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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063527
(43)【公開日】2024-05-13
(54)【発明の名称】電磁弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 51/00 20060101AFI20240502BHJP
   F16K 31/06 20060101ALI20240502BHJP
【FI】
F16K51/00 B
F16K31/06 385A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022171559
(22)【出願日】2022-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】301065892
【氏名又は名称】株式会社アドヴィックス
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】氏原 研人
(72)【発明者】
【氏名】福田 純一
【テーマコード(参考)】
3H066
3H106
【Fターム(参考)】
3H066AA01
3H066BA17
3H066BA38
3H106DC02
3H106DC17
3H106DD02
3H106EE35
3H106GC20
3H106KK22
(57)【要約】
【課題】一例として、濾過部品の位置合わせが不要な電磁弁を得る。
【解決手段】実施形態に係る電磁弁は、中心軸まわりに延びる外環と、前記中心軸まわりに延びるとともに前記中心軸と直交する径方向の内側に前記外環から離間した内環と、前記外環と前記内環とを接続する複数のアームと、前記内環に設けられて前記中心軸に沿う第1の軸方向に向くとともに前記中心軸まわりに延びる円環状の支持面と、流体を濾過可能なフィルタと、を有する濾過部品と、前記濾過部品が取り付けられ、前記中心軸まわりの少なくとも複数の位置に前記濾過部品を配置可能であり、前記支持面に向く表面を有し、前記表面において前記支持面に向かって開口する収容空間と、当該収容空間に連通する通路と、が設けられた筐体と、前記収容空間に収容され、前記通路を塞ぐ第1の位置と、前記通路を開放するとともに前記支持面に支持される第2の位置と、の間で移動可能な弁体と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸まわりに延びる外環と、前記中心軸まわりに延びるとともに前記中心軸と直交する径方向の内側に前記外環から離間した内環と、前記中心軸まわりに互いに離間するとともにそれぞれが前記外環と前記内環とを接続する複数のアームと、前記内環に設けられて前記中心軸に沿う第1の軸方向に向くとともに前記中心軸まわりに延びる円環状の支持面と、前記外環の内側を通過する流体を濾過可能なフィルタと、を有する濾過部品と、
前記濾過部品が取り付けられ、前記中心軸まわりの少なくとも複数の位置に前記濾過部品を配置可能であり、前記支持面に向く表面を有し、前記表面において前記支持面に向かって開口する収容空間と、当該収容空間に連通する通路と、が設けられた筐体と、
前記収容空間に収容され、前記通路を塞ぐ第1の位置と、前記通路を開放するとともに前記支持面に支持される第2の位置と、の間で移動可能な弁体と、
を具備する電磁弁。
【請求項2】
前記濾過部品は、前記第1の軸方向の反対の第2の軸方向に向く端面と、前記径方向の外側に前記内環から離間した位置で前記端面から突出する突起と、を有する、
請求項1の電磁弁。
【請求項3】
前記端面は、前記外環に設けられる、
請求項2の電磁弁。
【請求項4】
前記端面は、前記複数のアームに設けられる、
請求項2の電磁弁。
【請求項5】
前記弁体は、球状であり、前記第2の位置において前記第1の軸方向の反対の第2の軸方向における当該弁体の頂点が前記支持面に支持され、
前記径方向における前記支持面の幅は、前記収容空間において前記弁体が前記径方向に移動可能な範囲よりも広い、
請求項1の電磁弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電磁弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばブレーキ制御装置に、電磁弁が搭載される。電磁弁は、ブレーキ制御装置における流路を開閉し、又は当該流路の圧力を調整する。流体を濾過可能なフィルタを有した濾過部品が、電磁弁に搭載されることがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-145127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の構成では、電磁弁において流体が流れる通路の位置が、濾過部品の中心と異なることがある。この場合、濾過部品が電磁弁に組付けられる際、中心まわりの当該濾過部品の位置合わせが行われることになり、電磁弁の製造が簡便でなくなってしまう虞がある。
