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特開2024-63193低欠陥密度で、重なったディープトレンチ及びシャロートレンチを備える装置、及びその製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063193
(43)【公開日】2024-05-10
(54)【発明の名称】低欠陥密度で、重なったディープトレンチ及びシャロートレンチを備える装置、及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/76 20060101AFI20240501BHJP
   H01L 27/088 20060101ALI20240501BHJP
【FI】
H01L21/76 N
H01L27/088 331C
H01L27/088 331A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024033763
(22)【出願日】2024-03-06
(62)【分割の表示】P 2020544399の分割
【原出願日】2019-02-21
(31)【優先権主張番号】15/901,449
(32)【優先日】2018-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【弁護士】
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】トーマス エドワード リリブリッジ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】半導体デバイスにおけるシャロートレンチアイソレーションと関連して導電性ディープトレンチを製造するために、ディープトレンチがエッチングされて充填される前に、シャロートレンチがエッチングされて充填される統合されたシーケンスを導入す方法を提供する。
【解決手段】方法は、ディープトレンチがエッチングされ(230)、充填される(240)前に、シャロートレンチがエッチングされ(210)、充填される(220)統合されたシーケンスを導入する。これにより、シャロートレンチアイソレーション構造における導電性ディープトレンチの形成に関連する円錐欠陥及びプロセス複雑度を低減する。導電性ディープトレンチは、集積シーケンスのもとで製造されて、シャロートレンチ誘電体層を介して基板内に延在し、ここで、導電性ディープトレンチとシャロートレンチ誘電体層の両方の頂部表面には実質的に錐体はない。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
基板の第1の領域においてシャロートレンチを形成すること、
前記シャロートレンチを充填し前記基板を覆う誘電体層を形成することであって、前記誘電体層が、前記シャロートレンチの上の及び前記シャロートレンチにわたる実質的に平坦な表面を有する、前記誘電体層を形成すること、
前記基板の前記第1の領域内の第2の領域において、前記誘電体層から延在し前記誘電体層を貫通するディープトレンチを形成すること、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記誘電体層を形成することが、
前記シャロートレンチを充填するシャロートレンチ酸化物層を形成すること、
前記シャロートレンチ酸化物層を覆い、前記実質的に平坦な表面を有するハードマスク層を形成すること、
を含む、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記誘電体層を形成することが、
前記シャロートレンチを充填するシャロートレンチ酸化物層を熱的に成長させること、
前記シャロートレンチ酸化物層を覆い、前記実質的に平坦な表面を有するハードマスク層を堆積すること、
を含む、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記誘電体層を形成することが、
前記シャロートレンチを充填する第1の酸化物層を形成すること、
前記第1の酸化物層を覆い、前記第1の酸化物層より低い酸化物密度を有する第2の酸化物層を形成すること、
を含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記実質的に平坦な表面が、0.4未満のアスペクト比を有する、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記ディープトレンチが、前記シャロートレンチより深いトレンチ深さを有し、
前記シャロートレンチが、前記ディープトレンチより広いトレンチアパーチャを有する、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
前記シャロートレンチにおける前記誘電体層と前記ディープトレンチの側壁とにインタフェースする誘電体ライナーを形成することを含む、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、
前記誘電体ライナーを形成することが、前記シャロートレンチにおける前記誘電体層上に及び前記ディープトレンチの前記側壁上に酸化物材料の低圧化学気相成長を行うことを含む、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
