(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063620
(43)【公開日】2024-05-13
(54)【発明の名称】検出装置
(51)【国際特許分類】
G01N 21/64 20060101AFI20240502BHJP
【FI】
G01N21/64 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022171710
(22)【出願日】2022-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【氏名又は名称】阿形 直起
(72)【発明者】
【氏名】横山 正史
(72)【発明者】
【氏名】武石 貴明
【テーマコード(参考)】
2G043
【Fターム(参考)】
2G043AA01
2G043CA03
2G043DA02
2G043DA06
2G043EA01
(57)【要約】
【課題】蛍光イムノクロマト法において、高精度に蛍光の有無を目視確認することを可能とする検出装置を提供する。
【解決手段】検出装置は、蛍光イムノクロマト法により標的物質を検出するための検出装置であって、抗体を介して標的物質と結合した蛍光粒子を含有するメンブレンを収容するカセットを保持するパッケージと、パッケージに収容され、蛍光粒子を励起させる励起光をメンブレンに照射する光源と、励起された蛍光粒子から放射される蛍光を透過させてパッケージの外部から肉眼で観察可能とする光学フィルタと、を有し、光学フィルタの透過波長域の中心波長は、蛍光のピーク波長に対して555nmの側の波長であって、光学フィルタを透過したメンブレンの自家蛍光に対する光学フィルタを透過した蛍光の強度比が、中心波長がピーク波長と等しい場合の強度比よりも大きくなるような波長に設定される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛍光イムノクロマト法により標的物質を検出するための検出装置であって、
抗体を介して前記標的物質と結合した蛍光粒子を含有するメンブレンを収容するカセットを保持するパッケージと、
前記パッケージに収容され、前記蛍光粒子を励起させる励起光を前記メンブレンに照射する光源と、
励起された前記蛍光粒子から放射される蛍光を透過させて前記パッケージの外部から肉眼で観察可能とする光学フィルタと、を有し、
前記光学フィルタの透過波長域の中心波長は、前記蛍光のピーク波長に対して555nmの側の波長であって、前記光学フィルタを透過した前記メンブレンの自家蛍光に対する前記光学フィルタを透過した蛍光の強度比が、前記中心波長が前記ピーク波長と等しい場合の前記強度比よりも大きくなるような波長に設定される、
ことを特徴とする検出装置。
【請求項2】
前記蛍光のピーク波長は555nmよりも短く、
前記光学フィルタの透過波長域は、555nmを含む、
請求項1に記載の検出装置。
【請求項3】
前記メンブレンは、前記標的物質と結合した蛍光粒子が集積される集積部位を有し、
前記光源は、複数であり、前記集積部位を挟んで配列される、
請求項1に記載の検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タンパク質やウイルス等の標的物質を検出する方法として、蛍光イムノクロマト法が知られている。蛍光イムノクロマト法では、抗体を介して標的物質と結合した蛍光粒子がメンブレンに設けられたテストラインに集積されて励起される。そして、励起した蛍光粒子から放射される蛍光を検出することにより、標的物質の有無が判別される。蛍光の検出は、通常は専用の計測器により行われるが、簡易的な検査の場合には目視により蛍光の有無が確認される。
【0003】
目視により蛍光の有無を確認する場合には、励起光を遮光して蛍光のみを透過させる光学フィルタが必要となる。しかし、簡易的な検査の場合には、高価な光学フィルタを用いることは好ましくない。特許文献1には、蛍光波長の異なる複数の色素を混合することにより蛍光粒子のストークスシフトを疑似的に大きくし、安価な光学部材により励起光を遮光することを可能とする検出方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の方法では、人間の視感度やメンブレンの自家蛍光が考慮されておらず、高精度に蛍光の有無を目視確認することができない場合があった。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、蛍光イムノクロマト法において、高精度に蛍光の有無を目視確認することを可能とする検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態に係る検出装置は、蛍光イムノクロマト法により標的物質を検出するための検出装置であって、抗体を介して標的物質と結合した蛍光粒子を含有するメンブレンを収容するカセットを保持するパッケージと、パッケージに収容され、蛍光粒子を励起させる励起光をメンブレンに照射する光源と、励起された蛍光粒子から放射される蛍光を透過させてパッケージの外部から肉眼で観察可能とする光学フィルタと、を有し、光学フィルタの透過波長域の中心波長は、蛍光のピーク波長に対して555nmの側の波長であって、光学フィルタを透過したメンブレンの自家蛍光に対する光学フィルタを透過した蛍光の強度比が、中心波長がピーク波長と等しい場合の強度比よりも大きくなるような波長に設定される、ことを特徴とする。