【0005】
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたものであり、濾過部品の位置合わせが不要な電磁弁を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係る電磁弁は、一例として、中心軸まわりに延びる外環と、前記中心軸まわりに延びるとともに前記中心軸と直交する径方向の内側に前記外環から離間した内環と、前記中心軸まわりに互いに離間するとともにそれぞれが前記外環と前記内環とを接続する複数のアームと、前記内環に設けられて前記中心軸に沿う第1の軸方向に向くとともに前記中心軸まわりに延びる円環状の支持面と、前記外環の内側を通過する流体を濾過可能なフィルタと、を有する濾過部品と、前記濾過部品が取り付けられ、前記中心軸まわりの少なくとも複数の位置に前記濾過部品を配置可能であり、前記支持面に向く表面を有し、前記表面において前記支持面に向かって開口する収容空間と、当該収容空間に連通する通路と、が設けられた筐体と、前記収容空間に収容され、前記通路を塞ぐ第1の位置と、前記通路を開放するとともに前記支持面に支持される第2の位置と、の間で移動可能な弁体と、を備える。よって、一例としては、円環状の支持面と中心軸との間の距離は、少なくともおおよそ一定であるため、濾過部品が中心軸まわりのいずれの位置で筐体に取り付けられたとしても、支持面は収容空間に向き、第2の位置の弁体を支持することができる。従って、電磁弁は、濾過部品が筐体に取り付けられる際に、中心軸まわりの濾過部品の位置合わせを不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、一つの実施形態に係るブレーキ制御装置を概略的に示す断面図である。
図2図2は、上記実施形態の濾過部品を示す底面図である。
図3図3は、上記実施形態の濾過部品を図2のF3-F3線に沿って示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、一つの実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
【0009】
図1は、本実施形態に係るブレーキ制御装置10を概略的に示す断面図である。ブレーキ制御装置10は、自動車のような車両1に搭載される。なお、ブレーキ制御装置10は、この例に限られない。
【0010】
図1に示すように、ブレーキ制御装置10は、マスタシリンダ(M/C)11と、ホイールシリンダ(W/C)12と、アクチュエータ13と、ECU(electronic control unit)14とを有する。なお、ブレーキ制御装置10は、この例に限られない。
【0011】
M/C11とW/C12との間に、ブレーキ液が流れるブレーキ流路15が設けられる。アクチュエータ13は、ブレーキ流路15の経路においてM/C11とW/C12との間に設けられ、ブレーキ液の圧力を制御する。
【0012】
アクチュエータ13は、電磁弁21と、ポンプ22と、ブロック23とを有する。電磁弁21は、例えばアクチュエータ13における差圧制御弁である。アクチュエータ13は、増圧制御弁、減圧制御弁、リザーバ、及び固定容量ダンパのような種々の部品をさらに有しても良い。電磁弁21は、差圧制御弁に限られず、増圧制御弁、減圧制御弁、又は他の弁であっても良い。
【0013】
電磁弁21は、ブレーキ流路15の経路において、M/C11とW/C12との間に設けられる。なお、ブレーキ流路15は、電磁弁21を迂回する流路を有しても良い。また、電磁弁21が差圧制御弁である場合、ポンプ22は、ブレーキ流路15の経路において、電磁弁21とW/C12との間に設けられる。
【0014】
電磁弁21は、筐体31と、プランジャ32と、ロッド33と、付勢部材34と、弁体35と、濾過部品36とを有する。筐体31は、ガイド41と、シート42と、スリーブ43と、シールボデー44とを有する。
【0015】
ガイド41は、金属のような磁性体により作られる。ガイド41は、中心軸Axに沿って延びる略円筒形に形成される。中心軸Axは、ガイド41の略中心を通り、ガイド41の長手方向に延びている。なお、中心軸Axは、ガイド41の中心とずれていても良い。
【0016】
本明細書において、便宜上、軸方向、径方向、及び周方向が定義される。軸方向は、中心軸Axに沿う方向である。径方向は、中心軸Axと直交する方向である。周方向は、中心軸Axまわりに回転する方向である。
【0017】
軸方向は、第1の軸方向Dx1と第2の軸方向Dx2とを含む。第1の軸方向Dx1は、中心軸Axに沿う一方向である。第2の軸方向Dx2は、第1の軸方向Dx1の反対方向である。
【0018】
