IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社SHOEIの特許一覧

<>
  • 特開-ヘルメット 図1
  • 特開-ヘルメット 図2
  • 特開-ヘルメット 図3
  • 特開-ヘルメット 図4
  • 特開-ヘルメット 図5
  • 特開-ヘルメット 図6
  • 特開-ヘルメット 図7
  • 特開-ヘルメット 図8
  • 特開-ヘルメット 図9
  • 特開-ヘルメット 図10
  • 特開-ヘルメット 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024064333
(43)【公開日】2024-05-14
(54)【発明の名称】ヘルメット
(51)【国際特許分類】
   A42B 3/28 20060101AFI20240507BHJP
【FI】
A42B3/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022172842
(22)【出願日】2022-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】390005429
【氏名又は名称】株式会社SHOEI
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】磯部 栄治
【テーマコード(参考)】
3B107
【Fターム(参考)】
3B107AA01
3B107BA07
3B107BA08
3B107CA03
3B107CA04
3B107EA01
3B107EA02
(57)【要約】
【課題】外気流入機構からの異物の進入を抑えることで、装着感の低下を抑制できるヘルメットを提供する。
【解決手段】 前方に視野用開口を備えた帽体と、視野用開口を開閉可能に帽体に取り付けられるシールドと、視野用開口を閉塞している閉塞状態にあるシールドの内面に対して空気を送風するデフロスタ16と、を備え、デフロスタ16は、帽体の内部に構成される収容部26と、収容部26に対して着脱可能に収容されるメッシュ部材25と、を備え、収容部26は、内外を繋ぐ外気流入口34を備える外側壁部材21と、外側壁部材21と対向して位置する内側壁部材22と、外気流入口34から吸入した空気を閉塞状態にあるシールドの内面に対して空気を送風する送風口としての機能を備えたメッシュ部材25を着脱するための着脱口27と、を備え、メッシュ部材25は、収容部26に収容された収容状態において、外気流入口34と対向するメッシュ部51を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方に視野用開口を備えた帽体と、
前記視野用開口を開閉可能に前記帽体に取り付けられるシールドと、
前記視野用開口を閉塞している閉塞状態にある前記シールドの内面に対して空気を送風する外気流入機構と、を備え、
前記外気流入機構は、前記帽体の内部に構成される収容部と、前記収容部に対して着脱可能に収容されるメッシュ部材と、を備え、
前記収容部は、内外を繋ぐ外気流入口を備える外側壁部材と、前記外側壁部材と対向して位置する内側壁部材と、前記メッシュ部材を着脱するための着脱口と、前記外気流入口から吸入した空気を前記閉塞状態にある前記シールドの内面に対して空気を送風する送風口と、を備え、
前記メッシュ部材は、前記収容部に収容された収容状態において、前記外気流入口と対向するメッシュ部を備える、
ヘルメット。
【請求項2】
前記着脱口と前記送風口とは同一の開口である
請求項1に記載のヘルメット。
【請求項3】
前記メッシュ部は、前記収容状態において、前記外側壁部材の内面に対して押し付けられる
請求項1に記載のヘルメット。
【請求項4】
前記メッシュ部材は、互いに離間する複数の補強壁部を備え、
前記補強壁部の各々は、前記メッシュ部における前記内側壁部材と対向する面において、前記収容状態で前記送風口の方向である第1方向に延びる壁である
請求項1ないし3のうち何れか1項に記載のヘルメット。
【請求項5】
前記メッシュ部材は、前記第1方向と交差する第2方向において、前記複数の補強壁部を繋ぐ連結壁部を備える
請求項4に記載のヘルメット。
【請求項6】
前記複数の補強壁部のうちの少なくとも幾つかの補強壁部は、前記着脱口を構成する縁部に係合する係合爪を備える
請求項4に記載のヘルメット。
【請求項7】
前記メッシュ部材は、前記収容状態において、前記連結壁部の前記第2方向の両端において、前記内側壁部材に圧接される圧接部を備える
請求項5に記載のヘルメット。
【請求項8】
前記収容部は、前記メッシュ部材が前記収容部に入り過ぎることを規制するストッパを備え、
前記メッシュ部材は、前記収容部に挿入されたとき、先端が前記ストッパに突き当たる規制片を備える
請求項1ないし3のうち何れか1項に記載のヘルメット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘルメットに関する。
【背景技術】
