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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063701
(43)【公開日】2024-05-13
(54)【発明の名称】除草機
(51)【国際特許分類】
   A01D 34/412 20060101AFI20240502BHJP
【FI】
A01D34/412
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022182170
(22)【出願日】2022-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】513006519
【氏名又は名称】深谷 賢司
(72)【発明者】
【氏名】深谷 賢司
【テーマコード(参考)】
2B083
【Fターム(参考)】
2B083AA02
2B083BA01
2B083HA32
(57)【要約】      (修正有)
【課題】トラクターや管理機などの大型機械がはいりこめなくて除草できない果樹の下側あるいは野菜園の畝などの水平な大地と傾斜する大地が組み合わせてなる大地叉は凹凸のある大地に生えている草を除草できる除草機を提供。
【解決手段】後フレーム6の左側バックサイドの後側に左後輪8bを配置し、後フレーム6の右側バックサイドの後側に右後輪を配置し、後フレーム6のバックベース9の中央に支点軸10に係合し、前フレーム2と後フレーム6とが支点軸10を中心にて揺動可能として、前フレーム2に原動機17を結合し、該原動機17に接続した駆動軸20と草取刃16を円板15の外周に結合した草取爪14とを該草取爪14の先端を起点に大地に一定角度で前傾斜して、該草取爪14の上下方向の位置と前後方向の位置とを、左前輪4bと右前輪の底部を結んだ線上の近傍に構成させている除草機。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームの前側に前輪、後側に後輪を配置し、フレームに原動機を結合し、原動機に接続した駆動軸に草取爪を結合し、フレームの後方に操作レバーを結合し、原動機が回転することにより草取爪が回転し除草する手押し式除草機において、フレームは前フレームと後フレームとから構成され、前フレームは左側フロントサイドと右側フロントサイドとフロントベースとから構成され、前フレームの左側フロントサイドの前側に左前輪を配置し、前フレームの右側フロントサイドの前側に右前輪を配置し、フロントベースの左右方向の中央に支点軸を結合し、後フレームは左側バックサイドと右側バックサイドとバックベースとから構成され、後フレームの左側バックサイドの後側に左後輪を配置し、後フレームの右側バックサイドの後側に右後輪を配置し、後フレームのバックベースの中央に前記支点軸に係合し、前フレームと後フレームとが支点軸を中心にて揺動可能にし、草取刃を円板の外周に結合して草取爪とし、前フレームに原動機を結合し、原動機に接続した駆動軸に、草取爪の先端を起点に大地に一定角度で前傾斜して、上下方向の位置と前後方向の位置を、左前輪と右前輪の底部を結んだ線上の近傍にして草取爪を結合したことを特徴とする除草機。
【請求項2】
前フレームの内部を全面で覆うカバーを配置した請求項1記載の除草機1。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、果樹園や野菜園において、トラクターや管理機などの大型機械がはいりこめなくて除草できない果樹の下側あるいは野菜園の畝などに生えている草を除草するための除草機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、原動機にて回転刃を水平回転し、フレームの前側に前輪を配置し、後側に後輪を配置し、回転刃を大地からの高さを手動調整して、芝刈り長さを設定し、回転刃を回転させることにより芝刈りをする芝刈り機がある。(例えば、特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭58-103827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の芝刈り機の回転刃を手動調整して大地近傍にすることにより、水平あるいは連続に傾斜した大地では、回転刃と大地は一定間隔に保つて表面の草取りができるが、水平な大地から上向きにあるいは下向きに傾斜する大地に変わる場所叉は凹凸のある大地では、かかる芝刈り機は左右の後輪と前輪の一方(片方)で3点支持され、片方の前輪と大地とに隙間が発生し、回転刃が草の根にとどかず、草の根を取ることができないことが発生するという問題がある。また、市販の刈払機は、人が刈払機を持って除草するため、草取刃の刃先を大地の傾斜あるいは凹凸のある大地に生えている草又は草の根にあわせることが難しく、作業性が悪いという問題がある。