ガイド41に、貫通孔51と、横孔52と、溝53とが設けられる。貫通孔51は、略円筒状のガイド41の内面によって形成される。貫通孔51は、中心軸Axに沿って延び、ガイド41を軸方向に貫通している。このため、貫通孔51は、第1の軸方向Dx1におけるガイド41の端部41aと、第2の軸方向Dx2におけるガイド41の端部41bとに開口している。
【0019】
貫通孔51は、ガイド孔55と流路孔56とを有する。ガイド孔55と流路孔56とはそれぞれ、貫通孔51の一部である。ガイド孔55は、ガイド41の端部41aに開口している。流路孔56は、ガイド41の端部41bに開口している。ガイド孔55と流路孔56とは、互いに軸方向に連通している。
【0020】
横孔52は、ガイド41を略径方向に貫通する。横孔52は、例えば、ガイド孔55の近傍に位置し、流路孔56とガイド41の外部とを連通する。なお、横孔52の位置は、この例に限られない。
【0021】
溝53は、流路孔56の内面から径方向の外側に窪むとともに、略軸方向に延びている。第2の軸方向Dx2における溝53の端は、ガイド41の端部41bに開口している。なお、溝53は、この例に限られない。
【0022】
シート42は、金属により作られ、筒壁61と、端壁62とを有する。筒壁61は、中心軸Axに沿って延びる略円筒状に形成される。筒壁61は、ガイド孔55から第2の軸方向Dx2に離間した位置で、流路孔56に嵌め込まれる。端壁62は、第1の軸方向Dx1における筒壁61の端部に設けられる。
【0023】
筒壁61の内面は、中心軸Axに沿って延びる内孔65を形成する。言い換えると、筒壁61の内側に、内孔65が設けられる。第1の軸方向Dx1における内孔65の端部は、端壁62に塞がれる。
【0024】
端壁62に、中心軸Axに沿って当該端壁62を貫通するオリフィス66が設けられる。オリフィス66の断面は、内孔65の断面より小さい。オリフィス66は、内孔65に連通する。貫通孔51、内孔65、及びオリフィス66は、同芯(同軸)に配置される。
【0025】
端壁62は、端面62aと、座面62bとを有する。端面62aは、略平坦に形成され、略第1の軸方向Dx1に向く。座面62bは、端面62aからオリフィス66に向かうに従って先細る略円錐状に形成される。
【0026】
シート42が流路孔56に取り付けられることで、筐体31の内部に調整室Ccが設けられる。調整室Ccは、流路孔56のうちガイド孔55と端壁62との間の部分と、溝53とを含む。横孔52は、調整室Ccとガイド41の外部とを連通する。オリフィス66は、調整室Ccと内孔65とを連通する。
【0027】
スリーブ43は、第2の軸方向Dx2に開放されるとともに底のある略円筒状に形成される。スリーブ43は、例えば、ステンレスのような非磁性の金属により作られる。なお、スリーブ43はこの例に限られない。スリーブ43の内部に、端部41aを含むガイド41の一部が収容される。スリーブ43は、溶接又は他の手段により、ガイド41に固定される。
【0028】
シールボデー44は、ガイド41の端部41bに取り付けられる。シールボデー44は、例えば、ナイロンのような合成樹脂により作られる。なお、シールボデー44の材料はこの例に限られない。
【0029】
シールボデー44は、周壁71と底壁72とを有する。周壁71は、中心軸Axに沿って延びる略円筒状に形成される。底壁72は、周壁71の内側に位置し、第1の軸方向Dx1における周壁71の端部に接続される。
【0030】
底壁72は、底面75を有する。底面75は、第2の軸方向Dx2における底壁72の端面であり、おおよそ第2の軸方向Dx2に向く。底面75は、凹凸を有する。このため、底面75は、軸方向における位置が互いに異なる複数の部分を有する。具体的には、底面75は、第1の底面75aと、第2の底面75bと、第3の底面75cとを有する。第3の底面75cは、表面の一例である。
【0031】
第1の底面75a、第2の底面75b、及び第3の底面75cのそれぞれは、略平坦に形成され、略第2の軸方向Dx2に向く。なお、底面75は、第2の軸方向Dx2と異なる方向に向く部分を有しても良い。
【0032】
第1の底面75aは、径方向における底面75の中央を含む。言い換えると、中心軸Axは、第1の底面75aを通る。第1の底面75aは、第2の底面75b及び第3の底面75cよりも、ガイド41及びシート42に近い。
【0033】
第2の底面75b及び第3の底面75cのそれぞれは、中心軸Axから径方向の外側に離間している。例えば、第2の底面75b及び第3の底面75cは、第1の底面75aから略第2の軸方向Dx2に突出した部分の端面である。
【0034】
第2の底面75bは、第1の底面75a及び第3の底面75cよりも、ガイド41及びシート42から遠い。軸方向において、第3の底面75cは、第1の底面75aと第2の底面75bとの間に位置する。
【0035】
シールボデー44に、装着空間81が設けられる。装着空間81は、周壁71の内側に設けられ、周壁71の内面と底壁72の底面75によって形成(規定、区画)される。装着空間81は、第2の軸方向Dx2に開放された窪みである。
【0036】
