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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063610
(43)【公開日】2024-05-13
(54)【発明の名称】充電用スタンド
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240502BHJP
   B60L 53/31 20190101ALI20240502BHJP
【FI】
H02J7/00 301A
H02J7/00 P
B60L53/31
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022171697
(22)【出願日】2022-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】000124591
【氏名又は名称】河村電器産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(74)【代理人】
【識別番号】100124420
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 清隆
(72)【発明者】
【氏名】高橋 典夫
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503FA01
5G503FA06
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125FF14
(57)【要約】
【課題】電気自動車充電装置の充電コネクタを、車両の近傍に簡易且つ使い勝手良く配することができる充電用スタンドを提供する。
【解決手段】上下方向へ延びる筒状のスタンド本体2と、スタンド本体2の下端に固定され、スタンド本体2を自立させるための台座3とを備えた。そして、スタンド本体2に、電気自動車Aに接続可能な充電コネクタ4を掛止状態で保持するコネクタホルダ6を設けるとともに、スタンド本体2内に、充電コネクタ4から延びる充電ケーブル5を配線した。また、充電用スタンド1の台座3に、電気自動車Aの車輪50が乗り上げ可能な板状の台座本体7を設けた。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向へ延びる筒状のスタンド本体と、前記スタンド本体の下端に固定され、前記スタンド本体を自立させるための台座とを備え、
前記スタンド本体に、電気自動車に接続可能な充電コネクタを掛止状態で保持するコネクタホルダが設けられているとともに、前記スタンド本体内に、前記充電コネクタから延びる充電ケーブルが配線されている一方、
前記台座に、前記電気自動車の車輪が乗り上げ可能な板状の台座本体が設けられていることを特徴とする充電用スタンド。
【請求項2】
前記台座本体上に、車止めが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の充電用スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車やプラグインハイブリッドカーを充電するための電気自動車充電装置に使用される充電用スタンドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来周知の電気自動車充電装置としては、たとえば方体箱状に構成された筐体に、充電状況を報知する報知部、充電動作をON/OFFする等のための操作部、充電ケーブルを筐体内から引き出すための引き出し部、及び充電コネクタを保持するコネクタホルダ等を設けたものがある(たとえば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-2462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような電気自動車充電装置において、充電コネクタ周りの構成要素のみを車両の近くに配したいという需要があるものの、従来、そのような需要に応える装置は考案されていない。