(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063751
(43)【公開日】2024-05-13
(54)【発明の名称】再利用可能な衝撃減衰器部材を有する再利用可能な車両乗員保護システム
(51)【国際特許分類】
B60R 21/04 20060101AFI20240502BHJP
【FI】
B60R21/04 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023173679
(22)【出願日】2023-10-05
(31)【優先権主張番号】18/049,755
(32)【優先日】2022-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】507342261
【氏名又は名称】トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】タナカ・マサト
(72)【発明者】
【氏名】ソン・ユヤン
(72)【発明者】
【氏名】下川 真之介
(57)【要約】 (修正有)
【課題】車両に対する衝撃力から車両乗員を保護するように動作可能な再利用可能な車両乗員保護システムを提供する。
【解決手段】再利用可能な車両乗員保護システムは、再利用可能なハウジング部材と、再利用可能なハウジング部材の空洞に配置された1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材とを含む。再利用可能なハウジング部材は、1つまたは複数の開口を有する少なくとも1つの可動壁を有する。1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、少なくとも1つの可動壁による圧縮力の受け取りに応答して格納動作状態から配備動作状態に移動可能である。配備状態において、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部は、1つまたは複数の開口を通して押し出されて、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再利用可能な車両乗員保護システムであって、
1つまたは複数の開口を有する少なくとも1つの可動壁を有する再利用可能なハウジング部材と、
前記再利用可能なハウジング部材の空洞に配置された1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材とを備え、前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、前記少なくとも1つの可動壁による圧縮力の受け取りに応答して格納動作状態から配備動作状態に移動可能であり、前記圧縮力は、前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部を前記1つまたは複数の開口を通して押し出して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する、再利用可能な車両乗員保護システム。
【請求項2】
前記衝撃泡は、前記少なくとも1つの可動壁による前記圧縮力の解放に応答して前記1つまたは複数の開口を通して後退させられる、請求項1に記載の再利用可能な車両乗員保護システム。
【請求項3】
前記格納動作状態では、前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有し、
前記配備状態では、前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、前記第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する、請求項1に記載の再利用可能な車両乗員保護システム。
【請求項4】
前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、前記少なくとも1つの可動壁による前記圧縮力の解放に応答して前記第1の構造構成に戻る、請求項3に記載の再利用可能な車両乗員保護システム。
【請求項5】
前記1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する、請求項1に記載の再利用可能な車両乗員保護システム。
【請求項6】
前記1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する、請求項1に記載の再利用可能な車両乗員保護システム。
【請求項7】
前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、再利用可能な保護充填材料を密閉する再利用可能な保護外側カバーを含む、請求項1に記載の再利用可能な車両乗員保護システム。
【請求項8】
再利用可能な車両乗員保護システムであって、
1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材を備え、前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、少なくとも1つの可動壁による圧縮力の受け取りに応答して格納動作状態から配備動作状態に移動可能であり、前記圧縮力は、前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部を前記少なくとも1つの可動壁の1つまたは複数の開口を通して押し出して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する、再利用可能な車両乗員保護システム。
【請求項9】
前記衝撃泡は、前記少なくとも1つの可動壁による前記圧縮力の解放に応答して前記1つまたは複数の開口を通して後退させられる、請求項8に記載の再利用可能な車両乗員保護システム。
【請求項10】
前記格納動作状態では、前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有し、
前記配備状態では、前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、前記第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する、請求項8に記載の再利用可能な車両乗員保護システム。
【請求項11】
前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、前記少なくとも1つの可動壁による前記圧縮力の解放に応答して前記第1の構造構成に戻る、請求項10に記載の再利用可能な車両乗員保護システム。
【請求項12】
方法であって、
1つまたは複数の開口を有する少なくとも1つの可動壁を有する再利用可能なハウジング部材の空洞に1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材を位置決めするステップを備え、前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、前記少なくとも1つの可動壁による圧縮力の受け取りに応答して格納動作状態から配備動作状態に移動可能であり、前記圧縮力は、前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部を前記1つまたは複数の開口を通して押し出して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する、方法。
【請求項13】