前記シャロートレンチにおける前記誘電体層と前記ディープトレンチの側壁とによって横方向に囲まれる充填材構造を形成することを含む、方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法であって、
前記充填材構造が、前記シャロートレンチにおける第1の幅及び前記ディープトレンチにおける第2の幅を有するポリシリコンプレートを含み、前記第1の幅が前記第2の幅より大きい、方法。
【請求項11】
方法であって、
基板の第1の領域においてシャロートレンチを形成すること、
前記シャロートレンチを充填するシャロートレンチ酸化物層を形成すること、
前記シャロートレンチを覆い、実質的に平坦な表面を有するハードマスク層を形成すること、
前記基板の前記第1の領域内の第2の領域において、前記シャロートレンチ酸化物層から延在し前記シャロートレンチ酸化物層を貫通するディープトレンチを形成すること、
を含む、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記ハードマスク層が、前記シャロートレンチ酸化物層より低い酸化物密度を有する、方法。
【請求項13】
請求項11に記載の方法であって、
前記実質的に平坦な表面が、0.4未満のアスペクト比を有する、方法。
【請求項14】
請求項11に記載の方法であって、
前記ディープトレンチが、前記シャロートレンチより深いトレンチ深さを有し、
前記シャロートレンチが、前記ディープトレンチより広いトレンチアパーチャを有する、方法。
【請求項15】
請求項11に記載の方法であって、さらに、
前記シャロートレンチにおける前記シャロートレンチ酸化物層上に及び前記ディープトレンチの側壁上に、酸化物材料の低圧化学気相成長を行うことを含む、方法。
【請求項16】
請求項11に記載の方法であって、さらに、
前記シャロートレンチにおける第1の幅及び前記ディープトレンチにおける第2の幅を有するポリシリコンプレートを形成することを含み、第1の幅が第2の幅より大きい、方法。
【請求項17】
デバイスであって、
或る平面に沿って整合する表面を有する基板、
前記平面から第1の深さだけ前記基板内に延在するシャロートレンチ誘電体層、
前記平面から、前記シャロートレンチ誘電体層を介して、前記第1の深さより大きい第2の深さだけ前記基板内に延在するディープトレンチ構造、
を含む、デバイス。
【請求項18】
請求項17に記載のデバイスであって、
前記ディープトレンチ構造がポリシリコンプレートを含み、
前記ポリシリコンプレートが、
前記シャロートレンチ誘電体層によって横方向に囲まれる上側部分と前記シャロートレンチ誘電体層より下の下側部分とを有し、前記上側部分が前記下側部分よりも大きな幅を有する、デバイス。
【請求項19】
請求項17に記載のデバイスであって、
前記ディープトレンチ構造が、
前記シャロートレンチ誘電体層によって横方向に囲まれる上側部分と前記上側部分より
下の下側部分とを有するポリシリコンプレート、及び
前記ポリシリコンプレートの前記上側部分と前記シャロートレンチ誘電体層との間でインタフェースし、前記ポリシリコンプレートの前記下側部分と前記基板との間でインタフェースする酸化物ライナー、
を含む、デバイス。
【請求項20】
請求項19に記載のデバイスであって、
前記酸化物ライナーが、前記シャロートレンチ誘電体層より低い酸化物密度を有する、デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
導電性ディープトレンチは、多数の応用例と共に高電力半導体デバイスにおいて採用されている。集積回路ダイにおいて、導電性ディープトレンチは、高電圧構成要素を低電圧構成要素から分離する隔離障壁として機能し得る。ディスクリート構成要素において、導電性ディープトレンチは、高電力トランジスタのためのフィールドプレート及びゲート電極として機能し得る。導電性ディープトレンチは、シャロートレンチアイソレーション構造内で一つ又は複数の導電性ディープトレンチが重なり得るように、シャロートレンチアイソレーションと並んで形成され得る。しかしながら、異なる深さを有するトレンチを製造するプロセスは、複雑になり得、欠陥が生じやすい。
【発明の概要】
【0002】
半導体デバイスにおけるシャロートレンチアイソレーションと関連して導電性ディープトレンチを製造するために、記載される手法は、ディープトレンチがエッチングされて充填される前に、シャロートレンチがエッチングされて充填される統合されたシーケンスを導入する。記載される手法は、シャロートレンチアイソレーション構造の頂部表面に沿った錐体状(コーン:cone)欠陥を有利に減少させ、それによって半導体デバイスの欠陥密度を最小化する。そして、ディープトレンチ形成プロセスをシャロートレンチ形成プロセスと統合することにより、記載される手法は、有利にも半導体デバイスを製造するプロセス複雑度を低減する。
【0003】
一実装において、例えば、本記載は、基板の第1の領域にシャロートレンチを形成すること、シャロートレンチを充填し基板を覆う誘電体層を形成すること、基板の第1の領域内の第2の領域にディープトレンチを形成することを含む方法を導入する。ディープトレンチが形成される前は、誘電体層は、シャロートレンチの上の及びシャロートレンチにわたる、実質的に平坦な表面を有する。そして、ディープトレンチが形成された後は、それは、誘電体層から延在し、誘電体層を貫通している。
【0004】
