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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063844
(43)【公開日】2024-05-14
(54)【発明の名称】映像コンテンツ配信システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/234 20110101AFI20240507BHJP
   H04N 21/84 20110101ALI20240507BHJP
【FI】
H04N21/234
H04N21/84
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022171970
(22)【出願日】2022-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安木 成次郎
(72)【発明者】
【氏名】嘉和知 玲子
(72)【発明者】
【氏名】本沢 邦朗
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164MA02S
5C164MA04S
5C164MB11P
5C164MB42S
5C164SA11S
5C164SB01P
(57)【要約】
【課題】放送と通信における画像配信の番組情報等のメタデータを受信するテレビ受信機の負荷を低減する。
【解決手段】本発明は、映像コンテンツを配信するサーバシステムと、映像コンテンツを選択するためのメタデータを受信し、変換をする中間共有サーバと、メタデータのサムネイル情報を変換する伝送サーバと、映像コンテンツと変換されたメタデータを受信する受信端末により構成され、当該メタデータを受信し、画面提示することで、通信による映像コンテンツを容易に選択可能なテレビ操作システムに関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像コンテンツとサムネイル情報を含むメタデータを送信する配信システムと、
映像コンテンツを選択するためのメタデータを前記配信システムから受信し、蓄積し、送信する中間共有サーバと、
前記中間共有サーバから出力されるメタデータを受信し、複数のサムネイル画像を統合画像に変換するとともに前記統合画像を伝送フォーマット変換しメタデータを送信する伝送サーバと、
前記映像コンテンツを前記配信システムから受信し、メタデータを前記伝送サーバから受信するテレビ受信機と、
からなることを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【請求項2】
請求項1の前記配信システムが配信する前記サムネイル情報は番組サムネイル、ビデオサムネイル、シリーズサムネイル、シリーズサムネイル、エピソードサムネイル含むことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【請求項3】
請求項1の前記伝送サーバの前記伝送フォーマットは、前記メタデータの構造を記述するファイル群とディレクトリによって構成されることを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【請求項4】
請求項1の前記伝送サーバの前記伝送フォーマットのサムネイル画像の統合は、階層ごとに行い、階層ごとに統合画像を生成する
ことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【請求項5】
請求項1の前記伝送サーバの前記伝送フォーマットは、メタデータの構造をディレクトリ構造で構成する
ことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【請求項6】
請求項1の前記伝送サーバの前記伝送フォーマットは、事業者構成ファイルとチャンネル構成ファイルを有する
ことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【請求項7】
請求項1の前記伝送サーバの前記伝送フォーマットにメタデータを取得するタイミングの通知情報を有する
ことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【請求項8】
請求項1の前記伝送サーバの前記伝送フォーマットにメタデータを取得するタイミングの通知情報を有する
ことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【請求項9】
請求項1の前記配信システムのメタデータまたは前記伝送サーバの前記伝送フォーマットにメンテナンスを実行することを通知するメンテナンスファイルを有する
ことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像コンテンツを配信するサーバシステムと、映像コンテンツを選択するためのメタデータを受信し、変換をする中間共有サーバと、中間共有サーバから出力されるメタデータを受信し効率の良い伝送フォーマットに変換する伝送サーバと、映像コンテンツと、変換された伝送フォーマットによりメタデータを受信する受信端末により構成される。本発明による伝送サーバでは、当該メタデータを受信するテレビ受信機の負荷を低減することができ、また、画面提示する際に、効率よく表示が可能となる。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークの進化により、動画配信サービスが多数実施されるようになった。特に、大型、大画面のテレビ受信機は、これまでの様に放送を受信するだけでなく、ネットワークに接続され、配信されてくる動画を再生することで、より高画質で臨場感のある映像を楽しむことが出来るようになった。これは、ネットワークの高速化、テレビ受像機の処理性能の向上によって可能となっており、今後は、更にネットワークより提供される様々な映像コンテンツをテレビ受像機で表示、操作する機会が増加すると考えられる。
【0003】
このような状況において、視聴者は通信により配信される多数の映像コンテンツから、より簡単に好みの映像コンテンツを選択できる方法を望んでいる。映像コンテンツを配信する配信事業者、あるいは、映像コンテンツの提供者も、視聴者に対して、映像コンテンツをより分かりやすく選択できるように、工夫を凝らしている。例えば、視聴者に対して、映像コンテンツを連続して視聴してもらえるように、映像コンテンツをシリーズ化して表示し、次回以降の予告をする等の工夫を行っている。最近では、シリーズを更に細分化し、シーズン、さらに、エピソードといった構造化した状態で視聴者に対して、連続するコンテンツ全体を説明するような試みがなされている。例えば、xxxシリーズ、xxxシーズン、エピソード第x話といった構成により、視聴者の連続的な視聴を促すことができる。
