(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063497
(43)【公開日】2024-05-13
(54)【発明の名称】携帯情報端末用収納ケース、携帯情報端末用カメラ、及びそれらを備えた情報端末機器
(51)【国際特許分類】
G03B 17/56 20210101AFI20240502BHJP
G03B 17/38 20210101ALI20240502BHJP
G03B 19/07 20210101ALI20240502BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20240502BHJP
【FI】
G03B17/56 H
G03B17/56 A
G03B17/38 Z
G03B19/07
G03B17/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022171505
(22)【出願日】2022-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】518347705
【氏名又は名称】モトフェリーチェジャパンカンパニーリミテッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】ヒロ モリカワ
【テーマコード(参考)】
2H054
2H100
2H105
【Fターム(参考)】
2H054BB05
2H054BB07
2H100DD01
2H100DD13
2H105AA02
2H105AA18
2H105AA36
2H105DD03
2H105DD06
2H105EE26
2H105EE27
(57)【要約】
【課題】カメラで撮影可能となるまでの時間を早めて撮影の機会を逃さないようにすることができると共に、携帯情報端末のカメラの性能向上に追随するための携帯情報端末の買い替えの必要性を緩和することができる、携帯情報端末用収納ケースを提供する。
【解決手段】スマートフォン用収納ケースA1は、ケース本体10と、ケース本体10に設けられ、携帯情報端末を保持可能な保持体13と、ケース本体10に設けられたカメラ16と撮像スイッチ17を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース本体と、
該ケース本体に設けられ、携帯情報端末を保持可能な保持部と、
前記ケース本体に設けられた撮像が可能なカメラとを備える
携帯情報端末用収納ケース。
【請求項2】
前記ケース本体に、前記カメラで撮影を行うための撮像スイッチを備える
請求項1記載の携帯情報端末用収納ケース。
【請求項3】
前記撮像スイッチは、前記保持部で保持される前記携帯情報端末のカメラと連動する
請求項2記載の携帯情報端末用収納ケース。
【請求項4】
前記カメラは、前記ケース本体の背面側に、撮影方向を背面方向へ向けて設けてある
請求項1又は2記載の携帯情報端末用収納ケース。
【請求項5】
前記ケース本体の背面側に、前記カメラと連動する画像表示部を備える
請求項1又は2記載の携帯情報端末用収納ケース。
【請求項6】
前記カメラは、前記保持部で保持される前記携帯情報端末のディスプレイと連動する
請求項1又は2記載の携帯情報端末用収納ケース。
【請求項7】
前記カメラは、前記ディスプレイに表示されたカメラアプリの撮像スイッチと連動する
請求項6記載の携帯情報端末用収納ケース。
【請求項8】
前記ケース本体に、前記保持部で保持する携帯情報端末の前面を覆う前面カバーを備えており、該前面カバーの内面に、前記カメラと該カメラと連動する画像表示部を備える
請求項1又は2記載の携帯情報端末用収納ケース。
【請求項9】
前記ケース本体は、複数の脚からなる支脚体を備え、該支脚体を開くことで撮影時の据え置き用の支脚としての使用が可能で、閉じてまとめることで、自撮りやアウト撮影用の持ち手としての使用が可能である
請求項1又は2記載の携帯情報端末用収納ケース。
【請求項10】
前記カメラは、前記携帯情報端末から独立して、単独で撮像が可能である
請求項1又は2記載の携帯情報端末用収納ケース。
【請求項11】
携帯情報端末の背面側に取付可能な取付部と、
該取付部に設けられた撮像が可能なカメラとを備える
携帯情報端末用カメラ。
【請求項12】
前記取付部に、前記カメラで撮影を行うための撮像スイッチを備える
請求項11記載の携帯情報端末用カメラ。
【請求項13】
前記撮像スイッチは、前記取付部が取り付けられる前記携帯情報端末のカメラと連動する
請求項12記載の携帯情報端末用カメラ。
【請求項14】
前記取付部に、前記カメラと連動する画像表示部を備える
請求項11又12記載の携帯情報端末用カメラ。
【請求項15】
前記カメラは、前記取付部が取り付けられる前記携帯情報端末のディスプレイと連動する
請求項11又は12記載の携帯情報端末用カメラ。
【請求項16】
前記カメラは、前記ディスプレイに表示されたカメラアプリの撮像スイッチと連動する
請求項15記載の携帯情報端末用カメラ。
【請求項17】
前記取付部は、複数の脚からなる支脚体を備え、該支脚体を開くことで撮影時の据え置き用の支脚としての使用が可能で、閉じてまとめることで、自撮りやアウト撮影用の持ち手としての使用が可能である
請求項11又は12記載の携帯情報端末用カメラ。
【請求項18】
前記カメラは、前記携帯情報端末から独立して、単独で撮像が可能である
請求項11又は12記載の携帯情報端末用カメラ。
【請求項19】
ケース本体、該ケース本体に設けられ、携帯情報端末を保持可能な保持部、及び前記ケース本体に設けられた撮像が可能なカメラを有する携帯情報端末用収納ケースと、
