(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063728
(43)【公開日】2024-05-13
(54)【発明の名称】ティッシュペーパーを製造するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
A47K 10/16 20060101AFI20240502BHJP
【FI】
A47K10/16 D
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023072430
(22)【出願日】2023-04-26
(31)【優先権主張番号】202211320802.1
(32)【優先日】2022-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523157955
【氏名又は名称】泰州安田生物科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】毛海玉
【テーマコード(参考)】
2D135
【Fターム(参考)】
2D135AA21
2D135AB03
2D135AB11
2D135AD22
2D135AD26
2D135AD28
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、ティッシュペーパー製造の技術分野に関し、特にティッシュペーパーを製造するための方法および装置に関する。
【解決手段】外付けの固定機構、材料供給機構、転送機構、複数の折り畳み機構、熱密封機構、搬出機構、切断機構、包装袋およびティッシュペーパーを含み、転送機構は固定機構上に設置され、複数の折り畳み機構は転送機構上に隣接して設置され、材料供給機構は転送機構の左上側に設置され、切断機構は材料供給機構の右側に設置され、熱密封機構は転送機構の中間に設置され、搬出機構は転送機構の右側に設置され、包装袋11とティッシュペーパー12は転送機構により一緒に転送機構の上端部の折り畳み機構の上端部に運ばれ、包装袋がティッシュペーパーの上端にあり、切断機構により折り畳み機構の端部で分割され、折り畳み機構は包装袋とティッシュペーパーを折り畳み、熱密封機構は折り畳まれた包装袋を封止する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ティッシュペーパー製造装置であって、外付けの固定機構、材料供給機構、転送機構、複数の折り畳み機構、熱密封機構、搬出機構(6)、切断機構、包装袋(11)およびティッシュペーパー(12)を含み、前記転送機構は前記固定機構に設置され、複数の前記折り畳み機構は前記転送機構に隣接して設置され、前記材料供給機構は前記転送機構の左上側に設置され、前記切断機構は前記材料供給機構の右側に設置され、前記熱密封機構は前記転送機構の中央部に設置され、前記搬出機構(6)は前記転送機構の右側に設置され、前記包装袋(11)と前記ティッシュペーパー(12)とは前記転送機構により一緒に前記転送機構の上端にある前記折り畳み機構の上端部に搬送され、前記包装袋(11)が前記ティッシュペーパー(12)の上端にあり、前記切断機構により前記折り畳み機構の端部で分割され、前記折り畳み機構は前記包装袋(11)と前記ティッシュペーパー(12)を折り畳むために用いられ、前記熱密封機構は折り畳まれた前記包装袋(11)を封止するために用いられる、ティッシュペーパー製造装置。
【請求項2】
前記折り畳み機構は、ティッシュペーパー折り畳み機構と包装袋折り畳み機構とを含み、前記包装袋折り畳み機構は前記包装袋(1)を挟持し、前記ティッシュペーパー折り畳み機構は第1取付板(21)を備え、前記第1取付板(21)は前記転送機構に設けられ、前記第1取付板(21)の上端には支持棒(22)が固定連結され、前記支持棒(22)の上端には第2取付板(23)が固定連結され、前記第2取付板(23)には第1スライドロッド(24)が垂直に貫通して弾性的にかつスライド可能に連結され、前記第1スライドロッド(24)の上端には配置板(25)が固定連結され、前記配置板(25)の左右両端の何れにも回転機構が連結され、前記回転機構の何れにも回転板(26)が連結され、前記回転機構の後端には歯車(27)が設けられ、前記歯車(27)は回転する際に、前記回転機構により前記回転板(26)を前記配置板(25)の上端まで回転するように制御可能であり、前記ティッシュペーパー(12)は前記配置板(25)の上端部に載置され、前記第2取付板(23)の上端後側には前記歯車(27)の下方と対応してラック(28)が固定連結され、前記ラック(28)は前記歯車(27)と歯合可能であり、前記第1スライドロッド(24)の前後両側の何れにも第1トリガーバー(29)が固定連結され、前記転送機構の前後両側の何れにも第1ガイドレール(210)が設けられ、前記第1ガイドレール(210)は固定機構に固定連結され、前記第1ガイドレール(210)は前記第1トリガーバー(29)を下方に移動させることが可能である、請求項1に記載のティッシュペーパー製造装置。
【請求項3】
前記回転機構は2つのフィッティングシート(31)を含み、2つの前記フィッティングシート(31)はそれぞれ前記配置板(25)の側壁の前後端に垂直に弾性的にかつスライド可能に連結され、2つの前記フィッティングシート(31)は共同で第1回転軸(32)に回転連結され、前記第1回転軸(32)の後端が後側の前記フィッティングシート(31)を貫通し、前記第1回転軸(32)の後端は前記歯車(27)に固定連結され、前記第1回転軸(32)の側壁には、連結ロッド(33)が固定連結され、前記連結ロッド(33)は、前記回転板(26)に固定連結されている、請求項2に記載のティッシュペーパー製造装置。
【請求項4】
前記包装袋折り畳み機構は、2つの支持クランプ(41)を含み、2つの前記支持クランプ(41)は、前記配置板(25)の上方の前側と後側にそれぞれ設けられ、前記支持クランプ(41)の上方には固定クランプ(42)が回転連結され、前記支持クランプ(41)には駆動モータが内嵌され、前記駆動モータには位置センサが内蔵され、前記位置センサは、前記折り畳み機構の位置に応じて前記固定クランプ(42)を前記支持クランプ(41)に対して回転させるように前記駆動モータを制御可能であり、前記支持クランプ(41)の左右両側の何れにも第2回転軸(43)が固定連結され、
前記第2回転軸(43)の端部の何れにも第2スライドレール(44)が設けられ、前記第2スライドレール(44)の下端には第2スライドロッド(45)が固定連結され、前記第2スライドロッド(45)は、前記第2取付板(23)の側壁に垂直に弾性的にかつスライド可能に連結され、前記第2回転軸(43)は、第2スライドレール(44)にスライド可能に連結され、前記第2回転軸(43)の端部は前記第2スライドレール(44)を超えており、
第2回転軸(43)の端部において前記第2スライドレール(44)を超えた部分には、連結ブロック(46)が回転連結され、前記連結ブロック(46)の下端には伸縮ロッド(47)が固定連結され、前記伸縮ロッド(47)の下端にはスライダー(48)が固定連結され、前記スライダー(48)の下端にはスライドロッド(49)が設けられ、前記スライドロッド(49)は第2取付板(23)の側壁に固定連結され、前記スライダー(48)は、前記スライドロッド(49)の上端に弾性的にかつスライド可能に連結され、前記スライダー(48)には、前記第2取付板(23)から離れる一方の側壁の何れにも第1リンク(410)が固定連結され、前後方向において同じ側にある2つの前記第1リンク(410)が共同で第2リンク(411)に固定連結され、前記第2リンク(411)の側壁の何れにも第2トリガーバー(412)が長手方向において固定連結され、前記第2スライドロッド(45)において第2取付板(23)から離れる一方の側壁は何れも第3リンク(413)が固定連結され、前後方向において同じ側にある2つの前記第3リンク(413)は第4リンク(414)が共同で固定連結され、前記第4リンク(414)の側壁は何れにも第3トリガーバー(418)が長手方向において固定連結され、
前記転送機構は、前記折り畳み機構を上部中央位置で180°回転して反転させることができ、前記転送機構内において反転後の前記折り畳み機構の固定クランプ(42)の下方には第1コンベヤベルト(5)が設けられ、前記第1コンベヤベルト(5)の上方の前側及び後側には第3スライドレール(415)が設けられ、前記第3スライドレール(415)の右側には第4スライドレール(416)が設けられ、前記第3スライドレール(415)の上方左側には第5スライドレール(417)が設けられ、
前記第3スライドレール(415)は、前記折り畳み機構の内部に移動ように前記第2トリガーバー(412)を制御するために使用され、前記第4スライドレール(416)は、上方に移動するように反転後の前記折り畳み機構の第3トリガーバー(418)を制御するために使用され、前記第5スライドレール(417)は、上方に移動しその後その上方位置を維持するように反転後の前記折り畳み機構の第1トリガーバー(29)を制御するために使用され、
前記搬出機構(6)は、前記第1コンベヤベルト(5)の右側に設けられ、前記第3スライドレール(415)、第4スライドレール(416)、前記第1コンベヤベルト(5)及び前記搬出機構(6)は固定機構に連結され、前記転送機構は上端の第4スライドレール(416)の右側位置で前記折り畳み機構を180°回転して正位置にさせることができる、請求項3に記載のティッシュペーパー製造装置。
