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特開2024-6351プログラム、方法、情報処理装置、及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006351
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/08 20120101AFI20240110BHJP
【FI】
G06Q40/08
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022107157
(22)【出願日】2022-07-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】500521522
【氏名又は名称】株式会社オプティム
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 俊二
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB61
(57)【要約】
【課題】契約業務における担当者の負担を軽減する。
【解決手段】プロセッサを備えるコンピュータに、ユーザが締結した契約(保険商品に関する契約を除く)に関する契約書の管理を行わせるプログラムであって、前記契約書の文書データを受け付けるステップと、前記文書データを解析し、契約内容に基づいて損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出するステップと、前記損害の賠償に対応する保険商品に関する情報を取得するステップと、前記取得した情報をユーザへ提示するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるコンピュータに、ユーザが締結した契約(保険商品に関する契約を除く)に関する契約書の管理を行わせるプログラムであって、
前記契約書の文書データを受け付けるステップと、
前記文書データを解析し、契約内容に基づいて損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出するステップと、
前記損害の賠償に対応する保険商品に関する情報を取得するステップと、
前記取得した情報をユーザへ提示するステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記文書データを解析し、所定の単語、または所定の項目を、前記損害を賠償する責任が発生し得る記載として抽出する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
自然言語処理により、前記損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出する、請求項1または請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記抽出した記載を、その内容から発生し得る損害賠償に基づいて分類し、当該分類に対応付けて前記保険商品を取得する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
所定の保険提供業者から提供される保険商品についての情報が、前記分類毎に対応付けられて予め記憶されている記憶部を参照して、前記保険商品に関する情報を取得する、請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記文書データを解析し、免責に関する記載を抽出する、請求項4に記載のプログラム。
【請求項7】
前記免責に関する記載は、損害賠償の上限、帰責事由、損害賠償の範囲に関する情報を含む、請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記免責に関する記載の内容に基づいて、前記保険商品に関する情報を取得する、請求項6または請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記取得した保険商品に関する情報を、前記抽出した記載と関連付けてユーザへ提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
前記損害の賠償に対応する保険商品が存在することを示す指示子を表示し、当該指示子に対するユーザからの選択を受け付けた場合に、当該保険商品に関する情報を提示する、請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記指示子を、前記保険商品の補償内容に基づいて表示態様を変えて表示させる、請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
一つの抽出した記載に対して複数の保険商品が存在する場合、所定の順序で当該複数の保険商品に関する情報を提示する、請求項9に記載のプログラム。
【請求項13】
前記所定の順序は、保険商品の分類、補償額、保険商品への評価、ユーザと保険提供業者の関係性を含む、請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記取得した保険商品に関する情報は、保険の適用開始時期についての情報、又は詳細情報を取得のためのリンクに関する情報を含む、請求項9に記載のプログラム。
【請求項15】
ユーザによる保険商品の選択に応じて、選択内容を計上して当該選択された保険商品の提供業者へ費用を請求する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項16】
所定の費用を支払った保険提供業者の保険商品を、他の保険提供業者の保険商品よりも優先度を上げて提示する、請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
プロセッサを備えるコンピュータに、ユーザが締結した契約(保険商品に関する契約を除く)に関する契約書の管理を行わせる方法であって、