【0004】
また、映像コンテンツの提供者は、通常、映像コンテンツを視聴する際に、視聴者に対して映像コンテンツの中身を知ってもらうために、メタデータを使って映像コンテンツを説明している。ここでいう、メタデータとは、映像コンテンツのタイトルや概要、出演者等を定義するためのデータであり、さらに、視聴者にわかりやすいようにサムネイル等画像情報も提供が可能となっている。
【0005】
上述のような、シリーズ、シーズン、エピソードといった構造化もメタデータを使うことで実現することができ、今後はさらに、動画配信コンテンツは、構造化されたメタデータにより提供されることが増えてくると考えられる。したがって、大画面、迫力のある映像コンテンツが楽しめるテレビ受信機においても、このような構造化されたメタデータへの対応が必要となってきた。
【0006】
しかしながら、現在のテレビ受信機は、大画面に対してリモコン操作によって番組を選択するため、パーソナルコンピュータやスマートフォンに比べて、操作系が大きく異なっているため、構造化されたメタデータに対しての対応が十分にできていない状況にある。放送の場合は、リモコンにあるチャンネルを示すダイレクトボタンを利用し、かつ、番組表、あるいは番組一覧等を起動して、番組を容易に選択することができるが、ネットワークにより配信される映像コンテンツを、構造化されたメタデータにより選択するには、リモコンをつかって、シリーズ、シーズン、エピソードといった複数の画面から順にコンテンツを絞り込んでいく必要があり、極めて、操作性が悪くなる。また、映像コンテンツの提供者も均一ではなく、構造化したメタデータも、エピソードだけや、あるいは、シーズンのレベルだけでの配信など、異なるフォーマットとなっている場合がある。このような、異なる形態のメタデータが伝送されてきた場合も、視聴者に混乱を与えず、かつ、所望の映像コンテンツを容易に選択できる方法が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
現在のテレビ受信機では、リモコンにより、番組表や番組一覧から映像コンテンツを選択している。特願2022-168108 番組情報配信システムおよびテレビ受信機では、シリーズ、シーズン、エピソードの様に構造化されているメタデータを受信する際に、番組表や番組一覧との整合性の悪さを、メタデータに情報を追加することで克服している。また、複数の配信システムから送信される異なるメタデータを受信機で処理しやすいように統合している。このように、優れた方法が提案されているが、よりリッチな画面を構成することができ、受信機の負荷が増大するという課題があった。特に、サムネイルを多用すると、サーバからのサムネイル画像の取得が頻発し、ネットワークアクセス増加に伴い負荷が増加し、操作性が低下する。また、階層構造を持つために、メタデータの構造が複雑となり、表示処理をする際に、メタデータを再構築する必要があり、負荷アップの原因となっていた。
【0008】
特願2022-168108 番組情報配信システムおよびテレビ受信機に基づく映像配信システムの従来例を図13に示す。
【0009】
配信システム13100は、配信コンテンツ部13101、エンコーダ13102、配信部13103、番組情報部13104で構成される。配信コンテンツ部13101より出力される映像コンテンツは、エンコーダ13102により圧縮され、配信部13103へ入力される。配信部13103では、映像音声ストリームをストリーム配信ネットワーク13400へ出力する。番組情報部13104は、番組選択のためのメタデータを生成し、中間共有サーバ13500へ出力する。
【0010】
配信システム13200および配信システム13300も配信システム13100と同様の動作となる。
【0011】
中間共有サーバ13500は、受信部13501、番組情報蓄積部13503、送信部13502により構成されている。受信部13501は、配信システム13100、13200、13300より出力されるメタデータを受信し、番組情報蓄積部13503に蓄積する。それぞれの配信システム13100、13200、13300から送信されたメタデータは、番組情報蓄積部13503で統合または編集されたのち、送信部13502によって、テレビ受信機13600、13700へ送信される。本実施例では、配信システムを3つ、テレビ受信機を2つの構成で例示しているが、配信システム、テレビ受信機ともに増加しても中間共有サーバの受信、送信能力を向上させることで対応が可能である。
【0012】
テレビ受信機13600は、受信部13603、デコーダ13602、コンテンツ表示部13601、番組情報処理部13604、選択画面部13605、制御部13606、リモコン13607で構成されている。受信部13603は、ストリーム配信ネットワーク13400を経由して送信されてくる映像音声ストリームを受信し、デコーダ13602へ出力する。デコーダ13602では圧縮された映像音声ストリームを伸長し、もとの映像コンテンツへ復元し、コンテンツ表示部13601へ出力する。一方で、中間共有サーバ13500より送信されてくるメタデータを番組情報処理部13604で受信し、メタデータの処理結果を選択画面部13605へ出力する。選択画面部13605では、番組選択のための画面を構成し、結果をコンテンツ表示部13601へ出力する。ここで、視聴者は、リモコン13607を使い、制御部13606へコマンドを送信することにより、所定の処理を実行する。
【0013】
テレビ受信機13700は、受信部13703、デコーダ13702、コンテンツ表示部13701、番組情報処理部13704、選択画面部13705、制御部13706、リモコン13707で構成されている。テレビ受信機13700もテレビ受信機13600と同様の動作をする。
【0014】
次に、図14に特願2022-168108 番組情報配信システムおよびテレビ受信機に基づく三層構造のメタデータの例を示す。
【0015】
シリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造を構成するためのメタデータは、シリーズ情報14010、シーズン情報14020、エピソード情報14030で構成される。シリーズ情報14010には、シリーズを外部から特定するためのシリーズID、シリーズ名、シリーズ説明、シリーズサムネイル、シリーズジャンルがあり、さらに、複数のシーズンを内包するためのシーズンリストがある。また、シーズン情報14020には、シーズンを外部から特定するためのシーズンID、さらに、シーズン名、シーズン説明、シーズンサムネイル、シーズンジャンルがあり、さらに、複数のシーズンを内包するためのシーズンリストがある。また、エピソード情報14030には、エピソードを外部から特定するためのエピソードID、さらに、エピソード名、エピソード説明、コンテンツの長さ、番組開始時刻、番組終了時刻、エピソードサムネイル、エピソードジャンルがあり、さらに、動作ストリームを再生するサーバを特定するビデオURLがある。
【0016】
図15に特願2022-168108 番組情報配信システムおよびテレビ受信機に基づく三層構造のメタデータの例を示す。
【0017】
図15におけるメタデータのビデオ情報には、シリーズID15011、シーズンID15012、エピソードID15013、関連番組ID15014、サービスID15015が内包されている。また、関連番組情報15020、ビデオグループ15030、事業者情報15040がある。これらの追加により、階層構造を持つメタデータへ柔軟に対応している。
【0018】
番組一覧情報15000の属性であるビデオグループ15001の中身は、ビデオグループ15030として定義されている。ビデオグループ15030の中には、ビデオ情報リスト15031、シリーズ情報リスト15032、シーズン情報リスト15033、エピソード情報リスト15034が内包されており、ビデオ情報リスト15031は、ビデオ情報15010をリスト形式で複数収容することができる。シリーズ情報リスト15032、シーズン情報リスト15033、エピソード情報リスト15034は、図14で示すシリーズ情報14010、シーズン情報14020、エピソード情報14030をそれぞれ複数収容することができる。
【0019】
したがって、番組一覧情報15000は、ビデオ情報リスト15031、シリーズ情報リスト15032、シーズン情報リスト15033、エピソード情報リスト15034のいずれか、あるいは、組み合わせによって、番組一覧を構成することができ、階層化されたメタデータに対して柔軟に対応が可能となる。
【0020】
事業者情報15040は、事業者ID15045、事業者名15041、事業者ロゴ15042、利用規約15043、プライバシーポリシー(略称PP)リスト15044で構成されている。
【0021】
事業者ID15045は複数の配信システムをユニークに識別するためのIDであり、事業者名15041は配信システムを表す名称、事業者ロゴ15042は配信システムを視聴者にわかりやすく示すために表示される。また、配信事業者が複数であるため、サービスを実施する際の視聴者に対する利用規約リスト15043、および、プライバシーポリシー(PP)リスト15044もリスト構造で複数記載できるようになっている。
【0022】
ビデオ情報15010には、関連番組ID15014が追加となっており、関連番組とは、関連番組情報15020に示すように、関連番組ID15021とビデオ情報リスト15022により構成されている。関連番組情報15020は、複数の映像コンテンツをコンテンツ適用者の意図で一つのまとまりとして定義するために導入されている。内部にあるビデオ情報リスト15022には、複数のビデオ情報15010を収容することができる。
【0023】
ビデオ情報15010には、さらに、シリーズID15011、シーズンID15012、エピソードID15013、サービスID15015が追加となっている。これは、当該ビデオ情報とシリーズ、シーズン、エピソードによる三層構造及びチャンネル情報とのリンクを可能としている。
【0024】
以上の様に、特願2022-168108 番組情報配信システムおよびテレビ受信機におけるメタデータおよび中間共有サーバでは、リーズ、シーズン、エピソードによる三層構造と番組表示、番組一覧との整合性が良く、階層構造を持っていても良好な画面表示が可能となる。
【0025】
ところで、図14に示すように、シリーズ情報、シーズン情報、エピソード情報はそれぞれの要素としてサムネイルを持つことができるため、極めて分かりやすいリッチな画面を構成することができるが、テレビ受信機は、これらのサムネイル画像をサーバから取得し、画面上に提示する処理が必要となる。サムネイル画像の数が少ない場合は、問題とならないが、本例にあるように、階層ごとにサムネイルを持つことができると、多数のサムネイルを取得する可能性があるため、通信負荷が非常に高くなり、テレビ受信機側の処理が極めて遅くなる。
【0026】
また、図15に示すように、番組表を構成する場合は、番組表情報からチャンネル情報を内包し、チャンネル情報にある特定日時の番組情報のリストを取得し、さらに、番組情報からビデオ情報を取得する必要があり、これらの複雑な階層構造をそれぞれのIDを検索しながら構築、さらには、表示をすることになる。これらのメタデータの解析、構築、表示の処理は、受信機の負荷の増加を招き、起動や画面遷移の遅さ、スクロールアップダウンの遅延など、操作性の低下をまねく。
【0027】
以上の様に、特願2022-168108 番組情報配信システムおよびテレビ受信機におけるメタデータおよび中間共有サーバでは、階層構造のメタデータをうまく整合をとりながら、番組表や番組一覧を表示できる反面、下記の様な課題がある。
【0028】
1)階層構造のメタデータのいずれもサムネイルを取得することが可能であり、多数のサムネイル画像の取得による受信機負荷の増加
2)メタデータの構造が階層構造となり、複雑なメタデータ構造を解析かつ再構築するための受信機負荷の増加
3)これら受信機負荷増加に伴う番組表、番組一覧の起動時間、画面遷移時間の増加
【課題を解決するための手段】
【0029】
本発明は、映像コンテンツを配信するサーバシステムと、映像コンテンツを選択するためのメタデータを受信し、変換をする中間共有サーバと、中間共有サーバから出力されるメタデータを受信し効率の良い伝送フォーマットに変換する伝送サーバと、映像コンテンツと、変換された伝送フォーマットによりメタデータを受信する受信端末により構成される。本発明による伝送サーバでは、当該メタデータを受信するテレビ受信機の負荷を低減することができ、また、画面提示する際に、効率よく表示が可能となる。
【0030】
第1の手段として:映像コンテンツとサムネイル情報を含むメタデータを送信する配信システムと、
映像コンテンツを選択するためのメタデータを前記配信システムから受信し、蓄積し、送信する中間共有サーバと、