【請求項5】
前記転送機構は、外部駆動源に接続される第2コンベヤベルト(71)を有し、前記第2コンベヤベルト(71)は固定機構に固定され、前記第1取付板(21)の左側壁は何れにも第1リング(72)が固定連結され、前記第1リング(72)の内壁は何れにも第2リング(73)が回転可能に連結され、前記第2リング(73)は何れも第2コンベヤベルト(71)の側壁に固定連結され、前記第2コンベヤベルト(71)の外側には、前記第2コンベヤベルト(71)の上端中央位置から前記第2コンベヤベルト(71)の軌道に沿って反時計回り方向へ前記第2コンベヤベルト(71)の上端右側まで延びる第1分割軌道(74)が設けられており、
前記第1分割軌道(74)の左端には、前記第1リング(72)の軸を中心に前記第2コンベヤベルト(71)の内側へ回り込む第2分割軌道(75)が固定連結され、前記第2分割軌道(75)の右端には、水平に設置された第3分割軌道(76)が固定連結され、前記第3分割軌道(76)の右側には、前記第1リング(72)の軸を中心に前記第2コンベヤベルトの外側へ回り込む第4分割軌道(77)に固定連結され、前記第4分割軌道(77)の右端は前記第1分割軌道(74)の右端に固定連結され、前記第1取付板(21)の下端にはスライドピン(78)が固定連結され、前記スライドピン(78)は前記第1分割軌道(74)、第2分割軌道(75)、第3分割軌道(76)及び第4分割軌道(77)にスライド可能に連結されている、請求項4に記載のティッシュペーパー製造装置。
【請求項6】
前記熱密封機構は、第3取付板(81)を備え、前記第3取付板(81)は、固定機構に固定連結され、前記第3取付板(81)の下端部の左側には、横向き熱プレスローラ機構(82)が設けられ、前記第3取付板(81)の下端部の右側には、縦向きの熱プレスローラ機構(83)が設けられている、請求項5に記載のティッシュペーパー製造装置。
【請求項7】
前記第2回転軸(43)と前記連結ブロック(46)との間にねじりばねが設けられ、前記第2回転軸(43)には位置決めピン(91)が固定連結され、前記連結ブロック(46)の前記側壁には位置規制スロット(92)が設けられ、前記位置決めピン(91)は前記位置規制スロット(92)にスライド可能に連結されている、請求項6に記載のティッシュペーパー製造装置。
【請求項8】
請求項7に記載のティッシュペーパー製造装置を用いた、ティッシュペーパーの製造方法であって、
S1、作業時に、前記材料供給機構が前記ティッシュペーパー(12)と前記包装袋(11)を平面に上から下へと平らに並べるステップと、
S2、前記切断機構は、隣接する2つの前記折り畳み機構の隙間に沿って、前記ティッシュペーパー(12)と前記包装袋(1)とを継続的に分割するステップと、
S3、前記折り畳み機構により前記ティッシュペーパー(12)と前記包装袋(1)とを折り畳んで封入待ちの半製品のティッシュペーパー(12)を形成し、これを前記熱密封機構によりヒートシールし、完成した前記ティッシュペーパー(12)を前記搬出機構(6)により装置から搬出するステップとを含む、ティッシュペーパーの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ティッシュペーパー製造の技術分野に関し、特にティッシュペーパーを製造するための方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ティッシュペーパーは、塩素、漂白剤、アルコール、木材パルプ、再生可能資源を成分とする生活必需品である。ティッシュペーパーには様々な種類があり、特にトイレットペーパーとしての用途は広い。ティッシュペーパーの健康と衛生を確保するために、ティッシュペーパー包装袋の品質が特に重要である。
【0003】
従来のティッシュペーパー製造工程では、まずティッシュペーパーをスリットして折り畳んだ後、封入する必要がある。包装工程全体では、ティッシュペーパーと包装袋を別々にスリットする必要があり、一度にスリットして包装できないため、包装工程全体の作業量が増え、加工・生産効率が下がり、生産コストと時間コストが大幅に増加していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記課題を解決するために、ティッシュペーパーの製造方法および装置を提供する。
本発明の目的は、従来のティッシュペーパー製造工程における、まずティッシュペーパーをスリットして折り畳んだ後、封入する必要があり、包装工程全体では、ティッシュペーパーと包装袋を別々にスリットする必要があり、一度に包装をスリットできないため、包装工程全体の作業量が増え、加工・生産効率が下がり、生産コストと時間コストが大幅に増加する問題を解決するティッシュペーパー製造方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本願発明は、
外付けの固定機構、材料供給機構、転送機構、複数の折り畳み機構、熱密封機構、搬出機構、切断機構、包装袋およびティッシュペーパーを含み、前記転送機構は固定機構に設置され、複数の前記折り畳み機構は前記転送機構に隣接して設置され、前記材料供給機構は前記転送機構の左上側に設置され、前記切断機構は前記材料供給機構の右側に設置され、前記熱密封機構は前記転送機構の中央部に設置され、前記搬出機構は前記転送機構の右側に設置され、前記包装袋と前記ティッシュペーパーは前記転送機構により一緒に前記転送機構の上端にある前記折り畳み機構の上端に搬送され、前記包装袋が前記ティッシュペーパーの上端にあり、前記切断機構により前記折り畳み機構の端部で分割され、前記折り畳み機構は前記包装袋と前記ティッシュペーパーを折り畳むために用いられ、前記熱密封機構は折り畳まれた前記包装袋を封止するために用いられる、ティッシュペーパー製造装置を提供する。
【0006】
さらに、前記折り畳み機構は、ティッシュペーパー折り畳み機構と包装袋折り畳み機構とを含み、前記包装袋折り畳み機構は前記包装袋を挟持し、前記ティッシュペーパー折り畳み機構は第1取付板を備え、前記第1取付板は前記転送機構に設けられ、前記第1取付板の上端には支持棒が固定連結され、前記支持棒の上端には第2取付板が固定連結され、前記第2取付板には第1スライドロッドが垂直に貫通して弾性的にかつスライド可能に連結され、前記第1スライドロッドの上端には配置板が固定連結され、前記配置板の左右両端の何れにも回転機構が連結され、前記回転機構の何れにも回転板が連結され、前記回転機構の後端には歯車が設けられ、前記歯車は回転する際に、前記回転機構により前記回転板を前記配置板の上端まで回転するように制御可能であり、前記ティッシュペーパーは前記配置板の上端部に載置され、前記第2取付板の上端後側には前記歯車の下方と対応してラックが固定連結され、前記ラックは前記歯車と歯合可能であり、前記第1スライドロッドの前後両側の何れにも第1トリガーバーが固定連結され、前記転送機構の前後両側の何れにも第1ガイドレールが設けられ、前記第1ガイドレールは固定機構に固定連結され、前記第1ガイドレールは前記第1トリガーバーを下方に移動させることが可能である。
【0007】
さらに、前記回転機構は2つのフィッティングシートを含み、2つの前記フィッティングシートはそれぞれ前記配置板の側壁の前後端に垂直に弾性的にかつスライド可能に連結され、2つの前記フィッティングシートは共同で第1回転軸に回転連結され、前記第1回転軸の後端が後側の前記フィッティングシートを貫通し、前記第1回転軸の後端は前記歯車に固定連結され、前記第1回転軸の側壁には、連結ロッドが固定連結され、前記連結ロッドは、前記回転板に固定連結されている。
【0008】
さらに、前記包装袋折り畳み機構は、2つの支持クランプを含み、2つの前記支持クランプは、前記配置板の上方の前側と後側にそれぞれ設けられ、前記支持クランプの上方には固定クランプが回転連結され、前記支持クランプには駆動モータが内嵌され、前記駆動モータには位置センサが内蔵され、前記位置センサは、前記折り畳み機構の位置に応じて前記固定クランプを前記支持クランプに対して回転させるように前記駆動モータを制御可能であり、前記支持クランプの左右両側の何れにも第2回転軸が固定連結され、
前記第2回転軸は端部の何れにも第2スライドレールが設けられ、前記第2スライドレールの下端には第2スライドロッドが固定連結され、前記第2スライドロッドは、前記第2取付板の側壁に垂直に弾性的にかつスライド可能に連結され、前記第2回転軸は、第2スライドレールにスライド可能に連結され、前記第2回転軸の端部は前記第2スライドレールを超えており、
第2回転軸の端部において前記第2スライドレールを超えた部分には、連結ブロックが回転連結され、前記連結ブロックの下端には伸縮ロッドが固定連結され、前記伸縮ロッドの下端にはスライダーが固定連結され、前記スライダーの下端にはスライドロッドが設けられ、前記スライドロッドは第2取付板の側壁に固定連結され、前記スライダーは、前記スライドロッドの上端に弾性的にかつスライド可能に連結され、前記スライダーには、前記第2取付板から離れる一方の側壁の何れにも第1リンクが固定連結され、前後方向において同じ側にある2つの前記第1リンクが共同で第2リンクに固定連結され、前記第2リンクの側壁の何れにも第2トリガーバーが長手方向において固定連結され、前記第2スライドロッドにおいて第2取付板から離れる一方の側壁は何れも第3リンクが固定連結され、前後方向において同じ側にある2つの前記第3リンクは第4リンクが共同で固定連結され、前記第4リンクの側壁は何れにも第3トリガーバーが長手方向において固定連結され、
