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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063880
(43)【公開日】2024-05-14
(54)【発明の名称】ボトルユニット及びパンク修理キット
(51)【国際特許分類】
   B29C 73/02 20060101AFI20240507BHJP
【FI】
B29C73/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022172044
(22)【出願日】2022-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】000183233
【氏名又は名称】住友ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【弁理士】
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100156225
【弁理士】
【氏名又は名称】浦 重剛
(74)【代理人】
【識別番号】100168549
【弁理士】
【氏名又は名称】苗村 潤
(74)【代理人】
【識別番号】100200403
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 幸信
(74)【代理人】
【識別番号】100206586
【弁理士】
【氏名又は名称】市田 哲
(72)【発明者】
【氏名】巽 一寛
【テーマコード(参考)】
4F213
【Fターム(参考)】
4F213WA95
4F213WM01
4F213WM07
(57)【要約】
【課題】 パンク修理を短時間で行うためのボトルユニット及びパンク修理キットを提供する。
【解決手段】 パンク修理液Rと圧縮空気Aとを充填するためのボトルユニット2である。パンク修理液Rを収容可能なボトル容器4と、ボトル容器4の内部に圧縮空気Aを供給するための供給管5と、ボトル容器4からパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合して排出するための排出管6とを含んでいる。排出管6は、ボトル容器4の内部に開口する第1開口部6aと、ボトル容器4の高さ方向において、第1開口部6aとは異なる位置でボトル容器4の内部に開口する第2開口部6bとを有している。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パンク修理液と圧縮空気とを充填するためのボトルユニットであって、
前記パンク修理液を収容可能なボトル容器と、前記ボトル容器の内部に前記圧縮空気を供給するための供給管と、前記ボトル容器から前記パンク修理液と前記圧縮空気とを混合して排出するための排出管とを含み、
前記排出管は、前記ボトル容器の内部に開口する第1開口部と、前記ボトル容器の高さ方向において、前記第1開口部とは異なる位置で前記ボトル容器の内部に開口する第2開口部とを有する、
ボトルユニット。
【請求項2】
前記第1開口部は、前記排出管の端部に形成される、請求項1に記載のボトルユニット。
【請求項3】
前記第2開口部は、前記ボトル容器の高さ方向において、前記排出管の前記端部とは反対側に形成される、請求項2に記載のボトルユニット。
【請求項4】
前記第2開口部は、前記排出管の側面に形成された少なくとも1つの孔である、請求項1に記載のボトルユニット。
【請求項5】
前記ボトル容器は、前記パンク修理液を充填するときに、前記第1開口部が前記パンク修理液の内部に位置し前記第2開口部が前記パンク修理液の外部に位置する第1姿勢で保持可能である、請求項1に記載のボトルユニット。
【請求項6】
前記ボトル容器は、前記パンク修理液を充填するときに、前記第1姿勢と、前記第1開口部が前記パンク修理液の外部に位置し前記第2開口部が前記パンク修理液の内部に位置する第2姿勢とのいずれかで保持可能である、請求項5に記載のボトルユニット。
【請求項7】
