(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063882
(43)【公開日】2024-05-14
(54)【発明の名称】システム、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0645 20230101AFI20240507BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022172048
(22)【出願日】2022-10-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-02-17
(71)【出願人】
【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】中山 知也
(72)【発明者】
【氏名】吉藤 祐也
(72)【発明者】
【氏名】浜田 重誠
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 智彦
(72)【発明者】
【氏名】堀越 智博
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 湧也
(72)【発明者】
【氏名】丸山 恭平
(72)【発明者】
【氏名】川口 賢
(72)【発明者】
【氏名】坂本 悟志
(72)【発明者】
【氏名】多田 陽亮
(72)【発明者】
【氏名】木暮 光里
(72)【発明者】
【氏名】半田 成也
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB68
5L049BB68
(57)【要約】
【課題】会社が保有する物品の貸し借りを複数の職場間で容易に行うことを可能とするシステム等を提供する。
【解決手段】記憶部22は、貸すことを許可する貸与許可物に関連付けて、当該貸与許可物の貸与を承認する貸与承認者に関連する情報を記憶し、CPU21aは、記憶部22に記憶された複数の前記貸与許可物の中から借用を希望する借用希望物の選択を受け付け、前記借用希望物の借用申請をする旨を承認する申請承認者の情報を受け付け、前記借用希望物の前記貸与承認者の情報を受け付け、前記申請承認者及び前記貸与承認者へ前記借用申請がされた旨を通知し、前記申請承認者が承認した場合に、当該申請承認者が承認した旨を申請者へ通知し、前記貸与承認者が承認した場合に、当該貸与承認者が承認した旨を前記申請者へ通知する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラムを実行するプロセッサと、情報を記憶する記憶部と、有するシステムであって、
前記記憶部は、貸すことを許可する貸与許可物に関連付けて、当該貸与許可物の貸与を承認する貸与承認者に関連する情報を記憶し、
前記プロセッサは、
前記記憶部に記憶された複数の前記貸与許可物の中から借用を希望する借用希望物の選択を受け付け、
前記借用希望物の借用申請をする旨を承認する申請承認者の情報を受け付け、
前記借用希望物の前記貸与承認者の情報を受け付け、
前記申請承認者及び前記貸与承認者へ前記借用申請がされた旨を通知し、
前記申請承認者が承認した場合に、当該申請承認者が承認した旨を申請者へ通知し、
前記貸与承認者が承認した場合に、当該貸与承認者が承認した旨を前記申請者へ通知する、
システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、借りることを希望する物の条件を受け付け、前記記憶部に記憶された複数の前記貸与許可物の中から、受け付けた前記条件を満たす物を前記借用希望物の候補として抽出する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記申請承認者として、予め定められた複数の者の情報を受け付ける、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記貸与承認者として、予め定められた複数の者の情報を受け付ける、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記記憶部は、前記貸与許可物を管理する担当者に関連する情報を当該貸与許可物に関連付けて記憶し、
前記プロセッサは、前記借用希望物の前記担当者の情報を受け付け、当該担当者へ前記借用申請がされた旨を通知し、当該担当者が許可した場合に、当該担当者が許可した旨を前記申請者へ通知する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記記憶部は、複数の事業所間において行われる配送の情報を記憶し、
前記プロセッサは、前記条件として借用希望日を受け付けた場合には、前記記憶部に記憶された複数の前記貸与許可物の中から、前記配送の情報を用いて当該借用希望日に到着可能であると判断した物を抽出する、
請求項2に記載のシステム。
【請求項7】
コンピュータに、
記憶部に記憶された複数の貸すことを許可する貸与許可物の中から借用を希望する借用希望物の選択を受け付ける機能と、
前記借用希望物の借用申請をする旨を承認する申請承認者の情報を受け付ける機能と、
前記借用希望物の貸与を許可する貸与承認者の情報を受け付ける機能と、
前記申請承認者及び前記貸与承認者へ前記借用申請がされた旨を通知する機能と、
前記申請承認者が承認した場合に、当該申請承認者が承認した旨を申請者へ通知する機能と、
前記貸与承認者が承認した場合に、当該貸与承認者が承認した旨を前記申請者へ通知する機能と、
を実行するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物の貸し借りに利用されるシステムが提案されている。
例えば、特許文献1に記載されたシステムは、端末と、電気通信網を介して端末から接続されるレンタカー予約サーバと、車載ユニットとを備える。レンタカー予約サーバは、自家用車の持主が、端末にて、自家用車をレンタカーとして登録することを可能にする機能と、レンタカーの利用希望者が、端末にて、レンタカーを予約することを可能にする機能とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
資機材、工具、備品等、会社が保有する物品を、複数の職場間で貸し借りすることを簡易に行うシステムを提供することが望まれている。例えば、借りる場合に、貸す側の職場の担当者や上長の押印を要する紙の借用書を取り交わさなければならないのでは、担当者や上長が誰かを調べたり捺印をお願いしたりしなければならないため煩雑だからである。また、使用したい資機材等が他の職場で保有されているのかさえ容易に分からない場合もある。
