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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024064061
(43)【公開日】2024-05-14
(54)【発明の名称】車両搭載用表示装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20240507BHJP
【FI】
B60R16/02 650D
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022172373
(22)【出願日】2022-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】308013436
【氏名又は名称】小島プレス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 英誠
(57)【要約】
【課題】本発明は、車両搭載用表示装置の表示を見易くすることを目的とする。
【解決手段】テルテール12は、光源32と、表示シート38と、意匠パネル14とを備えている。表示シート38は、光を透過する板状の部材に表示対象領域40bが設けられたものであり、表示シート38は光源32の車室側に位置する。意匠パネル14は、光を透過する材料で形成されている。意匠パネル14は、表示シート38の車室側の面に沿って広がる内面と、その内面に対して傾いた角度で広がる外面とを有し、表示シート38の車室側に配置されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
光を透過する板状の部材に表示対象領域が設けられた表示シートであって、前記光源の車室側に位置する表示シートと、
光を透過する材料で形成され、前記表示シートの車室側の面に沿って広がる内面、および前記内面に対して傾いた角度で広がる外面を有し、前記表示シートの車室側に配置された意匠パネルと、
を備えることを特徴とする車両搭載用表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両搭載用表示装置であって、
前記意匠パネルの内面と、前記表示シートの車室側の面との間に隙間が設けられていることを特徴とする車両搭載用表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両搭載用表示装置であって、
前記表示シートの一辺が、前記意匠パネルに接触し、
前記意匠パネルと前記表示シートとの間の隙間が、前記一辺から離れるにつれて大きくなることを特徴とする車両搭載用表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の車両搭載用表示装置であって、
前記意匠パネルの外面は平坦であることを特徴とする車両搭載用表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の車両搭載用表示装置であって、
前記意匠パネルは、
三角エッジ状に突出した突出部を前記表示シート側の面に有し、
前記突出部において三角エッジを形成する2つの平面のうちの一方が前記表示シートの車室側の面に沿って広がり、
前記三角エッジを形成する2つの平面がなす角度は、90°よりも大きいことを特徴とする車両搭載用表示装置。
【請求項6】
光源と、
光を透過する板状の部材に表示対象領域が設けられた表示シートであって、前記光源の車室側に配置された表示シートと、
光を透過する材料で形成され、平坦な外面を有し、前記表示シートの車室側に配置された意匠パネルと、を備え、
前記表示シートの車室側の面は、前記意匠パネルの外面に対して傾けられていることを特徴とする車両搭載用表示装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両搭載用表示装置であって、
前記光源が固定された基板と、
前記基板の車室側で前記表示シートを保持するホルダと、を備え、
前記ホルダは、
前記表示シートの車室側の面が、前記意匠パネルの外面に対して傾いた角度をなすように、前記表示シートを保持することを特徴とする車両搭載用表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両搭載用表示装置に関し、特に、その構造の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車には、その状態を表示する表示装置が取り付けられている。表示装置には、例えば、ドアが確実に閉じられているか、シートベルトが着用されているか、エアバッグは正常であるか、バッテリ充電量は十分であるか、燃料が十分残っているか等を示すものがある。
【0003】
以下の特許文献1には、このような表示装置として、シートベルト着用警告装置が示されている。この装置は、天井の前方におけるフロントガラスの上辺付近に設けられている。右後部座席、中央後部座席および左後部座席のそれぞれについて、シートベルトが適切に着用されていないときに警告表示がされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-105157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