【0005】
また、除草手段として草刈りと草取りがあるが、草刈りは草の上部を切断するもので、草取りは草と草の根を切断するもので、草取りは草の根を切断するので草が再度生えるまで期間が長くなり、年間の除草回数が少なくなるメリットがある。
【0006】
本発明は上記に鑑みなされたものであり、果樹園や野菜園において、トラクターや管理機などの大型機械が入り込めなくて除草できない果樹の下側あるいは野菜園の畝(の間)などの水平な大地と傾斜する大地が組み合わせてなる大地叉は凹凸のある大地に生えている草を除草できる除草機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための、第1の発明の除草機は、フレームの前側に前輪、後側に後輪を配置し、フレームに原動機を結合し、原動機に接続した駆動軸に草取爪を結合し、フレームの後方に操作レバーを結合し、原動機が回転することにより草取爪が回転し除草する手押し式除草機において、フレームは前フレームと後フレームとから構成され、前フレームは右側フロントサイドと左側フロントサイドとフロントベースとから構成され、前フレームの右側フロントサイドの前側に右前輪を配置し、前フレームの左側フロントサイドの前側に左前輪を配置し、フロントベースの左右方向の中央に支点軸を結合し、後フレームは右側バックサイドと左側バックサイドとバックベースとから構成され、後フレームの右側バックサイドの後側に右後輪を配置し、後フレームの左側バックサイドの後側に左後輪を配置し、後フレームのバックベースの中央に前記支点軸に係合し、前フレームと後フレームとが支点軸を中心にて揺動可能にし、草取刃を円板の外周に結合して草取爪とし、前フレームに原動機を結合し、原動機に接続した駆動軸に、草取爪の先端を起点に大地に一定角度で前傾斜して、上下方向の位置と前後方向の位置とを、右前輪と左前輪の底部を結んだ線上の近傍にして草取爪を結合したことを特徴とする除草機。
【0008】
前記課題を解決するための、第2の発明の除草機は、前フレームの内部を全面で覆うカバーを配置した請求項1記載の除草機
【発明の効果】
【0009】
水平な大地と傾斜する大地が組み合わさる大地叉は凹凸のある大地では、回転刃が草の根にとどかず草の根を取ることができない課題がある。ここで、水平な大地と傾斜する大地が組み合わさる大地とは、水平の大地から傾斜の大地あるいは傾斜の大地から水平の大地に変わる場所を意味する。
【0010】
水平な大地と傾斜する大地が組み合わさる大地において、フレームを前フレームと後フレームに2分割することにより、前フレームは、前フレームの後側の左右の中央部の支点軸を中心に揺動するので、左右の前輪の底部は大地の表面に接触でき、前フレームに配置した草取爪は、左右の前輪の底部の大地にそって傾斜し、かつ草取刃が草と草の根に接触する場所となる草取爪の先端は、前傾斜するとともに、左右の前輪の底部を結んだ線上において左右方向の位置と前後方向の位置の近傍に配置することにより、草取爪の先端は、後輪の相互の高低差に影響されず、左右の前輪の底部の大地の傾斜にあわせることができ、かつ左右の前輪の底部の大地の草の根付近にあわせることができ、草取爪が回転することにより水平あるいは傾斜のある大地の表面の草叉は草の根を除去することができ、凹凸のある大地に対しても、草取爪の先端は、後輪の相互の高低差に影響されず、凹凸により左右の前輪の底部が凹凸程度により傾斜し草の根にあわせることができ、表面の草叉は草の根を除去することができる。
【0011】
草取刃の回転により、小石叉は瓦礫が飛散しないように、カバーにて草取爪を配置する前フレームの内部を上面、両側面、前後面を覆っているので、前フレームの内部の草取刃の回転力による小石等は除草機の外部に飛散することがなく作業する人に安全である。
【発明の詳細な説明】
【課題を解決するための手段】
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明を具体化した一実施形態に係る除草機の全体構成を模式的に表した平面図である。
図2】同除草機の全体構成を模式的に表した部分断面付き正面図である。
図3】同除草機にカバーを取り付けた構成を模式的に表した平面図である。
図4】同除草機にカバーを取り付けた構成を模式的に表した正面図である。
図5】同除草機にカバーを取り付けた構成を模式的に表した側面図である。
図6】同除草機に草取刃を円板から外した平面図である
図7】同除草機に草取刃を円板から外した部分断面付き正面図である