底壁72に、中央孔82と偏心孔83とが設けられる。中央孔82は、中心軸Axに沿って底壁72を貫通する。中央孔82は、第1の底面75aに開口する。偏心孔83は、中心軸Axから径方向の外側に離間した非中心位置で、略軸方向に底壁72を貫通する。すなわち、中央孔82と偏心孔83とは、略平行に延びている。偏心孔83は、第3の底面75cに開口する。
【0037】
中央孔82は、内孔65と装着空間81とを連通する。すなわち、装着空間81は、内孔65及びオリフィス66を通じて、調整室Ccに連通する。一方、偏心孔83は、調整室Ccと装着空間81とを連通する。すなわち、中央孔82と偏心孔83とは、並列に装着空間81と調整室Ccとを連通する。
【0038】
偏心孔83は、収容空間85と通路86とを有する。収容空間85及び通路86のそれぞれは、偏心孔83の一部である。収容空間85は、第3の底面75cにおいて開口する。通路86は、第1の軸方向における収容空間85の端部と、調整室Ccの溝53とに連通する。
【0039】
底壁72は、収容空間85の内面85a,85bを有する。内面85aは、第3の底面75cから略第1の軸方向Dx1に延びる略円筒状の曲面である。内面85bは、内面85aと通路86との間に設けられる。内面85bは、第1の軸方向Dx1における内面85aの端から通路86に向かうに従って先細る円錐状に形成される。内面85aの直径は、通路86の直径よりも大きい。言い換えると、内面85aの内側における収容空間85の断面は、通路86の断面よりも大きい。
【0040】
プランジャ32は、金属のような磁性体により作られ、中心軸Axに沿って延びる略円柱状に形成される。プランジャ32は、軸方向に移動可能に、スリーブ43の内部に収容される。このため、プランジャ32は、シート42から第1の軸方向Dx1に離間した位置で筐体31に収容されている。プランジャ32は、スリーブ43により、軸方向にガイドされる。
【0041】
ロッド33は、例えば、ステンレス又は合成樹脂のような非磁性体により作られ、中心軸Axに沿って延びる略円柱状に形成される。ロッド33は、端壁62とプランジャ32との間に位置して筐体31に収容されている。
【0042】
ロッド33のほとんどの部分は、貫通孔51に収容される。ロッド33は、端壁62に対して軸方向に移動することができる。ロッド33は、ガイド孔55の内面により、軸方向にガイドされる。
【0043】
ロッド33の一部は、ガイド41の端部41aから第1の軸方向Dx1に突出し、スリーブ43の内部に位置する。第1の軸方向Dx1におけるロッド33の端部は、プランジャ32に支持される。プランジャ32に支持されたロッド33は、プランジャ32と一体的に軸方向に移動することができる。
【0044】
第2の軸方向Dx2におけるロッド33の端部は、端壁62の座面62bに当接することで、オリフィス66を塞ぐ。言い換えると、ロッド33は、座面62bに当接することで、調整室Ccと内孔65との間を遮断する。
【0045】
ロッド33は、座面62bから第1の軸方向Dx1に離間するように移動することができる。ロッド33は、座面62bから離間することで、オリフィス66を開放し、調整室Ccに内孔65を連通させる。
【0046】
付勢部材34は、例えば、中心軸Axまわりに巻かれたコイルスプリングである。なお、付勢部材34は、他の弾性体であっても良い。付勢部材34は、例えば、端壁62の端面62aに支持され、ロッド33を第1の軸方向Dx1に押す。付勢部材34は、ロッド33を介して、プランジャ32を第1の軸方向Dx1に押すことができる。
【0047】
弁体35は、例えば金属で作られ、球状に形成される。なお、弁体35の形状は、この例に限られない。弁体35は、収容空間85に収容される。弁体35の直径は、内面85aの直径よりも小さく、且つ通路86の直径よりも大きい。
【0048】
図2は、本実施形態の濾過部品36を示す底面図である。図3は、本実施形態の濾過部品36を図2のF3-F3線に沿って示す断面図である。図3に示すように、濾過部品36は、フレーム91と、フィルタ92と、複数の突起93とを有する。
【0049】
濾過部品36は、例えば、ナイロンのような合成樹脂で作られる。フレーム91、フィルタ92、及び複数の突起93は、例えばインサート成形によって、一体に形成される。なお、濾過部品36は、この例に限られない。例えば、フィルタ92が、フレーム91及び突起93の材料とは異なる金属のような材料で作られても良い。
【0050】
図2に示すように、フレーム91は、中心軸Axまわりに回転対称な形状を有する。フレーム91は、外環101と、内環102と、複数のアーム103とを有する。外環101は、中心軸Axまわりに延びる略円筒状に形成される。内環102は、中心軸Axまわりに延びる円環状に形成される。すなわち、外環101と内環102とは、同芯(同軸)に配置される。内環102の外径は、外環101の内径よりも短い。内環102は、外環101の内側に位置し、径方向の内側に外環101から離間している。
【0051】