前記保持部で保持され、少なくともディスプレイが前記カメラと連動することができる携帯情報端末とを備える
情報端末機器。
【請求項20】
前記携帯情報端末用収納ケースがケース用バッテリーを備えており、前記携帯情報端末のバッテリーとの間で相互に給電を受けて接触充電又は非接触充電が可能である
請求項19記載の情報端末機器。
【請求項21】
取付部、及び該取付部に設けられた撮像が可能なカメラを有する携帯情報端末用カメラと、
前記取付部が取り付けられ、少なくともディスプレイが前記カメラと連動することができる携帯情報端末とを備える
情報端末機器。
【請求項22】
前記携帯情報端末用カメラがカメラ用バッテリーを備えており、前記携帯情報端末のバッテリーとの間で相互に給電を受けて接触充電又は非接触充電が可能である
請求項21記載の情報端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯情報端末用収納ケース、携帯情報端末用カメラ、及びそれらを備えた情報端末機器に関するものである。詳しくは、携帯情報端末に関わるカメラで撮影可能となるまでの時間を早めて撮影の機会を逃さないようにすることができると共に、携帯情報端末のカメラの性能向上に追随するための携帯情報端末の買い替えの必要性を緩和することができる、携帯情報端末用収納ケース、携帯情報端末用カメラ、及びそれらを備えた情報端末機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯情報端末であるスマートフォンは、落下などによる衝撃で破損するのを防止するために、その多くが様々なスマートフォンケースに収納されて使用されている。また、スマートフォンは、カメラ機能も備えているため、コンパクトカメラなどを使用せずに、常に携帯するスマートフォンのカメラで写真やビデオを撮影するのが一般的になっている。
【0003】
従来のスマートフォンケースは、周知のように、スマートフォンの底部と外周部をカバーする簡易型のタイプと、特許文献1に示すような、背面カバー部と前面カバー部を備えており、背面カバー部に設けたケース部でスマートフォンを保持して、前面カバー部でディスプレイ(画面)の保護をする、いわゆる手帳型のタイプが一般的である。
【0004】
そして、スマートフォンのカメラで撮影をする際には、まず、前面カバー部を開き、スマートフォンをスリープ状態から起動して、カメラアプリをタップして立ち上げ、ディスプレイをファインダーとして、表示されたシャッターやRECボタンをタップして写真やビデオを撮影する、という流れになる。
【0005】
なお、スマートフォンは、モデルチェンジが定期的に行われており、その際のアップグレードの重要な部分を占めるのが、解像度をはじめとするカメラ機能であり、新旧モデルを比較しても、この部分が大きな違いといえる。一般のユーザーは、スマートフォンに搭載する、このカメラ機能に対する関心が高い傾向がある。
【0006】
また、カメラメーカーが製造するカメラは、一般のスマートフォンに搭載されるカメラと比較して高機能のものも多くある。つまり、このような高機能なカメラは単純にスマートフォンに搭載するのではなく、スマートフォンを長く使用するためにも、より合理的にスマートフォン市場に結び付けて活かしていくことが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記従来の「手帳型の携帯端末用ケース」のようなケースは、広く普及はしているが、次のような課題があった。すなわち、収納したスマートフォンで撮影するまでの上記一連の動作には相応の手間と時間を必要とするために、撮影機会(シャッターチャンス)を逃してしまう可能性が少なからずあった。
【0009】
また、スマートフォンのモデルチェンジの際に、特にカメラ機能に関心の高いユーザーは、カメラ機能の高性能化に追随してスマートフォンを新しいモデルに買い替えることが多くなる。しかし、それでは、その都度新旧モデル間のデータの移行や様々な設定作業を行わなければならず、大変な手間がかかるので、合理的とはいえない。また、スマートフォンの買い替えに要する費用的な負担も大きい。
【0010】
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、携帯情報端末に関わるカメラで撮影可能となるまでの時間を早めて撮影の機会を逃さないようにすることができると共に、携帯情報端末のカメラの性能向上に追随するための携帯情報端末の買い替えの必要性を緩和することができる、携帯情報端末用収納ケース、携帯情報端末用カメラ、及びそれらを備えた情報端末機器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
〔1〕上記の目的を達成するために本発明は、ケース本体と、該ケース本体に設けられ、携帯情報端末を保持可能な保持部と、前記ケース本体に設けられた撮像が可能なカメラとを備える携帯情報端末用収納ケースである。
【0012】
本発明の携帯情報端末用収納ケースは、保持部で携帯情報端末を保持した状態で使用することができる。また、ケース本体に設けられた撮像が可能なカメラにより、写真撮影やビデオ撮影を行うことができる。
【0013】
なお、この撮影に関しては、保持する携帯情報端末とは別に単独で行うことができる。これにより、カメラを起動して撮影が可能になるまでの時間を、携帯情報端末を起動してアプリ操作を含めて携帯情報端末のカメラが撮影可能になるまでの時間より短くすることができるので、その分だけシャッターチャンスを逃してしまう可能性を低減することができる。
【0014】