表示装置には、発光ダイオード等の光源と表示シートを用いたものがある。表示シートでは、光を透過するシートにマークが描かれている。光源から発せられた光を表示シートに透過させることで、表示シートに描かれたマークが乗員に示される。従来の表示装置では、表示シートが固定される姿勢によっては、表示シートのマークを乗員が視認し難くなることがある。また、表示シートの車室側には、機械的強度を高めたり美感を奏するために、光を透過する意匠パネルが設けられることがある。この場合、意匠パネルの光学的な特性によっては、表示シートに描かれたマークが見難くなってしまうことがある。
【0006】
本発明は、車両搭載用表示装置の表示を見易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、光源と、光を透過する板状の部材に表示対象領域が設けられた表示シートであって、前記光源の車室側に位置する表示シートと、光を透過する材料で形成され、前記表示シートの車室側の面に沿って広がる内面、および前記内面に対して傾いた角度で広がる外面を有し、前記表示シートの車室側に配置された意匠パネルと、を備えることを特徴とする。
【0008】
望ましくは、前記意匠パネルの内面と、前記表示シートの車室側の面との間に隙間が設けられている。
【0009】
望ましくは、前記表示シートの一辺が、前記意匠パネルに接触し、前記意匠パネルと前記表示シートとの間の隙間が、前記一辺から離れるにつれて大きくなる。
【0010】
望ましくは、前記意匠パネルの外面は平坦である。
【0011】
望ましくは、前記意匠パネルは、三角エッジ状に突出した突出部を前記表示シート側の面に有し、前記突出部において三角エッジを形成する2つの平面のうちの一方が前記表示シートの車室側の面に沿って広がり、前記三角エッジを形成する2つの平面がなす角度は、90°よりも大きい。
【0012】
また、本発明は、光源と、光を透過する板状の部材に表示対象領域が設けられた表示シートであって、前記光源の車室側に配置された表示シートと、光を透過する材料で形成され、平坦な外面を有し、前記表示シートの車室側に配置された意匠パネルと、を備え、前記表示シートの車室側の面は、前記意匠パネルの外面に対して傾けられていることを特徴とする。
【0013】
望ましくは、前記光源が固定された基板と、前記基板の車室側で前記表示シートを保持するホルダと、を備え、前記ホルダは、前記表示シートの車室側の面が、前記意匠パネルの外面に対して傾いた角度をなすように、前記表示シートを保持する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、車両搭載用表示装置の表示を見易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】オーバーヘッドコンソールを示す図である。
図2】テルテールの分解斜視図である。
図3】テルテールのAA線断面を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係るテルテールについて、直接光および反射光の光路を示す図である。
図5】従来のテルテールについて、直接光および反射光の光路を示す図である。
図6】三角エッジを形成する第1平面および第2平面がなす角度を鋭角とした場合の構造を示す図である。
図7】第1変形例に係るテルテールの断面を示す図である。
図8】第2変形例に係るテルテールの断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
各図を参照して本発明の実施形態について説明する。複数の図面に示されている同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を簡略化する。また、各図で定義された上、下、左、右等の方向は、説明の便宜上のものであり、各構成要素を配置する際の姿勢を限定するものではない。
【0017】
図1には、本発明の実施形態に係るオーバーヘッドコンソール100が示されている。オーバーヘッドコンソール100には、スイッチ10およびテルテール12が設けられている。スイッチ10は、例えば、照明機器、空調装置、サンルーフ等の操作に用いられる。テルテール12は車両搭載用の表示装置である。本実施形態に係るテルテール12は、助手席のエアバッグがオンであるかオフであるかの状態(以下、エアバッグのオンオフ状態という)を表示する。
【0018】
オーバーヘッドコンソール100のスイッチ10およびテルテール12は、車室の天井16に取り付けられる筐体に固定されており、筐体の車室側からは意匠パネル14が取り付けられている。意匠パネル14は光を透過する材料によって形成され、テルテール12の一部を構成する。テルテール12は、意匠パネル14を透過する光によってエアバッグのオンオフ状態を表示する。
【0019】
図2には、テルテール12の分解斜視図が示されている。テルテール12は、基板30、光源32、ホルダ34、表示シート38および意匠パネル14を備えている。光源32には、発光ダイオードや電球が用いられてよい。光源32は、基板30の車室側の面(表面)に固定されている。基板30は、表面が車室側に向けられた状態で筐体50内に固定される。ホルダ34は、基板30の表面に固定される。ホルダ34には、表示シート38の表示面(車室側の面)が車室の後ろ斜め下に向けられる姿勢で、表示シート38が固定される。
【0020】
ホルダ34は、側面に光通過孔36が3箇所に亘って開けられた略四角柱形状を有している。ホルダ34が形成する略四角柱の1つの側面(基板固定側面)が基板30の表面に接触し、左右方向が長手方向となるようにホルダ34が基板30上に固定される。基板固定側面とは反対側の側面(表示シート固定側面)から基板固定側面に向けて、各光通過孔36が四角柱状に開けられている。表示シート固定側面は、基板固定側面に対して傾斜しており、基板30の表面に対して傾けられる。表示シート固定側面に表示シート38が固定され、ホルダ34によって基板30の車室側に表示シート38が保持される。表示シート38の表示面は、例えば、運転席、助手席または後部座席に着座する乗員の視線方向に向けられてよい。