複数のアーム103は、外環101と内環102との間で放射状に延び、外環101と内環102とを接続する。アーム103の一部が、内環102から径方向の内側に突出していても良い。
【0052】
複数のアーム103は、中心軸Axまわりに互いに離間している。内環102及びアーム103は、外環101よりも薄い略平坦な板状に形成される。図3に示すように、内環102及びアーム103は、第2の軸方向Dx2における外環101の端部に接続される。
【0053】
外環101の内側に、複数の流路Cfが形成される。複数の流路Cfのうち少なくとも一つは、外環101と、内環102と、隣り合う二つのアーム103とに囲まれた空間である。複数の流路Cfのうち他の一つは、内環102に囲まれた空間である。複数の流路Cfのそれぞれは、ブレーキ液が通過可能な大きさを有する。
【0054】
フレーム91は、外端面105と支持面106とを有する。外端面105は、端面の一例である。外端面105は、第2の軸方向Dx2におけるフレーム91の端面である。本実施形態において、第2の軸方向Dx2における外環101の端面、内環102の端面、及び複数のアーム103の端面は、略同一平面上に設けられる。このため、第2の軸方向Dx2における外環101の端面、内環102の端面、及び複数のアーム103の端面は、一つの略平坦な外端面105を形成する。外端面105は、略第2の軸方向Dx2に向く。
【0055】
支持面106は、第1の軸方向Dx1における内環102の端面である。すなわち、支持面106は、内環102に設けられる。支持面106は、略平坦に形成され、略第1の軸方向Dx1に向く。
【0056】
支持面106は、内環102と同じく、中心軸Axまわりに延びる円環状に形成される。言い換えると、支持面106は、無端状に形成される。径方向における支持面106の幅は、収容空間85において弁体35が径方向に移動可能な範囲よりも広い。すなわち、径方向における支持面106の幅は、収容空間85の内面85aの直径と弁体35の直径との差よりも大きい。
【0057】
フィルタ92は、外環101の内側の複数の流路Cfを通過するブレーキ液を濾過する。フィルタ92は、例えばメッシュである。フィルタ92は、インサート成形により、外環101、内環102、及び複数のアーム103に部分的に埋め込まれる。図3は、フィルタ92のうちフレーム91に埋め込まれた部分を二点鎖線で示す。フィルタ92は、複数の流路Cfを、ブレーキ液を通過させ且つ塵埃の粒子を捕捉できるよう塞ぐ。
【0058】
複数の突起93のそれぞれは、基部111と先端部112とを有する。基部111は、外環101及びアーム103の外端面105から略第2の軸方向Dx2に突出する。すなわち、基部111の一部が外環101に設けられた外端面105から突出し、基部111の他の一部が複数のアーム103のうち対応する一つに設けられた外端面105から突出している。このため、基部111は、径方向の外側に内環102から離間した位置で外端面105から突出している。なお、基部111は、外環101及びアーム103のうち一方の外端面105から突出しても良い。
【0059】
図2に示すように、本実施形態の濾過部品36は、六つのアーム103と六つの突起93とを有する。六つのアーム103のそれぞれの外端面105から、基部111が突出している。なお、突起93の数は、アーム103の数と異なっても良い。
【0060】
先端部112は、第2の軸方向Dx2における基部111の端部から、略第2の軸方向Dx2に突出している。中心軸Axと直交する先端部112の断面は、基部111の端面よりも小さい。このため、先端部112は、基部111よりも変形しやすい。
【0061】
図1に示すように、濾過部品36は、筐体31に取り付けられる。例えば、フレーム91が装着空間81に収容される。外環101は、周壁71の内側に嵌め込まれ、例えば弾性力により周壁71に保持される。
【0062】
例えば外環101及びアーム103の一部が、第2の底面75bに当接する。これにより、第2の底面75bは、濾過部品36がさらに第2の軸方向Dx2に移動することを制限する。外環101及びアーム103が第2の底面75bに当接するとき、第1の底面75a及び第3の底面75cのそれぞれは、フレーム91から第1の軸方向Dx1に離間している。
【0063】
第3の底面75cと、内環102に設けられた支持面106とは、互いに向かい合う。支持面106は、第3の底面75cに開口する収容空間85と、収容空間85に連通する通路86と、収容空間85に収容された弁体35と、に向く。収容空間85は、第3の底面75cにおいて支持面106に向かって開口している。
【0064】
本実施形態において、収容空間85の中心軸及び通路86の中心軸は、径方向における支持面106の幅の中央を通るように配置される。なお、収容空間85、通路86、及び支持面106の配置は、この例に限られない。
【0065】
弁体35は、収容空間85において、第1の位置P1と第2の位置P2との間で軸方向に移動可能である。第1の位置P1に位置する弁体35は、図1において実線で示される。第2の位置P2に位置する弁体35は、図1及び図3において二点鎖線で示される。
