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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063925
(43)【公開日】2024-05-14
(54)【発明の名称】印刷物の製造方法、印刷物、印刷装置
(51)【国際特許分類】
   D06B 11/00 20060101AFI20240507BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20240507BHJP
   D06M 23/16 20060101ALI20240507BHJP
【FI】
D06B11/00 A
B41J2/01 127
D06M23/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022172119
(22)【出願日】2022-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】武井 周一
(72)【発明者】
【氏名】園山 卓也
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 恒之
【テーマコード(参考)】
2C056
3B154
4L031
【Fターム(参考)】
2C056EA13
2C056FA10
2C056FB03
2C056HA44
2C056JA01
2C056JB04
2C056JC23
3B154AB19
3B154AB27
3B154BA14
3B154BB33
3B154BB47
3B154BC08
3B154BC16
3B154BD06
3B154BF06
3B154DA16
4L031AB31
4L031BA31
4L031DA19
(57)【要約】
【課題】環境負荷の少ない撥液加工によって印刷物を製造する。
【解決手段】印刷物の製造方法は、媒体上に撥水用の凹凸部を複数設ける、または、前記媒体上に形成された画像層上に撥水用の前記凹凸部を複数設け、複数の前記凹凸部において隣接する凸部同士の距離は、10μm以上100μm以下であり、前記凹凸部における凸部の高さは、10μm以上100μm以下である。
【選択図】図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体上に撥水用の凹凸部を複数設ける、または、前記媒体上に形成された画像層上に撥水用の前記凹凸部を複数設け、
複数の前記凹凸部において隣接する凸部同士の距離は、10μm以上100μm以下であり、
前記凹凸部における凸部の高さは、10μm以上100μm以下である印刷物の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の印刷物の製造方法であって、
複数の前記凹凸部は、インクで形成される、印刷物の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載の印刷物の製造方法であって、
前記インクは、紫外線硬化インクである、印刷物の製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載の印刷物の製造方法であって、
前記媒体の形状に応じて、前記凹凸部を形成する、印刷物の製造方法。
【請求項5】
媒体上に撥水用の凹凸部が複数設けられた、または、前記媒体上に形成された画像層上に撥水用の前記凹凸部が複数設けられ、複数の前記凹凸部において隣接する凸部同士の距離は、10μm以上100μm以下であり、前記凹凸部における凸部の高さは、10μm以上100μm以下である印刷物。
【請求項6】
媒体を支持する支持部と、
支持された前記媒体に向けてインクを吐出し、前記媒体上に撥水用の凹凸部を複数形成する吐出ヘッドと、を備えた印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷物の製造方法、印刷物、印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に示すように、布帛等の媒体に液体を噴射して記録する液体噴射装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-139819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、液体噴射装置によって記録された印刷物に撥液性機能を付加する場合、例えば、フッ素などの化学材料による表面加工を行っていた。しかしながら、環境負荷が懸念されるため、改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
印刷物の製造方法は、媒体上に撥水用の凹凸部を複数設ける、または、前記媒体上に形成された画像層上に撥水用の前記凹凸部を複数設け、複数の前記凹凸部において隣接する凸部同士の距離は、10μm以上100μm以下であり、前記凹凸部における凸部の高さは、10μm以上100μm以下である。
【0006】