前記契約書の文書データを受け付けるステップと、
前記文書データを解析し、契約内容に基づいて損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出するステップと、
前記損害の賠償に対応する保険商品に関する情報を取得するステップと、
前記取得した情報をユーザへ提示するステップと、を実行させる、方法。
【請求項18】
プロセッサを備え、ユーザが締結した契約(保険商品に関する契約を除く)に関する契約書の管理を行う情報処理装置であって、
前記契約書の文書データを受け付けるステップと、
前記文書データを解析し、契約内容に基づいて損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出するステップと、
前記損害の賠償に対応する保険商品に関する情報を取得するステップと、
前記取得した情報をユーザへ提示するステップと、を実行する、情報処理装置。
【請求項19】
プロセッサを備えるコンピュータで構成され、ユーザが締結した契約(保険商品に関する契約を除く)に関する契約書の管理を行うシステムであって、
前記契約書の文書データを受け付けるステップと、
前記文書データを解析し、契約内容に基づいて損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出するステップと、
前記損害の賠償に対応する保険商品に関する情報を取得するステップと、
前記取得した情報をユーザへ提示するステップと、を実行する、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、方法、情報処理装置、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、法律文書をデジタル形式の文書データとして管理する文書管理するサービス導入する企業が増加している。法律文書の内容によっては、リスクヘッジのために保険へ加入することがある。例えば、特許文献1では、保険に関する既存の契約に基づいて現状必要とする費用との差分を表すことで、被保険者に適した保険を提案する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-329064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献に記載の技術は、契約内容に基づいて発生し得る損害賠償に対する保険に関するものではなく、法律文書を締結する担当者にとって、保険への加入に注意を払うこと、及び適した保険を探すこと等が負担となっていた。
【0005】
本開示の目的は、契約業務における担当者の負担を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示では、プロセッサを備えるコンピュータに、ユーザが締結した契約(保険商品に関する契約を除く)に関する契約書の管理を行わせるプログラムであって、前記契約書の文書データを受け付けるステップと、前記文書データを解析し、契約内容に基づいて損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出するステップと、前記損害の賠償に対応する保険商品に関する情報を取得するステップと、前記取得した情報をユーザへ提示するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0007】
上記構成とすることにより、契約業務における担当者の負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態における契約書管理システム1のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2】端末装置10の機能構成を示すブロック図である。
図3】管理サーバ20の機能構成を示すブロック図である。
図4】管理サーバ20の記憶部202が記憶する保険商品データベース2021の一例を示す図である。
図5】管理サーバ20の記憶部202が記憶する記載事項データベース2022の一例を示す図である。
図6】管理サーバ20の記憶部202が記憶する記載対応データベース2023の一例を示す図である。
図7】契約書表示画面50の一例を示す図である。
図8】保険概要提示アイコン60の一例を示す図である。
図9】保険詳細提示アイコン70の一例を示す図である。
図10】保険概要提示アイコン60の他の例を示す図である。
図11】保険概要提示アイコン60のさらに他の例を示す図である。
図12】契約書管理システム1の処理の流れを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0010】
<1.第1実施形態>
(1-1.概要)
本実施形態に係る契約書管理システム1では、ユーザが使用するスマートフォンなどの端末装置において読み込んだ契約書(保険商品に関する契約を除く)の文書データの内容を解析し、契約内容に基づいて損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出し、当該損害の賠償に対応する保険商品に関する情報(以下、単に保険情報ともいう)をユーザに提示する。これにより、契約担当者が自身で必要な保険商品を選定する手間が省け、契約業務における負担が軽減される。
【0011】
なお、保険商品に関する情報は、契約書管理システム1の管理者が予め契約した保険提供業者が提供する保険商品としてもよい。この場合、契約担当者が提示された保険商品の契約を行った場合に、契約書管理システム1の管理者は、当該保険商品の提供業者に契約成立の成功報酬を請求する仕様としてもよい。以下、各構成を詳細に説明する。
【0012】
(1-2.ハードウェア構成)
図1は、本実施形態の契約書管理システム1の全体構成を示す図である。図1に示すように、契約書管理システム1は、ユーザが使用する端末装置10と、管理サーバ20を備える。端末装置10と管理サーバ20は、無線又は優先の通信規格を用いて、ネットワーク30を介して相互に通信可能に接続されている。図示の例では、視認性を考慮して1つの端末装置10が契約書管理システム1に含まれているが、端末装置10の数量はユーザの人数に合わせて任意に変更可能である。