前記中間共有サーバから出力されるメタデータを受信し、複数のサムネイル画像を統合画像に変換するとともに前記統合画像を伝送フォーマット変換しメタデータを送信する伝送サーバと、
前記映像コンテンツを前記配信システムから受信し、メタデータを前記伝送サーバから受信するテレビ受信機と、
からなることを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【0031】
第2の手段として:第1の手段の前記配信システムが配信する前記サムネイル情報は番組サムネイル、ビデオサムネイル、シリーズサムネイル、シリーズサムネイル、エピソードサムネイル含むことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【0032】
第3の手段として:第1の手段の前記伝送サーバの前記伝送フォーマットは、前記メタデータの構造を記述するファイル群とディレクトリによって構成されることを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【0033】
第4の手段として:第1の手段の前記伝送サーバの前記伝送フォーマットのサムネイル画像の統合は、階層ごとに行い、階層ごとに統合画像を生成する
ことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【0034】
第5の手段として:第1の手段の前記伝送サーバの前記伝送フォーマットは、メタデータの構造をディレクトリ構造で構成する
ことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【0035】
第6の手段として:第1の手段の前記伝送サーバの前記伝送フォーマットは、事業者構成ファイルとチャンネル構成ファイルを有する
ことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【0036】
第7の手段として:第1の手段の前記伝送サーバの前記伝送フォーマットにメタデータを取得するタイミングの通知情報を有する
ことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【0037】
第8の手段として:第1の手段の前記伝送サーバの前記伝送フォーマットにメタデータを取得するタイミングの通知情報を有する
ことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【0038】
第9の手段として:第1の手段の前記配信システムのメタデータまたは前記伝送サーバの前記伝送フォーマットにメンテナンスを実行することを通知するメンテナンスファイルを有する
ことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1図1は、本発明に基づく第1の実施例。
図2図2は、本発明に基づく第1の実施例の説明図。
図3図3は、本発明に基づくメタデータの実施例。
図4図4は、本発明に基づくサムネイルの実施例。
図5図5は、本発明によるサムネイル情報の実施例。
図6図6は、本発明による三層構造とサムネイルの説明図。
図7図7は、本発明によるサムネイルの表示の例。
図8図8は、本発明に基づく第2の実施例の説明図。
図9図9は、本発明に基づくメタデータの伝送フォーマットの例。
図10図10は、本発明に基づく構成ファイルの実施例。
図11図11は、本発明に基づくメタデータの更新の実施例。
図12図12は、本発明に基づくメンテナンスの実施例。
図13図13は、従来のメタデータ伝送システム。
図14図14は、従来の三層構造のメタデータの例。
図15図15は、従来のメタデータの例。
【発明を実施するための形態】
【0040】
・中間共有サーバとテレビ受信機の間に伝送サーバを配置する。
・伝送サーバに入力されるサムネイル画像をまとめ、統合された一つの画像として保存する。
・統合された画像に対するパラメータを示すサムネイル情報をメタデータに追加する。
・番組サムネイル、ビデオサムネイル、シリーズサムネイル、シーズンサムネイル、エピソードサムネイルは、サムネイル情報をつかって、統合された画像から必要な部分を切り出す。
・それぞれのサムネイルは切り出した画像によりサムネイルを構成する。
・サムネイル画像の統合は、階層ごとに行い、階層ごとにテレビ受信機に取り込む。
・画面上で、画面の階層を展開する際に、対応する階層の統合画像を取得する。
・伝送サーバにより入力されるメタデータのフォーマットを変換する。
・伝送フォーマットは、あらかじめメタデータの構造をディレクトリ構造で構成する。
・ディレクトリ構造の伝送フォーマットでは事業者構成ファイルとチャンネル構成ファイルが追加することで、テレビ受信機にメタデータの解析を省略する。
・メタデータ更新ファイルにより、伝送フォーマットによりメタデータを取得するタイミングを通知する。
・メンテナンスファイルを追加することで、伝送サーバが停止状態であることを通知する。
【0041】
以下、本発明に関わる実施形態に関して、図面を参照して、詳細に説明する。
【0042】
(第1の実施形態)
図1に本発明に基づく第1の実施例を示す。
【0043】
本実施例では、従来例に対して、中間共有サーバ1500に、伝送サーバ1800が接続されている。テレビ受信機1600、1700は、伝送サーバ1800とストリーム配信ネットワーク1400に接続されている。
【0044】
配信システム1100は、配信コンテンツ部1101、エンコーダ1102、配信部1103、番組情報部1104で構成される。配信コンテンツ部1101より出力される映像コンテンツは、エンコーダ1102により圧縮され、配信部1103へ入力される。配信部1103では、映像音声ストリームをストリーム配信ネットワーク1400へ出力する。一方で、番組情報部1104の出力は、中間共有サーバ1500へ出力される。番組情報部は、番組選択のためのメタデータ(サムネイル情報を含む)を生成し、中間共有サーバ1500へ出力する。
【0045】
配信システム1200および配信システム1300も配信システム1100も同様の動作となる。
【0046】
中間共有サーバは、受信部1501、番組情報蓄積部1503、送信部1502により構成されている。受信部1501は、配信システム1100、1200、1300より出力されるメタデータを受信し、番組情報蓄積部1503に蓄積する。それぞれの配信システムから送信されたメタデータは、番組情報蓄積部1503で統合及びまたは蓄積及びまたはデータ形式を変換したのち、送信部1502によって、伝送サーバ1800へ送信される。
【0047】