別の実装において、例えば、本記載は、基板の第1の領域にシャロートレンチを形成すること、シャロートレンチを充填するシャロートレンチ酸化物層を形成すること、シャロートレンチ酸化物層を覆うハードマスク層を形成すること、基板の第1の領域内の第2の領域にディープトレンチを形成することを含む方法を導入する。ディープトレンチが形成される前は、ハードマスク層は、実質的に平面表面を有する。そして、ディープトレンチが形成された後、それは、シャロートレンチ酸化物層から延在し、シャロートレンチ酸化物層を貫通している。
【0005】
さらに別の実装において、例えば、本記載は、平面に沿って整合する表面を有する基板と、平面から第1の深さだけ基板内に延在するシャロートレンチ誘電体層と、平面からシャロートレンチ誘電体層を介して第1の深さよりも大きい第2の深さだけ基板内に延在するディープトレンチ構造とを含むデバイスを導入する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A】錐体状欠陥を伴う、ディープトレンチ及びそれに続くシャロートレンチを製造するためのプロセスの間の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図1B】錐体状欠陥を伴う、ディープトレンチ及びそれに続くシャロートレンチを製造するためのプロセスの間の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図1C】錐体状欠陥を伴う、ディープトレンチ及びそれに続くシャロートレンチを製造するためのプロセスの間の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図1D】錐体状欠陥を伴う、ディープトレンチ及びそれに続くシャロートレンチを製造するためのプロセスの間の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図1E】錐体状欠陥を伴う、ディープトレンチ及びそれに続くシャロートレンチを製造するためのプロセスの間の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図1F】錐体状欠陥を伴う、ディープトレンチ及びそれに続くシャロートレンチを製造するためのプロセスの間の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図1G】錐体状欠陥を伴う、ディープトレンチ及びそれに続くシャロートレンチを製造するためのプロセスの間の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
【0007】
図2A】本記載の一態様に従った、錐体状欠陥のない、シャロートレンチ及びそれに続くディープトレンチを製造するための例示の方法のフローチャートを示す。
【0008】
図2B】本記載の一態様に従った、シャロートレンチを充填し基板を覆う誘電体層を形成するための例示の方法のフローチャートを示す。
【0009】
図3A】本記載の一態様に従って、図2A及び図2Bの例示の方法を実装する製造プロセスの間の例示の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図3B】本記載の一態様に従って、図2A及び図2Bの例示の方法を実装する製造プロセスの間の例示の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図3C】本記載の一態様に従って、図2A及び図2Bの例示の方法を実装する製造プロセスの間の例示の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図3D】本記載の一態様に従って、図2A及び図2Bの例示の方法を実装する製造プロセスの間の例示の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図3E】本記載の一態様に従って、図2A及び図2Bの例示の方法を実装する製造プロセスの間の例示の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図3F】本記載の一態様に従って、図2A及び図2Bの例示の方法を実装する製造プロセスの間の例示の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図3G】本記載の一態様に従って、図2A及び図2Bの例示の方法を実装する製造プロセスの間の例示の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図3H】本記載の一態様に従って、図2A及び図2Bの例示の方法を実装する製造プロセスの間の例示の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
図3I】本記載の一態様に従って、図2A及び図2Bの例示の方法を実装する製造プロセスの間の例示の半導体デバイスの部分的断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
様々な図面において、同様の符号は同様の要素を示す。図面は一定の縮尺で描いてはいない。
【0011】