【0013】
端末装置10は、例えば、スマートフォン、又はタブレット端末などの携行性に優れたコンピュータで実現される。または、端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC、ヘッドマウントディスプレイ等のコンピュータであってもよい。
【0014】
図1に示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、ストレージ16と、プロセッサ19と、を備える。
【0015】
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を送受信するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置である。入力装置13は、例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等を含む。
【0016】
出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための装置である。出力装置14は、例えば、ディスプレイ、スピーカ等を含む。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリにより実現される。
【0017】
ストレージ16は、データを保存するための記憶装置であり、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)により実現される。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0018】
管理サーバ20は、ユーザから入力された情報に基づいて、後述する処理を実行する装置であり、ネットワーク30に接続されたコンピュータで実現される。
【0019】
図1に示すように、管理サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0020】
通信IF22は、管理サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を送受信するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0021】
メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM等の揮発性のメモリにより実現される。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDDにより実現される。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0022】
(1-3.端末装置10の機能構成)
図2は、契約書管理システム1に含まれる端末装置10の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、無線通信部120と、操作入力部130と、音声処理部140と、位置情報センサ150と、カメラ160と、記憶部170と、制御部180とを備える。
【0023】
また、端末装置10は、図2では図示されていない機能、及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も備える。端末装置10に含まれる各ブロックは、例えば、バス等により電気的に接続される。
【0024】
無線通信部120は、端末装置10が他の装置と通信するための処理を行う。無線通信部120はアンテナ121を介して、制御部180で生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、管理サーバ20)へ送信する。無線通信部120は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部180へ出力する。
【0025】
操作入力部130は、端末装置10を使用するユーザからの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、例えば、端末装置10がPCである場合には、操作入力部130は、マウス、キーボード等を含む仕様としてもよい。また、操作入力部130がタッチスクリーンである場合、タッチ・センシティブ・デバイス131と、ディスプレイ132とを含む仕様としてもよい。
【0026】
タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、ディスプレイ132に対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス131は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部180へ出力する。
【0027】
ディスプレイ132は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキスト等のデータを表示する出力装置14として機能する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。
【0028】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。音声処理部140は、マイク141から与えられる音声信号を変調して、変調後の信号を制御部180へ出力する。また、音声処理部140は、制御部180から与えられる音声信号を復調し、復調後の信号をスピーカ142へ与える。
【0029】
マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ出力する。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0030】