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の除草機の実施例を図面にもとづいて説明する。図1は、本実施例における全体構成を模式的に表した平面図である。図2は、本実施例における全体構成を模式的に表した部分断面付き正面図である。
【0014】
図1及び図2に示すように、本発明の除草機1は、フレーム部と移動回転部と操作部とから構成される。まずフレーム部について説明する。該フレーム部は、前フレーム2と後フレーム6とから構成される。
【0015】
前フレーム2は、右側フロントサイド3aと左側フロントサイド3bとフロントベース5と支点軸10とストッパー取付板12とカバー基準ピン26から構成される。
【0016】
右側フロントサイド3aは逆U字形状で中央部を、前端及び後端の位置より高くして空間を設けて、前端に右前輪4aを配置し、後端はフロントベース5の右に結合している。左側フロントサイド3bは逆U字形状で中央部を、前端及び後端の位置より高くして空間を設けて、前端に左前輪4bを配置し、後端はフロントベース5の左に結合している。右側フロントサイド3aと左側フロントサイド3bの材質は、特に制限するものではないが、鉄製のパイプ材を使用し剛性をあげ軽量化したものが好ましい。
【0017】
フロントベース5はL字形状で、フロントベース5の左右方向の中央の後側面に支点軸10を結合して、フロントベース5の左右方向の中央の上面にストッパー取付板12を結合している。フロントベース5の材質は、特に制限するものではないが、鉄製のL字形状にすることにより剛性をあげ軽量化したものが好ましい。
【0018】
後フレーム6は、右側バックサイド7aと左側バックサイド7bとバックベース9と当金具11から構成される。
【0019】
右側バックサイド7aの前端はバックベース9の右に結合して、後端に右後輪8aを配置し、左側バックサイド7bの前端はバックベース9の左に結合して、後端に左後輪8bを配置している。
【0020】
前フレーム2と後フレーム6を連結するためのフロントベース5とバックベース9の連結方法は、フロントベース5に支点軸10を結合し、支点軸10をバックベース9に係合し、バックベース9の係合部の厚みより支点軸10を長くして揺動できるようにし、抜け防止として当金具11をボルト絞めにて固定して、また、支点軸10の径とバックベース9との穴のクリアランスを小さくしてガタつきを少なくしてスムーズな揺動とする。
【0021】
ストッパー取付板12は、2個のストッパーボルト13を配置している。
【0022】
ストッパー取付板12は、前フレーム2のフロントベース5に結合し、2個のストッパーボルト13にて、揺動範囲を設定している。かかる揺動範囲の設定は、ストッパー取付板12に取付けたストッパーボルト13にて設定する。揺動範囲は大地の傾斜にあわせて設定する。例えば、一般的果樹園では除草機の側面において20mm程度の上下動作を可能としている。
【0023】
次に移動回転部について説明する。移動回転部は、原動機17と草取爪14と出力軸18と連結金具19と駆動軸20とナット21と原動機取付板23と取付ベース22とから構成される。
【0024】
原動機17は、穴をあけたL字型の原動機取付板23に結合し、原動機取付板23は取付ベース22の一方に結合し、取付ベース22の片方を前フレーム2のフロントベース5の左右方向の中央に一定角度で前傾斜し結合するとともに、前後方向は、後述する草取爪14の先端が右前輪4aと左前輪4bの底部を結んだ線上に位置している。
草取爪14が一定角度で前傾斜することにより、草取刃16が草叉は草の根に接触する場所は草取爪14の先端付近になる。かかる一定角度としては8度から12度が適宜使用できるが、10度が好ましい。
【0025】
草取爪14の先端とは、除草機1の後側より前進方向に向かって、草取爪14を駆動軸20に結合して、草取刃16が回転した時の最前進の位置にあることである。
【0026】
原動機17の出力軸18に連結金具19を経由して駆動軸20に結合して、駆動軸20は前記円板15の中心にナット21で固定している。
【0027】
草取爪14は、円板15と複数の草取刃16から構成される。
【0028】
複数の草取刃16は、均等に円板15の外周に配置し、草取刃16は、回転方向を鋭利にしたものが好ましい。草取刃16を回転方向を鋭利にすることによりかつ円板15の外周からはみ出すことにより、草取刃16が草と草の根あるいは土と接触する場所は鋭利部分になり、草と草の根あるいは土を切断することができる。草取刃16の枚数は2枚から8枚が適宜使用できるが、通常の草の量を考慮すると4枚が好ましい。草取刃16の配置は円板15上に重量バランスよく均等に配置しスムーズな回転ができるものが好ましい。草取刃16の材質は特に制限するものではないが、剛性がある硬度が高く摩耗しにくい炭素鋼が好ましく、板厚は1.2mmから1.5mmのものが適宜使用できるが、1.2mmが好ましい。