前記転送機構は、前記折り畳み機構を上部中央位置で180°回転して反転させることができ、前記転送機構内において反転後の前記折り畳み機構の固定クランプの下方には第1コンベヤベルトが設けられ、前記第1コンベヤベルトの上方の前側及び後側には第3スライドレールが設けられ、前記第3スライドレールの右側には第4スライドレールが設けられ、前記第3スライドレールの上方左側には第5スライドレールが設けられ、
前記第3スライドレールは、前記折り畳み機構の内部に移動ように前記第2トリガーバーを制御するために使用され、前記第4スライドレールは、上方に移動するように反転後の前記折り畳み機構の第3トリガーバーを制御するために使用され、前記第5スライドレールは、上方に移動しその後その上方位置を維持するように反転後の前記折り畳み機構の第1トリガーバーを制御するために使用され、
前記搬出機構は、前記第1コンベヤベルトの右側に設けられ、前記第3スライドレール、第4スライドレール、前記第1コンベヤベルト及び前記搬出機構は固定機構に連結され、前記転送機構は上端の第4スライドレールの右側位置で前記折り畳み機構を180°回転して正位置にさせることができる。
【0009】
前記転送機構は、外部駆動源に接続される第2コンベヤベルトを有し、前記第2コンベヤベルトは固定機構に固定され、前記第1取付板の左側壁は何れにも第1リングが固定連結され、前記第1リングの内壁は何れにも第2リングが回転可能に連結され、前記第2リングは何れも第2コンベヤベルトの側壁に固定連結され、前記第2コンベヤベルトの外側には、前記第2コンベヤベルトの上端中央位置から前記第2コンベヤベルトの軌道に沿って反時計回り方向へ前記第2コンベヤベルトの上端右側まで延びる第1分割軌道が設けられており、
前記第1分割軌道の左端には、前記第1リングの軸を中心に前記第2コンベヤベルトの内側へ回り込む第2分割軌道が固定連結され、前記第2分割軌道の右端には、水平に設置された第3分割軌道が固定連結され、前記第3分割軌道の右側には、前記第1リングの軸を中心に前記第2コンベヤベルトの外側へ回り込む第4分割軌道に固定連結され、前記第4分割軌道の右端は前記第1分割軌道の右端に固定連結され、前記第1取付板の下端にはスライドピンが固定連結され、前記スライドピンは前記第1分割軌道、第2分割軌道、第3分割軌道及び第4分割軌道にスライド可能に連結されている。
【0010】
前記熱密封機構は、第3取付板を備え、前記第3取付板は、固定機構に固定連結され、前記第3取付板の下端部の左側には、横向き熱プレスローラ機構が設けられ、前記第3取付板の下端部の右側には、縦向き熱プレスローラ機構が設けられている。
【0011】
前記第2回転軸と連結ブロックとの間にねじりばねが設けられ、前記第2回転軸には位置決めピンが固定連結され、前記連結ブロックの前記側壁には位置規制スロットが設けられ、前記位置決めピンは前記位置規制スロットにスライド可能に連結されている。
【0012】
ティッシュペーパー製造装置を用いた、ティッシュペーパーの製造方法であって、
S1、作業時に、前記供給機構が前記ティッシュペーパーと前記包装袋を平面に上から下へと平らに並べるステップと、
S2、前記切断機構は、隣接する2つの前記折り畳み機構の隙間に沿って、前記ティッシュペーパーと前記包装袋とを継続的に分割するステップと、
S3、前記折り畳み機構により前記ティッシュペーパーと前記包装袋とを折り畳んで封入待ちの半製品のティッシュペーパーを形成し、これを前記熱密封機構によりヒートシールし、完成した前記ティッシュペーパーを前記搬出機構により装置から搬出するステップとを含む、ティッシュペーパーの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0013】
先行技術と比較して、本発明の有益な効果は、以下の通りである。
1.本発明は、ティッシュペーパーと包装袋を同時に分割し、転送機構で折り畳んでヒートシールすることにより、ティッシュペーパーと包装袋の分割・包装工程をまとめ、従来の工程を減らして作業効率を高めた。また、分割・包装を統合することにより、従来の工程でティッシュペーパーと包装袋のサイズが合わないことがあるという問題や、ティッシュペーパーの量が多すぎたり少なすぎたりすることによる原材料の無駄遣いの問題を避けることもできる。
【0014】
2.本発明は、下降する過程で配置板と回転板の折り畳みを利用して、配置板と回転板の上端のあるティッシュペーパーを折り畳むようにしながら、配置板と回転板が折り畳んだ後、折り畳んだティッシュペーパーを一度加圧して折り目を作り、折り畳んだティッシュペーパーの形を固め、折り畳み機構を利用する過程で第1トリガーバーを第1ガイドレールにトリガーさせて、全体の安定性を良くすることができる。
【0015】
3.本発明は、フィッティングシートが垂直にスライドできることにより、第1回転軸を回転板と配置板の側壁との間に設置することができ、第1回転軸が配置板から突出してティッシュペーパーを平らに敷けることができなくなり、装置が不安定になることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図4】包装袋やティッシュペーパーを除いた折り畳み機構の構造を示す模式図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係るプロセスフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1-6に示されるように、本願発明にかかるティッシュペーパー製造装置は、外付けの固定機構、材料供給機構、転送機構、複数の折り畳み機構、熱密封機構、搬出機構6、切断機構、包装袋11およびティッシュペーパー12を含む。上記転送機構は固定機構に設置され、複数の上記折り畳み機構は上記転送機構に隣接して設置され、上記材料供給機構は上記転送機構の左上側に設置されている。上記切断機構は上記材料供給機構の右側に設置され、上記熱密封機構は上記転送機構の中央部に設置され、上記搬出機構6は上記転送機構の右側に設置されている。上記包装袋11と上記ティッシュペーパー12は上記転送機構により一緒に上記転送機構の上端のある上記折り畳み機構の上端に搬送され、上記包装袋11が上記ティッシュペーパー12の上端にあり、上記切断機構により上記折り畳み機構の端部で分割される。上記折り畳み機構は上記包装袋11と上記ティッシュペーパー12を折り畳むために用いられ、上記熱密封機構は折り畳まれた上記包装袋11を封止するために用いられる。
【0018】
作業時には、転送機構の上端左側にある複数の折り畳み機構を結合して平面が得られる(なお、
図1では装置の構造を示すために、3つの折り畳み機構がしか示されていないが、実際には転送機構は
図1の左側にある2つの折り畳み機構のように転送機構の軌跡に沿って複数の折り畳み機構が密接して並んでいる)。搬出機構6はティッシュペーパー12と包装袋11を上から下に平面に敷きつめる。この過程で、転送機構が折り畳み機構を連れて右側に移動し、折り畳み機構がティッシュ12と包装袋1を連れて右側に移動し、折り畳み機構とティッシュ12と包装袋1が相対的に静止する状態にある。この過程で、切断機構が隣接する二つの折り畳み機構の間の隙間に沿ってティッシュ12と包装袋1とを継続的に分割し、ティッシュ12と包装袋1が折り畳み機構の上端において包装待ちの独立したティッシュ12と包装袋1になる。その後、折り畳み機構は、上端にある包装待ちの独立したティッシュ12と包装袋1を右方向に搬送し続け、その搬送中に、折り畳み機構はティッシュ12と包装袋1を折り畳んで包装待ちの半製品のティッシュ12のパッケージを形成し、次に折り畳み機構は半製品のティッシュ12を熱密封機構に搬送してヒートシールして完成品のティッシュ12を得る。最後に搬出機構6で完成品のティッシュ12を装置の外に搬出する。
【0019】
本発明は、ティッシュペーパー12と包装袋1を同時に分割し、転送機構で折り畳んでヒートシールすることにより、ティッシュペーパー12と包装袋1の分割・包装工程をまとめ、従来の工程を減らして作業効率を高めた。また、分割・包装を統合することにより、従来の工程でティッシュペーパー12と包装袋1のサイズが合わないことがあるという問題や、ティッシュペーパー12の量が多すぎたり少なすぎたりすることによる原材料の無駄遣いの問題を避けることもできる。
【0020】
さらに、上記折り畳み機構は、ティッシュペーパー折り畳み機構と包装袋折り畳み機構を含み、上記包装袋折り畳み機構は上記包装袋1を挟持し、上記ティッシュペーパー折り畳み機構は第1取付板21を備えている。上記第1取付板21は上記転送機構に設けられ、上記第1取付板21の上端には支持棒22が固定連結され、上記支持棒22の上端には第2取付板23が固定連結されている。上記第2取付板23には第1スライドロッド24が垂直に貫通して弾性的にかつスライド可能に連結され、上記第1スライドロッド24の上端には配置板25が固定連結され、固定連結され上記配置板25の左右両端の何れにも回転機構が連結されている。上記回転機構の何れにも回転板26が連結され、上記回転機構の後端には歯車27が設けられ、上記歯車27は回転する際に、上記回転機構により上記回転板26を上記配置板25の上端まで回転するように制御可能である。上記ティッシュペーパー12は上記配置板25の上端部に載置され、上記第2取付板23の上端後側には上記歯車27の下方と対応してラック28が固定連結されている。上記ラック28は上記歯車27と歯合可能であり、上記第1スライドロッド24の前後両側の何れにも第1トリガーバー29が固定連結され、上記転送機構の前後両側の何れにも第1ガイドレール210が設けられている。上記第1ガイドレール210は固定機構に固定連結され、上記第1ガイドレール210は第1トリガーバー29を下方に移動させることが可能である。