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、電気自動車充電装置の充電コネクタを、車両の近傍に簡易且つ使い勝手良く配することができる充電用スタンドを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、上下方向へ延びる筒状のスタンド本体と、前記スタンド本体の下端に固定され、前記スタンド本体を自立させるための台座とを備え、前記スタンド本体に、電気自動車に接続可能な充電コネクタを掛止状態で保持するコネクタホルダが設けられているとともに、前記スタンド本体内に、前記充電コネクタから延びる充電ケーブルが配線されている一方、前記台座に、前記電気自動車の車輪が乗り上げ可能な板状の台座本体が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記台座本体上に、車止めが設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、充電用スタンドとして、上下方向へ延びる筒状のスタンド本体と、スタンド本体の下端に固定され、スタンド本体を自立させるための台座とを備え、スタンド本体に、電気自動車に接続可能な充電コネクタを掛止状態で保持するコネクタホルダを設けるとともに、スタンド本体内に、充電コネクタから延びる充電ケーブルを配線している。したがって、電気自動車の近傍で使い勝手の良い位置に任意に充電用スタンドを、ひいては充電用スタンドのコネクタホルダに保持させた状態で充電コネクタを配置することができる。
また、充電用スタンドの台座に、電気自動車の車輪が乗り上げ可能な板状の台座本体を設けているため、充電コネクタから適切な距離に電気自動車を容易に配することができ、使い勝手が非常に良い。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、台座本体上に車止めを設けているため、一層容易に台座本体上に車輪を配することができ、使い勝手が極めて良い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】充電用スタンドの使用状態を示した説明図である。
図2】車輪が台座本体上に配された状態にある充電用スタンドを前側から示した斜視説明図である。
図3】車輪が台座本体上に配された状態にある充電用スタンドを後側から示した斜視説明図である。
図4】車輪が台座本体上に配された状態にある充電用スタンドを左側から示した斜視説明図である。
図5】車輪が台座本体上に配された状態にある充電用スタンドを前面から示した説明図である。
図6】充電用スタンドを前側から示した斜視説明図である。
図7】車輪が台座本体上に配された状態にある第1変更例となる充電用スタンドを前側から示した斜視説明図である。
図8】第1変更例となる充電用スタンドを前側から示した斜視説明図である。
図9】第1変更例となる充電用スタンドを後側から示した斜視説明図である。
図10】車輪が台座本体上に配された状態にある第2変更例となる充電用スタンドを前側から示した斜視説明図である。
図11】第2変更例となる充電用スタンドを前側から示した斜視説明図である。
図12】第2変更例となる充電用スタンドを後側から示した斜視説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態となる充電用スタンドについて、図面にもとづき詳細に説明する。
【0010】
図1は、充電用スタンド1の使用状態を示した説明図である。図2は、車輪50が台座本体7上に配された状態にある充電用スタンド1を前側から示した斜視説明図である。図3は、車輪50が台座本体7上に配された状態にある充電用スタンド1を後側から示した斜視説明図である。図4は、車輪50が台座本体7上に配された状態にある充電用スタンド1を左側から示した斜視説明図である。図5は、車輪50が台座本体7上に配された状態にある充電用スタンド1を前面から示した説明図である。図6は、充電用スタンド1を前側から示した斜視説明図である。
【0011】
充電用スタンド1は、電気自動車Aに接続可能な充電コネクタ4を電気自動車Aの近傍で保持可能なものであって、金属製のスタンド本体2と、スタンド本体2を自立させるための台座3とを備えてなる。充電用スタンド1の全高は1.4m程度であり、たとえばワンボックスカーの運転席からでも視認可能となっている。
【0012】
スタンド本体2は、上下方向に延びる金属製の筒状に成形されており、スタンド本体2内には充電コネクタ4から延びる充電ケーブル5が配線されている。なお、充電ケーブル5の先端(充電コネクタ4)側は、スタンド本体2の側面上部からスタンド本体2外へ引き出されており、スタンド本体2の背面上部に設けられたコネクタホルダ6に充電コネクタ4を掛止状態で保持させた際、スタンド本体2の後側で引き回しておけばよい。一方、充電ケーブル5の基端側は、スタンド本体2の側面下端から引き出されており、たとえば屋内に設置されている分電盤(図示せず)や電気自動車用パワーコンディショナー(図示せず)等に電気的に接続されている。
