IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤマハ発動機株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-鞍乗型車両 図1
  • 特開-鞍乗型車両 図2
  • 特開-鞍乗型車両 図3
  • 特開-鞍乗型車両 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063943
(43)【公開日】2024-05-14
(54)【発明の名称】鞍乗型車両
(51)【国際特許分類】
   B62J 17/06 20060101AFI20240507BHJP
   B62J 23/00 20060101ALI20240507BHJP
   B62J 9/12 20200101ALI20240507BHJP
【FI】
B62J17/06
B62J23/00 A
B62J9/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022172147
(22)【出願日】2022-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】弁理士法人新樹グローバル・アイピー
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100206760
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 惇
(72)【発明者】
【氏名】ノッパクン タノームサクチャーン
(72)【発明者】
【氏名】アンノップ コンナコーン
(72)【発明者】
【氏名】藤坂 正彦
(57)【要約】
【課題】レッグシールドに配置される荷掛けフックに荷物を掛けたときに、荷物の位置が安定し易い鞍乗型車両の提供。
【解決手段】ヘッドパイプと、フロントカバーと、レッグシールドと、荷掛けフックとを備える。フロントカバーは、ヘッドパイプよりも前方に配置される。レッグシールドは、フロントカバーの後方に配置される。荷掛けフックは、レッグシールドに配置される。レッグシールドは、荷掛けフックの下方に配置される第1凹部を含む。第1凹部は、上下方向に延びており、荷掛けフックに掛けられる荷物の少なくとも一部を収容可能な空間を形成する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドパイプと、
前記ヘッドパイプよりも前方に配置されるフロントカバーと、
前記フロントカバーの後方に配置されるレッグシールドと、
前記レッグシールドに配置される荷掛けフックと、
を備え、
前記レッグシールドは、前記荷掛けフックの下方に配置される第1凹部を含み、
前記第1凹部は、上下方向に延びており、前記荷掛けフックに掛けられる荷物の少なくとも一部を収容可能な空間を形成する、
鞍乗型車両。
【請求項2】
前記荷掛けフックの後端は、車両平面視で前記第1凹部と重なる、
請求項1に記載の鞍乗型車両。
【請求項3】
前記第1凹部は、前記荷掛けフックよりも後方に延びている、
請求項1に記載の鞍乗型車両。
【請求項4】
前記第1凹部は、前記荷掛けフックから下方かつ後方に延びている、
請求項3に記載の鞍乗型車両。
【請求項5】
前記レッグシールドは、下方かつ後方に延びる第1後面部をさらに含み、
前記第1凹部は、前記第1後面部に配置される、
請求項1から4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
【請求項6】
前記レッグシールドは、前記第1後面部の上方に配置され、前記第1後面部から上方かつ後方に延びる第2後面部をさらに含み、
前記荷掛けフックは、前記第2後面部に配置される、
請求項5に記載の鞍乗型車両。
【請求項7】
前記レッグシールドは、前記荷掛けフックが配置されるパネルを含み、
前記第1凹部は、前記パネルに形成されている、
請求項1から4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
【請求項8】
前記レッグシールドの前記パネルは、下方かつ後方に延びる第1後面部をさらに含み、
前記第1凹部は、前記第1後面部に設けられている、
請求項7に記載の鞍乗型車両。
【請求項9】
前記レッグシールドの前記パネルは、前記第1後面部の上方に配置され、前記第1後面部から上方かつ後方に延びる第2後面部をさらに含み、
前記荷掛けフックは、前記第2後面部に配置される、
請求項8に記載の鞍乗型車両。
【請求項10】
前記レッグシールドは、前記第1凹部の上方で前記第1凹部よりも前方に配置される第2凹部をさらに含み、
前記荷掛けフックは、前記第2凹部に配置される、
請求項1から4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
【請求項11】
前記第1凹部は、前記荷掛けフックに近づくにつれて幅が広くなる形状を有する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
【請求項12】
