されるアタッチメント。
【請求項8】
請求項7に記載のアタッチメントにおいて、前記第2の部品は、該第2の部品を前記第
1の部品から引っ張る際に前記ブラシセクションをその展開位置へ向けて移動させるよう
構成されるアタッチメント。
【請求項9】
請求項8に記載のアタッチメントにおいて、前記第2の部品は、該第2の部品の一端に
位置付けられたネックを含み、前記吸引入口は、前記第2の部品の他端に位置付けられ、
前記ネックは、前記第1の部品の少なくとも前記ブラシセクションを収容するよう構成さ
れるアタッチメント。
【請求項10】
請求項9に記載のアタッチメントにおいて、前記ネックは、前記ブラシセクションを収
容する比較的広い内部と、該比較的広い内部から上流に位置付けられた、前記隙間用ノズ
ルの前部を収容する比較的狭い内部とを含むアタッチメント。
【請求項11】
請求項9又は10に記載のアタッチメントにおいて、前記ネックは、前記ブラシセクシ
ョンが前記第2の部品内に格納されると前記ブラシセクションと締まり嵌めを形成するア
タッチメント。
【請求項12】
請求項8~11のいずれか1項に記載のアタッチメントにおいて、前記第1の部品は、
前記ブラシセクションをその展開位置に保持するように解除可能である保持機構を含み、
前記第2の部品は、該第2の部品が前記第2の部品から引き離される際に前記保持機構を
解除するよう構成されるアタッチメント。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載のアタッチメントにおいて、前記第1の部品は、
前記ブラシセクションのその後退位置からの移動を案内する第1の案内機構と、前記ブラ
シセクションのその展開位置への移動を案内する第2の案内機構とを含むアタッチメント
【請求項14】
請求項13に記載のアタッチメントにおいて、前記第2の案内機構は、前記ブラシセク
ションに位置付けられた爪と、前記ブラシセクションがその展開位置へ向けて移動する際
に前記爪が入る前記隙間用ノズルに位置付けられたチャネルとを含むアタッチメント。
【請求項15】
請求項14に記載のアタッチメントにおいて、前記第1の案内機構は、前記隙間用ノズ
ルに位置付けられた複数のレールと、前記ブラシセクションに位置付けられ、該ブラシセ
クションがその展開位置からその後退位置へ向けて移動する際に前記レールを収容する複
数のチャネルとを含み、該チャネルは、レールから軸方向に離間しているアタッチメント
【請求項16】
請求項1~15のいずれか1項に記載のアタッチメントにおいて、前記第2の部品はシ
ールを含み、前記隙間用ノズルは、前記シールに係合する環状の合わせ面を含むアタッチ
メント。
【請求項17】
請求項15に従属する場合の請求項16に記載のアタッチメントにおいて、前記合わせ
面は、前記第1の案内機構の前記レールと前記第2の案内機構の前記チャネルとの間に位
置付けられた前記隙間用ノズルの外面の面積により規定されるアタッチメント。
【請求項18】
請求項17に記載のアタッチメントにおいて、前記シールは、前記ネックにより保持さ
れる第1の端と、前記ネックに対して可動であるシールキャリッジに接続される第2の端
とを含み、前記第2の部品が前記第1の部品に外嵌される際に、前記レールの端が前記キ
ャリッジを付勢して前記シールの前記第1の端へ向けて移動させ、前記シールを変形させ
て前記隙間用ノズルの前記合わせ面と接触させるアタッチメント。
【請求項19】
請求項1~18のいずれか1項に記載のアタッチメントにおいて、前記第2の部分は、
補助吸引ツールへの取付け用のワンドを含むアタッチメント。
【請求項20】
真空掃除機用のワンドアセンブリであって、前記アタッチメントは、
第1の部品であり、隙間用ノズル、該隙間用ノズルに沿って後退位置と展開位置との間
で可動であるブラシセクション、及び第1の部品を前記掃除機の本体に解除可能に接続す
る第1のコネクタを含む第1の部品と、
第2の部品であり、ワンド、及び第2の部品を前記掃除機の前記本体に接続する第2の
コネクタを含み、前記第1の部品に被せて押込み嵌合されることで、前記掃除機の前記本
体に接続されると前記隙間用ノズル及び前記ブラシセクションを格納するよう構成された
第2の部品と
を備えたワンドアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真空掃除機用のアタッチメントに関する。アタッチメントは、ワンドアセン
ブリの形態であることが好ましく、本体と補助吸引ツールとの間に延びるワンドアセンブ
リを含む手持ち型又はスティック型の真空掃除機で特に利用されるが、ホースが本体とワ
ンドアセンブリとの間に位置付けられるシリンダ型又はキャニスタ型の真空掃除機でも用
いることができる。代替として、アタッチメントは、真空掃除機用の二部構成の吸引ツー
ルの形態であり得る。
【背景技術】
【0002】
Dyson V11(登録商標)真空掃除機等の通常の真空掃除機では、掃除機の本体
がワンドアセンブリを介して床用ツールに流体接続される。掃除機の床清掃動作モード中
に、ユーザが本体に設けられたハンドルを握って床用ツールを床で操作する。
【0003】
特定の状況では、ワンドアセンブリ及び床用ツールを異なる吸引ツールに交換すること
により、掃除機の動作モードを手持ちモードに切り替えるのが便利である。例えば、ユー
ザは、比較的細い吸引入口を提供する隙間用ツール、又は掃除機に入る空気流に同伴させ
るために作業面からの塵及び他のごみを攪拌するブラシツールを、本体に取り付けること
ができる。これらの補助吸引ツールは、所望に応じてワンドアセンブリ及び床用ツールと
交換するための別個の付属品として真空掃除機と共に販売されるのが普通である。
【0004】
補助吸引ツールを別個の付属品として提供することに関する問題は、ユーザが所与のツ
ールを一時的に置き忘れる、又は場合によってはツールを完全に紛失する場合があること
である。さらに、ワンドアセンブリを本体から取り外して補助吸引ツールを再び取り付け
るという行為は、ユーザにとって時間がかかり得ることから、ユーザが部屋の清掃中に何
回も掃除機の使用モードを変えることを妨げ得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、本発明は、真空掃除機用のアタッチメントであって、
第1の部品であり、隙間用ノズル、隙間用ノズルに対して後退位置と展開位置との間で
可動であるブラシセクション、及び第1の部品を掃除機の本体に解除可能に接続する第1
のコネクタを含む第1の部品と、
