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特開2024-63980公衆トイレ 男子小便器 尿もれ汚染防止器
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  • 特開-公衆トイレ  男子小便器  尿もれ汚染防止器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024063980
(43)【公開日】2024-05-14
(54)【発明の名称】公衆トイレ 男子小便器 尿もれ汚染防止器
(51)【国際特許分類】
   A47K 17/02 20060101AFI20240507BHJP
【FI】
A47K17/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022172209
(22)【出願日】2022-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】516017112
【氏名又は名称】橋詰 健司
(72)【発明者】
【氏名】橋詰 健司
【テーマコード(参考)】
2D037
【Fターム(参考)】
2D037EB01
(57)【要約】
【課題】尿漏れで汚れ悪臭を放つ公園トイレや公衆トイレの漏れた尿を纏め、適切に排水口へ流して、トイレ内外を衛生的に保つ箱状の立ち台を提供する。
【解決手段】表面は耐水性に優れ、水分の腐蝕に強い素材を使用し、漏れた尿がすぐさま流れ落ちるため表面は常に乾いた状態を保ち、内部に角度をつけているため漏れた尿が一箇所に集まり処理される構造であり、尿が漏れても次に使用する人が他人の尿を踏むことなく、衛生的な箱状の立ち台を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公園トイレや公衆トイレの男子小便器の立ち位置とその周りに漏れた尿を受け止め、斜面により一箇所の集め、配管に流し込むため、次に使用する人は他人の漏れた尿を踏むこと無く衛生的に小便器を使用できることを特徴とする箱状の立ち台。
【請求項2】
請求項1の箱状の立ち台に於いて、表面は耐水性に優れ、尿の成分に対して腐蝕に強い素材を使用し、漏れた尿がすぐさま流れ落ちるため表面は常に乾いた状態を保ち、内部に角度をつけているため漏れた尿が一箇所に集まり処理される構造であり、尿が漏れても次に使用する人が他人の尿を踏むことなく、衛生的な箱状の立ち台。
【請求項3】
請求項1の箱状の立ち台に於いて、靴底と接する面は均一の円柱状になっており、人が乗っても問題ない強度と違和感がないソフトな形状である箱状の立ち台。
【請求項4】
請求項1の箱状の立ち台に於いて、材質は水分を弾き、尿による腐蝕を生じない素材により構成されていることを特徴とする。
【請求項5】
請求項1の箱状の立ち台に於いて、立ち位置の靴底と接する面が滑りやすい場合には、耐水性と防水性に優れたゴム等を滑り止めのために部分的に取り付けることも可能とすることを特徴とする。
【請求項6】
センサーで自動的に水が流れる男子小便器に於いては、同時に請求項1の箱状の立ち台にも水が流れるようホース状のものを取り付け、立ち台の手前側から水が流れ、使用の都度に洗浄できる機能もオプション的に付加可能であることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公衆トイレ男子小便器の尿もれ汚染防止関するものである。
【背景技術】
【0002】
公園内のトイレや公衆トイレの中でも特に使用頻度の高い男子小便器の周りは尿が漏れていてびしょびしょになっており、不衛生で悪臭が充満し且つトイレ内外を汚すという公衆衛生上の問題が長年にわたり解決されていない。
【0003】
商業施設内やビル内のトイレは、汚垂石などを使用し頻繁にトイレ掃除を行うので比較的綺麗に保たれているが、汚垂石の効果は尿漏れを吸わず漏れたままにしておき頻繁に拭き取ることで清潔を保つというものであり、頻繁に拭き取らなければ漏れた尿はそのまま放置され、びしょびしょのままとなる。公園トイレや公衆トイレは多くても業者が一日一回掃除を行う程度であるため、汚垂石を使用するメリットはなく、どうしても不衛生な状況にならざるを得ない、且つトイレマットなどを用いても尿が吸収されたマット自体が不衛生な状態となるという問題があった。
【0004】
また男子小便器の立ち位置が尿でびしょびしょになっていても、その場所に立たないと用を足せないため、仕方なくその位置に立つと靴底は尿で汚れ、その状態で公園トイレや公衆トイレから出て歩くと、汚れた靴底で周辺の公園や街を汚し悪臭を撒き散らし、またその靴で車に乗車すると車内を他人の尿で汚してしまい、極めて不快な思いをしなければならないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