また、携帯情報端末用収納ケースのカメラを、一般のスマートフォンに搭載するようなカメラではなく、より高機能なものを搭載できるようにしておくことで、カメラ機能に関心が高く、携帯情報端末のカメラの性能向上に追随するために携帯情報端末を買い替えがちなユーザーにも、その非合理的なところを想起させて、ユーザーが感じる買い替えの必要性を緩和することができる。
【0015】
〔2〕本発明の携帯情報端末用収納ケースは、前記ケース本体に、前記カメラで撮影を行うための撮像スイッチを備える構成とすることもできる。
【0016】
この場合は、カメラと撮像スイッチを起動すれば、撮像スイッチをを操作して、カメラによる撮影をすぐに行うことができる。
【0017】
〔3〕本発明の携帯情報端末用収納ケースは、前記撮像スイッチが、前記保持部で保持される前記携帯情報端末のカメラと連動する構成とすることもできる。
【0018】
この場合は、撮像スイッチによって、保持部で保持する携帯情報端末のカメラを使用して、撮影することがきる。
【0019】
〔4〕本発明の携帯情報端末用収納ケースは、前記カメラが、前記ケース本体の背面側に、撮影方向を背面方向へ向けて設けてある構成とすることもできる。
【0020】
この場合は、カメラがケース本体の背面側に設けてあり、しかも、撮影方向を背面方向へ向けて設けてあるので、カメラでケース本体の背面方向の撮影が可能である。
【0021】
〔5〕本発明の携帯情報端末用収納ケースは、前記ケース本体の背面側に、前記カメラと連動する画像表示部を備える構成とすることもできる。
【0022】
この場合は、ケース本体の背面側に、カメラと連動する画像表示部を備えるので、カメラの撮影方向と画像表示部の表示方向が同じになるので、画像表示部に写る自分方向のモニター画像を確認しながら撮影ができる、いわゆる自撮りを行うことが可能になる。
【0023】
〔6〕本発明の携帯情報端末用収納ケースは、前記カメラが、前記保持部で保持された携帯情報端末のディスプレイと連動する構成とすることもできる。
【0024】
この場合は、カメラが、保持部で保持された携帯情報端末のディスプレイと連動するので、カメラで撮影される画像をディスプレイに表示可能である。また、ディスプレイに表示されるカメラアプリを介したカメラの操作が可能になる。
【0025】
〔7〕本発明の携帯情報端末用収納ケースは、前記カメラが、前記ディスプレイに表示されたカメラアプリの撮像スイッチと連動する構成とすることもできる。
【0026】
この場合は、カメラが、ディスプレイに表示されたカメラアプリの撮像スイッチと連動するので、撮像スイッチを操作することにより、カメラによる撮影が可能になる。これによれば、携帯情報端末用収納ケースのカメラが、携帯情報端末に搭載されたカメラより解像度が高いなど、より高機能である場合、携帯情報端末用収納ケースのカメラを使用した、より優れた画像の撮影が可能である。
【0027】
〔8〕本発明の携帯情報端末用収納ケースは、前記ケース本体に、前記保持部で保持する携帯情報端末の前面を覆う前面カバーを備えており、該前面カバーの内面に、前記カメラと該カメラと連動する画像表示部を備える構成とすることもできる。
【0028】
この場合は、例えば前面カバーを略360度回転させて、前面カバーの内面をケース本体の背面側に位置させることで、上記〔1〕に記載の作用と同様に作用させることができる。なお、カメラ、及び画像表示部が画面カバーのない面側に位置することで、前面カバーにより、保持している携帯情報端末の画面を覆っている状態では、カメラ、及び画像表示部を保護することができる。
【0029】
〔9〕本発明の携帯情報端末用収納ケースは、前記ケース本体は、複数の脚からなる支脚体を備え、該支脚体を開くことで撮影時の据え置き用の支脚としての使用が可能で、閉じてまとめることで、自撮りやアウト撮影用の持ち手としての使用が可能である
【0030】
この場合は、支脚体を、撮影時の据え置き用の支脚として、或いは自撮りやアウト撮影用の持ち手として兼用することができるので、使いやすく便利である。
【0031】
〔10〕本発明の携帯情報端末用収納ケースは、前記カメラは、前記携帯情報端末から独立して、単独で撮像が可能である構成とすることもできる。
【0032】
この場合は、カメラは、携帯情報端末から独立して、単独で撮像が可能であるので、カメラを起動して撮影が可能になるまでの時間を、携帯情報端末を起動して携帯情報端末のカメラが撮影可能になるまでの時間より短くすることができるので、その分だけシャッターチャンスを逃してしまう可能性を低減することができる。
【0033】
〔11〕上記の目的を達成するために本発明は、携帯情報端末の背面側に取付可能な取付部と、該取付部に設けられた撮像が可能なカメラとを備える携帯情報端末用カメラである。
【0034】
本発明に係る携帯情報端末用カメラは、取付部で携帯情報端末の背面側に取り付けた状態で使用することができる。また、取付部に設けられた撮像が可能なカメラにより、写真撮影やビデオ撮影を行うことができる。
【0035】
なお、この撮影に関しては、取り付ける携帯情報端末とは別に単独で行うことができる。これにより、カメラを起動して撮影が可能になるまでの時間を、携帯情報端末を起動してアプリ操作を含めて携帯情報端末のカメラが撮影可能になるまでの時間より短くすることができるので、その分だけシャッターチャンスを逃してしまう可能性を低減することができる。
【0036】
また、携帯情報端末用カメラのカメラを、一般のスマートフォンに搭載するようなカメラではなく、より高機能なものを搭載できるようにしておくことで、カメラ機能に関心が高く、携帯情報端末のカメラの性能向上に追随するために携帯情報端末を買い替えがちなユーザーにも、その非合理的なところを想起させて、ユーザーが感じる買い替えの必要性を緩和することができる。