【0066】
第1の位置P1において、弁体35は、内面85bに当接し、通路86を塞ぐ。これにより、弁体35は、調整室Ccと装着空間81との間を遮断する。さらに、第1の位置P1において、弁体35は、濾過部品36から離間している。
【0067】
第2の位置P2において、弁体35は、内面85bから離間し、通路86を開放する。これにより、調整室Ccと装着空間81とは、通路86及び収容空間85を通じて互いに連通する。
【0068】
図3に示すように、第2の位置P2において、第2の軸方向Dx2における弁体35の頂点35aは、支持面106に支持される。なお、第2の位置P2において、弁体35の他の部分が支持面106に支持されても良い。
【0069】
第2の位置P2において、弁体35は、径方向に移動することができる。しかし、弁体35が径方向の内側における内面85aの端に当接したときも、弁体35が径方向の外側における内面85aの端に当接したときも、弁体35の頂点35aが支持面106に支持される。
【0070】
濾過部品36は、中心軸Axまわりのいずれの位置(姿勢、角度)においても、筐体31に取り付けられることができる。言い換えると、筐体31は、取り付けられる濾過部品36を、中心軸Axまわりの少なくとも複数の位置に配置可能である。
【0071】
図1に示すように、収容空間85及び支持面106は、中心軸Axから径方向の外側に離間している。さらに、中心軸Axと収容空間85の中心軸との間の距離は、中心軸Axと支持面106の径方向における幅の中央との間の距離と略等しい。このため、濾過部品36が中心軸Axまわりのいずれの位置で筐体31に取り付けられたとしても、支持面106は、第2の位置P2における弁体35を支持することができる。
【0072】
ブロック23は、アクチュエータ13の筐体の一部である。ブロック23に、装着穴121と、複数の流路122,123とが設けられる。装着穴121は、ブロック23の外面23aに開口する窪みである。流路122は、ブレーキ流路15の経路において、装着穴121とM/C11との間に設けられる。流路123は、ブレーキ流路15の経路において、装着穴121とW/C12との間に設けられる。
【0073】
電磁弁21は、装着穴121に嵌め込まれる。これにより、調整室Ccは、横孔52を通じて流路122に連通する。さらに、装着空間81は、流路Cfを通じて流路123に連通する。
【0074】
ECU14は、電磁弁21及びポンプ22を制御することで、W/C12に発生させられるW/C圧を制御できる。通常時において、ロッド33は、付勢部材34に付勢され、座面62bから離間している。これにより、電磁弁21が連通状態となり、流路122は、横孔52、調整室Cc、オリフィス66、内孔65、中央孔82、装着空間81、及び流路Cfを通じて、流路123に連通する。このため、M/C11側とW/C12側との間でブレーキ液が流れることができる。
【0075】
車両1のブレーキペダルが踏み込まれると、電磁弁21を通ってM/C11からW/C12へブレーキ液が流れる。一方、ブレーキペダルの踏み込みが中止されると、電磁弁21を通ってW/C12からM/C11へブレーキ液が速やかに戻される。
【0076】
流路122は、さらに、偏心孔83を通じて、流路123に連通している。M/C11からW/C12へブレーキ液が流れるとき、ブレーキ液は、弁体35を第2の軸方向Dx2へ押す。これにより、弁体35は、内面85bから離れ、第2の位置P2へ移動する。支持面106は、ブレーキ液に押される弁体35を支持する。
【0077】
一方、ECU14は、ポンプ22によりW/C12の圧力を増大させる場合、ポンプ22を駆動させるとともに、電磁弁21を差圧状態に制御する。ECU14は、ガイド41の周りに配置されたソレノイドコイルに電流を流すことで磁界を発生させる。磁界は、電磁力によりプランジャ32をガイド41の端部41aに吸引する。これにより、プランジャ32は、ロッド33を座面62bに近づける。
【0078】
ポンプ22は、ブレーキ液を、流路123、流路Cf、及び装着空間81を通じて、内孔65に供給する。ブレーキ液は、ロッド33を第1の軸方向Dx1に押し、座面62bから離間させる。これにより、ブレーキ液は、内孔65から、オリフィス66を通り、調整室Ccへ流入する。磁界がプランジャ32及びロッド33を押す力により、調整室Cc(流路122)と内孔65(流路123)との間で圧力差が生じる。
【0079】
ポンプ22が供給するブレーキ液は、さらに、流路123及び流路Cfを通じて、収容空間85に流入する。弁体35は、ブレーキ液に押され、第1の位置P1へ移動する。これにより、弁体35は、通路86を塞ぎ、ブレーキ液が偏心孔83を通って調整室Ccに流入することを抑制する。
【0080】
以上のように、電磁弁21は、弁体35、収容空間85、及び通路86を含むチェック弁Vcを有する。チェック弁Vcは、偏心孔83を経由する流路122から流路123へのブレーキ液の流れを許容し、偏心孔83を経由する流路123から流路122へのブレーキ液の流れを遮断する。