前記ボトル容器は、前記パンク修理液を充填するときに、前記第1開口部が前記パンク修理液の外部に位置し前記第2開口部が前記パンク修理液の内部に位置する第2姿勢で保持可能である、請求項1に記載のボトルユニット。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載のボトルユニットと、前記圧縮空気を供給するためのコンプレッサとを含む、パンク修理キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンクしたタイヤの修理に用いられるボトルユニット及びパンク修理キットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パンクしたタイヤを修理するためのパンク修理キットが知られている。例えば、下記特許文献1では、コンプレッサからの圧縮空気により、パンクしたタイヤにパンク修理液と圧縮空気とを順次注入してパンクを修理するためのパンク修理キットを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-056662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のパンク修理キットは、パンク修理液を注入後、圧縮空気を注入するため、パンクしている部位をパンク修理液で塞ぐために多くのパンク修理液を注入する必要があり、その作業に要する時間も長いものであった。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、パンク修理を短時間で行うためのボトルユニット及びパンク修理キットを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、パンク修理液と圧縮空気とを充填するためのボトルユニットであって、前記パンク修理液を収容可能なボトル容器と、前記ボトル容器の内部に前記圧縮空気を供給するための供給管と、前記ボトル容器から前記パンク修理液と前記圧縮空気とを混合して排出するための排出管とを含み、前記排出管は、前記ボトル容器の内部に開口する第1開口部と、前記ボトル容器の高さ方向において、前記第1開口部とは異なる位置で前記ボトル容器の内部に開口する第2開口部とを有する、ボトルユニットである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のボトルユニットは、上述の構成を備えることにより、パンク修理を短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明のパンク修理キットの一実施形態を示す模式図である。
図2】ボトル容器が第2姿勢で保持されたパンク修理キットの模式図である。
図3】第2の実施形態のパンク修理キットの模式図である。
図4】第3の実施形態のパンク修理キットの模式図である
図5】第4の実施形態のパンク修理キットの模式図である
図6】ボトル容器が第2姿勢で保持された図5のパンク修理キットの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1は、本実施形態のパンク修理キット1を示す模式図である。図1に示されるように、パンク修理キット1は、パンクしたタイヤTに、パンク修理液Rと圧縮空気Aとを充填するのに好適に用いられる。本実施形態のパンク修理キット1は、ボトルユニット2と、ボトルユニット2に圧縮空気Aを供給するためのコンプレッサ3とを含んでいる。
【0010】
本実施形態のボトルユニット2は、パンク修理液Rを収容可能なボトル容器4と、ボトル容器4の内部に圧縮空気Aを供給するための供給管5と、ボトル容器4からパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合して排出するための排出管6とを含んでいる。ボトル容器4は、例えば、容器本体4aとキャップ4bとを含んでいる。本実施形態の供給管5及び排出管6は、それぞれ、キャップ4bを介してボトル容器4の外部と内部とを連通している。
【0011】
供給管5は、例えば、ボトル容器4の内部に開口する開口部5aを有している。本実施形態の排出管6は、ボトル容器4の内部に開口する第1開口部6aと、ボトル容器4の高さ方向において、第1開口部6aとは異なる位置でボトル容器4の内部に開口する第2開口部6bとを有している。ここで、ボトル容器4の高さ方向とは、パンク修理液Rを充填するときに保持される状態での鉛直方向である。
【0012】
このような排出管6は、その内部でパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合することができる。このため、本実施形態のボトルユニット2は、パンク修理液Rと圧縮空気Aとを同時にタイヤTに充填することができ、少量のパンク修理液Rであっても、圧縮空気Aによりパンクした部位に集中的に供給することができる。したがって、本実施形態のボトルユニット2は、パンク修理を短時間で行うことができる。
【0013】
より好ましい態様として、ボトル容器4は、第1開口部6aがパンク修理液Rの内部に位置し第2開口部6bがパンク修理液Rの外部に位置する第1姿勢で保持可能である。図1は、パンク修理液Rを充填するときに、本実施形態のボトル容器4が第1姿勢で保持された状態を示している。
【0014】