【0008】
また、蛍光のピーク波長は555nmよりも短く、光学フィルタの透過波長域は、555nmを含むことが好ましい。
【0009】
また、メンブレンは、標的物質と結合した蛍光粒子が集積される集積部位を有し、光源は、複数であり、集積部位を挟んで配列されることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る検出装置は、蛍光イムノクロマト法において、高精度に蛍光の有無を目視確認することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】検出装置1およびカセット9の斜視図である。
【
図2】検出装置1およびカセット9の断面図である。
【
図3】光学フィルタ13の波長特性を説明するための図である。
【
図5】蛍光および自家蛍光のスペクトルを示す一例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明及びその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0013】
図1は本発明の実施形態に係る検出装置1およびカセット9の斜視図であり、
図2は検出装置1およびカセット9の断面図である。検出装置1は、蛍光イムノクロマト法に用いられるカセット9を保持可能であり、
図2は検出装置1がカセット9を保持した状態における、
図1のII-II断面の断面図である。
【0014】
カセット9は、導入部91およびメンブレン92を有する。導入部91は、標的物質を含む検体をメンブレン92に導入するための構成であり、カセット9の一端に配置される。導入された検体は、不図示の試薬パッドに浸透する。検体に含まれる標的物質は、試薬パッドに含有される、抗体によって修飾された蛍光粒子と結合する。試薬パッドにおいて抗体を介して蛍光粒子と結合した標的物質を含む検体は、メンブレン92に浸透する。
【0015】
メンブレン92は、例えばニトロセルロースを主成分とする多孔質の媒体である。メンブレン92に浸透した標的物質は、毛細管現象によりメンブレン92の内部を所定の送液方向に移動する。メンブレン92には、標的物質を捕捉する抗体が配置されたテストライン921および蛍光粒子に結合した抗体を捕捉する抗体が配置されたコントロールライン922が配置される。検体が標的物質を含む場合には、蛍光粒子と結合した標的物質がテストライン921に集積される。また、検体が標的物質を含むか否かにかかわらず、抗体によって修飾された蛍光粒子がコントロールライン922に集積される。テストライン921またはコントロールライン922に集積された蛍光粒子を励起させることにより、蛍光が放射される。なお、テストライン921は、集積部位の一例である。
【0016】
検出装置1は、カセット9のテストライン921およびコントロールライン922からの蛍光を利用者が目視にて確認することにより、標的物質を検出するための装置である。検出装置1は、パッケージ11、光源12、光学フィルタ13、スイッチ14を有する。
【0017】
パッケージ11は、外装ケース111、光源保持部材112およびカセット保持部材113を有する。外装ケース111は、検出装置1の各構成を収容する。外装ケース111の側面には、カセット9が挿入される挿入口111aが形成される。また、外装ケース111の上面には、第1開口111bおよび第2開口111cがそれぞれ形成される。光源保持部材112およびカセット保持部材113は、外装ケース111の内部に収容され、光源12およびカセット9をそれぞれ保持する。なお、光源保持部材112およびカセット保持部材113は、外装ケース111と一体成形されてもよい。
【0018】
光源12は、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子およびその周辺回路を備え、光源保持部材112によって外装ケース111の内部に保持される。発光素子は、蛍光粒子を励起させる励起光をメンブレン92に照射する。
図2に示す例では、二つの光源12が、挿入されたカセット9の上方に、カセット9を挟んで配列されている。好ましくは、二つの光源12は、テストライン921を挟んで配列される。これにより、蛍光粒子から出射する蛍光の強度が大きくなり、蛍光の有無を目視確認することが容易になる。
【0019】
光学フィルタ13は、外装ケース111の第1開口111bを覆うように配置される。第1開口111bは、カセット9が外装ケース111に挿入された状態で、テストライン921およびコントロールライン922の上方に位置するように形成される。光学フィルタ13は、テストライン921およびコントロールライン922に集積された蛍光粒子から上方に放射された蛍光を透過させてパッケージ11の外部から肉眼で観察可能とする。