【0002】
二輪車用ヘルメットの中には、エアインテークやデフロスタなどの風圧を利用して外気をヘルメットの内部に取り入れる外気流入機構を備えたものがある。外気流入機構を備えたヘルメットは、ヘルメットの内部の通気性を高めることで装着感を向上させることができる。例えば特許文献1には、フロントエアインテークとして、第1フレームと第2フレームとの間に、グリルとフィルタが介在されたものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】欧州特許第2319339号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
外気流入機構は、移動する二輪車に加わる風圧を利用して外気流入口から外気をヘルメットの内部に取り入れる構造である。したがって、外気流入口からは、外気と共に塵埃、小虫等の異物がヘルメット内部に入り込むことがある。ヘルメットの内部に異物が入り込むと、装着感を低下させてしまうことがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためのヘルメットは、前方に視野用開口を備えた帽体と、前記視野用開口を開閉可能に前記帽体に取り付けられるシールドと、前記視野用開口を閉塞している閉塞状態にある前記シールドの内面に対して空気を送風する外気流入機構と、を備え、前記外気流入機構は、前記帽体の内部に構成される収容部と、前記収容部に対して着脱可能に収容されるメッシュ部材と、を備え、前記収容部は、内外を繋ぐ外気流入口を備える外側壁部材と、前記外側壁部材と対向して位置する内側壁部材と、前記メッシュ部材を着脱するための着脱口と、前記外気流入口から吸入した空気を前記閉塞状態にある前記シールドの内面に対して空気を送風する送風口と、を備え、前記メッシュ部材は、前記収容部に収容された収容状態において、前記外気流入口と対向するメッシュ部を備える。
【0006】
上記構成によれば、外気流入口から吸入した空気は、メッシュ部を通じで送風口からシールドの内面に対して送風される。外気流入口から吸入した空気に含む異物は、メッシュ部で取り除くことができ、ヘルメット内部の環境を良好な状態に維持できる。メッシュ部材は、収容部から取り外して清掃することができる。
【0007】
上記ヘルメットにおいて、前記着脱口と前記送風口とは同一の開口としてもよい。上記構成によれば、1つの開口が着脱口と送風口の機能を備えることで、収容部の構成を簡素化できる。
【0008】
上記ヘルメットにおいて、前記メッシュ部は、前記収容状態において、前記外側壁部材の内面に対して押し付けられる構成してもよい。上記構成によれば、外気流入口から吸入された空気が外側壁部材の内面とメッシュ部との間の隙間から送風口に向かうことを防ぐことができる。すなわち、メッシュ部を通過していない空気が送風口からヘルメットの内部に送風されることを防ぐことで、ヘルメットの内部への異物の進入を抑制できる。
【0009】
上記ヘルメットにおいて、前記メッシュ部材は、互いに離間する複数の補強壁部を備え、前記補強壁部の各々は、前記メッシュ部における前記内側壁部材と対向する面において、前記収容状態で前記送風口の方向である第1方向に延びる壁で構成してもよい。上記構成によれば、メッシュ部を補強壁部で補強しつつ、収容部内において、外気流入口から吸入した空気を整流し送風口から閉塞状態のシールド内面に送風できる。
【0010】
上記ヘルメットにおいて、前記メッシュ部材は、前記第1方向と交差する第2方向において、前記複数の補強壁部を繋ぐ連結壁部を備える構成してもよい。上記構成によれば、連結壁部でメッシュ部材を補強することができる。
【0011】
上記ヘルメットにおいて、前記複数の補強壁部のうちの少なくとも幾つかの補強壁部は、前記着脱口を構成する縁部に係合する係合爪を備える構成してもよい。上記構成によれば、メッシュ部材が収容部内の奥に入り過ぎて、外気流入口に対するメッシュ部の位置をずれにくくできる。
【0012】
上記ヘルメットにおいて、前記メッシュ部材は、前記収容状態において、前記連結壁部の前記第2方向の両端において、前記内側壁部材に圧接される圧接部を備える構成してもよい。上記構成によれば、収容部に収容されたメッシュ部材の姿勢を安定化できる。
【0013】
上記ヘルメットにおいて、前記収容部は、前記メッシュ部材が前記収容部に入り過ぎることを規制するストッパを備え、前記メッシュ部材は、前記収容部に挿入されたとき、先端が前記ストッパに突き当たる規制片を備える構成してもよい。上記構成によれば、規制片の先端は、ストッパに突き当たる。これにより、メッシュ部材は、収容部内に入り過ぎることを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のような構成によれば、外気流入機構からの異物の進入を抑えることで、装着感の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施形態におけるヘルメットの斜視図である。