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであり、会社が保有する物品の貸し借りを複数の職場間で容易に行うことを可能とするシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと完成させた本発明は、プログラムを実行するプロセッサと、情報を記憶する記憶部と、有するシステムであって、前記記憶部は、貸すことを許可する貸与許可物に関連付けて、当該貸与許可物の貸与を承認する貸与承認者に関連する情報を記憶し、前記プロセッサは、前記記憶部に記憶された複数の前記貸与許可物の中から借用を希望する借用希望物の選択を受け付け、前記借用希望物の借用申請をする旨を承認する申請承認者の情報を受け付け、前記借用希望物の前記貸与承認者の情報を受け付け、前記申請承認者及び前記貸与承認者へ前記借用申請がされた旨を通知し、前記申請承認者が承認した場合に、当該申請承認者が承認した旨を申請者へ通知し、前記貸与承認者が承認した場合に、当該貸与承認者が承認した旨を前記申請者へ通知する、システムである。
ここで、前記プロセッサは、借りることを希望する物の条件を受け付け、前記記憶部に記憶された複数の前記貸与許可物の中から、受け付けた前記条件を満たす物を前記借用希望物の候補として抽出しても良い。
また、前記プロセッサは、前記申請承認者として、予め定められた複数の者の情報を受け付けても良い。
また、前記プロセッサは、前記貸与承認者として、予め定められた複数の者の情報を受け付けても良い。
また、前記記憶部は、前記貸与許可物を管理する担当者に関連する情報を当該貸与許可物に関連付けて記憶し、前記プロセッサは、前記借用希望物の前記担当者の情報を受け付け、当該担当者へ前記借用申請がされた旨を通知し、当該担当者が許可した場合に、当該担当者が許可した旨を前記申請者へ通知しても良い。
また、前記記憶部は、複数の事業所間において行われる配送の情報を記憶し、前記プロセッサは、前記条件として借用希望日を受け付けた場合には、前記記憶部に記憶された複数の前記貸与許可物の中から、前記配送の情報を用いて当該借用希望日に到着可能であると判断した物を抽出しても良い。
また、他の観点から捉えると、本発明は、コンピュータに、記憶部に記憶された複数の貸すことを許可する貸与許可物の中から借用を希望する借用希望物の選択を受け付ける機能と、前記借用希望物の借用申請をする旨を承認する申請承認者の情報を受け付ける機能と、前記借用希望物の貸与を許可する貸与承認者の情報を受け付ける機能と、前記申請承認者及び前記貸与承認者へ前記借用申請がされた旨を通知する機能と、前記申請承認者が承認した場合に、当該申請承認者が承認した旨を申請者へ通知する機能と、前記貸与承認者が承認した場合に、当該貸与承認者が承認した旨を前記申請者へ通知する機能と、を実行するプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、会社が保有する物品の貸し借りを複数の職場間で容易に行うことを可能とするシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態に係るシステムの概略構成の一例を示す図である。
【
図4】記憶部が記憶する従業員に関する情報の一例を示す図である。
【
図5】記憶部が記憶する貸与許可物に関する情報の一例を示す図である。
【
図6】システムが行う処理手順の一例を示す図である。
【
図7】システムが行う処理手順の一例を示す図である。
【
図8】システムが行う処理手順の一例を示す図である。
【
図9】システムが行う処理手順の一例を示す図である。
【
図10】システムが行う処理手順の一例を示す図である。
【
図11】端末に表示されるホーム画面の一例を示す図である。
【
図12】端末に表示される検索画面の一例を示す図である。
【
図13】端末に表示される検索結果画面の一例を示す図である。
【
図14】端末に表示される詳細画面の一例を示す図である。
【
図15】端末に表示される第1申請承認者選択画面の一例を示す図である。
【
図16】端末に表示される第2申請承認者選択画面の一例を示す図である。
【
図17】端末に表示される担当者選択画面の一例を示す図である。
【
図18】端末に表示される第1貸与承認者選択画面の一例を示す図である。
【
図19】端末に表示される第2貸与承認者選択画面の一例を示す図である。
【
図20】端末に表示される借用申請画面の一例を示す図である。
【
図21】記憶部が記憶する社内便に関する情報の一例を示す図である。
【
図22】端末に表示される検索画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るシステム1の概略構成の一例を示す図である。
システム1は、会社内の複数の職場間で、資機材、工具、備品等、会社が保有する物品の貸し借り、譲渡を円滑に行うことを可能とするシステムである。システム1は、会社の従業員や役員(以下、「従業員」と称する場合がある。)が使用する端末10と、端末10から要求や指示を受け、情報や処理結果を返す機能を有するサーバ20とを備えている。端末10とサーバ20とは、ネットワーク30を介して互いに通信を行うことが可能となっている。ネットワーク30は、各システム及び装置の間のデータ通信に用いられる通信ネットワークであれば特に限定されず、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットであることを例示することができる。データ通信に用いられる通信回線は、有線か無線かを問わず、これらを併用しても良い。また、ゲートウェイ装置やルータ等の中継装置を用い、複数のネットワークや通信回線を介して各装置を接続するように構成しても良い。
【0009】
<端末10>
図2は、端末10の概略構成の一例を示す図である。
端末10は、装置全体を制御する制御部11と、データ等の記憶に用いられる記憶部12と、操作受付画面や画像の表示に使用される表示部13と、ユーザの入力操作を受け付ける操作部14と、外部装置との通信に用いられる通信部15とを備えている。
【0010】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11cにより構成される。ROM11bには、CPU11aにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPU11aは、RAM11cを作業エリアに使用し、ROM11bや記憶部12から読み出したアプリケーションプログラムを実行する。CPU11aがプログラムを実行することにより、端末10の各部が制御される。