【0021】
作業時には、折り畳み機構は、分割後のティッシュペーパー12及び包装袋1を右側に移動させ、第1トリガーバー29が第1ガイドレール210の左端に到達すると、折り畳み機構が右側に移動し続け、第1トリガーバー29は第1ガイドレール210の下端に沿って下方に運動してから上方に運動する(第1トリガーバー29は第1ガイドレール210の下端の圧迫を受けて下方に運動し、後に第1トリガーバー29と第2取付板23との間の弾性スライド接続の弾性部材の作用で上方に移動する)。さらに、第1トリガーバー29の下方移動中に、第1トリガーバー29が第1スライドロッド24を下方に移動させ、第1スライドロッド24が配置板25を下方に移動させる。配置板25の下方移動中に、配置板25の上端にあるティッシュペーパー12がこれに伴い下方に移動し、このとき、ティッシュペーパー12と包装袋11が切り離される(包装袋11が包装袋折り畳み機構の挟持で下動できない)。その後、配置板25が歯車27と共にラック28まで移動すると、歯車27がラック28に対して相対的に下方移動して歯車27を回転させ、歯車27の回転により回転機構が回転板26を配置板25の上端まで回転することを制御し、さらに回転板26の上端にあるティッシュペーパー12を配置板25の上端まで回転させて折り畳む。その後、第1トリガーレバー29が第1スライドロッド24と共に上方に移動し、配置板25を上方に移動させて、同時に歯車27が方向転換し、配置板25及び回転板26が復位して包装袋1の下端まで戻りながら折り畳んだティッシュペーパー12を包装袋1の下端へ搬送し戻す。
【0022】
本発明は、下方移動する過程で配置板25と回転板26の折り畳みを利用して、配置板25と回転板26の上端にあるティッシュペーパー12を折り畳むようにしながら、配置板25と回転板26が折り畳んだ後、折り畳んだティッシュペーパー12を一度加圧して折り目を作り、折り畳んだティッシュペーパー12の形を固め、折り畳み機構を利用する過程で第1トリガーバー29を第1ガイドレール210にトリガーさせて、全体の安定性を良くすることができる。
【0023】
さらに、上記回転機構は2つのフィッティングシート31を含み、2つの上記フィッティングシート31はそれぞれ上記配置板25の側壁の前後端に垂直に弾性的にスライド可能に連結され、2つの上記フィッティングシート31は共同で第1回転軸32に回転連結されている。上記第1回転軸32の後端が後側の上記フィッティングシート31を貫通し、上記第1回転軸32の後端は上記歯車27に固定連結され、上記第1回転軸32の側壁には、連結ロッド33が固定連結され、上記連結ロッド33は、上記回転板26に固定連結されている。
【0024】
作業時、左側の回転機構を例にとると、歯車27が時計回りに回転すると、第1回転軸32が時計回りに回転し、第1回転軸32が回転板26を駆動して時計回りに回転することになる。回転板26の右端が配置板25の左端に接触するに伴い、歯車27が回転を続け、回転板26の右端と配置板25の左端が互いに圧迫し合うので、第1回転軸32が上方に移動する傾向にあり、さらに第1回転軸32がフィッティングシート31を駆動して上方に移動し、さらにスペースを譲り、回転板26が配置板25の上端に完全に折り畳めるようになる。歯車27が反時計方向に回転すると、回転板26は反時計方向に回転しながら回転板26と配置板25間の力が徐々に抜かれ、フィッティングシート31も徐々に下がって復位する。
【0025】
本発明は、フィッティングシート31が垂直にスライドできることにより、第1回転軸32を回転板26と配置板25の側壁との間に設置することができ、第1回転軸32が配置板25から突出してティッシュペーパーを平らに敷けることができなくなり、装置が不安定になることを回避することができる。
【0026】
さらに、上記包装袋折り畳み機構は、2つの支持クランプ41を含み、2つの上記支持クランプ41は、上記配置板25の上方の前側と後側にそれぞれ設けられ、上記支持クランプ41の上方には固定クランプ42が回転連結されている。上記支持クランプ41には駆動モータが内嵌され、上記駆動モータには位置センサが内蔵されている。上記位置センサは、上記折り畳み機構の位置に応じて上記固定クランプ42を上記支持クランプ41に対して回転させるように上記駆動モータを制御可能であり、上記支持クランプ41の左右両側の何れにも第2回転軸43が固定連結されている。上記第2回転軸43の端部の何れにも第2スライドレール44が設けられ、上記第2スライドレール44の下端には第2スライドロッド45を固定連結している。上記第2スライドロッド45は、上記第2取付板23の側壁に垂直に弾性的にかつスライド可能に連結され、上記第2回転軸43は、第2スライドレール44にスライド可能に連結され、上記第2回転軸43の端部は上記第2スライドレール44を超えている。第2回転軸43の端部において上記第2スライドレール44を超えた部分には、連結ブロック46が回転連結され、上記連結ブロック46の下端には伸縮ロッド47が固定連結されている。上記伸縮ロッド47の下端にはスライダー48が固定連結され、上記スライダー48の下端にはスライドロッド49が設けられている。上記スライドロッド49は第2取付板23の側壁に固定連結され、上記スライダー48は、上記スライドロッド49の上端に弾性的にかつスライド可能に連結されている。上記スライダー48には、上記第2取付板23から離れる一方の側壁の何れにも第1リンク410が固定連結されている。前後方向において同じ側にある2つの上記第1リンク410が共同で第2リンク411に固定連結され、上記第2リンク411の側壁の何れにも第2トリガーバー412が長手方向において固定連結されている。上記第2スライドロッド45において第2取付板23から離れる一方の側壁は何れも第3リンク413が固定連結され、前後方向において同じ側にある2つの上記第3リンク413は第4リンク414が共同で固定連結されている。上記第4リンク414の側壁の何れにも第3トリガーバー418が長手方向において固定連結されている。
【0027】
上記転送機構は、上記折り畳み機構を上部中央位置で180°回転して反転させることができ、上記転送機構内において反転後の上記折り畳み機構の固定クランプ42の下方には第1コンベヤベルト5が設けられ、上記第1コンベヤベルト5の上方の前側及び後側には第3スライドレール415が設けられている。上記第3スライドレール415の右側には第4スライドレール416が設けられ、上記第3スライドレール415の上方左側には第5スライドレール417が設けられている。
【0028】
上記第3スライドレール415は、上記折り畳み機構の内部に移動するように上記第2トリガーバー412を制御するために使用され、上記第4スライドレール416は、上方に移動するように反転後の上記折り畳み機構の第3トリガーバー418を制御するために使用される。上記第5スライドレール417は、上方に移動しその後その上方位置を維持するように反転後の上記折り畳み機構の第1トリガーバー29を制御するために使用される。上記搬出機構6は、上記第1コンベヤベルト5の右側に設けられ、上記第3スライドレール415、第4スライドレール416、上記第1コンベヤベルト5及び上記搬出機構6は固定機構に連結されている。上記転送機構は上端の第4スライドレール416の右側位置で上記折り畳み機構を180°回転して正位置にさせることができる。
作業時、折り畳み機構は転送機構上端の中央位置を通過して180°上下反転し、反転後、折り畳み機構は第1コンベヤベルト5の上端まで右方向に移動し続け、このとき包装袋11とティッシュペーパー12は第1コンベヤベルト5の上端を通して支持される。第1コンベヤベルト5は折り畳み機構の右方向への移動と同じ速度を保つことによって包装袋11とティッシュペーパー12を折り畳み機構の端部位置に留め、折り畳み機構は、最初に第5のスライド417を通過する。第1のスライドロッド24が第5スライドレール417の圧迫を受けて上方に移動し、これによって配置板25および回転板26が上方に移動して折り畳まれ、装置のその後の動作に対してスペースを譲る。次に第2リンク411が第3スライドレール415を通過して第3スライドレール415の圧迫を受けてティッシュペーパー12の中央に向かって動き、これによって第2回転軸43が第2スライドレール44に沿って移動し、支持クランプ41及び固定クランプ42が包装袋11の縁部をティッシュペーパー12の上端部の中央部に向けて移動させる。包装袋11がティッシュペーパー12を包むようにし、前後両側の支持クランプ41と固定クランプ42がティッシュペーパー12の中央で接触した後、第2回転軸43は前後両側の支持クランプ41と固定クランプ42を駆動してティッシュペーパー12の中央に向かって移動させ続ける。その時点で前後両側の支持クランプ41と固定クランプ42が互いに圧迫して、前後両側の支持クランプ41と固定クランプ42は、前後両側の支持クランプ41の上面同士を合わせるように下方に回動する(支持クランプ41は、支持クランプ41の端部に設けられた面取りによって下方に回動することが可能になっている)。同時に、包装袋11の前縁と後縁を合わせ、その後、折り畳み機構が右方向に移動を続け、包装袋11の合わさった前縁と後縁を熱密封機構に進入させる。