前記衝撃泡は、前記少なくとも1つの可動壁による前記圧縮力の解放に応答して前記1つまたは複数の開口を通して後退させられる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記格納動作状態では、前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有する、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記配備状態では、前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、前記第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、前記少なくとも1つの可動壁による前記圧縮力の解放に応答して前記第1の構造構成に戻る、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、再利用可能な保護外側カバーを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、前記再利用可能な保護外側カバーによって密閉された再利用可能な保護充填材料を含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
1つまたは複数の実施形態は、概して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護するように動作可能な再利用可能な車両乗員保護システムに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
車両乗員保護システムにおける例えば車両エアバッグなどの現代の衝撃減衰器は、一般に、膨らませることができる柔軟な布製バッグと、配備時に柔軟な布製バッグを膨らませるためのガス供給源を有する膨張モジュールとを含む。そのような車両エアバッグは、火工術(パイロテクニック)プロセスを通じて配備され、使い捨てであるように設計されている。車両エアバッグは、複数回使用できるように設計されていたとしても、以前に配備された柔軟な布製バッグを再利用のためにコンパクトなスペースに格納しておくことは困難である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
簡単な概要
車両乗員保護システムは、配備に内部空気または液体入力を必要としない、または使用しない。その代わりに、車両乗員保護システムは、車両衝突の際の車両乗員に対する衝撃力の影響を抑制する、化学的に不活性の、流動可能な、非圧縮性の材料、またはほぼ非圧縮性の材料で構成された1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材を利用する。1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、多くの動作サイクルにわたって車両乗員保護システムの再利用を容易にする構造構成および材料構成を有する。
【0004】
1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、再利用可能なハウジング部材の少なくとも1つの可動壁による圧縮力の受け取りに応答して、格納動作状態から配備動作状態に移動可能である。配備状態において、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部は、1つまたは複数の開口を通して押し出されて、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0005】
1つまたは複数の実施形態によれば、再利用可能な車両乗員保護システムは、以下のもの、すなわち、1つまたは複数の開口を有する少なくとも1つの可動壁を有する再利用可能なハウジング部材と、上記再利用可能なハウジング部材の空洞に配置された1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材と、のうちの1つ以上を備え、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、上記少なくとも1つの可動壁による圧縮力の受け取りに応答して格納動作状態から配備動作状態に移動可能であり、上記圧縮力は、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部を上記1つまたは複数の開口を通して押し出して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0006】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記衝撃泡は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記1つまたは複数の開口を通して後退させられる。
【0007】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記格納動作状態では、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有する。
【0008】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記配備状態では、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、上記第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する。
【0009】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記第1の構造構成に戻る。
【0010】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する。
【0011】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する。
【0012】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、再利用可能な保護充填材料を密閉する再利用可能な保護外側カバーを含む。
【0013】
1つまたは複数の実施形態によれば、再利用可能な車両乗員保護システムは、以下のもの、すなわち、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材と、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材を受ける空洞を規定する複数の壁を有する再利用可能なハウジング部材と、のうちの1つ以上を備え、上記複数の壁の少なくとも1つの壁は、1つまたは複数の開口を有する可動壁であり、上記少なくとも1つの壁は、車両に対する衝撃力の受け取りに応答して、初期の非作動位置から、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材に圧縮力を加える作動位置に移動可能であり、そのような圧縮力は、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部を上記1つまたは複数の開口を通して押し出して、上記衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0014】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記衝撃泡は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記1つまたは複数の開口を通して後退させられる。