【0037】
〔12〕本発明の携帯情報端末用カメラは、前記取付部に、前記カメラで撮影を行うための撮像スイッチを備える構成とすることもできる。
【0038】
この場合は、カメラと撮像スイッチを起動すれば、撮像スイッチをを操作して、カメラによる撮影をすぐに行うことができる。
【0039】
〔13〕本発明の携帯情報端末用カメラは、前記撮像スイッチが、前記取付部が取り付けられる前記携帯情報端末のカメラと連動する構成とすることもできる。
【0040】
この場合は、撮像スイッチによって、保持部で保持する携帯情報端末のカメラを使用して、撮影することがきる。
【0041】
〔14〕本発明の携帯情報端末用カメラは、前記取付部に、前記カメラと連動する画像表示部を備える構成とすることもできる。
【0042】
この場合は、取付部に、カメラと連動する画像表示部を備えるので、例えばカメラの撮影方向と画像表示部の表示方向を同じにすれば、画像表示部に写る自分方向のモニター画像を確認しながら撮影ができる、いわゆる自撮りを行うことが可能になる。
【0043】
〔15〕本発明の携帯情報端末用カメラは、前記カメラが、前記取付部が取り付けられる前記携帯情報端末のディスプレイと連動する構成とすることもできる。
【0044】
この場合は、カメラが、取付部で取り付けられた携帯情報端末のディスプレイと連動するので、カメラで撮影される画像をディスプレイに表示可能である。また、ディスプレイに表示されるカメラアプリを介したカメラの操作が可能になる。
【0045】
〔16〕本発明の携帯情報端末用カメラは、前記カメラは、前記ディスプレイに表示されたカメラアプリの撮像スイッチと連動する構成とすることもできる。
【0046】
この場合は、カメラが、ディスプレイに表示されたカメラアプリの撮像スイッチと連動するので、撮像スイッチを操作することにより、カメラによる撮影が可能になる。これによれば、携帯情報端末用カメラのカメラが、携帯情報端末に搭載されたカメラより解像度が高いなど、より高機能である場合、携帯情報端末用カメラのカメラを使用した、より優れた画像の撮影が可能である。
【0047】
〔17〕本発明の携帯情報端末用カメラは、前記取付部は、複数の脚からなる支脚体を備え、該支脚体を開くことで撮影時の据え置き用の支脚としての使用が可能で、閉じてまとめることで、自撮りやアウト撮影用の持ち手としての使用が可能である構成とすることもできる。
【0048】
この場合は、支脚体を、撮影時の据え置き用の支脚として、或いは自撮りやアウト撮影用の持ち手として兼用することができるので、使いやすく便利である。
【0049】
〔18〕本発明の携帯情報端末用カメラは、前記カメラは、前記携帯情報端末から独立して、単独で撮像が可能である構成とすることもできる。
【0050】
この場合は、カメラは、携帯情報端末から独立して、単独で撮像が可能であるので、カメラを起動して撮影が可能になるまでの時間を、携帯情報端末を起動して携帯情報端末のカメラが撮影可能になるまでの時間より短くすることができるので、その分だけシャッターチャンスを逃してしまう可能性を低減することができる。
【0051】
〔19〕上記の目的を達成するために本発明は、ケース本体、該ケース本体に設けられ、携帯情報端末を保持可能な保持部、及び前記ケース本体に設けられた撮像が可能なカメラを有する携帯情報端末用収納ケースと、前記保持部で保持され、少なくともディスプレイが前記カメラと連動することができる携帯情報端末とを備える情報端末機器である。
【0052】
本発明に係る情報端末機器は、携帯情報端末用収納ケースにより、保持部で携帯情報端末を保持した状態で使用することができる。また、ケース本体に設けられた撮像が可能なカメラにより、写真撮影やビデオ撮影を行うことができる。
【0053】
この撮影に関しては、保持する携帯情報端末とは別に単独で行うことができる。これにより、カメラを起動して撮影が可能になるまでの時間を、携帯情報端末を起動して携帯情報端末のカメラが撮影可能になるまでの時間より短くすることができるので、その分だけシャッターチャンスを逃してしまう可能性を低減することができる。
【0054】
なお、携帯情報端末用収納ケースのカメラを、一般のスマートフォンに搭載するようなカメラではなく、より高機能なものを搭載できるようにすることで、カメラ機能に関心が高く、携帯情報端末のカメラの性能向上に追随するために携帯情報端末を買い替えがちなユーザーにも、その非合理的なところを想起させて、ユーザーが感じる買い替えの必要性を緩和することができる。
【0055】
また、保持部で保持され、少なくともディスプレイがカメラと連動することができる携帯情報端末を備えているので、必要に応じて、携帯情報端末用収納ケースのカメラを使用した撮影と、携帯情報端末用収納ケースに保持されている携帯情報端末のカメラによる撮影とを使い分けることができる。つまり、携帯情報端末用収納ケースのカメラと携帯情報端末のカメラのカメラ機能に差がある場合も、何れか優れた方のカメラを使用して撮影することができる。
【0056】
〔20〕本発明の情報端末機器は、前記携帯情報端末用収納ケースがケース用バッテリーを備えており、前記携帯情報端末のバッテリーとの間で相互に給電を受けて接触充電又は非接触充電が可能である構成とすることもできる。
【0057】
この場合は、携帯情報端末のバッテリーとの間で相互に給電を受けて接触充電又は非接触充電が可能であるので、何れか一方のバッテリーの容量が少なくなりすぎた場合には、使用中又は使用していない他方のバッテリーから給電を受けて充電をし、容量を増やして使用時間を伸ばすことができる。