第2の部品であり、吸引入口、及び第2の部品を第1の部品に解除可能に接続する第2
のコネクタを含み、第1の部品に被せて押込み嵌合されることで、第1の部品に接続され
ると第1の部品の隙間用ノズル及びブラシセクションを格納するよう構成された第2の部
品と
を備えたアタッチメントを提供する。
【0006】
アタッチメントは、ワンドアセンブリの形態とすることができ、その第2の部品は、床
用ツール、除塵ブラシ、又はマットレス清掃ツール等の補助吸引ツールに接続可能な吸引
入口を有するワンドを含む。
【0007】
したがって、本発明は、アタッチメントのどの部品が真空掃除機の本体に接続されるか
に応じて掃除機を異なる清掃モードで用いることを可能にする、二部構成のアタッチメン
トを提供し得る。第1の部品のみが本体に接続される場合、掃除機は、家具又は自動車の
表面等の床面から上昇した表面を清掃するための「手持ちモード」の動作で用いることが
できる。この動作モードにある場合、ブラシセクションをその後退位置とその展開位置と
の間で移動させることで、ユーザは、清掃中に家具等の隙間に隙間用ノズルを挿入できる
「隙間モード」と、ブラシセクションのブリッスルが露出した作業面からの塵及びごみを
攪拌して隙間用ノズルに入る空気流に同伴させることができる「ブラシモード」との間で
素早く変えることができ、それぞれのモードで第1の部品を異なる吸引ツールと交換する
必要がない。アタッチメントの第2の部品も掃除機の本体に接続される場合、掃除機は、
第2の部品の吸引入口に取付け可能な床用ツールをユーザが床面で操作する「床清掃」動
作モードで用いることができる。
【0008】
したがって、ユーザは、アタッチメントの第2の部品を本体から分離すること、第2の
コネクタを作動させて第2の部品を第1の部品から引っ張ること、又は第2の部品を本体
に再接続することにより、掃除機の手持ち動作モードと掃除機の床清掃動作モードとを変
更することができる。所望であれば、第2の部品を第1の部品に対して分離及び再接続す
る際に、床用ツール又は他の補助吸引ツールを第2の部品の吸引入口に取り付けたままに
してもよい。ユーザが補助吸引ツールの取り付け前に掃除機からワンドを分離しなければ
ならない、又はその逆の掃除機と比較して、これは、掃除機を所望の動作モードにするの
に必要なユーザの動作数を半減させることができる。
【0009】
第2の部品は、掃除機の本体に接続されると隙間用ツール及びブラシセクションの両方
を格納するよう構成される。これにより、非使用時の隙間用ツール及び特にブラシセクシ
ョンの損傷が阻止される。
【0010】
第2のコネクタは、第2の部品が第1の部品に外嵌されると第2の部品を第1の部品に
接続する。これにより、第2のコネクタを第1のコネクタから離間させて、ユーザが第2
の部品を第1の部品から分離しようとした場合の掃除機の本体からの第1の部品の誤解除
のリスクを減らすことができる。これは、第1の部品を本体から分離することによりアタ
ッチメント全体、つまりワンドアセンブリを本体から取り外すことも可能にし、アタッチ
メントの非使用時に第1の部品を第2の部品内に格納することも可能にする。第2のコネ
クタは、第1の部品と第2の部品との間の相対位置に応じて、第1の部品、好ましくは第
1の部品の隙間用ノズルに形成された凹部に係合するキャッチを含むことが好ましい。
【0011】
ブラシセクションは、好ましくは隙間用ノズルの周りに少なくとも部分的に延び、好ま
しくは隙間用ノズルを囲む。ブラシセクションは、その後退位置とその展開位置との間で
隙間用ノズルに沿って、好ましくは直線方向に移動することが好ましい。隙間用ノズルは
、前部と、前部の前端に位置付けられた吸引入口と、後部とを含むことが好ましい。第1
のコネクタは、隙間用ノズルの後部に又は後部に隣接して位置付けられることが好ましい
。ブラシセクションは、隙間用ノズルの周りに少なくとも部分的に配置されることが好ま
しい複数のブリッスルを含むことが好ましい。ブリッスルは、複数のブリッスル束で配置
されることが好ましいが、ブリッスルは、連続配列又は不連続配列で配置されてもよい。
ブリッスルは、隙間用ノズルを囲み隙間用ノズルに対して可動であるブラシカラーに装着
されることが好ましい。ブラシセクションがその展開位置にある場合、ブリッスルの少な
くとも自由端、つまり先端は、隙間用ノズルの前端より前方に突出することが好ましい。
【0012】
ブラシセクションは、ブリッスルの周りに延びるブリッスルスリーブを含むことが好ま
しい。ブリッスルスリーブは、自由端を有し、ブリッスルの自由端がブリッスルスリーブ
の自由端より前方に突出するよう構成される。好ましくは、ブリッスルの長さの20%以
下、より好ましくはブリッスルの長さの10%以下が、ブリッスルスリーブの自由端より
突出する。ブリッスルスリーブを設けることで、第1の部品への第2の部品の接続中にブ
ラシセクションが第2の部品に挿入される際にブリッスルが広がるリスクが減る。ブリッ
スルスリーブは、弾性変形可能な材料から、好ましくはTPU等のポリウレタンプラスチ
ック又はシリコーンから形成されることが好ましい。場合によっては、第2のブリッスル
スリーブが上記ブリッスルスリーブの周りに設けられ得る。各ブリッスルスリーブは、T
PU等の同じ材料から形成され得る。代替として、ブリッスルスリーブの一方、例えば第
2のブリッスルスリーブは、他方のブリッスルスリーブより硬質の材料から形成され得る
。ブリッスルスリーブ(単数又は複数)には開口が設けられ得る。これらの開口は、ブリ
ッスル束間から隙間用ノズルに空気を入れることができる抽気孔を提供することができる
【0013】
第1の部品は、ブラシセクションをその展開位置に保持する手段を含むことが好ましい
。好ましい実施形態において、保持する手段は、隙間用ノズルに形成された凹部に係合し
てブラシセクションをその展開位置に保持する、フィンガの形態であることが好ましい保
持キャッチを含む。ブラシセクションは、ブラシセクションがその展開位置にある場合に
保持キャッチを付勢して凹部と係合させる手段を含むことが好ましい。付勢する手段は、
ばね等の弾性要素により提供されることが好ましい。ブラシセクションをその展開位置か
ら解除するために、ユーザは、ばねの付勢力に抗して保持キャッチを作動させて凹部から
係脱させる。ユーザは、それと同時にブラシセクションをその展開位置から遠ざけること
ができる。保持キャッチは、ブラシセクションがその展開位置に保持されるとブラシセク
ションの外面から外方に突出するような形状であることが好ましい。この場合、ユーザは