【0081】
フィルタ92は、流路122(M/C11)と流路123(W/C12)との間でブレーキ液が流れるとき、流路Cfを流れるブレーキ液を濾過する。電磁弁21は、横孔52を流れるブレーキ液を濾過するフィルタをさらに有しても良い。
【0082】
電磁弁21が装着穴121に嵌め込まれるとき、突起93の先端部112が、装着穴121の底面121aに当接する。電磁弁21は、底面121aと基部111との間で先端部112を潰しながら、装着穴121に嵌め込まれる。これにより、突起93は、確実に底面121aに接触し、濾過部品36が装着空間81から脱落することを抑制できる。
【0083】
突起93が底面121aに当接することで、突起93が設けられた外環101及びアーム103が第2の軸方向Dx2に押される。しかし、第2の底面75bは、外環101を支持し、外環101が移動及び変形することを抑制する。さらに、突起93と底面121aとが当接する位置は、内環102よりも中心軸Axから遠い。このため、突起93が内環102から突出する場合と比べ、アーム103の変形、及び内環102の軸方向における変位は低減される。
【0084】
以上説明された実施形態に係る電磁弁21において、支持面106に向かって開口する収容空間85は、中心軸Axから径方向の外側に離間している。円環状の支持面106と中心軸Axとの間の距離は、少なくともおおよそ一定である。このため、濾過部品36が中心軸Axまわりのいずれの位置で筐体31に取り付けられたとしても、支持面106は収容空間85に向き、第2の位置P2の弁体35を支持することができる。従って、電磁弁21は、濾過部品36が筐体31に取り付けられる際に、中心軸Axまわりの濾過部品36の位置合わせを不要とすることができ、容易に製造可能となる。さらに、複数のアーム103が内環102によって互いに連結されるため、内環102及びアーム103は、細く形成されたとしても所定の剛性を得ることができる。電磁弁21は、内環102及びアーム103が細く形成されることで、濾過部品36におけるブレーキ液が通過可能な流路Cfを広くすることができる。
【0085】
突起93は、径方向の外側に内環102から離間した位置で外端面105から突出する。突起93は、例えば、電磁弁21が装着される装着穴121の底面121aに当接することで、濾過部品36が筐体31から脱落することを抑制することができる。もし突起93が内環102から突出していると、内環102が軸方向に変位し、軸方向において弁体35が移動可能な距離が変化してしまう。しかし、突起93は、内環102から径方向の外側に離間しているため、底面121aに当接したときの軸方向における内環102の変位を抑制できる。
【0086】
外端面105は、外環101に設けられる。言い換えると、突起93は、外環101から突出している。これにより、突起93は、底面121aに当接したとしても、内環102が軸方向に変位することを抑制できる。
【0087】
外端面105は、複数のアーム103に設けられる。言い換えると、突起93は、複数のアーム103のうち少なくとも一つから突出している。例えば、ブレーキ液が、通路86から、収容空間85及び流路Cfを通って流れることで、内環102及びアーム103に第2の軸方向Dx2の荷重を作用させる。このとき、突起93が、片持ち梁のようにアーム103を支持する。内環102が作用点だとすると、外環101よりも内環102に近いアーム103の突起93が支点となるため、内環102及びアーム103の曲げモーメントが小さくなる。従って、突起93は、荷重により内環102及びアーム103が変形することを抑制でき、ひいては内環102が軸方向に変位することを抑制できる。内環102及びアーム103の変形が抑制されることで、電磁弁21は、内環102及びアーム103を細くすることができ、ひいては流路Cfを広くすることができる。
【0088】
径方向における支持面106の幅は、収容空間85において弁体35が径方向に移動可能な範囲よりも広い。例えば、弁体35が内環102のうち支持面106とは異なる部分に当接し、又は弁体35の頂点35aとは異なる部分が支持面106に当接する場合、軸方向において弁体35が移動可能な距離が変化してしまう。しかし、径方向における支持面106の幅が広いため、弁体35が径方向に移動したとしても、より確実に弁体35の頂点35aが支持面106に当接することができる。従って、電磁弁21は、軸方向において弁体35が移動可能な距離が変化してしまうことを抑制できる。
【0089】