【0020】
本実施形態に係る光学フィルタ13は、特定の波長の光を吸収する色素が添加されたポリエステル基材により、所望の波長を透過するように形成される。このような例に限られず、光学フィルタ13は、ポリエステル基材または他の材料により形成された基材に誘電体多層膜を積層することにより形成されてもよい。光学フィルタ13の光学的特性の詳細については後述する。
【0021】
スイッチ14は、外装ケース111の第2開口111cから突出するように配置される、光源12を駆動するための構成である。スイッチ14は、例えばタクタイルスイッチである。この場合、スイッチ14が押下されている間だけ電源(不図示)から光源12に電流が供給され、光源12から励起光が照射される。電源は、例えばパッケージに収容される一次電池または二次電池である。スイッチ14は、トグルスイッチ、ロッカースイッチ等でもよい。
【0022】
検出装置1の利用者は、検体が導入されたカセット9を挿入口111aに挿入し、スイッチ14を操作して光源12から励起光を照射させて蛍光粒子を励起させる。利用者は、テストライン921およびコントロールライン922から放射されて光学フィルタ13を透過した蛍光を第1開口111bの上方において肉眼で観察する。このとき、光源12からの励起光およびメンブレン92が放射する自家蛍光が光学フィルタ13によって遮光されるため、利用者は蛍光の有無を高精度に目視確認することができる。
【0023】
以下では、光学フィルタ13の光学的特性について説明する。以下の説明では、蛍光のピーク波長λpが490nmであるものとして説明する。
【0024】
図3は、光学フィルタ13の波長特性を説明するための図である。
図3の横軸は波長であり、縦軸は透過率である。
図3の実線は、光学フィルタ13の波長特性を示している。また、
図3の破線は、参考として、透過波長域の中心波長が蛍光のピーク波長λpであり、45nmの半値全幅を有するフィルタの波長特性を示している。
【0025】
光学フィルタ13は、蛍光および自家蛍光のスペクトル形状を考慮して、破線で示すような、透過波長域の中心波長がピーク波長λpに等しいフィルタの透過波長域を長波長側に広げた波長特性を有する。透過波長域を長波長側に広げるとは、光学フィルタ13の短波長側の3dB減衰波長(カットオン波長λc1)を変化させることなく、長波長側の3dB減衰波長(カットオフ波長λc2)を長くすることをいう。透過波長域を長波長側に広げることにより、光学フィルタ13は、破線で示したフィルタよりも長い中心波長λ0を有する。
【0026】
光学フィルタ13のカットオフ波長λc2は、人間の視感度および光学フィルタ13を透過した蛍光のS/N比を考慮して設定される。ここで、蛍光の目視確認を妨げるノイズとしては、励起光のほか、メンブレン92の自家蛍光がある。励起光の大部分は光学フィルタ13で遮光されるため、以下では、光学フィルタ13を透過した蛍光の、光学フィルタ13を透過した自家蛍光に対する強度比を蛍光のS/N比とする。
【0027】
図4は、人間の明所視標準比視感度(以下、視感度と称する。)を示す図である。
図4に示すように、視感度は555nmの波長の光で最大となり、波長が555nmから遠くなるにつれて小さくなる。したがって、光学フィルタ13の透過波長域が555nmに近い波長を含むことにより、光学フィルタ13を透過した光の視感度が大きくなる。また、透過波長域が555nmを含むことにより、光学フィルタ13を透過した光の視感度がより大きくなる。
図3に示した例では、光学フィルタ13のカットオン波長λc1は470nmであるから、中心波長λ0が513nm以上に設定された場合に、透過波長域が555nmを含み、光学フィルタ13を透過した光の視感度が大きくなる。
【0028】
図5は、蛍光粒子から放射される蛍光およびメンブレン92の自家蛍光のスペクトルを示す一例の図である。
図5の横軸は波長であり、左縦軸はスペクトル強度の相対値である。
図5の実線は蛍光のスペクトル強度I1を、破線は自家蛍光のスペクトルI2を示す。
図5に実線で示すように、蛍光のスペクトルは約90nmという広い半値全幅を有する。また、約650nm以下の波長域では、蛍光のスペクトル強度は、自家蛍光のスペクトル強度よりも大きい。このことから、光学フィルタ13の透過波長域を広げることにより、一定の範囲で、光学フィルタ13を透過した蛍光のS/N比が大きくなる可能性があると考えられる。また、蛍光のスペクトルの勾配はピーク波長λpよりも長波長側において特になだらかであるから、透過波長域を長波長側に広げることにより、蛍光のS/N比が大きくなりやすいと考えられる。
【0029】