図2図2は、実施形態における外気流入機構の周辺部分の要部斜視図である。
図3図3は、外気流入機構の分解斜視図である。
図4図4は、メッシュ部材を収容する収容部を構成する外側壁部材と内側壁部材の斜視図である。
図5図5は、メッシュ部材を収容する収容部の断面斜視図である。
図6図6は、メッシュ部材を前方から見た斜視図である。
図7図7は、メッシュ部材を後方から見た斜視図である。
図8図8は、収容部にメッシュ部材が収容された状態を示す断面斜視図である。
図9図9は、圧接部の状態を示す断面斜視図である。
図10図10は、外気流入口がシャッタに閉塞された状態を示す斜視図である。
図11図11は、外気流入口をシャッタが開放した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明が適用されたヘルメットについて図面を参照して説明する。
なお、本実施形態では、ヘルメット装着者から見た方向である、前、後、左、右、上、下を、ヘルメットに対する前、後、左、右、上、下として示す。
【0017】
[ヘルメットの全体構成]
ヘルメット1は、帽体10と、帽体10の内側に配置される衝撃吸収材としてのライナとを備えている。帽体10は、ヘルメット1の外殻を構成している。帽体10は、半球状を有した樹脂部材である。帽体10を構成する材料は、例えば、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)、ポリカーボネート(PC)、及び、強化繊維を含浸させた熱硬化性樹脂などから選択される。ライナは、発泡樹脂(例えば、発泡スチロール)製の衝撃吸収部材、ウレタンフォーム製の内装パッド等で構成されている。
【0018】
帽体10は、視野用開口11と、装着用開口12と、を備えている。視野用開口11は、帽体10における前方の領域に構成されている。視野用開口11は、装着者の視界を確保するため上下方向よりも左右方向に広く延びる開口である。視野用開口11には、光透過性を有した板部材であるシールド13が取り付けられている。
【0019】
シールド13は、光透過性を有した板状の部材である。シールド13は、帽体10の外表面が有する曲面形状に追従するように湾曲し、且つ視野用開口11を閉塞可能な大きさを有している。シールド13は、左右方向の各端が視野用開口11の両側の領域に回動可能に取り付けられており、視野用開口11を開閉可能である。シールド13は、視野用開口11を塞ぐ閉塞状態から視野用開口11の上方に移動して視野用開口11を開放した開放状態に移動する。シールド13は、閉塞状態において、前方から飛来する異物、雨、及び、風等がヘルメット1内に入ることを防ぎつつ、装着者の視認性を向上させる。
【0020】
装着用開口12は、帽体10における下方の領域に構成される。装着用開口12は、装着者の頭部を挿入するための開口である。装着用開口12には、左右一対の顎紐が取り付けられる。左右の各顎紐は、基端が帽体10に固定されている。一方の顎紐の自由端には、バックルが取り付けられている。他方の顎紐の自由端には、ラチェットが取り付けられている。左右一対の顎紐は、ラチェットとバックルとが結合されることで、一連の顎紐となる。
【0021】
帽体10は、外気をヘルメット1の内部に取り入れて装着感を向上させるため外気を吸入するための機構が設けられている。具体的に、視野用開口11と装着用開口12との間の領域が前方下部領域14である。前方下部領域14は、装着者の顎部に対応する領域である。前方下部領域14における左右方向の中央には、デフロスタ16が設けられている。デフロスタ16は、視野用開口11の下縁部に沿う位置に設けられている。前方上部領域17の後方である後方上部領域19には、エアアウトレット20が設けられている。後方上部領域19は、装着者の後頭部に対応する領域である。
【0022】
以上のような帽体10では、走行時の風圧によって、空気がデフロスタ16等から吸入される。そして、ヘルメット1の内部に流入した外気は、内部では空気流がガイドされエアアウトレット20から排気される(図1中矢印A参照)。デフロスタ16は、閉塞状態にあるシールド13の内面に対して、視野用開口11の下端から上端に向けて取り入れた空気を吹き付ける。これにより、シールド13は、着霜、着氷、結露等の発生を抑えることができる。
【0023】
[デフロスタ]
図2及び図3に示すように、外気流入機構としてのデフロスタ16は、外側壁部材21と、内側壁部材22と、を備えている。更に、ベース23と、シャッタ24と、メッシュ部材25と、を備えている。
【0024】
外側壁部材21は、帽体10の前方下部領域14を構成するフェイスカバーである。外側壁部材21は、装着者の顎領域に延在する部材である。内側壁部材22は、外側壁部材21の内面に重ねられる部材である。内側壁部材22は、外側壁部材21の内面に重ねられて、メッシュ部材25を収容する収容部26(図5参照)を構成する。収容部26は、上端が開口されている。この開口は、メッシュ部材25を着脱するための着脱口27となる。この着脱口27は、上方を向いている。着脱口27は、閉塞状態にあるシールド13の内面を向いた開口であり、空気をシールド13の内面に吹き付ける送風口でもある。ベース23は、外側壁部材21の外面に重ねられる部材である。シャッタ24は、ベース23の外面に移動可能に取り付けられる部材である。