ディープトレンチ構造は、高電圧アナログデバイスなど多くの半導体デバイスに見られる。高電圧応用例において、ディープトレンチ構造は導電性充填材を含み得、導電性充填材は、電界密度を低減するためのフィールドプレートとして又は垂直トランジスタ(例えば、垂直拡散MOSトランジスタ)のゲート電極として機能し得る。シャロートレンチ構造に関連してディープトレンチ構造が形成され得る。図1A図1Gに示すように、例えば、シャロートレンチ133を形成する前にディープトレンチ122を形成するシーケンスのもとで、半導体デバイス100が製造され得る。
【0012】
図1Aを参照すると、半導体デバイス100は、ディスクリート構成要素デバイス(例えば、単一のトランジスタデバイス)、又は、複数トランジスタデバイスを有する集積回路であり得る。製造シーケンスの初期段階において、パッド酸化物層112、窒化物キャップ層114、及びハードマスク層116が、半導体基体102の頂部表面上に順次形成される。パッド酸化物層112は、シリコンと後続層との間の応力緩和の機能を果たし、熱酸化プロセスにおいて成長される二酸化シリコンを含み得る。窒化物キャップ層114は、選択的酸化を可能にする排他的フィルムの機能を果たし、低圧化学気相成長(LPCVD)ファーネスプロセスのもとで堆積されるシリコン窒化物(例えば、Si)を含み得る。ハードマスク層116は、後続のディープトレンチエッチングプロセスの間ハードマスクの機能を果たし、プラズマエンハンスト化学気相成長(PECVD)プロセスのもとで堆積される二酸化シリコンを含み得る。
【0013】
次に、フォトレジストマスク118が、堆積され、基板102のディープトレンチ(DT)領域104を露出させる開口を備えてパターン化される。フォトレジストマスク118は、ハードマスク層をマスクする機能を果たし、塗布、露出、現像される感光性有機材料を含み得る。
【0014】
図1Bを参照すると、ディープトレンチ122を形成するためにDTエッチングプロセス121が行われる。DTエッチングプロセス121は、複数サブシーケンスを含み得る。一実装において、例えば、まず、パターン化されたフォトレジストマスク118によって露出されたハードマスク層116を除去するためにハードマスクエッチングが行われ得、次いで、シリコンエッチングを行って、エッチングされたハードマスク層116によって露出された、窒化物キャップ層114、パッド酸化物層112、及び基板102が除去され得る。シリコンエッチングの間、フォトレジストマスク層118も除去され、DT領域104外のエリアがエッチングされるのを防止するためにハードマスク層116が残される。
【0015】
DTエッチングプロセス121の後、ディープトレンチ122の側壁を覆うため、誘電体ライナー堆積プロセスが行われる。図1Cに示されるように、例えば、誘電体ライナー堆積プロセス123のもとでディープトレンチ122の側壁上にDT酸化物ライナー124が堆積される。一実装において、誘電体ライナー堆積123は、酸化物ターゲットの低圧化学気相成長を含み得る。誘電体ライナー堆積プロセス123に続いて、ディープトレンチ122の側壁に沿って均一なライナー厚みを達成するために、ディープトレンチ誘電体エッチングプロセスが行なわれ得る。
【0016】
図1Dを参照すると、ポリシリコン堆積プロセス125が、ディープトレンチ122を導電性材料で充填するために行われる。これにより、ディープトレンチ122においてDT充填材構造126が形成される。DT充填材構造126は、DT酸化物ライナー124に接し得る。あるいは、DT充填材構造126は、DT酸化物ライナー124が存在しないディープトレンチ122の側壁に直接的に接し得る。ポリシリコン堆積プロセス125の間、DT充填材シーム127が、DT充填材構造126の垂直中央部に沿って形成され得る。DT充填材シーム127の寸法は、ディープトレンチ122のアスペクト比に依存し得る。
【0017】
DT充填材構造126が形成された後、化学機械研磨プロセスが行われて、ディープトレンチ122の上の過剰なポリシリコン材料が除去される。この時点で、導電性ディープトレンチ129が形成される。次いで、残りの窒化物キャップ層114及びパッド酸化物層112を除去し、再堆積させて、ディープトレンチ形成シーケンスを完了させ、シャロートレンチ形成シーケンスに備える。
【0018】
図1Eを参照すると、半導体基材102のシャロートレンチ(ST)領域106を露出させるために、フォトレジストマスク131が、窒化物キャップ層114の上に堆積され、パターン化される。概して、ST領域106は、完全にST領域106内に位置し得る、DT領域104よりも広いエリアを覆う。フォトレジストマスク131がパターン化された後、シャロートレンチエッチングプロセスが行われる。図1Fを参照すると、例えば、シャロートレンチエッチングプロセス132が、フォトレジストマスク131によって露出された窒化物キャップ層114及びパッド酸化物層112を除去するためのシリコンエッチングを含み得る。シリコンエッチングの間、DT充填材シーム127は、DT充填材シーム127の周りのエッチング速度を遅らせ得る窒化物キャップ層114及びパッド酸化物層112からの残存物を捕捉し得る。このより遅いエッチングは、DT充填材シーム127付近の一つ又は複数のポリシリコン錐体128の形成につながる可能性がある。
【0019】