ここで、伝送サーバは、受信したメタデータを所定の伝送フォーマットに変更し、テレビ受信機1600、1700へ送信する。
【0048】
本実施例では、配信システムを3つ、テレビ受信機を2つの構成で例示しているが、配信システム、テレビ受信機ともに増加しても中間共有サーバ、および伝送サーバの受信、送信能力を向上させることで対応が可能である。
【0049】
テレビ受信機1600は、受信部1603、デコーダ1602、コンテンツ表示部1601、番組情報処理部1604、選択画面部1605、制御部1606、リモコン1607で構成されている。受信部1603は、ストリーム配信ネットワーク1400を経由して送信されてくる映像音声ストリームを受信し、デコーダ1602へ出力する。デコーダでは圧縮された映像音声ストリームを伸長し、もとの映像コンテンツへ復元し、コンテンツ表示部1601へ出力する。一方で、伝送サーバ1800より送信されてくるメタデータを番組情報処理部1604で受信し、メタデータの処理結果を選択画面部1605へ出力する。選択画面部1605では、番組選択のための画面を構成し、結果をコンテンツ表示部1601へ出力する。ここで、視聴者は、リモコン1607を使い、制御部1606へコマンドを送信することにより、所定の処理を実行する。
【0050】
テレビ受信機1700は、受信部1703、デコーダ1702、コンテンツ表示部1701、番組情報処理部1704、選択画面部1705、制御部1706、リモコン1707で構成されている。テレビ受信機1700もテレビ受信機1600と同様の動作をする。
【0051】
図2に本発明に基づく第1の実施例の詳細な説明図を示す。
【0052】
伝送サーバ2800(図1での1800)は、中間サーバ2500(図1での1500)と接続されており、中間サーバ2500(図1での1500)より送信されるメタデータを受信部2801で受信し、受信したメタデータをフォーマット処理部2802へ出力する。フォーマット処理部は、サムネイル画像を統合画像蓄積部2803へ出力し、また、フォーマット変換されたメタデータを送信部2804へ出力する。統合画像蓄積部2803では、複数のサムネイル画像を1枚の画像に統合したうえで、送受信部2805へ出力する。なお、送受信部2805は、テレビ受信機2600、2700に接続されており、テレビ受信機2600,2700の統合画像の要求信号を送受信部2805へ送信する。送受信部2805は、当該要求信号に応じて、統合画像蓄積部2803より、統合画像を取り出し、テレビ受信機2600、2700へ送信する。
【0053】
図3に本発明に基づくメタデータの例をしめす。従来のメタデータに対して、サムネイル情報3000とメタデータ更新情報3100が追加となっている。
【0054】
サムネイル情報には、サムネイルURL3001、統合画像幅3002、統合画像高さ3003、縦タイル数3004、横タイル数3005、タイル開始番号3006、タイル総数3007を属性として有している。また、メタデータ更新情報3100は、動画コンテンツ更新3101とメタデータ更新3102を有している。
【0055】
番組情報3300は、番組サムネイル3302を属性として持っているが、従来の番組サムネイルと異なり、当該番組サムネイル3302は、サムネイル情報3000により構成されている。つまり、番組サムネイル3302は、属性としてサムネイルURL3001、統合画像幅3002、統合画像高さ3003、縦タイル数3004、横タイル数3005、タイル開始番号3006、タイル総数3007を有している。
【0056】
同様に、ビデオ情報3400のビデオサムネイル3401も、サムネイル情報3000により構成されている。したがって、ビデオサムネイル3401も属性としてサムネイルURL3001、統合画像幅3002、統合画像高さ3003、縦タイル数3004、横タイル数3005、タイル開始番号3006、タイル総数3007を有している。
【0057】
メタデータ更新情報3100は、動画コンテンツ更新3101とメタデータ更新3102により構成され、配信システムがメタデータを更新した場合に、値をセットする。通常は、変更なしを示す値がセットされており、更新があった場合は、変更があったことを示す値をセットする。
【0058】
メタデータの更新は、配信システムからそれぞれ送信されてくるため、当該メタデータ更新情報を見ることで、中間共有サーバには、それぞれの配信システムで更新があったかどうかを確認することができる。
【0059】
図4に本発明に基づくサムネイルの実施例を示す。サムネイル情報4400は、図3で説明したサムネイル情報3000と同一である。ここで、シリーズ情報4100の持つシリーズサムネイル4101は、サムネイル情報4400で構成されている。同様に、シーズン情報4200の持つシーズンサムネイル4201は、サムネイル情報4400で構成されている。さらに、エピソード情報4300の持つエピソードサムネイル4201は、サムネイル情報4400で構成されている。
【0060】
以上の様に、図3図4で示す番組サムネイル、ビデオサムネイル、シリーズサムネイル、シーズンサムネイル、エピソードサムネイルは、すべて、サムネイル情報により構成されている。
【0061】
図5に本発明によるサムネイル情報の実施例を示す。サムネイル情報5000は、サムネイルの統合画像5100の画像パラメータ、つまり、統合画像幅5101、統合画像高さ5102、縦タイル数5103、横タイル数5104、タイル開始番号5105、タイル総数5106を有している。
統合画像は、複数のサムネイル画像を統合して一枚の画像にしたものであり、サムネイル情報5000により、上述の様に記述されている。
【0062】
当該サムネイルの統合画像5100より番組表5200のコンテンツ1Aのサムネイル5201をテレビ受信機において描画する場合は、コンテンツ1Aを示すビデオ情報に記載されているビデオサムネイル5202の属性、つまり、統合画像幅5101、統合画像高さ5102、縦タイル数5103、横タイル数5104、タイル開始番号5105、タイル総数5106により、所定のサムネイルを切り出し、番組表の表示画面5200へ表示する。ここで、サムネイルの統合画像5100は、テレビ受信機に一旦取り込まれるため、複数のサムネイルが1枚の画像となり、通信は1度で完了することとなる。よって、複数のサムネイルの取り込みにも関わらず通信回数を大幅に削減することが可能となる。
【0063】
次にサムネイルの統合画像5100の作成過程を説明する。図2に示す中間共有サーバから伝送されてくるエピソードのサムネイル画像は、伝送サーバ2800の受信部2801で受信され、フォーマット処理部2802へ送信される。フォーマット処理部2802では、伝送されてくる当該サムネイル画像を統合画像蓄積部2803へ送信する。統合画像蓄積部2803では、個々のエピソードのサムネイル画像を結合し、図5に示す統合画像5100を構成する。