【0029】
円板15の材料は特に制限するものではなく、剛性のある鉄板が適宜使用できるが、なかでも剛性があり錆に強いステンレスが好ましい。また、板厚は、1.2mmから1.5mmが適宜使用できるが1.2mmが好ましい。
【0030】
次に操作部について説明する。操作部は、操作レバー24とスイッチ25とバッテリー28にて構成される。操作レバー24は、ストッパー取付板12に結合し、操作レバー24には原動機17を駆動するためのバッテリー28と原動機17をON・OFFするスイッチ25を配置している。操作レバー24は、鉄製パイプ材を使用し剛性が高く軽量化しているものが好ましい。
【0031】
原動機17は、エンジン、交流電動機、充電式電動機が適宜使用できるが、充電式電動機が好ましい。
【0032】
除草機1の大地からの上部の高さは、原動機17の上部と右側フロントサイド3aと左側フロントサイド3bの上部にて決定される。このため原動機17として充電式電動機を使用することは原動機17の小型となり、除草機1の大地からの上部高さを下げることができる。
【0033】
次に、本発明のカバーを取り付けた除草機を以下除草機2と略する。本発明の除草機2の実施例を図面に基づいて説明する。図3は、本実施例におけるカバーを取り付けた除草機の構成を模式的に表した平面図である。図4は、カバーを取り付けた除草機の構成を模式的に表した正面図である。図5は、カバーを取り付けた除草機の構成を模式的に表した側面図である。
【0034】
図3図4及び図5に示すように、本発明の除草機2において、カバー27は前フレーム2の上部に配置した複数のカバー基準ピン26を基準に前フレーム2に結合することができる。カバー27にて前フレーム2の内部を上面、右側面、後面を覆い、カバー27の前面は除草する草が前フレーム2の内部に入り込みやすいように開口部を設けており、カバー27の左側面は除草した草を前フレーム2の内部より外部に出すために下部のみを開口部を設けており、内部の草取刃16の回転力による小石等は除草機の外部に飛散することがなく安全である。かくして、本発明の除草機2によれば、以下の効果がある。即ち、大地には小石叉は瓦礫がまばらにあり、原動機17の回転力による草取刃16により、小石叉は瓦礫は飛散し作業する人に危害を与える危険を回避することができる。
【0035】
本発明の除草機の効果の事例1を説明する。水平な大地から傾斜のある大地に変わる場所において、傾斜のある大地は、水平な大地に対して上がる傾斜と下がる傾斜があり、水平な大地から除草機1を前進させるとき、前フレーム2と後フレーム6を2分割し、前フレーム2のフロントベース5の左右方向の中央に支点軸10を設けることにより連結し、前フレーム2と後フレーム6は支点軸10を中心に揺動できることにより、右の前輪4aと左の前輪4bの一方が大地の傾斜部分にかかるとき、例えば下がる傾斜の場合は、前フレーム2は支点軸10を中心にて揺動できるので、高い位置の右前輪4a又は左前輪4bの底部は大地に接触したまま、低い位置の右前輪4a又は左前輪4bの底部は傾斜に対応して低い位置になり右前輪4a又は左前輪4bの底部は傾斜に対応して傾くことができる。一方、上がる傾斜の場合は、前フレーム2が支点軸10を中心にて揺動できるので、低い位置の右前輪4a又は左前輪4bの底部は大地に接触したまま、高い位置の右前輪4a又は左前輪4bの底部は傾斜に対応して高い位置になり、右前輪4a又は左前輪4bの底部は傾斜に対応して傾くことができる。草取爪14の先端は、前フレーム2のフロントベース5に一体となる駆動軸20結合していて、大地に対して一定角度で前傾斜し、上下方向と前後方向を右前輪4aと左前輪4bの底部を結んだ線上の近傍にしているので、草取刃16が草と草の根に接触する場所は、草取爪14の先端の近傍になり、草取爪14の先端と右前輪4aと左前輪4bの底部と上下位置と前後位置の差が少なくなり、傾斜する大地の草と草の根を除草できる。
【0036】
本発明の除草機の効果の事例2を説明する。上がる傾斜あるいは下がる傾斜する大地から水平の大地にかわる場所において、傾斜のある大地は、水平な大地に対して上がる傾斜と下がる傾斜があり、傾斜のある大地から除草機1を前進させるとき、前フレーム2と後フレーム6を2分割し、前フレーム2のフロントベース5の左右方向の中央に支点軸10を設けることにより連結し、前フレーム2と後フレーム6は支点軸10を中心に揺動できることにより、右前輪4aと左前輪4bの一方が大地の水平部分にかかるとき、下がる傾斜の大地から水平な大地に前進する場合は、前フレーム2は支点軸10を中心にて揺動できるので、低い位置の右前輪4a又は左前輪4bの底部は大地に接触したまま、高い位置の右前輪4a又は左前輪4bの底部は傾斜に対応して低い位置になり右前輪4a又は左前輪4bの底部は傾斜に対応して傾くことができる。