シャロートレンチエッチング132が完了すると、シャロートレンチ133が形成される。そして、シャロートレンチエッチング132の結果、DT構造129は、基板102の頂部表面と整合する第1の平面107から、シャロートレンチ133の底部表面と整合する第2の平面108まで後退する。シャロートレンチ133が形成された後、誘電体ライナーが、シャロートレンチ133の側壁上に堆積され、シャロートレンチ133の側壁と整合し得る。次いで、図1Gに示されるように、シャロートレンチ充填プロセス134を行って、シャロートレンチ133を誘電体層135で充填する。シャロートレンチ充填プロセス134は、熱酸化物成長プロセス又は酸化物堆積プロセスを含み得る。ポリシリコン錐体128のため、誘電体層135は、誘電体層135の頂部表面から突出する誘電体錐体136を生じ得る。
【0020】
図1Gは単一の誘電体錐体136及び単一のポリシリコン錐体128のみを示すが、実際には上記のような処理工程のもとで製造される半導体デバイス(例えば、デバイス100)は、小さなエリアにおいてより多くの誘電体錐体及びシリコン錐体を生じる可能性がある。誘電体錐体は、その後、化学機械研磨プロセスの間に除去され得る。それにもかかわらず、ポリシリコン錐体128は誘電体層135の下に残る。誘電体層135は大部分が透明であるので、ポリシリコン錐体128は、一つ又は複数の検査デバイスによって可視又は検出可能である。そのため、ポリシリコン錐体128は、半導体デバイスの構造的欠陥を検出するための一つ又は複数の検査プロセスを妨害する可能性がある。その結果、歩留まり関連の問題が、検査プロセスによって検出されないままとなり得る。これらの未検出の歩留まり関連の問題は最終的に、半導体デバイスの大量生産の歩留まりに影響を及ぼす。
【0021】
錐体形成に関連する検査の問題を減らすか又は除去するために、本記載は、錐体形成を防止し得るシャロートレンチ構造及びディープトレンチ構造を重ねた半導体デバイスを製造する方法を導入する。本記載の一態様に従って、図2Aは、錐体欠陥のない、シャロートレンチ及びその後に続くディープトレンチを製造するための例示の方法200のフローチャートを示す。方法200は、基板の第1の領域にシャロートレンチを形成する工程210で開始する。図1A図1Gに描かれているようなプロセスとは異なり、方法200は、シャロートレンチが、ディープトレンチの前に形成されるようにする。説明のため、図3A図3Iは、方法200を実装する製造プロセスの間の例示の半導体デバイス300の部分的断面図を示す。
【0022】
図3Aを参照すると、例えば、半導体デバイス300は、製造プロセスの初期段階にある。半導体デバイス300はディスクリート構成要素デバイス(例えば、単一トランジスタデバイス)であり得、又は複数トランジスタデバイスを有する集積回路であり得る。工程210が行われる前に、パッド酸化物層112及び窒化物キャップ層114が、半導体基体102の頂部表面上に順次形成される。パッド酸化物層112及び窒化物キャップ層114を形成するためのプロセスパラメータは、図1Aに関連して説明したものと基本的に同じである。
【0023】
工程210の間、フォトレジストマスク131が堆積され、基板102のシャロートレンチ(ST)領域106(例えば、第1の領域)を露出させる開口を備えてパターン化される。フォトレジストマスク131がパターン化された後、シャロートレンチエッチングプロセスが行われる。図3Bを参照すると、例えば、シャロートレンチエッチングプロセス132が、フォトレジストマスク131によって露出される、窒化物キャップ層114とパッド酸化物層112とを除去するためのシリコンエッチングを含み得る。シャロートレンチエッチング132が完了すると、シャロートレンチ133が形成される。
【0024】
次に、方法200は工程220に進み、これは、シャロートレンチを充填し基板を覆う誘電体層を形成することを含む。本記載の一態様に従って、誘電体層は、シャロートレンチの上に位置し、シャロートレンチにわたって延在する、実質的に平坦な表面を有する。この実質的に平坦な表面は、有利にも、ディープトレンチをエッチングするためのフォトレジストマスクを、より正確に堆積及びパターン化することを可能にする。工程220はシャロートレンチ(例えば、シャロートレンチ133)を充填する単一の誘電体層を形成することによって行われ得るが、工程220の間に複数の誘電体層が形成され得る。
【0025】
例えば、図2Bは、シャロートレンチを充填し基板を覆う、少なくとも2つの誘電体層を形成するための方法220Aを示す。方法220Aは、シャロートレンチを充填するシャロートレンチ酸化物層を形成することに関与する工程222で始まる。シャロートレンチ酸化物層は、シャロートレンチを充填する第1の酸化物層と考えられ得、シャロートレンチのエッチングされた表面上に熱的に成長され得る。図3Cに示されるように、例えば、第1の誘電体形成プロセス134Aが行われて、第1の誘電体層135Aが形成される。第1の誘電体形成プロセス134Aは、熱酸化プロセス又は酸化物堆積プロセス(例えば、高密度プラズマ堆積)であり得る。第1の誘電体層135Aは、第1の平面107と基板102の第2の平面108との間に位置するシャロートレンチ133全体を充填するので、シャロートレンチ酸化物層である。第1の平面107は基板102の頂部表面に沿って整合し、第2の平面108はシャロートレンチ133の底部表面に沿って整合する。
【0026】
シャロートレンチ酸化物層を形成した後、方法220Aは工程224に進み、これは、シャロートレンチ酸化物層を覆うハードマスク層を形成することに関与する。ハードマスク層は、第1の酸化物層を覆う第2の酸化物層と見なすことができる。一実装において、第2の酸化物層は、第1の酸化物層より低い酸化物密度を有し得る。低い酸化物密度で酸化物層を形成するコストは、より酸化物密度の高い酸化物層を形成するコストより安い。有利にも、方法220Aによって提供される二段階アプローチは、方法200における工程220によって規定されるように、シャロートレンチを充填して覆う誘電体層を形成するコストを減らすのに役立つ。