【0064】
以上は、エピソードのサムネイル画像に作成過程に関して説明したが、その他、シリーズ、シーズン等のサムネイル画像も同様に作成が可能である。
【0065】
図6に本発明による三層構造とサムネイルの説明図を示す。シリーズ情報6000の下には、シーズン情報6100、6200、6300が位置する。さらに、シーズン情報6100の下にはエピソード情報6101、6102、6103が存在している。また、シーズン情報6200の下にはエピソード情報6201、6202、6203が存在している。シーズン情報6300の下にはエピソード情報6301、6302、6303が存在している。このような階層構造を構成するメタデータを使って、サムネイルを描画する場合、シーズン用のサムネイル6401、6402、6403により統合画像を構成し、また、エピソード用のサムネイル6411、6412、6413により統合画像を構成し、エピソード用のサムネイル6431、6432、6433により統合画像を構成する。このように、階層ごとのサムネイル画像で統合画像を構成することで、階層ごとにテレビ受信機に取り込むことができる。これは、統合画像が大きすぎて、一度にテレビ受信機に取り込めない場合、階層ごとに取り込みを行うことで、提示画面との整合をとることができる。
【0066】
次に、シリーズ情報、シーズン情報、エピソード情報により階層構造が作成される過程を図2、および、図4を用いて説明する。中間共有サーバ2500より、送信されるシリーズ情報、シーズン情報、エピソード情報の構成を、図4に示す。シリーズ情報4100は、シーズンリスト4102を有し、シーズン情報4200の集合をリスト形式で構成する。シーズン情報4200は、エピソードリスト4202を有し、エピソード情報4300の集合をリスト形式で構成する。以上の処理は、図2に示すフォーマット処理部2802で実施される。
【0067】
次に、図4に示す、シリーズ情報4100は、シリーズサムネイル4101を有し、シーズン4200はシーズンサムネイル4201を有し、エピソード情報4300はエピソードサムネイル4301を有している。以上の各階層構造を応じたサムネイル画像は、フォーマット処理部2802により分離され、図2に示す統合画像蓄積部2803へ入力される。統合画像蓄積部2803では、シーズン情報より得られたシーズン用サムネイル画像をまとめ、統合画像を構成する。また、エピソード画像より得られたエピソードサムネイル画像をまとめ、統合画像を構成する。
【0068】
次に、図6に示す統合サムネイル画像を受信し画面表示をする過程について図2を用いて説明する。図2に示すテレビ受信機2600は、更新送受信部2608を有している。更新送受信部2608は、伝送サーバ2800の送受信部2805に接続されており、更新送受信部2608の送信要求により、テレビ受信機2600は、サムネイル画像をまとめた統合画像の取得を行う。更新送受信部2608で受信した当該統合画像は、制御部2606を介して、選択画面部2605へ送信される。ここで、選択画面部2605は、統合画像から必要なサムネイル画像を切り取り、表示画面を構成する。
【0069】
一方で、テレビ受信機2600の番組情報処理2604は、伝送サーバ2800の送信部2804に接続されており、メタデータを受信する。受信するメタデータには、図3に示すサムネイル情報3000が格納されており、当該サムネイル画像に対応するサムネイル情報3000の統合画像のパラメータをテレビ受信機2600の選択画面部2605へ送信する。選択画面部26050は、当該統合画像のパラメータを基に、統合画像から必要なサムネイル画像を切り取り、表示画面を構成し、コンテンツ表示部2601へ送信する。コンテンツ表示部2601では、所定のサムネイル画像が表示される。
【0070】
図7にサムネイルのテレビ受信機での表示例を示す。
【0071】
番組一覧画面7000の場合は、エピソードサムネイルを複数並べることで画面を形成する。この場合は、エピソードサムネイルを構成する統合画像のみをテレビ受信機に取り込むことで一度に表示が可能となる。一方で、シーズンとエピソードを一度に表示する混合画面7100では、シーズンサムネイルとエピソードサムネイルを有する統合画像をテレビ受信機に取り込むことで、一度に表示が可能となる。
【0072】
以上の動作を図2を用いて詳しく説明する。図2に示すテレビ受信機2600は、更新送受信部2608を有している。更新送受信部2608は、伝送サーバ2800の送受信部2805に接続されており、更新送受信部2608の送信要求により、テレビ受信機2600は、サムネイル画像をまとめた統合画像の取得を行う。更新送受信部2608で受信した当該統合画像は、制御部2606を介して、選択画面部2605へ送信される。ここで、選択画面部2605は、統合画像から必要なサムネイル画像を切り取り、表示画面を構成する。
【0073】
一方で、テレビ受信機2600の番組情報処理2604は、伝送サーバ2800の送信部2804に接続されており、メタデータを受信する。ここで、視聴者がリモコン2607を用いて、所望の画面表示を選択する。リモコン2607のコマンドは、制御部2606へ入力され、所望の表示画面を選択する。番組一覧を選択した場合は、図7に示す番組一覧画面7000が表示される。番組一覧画面7000では、統合画像より切り取られた各コンテンツに対応するサムネイル画像7011~7033が表示される。
【0074】
視聴者がリモコン2607を用いて、混合画面を選択した場合は、図7に示す混合画面7100が表示される。混合画面7100では、シリーズ、シーズン、エピソードが混在表示される。図6に示す各階層の構造に従って、適切なサムネイル画像が表示される。
【0075】
テレビ受信機2600の画面選択部2605において、混合画面7100では、シリーズを示すサムネイル画像7100、7200画像が最上位の層として構成される。また、エピソード画像を示すサムネイル画像7101~7103、および、サムネイル画像7201~7203が階層構造の最下位の層として構成される。選択画面部2605で構成されたサムネイル画像を有する表示画面は、コンテンツ表示部2601に転送され、所定の画面を表示する。
【0076】
図8に本発明に基づく第2の実施例の説明図を示す。
【0077】
伝送サーバ8800に、メタデータ更新フラグ部8804が追加されている。その他、配信システム8100、8200、8300、中間共通サーバ8500、ストリーム配信ネットワーク8400に関しては、図1に示す第1の実施例と同様の動作となる。