【0011】
記憶部12は、半導体メモリ等の記憶装置であることを例示することができる。
表示部13は、静止画像や動画像等を表示するディスプレイ装置である。表示部13は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイであることを例示することができる。
操作部14は、ユーザからの操作を受け付ける入力装置である。操作部14は、キーボード、マウス、タッチパネル、スイッチ等であることを例示することができる。
通信部15は、通信インターフェースであることを例示することができる。
【0012】
以上のように構成された端末10は、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(PDA)、タブレット端末、タブレットPC、ノートPC、デスクトップPC等であることを例示することができる。
【0013】
<サーバ20>
図3は、サーバ20の概略構成の一例を示す図である。
サーバ20は、端末10が備える、制御部11、記憶部12、表示部13、操作部14、通信部15と同様に、制御部21、記憶部22、表示部23、操作部24、通信部25を備えている。
【0014】
図4は、記憶部22が記憶する従業員に関する情報の一例を示す図である。
図5は、記憶部22が記憶する貸与許可物に関する情報の一例を示す図である。
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリ等の記憶装置である。
記憶部22は、
図4に示すように、従業員に関する情報(以下、「従業員情報」と称する場合がある。)を記憶する。従業員情報は、従業員の氏名、メールアドレス、電話番号、役職、職場であることを例示することができる。
【0015】
記憶部22は、会社が保有する、資機材、工具、備品等の物品であって、保有する職場において使用する頻度が少ないために貸し出すことを許可する貸与許可物の情報を記憶する。
図5に示すように、記憶部22は、貸与許可物毎に、物品名、物品の種類、識別番号(ID)、保有事業所、保有個数、担当者、ステイタスを関連付けて記憶する。物品の種類は、クランプ、継手、ガス検知器等の物品を区別する種類の名称である。物品名は、貸与許可物の名称である。識別番号(ID)は、貸与許可物を特定する番号である。ステイタスは、貸与許可物が貸し出すことが可能な状態であるか、貸し出し中の状態であるかの情報である。
【0016】
制御部21は、CPU21a、ROM21b、RAM21cにより構成される。ROM21bには、CPU21aにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPU21aは、RAM21cを作業エリアに使用し、ROM21bや記憶部22から読み出したアプリケーションプログラムを実行する。CPU21aがプログラムを実行することにより、サーバ20の各部が制御される。
【0017】
制御部21は、端末10から送信されてきた情報を受信したり、端末10に対して各種情報を送信したりする機能を有している。また、制御部21は、記憶部22に貸与許可物の登録を行う機能を有している。また、制御部21は、記憶部22に記憶された貸与許可物に関する情報を用いて貸与許可物の中から借用を希望する借用希望物の候補を抽出したり、記憶部22に記憶された従業員情報を用いて従業員を特定したりする機能を有している。
【0018】
システム1は、従業員が端末10を用いて、サーバ20の記憶部22が記憶する複数の貸与許可物の中から借用を希望する借用希望物の検索を行うことを可能とするとともに、当該借用希望物の借用申請を行うことを可能とする。また、システム1は、従業員が借用申請を行う際に、借用申請を行うことの承認を得なければならないように会社の取り決めで定められた者から承認を得ることを可能とする。また、システム1は、従業員が借用申請を行った後、借用希望物の貸与を許可することの承認を得なければならないように会社の取り決めで定められた者から承認を得ることを可能とする。本実施形態においては、システム1は、従業員が借用申請を行う際には、所属するチームのチームリーダーと、所属するグループのマネージャーとの2人から承認を得なければならないと決められている会社にて用いられるものとする。また、本実施形態においては、システム1は、貸与許可物の貸与の許可を受ける際には、貸与許可物を管理する担当者から許可を受けなければならず、当該担当者が所属するチームのチームリーダー、当該担当者が所属するグループのマネージャーの2人から貸与許可の承認を得なければならないと決められている会社にて用いられるものとする。以下では、借用申請を行う従業員を「申請者」と称する場合がある。そして、申請者が所属するチームのチームリーダーが1人目の申請承認者、申請者が所属するグループのマネージャーが2人目の申請承認者であり、それぞれ、「第1申請承認者」、「第2申請承認者」と称する場合がある。借用希望物の担当者が所属するチームのチームリーダーが1人目の貸与承認者、借用希望物の担当者が所属するグループのマネージャーが2人目の貸与承認者であり、それぞれ、「第1貸与承認者」、「第2貸与承認者」と称する場合がある。
【0019】
図6、
図7、
図8、
図9、
図10は、システム1が行う処理手順の一例を示す図である。
図11は、端末10に表示されるホーム画面40の一例を示す図である。
本システムを利用する従業員が、端末10にインストールされた専用のアプリケーションを起動した場合(S1)に、端末10の表示部13に、
図11に例示したホーム画面40が表示される(S2)。言い換えれば、端末10の制御部11は、従業員がアプリケーションを起動するための操作をした場合に、表示部13にホーム画面40を表示させる。
【0020】
ホーム画面40には、「借りる」と記載された借りるボタン41と、「もらう」と記載されたもらうボタン42と、「返す」と記載された返すボタン43とが表示される。
なお、以下の説明において、借りるボタン41等のボタンを押すとは、操作部14の一例としてのマウスにてボタンをクリックすることであることを例示することができる。また、操作部14がタッチパネルである場合には、ボタンをタッチすることであることを例示することができる。
【0021】
図12は、端末10に表示される検索画面50の一例を示す図である。