、保持キャッチの突出部分を内方に押して保持キャッチを凹部から係脱させることができ
る。
【0014】
ブラシセクションがその後退位置にある場合、ブラシセクションは、隙間用ノズルの後
部の周りに又は後部に隣接して位置決めされて、家具同士の間の隙間に挿入するために隙
間用ノズルの前部を露出させることが好ましい。
【0015】
アタッチメントの第2の部品は、第1の部品のブラシセクションをその後退位置に配置
して隙間用ノズル及びブラシセクションを格納するよう構成されることが好ましい。好ま
しい実施形態において、第2の部品は、第2の部品の一端に位置付けられたネックを含み
、吸引入口は第2の部品の他端に位置付けられる。ネックは、少なくとも第1の部品のブ
ラシセクション、より好ましくは第1の部品の隙間用ノズル及びブラシセクションの両方
を収容するよう構成されることが好ましい。ネックは、ブラシセクションを収容する比較
的広い内部と、比較的広い内部の上流に位置付けられて隙間用ノズルの前部を収容する比
較的狭い内部とを含むことが好ましい。ネックは、第2の部品を第1の部品に解除可能に
接続するための第2のコネクタを含むことが好ましい。
【0016】
第2の部品、好ましくは第2の部品のネックは、第2の部品を第1の部品から引っ張っ
て第2の部品を第1の部品から取り外す際にブラシセクションに係合してその展開位置へ
向けて移動させるよう構成されることが好ましい。ネックは、ブラシセクションが第2の
部品内に格納されるとブラシセクションと締まり嵌めを形成するような形状であることが
好ましい。第2の部品を第1の部品から引っ張る際に、ブラシセクションとネックとの間
の機械的相互作用がブラシセクションをネックと共に移動させるので、ブラシセクション
をその後退位置から遠ざける。
【0017】
第1の部品は、ブラシセクションのその展開位置を越えた移動を阻止する手段を含むこ
とが好ましい。好ましい実施形態において、ブラシセクションは、隙間用ノズルの外面に
向けて付勢される爪を含み、この爪は、ブラシセクションがその展開位置へ向けて移動す
る際に隙間用ノズルに形成されたチャネル又は溝に入る。ブラシセクションがその展開位
置へ移動したら、爪がチャネルの端に位置付けられることで、ブラシセクションが展開位
置をさらに越えて移動するのが阻止される。第2の部品を第1の部品から引き離す力を増
加させると、ネックとブラシセクションとの間の機械的相互作用を克服して第2の部品を
第1の部品から完全に解除することができる。
【0018】
ネックは、ブラシセクションがネック内に格納されると保持キャッチに係合するような
形状であることが好ましい。ネックと保持キャッチとの係合により、保持キャッチが内方
に付勢されて凹部から係脱するので、ブラシセクションをネック内に保持したままブラシ
セクションと隙間用ノズルとの間の相対移動が可能になる。ユーザが第2の部品を第1の
部品から引っ張ると、ネックは保持キャッチを解除してばねの付勢力の作用下での保持キ
ャッチの移動を可能にするので、ブラシセクションはその展開位置に保持される。
【0019】
ブラシセクションがその展開位置に保持されたまま第2の部品が第1の部品に再接続さ
れる場合、第2の部品が第1の部品に外嵌されてブラシセクションを第2の部品のネック
の比較的広い部分内に位置付けると、ネックは保持キャッチに係合する。この係合により
、ブラシセクションがその展開位置から解除される。ブラシセクションとネックとの間で
こうして生じた締まり嵌めが、ブラシセクションをネックの比較的広い部分内に保持する
。第2の部品が第1の部品の上でさらに押し進められると、ブラシセクションと隙間用ノ
ズルとの間で相対移動が行われ、隙間用ノズルがネックの比較的狭い部分に入るようにな
る。第2の部品が第1の部品に完全に外嵌されたら、ブラシセクションは隙間用ノズルに
対してその後退位置に配置され、第2の部品は第2のコネクタにより第1の部品に接続さ
れる。
【0020】
第1の部品は、ブラシセクションのその後退位置から離れる移動を案内する第1の案内
機構と、ブラシセクションのその展開位置への移動を案内する第2の案内機構とを含む。
第2の案内機構は、第1の案内機構とは異なることが好ましい。第2の案内機構は、ブラ
シセクションに位置付けられた上記爪と、ブラシセクションがその展開位置へ向けて移動
する際に爪が入る隙間用ノズルに位置付けられたチャネルとにより提供される。第1の案
内機構は、隙間用ノズルに位置付けられた複数のレールと、ブラシセクションに位置付け
られた複数のチャネルとを含む。チャネルは、ブラシセクションがその展開位置からその
後退位置へ向けて移動する際にレールを収容する。チャネルは、好ましくはレールから軸
方向に離間し、より好ましくはレールから軸方向及び角度方向の両方で離間しているので
、ブラシセクションがその後退位置とその展開位置との間で移動する際に爪はレールと係
合しない。
【0021】
隙間用ノズルは、アタッチメントの第2の部品のシールに係合する環状の合わせ面を含
むことが好ましい。合わせ面とシールとの間のこの係合により、アタッチメントの第1の
部品と第2の部品との間からの空気の漏れを阻止することができる。この合わせ面は、第
1の案内機構のレールと第2の案内機構のチャネルとの間に位置付けられた隙間用ノズル
の外面の面積により便宜的に規定され得る。シールは、ネックにより保持される第1の端
と、ネックに対して可動であるシールキャリッジに接続される第2の端とを含むことが好
ましい。第2の部品が第1の部品に外嵌される際に、レールの端がキャリッジを付勢して
シールの第1の端へ向けて移動させ、シールを変形させて隙間用ノズルの合わせ面と接触
させることが好ましい。レールは、シールキャリッジに直接、又は可動の楔部材を介して
係合し得る。
【0022】
アタッチメントは、アタッチメントの第2の部分がワンドを含むワンドアセンブリの形
態で記載されている。ワンドは、ネックと、床用ツール又は他の補助吸引ツールに接続可
能な下端部との間に延びる。例えば、下端部を軟質の除塵ブラシに接続して、掃除機をカ
ーテンレール又は高い棚の清掃に用いることができる。
【0023】
代替として、ワンドは、空気流を受け入れる吸引入口を有する、頑固な汚れ用のブラシ
、除塵ブラシ、又は関節式清掃ブラシ等の補助吸引ツールに交換されてもよい。これによ
り、アタッチメントが真空掃除機用の二部構成ツールの代替形態をとることができるよう
になり、その場合、ツールの第1の部品は隙間用ノズル及びブラシセクションを含み、ツ
ールの第2の部品は補助吸引ツールを含むと共に、補助吸引ツールが本体に接続されると