【0058】
このように、情報端末機器は、必要に応じて、一方のバッテリーの容量を、他方のバッテリーを利用して増やすことができ、情報端末機器を構成する携帯情報端末用収納ケースと携帯情報端末を安定的に作動させることができる。
【0059】
〔21〕上記の目的を達成するために本発明は、取付部、及び該取付部に設けられた撮像が可能なカメラを有する携帯情報端末用カメラと、前記取付部が取り付けられ、少なくともディスプレイが前記カメラと連動することができる携帯情報端末とを備える情報端末機器である。
【0060】
本発明に係る情報端末機器は、携帯情報端末用カメラにより、取付部で携帯情報端末を取り付けた状態で使用することができる。また、取付部に設けられた撮像が可能なカメラにより、写真撮影やビデオ撮影を行うことができる。
【0061】
この撮影に関しては、取り付けた携帯情報端末とは別に単独で行うことができる。これにより、カメラを起動して撮影が可能になるまでの時間を、携帯情報端末を起動して携帯情報端末のカメラが撮影可能になるまでの時間より短くすることができるので、その分だけシャッターチャンスを逃してしまう可能性を低減することができる。
【0062】
なお、携帯情報端末用カメラのカメラを、一般のスマートフォンに搭載するようなカメラではなく、より高機能なものを搭載できるようにすることで、カメラ機能に関心が高く、携帯情報端末のカメラの性能向上に追随するために携帯情報端末を買い替えがちなユーザーにも、その非合理的なところを想起させて、ユーザーが感じる買い替えの必要性を緩和することができる。
【0063】
また、取付部で取付られ、少なくともディスプレイがカメラと連動することができる携帯情報端末を備えているので、必要に応じて、携帯情報端末用カメラのカメラを使用した撮影と、携帯情報端末用カメラに取り付けてある携帯情報端末のカメラによる撮影とを使い分けることができる。つまり、携帯情報端末用カメラのカメラと携帯情報端末のカメラのカメラ機能に差がある場合も、何れか優れた方のカメラを使用して撮影することができる。
【0064】
〔22〕本発明の情報端末機器は、前記携帯情報端末用カメラがカメラ用バッテリーを備えており、前記携帯情報端末のバッテリーとの間で相互に給電を受けて接触充電又は非接触充電が可能である構成とすることもできる。
【0065】
この場合は、携帯情報端末のバッテリーとの間で相互に給電を受けて接触充電又は非接触充電が可能であるので、何れか一方のバッテリーの容量が少なくなりすぎた場合には、使用中又は使用していない他方のバッテリーから給電を受けて充電をし、容量を増やして使用時間を伸ばすことができる。
【0066】
このように、情報端末機器は、必要に応じて、一方のバッテリーの容量を、他方のバッテリーを利用して増やすことができ、情報端末機器を構成する携帯情報端末用カメラと携帯情報端末を安定的に作動させることができる。
【発明の効果】
【0067】
本発明は、携帯情報端末に関わるカメラで撮影可能となるまでの時間を早めて撮影の機会を逃さないようにすることができると共に、携帯情報端末のカメラの性能向上に追随するための携帯情報端末の買い替えの必要性を緩和することができる、携帯情報端末用収納ケース、携帯情報端末用カメラ、及びそれらを備えた情報端末機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【
図1】本発明に係る情報端末機器の第1実施の形態を示し、情報端末機器をケース本体部の背面側から見た、前面カバー部を開いた状態の斜視説明図である。
【
図2】
図1に示す情報端末機器を正面側から見た、前面カバー部を開いた状態の斜視説明図である。
【
図3】
図1に示す情報端末機器の前面カバー部を開閉した両様状態の平面視説明図である。
【
図4】
図1に示す情報端末機器の構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明に係る情報端末機器の第2実施の形態を示し、(a)はケース本体の背面側から見た状態の斜視説明図、(b)は脚を開いた状態の平面視説明図である。
【
図6】本発明に係る情報端末機器の第3実施の形態を示す携帯情報端末用カメラの背面側から見た状態の斜視説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0069】
図1ないし
図6を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態に係る情報端末機器A1は、携帯情報端末用収納ケースである手帳型のスマートフォン用収納ケース1とスマートフォン2により構成されている。
【0070】
なお、本実施の形態では、スマートフォン用収納ケース1を手帳型としたが、これに限定せず。スマートフォンの底部と外周部をカバーする簡易型など、他のタイプとすることもできる。
【0071】
スマートフォン用収納ケース1は、皮革製で、長方形でやや厚手の板状に形成されたケース本体10と、ケース本体10の幅方向に繋がる、同じく長方形状で開閉動が可能な薄手の前面カバー11を有している。前面カバー11の内面111には、カード入れ12が二箇所に設けてある。
【0072】
ケース本体10の内面101には、可撓性を有する合成樹脂製の保持体13が固定されている。保持体13は、保持するスマートフォン2と略同じ大きさで長方形状の底板131と、底板131の外周部に沿って立ち上げて設けてあり、スマートフォン2の外周部に外嵌め可能な係合部132で構成されている。
【0073】
また、底板131と上記ケース本体10には、保持するスマートフォン2の背面にあるアウトカメラ20の位置に合わせて、ほぼ四角形のカメラ窓133、103が、それぞれ貫通して設けてある。