従業員が、ホーム画面40の借りるボタン41を押した場合に、端末10の表示部13に検索画面50が表示される(S3)。言い換えれば、制御部11は、ホーム画面40の借りるボタン41が押されたことを検知した場合に、表示部13に検索画面50を表示させる。検索画面50には、借用を希望する物品である借用希望物を検索するための文言を入力する入力欄51と、「検索」と記載された検索ボタン52とが表示される。また、検索画面50には、抽出する物品を限定するための追加条件(例えば事業所名)を入力する入力欄53が表示される。また、
図12に例示した検索画面50には、貸与許可物の一部が表示される。ただし、貸与許可物は表示しなくても良い。
【0022】
従業員が、検索画面50の入力欄51に文字を入力し検索ボタン52を押した場合、言い換えれば、検索を実行した場合(S4)に、端末10の制御部11は、入力欄51に入力された文字の情報とともに、検索依頼があった旨をサーバ20に送信する(S5)。なお、制御部11は、入力欄51に加えて入力欄53に文字が入力されている場合には、入力欄53に入力された文字の情報をサーバ20に送信する。
【0023】
サーバ20においては、制御部21が、記憶部22に記憶された貸与許可物の中から検索条件を満たす貸与許可物を抽出する(S6)。例えば、従業員が、入力欄51にガス検知器と入力し検索ボタン52を押した場合、記憶部22に記憶されている貸与許可物の中から、ガス検知器の文字情報が関連付けて記憶されている物品を抽出する。そして、制御部21は、抽出した結果の情報を端末10に送信する(S7)。
【0024】
図13は、端末10に表示される検索結果画面60の一例を示す図である。
端末10がサーバ20から抽出した結果の情報を受信すると、端末10の表示部13に検索結果画面60が表示される(S8)。
図13に示すように、検索結果画面60には、サーバ20が抽出した貸与許可物の一覧が表示される。
【0025】
図14は、端末10に表示される詳細画面70の一例を示す図である。
従業員が、検索結果画面60に表示された貸与許可物の一覧の内の一の貸与許可物の欄を押すことで当該一の貸与許可物を選択した場合(S9)、端末10の表示部13に、当該一の貸与許可物の詳細画面70が表示される(S10)。詳細画面70には、当該一の貸与許可物を保有する事業所名、個数、担当者名、ステイタス等、記憶部22に当該一の貸与許可物と関連付けて記憶されている情報が表示される。また、詳細画面70には、「借りる」と記載された借りるボタン71と、「戻る」と記載された戻るボタン72とが表示される。
【0026】
図15は、端末10に表示される第1申請承認者選択画面80の一例を示す図である。
従業員が、詳細画面70に表示された借りるボタン71を押した場合(S11)、端末10の表示部13に、第1申請承認者選択画面80が表示される(S12)。言い換えれば、制御部11は、詳細画面70の借りるボタン71が押されたことを検知した場合に、表示部13に第1申請承認者選択画面80を表示させる。第1申請承認者選択画面80には、第1申請承認者を入力する第1入力欄81と、第1申請承認者の候補を表示する第1候補欄82とが表示される。また、第1申請承認者選択画面80には、第1申請承認者及び第1申請承認者のメールアドレスを確定するための第1確定欄83と、「戻る」と記載された戻るボタン84と、「次へ」と記載された次へボタン85とが表示される。なお、詳細画面70の借りるボタン71が押された場合に、S9にて選択された一の貸与許可物が借用希望物として認識される。
【0027】
従業員が、第1申請承認者選択画面80の第1入力欄81に、自身の上長であるチームリーダーの氏名を入力した場合に、端末10の制御部11は、第1入力欄81に入力された文字の情報をサーバ20に送信する(S13)。
【0028】
サーバ20においては、制御部21が、記憶部22に記憶された従業員情報に基づいて、第1入力欄81に入力された文字を含む氏名の従業員を抽出する(S14)。例えば、従業員が、第1入力欄81に鈴木と入力した場合、記憶部22に記憶されている従業員情報の中から、鈴木の文字を含む従業員を抽出する。そして、制御部21は、抽出した結果である従業員の情報を端末10に送信する(S15)。
【0029】
端末10がサーバ20から抽出した従業員の情報を受信すると、端末10の第1申請承認者選択画面80の第1候補欄82に、サーバ20が抽出した従業員の一覧が表示される(S16)。
図15には、第1入力欄81に「鈴木二郎」と入力した結果、鈴木二郎という氏名の1人が抽出され、第1候補欄82に表示された例を示している。
【0030】
従業員が、第1申請承認者選択画面80の第1候補欄82に表示された氏名の中から1人を選択するべく特定の者の氏名を押した場合(S17)、第1確定欄83に当該特定の者の氏名及びメールアドレスが表示される(S18)。
そして、従業員は、第1確定欄83に表示された、第1申請承認者の氏名及びメールアドレスを確認して、誤りが無ければ次へボタン85を押す(S19)。
【0031】
図16は、端末10に表示される第2申請承認者選択画面90の一例を示す図である。
従業員が、第1申請承認者選択画面80の次へボタン85を押した場合(S19)、端末10の表示部13に、第2申請承認者選択画面90が表示される(S20)。言い換えれば、制御部11は、第1申請承認者選択画面80の次へボタン85が押されたことを検知した場合に、表示部13に第2申請承認者選択画面90を表示させる。第2申請承認者選択画面90には、第2申請承認者を入力する第2入力欄91と、第2申請承認者の候補を表示する第2候補欄92とが表示される。また、第2申請承認者選択画面90には、第2申請承認者及び第2申請承認者のメールアドレスを確定するための第2確定欄93と、「戻る」と記載された戻るボタン94と、「次へ」と記載された次へボタン95とが表示される。
【0032】
従業員が、第2申請承認者選択画面90の第2入力欄91に、自身の上長であるマネージャーの氏名を入力した場合に、端末10の制御部11は、第2入力欄91に入力された文字の情報をサーバ20に送信する(S21)。
サーバ20においては、制御部21が、記憶部22に記憶された従業員情報に基づいて、第2入力欄91に入力された文字を含む氏名を有する従業員を抽出する(S22)。そして、制御部21は、抽出した従業員の情報を端末10に送信する(S23)。
【0033】
端末10がサーバ20から抽出した従業員の情報を受信すると、端末10の第2申請承認者選択画面90の第2候補欄92に、サーバ20が抽出した従業員の一覧が表示される(S24)。
図16には、第2入力欄91に「木村三郎」と入力した結果、木村三郎という氏名の1人が抽出され、第2候補欄92に表示された例を示している。
【0034】
従業員が、第2申請承認者選択画面90の第2候補欄92に表示された氏名の中から1人を選択するべく特定の者の氏名を押した場合(S25)、第2確定欄93に当該特定の者の氏名及びメールアドレスが表示される(S26)。