第1の部品の隙間用ノズル及びブラシセクションを収納するよう構成される。
【0024】
上述のように、アタッチメントはワンドアセンブリの形態であることが好ましい。第2
の態様において、本発明は、ワンドアセンブリであって、
第1の部品であり、隙間用ノズル、隙間用ノズルに沿って後退位置と展開位置との間で
可動であるブラシセクション、及び第1の部品を真空掃除機の本体に接続する第1のコネ
クタを含む第1の部品と、
第2の部品であり、ワンド、及び第2の部品を第1の部品に接続する第2のコネクタを
含み、第1の部品に被せて押込み嵌合されることで、第1の部品に接続されると第1の部
品の隙間用ノズル及びブラシセクションを格納するよう構成された第2の部品と
を備えたワンドアセンブリを提供する。
【0025】
第2の部品を第1の部品に直接接続する代替として、第2の部品が第1の部品に外嵌さ
れる場合に第2のコネクタが第2の部品を掃除機の本体に直接接続することができる。第
3の態様において、本発明は、真空掃除機であって、
吸引源を含む本体と、
本体に解除可能に接続されるアタッチメントであり、
第1の部品であり、隙間用ノズル、隙間用ノズルに対して後退位置と展開位置との間
で可動であるブラシセクション、及び第1の部品を掃除機の本体に解除可能に接続する第
1のコネクタを含む第1の部品と、
第2の部品であり、吸引入口、及び第2の部品を掃除機の本体に解除可能に接続する
第2のコネクタを含み、第1の部品に被せて押込み嵌合されることで、第1の部品に接続
されると第1の部品の隙間用ノズル及びブラシセクションを格納するよう構成された第2
の部品と
を備えたアタッチメントと
を備えた真空掃除機を提供する。
【0026】
第4の態様において、本発明は、真空掃除機用のアタッチメントであって、
第1の部品であり、複数のブリッスル及びブリッスルの周りに延びてブリッスルの少な
くとも先端がそれより前方に突出するよう構成されたブリッスルスリーブを含むブラシセ
クションと、第1の部品を掃除機の本体に接続する第1のコネクタとを含む、第1の部品
と、
第2の部品であり、吸引入口、及び第2の部品を掃除機の本体に接続する第2のコネク
タを含み、第1の部品に被せて押込み嵌合されることで、掃除機の本体に接続されるとブ
ラシセクションを格納するよう構成された第2の部品と
を備えたアタッチメントを提供する。
【0027】
本発明の第1の態様に関連して上述した特徴は、本発明の第2~第4の態様のそれぞれ
に等しく当てはまり、その逆でもある。
【0028】
添付図面を参照して、本発明の好ましい特徴を単なる例として以下で説明する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】真空掃除機の斜視図である。
図2A】ブラシセクションを後退位置にした掃除機のワンドアセンブリの第1の部品の斜視図である。
図2B図2Aに示す第1の部品の背面図である。
図3A図2Aに示す第1の部品の上面図である。
図3B図2Aに示す第1の部品の側面図である。
図3C図2Bの線E-Eに沿った断面図である。
図4A図3Bの線F-Fに沿った断面図である。
図4B図3Bの線G-Gに沿った断面図である。
図4C図3Bの線H-Hに沿った断面図である。
図5A】ブラシセクションを展開位置にしたワンドアセンブリの第1の部品の斜視図である。
図5B図5Aに示す第1の部品の背面図である。
図6A図5Aに示す第1の部品の上面図である。
図6B図5Bの線D-Dに沿った断面図である。
図7図5Aに示す第1の部品の側面図である。
図8A図5Aに示す第1の部品の正面図である。
図8B図7の線K-Kに沿った断面図である。
図8C図8Aと同様だが、アクチュエータを押下してブラシ部品をその展開位置から解除した図である。
図8D図8Bと同様だがアクチュエータを押下した図である。
図9A】ワンドアセンブリの第2の部品の斜視図である。
図9B】第2の部品の背面図である。
図10A】ワンドアセンブリの第2の部品の一部の上面図である。
図10B】ワンドアセンブリの第2の部品の上記部分の側面図である。
図10C図9Bの線J-Jに沿った第2の部品の上記部分の断面図である。
図11A】ワンドアセンブリの2つの部品を相互接続したワンドアセンブリの斜視図である。
図11B図11Aに示すアセンブリの背面図である。
図12A図11Aに示すワンドアセンブリの一部の上面図である。
図12B図12Aに示すワンドアセンブリの部分の側面図である。
図12C図11Bの線A-Aに沿ったワンドアセンブリの上記部分の断面図である。
図12D図12Cの部分の拡大図である。
図13A】ワンドアセンブリの第1の部品をワンドアセンブリの第2の部品から部分的に引き抜いたワンドアセンブリの斜視図である。
図13B図13Aに示すアセンブリの背面図である。
図14A図13Aに示すワンドアセンブリの一部の上面図である。
図14B図13Aに示すワンドアセンブリの部分の側面図である。
図14C図13Bの線B-Bに沿った断面図である。
図14D図14Cの部分の拡大図である。
図15A】ワンドアセンブリの第1の部品をワンドアセンブリの第2の部品から略完全に引き抜いたワンドアセンブリの斜視図である。
図15B図15Aに示すアセンブリの背面図である。
図16A図15Aに示すワンドアセンブリの一部の上面図である。
図16B図15Bの線C-Cに沿ったワンドアセンブリの一部の断面図である。
図16C図16Bの部分の拡大図である。
図17A図15Aに示すワンドアセンブリの一部の側面図である。
図17B図17Aの線M-Mに沿った断面図である。
図17C図17Aの線N-Nに沿った断面図である。
図18A】床清掃モードの図1の真空掃除機を示す斜視図である。
図18B図18Aと同様だが第1の部品を第2の部品から部分的に引き抜いた図である。
図18C図18Aと同様だが第1の部品を第2の部品から略完全に引き抜いた図である。
図19】第2の部品からの第1の部品の分離後の、手持ちモードの真空掃除機の斜視図である。
図20A】ブラシセクションが後退位置と展開位置との中間にある、手持ちモードの真空掃除機の斜視図である。
図20B】ブラシセクションが後退位置にある、手持ちモードの真空掃除機の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
真空掃除機用のアタッチメントの一実施形態を、図1図20Bを参照して説明する。
この実施形態において、アタッチメントは二部構成のワンドアセンブリ10の形態である
。最初に図1を参照すると、ワンドアセンブリ10は、ワンドアセンブリ10を真空掃除