【0013】
また、スタンド本体2の上端には、照明装置30が取り付けられている。照明装置30は、スタンド本体2の背面側へ突出するケースに太陽電池(図示せず)と制御基板(図示せず)とを内蔵してなる。この照明装置30のケース下面には、太陽電池を電源として点灯可能な照明部31が設けられており、照明部31によりコネクタホルダ6周囲を照らすことができるようになっている。また、ケース背面には、制御基板に接続された人感センサ32が露出しており、人を検知すると所定時間(たとえば5分間)にわたって照明部31を点灯させるようになっている。
【0014】
さらに、スタンド本体2の前面下端には、合成樹脂製の台座3が固定されている。台座3は、水平な矩形板状の台座本体7と、台座本体7の後端に沿って上方へ立設された固定壁8とを備えてなる。台座本体7は、充電用スタンド1を自立させるために十分な大きさを有しているとともに、充電用スタンド1の使用時には台座本体7上に電気自動車Aの車輪50が乗り上げ可能となっている。そして、台座本体7の上面には、車輪50の滑り止めを目的とした多数の凹溝9、9・・が前後方向へ延設されている。また、台座本体7の上面右端には、車輪50が台座本体7上へ乗り上がる際に乗り越える第1の車止め11が設けられている。第1の車止め11は、前後方向へ延びる凸条として成形されており、第1の車止め11の前端部及び後端部には、台座3(ひいては充電用スタンド1)をアンカー固定する際に使用するアンカー固定孔13が夫々穿設されている。一方、台座本体7の上面右端には、台座本体7上へ乗り上げられた車輪50が台座本体7を越えて左方へ移動することを規制するための第2の車止め12が設けられている。第2の車止め12は、第1の車止め11同様に前後方向へ延びる凸条として成形されており、第2の車止め12の前端部及び後端部にも、台座3をアンカー固定する際に使用するアンカー固定孔13が夫々穿設されている。なお、台座本体7の下面には、設置面上での台座3の滑り止めを目的とした凹凸が設けられている。
【0015】
また、固定壁8の右部及び左部には、台座3をスタンド本体2の前面下端にネジ止めするための4つのネジ孔14、14・・が夫々穿設されている。さらに、固定壁8の前面で両車止め11、12の間となる箇所には、台座本体7上へ突出する規制ブロック15が取り付けられており、車輪50のスタンド本体2への接触を規制可能としている。該規制ブロック15の上面には、前端へ向かって下降傾斜する傾斜面15Aが設けられている。また、規制ブロック15の傾斜面15Aには、固定壁8のネジ孔14を露出させるための複数の丸孔16、16・・が穿設されている。
【0016】
ここで、上述するような充電用スタンド1の組み立て及び使用について説明する。
まず、電気自動車Aの車種や充電用スタンド1の設置位置を考慮し、任意のネジ孔14、14・・を利用して台座3とスタンド本体2とを一体化して充電用スタンド1を組み立てる。つまり、本実施例に係る充電用スタンド1では、固定壁8の右部に設けられた4つのネジ孔14、14・・を利用してスタンド本体2の前面に台座3をネジ止めする。このように組み立てられた充電用スタンド1は、ユーザー所望の設置位置に台座3を置き、スタンド本体2を自立させた状態で使用する。なお、必要であれば、アンカー固定孔13、13・・を利用して台座3をアンカー固定してもよい。
【0017】
次に、電気自動車Aを充電する際には、電気自動車Aを運転させて台座本体7上に車輪50を乗り上げさせる。このとき車輪50が第1の車止め11を乗り越えるため、電気自動車Aの運転者は車輪50が台座本体7上に乗り上がったことを把握しやすい。そして、車輪50が台座本体7上に載置された状態において、充電コネクタ4を電気自動車Aに接続する等して充電すればよい。
【0018】
以上のような構成を有する充電用スタンド1によれば、上下方向へ延びる筒状のスタンド本体2と、スタンド本体2の下端に固定され、スタンド本体2を自立させるための台座3とを備えており、スタンド本体2に、電気自動車Aに接続可能な充電コネクタ4を掛止状態で保持するコネクタホルダ6を設けるとともに、スタンド本体2内に、充電コネクタ4から延びる充電ケーブル5を配線している。したがって、電気自動車Aの近傍で使い勝手の良い位置に任意に充電用スタンド1を、ひいては充電用スタンド1のコネクタホルダ6に保持させた状態で充電コネクタ4を配置することができる。