この時、包装袋11の前縁と後縁を熱密封機構で固定し、折り畳んだ状態を維持する(実際の生産では、包装袋11の折り曲げ部に圧痕をつけるために材料供給機構に追加の圧痕装置を設けることができるので、より包装袋11の形態を簡単に固定させることができる)。そして、位置センサが駆動モータを制御して固定クランプ板42を支持クランプ板41に対して上方に回転駆動して包装袋11を緩め、第4リンク414が第4スライドレール416を通過して第4スライドレール416の圧迫を受けて上方に移動する。そのため、第4スライドレール416が第2スライドロッド45を駆動して上方に移動し、第2スライドロッド45が第2スライドレール44を駆動して上方に移動する。これにより、支持クランプ41が上方に移動して包装袋11から離れ、同時に包装袋11とティッシュペーパー12は折り畳み機構から完全に離脱し、第1コンベア5によって搬送され、熱密封機構を経て、搬出機構6によって搬送される。そして、折り畳み機構は、転送機構によって回転されて配置され、転送機構の上端部の左側へ往復移動して包装袋11とティッシュペーパー12の搬送に供される。この過程で折り畳み機構が転送機構の上端の左側に移動した後、位置センサが駆動モータを制御して固定クランプ42を支持クランプ41に対して回転駆動し、支持クランプ41と連動して包装袋11を保持する。上記のように往復する。
【0029】
本発明は、包装袋11とティッシュペーパー12が折り畳み機構から外れるように折り畳み機構を反転させるので、工程手段が簡単で、精密部品の使用を減らし、装置のコスト投資を減らし、装置の使用時の安定性を向上させた。
【0030】
さらに、上記転送機構は、外部駆動源を有する第2コンベヤベルト71を有し、上記第2コンベヤベルト71は固定機構に固定されている。上記第1取付板21の左側壁は何れにも第1リング72が固定連結され、上記第1リング72の内壁は何れにも第2リング73が回転可能に連結され、上記第2リング73は何れも第2コンベヤベルト71の側壁に固定連結されている。上記第2コンベヤベルト71の外側には、上記第2コンベヤベルト71の上端中央位置から上記第2コンベヤベルト71の軌道に沿って反時計回り方向へ上記第2コンベヤベルト71の上端右側まで延びる第1分割軌道74が設けられている。上記第1分割軌道74の左端には、上記第1リング72の軸を中心に上記第2コンベヤベルト71の内側へ回り込む第2分割軌道75が固定連結されている。上記第2分割軌道75の右端には、水平に設置された第3分割軌道76が固定連結され、上記第3分割軌道76の右側には、上記第1リング72の軸を中心に上記第2コンベヤベルトの外側へ回り込む第4分割軌道77に固定連結されている。上記第4分割軌道77の右端は上記第1分割軌道74の右端に固定連結されている。上記第1取付板21の下端にはスライドピン78が固定連結されている。上記スライドピン78は上記第1分割軌道74、第2分割軌道75、第3分割軌道76及び第4分割軌道77にスライド可能に連結されている。
【0031】
作業時、第2コンベヤベルト71が第2リング73を動かし、第2リング73は第1リング72を介して折り畳み機構を移動させる。スライドピン78は、第1分割軌道74、第2分割軌道75、第3分割軌道76および第4分割軌道77内の位置をスライドすることによって第1リング72の回転角を制御し、従って折り畳み機構の回転角度を制御する。
【0032】
さらに、上記熱密封機構は、第3取付板81を備え、上記第3取付板81は、固定機構に固定連結されている。上記第3取付板81の下端部の左側には、横向き熱プレスローラ機構82が設けられ、上記第3取付板81の下端部の右側には、縦向き熱プレスローラ機構83が設けられている。
【0033】
作業時には、まず、横向き熱プレスローラ機構82により折り畳んだ包装袋11の前後の縁部をヒートシールしてから、縦向き熱プレスローラ機構83により包装袋11の左右両端をヒートシールする。
【0034】
さらに、上記第2回転軸43と連結ブロック46との間にねじりばねが設けられ、上記第2回転軸43には位置決めピン91が固定連結され、上記連結ブロック46の上記側壁には位置規制スロット92が設けられ、上記位置決めピン91は上記位置規制スロット92にスライド可能に連結されている。
【0035】
作業時、第2回転軸43が連結ブロック46に対して回転すると、その回転角度は位置規制スロット92によって制限され、ねじりばねによってリセットされる。
以下のようなティッシュペーパーの製造方法は提供された。
【0036】
S1、作業時に、上記材料供給機構が上記ティッシュペーパー12と上記包装袋11を平面に上から下へと平らに並べるステップと、
S2、上記切断機構は、隣接する2つの上記折り畳み機構の隙間に沿って、上記ティッシュペーパー12と上記包装袋1とを継続的に分割するステップと、
S3、上記折り畳み機構により上記ティッシュペーパー12と上記包装袋1とを折り畳んで封入待ちの半製品のティッシュペーパー12を形成し、これを上記熱密封機構によりヒートシールし、完成した上記ティッシュペーパー12を上記搬出機構6により装置外に搬送するステップとを含む。
【符号の説明】
【0037】
包装袋11、ティッシュペーパー12、第1取付板21、支持棒22、第2取付板23、第1スライドロッド24、配置板25、回転板26、歯車27、ラック28、第1トリガーバー29、第1ガイドレール210、フィッティングシート31、第1回転軸32、連結ロッド33、支持クランプ41、固定クランプ42、第2回転軸43、第2スライドレール44、第2スライドロッド45、連結ブロック46、伸縮ロッド47、スライダー48、スライドロッド49、第1リンク410、第2リンク411、第2トリガーバー412、第3リンク413、第4リンク414、第3スライドレール415、第4スライドレール416、第5スライドレール417、第3トリガーバー418、第1コンベヤベルト5、搬出機構6、第2コンベヤベルト71、第1リング72、第2リング73、第1分割軌道74、第2分割軌道75、第3分割軌道76、第4分割軌道77、スライドピン78、第3取付板81、横向き熱プレスローラ機構82、縦向き熱プレスローラ機構83、位置決めピン91、位置規制スロット92
【手続補正書】
【提出日】2023-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ティッシュペーパー製造の技術分野に関し、特にティッシュペーパーを製造するための方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2003-010064号公報)には、ティッシュペーパーが記載されている。ティッシュペーパーは、塩素、漂白剤、アルコール、木材パルプ、再生可能資源を成分とする生活必需品である。ティッシュペーパーには様々な種類があり、特にトイレットペーパーとしての用途は広い。ティッシュペーパーの健康と衛生を確保するために、ティッシュペーパー包装袋の品質が特に重要である。
【0003】
従来のティッシュペーパー製造工程では、まずティッシュペーパーをスリットして折り畳んだ後、封入する必要がある。包装工程全体では、ティッシュペーパーと包装袋を別々にスリットする必要があり、一度にスリットして包装できないため、包装工程全体の作業量が増え、加工・生産効率が下がり、生産コストと時間コストが大幅に増加していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために、ティッシュペーパーの製造方法および装置を提供する。
本発明の目的は、従来のティッシュペーパー製造工程における、まずティッシュペーパーをスリットして折り畳んだ後、封入する必要があり、包装工程全体では、ティッシュペーパーと包装袋を別々にスリットする必要があり、一度に包装をスリットできないため、包装工程全体の作業量が増え、加工・生産効率が下がり、生産コストと時間コストが大幅に増加する問題を解決するティッシュペーパー製造方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本願発明は、
外付けの固定機構、材料供給機構、転送機構、複数の折り畳み機構、熱密封機構、搬出機構、切断機構、包装袋およびティッシュペーパーを含み、前記転送機構は固定機構に設置され、複数の前記折り畳み機構は前記転送機構に隣接して設置され、前記材料供給機構は前記転送機構の左上側に設置され、前記切断機構は前記材料供給機構の右側に設置され、前記熱密封機構は前記転送機構の中央部に設置され、前記搬出機構は前記転送機構の右側に設置され、前記包装袋と前記ティッシュペーパーは前記転送機構により一緒に前記転送機構の上端にある前記折り畳み機構の上端に搬送され、前記包装袋が前記ティッシュペーパーの上端にあり、前記切断機構により前記折り畳み機構の端部で分割され、前記折り畳み機構は前記包装袋と前記ティッシュペーパーを折り畳むために用いられ、前記熱密封機構は折り畳まれた前記包装袋を封止するために用いられる、ティッシュペーパー製造装置を提供する。
【0007】