【0027】
図3Dに示されるように、例えば、第2の誘電体形成プロセス134Bを行って、第2の誘電体層135Bを形成する。第2の誘電体形成プロセス134Bは、熱酸化プロセス又は酸化物堆積プロセス(例えば、TEOSプラズマエンハンスト化学気相成長)であり得る。第2の誘電体層135Bは、後続のディープトレンチエッチングプロセスの間ハードマスクの機能を果たすので、ハードマスク層である。第2の誘電体層(又はハードマスク層)135Bは、実質的に平坦な表面136を有する。本記載の一態様に従って、第2の誘電体層(又はハードマスク層)135Bの表面は、シャロートレンチ133内のディープトレンチをエッチングするためにフォトレジストマスクの正確な配置及びパターン化を可能にするのに充分に平坦であるとき、実質的に平坦である。特に、実質的に平坦な表面136は、ディープトレンチアパーチャとして機能するのに充分に広い幅(W)にわたって、表面の高さ(H)によって規定されるアスペクト比を有し得る。
【0028】
一実装において、例えば、第2の誘電体層(又はハードマスク層)135Bは、アスペクト比が0.4未満である、実質的に平坦な表面136を有する。別の実装において、例えば、第2の誘電体層(又はハードマスク層)135Bは、アスペクト比が0.2未満である、実質的に平坦な表面136を有する。なお別の実装において、例えば、第2の誘電体層(又はハードマスク層)135Bは、アスペクト比が0.1未満である、実質的に平坦な表面136を有する。実質的に平坦な表面136は、第1及び/又は第2の誘電体層135A及び135Bを形成するための幾つかのプロセスパラメータを調節することによって達成され得る。例えば、実質的に平坦な表面136は、第2の誘電体層135Bが第1の誘電体層135Aの厚みと等しいか又はそれより大きい厚みを有する場合に達成され得る。
【0029】
再度図2Aを参照すると、方法200は、基板の第1の領域内の第2の領域にディープトレンチを形成することに関与する工程230に進む。図3Eに示されるように、例えば、基板102の第1の領域(例えば、106)内の第2の領域であり得る、ディープトレンチ領域104内のディープトレンチ122Aを形成するために、ディープトレンチ(DT)エッチングプロセス121が行われる。DTエッチングプロセス121は、複数のサブシーケンスを含み得る。一実装において、例えば、まず、パターン化されたフォトレジストマスク118によって露出された第2及び第1の誘電体層135B及び135Aを除去するためにハードマスクエッチングが行われ得、次いで、ハードマスク層として機能する第2の誘電体層135Bによって露出される基板102を除去するためにシリコンエッチングが行われ得る。シリコンエッチングの間、フォトレジストマスク層118も除去され、DT領域104外のエリアがエッチングされるのを防止するために第2の誘電体層(又はハードマスク層)135Bが残される。
【0030】
DTエッチングプロセス121の結果、ディープトレンチ122Aは、第2及び第1の誘電体層135B及び135Aを貫通して延在している。ディープトレンチ122Aは、シャロートレンチ133のトレンチ深さd1よりも大きいトレンチ深さd2を有し、一方、シャロートレンチ133は、ディープトレンチ122Aのトレンチアパーチャ(例えば、DT領域104の幅より小さい)よりも幅広いトレンチアパーチャ(例えば、ST領域106の幅より小さい)を有する。
【0031】
本記載の一態様に従って、DTエッチングプロセス121は、シャロートレンチアイソレーションプロセスと統合される(例えば、工程210~220;図3A~3D)。記載される統合は、プロセス観点から複数の利点を提供する。第一に、記載される統合は、シャロートレンチ構造内にディープトレンチ構造を製造するための処理工程の総数を減らす。例えば、パッド酸化物層112及びキャップ窒化物層114(例えば、図1D図1E参照)の再堆積がなくされ得る。これは、DTエッチングプロセス121の間、シャロートレンチ誘電体層(例えば、135A及び135B)がパッド酸化物及びキャップ窒化物層112及び114の機能を果たし得るからである。
【0032】
第二に、シャロートレンチの後にディープトレンチを形成するシーケンスは、錐体形成の防止にも役立つ。後の図に示すように、これは、ディープトレンチ充填材構造126Aが、もはやエッチングされず、その後、シャロートレンチ誘電体層(例えば、135A及び135B)によって覆われて、エッチング汚染物質がDT構造129AのDT充填材シーム127A内に捕捉及び蓄積される機会が減少するからである。
【0033】
第三に、記載される統合プロセスは、シャロートレンチ誘電体層(例えば、135A及び135B)の上のフォトレジストの厚み変動に起因するディープトレンチパターン歪みとして知られる現象を克服する。第2の誘電体層(又はハードマスク層)135Bの実質的に平坦な表面136の上にフォトレジストマスク118を形成することによって、ディープトレンチパターン寸法(例えば、DT領域106を露出させる開口)を臨界的に制御して、ディープトレンチエッチング深さの均一性が達成され得る。
【0034】