また、充電用スタンド1の台座3に、電気自動車Aの車輪50が乗り上げ可能な板状の台座本体7を設けているため、充電コネクタ4から適切な距離に電気自動車Aを容易に配することができ、充電用スタンド1の使い勝手が非常に良い。
【0019】
さらに、台座本体7上の右部に第1の車止め11を、左部に第2の車止め12を夫々設けているため、台座本体7上へ車輪50が乗り上がる際には、車輪50が第1の車止め11を乗り越えることになるとともに、第2の車止め12によって、台座本体7上へ乗り上げられた車輪50が台座本体7を越えて左方へ移動することを規制することができる。したがって、一層容易に台座本体7上に車輪50を配することができ、充電用スタンド1の使い勝手が極めて良い。
【0020】
さらにまた、台座3の固定壁8に、スタンド本体2を固定するためのネジ孔14、14・・を複数箇所設けており、スタンド本体2を固定するネジ孔14、14・・を選択することにより台座3に対するスタンド本体2の位置を調整可能となっている。したがって、電気自動車Aの車種や充電用スタンド1の設置位置の違いに、スタンド本体2の位置を調整することで対応可能な汎用性の高い充電用スタンド1とすることができる。
またさらに、固定壁8の前面に、台座本体7上へ突出する規制ブロック15を取り付けるとともに、規制ブロック15の上面に、前端へ向かって下降傾斜する傾斜面15Aを設けているため、車輪50が傷つくことを防止しつつ車輪50のスタンド本体2への干渉を規制することができる。
【0021】
加えて、スタンド本体2の上端に、太陽電池を電源とする照明部31を備えてコネクタホルダ6周りを照らすことができる照明装置30が取り付けられているとともに、照明装置30に人感センサ32を設け、人を検知すると所定時間にわたって照明部31を点灯させるようになっているため、たとえ夜間であっても充電コネクタ4と電気自動車Aとの接続作業を容易に行うことができ、さらに使い勝手の良い充電用スタンド1とすることができる。
【0022】
なお、本発明に係る充電用スタンドは、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、全体的な構成は勿論、台座に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
【0023】
(第1変更例)
上記実施形態の台座3に代えて、図7図9に示すような台座40を採用して充電用スタンド71を構成することも可能である。図7は、車輪50が台座本体41上に配された状態にある充電用スタンド71を前側から示した斜視説明図である。図8は、充電用スタンド71を前側から示した斜視説明図である。図9は、充電用スタンド71を後側から示した斜視説明図である。
【0024】
台座40は、台座3同様にスタンド本体2を自立させるためのものであって、水平な矩形板状の台座本体41と、台座本体41の後端に沿って上方へ立設された固定壁42とを備えてなる。そして、充電用スタンド71の使用時には、台座本体41上に電気自動車Aの車輪50が乗り上げ可能となっている。また、台座本体41の上面には、車輪50の滑り止めを目的とした多数の凸条44、44・・が前後方向へ延設されている。さらに、台座本体41の上面には、上記実施形態同様の車止め11、12が設けられている。加えて、台座本体41の上面における両車止め11、12間となる箇所は、乗り上げられる車輪50の周面に沿うように下方へ円弧状に凹んだ凹面43となっている。なお、固定壁42には、台座40をスタンド本体2にネジ止めするためのネジ孔45、45・・が穿設されている。また、固定壁42の前面は、前方へ向かって下降傾斜する傾斜面42Aとされている。さらに、台座本体41の下面には、設置面上での台座40の滑り止めを目的とした凹凸(実施形態の凹凸とは形状が異なっている)が設けられている。
【0025】
このような台座40を採用した充電用スタンド71においても、電気自動車Aの近傍で使い勝手の良い位置に任意に充電コネクタ4を配置することができる。また、台座40に、電気自動車Aの車輪50が乗り上げ可能な板状の台座本体41を設けているため、充電コネクタ4から適切な距離に電気自動車を容易に配することができ、充電用スタンド71の使い勝手が非常に良い。