前記第1凹部は、前記荷掛けフックに近づくにつれて深さが深くなる形状を有する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
【請求項13】
前記レッグシールドの前記第1凹部の側方に配置される収納ポケットをさらに備え、
前記レッグシールドは、前記収納ポケットの一部を構成し、前記荷掛けフックに掛けられる荷物を前記第1凹部にガイド可能なガイド壁をさらに含む、
請求項1から4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗型車両に関する。
【背景技術】
【0002】
フロントカバーと、フロントカバーの後方に配置されるレッグシールドと、レッグシールドに配置される荷掛けフックとを備えた鞍乗型車両が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7064622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の鞍乗型車両では、荷掛けフックに荷物を掛けた状態で走行する際に、荷物が前後方向或いは左右方向に大きく揺れる可能性があり、荷物の位置が安定しないおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、レッグシールドに配置される荷掛けフックに荷物を掛けたときに、荷物の位置が安定し易い鞍乗型車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る鞍乗型車両は、ヘッドパイプと、フロントカバーと、レッグシールドと、荷掛けフックとを備える。フロントカバーは、ヘッドパイプよりも前方に配置される。レッグシールドは、フロントカバーの後方に配置される。荷掛けフックは、レッグシールドに配置される。レッグシールドは、荷掛けフックの下方に配置される第1凹部を含む。第1凹部は、上下方向に延びており、荷掛けフックに掛けられる荷物の少なくとも一部を収容可能な空間を形成する。
【0007】
本態様に係る鞍乗型車両では、第1凹部は、荷掛けフックの下方に配置され、荷掛けフックに掛けられる荷物の少なくとも一部を収容可能な空間を形成する。これにより、荷掛けフックに掛けられる荷物の少なくとも一部を第1凹部に収めることができるので、荷物の位置が安定し易くなる。
【0008】
荷掛けフックの後端は、車両平面視で第1凹部と重なってもよい。この場合は、荷掛けフックに荷物を掛けたときに、荷物の重力によって荷物が第1凹部に収まりやすい。
【0009】
第1凹部は、荷掛けフックよりも後方に延びていてもよい。この場合は、荷掛けフックに荷物を掛けたときに、荷物の重力によって荷物が第1凹部に収まりやすい。
【0010】
第1凹部は、荷掛けフックから下方かつ後方に延びていてもよい。この場合は、荷掛けフックに荷物を掛けたときに、荷物の重力によって荷物が第1凹部にさらに収まりやすい。
【0011】
レッグシールドは、上方から下方に向かって下方かつ後方に延びる第1後面部をさらに含んでもよい。第1凹部は、第1後面部に設けられもよい。この場合は、レッグシールドに第1凹部を容易に形成できる。また、荷掛けフックに荷物を掛けたときに、荷物の重力によって荷物が第1凹部に収まりやすい。
【0012】
レッグシールドは、第1後面部の上方に配置され、上方かつ後方に延びる第2後面部をさらに含んでもよい。荷掛けフックは、第2後面部に配置されてもよい。この場合は、第1後面部に荷掛けフックを配置した場合と比べて、荷物を収容可能な空間を大きくできる。
【0013】
レッグシールドは、荷掛けフックが配置されるパネルをさらに含んでもよい。第1凹部は、パネルに形成されてもよい。この場合は、パネルの剛性を高めることができので、荷掛けフックの耐荷重性能が向上する。
【0014】
レッグシールドのパネルは、下方かつ後方に延びる第1後面部をさらに含んでもよい。第1凹部は、第1後面部に設けられもよい。この場合は、パネルの剛性を高めることができるとともに、荷掛けフックに荷物を掛けたときに、荷物の重力によって荷物が第1凹部に収まりやすい。
【0015】
レッグシールドのパネルは、第1後面部の上方に配置され、上方かつ後方に延びる第2後面部をさらに含んでもよい。荷掛けフックは、第2後面部に配置されてもよい。この場合は、パネルの剛性を高めることができるとともに、第1後面部に荷掛けフックを配置した場合と比べて、荷物を収容可能な空間を大きくできる。
【0016】
レッグシールドは、第1凹部の上方で第1凹部よりも前方に配置される第2凹部をさらに含んでもよい。荷掛けフックは、第2凹部に配置されてもよい。この場合は、荷掛けフックの突出量を抑えることができる。
【0017】
第1凹部は、荷掛けフックに近づくにつれて幅が広くなる形状を有してもよい。この場合は、第1凹部によってレッグシールドがスリムに見える。
【0018】
第1凹部は、荷掛けフックに近づくにつれて深さが深くなる形状を有してもよい。この倍は、荷掛けフックに荷物を掛けた荷物が、第1凹部の底面に当たり易くなるので、荷物の位置が安定し易い。
【0019】