【0025】
[外側壁部材]
図3に示すように、外側壁部材21の外面は、左右方向の中央に、ベース23を配置するための部品配置凹部31を備えている。部品配置凹部31は、左右方向の中央上部に、中央開口33と、デフロスタを構成する外気流入口34と、を備えている。外気流入口34は、例えば左右一対を備え、中央開口33の両側に位置している。中央開口33は、矩形形状を有した貫通孔である。中央開口33には、シールド13を閉塞状態にロックするロック部材30(図2参照)等が配置される部品配置開口である。左右一対の外気流入口34は、中央開口33から左右方向に延びる左右方向に長い矩形形状の貫通孔である。中央開口33及び外気流入口34は、左右方向に並んで位置している。
【0026】
図4及び図5に示すように、外側壁部材21の内面は、外面の方向に窪むことで収容部26を構成する第1収容凹部36を備えている。第1収容凹部36の底面部36aは、中央開口33及び左右一対の外気流入口34が位置している。第1収容凹部36は、左右中央から左右方向に延びるとともに中央から下方に延びている凹部である。第1収容凹部36は、内側壁部材22が被さることで、外側壁部材21と内側壁部材22との間に、メッシュ部材25を収容する収容部26を構成する。
【0027】
外側壁部材21の内面は、第1収容凹部36の下側に、中央開口33及び左右一対の外気流入口34の下側に、複数のリブ37を備えている。複数のリブ37は、互いに平行で左右方向に延びている。複数のリブ37は、クッションなどのライナの一部を取り付けるために利用される。また、複数のリブ37と下側開口32の間には、ベース23を取り付けるための貫通孔38が形成されている。上側リブ37の上側の領域が収容部26を構成する領域となる。貫通孔38には、ベース23の取付突起63(図3参照)が挿通される。
【0028】
[内側壁部材]
内側壁部材22は、外側壁部材21の内面に配置される部材であって、外側壁部材21の湾曲形状に倣う形状を基本形状としている。内側壁部材22の内面は、装着者に臨む面であり、外面は、外側壁部材21の内面に対向する面である。内側壁部材22の外面は、第1収容凹部36に被さる第2収容凹部41を備えている。
【0029】
第2収容凹部41は、内面側に膨らむことで外面側に凹部を構成している。そして、上端は、着脱口27を構成するための開口端が構成されている。第2収容凹部41の底面部41aは、外気流入口34から流入しメッシュ部材25を通過した空気が当たり、着脱口27を構成するための開口端の方向に流れの向きを変更する壁である。底面部41aは、開口端とは反対側の下方に、底面部41aより立ち上がった下壁部41bを備えている。下壁部41bは、収容部26を構成する壁であって、メッシュ部材25の下端が突き当てられる壁部である。
【0030】
底面部41aには、左右方向に延びる溝部42を備えている。溝部42は、ヘルメット1の内装部品を取り付けるための取付溝である。第2収容凹部41の底面部41aにおいて、左右方向のほぼ中央には、突部43を備えている。突部43は、ロック部材30等の部品を内側から支持する。
【0031】
内側壁部材22は、左右方向の中央から下方に向けて下方突片44を備えている。下方突片44は、複数のリブ37を覆うように配置される。内側壁部材22は、第2収容凹部41の左右方向の両側に、取付ボス45を備えている。外側壁部材21は、第1収容凹部36の両側に、取付ボス45に対応した取付孔39が設けられている。外側壁部材21と内側壁部材22とは、取付ボス45及び取付孔39において、ビスなどの固定部材で結合される。これにより、外側壁部材21と内側壁部材22の間には、収容部26が構成される。収容部26は、左右と下が塞がれ、上端だけが開口され、上端が着脱口27とされた空間である。そして、収容部26には、メッシュ部材25が挿入される。
【0032】
内側壁部材22は、メッシュ部材25が着脱口27から収容部26に収容された際に、メッシュ部材25が収容部26に入り過ぎることを規制するストッパ46a,46b,46c,46dを備えている。すなわち、ストッパ46a,46b,46c,46dは、収容部26において、メッシュ部材25が下方に入り過ぎることを規制する。ストッパ46a,46b,46c,46dは、底面部41aに立設され、メッシュ部材25の規制片57a,57b,57c,57d(図6及び図7参照)の先端が突き当てられる突き当て片である。ストッパ46a,46b,46c,46dは、上下方向において、着脱口27を構成する上端と下壁部41bの間に位置する。
【0033】
ストッパ46a,46bは、第2収容凹部41の左右方向の両端に位置する両端突き当て片である。ストッパ46a,46bは、溝部42とほぼ同じ高さに位置する。