【0021】
表示シート38は、光を透過するプラスチック樹脂等によって形成された板状の部材である。板状には、フィルムのような薄板状の形状が含まれる。表示シート38には、表示対象領域40a~40cが設けられている。表示対象領域とは、表示シートにおいて文字、マーク、模様等を示す領域をいう。表示対象領域40aは、助手席のエアバッグのオンオフ状態に関する表示であることを乗員に示す。表示対象領域40bは、助手席のエアバッグがオフであることを示す。表示対象領域40cは、助手席のエアバッグがオンであることを示す。表示対象領域40a~40cは、光を透過し難い領域を表示シート38に設けることで形成されてよい。光を透過し難い領域は、表示シート38にシボ加工、塗装、印刷等を施したり、表示シート38に溝を形成したりすることで設けられてよい。
【0022】
ホルダ34には、表示対象領域40a~40cのそれぞれに対応して光通過孔36が開けられており、各表示対象領域ごとに設けられた基板30上の光源32が、表示対象領域40a~40cごとに設けられた光通過孔36の壁面に囲まれる。
【0023】
本実施形態に係る意匠パネル14の外面(車室側の面)は平坦である。一方、意匠パネル14の内面(車室側とは反対側の面)には、突出部42が形成されている。突出部42は、左右方向に延伸する三角柱状に形成され、その1つの角が意匠パネル14の内面側に三角エッジ状に突出している。すなわち、意匠パネル14は、三角エッジ状に突出した突出部42を表示シート38側の面に有し、突出部42において三角エッジを形成する2つの平面のうちの一方が表示シート38の車室側の面に沿って広がっている。突出部42は、組み立て後に後方を臨む第1平面44aと、組み立て後に前方を臨む第2平面44bを有し、これら2つの平面が三角エッジを形成している。突出部42の第1平面44aとホルダ34との間に表示シート38が配置される。
【0024】
このように、意匠パネル14は、表示シート38の表示面(車室側の面)に沿って広がる内面として突出部42の第1平面44aを有し、第1平面44aに対して傾いた角度で広がる平坦な外面を有している。ここで、第1平面44aが表示シート38の表示面に沿って広がることには、第1平面44aが表示シート38の表示面に接触することの他、第1平面44aが、表示シート38との間に隙間が形成された状態で、表示シート38の表示面に対向することも含まれる。また、第1平面44aが表示シート38の表示面に沿って広がることには、第1平面44aが表示シート38の表示面に対して平行であることの他、第1平面44aが、表示シート38の表示面に対して斜めに広がることも含まれる。
【0025】
意匠パネル14は、表示シート38の車室側に配置されている。ホルダ34は、表示シート38の表示面が、意匠パネル14の外面に対して傾いた角度をなすように、表示シート38を保持する。表示シート38は、その表示面が意匠パネル14の外面に対して傾けられた姿勢で、ホルダ34に固定される。
【0026】
図3には、図1のAA線でテルテール12を切断した場合に現れる断面が示されている。この断面には、エアバッグのオンオフ状態を示す表示対象領域40bを乗員に示すための光源32が示されている。表示シート38はホルダ34に固定されており、ホルダ34に形成された中央の光通過孔36の壁面に光源32が囲まれている。意匠パネル14の内面に形成された突出部42の第1平面44aとホルダ34との間に、表示シート38が挟まれている。光源32から発せられた光は、表示シート38および意匠パネル14を透過して車室に進む。表示シート38に設けられた表示対象領域40bは、部分的に光を透過し難くなっており、表示シート38を透過した光によって、乗員に文字、マーク、模様等が示される。
【0027】
本実施形態に係るテルテール12では、表示シート38の表示面が意匠パネル14の平坦な外面に対して傾けられている。これによって、意匠パネル14の外面が天井に沿って広がるようにオーバーヘッドコンソール100が車室に取り付けられた状態で、表示対象領域が乗員の方向に向けられる。また、意匠パネル14の外面が平坦に形成されているので、オーバーヘッドコンソール100におけるテルテール12の部分を薄くすることができる。
【0028】
図4には、本実施形態に係るテルテール12について、光源32から発せられ、表示シート38および意匠パネル14を透過して車室に進む直接光の光路が一点鎖線60で示されている。また、意匠パネル14と車室との境界(以下、車室境界という)で意匠パネル14側に反射する反射光の光路が破線62で示されている。図5には、意匠パネル70に突出部42が設けられておらず、意匠パネル70の内面を平坦にした場合の従来のテルテール13について直接光の光路が一点鎖線60で示され、反射光の光路が破線62で示されている。なお、図4および図5では、光路を明確に示すため、意匠パネル14の断面の網掛け模様が省略されている。
【0029】
図5に示されているように、従来のテルテール13では、意匠パネル70内で反射光が多重反射し、反射光が車室境界に達する度に反射光の一部が直接光と同一の経路で車室に進む。これによって、乗員には表示対象領域が多重に見えてしまう。一方、本実施形態に係るテルテール12では、反射光は意匠パネル14内で多重反射するものの、突出部42が三角エッジ状を有していることで、反射光は意匠パネル14内で様々な方向に反射する。そのため、車室境界を通過する反射光の一部が直接光と同一の経路で車室に進むことが回避される。これによって、表示対象領域40a~40cが乗員に明確に示される。