さらに、前記折り畳み機構は、ティッシュペーパー折り畳み機構と包装袋折り畳み機構とを含み、前記包装袋折り畳み機構は前記包装袋を挟持し、前記ティッシュペーパー折り畳み機構は第1取付板を備え、前記第1取付板は前記転送機構に設けられ、前記第1取付板の上端には支持棒が固定連結され、前記支持棒の上端には第2取付板が固定連結され、前記第2取付板には第1スライドロッドが垂直に貫通して弾性的にかつスライド可能に連結され、前記第1スライドロッドの上端には配置板が固定連結され、前記配置板の左右両端の何れにも回転機構が連結され、前記回転機構の何れにも回転板が連結され、前記回転機構の後端には歯車が設けられ、前記歯車は回転する際に、前記回転機構により前記回転板を前記配置板の上端まで回転するように制御可能であり、前記ティッシュペーパーは前記配置板の上端部に載置され、前記第2取付板の上端後側には前記歯車の下方と対応してラックが固定連結され、前記ラックは前記歯車と歯合可能であり、前記第1スライドロッドの前後両側の何れにも第1トリガーバーが固定連結され、前記転送機構の前後両側の何れにも第1ガイドレールが設けられ、前記第1ガイドレールは固定機構に固定連結され、前記第1ガイドレールは前記第1トリガーバーを下方に移動させることが可能である。
【0008】
さらに、前記回転機構は2つのフィッティングシートを含み、2つの前記フィッティングシートはそれぞれ前記配置板の側壁の前後端に垂直に弾性的にかつスライド可能に連結され、2つの前記フィッティングシートは共同で第1回転軸に回転連結され、前記第1回転軸の後端が後側の前記フィッティングシートを貫通し、前記第1回転軸の後端は前記歯車に固定連結され、前記第1回転軸の側壁には、連結ロッドが固定連結され、前記連結ロッドは、前記回転板に固定連結されている。
【0009】
さらに、前記包装袋折り畳み機構は、2つの支持クランプを含み、2つの前記支持クランプは、前記配置板の上方の前側と後側にそれぞれ設けられ、前記支持クランプの上方には固定クランプが回転連結され、前記支持クランプには駆動モータが内嵌され、前記駆動モータには位置センサが内蔵され、前記位置センサは、前記折り畳み機構の位置に応じて前記固定クランプを前記支持クランプに対して回転させるように前記駆動モータを制御可能であり、前記支持クランプの左右両側の何れにも第2回転軸が固定連結され、
前記第2回転軸は端部の何れにも第2スライドレールが設けられ、前記第2スライドレールの下端には第2スライドロッドが固定連結され、前記第2スライドロッドは、前記第2取付板の側壁に垂直に弾性的にかつスライド可能に連結され、前記第2回転軸は、第2スライドレールにスライド可能に連結され、前記第2回転軸の端部は前記第2スライドレールを超えており、
第2回転軸の端部において前記第2スライドレールを超えた部分には、連結ブロックが回転連結され、前記連結ブロックの下端には伸縮ロッドが固定連結され、前記伸縮ロッドの下端にはスライダーが固定連結され、前記スライダーの下端にはスライドロッドが設けられ、前記スライドロッドは第2取付板の側壁に固定連結され、前記スライダーは、前記スライドロッドの上端に弾性的にかつスライド可能に連結され、前記スライダーには、前記第2取付板から離れる一方の側壁の何れにも第1リンクが固定連結され、前後方向において同じ側にある2つの前記第1リンクが共同で第2リンクに固定連結され、前記第2リンクの側壁の何れにも第2トリガーバーが長手方向において固定連結され、前記第2スライドロッドにおいて第2取付板から離れる一方の側壁は何れも第3リンクが固定連結され、前後方向において同じ側にある2つの前記第3リンクは第4リンクが共同で固定連結され、前記第4リンクの側壁は何れにも第3トリガーバーが長手方向において固定連結され、
前記転送機構は、前記折り畳み機構を上部中央位置で180°回転して反転させることができ、前記転送機構内において反転後の前記折り畳み機構の固定クランプの下方には第1コンベヤベルトが設けられ、前記第1コンベヤベルトの上方の前側及び後側には第3スライドレールが設けられ、前記第3スライドレールの右側には第4スライドレールが設けられ、前記第3スライドレールの上方左側には第5スライドレールが設けられ、
前記第3スライドレールは、前記折り畳み機構の内部に移動ように前記第2トリガーバーを制御するために使用され、前記第4スライドレールは、上方に移動するように反転後の前記折り畳み機構の第3トリガーバーを制御するために使用され、前記第5スライドレールは、上方に移動しその後その上方位置を維持するように反転後の前記折り畳み機構の第1トリガーバーを制御するために使用され、
前記搬出機構は、前記第1コンベヤベルトの右側に設けられ、前記第3スライドレール、第4スライドレール、前記第1コンベヤベルト及び前記搬出機構は固定機構に連結され、前記転送機構は上端の第4スライドレールの右側位置で前記折り畳み機構を180°回転して正位置にさせることができる。
【0010】
前記転送機構は、外部駆動源に接続される第2コンベヤベルトを有し、前記第2コンベヤベルトは固定機構に固定され、前記第1取付板の左側壁は何れにも第1リングが固定連結され、前記第1リングの内壁は何れにも第2リングが回転可能に連結され、前記第2リングは何れも第2コンベヤベルトの側壁に固定連結され、前記第2コンベヤベルトの外側には、前記第2コンベヤベルトの上端中央位置から前記第2コンベヤベルトの軌道に沿って反時計回り方向へ前記第2コンベヤベルトの上端右側まで延びる第1分割軌道が設けられており、
前記第1分割軌道の左端には、前記第1リングの軸を中心に前記第2コンベヤベルトの内側へ回り込む第2分割軌道が固定連結され、前記第2分割軌道の右端には、水平に設置された第3分割軌道が固定連結され、前記第3分割軌道の右側には、前記第1リングの軸を中心に前記第2コンベヤベルトの外側へ回り込む第4分割軌道に固定連結され、前記第4分割軌道の右端は前記第1分割軌道の右端に固定連結され、前記第1取付板の下端にはスライドピンが固定連結され、前記スライドピンは前記第1分割軌道、第2分割軌道、第3分割軌道及び第4分割軌道にスライド可能に連結されている。
【0011】
前記熱密封機構は、第3取付板を備え、前記第3取付板は、固定機構に固定連結され、前記第3取付板の下端部の左側には、横向き熱プレスローラ機構が設けられ、前記第3取付板の下端部の右側には、縦向き熱プレスローラ機構が設けられている。
【0012】
前記第2回転軸と連結ブロックとの間にねじりばねが設けられ、前記第2回転軸には位置決めピンが固定連結され、前記連結ブロックの前記側壁には位置規制スロットが設けられ、前記位置決めピンは前記位置規制スロットにスライド可能に連結されている。
【0013】
ティッシュペーパー製造装置を用いた、ティッシュペーパーの製造方法であって、
S1、作業時に、前記供給機構が前記ティッシュペーパーと前記包装袋を平面に上から下へと平らに並べるステップと、
S2、前記切断機構は、隣接する2つの前記折り畳み機構の隙間に沿って、前記ティッシュペーパーと前記包装袋とを継続的に分割するステップと、
S3、前記折り畳み機構により前記ティッシュペーパーと前記包装袋とを折り畳んで封入待ちの半製品のティッシュペーパーを形成し、これを前記熱密封機構によりヒートシールし、完成した前記ティッシュペーパーを前記搬出機構により装置から搬出するステップとを含む、ティッシュペーパーの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0014】
先行技術と比較して、本発明の有益な効果は、以下の通りである。
1.本発明は、ティッシュペーパーと包装袋を同時に分割し、転送機構で折り畳んでヒートシールすることにより、ティッシュペーパーと包装袋の分割・包装工程をまとめ、従来の工程を減らして作業効率を高めた。また、分割・包装を統合することにより、従来の工程でティッシュペーパーと包装袋のサイズが合わないことがあるという問題や、ティッシュペーパーの量が多すぎたり少なすぎたりすることによる原材料の無駄遣いの問題を避けることもできる。
【0015】
2.本発明は、下降する過程で配置板と回転板の折り畳みを利用して、配置板と回転板の上端のあるティッシュペーパーを折り畳むようにしながら、配置板と回転板が折り畳んだ後、折り畳んだティッシュペーパーを一度加圧して折り目を作り、折り畳んだティッシュペーパーの形を固め、折り畳み機構を利用する過程で第1トリガーバーを第1ガイドレールにトリガーさせて、全体の安定性を良くすることができる。
【0016】
3.本発明は、フィッティングシートが垂直にスライドできることにより、第1回転軸を回転板と配置板の側壁との間に設置することができ、第1回転軸が配置板から突出してティッシュペーパーを平らに敷けることができなくなり、装置が不安定になることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図4】包装袋やティッシュペーパーを除いた折り畳み機構の構造を示す模式図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係るプロセスフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1-6に示されるように、本願発明にかかるティッシュペーパー製造装置は、外付けの固定機構、材料供給機構、転送機構、複数の折り畳み機構、熱密封機構、搬出機構6、切断機構、包装袋11およびティッシュペーパー12を含む。上記転送機構は固定機構に設置され、複数の上記折り畳み機構は上記転送機構に隣接して設置され、上記材料供給機構は上記転送機構の左上側に設置されている。上記切断機構は上記材料供給機構の右側に設置され、上記熱密封機構は上記転送機構の中央部に設置され、上記搬出機構6は上記転送機構の右側に設置されている。上記包装袋11と上記ティッシュペーパー12は上記転送機構により一緒に上記転送機構の上端のある上記折り畳み機構の上端に搬送され、上記包装袋11が上記ティッシュペーパー12の上端にあり、上記切断機構により上記折り畳み機構の端部で分割される。上記折り畳み機構は上記包装袋11と上記ティッシュペーパー12を折り畳むために用いられ、上記熱密封機構は折り畳まれた上記包装袋11を封止するために用いられる。