【0015】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記格納動作状態では、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有する。
【0016】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記配備状態では、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、上記第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する。
【0017】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記第1の構造構成に戻る。
【0018】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する。
【0019】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する。
【0020】
1つまたは複数の実施形態によれば、再利用可能な車両乗員保護システムを製造する方法は、以下のステップ、すなわち、1つまたは複数の開口を有する少なくとも1つの可動壁を有する再利用可能なハウジング部材を形成するステップと、上記再利用可能なハウジング部材の空洞に1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材を位置決めするステップと、のうちの1つ以上を備え、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、上記少なくとも1つの可動壁による圧縮力の受け取りに応答して格納動作状態から配備動作状態に移動可能であり、上記圧縮力は、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部を上記1つまたは複数の開口を通して押し出して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0021】
上記方法によれば、上記衝撃泡は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記1つまたは複数の開口を通して後退させられる。
【0022】
上記方法によれば、上記格納動作状態では、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有する。
【0023】
上記方法によれば、上記配備状態では、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、上記第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する。
【0024】
上記方法によれば、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記第1の構造構成に戻る。
【0025】
上記方法によれば、上記1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する。
上記方法によれば、上記1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する。
【0026】
1つまたは複数の実施形態によれば、車両乗員保護システムは、以下のもの、すなわち、1つまたは複数の開口を有する少なくとも1つの可動壁を有するハウジング部材と、上記ハウジング部材の空洞に配置された1つまたは複数の衝撃減衰器部材と、のうちの1つ以上を備え、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、上記少なくとも1つの可動壁による圧縮力の受け取りに応答して格納動作状態から配備動作状態に移動可能であり、上記圧縮力は、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材の少なくとも一部を上記1つまたは複数の開口を通して押し出して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0027】
上記車両乗員保護システムによれば、上記衝撃泡は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記1つまたは複数の開口を通して後退させられる。
【0028】
上記車両乗員保護システムによれば、上記格納動作状態では、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有する。
【0029】
上記車両乗員保護システムによれば、上記配備状態では、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、上記第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する。
【0030】
上記車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記第1の構造構成に戻る。
【0031】
上記車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する。
【0032】
上記車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する。
【0033】
上記車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、再利用可能な保護充填材料を密閉する保護外側カバーを含む。
【0034】
1つまたは複数の実施形態によれば、車両乗員保護システムは、以下のもの、すなわち、1つまたは複数の衝撃減衰器部材と、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材を受ける空洞を規定する複数の壁を有するハウジング部材と、のうちの1つ以上を備え、上記複数の壁の少なくとも1つの壁は、1つまたは複数の開口を有する可動壁であり、上記少なくとも1つの壁は、車両に対する衝撃力の受け取りに応答して、初期の非作動位置から、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材に圧縮力を加える作動位置に移動可能であり、そのような圧縮力は、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材の少なくとも一部を上記1つまたは複数の開口を通して押し出して、上記衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0035】
上記車両乗員保護システムによれば、上記衝撃泡は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記1つまたは複数の開口を通して後退させられる。
【0036】
上記車両乗員保護システムによれば、上記格納動作状態では、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有する。
【0037】
上記車両乗員保護システムによれば、上記配備状態では、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、上記第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する。
【0038】