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個又は4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。
【0031】
カメラ160は、撮像素子により光を受光して、画像信号として出力するデバイスである。カメラ160は、例えば、端末装置10を使用するユーザと対向する位置に配置される。
【0032】
記憶部170は、ストレージ16により構成され、端末装置10が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。
【0033】
制御部180は、プロセッサ19が記憶部170に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部180は、端末装置10の動作を制御する。具体的には、例えば、制御部180は、操作受付モジュール181、送受信モジュール182、表示モジュール183としての機能を発揮する。
【0034】
操作受付モジュール181は、入力装置13から入力されるユーザの操作を受け付けるための処理を行う。例えば、操作受付モジュール181は、タッチ・センシティブ・デバイス131に対してユーザが指等を接触させた座標の情報に基づき、操作者の操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定し、操作を受け付ける。
【0035】
送受信モジュール182は、端末装置10が、管理サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0036】
表示モジュール183は、出力装置14に各種のデータを表示することで、ユーザに対して種々の情報を表示する。
【0037】
(1-4.管理サーバ20の機能構成)
図3は、管理サーバ20の機能構成を示す図である。図3に示すように、管理サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203を備える。
【0038】
通信部201は、管理サーバ20が端末装置10等の外部の装置と通信するための処理を行う。
【0039】
記憶部202は、メモリ25またはストレージ26で実現され、管理サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。一例として、記憶部202には、保険商品データベース2021、記載事項データベース2022、記載対応データベース2023が記憶されている。各データベースの詳細は後述する。
【0040】
制御部203は、プロセッサ29がプログラムに従って処理を行うことにより、以下に示す各種モジュールとして示す機能を発揮する。
【0041】
送受信モジュール2031は、管理サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を送受信する処理を制御する。
【0042】
解析モジュール2032は、契約書の文書データを解析し、契約内容に基づいて損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出する。具体的には、解析モジュール2032は、文書データを解析し、所定の単語、または所定の項目を、損害を賠償する責任が発生し得る記載として抽出する。当該所定の単語、または所定の項目は、管理サーバ20の記憶部202の記載事項データベース2022に予め記憶させておいてもよい。
【0043】
一例として、解析モジュール2032は、自然言語処理により、損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出する仕様としてもよい。具体的には、解析モジュール2032は、文書データに対して形態素解析、構文解析、意味解析、文脈解析を行う。そのうえで、記載事項データベース2022に予め記憶されている所定の単語、または所定の項目を、文書データから抽出する仕様としてもよい。
【0044】
また、解析モジュール2032は、文書データを解析し、免責に関する記載を抽出する仕様としてもよい。免責に関する記載は、損害賠償の上限、帰責事由、損害賠償の範囲(損害賠償の対象物の範囲、時間的範囲、および空間的範囲の少なくとも1つを含む)に関する情報を含んでもよい。これら免責に関する記載も、記載事項データベース2022に予め記憶させておいてもよい。
【0045】
保険情報取得モジュール2033は、損害の賠償に対応する保険商品に関する情報を取得する。具体的には、抽出した記載をその内容から発生し得る損害賠償に基づいて分類し、分類毎に対応付けられる保険商品に関する情報を取得する。詳細は後述するが、記載に関する分類は記載事項データベース2022に予め記憶されている。保険情報取得モジュール2033は、記載に関する分類と保険に関する分類を対応づけている記載対応データベース2023を参照することにより、記載内容の分類毎に対応づけられる保険商品に関する情報を取得する。
【0046】
また、保険情報取得モジュール2033は、免責に関する記載の内容に基づいて、保険商品に関する情報を取得してもよい。この場合、保険情報取得モジュール2033は、記載事項データベース2022に記憶されている免責に関する記載について、記載対応データベース2023で対応づけられる保険商品に関する情報を取得する。
【0047】
費用請求モジュール2034は、ユーザが提示された保険商品を選択して契約した場合に、選択内容を計上して保険提供業者へ契約成立の成功報酬としての費用を請求する。
【0048】
(1-5.データ構造)
図4図6を参照し、契約書管理システム1で使用されるデータベースの一例を説明する。なお、以下に述べるデータベースはあくまでも一例にすぎず、記載されていないデータを除外するものではない。
【0049】
図4は、管理サーバ20の記憶部202が記憶する保険商品データベース2021のデータ構造の一例を示す図である。保険商品データベース2021には、種々の保険提供業者が提供する保険商品についての情報が予め記憶されている。保険商品データベース2021のレコードは、項目「商品ID」と、項目「商品名称」と、項目「保険分類」と、項目「商品概要」と、項目「賠償上限額」と、項目「免責事項」と、項目「商品詳細」と、項目「備考」等を含む。