さらに、2つの車止め11、12を設けているとともに、台座本体41の上面における両車止め11、12間となる箇所を、乗り上げられる車輪50の周面に沿うように下方へ円弧状に凹んだ凹面43としているため、2つの車止め11、12が設けられた上記実施形態の充電用スタンド1と同じ効果に加えて、台座本体41上における車輪50の位置を確実に安定させることができるため、充電コネクタ4から適切な距離に一層容易に電気自動車を配することができる。また、固定壁42の前面を前方へ向かって下降傾斜する傾斜面42Aとしているため、車輪50が傷つくことを防止しつつ車輪50のスタンド本体2への干渉を規制することができる。
【0026】
(第2変更例)
上記実施形態の台座3に代えて、図10図12に示すような台座60を採用して充電用スタンド72を構成することも可能である。図10は、車輪50が台座本体61上に配された状態にある充電用スタンド72を前側から示した斜視説明図である。図11は、充電用スタンド72を前側から示した斜視説明図である。図12は、充電用スタンド72を後側から示した斜視説明図である。
【0027】
台座60は、台座3同様にスタンド本体2を自立させるためのものであって、水平な矩形板状の台座本体61と、台座本体61の後端に沿って上方へ立設された固定壁62とを備えてなる。そして、充電用スタンド72の使用時には、台座本体61上に電気自動車Aの車輪50が乗り上げ可能となっている。また、台座本体61の上面には、車輪50の滑り止めを目的とした多数の凸条64、64・・が前後方向へ延設されている。さらに、台座本体61の上面には、上記実施形態の車止め12に相当する車止め63のみが設けられている。なお、固定壁62には、台座60をスタンド本体2にネジ止めするためのネジ孔65、65・・が穿設されている。また、固定壁62の前面は、前方へ向かって下降傾斜する傾斜面62Aとされている。さらに、台座本体61には、アンカー固定孔13、13・・は穿設されておらず、台座本体61の下面に、上記実施形態の台座本体7のような凹凸も設けられていない。
【0028】
このような台座60を採用した充電用スタンド72においても、電気自動車Aの近傍で使い勝手の良い位置に任意に充電コネクタ4を配置することができる。また、台座60に、電気自動車Aの車輪50が乗り上げ可能な板状の台座本体61を設けているため、充電コネクタ4から適切な距離に電気自動車を容易に配することができ、充電用スタンド72の使い勝手が非常に良い。
さらに、車止め63は1つしかないものの、車止め63によって台座本体61上へ乗り上げられた車輪50が台座本体61を越えて左方へ移動することを規制することができるため、容易に台座本体61上に車輪50を配することができ、充電用スタンド72の使い勝手が極めて良い。加えて、固定壁62の前面を前方へ向かって下降傾斜する傾斜面62Aとしているため、車輪50が傷つくことを防止しつつ車輪50のスタンド本体2への干渉を規制することができる。
【0029】
(他の変更例)
また、上記実施形態及び変更例では全て、台座本体の上面に滑り止めを目的とした凹凸を設けているが、そのような凹凸は設けないとしてもよい。また、規制ブロックや固定壁に傾斜面を設けるか否かについても適宜設計変更可能である。さらに、上記実施形態及び変更例では全て照明装置を取り付けているが、照明装置を取り付けるか否かについても適宜設計変更することができるし、取り付ける場合における照明装置の取付位置についても上記実施形態及び変更例の位置に何ら限定されることはない。
加えて、照明装置の有無は勿論、照明装置に係る具体的な構成についても設計変更可能である。たとえば、電気自動車の接近を検知するセンサを照明装置に取り付け、電気自動車の接近を検知すると所定時間(たとえば5分間)にわたり照明部を点灯させるようにしてもよい。そのように構成することで、充電用スタンドの位置を電気自動車の運転者に効果的に知らせることができるため、たとえ夜間等の周囲が暗い状況にあっても充電用スタンドへの接触を防止することができる。このように、照明部の動作をどのように制御するかについても適宜設計変更することができる。
【符号の説明】
【0030】
1、71、72・・充電用スタンド、2・・スタンド本体、3、40、60・・台座、4・・充電コネクタ、5・・充電ケーブル、6・・コネクタホルダ、7、41、61・・台座本体、8、42、62・・固定壁、9・・凹溝、11、12、63・・車輪止め、15・・規制ブロック、15A、42A、62A・・傾斜面、30・・照明装置、50・・車輪。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12