【0074】
なお、係合部132の両側長辺部は、スマートフォン2の両側長辺部に設けてある操作ボタン(図示、符号省略)を両側長辺部を挟んで操作できるように、やや軟らかく形成してある。これにより、スマートフォン2は、保持体13で保持された状態でも、各操作ボタンの操作が可能である。
【0075】
ケース本体10は、固定された保持体13より幅方向へやや大きく形成されており、長辺方向の一端角部(
図1、
図2で下側)には、保持されているスマートフォン2のディスプレイ22の面の位置よりやや厚くして、ファインダー座14が設けてある。ファインダー座14には、後述するカメラ16につながる電子式のファインダー15が設けてある。なお、ファインダーについては、光学式を採用することもできる。
【0076】
また、上記前面カバー11の一端角部には、ファインダー座14の内側端面と同じ形状の切り欠き部112が設けてある。これにより、前面カバー11を閉じたときに、スマートフォン2のディスプレイ22に被さり、ファインダー座14の内側端面が切り欠き部112から露出する。
【0077】
この状態では、内側端面と前面カバー11の外面とほぼ面一になるので(
図3参照)、前面カバー11の収まりが良い。また、前面カバー11を閉じたままでファインダー15を覗くことができるので、前面カバー11を開くことなく、撮影が可能になる。
【0078】
また、ケース本体10の外面102には、カメラ窓103の近傍に、カメラ16が設けてある。なお、カメラ16は、ズーム機能を有しているものであれば、外面102の中央に設けるのが望ましい。カメラ16の隣には、カメラ16とつながる画像表示部であるディスプレイ18が設けてある。
【0079】
更に、ケース本体10の一端部寄りには、カメラ16とつながり、その操作が可能な、撮像スイッチ17が設けてある。なお、撮像スイッチ17は、後述するスマートフォン2のアウト/インカメラ20、21とも連動するようにしてもよい。
【0080】
また、カメラ16は、写真撮影とビデオ撮影が可能である。カメラ16とつながるディスプレイは、ディスプレイ18に加えて、或いはディスプレイ18は設けず、前面カバー11の外面に設けることもできる。この場合は前面カバー11のディスプレイを覗きながら、カメラ16による撮影(アウト撮影)が可能になる。
【0081】
なお、上記カメラ16と、カメラ16と連動するディスプレイ18を、前面カバー11の内面111に備える構成とすることもできる。この場合は、前面カバー11を略360度回転させて、前面カバー11の内面111をケース本体10の背面側に位置させることで、情報端末機器A1とほぼ同様に使用することができる。
【0082】
スマートフォン2は、通常のスマートフォンであり、カメラ機能を有している。カメラ機能は、上記アウトカメラ20とインカメラ21を備えており、これらをカメラアプリを使用して、ディスプレイ22に映るシャッターやRECボタンにより操作することができる。
【0083】
そして、スマートフォン用収納ケース1の保持体13にスマートフォン2を内嵌めして保持することにより、情報端末機器A1が形成される。なお、情報端末機器A1を構成するスマートフォン用収納ケース1の各機器とスマートフォン2のつながりを、
図4のブロック図で示している。
【0084】
図4に示すように、スマートフォン用収納ケース1は、バッテリーB1を有し、バッテリーB1には、撮像スイッチ17、通信部19、カメラ16、及びディスプレイ18がつながっている。また、撮像スイッチ17は、電源スイッチと撮影モード切替スイッチを兼ねている。なお、各スイッチは兼用型とせずに、それぞれ独立して設けることもできる。
【0085】
また、スマートフォン2は、バッテリーB2を有し、バッテリーB2には、アウト/インカメラ20、21、ディスプレイ22、記憶部24、通信部23がつながっている。上記通信部19と通信部23は、ブルートゥース(Bluetooth (R) Bluetooth SIG, Inc. USAの商標又は登録商標)による無線接続が可能である。また、上記バッテリーB1とバッテリーB2は、相互に相手から給電を受けることにより、非接触充電ができるようになっている。
【0086】
次に、情報端末機器A1の使用方法及び作用を説明する。
〔A:スマートフォン用収納ケース1のカメラ16によるアウト撮影〕
(1)撮像スイッチ17を長押しして、カメラ16とファインダー15、及び通信部19を起動する。なお、上記長押しを含む、以下の説明における撮像スイッチ17の操作(押し方)は一例であり、これに限定するものではなく、種々設定が可能である。
【0087】
(2)通信部19が、スリープ状態のスマートフォン2の通信部23とブルートゥース(Bluetooth (R) Bluetooth SIG, Inc. USAの商標又は登録商標)により接続され(
図4で点線にて表示)、スマートフォン2が起動する。なお、通信手段については、特に限定せず、他の通信手段の採用も可能である。
【0088】
(3)カメラ16とファインダー15が起動することにより、自動的に写真モードになり、ファインダー15に接眼して映像を確認しながら撮像スイッチ17を押すことにより写真の撮影が可能になる。また、撮影した写真のデータは、通信部19、23を介して送られ、スマートフォン2の記憶部24で記憶される。
【0089】
なお、記憶する場所はこれに限定されず、インターネット上のクラウドでもよいし、スマートフォン用収納ケース1にメモリカードなどの記憶部を備えておき、これに記憶するようにしてもよい。
【0090】