ストッパ46c,46dは、ストッパ46a,46bの間に位置する中央突き当て片である。ストッパ46c,46dは、溝部42と突部43の間に位置する。
【0034】
更に、着脱口27を構成する上端には、係合凹部47を備えている。係合凹部47は、一例として、左右方向の中央に設けられている。係合凹部47には、メッシュ部材25の係合片58(図6及び図7参照)が係合される。
【0035】
[メッシュ部材]
図6及び図7に示すように、メッシュ部材25は、収容部26に対して着脱可能な部材である。メッシュ部材25は、弾性を有する樹脂成形体である。メッシュ部51と、補強壁部52と、連結壁部53と、を備えている。メッシュ部51は、左右一対の外気流入口34に対応して2つ備えている。各メッシュ部51は、各外気流入口34を塞ぐことができる大きさを有している。各メッシュ部51は、例えば左右方向に長い矩形形状を有している。各マス目(孔)の大きさは、数ミリの穴である。各マス目は、小虫が引っかかる程度の大きさである。各マス目は、数百μm以下又は数十μm以下の異物粒子を補足するほど細かいものではない。異物粒子を補足する場合は、メッシュ部51に更に不織布など更にメッシュの細かいフィルタを配置すればよい。2つのメッシュ部51は、中央開口33の位置を避けるように離間して位置する。
【0036】
各メッシュ部51には、内側壁部材22と対向する一方の面に、長手方向である左右方向(第2方向)と交差する上下方向(第1方向)に複数の補強壁部52が立設されている。補強壁部52は、メッシュ部51の変形を抑える。なお、メッシュ部51の外側壁部材21と対向する他方の面は、第1収容凹部36の底面部36aに突き当てられ圧接される面である。各補強壁部52において、基端は、メッシュ部51が固定されており、基端と反対側の先端は、自由端である。メッシュ部51の厚さと補強壁部52の高さとの合計寸法は、収容部26における第1収容凹部36の底面部36aと第2収容凹部41の底面部41aとの間隔に対応する。先端は、第2収容凹部41の底面部41aに対して近接する。
【0037】
各メッシュ部51において、補強壁部52は、例えば上下方向に延びる直壁である。補強壁部52は、外端補強壁部52aと、内端補強壁部52bと、内側補強壁部52cと、を備えている。外端補強壁部52aは、各メッシュ部51の左右方向の外側の端に立設される。内端補強壁部52bは、各メッシュ部51の左右方向の内側の端に立設される。内側補強壁部52cは、外端補強壁部52aと内端補強壁部52bとの間に立設される。
【0038】
何れの補強壁部52の下端も、各メッシュ部51の下端と揃っている。外端補強壁部52aの上端は、メッシュ部51の上端より上側に位置するが、内端補強壁部52b及び内側補強壁部52cの上端よりも低い。内端補強壁部52b及び内側補強壁部52cの上端は、外端補強壁部52aの上端よりも上側に位置し、その高さは揃っている。内端補強壁部52b及び内側補強壁部52cの上端は、鉤形状を有した係合爪54を備えている。各係合爪54は、メッシュ部51の方向に突出している。各係合爪54は、メッシュ部材25が収容部26に収容された状態において、外側壁部材21の上縁部21aに係合される。上縁部21aは、視野用開口11の下縁を構成する縁部である。上縁部21aは、ライナの縁部が配置されている場合は、ライナの縁部に係合する。
【0039】
各メッシュ部51において、外端補強壁部52aと内側補強壁部52cの間、互いに隣り合う内側補強壁部52cの間、及び内側補強壁部52cと内端補強壁部52bとの間は、外気流入口34から流入した空気を風向を変更して着脱口27方向に向かわせる流路55を構成している。内側補強壁部52cには、第1収容凹部36の底面部36aと対応する縁部に、凹形状に凹んだ連通部56を備えている。連通部56は、隣り合う流路55を繋ぐ。
【0040】
補強壁部52には、連結壁部53が横断されている。すなわち、連結壁部53は、各補強壁部52の上端を繋ぐ帯状の部位であって、係合爪54の裏側に位置している。連結壁部53は、第2収容凹部41の底面部41aに対向する。また、連結壁部53は、2つのメッシュ部51を繋ぐ。
【0041】
連結壁部53の両端は、外端補強壁部52aの上端にも延びている。具体的に、連結壁部53は、内端補強壁部52b及び内側補強壁部52cの部分では、一定幅であるが、外端補強壁部52aに最も近い内側補強壁部52cから外端補強壁部52aにかけての部分では、下方に拡幅し、当該拡福部分は、圧接部53aとなっている。連結壁部53は、内側補強壁部52cの部分では、第2収容凹部41の底面部41aに倣うように湾曲し、外端補強壁部52aの部分である圧接部53aでは、それとは反対方向に若干湾曲するように構成されている。圧接部53aは、収容部に収容された状態において、圧接部53aが第2収容凹部41の底面部41aに圧接されることで、連結壁部53が弾性変形して、メッシュ部51を、第1収容凹部36の底面部36aに押し付ける。
【0042】