ディープトレンチを形成した後、方法200は工程240に進み、これは、シャロートレンチにおける誘電体層とディープトレンチの側壁とにインタフェースする誘電体ライナーを形成することに関与する。図3Fに示されるように、例えば、誘電体ライナー堆積プロセス123のもとで、誘電体層135A及び135Bのエッチングされた側壁上に、及びディープトレンチ122Aの側壁上に、DT酸化物ライナー124Aが堆積される。一実装において、誘電体ライナー堆積123は、酸化物ターゲットの低圧化学気相成長を含み得る。
【0035】
シャロートレンチ133の下に位置する図1E及び図1Fに示されるようなDT酸化物ライナー124とは異なり、DT酸化物ライナー124Aは、シャロートレンチ133内及びその上方で第1及び第2の誘電体層135A及び135Bとインタフェースするために上方に延在する。誘電体ライナー堆積プロセス123Aに続いて、ディープトレンチ122Aの側壁に沿った均一なライナー厚みを達成するために、ディープトレンチ誘電体エッチングプロセスが行なわれ得る。
【0036】
誘電体ライナーの形成後、方法200は工程250に進み、これはシャロートレンチにおける誘電体層とディープトレンチの側壁とによって横方向に囲まれる充填材構造を形成することを含む。図3Gに示されるように、例えば、ディープトレンチ122Aを導電性材料で充填するためにポリシリコン堆積プロセス125が行われる。その結果、ディープトレンチ122Aにおいて、DT充填材構造126Aが形成される。DT充填材構造126Aは、DT酸化物ライナー124Aに接し得、誘電体層134A及び135Bによって横方向に囲まれ得る。ポリシリコン堆積プロセス125の間、DT充填材シーム127Aが、DT充填材構造126Aの垂直中央部に沿って形成され得る。DT充填材シーム127Aの寸法は、ディープトレンチ122Aのアスペクト比に依存し得る。図1F図1Gに示され説明されているようなDT充填材シーム127とは異なり、DT充填材シーム127Aは、さらなるエッチングを受けない。したがって、DT充填材シーム127Aは、図1Gに示され説明されているように、後続の円錐形成に寄与する可能性は低い。
【0037】
DT充填材構造126が形成された後、化学機械研磨プロセスが行われて、ディープトレンチ122の上の過剰なポリシリコン材料が除去される。図3Hを参照すると、例えば、化学機械研磨プロセス310を行って、残りの窒化物キャップ層114及びパッド酸化物層112が除去される。化学機械研磨プロセス310の後、半導体デバイス300は、下方に及びシャロートレンチ構造137内に延在するディープトレンチ構造129Aを含む。シャロートレンチ構造137は、基板102の頂部表面と整合する第1の平面107から延在するシャロートレンチ誘電体層135Aを含む。シャロートレンチ構造137はさらに、第1の深さd1だけ基板102内に延在する。ディープトレンチ構造129Aは、基板102の頂部表面に整合する第1の平面107から延在している。ディープトレンチ構造129は、シャロートレンチ誘電体層135Aと、シャロートレンチ133の底部表面と整合する第2の平面108とを貫通している。ディープトレンチ構造129は、第1の深さd1よりも大きい第2の深さd2だけ基板102内にさらに延在する。
【0038】
ディープトレンチ構造129AのDT充填材構造126Aは、上側部と下側部とを有するポリシリコンプレートを含む。上側部は第1の幅を有し、シャロートレンチ133内に位置する。下側部は第2の幅を有し、ディープトレンチ122A内に位置する。一実装において、第1の幅は第2の幅よりも大きい。DT酸化物ライナー124Aは、ポリシリコンプレートの上側部とシャロートレンチ誘電体層135Aとの間をインタフェースする。また、DT酸化物ライナー124Aは、ポリシリコンプレートの下側部と基板102との間もインタフェースする。一実装において、DT酸化物ライナー124Aは、シャロートレンチ誘電体層135Aよりも低い酸化物密度を有する。
【0039】
製造プロセスのこの段階(例えば、図3Hを参照)において、半導体デバイス300は、シャロートレンチ構造137と同様に、ディープトレンチ構造129の頂部表面の辺りに実質的に錐体がない。半導体デバイス300はさらなる処理のために準備され得、それは、シャロートレンチ構造137と同様に、ディープトレンチ構造129の上方の一つ又は複数の誘電体層の形成を含み得る。図3Iを参照すると、例えば、誘電体堆積プロセス320を行って、DT頂部表面128Aならびに基板102及びシャロートレンチ構造137の頂部表面を覆う誘電体層322が形成され得る。DT充填材構造126Aがさらにエッチングされない事象において、後に誘電体層を堆積しても、その上に何らかの錐体形成が生じる可能性は低い。
【0040】
本記載において、「~するように構成される」という用語は、一つ又は複数の有形の非一時的構成要素の構造的及び機能的特性を記述する。例えば、「~するように構成される」という用語は、或る種の機能を行なうために設計又は専用とされる特定の構成を有すると理解され得る。この理解の範囲内で、或るデバイスがそのある種の機能を行なうために使用可能にされ、アクティブにされ、又は電力供給され得る有形の非一時的構成要素を含む場合、そのようなデバイスはそのある種の機能を行なう「ように構成される」。「~するように構成される」という用語は構成可能であることを包含し得るが、記述されたデバイスが、任意の所与の時点で構成可能であることは要求しない。