印刷物は、媒体上に撥水用の凹凸部が複数設けられた、または、前記媒体上に形成された画像層上に撥水用の前記凹凸部が複数設けられ、複数の前記凹凸部において隣接する凸部同士の距離は、10μm以上100μm以下であり、前記凹凸部における凸部の高さは、10μm以上100μm以下である。
【0007】
印刷装置は、媒体を支持する支持部と、支持された前記媒体に向けてインクを吐出し、前記媒体上に撥水用の凹凸部を複数形成する吐出ヘッドと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態にかかる印刷装置の構成を示す模式図。
図2】第1実施形態にかかるヘッドユニットの構成を示す模式図。
図3】第1実施形態にかかる印刷装置の制御構成を示すブロック図。
図4】第1実施形態にかかる印刷物の製造方法を示す模式図。
図5A】第1実施形態にかかる印刷物の構成を示す側面図。
図5B】第1実施形態にかかる印刷物の構成を示す平面図。
図6】第2実施形態にかかる他の印刷物の構成を示す平面図。
図7】第3実施形態にかかる他の印刷物の構成を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.第1実施形態
まず、印刷装置11の構成について説明する。印刷装置11は、例えば、布帛などの媒体Mに液体の一例であるインクを吐出して印刷するインクジェット式のプリンターである。
図面において、印刷装置11が水平面上に置かれているものとして重力に沿った方向をZ軸で示し、水平面に沿う方向をX軸とY軸とで示す。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。
【0010】
図1に示すように、印刷装置11は、筐体12と、媒体Mを搬送可能な支持部としての搬送ベルト14と、を備える。印刷装置11は、搬送ベルト14の内側に設けられる支持部材15と、駆動ローラー16と、従動ローラー17と、駆動源18(例えば、モーター)と、押付部19と、を備える。印刷装置11は、媒体Mに印刷(記録)を行うヘッドユニット20を備える。
【0011】
搬送ベルト14は、環状をなし、外周面に粘着剤が塗布される。搬送ベルト14は、帯状の媒体Mを貼り付けて支持する。搬送ベルト14は、媒体Mを貼り付けた状態で周回することにより、媒体Mを搬送方向に搬送する。搬送方向は、搬送ベルト14が周回する方向であり、+Y方向である。本実施形態の搬送ベルト14は、媒体Mの幅に沿う方向であるX軸と平行になるように媒体Mを搬送する。
【0012】
支持部材15、駆動ローラー16、及び従動ローラー17は、搬送ベルト14の内周面に接触する。支持部材15は、搬送ベルト14を挟んでヘッドユニット20とは反対側に配置される。支持部材15は、媒体Mのうちヘッドユニット20に対向して印刷される部分を、搬送ベルト14を介して支持する。駆動ローラー16は、駆動源18の駆動により回転し、搬送ベルト14を周回させる。従動ローラー17は、周回する搬送ベルト14に対して従動回転する。
【0013】
押付部19は、媒体Mを搬送ベルト14に押し付けることで、媒体Mを搬送ベルト14に貼り付ける。押付部19は、搬送ベルト14が周回するのに伴って供給される媒体Mを搬送ベルト14に貼り付ける。
【0014】
図2に示すように、ヘッドユニット20は、インクを吐出する吐出ヘッド21と、吐出ヘッド21を保持するキャリッジ22と、を備える。ヘッドユニット20は、キャリッジ22を支持するガイド軸24と、キャリッジ22を移動させるキャリッジモーター(図示せず)と、を備える。
【0015】
ガイド軸24は、X軸に沿って延在する。キャリッジモーターの駆動によりキャリッジ22がガイド軸24に沿って往復移動する。キャリッジ22の移動に伴って吐出ヘッド21は、X軸に沿った方向に移動する。そして、吐出ヘッド21は、インクを吐出しながら移動して媒体Mに印刷する。
【0016】
吐出ヘッド21は、複数のノズル27が開口するノズル面28を有する。吐出ヘッド21は、ノズル面28に設けられたノズル27からインクを吐出する。吐出ヘッド21は、各ノズル27から-Z方向にインクを吐出する。吐出ヘッド21は、ノズル27がY軸に沿った方向に隊列する複数のノズル列を有する。各ノズル列は、X軸に沿った方向に並列される。
吐出ヘッド21は、ノズル列毎に異なる種類のインクを吐出してもよい。インクの種類は、例えば色である。吐出ヘッド21は、例えば、マゼンタインク、イエローインク、シアンインク、ブラックインクを吐出する。
【0017】
本実施形態のインクは、光硬化性を有するインク(光硬化性インク)である。光硬化性インクは、紫外線硬化インクであり、紫外線を含む光が照射されると硬化する性質を有する。光硬化性インクは、顔料等の着色剤と光重合性モノマーと光重合開始剤系とを含み、必要に応じてその他の各種添加剤、例えば、光増感剤、重合禁止剤、捕捉剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、界面活性剤、レベリング剤、増粘剤、分散剤、消泡剤、防腐剤、溶剤等を含む。
【0018】