機16の本体14に取り付ける第1の部品12を備える。既知のように、本体14は、掃
除機16を通る空気流を発生させる吸引源18と、空気流から塵及び他のごみを分離する
分離システム20と、吸引源18を含む掃除機16の種々のコンポーネントを駆動する電
源22と、空気出口24とを備える。ワンドアセンブリ10は、第1の部品12に接続さ
れた第2の部品26をさらに備える。床用ツール28が、第2の部品26の下端部に接続
される。汚れを含む空気流が、床用ツール28を通して掃除機16に引き込まれる。図1
に示すように、掃除機16は手持ち型の真空掃除機とすることができ、その場合、ワンド
アセンブリ10は本体14に直接接続される。代替として、掃除機はシリンダ型の真空掃
除機とすることができ、その場合、ワンドアセンブリ10は、床用ツール28と汚れを含
む空気をワンドアセンブリ10から本体14に運ぶホースとの間に配置される。
【0031】
ワンドアセンブリ10の第1の部品12を、図2A図8Dにより詳細に示す。ワンド
アセンブリ10の第1の部品12は、前部31と、前部31の前端に位置付けられた空気
入口32と、前部31の側面に位置付けられた抽気孔34とを有する隙間用ノズル30を
規定する本体を有する、隙間用ツールを含む。本体は、掃除機16の本体14に挿入され
る筒状の後部36を含む。後部36は、後部36が掃除機16の本体14に挿入される際
に第1の部品12を本体14に解除可能に接続する手動解除キャッチ38と、後部36が
本体14に挿入される際に第1の部品12を本体14と位置合わせする一対のガイドレー
ル40と、空気をワンドアセンブリ10から本体14に入れる空気出口42とを含む。コ
ネクタ38は、ユーザにより押下されると第1の部品12を本体14から解除し、本体1
4内に第1の部品12を保持する図示の上昇位置へばね(図示せず)により付勢される。
【0032】
ワンドアセンブリ10の第1の部品12は、ブラシセクション44も含む。以下でより
詳細に説明するように、ブラシセクション44は、図2A図3Cに示す後退位置と図5
A~図8Dに示す展開位置との間で隙間用ノズル30に対して可動である。ブラシセクシ
ョン44は、ブラシカラー48に装着された一組のブリッスル46を備える。ブリッスル
46は、相互に実質的に平行に、且つブリッスル46が隙間用ノズル30の長手方向軸と
実質的に平行な方向に延びるように構成される。図8Aも参照すると、ブラシカラー48
は、隙間用ノズル30の周りに少なくとも部分的に延びる。この実施形態において、ブラ
シカラー48は隙間用ノズル30を囲む。ブリッスル46は、隙間用ノズル30の周りに
部分的に、好ましくは180°~360°の角度で延び且つ好ましくは270°未満であ
る配列で配置される。この実施形態において、ブリッスル46の配列は、隙間用ノズル3
0の周りに約250°の角度で延びる。
【0033】
例として、ブリッスル46は、ナイロン又は炭素繊維から形成することができ、ブラシ
カラー48は、プラスチック材料から形成することができる。ブリッスル36は、オーバ
ーモールド技術を用いてブラシカラー48に取り付けることができる。この実施形態にお
いて、ブリッスル46は、ブラシカラー48の周りに離間した複数のブリッスル束で配置
される。
【0034】
ブラシセクション44は、ブラシカラー48の周りに部分的に延びるブラシカバー50
及びブリッスル46の配列の周りに延びるブリッスルスリーブ52も含む。ブリッスルス
リーブ52は、ブラシカラー48とブラシカバー50との間に挟まれた一端と、ブリッス
ル46の自由端に隣接して位置付けられた自由端とを有する。
【0035】
ブリッスルスリーブ52は、ユーザによるブラシセクション44の使用中、又は以下で
より詳細に説明するようにワンドアセンブリ10の第2の部品26が組立て中に第1の部
品12に外嵌される際の両方で、ブリッスル46の外向きの屈曲すなわち広がりを最小化
するために設けられる。ブリッスルスリーブ52は、ブリッスル46の自由端がブリッス
ルスリーブ52の自由端よりも外方に突出するように構成される。好ましくは、ブリッス
ル46の長さの20%以下、より好ましくはブリッスル46の長さの10%以下が、ブリ
ッスルスリーブ52の自由端よりも突出する。ブリッスルスリーブ52は、ブリッスル4
6の外側面に近接して、好ましくはブリッスル46の外側面の5mm以内に位置決めされ
る。ブリッスルスリーブ52は、可撓性材料から形成されることが好ましく、この実施形
態では、熱可塑性ポリウレタン(TPU)等のポリウレタンプラスチック材料から形成さ
れる。
【0036】
図2A図3Cは、隙間用ノズル30に対して後退位置のブラシセクション44を示す
。ブラシセクション44は、その後退位置では、隙間用ノズル30の後部36に隣接して
位置付けられ、ブラシカバー50は、第1の部品12を掃除機16の本体14に接続する
ためのキャッチ38用のハウジング54に当接する。これにより、隙間用ノズル30が清
掃中に家具等の隙間に挿入される「隙間モード」で、ワンドアセンブリ10の第1の部品
12を用いることができる。ブラシセクション44を図5A図8Dに示すその展開位置
へ向けて移動させるためには、ユーザはブラシカバー50を把持して隙間用ノズル30に
沿ってブラシセクション44をその展開位置へ向けて引っ張る。
【0037】
第1の部品12は、隙間用ノズル30に対するブラシセクション44の移動を案内する
案内機構を含む。これらの機構は、ブラシセクション44がその後退位置とその展開位置
との間で移動する際に隙間用ノズル30に沿って直線的に移動することを確実にする。以
下でより詳細に説明するように、第1の部品12は、隙間用ノズル30に対するブラシセ
クション44の移動を案内する2つの案内機構を含む。図4A及び図8Bも参照すると、
第1の案内機構は、隙間用ノズル30の両側に位置付けられて第1の部品12の長手方向
軸と平行に延びる一対の平行レール56と、レール56を収容するためにブラシカラー4
8に形成された一対の平行チャネル58とを含む。レール56は、隙間用ノズル30の後
部36から延び、隙間用ノズル30に沿って途中に位置付けられた自由端60で終わる。
図2A図3C及び図4Cを参照すると、第2の案内機構は、隙間用ノズル30の上面に
沿って直線的に、第1の部品の長手方向軸と平行に延びるチャネル62を含む。チャネル
62は、レール56の自由端から軸方向及び角度方向の両方で離間した位置で始まり、空
気入口32に隣接して終わる。第2の案内機構は、ブラシカバー50に対して枢動するよ