なお、連結壁部53は、一方のメッシュ部51と他方のメッシュ部51とを繋ぐ部分に、中央補強壁部52dを備えている。中央補強壁部52dは、下端が連結壁部53の下方に突出せず、係合爪54も備えている。一方のメッシュ部51と他方のメッシュ部51とを繋ぐ部分は、メッシュ部51が設けられておらず、中央開口33に配置された部品を逃げる凹部となっている。
【0043】
更に、連結壁部53の下縁には、規制片57a,57b,57c,57dを備えている。規制片57a,57bは、それぞれ圧接部53aが構成された部分であって、連結壁部53の下縁から下方に延びた両端規制片である。規制片57c,57dは、それぞれ内端補強壁部52bと中央補強壁部52dとの間から下方に延びている中央規制片である。
【0044】
連結壁部53の上縁には、係合片58が係合される。係合片58は、連結壁部53の左右方向の中央であって、補強壁部52とは反対側に突出する。係合片58は、メッシュ部材25が収容部26に収容された状態において、着脱口27に備えられた係合凹部47より外部に臨む。したがって、係合片58は、メッシュ部材25を着脱口27から引き出す際、指先を引っ掛ける部位ともなる。
【0045】
[ベース]
図3に示すように、外側壁部材21の外面であって、部品配置凹部31には、ベース23が配置される。ベース23は、部品配置凹部31の曲面に倣う形状を有している。ベース23は、中央開口33に対応する中央開口33aと、外気流入口34に対応する外気流入口34aと、を備えている。また、ベース23の外面は、上下方向に延びるガイド片61を備えている。また、ベース23は、上下方向に延びるガイド孔62を備えている。ガイド片61及びガイド孔62は、シャッタ24の上下方向の移動をガイドする。ベース23の内面には、取付突起63が設けられている。取付突起63は、貫通孔38に挿通され帽体10に固定される。
【0046】
[シャッタ]
シャッタ24は、ベース23の外面に重ねられる。シャッタ24は、V字形状を有している。シャッタ24は、左右一対の外気流入口34,34aを塞ぐ閉塞部64と、一対の閉塞部64を繋ぐ操作部65と、を備えている。そして、シャッタ24は、一対の閉塞部64の間は、中央開口33,33aに配置されたシールド13を閉塞状態にロックするロック部材30等を逃げる凹部となっている。シャッタ24の内面は、ベース23のガイド孔62に係合する係合片66を備えている。シャッタ24は、下方向に移動したとき、外気流入口34,34aを閉塞部64が開放した状態となり、上方に移動したとき、外気流入口34,34aを閉塞部64が閉塞した状態となる。
【0047】
[メッシュ部材の着脱方法]
以上のように構成されたメッシュ部材25は、連結壁部53が設けられていることで、左右方向において、前後方向(連結壁部の厚さ方向)に撓み易い。一方で、補強壁部52が設けられていることで、上下方向において、前後方向に撓みにくい。これにより、メッシュ部材25は、着脱口27から挿脱を行い剛性を有している。
【0048】
図8及び図9に示すように、メッシュ部材25の収容部26への着脱は、シールド13を上方に移動させて視野用開口11を開放して、着脱口27が外部に臨んだ状態で行われる。メッシュ部材25を収容部26に挿入する場合、メッシュ部材25は、係合爪54とは反対側の下端を挿入端として、着脱口27より収容部26内に挿入される。補強壁部52は、メッシュ部51を補強することで、挿入操作をし易くするとともに、その縁部が第1収容凹部36の底面部36aなどに接触することで、挿入ガイドとしても機能する。メッシュ部材25は、メッシュ部51の下端が第2収容凹部41の底面部41aより立ち上がった下壁部41bに近接するまで挿入される。これと共に、係合爪54は、着脱口27の開口端、すなわち外側壁部材21の上縁部21aに係合される。又は、上縁部21aに配置されたライナの縁部に係合される。なお、図8では、上縁部21aに配置されたライナの縁部は省略し図示していない。
【0049】
ここで、規制片57a,57bの先端は、ストッパ46a,46bに突き当たり、規制片57c,57dは、ストッパ46c,46dに突き当たる。これと共に、メッシュ部材25の係合片58は、着脱口27を構成する上端が備える係合凹部47に係合される。これにより、メッシュ部材25は、収容部26内に入り過ぎることを防いでいる。例えば、外側壁部材21と内側壁部材22との間に食い込むようにして入り込んでしまうことを防ぐことができる。
【0050】
また、図9に示すように、圧接部53aは、着脱口27の近くにおいて、第2収容凹部41の底面部41aに圧接される。これにより、メッシュ部材25は、収容部26内でがたつきにくくなって姿勢が安定する。更に、左右一対のメッシュ部51は、第2収容凹部41の底面部41aにおける外気流入口34の周囲に隙間が形成されないように圧着される。
【0051】
なお、メッシュ部材25は、着脱口27から臨む補強壁部52や連結壁部53を指等で摘まむ等して、上方に引っ張ることによって、収容部26からメッシュ部材25が引き出される。この際、着脱口27に臨む係合片58に指先を引っ掛けるようにすることで、メッシュ部材25を収容部26から容易に引き出すことができる。