【0050】
項目「商品ID」は、保険商品を識別する識別子としての情報である。
【0051】
項目「商品名称」は、当該保険商品の名称についての情報である。
【0052】
項目「保険分類」は、当該保険商品の分類についての情報である。保険商品の分類は、個人向け賠償責任保険、企業向け賠償責任保険といった保障の対象者による種類であってもよいし、施設賠償責任保険、請負業者賠償責任保険、生産物賠償責任保険などといった保障内容による区分けであってもよい。またこれら種類と区分けをそれぞれ用いて分類してもよい。
【0053】
項目「商品概要」は、当該保険商品の概要についての情報である。
【0054】
項目「賠償上限額」は、当該保険商品における賠償金額の上限額についての情報である。
【0055】
項目「免責事項」は、当該保険商品における免責事項についての情報である。免責事項とは、保険金が支払われない特定の事項のことであり、一例として自然災害、戦乱、過失の有無などが挙げられる。
【0056】
項目「商品詳細」は、当該保険商品の詳細についての情報である。
【0057】
項目「備考」は、当該保険商品の留意事項についての情報である。一例として、保険商品の主契約に対する特約についての情報、免責金額についての情報、保険の適用開始時期についての情報が適宜設定される。
【0058】
図5は、管理サーバ20の記憶部202が記憶する記載事項データベース2022のデータ構造の一例を示す図である。記載事項データベース2022には、契約書の契約内容に基づいて損害を賠償する責任が発生し得る記載が予め登録されている。記載事項データベース2022のレコードは、項目「記載ID」と、項目「記載種別」と、項目「記載事項」と、項目「記載分類」と、項目「備考」等を含む。
【0059】
項目「記載ID」は、記載を識別する識別子としての情報である。
【0060】
項目「記載種別」は、当該記載の種別についての情報である。記載の種別とは、契約書における「本文」や「項目」等といった書面における役割による区分を意味する。
【0061】
項目「記載事項」は、当該記載の内容についての情報である。
【0062】
項目「記載分類」は、当該記載の内容から発生し得る損害賠償の内容に基づく区分を意味する。一例として、「記載分類」には、施設損害賠償、請負業者損害賠償、生産物損害賠償などが含まれる。
【0063】
項目「備考」は、当該記載の留意事項についての情報である。
【0064】
図6は、管理サーバ20の記憶部202が記憶する記載対応データベース2023のデータ構造の一例を示す図である。記載対応データベース2023は、保険商品と記載とを対応づけた情報を記憶する。記載対応データベース2023のレコードは、項目「対応ID」と、項目「記載分類」と、項目「保険分類」と、項目「備考」等を含む。
【0065】
項目「対応ID」は、保険商品と記載との対応を識別する識別子としての情報である。
【0066】
項目「記載分類」は、記載事項データベース2022に記憶されている記載分類である。
【0067】
項目「保険分類」は、保険商品データベース2021に記憶されている保険分類である。
【0068】
項目「備考」は、当該対応の留意事項についての情報である。
【0069】
このように、記載対応データベース2023は、契約書の記載を内容によって分類した記載分類と、保険商品の分類である保険分類とを対応づけて記憶する。対応関係としては、1つの記載分類に対して複数の保険分類を対応づけてもよく、さらに(または)、1つの保険分類に対して複数の記載分類を対応づけてもよい。
【0070】
(1-6.画面例)
図7図11を参照して、端末装置10に表示される画面例について説明する。図7に示すように、端末装置10のディスプレイ132には、契約書表示画面50が表示される。
【0071】
契約書表示画面50には、ユーザが選択した契約書が表示されている。ユーザは、閉じるボタン51を押下することで当該明細書を閉じることができる。また、ユーザは、スクロールボタン52を移動させることで、明細書の内容を冒頭から末尾まで確認することができる。
【0072】
一例として、契約書には項目53aと本文53bが含まれる。項目53aまたは本文53bにおいて、契約内容に基づいて損害を賠償する責任が発生し得る記載(以下、責任記載ともいう)は、他の記載と異なる態様で表示され、当該責任記載に対応づけられた形で保険推奨アイコン54が表示される。
【0073】
図8に示すように、ユーザが保険推奨アイコン54を押下すると、保険概要提示アイコン60が表示される。保険概要提示アイコン60は、当該損害の賠償に対応する保険商品が存在することを示す指示子としての機能を備え、当該保険商品の概要を提示する。ユーザが詳細ボタン62を押下すると、当該保険商品に関する詳細情報が提示される。ユーザが閉じるボタン61を押下すると、保険概要提示アイコン60は閉じられて保険推奨アイコン54が再度表示される。
【0074】
図9に示すように、ユーザが保険概要提示アイコン60の詳細ボタン62を押下すると、保険詳細提示アイコン70が表示される。保険詳細提示アイコン70は、当該保険商品の詳細情報を提示する。当該詳細情報は、管理サーバ20の保険商品データベース2021から取得された情報であり、一例として保険の適用開始時期についての情報、又は詳細情報を取得のためのリンクに関する情報を含む仕様としてもよい。この場合、これらの情報は保険商品データベース2021の項目「備考」に記憶させる仕様としてもよい。ユーザが閉じるボタン71を押下すると、保険詳細提示アイコン70は閉じられて保険概要提示アイコン60が再度表示される。
【0075】
ユーザはスクロールボタン72を移動させることで、保険詳細の詳細を冒頭から末尾まで確認することができる。さらに、ユーザが契約ボタン73を押下すると、当該保険商品についての保険契約を締結することができる。
【0076】