上記車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記第1の構造構成に戻る。
【0039】
上記車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する。
【0040】
上記車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する。
【0041】
1つまたは複数の実施形態によれば、車両乗員保護システムを製造する方法は、以下のステップ、すなわち、1つまたは複数の開口を有する少なくとも1つの可動壁を有するハウジング部材を形成するステップと、上記再利用可能なハウジング部材の空洞に1つまたは複数の衝撃減衰器部材を位置決めするステップと、のうちの1つ以上を備え、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、上記少なくとも1つの可動壁による圧縮力の受け取りに応答して格納動作状態から配備動作状態に移動可能であり、上記圧縮力は、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材の少なくとも一部を上記1つまたは複数の開口を通して押し出して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0042】
上記方法によれば、上記衝撃泡は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記1つまたは複数の開口を通して後退させられる。
【0043】
上記方法によれば、上記格納動作状態では、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有する。
【0044】
上記方法によれば、上記配備状態では、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、上記第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する。
【0045】
上記方法によれば、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記第1の構造構成に戻る。
【0046】
上記方法によれば、上記1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する。
上記方法によれば、上記1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する。
【0047】
1つまたは複数の実施形態によれば、再利用可能な車両乗員保護システムは、以下のもの、すなわち、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材、のうちの1つ以上を備え、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、圧縮力の受け取りに応答して格納動作状態から配備動作状態に移動可能であり、上記圧縮力は、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部を1つまたは複数の開口を通して押し出して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0048】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記衝撃泡は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記1つまたは複数の開口を通して後退させられる。
【0049】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記格納動作状態では、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有する。
【0050】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記配備状態では、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、上記第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する。
【0051】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記第1の構造構成に戻る。
【0052】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、再利用可能な保護充填材料を密閉する再利用可能な保護外側カバーを含む。
【0053】
1つまたは複数の実施形態によれば、再利用可能な車両乗員保護システムは、以下のもの、すなわち、少なくとも1つの壁を含む複数の壁を有する再利用可能なハウジング部材、のうちの1つ以上を備え、上記少なくとも1つの壁は、1つまたは複数の開口を有する可動壁であり、上記少なくとも1つの壁は、車両に対する衝撃力の受け取りに応答して、初期の非作動位置から、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材に圧縮力を加える作動位置に移動可能であり、上記圧縮力は、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部を上記1つまたは複数の開口を通して押し出して、上記衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0054】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する。
【0055】
上記再利用可能な車両乗員保護システムによれば、上記1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する。
【0056】
1つまたは複数の実施形態によれば、車両乗員保護システムを製造する方法は、以下のステップ、すなわち、形成するステップと、圧縮力の受け取りに応答した格納動作状態から配備動作状態への移動のために空洞に1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材を位置決めするステップと、のうちの1つ以上を備え、上記圧縮力は、上記1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部を1つまたは複数の開口を通して押し出して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0057】
上記方法によれば、上記衝撃泡は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記1つまたは複数の開口を通して後退させられる。
【0058】
上記方法によれば、上記格納動作状態では、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有する。
【0059】
上記方法によれば、上記配備状態では、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、上記第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する。
【0060】
上記方法によれば、上記1つまたは複数の衝撃減衰器部材は、上記少なくとも1つの可動壁による上記圧縮力の解放に応答して上記第1の構造構成に戻る。
【0061】