鞍乗型車両は、レッグシールドの第1凹部の側方に配置される収納ポケットをさらに備えてもよい。レッグシールドは、収納ポケットの一部を構成し、荷掛けフックに掛けられる荷物を第1凹部にガイド可能なガイド壁をさらに含んでもよい。この場合は、収納ポケットのスペースを確保しつつ、収納ポケットの一部を利用して、荷掛けフックに掛けられる荷物を第1凹部にガイドすることが可能になる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、レッグシールドに配置される荷掛けフックに荷物を掛けたときに、荷物の位置が安定し易い鞍乗型車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】実施形態に係る鞍乗型車両の側面図である。
図2】レッグシールドの斜視図である。
図3】レッグシールドの背面図である。
図4】レッグシールドの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して実施形態にかかる鞍乗型車両について説明する。図1は、実施形態に係る鞍乗型車両1の側面図である。なお、以下の説明において、「前後」、「上下」、「左右」等の方向を示す用語は、鞍乗型車両1を運転する時のライダーから見た方向を基準として説明する。
【0023】
鞍乗型車両1は、車体フレーム2と、ステアリング装置3と、シート4と、パワーユニット5と、前輪6と、後輪7とを備えている。
【0024】
車体フレーム2は、ヘッドパイプ11を含む。車体フレーム2は、図示しないダウンフレーム、ロアフレーム、及びリアフレームを含む。ヘッドパイプ11は、車幅方向における車両中央に配置されている。
【0025】
ステアリング装置3は、ヘッドパイプ11に回転可能に支持されている。ステアリング装置3は、ハンドル部材12と、フロントフォーク13と含む。ハンドル部材12は、フロントフォーク13に接続されている。フロントフォーク13は、前輪6に接続されている。
【0026】
シート4は、ヘッドパイプ11の後方に配置されている。パワーユニット5は、シート4の下方に配置されている。パワーユニット5は、車体フレーム2に支持されている。前輪6は、フロントフォーク13に回転可能に支持されている。後輪7は、パワーユニット5からの駆動力によって回転する。
【0027】
鞍乗型車両1は、フロントカバー21と、レッグシールド22と、ロアカバー23と、リアカバー24と、荷掛けフック25とを備えている。フロントカバー21は、ヘッドパイプ11の前方を覆う。
【0028】
レッグシールド22は、フロントカバー21の後方に配置されている。レッグシールド22は、シート4の前方に配置されている。レッグシールド22は、ヘッドパイプ11の後方を覆う。
【0029】
ロアカバー23は、レッグシールド22とリアカバー24の間に配置されている。ロアカバー23は、ライダーの足が載置されるフートボード23aを含む。フートボード23aは、ロアカバー23の上面に形成されている。フートボード23aは、平坦な形状を有している。リアカバー24は、シート4の下方に配置されている。
【0030】
荷掛けフック25は、レッグシールド22に配置されている。荷掛けフック25は、フック形状を有しており、袋や鞄などの荷物B(図3参照)を掛けることが可能である。
【0031】
次に、図1から図4を参照して、レッグシールド22及び荷掛けフック25の詳細について説明する。図1から図4に示すように、レッグシールド22は、パネル30と、第1後面部31と、第2後面部32と、第1凹部33と、第2凹部34と、開口35と、ガイド壁36とを含む。
【0032】
パネル30は、単一の部材で構成されている。本実施形態では、レッグシールド22は、パネル30によって構成されている。すなわち、パネル30は、第1後面部31と、第2後面部32と、第1凹部33と、第2凹部34と、開口35と、ガイド壁36とを含む。なお、レッグシールド22は、複数の部材を組み合わせて構成されてもよい。
【0033】
第1後面部31は、上方から下方に向かって下方かつ後方に延びている。第1後面部31の下端は、シート4よりも下方に配置されている。
【0034】
第2後面部32は、第1後面部31の上方に配置されている。第2後面部32は、第1後面部31に接続されている。第2後面部32は、第1後面部31の上端から上方かつ後方に延びている。第2後面部32は、車幅方向における中央部分が後方に向かって凸となる形状を有する。第2後面部32は、ヘッドパイプ11を避ける形状を有する。第2後面部32は、ヘッドパイプ11の側方及び後方に配置されている。
【0035】
第1凹部33は、第1後面部31に設けられている。第1凹部33は、パネル30に形成されている。第1凹部33は、前方に向かって凹となる形状を有する。第1凹部33は、後方に向かって開口している。第1凹部33は、上下方向に延びており、荷掛けフック25に掛けられる荷物Bの少なくとも一部を収容可能な空間Sを形成する。第1凹部33は、第1後面部31において、車幅方向における中央部分に形成されている。
【0036】