なし
【非特許文献】
【0006】
なし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、公園トイレや公衆トイレの男子小便器周りが尿漏れで濡れていて不衛生極まりない状態であった、また次に使用する人は用を足すために尿で濡れた位置に立たざるを得ないため靴底が他人の尿で濡れ、トイレ内に留まらず周辺を汚すという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明品は、公園トイレや公衆トイレの男子小便器の立ち位置の漏れた尿を受け止め、立ち台の中に設置した斜面により一箇所の集め、配管に流し込むため、次に使用する人は他人の漏れた尿を踏むこと無く衛生的に小便器を使用できることを目的とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、公園トイレや公衆トイレの最も使用頻度の高い男子小便器の周りから尿漏れによる汚れが無くなり、不衛生な現状が改善され、トイレ内外の環境の美化が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】男子小便器の下部が空間になっている便器の立ち位置に本発明品を設置している図である。
図2】男子小便器の下部が床まで繋がっている便器に本発明品を設置している図である。
図3】本発明品を真上から見た外観全体図である。
図4】本発明品の外観全体図である。
図5】本発明品の上部分aを真横から見た図及び一部拡大立体図である。
図6】本発明品の上部分aと下部分kを合体させる前の、上部分aの全体図と下部分kの全体図である。
図7】本発明品を正面から見た内部も見える図である。
図8】本発明品の全体図の内部が見える図である。
図9】自動で水が流れる装置の小便器の水を本発明品にも流れるように装置を取り付けた全体の内部が見える図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
箱状の表面は耐水性に優れ、水分の腐蝕に強い素材を使用し、漏れた尿がすぐさま流れ落ちるため表面は常に乾いた状態を保ち、内部に角度をつけているため漏れた尿が一箇所に集まり処理される構造であり、尿が漏れても次に使用する人が他人の尿を踏むことなく、衛生的に使用できる構造の踏み台を実現した。
【産業上の利用可能性】
【0012】
公園トイレや公衆トイレは、災害対策の観点からも必要不可欠な施設の一つとされ、自治体では誰もが快適に利用できるトイレを目指しているが、公園トイレや公衆トイレは臭い・汚い・怖いといったイメージが強く、自治体のモニターアンケートでも清掃要求度が高いことが示されている。しかし公園トイレや公衆トイレの場合、ビルや商業施設内のトイレのように頻繁に清掃することは不可能なため、長年この課題は解決されずにいた。「トイレはその国の民度を表す」とも言われ、日本のトイレは他の国を圧倒するほど綺麗で清潔であり民度の高さを表しているが、公園トイレや公衆トイレに関しては30分や1時間ごとに掃除を行うことは不可能であるため、どうしても不潔になってしまう。そこで最も使用度が高く、使用者に汚す意思が無くとも尿漏れによりどうしても汚れてしまう男子小便器から尿漏れ汚れを無くすという役目を本発明品が果たし、公園トイレや公衆トイレ設置以来今日に至るまで解決されずにいた汚染問題を解決し、衛生的な公園トイレや公衆トイレが実現される。これにより日本のイメージを更に上げ、インバウンド需要にも貢献できるため、産業的に利用される可能性は高いと思われる。
【符号の説明】
【0013】
1 男子小便器の手前側
2 男子小便器の便器側
X 本発明品の上部
Y 本発明品の下部
a 尿を流すためのパイプ状の物
b 尿を流すためのパイプ状の物の溝の浅い始点部分
c 尿を流すためのパイプ状の物の溝の深い終点部分
d 尿が流れるよう丸くカットされた部分
e dから流れてきた尿を受け止めるよう丸くカットされた部分
f 本発明品の便器側に飛び出した尿漏れを受け止めるための板状の物
g eから流れてきた尿をhに集めるための斜面
h gにより集まった尿を排水口に流すための穴
i 男子小便器のセンサーで流れる水を本発明品にも流れるようにするためのパイプ状の物
j iから流れてきた水をaに流すための穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9