例示的な実施形態のさまざまな利点は、以下の明細書および添付の特許請求の範囲を読むことによって、ならびに以下の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【
図1】本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態に係る、非作動動作状態における例示的な再利用可能な車両乗員保護システムの側断面図である。
【
図2】配備動作状態における
図1の例示的な再利用可能な車両乗員保護システムの側断面図である。
【
図3】
図1の例示的な再利用可能な車両乗員保護システムの例示的な再利用可能なハウジング部材の側断面図である。
【
図4】
図1の例示的な再利用可能な車両乗員保護システムの例示的な再利用可能な衝撃減衰器部材の側断面図である。
【
図5】本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態に係る、例示的な再利用可能なハウジング部材の例示的な可動上壁の上面図である。
【
図6】本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態に係る、例示的な再利用可能なハウジング部材の例示的な可動上壁の上面図である。
【
図7】本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態に係る、例示的な再利用可能なハウジング部材の例示的な可動上壁の上面図である。
【
図8】本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態に係る、例示的な再利用可能なハウジング部材の例示的な可動上壁の上面図である。
【
図9】本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態に係る、非作動動作状態における例示的な再利用可能な車両乗員保護システムの側断面図である。
【
図10】配備動作状態における
図8の例示的な再利用可能な車両乗員保護システムの側断面図である。
【
図11】本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態に係る、例示的な方法のフローチャートである。
【
図12】本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態に係る、例示的な方法のフローチャートである。
【
図13】本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態に係る、例示的な方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0063】
詳細な説明
1つまたは複数の実施形態に係る例示的な再利用可能な車両乗員保護システム10を示す図面を参照する。1つまたは複数の実施形態によれば、「車両」は、任意の形態の電動輸送機に関するものであり得る。1つまたは複数の実施形態によれば、車両は、自動車を含み得る。しかしながら、実施形態はそれに限定されるものではなく、そのため、本開示は、本開示の原理の精神および範囲に入る船、航空機、宇宙船、またはその他の形態の輸送車両を含む車両を想定している。
【0064】
例示的な車両乗員保護システム10は、1つまたは複数の動作要素を含み得て、1つまたは複数の動作要素のうちのいくつかは、全体またはその一部が、車両のキャビン内の構成要素を形成し得る。車両乗員保護システム10の可能な動作要素のうちのいくつかが
図1に示されており、本明細書において説明される。車両乗員保護システム10が、図面に示されるおよび/または本明細書に記載される全ての要素を有していなくてもよい、ということが理解されるであろう。車両乗員保護システム10は、
図1に示されるさまざまな要素の任意の組み合わせを有していてもよい。さらに、車両乗員保護システム10は、
図1に示される要素に対する追加の要素を有していてもよい。
【0065】
図1に示されるように、例示的な車両乗員保護システム10は、再利用可能なハウジング部材20と、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材30とを含む。
【0066】
再利用可能なハウジング部材
図3に示されるように、再利用可能なハウジング部材20は、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材30を受けるようにサイズ決めされた空洞26を規定する上壁21、底壁22および一対の側壁23,24を含む。本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態によれば、再利用可能なハウジング部材20は、高い衝撃抵抗を示す耐久性のある材料で構成される。そのような材料は、多くの動作サイクルにわたる再利用に適した3D印刷可能な材料を含み得る。そのような3D印刷可能な材料は、例えばポリマー材料を含み得る。しかしながら、実施形態はそれに限定されるものではなく、そのため、本開示は、本開示の原理の精神および範囲に入る任意の好適な材料で構成された再利用可能なハウジング部材20を想定している。特に、再利用可能なハウジング部材20は、例示的な車両乗員保護システム10の衝撃性能を最適化する任意の材料で構成され得る。
【0067】
本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態によれば、壁21,22,23,24のうちの少なくとも1つは、他の壁に対して可動である壁を含む。
図1および
図2の示されている例示的な実施形態では、可動壁は、上壁21を含む。しかしながら、実施形態はそれに限定されるものではなく、そのため、本開示は、本開示の原理の精神および範囲に入る任意の好適な壁を含む可動壁を想定している。
【0068】
例えば、
図9および
図10の示されている例示的な実施形態では、例示的な車両乗員保護システム400は、再利用可能なハウジング部材420と、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材430とを含む。再利用可能なハウジング部材420は、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材430を受けるようにサイズ決めされた空洞426を規定する上壁421、底壁422および一対の側壁423,424を含む。示されている実施形態では、可動壁は、底壁422を含む。
【0069】
さらに、示されている例示的な実施形態では、1つの壁は、他の壁に対して可動である。しかしながら、実施形態はそれに限定されるものではなく、そのため、本開示は、本開示の原理の精神および範囲に入る態様の可動壁である2つ以上の壁を想定している。特に、再利用可能なハウジング部材20は、例示的な車両乗員保護システム10,400の衝撃性能を最適化する任意の数の可動壁を有し得る。
【0070】
可動壁は、1つまたは複数の開口25,125,225,325を有する。本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態によれば、1つまたは複数の開口25,125,225,325は、同一の幾何学的断面を有する。しかしながら、実施形態はそれに限定されるものではなく、そのため、本開示は、本開示の原理の精神および範囲に入る態様の代替的な、さまざまな、または異なる幾何学的断面を有する1つまたは複数の開口25,125,225,325を想定している。例えば、1つまたは複数の開口25,125,225,325は、例示的な車両乗員保護システム10,400の衝撃性能を最適化する態様の対称的な構成で空間的に配置されてもよい。代替的に、1つまたは複数の開口25,125,225,325は、例示的な車両乗員保護システム10,400の衝撃性能を最適化する態様の非対称の構成で空間的に配置されてもよい。