第1凹部33は、荷掛けフック25の下方に配置されている。第1凹部33は、荷掛けフック25から下方かつ後方に延びている。第1凹部33は、荷掛けフック25よりも後方に延びている。第1凹部33の上端33aは、シート4の上面4aよりも下方に位置する。第1凹部33の下端33bは、荷掛けフック25よりも後方に位置する。第1凹部33の下端33bは、シート4よりも下方に位置する。
【0037】
第1凹部33は、荷掛けフック25に近づくにつれて幅が広くなる形状を有する。第1凹部33は、フートボード23aに向かって先細りの形状を有する。第1凹部33の上端33aの幅は、第1凹部33の下端33bの幅よりも大きい。第1凹部33の幅は、第1凹部33の車幅方向の寸法を意味する。
【0038】
第1凹部33は、荷掛けフック25に近づくにつれて深さが深くなる形状を有する。第1凹部33の深さは、第1凹部33の上端33aに近づくほど深くなる。第1凹部33の上端33aの深さは、第1凹部33の下端33bの深さよりも深い。第1凹部33の深さは、車両前後方向における寸法を意味する。
【0039】
第2凹部34は、第2後面部32に設けられている。第2凹部34は、パネル30に形成されている。第2凹部34は、前方に向かって凹となる形状を有する。第2凹部34は、後方に向かって開口している。第2凹部34は、第2後面部32において、車幅方向における中央部分に形成されている。第2凹部34は、ヘッドパイプ11の後方に配置されている。第2凹部34は、第1凹部33の上方で第1凹部33よりも前方に配置されている。
【0040】
開口35は、物品を収納ポケット40に出し入れするために設けられている。収納ポケット40は、第1凹部33の側方に配置されている。開口35は、第1後面部31に形成されている。開口35は、第1凹部33の側方に配置されている。開口35は、上方に向かって開かれている。収納ポケット40は、開口35を開閉するための蓋部材を有していない。すなわち、開口35は、常に開かれた状態にある。開口35の後端35aは、第1凹部33の上端33aよりも下方かつ後方に位置する。開口35の後端35aは、荷掛けフック25よりも後方に位置する。
【0041】
ガイド壁36は、第1後面部31に形成されている。ガイド壁36は、第1後面部31において、開口35と第1凹部33との間に配置されている。ガイド壁36は、開口35の後端35aから前方かつ下方に延びている。ガイド壁36は、荷掛けフック25に掛けられる荷物Bを第1凹部33にガイド可能である。ガイド壁36は、第1凹部33よりも後方に配置されている。ガイド壁36は、前方に向かって第1凹部33に近づく方向に傾斜している。ガイド壁36は、収納ポケット40の一部を構成する。
【0042】
荷掛けフック25は、第2後面部32に配置されている。荷掛けフック25は、パネル30に配置されている。荷掛けフック25は、第1凹部33が形成される部材に配置されている。荷掛けフック25は、第2凹部34に配置されている。荷掛けフック25は、第2凹部34に固定されている。荷掛けフック25は、例えば、第2凹部34において、図示しない固定部材によって車体フレーム2とともに固定されている。荷掛けフック25は、第2凹部34から後方かつ上方に延びている。荷掛けフック25は、シート4の上面4aよりも下方に配置されている。図4に示すように、荷掛けフック25の前端25aは、第1凹部33よりも前方に位置する。荷掛けフック25の後端25bは、車両平面視で第1凹部33と重なる。荷掛けフック25の後端25bは、第1凹部33の下端33bよりも前方に位置する。
【0043】
本実施形態に係る鞍乗型車両1では、第1凹部33は、荷掛けフック25の下方に配置され、荷掛けフック25に掛けられる荷物の少なくとも一部を収容可能な空間Sを形成する。これにより、荷掛けフック25に掛けられる荷物の少なくとも一部を第1凹部33に収めることができるので、荷物の位置が安定し易くなる。
【0044】
第1凹部33は、荷掛けフック25から下方かつ後方に延びているので、荷掛けフック25に荷物を掛けたときに、荷物の重力によって荷物が第1凹部33にさらに収まりやすい。
【0045】
荷掛けフック25が配置されているパネル30に第1凹部33が形成されているので、パネル30の剛性を高めることができる。
【0046】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、鞍乗型車両1は、スクータに限らず、他の車両であってもよい。
【0047】
荷掛けフック25及び第1凹部33の形状及び配置は、変更されてもよい。荷掛けフック25は、第1後面部31に配置されてもよい。荷掛けフック25は、第1凹部33が形成される部材とは異なる部材に配置されてもよい。荷掛けフック25及び第1凹部33は、車幅方向における中央からずれた位置に配置されてもよい。荷掛けフック25は、第2凹部34に回動可能に配置されてもよい。第1凹部33の少なくとも一部は、下方かつ前方に延びていてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 鞍乗型車両
11 ヘッドパイプ
21 フロントカバー
22 レッグシールド
25 荷掛けフック
30 パネル
31 第1後面部
32 第2後面部
33 第1凹部
34 第2凹部
36 ガイド壁
40 収納ポケット
図1
図2
図3
図4