【0041】
特に、上述の構成要素(例えば、要素、リソースなど)によって行われる種々の機能に関して、そのような構成要素を記述するために用いられる用語は、特に指示がない限り、記述された構造と構造的に同等ではないにもかかわらず、記述された構成要素の特定された機能(例えば、機能的に同等である)を行なう任意の構成要素に対応する。また、本記載の特定の特徴を、いくつかの実装のうちの1つだけに関して説明したが、そのような特徴は、任意の所与の又は特定の応用例に望ましくかつ好都合であり得るように、他の実装の一つ又は複数の他の特徴と組み合わせることができる。
【0042】
本記載において、集積回路及び/又は半導体デバイスの特徴に適用される「約」、「ほぼ」、「実質的に」、「近傍」、「近似内」、「するのに充分」、「最大」、及び「最小」などの相対性に関する用語は、集積回路及び/又は半導体デバイスを製造するための特定のプロセスの製造公差に関して理解され得る。また、これらの相対性の用語は、集積回路及び/又は半導体デバイスによって一つ又は複数の機能を行なうための枠組み内で理解され得る。
【0043】
より具体的には、例えば、「実質的に同じ」、「実質的に等しい」、及び「ほぼ同じ」という用語は、2つの対象間の定量的な関係を表す。この定量的な関係は、設計によって2つの対象が等しいことを好むかもしれないが、製造プロセスによって変動の或る量が導入され得ることを理解している。一態様において、第1の抵抗器が、第1及び第2の抵抗器が同一の抵抗を有することを目的とした第2の抵抗器の第2の抵抗に実質的に等しい第1の抵抗を有し得るが、それでも、製造プロセスは第1の抵抗と第2の抵抗との間に僅かな変動を導入する。そのため、第1の抵抗は、製造された第1及び第2の抵抗器が抵抗の僅かな差を示す場合であっても、第2の抵抗と実質的に等しくされ得る。この僅かな差は、設計ターゲットの5%以内であり得る。別の態様において、第1の抵抗器が、プロセス変動が先験的に知られている第2の抵抗器の第2の抵抗に実質的に等しい第1の抵抗を有し得、その結果、第1の抵抗及び第2の抵抗は、既知のプロセス変動を考慮するために僅かに異なる値で予め設定し得る。そのため、第1の抵抗は、第1及び第2の抵抗の設計値が既知のプロセス変動を考慮するために僅かな差を含むように予め設定されている場合であっても、第2の抵抗に実質的に等しくされ得る。この僅かな差は、設計ターゲットの5%以内であり得る。
【0044】
個別の実施例の文脈で本明細書に記載される幾つかの特徴を、単一の実施例において組み合わせて実装することもできる。逆に、単一の実施例の文脈で説明される様々な特徴が、複数の実施例で個別に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装され得る。また、特徴は或る組み合わせで作用するものとして上記に記載され得るが、特許請求される組み合わせからの一つ又は複数の特徴が、いくつかの場合においてこういった組み合わせから省かれてもよく、特許請求される組み合わせが、サブコンビネーション又はサブコンビネーションの変形に向けられ得る。
【0045】
同様に、オペレーションが特定の順で図に示されているが、これは、所望の結果を達成するために、そのようなオペレーションが、示された特定の順で又は連続的な順で行われること、又は、示されたすべてのオペレーションが行われることを必要としない。幾つかの状況において、マルチタスキング及び並列処理が好都合であり得る。また、上述の実施例における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実施例におけるそのような分離を必要とはしない。
【0046】
本発明の特許請求の範囲内で、説明した例示の実施例に改変が成され得、他の実施例が可能である。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
【手続補正書】
【提出日】2024-04-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集積回路であって、
頂部表面とその中に位置するトレンチとを有する半導体基板と、
前記トレンチ内の導電性充填構造と、
前記半導体基板と前記導電性充填構造との間の絶縁体であって、前記半導体基板の頂部表面に頂部表面を有する上方部分と、前記上方部分と共に隅部を形成して前記隅部から前記トレンチの底部まで延在する下方部分とを含む、前記絶縁体と、
を含む、集積回路。
【請求項2】
集積回路を形成する方法であって、
半導体基板内にシャロートレンチを形成することと、
前記シャロートレンチを絶縁体で充填することと、
前記シャロートレンチ内にディープトレンチを形成することであって、前記ディープトレンチが上方部分における前記絶縁体の側壁と下方部分における前記半導体基板の側壁とを有する、前記ディープトレンチを形成することと、
を含む、方法。
【請求項3】
集積回路を形成する方法であって、
半導体基板内にシャロートレンチを形成することと、
前記シャロートレンチ内に第1の誘電体層を形成することと、
前記シャロートレンチ内に前記第1の誘電体層の上に第2の誘電体層を形成することと、
前記シャロートレンチ内にディープトレンチを形成することであって、前記ディープトレンチが上方部分における前記第1及び第2の誘電体層の側壁と下方部分における前記半導体基板の側壁とを有する、前記ディープトレンチを形成することと、
を含む、方法。