本実施形態の第1姿勢は、ボトル容器4の底部4cを下側に向けた姿勢である。このようなボトルユニット2は、パンク修理液RをタイヤTに充填するときに、第1開口部6aから供給されるパンク修理液Rと、第2開口部6bから供給される圧縮空気Aとを、排出管6の内部で混合することができる。
【0015】
図2は、ボトル容器4が第2姿勢で保持されたパンク修理キット1の模式図である。図2に示されるように、本実施形態のボトル容器4は、パンク修理液Rを充填するときに、第1開口部6aがパンク修理液Rの外部に位置し第2開口部6bがパンク修理液Rの内部に位置する第2姿勢で保持可能である。
【0016】
本実施形態の第2姿勢は、ボトル容器4のキャップ4bを下側に向けた姿勢である。このようなボトルユニット2は、パンク修理液RをタイヤTに充填するときに、第1開口部6aから供給される圧縮空気Aと、第2開口部6bから供給されるパンク修理液Rとを、排出管6の内部で混合することができる。
【0017】
図1及び図2に示されるように、ボトル容器4は、パンク修理液Rを充填するときに、第1姿勢と、第2姿勢とのいずれかで保持可能であるのが望ましい。このようなボトル容器4は、パンク修理液Rを充填するときに、使用条件等に応じて、第1姿勢と第2姿勢とを選択することができる。
【0018】
開口部5aは、例えば、供給管5の端部に形成されている。本実施形態の開口部5aは、第1姿勢のときにパンク修理液Rの外部に位置し、第2姿勢のときにパンク修理液Rの内部に位置している。本実施形態の開口部5aは、排出管6の第2開口部6bの近傍に形成されている。
【0019】
このような開口部5aは、供給管5の長さを小さくすることができ、ボトルユニット2の小型化に役立つ。なお、開口部5aの位置は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、排出管6の第1開口部6aの近傍に形成されていてもよい。
【0020】
第1開口部6aは、排出管6の端部に形成されるのが望ましい。本実施形態の第1開口部6aは、ボトル容器4の底部4cの近傍に形成されている。
【0021】
このような第1開口部6aは、第1姿勢でパンク修理液Rを充填するときに、全てのパンク修理液Rを短時間で排出するのに役立つ。また、この第1開口部6aは、第2姿勢でパンク修理液Rを充填するときに、圧縮空気Aの体積が小さい状態でもパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合することができ、ボトル容器4の小型化に役立つ。
【0022】
第2開口部6bは、ボトル容器4の高さ方向において、排出管6の端部とは反対側に形成されるのが望ましい。本実施形態の第2開口部6bは、ボトル容器4のキャップ4bの近傍に形成されている。
【0023】
このような第2開口部6bは、第1姿勢でパンク修理液Rを充填するときに、圧縮空気Aの体積が小さい状態でもパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合することができ、ボトル容器4の小型化に役立つ。また、この第1開口部6aは、第2姿勢でパンク修理液Rを充填するときに、全てのパンク修理液Rを短時間で排出するのに役立つ。
【0024】
第2開口部6bは、例えば、排出管6の側面に形成された少なくとも1つの孔である。第2開口部6bの開口面積S2は、好ましくは、第1開口部6aの開口面積S1の0.1~0.9倍であり、より好ましくは、0.2~0.6倍である。このような排出管6は、その内部でパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合してエアロゾルとしてタイヤTに充填するのに適している。ここで、第1開口部6aの開口面積S1は、排出管6内の断面積であり、第2開口部6bの開口面積S2は、全ての孔の開口面積の和である。
【0025】
図3は、第2の実施形態のパンク修理キット11の模式図である。図3に示されるように、第2の実施形態のパンク修理キット11は、上述のパンク修理キット1と同様、ボトルユニット12と、コンプレッサ3とを含んでいる。
【0026】
第2の実施形態のボトルユニット12は、上述のボトルユニット2と同様、パンク修理液Rを収容可能なボトル容器14と、圧縮空気Aを供給するための供給管15と、パンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合して排出するための排出管16とを含んでいる。ボトル容器14は、上述のボトル容器4と同様、例えば、容器本体14aとキャップ14bとを含んでいる。
【0027】
第2の実施形態の供給管15は、キャップ14bを介してボトル容器14の外部と内部とを連通している。第2の実施形態の排出管16は、容器本体14aの底部14cを介してボトル容器14の外部と内部とを連通している。