(4)ビデオを撮影する場合は、起動後に撮像スイッチ17を二回早押し(ダブルクリック)してビデオモードに切り替えることで、続く一回押しによるビデオ撮影を行うことができる。撮影停止は、ビデオ撮影状態で一回押しにより行い、再開は更に一回押しにより行う。また、写真モードに戻す場合は、ビデオモードで二回早押しをする。
【0091】
なお、情報端末機器A1によれば、スマートフォン用収納ケース1のバッテリーB1、及びスマートフォン2のバッテリーB2のうち、例えばバッテリーB1の容量が少なくなってカメラ機能の停止が懸念される場合は、バッテリーB2から給電を受けて非接触による充電をすることにより、スマートフォン用収納ケース1のカメラ機能の回復、又は安定化を図ることができる。反対にバッテリーB2の容量が少なくなった場合は、バッテリーB1から給電を受けて非接触充電が可能である。
【0092】
〔B:スマートフォン用収納ケース1のカメラ16による自撮り撮影〕
(1)撮像スイッチ17を長押しして、カメラ16とファインダー15、及び通信部19を起動する。
(2)撮像スイッチ17を二回早押ししてビデオモードに切り替えると、ディスプレイ18にカメラ16からの自分方向のモニター画像が映るので、続いて、撮像スイッチ17を一回押しして、ビデオ撮影による自撮り撮影を行うことができる。また、撮影したビデオのデータは、通信部19、23を介して送られ、スマートフォン2の記憶部24で記憶される。
【0093】
〔C:スマートフォン2のディスプレイ22をファインダーとしたカメラ16でのアウト撮影〕
(1)撮像スイッチ17を長押しして、カメラ16とファインダー15、及び通信部19を起動する。
(2)通信部19が、スリープ状態のスマートフォン2の通信部23とブルートゥース(Bluetooth (R) Bluetooth SIG, Inc. USAの商標又は登録商標)により接続され、スマートフォン2が起動する。
【0094】
(3)スマートフォン2の起動後、カメラアプリを立ち上げると、通信部23と通信部19を介し、カメラ16からのアウト方向の映像と撮像スイッチ(図示省略)が、ディスプレイ22に映る。
【0095】
(4)写真撮影をする場合は、そのまま撮像スイッチをタップして撮影し、ビデオ撮影をする場合は、RECボタンに切り替えて、RECボタンをタップして撮影する。また、撮影した写真及びビデオのデータは、一旦は記憶部100に送られて記憶された後、例えば通信部19、23を介してスマートフォン2の記憶部24へ送られて記憶することができる。なお、撮影については、撮像スイッチ17で行うようにしてもよい。
【0096】
(5)カメラ16を使用して撮影し、記憶部100及び記憶部24に記憶させた写真及びビデオは、スマートフォン2のディスプレイ22において、カメラアプリの操作により再生することができる。
【0097】
これによれば、スマートフォン用収納ケース1のカメラ16が、スマートフォン2に搭載されたアウトカメラ20より解像度が高いなど、より高機能である場合、スマートフォン用収納ケース1のカメラ16を使用した、より優れた画像の撮影が可能である。
【0098】
〔D:スマートフォン2によるアウトカメラ20でのアウト撮影及びインカメラ21での自撮り撮影〕
なお、この各撮影方法は、すでに一般に行われている方法なので、説明を省略する。
【0099】
このように、特に、上記A:スマートフォン用収納ケース1のカメラ16によるアウト撮影においては、保持するスマートフォン2とは別に、スマートフォン用収納ケース1のカメラ16のみを起動して、単独で撮影を行うことができる。
【0100】
これにより、カメラ16を起動して撮影が可能になるまでの時間を、スマートフォン2を起動してスマートフォン2のアウト/インカメラ20、21が撮影可能になるまでの時間より短くすることができるので、その分だけシャッターチャンスを逃してしまう可能性を低減することができる。
【0101】
また、スマートフォン用収納ケース1のカメラ16を、一般のスマートフォンに搭載するようなカメラではなく、予め、カメラメーカーが製造するような、より高機能なものを搭載できるようにすることで、カメラ機能に関心が高く、携帯情報端末のカメラの性能向上に追随するために携帯情報端末を買い替えがちなユーザーにも、その非合理的なところを想起させて、ユーザーが感じる買い替えの必要性を緩和することができる。これにより、ユーザーにとって無駄なスマートフォンの買い替えをしなくてすむことが期待できる。
【0102】
次に、
図5を参照して、本発明の第2の実施形態に係る情報端末機器A2について説明する。情報端末機器A2は、スマートフォン用収納ケース1aとスマートフォン2により構成されている。スマートフォン用収納ケース1aは、皮革製でほぼ長方形状のやや厚手で板状のケース本体10aを有し、ケース本体10aの正面(符号省略)には、可撓性を有する合成樹脂製の保持体13aが固定してある。
【0103】
保持体13aは、上記保持体13とは異なり、長手方向に短く形成され、
図5(a)で上側が一部切除された形状で、スマートフォン2に外嵌めしたときに、アウトカメラ20が設けてある側を一部、アウトカメラ20と共に露出させることができるようにしてある。
【0104】
そして、ケース本体10aの背面(符号省略)には、上記情報端末機器A1と同様に、カメラ16a、ディスプレイ18a、撮像スイッチ17aが設けてある。また、ケース本体10aの保持体13aの開放側の角部(
図5(a)で右角部)には、ファインダー座14aとファインダー15aが設けてある。なお、このタイプのスマートフォン用収納ケースでは、ディスプレイ18aを設けないものも排除しない。
【0105】
また、ケース本体10aの一方(