キャリッジ22には、照射部30が配置される。照射部30は、インクが塗布された媒体M(塗布された光硬化性インク)に光を照射する。照射部30はUVランプを備え、照射部30の-Z方向端部の照射面30aから下方に向けて紫外線を含む光が照射される。媒体Mに塗布された光硬化性インクは、紫外線が照射されることによって硬化する。本実施形態の照射部30は、吐出ヘッド21の-X方向側及び+X方向側に配置される。これにより、吐出ヘッド21をX軸に沿った方向に走査させて光硬化性インクを吐出するとともに、照射部30から光を照射して、媒体Mに塗布された光硬化性インクを硬化させることができる。
本実施形態の吐出ヘッド21は、搬送ベルト14に支持された媒体Mに光硬化性インクを吐出し、媒体M上に撥水用の凹凸部100(図4図5A及び図5B)を複数形成する。
なお、照射部30は、吐出ヘッド21の-X方向側及び+X方向側のいずれか一方に配置された構成であってもよい。
【0019】
印刷装置11は、吐出ヘッド21に対してメンテナンス動作を行うメンテナンス部40を備える。メンテナンス部40は、キャップ41と、払拭部42と、インク受容部43と、を備える。キャップ41及び払拭部42は、搬送ベルト14の-X方向に配置される。インク受容部43は、搬送ベルト14の+X方向に配置される。
【0020】
キャップ41は、下方の位置である離間位置と、離間位置より上方の位置であるキャッピング位置とに移動可能に設けられる。キャッピング位置に位置するキャップ41は、吐出ヘッド21のノズル面28に接触してノズル27の開口が連通する空間を閉塞する。これにより、ノズル27の内部を含む閉空間が形成される。払拭部42は、例えばY軸に沿った方向に移動してノズル面28を払拭するワイピングを行う。
【0021】
インク受容部43は、フラッシングにより吐出ヘッド21から吐出されるインクを受容する。フラッシングとは、ノズル27の目詰まりを予防及び解消する目的で、インクを廃液として吐出するメンテナンスである。
【0022】
図3に示すように、印刷装置11は、印刷装置11で実行される各種動作を制御する制御部50を備える。制御部50は、CPU51と、メモリー52と、制御回路53と、I/F(インターフェイス)54と、を有する。CPU51は演算処理装置である。メモリー52は、各種プログラムを格納する領域または作業領域等を確保する記憶装置であり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。例えば、情報処理端末等の外部からI/F54を介して印刷データ等を取得すると、CPU51が各種プログラムに従って演算を実行し、制御回路53を介して各駆動部等を制御する。
【0023】
次に、印刷装置11におる印刷物PM1の製造方法について説明する。
図4に示すように、制御部50は、情報処理端末からI/F54を介して、印刷データを受信する。制御部50は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各駆動部に対して、媒体Mを搬送する搬送動作やインクドットIdを形成するための制御信号を送信する。
【0024】
次いで、制御部50は、媒体Mが支持された搬送ベルト14を搬送方向に移動させる。また、制御部50は、キャリッジ22を走査方向に移動させながら吐出ヘッド21から光硬化性インクを吐出させ、媒体M上に複数のインクドットIdを形成させる。
なお、媒体M上のインクドットIdの塗布位置は、適宜設定される。例えば、隣接するインクドットId同士の距離が、10μm以上100μm以下となる条件の下で印刷処理が実行される。
【0025】
さらに、制御部50は、照射部30を駆動させ、媒体M(インクドットId)に光を照射させる。これにより、インクドットIdが硬化し、媒体M上に複数の凸部101が形成される。また、隣接する凸部101の間には、凹部102が形成される。これにより、図5A及び図5Bに示すように、媒体M上に複数の凹凸部100が設けられた印刷物PM1が形成される。凹凸部100は、複数の凸部101と、当該凸部101間に形成された凹部102と、で構成される。本実施形態では、凸部101同士の距離が、10μm以上100μm以下で形成される。また、凸部101の径寸法は、10μm程度である。
【0026】
また、凸部101の高さは、適宜設定される。例えば、凸部101の高さが、10μm以上100μm以下となるように印刷処理が実行される。ここで、一回の走査におけるインクドットIdの高さが所望の高さに達しない場合には、照射部30によって凸部101を形成した後に、当該凸部101上にインクドットIdを再度形成し、光照射処理を行うことで所望の高さを有する凸部101を形成することができる。
【0027】
媒体M上に形成される凹凸部100の画像パターンは、適宜設定可能である。例えば、格子状バターン、水玉パターン、千鳥状パターン、幾何学パターン等、各種画像パターンを形成できる。また、各凸部101は、色の異なる光硬化性インクによって形成してもよい。
【0028】