そして、従業員は、第2確定欄93に表示された、第2申請承認者の氏名及びメールアドレスを確認して、誤りが無ければ次へボタン95を押す(S27)。
【0035】
図17は、端末10に表示される担当者選択画面100の一例を示す図である。
従業員が、第2申請承認者選択画面90に表示された次へボタン95を押した場合(S27)、端末10の表示部13に、担当者選択画面100が表示される(S28)。言い換えれば、制御部11は、第2申請承認者選択画面90の次へボタン95が押されたことを検知した場合に、表示部13に担当者選択画面100を表示させる。担当者選択画面100には、担当者の氏名を入力する入力欄101と、担当者の候補を表示する候補欄102とが表示される。また、担当者選択画面100には、担当者及び担当者のメールアドレスを確定するための確定欄103と、「戻る」と記載された戻るボタン104と、「次へ」と記載された次へボタン105とが表示される。また、担当者選択画面100には、入力欄101の横に、担当者を示唆する示唆欄106が表示される。
【0036】
示唆欄106には、S7の処理でサーバ20から送信され、制御部11が既に受信している担当者の氏名が表示される。従業員は、示唆欄106に表示された氏名を見ることで、担当者の氏名を把握することが可能となっている。
従業員が、担当者選択画面100の入力欄101に、担当者の氏名を入力した場合に、端末10の制御部11は、入力欄101に入力された文字の情報をサーバ20に送信する(S29)。
サーバ20においては、制御部21が、記憶部22に記憶された従業員情報に基づいて、入力欄101に入力された文字を含む氏名を有する従業員を抽出する(S30)。そして、制御部21は、抽出した従業員の情報を端末10に送信する(S31)。
【0037】
端末10がサーバ20から抽出した従業員の情報を受信すると、端末10の担当者選択画面100の候補欄102に、サーバ20が抽出した従業員の一覧が表示される(S32)。
図17には、入力欄101に「東京一郎」と入力した結果、東京一郎という氏名の1人が抽出され、候補欄102に表示された例を示している。
【0038】
従業員が、担当者選択画面100の候補欄102に表示された氏名の中から1人を選択するべく特定の者の氏名を押した場合(S33)、確定欄103に当該特定の者の氏名及びメールアドレスが表示される(S34)。
そして、従業員は、確定欄103に表示された、担当者の氏名及びメールアドレスを確認して、誤りが無ければ次へボタン105を押す(S35)。
【0039】
従業員が、担当者選択画面100に表示された次へボタン105を押した場合(S35)、制御部11は、担当者の情報をサーバ20に送信する(S36)。
サーバ20においては、制御部21が、記憶部22に記憶された従業員情報に基づいて、担当者が所属するチームのチームリーダーを第1貸与承認者として特定し(S37)、当該第1貸与承認者の、氏名、職場、メールアドレス等の情報を端末10に送信する(S38)。
【0040】
図18は、端末10に表示される第1貸与承認者選択画面110の一例を示す図である。
端末10がサーバ20から第1貸与承認者の情報を受信すると、端末10の表示部13に、第1貸与承認者選択画面110が表示される(S39)。第1貸与承認者選択画面110には、第1貸与承認者の氏名を入力する第1入力欄111と、第1貸与承認者の候補を表示する第1候補欄112とが表示される。また、第1貸与承認者選択画面110には、第1貸与承認者及び第1貸与承認者のメールアドレスを確定するための第1確定欄113と、「戻る」と記載された戻るボタン114と、「次へ」と記載された次へボタン115とが表示される。また、第1貸与承認者選択画面110には、第1入力欄111の横に、第1貸与承認者を示唆する第1示唆欄116が表示される。
【0041】
第1示唆欄116には、S38においてサーバ20が送信した第1貸与承認者の氏名が表示される。従業員は、第1示唆欄116に表示された氏名を見ることで、第1貸与承認者の氏名を把握することが可能となっている。
従業員が、第1貸与承認者選択画面110の第1入力欄111に、第1貸与承認者の氏名を入力した場合に、端末10の制御部11は、第1入力欄111に入力された文字の情報をサーバ20に送信する(S40)。
サーバ20においては、制御部21が、記憶部22に記憶された従業員情報に基づいて、第1入力欄111に入力された文字を含む氏名を有する従業員を抽出する(S41)。そして、制御部21は、抽出した従業員の情報を端末10に送信する(S42)。
【0042】
端末10がサーバ20から抽出した従業員の情報を受信すると、端末10の第1貸与承認者選択画面110の第1候補欄112に、サーバ20が抽出した従業員の一覧が表示される(S43)。
図18には、第1候補欄112に「山田二郎」と入力した結果、山田二郎という氏名の1人が抽出され、第1候補欄112に表示された例を示している。
【0043】
従業員が、第1貸与承認者選択画面110の第1候補欄112に表示された氏名の中から1人を選択するべく特定の者の氏名を押した場合(S44)、第1確定欄113に当該特定の者の氏名及びメールアドレスが表示される(S45)。
そして、従業員は、第1確定欄113に表示された、第1貸与承認者の氏名及びメールアドレスを確認して、誤りが無ければ次へボタン115を押す(S46)。
【0044】
従業員が、第1貸与承認者選択画面110に表示された次へボタン115を押した場合(S46)、制御部11は、担当者の情報をサーバ20に送信する(S47)。
サーバ20においては、制御部21が、記憶部22に記憶された従業員情報に基づいて、担当者が所属するグループのマネージャーを第2貸与承認者として特定し(S48)、当該第2貸与承認者の、氏名、職場、メールアドレス等の情報を端末10に送信する(S49)。
【0045】
図19は、端末10に表示される第2貸与承認者選択画面120の一例を示す図である。
端末10がサーバ20から第2貸与承認者の情報を受信すると、端末10の表示部13に、第2貸与承認者選択画面120が表示される(S50)。第2貸与承認者選択画面120には、第2貸与承認者の氏名を入力する第2入力欄121と、第2貸与承認者の候補を表示する第2候補欄122とが表示される。また、第2貸与承認者選択画面120には、第2貸与承認者及び第2貸与承認者のメールアドレスを確定するための第2確定欄123と、「戻る」と記載された戻るボタン124と、「次へ」と記載された次へボタン125とが表示される。また、第2貸与承認者選択画面120には、第2入力欄121の横に、第2貸与承認者を示唆する第2示唆欄126が表示される。