【0028】
供給管15は、上述の供給管5と同様、例えば、ボトル容器14の内部に開口する開口部15aを有している。第2の実施形態の排出管16は、上述の排出管6と同様、ボトル容器14の内部に開口する第1開口部16aと、ボトル容器14の高さ方向において、第1開口部16aとは異なる位置でボトル容器14の内部に開口する第2開口部16bとを有している。
【0029】
このような排出管16は、上述の排出管6と同様、その内部でパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合することができる。このため、第2の実施形態のボトルユニット12は、パンク修理液Rと圧縮空気Aとを同時にタイヤTに充填することができ、少量のパンク修理液Rであっても、圧縮空気Aによりパンクした部位に集中的に供給することができる。したがって、第2の実施形態のボトルユニット12は、パンク修理を短時間で行うことができる。
【0030】
図3は、パンク修理液Rを充填するときに、第2の実施形態のボトル容器14が第1姿勢で保持された状態を示している。第2の実施形態において、第1開口部16aがパンク修理液Rの内部に位置し第2開口部16bがパンク修理液Rの外部に位置する第1姿勢は、ボトル容器14のキャップ14bを下側に向けた姿勢である。このようなボトルユニット12は、パンク修理液RをタイヤTに充填するときに、第1開口部16aから供給されるパンク修理液Rと、第2開口部16bから供給される圧縮空気Aとを、排出管16の内部で混合することができる。
【0031】
図示は省略されるが、第2の実施形態のボトル容器14は、パンク修理液Rを充填するときに、第2姿勢で保持されてもよい。第2の実施形態において、第1開口部16aがパンク修理液Rの外部に位置し第2開口部16bがパンク修理液Rの内部に位置する第2姿勢は、ボトル容器14の底部14cを下側に向けた姿勢である。このようなボトルユニット12は、パンク修理液RをタイヤTに充填するときに、第1開口部16aから供給される圧縮空気Aと、第2開口部16bから供給されるパンク修理液Rとを、排出管16の内部で混合することができる。
【0032】
開口部15aは、上述の開口部5aと同様、例えば、供給管15の端部に形成されている。第2の実施形態の開口部15aは、第1姿勢のときにパンク修理液Rの外部に位置し、第2姿勢のときにパンク修理液Rの内部に位置している。第2の実施形態の開口部15aは、排出管16の第2開口部16bの近傍に形成されている。
【0033】
第1開口部16aは、上述の第1開口部6aと同様、排出管16の端部に形成されるのが望ましい。第2の実施形態の第1開口部16aは、ボトル容器14のキャップ14bの近傍に形成されている。
【0034】
このような第1開口部16aは、第1姿勢でパンク修理液Rを充填するときに、全てのパンク修理液Rを短時間で排出するのに役立つ。また、この第1開口部16aは、第2姿勢でパンク修理液Rを充填するときに、圧縮空気Aの体積が小さい状態でもパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合することができ、ボトル容器14の小型化に役立つ。
【0035】
第2開口部16bは、上述の第2開口部6bと同様、ボトル容器14の高さ方向において、排出管16の端部とは反対側に形成されるのが望ましい。第2の実施形態の第2開口部16bは、ボトル容器14の底部14cの近傍に形成されている。
【0036】
このような第2開口部16bは、第1姿勢でパンク修理液Rを充填するときに、圧縮空気Aの体積が小さい状態でもパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合することができ、ボトル容器14の小型化に役立つ。また、この第1開口部16aは、第2姿勢でパンク修理液Rを充填するときに、全てのパンク修理液Rを短時間で排出するのに役立つ。
【0037】
図4は、第3の実施形態のパンク修理キット21の模式図である。図4に示されるように、第3の実施形態のパンク修理キット21は、上述のパンク修理キット1と同様、ボトルユニット22と、コンプレッサ3とを含んでいる。
【0038】
第3の実施形態のボトルユニット22は、上述のボトルユニット2と同様、パンク修理液Rを収容可能なボトル容器24と、圧縮空気Aを供給するための供給管25と、パンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合して排出するための排出管26とを含んでいる。ボトル容器24は、上述のボトル容器4と同様、例えば、容器本体24aとキャップ24bとを含んでいる。
【0039】