図5には、光学フィルタ13の透過波長域を長波長側に広げた場合のS/N比の変化が右縦軸を用いてさらに示されている。一点鎖線は、光学フィルタ13のカットオン波長λc1を変化させることなく透過波長域の中心波長λ0を変化させた場合の蛍光のS/N比を示す。中心波長λ0が長いほどカットオフ波長λc2も長くなるため、透過波長域は広くなる。
【0030】
図5に示すように、光学フィルタ13の中心波長λ0が蛍光のピーク波長λpである490nmよりも長くなると、上述したように、光学フィルタ13を透過した蛍光のS/N比が大きくなる。一方、中心波長λ0が560nmよりも大きくなると、S/N比は中心波長λ0がピーク波長λpと等しい場合よりも小さくなる。これは、560nmよりも長い波長域では蛍光の強度が小さいため、透過波長域を広げることによる蛍光の強度の増加分の影響が、自家蛍光の強度の増加分の影響を下回ることによると考えられる。すなわち、中心波長λ0がピーク波長λp以上560nm以下の範囲Rに設定されることにより、光学フィルタを透過した蛍光のS/N比が、中心波長λ0がピーク波長λpに設定された場合のS/N比よりも大きくなる。
【0031】
図3-
図5を用いて説明したように、光学フィルタ13の中心波長λ0は、ピーク波長λpよりも長い波長であって、光学フィルタ13を透過した蛍光のS/N比が、中心波長λ0がピーク波長λpと等しい場合のS/N比よりも大きくなるような波長に設定される。上述した例では、中心波長λ0は、490nmよりも大きく、560nm以下の波長に設定される。これにより、光学フィルタ13を透過した蛍光の視感度およびS/N比が大きくなり、高精度に蛍光の有無を目視確認することが可能となる。
【0032】
好ましくは、透過波長域は、555nmを含むように設定される。上述した例では、カットオン波長λc1が470nmであるから、カットオフ波長λc2が555nmであるとき、中心波長λ0は513nmである。したがって、好ましくは、中心波長λ0は、513nm以上に設定される。これにより、光学フィルタ13を透過した蛍光の視感度が特に大きくなり、より高精度に蛍光の有無を目視確認することが可能となる。
【0033】
なお、
図3-
図5に示す例では、蛍光のピーク波長λpが555nmよりも短いため、透過波長域を長波長側に広げるものとした。ピーク波長λpが555nmよりも長い場合には、透過波長域を短波長側に広げるものとしてもよい。この場合も、蛍光のスペクトルが広い半値全幅を有するため、光学フィルタ13を透過した蛍光のS/N比がある程度大きくなる。また、ピーク波長λpが555nmよりも短い場合と同様に、光学フィルタ13を透過した蛍光に555nmに近い波長の光が含まれるようになり、高精度に蛍光の有無を目視確認することが可能となる。
【0034】
すなわち、光学フィルタ13の中心波長λ0は、ピーク波長λpに対して555nmの側に設定される。なお、ピーク波長λpに対して555nmの側の波長とは、ピーク波長λpが555nmより短い場合にはピーク波長λpよりも長い波長をいい、ピーク波長λpが555nmより長い場合にはピーク波長λpよりも短い波長をいう。
【0035】
以上説明したように、検出装置1は、標的物質と結合した蛍光粒子を含有するメンブレン92を収容するカセット9を保持するパッケージ11と、蛍光粒子から放射される蛍光を透過させて肉眼で観察可能とする光学フィルタ13とを有する。光学フィルタ13の透過波長域の中心波長λ0は、ピーク波長λpよりも長い波長であって、光学フィルタ13を透過した蛍光のS/N比が、中心波長λ0がピーク波長λpと等しい場合のS/N比よりも大きくなるような波長に設定される。これにより、検出装置1は、蛍光イムノクロマト法において、高精度に蛍光の有無を目視確認することを可能とする。
【0036】
また、蛍光のピーク波長λpは555nmよりも短く、光学フィルタ13の透過波長域は、555nmを含むように設定される。これにより、蛍光のピーク波長λpが視感度の大きい555nmと一致しない場合でも視感度の高い555nmの波長の光が含まれるようになるため、より高精度に蛍光の有無を目視確認することが可能となる。
【0037】
また、光源12は、複数であり、メンブレン92のテストライン921を挟んで配列される。これにより、蛍光粒子から放射される蛍光の強度が大きくなり、蛍光の有無を目視確認することが容易になる。
【0038】
上述した説明では、光源12は2つであり、テストライン921を挟んで配列されるものとしたが、このような例に限られない。光源12は1つでもよく、3つ以上でもよい。光源12が3つ以上である場合、光源12は、テストライン921を囲むように、テストライン921を中心として等角度間隔に配置されてもよい。
【0039】
当業者は、本発明の範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。例えば、上述した実施形態及び変形例は、本発明の範囲において、適宜に組み合わせて実施されてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 検出装置
11 パッケージ
12 光源
13 光学フィルタ
9 カセット
92 メンブレン