【0046】
第2示唆欄126には、S49においてサーバ20が送信した第2貸与承認者の氏名が表示される。従業員は、第2示唆欄126に表示された氏名を見ることで、第2貸与承認者の氏名を把握することが可能となっている。
従業員が、第2貸与承認者選択画面120の第2入力欄121に、第2貸与承認者の氏名を入力した場合に、端末10の制御部11は、第2入力欄121に入力された文字の情報をサーバ20に送信する(S51)。
サーバ20においては、制御部21が、記憶部22に記憶された従業員情報に基づいて、第2入力欄121に入力された文字を含む氏名の従業員を抽出する(S52)。そして、制御部21は、抽出した従業員の情報を端末10に送信する(S53)。
【0047】
端末10がサーバ20から抽出した従業員の情報を受信すると、端末10の第2貸与承認者選択画面120の第2候補欄122に、サーバ20が抽出した従業員の一覧が表示される(S54)。
図19には、第2入力欄121に「伊藤三郎」と入力した結果、伊藤三郎という氏名の1人が抽出され、第2候補欄122に表示された例を示している。
【0048】
従業員が、第2貸与承認者選択画面120の第2候補欄122に表示された氏名の中から1人を選択するべく特定の者の氏名を押した場合(S55)、第2確定欄123に当該特定の者の氏名及びメールアドレスが表示される(S56)。
そして、従業員は、第2確定欄123に表示された、第2貸与承認者の氏名及びメールアドレスを確認して、誤りが無ければ次へボタン125を押す(S57)。
【0049】
図20は、端末10に表示される借用申請画面130の一例を示す図である。
従業員が、第2貸与承認者選択画面120に表示された次へボタン125を押した場合(S57)、端末10の表示部13に、借用申請画面130が表示される(S58)。言い換えれば、制御部11は、第2貸与承認者選択画面120の次へボタン125が押されたことを検知した場合に、表示部13に借用申請画面130を表示させる。借用申請画面130には、物品の識別番号(ID)、借用希望個数、申請者の職場、借用希望日、返却予定日、利用目的・備考、申請者、第1申請承認者、第2申請承認者、担当者、第1貸与承認者、第2貸与承認者の氏名の入力欄131と、「借用申請」と記載された申請ボタン132とが表示される。また、借用申請画面130には、「ホームに戻る」と記載された戻るボタン133が表示される。
【0050】
従業員は、入力欄131に表示された入力内容を確認して、誤りが無ければ申請ボタン132を押す(S59)。なお、入力欄131の内、申請者、第1申請承認者、第2申請承認者、担当者、第1貸与承認者、第2貸与承認者の氏名の入力欄にはこれまでの処理で確定した氏名が反映される。
従業員が、借用申請画面130に表示された申請ボタン132を押した場合(S59)、端末10は、申請ボタン132が押されて借用申請がなされた旨をサーバ20に送信する(S60)。
【0051】
サーバ20においては、借用申請がなされた旨を受信(S61)後、制御部21は、第1申請承認者に借用申請の承認を行うか否かの確認メールを送信する(S62)。当該確認メールには、借用希望物名等の借用申請の内容が表示されるとともに、借用申請を承認する場合に押す承認ボタン(不図示)と、借用申請を承認しない場合に押す不承認ボタン(不図示)とが表示される。
第1申請承認者が確認メールを受信した(S63)後、承認ボタン(不図示)を押した場合には、承認した旨のメールがサーバ20に送信される(S64)。
【0052】
サーバ20は、第1申請承認者から承認した旨のメールを受信(S65)後、第2申請承認者に借用申請の承認を行うか否かの確認メールを送信する(S66)。当該確認メールには、借用希望物名等の借用申請の内容や第1申請承認者が承認した旨が表示されるとともに、借用申請を承認する場合に押す承認ボタン(不図示)と、借用申請を承認しない場合に押す不承認ボタン(不図示)とが表示される。
第2申請承認者が確認メールを受信した(S67)後、承認ボタン(不図示)を押した場合には、承認した旨のメールがサーバ20に送信される(S68)。
【0053】
サーバ20は、第2申請承認者から承認した旨のメールを受信(S69)後、担当者に借用申請に係る借用希望物の貸与を許可するか否かの確認メールを送信する(S70)。当該確認メールには、借用希望物名等の借用申請の内容が表示されるとともに、貸与を許可する場合に押す許可ボタン(不図示)と、許可しない場合に押す不許可ボタン(不図示)とが表示される。
担当者が確認メールを受信した(S71)後、許可ボタン(不図示)を押した場合には、許可した旨のメールがサーバ20に送信される(S72)。
【0054】
サーバ20は、担当者から許可した旨のメールを受信(S73)後、第1貸与承認者に貸与の承認を行うか否かの確認メールを送信する(S74)。当該確認メールには、借用希望物名等の借用申請の内容や担当者が許可した旨が表示されるとともに、貸与を承認する場合に押す承認ボタン(不図示)と、貸与を承認しない場合に押す不承認ボタン(不図示)とが表示される。
第1貸与承認者が確認メールを受信した(S75)後、承認ボタン(不図示)を押した場合には、承認した旨のメールがサーバ20に送信される(S76)。
【0055】
サーバ20は、第1貸与承認者から承認した旨のメールを受信(S77)後、第2貸与承認者に貸与の承認を行うか否かの確認メールを送信する(S78)。当該確認メールには、借用希望物名等の借用申請の内容や担当者が許可した旨及び第1貸与承認者が承認した旨が表示されるとともに、貸与を承認する場合に押す承認ボタン(不図示)と、貸与を承認しない場合に押す不承認ボタン(不図示)とが表示される。
第2貸与承認者が確認メールを受信した(S79)後、承認ボタン(不図示)を押した場合には、承認した旨のメールがサーバ20に送信される(S80)。
【0056】
サーバ20は、第2貸与承認者から承認した旨のメールを受信(S81)後、申請者及び担当者に借用申請が承認された旨のメールを送信する(S82)。そして、サーバ20は、記憶部22に記憶されている借用希望物のステイタスが貸し出し中の状態であると登録する(S83)。
【0057】
申請者は、サーバ20からメールを受信(S84)することで、借用申請が承認されたことを把握する。このメールには、担当者のメールアドレスが記載されているので、申請者は、担当者に直接メールを送信することが可能となる。
担当者は、サーバ20からメールを受信(S85)することで、借用申請が承認されたことを把握する。担当者は、例えば社内便を利用して借用希望物を申請者の職場に送れば良い。これにより、申請者は借用希望物を受け取ることが可能となる。