第3の実施形態の供給管25は、キャップ24bを介してボトル容器24の外部と内部とを連通している。第3の実施形態の排出管26は、容器本体24aの底部24cを介してボトル容器24の外部と内部とを連通している。
【0040】
供給管25は、上述の供給管5と同様、例えば、ボトル容器24の内部に開口する開口部25aを有している。第3の実施形態の排出管26は、上述の排出管6と同様、ボトル容器24の内部に開口する第1開口部26aと、ボトル容器24の高さ方向において、第1開口部26aとは異なる位置でボトル容器24の内部に開口する第2開口部26bとを有している。
【0041】
このような排出管26は、上述の排出管6と同様、その内部でパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合することができる。このため、第3の実施形態のボトルユニット22は、パンク修理液Rと圧縮空気Aとを同時にタイヤTに充填することができ、少量のパンク修理液Rであっても、圧縮空気Aによりパンクした部位に集中的に供給することができる。したがって、第3の実施形態のボトルユニット22は、パンク修理を短時間で行うことができる。
【0042】
図4は、パンク修理液Rを充填するときに、第3の実施形態のボトル容器24が第2姿勢で保持された状態を示している。第3の実施形態において、第1開口部26aがパンク修理液Rの外部に位置し第2開口部26bがパンク修理液Rの内部に位置する第2姿勢は、ボトル容器24の底部24cを下側に向けた姿勢である。このようなボトルユニット22は、パンク修理液RをタイヤTに充填するときに、第1開口部26aから供給される圧縮空気Aと、第2開口部26bから供給されるパンク修理液Rとを、排出管26の内部で混合することができる。
【0043】
図示は省略されるが、第3の実施形態のボトル容器24は、パンク修理液Rを充填するときに、第1姿勢で保持されてもよい。第3の実施形態において、第1開口部26aがパンク修理液Rの内部に位置し第2開口部26bがパンク修理液Rの外部に位置する第1姿勢は、ボトル容器24のキャップ24bを下側に向けた姿勢である。このようなボトルユニット22は、パンク修理液RをタイヤTに充填するときに、第1開口部26aから供給されるパンク修理液Rと、第2開口部26bから供給される圧縮空気Aとを、排出管26の内部で混合することができる。
【0044】
開口部25aは、上述の開口部5aと同様、例えば、供給管25の端部に形成されている。第3の実施形態の開口部25aは、第1姿勢のときにパンク修理液Rの内部に位置し、第2姿勢のときにパンク修理液Rの外部に位置している。第3の実施形態の開口部25aは、排出管26の第1開口部26aの近傍に形成されている。
【0045】
第1開口部26aは、上述の第1開口部6aと同様、排出管26の端部に形成されるのが望ましい。第3の実施形態の第1開口部26aは、ボトル容器24のキャップ24bの近傍に形成されている。
【0046】
このような第1開口部26aは、第1姿勢でパンク修理液Rを充填するときに、全てのパンク修理液Rを短時間で排出するのに役立つ。また、この第1開口部26aは、第2姿勢でパンク修理液Rを充填するときに、圧縮空気Aの体積が小さい状態でもパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合することができ、ボトル容器14の小型化に役立つ。
【0047】
第2開口部26bは、上述の第2開口部6bと同様、ボトル容器24の高さ方向において、排出管26の端部とは反対側に形成されるのが望ましい。第3の実施形態の第2開口部26bは、ボトル容器24の底部24cの近傍に形成されている。
【0048】
このような第2開口部26bは、第1姿勢でパンク修理液Rを充填するときに、圧縮空気Aの体積が小さい状態でもパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合することができ、ボトル容器24の小型化に役立つ。また、この第1開口部26aは、第2姿勢でパンク修理液Rを充填するときに、全てのパンク修理液Rを短時間で排出するのに役立つ。
【0049】
図5は、第4の実施形態のパンク修理キット31の模式図である。図5に示されるように、第4の実施形態のパンク修理キット31は、上述のパンク修理キット1と同様、ボトルユニット32と、コンプレッサ3とを含んでいる。
【0050】
第4の実施形態のボトルユニット32は、上述のボトルユニット2と同様、パンク修理液Rを収容可能なボトル容器34と、圧縮空気Aを供給するための供給管35と、パンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合して排出するための排出管36とを含んでいる。第4の実施形態の供給管35及び排出管36は、それぞれ、パンク修理液Rを充填するときに保持される状態でボトル容器34の側面を介してボトル容器34の外部と内部とを連通している。