【0071】
図5および
図5の示されている例示的な実施形態に示されるように、上壁21,221は、多角形の幾何学的断面を有する1つまたは複数の開口25,225を含む。しかしながら、実施形態はそれに限定されるものではなく、そのため、本開示は、本開示の原理の精神および範囲に入る任意の好適な非多角形の幾何学的断面を有する1つまたは複数の開口を想定している。例えば、
図6および
図8の示されている例示的な実施形態に示されるように、上壁121,321は、実質的に円形または楕円形の幾何学的断面を有する1つまたは複数の開口125,325を含む。本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態によれば、1つまたは複数の開口25,125,225,325は、本開示の原理の精神および範囲に入る任意の好適な幾何学的断面を有し得る。特に、1つまたは複数の開口25,125,225,325は、例示的な車両乗員保護システム10,400の衝撃性能を最適化する任意の好適な幾何学的断面を有し得る。
【0072】
本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態によれば、1つまたは複数の開口25,125,225,325は、同一または均一のサイズ(例えば、面積)を有し得る。しかしながら、実施形態はそれに限定されるものではなく、そのため、本開示は、本開示の原理の精神および範囲に入る任意の好適な均一でないサイズを有する1つまたは複数の開口を想定している。特に、1つまたは複数の開口は、例示的な車両乗員保護システム10の衝撃性能を最適化する態様の代替的な、さまざまな、または均一でないサイズを有し得る。
【0073】
衝撃減衰器部材
図4に示されるように、本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態によれば、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材30は、再利用可能な保護充填材料32を密閉する再利用可能な保護外側カバー31を含む。再利用可能な保護充填材料32は、再利用可能な保護外側カバー31を部分的または完全に充填し得る。
【0074】
本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態によれば、再利用可能な保護外側カバー31は、多くの動作サイクルにわたる再利用に適した高い衝撃抵抗を示す単層または多層の耐久性のある材料を含む。そのような耐久性のある材料は、例えば、弾性的に変形可能なポリマー材料または複合材料を含み得る。そのような弾性的に変形可能なポリマー材料は、例えばゴムを含み得る。代替的に、そのような弾性的に変形可能なポリマー材料は、例えば形状記憶ポリマー材料を含み得る。しかしながら、実施形態はそれに限定されるものではなく、そのため、本開示は、本開示の原理の精神および範囲に含まれる任意の好適な材料で構成された再利用可能な保護外側カバ-31を想定している。特に、再利用可能な保護外側カバー31は、例示的な車両乗員保護システム10の衝撃性能を最適化する任意の材料で構成され得る。
【0075】
本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態によれば、再利用可能な保護充填材料32は、多くの動作サイクルにわたる再利用に適した、化学的に不活性の、流動可能な、非圧縮性の材料またはほぼ非圧縮性の材料で構成される。そのような化学的に不活性の、流動可能な、非圧縮性の材料またはほぼ非圧縮性の材料は、例えば、コーンスターチ、アロールート粉末、米粉、砂、生米、接着剤、およびポリウレタンフォームのうちの1つ以上を含み得る。しかしながら、実施形態はそれに限定されるものではなく、そのため、本開示は、本開示の原理の精神および範囲に入る任意の好適な材料で構成された再利用可能な保護充填材料32を想定している。特に、再利用可能な保護充填材料32は、例示的な車両乗員保護システム10の衝撃性能を最適化する任意の材料で構成され得る。
【0076】
図1および
図2の示されている実施形態によれば、可動上壁21による圧縮力Fの受け取りに応答して、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材30は、格納動作状態(
図1)から配備動作状態(
図2)に移動させられる。そのような移動は、圧縮力Fの方向とは反対の方向であり得る。
【0077】
図9および
図10の示されている実施形態によれば、可動底壁422による圧縮力Fの受け取りに応答して、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材430は、格納動作状態(
図9)から配備動作状態(
図10)に移動させられる。そのような移動は、圧縮力Fの方向とは反対の方向であり得る。
【0078】
格納動作状態では、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材30,430は、第1の構造構成/形状を有する。配備動作状態では、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材30は、第1の構造構成/断面とは異なる第2の構造構成/断面を有する。さらに、配備動作状態では、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材30,430は、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材30,430の少なくとも一部を1つまたは複数の開口25,125,225,325を通して押し出して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する役割を果たす衝撃泡34,434のクラスタまたはアレイ33,433を形成するように構造的に変形される。本明細書に述べられ、示され、記載される1つまたは複数の実施形態によれば、アレイ33,433における衝撃泡34,434のサイズは、圧縮力Fの大きさに対応し得る。特に、アレイ33,433における衝撃泡34,434の形状および/またはサイズは、圧縮力Fに構造的に適応し、または圧縮力Fに一致する。
【0079】
1つまたは複数の実施形態によれば、アレイ33,433における各衝撃泡34,434は、概して規則的な断面を有する。しかしながら、実施形態はそれに限定されるものではなく、そのため、本開示は、本開示の原理の精神および範囲に入る態様の不規則な断面を有する衝撃泡34,434を想定している。特に、衝撃泡34,434は、例示的な車両乗員保護システム10,400の衝撃性能を最適化する任意の断面を有し得る。
【0080】
圧縮力Fは、可動上壁21または可動底壁422が再利用可能な衝撃減衰器部材30,430から離れるまでアレイ33,433の形成を維持する。すなわち、可動上壁21または可動底壁422による圧縮力Fの解放は、衝撃泡34,434を1つまたは複数の開口25,425を通して後退させ、それによって、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材30,430を格納状態および第1の構造構成/断面に戻す。
【0081】
図11~
図13の示されている例は、例示的な方法1100,1200および1300を説明する。
【0082】