【0058】
なお、サーバ20は、第1申請承認者、第2申請承認者、第1貸与承認者、第2貸与承認者のいずれかが確認メールの不承認ボタン(不図示)を押した場合や、担当者が確認メールの不許可ボタン(不図示)を押した場合、借用申請が承認されなかった旨のメールを申請者に送信する。これにより、申請者は、借用申請が承認されなかった旨を把握することが可能となる。
【0059】
以上説明したように、システム1は、プログラムを実行するCPU21a(プロセッサの一例)と、情報を記憶する記憶部22と、有するシステムであって、記憶部22は、
図4及び
図5に示すように、貸すことを許可する貸与許可物に関連付けて、貸与許可物の貸与を承認する貸与承認者に関連する情報を記憶する。そして、CPU21aは、記憶部22に記憶された複数の貸与許可物の中から借用を希望する借用希望物の選択を受け付け(S61)、借用希望物の借用申請をする旨を承認する申請承認者の情報を受け付け(S61)、借用希望物の貸与承認者の情報を受け付け(S61)、申請承認者及び貸与承認者へ借用申請がされた旨を通知し(S62及びS74)、申請承認者が承認した場合に、当該申請承認者が承認した旨を申請者へ通知し(S84)、貸与承認者が承認した場合に、当該貸与承認者が承認した旨を申請者へ通知する(S84)。
【0060】
システム1によれば、記憶部22は、貸与許可物の情報を記憶するので、従業員は、端末10を用いて検索することで、使用したい資機材等が他の職場で保有されており、借りることが可能であることを容易に把握することができる。また、記憶部22は、貸与許可物の貸与を承認する貸与承認者に関連する情報を記憶するので、従業員は、端末10を用いて把握することができ、資機材等を借りる際に承認者を調べる負担を削減することができる。さらに、システム1によれば、CPU21aを有する制御部21が、申請承認者及び貸与承認者へ借用申請がされた旨を通知し、それぞれから承認を受けるとともに承認した旨を申請者へ通知するので、従業員が紙の借用書を取り交わす負担を削減することができる。このように、システム1は、会社が保有する物品の貸し借りを複数の職場間で容易に行うことを可能とする。
【0061】
また、上述した実施形態においては、メールを送信することで、申請承認者及び貸与承認者へ借用申請がされた旨を通知したり、申請承認者及び貸与承認者が承認した旨を申請者へ通知したりしているが、特にかかる態様に限定されない。例えば、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social networking service;SNS)を用いて通知しても良い。同様に、申請承認者及び貸与承認者が承認した旨を、メールを受信することで把握しているが、特にかかる態様に限定されない。例えば、SNSを用いて把握しても良い。
【0062】
また、システム1においては、CPU21aは、借りることを希望する物の条件(例えば借用希望物がガス検知器であること)を受け付け、記憶部22に記憶された複数の貸与許可物の中から、受け付けた条件を満たす物を抽出する(S6)。これにより、従業員は、容易に借用希望物を探すことが可能となる。
【0063】
また、CPU21aは、申請承認者として、チームリーダーとマネージャーの2人の情報を受け付ける。これにより、会社の決まりとして上長2人の承認を得なければならないと定められているとしても、2人の承認者から例えば捺印してもらう負担を削減することができる。
【0064】
また、CPU21aは、貸与承認者として、チームリーダーとマネージャーの2人の情報を受け付ける。これにより、会社の決まりとして貸す側の担当者の上長2人の承認を得なければならないと定められているとしても、2人の承認者から例えば捺印してもらう負担を削減することができる。
【0065】
なお、申請承認者及び貸与承認者として、チームリーダーとマネージャーの2人を例示しているが、チームリーダー、マネージャーという役職名は限定されない。例えば、係長、課長、部長等の役職名であっても良い。また、承認者は2人に限定されない。3人以上であっても良い。
【0066】
また、上述した実施形態においては、2人目の申請承認者である第2申請承認者に対しては、第1申請承認者から承認した旨のメールを受信(S65)後に確認メールを送信する(S66)が、特にかかる態様に限定されない。例えば、第1申請承認者と第2申請承認者の2人に同じタイミングで確認メールを送信し、2人から承認した旨のメールを受信した場合に、担当者に借用申請に係る借用希望物の貸与を許可する否かの確認メールを送信しても良い。
【0067】
同様に、上述した実施形態においては、2人目の貸与承認者である第2貸与承認者に対しては、第1貸与承認者から承認した旨のメールを受信(S77)後に確認メールを送信する(S78)が、特にかかる態様に限定されない。例えば、第1貸与承認者と第2貸与承認者の2人に同じタイミングで確認メールを送信し、2人から承認した旨のメールを受信した場合に、申請者及び担当者に借用申請が承認された旨のメールを送信しても良い。
【0068】
また、記憶部22は、貸与許可物を管理する担当者に関連する情報を貸与許可物に関連付けて記憶し、CPU21aは、借用希望物の担当者の情報を受け付け(S61)、担当者へ借用申請がされた旨を通知し(S70)、担当者が許可した場合に、担当者が許可した旨を申請者へ通知する(S84)。このように、記憶部22は、貸与許可物の担当者に関連する情報を記憶するので、従業員は、端末10を用いて把握することができ、資機材等を借りる際に担当者を調べる負担を削減することができる。さらに、システム1によれば、CPU21aを有する制御部21が、担当者へ借用申請がされた旨を通知し、担当者から許可を受けるとともに許可した旨を申請者へ通知するので、従業員が紙の借用書を取り交わす負担を削減することができる。このように、システム1は、会社が保有する物品の貸し借りを複数の職場間で容易に行うことを可能とする。
【0069】
以上説明した端末10の制御部11,サーバ20の制御部21が行なう処理は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現することができる。この場合、制御部11,制御部21のCPUが、制御部11,制御部21の各機能を実現するプログラムを実行し、これらの各機能を実現させる。例えば、プログラムを記録した非一時的なコンピュータ読取可能な記録媒体を制御部11,制御部21に提供し、CPU11a,CPU21aが記録媒体に格納されたプログラムを読み出す。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム自体、及びそれを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMを例示することができる。また、ネットワーク30を介して、端末10やサーバ20にダウンロードさせても良い。