【0052】
[作用]
図10に示すように、デフロスタ16は、使用していないとき、シャッタ24が上方に移動し、閉塞部64が外気流入口34,34aが閉塞された状態にある。したがって、ヘルメット1の内には、風圧によって、外気流入口34,34aを通じて進入することはない。
【0053】
図11に示すように、デフロスタ16は、使用を開始するには、シャッタ24を、下方向に移動する。これにより、外気流入口34,34aを閉塞部64が開放した状態となる。外気流入口34,34aからは、風圧によって空気が吸入される。空気は、メッシュ部51を通過する。この際、空気に含まれる異物は、メッシュ部51によって取り除かれる。メッシュ部51を通過した前方からの空気は、第2収容凹部41の底面部41aに当たり、次いで、風向が上方に変わる。空気は、流路55によって整流され、そして、送風口である着脱口27からシールド13の内面に吹き付けられる。これにより、シールド13の内面は、着霜、着氷、結露等の発生が抑制される。そして、ヘルメット1の内部に流入した外気は、エアアウトレット20から排気される(図1中矢印A参照)。
【0054】
〔実施形態の効果〕
以上のような実施形態は、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(1)外気流入口34,34aから吸入した空気は、メッシュ部51を通じで送風口である着脱口27からシールド13の内面に対して送風される。外気流入口34,34aから吸入した空気に含む異物は、メッシュ部51で取り除くことができ、ヘルメット1の内部の環境を良好な状態に維持できる。メッシュ部材25は、収容部26から取り外して清掃することができる。
【0055】
(2)着脱口27が送風口の機能を備えることで、収容部26の構成を簡素化できる。
(3)メッシュ部51が、収容状態において、外側壁部材21の内面に対して押し付けられることで、外気流入口34から吸入された空気が外側壁部材21の内面とメッシュ部51との間の隙間から着脱口27に向かうことを防ぐことができる。すなわち、メッシュ部51を通過していない空気が着脱口27からヘルメット1の内部に送風されることを防ぐことで、ヘルメッ1トの内部への異物の進入を抑制でき、装着感の低下を抑制できる。
【0056】
(4)メッシュ部51を補強壁部52で補強しつつ、収容部26内において、外気流入口34から吸入した空気を流路55で整流し着脱口27から閉塞状態のシールド13の内面に送風できる。
【0057】
(5)連結壁部53は、メッシュ部材25の挿脱をし易くする方向に撓みを許容しながら、補強することができる。
(6)係合爪54でメッシュ部材25が収容部26内の奥に入り過ぎて、外気流入口34に対するメッシュ部51の位置をずれにくくできる。
【0058】
(7)圧接部53aが第1収容凹部36の底面部36aに圧接されることで、収容部26に収容されたメッシュ部材25の姿勢を安定化できる。これにより、外気流入口34に対するメッシュ部51の位置がずれにくくなる。
【0059】
(8)規制片57a,57b,57c、57dの先端は、ストッパ46a,46b,46c,46dに突き当たる。これにより、メッシュ部材25は、収容部26内に入り過ぎることを防ぐことができる。
【0060】
(9)係合片58は、着脱口27を構成する上端が備える係合凹部47に係合される。これにより、メッシュ部材25は、収容部26内に入り過ぎることを防ぐことができる。また、係合片58に指先を引っ掛けるようにすることで、メッシュ部材25を収容部26から容易に引き出すことができる。
【0061】
なお、上記実施形態は、更に、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・係合片58を設け、係合凹部47を省略する構成としてもよい。この場合、係合片58は、着脱口27の開口端から係合片58の厚さ分上方に突出する。これにより、係合片58は、メッシュ部材25を収容部26から引き出す際に、指先で引っ掛け易くなる。
【0062】
更に、係合片58は、省略してもよい。この場合、メッシュ部材25は、補強壁部52の上端を摘まむようにして、収容部26から引き出すことができる。
・収容部26のストッパ46a,46b,46c,46dは、一部を省略するようにしてもよい。この場合、対応する位置の規制片57a,57b,57c,57dを省略するとよい。例えば、ストッパ46a,46bとストッパ46c,46dの何れか一方を省略し、これに合わせて、規制片57a,57bと規制片57c,57dの何れか一方を省略する。このような構成にすることによって、メッシュ部材25や収容部26の構成を簡素化できる。
【0063】
・更に、ストッパ46a,46b,46c,46d及び規制片57a,57b,57c,57dを省略してもよい。この場合、メッシュ部材25は、収容部26を区画する下壁部41bにメッシュ部材25の下端が突き当てられることで、収容状態が所定位置からずれることを抑えることができる。