以上説明された少なくとも一つの実施形態に係る電磁弁は、一例として、中心軸まわりに延びる外環と、前記中心軸まわりに延びるとともに前記中心軸と直交する径方向の内側に前記外環から離間した内環と、前記中心軸まわりに互いに離間するとともにそれぞれが前記外環と前記内環とを接続する複数のアームと、前記内環に設けられて前記中心軸に沿う第1の軸方向に向くとともに前記中心軸まわりに延びる円環状の支持面と、前記外環の内側を通過する流体を濾過可能なフィルタと、を有する濾過部品と、前記濾過部品が取り付けられ、前記中心軸まわりの少なくとも複数の位置に前記濾過部品を配置可能であり、前記支持面に向く表面を有し、前記表面において前記支持面に向かって開口する収容空間と、当該収容空間に連通する通路と、が設けられた筐体と、前記収容空間に収容され、前記通路を塞ぐ第1の位置と、前記通路を開放するとともに前記支持面に支持される第2の位置と、の間で移動可能な弁体と、を備える。よって、一例としては、円環状の支持面と中心軸との間の距離は、少なくともおおよそ一定であるため、濾過部品が中心軸まわりのいずれの位置で筐体に取り付けられたとしても、支持面は収容空間に向き、第2の位置の弁体を支持することができる。従って、電磁弁は、濾過部品が筐体に取り付けられる際に、中心軸まわりの濾過部品の位置合わせを不要とすることができ、容易に製造可能となる。さらに、複数のアームが内環によって互いに連結されるため、内環及びアームは、細く形成されたとしても所定の剛性を得ることができる。電磁弁は、内環及びアームが細く形成されることで、濾過部品における流体が通過可能な流路を広くすることができる。
【0090】
上記電磁弁では、一例として、前記濾過部品は、前記第1の軸方向の反対の第2の軸方向に向く端面と、前記径方向の外側に前記内環から離間した位置で前記端面から突出する突起と、を有する。よって、一例としては、突起は、例えば、電磁弁が装着される空間の底面に当接することで、濾過部品が筐体から脱落することを抑制することができる。もし突起が内環から突出していると、内環が軸方向に変位し、軸方向において弁体が移動可能な距離が変化してしまう。しかし、突起は、内環から径方向の外側に離間しているため、当該底面に当接したときの軸方向における内環の変位を抑制できる。
【0091】
上記電磁弁では、一例として、前記端面は、前記外環に設けられる。よって、一例としては、突起は、外環から突出する。これにより、突起は、電磁弁が装着される空間の底面に当接したとしても、内環が軸方向に変位することを抑制できる。
【0092】
上記電磁弁では、一例として、前記端面は、前記複数のアームに設けられる。よって、一例としては、突起は、複数のアームのうち少なくとも一つから突出する。例えば、流体が、通路から、収容空間及び外環の内側を通って流れることで、内環及びアームに第2の軸方向の荷重を作用させる。このとき、突起が、片持ち梁のようにアームを支持する。内環が作用点だとすると、外環よりも内環に近いアームの突起が支点となるため、内環及びアームの曲げモーメントが小さくなる。従って、突起は、荷重により内環及びアームが変形することを抑制でき、ひいては内環が軸方向に変位することを抑制できる。内環及びアームの変形が抑制されることで、電磁弁は、内環及びアームを細くすることができ、ひいては濾過部品における流体が通過可能な流路を広くすることができる。
【0093】
上記電磁弁では、一例として、前記弁体は、球状であり、前記第2の位置において前記第1の軸方向の反対の第2の軸方向における当該弁体の頂点が前記支持面に支持され、前記径方向における前記支持面の幅は、前記収容空間において前記弁体が前記径方向に移動可能な範囲よりも広い。よって、一例としては、弁体が内環のうち支持面とは異なる部分に当接し、又は第2の軸方向における弁体の頂点とは異なる部分が支持面に当接する場合、軸方向において弁体が移動可能な距離が変化してしまうが、径方向における支持面の幅が広いため、弁体が径方向に移動したとしても、より確実に第2の軸方向における弁体の頂点が支持面に当接することができる。従って、電磁弁は、軸方向において弁体が移動可能な距離が変化してしまうことを抑制できる。
【0094】
以上の説明において、抑制は、例えば、事象、作用、若しくは影響の発生を防ぐこと、又は事象、作用、若しくは影響の度合いを低減させること、として定義される。また、以上の説明において、制限は、例えば、移動若しくは回転を防ぐこと、又は移動若しくは回転を所定の範囲内で許容するとともに当該所定の範囲を超えた移動若しくは回転を防ぐこと、として定義される。
【0095】
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態および変形例はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態や変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。
【符号の説明】
【0096】
21…電磁弁、31…筐体、35…弁体、35a…頂点、36…濾過部品、75c…第3の底面(表面)、85…収容空間、86…通路、92…フィルタ、93…突起、101…外環、102…内環、103…アーム、105…外端面(端面)、106…支持面、Ax…中心軸、Dx1…第1の軸方向、Dx2…第2の軸方向、P1…第1の位置、P2…第2の位置。
図1
図2
図3