【0051】
供給管35は、上述の供給管5と同様、例えば、ボトル容器34の内部に開口する開口部35aを有している。第4の実施形態の排出管36は、上述の排出管6と同様、ボトル容器34の内部に開口する第1開口部36aと、ボトル容器34の高さ方向において、第1開口部36aとは異なる位置でボトル容器34の内部に開口する第2開口部36bとを有している。
【0052】
このような排出管36は、上述の排出管6と同様、その内部でパンク修理液Rと圧縮空気Aとを混合することができる。このため、第4の実施形態のボトルユニット32は、パンク修理液Rと圧縮空気Aとを同時にタイヤTに充填することができ、少量のパンク修理液Rであっても、圧縮空気Aによりパンクした部位に集中的に供給することができる。したがって、第4の実施形態のボトルユニット32は、パンク修理を短時間で行うことができる。
【0053】
図5は、パンク修理液Rを充填するときに、第4の実施形態のボトル容器34が第1姿勢で保持された状態を示している。このようなボトルユニット32は、パンク修理液RをタイヤTに充填するときに、第1開口部36aから供給されるパンク修理液Rと、第2開口部26bから供給される圧縮空気Aとを、排出管36の内部で混合することができる。
【0054】
図6は、ボトル容器34が第2姿勢で保持された図5のパンク修理キット31の模式図である。図6に示されるように、第4の実施形態のボトル容器34は、パンク修理液Rを充填するときに、第2姿勢で保持されてもよい。このようなボトルユニット32は、パンク修理液RをタイヤTに充填するときに、第1開口部36aから供給される圧縮空気Aと、第2開口部26bから供給されるパンク修理液Rとを、排出管36の内部で混合することができる。
【0055】
図5及び図6に示されるように、ボトル容器34は、パンク修理液Rを充填するときに、第1姿勢と、第2姿勢とのいずれかで保持可能であるのが望ましい。このようなボトル容器34は、パンク修理液Rを充填するときに、使用条件等に応じて、第1姿勢と第2姿勢とを選択することができる。
【0056】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施され得る。
【0057】
[付記]
本発明は、次のとおりである。
【0058】
[本発明1]
パンク修理液と圧縮空気とを充填するためのボトルユニットであって、前記パンク修理液を収容可能なボトル容器と、前記ボトル容器の内部に前記圧縮空気を供給するための供給管と、前記ボトル容器から前記パンク修理液と前記圧縮空気とを混合して排出するための排出管とを含み、前記排出管は、前記ボトル容器の内部に開口する第1開口部と、前記ボトル容器の高さ方向において、前記第1開口部とは異なる位置で前記ボトル容器の内部に開口する第2開口部とを有する、ボトルユニット。
【0059】
[本発明2]
前記第1開口部は、前記排出管の端部に形成される、本発明1に記載のボトルユニット。
【0060】
[本発明3]
前記第2開口部は、前記ボトル容器の高さ方向において、前記排出管の前記端部とは反対側に形成される、本発明2に記載のボトルユニット。
【0061】
[本発明4]
前記第2開口部は、前記排出管の側面に形成された少なくとも1つの孔である、本発明1ないし3のいずれかに記載のボトルユニット。
【0062】
[本発明5]
前記ボトル容器は、前記パンク修理液を充填するときに、前記第1開口部が前記パンク修理液の内部に位置し前記第2開口部が前記パンク修理液の外部に位置する第1姿勢で保持可能である、本発明1ないし4のいずれかに記載のボトルユニット。
【0063】
[本発明6]
前記ボトル容器は、前記パンク修理液を充填するときに、前記第1姿勢と、前記第1開口部が前記パンク修理液の外部に位置し前記第2開口部が前記パンク修理液の内部に位置する第2姿勢とのいずれかで保持可能である、本発明5に記載のボトルユニット。
【0064】
[本発明7]
前記ボトル容器は、前記パンク修理液を充填するときに、前記第1開口部が前記パンク修理液の外部に位置し前記第2開口部が前記パンク修理液の内部に位置する第2姿勢で保持可能である、本発明1ないし4のいずれかに記載のボトルユニット。
【0065】
[本発明8]
本発明1ないし7のいずれかに記載のボトルユニットと、前記圧縮空気を供給するためのコンプレッサとを含む、パンク修理キット。
【符号の説明】
【0066】
2 ボトルユニット
4 ボトル容器
5 供給管
6 排出管
6a 第1開口部
6b 第2開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6