【0064】
・圧接部53aは省略してもよい。メッシュ部材25の姿勢は、例えば着脱口27を開閉する蓋体を設け、蓋体によって、収容部26に収容されたメッシュ部材25の姿勢を安定させることもできる。
【0065】
・補強壁部52の先端に設けられた係合爪54を省略してもよいし、一部の補強壁部52にだけ係合爪54を設けるようにしてもよい。これにより、メッシュ部材25の構成を簡素化できる。
【0066】
・連結壁部53を省略して、メッシュ部材25の構成を簡素化してもよい。また、2つのメッシュ部51を分離するように構成し、それぞれのメッシュ部51が連結壁部53を備えるようにしてもよい。この場合、収容部26は、各メッシュ部51に対応して2つ設けられることになる。これにより、2つのメッシュ部51を別々に収容部26から取り外すことができ、例えば、汚損したメッシュ部51だけを取り外して清掃することができる。
【0067】
・メッシュ部材25において、補強壁部52の全部又は一部を省略するようにしてもよい。例えば、メッシュ部51が撓みにくいように構成されていれば、補強壁部52の全部又は一部を省略しても、収容部26に対する着脱の操作性低下を防ぐことができる。
【0068】
・補強壁部52は、上下方向にまっすぐ延びる直壁ではなく、左右方向に波打つ波形状を有する壁であってもよいし、上下方向に間欠的に設けられていてもよい。補強壁部52が上下方向に間欠的に設けられている場合、補強壁部52が設けられていない部分は、隣り合う流路55を繋ぐ連通部として機能する。
【0069】
・補強壁部52に設けられる連通部56は、省略してもよい。また、連通部56に代えて、補強壁部52に当該壁部の厚さ方向貫通した挿通孔を設けるようにしてもよい。
・メッシュ部51は、外気流入口34の周囲である外側壁部材21の内面に押し付けられていなくてもよい。その代わりに、例えば、メッシュ部51と外側壁部材21の内面との間に設けられる隙間を埋める弾性体などを、外側壁部材21の内面又はメッシュ部51の外側壁部材21側の面に設けるようにしてもよい。例えば、弾性体は、メッシュ部51の外周部に対応する位置に設けることもできるし、外気流入口34を包囲するように設けることもできる。
【0070】
・メッシュ部材25は、全体が撓みにくい剛性を有したものであってもよい。
・シールド13の内面に空気を吹き付ける送風口がシールド13の内面を向いていれば、着脱口27の位置は、送風口と別の位置設けられていてもよい。例えば、送風口は、視野用開口11の下縁部に設けられ、着脱口は、前方下部領域14の下縁部(例えば装着用開口12の縁部)に設けられていてもよい。この場合、着脱口は、メッシュ部材25が収容部26に収容された状態で、空気が送風口に向うように蓋部材で塞がれることが好ましい。
【0071】
・メッシュ部材25を備えたデフロスタ16は、視野用開口11の上側の上縁部や左右の側縁部に設けられていてもよい。すなわち、デフロスタ16は、送風口がシールド13の内面に向いている構成であれば、何れの方向からシールド13の内面に空気を吹き付ける構成であってもよい。
【0072】
・メッシュ部51には、不織布など更にメッシュの細かいフィルタを配置するようにしてもよい。これにより、より細かな異物粒子を補足することができる。例えばフィルタは、フック等を、メッシュ部51の何れも面に設けて、フックに引っ掛けることによって、メッシュ部51に配置することができる。
【0073】
・帽体10において、視野用開口11の前方上部領域17に、アッパーインテークを設けるようにしてもよい。これにより、より一層、帽体10の内部に外気を取り入れることができる。
【0074】
・ヘルメット1は、フルフェイス型ヘルメットに限定されるものではない。例えば、顎部が上昇可能なフリップアップ型ヘルメット、オープンフェイス型ヘルメット、着脱式の顎部を持つヘルメット、又は、顎部を転回させて後頭部に固定可能なコンバーチブル型ヘルメットであってもよい。
【符号の説明】
【0075】
11…視野用開口
13…シールド
14…前方下部領域
16…デフロスタ
20…エアアウトレット
21…外側壁部材
21a…上縁部
22…内側壁部材
23…ベース
24…シャッタ
25…メッシュ部材
26…収容部
27…着脱口
31…部品配置凹部
33…中央開口
34…外気流入口
34a…外気流入口
36…第1収容凹部
36a…底面部
37…リブ
39…取付孔
41…第2収容凹部
41a…底面部
41b…下壁部
42…溝部
43…突部
44…下方突片
46a~46d…ストッパ
51…メッシュ部
52…補強壁部
52a…外端補強壁部
52b…内端補強壁部
52c…内側補強壁部
52d…中央補強壁部
53…連結壁部
53a…圧接部
54…係合爪
55…流路
56…連通部
57a~57d…規制片
61…ガイド片
62…ガイド孔
64…閉塞部
65…操作部
66…係合片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11