【0078】
伝送サーバ8800は、受信部8801、フォーマット処理部8802、統合画像蓄積部8803、送信部8805、送受信部8806、メタデータ更新フラグ部8804で構成される。
【0079】
ここで、メタデータ更新フラグ部8804は、図3に示すメタデータ更新情報3100を取得する。
【0080】
メタデータ更新情報は、配信システム8100、8200、8300より送信されており、中間共有サーバ8500を介して、伝送サーバ8800で受信している。伝送サーバ8800の受信部8801で受信したメタデータはフォーマット処理部8802へ入力され、フォーマット処理部では、当該メタデータより、メタデータ更新情報を抽出し、メタデータ更新フラグ部8804へ入力する。
【0081】
フォーマット処理部8802では、受信部8801より入力されるメタデータを所定のフォーマットに変換し、送信部8805へ出力する。
【0082】
図9に本発明の第2の実施例に基づくメタデータの伝送フォーマットの例を示す。
【0083】
ルート9000の第1階層目には、事業者構成ファイル9001、メタデータ更新ファイル9002、メンテナンスファイル9003、事業者ディレクトリ9100、事業者ディレクトリ9200がある。さらに、事業者ディレクトリ9100の下には、チャンネル構成ファイル9101番組表ディレクトリ9102、番組一覧ディレクトリ9301がある。番組ディレクトリ9102の下には、チャンネルディレクトリ9103、チャンネルディレクトリ9203がある。チャンネルディレクトリ9103の下には、x年x月x日番組情報ファイル9104がありその中には、番組情報9105、ビデオ情報9106が含まれている。同様にx年x月x日番組情報ファイル9109には、番組情報9110、ビデオ情報9111が含まれている。
【0084】
一方で、番組一覧ディレクトリ9301の下にあるビデオグループファイル9310の中には、ビデオ情報9311、エピソード情報9312、シーズン情報9313、シリーズ情報9314が含まれている。
【0085】
図10に、本発明の第2の実施例に基づく構成ファイルの実施例を示す。
【0086】
事業者構成ファイル10000(図9での9001)には、事業者情報10100、および、事業者情報10200が含まれている。事業者情報10100は、属性として事業者ID10101、事業者名10102、事業者ロゴ10103、利用規約リスト10104、PPリスト10105がある。事業者情報10200は、属性として事業者ID10201、事業者名10202、事業者ロゴ10203、利用規約リスト10204、PPリスト10205がある。ここで、事業者ID10101の値を事業者ディレクトリ10600のディレクトリ名とする。また、事業者ID10201の値を事業者ディレクトリ10700のディレクトリ名とする。
【0087】
このように、複数の配信事業者情報を、当該事業者IDに従って、事業者ディレクトリを構成することで、事業者ごとにユニークにそれぞれのメタデータの情報を保管する場所を確保する。
【0088】
通常は、配信システムに配信事業者が対応しており、複数の配信システムの番組を、上記の様に、事業者毎にディレクトリ構造を作ることで、テレビ受信機での処理を軽減することができる。
【0089】
次に、チャンネル構成ファイル10500(図9での9101)に関して説明する。
【0090】
チャンネル構成ファイル10500には、チャンネル情報10300、10400が含まれている。チャンネル情報10300には、サービスID10301、サービス名10302、サービスロゴ10303、x年x月x日の番組情報のリスト10304が含まれている。チャンネル情報10400には、サービスID10401、サービス名10402、サービスロゴ10403、x年x月x日の番組情報のリスト10404が含まれている。
【0091】
ここで、チャンネル情報10300に含まれるサービスID10301の値をチャンネルディレクトリ10602のディレクトリ名とする。また、チャンネル情報10400に含まれるサービスID10401をチャンネルディレクトリ10603のディレクトリ名とする。
【0092】
このように、複数のチャンネル情報を、当該サービスIDに従って、チャンネルディレクトリを構成することで、チャンネルごとにユニークにそれぞれのメタデータの情報を保管する場所を確保する。
【0093】
チャンネルディレクトリ10602には、x年x月x日の番組情報ファイル10604があり、x年x月x日の番組情報のリスト10304に含まれるx年x月x日の番組情報10305、10306が記載されている。これらそれぞれのx年x月x日の番組情報10305、10306が展開され、x年x月x日の番組情報ファイル10604、10605として、チャンネルディレクトリ10602下に置かれる。
【0094】
同様に、チャンネルディレクトリ10603には、x年x月x日の番組情報ファイル10606,10607があり、x年x月x日の番組情報のリスト10404に含まれるx年x月x日の番組情報10405、10406が記載されている。これらそれぞれのx年x月x日の番組情報10405、10406が展開され、x年x月x日の番組情報ファイル10606、10607として、チャンネルディレクトリ10603下に置かれる。
【0095】
以上の様に、メタデータをあらかじめ、伝送サーバで、本発明に基づく伝送フォーマットの形態に変換を行うことで、テレビ受信機側のメタデータの構造解析を実施する必要が無く、テレビ受信機の負荷を大幅に低減することができる。なお、テレビ受信機で表示を行う場合も、番組表表示の場合は、番組表ディレクトリ以下を、番組表を構成するチャンネルの情報、番組の情報をディレクトリ構造に従って表示することができ、メタデータから表示を行う処理を容易に行うことができる。
【0096】
番組一覧に関しても、同様に、事業者ディレクトリ内の番組一覧情報ディレクトリ以下に必要な情報があるため、テレビ受信機での表示処理を容易にしている。
【0097】
図11に、本発明の第2の実施例に基づくメタデータの更新の実施例を示す。
【0098】
メタデータ更新ファイル11000は、チャンネル情報11100、11200、11300で構成されている。チャンネル情報11100にはメタデータ更新情報11101を属性として有しており、メタデータ更新情報11101は、動画コンテンツ更新11102、メタデータ更新11103で構成されている。
【0099】