また、図10に示すように、保険概要提示アイコン60は、抽出した記載が複数ある場合に、複数の記載に対して並列して表示させてもよい。また、保険概要提示アイコン60は、保険商品の補償内容に基づいて表示態様を変えて表示させてもよい。図10に示す保険概要提示アイコン60aに対して、保険概要提示アイコン60bは背景色が付与された異なる態様で表示されている。この場合、保険商品の補償種類によって表示態様を変える仕様としてもよいし、保険商品の補償額によって表示態様を変える仕様としてもよい。
【0077】
また、図11に示すように、1つの一つの抽出した記載に対して複数の保険商品が存在する場合、所定の順序で保険商品に関する情報を提示してもよい。図11に示す保険概要提示アイコン60には、所定の順序で配列された複数の保険商品が提示されている。ユーザはスクロールボタン63を移動させることにより、複数の保険商品の概要を確認することができ、それぞれの詳細ボタン62を押下することにより詳細を確認することができる。
【0078】
ここで、複数の保険商品が存在する場合の表示順序は、保険商品の分類、補償額、保険商品の評価、ユーザと保険提供業者との関係性に基づいて決定する仕様としてもよい。ここで、ユーザと保険提供業者の関係性とは、当該ユーザが、当該業者が提供している保険商品の契約を行った履歴についての情報に基づいて判断してもよい。
【0079】
また、複数の保険商品が存在する場合の表示順序は、所定の費用を契約書管理システム1の管理者に支払った保険提供業者の保険商品を、他の保険提供業者の保険商品よりも優先度を上げて提示する仕様としてもよい。このような仕様とすることで、契約書管理システム1の管理者による収益化が促進される。
【0080】
なお、図11においては、1つの一つの抽出した記載に対して複数の保険商品が存在する場合に、1つの保険概要提示アイコン60内に複数の保険商品を提示している。しかしこの例に限定されることはなく、1つの一つの抽出した記載に対して複数の保険商品が存在する場合に、それぞれに対応する複数の保険概要提示アイコン60を表示させる仕様としてもよい。
【0081】
(1-7.処理の流れ)
図12を参照し、契約書管理システム1の処理の流れの一例を説明する。本実施形態では、ユーザが選択した契約書の文書データが管理サーバ20へ送信され、当該文書データの解析が行われる。ステップS111において、端末装置10の操作受付モジュール181は、ユーザから契約書の文書データの選択を受け付ける。
【0082】
ステップS112において、端末装置10の送受信モジュール182は、文書データを管理サーバ20へ送信する。ステップS121において、管理サーバ20の送受信モジュール2031は、文書データを受信する。
【0083】
ステップS122において、管理サーバ20の解析モジュール2032は、受信した文書データを解析し、契約内容に基づいて損害を発生する責任が発生し得る記載を抽出する。ステップS123において、管理サーバ20の保険情報取得モジュール2033は、保険商品データベース2021、記載事項データベース2022、記載対応データベース2023を参照し、当該損害の賠償に対応する保険商品に関する情報情報を取得する。
【0084】
ステップS124において、管理サーバ20の送受信モジュール2031は、取得した保険商品に関する情報を端末装置10へ送信する。ステップS113において、端末装置10の送受信モジュール182は、保険商品に関する情報を取得する。
【0085】
ステップS114において、端末装置10の表示モジュール183は、取得した保険商品に関する情報と抽出した文書データの記載とを関連付けた契約書表示画面50をディスプレイ132に表示することにより、保険情報をユーザへ提示する。
【0086】
ステップS115において、端末装置10の送受信モジュール182は、ユーザが選択した保険商品についての契約内容を管理サーバ20へ送信する。ステップS125において、管理サーバ20の送受信モジュール2031は、ユーザが選択した保険商品についての契約内容を受信する。
【0087】
ステップS126において、費用請求モジュール2034は、ユーザによる保険商品の選択に応じて、選択内容を計上して当該選択された保険商品の提供業者へ費用を請求する。
【0088】
以上のように、本実施の形態においては、契約書管理システム1では、端末装置10は、契約書の文書データを受け付け、管理サーバ20へ送信する。管理サーバ20は、当該文書データを解析し、契約内容に基づいて損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出する。さらに、管理サーバ20は、損害の賠償に対応する保険商品に関する情報を取得し、取得した情報をユーザへ提示させる。これにより、契約担当者が自身で必要な保険商品を選定する手間が省け、契約業務における担当者の負担が軽減される。
【0089】
<2.他の実施形態>
以上、本願の技術的範囲を適用する実施形態について説明したが、上記内容に限定されることはない。
【0090】
例えば、上記実施形態では、ユーザが選択した契約書の文書データが管理サーバ20へ送信され、当該文書データの解析が行われる仕様となっていたが、この態様に限定されることはない。例えば、ユーザが管理サーバ20へ登録したすべての文書データに対して、登録されたタイミングで管理サーバ20が解析処理(ステップS122)および保険情報取得処理(ステップS123)を行い、ユーザが登録された文書データを閲覧した際に、文書データの記載に基づいて取得された保険情報を表示(および非表示)可能な仕様としてもよい。
【0091】
また、上記実施形態では、ユーザが選択した契約書の文書データごとに保険の契約が行われ、当該文書データごとに費用請求処理(ステップS126)が行われているが、この態様に限定されることはない。例えば、ユーザが選択した文書データごとの保険契約を所定の期間(例えば1カ月)溜めておき、所定のタイミング(例えば月末)に合算して費用を請求する仕様としてもよい。
【0092】
なお、本開示における損害を賠償する責任には、不法行為責任と債務不履行責任が含まれる。また、本開示における損害の賠償に対応する保険の対象は、通常は不法行為責任のうちの過失による賠償と、債務不履行責任の賠償であるが、特約等がある場合にはこの例に限定されない。
【0093】