【0030】
突出部42の第1平面44aおよび第2平面44bがなす角度は、表示シート38の表示対象領域を車室に表示する角度範囲に応じて決定されてよい。すなわち、表示対象領域を車室に表示する角度範囲が広いほど、第1平面44aおよび第2平面44bがなす角度が大きくされてよい。第1平面44aおよび第2平面44bがなす角度は、例えば、90°より大きい角度、すなわち、鈍角であってよい。仮に、図6に示されているように、第1平面44aおよび第2平面44bがなす角度を鋭角としてしまうと、突出部42でない領域の内面と、第2平面44bとが形成する谷46の最奥部が、表示シート38の表示面に対して垂直な視線48上に位置してしまう。これによって、表示対象領域が見え難くなってしまうことがある。第1平面44aおよび第2平面44bがなす角度を鈍角とすることで、このような視認性の低下が回避される。
【0031】
図7には、本発明の第1変形例に係るテルテール12aの断面が示されている。テルテール12aでは、表示シート38の前方の縁が意匠パネル14とホルダ34との間に挟まれているものの、後方に進むにつれて意匠パネル14における突出部42の第1平面44aが表示シート38よりも下方に離れている。すなわち、表示シート38の一辺は意匠パネル14に接触し、意匠パネル14と表示シート38との間の隙間は、その一辺から離れるにつれて大きくなる。表示シート38と第1平面44aとがなす角度は、表示対象領域が多重に見えてしまうことが回避される程度に決定される。光を透過するプラスチック樹脂で意匠パネル14を構成した場合、表示シート38と第1平面44aとがなす角度は、例えば、20°以下であってよい。
【0032】
図8には、本発明の第2変形例に係るテルテール12bの断面が示されている。テルテール12bでは、表示シート38と意匠パネル14との間に隙間が設けられている。すなわち、意匠パネル14の内面と、表示シート38の表示面との間に隙間が設けられている。表示シート38と第1平面44aとの間の距離は、表示対象領域が多重に見えてしまうことが回避される程度に決定される。光を透過するプラスチック樹脂で意匠パネル14を構成した場合、表示シート38と第1平面44aとの間の距離は、例えば、10mm以下であってよい。
【0033】
上記では、助手席のエアバッグのオンオフ状態を示すテルテールの実施形態が示された。本発明に係るテルテールは、ドアが確実に閉じられているか、シートベルトが着用されているか、バッテリ充電量は十分であるか、燃料が十分残っているか等を示すものであってよい。この場合、表示シート38には、表示内容に応じた表示対象領域が設けられる。
【0034】
本発明に係る車両搭載用表示装置は、次のような構成を有してよい。
【0035】
(構成1)
光源と、光を透過する板状の部材に表示対象領域が設けられた表示シートであって、前記光源の車室側に位置する表示シートと、光を透過する材料で形成され、前記表示シートの車室側の面に沿って広がる内面、および前記内面に対して傾いた角度で広がる外面を有し、前記表示シートの車室側に配置された意匠パネルと、を備える。
【0036】
(構成2)
構成1の車両搭載用表示装置であって、前記意匠パネルの内面と、前記表示シートの車室側の面との間に隙間が設けられている。
【0037】
(構成3)
構成2に記載の車両搭載用表示装置であって、前記表示シートの一辺が、前記意匠パネルに接触し、前記意匠パネルと前記表示シートとの間の隙間が、前記一辺から離れるにつれて大きくなる。
【0038】
(構成4)
構成1~3のいずれか1つに記載の車両搭載用表示装置であって、前記意匠パネルの外面は平坦である。
【0039】
(構成5)
構成1~6のいずれか1つに記載の車両搭載用表示装置であって、前記意匠パネルは、三角エッジ状に突出した突出部を前記表示シート側の面に有し、前記突出部において三角エッジを形成する2つの平面のうちの一方が前記表示シートの車室側の面に沿って広がり、前記三角エッジを形成する2つの平面がなす角度は、90°よりも大きい。
【0040】
(構成6)
光源と、光を透過する板状の部材に表示対象領域が設けられた表示シートであって、前記光源の車室側に配置された表示シートと、光を透過する材料で形成され、平坦な外面を有し、前記表示シートの車室側に配置された意匠パネルと、を備え、前記表示シートの車室側の面は、前記意匠パネルの外面に対して傾けられている。
【0041】
(構成7)
構成1~6のいずれか1つに記載の車両搭載用表示装置であって、前記光源が固定された基板と、前記基板の車室側で前記表示シートを保持するホルダと、を備え、前記ホルダは、前記表示シートの車室側の面が、前記意匠パネルの外面に対して傾いた角度をなすように、前記表示シートを保持する。
【符号の説明】
【0042】
10 スイッチ、12,12a,12b,13 テルテール(車両搭載用表示装置)、14,70 意匠パネル、16 天井、30 基板、32 光源、34 ホルダ、36 光通過孔、38 表示シート、40a~40c 表示対象領域、42 突出部、44a 第1平面、44b 第2平面、46 谷、48 視線、50 筐体、60 直接光の光路、62 反射光の光路、100 オーバーヘッドコンソール。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8