うにブラシカバー50に接続された爪64をさらに含み、爪64は、隙間用ノズル30の
上面に対してばね66により付勢される。爪64は、ブラシセクション44がその展開位
置へ向けて移動する際に、好ましくはブラシカラー48のチャネル58が隙間用ノズル3
0のレール56から完全に係脱する前に、チャネル62に入るように位置決めされる。
【0038】
図4Bも参照すると、レール56からのチャネル62の軸方向間隔は、レール56とチ
ャネル62との間に位置付けられる隙間用ノズル30の筒状部68を規定する。筒状部6
8は、実質的に円形の外形を有する。以下でより詳細に説明するように、隙間用ノズル3
0の筒状部68の外面は、ワンドアセンブリ10の第2の部品26のシールに係合して組
立てられたワンドアセンブリ10の第1の部品12と第2の部品26との間からの空気の
漏れを阻止する、環状の合わせ面を提供する。
【0039】
図5A図8Dに戻ると、ブラシセクション44の展開位置では、爪64は空気入口3
2に隣接して位置付けられたチャネル62の端に位置付けられ、ブリッスル46は隙間用
ノズル30の空気入口32を越えて位置付けられる。これにより、ブリッスル46が清掃
中に例えば家具及び生活用品の露出面からの塵及びごみを攪拌して空気入口32を通して
隙間用ノズル30に入る空気流に同伴させる「ブラシモード」で、ワンドアセンブリ10
の第1の部品12を用いることができる。
【0040】
ブラシセクション44は、ブラシセクション44をその展開位置に保持する機構を含む
。これは、第1の部品12のそのブラシモードでの使用中にブラシセクション44が隙間
用ノズル30に対して移動するのを防止する。保持機構は、ブラシセクション44が有す
るフィンガ70、72の形態の一対の保持キャッチを含む。図8Bを参照すると、各フィ
ンガは、基部74及び先端76を有する。各フィンガ70、72は、その先端76を隙間
用ノズル30の外面に対して付勢するような方向の隙間用ノズル30に対する移動のため
に、各ばね(図示せず)により付勢される。ブラシセクション44の展開位置では、付勢
ばねの作用下で、各フィンガ70、72の先端76は隙間用ノズル30の外面に位置付け
られた各凹部78、80に入る。フィンガ70、72と凹部78、80との係合は、ブラ
シセクション44をその展開位置に保持する働きをする。
【0041】
図5A図8Bに示すように、フィンガ70、72が隙間用ノズル30に対して移動し
てブラシセクション44をその展開位置に保持すると、フィンガ70、72の基部74は
、ブラシカバー50に形成された各開口から外方に突出する。図8C及び図8Dを参照す
ると、ブラシセクション44をその展開位置から解除するために、ユーザはフィンガ70
、72の基部74を手で圧迫してフィンガ70、72の先端76を凹部78、80から押
し出す。ユーザは、それと同時にブラシセクション44をその後退位置へ移動させること
ができる。図2A図3Cに示すように、ブラシセクション44が展開位置から離れて位
置決めされると、フィンガ70、72の基部74は、ブラシカバー50に形成された開口
から突出しないように引っ込められる。
【0042】
次に、ワンドアセンブリ10の第2の部品26を、図9A図10Cを参照して説明す
る。第2の部品26は、ワンドの下端部に位置付けられた吸引入口88を備える。ワンド
は、床用ツール28からの空気流を掃除機16の本体14へ運ぶ内筒92の周りに延びる
外筒90を備える。床用ツール28に電力を供給するワイヤ94が、外筒90と内筒92
との間に収納され、第2の部品26の上端に位置付けられたコネクタピン96で終わる。
【0043】
第2の部品26の上方部は、ワンドアセンブリ10の第1の部品12を収容するネック
98を含む。ネック98は、内筒92に接続されたネック本体100と、ネック本体10
0の周りに延びて外筒90に接続されたネックカバー102とを備える。以下でより詳細
に説明するように、ネック本体100及びネックカバー102は、ワンドアセンブリ10
の第1の部品12及び第2の部品26が相互接続されると第1の部品12を収納するよう
な形状である。ネックカバー102の少なくとも一部は、透明材料から形成されて、第1
の部品12及び第2の部品26が相互接続されると第1の部品12がユーザに見えるよう
にすることができる。これにより、ネック98内に格納された隙間用ツールの存在をユー
ザに視覚的に喚起することができる。
【0044】
ワンドアセンブリ10の第2の部品26は、隙間用ノズル30の筒状部68の環状の合
わせ面に係合するシール機構を含む。シール機構は、ゴム又は他の弾性材料から形成され
ることが好ましいフレキシブルチューブの形態のシール104を含む。シール104の一
端は、好ましくはオーバーモールドプロセスを用いて環状のシールキャリッジ106の第
1の端に接続されるのに対し、シール104の自由端は、ネック本体100により規定さ
れた環状のハウジング108内に保持される。シールキャリッジ106の第2の端には、
ネック本体100内でこれに対して軸方向に可動である環状の楔110の第1の端が係合
する。楔110は、楔110の周りに部分的に延びる楔ホルダ112によりネック本体1
00内に保持される。ネック本体100の壁114が、シール104の弛緩による第2の
部品26の上部開口端116へ向けた楔110の移動を制限するエンドストップを提供す
る。
【0045】
ワンドアセンブリ10の第2の部品26に対する第1の部品12の接続を、図11A
図12Dを参照して説明する。第1の部品12のブラシセクション44の後退位置では、
隙間用ノズル30が第2の部品26の上部開口端116に挿入される。図10Cを参照す
ると、ネック98は、第1の部品12の後部36及びブラシセクション44を収納する比
較的広い内部117aと、第1の部品12の前部31を収容する比較的狭い内部117b
とを含む。ネック本体100の内面は、隙間用ノズル30の外面に位置付けられたレール
56を収容する一対の溝118を含む。これにより、第2の部品26が第1の部品12に
外嵌される際に第1の部品12と正確に角度的に位置合わせされることが確実となる。
【0046】
第2の部品26は、隙間用ノズル30の端120がネック本体100の比較的狭い内部
117bにより規定されたエンドストップ122に係合するまで第1の部品に外嵌される
。第1の部品12を第2の部品26に接続するために、第2の部品26は、隙間用ノズル
30が第2の部品26に挿入されるとばね(図示せず)により付勢されて隙間用ノズル3
0の上面に係合するキャッチ124を含む。図12C及び図12Dに示すように、第1の