チャンネル情報11200にはメタデータ更新情報11201を属性として有しており、メタデータ更新情報11201は、動画コンテンツ更新11202、メタデータ更新11203で構成されている。
【0100】
チャンネル情報11300にはメタデータ更新情報11301を属性として有しており、メタデータ更新情報11301は、動画コンテンツ更新11302、メタデータ更新11303で構成されている。
【0101】
中間共有サーバ11700は、それぞれの配信システムから送信されるメタデータを統合する。チャンネル情報も統合が行われ、伝送サーバ11500へ送信される。伝送サーバ11500では、受信部11401でメタデータを受信し、フォーマット処理部11402へ入力する。フォーマット処理部11402は、それぞれのチャンネル情報をメタデータ更新フラグ部11500へ入力する。メタデータ更新フラグ部11500では、更新フラグ11501、11502、11503がそれぞれのチャンネルのメタデータ更新情報11100、11200、11300に対応している。それぞれのメタデータ更新情報の動画コンテンツ更新、メタデータ更新に変更を示す値が示されると更新フラグ11501、11502、11503に変更を示すフラグを立てる。代表更新フラグ部11504では、それぞれの更新フラグの値を見て、すべての更新フラグが更新を示している場合は、更新されたとみなし、更新を知らせる通知を送受信部11404へ通知する。また、代表更新フラグ部11504は、タイマー機能を有し、所定の時間以内に更新が1つ、あるいは複数発生した場合は、同様に、更新を知らせる通知を送受信部11404へ通知する。
【0102】
テレビ受信機11600は、更新が通知された場合は、伝送サーバ11500の送信部11403を介して、伝送フォーマットに変更された新たなメタデータを取得する。
【0103】
図12に本発明に基づくメンテナンスの実施例を示す。
【0104】
メンテナンスファイル12000は、メンテナンス予告通知開始時刻12001、メンテナンス開始時刻12002、メンテナンス終了時刻12003、ユーザへの通知メッセージ12004より構成される。メンテナンスファイル12000は、伝送サーバ、あるいは、中間共有サーバをメンテナンスする際に、一時、サービス停止することを、視聴者に通知する際に使用される。メンテナンスファイル12000に記載されているメンテナンス予告通知開始時刻12001に記載された時刻になると、テレビ受信機では番組表画面20160上にポップアップし、メンテナンス画面12300が表示される。メンテナンス開始時刻12002、メンテナンス終了時刻12003の値を使って、メンテナンスの開始、終了時刻を通知する。
【0105】
なお、本発明では、図1の伝送サーバ1800を用いた実施例をあげているが、伝送サーバ1800の機能を中間共有サーバ1500内で実現してもよい。
【0106】
以上のメンテンナンスの動作に関して、図2を用いて説明する。伝送サーバ2800は、通常は、送信部2804よりメタデータが送信され、テレビ受信機2600の番組情報処理部2604で当該メタデータを受信する。伝送サーバ2800が、メンテナンスモードに入ると、送信部2804は、図12に示すメンテナンスファイル12000を送信する。当該メンテナンスファイル12000を受信したテレビ受信機2600の番組情報処理部2604は、通常のメタデータ受信に加え、図12に示すメンテナンスファイル12000を受信したことを検知する。番組情報処理部2604では、図12に示すメンテナンスファイル12000より、メンテンナンス開始時刻12002、メンテナンス終了時刻12003、ユーザ通知メッセージ12004を基に、メンテンナンスを示すメッセージ12300を作成する。作成されたメンテナンスメッセージは、番組情報処理部2604から選択画面部2605へ転送され、メンテナンス画面を構成する。メンテナンス画面は、選択画面部2605から、更に、コンテンツ表示部2601へ転送され、最上位にオーバーレイ表示される。
【0107】
[付記1]
本発明は、映像コンテンツを配信するサーバシステムと、映像コンテンツを選択するためのメタデータを受信し、変換をする中間共有サーバと、中間共有サーバから出力されるメタデータを受信し効率の良い伝送フォーマットに変換する伝送サーバと、映像コンテンツと、変換された伝送フォーマットによりメタデータを受信する受信端末により構成される。本発明による伝送サーバでは、当該メタデータを受信するテレビ受信機の負荷を低減することができ、また、画面提示する際に、効率よく表示が可能となる。
本発明によるサムネイルの表示では、伝送サーバにおいて、送信されてくる複数のサムネイルをまとめ、ひとつの画像の状態とする。テレビ受信機側は、伝送サーバにまとまったサムネイル画像の取得を行うことで大幅に通信回数を削減することで上記1)を解決する。
【0108】
複数のサムネイル画像をまとめた画像を以下統合画像と称する。
【0109】
また、本発明による伝送フォーマットによるメタデータの伝送方式では、あらかじめ、メタデータの構造を記述するファイル群とディレクトリ構造によって、テレビ受信機側で詳細なメタデータの解析を行わずに、表示が可能となり、上記2)を解決する。これら2つの解決方法を合わせることにより、受信機負荷を低減し、結果として上記3)を解決する。
【0110】
[付記2]
・伝送サーバを配置し、サムネイル画像をまとめ、統合画像に変換したうえで、テレビ受信機の送信することでテレビ受信機の負荷を低減する。
・統合画像を効率よく表示するために、サムネイル情報をメタデータに追加する。
・番組サムネイル、ビデオサムネイル、シリーズサムネイル、シリーズサムネイル、エピソードサムネイルを、サムネイル情報を使うことで、統合画像から効率よく番組表、番組一覧を提示する。
・サムネイル画像の統合は、階層ごとに行い、階層ごとに統合画像を生成し、テレビ受信機は階層毎に統合画像を取り込む。
・伝送サーバによりメタデータの伝送フォーマットを変換する。
・伝送フォーマットは、あらかじめメタデータの構造をディレクトリ構造で構成する。
・ディレクトリ構造の伝送フォーマットでは事業者構成ファイルとチャンネル構成ファイルを追加することで、テレビ受信機でのメタデータの解析を低減する。
・メタデータ更新ファイルにより、伝送フォーマットによりメタデータを取得するタイミングを通知する。
・メンテナンスファイルを追加することで、伝送サーバが停止状態であることを通知する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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