【0019】
作業時には、転送機構の上端左側にある複数の折り畳み機構を結合して平面が得られる(なお、
図1では装置の構造を示すために、3つの折り畳み機構がしか示されていないが、実際には転送機構は
図1の左側にある2つの折り畳み機構のように転送機構の軌跡に沿って複数の折り畳み機構が密接して並んでいる)。搬出機構6はティッシュペーパー12と包装袋11を上から下に平面に敷きつめる。この過程で、転送機構が折り畳み機構を連れて右側に移動し、折り畳み機構がティッシュ12と包装袋1を連れて右側に移動し、折り畳み機構とティッシュ12と包装袋1が相対的に静止する状態にある。この過程で、切断機構が隣接する二つの折り畳み機構の間の隙間に沿ってティッシュ12と包装袋1とを継続的に分割し、ティッシュ12と包装袋1が折り畳み機構の上端において包装待ちの独立したティッシュ12と包装袋1になる。その後、折り畳み機構は、上端にある包装待ちの独立したティッシュ12と包装袋1を右方向に搬送し続け、その搬送中に、折り畳み機構はティッシュ12と包装袋1を折り畳んで包装待ちの半製品のティッシュ12のパッケージを形成し、次に折り畳み機構は半製品のティッシュ12を熱密封機構に搬送してヒートシールして完成品のティッシュ12を得る。最後に搬出機構6で完成品のティッシュ12を装置の外に搬出する。
【0020】
本発明は、ティッシュペーパー12と包装袋1を同時に分割し、転送機構で折り畳んでヒートシールすることにより、ティッシュペーパー12と包装袋1の分割・包装工程をまとめ、従来の工程を減らして作業効率を高めた。また、分割・包装を統合することにより、従来の工程でティッシュペーパー12と包装袋1のサイズが合わないことがあるという問題や、ティッシュペーパー12の量が多すぎたり少なすぎたりすることによる原材料の無駄遣いの問題を避けることもできる。
【0021】
さらに、上記折り畳み機構は、ティッシュペーパー折り畳み機構と包装袋折り畳み機構を含み、上記包装袋折り畳み機構は上記包装袋1を挟持し、上記ティッシュペーパー折り畳み機構は第1取付板21を備えている。上記第1取付板21は上記転送機構に設けられ、上記第1取付板21の上端には支持棒22が固定連結され、上記支持棒22の上端には第2取付板23が固定連結されている。上記第2取付板23には第1スライドロッド24が垂直に貫通して弾性的にかつスライド可能に連結され、上記第1スライドロッド24の上端には配置板25が固定連結され、固定連結され上記配置板25の左右両端の何れにも回転機構が連結されている。上記回転機構の何れにも回転板26が連結され、上記回転機構の後端には歯車27が設けられ、上記歯車27は回転する際に、上記回転機構により上記回転板26を上記配置板25の上端まで回転するように制御可能である。上記ティッシュペーパー12は上記配置板25の上端部に載置され、上記第2取付板23の上端後側には上記歯車27の下方と対応してラック28が固定連結されている。上記ラック28は上記歯車27と歯合可能であり、上記第1スライドロッド24の前後両側の何れにも第1トリガーバー29が固定連結され、上記転送機構の前後両側の何れにも第1ガイドレール210が設けられている。上記第1ガイドレール210は固定機構に固定連結され、上記第1ガイドレール210は第1トリガーバー29を下方に移動させることが可能である。
【0022】
作業時には、折り畳み機構は、分割後のティッシュペーパー12及び包装袋1を右側に移動させ、第1トリガーバー29が第1ガイドレール210の左端に到達すると、折り畳み機構が右側に移動し続け、第1トリガーバー29は第1ガイドレール210の下端に沿って下方に運動してから上方に運動する(第1トリガーバー29は第1ガイドレール210の下端の圧迫を受けて下方に運動し、後に第1トリガーバー29と第2取付板23との間の弾性スライド接続の弾性部材の作用で上方に移動する)。さらに、第1トリガーバー29の下方移動中に、第1トリガーバー29が第1スライドロッド24を下方に移動させ、第1スライドロッド24が配置板25を下方に移動させる。配置板25の下方移動中に、配置板25の上端にあるティッシュペーパー12がこれに伴い下方に移動し、このとき、ティッシュペーパー12と包装袋11が切り離される(包装袋11が包装袋折り畳み機構の挟持で下動できない)。その後、配置板25が歯車27と共にラック28まで移動すると、歯車27がラック28に対して相対的に下方移動して歯車27を回転させ、歯車27の回転により回転機構が回転板26を配置板25の上端まで回転することを制御し、さらに回転板26の上端にあるティッシュペーパー12を配置板25の上端まで回転させて折り畳む。その後、第1トリガーレバー29が第1スライドロッド24と共に上方に移動し、配置板25を上方に移動させて、同時に歯車27が方向転換し、配置板25及び回転板26が復位して包装袋1の下端まで戻りながら折り畳んだティッシュペーパー12を包装袋1の下端へ搬送し戻す。
【0023】
本発明は、下方移動する過程で配置板25と回転板26の折り畳みを利用して、配置板25と回転板26の上端にあるティッシュペーパー12を折り畳むようにしながら、配置板25と回転板26が折り畳んだ後、折り畳んだティッシュペーパー12を一度加圧して折り目を作り、折り畳んだティッシュペーパー12の形を固め、折り畳み機構を利用する過程で第1トリガーバー29を第1ガイドレール210にトリガーさせて、全体の安定性を良くすることができる。
【0024】
さらに、上記回転機構は2つのフィッティングシート31を含み、2つの上記フィッティングシート31はそれぞれ上記配置板25の側壁の前後端に垂直に弾性的にスライド可能に連結され、2つの上記フィッティングシート31は共同で第1回転軸32に回転連結されている。上記第1回転軸32の後端が後側の上記フィッティングシート31を貫通し、上記第1回転軸32の後端は上記歯車27に固定連結され、上記第1回転軸32の側壁には、連結ロッド33が固定連結され、上記連結ロッド33は、上記回転板26に固定連結されている。
【0025】
作業時、左側の回転機構を例にとると、歯車27が時計回りに回転すると、第1回転軸32が時計回りに回転し、第1回転軸32が回転板26を駆動して時計回りに回転することになる。回転板26の右端が配置板25の左端に接触するに伴い、歯車27が回転を続け、回転板26の右端と配置板25の左端が互いに圧迫し合うので、第1回転軸32が上方に移動する傾向にあり、さらに第1回転軸32がフィッティングシート31を駆動して上方に移動し、さらにスペースを譲り、回転板26が配置板25の上端に完全に折り畳めるようになる。歯車27が反時計方向に回転すると、回転板26は反時計方向に回転しながら回転板26と配置板25間の力が徐々に抜かれ、フィッティングシート31も徐々に下がって復位する。
【0026】
本発明は、フィッティングシート31が垂直にスライドできることにより、第1回転軸32を回転板26と配置板25の側壁との間に設置することができ、第1回転軸32が配置板25から突出してティッシュペーパーを平らに敷けることができなくなり、装置が不安定になることを回避することができる。
【0027】
さらに、上記包装袋折り畳み機構は、2つの支持クランプ41を含み、2つの上記支持クランプ41は、上記配置板25の上方の前側と後側にそれぞれ設けられ、上記支持クランプ41の上方には固定クランプ42が回転連結されている。上記支持クランプ41には駆動モータが内嵌され、上記駆動モータには位置センサが内蔵されている。上記位置センサは、上記折り畳み機構の位置に応じて上記固定クランプ42を上記支持クランプ41に対して回転させるように上記駆動モータを制御可能であり、上記支持クランプ41の左右両側の何れにも第2回転軸43が固定連結されている。上記第2回転軸43の端部の何れにも第2スライドレール44が設けられ、上記第2スライドレール44の下端には第2スライドロッド45を固定連結している。上記第2スライドロッド45は、上記第2取付板23の側壁に垂直に弾性的にかつスライド可能に連結され、上記第2回転軸43は、第2スライドレール44にスライド可能に連結され、上記第2回転軸43の端部は上記第2スライドレール44を超えている。第2回転軸43の端部において上記第2スライドレール44を超えた部分には、連結ブロック46が回転連結され、上記連結ブロック46の下端には伸縮ロッド47が固定連結されている。上記伸縮ロッド47の下端にはスライダー48が固定連結され、上記スライダー48の下端にはスライドロッド49が設けられている。上記スライドロッド49は第2取付板23の側壁に固定連結され、上記スライダー48は、上記スライドロッド49の上端に弾性的にかつスライド可能に連結されている。上記スライダー48には、上記第2取付板23から離れる一方の側壁の何れにも第1リンク410が固定連結されている。前後方向において同じ側にある2つの上記第1リンク410が共同で第2リンク411に固定連結され、上記第2リンク411の側壁の何れにも第2トリガーバー412が長手方向において固定連結されている。上記第2スライドロッド45において第2取付板23から離れる一方の側壁は何れも第3リンク413が固定連結され、前後方向において同じ側にある2つの上記第3リンク413は第4リンク414が共同で固定連結されている。上記第4リンク414の側壁の何れにも第3トリガーバー418が長手方向において固定連結されている。