また、通信回線を介した所定情報の共有は、主にインターネットなどのWANを介して行われるが、情報処理装置間では、WANを介さずにBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等のみを介して行われてもよい。
【0094】
また、上記実施形態では、各機能を端末装置10または管理サーバ20が備える態様の一例について説明したが、この形態に限定されることはなく、一部の機能を上記実施形態と異なる態様で端末装置10または管理サーバ20が備える構成としてもよい。
【0095】
例えば、上記実施形態において端末装置10に実行させるものとして記載されていたステップの少なくとも一部を管理サーバ20に実行させてもよく、管理サーバ20に実行させるものとして記載されていたステップの少なくとも一部を端末装置10に実行させてもよい。
【0096】
さらに、本発明は、上述のプログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現してもよい。
【0097】
以上、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0098】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
【0099】
(付記1)
プロセッサを備えるコンピュータに、ユーザが締結した契約(保険商品に関する契約を除く)に関する契約書の管理を行わせるプログラムであって、契約書の文書データを受け付けるステップと、文書データを解析し、契約内容に基づいて損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出するステップと、損害の賠償に対応する保険商品に関する情報を取得するステップと、取得した情報をユーザへ提示するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
(付記2)
文書データを解析し、所定の単語、または所定の項目を、損害を賠償する責任が発生し得る記載として抽出する、付記1に記載のプログラムが提供される。
(付記3)
自然言語処理により、損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出する、付記1または付記2に記載のプログラムが提供される。
(付記4)
抽出した記載を、その内容から発生し得る損害賠償に基づいて分類し、当該分類に対応付けて保険商品を取得する、付記1~付記3のいずれか1項に記載のプログラムが提供される。
(付記5)
所定の保険提供業者から提供される保険商品についての情報が、分類毎に対応付けられて予め記憶されている記憶部を参照して、保険商品に関する情報を取得する、付記4に記載のプログラムが提供される。
(付記6)
文書データを解析し、免責に関する記載を抽出する、付記4または付記5に記載のプログラムが提供される。
(付記7)
免責に関する記載は、損害賠償の上限、帰責事由、損害賠償の範囲に関する情報を含む、付記6に記載のプログラムが提供される。
(付記8)
免責に関する記載の内容に基づいて、保険商品に関する情報を取得する、付記6または付記7に記載のプログラムが提供される。
(付記9)
取得した保険商品に関する情報を、抽出した記載と関連付けてユーザへ提示する、付記1~付記8のいずれか1項に記載のプログラムが提供される。
(付記10)
損害の賠償に対応する保険商品が存在することを示す指示子を表示し、当該指示子に対するユーザからの選択を受け付けた場合に、当該保険商品に関する情報を提示する、付記9に記載のプログラムが提供される。
(付記11)
指示子を、保険商品の補償内容に基づいて表示態様を変えて表示させる、付記9または付記10に記載のプログラムが提供される。
(付記12)
一つの抽出した記載に対して複数の保険商品が存在する場合、所定の順序で当該複数の保険商品に関する情報を提示する、付記9~付記11のいずれか1項に記載のプログラムが提供される。
(付記13)
所定の順序は、保険商品の分類、補償額、保険商品への評価、ユーザと保険提供業者の関係性を含む、付記12に記載のプログラムが提供される。
(付記14)
取得した保険商品に関する情報は、保険の適用開始時期についての情報、又は詳細情報を取得のためのリンクに関する情報を含む、付記9~付記13のいずれか1項に記載のプログラムが提供される。
(付記15)
ユーザによる保険商品の選択に応じて、選択内容を計上して当該選択された保険商品の提供業者へ費用を請求する、付記1~付記14のいずれか1項に記載のプログラムが提供される。
(付記16)
所定の費用を支払った保険提供業者の保険商品を、他の保険提供業者の保険商品よりも優先度を上げて提示する、付記15に記載のプログラムが提供される。
【符号の説明】
【0100】
1:契約書管理システム、10:端末装置、13:入力装置、14:出力装置、15:メモリ、16:ストレージ、19:プロセッサ、20:管理サーバ、25:メモリ、26:ストレージ、29:プロセッサ、30:ネットワーク、50:契約書表示画面、51:閉じるボタン、52:スクロールボタン、53a:項目、53b:本文、54:保険推奨アイコン、60:保険概要提示アイコン、61:閉じるボタン、62:詳細ボタン、63:スクロールボタン、70:保険詳細提示アイコン、71:閉じるボタン、72:スクロールボタン、73:契約ボタン、120:無線通信部、121:アンテナ、130:操作入力部、131:デバイス、132:ディスプレイ、140:音声処理部、141:マイク、142:スピーカ、150:位置情報センサ、160:カメラ、170:記憶部、180:制御部、181:操作受付モジュール、182:送受信モジュール、183:表示モジュール、201:通信部、202:記憶部、203:制御部、2021:保険商品データベース、2022:記載事項データベース、2023:記載対応データベース、2031:送受信モジュール、2032:解析モジュール、2033:保険情報取得モジュール、2034:費用請求モジュール。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2022-11-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるコンピュータに、ユーザが締結した契約(保険商品に関する契約を除く)に関する契約書の管理を行わせるプログラムであって、