【0070】
そして、本発明を構成するプログラムは、コンピュータに、記憶部22に記憶された複数の貸すことを許可する貸与許可物の中から借用を希望する借用希望物の選択を受け付ける機能と、前記借用希望物の借用申請をする旨を承認する申請承認者の情報を受け付ける機能と、前記借用希望物の貸与を許可する貸与承認者の情報を受け付ける機能と、前記申請承認者及び前記貸与承認者へ前記借用申請がされた旨を通知する機能と、前記申請承認者が承認した場合に、当該申請承認者が承認した旨を申請者へ通知する機能と、前記貸与承認者が承認した場合に、当該貸与承認者が承認した旨を前記申請者へ通知する機能と、を実行するプログラムである。
【0071】
<第2実施形態>
第2実施形態に係るシステムは、第1実施形態に係るシステム1に対して、サーバ20が、借用を希望する借用希望日(言い換えれば借用開始日)をも考慮して借用希望物の候補を抽出可能である点が異なる。また、端末10が、借用希望物の候補を抽出するための追加条件として借用希望日の入力を受け付け可能である点が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と第2実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
【0072】
図21は、記憶部22が記憶する社内便に関する情報の一例を示す図である。
記憶部22は、社内便のルート、及び、各ルートにおける各事業所の発着時刻を記憶する。
図21に示した例においては、記憶部22は、第2事業所を経由して第1事業所から第3事業所まで配送するルート1、及び、第2事業所を経由して第3事業所から第1事業所まで配送するルート2における、第1事業所、第2事業所、第3事業所の各事業所の発着時刻を記憶する。また、記憶部22は、第4事業所を経由して第1事業所から第5事業所まで配送するルート3、及び、第4事業所を経由して第5事業所から第1事業所まで配送するルート4における、第1事業所、第4事業所、第5事業所の各事業所の発着時刻を記憶する。また、記憶部22は、第3事業所から第5事業所まで配送するルート5、及び、第5事業所から第3事業所まで配送するルート6における、第3事業所、第5事業所の各事業所の発着時刻を記憶する。
【0073】
図22は、端末10に表示される検索画面250の一例を示す図である。
従業員が、ホーム画面40の借りるボタン41を押した場合に、端末10の表示部13に検索画面250が表示される。検索画面250には、第1実施形態に係る検索画面50に表示される、入力欄51、検索ボタン52、入力欄53に加えて、借用希望日を入力する借用希望日入力欄254が表示される。
【0074】
そして、従業員が、検索画面250の入力欄51に文字を入力するとともに借用希望日入力欄254に借用希望日を入力して検索ボタン52を押した場合(S4)に、端末10の制御部11は、入力欄51に入力された文字や借用希望日入力欄254に入力された借用希望日の情報とともに、検索依頼があった旨をサーバ20に送信する(S5)。
【0075】
サーバ20においては、制御部21が、記憶部22に記憶された貸与許可物の中から検索条件を満たす貸与許可物を抽出する(S6)際に、記憶部22に記憶された社内便に関する情報を用いて借用希望日入力欄254に入力された借用希望日の前日までに到着するように社内便にて配送可能な事業所において保有されている貸与許可物を抽出する。
【0076】
例えば、第5事業所に職場がある従業員が、月曜日(例えば2022年10月24日)の午後に検索し、借用希望日入力欄254にその週の木曜日(例えば2022年10月27日)を入力した上で検索ボタン52を押した場合には、制御部21は、以下のようにして貸与許可物を抽出する。つまり、制御部21は、月曜日の午後以降に発送して、その週の木曜日の前日である水曜日までに到着するように発送可能な事業所に保有されている貸与許可物のみを抽出する。例えば、
図21に示す社内便においては、月曜日の午後以降に発送してその週の水曜日までに第5事業所に到着するように発送可能な事業所は、第1事業所か第4事業所に限られる。それゆえ、制御部21は、入力欄51に入力された文字の情報等の条件を満たす貸与許可物の内、第1事業所か第4事業所に保有されている貸与許可物を抽出する。
【0077】
以上説明したように、第2実施形態に係るシステムにおいては、記憶部22は、複数の事業所間において行われる配送の情報を記憶し、CPU21aは、条件として借用希望日を受け付けた場合には、記憶部22に記憶された複数の貸与許可物の中から、配送の情報を用いて借用希望日に到着可能であると判断した物を抽出する。これにより、従業員は、端末10を用いて検索することで、使用開始したい日から使用できる資機材等を容易に把握することができる。
【0078】
なお、上述した第1及び第2実施形態で説明したようにして借用希望物を借りた申請者は、借用希望物の担当者に対して返却すれば良い。その際、借りる際に把握した担当者のメールアドレスにメールを送信することで返却日時や返却方法を連絡することが可能である。第1及び第2実施形態に係るシステム(例えばシステム1)においては、申請者が、例えば借りた物を返却した後に、ホーム画面40の返すボタン43を押すことで表示される画面において、返却したことを登録可能となっていると良い。サーバ20においては、申請者が返却したことを登録した後に、記憶部22のステイタスを貸し出し可能に変更すると良い。
【0079】
また、上述した第1及び第2実施形態においては、借りる場合の処理について説明しているが、会社が保有する物品であって使用する頻度が少ないために譲渡することとなった物品(以下、「譲渡許可物」と称する場合がある。)を譲渡する場合にも適用することができる。これにより、従業員は、ホーム画面40のもらうボタン42を押すことで、記憶部22に記憶された譲渡許可物を検索する等、借りる場合の操作と同様の操作を行うことで、譲り受けることが可能となる。
【0080】
また、記憶部22へ、従業員情報、貸与許可物に関する情報、社内便に関する情報等を記憶する方法は特に限定されない。端末10を用いて行っても良いし、ノートPCやデスクトップPC等の他の端末を用いて行っても良い。
【符号の説明】
【0081】
1…システム、10…端末、13…表示部、20…サーバ、21…制御部、21a…CPU(プロセッサの一例)、22…記憶部