部品12が第2の部品26に完全に挿入されたら、キャッチ124の端部分126が隙間
用ノズル30の上面に位置付けられた一対の凹部128に入る。これにより、ワンドアセ
ンブリ10の使用中に第1の部品12及び第2の部品26が誤って引き離されるのが防止
される。
【0047】
第1の部品12が第2の部品26に完全に挿入されると、レール56の端60がウェッ
ジ110に係合して楔110をシールキャリッジ106に押し当てる。これにより、シー
ルキャリッジ106がハウジング108へ向けて移動し、これはさらに、シール104を
変形させて隙間用ノズル30の筒状部68により規定された環状の合わせ面に係合させる
。これは、隙間用ノズル30とネック本体100との間に、したがってワンドアセンブリ
10の第1の部品12と第2の部品26との間に気密シールを形成させる。
【0048】
図11A図12Dに示すように、第1の部品12がワンドアセンブリ10の第2の部
品に接続されると、第1の部品12の隙間用ノズル30及びブラシセクション44の両方
が第2の部品26内に収容される。これにより、例えば図1に示すような床面を清掃する
ためのワンドアセンブリ10の使用中の、ブラシセクション44の損傷が阻止される。
【0049】
第2の部品26を第1の部品から分離するには、ユーザは、キャッチ124を押下して
キャッチ124の端部分126を凹部128から出すと同時に、第2の部品26を第1の
部品12から引っ張る。図17B及び図17Cを特に参照すると、ネックカバー102は
、ブラシカバー50と締まり嵌めを形成するような形状である。図13A図14Dに示
すように、ブラシカバー50とネック98との間の機械的相互作用は、隙間用ノズル30
が第2の部品26から引き抜かれ始めるとブラシセクション44をネック98内の静止位
置に保持する働きをする。結果として、第2の部品26からの第1の部品12の引抜きは
、隙間用ノズル30に対するブラシセクション44のその展開位置へ向かう移動をもたら
す。
【0050】
図15A図17Cは、第1の部品12を第2の部品26から略完全に引き抜いたワン
ドアセンブリ10を示す。これらの図に示す構成では、隙間用ノズル30は、ブラシセク
ション44が隙間用ノズル30に対してその展開位置へ移動したような程度まで隙間用ノ
ズル30が第2の部品26から引き抜かれている。図16Cに最も明確に示すように、ブ
ラシセクション44がその展開位置にあると、爪64が隙間用ノズル30の端に近接した
チャネル62の端に位置付けられ、ばね66によりチャネル62の端に対して付勢される
。これにより、ブラシセクション44のその展開位置を越えた移動が阻止される。したが
って、ワンドアセンブリ10の第2の部品26から隙間用ノズル30がさらに出ると、ブ
ラシセクション44が隙間用ノズル30と共にネック98に対して移動する。結果として
、最初はブラシセクションをその後退位置にして第2の部品26に挿入されていたが、第
1の部品12は、その後にブラシセクション44をその展開位置にして第2の部品26か
ら引き抜かれる。
【0051】
ブラシセクション44がワンドアセンブリ10の第2の部品26から引っ張られると、
ブラシセクション44はネック98から解除される。これにより、フィンガ70、72が
、隙間用ノズル30に対して付勢ばねの作用下で図17Bに示す位置から図8Bに示す位
置へ移動することができる。フィンガ70、72の端76は、凹部78、80に入ってブ
ラシセクション44をその展開位置に保持する。
【0052】
第1の部品12は、ブラシセクション44をその展開位置にしてワンドアセンブリ10
の第2の部品26に挿入することもできる。この場合、第1の部品12が第2の部品26
に挿入されると、ブリッスル46及びブリッスルスリーブ52の自由端がネック本体10
0の傾斜壁130に係合して、図15A図17Cに示す位置を越えたネック本体100
内でのブラシセクション44の移動を阻止する。上述のように、この位置では、ネック9
8はブラシカバー50と締まり嵌めを形成し、フィンガ70、72の基部74を内方に移
動させてブラシセクション44をその展開位置から解除する働きをする。ブラシセクショ
ン44がネック98内で図15A図17Cに示す位置に静止したまま、続いて図13A
図14Dに示すように、隙間用ノズル30をワンドアセンブリ10の第2の部品26に
さらに挿入することができる。隙間用ノズル30を第2の部品26にさらに押し込むと、
図11A図12Dに示すように、キャッチ124が隙間用ノズル30の凹部128に入
って第1の部品12を第2の部品26に接続する。
【0053】
使用の際には、組み立てられたワンドアセンブリ10は、床清掃のために、図18A
示すように真空掃除機16の本体14及び床用ツール28に接続され得る。ワンドアセン
ブリ10の第1の部品12は本体14に接続され、ワンドアセンブリ26の第2の部品2
6は第1の部品12に接続され、床用ツール28は第2の部品26に接続される。掃除機
16の吸引源18が発生させた空気流が、床用ツールを通して掃除機16に入り、ワンド
アセンブリ10を通過して掃除機16の本体14に入る。ワンドアセンブリ10内では、
空気流は内筒92を通過し、ネック本体100により隙間用ノズル30へ運ばれる。シー
ル104は、隙間用ノズル30とネック本体100との間からの空気の漏れを阻止する。
空気流は、隙間用ノズル30を流れて掃除機10の本体14に入る。
【0054】
家具等の清掃のために手持ち動作モードで掃除機16を用いるには、ユーザはキャッチ
124を押下してキャッチ124の端部分126を凹部128から係脱させて第2の部品
26を第1の部品12から解除する。同時に、図19に示すように第2の部品26が第1
の部品12から取り外されるまで、ユーザは、図18B及び図18Cに連続して示すよう
に第2の部品26を第1の部品から引き離す(ユーザは、キャッチ124の端部分126
が凹部128から軸方向に離間するとすぐにキャッチ124を放すことができる)。これ
により、掃除機16を手持ちモードで用いて床面上の物品を清掃することができる。ブラ
シセクション44がその展開位置にあれば、掃除機16をブラシモードで用いることがで
き、ブラシモードでは、ブリッスル46が家具、装飾品等の表面からの塵を攪拌してワン
ドアセンブリ10の第1の部品12に入る空気流内に同伴させることができる。図20A
及び図20Bに連続して示すように、ブラシセクション44をその後退位置へ移動させる
には、ユーザはフィンガ70、72両方の基部74を圧迫して隙間用ノズル30に沿って