前記契約書の文書データを受け付けるステップと、
前記文書データを解析し、契約内容に基づいて記憶部に記憶されている所定の単語または所定の項目を、損害を賠償する責任が発生し得る記載として抽出するステップと、
前記抽出した記載を、その内容から発生し得る損害賠償に基づいて分類し、当該分類に
対応付けられて記憶部に記憶されている保険商品に関する情報を取得するステップと、
前記取得した情報をユーザへ提示するステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記文書データを解析し、所定の単語、または所定の項目を、前記損害を賠償する責任が発生し得る記載として抽出する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
自然言語処理により、前記損害を賠償する責任が発生し得る記載を抽出する、請求項1または請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記抽出した記載を、その内容から発生し得る損害賠償に基づいて分類し、当該分類に対応付けて前記保険商品を取得する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
所定の保険提供業者から提供される保険商品についての情報が、前記分類毎に対応付けられて予め記憶されている記憶部を参照して、前記保険商品に関する情報を取得する、請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記文書データを解析し、記憶部に記憶され、損害賠償の上限、帰責事由、損害賠償の範囲、またはこれらのうちの少なくとも2つ以上の組み合わせに関する情報を、免責に関する記載として抽出する、請求項4に記載のプログラム。
【請求項7】
前記免責に関する記載の内容に基づいて、前記保険商品に関する情報を取得する、請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記取得した保険商品に関する情報を、前記抽出した記載と関連付けてユーザへ提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記損害の賠償に対応する保険商品が存在することを示す指示子を表示し、当該指示子に対するユーザからの選択を受け付けた場合に、当該保険商品に関する情報を提示する、請求項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記指示子を、前記保険商品の補償内容に基づいて表示態様を変えて表示させる、請求項に記載のプログラム。
【請求項11】
一つの抽出した記載に対して複数の保険商品が存在する場合、所定の順序で当該複数の保険商品に関する情報を提示する、請求項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記所定の順序は、保険商品の分類、補償額、保険商品への評価、ユーザと保険提供業者の関係性を含む、請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記取得した保険商品に関する情報は、保険の適用開始時期についての情報、又は詳細情報を取得のためのリンクに関する情報を含む、請求項に記載のプログラム。
【請求項14】
ユーザによる保険商品の選択に応じて、選択内容を計上して当該選択された保険商品の提供業者へ費用を請求する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項15】
所定の費用を支払った保険提供業者の保険商品を、他の保険提供業者の保険商品よりも優先度を上げて提示する、請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
プロセッサを備えるコンピュータに、ユーザが締結した契約(保険商品に関する契約を除く)に関する契約書の管理を行わせる方法であって、
前記契約書の文書データを受け付けるステップと、
前記文書データを解析し、契約内容に基づいて記憶部に記憶されている所定の単語または所定の項目を、損害を賠償する責任が発生し得る記載として抽出するステップと、
前記抽出した記載を、その内容から発生し得る損害賠償に基づいて分類し、当該分類に
対応付けられて記憶部に記憶されている保険商品に関する情報を取得するステップと、
前記取得した情報をユーザへ提示するステップと、を実行させる、方法。
【請求項17】
プロセッサを備え、ユーザが締結した契約(保険商品に関する契約を除く)に関する契約書の管理を行う情報処理装置であって、
前記契約書の文書データを受け付けるステップと、
前記文書データを解析し、契約内容に基づいて記憶部に記憶されている所定の単語または所定の項目を、損害を賠償する責任が発生し得る記載として抽出するステップと、
前記抽出した記載を、その内容から発生し得る損害賠償に基づいて分類し、当該分類に
対応付けられて記憶部に記憶されている保険商品に関する情報を取得するステップと、
前記取得した情報をユーザへ提示するステップと、を実行する、情報処理装置。
【請求項18】
プロセッサを備えるコンピュータで構成され、ユーザが締結した契約(保険商品に関する契約を除く)に関する契約書の管理を行うシステムであって、
前記契約書の文書データを受け付けるステップと、
前記文書データを解析し、契約内容に基づいて記憶部に記憶されている所定の単語または所定の項目を、損害を賠償する責任が発生し得る記載として抽出するステップと、
前記抽出した記載を、その内容から発生し得る損害賠償に基づいて分類し、当該分類に
対応付けられて記憶部に記憶されている保険商品に関する情報を取得するステップと、
前記取得した情報をユーザへ提示するステップと、を実行する、システム。