上がる傾斜の大地から水平な大地に前進する場合は、前フレーム2が支点軸10を中心にて揺動できるので、高い位置の右前輪4a又は左前輪4bの底部は大地に接触したまま、低い位置の右前輪4a又は左前輪4bの底部は傾斜に対応して高い位置になり、右前輪4a又は左前輪4bの底部は傾斜に対応して傾くことができる。草取爪14の先端は、前フレーム2のフロントベース5に一体となる駆動軸20と結合していて、大地に対して一定角度で前傾斜し、上下方向と前後方向を右前輪4aと左前輪4bの底部を結んだ線上の近傍にしているので、草取刃16が草と草の根に接触する場所は、草取爪14の先端の近傍になり、草取爪14の先端と右前輪4aと左前輪4bの底部と上下位置と前後位置の差が少なくなり、傾斜する大地の草と草の根を除草できる。
【0037】
本発明の除草機の効果の事例3を説明する。凹凸のある大地においては、右前輪4aと左前輪4bの底部と凹凸部との位置関係は2つに大別される。その1つは右前輪4aと左前輪4bの底部が凹凸部にかかる場合であり、他の一つは、右前輪4aと左前輪4bの底部が凹凸部にかからない場合である。右前輪4aと左前輪4bの底部が凹凸部にかかる場合において、水平の大地で右前輪4a又は左前輪4bの底部の一方が凹部にかかるとき、前フレーム2は支点軸10を中心に揺動できるので、凹部にかかった低い位置の右前輪4a又は左前輪4bの底部は凹部に対応して傾くことができ、草取爪14の先端は、前フレーム2のフロントベース5に一体となる駆動軸20と結合していて、大地に対して一定角度で前傾斜し、上下方向と前後方向を右前輪4aと左前輪4bの底部を結んだ線上の近傍にしているので、草取刃16が草と草の根に接触する場所は、草取爪14の先端の近傍になり、草取爪14の先端と右前輪4aと左前輪4bの底部と上下位置と前後位置の差が少なくなり、傾斜する大地の草と草の根を除草できる。水平の大地で右前輪4aと左前輪4bの底部の一方が凸部にかかるとき、前フレーム2が支点軸10の中心に揺動できるので、凸部にかからない低い位置の右前輪4a又は左前輪4bの底部は凸部に対応して傾くことができ、草取爪14の先端は、前フレーム2のフロントベース5に一体となる駆動軸20と結合していて、大地に対して一定角度で前傾斜し、上下方向と前後方向を右前輪4aと左前輪4bの底部を結んだ線上の近傍にしているので、草取刃16が草と草の根に接触する場所は、草取爪14の先端の近傍になり、草取爪14の先端と右前輪4aと左前輪4bの底部と上下位置と前後位置の差が少なくなり、傾斜する大地の草と草の根を除草できる。尚、右前輪4aと左前輪4bの底部が凹凸部にかからなく右前輪4aと左前輪4bの底部との間に凹凸部があるとき、凸部を草取刃16で切断し草及び草の根を除去し、凹部は凹部の周り草取刃16で切断し草及び草の根を除去する。
【0038】
図1図2図6図7に示すように草取刃16は鋼製で硬度も高く耐久性が高い材質を使用しているが、草取刃16は草及び草の根あるいは大地とにより徐々に摩耗するので切断する能力が減少する。草取刃16のみを円板15からボルト等で着脱できるようにして簡単に交換できるようにし、円板15と草取刃16からなる草取爪14を一式を交換するのではないのでコストがかからず草又草の根を切断する能力は新品同様にすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明の除草機は高さが低く、小型軽量であり、かつ安全であるので、果樹園や野菜園において、トラクターや管理機などの大型機械が入れなくて草取りできない果樹の下側あるいは野菜園の畝の間などに生えている草を草取りすることができ、山間部等の果樹園や野菜園までの運搬する狭い道路でも、除草機の車輪を活用し運搬するか、除草機を持ち運んで運搬する方法も可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 除草機
2 前フレーム
3a 右側フロントサイド
3b 左側フロントサイド
4a 右前輪
4b 左前輪
5 フロントベース
6 後フレーム
7a 右側バックサイド
7b 左側バックサイド
8a 右後輪
8b 左後輪
9 バックベース
10 支点軸
11 当金具
12 ストッパ-取付板
13 ストッパーボルト
14 草取爪
15 円板
16 草取刃
17 原動機
18 出力軸
19 連結金具
20 駆動軸
21 ナット
22 取付ベース
23 原動機取付板
24 操作レバー
25 スイッチ
26 カバー基準ピン
27 カバー
28 バッテリー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7