ブラシセクション44をその後退位置へ押す。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図12D
図13A
図13B
図14A
図14B
図14C
図14D
図15A
図15B
図16A
図16B
図16C
図17A
図17B
図17C
図18A
図18B
図18C
図19
図20A
図20B
【手続補正書】
【提出日】2024-03-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空掃除機用のアタッチメントであって、
第1の部品であり、隙間用ノズル、該隙間用ノズルに対して後退位置と展開位置との間で可動であるブラシセクション、及び第1の部品を前記掃除機の本体に解除可能に接続する第1のコネクタを含む第1の部品と、
第2の部品であり、吸引入口、及び第2の部品を前記第1の部品に解除可能に接続する第2のコネクタを含み、前記第1の部品に被せて押込み嵌合されることで、前記第1の部品に接続されると前記隙間用ノズル及び前記ブラシセクションを格納するよう構成された第2の部品と
を備え、
前記第2の部品はシールを含み、前記隙間用ノズルは、前記シールに係合する環状の合わせ面を含む、アタッチメント。
【請求項2】
請求項1に記載のアタッチメントにおいて、ブラシセクションは、ブリッスルの周りに延びるブリッスルスリーブを含むアタッチメント。
【請求項3】
請求項2に記載のアタッチメントにおいて、前記ブリッスルスリーブは、弾性変形可能な材料から形成されるアタッチメント。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のアタッチメントにおいて、前記ブリッスルスリーブは自由端を有し、前記ブリッスルの先端が前記ブリッスルスリーブの前記自由端よりも突出するアタッチメント。
【請求項5】
請求項4に記載のアタッチメントにおいて、前記ブリッスルの長さの20%以下が、前記ブリッスルスリーブの前記自由端よりも突出するアタッチメント。
【請求項6】
請求項4又は5に記載のアタッチメントにおいて、前記ブリッスルの長さの10%以下が、前記ブリッスルスリーブの前記自由端よりも突出するアタッチメント。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のアタッチメントにおいて、前記第2の部品は、前記ブラシセクションをその後退位置に配置して前記隙間用ノズル及び前記ブラシセクションを格納するよう構成されるアタッチメント。
【請求項8】
請求項7に記載のアタッチメントにおいて、前記第2の部品は、該第2の部品を前記第1の部品から引っ張る際に前記ブラシセクションをその展開位置へ向けて移動させるよう構成されるアタッチメント。
【請求項9】
請求項8に記載のアタッチメントにおいて、前記第2の部品は、該第2の部品の一端に位置付けられたネックを含み、前記吸引入口は、前記第2の部品の他端に位置付けられ、前記ネックは、前記第1の部品の少なくとも前記ブラシセクションを収容するよう構成されるアタッチメント。
【請求項10】
請求項9に記載のアタッチメントにおいて、前記ネックは、前記ブラシセクションを収容する比較的広い内部と、該比較的広い内部から上流に位置付けられた、前記隙間用ノズルの前部を収容する比較的狭い内部とを含むアタッチメント。
【請求項11】
請求項9又は10に記載のアタッチメントにおいて、前記ネックは、前記ブラシセクションが前記第2の部品内に格納されると前記ブラシセクションと締まり嵌めを形成するアタッチメント。
【請求項12】
請求項8~11のいずれか1項に記載のアタッチメントにおいて、前記第1の部品は、前記ブラシセクションをその展開位置に保持するように解除可能である保持機構を含み、前記第2の部品は、該第2の部品が前記第の部品から引き離される際に前記保持機構を解除するよう構成されるアタッチメント。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載のアタッチメントにおいて、前記第1の部品は、前記ブラシセクションのその後退位置からの移動を案内する第1の案内機構と、前記ブラシセクションのその展開位置への移動を案内する第2の案内機構とを含むアタッチメント。
【請求項14】
請求項13に記載のアタッチメントにおいて、前記第2の案内機構は、前記ブラシセクションに位置付けられた爪と、前記ブラシセクションがその展開位置へ向けて移動する際に前記爪が入る前記隙間用ノズルに位置付けられたチャネルとを含むアタッチメント。
【請求項15】
請求項14に記載のアタッチメントにおいて、前記第1の案内機構は、前記隙間用ノズルに位置付けられた複数のレールと、前記ブラシセクションに位置付けられ、該ブラシセクションがその展開位置からその後退位置へ向けて移動する際に前記レールを収容する複数のチャネルとを含み、該チャネルは、レールから軸方向に離間しているアタッチメント。
【請求項16】
請求項15に記載のアタッチメントにおいて、前記合わせ面は、前記第1の案内機構の前記レールと前記第2の案内機構の前記チャネルとの間に位置付けられた前記隙間用ノズルの外面の面積により規定されるアタッチメント。
【請求項17】
請求項16に記載のアタッチメントにおいて、前記シールは、前記ネックにより保持される第1の端と、前記ネックに対して可動であるシールキャリッジに接続される第2の端とを含み、前記第2の部品が前記第1の部品に外嵌される際に、前記レールの端が前記キャリッジを付勢して前記シールの前記第1の端へ向けて移動させ、前記シールを変形させて前記隙間用ノズルの前記合わせ面と接触させるアタッチメント。
【請求項18】
請求項1~17のいずれか1項に記載のアタッチメントにおいて、前記第2の部品は、補助吸引ツールへの取付け用のワンドを含むアタッチメント。
【請求項19】
真空掃除機用のワンドアセンブリであって、前記ワンドアセンブリは、
第1の部品であり、隙間用ノズル、該隙間用ノズルに沿って後退位置と展開位置との間で可動であるブラシセクション、及び第1の部品を前記掃除機の本体に解除可能に接続する第1のコネクタを含む第1の部品と、
第2の部品であり、ワンド、及び第2の部品を前記掃除機の前記本体に接続する第2のコネクタを含み、前記第1の部品に被せて押込み嵌合されることで、前記掃除機の前記本体に接続されると前記隙間用ノズル及び前記ブラシセクションを格納するよう構成された第2の部品と
を備え、
前記第2の部品はシールを含み、前記隙間用ノズルは、前記シールに係合する環状の合わせ面を含む、ワンドアセンブリ。
【外国語明細書】