本実施形態の印刷物PM1は、複数の凹凸部100において隣接する凸部101間の凹部102には空気層が形成される。本実施形態では、印刷物PM1の全面に亘って空気層が形成される。このため、印刷物PM1上に水滴が接触した場合、空気層がバリア層となり、水滴が媒体Mに接触することなく弾かれる。すなわち、複数の凹凸部100は撥水機能を備え、印刷物PM1自体に撥液性が発現する。その結果、例えば、水滴の接触角であれば、100°前後と極めて高くなり、撥水効果が発揮される。従って、環境負荷の少ない製造方法によって撥水性を有する印刷物PM1を製造できる。
【0029】
2.第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
以下、印刷装置11による印刷物PM2の製造方法について説明する。
【0030】
図6に示すように、本実施形態では、媒体M1の形状に応じて、凹凸部100を形成することで印刷物PM2を製造する。本実施形態では、媒体M1の織り方による形状に応じて凹凸部100を形成する。本実施形態の媒体M1は、平織で形成された布帛である。平織は、縦糸(経糸)と横糸(緯糸)とを1本ごとに交差させる織り方である。そのため、平織の媒体M1では、媒体M1自体に凹凸が形成される。そして、本実施形態では、媒体M1自体の凹凸の凸部分の上に光硬化性インクでインクドットIdを形成する。これにより、媒体M1自体の凹凸の凸部分に凸部101が形成される。そして、媒体M1自体の凹凸の凹部分を凹部102として利用する。
【0031】
印刷物PM2では、媒体M1の形状を利用することで、凸部101の頂部と凹部102と底部との距離寸法がより大きくなるので、空気層が容易に形成され、さらに撥水効果を高めることができる。
なお、媒体M1の形状は、特に限定されない。例えば、媒体M1の織り方は、平織の他に、綾織りや朱子織り等であってもよい。
【0032】
3.第3実施形態
次に、第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
以下、印刷装置11による印刷物PM3の製造方法について説明する。
【0033】
図7に示すように、本実施形態では、媒体M上に形成された画像層Mg上に撥水用の凹凸部100を複数設けることで印刷物PM3を製造する。
具体的には、すでに媒体M上に画像が形成された印刷物を搬送ベルト14で支持し、当該印刷物が支持された搬送ベルト14を搬送方向に移動させる。なお、画像層Mgの形成のために用いられるインクは特に限定されず、例えば、捺染用インク等でもよい。
そして、媒体M上に形成された画像上(画像層Mg)上に光硬化性インクを吐出させ、媒体M上に複数のインクドットIdを形成させる。次いで、照射部30を駆動させ、画像層Mg(インクドットId)に光を照射させる。これにより、インクドットIdが硬化し、画像層Mg上に複数の凸部101が形成される。また、隣接する凸部101の間には、凹部102が形成される。これにより、画像層Mg上に複数の凹凸部100が設けられた印刷物PM3が形成される。
【0034】
本実施形態の印刷物PM3は、複数の凹凸部100において隣接する凸部101の間に形成される凹部102には空気層が形成される。このため、印刷物PM3上に水滴が接触した場合、空気層がバリア層となり、水滴が画像層Mgに接触することなく弾かれる。すなわち、複数の凹凸部100は撥水機能を備え、印刷物PM3自体に撥液性が発現する。従って、環境負荷の少ない製造方法によって撥水性を有する印刷物PM3を製造できる。
【0035】
なお、上述したように撥水機能を有する印刷物PM1,PM2,PM3は、印捺物やアパレル向け製品として利用可能である。例えば、アウトドア向けのアパレル、スポーツウェア、レインコート、アウトドア用ウエア、また、屋外用のテント、屋根などに利用可能である。さらに、ホームテキスタイル向け製品、フロアマット、キッチン周り、カーテンなどにも利用可能である。
【0036】
なお、媒体Mは、布帛生地、ニット、フリース繊維などを用いることができる。また、これらの糸種は、コットン、ポリエステル、シルク、ウール、ナイロン等を用いることができる。
また、本実施形態では、インクとして光硬化性インクを用いたが、これに限定されない。例えば、捺染用インク(反応性、酸性、分散性、顔料等)、水系紙メディア対応インク、顔料紙メディア対応インク等を用いてもよい。なお、インクとして光硬化性インク以外のインクを用いる場合は、照射部30を省略すればよい。
【符号の説明】
【0037】
11…印刷装置、12…筐体、14…搬送ベルト、15…支持部材、16…駆動ローラー、17…従動ローラー、18…駆動源、19…押付部、20…ヘッドユニット、21…吐出ヘッド、22…キャリッジ、24…ガイド軸、27…ノズル、28…ノズル面、30…照射部、30a…照射面、40…メンテナンス部、41…キャップ、42…払拭部、43…インク受容部、50…制御部、51…CPU、52…メモリー、53…制御回路、54…I/F、100…凹凸部、101…凸部、102…凹部、M,M1…媒体、PM1,PM2,PM3…印刷物。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7