図11の示されている例示的な実施形態では、示されているプロセスブロック1102は、1つまたは複数の開口を有する少なくとも1つの可動壁を有する再利用可能なハウジング部材の空洞に1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材を位置決めするステップを含み、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、少なくとも1つの可動壁による圧縮力の受け取りに応答して格納動作状態から配備動作状態に移動可能であり、圧縮力は、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部を1つまたは複数の開口を通して押し出して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0083】
示されているプロセスブロック1102によれば、衝撃泡は、少なくとも1つの可動壁による圧縮力の解放に応答して1つまたは複数の開口を通して後退させられる。
【0084】
示されているプロセスブロック1102によれば、格納動作状態では、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有する。
【0085】
示されているプロセスブロック1102によれば、配備状態では、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する。
【0086】
示されているプロセスブロック1102によれば、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、少なくとも1つの可動壁による圧縮力の解放に応答して第1の構造構成に戻る。
【0087】
方法1100は、示されているプロセスブロック1102の実行後に完了または終了することができる。
【0088】
図12の示されている例示的な実施形態では、示されているプロセスブロック1202は、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材を格納するための空洞を有する再利用可能なハウジング部材を形成するステップを含み、再利用可能なハウジング部材は、1つまたは複数の開口を有する少なくとも1つの可動壁を有し、少なくとも1つの可動壁は、車両に対する衝撃力の受け取りに応答して、初期の非作動位置から、1つまたは複数の衝撃減衰器部材に圧縮力を加える作動位置に移動可能であり、そのような圧縮力は、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部を1つまたは複数の開口を通して押し出して、衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0089】
示されているプロセスブロック1202によれば、1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する。
【0090】
示されているプロセスブロック1202によれば、1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する。
【0091】
示されているプロセスブロック1202によれば、1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する。
【0092】
示されているプロセスブロック1202によれば、1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する。
【0093】
方法1200は、示されているプロセスブロック1202の実行後に完了または終了することができる。
【0094】
図13の示されている例示的な実施形態では、示されているプロセスブロック1302は、1つまたは複数の開口を有する少なくとも1つの可動壁を有する再利用可能なハウジング部材を形成するステップを含む。
【0095】
示されているプロセスブロック1302によれば、1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する。
【0096】
示されているプロセスブロック1302によれば、1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する。
【0097】
示されているプロセスブロック1302によれば、1つまたは複数の開口は、同一の幾何学的断面を有する。
【0098】
示されているプロセスブロック1302によれば、1つまたは複数の開口は、異なる幾何学的断面を有する。
【0099】
次いで、方法1300は、示されているプロセスブロック1304に進み得て、示されているプロセスブロック1304は、再利用可能なハウジング部材の空洞に1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材を位置決めするステップを含み、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、少なくとも1つの可動壁による圧縮力の受け取りに応答して格納動作状態から配備動作状態に移動可能であり、圧縮力は、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材の少なくとも一部を1つまたは複数の開口を通して押し出して、車両に対する衝撃力から車両乗員を保護する衝撃泡のアレイを形成する。
【0100】
示されているプロセスブロック1304によれば、衝撃泡は、少なくとも1つの可動壁による圧縮力の解放に応答して1つまたは複数の開口を通して後退させられる。
【0101】
示されているプロセスブロック1304によれば、格納動作状態では、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、第1の構造構成を有する。
【0102】
示されているプロセスブロック1304によれば、配備状態では、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、第1の構造構成とは異なる第2の構造構成を有する。
【0103】
示されているプロセスブロック1304によれば、1つまたは複数の再利用可能な衝撃減衰器部材は、少なくとも1つの可動壁による圧縮力の解放に応答して第1の構造構成に戻る。
【0104】
方法1300は、示されているプロセスブロック1304の実行後に完了または終了することができる。
【0105】
「結合された」、「取り付けられた」または「接続された」という語は、対象の構成要素間の直接的または間接的な任意のタイプの関係を指して本明細書で用いられており、電気的接続、機械的接続、流体接続、光学的接続、電磁的接続、電気機械的接続、または他の接続に適用することができる。さらに、「第1の」、「第2の」などの語は、説明を容易にするためだけに本明細書で用いられており、別段の指示がない限り、特定の時間的または時系列的意味を持つものではない。「させる(「cause」または「causing」)」という語は、イベントもしくはアクションの発生を、生じさせる、強いる、強制する、指図する、命令する、指示する、および/または可能にすること、または、少なくともこのようなイベントもしくはアクションが直接的もしくは間接的なやり方で発生し得る状態にあること、を意味する。
【0106】
当業者は、例示的な実施形態の広範な手法がさまざまな形態で実現され得ることを上記の説明から理解するであろう。したがって、実施形態をそれらの特定の例に関連付けて説明してきたが、図面、明細書および以下の特許請求の範囲を検討すると他の変形例が当業者に明らかになるので、実施形態の真の範囲はそのように限定されるべきではない。
【外国語明細書】