図5(a)で左側)の側部には、四本の脚30からなる支脚体3が設けてある。支脚体3の各脚30は、取付基部(符号省略)を中心として開閉動可能であり、適宜角度で開いた時には支脚として(
図5(b)参照)、閉じてまとめたときには自撮りやアウト撮影を行う際に握る持ち手として使用できる。
【0106】
情報端末機器A2は、ケース本体10aの形状が、上記情報端末機器A1の前面カバー11がつながったケース本体10とは異なるが、カメラ機能はほぼ同じであり、使用方法も同様であるので、作用の説明については省略する。
【0107】
更に、
図6を参照して、本発明の第3の実施形態に係る情報端末機器A3について説明する。情報端末機器A3は、携帯情報端末用カメラ1bとスマートフォン2により構成されている。携帯情報端末用カメラ1bは、皮革製でほぼ長方形状のやや厚手で板状のベース体10bを有している。
【0108】
ベース体10bの正面(符号省略)には、ベース体10bが内蔵するマグネット4を介して、スマートフォン2の背面側が磁着されている。なお、スマートフォン2は、携帯情報端末用カメラ1bに対して位置が簡単にはずれることのない程度の充分な磁力を以て携帯情報端末用カメラ1bに固定されている。
【0109】
ベース体10bは、上記情報端末機器A2のケース本体10aと同様に、長手方向に短く形成され、スマートフォン2に磁着したときに、
図6で上側から、アウトカメラ20が設けてある側を一部、アウトカメラ20と共に露出させることができるようにしてある。
【0110】
そして、ベース体10bの背面(符号省略)には、上記情報端末機器A2の携帯情報端末用カメラ1bと同様に、カメラ16b、ディスプレイ18b、撮像スイッチ17bが設けてある。なお、ファインダー座とファインダー、及び支脚体は設けられていない。また、このタイプの携帯情報端末用カメラでは、ディスプレイ18bを設けないものも排除しない。
【0111】
情報端末機器A3は、ベース体10bの形状が、上記情報端末機器A1の前面カバー11がつながったケース本体10とは異なるが、ファインダー座とファインダーが設けられておらず、それらを使用しないことを除いて、他のカメラ機能はほぼ同様である。
【0112】
なお、情報端末機器A3により、例えばアウト撮影を行う場合は、次のように行う。
(1)撮像スイッチ17bを長押しして、カメラ16bと通信部19を起動する。
(2)通信部19が、スリープ状態のスマートフォン2の通信部23とブルートゥース(Bluetooth (R) Bluetooth SIG, Inc. USAの商標又は登録商標)により接続され、スマートフォン2が起動する。
【0113】
(3)スマートフォン2の起動後、カメラアプリを立ち上げると、通信部23と通信部19を介し、カメラ16bからのアウト方向の映像と撮像スイッチ(図示省略)が、ディスプレイ22に映る。
【0114】
(4)写真撮影をする場合は、そのまま撮像スイッチをタップして撮影し、ビデオ撮影をする場合は、RECボタンに切り替えて、RECボタンをタップして撮影する。また、撮影した写真及びビデオのデータは、一旦はカメラ16bから記憶部100に送られ記憶された後、例えば通信部19、23を介してスマートフォン2の記憶部24へ送って記憶することができる。なお、撮影については、撮像スイッチ17bで行うようにしてもよい。
【0115】
なお、記憶する場所は、記憶部100に限定されず、携帯情報端末用カメラ1bにメモリカードなどの他の記憶部を備えておき、これに記憶するようにしてもよい。
【0116】
(5)カメラ16bを使用して撮影し、記憶部100(又はメモリカード)及び記憶部24に記憶させた写真及びビデオは、スマートフォン2のディスプレイ22において、カメラアプリの操作により再生することができる。なお、これについては、上記情報端末機器A2においても同様に行うことができるようにしてもよい。
【0117】
これによれば、携帯情報端末用カメラ1bのカメラ16bが、スマートフォン2に搭載されたアウトカメラ20より解像度が高いなど、より高機能である場合、スマートフォン用収納ケース1のカメラ16bを使用した、より優れた画像の撮影が可能である。
【0118】
なお、図示は省略するが、本願発明者が提案した、特開2020-54499号公報(特願2018-185696)で開示したような各種の光照射部、すなわち「所定の波長の光(何らかの光)を対象者に向けて照射可能、かつ、光の照射を制御可能なケース型光照射部」が設けられているスマートフォン用収納ケースを、本発明の実施形態の一変形例とすることもできる。
【0119】
本明細書及び特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
【符号の説明】
【0120】
A1 情報端末機器
1 スマートフォン用収納ケース
10 ケース本体
101 内面
102 外面
103 カメラ窓
11 前面カバー
111 内面
112 切り欠き部
12 カード入れ
13 保持体
131 底板
132 係合部
133 カメラ窓
14 ファインダー座
15 ファインダー
16 カメラ
17 撮像スイッチ
18 ディスプレイ
100 記憶部
19 通信部
2 スマートフォン
20 アウトカメラ
21 インカメラ
22 ディスプレイ
23 通信部
24 記憶部
A2 情報端末機器
1a スマートフォン用収納ケース
10a ケース本体
13a 保持体
14a ファインダー座
15a ファインダー
16a カメラ
17a 撮像スイッチ
18a ディスプレイ
3 支脚体
30 脚
A3 情報端末機器
1b 携帯情報端末用カメラ
10b ベース体
16b カメラ
17b 撮像スイッチ
18b ディスプレイ