【0028】
上記転送機構は、上記折り畳み機構を上部中央位置で180°回転して反転させることができ、上記転送機構内において反転後の上記折り畳み機構の固定クランプ42の下方には第1コンベヤベルト5が設けられ、上記第1コンベヤベルト5の上方の前側及び後側には第3スライドレール415が設けられている。上記第3スライドレール415の右側には第4スライドレール416が設けられ、上記第3スライドレール415の上方左側には第5スライドレール417が設けられている。
【0029】
上記第3スライドレール415は、上記折り畳み機構の内部に移動するように上記第2トリガーバー412を制御するために使用され、上記第4スライドレール416は、上方に移動するように反転後の上記折り畳み機構の第3トリガーバー418を制御するために使用される。上記第5スライドレール417は、上方に移動しその後その上方位置を維持するように反転後の上記折り畳み機構の第1トリガーバー29を制御するために使用される。上記搬出機構6は、上記第1コンベヤベルト5の右側に設けられ、上記第3スライドレール415、第4スライドレール416、上記第1コンベヤベルト5及び上記搬出機構6は固定機構に連結されている。上記転送機構は上端の第4スライドレール416の右側位置で上記折り畳み機構を180°回転して正位置にさせることができる。
作業時、折り畳み機構は転送機構上端の中央位置を通過して180°上下反転し、反転後、折り畳み機構は第1コンベヤベルト5の上端まで右方向に移動し続け、このとき包装袋11とティッシュペーパー12は第1コンベヤベルト5の上端を通して支持される。第1コンベヤベルト5は折り畳み機構の右方向への移動と同じ速度を保つことによって包装袋11とティッシュペーパー12を折り畳み機構の端部位置に留め、折り畳み機構は、最初に第5のスライド417を通過する。第1のスライドロッド24が第5スライドレール417の圧迫を受けて上方に移動し、これによって配置板25および回転板26が上方に移動して折り畳まれ、装置のその後の動作に対してスペースを譲る。次に第2リンク411が第3スライドレール415を通過して第3スライドレール415の圧迫を受けてティッシュペーパー12の中央に向かって動き、これによって第2回転軸43が第2スライドレール44に沿って移動し、支持クランプ41及び固定クランプ42が包装袋11の縁部をティッシュペーパー12の上端部の中央部に向けて移動させる。包装袋11がティッシュペーパー12を包むようにし、前後両側の支持クランプ41と固定クランプ42がティッシュペーパー12の中央で接触した後、第2回転軸43は前後両側の支持クランプ41と固定クランプ42を駆動してティッシュペーパー12の中央に向かって移動させ続ける。その時点で前後両側の支持クランプ41と固定クランプ42が互いに圧迫して、前後両側の支持クランプ41と固定クランプ42は、前後両側の支持クランプ41の上面同士を合わせるように下方に回動する(支持クランプ41は、支持クランプ41の端部に設けられた面取りによって下方に回動することが可能になっている)。同時に、包装袋11の前縁と後縁を合わせ、その後、折り畳み機構が右方向に移動を続け、包装袋11の合わさった前縁と後縁を熱密封機構に進入させる。この時、包装袋11の前縁と後縁を熱密封機構で固定し、折り畳んだ状態を維持する(実際の生産では、包装袋11の折り曲げ部に圧痕をつけるために材料供給機構に追加の圧痕装置を設けることができるので、より包装袋11の形態を簡単に固定させることができる)。そして、位置センサが駆動モータを制御して固定クランプ板42を支持クランプ板41に対して上方に回転駆動して包装袋11を緩め、第4リンク414が第4スライドレール416を通過して第4スライドレール416の圧迫を受けて上方に移動する。そのため、第4スライドレール416が第2スライドロッド45を駆動して上方に移動し、第2スライドロッド45が第2スライドレール44を駆動して上方に移動する。これにより、支持クランプ41が上方に移動して包装袋11から離れ、同時に包装袋11とティッシュペーパー12は折り畳み機構から完全に離脱し、第1コンベア5によって搬送され、熱密封機構を経て、搬出機構6によって搬送される。そして、折り畳み機構は、転送機構によって回転されて配置され、転送機構の上端部の左側へ往復移動して包装袋11とティッシュペーパー12の搬送に供される。この過程で折り畳み機構が転送機構の上端の左側に移動した後、位置センサが駆動モータを制御して固定クランプ42を支持クランプ41に対して回転駆動し、支持クランプ41と連動して包装袋11を保持する。上記のように往復する。
【0030】
本発明は、包装袋11とティッシュペーパー12が折り畳み機構から外れるように折り畳み機構を反転させるので、工程手段が簡単で、精密部品の使用を減らし、装置のコスト投資を減らし、装置の使用時の安定性を向上させた。
【0031】
さらに、上記転送機構は、外部駆動源を有する第2コンベヤベルト71を有し、上記第2コンベヤベルト71は固定機構に固定されている。上記第1取付板21の左側壁は何れにも第1リング72が固定連結され、上記第1リング72の内壁は何れにも第2リング73が回転可能に連結され、上記第2リング73は何れも第2コンベヤベルト71の側壁に固定連結されている。上記第2コンベヤベルト71の外側には、上記第2コンベヤベルト71の上端中央位置から上記第2コンベヤベルト71の軌道に沿って反時計回り方向へ上記第2コンベヤベルト71の上端右側まで延びる第1分割軌道74が設けられている。上記第1分割軌道74の左端には、上記第1リング72の軸を中心に上記第2コンベヤベルト71の内側へ回り込む第2分割軌道75が固定連結されている。上記第2分割軌道75の右端には、水平に設置された第3分割軌道76が固定連結され、上記第3分割軌道76の右側には、上記第1リング72の軸を中心に上記第2コンベヤベルトの外側へ回り込む第4分割軌道77に固定連結されている。上記第4分割軌道77の右端は上記第1分割軌道74の右端に固定連結されている。上記第1取付板21の下端にはスライドピン78が固定連結されている。上記スライドピン78は上記第1分割軌道74、第2分割軌道75、第3分割軌道76及び第4分割軌道77にスライド可能に連結されている。
【0032】
作業時、第2コンベヤベルト71が第2リング73を動かし、第2リング73は第1リング72を介して折り畳み機構を移動させる。スライドピン78は、第1分割軌道74、第2分割軌道75、第3分割軌道76および第4分割軌道77内の位置をスライドすることによって第1リング72の回転角を制御し、従って折り畳み機構の回転角度を制御する。
【0033】
さらに、上記熱密封機構は、第3取付板81を備え、上記第3取付板81は、固定機構に固定連結されている。上記第3取付板81の下端部の左側には、横向き熱プレスローラ機構82が設けられ、上記第3取付板81の下端部の右側には、縦向き熱プレスローラ機構83が設けられている。
【0034】
作業時には、まず、横向き熱プレスローラ機構82により折り畳んだ包装袋11の前後の縁部をヒートシールしてから、縦向き熱プレスローラ機構83により包装袋11の左右両端をヒートシールする。
【0035】
さらに、上記第2回転軸43と連結ブロック46との間にねじりばねが設けられ、上記第2回転軸43には位置決めピン91が固定連結され、上記連結ブロック46の上記側壁には位置規制スロット92が設けられ、上記位置決めピン91は上記位置規制スロット92にスライド可能に連結されている。
【0036】
作業時、第2回転軸43が連結ブロック46に対して回転すると、その回転角度は位置規制スロット92によって制限され、ねじりばねによってリセットされる。
以下のようなティッシュペーパーの製造方法は提供された。
【0037】
S1、作業時に、上記材料供給機構が上記ティッシュペーパー12と上記包装袋11を平面に上から下へと平らに並べるステップと、
S2、上記切断機構は、隣接する2つの上記折り畳み機構の隙間に沿って、上記ティッシュペーパー12と上記包装袋1とを継続的に分割するステップと、
S3、上記折り畳み機構により上記ティッシュペーパー12と上記包装袋1とを折り畳んで封入待ちの半製品のティッシュペーパー12を形成し、これを上記熱密封機構によりヒートシールし、完成した上記ティッシュペーパー12を上記搬出機構6により装置外に搬送するステップとを含む。
【符号の説明】
【0038】
包装袋11、ティッシュペーパー12、第1取付板21、支持棒22、第2取付板23、第1スライドロッド24、配置板25、回転板26、歯車27、ラック28、第1トリガーバー29、第1ガイドレール210、フィッティングシート31、第1回転軸32、連結ロッド33、支持クランプ41、固定クランプ42、第2回転軸43、第2スライドレール44、第2スライドロッド45、連結ブロック46、伸縮ロッド47、スライダー48、スライドロッド49、第1リンク410、第2リンク411、第2トリガーバー412、第3リンク413、第4リンク414、第3スライドレール415、第4スライドレール416、第5スライドレール417、第3トリガーバー418、第1コンベヤベルト5、搬出機構6、第2コンベヤベルト71、第1リング72、第2リング73、第1分割軌道74、第2分割軌道75、第3分割軌道76、第4分割軌道77、スライドピン78、第3取付板81、横向き熱プレスローラ機構82、縦向き熱プレスローラ機構83、位置決めピン91、位置規制スロット92
【外国語明細書】